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福 津 市 まちづくり 計 画 福 津 市 子 ど も 読 書 活 動 推 進 計 画 平 成 19 年 3 月 福 津 市

福 津 市 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 はじめに 1p 第 Ⅰ 章. 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 策 定 の 背 景 1. 読 書 活 動 の 意 義 2p 2. 読 書 活 動 の 現 状 3p 3. 計 画 の 位 置 付 けと 計 画 期 間 4p 4. 計 画 推 進 のための 基 本 方 針 4p 第 Ⅱ 章. 読 書 活 動 の 推 進 方 針 1. 乳 幼 児 : 家 庭 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 等 5p 2. 児 童 : 小 学 校 ( 学 童 保 育 所 ) 6p 3. 生 徒 : 中 学 校 7p 4. 高 校 生 等 8p 5. 生 涯 にわたる 読 書 活 動 9p 6. 読 書 に 支 障 がある 人 9p 7. 外 国 人 や 帰 国 した 子 ども 等 10p 第 Ⅲ 章. 施 設 設 備 の 整 備 図 書 資 料 の 充 実 ネットワークの 構 築 1. 施 設 設 備 の 整 備 11p 2. 図 書 資 料 の 充 実 12p 3. 公 共 施 設 公 立 図 書 館 等 のネットワーク 13p 第 Ⅳ 章. 司 書 等 の 資 質 向 上 読 書 ボランティア 等 の 育 成 1. 司 書 等 の 資 質 向 上 14p 2. 読 書 ボランティア 等 の 育 成 と 活 用 15p 第 Ⅴ 章. 計 画 の 効 果 的 な 推 進 のために 1. 推 進 体 制 の 整 備 16p 2. 地 域 の 支 援 16p 3. 啓 発 広 報 活 動 の 推 進 17p この 計 画 で 子 ども とは おおむね18 歳 以 下 の 者 をいいます 2

はじめに 私 たちを 取 り 巻 く 社 会 は 大 きな 変 化 を 続 けています 特 にテレビやインターネッ ト 携 帯 電 話 等 の 様 々な 情 報 メディアの 発 達 普 及 はめざましく その 影 響 による 子 どもたちの 読 書 離 れや 本 を 読 む 子 と 読 まない 子 の 二 極 化 は 国 語 力 の 低 下 の 原 因 とも 指 摘 されています 子 どもにとって 読 書 活 動 は 言 葉 を 学 び 感 性 を 磨 き 想 像 力 と 表 現 力 を 高 め 創 造 力 を 豊 かなものにします 読 書 をすることで 得 られる 幅 広 い 知 識 は 新 たな 探 求 心 を 養 い 一 方 通 行 の 情 報 に 流 されることなく 自 ら 考 え 判 断 し 行 動 する 力 自 分 らしく 生 きる 力 を 育 てることになり 人 生 をより 良 く 生 きるための 力 になりま す 平 成 18 年 度 に 策 定 した 福 津 市 総 合 計 画 では 地 域 と 子 ども を 重 要 な キーワードに 子 どもが 夢 を 持 ち 健 やかに 育 つまち を 市 の 目 標 像 の 一 つと し 福 津 市 の 子 どもたちが 自 信 を 持 って 福 津 市 で 育 った と 言 えるまちづくり( 郷 づくり)を 目 指 しています このためには 子 どもの 読 書 環 境 を 整 備 し 家 庭 地 域 学 校 が 一 体 となって 読 書 活 動 を 推 進 することが 目 標 を 達 成 する 一 つの 方 策 であると 考 えます そして 読 書 活 動 を 通 じて 親 子 の 絆 を 深 め 思 いやりの 心 を 持 った 感 性 豊 かな 人 に 育 成 するとともに 郷 土 を 愛 する 心 を 育 み 地 域 のリーダーとなる 人 材 へと 育 っ てくれることを 願 っています 1

第 Ⅰ 章 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 策 定 の 背 景 1. 読 書 活 動 の 意 義 読 書 活 動 は 言 葉 を 学 び 感 性 を 磨 き 想 像 力 と 表 現 力 を 高 め 創 造 力 を 豊 か なものにし 人 生 をより 深 く 生 きるための 力 を 身 に 付 ける 上 で 欠 くことのできな いものです 本 来 は 自 分 自 身 の 好 奇 心 や 探 究 心 を 満 たすために 自 らが 進 んで 行 うものであり 強 制 されることや 成 果 を 期 待 されるべきものではありません しかし 子 どもが 進 んで 読 書 をするようになるためには 読 書 の 楽 しさやすば らしさ 新 しい 知 識 を 得 る 喜 びを 体 験 させるとともに それぞれに 適 した 本 とふ れ 合 える 環 境 を 整 備 することが 必 要 です - 国 の 動 向 - 国 は 平 成 13 年 12 月 に 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 法 律 を 施 行 翌 年 8 月 には 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 基 本 的 な 計 画 を 策 定 しました そして 平 成 17 年 7 月 には 文 字 活 字 文 化 振 興 法 を 制 定 しました これらの 法 律 では 総 合 的 に 読 書 環 境 等 を 整 備 することについて 国 と 地 方 自 治 体 の 責 務 を 明 確 にし 読 書 活 動 を 推 進 することとしています - 福 岡 県 の 動 向 - 福 岡 県 は 人 間 性 豊 かな 青 少 年 の 育 成 をめざす 県 民 運 動 青 少 年 アンビシャス 運 動 ( 注 1) や ふくおか 新 世 紀 計 画 2 次 計 画 のなかで 読 書 の 重 要 性 に 着 目 し 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 しています また 平 成 16 年 2 月 に 福 岡 県 子 ども 読 書 推 進 計 画 を 策 定 し 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 取 り 組 んでいます 注 1 青 少 年 アンビシャス 運 動 豊 な 心 幅 広 い 視 野 それぞれの 志 を 持 つ(アンビシャスな)たくましい 青 少 年 の 育 成 を 目 指 す 福 岡 県 の 県 民 運 動 として 平 成 13 年 度 から 始 まりました この 運 動 は 子 どもたちの 意 欲 や 行 動 をほめ それぞれの 個 性 と 能 力 を 伸 ばす 幅 広 い 県 民 の 自 主 的 参 加 参 加 者 の 交 流 と 評 価 を 原 則 とし 読 書 をしよう など7の 提 案 に 沿 って 進 められ アンビシャス 広 場 づくり 事 業 本 のわくわく 探 検 事 業 などを 展 開 しています 1. 家 庭 でしっかりしつけをしよう 2. 地 域 ぐるみで 子 どもを 育 てよう 3. 学 校 でアンビシャス 運 動 を 進 めよう 4. 読 書 をしよう 5. 自 らを 鍛 え 得 意 技 を 持 とう 6. 世 界 の 青 少 年 と 切 磋 琢 磨 しよう 7. 大 学 も 企 業 もアンビシャス 運 動 を 応 援 しよう 平 成 18 年 10 月 現 在 県 下 で1,080 団 体 ( 福 津 市 では15 団 体 )が 参 加 し 読 書 活 動 やスポーツ 活 動 など 様 々な 活 動 に 取 り 組 んでいます 2

2. 読 書 活 動 の 現 状 平 成 17 年 度 の 市 立 図 書 館 利 用 統 計 から 見 た 市 民 の 読 書 活 動 では 年 間 の 市 民 1 人 当 たりの 貸 出 冊 数 は 約 10 冊 で 年 代 別 1 人 当 りの 年 間 貸 出 冊 数 の 状 況 はグラフ1のとおりです 乳 幼 児 (0 歳 ~5 歳 )は ブックスタ ート 事 業 ( 注 2 ) 等 の 成 果 により12.3 冊 と 比 較 的 多 くなっていて 小 学 生 (6 歳 ~11 歳 )も18.1 冊 と 多 いのです が 中 学 生 や 高 校 生 等 の 世 代 で 大 幅 に 減 ってしまいます 18 歳 を 過 ぎると 再 び 増 えはじめ 30 歳 代 の15.4 冊 がピークに 年 代 に 比 例 して 貸 出 冊 数 は 少 なくなってい ます 特 に 75 歳 以 上 の 高 齢 者 は2.1 冊 と 非 常 に 少 ない 状 況 です 平 成 16 年 度 の 全 国 の 公 共 図 書 館 を グラフ1 平 成 17 年 度 年 代 別 1 人 当 たりの 年 間 貸 出 冊 数 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 18.1 0~5 歳 12.3 6~11 歳 15.4 18.1 12~14 12.3 歳 13.2 9.7 15~179.7 歳 5.2 10.0 18~29 歳 7.8 7.8 30~39 歳 5.2 15.4 40~49 歳 13.2 50~64 歳 10.0 65~74 歳 6.3 75 歳 以 上 2.1 0~ 5 歳 6~ 11 歳 12 ~ 14 歳 15 ~ 17 歳 18 ~ 29 歳 30 ~ 39 歳 40 ~ 49 歳 50 ~ 64 歳 6.3 2.1 65 ~ 74 歳 75 歳 以 上 対 象 にした 社 会 教 育 調 査 では 国 民 1 人 当 たりの 貸 出 冊 数 は4.5 冊 小 学 生 は1 8.7 冊 となっています 市 民 1 人 当 たりの 貸 出 冊 数 は 全 国 平 均 の2 倍 以 上 と 非 常 に 高 い 水 準 にありますが 小 学 生 は 全 国 平 均 よりやや 少 ない というのが 本 市 の 現 状 です また 平 成 18 年 9 月 に 市 内 の 小 学 4 年 生 中 学 2 年 生 高 校 2 年 生 を 対 象 に 行 った 読 書 調 査 ( 資 料 1)では 1か 月 に 読 む 本 の 平 均 冊 数 は 小 学 生 7.2 冊 中 学 生 2.0 冊 高 校 生 1.3 冊 一 方 本 を1 冊 も 読 まなかった 割 合 は 小 学 生 7% 中 学 生 23% 高 校 生 39%と 増 えていきます このような 状 況 を 踏 まえて 子 どもの 読 書 活 動 を 積 極 的 に 推 進 するために 保 護 者 だけでなく 地 域 の 大 人 も 子 どもとかかわり 家 庭 地 域 学 校 が 一 体 となり 読 書 活 動 の 推 進 に 努 めます 注 2ブックスタート 事 業 年 度 参 加 者 平 成 14 年 度 292 人 平 成 15 年 度 290 人 平 成 16 年 度 301 人 平 成 17 年 度 417 人 計 1,300 人 注 ) 平 成 14~16 年 度 は 旧 福 間 町 の 実 績 ブックスタートは 1992 年 にイギリ スで 始 まり 日 本 では 2001 年 ( 平 成 13 年 )に 始 まりました 乳 児 健 診 などの 機 会 に 司 書 が 赤 ちゃ ん 用 絵 本 を 親 子 に 読 み 方 与 え 方 の 説 明 とともに 絵 本 等 を 手 渡 す 運 動 親 が 赤 ちゃんを 抱 いて 絵 本 等 を 読 み 聞 かせることにより スキンシップを 図 り 赤 ちゃんの 情 緒 を 安 定 させ 親 子 の 絆 を 強 め る 効 果 があるといわれています 3

3. 計 画 の 位 置 付 けと 計 画 期 間 この 計 画 は 福 津 市 まちづくり 計 画 の 分 野 別 計 画 の 一 つと 位 置 付 け 他 の 計 画 との 整 合 を 図 りながら 策 定 しています 計 画 期 間 は 平 成 19 年 度 から 平 成 23 年 度 までの5 年 間 とし 推 進 状 況 を 点 検 評 価 しながら 必 要 に 応 じて 見 直 しを 行 います 4. 計 画 推 進 のための 基 本 方 針 読 書 の 基 本 的 三 要 素 である 施 設 設 備 の 整 備 図 書 資 料 の 充 実 人 的 資 源 の 確 保 を 図 り あらゆる 機 会 と 場 所 で 自 主 的 に 読 書 活 動 ができるように 次 の 三 つを 基 本 方 針 に 必 要 な 施 策 を 展 開 していきます 1. 子 どもが 読 書 に 親 しむ 機 会 の 提 供 2. 家 庭 地 域 学 校 等 における 読 書 環 境 の 整 備 3. 読 書 活 動 に 関 する 理 解 と 関 心 の 普 及 また 地 域 の 大 人 が 子 どもの 読 書 活 動 にかかわり 支 援 するとともに 子 ども の 手 本 となるよう すべての 人 を 対 象 にした 読 書 活 動 を 推 進 します 4

第 Ⅱ 章 読 書 活 動 の 推 進 方 針 子 どもが 自 主 的 に 読 書 を 行 うには 乳 幼 児 期 から 読 書 に 親 しめる 環 境 を 整 備 す る 必 要 があります 子 どもの 読 書 習 慣 は 日 常 生 活 を 通 して 形 成 されるものであり 読 書 が 生 活 の 中 に 位 置 付 けられ 継 続 して 行 われていくためには 家 庭 地 域 学 校 において 子 どもの 発 達 段 階 や 環 境 に 応 じて 子 どもが 読 書 の 楽 しさを 知 るきっかけを 作 り その 読 書 活 動 を 広 げ 読 書 体 験 を 深 められるよう 配 慮 する 必 要 があります そして 子 どもが 成 長 していく 中 で 様 々な 本 と 出 会 い 多 様 な 価 値 観 にふれ 豊 かな 人 生 を 送 ることができるよう 読 書 活 動 を 推 進 していきます 1. 乳 幼 児 : 家 庭 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 等 乳 幼 児 期 の 絵 本 の 読 み 聞 かせは ことばを 育 て 感 性 を 豊 かにします 子 どもは 読 み 手 の 声 やぬくもりから 愛 情 を 感 じ 取 り 読 み 手 は 子 どもとの 楽 し い 時 間 を 持 つことができます そして 本 を 開 く 時 間 の 楽 しさが 子 どもたちが 生 涯 において 本 と 身 近 にふれ 合 うための 第 一 歩 となります 市 では ブックスタート 事 業 に 取 り 組 んでいて(4か 月 児 健 診 の 時 に 実 施 ) 平 成 17 年 度 は417 人 に 実 施 し そのフォローとして 子 育 て 支 援 センターや 市 立 図 書 館 などで 乳 幼 児 を 対 象 にしたお 話 会 を 開 催 しています 平 成 16 年 度 からは NPO 法 人 福 間 津 屋 崎 子 ども 劇 場 と 連 携 し メディアが 子 どもに 与 える 影 響 についての 話 ( 注 3)を 行 っています 乳 幼 児 の 健 診 時 や 予 防 接 種 の ときに 青 少 年 育 成 市 民 の 会 が 作 成 した 子 どもとメディアについて 考 えよう のチラシを 配 布 し テレビを 消 して ふれあい 遊 びや 絵 本 の 読 み 聞 かせ お 話 を 語 ってあげることを 推 進 しています 注 3 メディアが 子 どもに 与 える 影 響 についての 話 -テレビを 消 してお 話 を- テレビやビデオ インターネット 等 のメディアは 私 たちの 生 活 に 浸 透 し 世 界 中 の 様 々な 情 報 を 瞬 時 に 伝 えてくれる 便 利 なものです しかし 近 年 乳 幼 児 に 映 像 メディアを 長 時 間 見 せることにより 次 のような 弊 害 があると 指 摘 されています 人 とのかかわり 体 験 の 不 足 によるコミュニケ-ション 能 力 の 低 下 外 で 遊 ぶ 機 会 を 失 うことによる 運 動 不 足 や 体 力 の 低 下 睡 眠 不 足 による 生 活 リズムの 乱 れからくる 心 身 の 発 達 の 遅 れ 等 このことから 社 団 法 人 日 本 小 児 科 医 会 は 平 成 15 年 子 どもとメディアの 問 題 に 関 する 提 言 を 発 表 し 2 歳 までのテレビ ビデオの 視 聴 は 控 えましょう と 提 唱 しています 5

子 どもが 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 に 入 園 すると 乳 幼 児 は そこで 多 くの 時 間 を 過 ごすことになり 保 育 士 幼 稚 園 教 諭 が 読 書 の 楽 しさを 教 える 上 でも 重 要 な 役 割 を 担 うことになります 市 内 の 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 では お 話 し 会 や 紙 芝 居 絵 本 の 読 み 聞 かせ 等 を 行 い( 資 料 2) 乳 幼 児 に 読 書 の 導 入 期 としての 絵 本 やお 話 の 楽 しさを 伝 えると ともに 子 どもたち 自 身 が 直 接 絵 本 を 手 に 取 り 自 由 に 楽 しめる 環 境 の 整 備 と 子 どもの 読 書 の 必 要 性 を 保 護 者 に 伝 える 努 力 を 行 っています 乳 幼 児 に 対 して 図 書 館 では お 話 し 会 や 保 護 者 向 きの 講 座 を 開 催 しているほか ボランティアなどによる 絵 本 の 読 み 聞 かせや 講 演 会 も 行 われ 親 子 で 絵 本 を 楽 し む 機 会 の 提 供 や 啓 発 が 行 なわれています 今 後 も これらの 事 業 を 継 続 して 行 い さらに 子 育 て 支 援 センターのように 他 の 親 子 と 一 緒 に 絵 本 にふれながら 交 流 できる 場 所 を 増 やしていきます 2. 児 童 : 小 学 校 ( 学 童 保 育 所 ) 子 どもが 小 学 生 になると 学 校 を 中 心 に 生 活 範 囲 が 広 くなります この 時 期 は 子 どもの 発 達 段 階 に 応 じ 読 書 習 慣 を 身 に 付 けさせることが 大 切 で 小 学 校 低 学 年 の 間 は 引 き 続 き 読 み 聞 かせなどを 行 い 中 学 年 以 降 では 身 近 なところに 魅 力 的 な 本 を 置 いたり 楽 しく 手 に 取 りやすい 本 を 紹 介 したりするな ど 読 書 習 慣 が 身 に 付 くように 周 囲 の 大 人 が 働 きかけを 行 う 必 要 があります 市 内 には 児 童 数 672 名 から57 名 の 小 規 模 校 まで 小 学 校 が7 校 あり 全 校 に 図 書 館 が 整 備 されています また 7 校 中 6 校 の 小 学 校 に 隣 接 して 学 童 保 育 所 が あり 放 課 後 の 児 童 を 対 象 に 保 育 を 行 い 学 童 保 育 所 の 指 導 員 による 読 み 聞 かせ などが 行 われています 平 成 17 年 度 における 小 学 校 図 書 館 の 児 童 1 人 当 たりの 1 か 月 平 均 貸 出 冊 数 はグラフ2のとおり7 校 の 平 均 は5.0 冊 です また 平 成 18 年 9 月 に 福 間 小 神 興 小 津 屋 崎 小 の3 校 の4 年 生 を 対 象 に 実 施 した 読 書 調 査 ( 資 料 1) では 1か 月 間 に 読 む 本 の 平 均 冊 数 は7.2 冊 本 を1 冊 も 読 まなかった 児 童 の 割 合 は7%でした 第 52 回 全 国 学 校 読 書 調 査 [( 社 ) 全 国 学 校 図 書 館 協 議 会 と 毎 日 新 聞 社 が 実 施 ]によると 小 学 生 が 平 成 1 8 年 5 月 の1か 月 間 に 読 んだ 本 の 冊 数 は 平 均 9.7 冊 本 を1 冊 も 読 まな かった 割 合 は6%でしたので 福 津 グラフ2 平 成 17 年 度 の 1 か 月 平 均 貸 出 冊 数 78.0 校 平 均 5.0 小 4.3 福 7.0 間 南 小 6.6 4.8 小 5.3 神 6.0 興 東 5.6 5.6 5.3 上 西 郷 5.0 6.6 4.8 津 5.0 屋 崎 小 5.3 勝 浦 小 4.3 4.2 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 7 校 平 均 福 間 小 福 間 南 小 神 興 小 神 興 東 小 上 西 郷 小 5.3 津 屋 崎 小 4.2 勝 浦 小 6

市 の 小 学 生 の 読 書 量 は 全 国 平 均 より 少 ない 状 況 です 読 書 調 査 の 結 果 小 学 生 の 読 む 本 の 多 くは 家 にあるか 学 校 図 書 館 で 借 りるも のであることから 子 どもの 読 書 を 推 進 するためにこれらの 読 書 環 境 を 整 え 活 動 を 支 援 することが 不 可 欠 です 家 庭 では 読 書 の 時 間 を 決 め 子 どもと 一 緒 に 読 書 をしたり 面 白 かった 本 のことを 話 し 合 ったりするなど 家 族 全 員 で 読 書 を 楽 しむ 機 会 をつくり 市 立 図 書 館 などを 積 極 的 に 利 用 して 子 どもの 身 近 な 場 所 に 魅 力 的 な 本 を 置 くことをす すめます 各 小 学 校 では 朝 の10 分 間 読 書 図 書 だよりの 発 行 図 書 委 員 会 活 動 読 書 まつりなどのほか 図 書 館 見 学 や 図 書 館 での 職 場 体 験 事 業 などの 校 外 活 動 も 行 わ れ 子 どもの 読 書 習 慣 を 形 成 していくうえで 小 学 校 は 大 きな 役 割 を 担 っています また 授 業 の 一 環 として 読 書 ボランティアによるお 話 し 会 や 絵 本 の 読 み 聞 かせ なども 行 なわれています 今 後 もこうした 活 動 を 続 けて 本 や 図 書 館 に 親 しむきっかけを 作 りながら 県 立 図 書 館 や 市 立 図 書 館 の 団 体 貸 し 出 し 配 本 サービスを 利 用 した 学 校 図 書 館 や 学 級 文 庫 の 資 料 の 充 実 を 図 ります 市 立 図 書 館 では 児 童 を 対 象 とした 読 み 聞 かせやお 話 し 会 おすすめの 本 のコ ーナー 設 置 を 行 い 保 護 者 などを 対 象 とした 講 座 や 子 どもにすすめたい 本 の 紹 介 も 行 います 3. 生 徒 : 中 学 校 中 学 校 においては 自 発 的 に 読 書 活 動 を 行 う 意 欲 を 身 に 付 けさせ 自 ら 調 べ 研 究 する 力 を 身 につけさせることが 大 切 ですが 中 学 生 になると クラブ 活 動 や 塾 通 いなどのためか 読 書 の 機 会 が 減 っています 市 内 には 中 学 校 が3 校 あり 各 学 校 とも 図 書 館 が 整 備 されています 平 成 17 年 度 における 中 学 校 図 書 館 の 生 徒 1 人 当 たりの 1 か 月 平 均 貸 出 冊 数 は グラフ 3のとおりで 3 校 の 平 均 は0.9 冊 と 小 学 校 に 比 べ 非 常 に 少 なくなっています 平 成 18 年 9 月 に 福 間 中 津 屋 崎 中 の2 校 の2 年 生 を 対 象 にした 読 書 調 査 ( 資 料 1)で は1か 月 に 読 む 本 の 平 均 は2.0 冊 本 を1 冊 も 読 まなかった 割 合 は23%で 第 52 回 全 国 学 校 読 書 調 査 ( 中 学 生 が1か 月 に 読 んだ 本 の 平 均 冊 数 は2.8 冊 本 を1 冊 も 読 まなかった 生 徒 の 割 合 は23%)に 比 べ 少 ない 状 況 です グラフ3 平 成 17 年 度 の 1 か 月 平 均 貸 出 冊 数 3 校 平 均 0.9 1.5 中 0.6 福 間 東 1 津 屋 崎 中 1.3 1.3 1.0 0.5 0.0 0.9 0.6 1.0 3 校 平 均 福 間 中 福 間 東 中 津 屋 崎 中 7

読 書 調 査 の 結 果 では 本 を 読 まなかった 生 徒 のうち 読 みたいが 読 めなかった と 答 えた 割 合 が 小 学 生 の9%から28%に 増 えており 読 書 をしたい 気 持 ちがあ っても 読 書 の 時 間 を 取 ることができない 状 況 であるといえます 現 在 市 内 の 全 中 学 校 で 一 斉 読 書 に 取 り 組 んでいますので こうした 機 会 をさ らに 増 やしていく 必 要 があります その 際 に 読 む 本 の 多 くは 自 分 で 購 入 したも のであることから 今 後 は 学 級 文 庫 や 学 校 図 書 館 の 資 料 充 実 を 図 り 中 学 生 に とって 魅 力 的 な 本 を 整 備 する 必 要 があります また 職 場 体 験 学 習 での 図 書 館 業 務 体 験 など 図 書 館 が 身 近 に 感 じられるようになる 機 会 を 増 やしていきます 家 庭 では 子 どもとの 会 話 が 少 なくなる 時 期 でもありますので 引 き 続 き 本 や 読 書 に 関 する 話 題 を 家 族 間 で 取 り 上 げるなどして 子 どもとのコミュニケーショ ンを 図 りながら 興 味 や 関 心 のある 分 野 の 本 をさりげなく 置 くなどして あたた かく 見 守 り 支 援 することが 大 切 です 市 立 図 書 館 では ヤング アダルト(YA)コーナーの 充 実 を 図 り おすすめの 本 だけでなく 中 学 生 に 人 気 のあるシリーズを 購 入 するなどして 中 学 生 のニーズ に 応 えていきます また 学 校 図 書 館 や 学 級 文 庫 への 定 期 的 な 配 本 を 行 うなど 資 料 の 充 実 を 支 援 します 4. 高 校 生 等 この 年 代 では 義 務 教 育 を 終 え それぞれが 将 来 を 考 えて 進 学 や 就 職 します 趣 味 や 興 味 の 対 象 行 動 範 囲 が 大 きく 広 がり 読 書 についても 大 人 に 近 いスタイ ルになります 自 分 に 興 味 がある 特 定 の 分 野 や はやりの 本 に 手 を 伸 ばし 書 店 などで 自 分 の 読 みたい 本 を 購 入 することが 多 くなります この 時 期 には やがて 成 人 し 自 立 して よりよい 人 生 を 歩 むためのヒントや 自 分 の 将 来 を 考 えるの に 役 立 つ 本 にたくさん 出 会 う 必 要 があります 平 成 18 年 9 月 に 光 陵 高 校 水 産 高 校 の2 校 の2 年 生 を 対 象 にした 読 書 調 査 ( 資 料 1)では1か 月 に 読 む 本 の 平 均 冊 数 は1.3 冊 本 を1 冊 も 読 まなかった 割 合 は39%で 第 52 回 全 国 学 校 読 書 調 査 ( 高 校 生 が1か 月 に 読 んだ 本 の 平 均 冊 数 1.5 冊 本 を1 冊 も 読 まなかった 生 徒 の 割 合 は50%)と 比 べると 読 まなかっ た 割 合 は 低 いものの 読 書 冊 数 はやや 少 ない 状 況 です 読 書 調 査 の 結 果 では 高 校 生 が 読 んだ 本 のうち 約 半 数 が 購 入 で 学 校 や 地 域 の 図 書 館 から 借 りたのは15%と 高 校 生 の 図 書 館 離 れが 進 んでいることを 示 して います 購 入 という 手 段 をとるため 読 書 量 に 限 りがある 可 能 性 が 考 えられるた め 市 立 図 書 館 や 学 校 図 書 館 等 では 個 々の 生 き 方 を 模 索 するこの 時 期 にふさわ しい 多 様 な 資 料 を 揃 えるとともに 若 い 人 のニーズに 応 えられる 本 を 充 実 させ 自 立 したよりよい 人 生 を 過 ごすための 読 書 活 動 を 支 援 していきます 8

5. 生 涯 にわたる 読 書 活 動 子 どもは 保 護 者 や 周 りの 大 人 が 読 書 する 姿 に 触 発 されて 本 に 興 味 を 持 つよ うになります 大 人 が 子 どもの 手 本 となるよう 生 涯 にわたる 読 書 活 動 を 推 進 し 読 書 環 境 の 整 備 を 促 進 するとともに それぞれのライフステージにおいて そ れぞれが 抱 える 課 題 を 解 決 するための 手 段 や 生 きがいとしての 読 書 活 動 を 支 援 します 日 常 生 活 に 役 立 つ 資 料 の 提 供 に 努 めます 就 職 や 起 業 などのため 能 力 開 発 や 技 能 向 上 に 役 立 つ 資 料 の 提 供 に 努 めます 健 康 維 持 に 役 立 つ 資 料 を 提 供 するとともに リフレシュとしての 読 書 活 動 を 推 進 します 地 域 の 活 動 や 趣 味 の 活 動 に 役 立 つ 資 料 の 提 供 に 努 めるとともに まちのオア シス としての 図 書 館 利 用 を 推 進 します 人 生 80 年 時 代 (2005 年 の 平 均 寿 命 男 性 :78.4 歳 女 性 :85.3 歳 ) の 今 日 いつまでも 元 気 で 読 書 を 楽 しみ 生 きがいとしての 読 書 活 動 を 推 進 し ます 6. 読 書 に 支 障 がある 人 障 害 のある 子 ども 障 害 者 や 介 助 を 要 する 人 も 読 書 の 楽 しさと 喜 びを 享 受 でき るよう 配 慮 する 必 要 があります このため 読 書 や 図 書 館 等 の 利 用 に 支 障 のある 人 たちのそれぞれの 状 況 に 合 わ せた 資 料 やサービスを 提 供 する 必 要 があります どのようなニーズがあるのかを 把 握 し 関 係 機 関 やボランティアと 連 携 しながら 適 切 な 支 援 に 努 めます (1) 障 害 のある 子 ども 等 障 害 のある 子 ども 障 害 者 や 介 助 を 要 する 人 たちが 自 ら 読 書 活 動 が 行 えるように 環 境 を 整 えることは 極 めて 重 要 です このため 障 害 などの 状 態 や 特 性 に 配 慮 し 施 設 設 備 や 拡 大 読 書 機 器 等 備 品 の 整 備 に 努 めます また 点 字 図 書 大 型 絵 本 布 の 絵 本 ( 注 4) 大 活 字 本 録 音 資 料 手 話 や 音 声 解 説 字 幕 入 り 映 像 資 料 等 の 資 料 充 実 に 努 め るとともに 点 字 図 書 館 ( 県 立 図 書 館 )の 利 用 ボランティア による 対 面 朗 読 サービスなどの 支 援 を 検 討 します 注 4 布 の 絵 本 アップリケなどの 手 法 で 布 で 作 ら れた 絵 本 人 形 や 動 物 が ボタンやひも マジ ッ ク テ ー プ な ど で 取 り 外 し が で き る ようになっていて 障 害 者 の 機 能 訓 練 のために 開 発 されました 現 在 では 乳 幼 児 のお 話 会 などにも 利 用 されています 9

(2) 来 館 が 難 しい 人 病 気 などにより 入 院 や 自 宅 療 養 中 の 人 に 対 する 配 本 や ボランティアに よる 出 前 お 話 会 や 読 み 聞 かせ 対 面 朗 読 など 読 書 活 動 の 支 援 について 検 討 します 7. 外 国 人 や 帰 国 した 子 ども 等 市 内 に 居 住 する 外 国 人 や 帰 国 した 子 ども 等 が 母 国 や 日 本 の 文 化 やことばを 知 ることができるような 資 料 を 収 集 し 提 供 します また 外 国 人 の 親 を 持 つ 子 どもが 親 子 で 読 書 を 楽 しんだり 親 の 母 国 語 が 学 んだりできるよう 外 国 語 で 書 かれた 図 書 資 料 や 外 国 語 の 録 音 図 書 などの 収 集 と 提 供 に 努 めます 10

第 Ⅲ 章. 施 設 設 備 の 整 備 図 書 資 料 の 充 実 ネットワークの 構 築 読 書 活 動 を 推 進 するには 読 書 活 動 の 拠 点 となる 施 設 を 設 け 各 施 設 の 整 備 や 図 書 資 料 の 充 実 を 図 りながら 連 携 していくことが 重 要 です まず 市 立 図 書 館 を 核 とし 学 校 図 書 館 や 公 民 館 図 書 室 等 を 情 報 のネットワー クで 結 び いつでも どこでも 気 楽 に 本 と 接 することができるような 環 境 整 備 の 検 討 を 行 います また 県 立 図 書 館 や 他 市 町 村 の 公 共 図 書 館 等 相 互 の 連 携 と 協 力 体 制 を 強 化 し 様 々な 分 野 の 資 料 を 提 供 できるように 努 めます 1. 施 設 設 備 の 整 備 (1) 学 校 図 書 館 市 内 には 小 学 校 7 校 中 学 校 3 校 があり それぞれ 図 書 館 を 備 えていて その 設 備 状 況 は 資 料 3 資 料 4のとおりです 図 書 資 料 のコンピュータ 管 理 が 進 んでいませんので 児 童 や 生 徒 の 数 が 多 い 学 校 の 図 書 館 については 司 書 の 蔵 書 管 理 や 貸 返 業 務 の 軽 減 を 図 り 読 書 活 動 を 推 進 するための 業 務 に 専 念 できるよう 導 入 について 検 討 します また 学 校 図 書 館 の 開 放 についても 検 討 します (2) 市 立 図 書 館 市 立 図 書 館 は 市 民 の 読 書 活 動 を 支 える 施 設 であり 生 涯 学 習 の 支 援 や 情 報 発 信 の 拠 点 として 重 要 な 役 割 を 担 っています このため 読 書 活 動 の 核 としてふさわしい 施 設 にするため 国 が 示 した 公 立 図 書 館 の 設 置 及 び 運 営 上 の 望 ましい 基 準 ( 以 下 望 ましい 基 準 という ) を 参 考 に 施 設 設 備 や 備 品 の 整 備 を 行 い 学 校 や 公 民 館 等 と 連 携 すること により 適 切 なサービスが 提 供 できるよう 努 めます また 読 書 活 動 の 推 進 を 図 るため 市 立 図 書 館 の 分 館 を 整 備 します 1) 本 館 市 立 図 書 館 は 平 成 4 年 4 月 に 福 間 町 立 図 書 館 として 開 館 し 15 年 が 経 過 しようとしています 施 設 や 設 備 の 老 朽 化 が 進 んでいますので 計 画 的 な 改 修 が 必 要 です また 施 設 の 有 効 利 用 等 について 検 討 を 行 い 市 民 サービスの 向 上 に 努 めます 2) 分 館 読 書 活 動 の 推 進 地 域 情 報 の 発 信 生 涯 学 習 の 支 援 のため 分 館 を 整 備 し ます 整 備 にあたっては 望 ましい 基 準 を 参 考 にし 多 様 なニーズに 応 えら 11

れるように 設 備 や 機 能 を 整 え 本 館 と 同 程 度 のサービスが 提 供 できるよう に 努 めます (3) 公 民 館 図 書 室 中 央 公 民 館 と 津 屋 崎 公 民 館 に 図 書 室 があります 市 立 図 書 館 との 役 割 分 担 を 明 確 にして 特 色 のある 図 書 室 とするとともに コンピュータ 管 理 を 導 入 し 本 の 予 約 や 貸 出 や 返 却 が 効 率 よくできるよう 検 討 する 必 要 があります (4) 公 共 施 設 等 ふくとぴあ 子 育 て 支 援 センター 宮 司 コミュニティセンター 等 にある 図 書 コーナーの 充 実 を 図 り 市 立 図 書 館 の 資 料 の 予 約 貸 出 や 返 却 ができるよ うに 検 討 します 2. 図 書 資 料 の 充 実 読 書 活 動 を 推 進 していくためには 子 どもの 身 近 なところに 魅 力 的 な 本 を 備 え ておくことが 重 要 です 学 校 図 書 館 市 立 図 書 館 公 民 館 図 書 室 等 に 豊 富 で 多 様 な 図 書 資 料 を 整 備 していく 必 要 があります どのような 図 書 資 料 を 揃 えるかによって 読 書 に 対 する 意 欲 も 変 わってきます ので 多 様 なニーズに 応 えるよう 図 書 資 料 の 計 画 的 な 整 備 に 努 めます 選 書 に あたっては 図 書 の 自 由 に 関 する 宣 言 や 図 書 館 員 の 倫 理 要 綱 等 にそって 関 係 団 体 と 連 携 をとりながら 実 施 していきます (1) 学 校 図 書 館 学 校 図 書 館 は 読 書 活 動 や 読 書 指 導 を 行 う 読 書 センターと 学 習 に 対 する 興 味 や 関 心 等 を 呼 び 起 こす 学 習 情 報 センターの 機 能 を 持 ち 学 校 教 育 の 中 で 重 要 な 役 割 を 担 っています 小 中 学 校 図 書 館 の 資 料 の 状 況 は 資 料 3 資 料 4のとおりで 学 校 図 書 館 数 量 基 準 の 蔵 書 最 低 基 準 冊 数 に 満 たない 学 校 がありますので 図 書 資 料 を 整 備 する 必 要 があります このため 団 体 貸 出 などを 含 め 県 立 図 書 館 や 市 立 図 書 館 と 連 携 し 児 童 や 生 徒 が 関 心 を 持 つ 図 書 資 料 を 整 備 充 実 させ 読 書 活 動 を 推 進 します (2) 市 立 図 書 館 市 立 図 書 館 の 資 料 の 状 況 は 資 料 6のとおり 約 18 万 2 千 冊 です 各 年 代 に 応 じた 読 書 活 動 ができるように 豊 富 で 多 様 な 図 書 資 料 を 収 集 し 提 供 するとともに 望 ましい 基 準 を 参 考 にして 図 書 資 料 の 整 備 充 実 に 努 め 内 容 が 古 くなった 図 書 資 料 等 は 廃 棄 し 時 代 にあった 新 しい 資 料 を 提 供 していきます また 郷 土 をよく 知 り 愛 着 を 深 めるために 郷 土 の 歴 史 資 料 風 俗 風 習 や 民 話 等 を 関 係 部 署 と 連 携 し 収 集 保 存 整 理 してその 活 用 に 努 めます 12

(3) 公 民 館 図 書 室 中 央 公 民 館 と 津 屋 崎 公 民 館 の 図 書 室 の 状 況 は 資 料 5のとおりです 公 民 館 図 書 室 としての 役 割 を 明 確 にし 市 立 図 書 館 との 連 携 を 図 りながら 特 色 の ある 図 書 資 料 の 充 実 に 努 めます 3. 公 共 施 設 公 立 図 書 館 等 のネットワーク 読 書 活 動 にかかわる 組 織 や 施 設 が 互 いに 連 携 し 情 報 や 意 見 を 交 換 しながら 協 力 し 合 うことで 読 書 活 動 をより 推 進 することができます 市 立 図 書 館 学 校 図 書 館 公 民 館 図 書 室 等 が 資 料 情 報 を 共 有 することは 市 内 の 図 書 資 料 を 有 効 活 用 できるだけでなく 利 用 者 の 利 便 性 を 図 ることが 出 来 ます このため これらの 施 設 を 情 報 のネットワークで 結 ぶとともに 物 流 システム の 整 備 についても 検 討 します また 限 られた 施 設 と 予 算 のなかで 多 様 化 専 門 化 した 市 民 の 読 書 活 動 に 市 だけでは 対 応 できませんので 他 の 公 共 図 書 館 等 との 協 力 体 制 の 強 化 に 努 めます (1) 公 共 施 設 のネットワークの 整 備 市 立 図 書 館 を 核 として 市 内 の 学 校 図 書 館 公 民 館 図 書 室 等 を 情 報 のネッ トワークで 結 び どこでも 検 索 ができ 予 約 やリクエスト 貸 出 や 返 却 がで きるようなシステムの 整 備 について 検 討 します (2) 公 立 図 書 館 等 のネットワークの 充 実 多 様 化 専 門 化 高 度 化 した 市 民 のニーズに 応 えるため 国 会 図 書 館 県 立 図 書 館 大 学 図 書 館 公 共 図 書 館 等 とのネットワークを 密 にし 図 書 資 料 の 相 互 貸 借 など 協 力 体 制 の 強 化 に 努 めます (3) 物 流 システムの 整 備 市 立 図 書 館 の 図 書 資 料 を 学 校 や 公 民 館 等 に 配 送 し 回 収 するシステムや 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 を 定 期 的 に 巡 回 し 図 書 資 料 を 配 達 する 物 流 システムの 整 備 について 検 討 します 13

第 Ⅳ 章. 司 書 等 の 資 質 向 上 読 書 ボランティア 等 の 育 成 読 者 活 動 を 推 進 する 上 で 専 門 の 知 識 を 有 する 司 書 等 の 存 在 は 欠 かせません このため 学 校 図 書 館 や 市 立 図 書 館 公 民 館 図 書 室 の 司 書 等 のさらなる 資 質 向 上 に 努 めます また 様 々な 経 験 を 有 する 人 や 地 域 に 根 ざした 取 り 組 みを 行 うボランティア の 協 力 を 得 ることも 読 書 に 親 しむ 姿 勢 の 育 成 や 読 書 活 動 の 充 実 促 進 には 重 要 です 1. 司 書 等 の 資 質 向 上 司 書 は 児 童 書 をはじめとする 資 料 の 選 択 収 集 提 供 及 び 利 用 者 に 対 する 読 書 相 談 や 読 書 活 動 に 対 する 指 導 など 読 者 活 動 を 推 進 する 上 で 極 めて 重 要 な 役 割 を 担 っています このため 司 書 の 適 切 な 配 置 に 努 めるとともに 子 どもの 発 達 状 況 に 応 じた 図 書 選 定 の 知 識 読 書 指 導 に 関 する 知 識 と 技 能 等 のさらなる 向 上 に 努 めます (1) 学 校 図 書 館 の 司 書 等 市 内 の 小 中 学 校 の 司 書 教 諭 司 書 の 状 況 は 資 料 3 資 料 4のとおりです 司 書 教 諭 司 書 のさらなる 資 質 向 上 のため 各 種 研 修 会 学 校 図 書 館 の 活 用 方 法 や 読 書 活 動 について 先 進 的 な 取 組 事 例 の 紹 介 や 関 係 団 体 との 情 報 交 換 などに 努 めるとともに 学 校 職 員 全 員 の 意 識 を 高 め 小 中 学 生 の 読 書 活 動 を 推 進 していきます (2) 市 立 図 書 館 の 司 書 市 立 図 書 館 の 司 書 には 児 童 図 書 や 児 童 文 学 に 関 する 広 範 な 知 識 と 子 ども の 発 達 段 階 に 応 じた 図 書 の 選 択 に 関 する 知 識 及 び 子 どもの 読 書 指 導 に 関 する 知 識 と 技 術 が 必 要 です このため 各 種 研 修 会 などに 積 極 的 に 参 加 し こう した 専 門 的 知 識 や 技 術 の 向 上 を 図 っていきます また 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 公 共 施 設 等 の 保 育 士 や 幼 稚 園 教 諭 職 員 の 指 導 と 相 談 に 応 じ 必 要 な 知 識 と 技 術 の 普 及 に 努 めます (3) 公 民 館 図 書 室 の 司 書 中 央 公 民 館 津 屋 崎 公 民 館 図 書 室 の 司 書 としての 知 識 や 技 能 を 向 上 させる ため 各 種 研 修 会 の 参 加 に 努 めます 14

2. 読 書 ボランティア 等 の 育 成 と 活 用 豊 富 な 知 識 と 経 験 を 有 する 地 域 住 民 が 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 小 中 学 校 等 を 訪 問 し 世 代 間 交 流 や 読 み 聞 かせなどのボランティア 活 動 をすすめることにより 乳 幼 児 や 小 中 学 生 の 読 書 に 親 しむ 姿 勢 を 育 成 し 読 書 活 動 の 推 進 を 図 ることが できます 同 時 に ボランティアに 参 加 した 人 は 社 会 に 貢 献 した 満 足 感 生 きが いを 感 じることもできます ボランティア 団 体 には 保 育 所 ( 園 )や 幼 稚 園 小 学 校 地 域 等 で 読 み 聞 かせを 行 っている 団 体 や 布 の 絵 本 を 作 っている 団 体 録 音 図 書 点 字 図 書 を 制 作 する ボランティア 手 話 や 介 助 を 行 う 団 体 があります 今 後 これらボランティア 団 体 と 連 携 をとり 支 援 するとともに 相 互 交 流 を 行 い さらに 新 しい 人 材 を 育 成 し 活 躍 の 場 の 提 供 に 努 めます (1) 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 小 中 学 校 等 読 書 ボランティアの 状 況 は 資 料 7のとおりで ボランティアの 活 動 によ り 本 への 興 味 を 引 きだしています また 小 学 生 中 学 生 が 異 年 齢 交 流 において 幼 稚 園 や 保 育 所 ( 園 )の 幼 児 に 本 の 読 み 聞 かせを 行 うなど 子 どもが 絵 本 等 に 触 れる 機 会 が 多 様 になるよう 努 め 思 いやりの 心 を 育 成 します (2) 市 立 図 書 館 市 立 図 書 館 や 公 共 施 設 等 で 活 動 しているボランティアには 読 み 聞 かせ 布 の 絵 本 等 の 団 体 があります これらの 団 体 に 対 し 活 動 を 続 けるうえで 必 要 な 著 作 権 や 個 人 情 報 の 保 護 に 対 する 問 題 意 識 や 新 たな 技 法 の 取 得 やさらなる 技 術 向 上 を 目 指 した 研 修 や 学 習 機 会 を 提 供 し 支 援 するとともに 関 係 部 署 と 連 携 し 配 本 のボラ ンティアなど 新 たな 分 野 のボランティアの 育 成 に 努 めます (3) 活 躍 の 場 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 学 校 福 祉 施 設 などと 連 携 し ボランティアが 活 躍 できる 場 の 確 保 に 努 めます また ボランティア 育 成 のため 各 種 助 成 事 業 の 活 用 に 努 めます 15

第 Ⅴ 章 計 画 の 効 果 的 な 推 進 のために この 計 画 を 効 果 的 円 滑 に 実 施 するためには 推 進 体 制 の 整 備 と 広 報 啓 発 活 動 を 行 い 市 民 の 関 心 と 理 解 を 得 る 必 要 があります 1. 推 進 体 制 の 整 備 この 計 画 を 効 果 的 に 推 進 するため 関 係 部 課 係 で 推 進 体 制 を 整 え 学 校 や 保 育 所 ( 園 ) 幼 稚 園 読 書 ボランティア 団 体 等 と 連 携 をとり 協 力 を 得 ながら 推 進 活 動 に 取 り 組 みます また 学 識 経 験 者 学 校 関 係 者 ボランティアの 代 表 者 市 民 からの 公 募 によ る 委 員 で 構 成 された 福 津 市 図 書 館 協 議 会 に 意 見 や 助 言 を 求 め この 計 画 の 円 滑 な 推 進 に 努 めます 2. 地 域 の 支 援 子 どもは 保 護 者 や 周 りの 大 人 から 本 を 読 んでもらったり 昔 話 を 聞 いたり することにより 本 に 興 味 を 持 ち 読 書 意 欲 を 高 めていきます このため 保 護 者 や 地 域 の 大 人 が 子 どもの 読 書 に 対 する 理 解 と 関 心 を 持 ち 本 の 読 み 聞 かせ やボランティア 活 動 を 行 うように 推 進 します また 平 成 19 年 度 から 地 域 づくり 計 画 に 基 づいて 市 内 8 地 域 で 郷 づくり 推 進 事 業 が 実 施 されます このなかで 子 育 て 支 援 に 関 する 取 り 組 み が 行 われますので この 事 業 と 連 携 するとともに 青 少 年 育 成 市 民 の 会 と 連 携 して ノーテレビ 運 動 ( 注 5)を 推 進 し 乳 幼 児 期 から 本 に 親 しむ 環 境 づくりを 地 域 ぐるみで 推 進 していくように 努 めます 注 5 ノーテレビ 運 動 - 子 どもの 健 全 育 成 - 次 代 を 担 う 子 どもの 健 全 育 成 は 市 民 みんなの 願 いです しかし 近 年 子 どもや 高 齢 者 などを 巻 き 込 んだ 凶 悪 事 件 や 子 どもが 加 害 者 にな る 重 大 な 事 件 が 頻 繁 に 起 こっています 本 市 には 子 どもの 健 全 育 成 と 非 行 防 止 を 目 的 とした 組 織 青 少 年 育 成 市 民 の 会 が あり 地 域 の 子 どもは 地 域 みんなで 育 てる 運 動 社 会 環 境 の 浄 化 活 動 青 少 年 団 体 や グループ 活 動 の 育 成 善 行 表 彰 など 様 々な 活 動 を 展 開 しています その 活 動 の 一 つに ノーテレビ 運 動 があり 毎 月 第 3 土 曜 日 日 曜 日 の 家 庭 の 日 に は できるだけテレビを 見 ないで 親 子 のふれあい 読 書 すること 外 での 遊 びなど に 時 間 を 割 くことを 推 進 しています 16

3. 啓 発 広 報 活 動 の 推 進 読 書 活 動 を 推 進 するため 子 どもの 読 書 活 動 の 意 義 や 重 要 性 について 啓 発 広 報 活 動 を 行 い 保 護 者 や 地 域 の 理 解 と 関 心 を 深 める 必 要 があります このため 読 書 に 関 する 事 業 の 開 催 優 良 な 活 動 をしている 個 人 団 体 の 顕 彰 優 良 図 書 の 紹 介 等 の 広 報 活 動 やホームページの 充 実 を 図 るとともに この 計 画 を 推 進 するため 関 係 団 体 と 連 携 をとり 啓 発 の 効 果 的 な 推 進 を 図 ります (1) 読 書 に 関 する 事 業 の 開 催 と 広 報 活 動 小 中 学 校 市 立 図 書 館 公 民 館 が 読 書 ボランティア 団 体 等 と 連 携 を 図 りながら 読 書 活 動 に 関 する 事 業 を 開 催 するとともに 読 書 活 動 に 関 する 情 報 の 広 報 掲 載 ホームページの 内 容 を 充 実 させるなど 情 報 発 信 の 充 実 に 努 め ます (2) 優 良 団 体 の 顕 彰 特 色 ある 優 れた 読 書 活 動 を 行 っている 学 校 やボランティア 団 体 等 を 広 く 紹 介 するとともに 顕 彰 し 関 係 者 の 意 欲 を 高 め 活 動 の 奨 励 と 振 興 に 努 めま す (3) 優 良 図 書 の 紹 介 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 有 効 な 優 良 図 書 を 子 どもや 家 庭 学 校 公 民 館 などに 紹 介 し 周 知 に 努 めます 17