目 次 これまでの 検 討 経 過 等 について 3 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 検 討 5 背 景 6 国 際 比 較 13 検 討 事 項 18 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 検 討 33 背 景 34 検 討 事 項 40 2



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ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

【資料5】栄養素等表示基準値及び栄養機能食品に係る食品表示基準案について①

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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公表表紙

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18 国立高等専門学校機構

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03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft Word - 目次.doc

スライド 1

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

三 大 ( 炭 水 化 物 たんぱく 質 脂 質 ) たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 水 分 灰 分 暫 定 上 限 量 目 標 量 推 定 平 均 必 要 量 目 安 量 or 推 奨 量 耐 容 上 限 量 15~34g 46g~102g 102g 29.52g 45.9g 推 定 平 均

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

16 日本学生支援機構

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

別紙3

●電力自由化推進法案

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

老発第    第 号

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

Microsoft Word - 公表資料(H22).doc

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

Microsoft PowerPoint  22日修正最終確定.ppt

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

別紙3

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

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一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (4 年 4 月 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 級 級 級 4 級 5 級 号 給 の 給 料 月 額 5, 85,,9,9 89, 最 高 号 給 の 給 料 月 額 4,7 7,8 54,7 88, 4, ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

文化政策情報システムの運用等

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

Taro-給与公表(H25).jtd

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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一般競争入札について

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事


( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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資料2 利用者負担(保育費用)

23年度版 総社市様式外.xls

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

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●幼児教育振興法案

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

我孫子市小規模水道条例

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Transcription:

消 費 者 委 員 会 食 品 表 示 部 会 ( 第 33 回 ) 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 及 び 栄 養 機 能 食 品 に 係 る 食 品 表 示 基 準 案 について 平 成 26 年 10 月 15 日 消 費 者 庁 食 品 表 示 企 画 課 1

目 次 これまでの 検 討 経 過 等 について 3 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 検 討 5 背 景 6 国 際 比 較 13 検 討 事 項 18 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 検 討 33 背 景 34 検 討 事 項 40 2

これまでの 検 討 経 過 等 について 栄 養 表 示 の 基 準 栄 養 成 分 表 示 ( 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ) 栄 養 強 調 表 示 ( 適 切 な 摂 取 ができる 旨 ) ( 補 給 ができる 旨 ) 栄 養 機 能 食 品 に 係 る 表 示 ( 栄 養 成 分 の 機 能 等 ) 審 議 済 み 策 定 方 針 については 審 議 済 み ( 食 品 表 示 部 会 とは 別 の 場 で 検 討 される 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 に 基 づき 基 準 値 を 設 定 ) 食 事 摂 取 基 準 の 改 定 ( 厚 生 労 働 省 ) 未 審 議 ( 食 品 表 示 部 会 とは 別 の 場 で 検 討 される 結 果 を 基 に 審 議 ) 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 拡 大 ( 規 制 改 革 会 議 ) 平 成 26 年 度 消 費 者 庁 調 査 事 業 において 有 識 者 を 交 えて 検 討 3

平 成 26 年 度 消 費 者 庁 調 査 事 業 の 概 要 ~ 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 の 追 加 及 び 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 改 定 等 に 係 る 検 討 事 業 ~ (1) 調 査 の 目 的 消 費 者 委 員 会 による 健 康 食 品 の 表 示 等 の 在 り 方 に 関 する 建 議 ( 平 成 25 年 1 月 29 日 ) 及 び 規 制 改 革 実 施 計 画 ( 平 成 25 年 6 月 14 日 閣 議 決 定 )の 内 容 を 受 け 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 ( 現 在 12 種 類 のビタミン 及 び5 種 類 のミネラル が 対 象 )の 拡 大 について 検 討 すること 検 討 に 当 たっては 栄 養 機 能 食 品 の 栄 養 成 分 含 有 量 の 下 限 値 等 の 設 定 根 拠 となる 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 考 え 方 についても 見 直 すこととする (2) 検 討 体 制 受 託 者 : 株 式 会 社 インテージリサーチ 検 討 委 員 : 石 見 佳 子 佐 々 木 敏 中 村 丁 次 浜 野 弘 昭 独 立 行 政 法 人 国 立 健 康 栄 養 研 究 所 食 品 保 健 機 能 研 究 部 長 東 京 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 教 授 神 奈 川 県 立 保 健 福 祉 大 学 学 長 特 定 非 営 利 活 動 法 人 国 際 生 命 科 学 研 究 機 構 特 別 顧 問 ( 五 十 音 順 敬 称 略 ) 4

栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 検 討 5

背 景 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 について 7 現 行 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 8 栄 養 強 調 表 示 について 9 栄 養 強 調 表 示 ( 高 い 旨 含 む 旨 強 化 された 旨 )の 基 準 10 栄 養 成 分 の 機 能 表 示 について( 栄 養 機 能 食 品 ).. 11 特 定 保 健 用 食 品 の 表 示 事 項 12 6

栄 養 素 等 表 示 基 準 値 について 栄 養 表 示 基 準 における 栄 養 強 調 表 示 ( 高 い 旨 含 む 旨 強 化 された 旨 の 表 示 )の 基 準 値 や 栄 養 機 能 食 品 に 係 る 栄 養 成 分 の 量 の 下 限 値 は 食 事 摂 取 基 準 から 算 出 した 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 に 基 づき 設 定 さ れている 食 事 摂 取 基 準 は 厚 生 労 働 省 において5 年 ごとに 検 討 がされており 平 成 26 年 3 月 に 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) 策 定 検 討 会 報 告 書 が 公 表 され 平 成 27 年 度 から 平 成 31 年 度 まで 使 用 する 食 事 摂 取 基 準 が 示 されたところである 2015 年 版 の 食 事 摂 取 基 準 では その 策 定 目 的 として 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 とともに 重 症 化 予 防 が 加 えられている 等 従 来 版 の 策 定 方 針 から 大 きく 見 直 されている 点 もあることから 2015 年 版 の 食 事 摂 取 基 準 を 踏 まえて 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 を 見 直 す 必 要 がある 現 行 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は 2005 年 版 の 食 事 摂 取 基 準 を 基 に 算 出 されたものである その 後 2010 年 版 の 食 事 摂 取 基 準 を 踏 まえ 専 門 家 を 交 えて 数 値 の 改 定 について 検 討 され たが 改 定 の 必 要 性 は 低 いと 判 断 された 7

現 行 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2005 年 版 ) において 食 事 摂 取 基 準 が 示 された 栄 養 成 分 について 当 該 食 事 摂 取 基 準 を 性 及 び 年 齢 階 級 ごとの 人 口 により 加 重 平 均 した 値 であり 食 品 に 関 する 表 示 を 行 う 際 に 用 いる 基 準 値 として 設 定 栄 養 成 分 単 位 値 算 出 の 指 標 栄 養 成 分 単 位 値 算 出 の 指 標 熱 量 kcal 2100 EER クロム μg 30 EAR(18 歳 以 上 ) たんぱく 質 g 75 DG(14%E) モリブデン μg 17 EAR(18 歳 以 上 ) 脂 質 g 55 DG(23%E) ビタミンA μg 450 EAR 炭 水 化 物 g 320 DG(60%E) ビタミンD μg 5.0 AI ナトリウム mg 3500 DG ビタミンE mg 8 AI カルシウム mg 700 AI ビタミンK μg 70 AI 鉄 mg 7.5 EAR ビタミンB1 mg 1.0 EAR リン mg 1000 AI ビタミンB2 mg 1.1 EAR マグネシウム mg 250 EAR ナイアシン mg 11 EAR カリウム mg 1800 AI ビタミンB6 mg 1.0 EAR 銅 mg 0.6 EAR 葉 酸 μg 200 EAR ヨウ 素 μg 90 EAR ビタミンB12 μg 2.0 EAR マンガン mg 3.5 AI ビオチン μg 45 AI セレン μg 23 EAR パントテン 酸 mg 5.5 AI 亜 鉛 mg 7.0 EAR ビタミンC mg 80 EAR EER, 推 定 エネルギー 必 要 量 EAR, 推 定 平 均 必 要 量 AI, 目 安 量 DG, 目 標 量 (15 頁 参 照 ) 8

栄 養 強 調 表 示 について 栄 養 強 調 表 示 に 関 しては その 欠 乏 や 過 剰 な 摂 取 が 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えている 栄 養 成 分 に ついて 補 給 や 適 切 な 摂 取 ができる 旨 の 表 示 をする 際 の 基 準 が 定 められている 栄 養 強 調 表 示 補 給 ができる 旨 の 表 示 国 民 の 栄 養 摂 取 の 状 況 からみて その 欠 乏 が 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えるもの( 健 康 増 進 法 施 行 規 則 第 11 条 第 1 項 ) 適 切 な 摂 取 ができる 旨 の 表 示 国 民 の 栄 養 摂 取 の 状 況 からみて その 過 剰 な 摂 取 が 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えるもの( 健 康 増 進 法 施 行 規 則 第 11 条 第 2 項 ) 栄 養 成 分 が 多 いことを 強 調 する 場 合 の 表 示 の 基 準 栄 養 成 分 が 少 ないことを 強 調 する 場 合 の 表 示 の 基 準 栄 養 強 調 表 示 の 種 類 高 い 旨 含 む 旨 強 化 された 旨 絶 対 表 示 相 対 表 示 栄 養 強 調 表 示 の 種 類 含 まない 旨 低 い 旨 低 減 された 旨 絶 対 表 示 相 対 表 示 強 調 表 示 に 必 要 な 基 準 食 品 100g(もしくは 飲 用 に 供 する 液 状 100ml) 当 たりで 規 定 された 基 準 値 以 上 比 較 対 象 商 品 との 成 分 量 の 差 が 食 品 100g(もしくは 飲 用 に 供 する 液 状 100ml) 当 たり で 規 定 された 基 準 値 以 上 強 化 された 量 ( 割 合 )を 明 記 強 調 表 示 に 必 要 な 基 準 食 品 100g(も しくは 飲 用 に 供 する 液 状 100ml) 当 たり で 規 定 された 基 準 値 未 満 食 品 100g(もし くは 飲 用 に 供 する 液 状 100ml) 当 たり で 規 定 された 基 準 値 以 下 比 較 対 象 商 品 との 成 分 量 の 差 が 食 品 100g(もしくは 飲 用 に 供 する 液 状 100ml) 当 たり で 規 定 された 基 準 値 以 上 低 減 された 量 ( 割 合 )を 明 記 強 調 表 示 の 表 現 例 該 当 する 栄 養 成 分 ( 内 閣 府 令 第 19 条 第 1 項 ) 高 豊 富 多 く 含 む 含 有 源 入 り 30%アップ 2 倍 たんぱく 質 食 物 繊 維 亜 鉛 カルシウム 鉄 銅 マグネシウム ナイアシン パントテン 酸 ビオチン ビタミンA ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンB 6 ビタミンB 12 ビタミンC ビタミンD ビタミンE 葉 酸 強 調 表 示 の 表 現 例 該 当 する 栄 養 成 分 無 ゼロ ノン フリー 低 控 えめ ライト 30%カット ~gオフ ハーフ 熱 量 脂 質 飽 和 脂 肪 酸 コレステロール 糖 類 ナトリウム 9

栄 養 強 調 表 示 ( 高 い 旨 含 む 旨 強 化 された 旨 )の 基 準 高 い 旨 及 び 含 む 旨 の 基 準 値 の 設 定 方 法 については 原 則 としてコーデックスガイドライン(CAC/GL 23-1997)に 準 じている 含 む 旨 の 表 示 をする 場 合 の 基 準 値 は 次 のとおり -たんぱく 質 : 100g(ml) 当 たり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の10%(5%) 又 は100kcal 当 たり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の5% -ビタミン ミネラル: 100g(ml) 当 たり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の15%(7.5%) 又 は100kcal 当 たり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の5% - 食 物 繊 維 : 100g 当 たり3g 又 は100kcal 当 たり1.5g 高 い 旨 の 基 準 値 は 含 む 旨 の2 倍 栄 養 成 分 高 い 旨 [ 高 多 豊 富 等 ]の 表 示 をする 場 合 は 次 のいずれかの 基 準 値 以 上 であること 食 品 100g 当 たり 100kcal ( ) 内 は 一 般 に 飲 用 に 供 する 液 状 の 食 品 当 たり 100ml 当 たりの 場 合 含 む 旨 [ 源 供 給 含 有 入 り 使 用 添 加 等 ] 又 は 強 化 された 旨 の 表 示 をする 場 合 は 次 のいずれかの 基 準 値 以 上 であること 食 品 100g 当 たり 100kcal ( ) 内 は 一 般 に 飲 用 に 供 する 液 状 の 食 品 当 たり 100ml 当 たりの 場 合 たんぱく 質 15 g(7.5 g) 7.5 g 7.5 g(3.8 g) 3.8 g 食 物 繊 維 6 g(3 g) 3 g 3 g(1.5 g) 1.5 g 亜 鉛 2.10 mg(1.05 mg) 0.70 mg 1.05 mg(0.53 mg) 0.35 mg カルシウム 210 mg(105 mg) 70 mg 105 mg(53 mg) 35 mg 鉄 2.25 mg(1.13 mg) 0.75 mg 1.13 mg(0.56 mg) 0.38 mg 銅 0.18 mg(0.09 mg) 0.06 mg 0.09 mg(0.05 mg) 0.03 mg マグネシウム 75 mg(38 mg) 25 mg 38 mg(19 mg) 13 mg ナイアシン 3.3 mg(1.7 mg) 1.1 mg 1.7 mg(0.8 mg) 0.6 mg パントテン 酸 1.65 mg(0.83 mg) 0.55 mg 0.83 mg(0.41 mg) 0.28 mg ビオチン 14 µg(6.8 µg) 4.5 µg 6.8 µg(3.4 µg) 2.3 µg ビタミンA 135 µg(68 µg) 45 µg 68 µg(34 µg) 23 µg ビタミンB 1 0.30 mg(0.15 mg) 0.10 mg 0.15 mg(0.08 mg) 0.05 mg ビタミンB 2 0.33 mg(0.17 mg) 0.11 mg 0.17 mg(0.08 mg) 0.06 mg ビタミンB 6 0.30 mg(0.15 mg) 0.10 mg 0.15 mg(0.08 mg) 0.05 mg ビタミンB 12 0.60 µg(0.30 µg) 0.20 µg 0.30 µg(0.15 µg) 0.10 µg ビタミンC 24 mg(12 mg) 8 mg 12 mg(6 mg) 4 mg ビタミンD 1.50 µg(0.75 µg) 0.50 µg 0.75 µg(0.38 µg) 0.25 µg ビタミンE 2.4 mg(1.2 mg) 0.8 mg 1.2 mg(0.6 mg) 0.4 mg 葉 酸 60 µg(30 µg) 20 µg 30 µg(15 µg) 10 µg 10

栄 養 成 分 の 機 能 表 示 について( 栄 養 機 能 食 品 ) 栄 養 機 能 食 品 とは 食 生 活 において 特 定 の 栄 養 成 分 の 補 給 を 目 的 として 摂 取 する 者 に 対 し 当 該 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 をするもの 栄 養 機 能 食 品 として 販 売 するためには 1 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 に 含 まれる 当 該 栄 養 成 分 量 が 定 められた 上 下 限 値 の 範 囲 内 にある 必 要 がある 個 別 の 許 可 申 請 を 行 う 必 要 がない 自 己 認 証 制 度 となっている パッケージ 表 示 例 商 品 名 : 栄 養 機 能 食 品 (ビタミンC) 栄 養 機 能 食 品 (ビタミンE) BALANCE ブルーベリー 味 ビタミンEは 抗 酸 化 作 用 により 体 内 の 脂 質 を 酸 化 から 守 り 細 胞 の 健 康 維 持 を 助 ける 栄 養 素 です 栄 養 機 能 食 品 (ビタミンC) サプリメント ビタミンCは 皮 膚 や 粘 膜 の 健 康 維 持 を 助 けるとともに 抗 酸 化 作 用 を 持 つ 栄 養 素 です ビタミンCは 皮 膚 や 粘 膜 の 健 康 維 持 を 助 けるとともに 抗 酸 化 作 用 を 持 つ 栄 養 素 です 食 生 活 は 主 食 主 菜 副 菜 を 基 本 に 食 事 のバランスを 名 称 :ビタミンC 含 有 食 品 原 材 料 名 : 賞 味 期 限 : 枠 外 に 記 載 内 容 量 : g 製 造 者 : 株 式 会 社 栄 養 成 分 表 示 :1 粒 当 たり エネルギー kcal たんぱく 質 g 脂 質 g 炭 水 化 物 g ナトリウム g ビタミンC mg 1 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 :1 日 当 たり2 粒 を 目 安 にお 召 し 上 がり 下 さい 摂 取 の 方 法 及 び 摂 取 する 上 での 注 意 事 項 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するものではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください 1 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 に 含 まれる 機 能 の 表 示 を 行 う 栄 養 成 分 の 量 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 に 占 める 割 合 :ビタミンC % 調 理 又 は 保 存 の 方 法 : 保 存 は 高 温 多 湿 を 避 け 開 封 後 はキャップをしっかり 閉 めて 早 めにお 召 し 上 がり 下 さい 赤 字 は 栄 養 機 能 食 品 としての 義 務 表 示 事 項 本 品 は 特 定 保 健 用 食 品 と 異 なり 消 費 者 庁 長 官 により 個 別 審 査 を 受 けたものでは ありません 11

特 定 保 健 用 食 品 の 表 示 事 項 特 定 保 健 用 食 品 後 から 入 力 には が 含 まれているため 便 通 を 改 善 します おなかの 調 子 を 整 えたい 方 や お 通 じの 気 になる 方 に 適 しています 食 生 活 は 主 食 主 菜 副 菜 を 基 本 に 食 事 のバランスを パッケージ 表 示 例 特 定 保 健 用 食 品 商 品 名 : 名 称 : 粉 末 清 涼 飲 料 原 材 料 名 : 賞 味 期 限 : / / 内 容 量 : g 許 可 表 示 : には が 含 まれているため 便 通 を 改 善 します おなかの 調 子 を 整 えたい 方 やお 通 じの 気 になる 方 に 適 しています 食 生 活 は 主 食 主 菜 副 菜 を 基 本 に 食 事 のバランスを 栄 養 成 分 量 及 び 熱 量 :1 袋 当 たり エネルギー Kcal たんぱく 質 g 脂 質 g 炭 水 化 物 g ナトリウム g 関 与 成 分 g 1 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 :1 日 当 たり2 袋 を 目 安 にお 召 し 上 がりください 摂 取 方 法 : 水 に 溶 かしてお 召 し 上 がりください 摂 取 をする 上 での 注 意 事 項 : 一 度 に 多 量 に 摂 りすぎると おなかがゆるくなることがあります 1 日 の 摂 取 量 を 守 ってください 調 理 又 は 保 存 の 方 法 : 直 射 日 光 を 避 け 涼 しいところに 保 存 してください 製 造 者 : 株 式 会 社 東 京 都 区 (1 日 あたりの 摂 取 目 安 量 に 含 まれる 該 当 栄 養 成 分 の 量 が 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 に 占 める 割 合 : 関 与 成 分 が 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 定 められた 成 分 である 場 合 ) 赤 字 は 特 定 保 健 用 食 品 としての 義 務 表 示 事 項 12

国 際 比 較 13

14 我 が 国 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 及 びコーデックス 栄 養 表 示 ガイドラインの 栄 養 参 照 量 の 比 較 1 概 要 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 栄 養 参 照 量 (コーデックス 栄 養 表 示 ガイドライン) 位 置 づ け 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2005 年 版 ) の 策 定 に 伴 う 食 品 衛 生 法 施 行 規 則 の 一 部 改 正 等 について ( 平 成 17 年 7 月 1 日 付 け 食 安 発 第 0701006 号 厚 生 労 働 省 医 薬 食 品 局 食 品 安 全 部 長 通 知 ) 第 1において 提 示 コーデックス 委 員 会 (FAO 及 びWHOにより 設 置 された 国 際 的 な 政 府 間 機 関 )が 策 定 した 国 際 食 品 規 格 栄 養 表 示 に 関 するガイドライン(CAC/GL 2-1985) 付 属 文 書 : 一 般 人 口 に 対 する 栄 養 参 照 量 の 設 定 に 関 する 一 般 原 則 (CAC/GL2-1985) 名 称 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 栄 養 参 照 量 (Nutrient Reference Value:NRV) 活 用 法 デー タ ソー ス 食 品 に 関 する 表 示 を 行 う 際 に 用 いる 基 準 値 栄 養 強 調 表 示 の 基 準 値 の 設 定 に 利 用 されているほか 栄 養 機 能 食 品 の 下 限 値 等 にも 使 用 食 事 摂 取 基 準 (その 策 定 に 当 たっては 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 策 定 を 行 うことを 基 本 とし 国 内 外 の 学 術 論 文 並 びに 入 手 可 能 な 学 術 資 料 を 活 用 ) 1) 健 康 的 な 食 事 摂 取 全 体 に 対 する 個 々の 製 品 の 相 対 的 な 寄 与 を 推 定 2) 製 品 間 の 栄 養 素 含 有 量 を 比 較 す る 方 法 の1つとして 活 用 栄 養 強 調 表 示 の 基 準 値 の 設 定 等 に 使 用 NRVを 設 定 する 際 の 主 要 なソースとして FAO/WHOが 提 供 する 適 切 な1 日 摂 取 参 照 量 を 考 慮 すべき FAO/WHO 以 外 の 広 く 認 められた 権 威 ある 学 術 機 関 に よって 提 供 され 最 新 の 独 立 した 科 学 のレビューが 反 映 された 適 切 な1 日 摂 取 参 照 量 についても 考 慮 できる 根 拠 がシステマティック レビューによって 評 価 されてい る 量 を 優 先 すべき 1 日 摂 取 参 照 量 は 一 般 人 口 における 摂 取 の 推 奨 量 を 反 映 すべき

我 が 国 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 及 びコーデックス 栄 養 表 示 ガイドラインの 栄 養 参 照 量 の 比 較 2 値 の 算 出 に 用 いる 指 標 の 候 補 等 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 栄 養 参 照 量 (コーデックス 栄 養 表 示 ガイドライン) 指 標 の 定 義 食 事 摂 取 基 準 における 指 標 の 種 類 推 定 エネルギー 必 要 量 (estimated energy requirement: EER):エネルギーの 不 足 のリスク 及 び 過 剰 のリスクの 両 者 が 最 も 小 さくなる 摂 取 量 推 定 平 均 必 要 量 (estimated average requirement: EAR): 特 定 の 集 団 を 対 象 として 測 定 された 必 要 量 から 性 年 齢 階 級 別 に 日 本 人 の 必 要 量 の 平 均 値 を 推 定 当 該 性 年 齢 階 級 に 属 する 人 々の50%が 必 要 量 を 満 たすと 推 定 される1 日 の 摂 取 量 推 奨 量 (recommended dietary allowance: RDA) * :ある 性 年 齢 階 級 に 属 する 人 々のほとんど(97~98%)が1 日 の 必 要 量 を 満 たすと 推 定 される1 日 の 摂 取 量 ( 原 則 とし て 推 定 平 均 必 要 量 + 標 準 偏 差 の2 倍 (2SD) ) 目 安 量 (adequate intake: AI): 推 定 平 均 必 要 量 推 奨 量 を 算 定 するのに 十 分 な 科 学 的 根 拠 が 得 られない 場 合 に ある 性 年 齢 階 級 に 属 する 人 々が 良 好 な 栄 養 状 態 を 維 持 するのに 十 分 な 量 目 標 量 (tentative dietary goal for preventing life-style related diseases:dg): 生 活 習 慣 病 の 一 次 予 防 のために 現 在 の 日 本 人 が 当 面 の 目 標 とすべき 摂 取 量 (または そ の 範 囲 ) 耐 容 上 限 量 (tolerable upper intake level: UL) * :ある 性 年 齢 階 級 に 属 するほとんど 全 ての 人 々が 過 剰 摂 取 によ る 健 康 障 害 を 起 こすことのない 栄 養 素 摂 取 量 の 最 大 限 の 量 * 現 行 の 値 の 算 出 に 用 いられていない 指 標 1 日 摂 取 参 照 量 :NRVの 設 定 において 考 慮 されるかもし れないFAO/WHO 及 びその 他 広 く 認 められた 権 威 ある 学 術 機 関 によって 提 供 される 参 照 栄 養 摂 取 量 個 別 栄 養 素 量 98(Individual Nutrient Level 98: INL98): 特 定 のライフステージ 及 び 性 別 集 団 に 属 する 一 見 健 康 な 個 人 の98パーセントの 栄 養 所 要 量 を 満 たすと 推 定 される1 日 栄 養 摂 取 量 許 容 上 限 摂 取 量 (UL): 人 間 の 健 康 に 悪 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 が 低 いと 判 断 された ある 栄 養 素 のあらゆる 供 給 源 からの 習 慣 的 な 摂 取 量 の 最 大 値 許 容 主 要 栄 養 素 分 布 範 囲 (Acceptable Macronutrient Distribution Range: AMDR): 必 須 栄 養 素 の 適 切 な 摂 取 量 を 提 供 し 食 事 関 連 性 の 非 感 染 性 疾 患 のリスク 低 下 に 関 連 する 特 定 のエネルギー 源 についての 摂 取 量 の 範 囲 ( 主 要 栄 養 素 については 一 般 的 にエネルギー 摂 取 量 の パーセンテージとして 示 される) NRVは 次 の2つからなる 必 要 量 に 基 づく 栄 養 参 照 量 (NRVs-Requirements: NRVs-R): 栄 養 必 要 量 に 関 連 のある 栄 養 レベルに 基 づいたNRV 非 感 染 性 疾 患 のリスクと 関 わりのある 栄 養 参 照 量 (NRVs-Noncommunicable Disease: NRV-NCD): 食 品 関 連 性 の 非 感 染 性 疾 患 ( 栄 養 素 不 足 による 病 気 や 疾 患 は 含 まない)のリスク 減 少 に 関 連 のある 栄 養 レベルに 基 づいたNRV 15

16 我 が 国 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 及 びコーデックス 栄 養 表 示 ガイドラインの 栄 養 参 照 量 の 比 較 3 算 出 方 法 対 象 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 栄 養 参 照 量 (コーデックス 栄 養 表 示 ガイドライン) 改 定 に 当 たり 整 理 すべき 点 算 出 方 法 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2005 年 版 ) によって 食 事 摂 取 基 準 が 示 された 栄 養 成 分 について 当 該 食 事 摂 取 基 準 を 性 及 び 年 齢 階 級 ごとの 人 口 により 加 重 平 均 した 値 政 府 が NRVの 使 用 あるいは 表 示 を 目 的 とした 独 自 の 栄 養 参 照 量 の 設 定 において 本 則 の 適 切 性 及 び 国 又 は 地 域 特 有 のその 他 の 因 子 を 考 慮 することを 奨 励 例 1) 国 及 び 各 年 齢 - 性 別 集 団 の 比 率 に 関 する 国 勢 調 査 データを 用 いて 年 齢 - 性 別 集 団 の 科 学 に 基 づく1 日 摂 取 参 照 量 に 加 重 を 与 えることにより 一 般 人 口 に 対 する 人 口 加 重 値 を 設 定 例 2) 食 品 表 示 のために 栄 養 の 吸 収 利 用 又 は 所 要 量 に 影 響 を 及 ぼす 国 又 は 地 域 特 有 の 因 子 を 考 慮 した 栄 養 参 照 量 を 設 定 参 照 人 口 は いつ どの 統 計 の 結 果 を 用 いるか 食 事 摂 取 基 準 は 示 されて いるが 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 未 設 定 の 栄 養 成 分 の 値 をどうするか 用 い る 指 標 対 象 推 定 平 均 必 要 量 (EAR) 又 は 目 安 量 (AI) 目 標 量 (DG) 6 歳 以 上 の 値 を 用 いて 推 計 妊 婦 授 乳 婦 の 適 用 につい て 記 載 なし NRVs-R 個 別 栄 養 素 量 98(INL98)に 基 づくべき 特 定 の 下 位 集 団 に 対 する 栄 養 素 のINL98が 設 定 さ れていない 場 合 には 広 く 認 められた 権 威 ある 学 術 機 関 によって 設 定 されたその 他 の 参 照 量 又 は 範 囲 の 使 用 を 検 討 することが 適 切 かもしれない 一 般 人 口 のNRVs-Rは 36か 月 齢 を 超 える 選 ばれた 参 照 人 口 集 団 に 対 する 平 均 値 を 計 算 することにより 決 定 すべ き コーデックス 委 員 会 が 導 き 出 したNRVs-R は 成 人 男 性 及 び 成 人 女 性 のそれぞれに 関 して 該 当 する 最 大 の 年 齢 幅 に 基 づく NRVs-Rの 設 定 にあたり 妊 婦 及 び 授 乳 中 の 女 性 に 対 す る 量 は 除 外 すべき 食 事 摂 取 基 準 のうち どの 指 標 を 用 いるか 対 象 年 齢 をどうするか 妊 婦 授 乳 婦 の 値 の 取 扱 いをどうするか( 算 出 時 活 用 時 )

17 ( 参 考 )コーデックス 及 び 主 要 国 におけるNRV 改 定 等 の 状 況 コーデックス 栄 養 表 示 ガイドラインの 栄 養 参 照 量 は 1990 年 頃 に 策 定 されており データソースが 古 く 値 が 未 設 定 の 栄 養 素 も 多 いことから 現 在 その 見 直 しが 行 わ れているところ NRV R NRV NCD 2013 年 までに 検 討 済 2014 年 検 討 予 定 2015 年 検 討 予 定 ビタミンK チアミン(ビタミンB1) リボフラビン(ビタ ミンB2) ナイアシン ビタミンB6 葉 酸 ビタミンB12 パントテン 酸 ビオチン カルシウム ヨウ 素 ビタミンC 亜 鉛 鉄 セレン マンガン モリブデン フッ 素 ビタミンA ビタミンD ビタミンE リン クロム マグ ネシウム 銅 塩 素 飽 和 脂 肪 酸 ナトリウム カリウム 主 要 国 ( 米 国 オーストラリア ニュージーランド EU)では 推 奨 量 をベースにNRV が 設 定 されている

18 検 討 事 項 1 データソースについて( 食 事 摂 取 基 準 参 照 人 口 ) 2 対 象 年 齢 をどうするか 3 食 事 摂 取 基 準 のうち どの 指 標 (EAR RDA AI DG) を 用 いるか 4 妊 婦 授 乳 婦 の 取 扱 い( 算 出 時 活 用 時 )をどうするか 5 食 事 摂 取 基 準 は 示 されているが 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 未 設 定 の 栄 養 成 分 の 値 をどうするか

基 本 的 考 え 方 1 データソースについて( 食 事 摂 取 基 準 参 照 人 口 ) < 考 え 方 > 食 事 摂 取 基 準 は 健 康 な 個 人 並 びに 集 団 を 対 象 として 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 生 活 習 慣 病 の 予 防 のために 参 照 するエネルギー 及 び 栄 養 素 の 摂 取 量 の 基 準 を 示 すものであることから 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 算 出 に 当 たっても 食 事 摂 取 基 準 を 用 いることとする 参 照 人 口 に 係 るデータソースについては 下 記 の2つが 考 えられる 国 勢 調 査 10 年 ごとに 大 規 模 調 査 中 間 年 の 簡 易 調 査 がある 大 規 模 調 査 では 人 口 の 基 本 的 属 性 経 済 的 属 性 住 宅 人 口 移 動 及 び 教 育 に 関 する 事 項 を 調 査 簡 易 調 査 では 人 口 の 基 本 的 属 性 経 済 的 属 性 及 び 住 宅 に 関 する 事 項 を 調 査 人 口 推 計 国 勢 調 査 の 実 施 間 の 時 点 においての 各 月 各 年 の 人 口 の 状 況 を 把 握 するもの 国 勢 調 査 による 人 口 を 基 礎 として その 後 の 人 口 動 向 を 他 の 人 口 関 連 資 料 か ら 得 て 算 出 をしている 総 人 口 = 基 準 人 口 ( 総 数 )+ 自 然 動 態 ( 日 本 人 外 国 人 )+ 社 会 動 態 ( 日 本 人 外 国 人 ) 日 本 人 人 口 = 基 準 人 口 ( 日 本 人 )+ 自 然 動 態 ( 日 本 人 )+ 社 会 動 態 ( 日 本 人 ) + 国 籍 の 異 動 による 純 増 * 自 然 動 態 = 出 生 児 数 - 死 亡 者 数 * 社 会 動 態 = 入 国 者 数 - 出 国 者 数 平 成 22 年 10 月 時 点 ( 直 近 の 国 勢 調 査 実 施 年 )の 国 勢 調 査 と 人 口 推 計 の 値 を 比 較 した 結 果 両 者 に 大 きな 差 はみられなかった 新 基 準 ( 案 ) 摂 取 量 の 基 準 は 引 き 続 き 食 事 摂 取 基 準 を 用 いる 参 照 人 口 は 最 新 の 人 口 分 布 を 用 いることが 適 当 と 考 えられることから 国 勢 調 査 と 人 口 推 計 (10 月 1 日 )を 比 較 してより 最 新 なものを 用 いることとする 19

基 本 的 考 え 方 2 対 象 年 齢 をどうするか < 考 え 方 > 現 行 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は6 歳 以 上 の 食 事 摂 取 基 準 を 用 いて 算 出 されているが 18 歳 未 満 の 者 と 18 歳 以 上 の 者 で 摂 取 基 準 の 指 標 又 は 設 定 状 況 が 異 なる 栄 養 素 ( 例 :クロム 及 びモリブデンは18 歳 未 満 の 多 くの 性 年 齢 階 級 において 摂 取 基 準 が 未 設 定 )については 加 重 平 均 値 の 算 出 が 困 難 といった 課 題 がある 多 くの 栄 養 素 では 18 歳 未 満 の 者 と18 歳 以 上 の 者 で EAR RDA UL 等 の 数 値 の 差 が 大 きい 一 方 18 歳 以 上 の 性 年 齢 階 級 間 における 数 値 の 差 は 小 さい ( 参 考 )コーデックスNRV-Rは 成 人 (19 歳 以 上 )の 値 を 用 いて 算 出 されている 栄 養 表 示 を 含 めて 食 品 表 示 は 消 費 者 の 誤 認 を 招 かず 自 主 的 かつ 合 理 的 な 食 品 選 択 に 資 するため のものであり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 もその 目 的 に 沿 うべきである 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 個 人 の 食 品 選 択 の 際 の 参 考 となるよう 性 年 齢 階 級 間 における 数 値 の 差 が 比 較 的 小 さい 集 団 の 摂 取 基 準 を 用 い て 算 出 されるべきではないか 70 歳 以 上 の 高 齢 者 については 特 段 の 配 慮 が 必 要 であるというデータがない 場 合 成 人 と 同 様 に 食 事 摂 取 基 準 が 設 定 されていることから 対 象 から 除 外 せずに 個 人 差 を 考 慮 すべき 旨 周 知 することとする 特 定 の 性 年 齢 階 級 を 対 象 とした 値 を 任 意 に 表 示 することは 差 し 支 えないが 当 該 性 年 齢 階 級 が 特 定 できるような 記 載 をあわせて 行 うこととする 新 基 準 ( 案 ) 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 算 出 及 び 適 用 対 象 は 18 歳 以 上 の 男 女 とする ( 表 示 の 際 対 象 年 齢 (18 歳 以 上 を 基 準 にしている 旨 ) 及 び 基 準 熱 量 を 記 載 することとする ) 20

21 基 本 的 考 え 方 3-1 食 事 摂 取 基 準 のうち どの 指 標 (EAR RDA AI DG)を 用 いるか < 考 え 方 Ⅰ> 現 行 の 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は 原 則 としてEARベースであるが 一 部 DGベースの 栄 養 素 もあ る 健 康 栄 養 政 策 の 観 点 からは 例 えば 健 康 日 本 21( 第 2 次 )において 主 要 な 生 活 習 慣 病 の 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 の 徹 底 を 図 ることが 基 本 的 方 向 として 掲 げられていることを 踏 まえると DG ベースでの 設 定 を 優 先 すべきではないか たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 ナトリウム DGベースでの 設 定 が 困 難 な 栄 養 素 については 次 のように 整 理 できるのではないか 個 人 の 食 事 評 価 としては 1 栄 養 素 の 摂 取 不 足 の 回 避 を 目 的 とした 評 価 2 栄 養 素 の 過 剰 摂 取 の 回 避 を 目 的 とした 評 価 の2つが 考 えられる 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は 栄 養 強 調 表 示 のうち 補 給 ができる 旨 の 表 示 ( 高 い 旨 含 む 旨 強 化 された 旨 ) 及 び 栄 養 機 能 食 品 の 基 準 値 ( 栄 養 成 分 の 量 の 下 限 値 )に 用 いられるものであるこ とから 1に 資 するものとすることが 適 当 補 給 ができる 旨 の 表 示 や 栄 養 機 能 食 品 の 目 的 を 踏 まえると 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は 不 足 のリスクがほとんどないと 判 断 できる 指 標 とすることが 適 当 新 基 準 ( 案 ) 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 算 出 指 標 は 原 則 として DG 又 はRDAとする( 熱 量 はEER) DG 及 びRDA 双 方 が 定 められている 場 合 は DGを 優 先 する DG 及 びRDAが 定 められていない 場 合 は AIを 用 いて 算 出 する

基 本 的 考 え 方 3-2 食 事 摂 取 基 準 のうち どの 指 標 (EAR RDA AI DG)を 用 いるか < 考 え 方 Ⅱ> 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は 一 定 の 値 で 示 されるものであるところ 栄 養 素 の 中 にはDGが 幅 で 示 されているもの(たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 )もある この 場 合 DGの 中 央 値 を 採 用 する 案 が 考 えられる 例 えば たんぱく 質 のDGは13~20%エネルギーであり 中 央 値 (16.5%エネルギー) を 用 いると 新 たな 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 は91g(18 歳 以 上 2,200kcalの 場 合 )となる この 場 合 現 行 の 値 (75g) 及 び 日 本 人 の 平 均 的 な 摂 取 量 との 乖 離 が 大 きいことから 慎 重 に 検 討 する 必 要 がある 健 康 増 進 法 施 行 規 則 では 国 民 の 栄 養 摂 取 の 状 況 からみて たんぱく 質 はその 欠 乏 が 脂 質 はその 過 剰 な 摂 取 が 国 民 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えているものとして 示 されている たんぱく 質 については 欠 乏 を 回 避 する 観 点 から これを 下 回 らないようにしたいという 値 として 下 限 値 を ま た 脂 質 については 過 剰 摂 取 を 回 避 する 観 点 から これを 上 回 らないようにしたいという 値 として 上 限 値 を 採 用 する 案 も 考 えられる しかしながら たんぱく 質 において 下 限 値 を 採 用 した 場 合 国 民 健 康 栄 養 調 査 から 得 られる 平 均 的 な 摂 取 量 よりも 小 さな 値 となり 欠 乏 を 回 避 する 目 的 を 持 った 基 準 としては 不 十 分 である 同 様 に 脂 質 において 上 限 値 を 採 用 した 場 合 平 均 的 な 摂 取 量 よりも 大 きな 値 となり 過 剰 摂 取 を 回 避 する 目 的 を 持 った 基 準 としては 不 十 分 である 他 方 炭 水 化 物 については エネルギー 産 生 栄 養 素 バランスを 考 える 上 で たんぱく 質 及 び 脂 質 の 残 余 として 設 定 されていることから 欠 乏 と 過 剰 摂 取 の 双 方 の 回 避 を 考 慮 し DGの 中 央 値 を 採 用 する 22

23 基 本 的 考 え 方 3-3 食 事 摂 取 基 準 のうち どの 指 標 (EAR RDA AI DG)を 用 いるか < 考 え 方 Ⅱ(つづき)> 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 考 え 方 の 概 念 図 A たんぱく 質 ( 欠 乏 の 回 避 ) B 脂 質 ( 過 剰 摂 取 の 回 避 ) DGの 範 囲 採 用 する 値 新 基 準 ( 案 ) たんぱく 質 については 欠 乏 回 避 の 考 え 方 に 逆 行 しない 基 準 値 とするため DGの 下 限 値 から 算 出 される 値 と 国 民 健 康 栄 養 調 査 による 平 均 的 な 摂 取 量 を 比 較 して 大 きい 値 を 採 用 する 脂 質 については 過 剰 摂 取 回 避 の 考 え 方 に 逆 行 しない 基 準 値 とするため DGの 上 限 値 から 算 出 される 値 と 国 民 健 康 栄 養 調 査 による 平 均 的 な 摂 取 量 を 比 較 して 小 さい 値 を 採 用 する 炭 水 化 物 については DGの 中 央 値 を 用 いて 算 出 する

24 基 本 的 考 え 方 4 妊 婦 授 乳 婦 の 取 扱 い( 算 出 時 活 用 時 )をどうするか < 考 え 方 > 妊 婦 授 乳 婦 は 特 別 なライフステージに 属 する 者 であり 原 則 として 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 適 用 ( 算 出 及 び 活 用 ) 対 象 外 とするのが 適 当 ただし 加 重 平 均 の 算 出 に 用 いる 参 照 人 口 から 妊 婦 授 乳 婦 を 除 外 するのは 困 難 コーデックス 栄 養 表 示 ガイドラインにおいても 妊 婦 及 び 授 乳 婦 についてはNRV-Rの 適 用 対 象 外 とする 旨 の 記 載 あり DGベースの 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 については 妊 婦 授 乳 婦 にも 活 用 できるとするものの 個 別 の 栄 養 管 理 が 必 要 であることに 留 意 する 旨 注 意 喚 起 することとしてはどうか 新 基 準 ( 案 ) 算 出 時 : 妊 婦 授 乳 婦 のデータを 除 外 することは 困 難 であることから 対 象 に 含 める 活 用 時 : 妊 婦 授 乳 婦 はDGベースの 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 のみ 活 用 できるものとする

25 基 本 的 考 え 方 5 食 事 摂 取 基 準 は 示 されているが 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 未 設 定 の 栄 養 成 分 の 値 をどうするか < 考 え 方 > 健 康 増 進 法 に 基 づき 厚 生 労 働 大 臣 が 定 めるものとして 食 事 摂 取 基 準 に 基 準 が 示 されている 栄 養 素 のうち n 6 系 脂 肪 酸 n 3 系 脂 肪 酸 飽 和 脂 肪 酸 食 物 繊 維 については 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 未 設 定 の 状 況 これらの 栄 養 素 については 今 回 整 理 した 方 法 論 に 基 づき 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 を 設 定 すること とする 新 基 準 ( 案 ) 食 事 摂 取 基 準 は 示 されているが 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 未 設 定 の 栄 養 成 分 についても 21~ 23 頁 の 原 則 に 基 づき 値 を 設 定 する

新 たな 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 ( 案 ) 栄 養 成 分 単 位 値 算 出 の 指 標 栄 養 成 分 単 位 値 算 出 の 指 標 熱 量 kcal 2200 EER セレン μg 28 RDA たんぱく 質 g 81 平 均 摂 取 量 亜 鉛 mg 8.8 RDA 脂 質 g 62 平 均 摂 取 量 クロム μg 10 AI 飽 和 脂 肪 酸 g 16 平 均 摂 取 量 モリブデン μg 25 RDA n 3 系 脂 肪 酸 g 2.0 AI ビタミンA μg 770 RDA n 6 系 脂 肪 酸 g 9.0 AI ビタミンD μg 5.5 AI 炭 水 化 物 g 320 DG(57.5%E) ビタミンE mg 6.3 AI 食 物 繊 維 g 19 DG ビタミンK μg 150 AI ナトリウム mg 2900 DG ビタミンB1 mg 1.2 RDA カルシウム mg 680 RDA ビタミンB2 mg 1.4 RDA 鉄 mg 6.8 RDA ナイアシン mg 13 RDA リン mg 900 AI ビタミンB6 mg 1.3 RDA マグネシウム mg 320 RDA 葉 酸 μg 240 RDA カリウム mg 2800 DG ビタミンB12 μg 2.4 RDA 銅 mg 0.9 RDA ビオチン μg 50 AI ヨウ 素 μg 130 RDA パントテン 酸 mg 4.8 AI マンガン mg 3.8 AI ビタミンC mg 100 RDA EER, 推 定 エネルギー 必 要 量 RDA, 推 奨 量 AI, 目 安 量 DG, 目 標 量 (15 頁 参 照 ) 26

新 たな 栄 養 強 調 表 示 の 基 準 値 ( 案 ) 栄 養 成 分 高 い 旨 [ 高 多 豊 富 等 ]の 表 示 をする 場 合 は 次 のいずれか の 基 準 値 以 上 であること 食 品 100g 当 たり ( ) 内 は 一 般 に 飲 用 に 供 する 液 状 の 食 品 100ml 当 たりの 場 合 100kcal 当 たり 含 む 旨 [ 源 供 給 含 有 入 り 使 用 添 加 等 ]の 表 示 をする 場 合 は 次 のいずれかの 基 準 値 以 上 であること 食 品 100g 当 たり ( ) 内 は 一 般 に 飲 用 に 供 する 液 状 の 食 品 100ml 当 たりの 場 合 100kcal 当 たり たんぱく 質 16.2 g ( 8.1 g ) 8.1 g 8.1 g ( 4.1 g ) 4.1 g 食 物 繊 維 6 g ( 3 g ) 3 g 3 g ( 1.5 g ) 1.5 g 亜 鉛 2.64 mg (1.32 mg) 0.88 mg 1.32 mg (0.66 mg) 0.44 mg カリウム * 840 mg (420 mg) 280 mg 420 mg (210 mg) 140 mg カルシウム 204 mg (102 mg) 68 mg 102 mg ( 51 mg) 34 mg 鉄 2.04 mg (1.02 mg) 0.68 mg 1.02 mg (0.51 mg) 0.34 mg 銅 0.27 mg (0.14 mg) 0.09 mg 0.14 mg (0.07 mg) 0.05 mg マグネシウム 96 mg ( 48 mg) 32 mg 48 mg ( 24 mg) 16 mg ナイアシン 3.9 mg (1.95 mg) 1.3 mg 1.95 mg (0.98 mg) 0.65 mg パントテン 酸 1.44 mg (0.72 mg) 0.48 mg 0.72 mg (0.36 mg) 0.24 mg ビオチン 15 µg ( 7.5 µg) 5 µg 7.5 µg ( 3.8 µg) 2.5 µg ビタミンA 231 µg ( 116 µg) 77 µg 116 µg ( 58 µg) 39 µg ビタミンB 1 0.36 mg (0.18 mg) 0.12 mg 0.18 mg (0.09 mg) 0.06 mg ビタミンB 2 0.42 mg (0.21 mg) 0.14 mg 0.21 mg (0.11 mg) 0.07 mg ビタミンB 6 0.39 mg (0.20 mg) 0.13 mg 0.20 mg (0.10 mg) 0.07 mg ビタミンB 12 0.72 µg (0.36 µg) 0.24 µg 0.36 µg (0.18 µg) 0.12 µg ビタミンC 30 mg ( 15 mg) 10 mg 15 mg ( 7.5 mg) 5 mg ビタミンD 1.65 µg (0.83 µg) 0.55 µg 0.83 µg (0.41 µg) 0.28 µg ビタミンE 1.89 mg (0.95 mg) 0.63 mg 0.95 mg (0.47 mg) 0.32 mg ビタミンK * 45 µg (22.5 µg) 30 µg 22.5 µg (11.3 µg) 7.5 µg 葉 酸 72 µg ( 36 µg) 24 µg 36 µg ( 18 µg) 12 µg *カリウム 及 びビタミンK( 後 述 する 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 として 追 加 予 定 )については 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 が 示 されているが 栄 養 強 調 表 示 ( 補 給 ができる 旨 の 表 示 )の 基 準 値 は 未 設 定 であったため コーデックスガイドラインの 考 え 方 に 基 づき 値 を 新 設 27

新 たな 相 対 表 示 の 基 準 値 ( 案 ) 強 化 された 旨 の 表 示 (たんぱく 質 食 物 繊 維 ) (ミネラル 類 (ナトリウムを 除 く) ビタミン 類 ) 新 基 準 ( 案 ) 含 む 旨 の 基 準 値 以 上 の 絶 対 差 25% 以 上 の 相 対 差 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 10% 以 上 の 絶 対 差 ( 固 体 と 液 体 の 区 別 なし) 第 4 回 栄 養 表 示 に 関 する 調 査 会 資 料 ( 抜 粋 ) 強 化 された 旨 の 表 示 をする 場 合 の 比 較 対 象 食 品 との 間 の 絶 対 差 栄 養 成 分 食 品 100g 当 たり 一 般 に 飲 用 に 供 す る 液 状 の 食 品 100ml 当 たり たんぱく 質 8.1 g 4.1 g 食 物 繊 維 3 g 1.5 g 亜 鉛 0.88 mg 0.88 mg カリウム 280 mg 280 mg カルシウム 68 mg 68 mg 鉄 0.68 mg 0.68 mg 銅 0.09 mg 0.09 mg マグネシウム 32 mg 32 mg ナイアシン 1.3 mg 1.3 mg パントテン 酸 0.48 mg 0.48 mg ビオチン 5 µg 5 µg ビタミンA 77 µg 77 µg ビタミンB 1 0.12 mg 0.12 mg ビタミンB 2 0.14 mg 0.14 mg ビタミンB 6 0.13 mg 0.13 mg ビタミンB 12 0.24 µg 0.24 µg ビタミンC 10mg 10mg ビタミンD 0.55 µg 0.55 µg ビタミンE 0.63 mg 0.63 mg ビタミンK 15 µg 15 µg 葉 酸 24 µg 24 µg 28

29 栄 養 成 分 の 分 析 方 法 等 について 食 事 摂 取 基 準 に 基 準 値 が 策 定 されている 栄 養 成 分 のうち n 3 系 脂 肪 酸 及 びn 6 系 脂 肪 酸 に ついては 現 在 栄 養 表 示 を 目 的 に 標 準 化 された 分 析 方 法 等 が 規 定 されていない 食 品 表 示 基 準 の 別 表 第 九 に 次 の 規 定 を 追 加 する 栄 養 成 分 新 基 準 ( 案 ) 表 示 の 単 位 測 定 の 方 法 許 容 差 の 範 囲 n-3 系 脂 肪 酸 g ガスクロマトグラフ 法 プラス20% マイナス20% n-6 系 脂 肪 酸 g ガスクロマトグラフ 法 プラス20% マイナス20%

30 ( 参 考 ) 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 算 出 方 法 等 について 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 算 出 は 性 年 齢 調 整 値 ( 加 重 平 均 )で 行 った 詳 細 な 計 算 式 は 下 記 の とおり A = ( 男 性 18~29 歳 DG) ( 男 性 18~29 歳 総 人 口 )+ ( 男 性 30~49 歳 DG ) ( 男 性 30~49 歳 総 人 口 )+ + ( 男 性 70 歳 以 上 DG ) ( 男 性 70 歳 以 上 歳 総 人 口 )+ ( 女 性 18~29 歳 DG ) ( 女 性 18~29 歳 総 人 口 )+ ( 女 性 30~49 歳 DG ) ( 女 性 30~49 歳 総 人 口 )+ + ( 女 性 70 歳 以 上 DG ) ( 女 性 70 歳 以 上 歳 総 人 口 ) B = ( 男 性 18~29 歳 総 人 口 )+ + ( 男 性 70 歳 以 上 歳 総 人 口 )+( 女 性 18~29 歳 総 人 口 ) + + ( 女 性 70 歳 以 上 歳 総 人 口 ) 性 年 齢 調 整 値 ( 加 重 平 均 )=A/B なお 人 口 構 成 ( 総 務 省 統 計 局 人 口 推 計 より) は 右 表 のとおり 人 口 推 計 (2013 年 10 月 1 日 現 在 ) 年 齢 性 別 男 性 女 性 3~5( 歳 ) 1,617 1,543 6~7( 歳 ) 1,090 1,040 8~9( 歳 ) 1,104 1,054 10~11( 歳 ) 1,162 1,106 12~14( 歳 ) 1,805 1,717 15~17( 歳 ) 1,831 1,746 18~29( 歳 ) 7,954 7,591 30~49( 歳 ) 17,575 17,180 50~69( 歳 ) 16,633 17,197 70 以 上 ( 歳 ) 9,519 13,681 計 60,290 63,855 ( 千 人 )

31 ( 参 考 ) 日 本 人 の 平 均 的 なエネルギー 産 生 栄 養 素 摂 取 量 について 平 成 22,23 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 特 別 集 計 (18 歳 以 上 平 均 ) エネルギー 補 正 (1,872kcal 2,200 kcal 当 たり) 注 DGから 算 出 した 値 下 限 値 中 央 値 上 限 値 たんぱく 質 68.6 g 80.6 g 71.5 g (90.8 g) (110 g) 脂 質 53.1 g 62.4 g (48.8 g) (61.1 g) 73.3 g 飽 和 脂 肪 酸 14.09 g 16.5 g (0 g) (8.5 g) 17.1 g 炭 水 化 物 261.5 g (307.3 g) (275 g) 316 g (358 g) 注 ) 国 民 健 康 栄 養 調 査 のエネルギー 摂 取 量 の 平 均 値 は1,872kcalであり 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 (2,200kcal) から 算 出 した 値 と 単 純 比 較 できないため 2,200kcal 当 たりに 補 正 した 下 線 部 は 採 用 した 値 ( 丸 め 処 理 前 )

( 参 考 ) 数 値 の 丸 め 処 理 について 値 の 丸 め 処 理 については 食 事 摂 取 基 準 における 基 本 的 規 則 を 参 考 にするが 一 部 変 更 する Yは0 又 は5 任 意 の 数 値 四 捨 五 入 健 康 増 進 法 施 行 規 則 第 11 条 第 1 項 に 定 める 栄 養 素 ( 不 足 が 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えている もの)は 切 り 上 げ 処 理 同 条 第 2 項 に 定 める 栄 養 素 ( 過 剰 摂 取 が 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えて いるもの)は 切 り 捨 て 処 理 値 の 丸 め 処 理 に 関 する 基 本 的 規 則 値 のおよそ の 中 央 値 計 算 方 法 表 示 桁 数 (X Y に 数 値 が 入 る X は 任 意 の 数 値 Y は 0 又 は 5) 0.5 前 後 小 数 点 以 下 2 桁 の 数 字 で 四 捨 五 入 を 行 う 0.X 1.0 前 後 小 数 点 以 下 2 桁 の 数 字 で 四 捨 五 入 を 行 う X.X 5 前 後 小 数 点 以 下 1 桁 の 数 字 が 0 か 5 になるように 四 捨 五 入 と 同 じ 要 領 で 丸 めを 行 う X.Y 10 前 後 小 数 点 以 下 1 桁 の 数 字 で 四 捨 五 入 を 行 う XX 50 前 後 1 の 桁 の 数 字 が 0 か 5 になるように 四 捨 五 入 と 同 じ 要 領 で 丸 めを 行 う 100 前 後 1 の 桁 の 数 字 で 四 捨 五 入 を 行 う XX0 500 前 後 10 の 桁 の 数 字 が 0 か 5 になるように 四 捨 五 入 と 同 じ XY0 要 領 で 丸 めを 行 う 1,000 前 後 10 の 桁 の 数 字 で 四 捨 五 入 を 行 う XX00 5,000 前 後 100 の 桁 の 数 字 が 0 か 5 になるように 四 捨 五 入 と 同 じ 要 領 で 丸 めを 行 う ( 資 料 ) 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) 策 定 検 討 会 報 告 書 より XY XY00 32

33 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 検 討

34 背 景 現 行 の 食 品 の 機 能 性 表 示 35 食 品 の 機 能 性 表 示 制 度 の 歴 史. 36 栄 養 機 能 食 品 の 表 示 例. 37 規 制 改 革 実 施 計 画. 38 栄 養 機 能 食 品 制 度 に 係 る 主 な 課 題... 39

現 行 の 食 品 の 機 能 性 表 示 制 度 35 特 定 保 健 用 食 品 には その 摂 取 により 当 該 保 健 の 目 的 が 期 待 できる 旨 の 表 示 をすることができる 栄 養 機 能 食 品 には 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 をすることができる 特 定 保 健 用 食 品 及 び 栄 養 機 能 食 品 を 保 健 機 能 食 品 という 保 健 機 能 食 品 以 外 の 食 品 には 保 健 の 機 能 や 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 をすることができない 食 品 医 薬 品 保 健 機 能 食 品 健 康 食 品 栄 養 機 能 食 品 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 ができる ( 例 ) カルシウムは 骨 や 歯 の 形 成 に 特 別 用 途 食 品 特 定 保 健 用 食 品 保 健 の 機 能 の 表 示 ができる ( 例 ) おなかの 調 子 を 整 えます 食 物 繊 維 オリゴ 糖 他 病 者 用 乳 児 用 他 医 療 用 医 薬 品 一 般 用 医 薬 品 必 要 な 栄 養 素 です ビタミン ミネラル 医 薬 部 外 品

食 品 の 機 能 性 表 示 制 度 の 歴 史 昭 和 59 年 から61 年 までに 実 施 された 研 究 の 成 果 として 食 品 の3 次 機 能 ( 体 調 調 節 機 能 )が 提 唱 され 機 能 性 食 品 の 概 念 が 生 まれた その 後 検 討 が 進 められ 平 成 3 年 に 特 定 保 健 用 食 品 が 制 度 化 された 平 成 13 年 には 栄 養 機 能 食 品 が 制 度 化 され 錠 剤 カプセル 等 の 形 状 の 食 品 が 認 められた 昭 和 59 年 ~61 年 文 部 省 特 定 研 究 食 品 機 能 の 系 統 的 解 析 と 展 開 実 施 昭 和 63 年 8 月 機 能 性 食 品 懇 談 会 ( 厚 生 省 )より 中 間 報 告 提 出 平 成 2 年 11 月 機 能 性 食 品 検 討 会 ( 厚 生 省 )より 食 品 の 機 能 性 機 能 性 食 品 の 制 度 化 について 報 告 1 次 機 能 生 命 維 持 のための 栄 養 面 での 働 き( 栄 養 機 能 ) 平 成 3 年 9 月 特 定 保 健 用 食 品 制 度 施 行 2 次 機 能 食 事 を 楽 しもうという 味 覚 感 覚 面 での 働 き( 感 覚 機 能 ) 平 成 5 年 6 月 特 定 保 健 用 食 品 許 可 第 1 号 誕 生 3 次 機 能 生 体 の 生 理 機 能 の 変 調 を 修 復 する 働 き( 体 調 調 節 機 能 ) 平 成 8 年 5 月 栄 養 表 示 基 準 制 度 施 行 ( 独 ) 国 立 健 康 栄 養 研 究 所 資 料 より 平 成 13 年 4 月 保 健 機 能 食 品 を 食 品 衛 生 法 施 行 規 則 に 位 置 付 け 栄 養 機 能 食 品 を 制 度 化 錠 剤 カプセル 等 の 形 状 を 認 める 平 成 14 年 12 月 健 康 増 進 法 を 施 行 し 栄 養 改 善 法 を 廃 止 平 成 15 年 7 月 食 品 安 全 委 員 会 発 足 平 成 16 年 3 月 補 給 ができる 旨 の 表 示 及 び 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 となる 栄 養 成 分 に 亜 鉛 銅 及 びマグネシウムの3 成 分 追 加 6 月 健 康 食 品 に 係 る 制 度 のあり 方 に 関 する 検 討 会 ( 厚 生 労 働 省 )より 提 言 平 成 17 年 2 月 健 康 食 品 に 係 る 制 度 見 直 し( 条 件 付 き 特 保 規 格 基 準 型 特 保 疾 病 リスク 低 減 表 示 を 追 加 ) 平 成 21 年 9 月 消 費 者 庁 及 び 消 費 者 委 員 会 発 足 ( 保 健 機 能 食 品 制 度 を 含 む 食 品 表 示 の 制 度 が 消 費 者 庁 に 一 元 化 ) 平 成 22 年 8 月 健 康 食 品 の 表 示 に 関 する 検 討 会 論 点 整 理 平 成 25 年 1 月 健 康 食 品 の 表 示 等 の 在 り 方 に 関 する 建 議 ( 消 費 者 委 員 会 ) 平 成 25 年 6 月 食 品 表 示 法 公 布 36

栄 養 機 能 食 品 の 表 示 例 37 栄 養 機 能 を 表 示 するための 基 準 が 定 められている 栄 養 成 分 は 現 在 のところ17 種 類 (ビタミン12 種 類 ミネラル5 種 類 ) (ビタミン):ナイアシン パントテン 酸 ビオチン ビタミンA ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンB 6 ビタミンB 12 ビタミンC ビタミンD ビタミンE 葉 酸 (ミネラル): 亜 鉛 カルシウム 鉄 銅 マグネシウム < 栄 養 機 能 表 示 及 び 注 意 喚 起 表 示 の 例 > 栄 養 成 分 栄 養 機 能 表 示 注 意 喚 起 表 示 ビタミンC ビタミンCは 皮 膚 や 粘 膜 の 健 康 維 持 を 助 けるとと もに 抗 酸 化 作 用 を 持 つ 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するも のではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください 葉 酸 葉 酸 は 赤 血 球 の 形 成 を 助 ける 栄 養 素 です 葉 酸 は 胎 児 の 正 常 な 発 育 に 寄 与 する 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するも のではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください 葉 酸 は 胎 児 の 正 常 な 発 育 に 寄 与 する 栄 養 素 ですが 多 量 摂 取 に より 胎 児 の 発 育 がよくなるものではありません カルシウム カルシウムは 骨 や 歯 の 形 成 に 必 要 な 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するも のではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください 鉄 鉄 は 赤 血 球 を 作 るのに 必 要 な 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するも のではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください

規 制 改 革 実 施 計 画 規 制 改 革 実 施 計 画 ( 平 成 25 年 6 月 14 日 閣 議 決 定 ) 事 項 名 規 制 改 革 の 内 容 実 施 時 期 所 管 省 庁 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 拡 大 栄 養 表 示 基 準 や 食 事 摂 取 基 準 との 整 合 を 図 るとともに 海 外 の 事 例 も 参 考 に 栄 養 機 能 を 表 示 できる 対 象 成 分 を 拡 大 する 平 成 25 年 度 検 討 平 成 26 年 度 結 論 措 置 消 費 者 庁 いわゆる 健 康 食 品 を はじめとする 保 健 機 能 を 有 する 成 分 を 含 む 加 工 食 品 及 び 農 林 水 産 物 の 機 能 性 表 示 の 容 認 特 定 保 健 用 食 品 栄 養 機 能 食 品 以 外 のいわゆる 健 康 食 品 を はじめとする 保 健 機 能 を 有 する 成 分 を 含 む 加 工 食 品 及 び 農 林 水 産 物 について 機 能 性 の 表 示 を 容 認 する 新 たな 方 策 をそ れぞれ 検 討 し 結 論 を 得 る なお その 具 体 的 な 方 策 につい ては 民 間 が 有 しているノウハウを 活 用 する 観 点 から その 食 品 の 機 能 性 について 国 ではなく 企 業 等 が 自 らその 科 学 的 根 拠 を 評 価 した 上 でその 旨 及 び 機 能 を 表 示 できる 米 国 のダイエ タリーサプリメントの 表 示 制 度 を 参 考 にし 企 業 等 の 責 任 にお いて 科 学 的 根 拠 のもとに 機 能 性 を 表 示 できるものとし かつ 一 定 のルールの 下 で 加 工 食 品 及 び 農 林 水 産 物 それぞれにつ いて 安 全 性 の 確 保 ( 生 産 製 造 及 び 品 質 の 管 理 健 康 被 害 情 報 の 収 集 )も 含 めた 運 用 が 可 能 な 仕 組 みとすることを 念 頭 に 検 討 を 行 う 平 成 25 年 度 検 討 平 成 26 年 度 結 論 措 置 ( 加 工 食 品 農 林 水 産 物 とも) 消 費 者 庁 厚 生 労 働 省 農 林 水 産 省 日 本 再 興 戦 略 ( 平 成 25 年 6 月 14 日 閣 議 決 定 ) 食 の 有 する 健 康 増 進 機 能 の 活 用 いわゆる 健 康 食 品 等 の 加 工 食 品 及 び 農 林 水 産 物 に 関 し 企 業 等 の 責 任 において 科 学 的 根 拠 をもとに 機 能 性 を 表 示 できる 新 たな 方 策 について 今 年 度 中 に 検 討 を 開 始 し 来 年 度 中 に 結 論 を 得 た 上 で 実 施 する 検 討 に 当 たっては 国 ではなく 企 業 等 が 自 らその 科 学 的 根 拠 を 評 価 した 上 でその 旨 及 び 機 能 を 表 示 できる 米 国 のダイエタリーサプリメントの 表 示 制 度 を 参 考 に しつつ 安 全 性 の 確 保 も 含 めた 運 用 が 可 能 な 仕 組 みとすることを 念 頭 に 行 う 食 の 有 する 健 康 増 進 機 能 の 解 明 評 価 や 健 康 増 進 機 能 を 有 する 食 材 食 品 の 開 発 普 及 促 進 を 図 る 38

栄 養 機 能 食 品 制 度 に 係 る 主 な 課 題 39 対 象 成 分 機 能 等 の 考 え 方 が 必 ずしも 明 確 化 されていない 平 成 13 年 ( 第 1 次 基 準 ) 平 成 16 年 ( 第 2 次 基 準 ) 対 象 成 分 の 考 え 方 第 6 次 改 定 日 本 人 の 栄 養 所 要 量 に 収 載 の25 種 類 のビタミ ン ミネラルのうち 医 薬 部 外 品 として 基 準 のある12 種 類 の ビタミンと2 種 類 のミネラルを 選 定 栄 養 成 分 を 補 給 補 完 する 必 要 がある 人 がいることを 前 提 として 栄 養 所 要 量 が 設 定 されている 成 分 ビタミンK ミネラル10 種 類 たんぱく 質 脂 質 (ALA EPA DHA) ハーブ7 種 (エゾウコギ カバ 西 洋 オトギリソウ ノ コギリヤシ イチョウ 葉 エキス エキナセ ア メマツヨイグサ)のうち 上 下 限 値 を 定 めて 機 能 表 示 ができるものとして 亜 鉛 銅 マグネシウムを 選 定 表 示 機 能 の 選 定 基 準 1 国 際 的 に 定 着 しているもの 2 広 く 学 会 等 で 認 められている ものであって 3 国 民 が 容 易 に 理 解 できるもの ( 資 料 ) 今 後 の 栄 養 機 能 食 品 の 表 示 制 度 のあり 方 に 関 する 意 見 交 換 会 ( 消 費 者 庁 平 成 25 年 3 月 1 日 開 催 )

40 検 討 事 項 (1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 (2) 追 加 候 補 の 成 分 機 能 に 係 る 具 体 的 検 討 現 行 基 準 に 規 定 されている 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 については 今 回 の 検 討 事 項 には 含 めない

41 はじめに 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 具 体 的 検 討 の 前 に 次 の 点 につい て 整 理 が 必 要 栄 養 機 能 食 品 の 目 的 対 象 食 品 対 象 者 可 能 な 機 能 の 表 示 の 範 囲 対 象 成 分 上 下 限 値 の 設 定 根 拠 安 全 性 も 踏 まえた 在 り 方

(1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 42 栄 養 機 能 食 品 の 目 的 栄 養 機 能 食 品 は 身 体 の 健 全 な 成 長 発 達 健 康 の 維 持 に 必 要 な 栄 養 成 分 (ミネラル ビタミン 等 )の 補 給 を 目 的 として 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 をする 食 品 ( 健 康 食 品 に 係 る 制 度 に 関 する 質 疑 応 答 集 について( 平 成 17 年 2 月 28 日 付 け 食 安 新 発 第 0228001 号 厚 生 労 働 省 医 薬 食 品 局 食 品 安 全 部 基 準 審 査 課 新 開 発 食 品 保 健 対 策 室 長 通 知 ))

43 (1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 対 象 食 品 現 行 の 栄 養 表 示 基 準 では 加 工 食 品 と 鶏 卵 が 対 象 新 基 準 案 鶏 卵 以 外 の 生 鮮 食 品 も 対 象 とする < 考 え 方 > 生 鮮 食 品 については 栄 養 成 分 の 機 能 を 高 めて 高 付 加 価 値 化 された 商 品 が 開 発 され 出 回 っていること 等 から 食 品 表 示 法 に 基 づく 食 品 表 示 基 準 ( 案 )では 栄 養 表 示 の 基 準 の 適 用 対 象 とされたところ( 任 意 表 示 ) この 点 や 特 定 保 健 用 食 品 及 び 食 品 の 新 たな 機 能 性 表 示 制 度 における 対 象 食 品 の 範 囲 ( 加 工 食 品 生 鮮 食 品 とも 対 象 )を 踏 まえると 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 を 加 工 食 品 に 限 定 する 合 理 的 理 由 はないことから 鶏 卵 以 外 の 生 鮮 食 品 についても 対 象 に 含 める ただし 加 熱 等 により 栄 養 成 分 に 変 化 が 生 じる 食 品 については 機 能 を 表 示 する 栄 養 成 分 が 上 下 限 値 の 範 囲 内 にあることを 担 保 する 調 理 法 の 記 載 を 行 うこととする * * 食 品 の 新 たな 機 能 性 表 示 制 度 に 関 する 検 討 会 報 告 書 にも 同 様 の 記 載 あり

(1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 44 対 象 者 現 行 基 準 では 明 確 化 されていない ( 一 部 の 栄 養 成 分 について 注 意 喚 起 表 示 に 乳 幼 児 小 児 は 本 品 の 摂 取 を 避 けてください といった 記 載 がある ) 新 基 準 案 対 象 者 は 限 定 しないが 必 要 に 応 じ 注 意 事 項 を 表 示 する < 考 え 方 > 疾 病 に 罹 患 している 場 合 代 謝 に 変 化 が 生 じ 健 康 な 者 と 同 等 の 栄 養 成 分 の 機 能 が 得 られな い 等 の 可 能 性 があることから 疾 病 に 罹 患 している 人 に 対 しては 注 意 喚 起 が 必 要 である 妊 産 婦 や 妊 娠 計 画 中 の 女 性 等 特 別 なライフステージに 属 する 者 を 除 外 はしない ただし そ のような 者 を 対 象 とする 場 合 その 旨 及 び 必 要 な 注 意 事 項 の 表 示 が 必 要 である 上 記 を 踏 まえ 特 定 の 対 象 者 ( 疾 病 に 罹 患 している 者 妊 産 婦 等 )に 対 し 定 型 文 以 外 の 注 意 を 必 要 とするものにあっては 当 該 注 意 事 項 を 表 示 することとする

(1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 45 可 能 な 機 能 の 表 示 の 範 囲 現 行 基 準 では 身 体 の 健 全 な 成 長 発 達 健 康 の 維 持 に 関 する 表 現 が 認 められている 新 基 準 案 現 行 どおりとする 前 述 の 対 象 者 における 身 体 の 健 全 な 成 長 発 達 健 康 の 維 持 に 関 する 表 現 のうち 食 事 摂 取 基 準 策 定 検 討 会 報 告 書 に 記 載 されている 機 能 とする ( 参 考 ) コーデックス 栄 養 及 び 健 康 強 調 表 示 の 使 用 に 関 するガイドライン(CAC/GL 23 1997)での 定 義 Nutrient function claims a nutrition claim that describes the physiological role of the nutrient in growth development and normal functions of the body. Example: Nutrient A (naming a physiological role of nutrient A in the body in the maintenance of health and promotion of normal growth and development). Food X is a source of/ high in nutrient A. 栄 養 機 能 表 示 身 体 の 成 長 発 達 及 び 正 常 な 機 能 における 栄 養 素 の 生 理 的 役 割 を 記 載 した 栄 養 強 調 表 示 例 ) 栄 養 素 A( 栄 養 素 Aが 体 内 で 健 康 の 維 持 及 び 正 常 な 成 長 と 発 達 の 促 進 に 果 たす 生 理 的 役 割 を 挙 げる) 食 品 Xは 栄 養 素 A 源 / 高 栄 養 素 A)

46 (1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 対 象 成 分 栄 養 機 能 食 品 の 表 示 の 対 象 となる 栄 養 成 分 は 人 間 の 生 命 活 動 に 不 可 欠 な 栄 養 素 であって 科 学 的 根 拠 が 医 学 的 栄 養 学 的 に 広 く 認 められ 確 立 されたものであり 現 在 の 科 学 的 知 見 にお いてはビタミン ミネラルを 指 す ( 健 康 食 品 に 係 る 制 度 に 関 する 質 疑 応 答 集 について( 平 成 17 年 2 月 28 日 付 け 食 安 新 発 第 0228001 号 厚 生 労 働 省 医 薬 食 品 局 食 品 安 全 部 基 準 審 査 課 新 開 発 食 品 保 健 対 策 室 長 通 知 )) 新 基 準 案 現 行 の 考 え 方 を 基 本 としつつ 安 全 性 の 確 保 をより 明 確 化 する 観 点 から 次 の 全 て を 満 たすものとする 国 民 の 栄 養 摂 取 の 状 況 からみてその 欠 乏 が 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えているもの として 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 栄 養 素 であり かつ 食 事 摂 取 基 準 で 基 準 が 策 定 されている 成 分 公 的 統 計 において 国 民 の 平 均 的 な 摂 取 量 が 把 握 されている 成 分 過 剰 摂 取 の 懸 念 がない 成 分 通 常 の 食 生 活 を 補 完 する 目 的 で 摂 取 することにより 前 述 の 対 象 者 において 健 康 の 維 持 増 進 ( 不 足 リスク 回 避 の 機 能 及 び 積 極 的 摂 取 による 機 能 )が 期 待 できる 成 分 ビタミン ミネラル 以 外 の 栄 養 成 分 についても 今 回 の 検 討 対 象 とする エネルギー 産 生 栄 養 素 バランスの 指 標 が 示 されている 栄 養 成 分 (たんぱく 質 脂 質 飽 和 脂 肪 酸 炭 水 化 物 )については 総 合 的 に 評 価 する 必 要 があるため 特 定 の 栄 養 成 分 の 補 給 を 目 的 とする 栄 養 機 能 食 品 の 対 象 外 とする

(1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 47 上 下 限 値 の 設 定 根 拠 上 限 値 1 又 は2と 医 薬 部 外 品 一 日 最 大 分 量 を 比 較 して 低 い 方 の 値 1NOAEL( 健 康 障 害 非 発 現 量 )から 日 本 人 の 平 均 的 な 摂 取 量 を 差 し 引 いたもの 2UL( 耐 容 上 限 量 )から 日 本 人 の 平 均 的 な 摂 取 量 を 差 し 引 いたもの 下 限 値 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の30% 新 基 準 案 原 則 として 現 行 どおりとする ただし 現 行 の 考 え 方 が 適 用 できないものについては 次 のとおり NOAEL UL 医 薬 部 外 品 一 日 最 大 分 量 が 設 定 されていない 成 分 ( 新 たに 追 加 する 成 分 ) の 上 限 値 は 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の 値 とする ( 理 由 ) 身 体 の 健 全 な 成 長 発 達 健 康 の 維 持 に 必 要 な 栄 養 成 分 の 補 給 ( 一 義 的 には 不 足 のリスク 回 避 )を 目 的 に 栄 養 成 分 の 機 能 の 表 示 をするものとして 国 が 定 める 基 準 値 である 以 上 安 全 性 の 確 保 が 特 に 重 要 である ULが 設 定 されていない 場 合 のほとんどは 関 連 の 科 学 的 根 拠 が 不 十 分 なためであり どれだけ 摂 取 しても 安 全 ということと 必 ずしも 同 義 ではない 従 って 上 限 値 の 設 定 は 必 要 である この 点 を 踏 まえると 不 足 のリスク 回 避 と 安 全 性 の 確 保 が 両 立 し 得 る 基 準 として 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 (ほとんどの 人 が 不 足 しない 量 )を 上 限 値 とする

(1) 対 象 成 分 の 追 加 に 係 る 考 え 方 の 整 理 48 参 考 下 限 値 は 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の30%とする ( 変 更 なし) ( 理 由 ) 平 成 17 年 度 以 前 の 下 限 値 は 表 示 する 機 能 の 発 現 のために 必 要 な 量 を 設 定 したので はなく 栄 養 素 がほとんど 含 有 されていない 食 品 が 栄 養 機 能 食 品 と 表 示 するのは 適 切 でないとの 観 点 から 表 示 に 当 たって 最 低 限 含 むべき 量 を 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の1/3 ( 1 食 分 相 当 量 )として 定 められたものである 平 成 17 年 の 見 直 しにあたり ビタミン ミネラルフードサプリメントのガイドライン 案 の 水 準 であるNRVの15%を 採 用 する 案 も 出 されたが 機 能 表 示 をするのであれば 単 に 含 む 旨 の 表 示 ができる 食 品 と 同 レベル(NRVの15%)ではなく ある 程 度 高 い 含 有 量 を 設 定 す べきであるとの 意 見 もあり 高 い 旨 の 表 示 ができる 食 品 の 含 有 量 と 合 わせるべきとの 考 え から 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の30%とされた ( 資 料 ) 厚 生 労 働 省 薬 事 食 品 衛 生 審 議 会 食 品 衛 生 分 科 会 新 開 発 食 品 調 査 部 会 新 開 発 食 品 評 価 第 三 調 査 会 ( 平 成 17 年 4 月 ) 食 品 における 栄 養 表 示 の 根 拠 となる 数 値 の 見 直 しについて( 報 告 書 ) 上 記 の 考 え 方 について 特 段 見 直 しの 必 要 性 はないことから 現 行 どおり( 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 の30%)とする

(2) 追 加 候 補 の 成 分 機 能 に 係 る 具 体 的 検 討 その 欠 乏 が 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 に 影 響 を 与 えているものとして 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 栄 養 素 であって 食 事 摂 取 基 準 で 基 準 ( 推 奨 量 目 安 量 目 標 量 )が 策 定 されているか いいえ コレステロール 糖 類 ナトリウム はい 公 的 統 計 により 国 民 の 平 均 的 な 摂 取 量 が 把 握 されているか 過 剰 摂 取 の 懸 念 がないか 通 常 の 食 生 活 を 補 完 する 目 的 で 摂 取 することにより 健 康 の 維 持 増 進 に 係 る 特 定 の 栄 養 機 能 が 期 待 できるか 検 討 対 象 マンガン セレン クロム モリブデン リン * * 加 工 食 品 に 添 加 されて いるリンの 量 が 不 明 ヨウ 素 n 6 系 脂 肪 酸 食 物 繊 維 対 象 外 n 3 系 脂 肪 酸 ビタミンK カリウム カリウムについては 過 剰 摂 取 のリスク( 腎 機 能 低 下 者 におい て 最 悪 の 場 合 心 停 止 )を 回 避 するため 錠 剤 カプセル 剤 等 の 食 品 を 対 象 外 とする 49

(2) 追 加 候 補 の 成 分 機 能 に 係 る 具 体 的 検 討 50 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) n-3 系 脂 肪 酸 ビタミンK カリウム 基 準 機 能 等 目 安 量 欠 乏 症 を 予 防 する 観 点 で 設 定 生 体 内 で 合 成 できず 欠 乏 すると 皮 膚 炎 など が 発 症 する 認 知 能 や 認 知 症 に 関 し て n-3 系 脂 肪 酸 との 関 連 は 明 らかでない (EPA,DHA) 冠 動 脈 疾 患 に 関 する 介 入 研 究 を 含 む 幾 つかのメタ アナリ シスで 明 らかな 予 防 効 果 が 認 められていない 目 安 量 血 液 凝 固 能 を 維 持 するのに 必 要 な 摂 取 量 を 基 準 として 設 定 血 液 凝 固 因 子 を 活 性 化 し 血 液 の 凝 固 を 促 進 する オステオカルシンを 活 性 化 し 骨 形 成 を 調 節 MGP(Matrix Gla Protein)の 活 性 化 を 介 して 動 脈 の 石 灰 化 を 抑 制 健 康 な 人 でビタミンK 欠 乏 に 起 因 する 血 液 凝 固 遅 延 が 認 めら れるのはまれ 骨 折 予 防 のためには 肝 臓 の 血 液 凝 固 因 子 活 性 化 より 多 くのビ タミンKを 必 要 とすることが 考 え られるものの 現 状 では 正 常 な 血 液 凝 固 能 を 維 持 するのに 必 要 なビタミンK 摂 取 量 を 基 準 とし て 適 正 摂 取 量 を 設 定 するのが 妥 当 目 安 量 目 標 量 2012 年 にWHOから 提 案 された 成 人 を 対 象 とした 高 血 圧 予 防 のための 望 ましい 摂 取 量 3,510mg/ 日 を 目 標 と 考 えるが 実 施 可 能 性 を 考 慮 して 設 定 腎 機 能 が 正 常 であり 特 にカリウムのサ プリメントなどを 使 用 しない 限 りは 過 剰 摂 取 になるリスクは 低 いと 考 えられる し たがって 耐 容 上 限 量 は 設 定 しない た だし 腎 機 能 が 障 害 されている 場 合 には 摂 取 量 に 注 意 する 必 要 がある 体 液 の 浸 透 圧 を 決 定 する 重 要 な 因 子 酸 塩 基 平 衡 を 維 持 神 経 や 筋 肉 の 興 奮 伝 導 にも 関 与 日 本 人 はナトリウムの 摂 取 量 が 多 いた め 尿 中 排 泄 を 促 すカリウムの 摂 取 が 重 要 摂 取 量 増 加 によって 血 圧 低 下 脳 卒 中 予 防 につながることが 示 唆 されている

(2) 追 加 候 補 の 成 分 機 能 に 係 る 具 体 的 検 討 51 平 成 22,23 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 特 別 集 計 (18 歳 以 上 ) n 3 系 脂 肪 酸 ビタミンK カリウム 5ハ ーセンタイル 値 0.53g 42μg 1,051mg 50ハ ーセンタイル 値 1.98g 191μg 2,201mg 95ハ ーセンタイル 値 5.34g 604μg 3,901mg 99ハ ーセンタイル 値 7.61g 842μg 4,947mg 医 薬 部 外 品 一 日 最 大 分 量 設 定 なし 設 定 なし 設 定 なし 機 能 表 示 ( 案 ) 注 意 喚 起 表 示 ( 案 ) 下 限 値 ( 案 ) ( 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 30%) 上 限 値 ( 案 ) ( 栄 養 素 等 表 示 基 準 値 100%) n 3 系 脂 肪 酸 は 皮 膚 の 健 康 維 持 を 助 ける 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するものではありませ ん 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってください ビタミンKは 正 常 な 血 液 凝 固 能 を 維 持 する 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するものではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってく ださい 血 液 凝 固 阻 止 薬 を 服 用 して いる 方 は 本 品 の 摂 取 を 避 け てください カリウムは 正 常 な 血 圧 を 保 つのに 必 要 な 栄 養 素 です 本 品 は 多 量 摂 取 により 疾 病 が 治 癒 したり より 健 康 が 増 進 するものではありません 1 日 の 摂 取 目 安 量 を 守 ってく ださい 腎 機 能 が 低 下 している 方 は 本 品 の 摂 取 を 避 けてください 0.6g 45μg 840mg 2.0g 150μg 2,800mg