2. 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 の 審 査 においては 消 費 者 庁 より 示 された 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 の 家 庭 用 電 気 料 金 値 上 げ 認 可 申 請 に 関 するチェックポイント も 踏 まえた 形 で 議 論 が 行 われ 電 気 料

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

●電力自由化推進法案

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情


公表表紙

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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m07 北見工業大学 様式①

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

文化政策情報システムの運用等

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

16 日本学生支援機構

 


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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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PowerPoint プレゼンテーション

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

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(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

定款

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1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

第316回取締役会議案

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

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一般競争入札について

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

1_2013BS(0414)

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

別紙3

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

【労働保険事務組合事務処理規約】

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

波佐見町の給与・定員管理等について

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

●幼児教育振興法案

Taro-01 議案概要.jtd

資料2 利用者負担(保育費用)

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

連結計算書

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (


ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

スライド 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 26 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 副 理 事 長 A 理 事 16,638 10,332 4,446 1,

Transcription:

東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 に 係 る 消 費 者 庁 からの 意 見 への 対 応 について 平 成 25 年 8 月 経 済 産 業 省 Ⅰ. 全 体 的 な 評 価 人 件 費 調 達 等 に 関 しては 基 本 的 には チェックポイント が 査 定 方 針 案 に 的 確 に 反 映 されたものと 評 価 できる このため 今 般 の 査 定 方 針 案 に 適 用 された 考 え 方 や 基 準 は これまでの 査 定 方 針 とともに 今 後 の 料 金 査 定 を 公 平 かつ 効 率 的 なものとす る 指 針 になると 考 えられる また 今 回 の 公 聴 会 の 運 営 審 査 プロセスの 透 明 性 等 についても 評 価 できる 他 方 Ⅱ.で 掲 げる 個 別 の 項 目 については 更 なる 改 善 を 求 めたい 特 に 東 北 電 力 株 式 会 社 の 供 給 区 域 内 の 消 費 者 からは 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 である ことの 配 慮 が 必 要 であること あるいは 最 近 の 燃 料 費 調 整 により 電 気 料 金 が 上 昇 して いるなか 今 回 の 申 請 に 基 づく 更 なる 値 上 げによる 負 担 増 への 懸 念 があることについ て 多 数 の 意 見 が 出 されていることから このような 意 見 も 踏 まえ 厳 正 に 精 査 を 行 う べきである 新 料 金 体 系 への 移 行 に 向 けた 情 報 提 供 については 電 力 会 社 が 消 費 者 及 び 消 費 者 団 体 ( 行 政 事 業 者 と 消 費 者 をつなぐ 役 割 が 期 待 される 以 下 消 費 者 団 体 等 という ) に 直 接 説 明 する 等 単 なる 情 報 公 開 ではなく 個 々の 消 費 者 に 届 くような 積 極 的 かつ 丁 寧 な 周 知 が 必 要 であり このために 十 分 な 周 知 期 間 をとるべきである また 電 力 会 社 は ホームページにFAQを 掲 載 すること 等 を 通 じ 公 聴 会 等 で 示 さ れた 消 費 者 の 主 な 疑 問 に 対 して 明 解 かつ 丁 寧 に 答 えていくべきである 特 に 東 北 電 力 株 式 会 社 に 対 しては 供 給 区 域 内 に 東 日 本 大 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 があり 生 活 基 盤 が 安 定 していない 被 災 者 もいまだ 多 数 に 上 ることも 踏 ま え 今 般 の 値 上 げ 認 可 申 請 について 丁 寧 な 説 明 を 行 うなど 消 費 者 の 理 解 を 得 るた めに 十 分 な 努 力 をするよう 促 すべきである 1. 電 気 料 金 の 認 可 プロセスについては 平 成 24 年 3 月 にとりまとめた 電 気 料 金 制 度 運 用 の 見 直 しに 係 る 有 識 者 会 議 報 告 書 ( 以 下 有 識 者 会 議 報 告 書 という ) や 消 費 者 委 員 会 消 費 者 庁 の 提 言 内 容 を 踏 まえ 料 金 審 査 プロセスを 改 善 するととも に その 後 の 経 験 も 踏 まえて 見 直 しを 行 っている 現 在 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 ( )の 委 員 には 消 費 者 問 題 の 専 門 家 に 参 加 いただくとともに 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 の 審 議 についてインターネット 中 継 を 行 った また 公 聴 会 については 約 2ヶ 月 の 募 集 期 間 を 設 けるとともに 消 費 者 団 体 等 を 通 じ1,025 団 体 に 周 知 依 頼 を 行 う とともに 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 の 委 員 の 参 加 も 得 た 平 成 25 年 7 月 1 日 の 審 議 会 見 直 しに 伴 い 上 記 名 称 に 名 称 変 更 それ 以 前 は 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 総 合 部 会 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 1

2. 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 の 審 査 においては 消 費 者 庁 より 示 された 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 の 家 庭 用 電 気 料 金 値 上 げ 認 可 申 請 に 関 するチェックポイント も 踏 まえた 形 で 議 論 が 行 われ 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 査 定 方 針 案 ( 以 下 査 定 方 針 案 という ) に 反 映 した 3. 経 済 産 業 省 としては 厳 正 に 精 査 を 行 い 査 定 によるメリットを より 多 くの 家 庭 が 享 受 できるよう 2 段 階 料 金 の 引 き 下 げ 幅 を 申 請 時 よりも 大 きくしている その 際 東 北 電 力 株 式 会 社 については 供 給 区 域 内 に 東 日 本 大 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 があり 応 急 仮 設 住 宅 に 住 む 避 難 者 など 生 活 基 盤 が 安 定 していない 被 災 者 もまだ 多 数 に 上 ることも 踏 まえ 電 気 の 低 利 用 者 の 負 担 増 に 配 慮 し さらなる 引 き 下 げ 幅 の 拡 大 を 行 っている 4. 新 料 金 体 系 への 移 行 に 向 けた 情 報 提 供 については これまでも 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 において 消 費 者 団 体 等 への 説 明 会 個 別 訪 問 ホームページ 上 での 情 報 提 供 等 を 行 っ てきたところであるが 引 き 続 き 丁 寧 な 周 知 説 明 を 求 めてまいりたい その 際 東 北 電 力 株 式 会 社 に 対 しては 供 給 区 域 内 に 東 日 本 大 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 が あり 生 活 基 盤 が 安 定 していない 被 災 者 もいまだ 多 数 に 上 ることに 十 分 配 慮 するよう 求 めてまいりたい また 新 料 金 体 系 の 実 施 時 期 は 十 分 な 周 知 期 間 を 確 保 する 観 点 か ら 9 月 1 日 とする 2

Ⅱ. 今 般 の 値 上 げの 認 可 申 請 に 際 し 検 証 した 事 項 1. 人 件 費 電 力 会 社 の 一 人 当 たり 給 与 水 準 について 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 の 従 業 員 1000 人 以 上 の 正 社 員 給 与 の 平 均 値 をベースとし 年 齢 勤 続 年 数 勤 務 地 域 等 による 補 正 が 行 われているが それぞれの 補 正 結 果 を 詳 細 に 示 すべきである 1. 一 般 電 気 事 業 供 給 約 款 料 金 審 査 要 領 ( 平 成 24 年 3 月 全 面 改 定 以 下 審 査 要 領 という )において 人 件 費 ( 基 準 賃 金 及 び 賞 与 等 )については 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 における 常 用 労 働 者 1,000 人 以 上 の 企 業 平 均 値 を 基 本 に ガス 事 業 鉄 道 事 業 等 類 似 の 公 益 企 業 の 平 均 値 とも 比 較 しつつ 査 定 を 行 う その 際 地 域 間 の 賃 金 水 準 の 差 についても 考 慮 する 役 員 給 与 や 福 利 厚 生 費 についても 同 様 の 考 え 方 を 適 用 する と 定 められており 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 の1 人 当 たり 年 間 給 与 水 準 の 査 定 方 針 についても 関 西 電 力 及 び 九 州 電 力 の 査 定 方 針 と 同 様 の 査 定 方 針 とする 2. 具 体 的 には 以 下 のとおりである (1) 給 与 水 準 の 査 定 の 基 本 的 な 考 え 方 一 般 電 気 事 業 者 が 競 争 市 場 にある 企 業 と 異 なり 地 域 独 占 の 下 で 競 争 リスクがないこと を 勘 案 し 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 を 基 本 とする 他 方 電 気 事 業 は 事 業 規 模 が 極 めて 大 きいことから 小 規 模 零 細 企 業 の 平 均 値 を 基 本 とすることは 現 実 にそぐわない 面 があることや 公 益 事 業 としての 側 面 を 考 慮 し 同 種 同 等 の 観 点 から 規 模 や 事 業 内 容 の 類 似 性 を 持 つ 企 業 との 比 較 も 加 味 するととも に 地 域 間 の 賃 金 水 準 の 差 を 考 慮 する なお 実 際 に 従 業 員 に 支 給 される 給 与 の 水 準 は 労 使 間 の 交 渉 により 決 定 されるもので ある また どのような 賃 金 体 系 を 採 用 するかについても 従 業 員 のモチベーションの 維 持 向 上 を 図 る 責 務 を 持 つ 事 業 者 の 自 主 性 に 委 ねられるべきものである (2) 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 様 々な 企 業 を 対 象 とした 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 における 従 業 員 1,000 人 以 上 企 業 の 常 用 労 働 者 ( 正 社 員 )の 賃 金 の 平 均 値 ( 平 成 24 年 調 査 :594 万 円 )とすることが 適 当 である (3) 類 似 の 公 益 企 業 との 比 較 公 益 企 業 の 対 象 業 種 は 大 規 模 なネットワーク 設 備 を 有 するという 事 業 の 類 似 性 や 料 金 規 制 及 び 競 争 実 態 を 勘 案 し ガス 水 道 鉄 道 の3 業 種 とすることが 適 当 である その 際 これら 企 業 との 同 種 同 等 比 較 を 行 う 観 点 から 年 齢 勤 続 年 数 学 歴 について 申 請 会 社 との 相 違 を 補 正 する その 上 で これら3 業 種 それぞれの 水 準 との 比 較 を 行 う 観 点 から 3 業 種 の 単 純 平 均 ( )を 算 出 し これと 上 記 の 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 との 単 純 平 均 とすることが 妥 当 であ る 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 におけるガス 水 道 鉄 道 の 人 員 数 は 鉄 道 のウェイトが8 割 を 超 えており 加 重 平 均 を 行 うことは 各 業 種 との 比 較 を 行 う 視 点 では 適 当 ではな いと 考 えられる 3

(4) 地 域 補 正 東 北 電 力 は 人 事 院 資 料 の 地 域 別 の 民 間 給 与 との 較 差 ( 平 成 24 年 ) のうち 北 海 道 東 北 と 関 東 甲 信 越 地 域 の 民 間 給 与 をこれらの 地 域 に 勤 務 する 従 業 員 数 で 加 重 平 均 し た 値 の 全 国 比 (0.96)を 用 いて 補 正 を 行 っている 四 国 電 力 は 人 事 院 資 料 の 地 域 別 の 民 間 給 与 との 較 差 ( 平 成 24 年 ) のうち 中 国 四 国 地 域 の 民 間 給 与 の 全 国 比 ( 係 数 0.963)を 用 いて 補 正 を 行 っている 購 買 力 の 元 となる 給 与 水 準 の 決 定 には 地 域 の 物 価 水 準 が 大 きな 影 響 を 与 えると 考 え られるが 両 社 の 申 請 方 式 と 消 費 者 物 価 指 数 を 見 比 べたところ それぞれの 間 に 大 きな 乖 離 が 見 られず かつ 両 社 の 申 請 の 水 準 は 消 費 者 物 価 指 数 で 補 正 した 場 合 と 比 較 して 低 い 水 準 となっていることから それぞれの 補 正 方 式 については 妥 当 なものと 考 えられ る (5)その 他 四 国 電 力 のシニア 社 員 のうち 短 時 間 勤 務 者 の 給 与 水 準 は その 勤 務 時 間 を 勘 案 して 年 間 給 与 水 準 を 圧 縮 することが 妥 当 である なお この 補 正 による 四 国 電 力 の 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 は588 万 円 となる 3.1 人 当 たり 年 間 給 与 水 準 の 算 定 結 果 (1) 類 似 の 公 益 企 業 との 比 較 において 上 記 2.の 査 定 方 針 に 沿 って 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 の 従 業 員 における 年 齢 勤 続 年 数 及 び 学 歴 補 正 を 行 ったところ 以 下 のとおりと なる 東 北 電 力 は 公 益 3 業 種 の 単 純 平 均 が647 万 円 (ガス:728 万 円 水 道 :581 万 円 鉄 道 :632 万 円 ) 四 国 電 力 は 公 益 3 業 種 の 単 純 平 均 が689 万 円 (ガス:773 万 円 水 道 :612 万 円 鉄 道 :684 万 円 ) (2)したがって 1 人 当 たり 年 間 給 与 水 準 は 以 下 のとおりとなる 東 北 電 力 の1 人 当 たり 年 間 給 与 水 準 は 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 594 万 円 と 公 益 3 業 種 の 単 純 平 均 647 万 円 を 足 して これらの 単 純 平 均 に 地 域 補 正 (0.96)を 行 うと 596 万 円 ( 単 位 未 満 四 捨 五 入 ) 四 国 電 力 の1 人 当 たり 年 間 給 与 水 準 は 一 般 的 な 企 業 の 平 均 値 588 万 円 と 公 益 3 業 種 の 単 純 平 均 689 万 円 を 足 して これらの 単 純 平 均 に 地 域 補 正 (0.963)を 行 う と615 万 円 ( 単 位 未 満 四 捨 五 入 ) 4

厚 生 費 については 健 康 保 険 料 の 事 業 主 負 担 について 法 定 負 担 割 合 の 50%を 目 指 した 削 減 とすべき である カフェテリアプラン 等 に 加 え その 他 各 種 奨 励 金 等 一 般 厚 生 費 における 各 項 目 の 削 減 状 況 も 明 確 化 すべきである これらの 項 目 については 消 費 者 の 納 得 性 に 鑑 みて 必 要 最 低 限 の 額 を 計 上 すべき である 1. 健 康 保 険 料 については 健 康 保 険 法 第 161 条 において 被 保 険 者 及 び 被 保 険 者 を 使 用 する 事 業 主 は それぞれ 保 険 料 額 の 二 分 の 一 を 負 担 する と 定 められているが 同 法 第 162 条 では 健 康 保 険 組 合 は 前 条 第 1 項 の 規 定 にかかわらず 規 約 で 定 める ところにより 事 業 主 の 負 担 すべき 一 般 保 険 料 額 又 は 介 護 保 険 料 額 の 負 担 の 割 合 を 増 加 することができる と 定 められている 査 定 方 針 案 では 健 康 保 険 料 の 事 業 主 負 担 割 合 については 健 康 保 険 組 合 の 現 勢 ( 平 成 24 年 3 月 末 現 在 )によれば 単 一 連 合 の 計 の 負 担 割 合 は55%となっているが 近 年 における 単 一 連 合 及 び 類 似 の 公 益 企 業 の 低 減 傾 向 を 踏 まえ 原 価 算 定 期 間 ( 平 成 25 年 度 ~27 年 度 ) 内 は 年 々 引 き 下 げて 平 成 27 年 度 末 には53% 台 の 負 担 割 合 とし 申 請 負 担 割 合 との 差 分 を 料 金 原 価 から 減 額 す る 2. 一 般 厚 生 費 については 労 働 安 全 衛 生 法 や 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 といった 法 令 等 に 定 められた 企 業 としての 責 務 を 果 たすもののほか 各 種 奨 励 金 やカフェテリアプラン 等 従 業 員 の 福 利 厚 生 モチベーションの 維 持 向 上 を 図 るものも 含 まれているが 東 北 電 力 は 各 種 奨 励 金 の 削 減 カフェテリアプランの 縮 小 宿 泊 体 育 施 設 の 廃 止 文 化 体 育 費 の 削 減 等 四 国 電 力 は 各 種 奨 励 金 の 削 減 カフェテリアプランの 縮 小 文 化 体 育 費 の 削 減 等 により 今 回 の 申 請 における 従 業 員 一 人 あたりの 一 般 厚 生 費 は 前 回 平 成 20 年 料 金 改 定 原 価 に 比 べ それぞれ45.7 万 円 から31.1 万 円 ( 東 北 電 力 ) 32. 0 万 円 から30.7 万 円 ( 四 国 電 力 )に 減 額 されている この 結 果 審 査 要 領 に 基 づ き 日 本 経 済 団 体 連 合 会 2011 年 度 福 利 厚 生 費 調 査 結 果 報 告 の1,000 人 以 上 企 業 の 平 均 値 (31.1 万 円 )と 比 較 した 両 社 の1 人 当 たりの 一 般 厚 生 費 の 水 準 は 妥 当 であると 考 えられる ただし 両 社 が 料 金 原 価 に 算 入 している 持 株 奨 励 金 については 一 般 的 に 従 業 員 の 財 産 形 成 に 資 する 反 面 安 定 株 主 の 形 成 など 会 社 にもたらすメリット が 含 まれていることや 電 気 料 金 の 値 上 げを 行 う 状 況 下 における 費 用 の 優 先 度 を 考 慮 し 料 金 原 価 への 算 入 を 認 めないこととする 5

( 東 北 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 第 6-3より 5. 法 定 厚 生 費 の 概 要 p15 法 定 厚 生 費 は, 年 収 水 準 の 見 直 しによる 減 や 健 康 保 険 料 の 会 社 負 担 割 合 の 見 直 し 等 による 減 はあるもの の, 社 会 保 険 料 率 ( 健 康 保 険 料 率, 厚 生 年 金 保 険 料 率 等 )の 引 上 げなどにより, 前 回 と 比 べ 約 1 億 円 増 加 1 今 回 (H25~27 平 均 ) 2 前 回 (H20 改 定 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 3 差 引 (1-2) 健 康 保 険 料 4,858 4,471 387 介 護 保 険 料 254 253 1 厚 生 年 金 保 険 料 7,534 7,536 2 児 童 手 当 拠 出 金 130 129 2 労 災 保 険 料 204 322 118 雇 用 保 険 料 785 955 170 労 災 補 償 費 1 1 1 健 康 診 断 費 264 262 2 合 計 14,030 13,928 102 6. 一 般 厚 生 費 の 概 要 p17 一 般 厚 生 費 は,カフェテリアプラン, 財 形 貯 蓄 利 子 補 給, 文 化 スポーツ 活 動 の 見 直 しなどにより, 前 回 と 比 べ 約 17 億 円 削 減 1 今 回 (H25~27 平 均 ) 2 前 回 (H20 改 定 ) 3 差 引 (1-2) 文 化 体 育 費 16 256 239 厚 生 施 設 費 2,149 2,296 147 主 な 増 減 要 因 文 化 スポーツ 活 動 の 見 直 し 宿 泊 施 設 体 育 施 設 の 廃 止 カフェテリアプラン 520 1,047 526 カフェテリアプランの 見 直 し 慶 弔 費 153 102 51 衛 生 管 理 費 188 263 74 安 全 管 理 費 252 302 50 財 形 貯 蓄 利 子 補 給 金 455 970 515 持 株 会 奨 励 金 186 173 13 その 他 20 218 198 合 計 3,940 5,626 1,686 ( 単 位 : 百 万 円 ) 一 般 財 形 貯 蓄 利 子 補 給 の 見 直 し 6

( 東 北 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 第 6-3より( 続 き) 参 考 福 利 厚 生 制 度 の 概 要 ( 震 災 以 降 の 見 直 し) p19 東 日 本 大 震 災 以 降 の 厳 しい 経 営 環 境 収 支 状 況 等 を 踏 まえ, 福 利 厚 生 制 度 を 以 下 のとおり 見 直 し ( 単 位 : 百 万 円 ) 項 目 見 直 し 内 容 科 目 効 率 化 額 文 化 スポーツ 活 動 への 経 費 助 成 休 止 文 化 スポーツ 活 動 に 対 する 経 費 助 成 の 休 止 文 化 体 育 費 239 宿 泊 体 育 施 設 の 全 廃 名 取 スポーツパークの 廃 止 あおもり 電 気 会 館 の 廃 止 ( 平 成 23 年 度 までに 宿 泊 体 育 施 設 は 全 て 廃 止 ) 厚 生 施 設 費 147 カフェテリアプラン の 内 容 縮 小 年 間 付 与 ポイントの 削 減 80,000ポイント 40,000ポイント カフェテリア 526 一 般 財 形 貯 蓄 制 度 の 見 直 し 利 子 補 給 利 率 の 見 直 し 1.5% 0.5% 財 形 補 給 金 347 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 7-3より ( 四 国 電 5. 厚 生 費 の 概 要 17 法 定 厚 生 費 は 各 社 会 保 険 料 率 をもとに 算 定 健 康 保 険 料 の 事 業 主 負 担 割 合 は64%から56%に 見 直 し 一 般 厚 生 費 は 22 年 度 に 諸 給 与 金 の 一 部 原 資 (3.6 億 円 )をカフェテリアプランに 移 行 したものの カフェテリアプランの 付 与 ポイントの3 割 削 減 や 文 化 体 育 費 の 全 額 カット 持 株 奨 励 金 の 半 減 などを 織 り 込 み メルクマールを 下 回 る 水 準 に 引 き 下 げ 今 回 (H25~27 平 均 ) 前 回 (H20) 差 異 ( 百 万 円 ) 法 定 厚 生 費 5,729 5,791 62 健 康 保 険 料 2,065 1,951 113 介 護 保 険 料 130 145 14 厚 生 年 金 保 険 料 3,029 3,073 44 児 童 手 当 拠 出 金 53 54 1 労 災 保 険 料 78 133 55 雇 用 保 険 料 316 389 73 健 康 診 断 費 70 60 11 法 定 厚 生 費 振 替 13 14 2 一 般 厚 生 費 1,897 1,914 17 安 全 衛 生 管 理 費 486 413 72 住 宅 生 活 費 477 458 19 文 化 体 育 費 0 183 183 慶 弔 見 舞 金 101 88 12 持 株 奨 励 金 49 85 36 財 形 助 成 費 101 104 3 カフェテリアプラン 697 572 125 その 他 14 10 24 厚 生 費 計 7,626 7,704 79 7

参 考 福 利 厚 生 の 全 体 像 と1 人 あたり 一 般 厚 生 費 の 水 準 19 当 社 の 福 利 厚 生 は 電 力 の 安 全 安 定 供 給 に 不 可 欠 な 労 働 力 の 確 保 や 生 産 性 の 向 上 などを 目 的 に 従 業 員 の 安 全 健 康 の 確 保 職 場 生 活 環 境 の 整 備 に 資 する 施 策 を 実 施 1 人 あたり 一 般 厚 生 費 については 各 種 制 度 の 見 直 し 等 を 行 い メルクマール(1,000 人 以 上 企 業 平 均 )を 下 回 る 水 準 に 引 き 下 げ 福 利 厚 生 制 度 の 意 義 目 的 従 業 員 の 心 身 の 健 康 の 保 持 増 進 安 全 管 理 レクリエーション 活 動 の 実 施 等 を 通 じて 従 業 員 が 能 力 を 十 分 に 発 揮 し 安 心 安 定 して 電 気 事 業 に 従 事 できる 職 場 環 境 を 確 保 することにより 労 働 力 の 確 保 や 労 働 生 産 性 の 向 上 会 社 との 一 体 感 連 帯 感 の 向 上 を 目 的 として 実 施 1 人 あたり 一 般 厚 生 費 当 社 30.7 万 円 安 全 管 理 作 業 安 全 対 策 交 通 安 全 対 策 法 定 安 全 教 育 法 定 外 安 全 教 育 衛 生 管 理 労 働 安 全 衛 生 法 に 基 づく 産 業 医 報 酬 等 健 康 管 理 増 進 活 動 メンタルヘルス ケア 環 境 衛 生 管 理 働 きやすい 環 境 整 備 社 宅 寮 食 堂 厚 生 施 設 文 化 体 育 活 動 支 援 陸 上 競 技 部 文 化 体 育 活 動 支 援 職 場 レクリエー ション 活 動 支 援 生 活 援 助 慶 弔 見 舞 金 共 済 会 生 活 設 計 住 宅 財 形 貯 蓄 従 業 員 持 株 会 各 種 セミナー 確 定 拠 出 年 金 教 育 1,000 人 以 上 企 業 平 均 (メルクマール) 全 産 業 平 均 31.1 万 円 30.7 万 円 カフェテリアプラン( 様 々なメニューから 選 択 ) 安 全 衛 生 管 理 費 住 宅 生 活 費 文 化 体 育 費 慶 弔 見 舞 金 持 株 奨 励 金 財 形 助 成 費 カフェテリア フ ラン その 他 保 養 所 カット 全 額 カット 奨 励 金 引 下 げ ポイント 引 下 げ 諸 費 効 率 化 ( 四 国 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 7-3より( 続 き) 参 考 カフェテリアプラン 20 当 社 のカフェテリアプランは 福 利 厚 生 制 度 の 運 営 コストの 効 率 化 と 従 業 員 の 多 様 なニーズへの 対 応 の 観 点 から 一 般 財 形 貯 蓄 の 奨 励 金 など 様 々な 制 度 を 廃 止 し 原 資 を 統 合 することにより 創 設 このため 一 般 厚 生 費 に 占 めるカフェテリアプランの 割 合 が 高 くなっているが 1 人 あたり 一 般 厚 生 費 は メルクマール(1,000 人 以 上 企 業 平 均 )を 下 回 る 水 準 消 化 ポイント ポイント 単 価 メニュー 項 目 財 産 形 成 保 険 育 児 福 祉 介 護 健 康 管 理 自 己 啓 発 旅 行 削 減 後 1 人 あたり 消 化 ポイント 104ポイント / 年 人 ポイント 単 価 1ポイント=1,000 円 ( 注 1) 下 表 のメニューは1ポイント1,200 円 ( 注 2) 当 社 には 5 割 増 しメニューは 無 い スポーツ レジャー 当 社 のカフェテリアプラン 一 般 財 形 貯 蓄 保 険 利 用 対 象 例 育 児 施 設 サービス 福 祉 介 護 施 設 サービス 人 間 ドック 等 受 診 スクール セミナー 受 講 宿 泊 施 設 交 通 手 段 スポーツ レジャー 施 設 一 般 厚 生 費 に 占 めるカフェテリアプラン 費 用 の 比 較 当 社 福 利 厚 生 費 調 査 カフェテリアプラン 34% 1 人 あたり 一 般 厚 生 費 30.7 万 円 カフェテリアプラン 19% 1 人 あたり 一 般 厚 生 費 31.1 万 円 ( 出 典 ) 日 本 経 団 連 第 56 回 福 利 厚 生 費 調 査 結 果 報 告 (2011 年 度 ) 住 宅 生 活 費 安 全 衛 生 管 理 費 慶 弔 見 舞 金 財 形 助 成 費 持 株 奨 励 金 住 宅 持 家 援 助 医 療 健 康 慶 弔 金 財 産 形 成 給 食 保 険 育 児 介 護 購 買 ショッピングなどの ライフサポート 文 化 体 育 レクリエーション など 8

2. 調 達 競 争 入 札 の 比 率 について 東 京 電 力 株 式 会 社 の 事 例 を 踏 まえ 更 に 拡 大 するととも に その 進 捗 の 検 証 に 取 り 組 むべきである 1. 競 争 入 札 の 比 率 について 東 北 電 力 は 現 状 ( 平 成 22 年 度 )の 競 争 発 注 比 率 は1 7% 程 度 であり 競 争 発 注 以 外 の 特 命 発 注 (83% 程 度 )のうち 関 係 会 社 の 占 める 割 合 は48% 一 般 会 社 の 割 合 は52%である また 資 機 材 の 仕 様 汎 用 化 新 たな 取 引 先 の 開 拓 や 分 離 発 注 の 拡 大 等 の 取 組 みを 進 め 3 年 後 ( 平 成 27 年 度 末 )までに 競 争 発 注 比 率 3 割 程 度 を 目 指 すとともに 製 造 会 社 の 品 質 保 証 性 能 保 証 が 必 要 なこと 等 競 争 発 注 が 困 難 なものについても 継 続 して 検 討 を 行 い 競 争 発 注 の 拡 大 に 向 けて 環 境 整 備 を 図 っていく としているほか 調 達 価 格 低 減 競 争 発 注 の 拡 大 の 取 組 みをさらに 推 し 進 めるとともに 第 三 者 の 視 点 による 評 価 検 証 を 行 う 仕 組 みとして 外 部 有 識 者 を 含 む 調 達 改 革 に 関 する 会 議 体 を 設 置 する としている 2. 四 国 電 力 は 当 初 平 成 23 年 度 の 競 争 発 注 比 率 は4%( 競 争 発 注 以 外 の 特 命 発 注 は96% 程 度 )であり 取 引 先 が 一 社 のみのもの 既 設 設 備 の 保 修 維 持 更 新 に 関 する もの 災 害 や 設 備 トラブル 等 緊 急 時 に 対 応 を 要 するものなど 現 時 点 で 競 争 発 注 が 難 しいと 考 えられる 範 囲 が 全 体 の70% 程 度 を 占 めているが 今 後 3 年 間 で 現 状 の3 倍 程 度 である15%を 目 指 すこととし 可 能 なものは 速 やかに 競 争 発 注 に 移 行 するととも に 更 なる 競 争 発 注 比 率 の 拡 大 についても 検 討 していく とし その 後 改 めて 社 内 で 議 論 した 結 果 競 争 発 注 の 可 能 性 があると 判 断 した30% 全 てについて 原 価 算 定 期 間 ( 平 成 27 年 度 末 )において15% その 後 3 年 以 内 を 目 途 に 極 力 早 期 に 競 争 発 注 が 可 能 な30%の 達 成 を 目 指 す としている なお 平 成 23 年 度 において 四 国 電 力 の 競 争 発 注 以 外 の 特 命 発 注 (96%)のうち グループ 会 社 の 占 める 割 合 は73% となっている また 四 国 電 力 によると 平 成 24 年 度 には 社 長 を 委 員 長 とする 経 営 効 率 化 特 別 委 員 会 を 設 置 し 今 後 中 長 期 的 な 効 率 化 施 策 として 組 織 業 務 運 営 体 制 の 見 直 しや 資 材 調 達 の 見 直 しなどに 取 り 組 んでいる また 平 成 17 年 度 に 社 外 コンサル( 第 三 者 視 点 )を 導 入 して サプライチェーンマネジメント 活 動 として 配 電 工 事 材 料 の 物 流 改 善 に 取 り 組 み 調 達 コスト 削 減 の 成 果 をあげるなどしており 今 後 もこ うした 手 法 による 取 組 みや 取 引 先 からの 仕 様 の 標 準 化 に 関 する 提 案 やバリュー エン ジニアリング 提 案 等 を 積 極 的 に 活 用 していく とのことである 3. 料 金 原 価 について 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 は 資 材 調 達 や 工 事 委 託 事 業 等 に 関 し 今 後 契 約 を 締 結 するもの 契 約 交 渉 を 行 うものについて 入 札 の 実 施 の 有 無 にかかわら ず 約 7%の 調 達 価 格 削 減 を 織 り 込 んで 申 請 している 1 が 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 からの 申 請 についても 基 本 的 には 関 西 電 力 九 州 電 力 からの 申 請 と 同 様 の 考 え 方 2 を 適 用 し 査 定 1 調 達 費 用 について 東 北 電 力 は 平 成 21~24 年 度 に 特 命 発 注 から 競 争 発 注 に 変 更 した 物 品 (165 件 ) の 価 格 削 減 効 果 を 調 査 した 結 果 平 均 削 減 率 は 3%であったが 更 なる 取 組 みにより 従 来 以 上 に 効 率 化 を 目 指 すこととし 今 回 申 請 の 料 金 原 価 には 入 札 随 意 契 約 を 問 わず 既 契 約 分 等 を 除 く 発 注 案 件 す べてに 実 績 を 上 回 る7%の 削 減 を 織 り 込 んでいる 四 国 電 力 は 平 成 22~24 年 度 の 間 において 特 命 発 注 から 競 争 発 注 に 移 行 した 案 件 を 対 象 に 価 格 変 動 率 を 検 証 したところ 平 均 6.8%の 価 格 低 減 と なっているとの 結 果 が 得 られたことから これを 参 考 に 削 減 率 を7%に 設 定 し 今 回 申 請 の 料 金 原 価 には 入 札 随 意 契 約 を 問 わず 既 契 約 分 等 を 除 く 発 注 案 件 全 てに7%の 削 減 を 織 り 込 んでいる 2 関 西 電 力 九 州 電 力 からの 申 請 においては 自 らの 調 査 に 基 づき7%の 調 達 価 格 削 減 を 織 り 込 んで 申 請 していたが 調 達 発 注 価 格 を 決 める 際 の 主 要 な 構 成 要 素 の 一 つである 委 託 人 件 費 について 東 京 電 力 の ものと 比 較 し コスト 削 減 前 の 東 京 電 力 と 概 ね 同 様 の 水 準 であることを 確 認 した 上 で 東 京 電 力 が 東 9

を 行 う 具 体 的 には 東 北 電 力 については 被 災 3 県 を 中 心 に 資 材 費 や 人 件 費 が 上 昇 傾 向 にあるものの 委 託 人 件 費 の 水 準 は 概 ね 同 様 であることから 東 京 電 力 関 西 電 力 九 州 電 力 と 同 様 震 災 前 の 価 格 水 準 から10%の 調 達 価 格 削 減 を 求 める 四 国 電 力 につ いては 競 争 入 札 比 率 が 他 電 力 と 比 較 して 低 いこと 従 来 型 の 電 子 式 計 器 の 調 達 価 格 が 震 災 後 においても 東 京 電 力 と 比 較 して 大 幅 に 高 かったこと 地 域 補 正 後 の 委 託 人 件 費 に ついても 東 京 電 力 のものと 比 較 して0.5% 程 度 割 高 となっていることなどから 一 段 の 効 率 化 努 力 を 求 め 震 災 前 の 価 格 水 準 から10.5%の 調 達 価 格 削 減 を 求 める この 結 果 東 北 電 力 について 約 42 億 円 四 国 電 力 については 約 25 億 円 の 原 価 の 減 額 とな る 4. 調 達 の 検 証 については 関 西 電 力 株 式 会 社 及 び 九 州 電 力 株 式 会 社 の 供 給 約 款 変 更 認 可 申 請 に 係 る 査 定 方 針 案 ( 平 成 25 年 3 月 6 日 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 総 合 部 会 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 取 りまとめ)( 以 下 関 西 電 力 及 び 九 州 電 力 の 電 気 料 金 値 上 げ 認 可 申 請 に 係 る 査 定 方 針 案 という )において 今 後 の 課 題 として 経 営 効 率 化 に 関 し 今 回 の 申 請 にとどまらずより 長 期 的 かつ 持 続 的 効 果 的 に 経 営 効 率 化 の 取 組 を 進 めてい くため 例 えば 発 注 の 仕 様 を 社 内 の 人 材 が 作 成 するために 必 要 なエンジニアリング 能 力 を 向 上 させるなど 様 々な 取 組 を 行 い その 取 り 組 みを 随 時 公 開 するべき また 経 営 効 率 化 計 画 に 係 る 評 価 について 電 気 料 金 の 透 明 性 を 確 保 し 以 って 需 要 家 の 理 解 を 得 るために 外 部 の 第 三 者 の 視 点 を 取 り 入 れた 検 討 検 証 を 行 う 仕 組 みを 導 入 するなど 電 気 事 業 者 の 経 営 効 率 化 インセンティブを 更 に 促 進 する 仕 組 みを 検 討 すべきである としており 今 後 東 京 電 力 の 事 例 を 踏 まえ 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 に 関 しても 競 争 入 札 比 率 の 更 なる 拡 大 を 促 すことを 含 め 具 体 的 な 対 応 策 を 検 討 してまいりたい 京 電 力 に 関 する 経 営 財 務 調 査 委 員 会 等 の 第 三 者 による 確 認 を 受 け 10%の 調 達 価 格 削 減 を 織 り 込 んだ 例 を 勘 案 し 各 費 用 項 目 の 性 格 に 応 じ コスト 削 減 を 求 めることが 困 難 である 費 用 を 除 き コスト 削 減 額 が 原 則 10%に 満 たない 場 合 には 未 達 分 を 減 額 査 定 したところである その 際 両 社 が 震 災 後 に 行 っ た 経 営 効 率 化 の 取 組 のうち 原 価 織 り 込 み 前 に 削 減 したものについては 未 達 分 から 除 外 して 算 定 した ところである 10

子 会 社 等 からの 調 達 について 人 件 費 を 含 め 電 力 会 社 のコスト 削 減 に 照 らした 削 減 を 可 能 な 限 り 行 うべきである 1. 東 北 電 力 によると 関 係 会 社 は 当 社 との 取 引 価 格 低 減 のため 事 務 所 運 営 経 費 の 削 減 や 業 務 運 営 の 見 直 しによる 稼 動 人 員 の 効 率 化 資 材 の 種 類 削 減 や 調 達 先 の 複 数 化 による 材 料 費 の 削 減 など 業 務 全 般 にわたりコスト 低 減 に 取 り 組 んでいる また 役 員 報 酬 の 削 減 とともに 従 業 員 の 人 件 費 についても 賞 与 や 福 利 厚 生 費 の 削 減 新 規 採 用 の 抑 制 など 効 率 化 に 努 めている とのことであり また 四 国 電 力 によると 関 係 会 社 を 含 む 取 引 先 からの 資 材 調 達 について 競 争 発 注 への 移 行 に 伴 う 調 達 取 引 価 格 低 減 効 果 を 織 り 込 む 観 点 から 原 価 算 定 において 7%の 調 達 取 引 価 格 低 減 効 果 を 織 り 込 んでいる また 関 係 会 社 においては 役 員 報 酬 を 含 む 人 件 費 の 削 減 や 外 注 費 の 削 減 経 費 の 削 減 を 徹 底 し 一 層 の 経 営 合 理 化 を 進 めている とのことである 2. 料 金 原 価 との 関 係 では 資 材 調 達 や 工 事 委 託 事 業 等 に 関 し 今 後 契 約 を 締 結 するも の 契 約 交 渉 を 行 うものについて 入 札 の 実 施 の 有 無 にかかわらず 東 北 電 力 においは1 0% 四 国 電 力 においては10.5%の 効 率 化 を 求 めた 上 で 子 会 社 関 係 会 社 に 対 し ては 本 社 並 の 経 営 合 理 化 を 求 めるため 今 後 の 契 約 取 引 に 係 る 費 用 のうち 一 般 管 理 費 等 のコスト 削 減 可 能 な 部 分 について 出 資 比 率 に 応 じ 本 社 と 同 様 に 東 北 電 力 は1 0% 四 国 電 力 は10.5%の 追 加 的 コスト 削 減 を 行 うことを 前 提 に 原 価 を 減 額 する この 結 果 東 北 電 力 について 約 10 億 円 四 国 電 力 については 約 4 億 円 の 原 価 の 減 額 と なる 11

3. 事 業 報 酬 事 業 報 酬 について 適 正 であるかを 消 費 者 に 対 して 明 解 かつ 丁 寧 に 説 明 すべきであ る その 際 には 次 に 掲 げる 消 費 者 の 持 つ 疑 問 の 例 を 参 考 にされたい ( 事 業 報 酬 について 消 費 者 の 持 つ 疑 問 の 例 ) 事 業 報 酬 は 電 力 会 社 の 利 益 に 相 当 するのではないか 消 費 者 が 電 力 を 消 費 する 対 価 ( 受 益 者 負 担 )として なぜ 電 気 料 金 で 負 担 しなければならないのか 事 業 報 酬 の 算 定 に 用 いられている 自 己 資 本 比 率 が 実 際 よりも 高 い 30%をベースと しており その 実 際 との 差 額 相 当 分 を 消 費 者 が 電 力 を 消 費 する 対 価 ( 受 益 者 負 担 )として なぜ 電 気 料 金 で 負 担 しなければならないのか 原 価 算 定 期 間 内 に 稼 動 を 見 込 まず 電 力 需 要 者 である 消 費 者 への 電 力 供 給 に 直 接 的 に 寄 与 しない 原 子 力 発 電 所 をレートベースに 算 入 し 消 費 者 が 電 力 を 消 費 する 対 価 ( 受 益 者 負 担 )として なぜ 電 気 料 金 で 負 担 しなければならないのか 1. 事 業 報 酬 は 借 入 金 社 債 に 対 する 支 払 利 息 や 株 主 への 配 当 金 等 に 充 当 するための 資 金 調 達 コストに 相 当 するものであり いわゆる 利 益 とは 異 なる すなわち 電 気 を 安 全 安 定 的 に 供 給 するためには 発 電 設 備 や 送 変 電 設 備 等 の 建 設 維 持 管 理 を 行 う 必 要 があり 電 気 事 業 者 はそのための 巨 額 の 設 備 投 資 資 金 等 事 業 運 営 に 必 要 な 資 金 を 調 達 す る 必 要 がある 資 金 調 達 は 銀 行 等 からの 借 り 入 れ 社 債 の 発 行 による 調 達 ( 他 人 資 本 )や 株 式 の 発 行 等 による 調 達 ( 自 己 資 本 )により 行 われるが 銀 行 社 債 の 債 権 者 に とっては 利 子 率 株 主 にとっては 配 当 や 株 価 上 昇 などがそれぞれ 期 待 する 収 益 率 を 上 回 る 場 合 に 資 金 調 達 が 可 能 となる このため 電 気 事 業 法 においては これらの 収 益 率 に 相 当 する 額 を 適 正 な 利 潤 ( 事 業 報 酬 )として 電 気 料 金 による 回 収 を 認 めており 一 般 電 気 事 業 供 給 約 款 料 金 算 定 規 則 ( 以 下 算 定 規 則 という )に 基 づき 適 正 な 事 業 資 産 価 値 (レートベース)に 事 業 報 酬 率 を 乗 じて 算 定 される なお かつては 支 払 利 息 や 配 当 金 等 を 積 み 上 げるいわゆる 積 み 上 げ 方 式 により 事 業 報 酬 を 算 定 していたが 積 み 上 げ 方 式 では 各 社 毎 の 資 本 構 成 の 差 異 等 によって 原 価 水 準 に 差 が 出 ることや 電 気 事 業 者 における 資 金 調 達 コスト 低 減 のインセンティブが 乏 し いことから 昭 和 35 年 に 現 在 の 事 業 報 酬 制 度 に 変 更 したものである 2. 現 行 の 事 業 報 酬 制 度 においては 適 正 な 事 業 資 産 価 値 (レートベース)に 事 業 報 酬 率 を 乗 じて 事 業 報 酬 額 が 算 定 されることとなっているが 事 業 報 酬 率 については 算 定 規 則 に おいて 自 己 資 本 報 酬 率 に3 割 他 人 資 本 報 酬 率 に7 割 のウェイトを 乗 じた 加 重 平 均 とし ている 自 己 資 本 報 酬 率 に 乗 じる 比 率 である 自 己 資 本 比 率 については レートベース 方 式 導 入 当 時 は5 割 とされていたが 平 成 7 年 にガス 通 信 航 空 鉄 道 といった 類 似 の 公 益 企 業 の 自 己 資 本 比 率 を 参 考 に 電 気 事 業 として 適 正 な 自 己 資 本 比 率 として3 割 が 設 定 され たものである 3 現 状 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 の 自 己 資 本 比 率 は3 割 を 下 回 っており 配 当 や 支 払 利 息 等 の 実 際 の 資 金 調 達 コストを 上 回 る 額 が 事 業 報 酬 として 認 められているので はないかとの 指 摘 があるが 東 北 電 力 は 平 成 22 年 度 以 降 四 国 電 力 も 平 成 23 年 度 以 降 大 幅 な 赤 字 により 自 己 資 本 が 大 きく 毀 損 しており 財 務 体 質 悪 化 の 中 で 資 金 調 達 環 境 が 悪 3 レートベース 方 式 を 採 用 しているガス 事 業 鉄 道 事 業 における 自 己 資 本 比 率 はそれぞれ 35% 30%と なっている 12

化 している こうした 中 現 行 レートベース 方 式 の 下 で 資 金 調 達 コストの 低 減 に 努 め 内 部 留 保 の 充 実 を 通 じて 将 来 の 資 金 調 達 コストを 低 減 させていくことは 中 長 期 的 な 電 気 料 金 の 安 定 性 の 観 点 から 需 要 家 にとってもメリットがあるものと 考 えられる 3. 審 査 要 領 上 長 期 停 止 発 電 設 備 については 原 価 算 定 期 間 内 に 緊 急 時 の 即 時 対 応 性 を 有 すること 及 び 改 良 工 事 中 などの 将 来 の 稼 働 の 確 実 性 等 を 踏 まえてレートベースに 算 入 する とされている 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 においては 一 部 の 原 子 力 発 電 について 料 金 算 定 上 原 価 算 定 期 間 内 の 再 稼 働 を 見 込 んでいないが これらの 原 子 力 発 電 所 についても 高 経 年 化 対 策 等 に 加 え 更 なる 安 全 性 向 上 対 策 等 の 実 施 を 計 画 し 再 稼 働 に 向 けた 準 備 を 進 めているところであり 原 価 算 定 期 間 以 降 には 稼 働 するものと 想 定 しており 現 時 点 に おいては 適 正 な 事 業 資 産 価 値 (レートベース) と 認 められる 13

東 北 電 力 株 式 会 社 及 び 四 国 電 力 株 式 会 社 の 供 給 約 款 変 更 認 可 申 請 に 係 る 査 定 方 針 案 p78-79 東 北 電 力 株 式 会 社 純 資 産 残 高 と 自 己 資 本 比 率 の 推 移 ( 億 円 ) (%) 12,500 25 自 己 資 本 比 率 ( 右 軸 ) 内 部 留 保 取 崩 し 10,000 財 務 体 質 強 化 20 資 金 調 達 額 の 推 移 ( 個 別 ) ( 億 円 ) H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H24 年 度 社 債 1,200 1,100 600 1,200 借 入 金 3,108 3,962 11,800 6,571 長 期 借 入 金 420 1,059 5,087 4,095 短 期 借 入 金 2,688 2,903 6,713 2,476 CP ( 純 増 減 ) 510 110 320 240 資 金 調 達 額 計 3,798 5,172 12,080 7,531 有 利 子 負 債 残 高 対 前 年 度 末 20,035 20,102 23,968 26,314 644 67 3,866 2,346 7,500 15 当 社 債 の 流 通 市 場 におけるスプレッドの 推 移 ( 残 存 10 年 程 度 ) 1.2% 5,000 純 資 産 残 高 ( 左 軸 ) その 他 利 益 剰 余 金 自 己 株 式 等 10 1.0% 0.8% 格 下 げ AA+ AA 格 下 げ AA A+ 2,500 法 定 準 備 金 5 0.6% 資 本 金 0.4% 格 下 げ 方 向 レーティンク モニター 0 H11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 法 定 準 備 金 = 資 本 準 備 金 + 利 益 準 備 金 四 国 電 力 株 式 会 社 0 0.2% 東 日 本 大 震 災 0.0% H23.3 H23.9 H24.4 H24.10 H25.5 (データの 出 所 : 売 買 参 考 統 計 値 ) [ 資 金 調 達 額 の 推 移 ( 個 別 )] 資 金 調 達 額 の 推 移 ( 個 別 ) ( 億 円 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 自 己 資 本 比 率 ( 右 軸 ) その 他 利 益 剰 余 金 (%) 30.0 25.0 20.0 社 債 借 入 金 ( 億 円 ) H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H24 年 度 200 400-700 228 270 240 1,620 長 期 借 入 金 48 90 60 870 短 期 借 入 金 180 180 180 750 C P( 純 増 減 ) 資 金 調 達 額 計 有 利 子 負 債 残 高 対 前 年 度 末 比 240 410 590 260 668 260 830 2,060 6,822 6,545 6,692 7,325 29 278 147 633 2,000 法 定 準 備 金 15.0 [ 当 社 債 の 流 通 市 場 におけるスプレッドの 推 移 ( 残 存 10 年 程 度 )] 0.60 格 下 げ AA+ AA 1,500 1,000 500 純 資 産 残 高 ( 左 軸 ) 資 本 金 10.0 5.0 0.50 0.40 0.30 0.20 0 H11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 0.0 0.10 法 定 準 備 金 = 資 本 準 備 金 + 利 益 準 備 金 0.00 H23.3 H23.6 H23.9 H23.12 H24.3 H24.6 H24.9 H24.12 H25.3 H25.6 ( 出 所 : 日 本 証 券 業 協 会 売 買 参 考 統 計 値 ) 14

4. 購 入 電 力 料 東 北 電 力 株 式 会 社 が 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社 に 支 払 う 購 入 電 力 料 に 含 まれる 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社 の 人 件 費 は 東 北 電 力 株 式 会 社 の 人 件 費 と 同 等 に 合 理 化 されている が 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社 の 役 員 報 酬 及 び 人 件 費 の 削 減 幅 等 の 合 理 化 の 内 容 を よ り 明 確 に 定 量 的 に 説 明 すべきである 1. 東 北 電 力 が 日 本 原 電 4 に 支 払 う 原 子 力 発 電 による 購 入 電 力 料 については 受 電 量 に 応 じ て 支 払 う 電 力 量 料 金 と 受 電 量 にかかわらず 支 払 う 基 本 料 金 の 組 み 合 わせで 設 定 されてい る 今 回 申 請 では 原 価 算 定 期 間 における 受 電 量 をゼロと 見 込 んでおり 核 燃 料 費 等 受 電 量 に 応 じて 支 払 う 電 力 量 料 金 は 原 価 に 算 入 されていない 他 方 で 今 回 申 請 において は 停 止 中 の 原 子 力 発 電 所 に 係 る 維 持 管 理 や 安 全 対 策 工 事 などに 必 要 と 見 込 まれる 費 用 が 原 価 算 入 されているが これらの 費 用 については 購 入 の 相 手 方 との 契 約 書 原 本 等 を 確 認 した 結 果 以 下 の 理 由 から 原 価 に 算 入 することを 認 めることが 適 当 である 1 発 電 電 力 量 の 全 量 を 受 電 会 社 に 供 給 することとしているなど 当 該 原 子 力 発 電 所 は 契 約 の 相 手 方 との 共 同 開 発 であると 認 められる 2このため 人 件 費 修 繕 費 や 減 価 償 却 費 等 の 原 子 力 発 電 所 を 安 全 に 維 持 管 理 する 費 用 や 将 来 の 稼 働 に 向 けた 投 資 に 要 する 費 用 についても 自 社 電 源 同 様 負 担 する 義 務 があると 考 えられる 2.また 東 北 電 力 が 契 約 している 東 海 第 二 発 電 所 は 日 本 原 電 においては 津 波 対 策 や 耐 震 強 化 に 係 る 改 良 工 事 を 実 施 中 であるなど 発 電 再 開 に 向 けた 準 備 を 実 施 中 である 3. 他 方 で 東 北 電 力 は 契 約 の 相 手 方 に 対 して 効 率 化 努 力 を 求 めていくべきであり 既 設 分 の 減 価 償 却 費 や 固 定 資 産 税 等 といった 効 率 化 努 力 が 見 込 めない 費 用 を 除 く 人 件 費 や 修 繕 費 等 について 東 北 電 力 自 身 による 効 率 化 努 力 分 と 比 較 し 既 に 織 り 込 まれている 効 率 化 努 力 分 では 足 らざる 部 分 については 料 金 原 価 から 減 額 する 4.とりわけ 日 本 原 電 については 東 北 電 力 も 出 資 している 会 社 であり 役 員 における 人 的 関 係 等 を 考 慮 すれば 日 本 原 電 からの 購 入 電 力 料 に 含 まれる 人 件 費 については 東 北 電 力 の 削 減 努 力 並 に 料 金 原 価 から 減 額 し その 他 の 一 般 管 理 費 等 のコスト 削 減 可 能 な 経 費 についても 東 北 電 力 のコスト 削 減 努 力 に 照 らし 10% 減 額 する 5. 特 に 人 件 費 については 日 本 原 電 の 現 行 の 常 勤 役 員 1 人 当 たり 報 酬 額 2,800 万 円 ( 平 成 23 年 度 実 績 )を 東 北 電 力 同 様 国 家 公 務 員 指 定 職 と 同 水 準 (1,800 万 円 )とするとともに 東 北 電 力 の 役 員 と 兼 務 している 非 常 勤 役 員 への 報 酬 については 原 価 算 入 を 認 めない また 1 人 当 たり 従 業 員 給 与 については 現 行 801 万 円 ( 平 成 23 年 度 実 績 )であるところ 東 北 電 力 の 査 定 後 の 水 準 である596 万 円 まで 料 金 原 価 を 減 額 する 4 日 本 原 電 は 電 力 9 社 と 電 源 開 発 等 が 出 資 し 我 が 国 で 初 めて 商 業 用 原 子 力 発 電 所 を 建 設 した 会 社 であ る また 同 社 は 設 立 以 来 配 当 を 行 っておらず 効 率 化 による 効 果 は 購 入 電 力 料 に 反 映 している 15

6.なお 他 社 の 査 定 方 針 も 踏 まえ さらに 東 北 電 力 が 日 本 原 電 と 交 渉 した 結 果 平 成 25 年 度 の 受 給 契 約 において 工 事 の 一 部 を 翌 年 度 以 降 に 繰 り 延 べることなどにより 減 額 と なったため これも 料 金 原 価 から 減 額 する 7. 以 上 により 東 北 電 力 が 日 本 原 電 に 支 払 う 原 子 力 発 電 に 係 る 購 入 電 力 料 の 申 請 額 から の 削 減 額 は 約 6 億 円 となる 16

5. 電 灯 需 要 の 伸 び 予 測 最 大 電 力 量 想 定 と 節 電 予 測 見 込 みと 実 績 の 乖 離 節 電 や 省 エネ 行 動 による 需 要 削 減 効 果 が 電 気 料 金 に 与 える 影 響 について 個 々の 家 庭 で 節 電 を 行 えば 支 払 いの 抑 制 につながるものであること また 節 電 が 定 着 すれ ば 長 期 的 には 設 備 投 資 の 抑 制 等 による 費 用 の 逓 減 につながるものであることの 説 明 を 行 うことで 消 費 者 の 間 で 節 電 しても 値 上 げになるので 意 味 がないといった 誤 解 が 生 まれないようにすべきである 1. 今 般 の 認 可 申 請 に 当 たっては 両 電 力 会 社 ともピーク 対 応 料 金 メニューを 設 定 してい る( 両 電 力 会 社 本 年 7 月 1 日 に 設 定 済 み)とともに 夜 間 蓄 熱 機 器 要 件 を 有 するメニ ューやオール 電 化 に 附 帯 するメニューの 新 規 加 入 の 停 止 を 表 明 しているが 第 23 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 において 一 定 の 仮 定 をおいて 試 算 をした 結 果 電 気 料 金 の 値 上 げとなることが 示 された ( 東 北 電 力 ) 第 23 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 4-1より 需 要 抑 制 の 深 掘 りに 伴 う 短 期 的 料 金 影 響 p2 需 要 抑 制 による 短 期 的 な 電 気 料 金 への 影 響 について, 検 証 を 行 った 短 期 的 には 発 電 所 等 の 設 備 形 成 に 係 る 固 定 費 の 削 減 は 困 難 であるが, 燃 料 単 価 の 高 い 火 力 発 電 所 の 稼 働 抑 制 により 燃 料 費 が 減 少 すると 考 えられる 仮 に, 規 制 部 門 で1% 需 要 が 抑 制 された 場 合, 燃 料 費 の 減 少 となるものの, 販 売 電 力 量 も 減 少 するこ とから, 規 制 分 野 の 平 均 単 価 はわずかに 上 昇 (24.27 円 /kwh 24.28 円 /kwh) < 昼 間 (7~23 時 )の 電 力 量 が1% 抑 制 された 場 合 の 燃 料 削 減 効 果 の 試 算 ( 規 制 分 野 )> [ 更 なる 需 要 抑 制 の 試 算 ] 電 力 量 : 約 200 億 kwh 1 1 % = 約 2 億 kwh 原 価 : 約 2 億 kwh 約 17 円 /kwh 2 = 約 34 億 円 1 規 制 部 門 の 昼 間 (7~23 時 ) 電 力 量 (3ヵ 年 平 均 ) 2 自 社 石 油 火 力 単 価 申 請 更 なる 需 要 抑 制 左 記 反 映 後 原 価 (A) 6,955 億 円 34 億 円 6,921 億 円 電 力 量 (B) 287 億 kwh 2 億 kwh 285 億 kwh 単 価 (C) = (A)/(B) 24.27 円 /kwh - 24.28 円 /kwh 17

( 四 国 電 力 ) 第 23 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 4-2より 需 要 抑 制 の 深 掘 りに 伴 う 短 期 的 影 響 ( 規 制 部 門 での 影 響 ) 7 需 要 抑 制 による 短 期 的 な 電 気 料 金 への 影 響 について 検 証 短 期 的 には 発 電 所 等 の 設 備 形 成 に 係 る 固 定 費 の 削 減 は 困 難 であるが 燃 料 費 の 高 い 火 力 発 電 所 の 稼 働 抑 制 により 燃 料 費 は 減 少 すると 考 えられる 例 えば 規 制 部 門 で1% 需 要 が 抑 制 された 場 合 火 力 燃 料 費 は 減 少 するものの 販 売 電 力 量 の 減 少 により 固 定 費 単 価 が 増 加 するため 規 制 部 門 の 平 均 単 価 はわずかに 上 昇 する (22.68 円 /kwh 22.73 円 /kwh) 昼 間 (7~23 時 )の 電 力 量 が1% 抑 制 された 場 合 の 燃 料 費 節 減 効 果 の 試 算 [ 規 制 部 門 ] [ 更 なる 需 要 抑 制 の 試 算 ] 電 力 量 : 規 制 部 門 の 昼 間 (7~23 時 ) 電 力 量 (3ヵ 年 平 均 ) 約 80 億 kwh 1% = 0.8 億 kwh 原 価 : 約 0.8 億 kwh 自 社 石 油 火 力 単 価 約 15 円 /kwh = 12 億 円 申 請 (3ヵ 年 平 均 ) 更 なる 需 要 抑 制 左 記 反 映 後 原 価 (A) 2,540 億 円 12 億 円 2,528 億 円 電 力 量 (B) 112.0 億 kwh 0.8 億 kwh 111.2 億 kwh 単 価 (C)=(A) (B) 22.68 円 /kwh 22.73 円 /kwh 2. 上 記 の 試 算 は 原 価 構 成 や 料 金 メニュー 構 成 は 試 算 の 前 後 で 同 一 とするなど 料 金 改 定 後 の 料 金 メニューを 前 提 として 原 価 算 定 期 間 における 短 期 的 な 需 要 抑 制 効 果 を 試 算 し たものであるが 今 後 需 要 抑 制 に 資 する 様 々な 料 金 メニューが 導 入 活 用 され 抑 制 効 果 が 拡 大 すれば 長 期 的 には 設 備 投 資 の 抑 制 等 により 電 気 料 金 単 価 の 低 減 につながると 考 えられる 18

( 東 北 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 4-2より 19

( 四 国 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 4-3より 3.なお 個 別 の 需 要 家 にとっては 節 電 による 使 用 電 力 量 の 抑 制 が 電 気 料 金 の 支 払 い 額 の 軽 減 につながることは 事 実 であり 電 力 会 社 には 料 金 メニューの 活 用 を 促 すなど 節 電 や 負 荷 平 準 化 に 資 する 丁 寧 な 説 明 を 求 めてまいりたい 20

6. 新 料 金 体 系 への 移 行 に 向 けた 情 報 提 供 等 新 料 金 体 系 への 移 行 に 向 けた 情 報 提 供 等 について 電 力 会 社 が 消 費 者 団 体 等 への 説 明 の 機 会 を 設 定 する 等 単 に 情 報 を 公 開 するだけではなく 個 々の 消 費 者 に 届 くよう 積 極 的 に 周 知 説 明 することが 必 要 であり このために 十 分 な 周 知 期 間 を 取 るべきで ある また 電 力 会 社 にも 周 知 説 明 の 対 応 を 促 すべきである 特 に 東 北 電 力 株 式 会 社 については 供 給 区 域 内 に 東 日 本 大 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 があり 応 急 仮 設 住 宅 に 住 む 避 難 者 など 生 活 基 盤 が 安 定 していない 被 災 者 もいまだ 多 数 に 上 ることも 踏 まえ 電 気 の 低 利 用 者 の 負 担 増 に 配 慮 した 料 金 体 系 とす べきである さらに 料 金 改 定 前 に 消 費 者 団 体 等 との 意 見 交 換 会 を 開 催 する 等 分 かりやすい 情 報 提 供 を 行 うべきである また 料 金 改 定 の 前 後 を 問 わず 消 費 者 からの 問 合 せ 苦 情 に 対 して 丁 寧 な 説 明 を 行 うとともに 事 業 運 営 に 消 費 者 の 意 見 を 反 映 させるといっ た 対 応 も 行 うべきである 1. 東 北 電 力 によると 申 請 以 降 検 針 時 に 全 戸 配 布 する 東 北 電 力 ニュースや 電 気 ご 使 用 量 のお 知 らせ( 検 針 票 )の 裏 面 等 を 通 じて 料 金 値 上 げ 申 請 に 至 った 背 景 申 請 内 容 経 営 効 率 化 への 取 組 み 等 について 幅 広 くお 知 らせするとともに プレス 発 表 の 添 付 資 料 や 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 等 での 説 明 資 料 をホームページに 掲 載 している また 各 種 団 体 さま( 消 費 者 団 体 経 済 団 体 自 治 体 等 )に 対 しては 申 請 後 速 やかに 説 明 の 場 を 積 み 重 ねるとともに 詳 細 なご 説 明 を 希 望 される 一 般 のお 客 さま 各 種 団 体 さまに 対 して も 個 別 に 訪 問 の 上 丁 寧 な 説 明 を 実 施 しており 5 月 末 までに 約 4,600 回 約 1 3,000 名 に 説 明 している そのうち 消 費 者 団 体 に 対 しては 値 上 げ 申 請 以 降 個 別 訪 問 や 消 費 者 団 体 が 開 催 する 勉 強 会 や 説 明 会 への 出 席 など 電 気 料 金 値 上 げ 申 請 につ いてご 理 解 いただくため 積 極 的 に 説 明 を 行 っており 5 月 末 までに 延 べ 約 350 団 体 約 2,700 名 に 説 明 している さらに お 電 話 でのお 問 い 合 わせのお 客 さまにつ いては 当 社 コールセンターで 専 用 窓 口 を 設 けている 他 ホームページにおいてもメー ルによるお 問 い 合 わせを 承 っている とりわけ 被 災 地 の 自 治 体 に 対 しては 申 請 後 速 や かにきめ 細 かな 説 明 を 行 い 理 解 活 動 に 注 力 している また 被 災 者 の 方 々を 含 め 詳 細 なご 説 明 を 希 望 されるお 客 さまに 対 しては 個 別 にご 訪 問 させていただき 丁 寧 な 説 明 を 実 施 し ご 理 解 いただくよう 努 めている とのことである また 四 国 電 力 によると 値 上 げ 申 請 に 至 った 背 景 経 営 効 率 化 の 取 り 組 み 値 上 げ の 内 容 等 について 検 針 時 にリーフレットを 全 戸 配 布 することにより 広 くお 知 らせす るとともに 当 社 ホームページ 上 に 値 上 げ 申 請 に 関 するサイト を 開 設 し プレス 発 表 時 に 添 付 した 詳 細 な 説 明 資 料 や 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 での 説 明 資 料 を 随 時 掲 載 する など より 詳 細 かつタイムリーな 情 報 提 供 を 行 っている また 自 治 体 消 費 者 団 体 中 小 企 業 団 体 など 各 種 団 体 の 皆 さまに 対 しては 訪 問 等 による 丁 寧 な 説 明 を 実 施 して おり(1,942 団 体 ) 消 費 者 団 体 等 については 本 部 にとどまらず 支 部 や 会 員 等 にも 対 象 を 広 げ 追 加 の 説 明 会 ( 約 110 団 体 約 2,000 名 )を 開 催 している さら に お 電 話 でお 問 い 合 わせいただいたお 客 さまに 対 しても 各 県 のコールセンター 内 に 21

専 用 窓 口 を 設 置 し 丁 寧 にお 応 えするとともに 詳 細 な 説 明 を 希 望 されるお 客 さまに 対 しては 個 別 訪 問 による 対 応 を 実 施 している とのことである 2. 東 北 電 力 によると ( 認 可 された 場 合 ) 出 来 る 限 り 速 やかに 検 針 時 に 全 戸 配 布 する 東 北 電 力 ニュースや 電 気 ご 使 用 量 のお 知 らせ( 検 針 票 )の 裏 面 ホームページ さらに は 新 聞 への 広 告 掲 載 などを 通 じて 料 金 値 上 げ 原 価 算 定 の 概 要 値 上 げ 影 響 額 経 営 効 率 化 への 取 組 み 等 について 幅 広 くお 知 らせしていく また 各 種 団 体 さま( 消 費 者 団 体 経 済 団 体 自 治 体 等 )に 対 しては 申 請 時 同 様 速 やかに 説 明 を 行 うとともに 詳 細 なご 説 明 を 希 望 される 一 般 のお 客 さま 各 種 団 体 さまに 対 しては 個 別 訪 問 の 上 丁 寧 な 説 明 を 実 施 していく さらに お 電 話 でのお 問 い 合 わせのお 客 さまについては 引 き 続 き 当 社 コールセンターで 専 用 窓 口 を 設 けている 他 ホームページにおいてもメール によるお 問 い 合 わせを 承 ることとしており お 問 い 合 わせに 対 しても 丁 寧 に 対 応 してい く なお お 客 さまからのお 問 い 合 わせが 多 いものは よくあるご 質 問 として 当 社 ホー ムページに 掲 載 しており 今 後 も 適 宜 更 新 していく とのことである また 四 国 電 力 によると 申 請 日 に 各 県 のコールセンター 内 に 専 用 窓 口 を 設 置 し お 客 さまからのお 問 い 合 わせに 対 して 丁 寧 にお 応 えするとともに 詳 細 な 説 明 を 希 望 さ れるお 客 さまに 対 しては 個 別 訪 問 による 対 応 を 実 施 しており 認 可 をいただいた 場 合 も 引 き 続 き 懇 切 丁 寧 な 対 応 を 実 施 していく また 自 治 体 消 費 者 団 体 中 小 企 業 団 体 など 各 種 団 体 の 皆 さまに 対 しては 値 上 げの 検 討 開 始 を 表 明 した 昨 年 11 月 以 降 訪 問 等 による 丁 寧 な 説 明 を 継 続 して 実 施 しており 認 可 をいただいた 際 も 補 正 後 の 原 価 や 値 上 げの 内 容 等 について 訪 問 等 による 丁 寧 な 説 明 を 実 施 していく 加 えて お 客 さまからのお 問 い 合 わせが 多 い 事 項 については ホームページの よくあるご 質 問 に 追 加 掲 載 しており 今 後 も 随 時 追 加 掲 載 していく とのことである 3. 経 済 産 業 省 としては 厳 正 に 精 査 を 行 い 査 定 によるメリットを より 多 くの 家 庭 が 享 受 できるよう 2 段 階 料 金 の 引 き 下 げ 幅 を 申 請 時 よりも 大 きくしている その 際 東 北 電 力 株 式 会 社 については 供 給 区 域 内 に 東 日 本 大 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 地 域 があり 応 急 仮 設 住 宅 に 住 む 避 難 者 など 生 活 基 盤 が 安 定 していない 被 災 者 もまだ 多 数 に 上 ることも 踏 まえ 電 気 の 低 利 用 者 の 負 担 増 に 配 慮 し さらなる 引 き 下 げ 幅 の 拡 大 を 行 っている 4. 東 北 電 力 及 び 四 国 電 力 に 対 しては 引 き 続 き 丁 寧 な 周 知 説 明 を 求 めてまいりたい なお 新 料 金 体 系 の 実 施 日 は 十 分 な 周 知 期 間 を 確 保 する 観 点 から 9 月 1 日 とする 22

7.その 他 資 産 売 却 について 売 却 可 能 資 産 の 現 状 処 分 計 画 等 を 明 らかにし 更 なる 上 乗 せを 行 う 余 地 はないか 検 証 すべきである 東 北 電 力 によると 社 有 の 宿 泊 体 育 施 設 は 全 て 廃 止 するとともに 土 地 建 物 は 業 務 に 支 障 を 来 たさない 範 囲 で 売 却 し 不 使 用 資 産 の 処 分 に 取 り 組 んできた 具 体 的 に は 平 成 10~23 年 度 に 土 地 約 1,580 画 地 建 物 約 470 棟 を 総 額 約 209 億 円 で 売 却 しており この 内 容 については 年 度 決 算 発 表 時 に 経 営 概 況 の 中 で 公 表 してい る 今 後 処 分 できる 物 件 は 限 られるものの 引 き 続 き 収 益 の 確 保 に 向 け 不 使 用 資 産 の 積 極 的 処 分 を 進 めていくこととしており 中 期 計 画 において 社 宅 寮 などの 旧 厚 生 施 設 を 中 心 に42 件 の 売 却 を 進 める 予 定 としている なお 売 却 の 進 捗 については 今 後 も 経 営 概 況 の 中 で 公 表 する 予 定 である 有 価 証 券 は 電 気 事 業 の 円 滑 かつ 効 率 的 な 運 営 に 資 するために 平 成 24 年 3 月 末 時 点 で142 銘 柄 720 億 円 の 株 式 を 保 有 してい るが 平 成 19 年 度 以 降 の5 年 間 で 約 30 億 円 の 保 有 株 式 を 売 却 している 今 後 も 電 気 事 業 ならびに 当 社 グループの 安 定 的 事 業 運 営 や 企 業 価 値 向 上 に 資 することが 見 込 まれ ないものなどについて 市 場 動 向 等 も 勘 案 の 上 売 却 を 検 討 していく また 関 係 会 社 においても 土 地 建 物 は 業 務 に 支 障 を 来 たさない 範 囲 で 売 却 し 不 使 用 資 産 の 処 分 に 取 り 組 んできている とのことである 23

( 東 北 電 力 ) 第 7 回 家 庭 用 電 気 料 金 の 値 上 げ 認 可 申 請 に 関 する 調 査 会 資 料 2より ( 東 北 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 6-1より 資 産 圧 縮 の 取 組 み( 有 価 証 券 ) p8 電 気 事 業 の 円 滑 かつ 効 率 的 な 運 営 に 資 するために,142 銘 柄 720 億 円 の 株 式 を 保 有 ( 平 成 24 年 3 月 末 ) 平 成 19 年 度 から23 年 度 までの5 年 間 で, 約 30 億 円 の 保 有 株 式 を 売 却 今 後 も, 電 気 事 業 ならびに 当 社 グループの 安 定 的 事 業 運 営 や 企 業 価 値 向 上 に 資 することが 見 込 まれないものなどにつ いて, 市 場 動 向 等 も 勘 案 の 上, 売 却 を 検 討 していく < 有 価 証 券 売 却 実 績 > ( 金 額 単 位 : 百 万 円 ) 年 度 売 却 額 売 却 益 銘 柄 数 平 成 19 年 度 6 4 1 平 成 20 年 度 - - - 平 成 21 年 度 10 0 2 平 成 22 年 度 2,881 452 1 平 成 23 年 度 147 0 4 合 計 3,044 456 8 24

2. 四 国 電 力 によると 電 力 の 小 売 部 分 自 由 化 が 始 まった 平 成 12 年 度 以 降 23 年 度 まで の12ヵ 年 で 事 業 所 の 統 廃 合 やそれに 伴 う 社 宅 寮 の 廃 止 により 不 要 となった 土 地 等 の 資 産 約 290 件 約 14 万 m2 約 40 億 円 を 売 却 した 今 後 の 取 り 組 みとしては 当 社 が 保 有 する 電 気 事 業 の 運 営 に 直 接 係 わらない 資 産 の 数 は 限 られていること 四 国 域 内 の 地 価 も 大 都 市 圏 と 比 較 して 低 調 に 推 移 していることなどから 資 産 売 却 による 大 幅 な 収 益 を 期 待 することは 困 難 であるが 引 き 続 き 事 業 所 や 社 宅 の 廃 止 など 設 備 の 廃 止 により 不 使 用 となる 資 産 について 積 極 的 に 売 却 を 推 進 し 今 後 3ヵ 年 において 約 7.4 億 円 を 売 却 する 予 定 である とのことである ( 四 国 電 力 ) 第 24 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 7-1より 7. 保 有 資 産 の 売 却 について 25 平 成 12 年 度 から23 年 度 までの12ヵ 年 の 売 却 実 績 は 約 290 件 約 14 万 m2 約 40 億 円 ( 売 却 価 額 ) これまでの 取 り 組 み 電 力 の 小 売 部 分 自 由 化 が 始 まった 平 成 12 年 度 以 降 事 業 所 の 統 廃 合 やそれに 伴 う 社 宅 寮 の 廃 止 により 不 要 となった 土 地 等 の 資 産 について 継 続 的 に 売 却 を 実 施 してきた 期 間 件 数 面 積 売 却 価 額 主 な 売 却 物 件 平 成 12 年 度 ~ 平 成 23 年 度 約 290 件 約 14 万 m2 約 40 億 円 高 松 支 店 電 柱 置 場 西 条 営 業 所 跡 地 吉 田 浜 変 電 所 東 側 社 宅 跡 地 番 町 社 宅 跡 地 今 後 の 取 り 組 み 当 社 が 保 有 する 電 気 事 業 の 運 営 に 直 接 係 わらない 資 産 の 数 は 限 られていること 四 国 域 内 の 地 価 も 大 都 市 圏 と 比 較 して 低 調 に 推 移 していることなどから 資 産 売 却 による 大 幅 な 収 益 を 期 待 することは 困 難 であるが 引 き 続 き 事 業 所 や 社 宅 の 廃 止 など 設 備 の 廃 止 により 不 使 用 となる 資 産 について 積 極 的 に 売 却 を 推 進 していく ( 今 後 3ヵ 年 における 売 却 予 定 資 産 ) 旧 用 途 件 数 面 積 固 定 資 産 評 価 額 主 な 売 却 対 象 物 件 旧 事 業 所 4 件 約 0.4 万 m2 約 1.7 億 円 旧 宮 脇 1 号 社 宅 跡 地 旧 社 宅 寮 厚 生 施 設 18 件 約 1.6 万 m2 約 5.7 億 円 旧 桜 町 1 2 号 社 宅 跡 地 藤 原 テニスコート 合 計 22 件 約 2.0 万 m2 約 7.4 億 円 入 明 社 宅 跡 地 25

各 利 害 関 係 者 (ステークホルダー)の 負 担 について 利 用 者 取 引 先 役 員 従 業 員 株 主 金 融 機 関 等 の 負 担 も 可 能 な 限 り 定 量 的 に 説 明 すべきである 1. 東 北 電 力 によると 電 気 料 金 の 値 上 げによりお 客 さまに 多 大 なご 負 担 をお 願 いする ことになるため 徹 底 した 経 営 効 率 化 を 前 提 に 料 金 原 価 を 算 定 しており その 中 で 各 ス テークホルダーにも 様 々な 形 でご 負 担 をお 願 いすることとしている 役 員 について は 平 成 23 年 11 月 から 年 収 の 最 大 20%の 自 主 返 上 を 実 施 しており さらに 平 成 2 4 年 12 月 からは 最 大 40%まで 深 掘 りし 減 額 後 の 水 準 で 原 価 算 入 している また 従 業 員 についても 前 回 原 価 から23% 減 の642 万 円 で 原 価 算 入 している 取 引 先 に 対 しては 競 争 的 発 注 の 拡 大 などによる 発 注 額 の 削 減 を 地 域 社 会 の 皆 さまに 対 しては 寄 付 金 や 諸 会 費 等 の 削 減 を 実 施 していくこととしている 株 主 の 皆 さまには 前 年 度 に 引 続 き2 年 連 続 で 無 配 とさせていただいているほか 1 株 当 たり 純 資 産 も 震 災 以 降 大 幅 な 減 少 となっている 最 後 に 金 融 機 関 からの 融 資 額 は 増 加 しているが 格 付 けが 低 下 す るなど 財 務 リスクは 高 まっている とのことである 機 密 性 26

2. 四 国 電 力 によると 電 気 料 金 の 値 上 げにより お 客 さまには 多 大 なご 負 担 をお 願 い する 一 方 更 なる 経 営 合 理 化 効 率 化 の 実 施 を 通 じて 役 員 従 業 員 はもとより 取 引 先 株 主 等 各 ステークホルダーにも ご 負 担 をお 願 いすることとしている 役 員 報 酬 については 年 収 を3 割 程 度 減 額 しており 申 請 原 価 にも 減 額 後 の 水 準 で 算 入 してい る また 従 業 員 においても 基 準 賃 金 や 賞 与 のカットによる 年 収 水 準 の 引 下 げを 実 施 しており 年 収 メルクマールの 基 準 に 沿 って 現 行 水 準 から16% 減 となる645 万 円 で 原 価 に 算 入 している 以 上 の 取 り 組 みについては プレス 発 表 や 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 の 説 明 資 料 等 で 定 量 的 なデータを 公 表 しており ホームページにも 掲 載 してい る とのことである 平 成 25~27 年 度 平 均 お 客 さま 値 上 げ 申 請 規 制 部 門 : 平 均 10.94% 自 由 化 部 門 : 平 均 17.50% +250 +375 取 引 先 地 域 社 会 役 員 従 業 員 仕 様 の 見 直 しや 競 争 発 注 の 拡 大 による 調 達 取 引 価 格 の 低 減 工 事 内 容 や 実 施 時 期 の 見 直 し 燃 料 費 購 入 電 力 料 の 削 減 など 寄 付 金 諸 会 費 等 の 削 減 役 員 報 酬 : 年 収 を3 割 程 度 減 額 基 準 賃 金 や 賞 与 のカットによる 年 収 水 準 の 引 下 げ 福 利 厚 生 制 度 の 見 直 し など 合 計 配 当 の 状 況 237 ( 172) 12 97 346 ( 281) ( ) 内 の 数 値 は 費 用 換 算 後 の 値 株 主 配 当 : 平 成 25 年 3 月 期 決 算 :60 円 0 円 124 平 成 22 年 度 平 成 24 年 度 金 融 機 関 格 付 長 期 借 入 金 残 高 AA+( 震 災 前 ) 2,655 億 円 AA-( 直 近 ) 3,205 億 円 R&Iの 格 付 27

Ⅲ. 今 後 の 課 題 人 件 費 の 査 定 における 給 与 の 比 較 について 比 較 対 象 とする 企 業 や 公 益 事 業 のセクタ ーの 範 囲 をより 合 理 的 なものにできないか 検 討 すべきである 公 益 企 業 との 比 較 については 審 査 要 領 において ガス 事 業 鉄 道 事 業 等 類 似 の 公 益 事 業 の 平 均 値 とも 比 較 しつつ 査 定 を 行 うことが 予 め 定 められており その 対 象 業 種 は 5 大 規 模 なネットワーク 設 備 を 有 するという 事 業 の 類 似 性 や 料 金 規 制 及 び 競 争 実 態 を 勘 案 した 結 果 ガス 水 道 鉄 道 の3 業 種 を 比 較 対 象 とすることが 適 当 であるとした 比 較 を 行 う 上 で 適 当 な 公 益 企 業 については それぞれの 事 業 規 制 や 業 態 が 変 化 していくこ とも 踏 まえ 今 後 とも 引 き 続 き 検 討 してまいりたい 5 料 金 規 制 について ガス 水 道 鉄 道 事 業 については 総 括 原 価 方 式 に 基 づく 認 可 制 となっている 一 方 通 信 については NTTの 基 本 通 話 料 金 のみ 上 限 規 制 航 空 については 国 際 線 は 認 可 制 であるが 国 内 線 は 届 出 制 となっている 28

事 後 検 証 については 以 下 の 点 を 検 討 すべきである 燃 料 調 達 について 世 界 的 なエネルギー 価 格 の 動 向 を 反 映 させるとともに 継 続 的 なコスト 削 減 インセンティブに 関 する 事 後 的 な 検 証 (トップランナー 価 格 の 原 価 織 り 込 み 燃 料 費 調 整 制 度 の 在 り 方 等 を 含 む) 料 金 算 定 の 前 提 条 件 が 認 可 時 からどの 程 度 乖 離 したかどうかの 観 点 からの 検 証 費 用 と 料 金 メニュー 毎 の 収 入 及 び 販 売 量 の 原 価 算 定 期 間 内 の 進 捗 状 況 について 一 覧 といった 分 かりやすい 形 での 消 費 者 への 定 期 的 公 表 ( 実 績 値 や 見 込 額 ) 今 回 の 原 価 算 定 期 間 終 了 後 には 電 源 構 成 が 大 きく 変 わり 燃 料 費 の 大 幅 削 減 による 値 下 げも 想 定 される 現 行 の 電 気 事 業 法 において 値 下 げにあたっては 事 業 者 からの 届 出 のみで 済 むことになるが その 際 に 値 下 げ 幅 について 何 らかの 検 証 が 可 能 になるよ う その 方 策 についての 検 討 を 行 うべきである 1. 燃 料 調 達 については 特 にLNGについて 世 界 的 な 需 給 構 造 が 変 革 期 にある 中 で 継 続 的 なコスト 削 減 インセンティブが 確 保 されるよう 料 金 認 可 時 における 原 価 織 り 込 みのあり 方 燃 料 費 調 整 制 度 のあり 方 を 含 め 今 後 引 き 続 き 検 討 してまいりたい な お 関 西 電 力 及 び 九 州 電 力 の 電 気 料 金 値 上 げ 認 可 申 請 に 係 る 査 定 方 針 案 においても 天 然 ガスに 係 る 燃 料 調 達 については 従 来 の 石 油 価 格 リンクの 長 期 契 約 に 加 え スポ ット 取 引 が 増 大 していることや 天 然 ガス 価 格 リンクの 長 期 契 約 の 増 加 が 今 後 見 込 まれる ことを 踏 まえ 事 業 者 における 経 営 効 率 化 インセンティブを 阻 害 することがないよう 必 要 に 応 じ 現 行 の 燃 料 費 調 整 制 度 のあり 方 を 検 討 していくべきである とされてい る 2. 有 識 者 会 議 報 告 書 の 提 言 を 受 け これまで 自 由 化 部 門 が 赤 字 の 場 合 のみ 公 表 されてい た 部 門 別 収 支 を 毎 年 度 公 表 するよう 電 気 料 金 情 報 公 開 ガイドライン を 改 正 した 今 年 度 の 部 門 別 収 支 の 公 表 に 当 たっては 各 社 ともホームページ 上 で 過 去 の 原 価 算 定 期 間 における 販 売 電 力 量 や 原 価 項 目 の 実 績 値 を 公 表 している また 東 北 電 力 と 四 国 電 力 に ついては それぞれ 第 27 回 審 査 専 門 委 員 会 の 資 料 7-3 及 び 資 料 8-3において 供 給 約 款 と 選 択 約 款 の 平 成 20 年 料 金 改 定 時 の 電 力 量 料 金 収 入 改 定 以 降 の 実 績 を 公 表 し さらに それぞれ 第 7 回 家 庭 用 電 気 料 金 の 値 上 げ 認 可 申 請 に 関 する 調 査 会 の 資 料 2 3においても 平 成 20 年 料 金 改 定 時 の 原 価 と 改 定 以 降 の 実 績 を 公 表 している 今 後 とも 消 費 者 にとって 分 かりやすい 情 報 の 提 供 に 努 めてまいりたい 3. 有 識 者 会 議 報 告 書 においては 料 金 設 定 後 1 原 価 算 定 期 間 内 においては 決 算 発 表 時 に 決 算 実 績 収 支 見 通 し 利 益 の 使 途 効 率 化 の 進 捗 等 について 評 価 を 行 うともに 部 門 別 収 支 を 公 表 すること 2 原 価 算 定 期 間 終 了 後 は 1に 加 えて 原 価 と 実 績 の 比 較 等 につい て 規 制 自 由 部 門 に 分 けて 評 価 を 実 施 し 必 要 に 応 じて 料 金 認 可 申 請 命 令 の 発 動 の 要 否 を 検 討 することが 提 言 されている なお 同 報 告 書 の 提 言 を 受 け これまで 自 由 化 部 門 が 赤 字 の 場 合 のみ 公 表 されていた 部 門 別 収 支 を 毎 年 度 公 表 するよう 電 気 料 金 情 報 公 開 ガイド ライン を 改 正 している 4.また 今 回 改 定 以 降 の 収 益 構 造 の 変 化 については 事 後 評 価 において 部 門 別 収 支 が 毎 年 公 表 され 原 価 算 定 期 間 終 了 後 には 原 価 と 実 績 の 部 門 別 評 価 を 実 施 することとなっている 29

が 経 済 産 業 省 としては 料 金 認 可 申 請 命 令 の 発 動 基 準 に 基 づき 収 益 構 造 のゆがみが 著 しく また 構 造 的 なものと 認 められる 場 合 には 事 業 者 に 料 金 改 定 を 促 すとともに 事 業 者 がこれに 応 じない 場 合 には 料 金 認 可 申 請 命 令 の 発 動 を 検 討 することとしたい 5.なお 電 気 事 業 法 に 基 づく 値 下 げの 届 出 がなされた 場 合 には 経 済 産 業 省 としては 値 下 げ 幅 やその 要 因 等 について ホームページ 等 を 用 いた 丁 寧 な 説 明 周 知 を 行 うよう 促 してまいりたい 東 北 電 力 http://www.tohoku-epco.co.jp/comp/keiei/denkijigo.html 事 業 者 に 係 る 部 門 別 収 支 計 算 書 ( 東 北 電 力 )( 平 成 23 年 度 ) 30

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( 東 北 電 力 ) 第 27 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 7-3より ( 参 考 ) 需 要 想 定 と 需 要 実 績 について p47 供 給 約 款 平 成 20 年 改 定 平 成 20 年 度 想 定 実 績 増 減 率 対 平 成 20 年 改 定 電 力 量 24,642 24,015 2.5 料 金 収 入 589,544 580,870 1.5 ( 単 位 : 百 万 kwh, 百 万 円,%) 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 実 績 増 減 率 対 平 成 20 年 改 定 実 績 増 減 率 対 平 成 20 年 改 定 実 績 増 減 率 対 平 成 20 年 改 定 23,738 3.7 24,643 0.0 22,675 8.0 551,916 6.4 563,604 4.4 540,807 8.3 再 掲 従 量 電 灯 電 力 量 20,628 20,022 2.9 料 金 収 入 488,222 479,455 1.8 19,824 3.9 20,527 0.5 18,887 8.4 456,426 6.5 467,727 4.2 448,160 8.2 選 択 約 款 電 力 量 4,596 4,733 3.0 料 金 収 入 64,270 68,494 6.6 5,355 16.5 5,956 29.6 6,102 32.8 72,132 12.2 79,742 24.1 87,271 35.8 再 掲 時 間 帯 別 電 灯 電 力 量 2,779 2,990 7.6 料 金 収 入 36,846 41,097 11.5 3,579 28.8 4,272 53.7 4,562 64.2 46,302 25.7 55,825 51.5 64,149 74.1 規 制 部 門 合 計 電 力 量 29,238 28,748 1.7 料 金 収 入 653,814 649,364 0.7 29,093 0.5 30,599 4.7 28,777 1.6 624,048 4.6 643,346 1.6 628,078 3.9 四 国 電 力 http://www.yonden.co.jp/corporate/ir/policy/result/index.html 事 業 者 に 係 る 部 門 別 収 支 計 算 書 ( 四 国 電 力 )( 平 成 23 年 度 ) 33

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( 四 国 電 力 ) 第 27 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 資 料 8-3より ( 参 考 ) 需 要 想 定 と 需 要 実 績 47 平 成 20 年 改 定 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 ( 単 位 : 百 万 kwh, 百 万 円,%) 平 成 23 年 度 実 績 増 減 率 実 績 増 減 率 実 績 増 減 率 想 定 実 績 増 減 率 対 平 成 20 年 想 定 対 平 成 20 年 想 定 対 平 成 20 年 想 定 対 平 成 20 年 想 定 供 給 約 款 再 掲 従 量 電 灯 A 選 択 約 款 再 掲 季 時 別 電 灯 規 制 部 門 合 計 電 力 量 8,936 8,855 0.9 8,430 5.7 8,750 2.1 8,172 8.6 料 金 208,476 209,064 0.3 194,048 6.9 199,369 4.4 190,711 8.5 電 力 量 6,627 6,541 1.3 6,215 6.2 6,474 2.3 6,027 9.1 料 金 148,952 148,765 0.1 137,202 7.9 142,527 4.3 135,138 9.3 電 力 量 2,599 2,656 2.2 2,899 11.5 3,293 26.7 3,435 32.1 料 金 35,813 37,765 5.4 40,078 11.9 45,895 28.2 49,911 39.4 電 力 量 1,503 1,559 3.8 1,819 21.0 2,197 46.2 2,360 57.0 料 金 21,819 23,382 7.2 26,389 20.9 32,036 46.8 35,684 63.5 電 力 量 11,535 11,511 0.2 11,328 1.8 12,043 4.4 11,606 0.6 料 金 244,290 246,829 1.0 234,126 4.2 245,264 0.4 240,622 1.5 四 捨 五 入 の 関 係 で 合 計 が 一 致 しない 場 合 がある 第 31 回 電 気 料 金 審 査 専 門 委 員 会 ( 後 半 ) 資 料 5より ( 参 考 ) 電 気 事 業 法 第 23 条 に 基 づく 料 金 変 更 認 可 申 請 命 令 に 係 る 基 準 設 定 の 主 旨 1. 電 気 料 金 制 度 運 用 の 見 直 しに 係 る 有 識 者 会 議 においては 原 価 算 定 期 間 終 了 後 に 事 後 評 価 を 実 施 することが また 消 費 者 委 員 会 の 東 京 電 力 の 家 庭 用 電 気 料 金 の 値 上 げ 認 可 申 請 に 対 する 意 見 ( 平 成 24 年 7 月 13 日 )においては 料 金 変 更 認 可 申 請 命 令 等 を 含 めた 法 令 等 の 見 直 し 整 備 にかかる 検 討 を 行 うことが 提 言 されている 2.かかる 状 況 を 受 け 規 制 部 門 の 料 金 設 定 について 構 造 的 要 因 として 利 益 率 が 必 要 以 上 に 高 いものとなっていないかを 事 後 評 価 として 確 認 するため 客 観 的 な 基 準 を 電 気 事 業 法 に 基 づく 経 済 産 業 大 臣 の 処 分 に 係 る 審 査 基 準 等 において 設 定 す べくパブリックコメントを 実 施 し 平 成 25 年 3 月 19 日 付 けで 改 定 した 基 準 概 要 原 価 算 定 期 間 終 了 後 の 事 後 評 価 において 以 下 のステップで 得 られた 情 報 に 基 づき 認 可 申 請 命 令 の 発 動 の 要 否 を 検 討 1 電 気 事 業 利 益 率 による 基 準 規 制 部 門 の 電 気 事 業 利 益 率 の 直 近 3カ 年 度 平 均 値 が 電 力 会 社 10 社 の 過 去 10カ 年 度 平 均 値 を 上 回 っている かどうかを 確 認 2 累 積 超 過 利 潤 による 基 準 1に 該 当 している 場 合 料 金 改 定 時 の 事 業 報 酬 から 想 定 される 水 準 を 超 過 して 規 制 部 門 が 利 益 ( 超 過 利 潤 ) を 計 上 することにより 前 回 料 金 改 定 以 降 の 超 過 利 潤 の 累 積 額 が 当 該 事 業 報 酬 の 額 を 超 えているかどうかを 確 認 ステップ2において 自 由 化 部 門 の 収 支 が 直 近 2 年 度 間 連 続 で 赤 字 である 場 合 も 変 更 認 可 申 請 命 令 の 発 動 を 検 討 26 35

これまでの 各 電 力 会 社 の 値 上 げ 認 可 申 請 の 査 定 のプロセスで 明 らかになった 諸 課 題 ( 例 : 情 報 公 開 開 示 の 在 り 方 事 業 報 酬 算 定 の 在 り 方 購 入 電 力 料 の 負 担 の 在 り 方 等 )について 整 理 し 電 気 料 金 値 上 げ 認 可 申 請 に 関 する 審 査 の 在 り 方 に 適 切 に 反 映 す べきである これまでの 電 気 料 金 審 査 専 門 小 委 員 会 における 検 討 や 消 費 者 庁 協 議 を 含 め 明 らかに なった 諸 課 題 ( 情 報 公 開 開 示 の 在 り 方 事 業 報 酬 算 定 の 在 り 方 等 )については 適 宜 検 討 を 行 い 必 要 に 応 じ 反 映 を 図 ってきたところであり 今 後 電 力 会 社 から 申 請 がなさ れた 場 合 においても これまでの 審 査 結 果 を 踏 まえつつ 審 査 するよう 引 き 続 き 努 めてま いりたい また これまでの 審 査 の 過 程 で 明 らかとなった 諸 課 題 を 踏 まえ 審 査 の 在 り 方 につい て 検 証 を 行 い 必 要 に 応 じて 見 直 しをしてまいりたい 36

電 力 システム 改 革 について 消 費 者 にどのような 影 響 があるのかについて 分 かりやすい 情 報 提 供 を 行 うべきである 今 後 の 発 送 電 分 離 などの 電 力 の 自 由 化 再 生 可 能 エネルギーの 利 用 拡 大 スマートメーターの 普 及 等 が 消 費 者 に 与 える 影 響 について 明 確 に 説 明 すべきである また 今 後 具 体 的 な 制 度 設 計 を 行 う 際 には 規 制 なき 独 占 に 陥 り 消 費 者 の 利 益 が 損 なわれるといったことがないよう 消 費 者 の 意 見 を 積 極 的 に 聴 くべきである さらに 電 力 システム 改 革 や 原 子 力 発 電 所 の 廃 炉 費 用 負 担 等 の 検 討 について は 消 費 者 の 関 心 も 高 いため これら 検 討 の 全 体 を 俯 瞰 できるような 情 報 提 供 を 工 夫 すべきである 1. 電 力 システム 改 革 は 新 規 参 入 の 促 進 やスマートメーターも 含 めた 競 争 環 境 の 整 備 に より 電 力 の 低 廉 かつ 安 定 的 な 供 給 を 一 層 進 めていくものであり エネルギー 制 約 の 克 服 に 向 けた 改 革 の 中 心 を 成 すもの 2. 電 力 の 自 由 化 や 広 域 系 統 運 用 の 拡 大 により 需 要 家 の 選 択 によるスマートな 需 要 抑 制 や 地 域 間 での 電 力 融 通 の 円 滑 化 を 進 め 厳 しい 電 力 需 給 の 中 でも 安 定 供 給 を 確 保 す る また 燃 料 コストの 増 加 等 による 電 気 料 金 上 昇 圧 力 がある 中 にあっても 競 争 の 促 進 により 料 金 を 最 大 限 抑 制 する 効 果 があるものと 考 える 3. 自 由 化 に 当 たっては 需 要 家 がスマートメーターから 得 られる 情 報 を 活 用 し 適 切 に 電 力 会 社 や 料 金 メニュー 電 源 別 メニューを 選 択 できるよう 適 切 な 情 報 提 供 や 広 報 を 積 極 的 に 行 う 4.また 諸 外 国 の 事 例 も 参 考 にしつつ 電 気 料 金 を 最 大 限 抑 制 できるよう 段 階 的 な 料 金 規 制 の 撤 廃 や 規 制 当 局 による 市 場 監 視 の 強 化 等 慎 重 な 制 度 設 計 を 行 い 規 制 な き 独 占 に 陥 ることがないよう 万 全 を 期 す 5.これまで 改 革 の 全 体 像 について 検 討 を 行 ってきた 電 力 システム 改 革 専 門 委 員 会 ( ) においては 消 費 者 問 題 の 専 門 家 の 方 にも 委 員 として 議 論 にご 参 加 いただいていたとこ ろであり 具 体 的 な 制 度 設 計 に 関 する 検 討 審 議 を 行 う 制 度 設 計 ワーキンググループ (8 月 2 日 に 第 1 回 WGを 開 催 )においても 消 費 者 問 題 の 専 門 家 の 方 にも 委 員 として 議 論 にご 参 加 いただく 今 後 実 際 の 詳 細 な 制 度 改 正 を 行 う 際 には パブリックコメン トを 通 じ 広 く 国 民 の 皆 様 のご 意 見 を 伺 ってまいりたい 平 成 25 年 7 月 1 日 の 審 議 会 見 直 しに 伴 い 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 基 本 政 策 分 科 会 電 力 システム 改 革 小 委 員 会 に 名 称 変 更 6. 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 については 国 民 全 体 で 買 い 支 え 普 及 させ ることで ひいてはその 発 電 コストを 下 げることを 目 的 に 平 成 24 年 7 月 に 導 入 されたも の その 普 及 によって 自 らのご 家 庭 に 太 陽 光 パネルを 設 置 する 屋 根 貸 しモデルを 通 じて 太 陽 光 発 電 に 自 宅 の 屋 根 を 提 供 する 市 民 ファンドを 通 じて 自 ら 再 生 可 能 エネルギ ー 発 電 に 投 資 するなど 消 費 者 がエネルギーをより 身 近 な 問 題 として 解 決 するための 手 段 を 格 段 に 増 やすことができる 37

7. 本 制 度 では 現 在 標 準 的 な 家 庭 の 負 担 は 月 120 円 程 度 であるが その 負 担 が 過 剰 となることがないよう 法 律 の 規 定 に 従 って 中 立 的 な 調 達 価 格 等 算 定 委 員 会 が 公 開 で 案 を 策 定 し 消 費 者 問 題 担 当 大 臣 の 意 見 も 伺 った 上 で 決 められた 買 取 価 格 に 基 づき 算 定 されている 8. 制 度 の 導 入 開 始 に 当 たっては 全 国 で 約 70 回 におよぶ 説 明 会 や 各 種 イベントの 開 催 制 度 や 負 担 に 関 するチラシの 全 戸 配 布 パンフレットの 作 成 等 を 通 じて 制 度 の 周 知 に 努 めてきたところ 引 き 続 き こうした 負 担 への 配 慮 をしっかりと 行 うとともに 住 宅 用 太 陽 光 発 電 を 巡 る 悪 質 商 法 の 排 除 再 生 可 能 エネルギーを 巡 る 意 識 喚 起 や 広 範 な 知 見 の 向 上 など 様 々な 角 度 から 再 生 可 能 エネルギーの 普 及 政 策 を 展 開 してまいりたい 9.さらに 電 力 システム 改 革 や 原 発 の 廃 炉 費 用 負 担 等 の 検 討 を 進 めていく 上 で 広 く 国 民 の 皆 様 の 意 見 を 伺 いつつ 内 容 の 充 実 を 図 ることは 重 要 なことであり 検 討 状 況 の 把 握 が 容 易 となるよう 適 切 な 情 報 の 提 供 を 図 ってまいりたい 38