正 和 会 視 察 研 修 報 告 書 日 時 平 成 24 年 2 月 7 日 ~2 月 8 日 場 所 長 崎 県 佐 世 保 市 報 告 者 乙 津 豊 彦 1
正 和 会 視 察 研 修 報 告 書 日 時 平 成 24 年 2 月 7 日 ( 火 )~2 月 8 日 ( 水 ) 参 加 者 会 長 串 田 金 八 議 長 田 村 昌 巳 相 談 役 大 野 聰 副 会 長 乙 津 豊 彦 総 務 会 長 杉 山 行 男 政 調 会 長 末 次 和 夫 清 水 義 朋 武 藤 政 義 柳 川 英 司 岩 﨑 百 合 子 計 10 名 視 察 地 長 崎 県 佐 世 保 市 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 基 地 ( 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 史 料 館 ) 米 海 軍 佐 世 保 基 地 視 察 内 容 1. 情 報 セキュリティ 対 策 について (1) 対 策 の 概 要 について (2) 職 員 の 研 修 体 制 周 知 について (3) 監 査 の 体 制 について (4) 広 報 について (ア) ツイッターやフェースブックなどの 新 たなツールへの 対 応 (5) 課 題 今 後 の 方 向 性 について 2. 基 地 対 策 について (1) 佐 世 保 市 における 基 地 関 連 施 設 の 概 要 について (2) 米 軍 自 衛 隊 の 市 への 影 響 について (3) 市 民 や 関 係 諸 団 体 との 交 流 等 について (4) 市 民 の 安 全 対 策 情 報 提 供 について 経 緯 佐 世 保 市 は 当 市 と 同 様 全 国 市 議 会 議 長 会 基 地 協 議 会 の 監 査 役 市 である 昨 年 10 月 佐 世 保 市 議 会 基 地 対 策 特 別 委 員 会 で 当 市 に 視 察 に 来 られた 際 大 野 相 談 役 とご 一 緒 され た 前 議 長 のお 誘 いを 受 け 米 海 軍 と 海 上 自 衛 隊 を 抱 える 市 であることから 進 んでいる 情 報 セ キュリティ 対 策 と 基 地 対 策 について 視 察 することになった 当 市 では 平 成 24 年 3 月 に 米 軍 横 田 基 地 に 航 空 自 衛 隊 航 空 総 体 司 令 部 が 移 転 してくることか ら 米 軍 と 自 衛 隊 の 関 係 について 研 修 を 受 け さらに 基 地 を 視 察 できればと 佐 世 保 市 役 所 並 びに 北 関 東 防 衛 局 を 通 して 九 州 防 衛 局 にお 願 いし 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 基 地 米 軍 佐 世 保 基 地 を 視 察 させていただけることになった 2
1 佐 世 保 市 (1) 佐 世 保 市 の 概 要 佐 世 保 市 は 軍 港 のまちと 行 っても 良 い 佐 世 保 港 は 長 崎 県 の 北 部 地 域 の 中 央 部 に 位 置 し 明 治 以 前 から 海 上 交 通 の 要 衝 として 重 要 な 役 割 を 果 たしていた 明 治 19 年 5 月 鎮 守 府 設 置 が 正 式 に 決 定 し 明 治 22 年 7 月 に 第 3 海 軍 区 佐 世 保 鎮 守 府 が 開 庁 された その 後 海 軍 海 軍 工 廠 の 街 として 栄 え 昭 和 19 年 には 人 口 は 28 万 人 を 越 え 九 州 で 第 四 の 都 市 となった 昭 和 21 年 6 月 に 米 海 軍 佐 世 保 基 地 が 創 設 され 昭 和 30 年 10 月 に 海 上 自 衛 隊 相 浦 駐 屯 地 が 発 足 した 総 面 積 426.47 km 2 人 口 262,998 人 平 成 23 年 3 月 末 現 在 世 帯 数 118,336 世 帯 (2) 佐 世 保 市 出 席 者 市 議 会 議 長 永 山 正 幸 様 議 会 事 務 局 局 長 片 平 研 一 様 議 会 運 営 課 主 査 今 里 幸 司 様 総 務 部 情 報 政 策 課 課 長 山 中 高 寛 様 行 政 情 報 係 山 口 麻 査 和 様 行 政 情 報 係 山 下 雅 史 様 基 地 政 策 局 局 長 西 本 眞 也 様 主 幹 久 野 幸 雄 様 (3) 調 査 事 項 佐 世 保 市 と 基 地 ( 自 衛 隊 並 びに 米 軍 )について 前 述 のとおり 羽 田 でちょっとしたトラブルに 巻 き 込 まれ 一 部 のメンバーが1 便 遅 れた 私 は 先 発 隊 に 加 わり 定 刻 通 り 出 発 し ほぼ 予 定 通 り 長 崎 空 港 に 降 り 立 った 長 崎 空 港 からジャンボタクシーで 佐 世 保 駅 に 向 かう 高 速 道 路 が 通 っているので 1 時 間 ほど で 着 く 市 役 所 から 迎 えにきてくれるとのこと で 市 内 で 昼 食 をとり 駅 で 街 の 様 子 をチェック 佐 世 保 バーガー の 看 板 を 見 つけた とても 大 きなハンバーガーとのこと 福 生 ドック と 同 じように B 級 グルメだろうか 市 のバスで 市 役 所 に 案 内 される 街 中 を 見 て 回 ったが 海 軍 の 雰 囲 気 が 漂 っている 佐 世 保 市 役 所 を 訪 れ 議 会 会 議 室 に 通 される 後 発 隊 を 待 つ 間 庁 舎 13 階 にある 展 望 ロビーに 案 内 してもらう 港 が 一 望 でき 手 前 3
に 見 えるのが 強 襲 揚 陸 艦 エセックスだろうか 明 日 基 地 内 を 視 察 できるので 見 てこよう 後 発 隊 は 約 1 時 間 半 遅 れて 市 役 所 に 到 着 した 全 員 揃 ったところで 研 修 開 始 永 山 議 長 にお 越 しいただき ご 挨 拶 をいただ く とても 饒 舌 な 議 長 で 日 米 協 定 による 不 公 平 基 地 交 付 金 の 不 合 理 を 熱 く 語 られた 米 軍 との 関 係 横 田 基 地 の 騒 音 は 分 からないが 佐 世 保 基 地 の 制 限 水 域 は 分 からないだろう お 互 い 理 解 し 合 い 基 地 反 対 一 本 ではなく 交 渉 をしてゆくスタンスは 同 じとのこと 続 いて 串 田 正 和 会 会 長 の 挨 拶 田 村 議 長 が 挨 拶 を 述 べ 市 役 所 職 員 による 研 修 が 始 まった 1 佐 世 保 市 佐 世 保 市 では 2つのテーマについて 研 修 を 受 けた 情 報 セキュリティ 対 策 について 総 務 部 から 基 地 対 策 について 基 地 制 作 局 から 説 明 をいただいた 1.1. 情 報 セキュリティ 対 策 について 情 報 政 策 課 の 担 当 からパワーポイントを 用 い て 説 明 していただいた (1) 対 策 の 概 要 について 1 佐 世 保 市 情 報 セキュリティポリシー ポリシーを 策 定 した 背 景 は 組 織 として 統 一 した 情 報 の 取 扱 いに 関 する 方 針 ルー ル が 存 在 しなかったため 情 報 セキュリティ 関 連 規 定 類 の 体 系 として 情 報 公 開 条 例 個 人 情 報 保 護 条 例 を 引 用 し 基 本 方 針 として 佐 世 保 市 セキュリティポリシー を 対 策 基 準 とし て 佐 世 保 市 電 子 情 報 取 扱 要 綱 文 書 規 定 を 実 施 手 順 として 佐 世 保 市 情 報 セキュリティ 管 理 基 準 実 施 マニュアル 等 を 制 定 した 情 報 セキュリティに 関 するマネジメントは PLAN-DO-CHECK-ACTION に 沿 って 行 われる 平 成 16 年 にポリシー 要 綱 設 定 ガイドブック 作 成 したのを 皮 切 りに 毎 年 運 用 見 直 しをかけている 2 佐 世 保 市 情 報 セキュリティ 推 進 計 画 ( 平 成 22 年 8 月 制 定 ) 目 的 は 事 故 等 に 関 して 中 長 期 的 な 視 点 に 立 ち 計 画 的 段 階 的 に 対 策 を 講 じ る 目 標 として 情 報 管 理 が 行 き 届 き 市 民 が 安 心 できる 行 政 サービスを 目 指 し 職 員 の 情 報 セキュリティに 対 する 意 識 を 向 上 させる 4
平 成 24 年 度 における 取 り 組 み 事 項 は 情 報 システム 部 門 の 業 務 継 続 計 画 (BCP) 策 定 ( 継 続 ) 情 報 セキュリティ 監 査 ( 継 続 ) 電 子 媒 体 の 利 用 制 限 ( 新 規 ) 情 報 セキュリティガイドブックの 更 新 ( 新 規 ) 情 報 セキュリティに 関 する 取 り 組 みの 情 報 公 開 ( 新 規 ) (2) 職 員 の 研 修 体 制 周 知 について 1 職 員 の 研 修 体 制 全 職 員 に 対 してポリシー 等 規 定 類 の 解 説 を 実 施 各 課 情 報 セキュリティ 責 任 者 に 対 してポリシーの 運 用 等 に 関 する 説 明 を 実 施 その 他 旧 合 併 町 職 員 や 新 規 採 用 職 員 に 対 して 情 報 セキュリティに 関 する 取 組 内 容 の 説 明 を 実 施 している その 他 情 報 セキュリティ 内 部 監 査 員 に 対 して 監 査 に 関 する 講 義 実 習 等 を 行 っている 2 職 員 への 周 知 電 子 掲 示 板 メール(グループウェア) 各 部 署 における 情 報 セキュリティに 関 する 自 己 点 検 を 実 施 個 別 事 項 の 通 知 情 報 セキュリティ 委 員 会 情 報 セキュリティ 運 営 委 員 会 の 結 果 報 告 を 行 っている FAQシステム 情 報 セキュリティに 関 する 規 定 類 情 報 資 産 管 理 システムの 捜 査 マニュアルを 作 成 している (3) 監 査 の 実 施 概 要 について 1 監 査 の 概 要 監 査 の 目 的 実 施 状 況 を 点 検 評 価 し 問 題 点 の 確 認 改 善 方 法 の 検 討 助 言 指 導 提 案 を 行 うことにより 情 報 セキュリティ 対 策 の 維 持 向 上 につなげる 監 査 チーム 共 同 監 査 : 公 的 資 格 者 情 報 政 策 課 内 部 監 査 : 情 報 セキュリティ 運 営 委 員 会 委 員 の 所 属 する 情 報 セキュリティ 担 当 者 情 報 政 策 課 総 務 課 共 同 監 査 の 効 果 - 市 と 利 害 関 係 のない 第 三 者 の 立 場 から 公 平 で 厳 正 な 監 査 を 実 施 できる - 監 査 員 及 び 被 監 査 部 署 が セキュリティに 関 する 専 門 的 な 知 識 を 得 られる 2 課 題 に 対 する 改 善 方 策 情 報 セキュリティの 取 扱 状 況 における 課 題 -セキュリティレベルが 高 い 文 書 を 机 上 に 放 置 したままで 退 庁 - レベルが 高 い 文 書 は 鍵 付 きキャビネットに 保 管 というルールが 守 られて 5
いない 課 題 を 解 決 するためのプロセス - 鍵 付 きキャビネットの 数 が 不 足 しているため セキュリティレベルが 高 い 文 書 を 保 管 できない - 既 存 のキャビネット 文 書 を 整 理 する 鍵 付 きキャビネットを 譲 り 受 ける 鍵 付 きキャビネットを 購 入 する (4) 広 報 について 1 ツイッターやフェイスブックなどの 新 たなツールへの 対 応 民 間 ソーシャルメディアの 活 用 必 要 な 方 ( 市 民 )が 必 要 とする 情 報 を 選 択 できる 方 式 担 当 する 部 署 が 自 ら 作 成 し 運 営 する 方 が 市 民 が 求 めるきめ 細 かな 情 報 をタイムリーに 発 信 でき 職 員 の 思 いもダイレクトに 伝 わる 運 用 ルール 民 間 ソーシャルメディアの 活 用 に 係 る 佐 世 保 市 ガイドライン を 制 定 ( Point1 自 由 にツイッター 及 びフェイスブックのアカウントを 作 成 できる Point2 公 開 情 報 は 決 済 を 省 略 職 員 が 自 由 に 情 報 を 発 信 できる Point3 なりすまし 防 止 のため 公 式 アカウントの 情 報 を 市 のホームペ ージ 等 で 公 表 する 公 式 ツイッターメニュー 一 覧 説 明 時 点 で 以 下 の3つのツイッターがメニューにあがっている -もりきらら たろう: 動 植 物 園 :H23.10 月 -ダストンくん: 環 境 部 :H23.12 月 - 佐 世 保 市 観 光 物 産 新 興 担 当 : 観 光 物 産 新 興 局 :H24.1 月 (5) 課 題 今 後 の 方 向 性 について 1 情 報 システム 部 門 の 業 務 継 続 計 画 (BCP) 策 定 BCPの 概 要 災 害 事 故 で 被 害 を 受 けても 重 要 業 務 を 継 続 早 期 復 旧 させるための 方 法 を 事 前 に 定 めるもの BCP 完 成 イメージ 平 成 23 年 度 では 障 害 を 想 定 し 復 旧 手 順 書 作 成 ガイドラインを 作 成 システ ム 復 旧 手 順 書 を 作 成 する 平 成 24 年 度 では 大 災 害 を 想 定 し ガイドライン シ ステム 復 旧 手 順 書 を 作 成 する 予 定 2 ペーパーレス 化 による 情 報 漏 えい 防 止 ペーパーレスの 実 現 管 理 すべき 紙 文 書 の 削 減 会 議 準 備 にかかる 事 務 量 の 軽 減 6
(6) Q&A 説 明 に 引 き 続 き 質 疑 応 答 が 行 われた 主 な 内 容 は 以 下 のとおり 1 ツイッターについて Q) 行 政 としての 情 報 発 信 ということだが 返 信 も 許 すのか 発 信 のみか ま た どのような 対 応 を 考 えているか A) 今 のところ 発 信 のみを 考 えている 佐 賀 県 武 雄 市 では 市 長 自 らフェイスブ ックを 開 いており 職 員 全 員 が 発 信 する 将 来 広 聴 はHPの 中 で 募 集 し 本 事 業 は 公 式 と 非 公 式 との 間 に 位 置 づけ 信 頼 性 を 高 めてゆく 2 セキュリティーポリシー 要 綱 等 について Q) 研 修 は 職 員 に 対 して1 回 だけで 充 分 か ツイッターは 普 通 の 書 き 方 をしているようだが 市 民 の 反 応 は?また ツ イッター 等 が 得 意 な 職 員 のいる 部 門 が 行 っているのか それとも 情 報 政 策 課 で 部 門 を 指 定 するのか? メールの 添 付 ファイルの 暗 号 化 の 手 順 は? ipadを 使 っておられるが どのような 運 用? A) ポリシー 等 規 定 改 正 時 再 研 修 を 行 っている 再 度 研 修 を 行 う 予 定 ツイッターに 対 する 市 民 の 反 応 は 運 用 開 始 からまだ 間 がなく 把 握 していな い 基 本 的 にはやりたい 職 員 が 行 う 自 発 的 な 操 作 で 全 課 からの 発 信 は 無 理 庁 舎 外 へのメールの 添 付 ファイルを 暗 号 化 しており 送 り 間 違 いの 防 止 を 目 的 としている 前 もってパスワードを 交 換 するか 次 のメール 又 は 電 話 でパ スワードを 送 信 している ipadについては 市 長 に 提 案 し 部 長 職 に 配 ってしまった 使 い 方 につ いては 研 究 中 3 監 査 について Q) 具 体 的 にどのような 内 容? 監 査 員 はどのくらいの 数 を 目 指 す? A) 共 同 監 査 では 重 要 な 情 報 を 鍵 の 掛 からないロッカーに 入 れたとか 重 要 な 文 書 をPC 本 体 に 格 納 していないかなど 重 要 な 情 報 はサーバに 格 納 するこ とになっている 理 想 としては 職 員 の 半 数 入 れ 替 わった 方 が 望 ましいと 考 えている 4 研 修 について Q) 何 時 間 程 度 行 う? A)60 分 ~90 分 の 範 囲 監 査 の 研 修 に 関 しては5 時 間 程 度 で 午 前 中 が 講 義 午 後 が 模 擬 監 査 である 7
報 告 者 の 感 想 我 々の 調 査 事 項 に 従 ってパワーポイントの 資 料 をわざわざ 作 成 してくれた 情 報 セキ ュリティーに 関 しては 職 員 一 人 ひとりのパソコンが 使 える 環 境 ではルールだけを 定 め ても 事 故 が 起 きる 可 能 性 を 否 定 できない 佐 世 保 市 においてはポリシーを 定 め 全 職 員 に 研 修 を 行 いさらに 監 査 のできる 職 員 を 増 やしていることは 評 価 できると 思 う 九 州 が 発 祥 の 地 であろうか ツイッターやフェイスブックを 職 員 が 自 由 に 開 設 でき 市 のホ-ムページからリンクすることによりオーソライズする 手 法 は 参 考 になった 因 みにこの 報 告 書 を 仕 上 げている3 月 現 在 では 後 に 示 すようにツイッターが 増 えている しかもつぶやきが 止 まっていないのは 成 功 しているといえるのではないだろうか ipadを 全 部 長 職 に 配 ってしまったという 施 策 は 面 白 いと 感 じた どのように 使 い 広 めるかはこれからのようだが ツールとして 使 いこなすかどうかが 鍵 かもしれないと 感 じた 次 第 平 成 24 年 3 月 現 在 の 佐 世 保 市 公 式 ツイッターメニュー 一 覧 サムネイ ル 名 称 もりきらら たろう ダストンくん ユーザ アカウント 佐 世 保 観 光 物 産 振 興 担 当 @morikirara_taro @duston_4r @sasebokanko @shi_min_kyou dou 担 当 部 署 動 植 物 園 環 境 部 運 用 開 始 年 月 企 業 立 地 観 光 市 民 協 働 推 進 物 産 振 興 局 室 しーちゃん み がんばらんば 国 んちゃん 体 させぼ @sasebo_kokutai 国 体 推 進 室 平 成 23 年 10 月 平 成 23 年 12 月 平 成 24 年 1 月 平 成 24 年 2 月 平 成 24 年 2 月 8
1.2. 基 地 対 策 について 基 地 政 策 局 の 局 長 からパワーポイントを 用 いて 説 明 していただいた (1) 佐 世 保 市 における 基 地 関 連 施 設 の 概 要 につ いて 1 佐 世 保 市 の 近 代 の 歴 史 明 治 時 代 に 海 軍 鎮 守 府 が 開 庁 してからの 歴 史 を 説 明 された 2 基 地 の 概 要 米 軍 佐 世 保 基 地 軍 人 3,125 人 軍 属 253 人 家 族 2,116 人 日 本 人 従 業 員 1,471 人 配 備 戦 艦 8 隻 海 上 自 衛 隊 隊 員 数 4,742 人 配 備 戦 艦 13 隻 陸 上 自 衛 隊 隊 員 数 約 1,000 人 西 部 方 面 隊 普 通 連 隊 配 置 ( 九 州 沖 縄 離 島 に 対 するゲリラコマンドに 対 応 ) 3 施 設 の 説 明 豊 富 な 航 空 地 図 に 説 明 を 加 えたパワーポイントにより 細 部 に 渡 り 説 明 があっ たが ここでは 省 略 4 返 還 要 請 昭 和 46 年 に 返 還 6 項 目 を 国 に 要 望 平 成 10 年 9 月 に 見 直 しを 行 い 新 返 還 6 項 目 として 議 会 決 議 これにより 大 きく 前 身 した 5 基 地 関 係 歳 入 予 算 国 有 提 供 施 設 等 所 在 市 町 村 助 成 交 付 金 平 成 23 年 度 704,805 千 円 施 設 等 所 在 市 町 村 調 整 交 付 金 171,549 千 円 国 有 資 産 等 所 在 市 町 村 交 付 金 及 び 納 付 金 23,058 千 円 地 方 交 付 税 ( 普 通 交 付 税 特 別 交 付 税 ) 490,000 千 円 国 庫 支 出 金 1,293,782 千 円 国 庫 支 出 金 ( 委 託 金 ) 1,000 千 円 (2) 他 の 調 査 事 項 について 説 明 は 終 わったので 質 疑 にて 調 査 した 9
(3) Q&A 説 明 に 引 き 続 き 質 疑 応 答 が 行 われた 主 な 内 容 は 以 下 のとおり Q) 米 海 軍 と 海 上 自 衛 隊 との 接 し 方 に 違 いがあるか? A) 米 海 軍 海 上 自 衛 隊 共 に 国 防 上 必 要 な 施 設 と 認 識 している 自 衛 隊 とは 共 存 共 栄 の 関 係 にあり 縮 小 して 欲 しいが 撤 去 して 欲 しいとの 考 えはない Q) 交 付 金 等 で 箱 物 を 造 ってきたと 思 うが 古 くなった 施 設 のメンテナンスに 対 するスタンスは? A) 軍 転 法 ( 旧 軍 港 市 転 換 法 )で 国 有 地 を 無 償 で 借 り 上 げ 8,9 条 で 建 物 を 造 っ てきた 9 条 で 維 持 管 理 費 にも 使 えるようになったので 今 後 の 工 夫 次 第 と 考 えて いる Q) 市 内 に 居 住 している 米 軍 人 の 数 は 捉 えているか? A) 防 衛 省 の 発 表 によると 2,000 人 ほど 居 住 している 現 状 で 米 軍 用 住 宅 が 300 戸 不 足 しており 市 内 に 溶 け 込 んでいる Q) 朝 日 新 聞 に 佐 世 保 6 項 目 要 望 の 報 道 があった なぜ 今 このような 記 事 が 載 っ たのか? A)これは 議 会 の 決 議 (H23.12 基 地 対 策 特 別 委 員 会 )であり 以 前 の 6 項 目 の 要 望 を 一 旦 総 括 し 見 直 すべきと 財 務 相 から 発 言 があったもの いみじくも 40 年 経 っていた 実 現 するまで 最 短 でも 15 年 1,000 億 円 は 下 らない 事 業 になると 考 えている 米 軍 はシビアで 撤 去 返 還 するには 同 じ 施 設 の 建 設 を 要 望 してくる 米 軍 としては 施 設 が 新 しくなるので 要 望 を 担 保 に 返 還 してくる Q) 防 衛 省 の 窓 口 は? 日 米 友 好 祭 のような 行 事 は 行 われているのか? 横 田 基 地 には 交 流 クラブという 民 間 の 交 流 があるが 佐 世 保 基 地 では? 米 軍 基 地 を 利 用 した 英 語 教 育 は 行 われている? A) 福 岡 にある 九 州 防 衛 局 で 佐 世 保 防 衛 事 務 所 が 窓 口 になっている 防 衛 局 主 催 で 日 米 交 流 事 業 が 一 昨 年 から 開 催 されており オープンベースに 合 わせて 行 われている 日 米 教 会 が 民 間 団 体 間 で 行 われている 米 兵 による 犯 罪 があったが 近 年 はほとんど 起 きていない 基 地 司 令 官 も 気 を 遣 っている 教 育 委 員 会 等 での 米 軍 との 連 携 は 行 われていない ハウステンボスの 中 に 英 語 しか 使 わないエリアがあり 米 軍 の 奥 さんがボランティアで 教 育 に 参 加 してい る 10
報 告 者 の 感 想 佐 世 保 市 も 基 地 制 作 局 を 組 織 しており 説 明 してくれた 局 長 のように 長 年 基 地 対 策 に 携 わってきた 方 を 置 いている 佐 世 保 基 地 の 生 き 字 引 のような 方 で パワーポイントの ページごとに 実 に 詳 しく 説 明 してくれた 基 地 交 付 金 の 根 拠 に 制 限 水 域 の 面 積 を 加 えて 欲 しい 海 軍 は 音 が 出 ないので 4 条 交 付 金 はもらったことがない とかの 話 しは 正 にこのような 方 からでないと 聞 けない 事 実 と 感 じた 御 市 ( 福 生 市 )は 当 市 ( 佐 世 保 市 )の 倍 の 交 付 金 をいただいている との 言 葉 も 印 象 的 であった 基 地 対 策 は 粘 り 強 く 知 恵 を 絞 って 国 と 接 しなければいけないと 感 じた 11
2 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 基 地 (1) 基 地 の 概 要 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 基 地 は 佐 世 保 港 に 配 置 される 施 設 の 総 称 であり 視 察 研 修 は 佐 世 保 地 方 総 幹 部 にお 邪 魔 して 行 われた 現 在 の 総 幹 部 は 明 治 22 年 に 開 庁 した 佐 世 保 鎮 守 府 の 跡 地 に 建 てられており 入 場 した 門 は 当 時 のものであるという 総 幹 部 の 建 物 に 案 内 され 会 議 室 に 通 された そこには 巨 大 なスクリーンが2 面 配 備 されており そこにパワーポイントを 写 して 説 明 していただいた 海 上 自 衛 隊 の 習 わしということで 説 明 をしてくれた 総 務 課 長 から 自 己 紹 介 をいただいた 細 かい 内 容 ( 家 族 趣 味 等 )も 紹 介 されるのには 驚 いた 内 容 の 目 次 を 右 に 示 すが 以 下 の6 項 目 であ る 1 我 が 国 と 海 洋 2 海 上 防 衛 力 の 役 割 3 海 上 自 衛 隊 の 体 制 等 4 海 上 自 衛 隊 の 主 な 活 動 等 5 佐 世 保 地 方 隊 の 概 要 6 中 国 の 海 洋 進 出 昭 和 28 年 に 佐 世 保 地 方 総 監 部 佐 世 保 基 地 警 備 隊 下 関 基 地 隊 をもって 佐 世 保 地 方 隊 が 誕 生 した 現 状 で 佐 世 保 地 方 総 監 部 と 12 の 陸 上 部 隊 護 衛 艦 15 隻 補 給 艦 2 隻 掃 海 艇 3 隻 ミサイル 艦 2 隻 等 人 員 約 5,500 名 となっている 佐 世 保 基 地 の 概 要 を 右 の 写 真 に 示 す 黄 色 に 塗 られた 部 分 が 殆 どであり これは 米 海 軍 の 施 設 である その 中 の 一 部 を 海 上 自 衛 隊 が 使 用 している 具 体 的 には 矢 印 で 示 し た 施 設 のみである また 湾 のなかの 水 域 の 殆 どが 米 軍 による 制 限 域 であり 立 入 禁 止 を 含 め 漁 労 潜 水 サルベージなどの 制 限 を 受 けている (2) 総 監 部 施 設 総 監 部 内 の 施 設 は 案 内 された 本 館 の 会 議 室 を 除 き 案 内 は 受 けなかった 厚 生 棟 に ある 食 堂 にお 邪 魔 して 昼 食 をとった どこの 海 上 自 衛 隊 基 地 にもあると 聞 いているがカレーライス 定 食 をいただいた 説 明 では 海 の 上 に 出 ると 曜 日 の 観 念 がなくなるので 毎 週 決 まった 曜 日 にカレーラ イスが 出 るとのこと 横 須 賀 に 行 くと 海 軍 カレーと 銘 打 ったレトルトカレーを 売 っ 12
ていることは 承 知 しているが 基 地 で 食 するの は 初 めてのこと カレーライスはお 代 わり 自 由 とのことであ ったが 量 は 適 当 であった (3) 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 史 料 館 (セイルタワー) 総 監 部 を 出 て 近 くにある 史 料 館 にお 邪 魔 する この 史 料 館 は 海 軍 の 施 設 の 一 部 を 改 修 し これに 近 代 的 な 新 館 (7 階 建 て)を 増 設 した 艦 艇 史 料 館 となっている 展 示 内 容 は 海 軍 の 歴 史 や 海 上 自 衛 隊 の 歩 み 等 について 分 かりやすく 展 示 し 貴 重 な 資 料 も 展 示 されている 実 は 民 主 党 政 権 で 仕 分 けの 対 象 となり 一 時 有 料 となっ たが 入 館 者 が 極 端 に 減 ったことから 現 在 では 無 料 で 開 放 されている この 史 料 館 は 全 館 写 真 撮 影 が 禁 止 されており 報 告 できる 絵 はない まず 館 長 か ら 説 明 を 受 け 続 いて 自 衛 隊 OBが 各 階 に 展 示 されているものを 中 心 に 細 かく 説 明 してくれた 海 上 自 衛 隊 の 生 き 字 引 と 言 った 方 であった 報 告 者 の 感 想 福 生 市 には 米 空 軍 の 基 地 があることから 今 まで 米 空 軍 航 空 自 衛 隊 の 基 地 を 視 察 し てきたが 海 軍 海 上 自 衛 隊 の 基 地 を 視 察 するのは 個 人 的 には 初 めてのことであった 海 上 自 衛 隊 ではまず 自 己 紹 介 を 詳 しく 行 うのが 慣 例 とのことで 驚 いた 史 料 館 におい ても 同 様 の 自 己 紹 介 を 受 け 確 信 した また 史 料 館 で 海 軍 について 説 明 を 受 けたが そ の 歴 史 にも 感 動 した 船 に 乗 ることから 軍 港 を 出 ると 長 期 間 陸 に 戻 れないとのこと そ こで 食 事 のマナーについても 英 海 軍 の 影 響 で 食 器 から 海 軍 のマーク 入 りのブランド 品 を 使 用 しているとのこと 総 監 部 で 受 けた 研 修 では 正 にこの 佐 世 保 地 方 隊 が 日 本 の 西 部 南 部 一 帯 を 守 ってい ることを 実 感 できた 昨 今 中 国 による 尖 閣 列 島 侵 略 が 問 題 となっているが 自 衛 隊 とし ては 積 極 的 な 防 衛 ができていない つまり この 問 題 は 政 治 問 題 になりつつあり 防 衛 以 前 に 厄 介 なことになっているようだ 現 政 権 には 現 場 を 良 く 理 解 していただき 時 には 強 硬 な 態 度 も 示 していただきたいと 個 人 的 には 感 じている 13
3 米 海 軍 佐 世 保 基 地 (1) 基 地 の 概 要 前 述 の 通 り 北 関 東 防 衛 局 の 取 り 計 らいで 九 州 防 衛 局 を 通 じて 米 海 軍 基 地 を 視 察 できるこ とになった 佐 世 保 市 役 所 のバスで 基 地 に 向 か う 写 真 は 基 地 の 入 口 に 建 てられた 看 板 鳥 居 が 日 本 の 象 徴 なのだろうか まず 車 検 例 え 市 役 所 のバスであっても 例 外 ではなく 検 問 所 で 調 べられる 担 当 官 がバスに 乗 り 込 み 我 々の 人 定 確 認 を 行 う 免 許 証 を 提 示 して 無 事 通 過 いよいよバスは 海 軍 基 地 の 中 に 入 口 に 近 い 場 所 にマクドナルドのお 店 があった 基 地 の 奥 に 司 令 部 があり そこでは 司 令 官 自 ら 出 迎 えてくれた 司 令 官 の 案 内 で 地 下 の 会 議 室 に 入 った 横 田 基 地 内 の 会 議 室 に 雰 囲 気 が 似 ている 司 令 官 はとても 背 が 高 く 俳 優 のような 容 姿 をしている 基 地 について 司 令 官 自 らパワーポイントを 使 って 説 明 してくれた ゆっくり 話 していただいたため 半 分 程 度 は 理 解 できたように 感 じた もちろん 基 地 広 報 から 通 訳 が 同 席 し 逐 一 翻 訳 してくれる 我 々のために 司 令 官 がクッキーを 焼 いてくれたとのこと コーヒーと ともにいただく 基 地 内 は 写 真 撮 影 が 禁 止 されているので 報 告 できないが 建 物 内 はOKと 判 断 した 右 の 写 真 は 説 明 が 終 わったところで 岩 﨑 議 員 が 司 令 官 にタッケーをプレゼントしたところ とて も 喜 んでくださった 司 令 官 は 福 岡 の 九 州 防 衛 局 で 返 還 に 関 する 会 議 があり 雪 が 降 ってきたので 高 速 道 路 が 閉 鎖 されると 困 るとのことで 退 席 するとのことであったが 最 後 までお 付 き 合 いをい ただいた また パワーポイントの 最 後 のページが 印 象 的 であった そう 言 えば トモダチ 作 戦 で 米 海 軍 は 航 空 母 艦 を 現 地 に 派 遣 したと 聞 いている ここでも 絆 は 合 い 言 葉 になっているようだ (2) 佐 世 保 ドライドック 基 地 のあと 米 軍 と 佐 世 保 重 工 業 ( 株 )が 使 っているドライドックを 視 察 した このドライドックも 歴 史 があり 米 軍 に 一 度 接 収 されたと 聞 く 現 在 でも 米 軍 が 14
優 先 的 に 使 えるなど 現 地 では 屈 辱 的 という 言 葉 も 聞 かれる ここは 撮 影 フリーなので 何 枚 か 報 告 できる 1 枚 目 はドックのクレーンで 海 軍 時 代 から 使 われているものである その 大 きさは 目 を 見 張 るものがあり さすが 船 のメンテにはこのよ うなクレーンが 必 要 なのかと 思 った 2 枚 目 は 視 察 の 様 子 黄 色 いヘルメットに 軍 手 姿 で 広 いドックを 見 学 させていただいた このドックは 現 在 空 きの 状 態 であったが 軍 艦 のドックに 固 有 の 作 りも 説 明 いただいた 3 枚 目 の 写 真 は 空 のドックで とても 大 きな 施 設 である ここに 船 を 入 れるときの 目 標 がは るか 彼 方 に 置 かれている 入 れ 終 わるまでどの くらいの 時 間 がかかるのだろうか 報 告 者 の 感 想 司 令 官 がとてもフレンドリーに 接 してくださったことに 感 激 した 司 令 官 が 焼 いてく れたというクッキーはとても 美 味 しくいただいた 基 地 内 の 施 設 は 海 軍 当 時 のものが 残 されており レンガ 造 りの 倉 庫 は 事 務 所 等 に 使 わ れている 佐 世 保 基 地 に 軍 艦 が 常 備 されているわけではなく 少 し 寂 しい 気 がしたが 何 か 起 こっ たときには 重 要 な 基 地 になると 思 われる 添 付 資 料 佐 世 保 市 資 料 一 式 個 人 で 保 管 海 上 自 衛 隊 佐 世 保 地 方 総 監 部 広 報 資 料 一 式 個 人 で 保 管 15
視 察 先 名 刺 佐 世 保 市 役 所 16
海 上 自 衛 隊 米 海 軍 防 衛 省 17