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資 料 町 内 アンケート 調 査 結 果 概 要 1. 調 査 方 法 調 査 対 象 者 : 町 内 に 居 住 する 15 歳 以 上 の 男 女 抽 出 方 法 : 無 作 為 に 抽 出 配 布 回 収 方 法 : 郵 送 配 布 郵 送 回 収 実 施 期 間 : 平 成 2

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(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

調 査 概 要 調 査 対 象 : 東 京 都 愛 知 県 大 阪 府 福 岡 県 に 在 住 する GF シニアデータベース 有 効 回 答 件 数 :526 件 標 本 抽 出 法 :GF RTD(ランダム テレフォンナンバー ダイアリング) 方 式 調 査 方 法 :アウトバウンド IVR に

スライド 1

別紙3

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別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

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となるため 退 職 をし かつ 引 き 続 き 国 家 公 務 員 等 として 在 職 (その 者 が 更 に 引 き 続 き 当 該 国 家 公 務 員 以 外 の 他 の 国 等 の 機 関 に 係 る 国 家 公 務 員 等 として 在 職 した 場 合 を 含 む )した 後 引 き 続 い

(3) 仕 事 ( 結 果 の 概 要 12~ ページ 参 照 ) 有 業 者 の 仕 事 間 は 男 女 共 に 平 成 13 年 まで 減 少 が 続 き,18 年 で 増 加 したが,23 年 で 再 び 減 少 平 成 23 年 の 有 業 者 の 仕 事 間 は 男 性 が6 間 56,

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に


1.3. 距 離 による 比 較 距 離 による 比 較 を 行 う ( 基 本 的 に 要 求 される 能 力 が 違 うと 思 われるトラック 別 に 集 計 を 行 った ) 表 -3 に 距 離 別 の 比 較 を 示 す 表 -3 距 離 別 比 較

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も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

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「一時預かり事業の実態について」の一部改正について


Transcription:

平 成 23 年 3 月 12 日 の 九 州 新 幹 線 鹿 児 島 ルートの 全 線 開 業 から 早 くも4ヶ 月 が 経 過 した 開 業 前 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 の 影 響 で 各 種 イベントも 中 止 されるなど 静 かな 滑 り 出 しで あった 九 州 新 幹 線 だが 7 月 を 迎 えた 現 在 震 災 後 の 自 粛 ムードも 沈 静 化 した 中 で 利 用 者 の 実 際 の 動 きを 捕 えることがようやく 可 能 になってきたように 思 われる そこで 今 回 は 実 際 に 新 幹 線 を 利 用 している 人 の 生 の 声 を 聴 取 すべく 九 州 旅 客 鉄 道 熊 本 支 社 の 協 力 を 得 て 九 州 新 幹 線 熊 本 駅 の 乗 降 客 に 対 して 聞 き 取 り 調 査 を 行 った 調 査 の 概 要 (1) 調 査 対 象 : 九 州 新 幹 線 熊 本 駅 乗 降 客 より 無 作 為 抽 出 (2) 調 査 場 所 :JR 熊 本 駅 新 幹 線 コンコース 内 および 新 幹 線 ホーム (3) 調 査 時 期 : 平 成 23 年 6 月 24 日 ( 金 )18:00~22:00 平 成 23 年 6 月 26 日 ( 日 ) 7:30~21:00 平 成 23 年 6 月 29 日 ( 水 ) 7:30~20:00 (4) 調 査 方 法 : 面 接 による 直 接 聞 き 取 り( 当 研 究 所 スタッフおよび 学 生 アルバイト) (5) 有 効 回 答 :1,589 人 (6) 回 答 者 の 属 性 実 数 ( 人 ) 構 成 比 () 男 性 女 性 男 性 女 性 10 代 17 38 55 2.1 4.9 3.5 20 代 104 137 241 12.8 17.6 15.2 30 代 170 153 323 21.0 19.6 20.3 40 代 181 138 319 22.3 17.7 20.1 50 代 193 169 362 23.8 21.7 22.8 60 代 110 104 214 13.6 13.4 13.5 70 歳 以 上 35 40 75 4.3 5.1 4.7 810 779 1,589 100.0 100.0 100.0 < 曜 日 別 サンプル 数 > 実 数 ( 人 ) 構 成 比 () 到 着 出 発 到 着 出 発 6/24( 金 ) 75 75 150 9.4 9.4 9.4 6/26( 日 ) 397 394 791 49.9 49.6 49.8 6/29( 水 ) 323 325 648 40.6 40.9 40.8 795 794 1,589 100.0 100.0 100.0 四 捨 五 入 の 関 係 で 内 訳 と が 一 致 しない 場 合 がある 1

熊 本 駅 乗 降 客 の45.5が 民 九 州 内 が75 九 州 外 が25 熊 本 駅 乗 降 客 の 居 住 地 で 最 も 多 かったのは 居 住 者 で 全 体 の45.5を 占 めた 以 下 福 岡 県 の19.1 鹿 児 島 県 の6.6が 続 き これら3 県 を 含 む 九 州 内 居 住 者 が 全 体 の4 分 の3を 占 めている 一 方 九 州 外 について 見 ると 関 西 熊 本 駅 乗 降 客 の 居 住 地 その 他 4.4 地 方 が10.4で 最 も 多 く 次 いで 関 東 地 方 の5.4 中 国 地 方 の4.8 中 国 地 方 4.8 関 東 地 方 が 続 いている これをさらに 詳 細 に 見 5.4 ると 大 阪 府 (5.3) 東 京 都 (3.4) 九 州 外 関 西 地 方 25.0 兵 庫 県 (2.6) 広 島 県 (2.6)など 10.4 の 居 住 者 が 多 く 九 州 外 居 住 者 の 利 用 者 の 45.5 他 九 州 居 住 地 は25.0であった なお 九 州 外 居 住 3.8 =1589 九 州 内 者 のうち 九 州 新 幹 線 との 直 通 運 転 を 鹿 児 島 県 6.6 75.0 行 っている 山 陽 新 幹 線 の 沿 線 5 府 県 ( 大 阪 府 兵 庫 県 岡 山 県 広 島 県 山 口 県 )の 比 率 は 全 体 の12.6にとどまっ 福 岡 県 19.1 ており 沿 線 府 県 以 外 からも 新 幹 線 を 利 用 して 熊 本 を 訪 れている 人 が 少 なくないことがわかった 九 州 新 幹 線 の 利 用 頻 度 は はじめて が4 割 民 の 利 用 頻 度 はやや 低 めだが 約 1 割 が ほぼ 毎 日 利 用 九 州 新 幹 線 の 利 用 回 数 利 用 頻 度 を 尋 ねたところ はじめて( 今 回 が はじめての 乗 車 ) という 人 が40.3 を 占 めた この はじめて の 比 率 を 居 住 地 別 に 見 ると 34.0 福 岡 県 29.9 鹿 児 島 県 19.0となってお り この3 県 の 中 では の はじ めて の 比 率 が 最 も 高 かった しか しその 一 方 で 通 勤 通 学 客 を 中 心 とした ほぼ 毎 日 という 回 答 は 熊 本 県 で9.5と 高 く 利 用 頻 度 の 高 い 層 も 存 在 していることがわかる 九 州 外 九 州 内 熊 本 駅 乗 降 客 の 九 州 新 幹 線 利 用 回 数 利 用 頻 度 福 岡 県 鹿 児 島 県 他 九 州 関 西 地 方 関 東 地 方 中 国 地 方 そ の 他 0 20 40 60 80 100 40.3 52.6 6.21589 34.0 55.6 9.5 723 29.9 62.8 6.9 304 19.0 72.4 5.7 105 48.3 46.7 5.0 60 66.1 66.3 63.2 58.6 33.9 32.6 35.5 40.0 165 86 76 70 はじめて 複 数 回 利 用 定 期 的 に 利 用 ほぼ 毎 日 その 他 不 明 2

新 幹 線 の 利 用 目 的 は 仕 事 が31.2 観 光 が22.9 冠 婚 葬 祭 コンサート 通 院 習 い 事 など 幅 広 い 用 途 新 幹 線 の 利 用 目 的 で 最 も 多 かったのは 仕 事 ( 出 張 ) の31.2であり 以 下 観 光 の 22.9 帰 省 家 族 親 戚 に 会 う ( 単 身 赴 任 者 の 移 動 も 含 む)の13.8 買 い 物 の6.7 友 人 恋 人 に 会 う の5.5などが 続 いている このように 新 幹 線 の 利 用 目 的 としては 仕 事 と 観 光 が 中 心 であることが 確 認 でき たが その 一 方 で 冠 婚 葬 祭 コンサートやライブを 見 る 福 岡 空 港 の 利 用 スポー ツ 観 戦 なども 一 定 数 存 在 していることは 注 目 される また その 他 という 回 答 がかなり 多 く その 中 には 就 職 活 動 就 職 説 明 会 採 用 試 験 (12 人 ) 通 院 (8 人 ) 習 い 事 (8 人 ) 同 窓 会 (6 人 ) 新 幹 線 に 乗 ること 自 体 (6 人 )といった 回 答 も 見 られ 利 用 目 的 は 多 岐 にわたっていることがわかった これを 居 住 地 別 にみると 1 鹿 児 島 県 では 帰 省 が 最 多 2 九 州 外 居 住 者 は 総 じて 観 光 が 多 く 関 西 中 国 地 方 などでは 仕 事 を 上 回 って 最 多 というような 特 徴 が 見 られ た また 上 記 の1 2ほど 顕 著 な 差 異 ではないが 相 対 的 に 見 ると 3 は 買 い 物 4 福 岡 県 は 仕 事 5その 他 九 州 は コンサートやライブを 見 る (ただしコンサートの 有 無 に 左 右 される 特 殊 要 因 ) 6 関 東 地 方 は 仕 事 7 関 東 地 方 や 中 部 地 方 ( 図 中 では その 他 に 含 まれる)では 福 岡 空 港 の 利 用 がそれぞれ 多 くなっていることがわかる 30 31.2 熊 本 駅 乗 降 客 の 新 幹 線 利 用 目 的 ( 複 数 回 答 ) 25 22.9 20 15 13.8 10 5 6.7 5.5 3.7 3.7 3.5 2.7 1.8 1.6 1.0 0.8 0.8 0.3 0.2 7.6 0 居 住 地 別 仕 事 ( 出 張 ) 観 光 に帰 会 省 う 家 族 親 戚 買 い 物 友 人 恋 人 に 会 う 通 勤 冠 婚 葬 祭 ブコ をン 見 サー る ト や ラ イ 通 学 福 岡 空 港 の 利 用 ス ポー ツ 観 戦 セ各 会 食 ミ種 事 ナー 試 験 喫 のの 茶 受 受 講 験 飲 み 介 護 見 舞 い 見 祭 るり や イ ベ ン ト を 見 展 る覧 会 博 覧 会 を 31.2 22.9 13.8 6.7 5.5 3.7 3.7 3.5 2.7 1.8 1.6 1.0 0.8 0.8 0.3 0.2 7.6 1589 30.8 14.1 10.4 13.8 4.4 5.8 2.8 3.6 3.7 1.7 3.6 1.2 0.6 0.6 0.6 0.3 8.3 723 福 岡 県 36.5 18.1 18.1 0.3 8.2 4.6 3.0 3.3 3.0 0.0 0.0 1.0 1.6 1.3 0.3 0.3 5.9 304 鹿 児 島 県 21.9 15.2 22.9 3.8 11.4 2.9 2.9 3.8 2.9 0.0 0.0 2.9 0.0 1.9 0.0 0.0 12.4 105 他 九 州 33.3 13.3 11.7 1.7 5.0 0.0 3.3 16.7 6.7 0.0 0.0 1.7 1.7 0.0 0.0 0.0 11.7 60 関 西 地 方 27.9 45.5 18.2 0.0 3.0 0.0 7.9 2.4 0.0 0.0 0.0 0.0 1.2 1.2 0.0 0.0 4.2 165 関 東 地 方 40.7 32.6 18.6 0.0 4.7 0.0 4.7 0.0 0.0 10.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.8 86 中 国 地 方 21.1 56.6 6.6 0.0 6.6 0.0 5.3 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 7.9 76 その 他 31.4 52.9 10.0 0.0 1.4 0.0 4.3 1.4 0.0 11.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.7 70 そ の 他 3

民 は 買 い 物 が 多 いが 企 画 きっぷの 影 響 か? 通 勤 客 は 不 便 を 感 じ 通 学 客 は 利 便 性 を 享 受 熊 本 駅 乗 降 客 のうち 居 住 者 (=723) に 絞 って 新 幹 線 の 利 用 目 的 を 見 ると 最 も 多 かったのは 仕 事 の30.8であり においても 利 用 目 的 の 中 心 は 仕 事 である ことが 改 めて 明 らかとなった 以 下 観 光 の14.1 買 い 物 の13.8などが 続 くが 居 住 者 の 特 徴 としては 買 い 物 の 比 率 が 高 いことが 挙 げられよう ただし 買 い 物 に 関 しては 今 回 調 査 がJR 九 州 の 企 画 きっぷ ビックリつばめ2 枚 きっ ぷ ( 九 州 新 幹 線 博 多 熊 本 つばめ 指 定 席 2 枚 と アミュプラザ 博 多 お 買 い 物 引 換 券 1,500 円 分 がセットで5,500 円 という 商 品 )の 対 象 期 間 中 の 実 施 であったことから つばめを 利 用 し て 博 多 まで 買 い 物 に 出 かける 人 が 通 常 よりもかなり 多 かったものと 思 われる 居 住 者 の 新 幹 線 利 用 目 的 ( 複 数 回 答 ) 実 際 利 用 目 的 が 買 い 物 と 回 答 し 30.8 30 全 体 た100 人 のうち つばめに 乗 車 した 人 は 25 63 人 にのぼっている( 今 回 調 査 の 回 答 20 者 全 体 では みずほ:さくら:つばめ 15 14.113.8 10.4 は 12:60:28 ) 10 次 に 居 住 者 が 全 線 開 業 後 の 5 5.8 4.4 3.7 3.6 3.6 2.8 1.7 1.2 0.6 0.6 0.6 0.3 利 便 性 についてどう 考 えているかを 見 0 仕 観 買 帰 通 友 通 コ ス 冠 福 受 食 介 祭 展 事 光 い 省 勤 人 学 ン ポ 婚 岡 験 事 護 り 覧 ( 物 に サ ー 葬 空 や 会 てみよう 全 線 開 業 して 非 常 に 便 利 出 会 ー ツ 祭 港 受 喫 見 イ と 回 答 した 人 の 比 率 は で61.7 張 う ト 観 の 講 茶 舞 ベ 博 ) 戦 利 い ン 覧 と 部 分 開 業 を 経 験 している 鹿 児 島 県 用 飲 ト 会 み を を の72.4などと 比 較 して 低 めであった 会 見 見 加 えて では どちらともいえ る る ない の 比 率 が11.8と 高 く その 内 訳 としては 確 かに 時 間 は 短 縮 された 熊 本 駅 乗 降 客 の 全 線 開 業 後 の 利 便 性 < 居 住 地 別 > が 料 金 が 高 すぎる という 声 が 多 かっ 0 20 40 60 80 100 たことも 特 徴 的 である 63.2 18.4 8.94.35.2 1589 居 住 者 について これを 利 用 61.7 19.4 11.84.3 2.9723 目 的 別 に 見 ると 非 常 に 便 利 の 比 率 福 岡 県 63.2 18.8 7.6 6.63.9304 が 通 勤 で47.6と 極 端 に 低 くなっ 鹿 児 島 県 72.4 21.9 3.8 0.0 1.9105 ていることが 目 につく この 通 勤 他 九 州 65.0 18.3 10.03.3 3.3 60 では やや 不 便 不 便 の 比 率 が16.7 関 西 地 方 64.2 17.0 5.54.29.1 165 と 抜 きん 出 て 高 くなっており 熊 本 駅 関 東 地 方 53.5 16.3 8.12.3 19.8 86 までのアクセスが 悪 い 在 来 線 との 中 国 地 方 72.4 10.55.3 1.310.5 76 乗 り 継 ぎが 悪 い 上 熊 本 在 住 なので そ の 他 62.9 17.1 4.37.1 8.6 70 非 常 に 不 便 になった 乗 り 継 ぎの 時 非 常 に 便 利 やや 便 利 間 を 考 えるとあまり 時 間 短 縮 されてい どちらともいえない やや 不 便 不 便 223 102 100 74 42 32 27 26 26 20 12 9 4 4 4 2 61 九 州 内 九 州 外 不 明 8.3 そ の 他 4

ない といった 声 が 聞 かれた しかしながら 通 勤 で 在 来 線 特 急 を 利 用 していた 人 は 新 幹 線 にシフトする 以 外 に 選 択 肢 はなく 不 満 を 抱 えながらも 毎 日 利 用 しているものと 思 われる 一 方 同 じように 毎 日 利 用 している 人 でも 通 学 は 状 況 が 異 なり 非 常 に 便 利 が66.7 を 占 めている 通 学 と 回 答 した27 人 のうち 女 性 が18 人 と 多 いことが 特 徴 であり ひとり 暮 らしをせずに 済 む 女 子 学 生 (ひとり 暮 らしをさせずに 済 むその 親 )にとって 全 線 開 業 はかなりありがたいことであるよ うだ なお 通 学 目 的 での 移 動 では 流 出 と 流 入 の 両 方 の 動 きが 見 られ 人 の 移 動 の 多 様 化 がうかがえた 最 後 に スポーツ 観 戦 で 非 常 に 便 利 の 比 率 が69.2と 高 いことにも 注 目 したい 本 調 査 の 実 施 期 間 中 に 福 岡 でプ ロ 野 球 のソフトバンク 戦 があったため スポーツ 観 戦 目 的 での 利 用 が 多 かったわ けだが こうした 非 日 常 的 なレジャーを 目 的 とした 移 動 においては 料 金 の 高 さ などもさほど 気 にならず 純 粋 に 新 幹 線 の 利 便 性 を 享 受 できるのかもしれない 居 住 者 の 全 線 開 業 後 の 利 便 性 < 利 用 目 的 別 > 0 20 40 60 80 100 仕 事 ( 出 張 ) 観 光 買 い 物 61.7 60.5 63.7 64.0 19.4 22.0 22.5 15.0 11.84.3 2.9723 10.33.1 4.0223 5.93.9 3.9102 17.0 2.0100 帰 省 57.3 16.0 14.7 8.04.0 75 通 勤 47.6 16.7 16.7 16.7 2.4 42 友 人 に 会 う 59.4 15.6 18.8 6.3 0.032 通 学 コンサート 66.7 61.5 14.8 23.1 11.1 7.4 0.027 11.53.8 0.026 スポーツ 観 戦 69.2 15.4 7.7 0.0 7.7 26 非 常 に 便 利 やや 便 利 どちらともいえない やや 不 便 不 便 不 明 県 外 観 光 客 の 居 住 地 は 大 阪 広 島 が 多 いがかなり 幅 広 い しかし 観 光 目 的 地 は 熊 本 城 に 限 定 される 県 外 観 光 客 ( 観 光 を 目 的 として 外 から 来 訪 した 人 )のうち 目 的 地 を 回 答 した207 人 についてその 目 的 地 を 見 ると 最 も 多 かったのは 熊 本 市 内 で 実 に68.6を 占 めた 次 いで 多 かったのは 阿 蘇 方 面 の30.9だが その 他 の 地 域 を 回 答 した 人 はそれぞれ10 に 満 たない また 熊 本 は 素 通 りして 県 外 ( 高 千 穂 など)へ 向 かう 人 も5.3 存 在 していた このように 新 幹 線 を 利 用 して 熊 本 を 訪 れ た 人 の 目 的 地 は 熊 本 市 内 と 阿 蘇 方 面 に 集 中 していることが 明 らかとなった 加 え て 熊 本 市 内 ではほとんどの 人 が 熊 本 城 と 回 答 し 水 前 寺 成 趣 園 という 回 答 も 多 か ったが それ 以 外 の 回 答 はほとんど 存 在 しな かった 県 外 観 光 客 のサンプル 数 は 決 して 多 80 68.6 70 60 50 40 30 20 県 外 観 光 客 の 目 的 地 ( 複 数 回 答 ) 30.9 くはないため 今 回 の 調 査 の 結 果 をもって 多 10 6.3 4.8 6.3 5.3 くを 語 ることはできないが 全 体 的 に 見 て 熊 本 駅 で 降 りる 観 光 客 が 向 かうのは 熊 本 城 の み というような 印 象 を 受 けた 外 0 市 熊 方 阿 方 人 方 天 他 そ 県 熊 内 本 面 蘇 面 吉 面 草 の 以 本 142 64 13 10 13 11 5

利 用 目 的 は 多 岐 にわたり 人 の 移 動 の 多 様 化 の 萌 芽 が 見 られる 今 回 の 調 査 結 果 から 注 目 すべきポイントを 整 理 してみよう 1 新 幹 線 の 開 業 効 果 というと 県 外 観 光 客 の 増 加 に 目 が 向 きがちであるが 実 際 の 利 用 で 最 も 多 いのは 仕 事 ( 出 張 ) である しかも 出 張 客 の 居 住 地 は 首 都 圏 や 愛 知 県 なども 含 むかなりの 広 範 囲 に 及 んでおり 新 幹 線 の 利 便 性 や 快 適 性 についても 高 い 評 価 を 下 して いる 人 が 少 なくない こうした 出 張 客 は 中 心 的 かつ 安 定 した 顧 客 であると 考 えられる 2 最 も 多 いのは 仕 事 だとはいえ 全 線 開 業 は 確 かに 県 外 観 光 客 を 運 んできている 今 回 の 調 査 は 聞 き 取 り 調 査 であるため どうしても 団 体 客 のデータを 取 りにくいとい う 限 界 があるが 感 触 としては 関 西 中 国 地 方 からの 団 体 観 光 客 は 少 なくなかった た だし 注 意 すべきは 観 光 客 の 訪 問 地 が 熊 本 市 内 とりわけ 熊 本 城 に 集 中 していることであ る 県 内 の 他 の 観 光 地 も 実 際 に 訪 れた 人 の 評 価 は 低 くないため 今 後 はより 一 層 多 様 な 情 報 発 信 が 求 められるのではないだろうか 3 一 方 で 通 勤 通 学 といった 日 常 的 な 利 用 もかなり 多 いことがわかった しかし 通 勤 客 の 声 を 聞 くと 熊 本 駅 までのアクセス 在 来 線 との 乗 り 継 ぎなどに 対 する 不 満 が 大 きく 今 のままでは 通 勤 客 の 増 加 は 期 待 薄 であると 言 わざるをえない 一 方 の 通 学 客 は 女 子 学 生 を 中 心 にさらに 利 用 が 増 加 する 可 能 性 がある また 絶 対 数 は 少 ないが 就 職 活 動 で の 利 用 もあり 通 学 ともども 流 出 だけではなく 流 入 の 動 きも 見 られる 4 新 幹 線 の 利 用 目 的 は 実 に 多 岐 にわたっていたが 目 を 引 いたのが 冠 婚 葬 祭 コンサート スポーツ 観 戦 というような 非 日 常 の 利 用 である 今 回 の 調 査 期 間 中 には 熊 本 市 内 で 小 田 和 正 のコンサートが 行 われていたが 遠 くは 愛 知 県 大 阪 府 からも 来 訪 者 があ り ついで に 熊 本 観 光 も 行 っているケースが 見 られた コンサートやスポーツの 試 合 と いうようなイベントは 常 に 行 われるものではないが その 吸 引 力 は 侮 れず 注 目 したい 5 一 般 的 には 熊 本 から 福 岡 への 購 買 の 流 出 についての 懸 念 が 大 きく 今 回 調 査 においても 買 い 物 を 目 的 に 熊 本 から 博 多 に 移 動 した 人 は 多 かったが ビックリつばめ2 枚 きっぷ の 利 用 期 間 内 であったことから 残 念 ながら 実 際 の 買 い 物 客 の 動 きはわからない 6 少 数 意 見 ではあるが 注 目 したいのが 通 院 目 的 での 新 幹 線 の 利 用 である このケースで は 流 出 と 流 入 の 両 方 が 見 られ 加 えて 施 設 からの 一 時 帰 宅 というような 利 用 もあったため 身 体 の 不 自 由 な 人 や 高 齢 者 の 新 幹 線 利 用 が 今 後 増 加 する 可 能 性 が 感 じられ た ただし 実 際 に 新 幹 線 を 利 用 している 高 齢 者 の 声 として 熊 本 駅 には 椅 子 がない 熊 本 駅 は 乗 り 換 えがしにくい といったものも 聞 かれ 今 後 の 課 題 と 言 えそうである 6