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Session 3: 新 エネルギー 環 境 分 野 での 協 力 基 調 報 告 省 エネルギー 分 野 における 極 東 地 域 の 関 心 事 項 極 東 石 油 ガス 研 究 所 長 アレクサンドル グリコフ 今 後 5~10 年 間 の 再 生 可 能 エネルギー 源 を 利 用 した 発 電 設 備 の 開 発 によって 世 界 の 化 石 燃 料 の 需 要 も 安 定 するで あろう 現 在 再 生 エネルギー 源 の 割 合 は 先 進 国 では 20%に 達 している この 飛 躍 はここ15 年 間 に 起 こったもの で 次 の10 年 間 には 再 生 可 能 エネルギーの 割 合 が35%~ 40%になることが 期 待 されている 再 生 可 能 エネルギーによる 発 電 設 備 としては 小 型 水 力 海 洋 発 電 地 熱 風 力 太 陽 電 池 太 陽 熱 発 電 ヒートポ ンプ コージェネレーションシステムがある ロシアには 省 エネのための 連 邦 法 がある 省 エネ エ ネルギー 効 率 向 上 および 関 連 法 の 改 正 (2009 年 11 月 23 日 付 )に 関 する 連 邦 法 だ それから 2008 年 の ロシア 経 済 のエネルギー エコロジー 効 率 向 上 に 関 する 大 統 領 令 も ある さらに 2009 年 に 政 令 によって 承 認 された 省 エネ エネルギー 効 率 向 上 国 家 プログラム2020 がある このような 法 令 をバックグラウンドとし ロシアはエネ ルギー 効 率 の 向 上 に 大 きな 努 力 を 払 わなくてはならない 少 なくとも 消 費 エネルギーの 約 40%は エネルギー 効 率 の 向 上 によって 節 約 できるといわれている それは 石 油 換 算 で4 億 300 万 トン 原 油 随 伴 ガスのフレアリングを 削 減 する 分 を 加 算 すると 4 億 2,000 万 トンという 数 字 になる ロシア 経 済 の 成 長 の 大 きな 理 想 図 がこのエネルギー 効 率 向 上 の 中 にあると 言 っても 過 言 ではない したがって ロ シア 全 土 をガス 化 し 発 電 所 をガスで 動 かし また リファ イナリー 石 油 化 学 LNGを 発 展 させ それを 内 需 充 足 と 輸 出 の 両 方 に 活 かしていくことが 投 資 の 方 向 性 である ただし 再 生 可 能 エネルギー 源 による 大 型 の 発 電 設 備 が 本 格 的 にロシアに 入 ってくるには 10~20 年 かかると 思 わ れる 当 面 は ガス 化 ができない 地 域 で 使 われるような 自 家 消 費 用 の20kW 程 度 の 小 型 のものが 使 われていくであ ろう それも 組 合 せタイプのものになると 考 えている 例 えば 太 陽 電 池 パネルと 風 力 ソーラー 温 水 器 と 太 陽 電 池 パネル ガスコージェネと 太 陽 電 池 パネル ディーゼル コージェネと 太 陽 電 池 パネル またはディーゼルコージェ ネと 風 力 タービンというような 組 み 合 わせである 大 型 発 電 の 中 で 再 生 可 能 エネルギーを 導 入 できるのは 例 えば カムチャツカ 半 島 等 の 遠 隔 地 に 限 られてくるであ ろう つまり 燃 料 の 調 達 が 困 難 で LNGで 持 ち 込 むこ とも 難 しく コスト 高 になってしまう 地 域 である 沿 海 地 方 をはじめ 極 東 には 再 生 可 能 エネルギー 源 (ソー ラー 低 温 地 熱 等 )が 存 在 し それらを 導 入 し 運 転 して いる 経 験 を 若 干 ではあるがもっている 日 本 との 協 力 という 側 面 から 再 生 エネルギー 源 について 考 えると 日 本 の 技 術 で 関 心 があるのは 太 陽 電 池 パネル 風 力 で も2~30kWの 小 型 のもの ガスまたはLNGのコージェネレー ター( 電 力 で30kW 熱 併 給 で30~50kWの 出 力 ) ディーゼル コージェネレーター(30~50kW)である さらに 船 舶 用 の 重 油 などを 用 いたコージェネ 太 陽 熱 を 利 用 した 温 水 器 もある これらの 再 生 可 能 エネルギー 源 は 単 独 で 存 在 することは できず 今 のところ バックアップを 必 要 とする そうで なければ 信 頼 性 安 定 供 給 という 意 味 で まだまだ 追 いつ かないからである 特 に ロシアの 気 候 を 考 えると それ は 必 要 だ ただし 現 在 の 電 力 料 金 体 系 のもとでは ロシ アではコージェネの 方 が75~50%のコストで 発 電 できるの で 工 場 等 の 自 家 用 の 発 電 に 非 常 に 適 していると 考 えられる 日 本 との 関 係 に 戻 るが ガスを 使 った 製 品 熱 電 力 を 作 るためのコージェネタイプのものを 日 本 から 輸 入 するこ とを 希 望 する ミニガスタービン コージェネレーター 低 温 で 作 動 する 燃 料 電 池 が 望 ましい 最 も 良 いのは ロシ ア 国 内 で 共 同 生 産 をすることである ノックダウン 方 式 で 日 本 から 必 要 なものを 輸 入 してロシアで 組 み 立 てる 形 で ヒートポンプや 太 陽 電 池 風 力 発 電 設 備 をロシアで 作 るこ とを 希 望 する また 極 東 連 邦 大 学 内 には すでに 日 本 と の 協 力 の 中 で 省 エネ 実 証 プラントが 設 置 されている 沿 海 地 方 では 小 型 風 力 発 電 の 共 同 生 産 を 希 望 する 出 力 0.5~1kW 程 度 の 外 灯 用 で ソーラーもありうる さらに 2~10kW 程 度 の 住 宅 用 もしくは 中 小 企 業 用 の 自 家 発 電 の ものが 考 えられる この 場 合 も 日 本 からロシアに 主 な 部 品 例 えば ゴンドラや 羽 根 回 転 ユニットを 輸 入 し 外 灯 用 のソーラーパネルの 部 品 も 日 本 から 持 ってくる 一 方 ロシ アとしては 鉄 骨 部 材 やポール 杭 支 柱 などを 生 産 供 給 し ロシアで 組 立 て 据 え 付 けをする マーケティングや 販 売 も 30

ERINA REPORT No. 110 2013 MARCH ロシア側が行うというような協力形態が考えられる くという考え方である 次に 小型ソーラー発電設備の沿海地方での共同生産も 次の提案は 小型コージェネレーションシステムの共同 提案する 現在 ドイツ製等がかなり低価格になってきて 生産だ 電力と熱を併給する一戸建て住宅用のコージェネ はいるが 極東では2 3kWのものがいちばん相応しい レーションシステムである 30kW程度のディーゼルコー 価格的にも1Wあたり1ドル以下で発電できるソーラーパ ジェネ ガスコージェネ もしくは燃料電池のものでもよい ネルを日本からロシアに入れることが良いのではないか 今後のロシア市場を考えると 再生可能エネルギー源は その場合 ロシア側はインバーターやコントローラー ア まだ小型タイプが主流であろう 特に 都市部から離れた キュムレーター等を提供し 組立てと据え付けをするよう 遠隔地域においては このような設備の需要が今後 増え な協力関係ができるであろう 双方の役割分担を明確にし ていくと思われる 一方 都市部ではガス化のための設備 コストを抑え マーケティングを行い 販路を拡大してい が日本との協力の中心になっていくであろう 報告① 風力発電 太陽光システムについて WINPRO 海外事業部事業推進部長 奥谷明 弊社は2003年頃から 風力をメーンとしたシステムの開 ている また 大きなプラントを意識して設置できるよう 発 設計 販売をしている 原子力や二酸化炭素を発生す になっている るものよりは 人間にやさしいエネルギー源を最大限に供 さらに一般住宅向けに ソーラーと風力と蓄電システム 給できる企業を目指してスタートした の総合システムがある 国内である程度出ており 海外で 製品群としては 風力発電 ソーラーパネル 蓄電池の三 も ア ン ゴ ラ モ ザ ン 点セットで開発してい ビーク 上海などに出 る 風力発電は基本的 ている にハイブリッド道路型 将来的にロシアで生 カスタマイズモデルで 産して販売していく方 あり 太陽光発電を組 向で 今回 弊社と極 み合わせた道路灯 道 東石油ガス研究所との 路カメラ塔などである 間で基本的な協力の合 太陽光システムは 意ができた ご協力い 極寒地仕様になってお ただいた関係各位にお り マイナス40 50 礼申し上げたい まで対応可能かと考え 31

ERINA REPORT No. 110 2013 MARCH 報告② エネルギーを使う家からつくる家へ マイホーム発電 北陸ガス 営業部長 渡辺義彦 当社の本社は 新潟市にある 設立は1913年で 2013年 6月に創立100周年を迎える 4市1町にガスを供給し 需要家件数は約36万件 ガス販売量は約3億4千万m3で 家庭用のお客様が約94 を占め 家庭用の販売量シェアは 46 となっている 東日本大震災以降 節電 省エネが社会的要請になって おり ガスで発電しながらお湯を作ることができる エネ ファーム への関心が高まっている エネファームとは エネルギーとファーム 農場 を合わせた造語で 自分の エネルギーを自分で作ることからイメージし 名付けられた システムと言える また エネファームは家庭の電力負荷 エネファームで使用する天然ガスは 日本国内では新潟 の変動に合わせて自動で発電量を変動させる 負荷追従発 千葉等で産出するが 国内全体の需要に対してわずかな量 電 を行う 定格で700Wの発電能力を持つが その発電 しかなく 需要のほとんどをLNGに頼っている LNGは で1年間の電気使用量のうち60 70 を賄うことができる 海外から輸入した段階ですでに精製されているので ガス 弊 社 は 2012年 8 月 1 日 か ら 自 立 運 転 機 能 付 き エ ネ 成分中にCOや有毒物を含まない また 天然ガスは化石 ファームの販売を開始した 東日本大震災後 計画停電の 燃料の中で最もCO2やNOxの排出が少なく ガス成分中に 実施や節電の影響から 停電時においても使用可能なエネ 硫黄分を含まないため SOxを全く排出しないクリーンな ファームが要望されてきた 自立運転機能付エネファーム エネルギーであると言える は エネファームが発電中であれば停電が発生した場合で エネファームは天然ガスに含まれる水素を取り出し 空 も 系統電力から自立して発電を継続することができる 気中の酸素と化学反応を起こして発電する エネファーム 次に 自立運転機能付エコウィルについてご紹介する の発電出力は 最大700W 燃料の持つエネルギーを燃や エコウィルは エネファームと同じく 家庭でガスから電 さずに直接利用するので 効率よく発電することができる 気と熱を作るコージェネレーションシステムである エネ 電気はCO2を出さないからエコ と言われるが それ ファームは燃料電池だが エコウィルは小型のガスエンジ は家庭で使用する場合に限られる 電力会社が製造する電 ンで発電する 発電と同時にエンジンからの排熱や排気ガ 気は石油や石炭 天然ガスなどを燃やして作られるが そ スの熱を回収し 給湯や暖房に利用できる 発電効率はエ の利用率は約40 にすぎない 発電所と家庭との距離が離 ネファームの38.5 に対し26.3 総合効率は94 に対し れているため 発電時に発生する熱エネルギーを活用する 92 より熱需要が多いご家庭向きとなる 2012年春 コ ことが出来ず さらに送電線から送られる間にロスも生じ ンパクトで省スペース化した新型が登場したのに続き 11 ることで 一次エネルギーの約60 は使われないまま海や 月初旬より自立運転機能がついたエコウィルも販売され 大気に捨てられている マイホーム発電のエネファームは た 通常時は 家庭内の熱需要に合わせ 定格で1.0kW エネルギーを使う場所で電気を作るので送電ロスがなく 発電する 停電時には 簡単な操作で自立運転を行い 専 発電時の排熱を給湯や暖房に利用することで総合効率は約 用コンセントから最大980Wまで使用することができる 94 に上る エネファームと違い 発電中以外の時に停電しても運転す エネファームは電気を自宅で作り その電気を作る際に ることができる 出る熱を給湯に利用する 更に ガス温水式冷暖房システ 最後に エネファームの活用による低炭素社会実現に向 ムと組み合わせることで 床暖房やミストサウナなど よ けた取り組みを紹介する エネルギー需要増加の著しい家 り快適な設備へも利用することができる エネファームは 庭部門における省エネ対策は 重要な課題となっている 快適に暮らしながらもエコにつながる まさに無駄のない 省エネ 節電を目的に 家庭での太陽光発電設備導入が活 32

発 になっているが 家 庭 用 の 消 費 エネルギーの 約 半 分 が 給 湯 暖 房 用 であり 更 なる 省 エネを 実 現 するには 電 力 だけ でなく 熱 も 含 めたトータルなエネルギーマネジメントが 重 要 となる ガス 業 界 およびハウスメーカーでは 高 い 発 電 効 率 を 有 し 同 時 に 発 生 する 熱 を 給 湯 暖 房 にも 利 用 可 能 な 燃 料 電 池 を 核 とし さらに 太 陽 電 池 と 蓄 電 池 を 組 み 合 わ せ 効 果 的 に 制 御 することで 一 層 省 エネルギー 性 を 高 め ることができる スマートエネルギーハウス の 普 及 に 向 け 取 り 組 んでいる さらに 東 京 ガスで 実 証 試 験 を 進 めている 集 合 住 宅 版 スマートハウス を 紹 介 したい スマートエネルギーハウ スでは エネルギーの 効 果 的 な 利 用 が 家 庭 内 に 留 まるが も 必 要 である 横 浜 市 磯 子 区 に 建 設 された 地 下 1 階 地 上 4 階 建 ての 集 合 住 宅 (24 戸 )では 家 庭 用 燃 料 電 池 エネ ファーム 太 陽 熱 利 用 ガス 温 水 システム SOLAMO(ソ ラモ) 太 陽 光 発 電 装 置 等 の 分 散 型 エネルギーシステムを 最 大 限 に 導 入 し かつ 住 棟 全 体 で 熱 電 気 を 融 通 すること で 低 炭 素 化 と 可 能 な 限 りのゼロ エネルギー 化 を 図 って いる この 施 設 では 初 年 度 同 等 の 標 準 的 な 集 合 住 宅 と 比 較 して 約 4 割 の 一 次 エネルギー 削 減 と 約 3 割 のCO 2 削 減 を 見 込 んでいる 将 来 的 には 集 合 住 宅 だけでなく 個 別 住 宅 にも 応 用 することで より 効 果 的 にエネルギー 利 用 を 行 い 節 電 および 低 炭 素 化 社 会 の 実 現 に 繋 げていきたい と 考 えている 今 後 は 広 い 視 点 でエネルギーを 効 果 的 に 利 用 していくこと 報 告 3 沿 海 地 方 におけるエネルギーと 環 境 の 関 係 環 境 プログラム 審 査 放 射 線 安 全 部 主 席 顧 問 沿 海 地 方 行 政 府 天 然 資 源 環 境 保 護 局 ユーリー タラセンコ エネルギー 産 業 は 近 代 的 な 社 会 経 済 発 展 の 基 盤 であ ると 同 時 に 環 境 汚 染 環 境 破 壊 につながる 産 業 分 野 でも ある 近 代 のエネルギー 産 業 の 発 展 は 地 方 規 模 から 世 界 規 模 にいたるまで 環 境 への 甚 大 な 影 響 と 結 び 付 いている 大 気 への 大 量 の 有 害 放 出 物 ( 粉 塵 窒 素 酸 化 物 硫 黄 炭 素 ベンズピレン 汚 水 焼 却 灰 等 )が 石 炭 火 力 発 電 所 周 辺 で 非 常 に 深 刻 な 問 題 になっている 長 きにわたりエネルギー 産 業 は 特 に 大 気 中 への 有 害 物 質 の 排 出 産 業 廃 棄 物 の 排 出 および 埋 設 に 関 して 沿 海 地 方 における 環 境 汚 染 源 であり また 工 業 用 水 の 主 要 な 消 費 者 でもあった APEC 首 脳 会 議 の 準 備 段 階 で 沿 海 地 方 では 数 多 くの 環 境 保 護 事 業 が 実 施 された 結 果 エネルギー 産 業 における 数 十 年 来 の 環 境 問 題 が 数 多 く 解 決 された 有 害 物 質 の 排 出 量 の 削 減 に 最 も 貢 献 したのは ウラジオストクのエネルギー 関 連 施 設 (ウラジオストク 第 1 第 2 熱 併 給 発 電 所 給 熱 センター セベルナヤ )のLNGへの 燃 料 転 換 だった 2011 年 度 のガス 化 事 業 の 一 環 で ウラジオストク 第 1 熱 併 給 発 電 所 と セベルナヤ が 近 代 化 改 修 され 今 年 1 月 以 降 天 然 ガスを 使 って 運 転 している 公 式 統 計 データによ ると これらの 事 業 の 結 果 2011 年 には2010 年 度 に 比 べ 大 気 への 有 害 物 質 の 放 出 量 が26.3%(1 万 2,960トン) 減 少 し 個 体 廃 棄 物 も34%(1 万 トン) 減 った ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 は 極 東 電 力 支 社 の 沿 海 地 方 電 力 の 傘 下 にあり 沿 海 地 方 南 部 で 最 大 の 出 力 を 持 つ 発 電 所 (497MW 1,051Gcal/h)である そして それが 大 きな 汚 染 源 であることも 事 実 である 極 東 電 力 の データによると 2010 年 の 発 電 量 が208.6 万 kw 熱 量 は 320.8 万 Gcalとなっている 大 気 中 への 固 体 廃 棄 物 の 排 出 量 は4 万 9,340トン(うち 石 炭 灰 が2 万 9,410トン) ガス 状 物 質 が1 万 9,922トン(うちSO 2 が1 万 3,270トン NO 2 が4,555 トン COが1,353トン) 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 は384 万 1,074 トンとなっている また ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 の 運 転 の 結 果 大 きな 問 題 となったのは 1980 年 以 降 使 用 する 石 炭 のカロリーが 大 幅 に 低 下 したことだ 灰 含 有 量 が3 倍 (18%)に 達 し 既 存 の 石 炭 灰 の 集 積 場 がすぐに 一 杯 になるという 問 題 が 起 きた そのため 抜 本 的 な 技 術 刷 新 を 施 さずに 今 後 も 発 電 所 を 運 転 していくことは 環 境 安 全 という 観 点 から 大 いに 憂 慮 された 飛 散 粉 塵 (フライ アッシュ)による 近 隣 集 落 の 大 気 汚 染 も 問 題 であった こうした 問 題 の 解 決 のために 2013 年 までの 極 東 ザ バイカル 経 済 社 会 発 展 連 邦 特 別 プログラムのサブプロ グラム アジア 太 平 洋 地 域 における 国 際 協 力 拠 点 として 33

のウラジオストク 市 の 発 展 の 枠 内 で ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 の 改 修 が 行 われ 石 炭 から 天 然 ガスへの 燃 料 転 換 が 行 われた この 投 資 総 額 は54.4 億 ドルに 上 り す べて 極 東 電 力 が 負 担 することになっている このような 改 修 工 事 が 行 われた 結 果 石 炭 の 消 費 量 は 350 万 トン(2010 年 )から78.2 万 トン(2012 年 )になり 2014 年 度 にはゼロになる 予 定 である また 石 炭 灰 について は 2010 年 には62 万 8,718トン 出 ていたが 2011 年 には52.6 万 トンに 2012 年 には14.7 万 トンに さらに2013 年 には1.64 万 トンになる 見 込 みである 粉 塵 に 関 しては 2010 年 に2.94 万 トンだったものが 2011 年 には2.5 万 トン 2012 年 には 6,000トン 2013 年 には665トンになる SO 2 の 排 出 量 も 2010 年 に1 万 3,270トンだったが 2014 年 には59トンレベ ルに 達 する 予 定 である 同 様 に NO 2 の 排 出 量 は2010 年 に は4,555トンだったが 2014 年 には2,568トンに 減 少 する 見 込 みである ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 改 修 の 枠 内 で 石 炭 灰 のリサイクルも 行 われており 2013 年 に 終 了 する 予 定 であ る 石 炭 灰 については プロメジュトチナヤ 湾 の36ヘクター ルの 敷 地 とゴルノスタイ 湾 の14ヘクタールの 敷 地 で 砂 利 を 上 にまき 土 で 覆 って 緑 化 する 同 施 設 の 改 修 が 終 了 すれば 住 民 の 環 境 安 全 が 向 上 し 蓄 積 した 環 境 負 荷 が 解 消 されるであろう 連 邦 消 費 者 保 護 福 利 監 督 局 沿 海 地 方 支 部 の 評 価 によると ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 で 実 施 された 事 業 は ウラジオストク 市 民 の 罹 病 率 および 死 亡 率 の 安 定 化 その 後 の 低 下 を 促 進 す るものとみられている 同 時 に 到 達 した 水 準 に 甘 んじる 理 由 はない 今 後 も エネルギー 生 産 活 動 のエコ 化 ( 水 の 循 環 システムの 導 入 工 業 排 水 処 理 施 設 の 建 設 石 炭 灰 を 含 む 産 業 廃 棄 物 の 処 理 ) を 継 続 していく 必 要 がある 環 境 へのネガティブな 影 響 の 軽 減 を 目 的 とする 環 境 政 策 が 極 東 電 力 で 推 進 されているこ とを 踏 まえれば 計 画 されている 環 境 保 護 事 業 が 成 功 裏 に 実 行 されることに 疑 いはない 沿 海 地 方 は 省 資 源 で 環 境 安 全 を 確 保 する 高 度 技 術 の 導 入 および 環 境 保 護 面 での 投 資 案 件 において 外 国 のパー トナーとのビジネスおよび 互 恵 的 協 力 の 拡 大 発 展 に 関 心 を 持 っている 沿 海 地 方 には 二 次 エネルギー 資 源 等 とし てのゴミのリサイクルと 処 理 に 関 連 する 投 資 案 件 を 実 行 す るための 大 きなポテンシャルがある 目 下 沿 海 地 方 と 新 潟 県 の 企 業 の 参 加 で この 分 野 の 日 ロ 共 同 プロジェクトを 実 行 する 計 画 がある 同 プロジェクトの 今 後 の 前 進 と 必 要 とされる 実 用 的 情 報 の 入 手 中 国 における 同 様 のプロ ジェクトの 成 功 経 験 の 検 討 分 析 プロジェクトの 共 同 活 動 計 画 の 策 定 を 目 的 として 沿 海 地 方 代 表 団 の 新 潟 県 訪 問 が 検 討 されている 当 然 ながら 新 潟 県 新 潟 市 ERINA からの 協 力 は 重 要 かつ 有 益 なものとなる 沿 海 地 方 政 府 は 近 々 2013~2017 年 の 新 しい 国 の 環 境 保 護 プログラムを 承 認 する 予 定 である この 中 では わが 地 方 の 最 も 焦 眉 の 環 境 問 題 の 解 決 と 環 境 保 護 分 野 の 投 資 案 件 支 援 ための 事 業 が 見 込 まれている 住 民 の 新 しいライフ クォリティ 快 適 な 居 住 環 境 の 整 備 は 沿 海 地 方 の 社 会 経 済 発 展 における 優 先 事 項 の 一 つである エネルギー 産 業 の 拡 大 発 展 と 環 境 保 護 との 間 のバラン ス 問 題 は 今 日 世 界 の 主 要 国 共 通 の 課 題 である このこ とに 立 脚 すれば 環 境 保 護 分 野 での 長 期 的 互 恵 的 な 日 ロ 協 力 はさらに 大 きな 収 穫 を 得 るチャンスを 秘 めている そ のため 日 露 エネルギー 環 境 対 話 イン 新 潟 は 特 に 有 益 なものであり エネルギー 産 業 の 発 展 に 際 した 環 境 安 全 の 確 保 について 協 議 を 続 けることは 目 的 にかなっている この 点 で 自 治 体 の 果 たす 役 割 も 小 さくない 沿 海 地 方 天 然 資 源 環 境 保 護 局 としても これに 全 力 を 傾 ける 用 意 が ある 質 疑 応 答 住 友 商 事 富 田 実 嗣 今 日 の 話 で ロシアでもかなり 省 エネへの 意 識 が 出 てき たと 感 じている ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 につい てであるが サハリンからのガスが 不 足 してガス 化 があま り 進 んでいないという 情 報 もあり 事 実 関 係 を 確 認 したい また 沿 海 地 方 でのガス 化 学 石 油 化 学 の 計 画 がある 中 で 実 際 に 電 力 をどのように 確 保 していくのかについても 教 え てほしい 沿 海 地 方 行 政 府 ニコライ ロブイギン ウラジオストク 第 2 熱 併 給 発 電 所 へのガス 供 給 は 元 々3 段 階 で 計 画 されている いまは 第 2 段 階 まで 終 了 した 2013 年 には 残 り6つのボイラーをガス 化 する 第 3 段 階 に 移 行 する また 極 東 電 力 で 進 めているボストーク 熱 併 給 発 電 所 プロジェクトなどもある 今 現 在 で 必 要 な 量 のガスは 流 れてきている 34

極 東 石 油 ガス 研 究 所 アレクサンドル グリコフ マイホーム 発 電 について 興 味 深 く 聞 かせていただいた ウラジオストクのガス 化 についても 住 宅 地 でのガス 化 を 進 めて 家 庭 内 でエネルギーをつくれれば 素 晴 らしい ロシ ア 水 力 公 社 などが 参 加 して 集 合 住 宅 の 省 エネプロジェク トが 進 んでいるが ガスを 使 っての 可 能 性 や 貴 社 の 協 力 可 能 性 について 伺 いたい 北 陸 ガス 渡 辺 義 彦 都 市 ガス 業 界 は 一 定 のエリアでのガス 供 給 を 業 務 として いるので 技 術 的 な 協 力 はメーカーの 対 応 となる エネ ファームであれば 東 芝 パナソニックがメーンである 家 庭 での 発 電 は 災 害 時 の 地 域 の 緊 急 発 電 システムとして も 最 低 限 度 可 能 となる ERINA 前 田 奉 司 ゴミ 処 理 問 題 については 日 ロ 政 府 間 協 議 でも 一 つの 案 件 になっている ロシア 側 からの 提 案 は 新 潟 県 新 潟 市 ERINAで 相 談 し 検 討 させていただく 日 揮 坂 口 賢 極 東 地 域 におけるエネルギーのマスタープランというよ うなものはあるか また 石 油 精 製 は 生 産 国 での 精 製 が 盛 んになってきているが 極 東 での 精 製 の 計 画 があれば 教 え ていただきたい 沿 海 地 方 行 政 府 ニコライ ロブイギン エネルギー 産 業 発 展 計 画 は エネルギー 省 と 極 東 連 邦 管 区 大 統 領 全 権 代 表 部 今 の 極 東 発 展 省 とが 一 緒 に 作 成 して いる 各 構 成 主 体 の 行 政 府 から 集 まって 2025 年 までの 電 力 発 展 プログラム を 作 成 し 2012 年 に 承 認 された 石 油 ガスについても 同 様 の 計 画 がある エネルギー 省 が 管 轄 し ている ESPOは 現 在 1,500 万 トン 程 度 の 輸 送 だが 第 2 期 工 事 が 年 末 に 終 了 すると 約 3,000 万 トンが 運 ばれる 将 来 的 には5,000 万 トンが 太 平 洋 沿 岸 まで 運 ばれる 計 画 である 既 に 申 し 上 げたように 製 油 所 では700 万 トンしか 精 製 さ れない だからこの 量 で 充 分 だと 思 われる ガスプロム インベスト ボストーク ウラジーミル シ モニョーノク 今 年 6 月 今 後 のエネルギー 発 展 戦 略 の 構 築 を 目 的 とし た 大 統 領 直 属 の 委 員 会 がつくられた 電 力 石 油 ガスの 相 互 関 係 を 見 ながら 今 後 の 発 展 方 向 を 検 討 する ERINA 杉 本 侃 エネルギー 政 策 には まずロシア 全 体 を 網 羅 する 2030 年 までの 長 期 エネルギー 戦 略 がある その 中 で 極 東 に ついても 石 油 ガス 石 炭 などについての 方 向 が 描 かれて いる 天 然 ガスについては 東 方 ガスプログラム という 極 東 を 含 む 東 部 地 域 の 計 画 がある 地 域 別 では 極 東 ザバイカルプログラム があり 2013 年 までを 対 象 に エ ネルギー 部 門 を 含 む 詳 細 な 計 画 がある 現 在 2018 年 まで 延 長 するプログラムが 策 定 中 で 対 象 地 域 がイルクーツク 州 を 含 む 極 東 バイカル 地 域 となる 35