防 人 1 第 4664 号 18.5.12 防 人 計 第 354 号 1 9. 1. 9 長 官 官 房 長 施 設 等 機 関 の 長 各 幕 僚 長 情 報 本 部 長 殿 技 術 研 究 本 部 長 装 備 本 部 長 防 衛 施 設 庁 長 官 事 務 次 官 防 衛 省 薬 物 乱 用 防 止 月 間 について( 通 達 ) 昨 今 の 自 衛 官 による 薬 物 乱 用 の 続 発 等 の 状 況 を 踏 まえ 防 衛 庁 長 官 の 指 示 により 防 衛 庁 副 長 官 を 長 として 設 置 された 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 にお いて 毎 年 6 月 を 薬 物 乱 用 防 止 月 間 とし 薬 物 根 絶 意 識 の 醸 成 厳 正 な 規 律 保 持 を 図 る ための啓 発 活 動 等 を 全 国 で 展 開 する 旨 とりまとめられたとこ ろである このため 防 衛 省 においては 当 該 期 間 を 防 衛 省 薬 物 乱 用 防 止 月 間 と 定 めることとしたので 管 下 の 隊 員 に 対 し 周 知 せられ その 実 施 につき 遺 漏 のないよう 措 置 されたい なお 防 衛 省 薬 物 乱 用 防 止 月 間 における 啓 発 活 動 等 の 実 施 に 関 する 細 部 については 人 事 教 育 局 長 から 通 知 させる 添 付 資 料 : 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 における 検 討 結 果 について 最 終 的 なと りまとめ ( 平 成 18 年 2 月 15 日 )
薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 における 検 討 結 果 について 最 終 的 なとりまとめ 平 成 18 年 2 月 15 日 防 衛 庁
目 次 1 検 討 の 経 緯 1 2 薬 物 事 案 の 概 要 1 (1) 海 上 自 衛 隊 2 (2) 陸 上 自 衛 隊 2 (3) 航 空 自 衛 隊 2 3 主 な 問 題 点 等 2 (1) 薬 物 乱 用 の 動 機 原 因 2 (2) 薬 物 乱 用 を 開 始 した 時 期 等 3 (3) 上 司 等 への 報 告 3 (4) 周 囲 の 者 による 兆 候 等 の 把 握 4 (5) 上 司 の 責 任 4 4 再 発 防 止 策 4 (1) 服 務 指 導 及 び 教 育 の 徹 底 5 (2) 現 職 自 衛 官 を 対 象 とした 薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 の 導 入 5 (3) 不 祥 事 の 兆 候 等 への 対 応 6 5 今 後 のフォローアップ 等 6 ( 別 紙 1) 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 委 員 等 名 簿 及 び 開 催 状 況 8 ( 別 紙 2) 自 衛 官 による 薬 物 事 案 発 生 件 数 9 ( 別 紙 3) 海 上 自 衛 隊 における 事 案 10 ( 別 紙 4) 陸 上 自 衛 隊 における 事 案 12 ( 別 紙 5) 航 空 自 衛 隊 における 事 案 14 ( 別 紙 6) 薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 について 15
薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 における 検 討 結 果 について 最 終 的 なとりまとめ 1 検 討 の 経 緯 昨 年 7 月 以 降 大 麻 取 締 法 等 に 違 反 した 容 疑 で 自 衛 官 が 相 次 いで 逮 捕 さ れるなど 自 衛 隊 において 薬 物 事 案 が 続 発 した 国 民 の 信 頼 を 基 盤 として 存 在 している 自 衛 隊 において 隊 員 は 高 い 士 気 と 厳 正 な 規 律 をもって 任 務 に 邁 進 し 内 外 から 高 い 評 価 を 受 けているとこ ろであるが 一 部 の 者 による 今 般 のような 不 祥 事 が 生 じたことで 国 民 の 信 頼 を 大 きく 損 ねたことは 誠 に 遺 憾 である 防 衛 庁 としては かかる 事 態 を 重 く 受 け 止 めて 昨 年 10 月 11 日 の 大 野 防 衛 庁 長 官 ( 当 時 )の 指 示 の 下 再 発 防 止 策 を 検 討 するため 防 衛 庁 副 長 官 を 議 長 とする 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 を 発 足 させた 同 26 日 に 今 津 防 衛 庁 副 長 官 ( 当 時 )の 下 で 検 討 状 況 を 中 間 とりまとめ として 公 表 した 11 月 2 日 には 木 村 防 衛 庁 副 長 官 が 議 長 を 引 き 継 いで 検 討 を 継 続 した 本 検 討 会 議 は 計 6 回 の 会 合 を 開 催 し また 会 議 の 検 討 に 資 するため 前 及 び 現 副 長 官 による 部 隊 視 察 を 計 4 回 実 施 し 部 隊 指 揮 官 等 からのヒアリン グを 行 った 今 般 これまでの 検 討 やヒアリングの 結 果 を 踏 まえ 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 として 一 連 の 薬 物 事 案 について その 問 題 点 と 再 発 防 止 策 等 につい て 最 終 的 なとりまとめ を 作 成 するものである 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 委 員 等 名 簿 及 び 開 催 状 況 別 紙 1 2 薬 物 事 案 の 概 要 今 般 の 薬 物 事 案 については 大 麻 取 締 法 や 覚 せい 剤 取 締 法 等 に 違 反 した 容 疑 で 計 17 名 の 隊 員 ( 海 上 自 衛 官 11 名 陸 上 自 衛 官 5 名 航 空 自 衛 官 1 名 )が 逮 捕 又 は 書 類 送 検 された このような 多 数 の 薬 物 事 案 による 逮 捕 者 等 が 生 じたことはかつて 見 られなかったことである( 別 紙 2) 特 に 海 上 自 衛 隊 においては 大 麻 を 自 分 で 所 持 使 用 するにとどまらず これを 栽 培 していた 者 交 友 関 係 等 を 通 じて 他 者 に 譲 り 渡 していた 者 インターネ ットを 通 じて 部 外 者 に 売 り 渡 した 者 などが 明 らかとなった
(1) 海 上 自 衛 隊 詳 細 は 別 紙 3 部 外 者 又 は 同 僚 隊 員 から 大 麻 を 譲 り 受 け 所 持 使 用 譲 渡 等 を 行 っ た 海 上 自 衛 官 7 名 が 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 逮 捕 され 有 罪 判 決 を 受 けた 海 上 自 衛 隊 は 免 職 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した また 同 僚 隊 員 から 大 麻 を 譲 り 受 けて 使 用 した3 名 が 大 麻 取 締 法 違 反 の 容 疑 で 書 類 送 検 され 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 )となった 海 上 自 衛 隊 は 停 職 60 日 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した また 同 僚 隊 員 から 合 成 麻 薬 を 譲 り 受 けて 廃 棄 した 海 上 自 衛 官 1 名 が 麻 薬 及 び 向 精 神 薬 取 締 法 違 反 容 疑 で 逮 捕 され 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 )とな った 海 上 自 衛 隊 は 停 職 30 日 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した (2) 陸 上 自 衛 隊 詳 細 は 別 紙 4 部 外 者 から 大 麻 を 譲 り 受 け 所 持 使 用 した 陸 上 自 衛 官 3 名 が 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 逮 捕 1 名 が 書 類 送 検 され うち1 名 は 有 罪 判 決 を 受 け その 他 の3 名 は 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 等 となった 陸 上 自 衛 隊 は 免 職 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した また 部 外 者 から 覚 せい 剤 を 譲 り 受 けて 使 用 した 陸 上 自 衛 官 1 名 が 覚 せ い 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 逮 捕 され 有 罪 判 決 を 受 けた 陸 上 自 衛 隊 は 免 職 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した (3) 航 空 自 衛 隊 詳 細 は 別 紙 5 部 外 者 から 覚 せい 剤 を 譲 り 受 けて使 用 した 航 空 自 衛 官 1 名 が 覚 せい 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 逮 捕 され 有 罪 判 決 を 受 けた 航 空 自 衛 隊 は 免 職 の 懲 戒 処 分 を 実 施 した 3 主 な 問 題 点 等 本 検 討 会 議 においては 各 自 衛 隊 による 調 査 の 結 果 及 び 公 判 等 の 状 況 に ついて 報 告 を 逐 次 受 けつつ 再 発 防 止 策 を 検 討 するため 一 連 の 事 案 にお ける 問 題 点 特 徴 の 把 握 に 努 めた その 結 果 以 下 の 事 項 が 明 らかとなっ た (1) 薬 物 乱 用 の 動 機 原 因 逮 捕 者 等 は 日 頃 の 部 隊 における 服 務 指 導 等 により 薬 物 の 違 法 性 は 承 知 していたが ほとんどの 者 が 興 味 本 位 好 奇 心 で 薬 物 の 違 法 な 所 持 使 用 等 ( 以 下 薬 物 乱 用 )を 行 うに 至 っていた 特 に 大 麻 について
は タバコの 延 長 タバコほど 健 康 に 害 はない といった 誤 った 認 識 があり また 交 友 関 係 にある 同 僚 隊 員 を 自 宅 に 誘 って 吸 引 を 勧 め るなど 遵 法 精 神 や 問 題 意 識 の 著 しい 欠 如 が 見 られた また 借 財 返 済 のため インターネットを 通 じて 大 麻 を 部 外 者 に 売 り 渡 した 者 もあっ た なお 逮 捕 された 潜 水 艦 乗 組 隊 員 の 中 には 潜 水 艦 勤 務 からのストレ スを 解 消 するために 使 用 していたと 主 張 している 者 がいる しかしなが ら 潜 水 艦 勤 務 に 限 らず 自 衛 官 は 任 務 遂 行 に 当 たって 緊 張 を 強 いら れることも 少 なくないが ほとんどの 隊 員 が 使 命 感 をもって 整 斉 と 厳 し い 任 務 を 完 遂 している 中 で 勤 務 環 境 を 理 由 として 薬 物 使 用 を 正 当 化 す ることは 全 くできないことは 言 うまでもない (2) 薬 物 乱 用 を 開 始 した 時 期 等 今 般 の 薬 物 事 案 における 逮 捕 者 等 17 名 のうち 13 名 は10 代 20 代 の 若 者 であった また 14 名 は 入 隊 後 に 薬 物 乱 用 を 始 めていた 薬 物 乱 用 を 始 めた 契 機 については 休 暇 中 に 都 市 部 を 訪 れた 際 に 路 上 で 外 国 人 から 購 入 したり あるいはインターネットを 通 じて 購 入 したという 事 例 もあ った 自 衛 隊 の 基 地 駐 屯 地 外 において 一 般 的 に 薬 物 を 比 較 的 容 易 に 入 手 できる 環 境 があったことも 薬 物 乱 用 が 拡 大 した 一 因 と 判 断 され る なお 自 衛 隊 においては 平 成 14 年 7 月 以 降 入 隊 時 における 薬 物 使 用 検 査 ( 尿 検 査 )を 実 施 しているが 逮 捕 者 等 17 名 のうち16 名 は 入 隊 時 検 査 導 入 前 に 入 隊 していた 同 検 査 導 入 後 に 入 隊 した1 名 についても 入 隊 後 に 薬 物 乱 用 を 始 めており 入 隊 の 時 点 では 薬 物 を 使 用 したことはな かった (3) 上 司 等 への 報 告 等 今 般 の 事 案 の 中 には 同 僚 隊 員 から 大 麻 を 勧 められた 際 に 一 旦 は 拒 否 したが 上 司 等 には 報 告 せず 最 終 的 には 勧 めを 断 りきれずに 吸 引 し てしまったという 事 例 があった また 大 麻 栽 培 を 目 撃 しながら 上 司 等 に 報 告 せず その 後 薬 物 を 譲 り 渡 され 逮 捕 されるに 至 った 事 例 があっ た こうした 背 景 には 遵 法 精 神 の 欠 如 のほかに 同 僚 の 違 法 行 為 をか ばおうとする 誤 った 仲 間 意 識 が 働 いていたものと 思 われる
(4) 周 囲 の 者 による 兆 候 等 の 把 握 薬 物 乱 用 が 基 地 内 の 潜 水 艦 乗 員 待 機 所 や 駐 屯 地 内 の 生 活 隊 舎 といっ た 自 衛 隊 の 管 理 下 にある 施 設 内 で 行 われていた 事 例 があった このこと は 特 に 極 めて 遺 憾 であり 深 刻 に 受 け 止 めている 他 方 これら 事 例 で は 週 末 や 夜 間 等 の 勤 務 時 間 外 に 仮 眠 室 として 割 り 当 てられた 潜 水 艦 乗 員 待 機 所 個 室 や 同 室 者 が 長 時 間 不 在 中 の 生 活 隊 舎 居 室 で 使 用 したり あるいは 乗 員 待 機 所 において 勤 務 中 に 他 者 が 所 在 しないときを 見 計 ら って 共 同 便 所 で 使 用 するなどして 他 人 に 気 づかれないようにしていた ことから 上 司 や 同 僚 等 周 囲 の 者 はそうした 事 実 を 認 識 できなかった その 他 多 くの 場 合 には 薬 物 乱 用 は 基 地 駐 屯 地 外 の 自 宅 アパート 等 で 行 われており また 周 囲 の 者 は 逮 捕 者 等 の 日 頃 の 勤 務 態 度 や 仕 事 ぶりに 特 段 の 不 審 な 点 や 問 題 は 見 られなかったと 発 言 している こう したことから 休 暇 からの 帰 隊 時 に 様 子 が 不 審 であったことを 発 端 とし て 薬 物 乱 用 が 判 明 したという 事 例 などもあったが 大 概 は 周 囲 の 者 は 薬 物 乱 用 の 事 実 兆 候 に 気 づくことは 困 難 であった (5) 上 司 の 責 任 逮 捕 者 等 が 所 属 した 部 隊 では 薬 物 乱 用 防 止 に 関 する 教 育 服 務 指 導 を 従 来 から 行 っており これらを 通 じて 逮 捕 者 等 は 違 法 性 については 承 知 していた また 逮 捕 者 等 は 上 述 のように 他 の 隊 員 に 気 付 かれ ないような 状 況 場 所 において 薬 物 を 使 用 しており 周 囲 の 者 が 兆 候 等 を 把 握 することは 極 めて 困 難 であった しかしながら 海 上 自 衛 隊 については 第 2 潜 水 隊 群 の 一 部 の 隊 員 が 基 地 内 の 乗 員 待 機 所 において 一 部 勤 務 時 間 中 にも 薬 物 を 使 用 した 事 例 が あった このことを 含 め 多 数 の 隊 員 の 間 で 薬 物 乱 用 が 拡 散 して 逮 捕 者 等 が 続 出 したことは 結 果 として 指 揮 官 としての 指 導 監 督 が 不 十 分 であ ったと 言 わざるを 得 ない 4 再 発 防 止 策 わが 国 の 平 和 と 独 立 を 守 るという 使 命 の 下 武 器 等 を 取 り 扱 いつつ 一 致 団 結 して 任 務 に 当 たる 自 衛 隊 の 部 隊 等 において 薬 物 乱 用 はあってはなら ないことであり 再 発 防 止 を 徹 底 し 薬 物 乱 用 を 徹 底 的 に 排 除 する 必 要 が ある
防 衛 庁 自 衛 隊 としては これまでも かかる 認 識 の 下 事 案 の 調 査 を 進 め 逮 捕 者 等 に 対 しては 厳 正 な 処 分 を 実 施 するとともに 部 隊 等 におい て 服 務 指 導 の 更 なる 徹 底 等 を 図 ってきた 本 検 討 会 議 の 最 終 的 なとりまと めに 当 たっては 既 に 述 べた 問 題 点 等 を 踏 まえて 検 討 を 行 い 薬 物 乱 用 防 止 のため 今 後 新 たに 又 は 重 点 的 に 実 施 すべき 施 策 として 以 下 のとおり とりまとめた (1) 服 務 指 導 及 び 教 育 の 徹 底 薬 物 の 違 法 性 を 承 知 しながらも 興 味 本 位 で 薬 物 乱 用 に 至 った 事 例 が 多 いこと 上 司 等 への 報 告 をしなかった 事 例 があったことなどを 踏 まえれ ば 薬 物 乱 用 防 止 のための 服 務 指 導 及 び 教 育 を 一 層 徹 底 し 薬 物 根 絶 意 識 の 醸 成 厳 正 な 規 律 保 持 を 図 ることが 重 要 である このため 以 下 の 施 策 を 推 進 することとするが 教 育 指 導 にあたっては 薬 物 の 違 法 性 や 害 悪 に 関 することのみならず 刑 事 訴 訟 法 に 規 定 されている 公 務 員 の 告 発 義 務 や 借 財 といった 個 人 が 抱 える 問 題 への 対 応 についても 留 意 する 必 要 がある 1 毎 年 6 月 を 薬 物 乱 用 防 止 月 間 とし 啓 発 活 動 等 を 全 国 で 展 開 する 2 巡 回 指 導 等 を 通 じて 効 果 的 な 服 務 指 導 を 推 進 する 3 准 尉 曹 (いわゆる 優 しい 鬼 軍 曹 ) を 活 用 してきめ 細 かな 身 上 把 握 服 務 指 導 等 を 充 実 する 4 サークル 活 動 の 奨 励 等 を 通 じて 隊 員 間 の 交 流 やコミュニケーション を 強 化 することにより 身 上 把 握 等 を 充 実 する 5 新 隊 員 教 育 を 含 む 自 衛 隊 の 課 程 教 育 において 薬 物 乱 用 防 止 教 育 を 着 実 に 実 施 する 6 身 上 把 握 服 務 指 導 に 資 するため 隊 員 の 家 族 にも 薬 物 問 題 の 広 報 等 を 実 施 して 連 携 を 図 る (2) 現 職 自 衛 官 を 対 象 とした 薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 の 導 入 ほとんどの 者 が 入 隊 後 に 薬 物 乱 用 を 開 始 したこと 周 囲 の 者 が 薬 物 乱 用 に 気 づくことが 困 難 であったことなどを 踏 まえれば 現 行 の 入 隊 時 に おける 薬 物 検 査 に 加 え 新 たに 入 隊 後 における 薬 物 検 査 を 導 入 すること が 極 めて 有 効 である 検 査 の 導 入 に 当 たっては それを 強 制 することは 裁 判 所 が 発 する 令 状 に 基 づかなければならない( 憲 法 第 35 条 等 )ことに 留 意 しつつ 検 討 した
結 果 受 検 者 本 人 の 同 意 に 基 づく 薬 物 検 査 制 度 を 導 入 することとした 導 入 する 薬 物 検 査 制 度 は 対 象 者 の 選 定 として 例 えば 無 作 為 の 方 法 に より 抽 出 して 原 則 として 検 査 当 日 に 告 知 した 後 本 人 の 同 意 に 基 づき 実 施 し もって 厳 正 な 規 律 の 保 持 等 を 図 ることとした( 別 紙 6) 検 査 の 実 施 要 領 については 本 年 度 内 に 通 達 し 各 自 衛 隊 において 準 備 を 整 え 次 第 逐 次 実 施 することとする 特 に 一 連 の 薬 物 事 案 が 主 に 海 上 自 衛 隊 で 起 きたことを 踏 まえ 海 上 自 衛 隊 においては 平 成 18 年 度 の 早 い 時 期 から 検 査 を 開 始 する また 平 成 19 年 度 以 降 の 予 算 措 置 について 平 成 18 年 度 における 検 査 の 実 施 状 況 等 も 踏 まえながら 今 後 検 討 することと する (3) 不 祥 事 の 兆 候 等 への 対 応 服 務 指 導 や 教 育 により 隊 員 の 意 識 関 心 を 高 めるとともに 薬 物 犯 罪 を 始 めとする 不 祥 事 の 兆 候 に 接 した 一 般 隊 員 が 適 切 に 相 談 情 報 提 供 できる 仕 組 みを 整 備 することは 事 案 の 発 生 拡 大 の 未 然 防 止 という 観 点 から 重 要 である このため 他 の 隊 員 による 不 祥 事 の 事 実 兆 候 に 接 した 場 合 に 相 談 情 報 提 供 しやすいよう 直 属 の 上 司 等 の 指 揮 系 統 以 外 にも 以 下 のとおり 各 種 窓 口 の 整 備 を 図 る 1 各 自 衛 隊 の 警 務 隊 に 相 談 窓 口 を 設 置 し 活 用 を 図 る 2 公 益 通 報 者 保 護 法 の 施 行 ( 平 成 18 年 4 月 1 日 )に 伴 い 整 備 される 予 定 の 通 報 窓 口 について 周 知 徹 底 する 3 准 尉 曹 の 活 用 等 により 部 隊 レベルにおける 相 談 対 応 要 領 を 検 討 整 備 する なお 薬 物 検 査 の 結 果 として 薬 物 乱 用 の 疑 いが 認 められた 場 合 には 捜 査 機 関 への 通 報 等 を 行 うとともに 薬 物 乱 用 が 確 認 された 場 合 には 併 せて 自 衛 隊 としても 厳 正 なる 処 分 を 実 施 することは 言 うまでもない 5 今 後 のフォローアップ 等 今 般 とりまとめた 再 発 防 止 策 は 速 やかかつ 着 実 な 実 施 を 図 ることとす る その 後 の 実 施 状 況 については 本 検 討 会 議 を 存 置 し フォローアップ を 実 施 する また 本 最 終 的 なとりまとめ は 各 自 衛 隊 が 実 施 した 調 査 の 結 果 を 踏 まえ 作 成 したものであるが 今 後 仮 に 新 たな 事 実 が 判 明 し た 場 合 には 本 検 討 会 議 で 必 要 な 措 置 を 再 度 検 討 することとする
最 後 に 防 衛 庁 自 衛 隊 としては 今 般 の 一 連 の 事 案 によって 厳 正 な 規 律 を 保 持 すべき 自 衛 隊 に 対 する 国 民 の 信 頼 を 傷 つけるに 至 った 事 態 を 深 刻 に 捉 え 今 回 とりまとめた 各 種 の 薬 物 乱 用 防 止 施 策 を 徹 底 し 自 衛 隊 に おける 薬 物 犯 罪 の 再 発 防 止 根 絶 に 全 力 を 注 いでまいりたい
( 別 紙 1) 1 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 名 簿 議 長 : 今 津 防 衛 庁 副 長 官 (17.10.11~11.2) 木 村 防 衛 庁 副 長 官 (17.11.2~) 副 議 長 : 愛 知 防 衛 庁 長 官 政 務 官 委 員 : 人 事 教 育 局 長 衛 生 担 当 防 衛 参 事 官 陸 上 幕 僚 監 部 人 事 部 長 海 上 幕 僚 監 部 人 事 教 育 部 長 航 空 幕 僚 監 部 人 事 教 育 部 長 統 合 幕 僚 会 議 事 務 局 第 1 幕 僚 室 長 人 事 教 育 局 人 事 第 1 課 長 2 薬 物 問 題 対 策 検 討 会 議 開 催 状 況 17.10.11 防 衛 庁 長 官 による 再 発 防 止 策 検 討 の 指 示 17.10.12 第 1 回 会 合 各 自 衛 隊 の 事 案 の 報 告 再 発 防 止 策 の 方 向 性 17.10.24 議 長 ( 今 津 前 防 衛 庁 副 長 官 )による 横 須 賀 視 察 17.10.26 第 2 回 会 合 中 間 とりまとめ 17.11.18 第 3 回 会 合 各 自 衛 隊 の 事 案 の 報 告 再 発 防 止 策 の 検 討 状 況 17.12.14 議 長 ( 木 村 防 衛 庁 副 長 官 )による 横 須 賀 視 察 17.12.21 第 4 回 会 合 各 自 衛 隊 の 事 案 の 報 告 薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 について 18. 1.11 議 長 ( 木 村 防 衛 庁 副 長 官 )による 朝 霞 視 察 18. 1.13 議 長 ( 木 村 防 衛 庁 副 長 官 )による 府 中 視 察 18. 1.27 第 5 回 会 合 部 隊 視 察 結 果 について 薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 について 最 終 的 なとりまとめの 骨 子 案 18. 2.15 第 6 回 会 合 海 上 自 衛 隊 薬 物 事 案 特 別 調 査 チーム 調 査 報 告 最 終 的 なとりまとめ
( 別 紙 2) 自 衛 官 による 薬 物 事 案 発 生 件 数 年 度 陸 自 海 自 空 自 計 単 位 : 人 8 3 4 2 9 - - - - - - - - - - - - - - - 9 2 2 10 4 4 11 0 12 1 1 2 13 2 2 4 14 1 1 15 1 1 16 3 3 17 5 11 1 17 計 21 18 4 43 ( 注 1) 件 数 は 薬 物 事 案 懲 戒 処 分 件 数 で 整 理 ( 注 2) 平 成 17 年 度 は 平 成 18 年 2 月 15 日 現 在
( 別 紙 3) ( 海 上 自 衛 隊 における 事 案 ) 本 事 案 の 詳 細 は 海 上 幕 僚 監 部 薬 物 事 案 特 別 調 査 チームが 別 途 作 成 した 薬 物 事 案 に 係 る 調 査 報 告 書 のとおりである 所 属 階 級 等 概 要 横 須 賀 基 地 業 務 隊 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 7 月 17 日 逮 捕 2 等 海 曹 (33 歳 ) 平 成 17 年 10 月 19 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 10 月 20 日 判 決 ( 懲 役 3 年 執 行 猶 予 5 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 7 月 27 日 逮 捕 海 士 長 (28 歳 ) 平 成 17 年 10 月 19 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 11 月 2 日 判 決 ( 懲 役 3 年 執 行 猶 予 4 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 麻 薬 及 び 向 精 神 薬 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 8 月 11 日 逮 捕 海 士 長 (22 歳 ) 平 成 17 年 9月 12 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 平 成 17 年 10 月 19 日 停 職 30 日 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 8 月 23 日 逮 捕 海 士 長 (21 歳 ) 平 成 17 年 11 月 14 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 11 月 15 日 判 決 ( 懲 役 1 年 執 行 猶 予 3 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 8 月 24 日 逮 捕 海 士 長 (22 歳 ) 平 成 17 年 11 月 14 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 11 月 15 日 判 決 ( 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 9 月 11 日 逮 捕 海 士 長 (22 歳 ) 平 成 17 年 11 月 14 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 12 月 27 日 判 決 ( 懲 役 3 年 執 行 猶 予 5 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 9 月 28 日 逮 捕 2 等 海 曹 (33 歳 ) 平 成 17 年 11 月 30 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 12 月 1 日 判 決 ( 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 ) 第 2 潜 水 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 10 月 24 日 書 類 送 検 海 士 長 (21 歳 ) 平 成 17 年 10 月 28 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 平 成 17 年 11 月 14 日 停 職 60 日 横 須 賀 基 地 業 務 隊 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 10 月 24 日 書 類 送 検 元 3 等 海 曹 ( 26 歳 ) 平 成 17 年 10 月 19 日 停 職 60 日
平 成 17 年 10 月 31 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 掃 海 隊 群 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 11 月 1 日 書 類 送 検 海 士 長 (27 歳 ) 平 成 17 年 11 月 14 日 停 職 60 日 平 成 17 年 11 月 14 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 呉 基 地 業 務 隊 大 麻 取 締 法 違 反 で 平 成 17 年 12 月 9 日 逮 捕 海 士 長 (24 歳 ) 平 成 18 年 2 月 13 日 懲 戒 免 職 平 成 18 年 2 月 14 日 判 決 ( 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 ) ( 注 ) 所 属 階 級 年 齢 は 逮 捕 又 は 書 類 送 検 時 のもの( 以 下 別 紙 4 及 び5も 同 様 )
( 別 紙 4) ( 陸 上 自 衛 隊 における 事 案 ) ア 第 5 施 設 団 における 事 案 本 事 案 は 平 成 17 年 8 月 第 5 施 設 団 所 属 の2 等 陸 曹 (31 歳 )が 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 陸 上 自 衛 隊 警 務 隊 により 書 類 送 検 され 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 )となったものである 懲 戒 処 分 は 同 月 に 免 職 とした 同 2 等 陸 曹 は 大 麻 に 興 味 を 持 ったことから 平 成 16 年 1 月 及 び5 月 頃 都 市 部 の 公 園 において 部 外 者 から 大 麻 を 購 入 し 駐 屯 地 内 の 生 活 隊 舎 の 同 室 者 が 臨 時 勤 務 で 不 在 にしている 場 合 が 多 かったことから 数 回 にわたり 自 室 において 消 灯 後 に 使 用 していた イ 第 10 師 団 における 事 案 本 事 案 は 平 成 17 年 8 月 第 10 師 団 所 属 の 陸 士 長 (24 歳 )が 覚 せい 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 警 察 により 逮 捕 され 同 年 10 月 有 罪 判 決 を 受 けたもの である 懲 戒 処 分 は9 月 に 免 職 とした 同 陸 士 長 は 入 隊 前 の 平 成 12 年 頃 に 興 味 本 位 から 覚 せい 剤 の 使 用 を 始 め 入 隊 前 は 週 1 回 程 度 入 隊 後 は3ヶ 月 に2 回 程 度 合 計 では 約 4 年 半 の 間 に300 回 程 度 覚 せい 剤 を 使 用 していた 覚 せい 剤 は 帰 省 先 の 都 市 部 路 上 にて 部 外 者 から 購 入 し 駐 屯 地 外 のホテル 等 のほか 駐 屯 地 内 の 生 活 隊 舎 の 同 室 者 が 教 育 入 校 で 不 在 中 に 自 室 においても 数 回 程 度 使 用 し たことがあった ウ 第 4 施 設 団 における 事 案 本 事 案 は 平 成 17 年 11 月 第 4 施 設 団 所 属 の 陸 士 長 (21 歳 ) 及 び1 等 陸 士 (19 歳 )が 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 麻 薬 取 締 部 により 逮 捕 され 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 又 は 家 裁 送 致 となったものである 懲 戒 処 分 は 同 月 に 免 職 とした 両 名 は 音 楽 を 通 じて 交 友 関 係 にあった 同 陸 士 長 は 市 販 雑 誌 に 記 載 されていた 大 麻 に 関 する 情 報 に 接 して 興 味 を 持 ち 平 成 17 年 5 月 頃 インターネットを 通 じて 大 麻 を 購 入 した 後 同 1 等 陸 士 とともに 私 有 車 両 内 において 使 用 した その 後 同 年 10 月 頃 までの 間 に インターネッ トを 通 じて 共 同 で 大 麻 を 購 入 するなどしつつ それぞれ10 数 回 程 度 使 用 した 使 用 場 所 は 駐 屯 地 外 の 私 有 車 両 内 遊 興 施 設 のほか 駐 屯 地 生
活 隊 舎 の 居 室 においても 他 の 隊 員 が 演 習 参 加 で 不 在 時 に1 回 又 は2 回 使 用 したことがあった エ 第 2 師 団 における 事 案 本 事 案 は 平 成 17 年 12 月 第 2 師 団 所 属 の 陸 士 長 (22 歳 )が 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 警 察 により 逮 捕 され 平 成 18 年 1 月 有 罪 判 決 を 受 けたもの である 懲 戒 処 分 は1 月 に 免 職 とした 同 陸 士 長 は 入 隊 前 の 平 成 13 年 頃 好 奇 心 から 大 麻 使 用 を 開 始 し 入 隊 後 も 部 外 友 人 から 大 麻 を 譲 り 受 けつつ 逮 捕 されるまでの 間 200 回 以 上 にわたり 自 宅 友 人 宅 等 で 使 用 していた 所 属 階 級 等 概 要 第 5 施 設 団 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 8 月 9 日 書 類 送 検 2 等 陸 曹 (31 歳 ) 平 成 17 年 8 月 9 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 8 月 15 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 第 10 師 団 覚 せい 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 8 月 23 日 逮 捕 陸 士 長 (24 歳 ) 平 成 17 年 9 月 13 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 10 月 24 日 判 決 ( 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 ) 第 4 施 設 団 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 11 月 7 日 逮 捕 陸 士 長 (21 歳 ) 平 成 17 年 11 月 7 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 11 月 17 日 不 起 訴 ( 起 訴 猶 予 ) 第 4 施 設 団 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 11 月 7 日 逮 捕 1 等 陸 士 (19 歳 ) 平 成 17 年 11 月 7 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 11 月 17 日 家 裁 送 致 12 月 12 日 不 処 分 第 2 師 団 大 麻 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 12 月 4 日 逮 捕 陸 士 長 (22 歳 ) 平 成 18 年 1 月 25 日 懲 戒 免 職 平 成 18 年 1 月 27 日 判 決 ( 懲 役 2 年 執 行 猶 予 3 年 )
( 別 紙 5) ( 航 空 自 衛 隊 における 事 案 ) 本 事 案 は 平 成 17 年 9 月 中 部 警 戒 管 制 団 所 属 の3 等 空 曹 (30 歳 )が覚 せい 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 航 空 自 衛 隊 警 務 隊 により 逮 捕 され 12 月 に 有 罪 判 決 を 受 けたものである 懲 戒 処 分 は 同 年 10 月 に 免 職 とした 同 3 等 空 曹 は 平 成 13 年 頃 好 奇 心 から 外 出 先 の 都 市 部 街 頭 で 部 外 者 から 大 麻 を 購 入 使 用 したことが 数 回 あり また 平 成 17 年 9 月 やはり 好 奇 心 から 都 市 部 街 頭 で 部 外 者 から 覚 せい 剤 を 購 入 し 遊 興 店 等 で 使 用 した 所 属 階 級 等 概 要 中 部 警 戒 管 制 団 覚 せい 剤 取 締 法 違 反 容 疑 で 平 成 17 年 9 月 28 日 逮 捕 3 等 空 曹 (30 歳 ) 平 成 17 年 10 月 18 日 懲 戒 免 職 平 成 17 年 12 月 2 日 判 決 ( 懲 役 1 年 6 月 執 行 猶 予 3 年 )
薬 物 検 査 ( 尿 検 査 ) 制 度 について ( 別 紙 6) 1 目 的 薬 物 乱 用 を 未 然 に 防 止 すること 等 により 厳 正 な 規 律 を 保 持 する 2 薬 物 検 査 の 実 施 体 制 各 幕 僚 長 の 下 検 査 実 施 に 必 要 な 要 員 を 指 定 して 実 施 する 3 検 査 対 象 者 の 選 定 次 のいずれかの 方 法 により 幕 僚 長 が 検 査 対 象 者 を 選 定 する (1) 無 作 為 に 抽 出 した 隊 員 を 個 々に 選 定 する 方 法 (2) 無 作 為 又 は 有 意 に 抽 出 した 部 隊 等 に 属 する 隊 員 全 員 を 選 定 する 方 法 (3) 上 記 を 組 み 合 わせた 方 法 (4)その 他 幕 僚 長 が 特 に 必 要 と 認 める 方 法 4 検 査 の 実 施 検 査 の 実 効 性 を 確 保 するため 検 査 対 象 者 への 告 知 は 原 則 として 薬 物 検 査 の 実 施 日 に 行 う 検 査 の 実 施 に 先 立 ち 書 面 により 検 査 対 象 者 の 同 意 を 得 る 尿 検 査 キットにより 検 査 を 実 施 し 必 要 に 応 じて 再 検 査 等 を 行 う 薬 物 乱 用 の 疑 いが 認 められた 場 合 には 捜 査 機 関 への 通 報 等 を 行 う 5 同 意 しない 者 の 取 り 扱 い 同 意 しない 理 由 を 聴 取 し 改 めて 受 検 を 求 める 上 記 の 求 めにかかわらず なお 同 意 しないときは その 旨 検 査 記 録 と して 保 管 する 幕 僚 長 は 同 意 しない 隊 員 を 改 めて 検 査 対 象 者 に 選 定 できる 検 査 記 録 は 捜 査 機 関 から 刑 事 訴 訟 法 第 197 条 第 2 項 に 基 づく 照 会 があったときは 提 出 する