第 6 回 泌 尿 器 抗 加 齢 医 学 研 究 会 会 期 :2015 年 2 月 1 日 ( 日 ) 10:00~17:00 会 場 : 梅 田 スカイビル E 会 議 室 単 位 : 日 本 抗 加 齢 医 学 会 認 定 単 位 ( 受 験 更 新 用 ) 5 単 位 参 加 費 : 泌 尿 器 抗 加 齢 医 学 研 究 会 会 員 参 加 費 8,000 円 泌 尿 器 抗 加 齢 医 学 研 究 会 非 会 員 参 加 費 13,000 円 10:00~10:10 開 会 挨 拶 10:10~11:20(70 分 ) セッション1 男 のためのアンチエイジング 診 療 の 実 際 座 長 : 守 山 敏 樹 ( 大 阪 大 学 保 健 センター 教 授 ) 1. 開 業 医 でのアンチエイジングドック 演 者 (20 分 ): 池 岡 清 光 ( 池 岡 クリニック 院 長 大 阪 ) 当 院 は 内 科 のクリニックであるが 抗 加 齢 医 学 会 認 定 医 療 施 設 としてアンチエイジングドッ クを 行 っている 検 査 内 容 は 血 管 年 齢 筋 年 齢 骨 年 齢 脳 年 齢 ホルモン 年 齢 の 判 定 や 体 内 の 酸 化 度 測 定 毛 髪 ミネラル 検 査 疾 病 や 長 寿 の 遺 伝 子 検 査 などであるが 必 要 度 金 額 の 面 などからフルコースを 行 う 例 は 多 くなく 選 択 されることが 多 い 癌 や 認 知 症 の 血 液 学 的 リスクスクリーニングテストも 行 っているが そちらの 方 が 数 倍 利 用 者 が 多 い ドック 利 用 者 を 分 析 してみると 性 別 では 3 : 7 で 女 性 が 多 く 年 齢 は 20 代 から 70 代 までほぼ 均 等 に 分 布 している 愁 訴 を 持 ってドックを 受 ける 人 は 少 なく 特 に 女 性 の 場 合 はいわゆる 健 康 オ タク 的 な 受 診 者 が 大 半 である それに 比 して 男 性 は よく 問 診 を 行 うと ED 等 の 性 的 な 問 題 を 意 識 していることが 多 く 全 員 遊 離 テストステロン 測 定 を 含 むホルモン 検 査 を 選 択 してい た 今 回 内 科 アンチエイジングドック 利 用 男 性 群 の 特 徴 筋 肉 トレーニングなどの 介 入 によ る 結 果 等 を 紹 介 する 2.メンズヘルス 外 来 の 現 状 演 者 (20 分 ): 松 下 一 仁 ( 聖 路 加 国 際 病 院 泌 尿 器 科 ) 日 本 Men s Health 医 学 会 抗 加 齢 医 学 会 そして 日 本 性 機 能 学 会 など 関 係 学 会 の 啓 蒙 活 動 によ りここ 数 年 でメンズヘルスという 言 葉 も 一 般 市 民 に 認 識 されるようになってきた 聖 路 加 国 際 病 院 でも 約 2 年 前 より 聖 路 加 メンズヘルス 外 来 として 泌 尿 器 科 診 療 の 中 で 専 門 外 来 を 立 ち 上 げた 当 院 メンズヘルス 外 来 で 提 供 する 内 容 として 主 に 掲 げていることは 1) テストス テロンレベルを 診 断 し 適 切 な 値 を 保 つよう 治 療 すること 2) 前 立 腺 のコンディション 管 理 例 えば 前 立 腺 肥 大 症 による 排 尿 障 害 に 対 しレーザーを 使 用 した 手 術 (HoLEP) 前 立 腺 癌 の 治 療 (ロボット 手 術 や 放 射 線 治 療 )とその 治 療 後 の QOL 管 理 ( 性 機 能 排 尿 機 能 ) 3) 性 機 能 障 害 に 対 する 治 療 特 に 勃 起 障 害 に 対 する 薬 物 治 療 や 手 術 射 精 障 害 に 対 する 治 療 ペロ ニー 病 に 対 する 治 療 などである さらに 最 近 の 医 学 会 では 男 性 の 加 齢 性 の 健 康 障 害 として 特 にメタボリック 症 候 群 が 注 目 されており このメタボリック 因 子 と 血 中 低 テストステロン
値 との 関 連 も 盛 んに 研 究 されている 今 回 は 立 ち 上 げて 2 年 が 経 過 したメンズヘルス 外 来 の 現 状 を 報 告 する 3.うつ 病 とテストステロン Web アプリを 用 いた 泌 尿 器 科 医 にも 出 来 るうつ 症 状 の 評 価 の 実 際 演 者 (20 分 ): 渡 部 芳 德 (ひもろぎ 心 のクリニック 理 事 長 ) うつ 病 等 の 精 神 疾 患 によって 働 き 盛 りの 人 が 就 業 困 難 となる 事 例 が 急 増 し 社 会 問 題 化 してい る 当 院 でも 従 来 の 治 療 では 完 全 復 職 出 来 ない 男 性 のケースに 度 々 遭 遇 する これらの 患 者 の 多 くは 遊 離 テストステロン(FT) 値 の 低 下 を 示 すが 精 神 科 医 は LOH 症 候 群 の 症 状 である 身 体 症 状 ( 体 の 痛 み 筋 力 の 低 下 ) 精 神 症 状 ( 抑 うつ 気 分 不 安 不 眠 )を 訴 える 患 者 に 対 して 採 血 せずにうつ 病 と 診 断 し 治 療 を 開 始 する 精 神 科 医 はそもそも LOH 症 候 群 そのもの をうつ 病 と 考 えている 一 方 泌 尿 器 科 医 は 上 記 症 状 に 性 機 能 症 状 を 加 えて FT の 低 下 を 確 認 し ART を 開 始 するが 背 景 にある 気 分 障 害 の 存 在 をあまり 意 識 しない その 原 因 は 精 神 科 医 泌 尿 器 科 医 との 間 で 共 通 の 認 識 がないためである この 問 題 を 解 決 するため うつ 症 状 を 簡 易 に 定 量 化 するひもろぎ 式 自 己 記 入 式 うつ 病 評 価 尺 度 (HSDS)を 作 成 した 当 院 では HSDS を ipad に 組 み 込 み 泌 尿 器 科 医 と 精 神 科 医 での 外 来 を 開 設 さらに HSDS を Web 上 で 利 用 可 能 なアプリを 開 発 しデータベースの 構 築 を 開 始 した その 経 験 から LOH 症 候 群 での 診 療 の 実 際 を 報 告 する 4. 質 疑 応 答 (10 分 ) 11:20~11:50 ( 講 演 25 分 質 疑 応 答 5 分 ) 講 演 1 エビデンスに 基 づくグッド ダイエット 座 長 : 植 村 天 受 ( 近 畿 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 教 室 教 授 ) 演 者 : 前 田 和 久 ( 大 阪 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 生 体 機 能 補 完 医 学 講 座 准 教 授 ) 現 在 の 医 療 が 対 象 とする 病 気 治 療 としての 食 事 療 法 は カロリー 制 限 を 中 心 としたバランス 良 い 食 事 摂 取 が 基 本 です 一 方 健 康 な 人 の 更 なる 健 康 を 指 導 するプラスの 治 療 を 目 指 す 食 事 療 法 のもつ 意 義 は 健 康 長 寿 を 全 うさせるところにも 有 ります 70 年 代 より 米 国 ハーバ ード 大 学 栄 養 部 門 において 確 立 されてきた 疫 学 研 究 では カロリー 制 限 や 運 動 に 加 えて 積 極 的 に 体 に 良 い 食 事 療 法 (グッド ダイエット)を 行 なう 事 により 様 々な 疾 患 を 予 防 できるこ とが 報 告 されています 本 講 演 では こうしたエビデンスに 基 づいて 毎 日 の 食 事 成 分 の 質 を 見 直 す 事 が 如 何 に 重 要 であるか 大 阪 大 学 での 様 々な 研 究 や 取 り 組 みを 含 め 御 紹 介 させて 頂 きたいと 思 います 休 憩 (10 分 ) 12:00~12:50(50 分 ) ランチョンセミナー ED にならないためのアンチエイジングメソッド ( 共 催 : 日 本 新 薬 株 式 会 社 ) 座 長 : 大 家 基 嗣 ( 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 学 教 室 教 授 ) 演 者 : 永 井 敦 ( 川 崎 医 科 大 学 泌 尿 器 科 学 教 室 教 授 )
ED のリスクファクターには 加 齢 喫 煙 高 血 圧 糖 尿 病 脂 質 異 常 肥 満 うつ 病 下 部 尿 路 症 状 / 前 立 腺 肥 大 症 慢 性 腎 臓 病 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 神 経 疾 患 などがある これらの 危 険 因 子 を 排 除 することが ED 予 防 には 重 要 である ED を 血 管 内 皮 機 能 の 老 化 と 捉 えれば 血 管 の 老 化 を 防 ぐ 食 習 慣 や 運 動 などが 推 奨 される 低 テストステロンが ED の 一 因 である 場 合 は テストステロン 補 充 も 有 用 である 一 方 ED の 治 療 は PDE5 阻 害 薬 が 第 一 選 択 であるが PDE5 阻 害 薬 には 勃 起 改 善 だけではなく 血 管 内 皮 改 善 効 果 があり ED の 予 防 においても 有 用 である PDE5 阻 害 薬 は 血 管 内 皮 前 駆 細 胞 増 加 作 用 およびその 結 果 として 血 流 依 存 性 血 管 拡 張 反 応 を 改 善 させる また PDE5 阻 害 薬 の 長 期 間 歇 投 与 においても 酸 化 ストレス 指 標 である 唾 液 中 8-OHdG を 有 意 に 低 下 させている PDE5 阻 害 薬 とテストステロンは ED になら ないためのアンチエイジングメソッドとして 理 想 的 なツールと 言 えるであろう 休 憩 (10 分 ) 13:00~13:30( 講 演 25 分 質 疑 応 答 5 分 ) 講 演 2 自 分 自 身 の 若 がえり 座 長 : 小 川 良 雄 ( 昭 和 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 学 講 座 主 任 教 授 ) 演 者 : 高 須 克 弥 ( 高 須 クリニック 院 長 ) 1999 年 に 高 須 若 返 りプロジェクトを 始 めてから 15 年 になる その 間 にフェイスリフトを 2 回 頬 の 脂 肪 除 去 金 の 糸 の 埋 め 込 み 顔 面 のレーザー 治 療 顎 と 腹 部 の 脂 肪 蒸 散 術 等 を 受 けた 後 の 2008 年 顔 面 若 返 り 治 療 には 満 足 していた が その 顔 と 体 の 大 きな 格 差 に 愕 然 と し 体 の 若 返 り 治 療 を 受 けることにした 脂 肪 吸 引 術 は 私 がパリのフルニエ 医 師 から 手 ほど きを 受 けた 1982 年 から 大 いに 進 歩 していた 昨 今 の 発 達 は 特 に 著 しく 脂 肪 彫 刻 とも 呼 ばれ るハイデフェニッション 超 音 波 脂 肪 吸 引 術 と 脂 肪 注 入 術 を ミケランジェロのダビデ 像 をお 手 本 に 受 けてみた これは 腹 部 と 胸 部 の 筋 肉 周 辺 の 深 い 脂 肪 と 浅 い 脂 肪 を 正 確 に 吸 引 したう えで その 吸 引 した 脂 肪 をボリュームの 欲 しいところに 正 確 に 注 入 し ハイデフェニッショ ン( 筋 肉 のめりはり)を 形 成 していく 非 常 に 高 度 な 技 術 である この 2008 年 の 術 前 と 術 後 2009 年 の 術 後 と 2014 年 の 術 後 をお 見 せする そして 外 見 の 若 返 りは 内 面 にも 好 影 響 を 及 ぼす お 陰 で 2011 年 にはゴルフでギネス 世 界 記 録 を 達 成 することが 出 来 た この 脂 肪 彫 刻 の 効 果 は 6 年 経 った 現 在 も 持 続 している 13:30~14:00( 講 演 25 分 質 疑 応 答 5 分 ) 講 演 3 勃 起 機 能 を 改 善 するサプリメント 座 長 : 岡 田 弘 ( 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 泌 尿 器 科 教 授 ) 演 者 : 辻 村 晃 ( 順 天 堂 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 泌 尿 器 外 科 学 先 任 准 教 授 ) 日 本 に 約 1130 万 人 存 在 すると 推 測 される 勃 起 障 害 患 者 に 対 する 治 療 の 第 一 選 択 は PDE5 阻 害 剤 の 内 服 である これまでに 高 い 有 用 性 が 報 告 される 一 方 重 症 糖 尿 病 患 者 には 治 療 が 効 果 不 十 分 なことも 多 い また 虚 血 性 心 疾 患 に 対 する 硝 酸 剤 を 服 用 している 患 者 は PDE5 阻
害 剤 の 服 用 が 禁 忌 とされている これらの 患 者 には 第 二 選 択 として PGE1 の 陰 茎 海 綿 体 注 射 や 陰 圧 式 勃 起 補 助 具 の 使 用 が 推 奨 されているが その 煩 わしさから 実 際 に 希 望 する 患 者 は 極 めて 少 ない こういった 背 景 の 中 勃 起 機 能 を 改 善 させるサプリメントに 注 目 が 集 まっ た 血 管 内 皮 機 能 を 高 めるレスベラトロールは 長 寿 遺 伝 子 である SIRT1 を 介 して 陰 茎 海 綿 体 平 滑 筋 細 胞 内 の 一 酸 化 窒 素 (NO)を 高 めることが 知 られている また シトルリンは NO 合 成 の 基 質 である L-アルギニンに 変 換 されることから その 摂 取 により NO 上 昇 が 期 待 されてい る 両 者 はいずれも 動 物 実 験 で 勃 起 機 能 を 改 善 させることが 示 され ヒトにおいても 臨 床 研 究 が 進 められている これらを 中 心 に 勃 起 機 能 を 高 めるサプリメントについて 報 告 する 14:00~14:50(50 分 ) セッション2 尿 失 禁 治 療 最 前 線 座 長 : 大 山 力 ( 弘 前 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 教 授 ) 1. 男 性 尿 失 禁 外 科 治 療 の 最 前 線 演 者 (20 分 ): 増 田 均 (がん 研 究 会 有 明 病 院 泌 尿 器 科 副 部 長 ) 前 立 腺 全 摘 除 を 受 けた 1~3%の 患 者 に 重 症 尿 失 禁 がみられる ロボット 支 援 手 術 の 普 及 及 び 様 々な 尿 失 禁 に 対 する 術 式 の 工 夫 がなされているが 大 規 模 なメタアナリシスで 術 式 の 変 革 が 尿 禁 制 率 を 明 らかに 改 善 したとする 報 告 はなく 外 科 的 治 療 を 要 する 尿 失 禁 が 一 定 頻 度 発 生 し 続 けることは 間 違 いないであろう 2012 年 4 月 より gold standard として 欧 米 では 確 立 されていた 人 工 尿 道 括 約 筋 (AMS 800)が 保 険 適 応 となり 普 及 し 始 めたが 一 施 設 で 施 行 する 症 例 数 は 少 なく また 少 数 例 ながら 合 併 症 の 発 生 も 散 見 されている デバイスとしての 完 成 度 も 高 く 手 技 も 確 立 されているが いくつかのピットフォールが 存 在 する 事 も 事 実 である これまでの 100 例 以 上 の 経 験 から 本 術 式 の 要 点 を 概 説 するとともに 成 績 初 回 例 以 外 にも 尿 道 スリング 術 後 尿 道 外 傷 後 などでのカフ 巻 きつけの 注 意 点 及 び 工 夫 恥 骨 後 式 以 外 に 腹 腔 鏡 ロボット 支 援 手 術 後 両 側 鼠 径 ヘルニア 術 後 での 注 意 点 についても 言 及 する 注 意 点 さえ 遵 守 すれば 誰 でもできる 簡 便 な 手 術 であるので 情 報 の 双 方 向 の 共 有 を 図 り 安 定 した 普 及 が 望 まれる 2. 腹 圧 性 尿 失 禁 ( 泌 尿 器 科 領 域 )における 脂 肪 組 織 由 来 幹 細 胞 治 療 演 者 (20 分 ): 山 本 徳 則 ( 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 病 態 外 科 学 講 座 泌 尿 器 科 学 准 教 授 ) 尿 失 禁 は 直 接 生 命 に 関 わることはないものの Quality of Life(QOL)を 著 しく 阻 害 する 疾 患 であり 本 邦 では 約 400 万 人 が 罹 患 していると 推 定 されている 我 々は 自 己 皮 下 吸 引 脂 肪 から 分 離 した 脂 肪 組 織 由 来 幹 細 胞 を 内 視 鏡 下 に 傍 尿 道 に 注 入 する 方 法 を 開 発 し(IJU 2012)First in man の 臨 床 研 究 (IJU2013)を 行 っている 腹 圧 性 尿 失 禁 ( 男 性 : 前 立 腺 癌 術 後 TUR-P;11 症 例 女 性 :4 症 例 )を 対 象 に 行 いその 成 績 を 報 告 する その 男 性 の 結 果 として 1 年 後 の 尿 失 禁 量 の 減 少 割 合 は 40.9%その 内 訳 は 非 改 善 群 +9.5%(n=3) 改 善 群 59.8%( n=8) であった また 全 症 例 尿 道 内 圧 の 上 昇 と 機 能 的 尿 道 長 の 延 長 加 えて 細 胞 注 入 部 位 ( 造 影 TRUS)での 血 流 増 加 と 注 入 細 胞 の 容 量 効 果 (MRI)を 認 めた また 注 入 細 胞 溶 液 の 感
染 症 検 査 はなく 治 療 の 大 きな 合 併 症 はなかった 1) 筋 原 性 分 化 2) 自 己 脂 肪 または 分 化 に よる 容 量 効 果 3)サイトカイン 分 泌 3) 血 流 増 加 を 介 して 尿 道 内 圧 を 上 昇 尿 道 長 を 延 長 せし め 尿 禁 制 を 改 善 しせしめたと 推 測 された この 新 しい 治 療 法 は1) 低 侵 襲 2) 高 齢 者 も 対 象 となる3)CPC 培 養 を 必 要 としない4)Single procedure(3 時 間 )であることより 有 用 な 方 法 である 考 える 今 年 7 月 保 険 医 療 を 前 提 とした PMDAの 対 面 助 言 での 認 可 を 得 て 医 師 前 向 き 試 験 の 事 前 相 談 準 備 している 3. 質 疑 応 答 (10 分 ) 休 憩 (10 分 ) 15:00~15:55(55 分 ) セッション3 男 のためのサプリメント 教 室 座 長 : 岡 田 弘 ( 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 泌 尿 器 科 教 授 ) 1.いまからできる 前 立 腺 癌 予 防 演 者 (20 分 ): 井 手 久 満 ( 帝 京 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 准 教 授 ) 癌 死 亡 率 の 将 来 予 測 では 前 立 腺 癌 は1995 年 と 比 較 し 2020 年 には 約 5.9 倍 にな ると 予 測 され 全 癌 種 の 中 で 最 も 増 加 率 が 高 い その 理 由 として 高 年 齢 化 食 生 活 の 欧 米 化 前 立 腺 特 異 抗 原 (Prostate specific antigen: PSA)による 早 期 血 清 診 断 が 可 能 になったこ とがあげられる しかし 前 立 腺 癌 はすべての 患 者 に 積 極 的 な 治 療 が 必 要 ではなく 他 因 子 による 死 亡 も 多 い そのため 正 確 なリスク 評 価 とともに 増 加 する 前 立 腺 癌 特 に 臨 床 的 に 死 に 至 るような 悪 性 前 立 腺 癌 への 進 行 をいかに 予 防 するかが 重 要 になってきている 老 年 人 口 の 増 加 に 伴 う 医 療 費 の 増 大 からは 予 防 医 療 への 戦 略 転 換 が 求 められ そのような 社 会 的 流 れから 健 康 食 品 の 機 能 性 表 示 の 解 禁 が 議 論 されている 増 加 する 前 立 腺 癌 特 に 臨 床 的 に 重 要 な 癌 への 進 行 をいかに 予 防 するか 肥 満 運 動 や 喫 煙 などのライフスタイルや 食 事 そして 前 立 腺 癌 予 防 に 有 用 なサプリメントなど 我 々の 基 礎 臨 床 研 究 データを 含 め 紹 介 した い 今 後 科 学 的 知 見 に 基 づいたエビデンスの 高 い 食 事 やライフスタイルの 改 善 プログラム など 具 体 的 な 予 防 戦 略 の 確 立 が 期 待 されている 2. 精 子 力 をあげるエリクサー 演 者 (20 分 ): 岡 田 弘 ( 獨 協 医 科 大 学 越 谷 病 院 泌 尿 器 科 教 授 ) 調 整 中 3.パネルディスカッション(15 分 ) 15:55~16:50(55 分 ) セッション4 タダラフィルのアンチエイジング 効 果 座 長 : 辻 村 晃 ( 順 天 堂 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 泌 尿 器 外 科 学 先 任 准 教 授 ) 1. 下 部 尿 路 症 状 (LUTS) 改 善 による QOL とアンチエイジング 演 者 (15 分 ): 松 本 成 史 ( 旭 川 医 科 大 学 腎 泌 尿 器 外 科 学 講 座 講 師 ) 前 立 腺 肥 大 症 治 療 薬 であるタダラフィルは 排 尿 症 状 だけでなく 蓄 尿 症 状 にも 効 果 を 示 す LUTS は QOL に 直 結 し その 改 善 は QOL を 向 上 し 中 高 年 男 性 のアンチエイジングに 繋 が
る また PDE5 阻 害 剤 として 男 性 機 能 障 害 にも 効 果 があるため 男 のためのアンチエイジ ング に 幅 広 く 寄 与 する 薬 物 である 近 年 膀 胱 血 流 と LUTS の 関 連 が 盛 んに 議 論 され 膀 胱 血 流 による 変 化 が LUTS の 一 因 であることが 分 かってきた PDE5 阻 害 剤 であるタダラフ ィルの 作 用 の 一 つとして 下 部 尿 路 の 血 流 改 善 効 果 を 有 し 同 時 に 酸 化 ストレス 消 去 作 用 も 有 するとされている 一 方 PDE5 阻 害 剤 継 続 投 与 がテストステロン 血 中 濃 度 を 上 昇 させるとす る 報 告 から タダラフィルはテストステロンの 生 体 内 効 果 も 高 めていると 考 えられる つま り タダラフィルは LUTS 改 善 効 果 だけでなく 血 管 機 能 改 善 効 果 やテストステロンによる アンチエイジングも 期 待 出 来 る ここでは 主 にタダラフィルの LUTS 改 善 の 作 用 機 序 から QOL やアンチエイジングへの 貢 献 を 発 表 する 2.テストステロンのアンチエイジングにおける 役 割 演 者 (15 分 ): 久 末 伸 一 ( 順 天 堂 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 泌 尿 器 外 科 学 准 教 授 ) PDE5 阻 害 薬 であるタダラフィルが 新 たに BPH に 対 して 保 険 適 応 となった これまでにタダ ラフィル 単 剤 では IPSS において 症 状 を 有 意 に 改 善 することが 明 らかとなっており 他 覚 的 所 見 に 関 しては α ブロッカーとの 併 用 で 尿 流 測 定 における 最 大 尿 流 率 の 改 善 に 寄 与 する 事 も 知 られている また 動 物 実 験 では 前 立 腺 の 線 維 化 の 予 防 につながり 長 期 投 与 によって BPH による 症 状 悪 化 を 防 ぐ 可 能 性 も 示 唆 されてきている PDE5 阻 害 薬 は 抗 酸 化 作 用 を 有 し 血 管 内 皮 機 能 の 改 善 やテストステロン 上 昇 につながること がこれまでにも 示 されており アンチエイジングにおいて 重 要 と 考 えられる タダラフィル のメタ 解 析 においてその 有 効 性 の 予 測 因 子 は 治 療 前 症 状 年 齢 BMI である (Gacci et al. Eur Urol 2012)ED 治 療 において 低 テストステロン 患 者 ではテストステロン 補 充 で 有 効 性 が 改 善 す る 事 が 知 られている タダラフィルの 連 日 投 与 によるアンチエイジング 効 果 とテストステロ ンの 関 連 について 今 後 更 なる 検 討 が 待 たれるところである 3. 血 管 機 能 改 善 効 果 とアンチエイジング 演 者 (15 分 ): 佐 田 政 隆 ( 徳 島 大 学 大 学 院 ヘルスバイオサイエンス 研 究 部 循 環 器 内 科 学 分 野 教 授 ) 動 脈 硬 化 早 期 には 内 皮 機 能 障 害 (Endothelial Dysfunction)が 生 じる 糖 尿 病 脂 質 異 常 症 高 血 圧 といった 生 活 習 慣 病 は 全 身 の 内 皮 機 能 を 障 害 して 勃 起 障 害 (ED)も 引 き 起 こす 我 々は 血 管 形 成 術 後 再 狭 窄 や 血 管 新 生 療 法 の 研 究 を 行 っている 従 来 傷 害 後 の 臓 器 修 復 は 局 所 の 細 胞 増 殖 や 遊 走 によってのみ 行 なわれていると 考 えられていた しかし 成 人 で も 多 分 化 能 をもった 細 胞 が 残 存 しており 遠 隔 臓 器 の 修 復 に 関 与 する 可 能 性 が 示 唆 された 我 々は 傷 害 後 の 血 管 に 血 中 細 胞 が 定 着 し 平 滑 筋 様 細 胞 もしくは 内 皮 様 細 胞 に 分 化 して 血 管 修 復 と 同 時 に 病 変 形 成 に 関 与 することを 報 告 した ED 患 者 では 血 中 の 内 皮 前 駆 細 胞 数 が 減 少 しているが PDE5 阻 害 薬 が 内 皮 前 駆 細 胞 数 を 増 加 させて 血 管 新 生 や 傷 害 内 皮 の 修 復 を 促 進 することが 報 告 されている 本 シンポジウムにおいては 血 管 生 物 学 動 脈 硬 化 学 の 最 新 の 知 見 を 紹 介 したうえで ザル ティアによる 血 管 機 能 改 善 とアンチエイジング 効 果 を 考 察 したい 4.パネルディスカッション(10 分 ) 16:50~17:00 閉 会 挨 拶