1 ICT 利 活 用 教 育 推 進 の 背 景 と 効 果 < 現 状 ( 事 業 推 進 の 背 景 )> 高 度 情 報 化 社 会 への 対 応 (ICT 機 器 の 整 備 普 及 に 伴 い 教 育 の 情 報 化 は 必 至 ) 学 力 向 上 の 取 組 強 化 ( 全 国 学 力

平 成 25 年 12 月 佐 賀 県 が 進 める 先 進 的 ICT 利 活 用 教 育 推 進 事 業 の 取 組 状 況 と 学 習 用 パソコン 導 入 の 背 景 (VOL.3) 佐 賀 県 教 育 委 員 会

1 ICT 利 活 用 教 育 推 進 の 背 景 と 効 果 < 現 状 ( 事 業 推 進 の 背 景 )> 高 度 情 報 化 社 会 への 対 応 (ICT 機 器 の 整 備 普 及 に 伴 い 教 育 の 情 報 化 は 必 至 ) 学 力 向 上 の 取 組 強 化 ( 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 やPISA 調 査 等 の 結 果 分 析 等 からの 検 討 ) 通 常 の 学 校 や 教 室 外 でも 質 の 高 い 教 育 の 確 保 を 求 める 要 望 が 拡 大 新 型 インフルエンザ 発 生 時 の 対 応 地 震 や 風 水 害 などの 自 然 災 害 発 生 時 の 対 応 不 登 校 や 特 別 支 援 教 育 対 象 者 への 対 応 < 期 待 される 効 果 > 教 育 の 質 の 向 上 児 童 生 徒 の 学 力 向 上 1 学 びの 質 の 向 上 ( 子 どもが 変 わる) 2 教 師 の 指 導 の 質 の 向 上 ( 授 業 が 変 わる) 3 学 校 運 営 の 改 善 事 務 負 担 の 軽 減 ( 学 校 が 変 わる) 4 いつでもどこでも 良 質 な 学 習 機 会 の 提 供 ( 新 たな 教 育 の 実 現 ) 2

2 教 育 の 情 報 化 に 向 けた 近 年 の 国 の 動 き 教 育 の 情 報 化 ビジョン ( 平 成 23 年 4 月 ) 総 務 省 フューチャースクール 推 進 事 業 文 部 科 学 省 学 びのイノベーション 事 業 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 ( 平 成 25 年 6 月 ) * ICTの 活 用 等 による 新 たな 学 びの 推 進 を 明 示 ~ 第 二 次 安 倍 内 閣 の 新 たなIT 戦 略 ~ 短 期 中 期 長 期 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2020 年 2021 年 IT 利 活 用 に 関 する 実 証 研 究 の 実 施 教 育 環 境 のIT 化 ( 最 適 な 教 育 ITシ ステムの 確 立 ) フューチャースクール 推 進 事 業 学 びのイノベーション 事 業 クラウドを 活 用 した 学 校 家 庭 をシームレスで つなげる 教 育 学 習 環 境 の 構 築 確 立 総 務 省 めざす 姿 1 人 1 台 の 情 報 端 末 による 教 育 の 全 国 的 な 普 及 展 開 と 教 育 ITシステムの 標 準 化 総 務 省 文 科 省 デジタル 教 科 書 教 材 の 導 入 普 及 促 進 に 向 けた 環 境 整 備 総 務 省 文 科 省 学 校 教 育 でのIT 利 活 用 による 授 業 革 新 の 実 現 *デジタル 教 科 書 教 材 の 導 入 *IWB( 電 子 黒 板 )の 整 備 (1クラスに1 台 ) * 情 報 端 末 の 導 入 ( 児 童 生 徒 1 人 1 台 ) 3

3 佐 賀 県 での 事 業 推 進 の 取 組 ( 概 要 ) < 目 的 > 教 育 の 質 の 向 上 と 児 童 生 徒 の 学 力 向 上 < 内 容 > 人 材 育 成 とICT 機 器 の 整 備 新 教 育 情 報 システムの 構 築 < 事 業 推 進 のロードマップ( 概 要 )> H23 年 度 実 証 研 究 事 業 計 画 の 策 定 着 手 (Aグループ) 県 立 致 遠 館 中 学 校 県 立 武 雄 青 陵 中 学 校 (Bグループ) 太 良 町 玄 海 町 立 学 校 ( 市 町 教 育 委 員 会 代 表 ) (Cグループ) 県 立 中 原 特 別 支 援 学 校 ( 病 弱 中 学 部 ) H24 年 度 ~ 実 践 展 開 県 全 域 への 拡 大 県 立 学 校 の 対 象 拡 大 県 立 中 学 校 と 特 別 支 援 学 校 ( 小 中 )は 全 校 で 実 践 県 立 高 校 での 実 証 研 究 開 始 市 町 での 事 業 促 進 支 援 全 県 展 開 への 環 境 整 備 H25 年 度 ~ 情 報 発 信 佐 賀 県 スタイルの 確 立 〇 県 立 学 校 全 体 で 本 格 実 施 〇 市 町 での 事 業 促 進 支 援 新 たな 学 習 スタイル の 構 築 と 浸 透 他 の 実 践 実 証 研 究 との 連 携 4

( 資 料 1) 可 能 となる 新 たな 学 習 環 境 の 構 築 ~ いつでも どこでも 誰 でも 良 質 な 学 びを 可 能 とする 新 たな 仕 組 みづくり~ 学 校 内 教 育 委 員 会 等 / 企 業 等 専 用 サーバの 活 用 ( 個 人 認 証 ~ 暗 号 化 等 ) 各 学 校 の 情 報 管 理 活 用 サポート 学 校 児 童 生 徒 への 教 材 提 供 ( 教 師 の 授 業 支 援 や 協 働 学 習 支 援 等 ) 学 力 向 上 は 授 業 改 善 から 専 用 回 線 ( 公 共 ネット) 佐 賀 県 教 育 クラウド 学 習 管 理 教 材 管 理 校 務 管 理 (SEI-Net) ポータル 教 職 員 用 学 習 者 用 インターネット ( 双 方 向 通 信 ) 家 庭 等 ICT 機 器 無 線 LAN 導 入 で 変 わる 学 習 スタイル 学 習 用 PC 等 を 活 用 して 自 宅 でも 調 べ 学 習 などの 家 庭 学 習 が 容 易 メールでの 質 問 相 談 等 教 師 はオンライン 上 で 実 施 状 況 の 把 握 が 可 能 保 護 者 は PCやス マートフォン 等 から 学 校 行 事 や 授 業 状 況 の 確 認 などの 把 握 が 容 易 学 校 との 相 互 の 情 報 交 換 等 が 可 能 5

4 全 県 での 事 業 推 進 教 職 員 の 指 導 力 向 上 推 進 協 議 会 県 と 市 町 との 連 携 県 全 体 の 学 力 向 上 に 向 けた 県 と 市 町 との 連 携 強 化 ( 県 と 全 市 町 の 教 育 長 が 委 員 として 参 加 ) 県 ( 教 育 委 員 会 ) 事 業 全 体 のマネジメント 施 策 の 策 定 管 理 教 職 員 研 修 の 総 括 ( 推 進 リーダー 研 修 の 実 施 校 内 研 修 支 援 ) モデル 指 導 案 指 導 計 画 の 策 定 他 社 会 の 動 きを 見 据 えた 学 校 運 営 ( 高 度 情 報 化 グローバル 化 への 対 応 ) 校 長 推 進 リーダー 全 職 員 主 役 は 児 童 生 徒 教 職 員 のスキルアップを 機 器 整 備 に 先 行 して 実 施 推 進 リーダーを 中 心 とした 日 常 的 な 校 内 研 修 の 実 施 6

( 資 料 2) 教 職 員 研 修 の 成 果 < 教 職 員 研 修 の 実 施 によるスキルアップの 状 況 比 較 ( 対 象 は 全 公 立 小 中 高 特 別 支 援 学 校 )> 100.0 公 立 全 体 市 町 立 小 市 町 立 中 県 立 学 校 95.7 92.4 90.0 80.0 H23: 管 理 職 研 修 開 始 H24: 推 進 リーダー 研 修 校 内 研 修 の 強 化 90.2 89.9 70.0 60.0 50.0 67.3 54.3 48.4 47.1 68.8 67.9 56.1 55.6 50.4 50.9 49.2 47.5 69.9 59.2 55.5 51.5 68.3 61.6 60.6 54.6 40.0 H20.3 H21.3 H22.3 H23.3 H24.3 H25.3 ( 分 析 ) 文 科 省 実 施 学 校 における 教 育 の 情 報 化 の 実 態 調 査 の 結 果 において 授 業 中 にICTを 活 用 して 指 導 することができる と 回 答 した 割 合 は 着 実 に 向 上 7

5 県 立 学 校 での 機 器 整 備 の 状 況 具 体 的 取 組 H23 H24 H25 H26 ICT 機 器 の 整 備 電 子 黒 板 情 報 端 末 等 県 立 中 学 校 ( 併 設 型 中 高 一 貫 教 育 校 ) < 全 4 校 > 県 立 高 校 < 全 36 校 > 実 証 研 究 (2 校 ) 電 子 黒 板 : 全 教 室 情 報 端 末 : 全 生 徒 - - - 全 校 で 実 施 電 子 黒 板 : 全 教 室 情 報 端 末 : 全 生 徒 実 証 研 究 (5 校 ) 電 子 黒 板 : 全 教 室 情 報 端 末 : 新 入 生 - - - 研 修 用 電 子 黒 板 の 整 備 ( 特 別 教 室 ) * 実 証 研 究 を 継 続 全 校 で 部 分 実 施 電 子 黒 板 : 全 教 室 - 全 校 で 実 施 情 報 端 末 : 新 入 生 特 別 支 援 学 校 < 全 8 校 > 実 証 研 究 (3 校 ) 情 報 端 末 : 一 部 生 徒 - - - - 全 校 ( 小 中 )で 実 施 電 子 黒 板 : 全 教 室 情 報 端 末 : 全 生 徒 全 校 ( 高 )で 実 施 電 子 黒 板 : 全 教 室 情 報 端 末 : 新 入 生 新 教 育 情 報 システム の 設 計 構 築 試 作 版 での 検 証 設 計 構 築 運 用 ( 校 務 管 理 から 順 次 開 始 ) 人 材 育 成 ( 教 職 員 研 修 ) 教 職 員 研 修 推 進 リーダー 研 修 第 1 期 : 内 容 理 解 活 カ イト フ ック の 作 成 配 付 第 2 期 : 実 践 力 養 成 指 導 法 の 改 善 活 ガイドブックの 充 実 第 3 期 : 改 善 充 実 8

( 資 料 3) 県 立 高 校 における 端 末 選 定 の 経 緯 (1) 平 成 23 年 4 月 事 業 開 始 ( 県 立 中 特 別 支 援 学 校 ) (2) 平 成 24 年 4 月 県 立 高 校 での 実 証 に 着 手 (3) 平 成 24 年 11 月 対 象 校 の 拡 大 ( 実 証 機 種 の 追 加 ) (4) 平 成 25 年 6 月 検 討 委 員 会 からの 意 見 聴 取 教 育 委 員 会 からの 素 案 の 提 示 端 末 選 定 検 討 委 員 会 との 協 議 (5) 平 成 25 年 7 月 選 定 結 果 の 公 表 県 立 高 校 で 平 成 26 年 度 に 導 入 する 学 習 用 PCを Windows8Proタブレットとする ことを 発 表 9

( 参 考 4) 端 末 選 定 に 当 たっての 評 価 項 目 1 教 材 確 保 2 操 作 性 評 価 の 視 点 ( 大 項 目 ) 生 徒 教 師 学 校 生 徒 教 師 学 校 実 証 校 での 実 績 で 比 較 評 価 内 容 ( 小 項 目 ) 学 習 用 デジタル 教 科 書 デジタル 教 材 ドリル 教 材 等 デジタル 教 科 書 ( 指 導 用 学 習 用 ) 自 作 教 材 共 有 教 材 等 タッチパネルの 応 答 性 駆 動 時 間 重 量 携 帯 性 等 電 子 黒 板 との 親 和 性 生 徒 用 端 末 の 制 御 等 購 入 価 格 ( 保 障 費 を 含 む) 周 辺 機 器 基 本 ソフトの 価 格 評 価 3 価 格 保 守 管 理 経 費 等 ( 備 考 ) 上 記 の 評 価 項 目 に 沿 って まず 導 入 候 補 を ipad とWindows8TB に 絞 り 実 証 研 究 を 行 った 上 で 端 末 選 定 検 討 委 員 会 からの 意 見 を 踏 まえて 決 定 全 項 目 の 総 合 評 価 10

6 新 教 育 情 報 システム(SEI-Net)の 開 発 運 用 * 教 師 の 事 務 負 担 軽 減 と 新 たな 学 習 環 境 の 構 築 校 務 管 理 ( 支 援 )システム LCMS 教 材 管 理 システム LMS 学 習 管 理 システム 指 導 者 用 の 電 子 管 理 システム 学 籍 情 報 管 理 出 欠 管 理 学 校 保 健 情 報 管 理 メール 配 信 他 学 習 者 と 指 導 者 の 相 互 通 信 のベースとなる 教 育 管 理 システム 学 習 者 の 登 録 学 習 の 進 捗 管 理 成 績 管 理 学 習 状 況 確 認 履 歴 管 理 教 材 学 習 コンテンツの 制 作 登 録 配 信 eラーニング 遠 隔 学 習 支 援 他 平 成 25 年 4 月 から 稼 働 ( 順 次 機 能 拡 張 ) 11

( 参 考 5) 教 師 用 児 童 生 徒 用 ポータル 画 面 の 例 12

( 参 考 5) 教 師 用 児 童 生 徒 用 ポータル 画 面 の 例 13

( 参 考 5) 教 師 用 児 童 生 徒 用 ポータル 画 面 の 例 14

7 ICT 利 活 用 教 育 の 推 進 による 効 果 電 子 黒 板 による 教 授 法 の 改 善 教 師 の 指 導 力 の 向 上 という 視 点 動 画 や 音 声 図 版 の 拡 大 強 調 が 可 能 児 童 生 徒 の 興 味 関 心 を 高 める 思 考 や 理 解 を 深 める 教 授 内 容 課 題 を 的 確 に 伝 える 学 習 用 PCによる 学 習 法 の 改 善 特 に 児 童 生 徒 の 学 びの 質 の 向 上 という 視 点 自 分 の 理 解 の 度 合 いや 興 味 関 心 に 応 じた 学 習 が 可 能 知 識 の 習 得 習 得 した 知 識 の 活 用 自 らの 考 えを 表 現 教 師 は 児 童 生 徒 一 人 ひとりに 応 じた 課 題 の 提 示 や 理 解 状 況 の 把 握 が 容 易 15

( 資 料 6) 実 証 結 果 1 文 部 科 学 省 委 託 事 業 教 育 の 情 報 化 の 推 進 に 資 する 研 究 でのICT 活 用 の 教 育 効 果 の 検 証 結 果 担 当 : 独 立 行 政 法 人 メディア 教 育 開 発 センター (http://www.tokushima ec.ed.jp/ict_support/ict/pdf/pamphlet.pdf#search [ 評 価 ] ICTを 活 用 した 授 業 の 実 施 により 確 実 に 学 力 が 向 上 ICTを 活 用 しなかった 授 業 ICTを 活 用 した 授 業 差 小 学 校 算 数 76.2 82.1 +5.9 小 学 校 社 会 66.6 73.3 +6.7 小 学 校 理 科 82.1 86.8 +4.7 中 高 校 数 学 72.9 78.8 +5.9 中 高 校 社 会 61.4 71.9 +10.5 中 高 校 理 科 50.1 57.5 +7.4 ( 調 査 対 象 ) 小 学 校 児 童 2,139 人 中 高 校 生 852 人 16

2 市 町 での 実 証 ( 全 国 学 力 調 査 の 分 析 結 果 ) ~ 先 進 的 に 教 育 改 革 (ICT 化 )に 取 り 組 む 市 町 の 事 例 ~ H19 H20 H21 H22 〇 〇 町 全 体 0.98 1.01 1.05 1.06 〇 中 1.03 1.02 1.04 1.05 中 0.93 1.00 1.06 1.08 ( 〇 〇 町 は 中 学 校 2 校 ( 〇 中 と 中 )を 設 置 ) ( 備 考 ) 左 表 は 国 語 A 国 語 B 数 学 A 数 学 Bの 総 合 点 について 県 平 均 と 比 較 したものである ( 県 平 均 が1.00) ( H23は 未 実 施 ) 機 器 の 整 備 状 況 H19 教 師 用 パソコン 1 人 1 台 整 備 完 了 ( 町 内 全 小 中 学 校 ) H20 電 子 黒 板 の H21 文 部 科 学 省 事 業 を 活 用 し 中 の 全 普 通 教 室 モデル 配 置 に 電 子 黒 板 を 配 置 ( 中 に1 台 ) 併 せて 町 内 の 小 学 校 (2 校 )と 〇 中 にも 電 子 黒 板 を 各 4 台 配 置 ( 町 単 独 予 算 ) 17

3 全 国 学 力 調 査 の 分 析 結 果 ( 相 関 分 析 ) 教 員 のICT 活 用 力 (H22.3 実 施 の 学 校 における 教 育 の 情 報 化 の 実 態 等 に 関 する 調 査 )と 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 (H22.4 実 施 ) との 相 関 教 員 のICT 活 用 力 と 児 童 生 徒 の 学 力 調 査 と 高 い 相 関 ( 中 学 校 で 明 確 な 優 位 性 有 ) 100% 中 3 国 語 Aの 分 布 図 90% ( 分 析 データ) 相 関 係 数 (R 値 )は 中 3 国 語 A 0.50 中 3 国 語 B 0.51 中 3 数 学 A 0.45 中 3 数 学 B 0.45 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% R² = 0.2512 かなり 相 関 がある(R 値 0.50) 0% 25 35 45 55 65 75 85 95 横 軸 : 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 ) 縦 軸 : 実 態 調 査 ( 授 業 にICTを 活 用 して 指 導 する 能 力 ) 18

4 県 立 中 学 校 での 実 証 ( 学 力 向 上 への 寄 与 ) 学 力 は 学 校 の 教 育 力 のみならず 家 庭 や 地 域 の 力 を 含 めた 結 果 であり ICTを 利 活 用 した 教 育 は そうした ものへ 寄 与 すると 考 えられる 150 100 180 160 140 120 100 県 立 致 遠 館 中 学 校 中 3 国 B 148 133 128 135 中 3 国 語 中 3 数 B 161 1 2 152 中 3 数 学 158 1 2 180 県 立 武 雄 青 陵 中 学 校 150 100 180 160 140 120 100 163 中 3 国 B 133 138 127 130 1 2 中 3 国 語 中 3 数 B 中 3 数 学 グラフは 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 結 果 による < 県 平 均 を100としたときの 結 果 比 較 1= 導 入 前 (H21~24 平 均 ) 2= 導 入 後 (H25)> 154 164 1 2 186 Aは 主 に 知 識 技 能 Bは それらを 活 用 する 力 を 問 う 問 題 ABをあわせた 全 体 の 変 化 に 比 べ 特 にB 問 題 において 高 い 伸 びが 見 ら れる ICT 利 活 用 教 育 が 知 識 技 能 の 活 用 に 寄 与 し ているものと 考 えられ こ れからの 社 会 を 生 き 抜 く 力 に 通 じるものと 考 えら れる 19

5 国 事 業 指 定 校 での 実 証 ( 学 習 意 欲 の 向 上 1) 教 師 生 徒 とも ICT 利 活 用 教 育 を 高 く 評 価 ( 文 部 科 学 省 が 実 施 した 学 びのイノベーション 事 業 実 証 校 ( 武 雄 青 陵 中 )でのアンケート 結 果 ) 肯 定 やや 肯 定 やや 否 定 否 定 無 回 答 教 師 アンケート( 抜 粋 ) 調 査 年 度 生 徒 の 思 考 力 判 断 力 が 高 まる (* 導 入 期 (H23)と 比 較 し 確 実 に 向 上 ) 生 徒 の 集 中 力 が 高 まる H23 H24 H23 4.2 34.6 41.7 57.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 8.3 66.7 H24 19.2 69.2 生 徒 のコミュニケーションスキル が 高 まる 生 徒 アンケート( 抜 粋 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% H23 45.8 H24 11.5 53.8 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 集 中 して 学 習 に 取 り 組 むことが できたと 思 う H23 H24 28.0 41.5 60.1 49.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自 分 の 考 えや 意 見 をわかりや すく 伝 えることができたと 思 う H23 11.5 49.8 H24 16.4 54.2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20

6 国 事 業 指 定 校 での 実 証 ( 学 習 意 欲 の 向 上 2) 生 徒 は 5 教 科 全 部 で ICT 利 活 用 教 育 の 導 入 効 果 を 高 く 評 価 ( 文 部 科 学 省 が 実 施 した 学 びのイノベーション 事 業 実 証 校 ( 武 雄 青 陵 中 )でのアンケート 結 果 ) 凡 例 ) たいへん 少 し あまり まったく 英 語 がわかりやすくなった 43.2 44.1 理 科 がわかりやすくなった 51.7 39.7 数 学 がわかりやすくなった 55.9 36.7 社 会 がわかりやすくなった 46.3 40.2 国 語 がわかりやすくなった 43.0 47.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 21

ICT 利 活 用 教 育 によって 育 成 すべき 力 これからの 国 際 社 会 で 生 き 抜 く 力 の 必 須 となる 情 報 活 用 能 力 ( 情 報 リテラシー)の 習 得 向 上 情 報 活 用 能 力 の 実 践 力 課 題 や 目 的 に 応 じた 情 報 手 段 の 適 切 な 活 用 必 要 な 情 報 の 主 体 的 な 収 集 判 断 表 現 処 理 創 造 受 け 手 の 状 況 などを 踏 まえた 発 信 伝 達 情 報 の 科 学 的 な 理 解 情 報 活 用 の 基 礎 となる 情 報 手 段 の 特 性 の 理 解 情 報 を 適 切 に 扱 ったり 自 らの 情 報 活 用 を 評 価 改 善 するための 基 礎 的 な 理 論 や 方 法 の 理 解 情 報 社 会 に 参 画 する 態 度 社 会 生 活 の 中 で 情 報 や 情 報 技 術 が 果 たしている 役 割 や 及 ぼしている 影 響 の 理 解 情 報 モラルの 必 要 性 や 情 報 に 対 する 責 任 望 ましい 情 報 社 会 の 創 造 に 参 画 しようとする 態 度 22

文 科 省 提 供 資 料 事 業 の 概 要 子 どもたちの 情 報 活 用 能 力 に 関 する 学 力 調 査 の 開 発 実 施 1 2 3 情 報 教 育 の 推 進 等 に 関 する 調 査 研 究 の 実 施 背 景 情 報 社 会 を 生 き 抜 くための 情 報 活 用 能 力 の 育 成 が 不 可 欠 となっていることが 国 際 的 な 共 通 認 識 我 が 国 においては 新 学 習 指 導 要 領 の 下 小 中 高 校 段 階 を 通 じて 情 報 活 用 能 力 の 育 成 を 図 っているが これまで 児 童 生 徒 の 情 報 活 用 能 力 の 実 態 把 握 は 未 実 施 スケジュール 子 どもたちの 情 報 活 用 能 力 の 習 得 状 況 に 関 する 調 査 を 実 施 ICTを 活 用 した 学 習 状 況 に 関 する 質 問 紙 調 査 を 実 施 解 答 プロセスを 分 析 するなど 多 角 的 な 分 析 手 法 を 確 立 < 平 成 24 年 度 > 調 査 の 実 施 方 法 の 検 討 調 査 問 題 の 開 発, 予 備 調 査 の 実 施 < 平 成 25 年 度 > 調 査 の 実 施 小 学 校 5 学 年 ( 約 3,000 人 ) 中 学 校 2 学 年 ( 約 3,000 人 ) ( 平 成 25 年 10 月 ~26 年 1) 子 どもたちの 情 報 活 用 能 力 の 習 得 状 況 及 び 問 題 点 に 関 する 情 報 を 収 集 < 平 成 26 年 度 > 調 査 結 果 の 公 表 指 導 資 料 の 作 成 配 布 調 査 問 題 の 解 説 指 導 事 例 等 を まとめた 指 導 資 料 を 作 成 し 教 育 委 員 会 や 学 校 現 場 へ 配 布 成 果 の 活 用 学 校 教 委 各 学 校 における 情 報 活 用 能 力 に 関 する 学 習 指 導 の 改 善 文 部 科 学 省 調 査 結 果 を 踏 まえ 情 報 活 用 能 力 の 内 容 の 見 直 し 情 報 活 用 能 力 育 成 のための 教 育 課 程 の 検 討 のための 基 礎 データとして 活 用 23

( 参 考 7) 佐 賀 県 学 習 用 PCの 概 要 県 立 高 校 で 導 入 する 学 習 用 PCは タブレットとしても 使 える 教 育 用 コンピュータです その 主 な 特 徴 は 以 下 のとおりです 学 習 用 PCに 搭 載 する 主 な 教 材 Microsoft Office Professional Plus 2013 ワープロソフト プレゼンテーションソフト 表 計 算 ソフトなど 大 学 や 企 業 等 でもよく 使 うソフトが 含 まれています 在 学 中 だけでなく 高 校 卒 業 後 も 使 うことができます デジタル 教 材 教 科 書 や 参 考 書 問 題 集 等 の 内 容 をデジタル 化 した 教 材 で 音 声 や 動 画 を 視 聴 したり 自 分 の 進 度 に 合 わせた 問 題 に 挑 戦 したりできます 電 子 辞 書 等 国 語 古 語 英 和 辞 書 として 使 用 できます 学 習 用 PCを 購 入 する 場 合 の 支 払 額 県 が 指 定 した 機 種 を 購 入 される 場 合 は 保 護 者 の 支 払 額 は 一 律 5 万 円 です ( 超 えた 額 は 県 で 補 助 します ) Wi-Fiモデルです 学 校 での 使 用 では 通 信 料 はかかりません 家 庭 では そのままでも 教 材 の 利 活 用 はできます ただし インターネットの 利 活 用 を 希 望 される 場 合 は 別 途 インターネット 回 線 が 必 要 です 個 人 で 用 意 されたPCでも 県 で 審 査 しますが 対 応 できるものは 学 習 用 PCとして 使 用 可 能 です 安 全 安 心 のための 対 策 教 育 用 管 理 ソフト ウィルス 対 策 ソフト フィルタリングソフト モニタリングソフト 等 により セキュリティ 対 策 を 実 施 します 不 適 切 なインターネットサイトなどへのアクセスを 制 限 できるため 安 心 して 利 用 できます 保 証 故 障 や 機 器 トラブル 等 に 備 えて3 年 間 の 保 証 がついています ただし 故 意 による 破 損 等 は 対 象 外 となります 24

( 参 考 8) 平 成 26 年 度 導 入 の 学 習 用 PCの 仕 様 平 成 26 年 度 に 県 立 高 校 で 導 入 する 学 習 用 PCの 仕 様 は 以 下 のとおりに 決 定 しました 機 種 名 は 富 士 通 ARROWS Tab Q584/H 佐 賀 県 特 別 モデル 基 本 ソフトは Windows8Pro ディスプレイは10.1 型 ワイド 型 重 量 は 取 り 外 し 可 能 なキーボード 付 きで 約 1.3kg 駆 動 時 間 は15.5 時 間 で 充 電 時 間 は3.8 時 間 Microsoft Office Professional Plusを 標 準 装 備 国 語 古 語 英 和 の 電 子 辞 書 ソフトを 標 準 装 備 日 常 の 学 習 で 使 用 するデジタル 教 材 は 本 体 にインストールして 使 用 することが 可 能 使 用 者 過 失 ではない 不 具 合 は 3 年 間 の 無 償 保 証 盗 難 や 破 損 水 濡 れ 等 についても 対 応 なお デジタル 教 材 は 学 校 や 学 科 等 により 種 類 が 異 なるため 現 在 各 学 校 の 意 見 等 も 聞 きながら 選 定 中 です 25

( 参 考 9) 学 習 用 PCの 活 用 事 例 (1 日 のイメージ) 朝 のホーム 1 時 間 英 語 表 現 Ⅰ 2 時 間 社 会 と 情 報 3 時 間 化 学 基 礎 4 時 間 体 育 昼 休 み( 昼 食 等 ) 5 時 間 数 学 Ⅰ 6 時 間 国 語 総 合 帰 りのホームルーム 自 宅 で ( 自 宅 学 習 ) 例 えば 朝 のホームルームでは 学 習 用 PCを 使 って 出 席 確 認 本 日 の 時 間 割 や 行 事 を 確 認 アンケート 機 能 を 使 って 進 路 希 望 調 査 に 回 答 等 授 業 中 は SEI-Net を 使 ったデジタル 小 テスト(5 分 間 テスト) 教 師 の はじめ の 合 図 でテスト 開 始 生 徒 は 学 習 用 PC 上 で 解 答 教 師 の 指 示 で 提 出 (テスト 終 了 ) 択 一 式 問 題 は 自 動 採 点 自 動 集 計 の 結 果 が 教 師 機 に 反 映 ( 記 述 式 問 題 は 解 答 内 容 がそのまま 教 師 機 に 反 映 ) 学 習 用 PCにインストールしたデジタル 教 材 を 使 って 学 習 デジタル 教 材 の 音 声 機 能 を 使 って リスニングの 学 習 カメラ 機 能 を 使 い 2 人 1 組 でフォームを 撮 影 してチェック 大 学 入 試 問 題 で 空 間 図 形 のイメージを 確 認 化 学 の 実 験 を 動 画 で 確 認 しながらレポートを 作 成 し 発 表 等 帰 りのホームルームでは 生 徒 は 学 習 内 容 を 振 り 返 り メッセージ 機 能 で 教 師 に 相 談 教 師 は 明 日 の 時 間 割 や 連 絡 事 項 を 学 習 用 PCに 送 信 等 自 宅 では 学 習 用 PCを 使 って 学 校 の 様 子 を 家 族 に 報 告 学 習 用 PCを 使 って 授 業 の 予 習 復 習 検 定 試 験 に 備 えて ネットラーニング 講 座 にチャレンジ 等 26

8 ICT 利 活 用 教 育 で 可 能 となる 新 たな 学 習 ICTを 利 活 用 した 遠 隔 授 業 を 通 じて 災 害 発 生 時 等 の 教 育 サポート や 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 児 童 生 徒 に 対 する 教 育 の 充 実 特 別 支 援 教 育 の 充 実 など いつでも どこでも 誰 でも 良 質 な 教 育 を 受 けることが 可 能 となる 遠 隔 授 業 を 支 える SEI-Net LCM ( 学 習 管 理 ) LCMS ( 教 材 管 理 ) 王 バーチャル 教 室 デジタル 教 科 書 の 活 用 授 業 内 容 の 画 像 での 送 信 メールの 送 受 信 等 授 業 の 遅 れを 抑 止 学 校 への 復 帰 支 援 特 別 支 援 教 育 の 充 実 災 害 等 発 生 時 の 教 育 サポート 地 震 や 風 水 害 等 の 自 然 災 害 や 新 型 インフルエンザ 発 生 時 など 危 機 的 状 況 の 中 にあっても 家 庭 等 で 学 習 可 能 な 環 境 を 整 備 し 学 習 の 遅 れを 抑 止 休 業 中 の 連 絡 及 び 学 習 支 援 学 校 教 師 との 緊 急 連 絡 網 の 構 築 復 帰 支 援 を 必 要 とする 児 童 生 徒 長 期 間 の 入 院 等 で 学 習 活 動 が 困 難 な 児 童 生 徒 に 対 する 学 習 支 援 の 充 実 等 により 学 校 への 復 帰 を 支 援 学 校 不 適 応 等 の 理 由 で 通 常 の 学 校 や 教 室 内 での 指 導 が 困 難 な 児 童 生 徒 に 新 たな 学 習 環 境 を 提 供 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 児 童 生 徒 障 害 の 状 態 に 応 じた 児 童 生 徒 に 必 要 な 教 育 プログラム 内 容 を 柔 軟 に 提 供 個 々のペースでの 反 復 学 習 等 の 学 習 支 援 が 可 能 となるツール( 学 習 教 材 等 ) を 提 供 27

9 情 報 モラル 利 活 用 スキルの 向 上 が 不 可 欠 情 報 モラル 利 活 用 スキルは 高 度 情 報 化 グローバル 化 社 会 が 求 める 必 須 要 件 ( 後 追 いの 指 導 ではなく 時 代 に 即 した 適 切 な 指 導 法 への 転 換 が 必 要 ) 新 たな 情 報 メディアの 登 場 により 保 護 者 世 代 のこれまでの 経 験 だけでは 新 たな 情 報 メディアの 特 性 を 理 解 する ことは 困 難 社 会 全 体 で 情 報 伝 達 の 手 段 が 変 化 * 周 囲 が 子 どもを 取 り 巻 く 社 会 環 境 や 行 動 の 変 化 を 把 握 できていない 28

以上です 長時間 ご清聴いただき ありがとうございました 教育情報化推進室