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伊 丹 市 公 共 施 設 マネジメント 基 本 方 針 ( 案 ) 平 成 25 年 11 月 伊 丹 市

目 次 1. 基 本 方 針 策 定 の 背 景 目 的... 1 (1) 公 共 施 設 マネジメントとは... 1 (2) 公 共 施 設 マネジメント 導 入 の 背 景... 1 (3) 基 本 方 針 策 定 の 目 的... 3 (4) 対 象 とする 公 共 施 設... 4 2. 伊 丹 市 の 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 現 状 と 課 題... 5 (1) 公 共 施 設 の 状 況... 5 (2) 人 口 の 状 況... 10 (3) 財 政 の 状 況... 11 (4) 公 共 施 設 に 関 する 市 民 意 識... 14 (5) 伊 丹 市 の 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 課 題... 19 3. 公 共 施 設 マネジメントの 基 本 方 針... 20 (1) 基 本 方 針... 20 (2) 目 標... 21 (3) 具 体 的 な 取 り 組 み 方 針... 23 (4) 今 後 の 取 り 組 み... 30 (5) 方 針 の 推 進 体 制 等... 31

1. 基 本 方 針 策 定 の 背 景 目 的 (1) 公 共 施 設 マネジメントとは 本 市 が 保 有 する 学 校 や 幼 稚 園 保 育 所 高 齢 者 福 祉 施 設 庁 舎 などの 公 共 施 設 につ いて 人 口 動 態 や 財 政 状 況 市 民 ニーズ 等 を 踏 まえ 施 設 の 利 用 状 況 や 老 朽 度 の 把 握 維 持 管 理 更 新 などのあり 方 について 全 体 最 適 の 観 点 から 効 果 的 かつ 効 率 的 に 管 理 運 営 を 推 進 していくことを 公 共 施 設 マネジメント と 呼 んでいます (2) 公 共 施 設 マネジメント 導 入 の 背 景 本 市 は 兵 庫 県 南 東 部 大 阪 府 との 府 県 境 に 位 図 1 伊 丹 市 の 位 置 置 しています 市 域 の 面 積 は 25.09km2と 比 較 的 コンパクトであるものの 平 成 22 年 時 点 の 人 口 はおよそ 20 万 人 人 口 密 度 は 7,817 人 /km2 であり 県 内 ではもっとも 人 口 密 度 の 高 い 尼 崎 市 (9,080 人 /km2)に 次 いで 2 番 目 に 人 口 が 過 密 となっています 市 内 の 公 共 施 設 は 人 口 が 急 増 した 昭 和 40 年 代 から 50 年 代 にかけて 学 校 園 施 設 や 共 同 利 用 施 設 などが 多 く 建 設 されてきました その 結 果 現 在 では 築 30 年 以 上 の 施 設 が 延 床 面 積 全 体 の 50%を 超 えるようになっており 施 設 の 老 朽 化 が 進 んでいます これらの 施 設 は 今 後 次 々と 更 新 時 期 を 迎 えることとな りますが すべてを 同 じ 規 模 で 新 たに 建 替 える 場 合 その 費 用 は 将 来 的 に 膨 大 な 額 に なっていきます そのため 現 世 代 が 責 任 をもって 将 来 の 世 代 に 負 担 を 遺 さない 形 で 適 切 な 種 類 数 の 公 共 施 設 を 維 持 管 理 していく 公 共 施 設 マネジメントの 取 り 組 みが 必 要 となって きています その 背 景 としては 次 のものがあげられます 1 伊 丹 市 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 環 境 の 変 化 への 対 応 少 子 高 齢 化 の 進 展 に 伴 い 本 市 の 将 来 の 人 口 は 中 長 期 的 には 減 少 していくことが 予 測 され ています こうした 予 測 可 能 な 本 市 の 将 来 的 な 変 化 に 伴 い 必 要 となる 公 共 サービスの 種 類 や 量 も 変 化 することから その 対 応 を 現 在 から 準 備 していくことが 必 要 です 表 1 歳 出 決 算 額 の 変 化 項 目 H3 H23 扶 助 費 38 161 普 通 建 設 事 業 費 129 50 歳 出 総 額 550 639 単 位 : 億 円 : 扶 助 費 とは 生 活 困 窮 者 子 ども 高 齢 者 障 がい 者 などを 支 援 するための 支 出 また 本 市 の 財 政 状 況 については 平 成 23 年 度 と 平 成 3 年 度 の 決 算 を 比 較 すると 1

歳 出 では 生 活 困 窮 者 や 子 ども 高 齢 者 な どを 支 援 するための 扶 助 費 が 4 倍 に 増 加 している 一 方 で 建 物 の 建 設 にかかる お 金 は 半 分 以 下 に 減 少 しています( 表 1 参 照 ) 平 成 23 年 度 は 歳 出 全 体 の 4 分 の 1 を 扶 助 費 が 占 めており 高 齢 化 の 進 展 により 今 後 も 扶 助 費 の 増 加 が 予 想 されています さらに 阪 神 淡 路 大 震 災 や 東 日 本 大 震 災 において 災 害 時 の 一 時 避 難 所 と して 公 共 施 設 の 重 要 性 が 認 識 され 防 災 対 策 耐 震 対 策 への 取 り 組 みが 重 要 となっています このため こうした 本 市 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 環 境 の 変 化 に 対 応 した 公 共 施 設 の 整 備 や 維 持 管 理 の 取 り 組 みが 必 要 となっています 図 2 伊 丹 市 の 将 来 人 口 の 推 移 人 口 ( 人 ) 210,000 200,000 190,000 180,000 170,000 人 口 推 移 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 出 典 )1. 伊 丹 市 統 計 書 2. 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 資 料 2 市 民 のライフスタイルやニーズの 変 化 への 対 応 市 民 のライフスタイルやニーズは 時 代 とともに 変 化 しています 家 庭 での 働 き 方 をみると 全 国 の 共 働 きの 世 帯 数 は 平 成 9 年 には 片 働 き 世 帯 ( 男 性 雇 用 者 と 無 業 の 妻 からなる 世 帯 )を 上 回 り その 後 も 増 加 傾 向 で 推 移 しています ( 図 3 参 照 ) 本 市 においても 保 育 所 の 入 所 者 数 は 増 加 で 推 移 しており 共 働 き 世 帯 が 増 加 していることが 伺 えます( 図 4 参 照 ) また 高 齢 者 のライフスタイルも 多 様 化 しています いわゆる 老 人 お 年 寄 り から 連 想 するイメージは 60 歳 で 定 年 退 職 し 年 金 により 老 後 の 生 活 を 送 るというも のでしたが 定 年 後 も 勤 労 意 欲 のある 高 齢 者 や あるいは 第 2 の 人 生 を 充 実 させるた めの 趣 味 やボランティア 活 動 に 取 り 組 む 高 齢 者 も 増 えています 図 3 共 働 き 等 世 帯 数 の 推 移 ( 全 国 ) ( 万 世 帯 ) 1,100 1,000 900 800 700 600 片 働 き 世 帯 共 働 き 世 帯 H 元 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 備 考 ) 片 働 き 世 帯 ( 男 性 雇 用 者 と 無 業 の 妻 から 成 る 世 帯 ) とは 夫 が 非 農 林 業 雇 用 者 で 妻 が 非 就 業 者 ( 非 労 働 力 人 口 および 完 全 失 業 者 )の 世 帯 をいう 出 典 ) 平 成 25 年 版 厚 生 労 働 白 書 図 4 幼 稚 園 保 育 所 の 入 所 者 数 等 の 推 移 ( 伊 丹 市 ) 5,000 4,000 入 所 者 3,000 数 2,000 園 児 数 1,000 ( 人 ) 0 幼 稚 園 保 育 所 保 育 所 幼 稚 園 H 元 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 出 典 ) 伊 丹 市 統 計 書 2

さらに 世 帯 構 成 をみると 核 家 族 世 帯 や 単 身 世 帯 の 数 が 大 きく 増 加 する 一 方 で 三 世 代 世 帯 の 数 が 減 少 してお り 従 来 の 家 族 同 居 家 族 依 存 型 のラ イフスタイルから 変 化 しています( 図 5 参 照 ) このようなライフスタイルの 変 化 と 合 わせて 市 民 が 公 共 サービスに 求 め るニーズも 変 化 しています 早 朝 あ るいは 夜 間 利 用 のニーズや 情 報 通 信 図 5 世 帯 数 の 推 移 ( 伊 丹 市 ) ( 世 帯 数 ) 80,000 2,209 1,937 2,080 2,950 3,569 3,300 60,000 その 他 の 世 帯 40,000 49,278 50,291 51,907 三 世 代 世 帯 核 家 族 世 帯 20,000 単 独 世 帯 16,025 17,262 20,148 0 H12 H17 H22 出 典 ) 国 勢 調 査 結 果 (ICT)を 活 用 した 施 設 予 約 サービス 等 の 需 要 の 高 まりなど 市 民 にとって 使 いやす い 公 共 サービスが 求 められています 3 新 たな 伊 丹 市 の 創 造 に 向 けた 行 財 政 改 革 の 推 進 本 市 では 平 成 23 年 に 第 5 次 総 合 計 画 を 策 定 し みんなの 夢 まちの 魅 力 とも につくる 伊 丹 を 将 来 像 に 掲 げ 現 在 その 実 現 に 向 けた 取 り 組 みを 進 めていま す こうした 将 来 像 の 実 現 には スリムで 効 率 的 かつ 効 果 的 な 行 政 の 実 現 が 必 要 不 可 欠 です このため 市 では 平 成 23 年 度 から 27 年 度 までの 5 ヵ 年 を 計 画 期 間 とする 伊 丹 市 行 財 政 プラン ( 平 成 23 年 2 月 )を 策 定 し 歳 入 の 確 保 と 歳 出 の 見 直 しに 取 り 組 んでいます こうした 行 財 政 改 革 の 取 り 組 みの 一 環 として 公 共 施 設 の 老 朽 化 に 伴 う 維 持 修 繕 更 新 費 用 の 増 加 への 対 応 が 避 けて 通 ることのできない 問 題 と なってきています 昭 和 30 年 代 から 40 年 代 の 高 度 経 済 成 長 期 に 建 設 した 公 共 施 設 の 多 くが 今 後 一 斉 に 大 規 模 修 繕 や 建 替 えの 時 期 を 迎 えます こうした 対 応 には 大 きな 財 政 的 な 負 担 を 伴 いますが 今 後 の 適 切 な 公 共 サービスの 展 開 や 健 全 な 行 財 政 運 営 を 見 通 しながら 取 り 組 みを 進 めることが 必 要 となってきています (3) 基 本 方 針 策 定 の 目 的 今 後 現 在 の 公 共 施 設 を 維 持 更 新 するための 財 源 が 不 足 することが 見 込 まれると ともに 公 共 施 設 に 対 する 市 民 ニーズも 変 化 することが 想 定 されることから それら のあり 方 について 市 民 の 皆 さんとともに 考 えていく 必 要 があります 本 方 針 は この ような 問 題 意 識 を 市 民 とともに 共 有 した 上 で 全 体 最 適 の 観 点 から 本 市 において 公 共 施 設 マネジメントを 効 果 的 効 率 的 に 推 進 していくため 基 本 的 な 考 え 方 をとりま とめたものです 3

(4) 対 象 とする 公 共 施 設 本 基 本 方 針 では 公 共 施 設 の 建 替 え 再 配 置 などを 検 討 する 施 設 として 図 6 に 示 すとおり 建 物 施 設 を 対 象 とします インフラ 関 連 施 設 やその 他 施 設 については それぞれの 計 画 の 中 で 施 設 のあり 方 を 検 討 する 必 要 があることから 本 基 本 方 針 の 対 象 としていませんが 建 物 施 設 と 同 様 に 今 後 更 新 時 期 を 迎 え 大 きな 財 政 負 担 を 伴 うことが 予 測 されることから これらの 動 向 にも 注 視 していく 必 要 があります 図 6 対 象 とする 公 共 施 設 建 物 施 設 インフラ 関 連 施 設 その 他 施 設 庁 舎 等 共 同 利 用 施 設 等 多 目 的 施 設 劇 場 ホール 博 物 館 等 展 覧 施 設 図 書 館 スポーツ 施 設 公 園 内 施 設 学 校 教 育 施 設 保 育 所 給 食 センター 社 会 福 祉 施 設 市 営 斎 場 市 営 住 宅 駐 車 場, 駐 輪 場 公 設 卸 売 市 場 など 道 路 橋 梁 上 下 水 道, 浄 水 場 道 路, 橋 梁, 上 下 水 道 など: 別 途 長 寿 命 化 計 画 等 を 検 討 消 防 署 および 消 防 団 施 設 市 立 伊 丹 病 院 休 日 応 急 診 療 所 阪 神 北 広 域 こども 急 病 センター 公 衆 便 所 ごみ 処 理 施 設 消 防 署 消 防 団 施 設 : 消 火 栓 などの 消 水 利 などと 一 体 で 機 能 する 施 設 市 立 伊 丹 病 院 など: 地 域 の 医 療 行 政 全 般 の 分 析 の 中 であり 方 を 検 討 ごみ 処 理 施 設 (クリーンランド): 豊 中 市 と 共 同 で 運 営 中 対 象 4

2. 伊 丹 市 の 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 現 状 と 課 題 (1) 公 共 施 設 の 状 況 1 土 地 面 積 本 市 が 所 有 する 土 地 は 全 体 で 約 233.9 万 m2であり このうち 公 園 が 34.4% (80.4 万 m2) 次 に 学 校 教 育 施 設 が 21.0%(49.1 万 m2) スポーツ レクリエーシ ョン 施 設 が 14.3%(33.5 万 m2)となっています この 3 つで 全 体 の 約 70%を 占 めて います 図 7 土 地 面 積 の 内 訳 保 有 地 面 積 合 計 234 万 m2( 平 成 22 年 度 ) 子 育 て 支 援 施 設 2.7% (6.2 万 m2) 公 園 学 校 教 育 施 設 スホ ーツ 公 営 レクリエーション 施 設 住 宅 その 他 34.4% (80.4 万 m2) 21.0% (49.1 万 m2) 14.3% (33.5 万 m2) 4.2% (9.9 万 m2) 23.4% (54.8 万 m2) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 備 考 )1.スポーツ レクリエーション 施 設 には 三 田 市 の 野 外 活 動 センターが 含 まれる 2.この 土 地 の 内 訳 にはインフラ 資 産 としての 道 路 の 底 地 や 国 から 譲 与 を 受 けた 里 道 水 路 ( 法 定 外 公 共 物 )などは 含 まれていない 3. 本 章 の 公 共 施 設 の 土 地 や 延 床 面 積 等 の 集 計 には 公 共 施 設 マネジメントの 対 象 としていない 施 設 ( 病 院 など)も 含 まれる 2 建 物 延 床 面 積 建 物 については 学 校 教 育 施 設 が 40.2%( 約 23.9 万 m2) 次 いで 公 営 住 宅 ( 市 営 住 宅 )が 17.4%( 約 10.4 万 m2)となっており この 2 つで 全 体 の 約 58%を 占 めてい ます 図 8 建 物 延 床 面 積 の 内 訳 建 物 延 床 面 積 合 計 59.6 万 m2( 平 成 22 年 度 ) 7.3% (4.4 万 m2) 医 療 施 設 4.1% (2.5 万 m2) 学 校 教 育 施 設 公 営 住 宅 市 民 行 政 系 文 化 系 施 設 施 設 その 他 40.2% (23.9 万 m2) 17.4% (10.4 万 m2) 4.8% (2.9 万 m2) 26.2% (15.6 万 m2) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 参 考 < 伊 丹 市 の 市 立 学 校 園 数 > < 市 営 住 宅 数 > 小 学 校 17 校, 中 学 校 8 校, 高 校 1 校 団 地 数 27 団 地 幼 稚 園 17 園, 特 別 支 援 学 校 1 校 戸 数 1,891 戸 5

3 築 年 別 の 整 備 状 況 と 老 朽 化 の 状 況 公 共 施 設 の 約 54%が 昭 和 55 年 (1980 年 ) 以 前 に 建 築 され 平 成 22 年 時 点 で 築 30 年 以 上 経 っています 平 成 32 年 には その 割 合 が 約 76%になることが 予 測 され 建 物 の 老 朽 化 が 進 むことで 多 くの 投 資 的 経 費 が 必 要 となってきます( 図 9 参 照 ) 築 30 年 を 越 える 建 物 の 大 部 分 は 学 校 公 営 住 宅 および 市 役 所 本 庁 などです 昭 和 56 年 以 前 に 建 てられたこれらの 建 物 は 旧 耐 震 基 準 で 建 てられています( 図 10 参 照 ) 学 校 施 設 については 平 成 23 年 度 に 市 内 の 全 校 で 耐 震 改 修 が 完 了 しており 市 立 幼 稚 園 は 平 成 25 年 度 に 全 園 で 耐 震 化 が 完 了 する 予 定 です 築 30 年 未 満 の 建 物 については 昭 和 57 年 から 平 成 4 年 頃 の 間 に 建 設 された 施 設 と 平 成 8 年 以 降 の 震 災 復 興 事 業 で 建 設 された 施 設 が 中 心 です これらの 施 設 は 現 時 点 では 老 朽 化 などの 問 題 は 発 生 していませんが 建 物 の 維 持 管 理 のための 支 出 が 嵩 ん でいる 施 設 もあります 図 9 建 物 の 老 朽 化 の 進 行 H32(2020) 45 万 m2 10 万 m2 4 万 m2 時 点 で (76.3%) (16.9%) (6.8%) H22(2010) 時 点 で 30 年 以 上 20 年 以 上 30 年 未 満 20 年 未 満 32 万 m2 13 万 m2 14 万 m2 (54.2%) (22.0%) (23.7%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 図 10 公 共 施 設 の 築 年 別 整 備 状 況 床 面 積 (m2) 60,000 人 口 ( 人 ) 240,000 旧 耐 震 基 準 新 耐 震 基 準 50,000 40,000 床 面 積 人 口 200,000 160,000 30,000 120,000 20,000 80,000 10,000 40,000 0 0 ~ S24 S28 S32 S36 S40 S44 S48 S52 S56 S60 H 元 H5 H9 H13 H17 H21 備 考 ) 耐 震 基 準 とは 一 定 の 強 さの 地 震 が 起 きても 倒 壊 または 損 壊 しない 建 築 物 が 建 築 されるよう 建 築 基 準 法 が 定 めている 基 準 のことで 昭 和 56 年 の 同 法 施 行 令 改 正 の 前 後 で 新 旧 の 基 準 に 分 類 されます 新 耐 震 基 準 : 中 規 模 地 震 ( 震 度 5 強 程 度 )に 対 してほとんど 損 傷 を 生 じず 極 めて 稀 にしか 発 生 しな い 大 規 模 地 震 ( 震 度 6 強 ~7 程 度 )に 対 しても 人 命 に 危 害 を 及 ぼすような 倒 壊 等 の 被 害 を 生 じないこと 旧 耐 震 基 準 : 中 規 模 地 震 ( 震 度 5 強 程 度 )に 対 してほとんど 損 傷 しないこと 6

4 公 共 施 設 の 利 用 状 況 公 民 館 など 市 内 11 箇 所 の 多 目 的 施 設 や 劇 場 ホールの 利 用 状 況 をみると 会 議 室 やホール 音 楽 室 などは 比 較 的 稼 働 率 ( 利 用 頻 度 )が 高 くなっています 一 方 で 調 理 室 や 和 室 のような 特 定 用 途 の 室 の 稼 働 率 は 低 くなっています それぞれの 施 設 は 異 なる 政 策 目 的 で 建 てられ 法 的 には 異 なる 用 途 の 施 設 ですが 会 議 室 など 物 理 的 な 機 能 は 類 似 している 部 分 が 多 くあります 図 11 施 設 の 収 容 人 数 と 稼 働 率 ( 多 目 的 施 設 劇 場 ホール) 多 目 的 施 設 劇 場 ホールの 稼 働 率 アイホール アイフォニック ホール いたみホール 総 合 教 育 センター 産 業 情 報 センター スワンホール いたみいきい きプラザ 女 性 児 童 センター きららホール ラスタホール 中 央 公 民 館 カルチャールームB(30 人 ) カルチャールームA(30 人 ) イベントホール(300 人 ) 練 習 室 1 2(20 人 ) 小 ホール 2(70 人 ) 小 ホール 1(70 人 ) メインホール(502 人 ) 練 習 室 1(20 人 ) 会 議 室 1(24 人 ) 大 会 議 室 (54 人 ) 大 和 室 (34 人 ) 多 目 的 ホール(100 人 ) 中 ホール(126 人 ) 大 ホール(1202 人 ) 多 目 的 室 (50 人 ) 講 座 室 (50 人 ) 研 修 室 1 2(120 人 ) 会 議 研 修 室 C(12 人 ) 会 議 研 修 室 B(12 人 ) 会 議 研 修 室 A(90 人 ) マルチメディアホール(165 人 ) 第 4 会 議 室 (18 人 ) 第 3 会 議 室 (30 人 ) 第 2 会 議 室 (30 人 ) 第 1 会 議 室 (40 人 ) 音 楽 スタジオ(30 人 ) 体 育 館 (- 人 ) 多 目 的 ホール(300 人 ) 人 材 養 成 室 (50 人 ) 会 議 室 3(40 人 ) 会 議 室 2(40 人 ) 会 議 室 1(40 人 ) 調 理 実 習 室 (25 人 ) 保 育 室 (20 人 ) 講 習 室 (60 人 ) 音 楽 室 1(25 人 ) 和 室 (12 人 ) 創 作 室 (25 人 ) 調 理 室 (25 人 ) OAルーム(20 人 ) 会 議 室 201(54 人 ) 多 目 的 ホール(120 人 ) 創 作 室 (16 人 ) 調 理 室 (12 人 ) 講 座 室 (48 人 ) 音 楽 練 習 室 (18 人 ) 学 習 室 (36 人 ) 多 目 的 ホール(250 人 ) 視 聴 覚 室 (30 人 ) 会 議 室 (20 人 ) 小 集 会 室 (24 人 ) 美 術 室 (20 人 ) 講 義 室 B(36 人 ) 講 義 室 A(72 人 ) 大 集 会 室 (250 人 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% ( ) 内 は 収 容 人 数 を 示 す 稼 働 率 備 考 ) 各 施 設 の 会 議 室 等 は 代 表 的 なものを 示 す 7

5 阪 神 都 市 間 の 延 床 面 積 の 状 況 阪 神 地 域 7 市 1 町 の 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 は 1.9~4.0 m2/ 人 ( 平 均 3.0 m2/ 人 )であり 本 市 (2.9 m2/ 人 )はおおむね 平 均 的 な 値 となっています( 図 12 参 照 ) 図 12 阪 神 地 域 の 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 人 口 1 人 当 た り 延 床 面 積 (m2/ 人 ) 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 猪 名 川 町 (3.2) 芦 屋 市 (3.5) 伊 丹 市 (2.9) 三 田 市 (1.9) 川 西 市 (2.4) 宝 塚 市 (2.7) 全 国 平 均 (3.4) 7 市 1 町 平 均 (3.0) 尼 崎 市 (4.0) 西 宮 市 (3.3) 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 人 口 出 典 ) 自 治 体 別 人 口 公 共 施 設 延 床 面 積 リスト ( 東 洋 大 学 )のデータをもとに 作 成 備 考 )1.7 市 1 町 は 尼 崎 市 西 宮 市 芦 屋 市 伊 丹 市 川 西 市 宝 塚 市 三 田 市 猪 名 川 町 のデータを 示 す 2. 他 の 自 治 体 と 同 じ 条 件 で 比 較 するため 本 図 の1 人 当 たり 延 床 面 積 は 前 記 出 典 に 示 される 延 床 面 積 ( 行 政 財 産 )データを 引 用 しており 後 記 表 2 に 示 す 人 口 1 人 当 たり 面 積 3.04 m2/ 人 とは 一 致 しない ( 人 ) また 本 市 の 類 似 団 体 52 市 における 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 と 比 較 すると 本 市 はおおむね 平 均 的 (2.9 m2/ 人 )な 値 であり 52 市 中 上 から 24 番 目 に 位 置 していま す ( 図 13 参 照 ) 図 13 類 似 団 体 の 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 6.0 (m2/ 人 ) 人 口 1 人 当 た り 延 床 面 積 5.0 4.0 3.0 2.0 伊 丹 市 (2.9) 類 似 団 体 平 均 (2.9) 1.0 人 口 0.0 ( 人 ) 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 出 典 ) 自 治 体 別 人 口 公 共 施 設 延 床 面 積 リスト ( 東 洋 大 学 )のデータをもとに 作 成 備 考 ) 類 似 団 体 とは 人 口 と 産 業 構 造 により 自 治 体 を 類 型 化 したものであり 類 似 する 他 市 との 比 較 により 特 徴 や 傾 向 を 把 握 することができる 本 市 はⅣ-1 類 型 に 分 類 され 52 市 がこれに 該 当 する Ⅳ-1 類 型 1 人 口 15 万 人 以 上 2 産 業 構 造 : 第 2 3 次 産 業 就 業 者 数 が 95% 未 満 かつ 第 3 次 産 業 就 業 者 数 が 55% 以 上 8

6 将 来 の 施 設 の 更 新 費 用 本 市 が 現 在 保 有 する 公 共 施 設 を 建 築 30 年 後 に 大 規 模 修 繕 60 年 後 に 現 状 と 同 規 模 で 再 築 すると 仮 定 した 場 合 公 共 施 設 整 備 に 必 要 な 費 用 は 年 平 均 54 億 円 と 試 算 されています これは 現 在 の 施 設 の 維 持 更 新 にかかる 投 資 的 経 費 36 億 円 の 1.5 倍 にあたります 図 14 施 設 の 更 新 費 用 予 測 60 60 年 間 の 更 新 費 用 総 額 約 3,240 億 円 既 存 更 新 分 大 規 模 修 繕 築 31 年 以 上 50 年 未 満 の 大 規 模 修 繕 新 規 整 備 (= 建 替 ) 直 近 5 年 間 平 均 公 共 施 設 にかかる 投 資 的 経 費 35.7 億 円 更 新 費 用 の 試 算 (1 年 あたり) 54.0 億 円 1.5 倍 H18 H25 H30 H35 H40 H45 H50 H55 H60 H65 H70 H75 H80 備 考 )1. 財 団 法 人 自 治 総 合 センター 作 成 の 公 共 施 設 およびインフラ 資 産 の 更 新 にかかる 費 用 を 簡 便 に 推 計 する 試 算 ソフト を 使 用 した 試 算 結 果 2. 公 営 住 宅 については 伊 丹 市 住 生 活 基 本 計 画 の 方 針 に 基 づき 再 築 費 用 は 計 上 していない 3. 公 共 施 設 マネジメントの 対 象 としていない 病 院 ごみ 処 理 施 設 浄 水 場 消 防 署 の 建 物 施 設 も 含 ま れる 9

(2) 人 口 の 状 況 1 人 口 の 推 移 および 将 来 推 計 人 口 将 来 の 人 口 は 平 成 42 年 には 総 人 口 は 19,249 人 に 減 少 生 産 年 齢 人 口 は 115,948 人 に 減 少 することが 見 込 まれています これは 総 人 口 では 平 成 8 年 に 近 い 人 口 (190,194 人 )となります 現 在 ある 施 設 を 将 来 も 同 規 模 で 保 持 した 場 合 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 は 増 加 することとなります また 1 人 の 高 齢 者 を 支 える 生 産 年 齢 人 口 は 減 少 し 高 齢 者 と 生 産 年 齢 人 口 の 比 率 は 平 成 42 年 で 1:2.2 と 予 測 されています 1 人 の 高 齢 者 を 2.2 人 で 支 えることに なり これまで 増 え 続 けてきた 公 共 施 設 の 維 持 管 理 費 や 増 え 続 ける 社 会 保 障 関 係 費 の 財 政 負 担 が 増 加 することが 予 測 されています 図 15 人 口 と 建 物 の 延 床 面 積 の 推 移 ( 伊 丹 市 ) 24 万 人 80 万 m2 21 万 人 18 万 人 H8 施 設 面 積 54.6 万 m2 H8 総 人 口 19.0 万 人 H22 施 設 面 積 59.6 万 m2 H42 総 人 口 19.0 万 人 70 万 m2 60 万 m2 15 万 人 人 口 12 万 人 人 ( ) 9 万 人 S50 施 設 面 積 37.9 万 m2 H42 生 産 年 齢 人 口 11.6 万 人 50 万 m2 40 万 m2 30 万 m2 施 設 延 床 面 積 ( 万 m2 ) 6 万 人 20 万 m2 3 万 人 総 人 口 生 産 年 齢 人 口 10 万 m2 0 万 人 床 面 積 0 万 m2 S30 S32 S34 S36 S38 S40 S42 S44 S46 S48 S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27 H29 H31 H33 H35 H37 H39 H41 表 2 人 口 と 延 床 面 積 の 推 移 人 口 延 床 面 積 項 目 平 成 8 年 平 成 22 年 平 成 42 年 H8 比 H42 変 化 率 H22 比 総 人 口 190,194 人 196,127 人 190,249 人 0.0% -3.0% 高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 ) 20,736 人 39,275 人 52,051 人 +151% +32.5% 生 産 年 齢 人 口 (15-64 歳 ) 138,819 人 127,087 人 115,948 人 -16.5% -8.8% 比 率 ( 高 齢 者 : 生 産 年 齢 ) 1:6.7 1:3.2 1:2.2 - - 総 面 積 54.6 万 m2 59.6 万 m2 59.6 万 m2 +9.2% 0.0% 総 人 口 1 人 当 たり 2.87 m2/ 人 3.04 m2/ 人 3.13 m2/ 人 +9.1% +3.0% 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 3.93 m2/ 人 4.68 m2/ 人 5.14 m2/ 人 +30.8% +9.8% 出 典 ) 将 来 人 口 : 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 推 計 ) 10

(3) 財 政 の 状 況 1 歳 出 決 算 額 ( 普 通 会 計 )の 推 移 平 成 24 年 度 の 歳 出 は 生 活 に 困 窮 している 方 子 ども 高 齢 者 障 がい 者 などを 支 援 する 扶 助 費 が 支 出 全 体 の 約 1/4 まで 増 加 しています( 図 16 参 照 ) 一 方 公 共 事 業 のための 投 資 的 経 費 は 前 年 比 40%と 大 幅 に 減 少 し 全 体 に 占 める 割 合 は 4.7%となっています 平 成 24 年 度 までの 推 移 をみると 扶 助 費 と 社 会 保 障 関 連 も 含 む 補 助 費 等 が 増 加 す る 中 人 件 費 と 投 資 的 経 費 ( 建 設 事 業 費 等 )を 抑 制 してきたことがわかります 高 齢 化 に 伴 い 社 会 保 障 給 付 が 増 大 することは 全 国 の 自 治 体 と 共 通 です 厳 しい 財 政 状 況 の 中 低 コストで 質 の 高 い 公 共 施 設 の 再 整 備 を 進 め 建 設 後 の 維 持 管 理 運 営 を 含 めた トータルコストの 圧 縮 が 必 要 になると 予 測 されます 図 16 歳 出 決 算 額 の 推 移 ( 普 通 会 計 ) 70,000 ( 百 万 円 ) 歳 出 決 算 額 の 推 移 ( 普 通 会 計 決 算 ) ( 百 万 円 ) 繰 出 金 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 積 立 金 投 資 及 び 出 資 金 貸 付 金 公 債 費 投 資 的 経 費 補 助 費 等 扶 助 費 維 持 補 修 費 物 件 費 0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 人 件 費 11

2 扶 助 費 と 投 資 的 経 費 の 推 移 社 会 保 障 制 度 の 一 環 として 生 活 に 困 窮 している 方 子 ども 高 齢 者 障 がい 者 などを 支 援 する 扶 助 費 が 増 大 し 道 路 公 共 施 設 などの 整 備 や 維 持 補 修 にかかる 投 資 的 経 費 を 抑 制 することは 全 国 の 自 治 体 共 通 の 傾 向 です 図 17 扶 助 費 と 投 資 的 経 費 の 推 移 ( 普 通 会 計 ) ( 億 円 ) 240 200 160 120 80 40 0 施 設 の 更 新 や 改 修 費 は10 年 間 で60% 減 30.7 59.9 76.3 扶 助 費 投 資 的 経 費 167.4 108.9 78.8 社 会 保 障 関 係 の 費 用 は10 年 間 で2.1 倍 H14 H19 H24 投 資 的 経 費 扶 助 費 3 社 会 保 障 関 係 費 の 推 移 医 療 と 介 護 にかかる 歳 出 は 増 え 続 けています 国 民 健 康 保 険 介 護 保 険 ともに 保 険 料 収 入 では 歳 出 をまかなうことができず 一 般 会 計 からの 繰 入 金 が 増 加 してい ます 図 18 社 会 保 障 関 係 費 の 推 移 国 民 健 康 保 険 事 業 会 計 の 歳 出 決 算 の 推 移 ( 億 円 ) ( 億 円 ) 250 25 介 護 保 険 事 業 会 計 の 歳 出 決 算 の 推 移 ( 億 円 ) ( 億 円 ) 120 16 200 20 90 12 150 100 15 10 60 8 50 5 30 4 0 H14 H19 H24 歳 出 決 算 額 一 般 会 計 からの 繰 入 ( 左 軸 目 盛 ) ( 右 軸 目 盛 ) 0 0 H14 H19 H24 歳 出 決 算 額 一 般 会 計 からの 繰 入 ( 左 軸 目 盛 ) ( 右 軸 目 盛 ) 0 12

4 公 共 施 設 の 運 営 経 費 伊 丹 市 公 共 施 設 白 書 ( 平 成 24 年 3 月 )において 公 共 施 設 の 管 理 にかかる 費 用 は 年 間 約 36 億 円 にのぼるとされています 市 民 1 人 が 年 間 約 18,000 円 を 租 税 を 通 して 負 担 している 計 算 になります 表 3 公 共 施 設 の 運 営 経 費 No 施 設 分 類 運 営 経 費 ( 割 合 ) 市 民 1 人 当 たり 経 費 1. 庁 舎 等 213,579 千 円 (5.9%) 1,088 円 / 年 2. 共 同 利 用 施 設 54,940 千 円 (1.5%) 280 円 / 年 3. 多 目 的 施 設 479,174 千 円 (13.3%) 2,442 円 / 年 4. 劇 場 ホール 333,597 千 円 (9.2%) 1,700 円 / 年 5. 展 覧 施 設 442,174 千 円 (12.3%) 2,253 円 / 年 6. 図 書 館 274,954 千 円 (7.6%) 1,401 円 / 年 7. スポーツ 施 設 92,450 千 円 (2.6%) 471 円 / 年 8. 大 規 模 公 園 369,702 千 円 (10.2%) 1,884 円 / 年 9. 小 中 学 校 496,380 千 円 (13.8%) 2,529 円 / 年 10. その 他 学 校 89,735 千 円 (2.5%) 457 円 / 年 11. 給 食 センター 259,533 千 円 (7.2%) 1,323 円 / 年 12. 保 育 所 61,374 千 円 (1.7%) 313 円 / 年 13. 高 齢 者 施 設 82,226 千 円 (2.3%) 419 円 / 年 14. 障 がい 者 施 設 98,127 千 円 (2.7%) 500 円 / 年 15. その 他 社 会 福 祉 施 設 44,129 千 円 (1.2%) 225 円 / 年 16. 市 営 斎 場 33,486 千 円 (0.9%) 171 円 / 年 17. 市 営 住 宅 54,848 千 円 (1.5%) 279 円 / 年 18. 駐 車 場 駐 輪 場 78,124 千 円 (2.2%) 398 円 / 年 19. 公 設 卸 売 市 場 50,037 千 円 (1.4%) 255 円 / 年 合 計 3,608,569 千 円 (100%) 18,388 円 / 年 備 考 ) 施 設 分 類 ごとの 運 営 経 費 は 各 分 類 に 含 まれる 施 設 の 合 計 値 を 示 す 図 19 公 共 施 設 の 運 営 経 費 駐 車 場 駐 輪 場 2% 高 齢 者 施 設 2% その 他 学 校 2% スポーツ 施 設 3% 障 がい 者 施 設 3% 保 育 所 2% 共 同 利 用 施 設 2% 庁 舎 等 6% 給 食 センター 7% 市 営 住 宅 2% 図 書 館 8% 公 設 卸 売 市 場 1% 劇 場 ホール 9% その 他 社 会 福 祉 施 設 1% 市 営 斎 場 1% 大 規 模 公 園 10% 小 中 学 校 14% 多 目 的 施 設 13% 展 覧 施 設 12% 総 計 :3,608,569 千 円 ( 平 成 22 年 度 ) 13

(4) 公 共 施 設 に 関 する 市 民 意 識 本 市 の 公 共 施 設 の 今 後 のあり 方 について 検 討 するため アンケート 調 査 により 市 民 の 公 共 施 設 の 利 用 状 況 今 後 の 整 備 維 持 管 理 再 編 等 に 対 する 意 識 意 見 を 把 握 しました 表 4 アンケート 調 査 の 内 容 項 目 内 容 調 査 時 期 平 成 24 年 1 月 調 査 対 象 住 民 基 本 台 帳 および 外 国 人 登 録 の 18 歳 以 上 の 市 民 ( 無 作 為 抽 出 ) 回 収 率 有 効 回 収 票 数 1,260 票 ( 回 収 率 41.9%) 公 共 施 設 およびインフラの 整 備 や 管 理 のあり 方 調 査 項 目 今 後 の 公 共 施 設 のあり 方 公 共 施 設 に 対 する 評 価 公 共 施 設 の 利 用 状 況 1 公 共 施 設 およびインフラの 整 備 や 管 理 のあり 方 (ア) 将 来 的 な 見 通 しを 踏 まえた 今 後 の 公 共 施 設 の 整 備 や 管 理 運 営 方 法 のあり 方 について 市 民 ニーズや 人 口 規 模 等 に 見 合 った 内 容 に 減 らす あるいは 役 割 や 効 果 を 査 定 して 大 幅 に 減 らすなど 何 らかの 見 直 し 検 討 が 必 要 と 回 答 した 市 民 は 78.9%と 多 くなっていま す その 他, 2.9% 役 割 や 効 果 を 査 定 して 大 幅 に 減 らす, 17.3% 不 明, 1.9% 不 足 しているので 今 後 も 拡 充, 2.8% 現 状 維 持 し 耐 用 年 数 が 経 過 したも のは 同 規 模 で 建 替 え, 13.6% 78.9% 必 要 性 を 見 直 し ニーズや 人 口 規 模 等 に 見 合 った 内 容 に 減 らす, 61.6% なんらかの 見 直 し 検 討 が 必 要 問 : 将 来 的 な 見 通 しを 踏 まえて 今 後 の 公 共 施 設 の 整 備 や 管 理 運 営 については どのよう に 進 めていくべきだとお 考 えですか? 備 考 ) 四 捨 五 入 の 関 係 で 内 訳 の 合 計 が 100%にならない 場 合 がある 14

(イ)インフラの 整 備 管 理 運 営 のあり 方 新 規 の 建 設 や 整 備 はストップし 既 存 の 道 路 上 下 水 道 を 現 状 のまま 維 持 する とい う 回 答 が 72.3%ともっとも 多 くなっています その 他, 10.9% 不 明, 3.0% 道 路 上 下 水 道 は まだ 不 足 今 後 も 拡 充, 13.8% 新 規 建 設 整 備 は ストップ 既 存 道 路 上 下 水 道 の 現 状 を 維 持, 72.3% 問 : 将 来 的 な 見 通 しを 踏 まえて 今 後 の 道 路 上 下 水 道 などのインフラの 整 備 や 管 理 運 営 に ついてはどのように 進 めていくべきだとお 考 えですか? (ウ) 公 共 施 設 およびインフラの 維 持 更 新 に 必 要 な 財 源 不 足 への 対 応 他 の 行 政 サービスや 事 業 の 見 直 しや 廃 止 などを 行 って 公 共 施 設 の 維 持 や 更 新 に 必 要 な 財 源 に 回 すべきという 意 見 が 49.1%ともっとも 多 くなっています その 他, 4.7% 不 明, 2.4% 利 用 者 の 負 担 ( 利 用 料 等 )を 増 やす, 17.5% 維 持 や 更 新 に 係 る 費 用 は 大 幅 にカット する, 24.5% 他 の 行 政 サービス や 事 業 の 見 直 しや 廃 止 により 施 設 の 維 持 更 新 に 必 要 な 財 源 をまわす, 49.1% 広 く 市 民 の 負 担 ( 税 金 )を 増 やす, 1.8% 問 : 公 共 施 設 や 道 路 などの 維 持 や 更 新 に 必 要 な 財 源 は 今 後 不 足 してくることが 予 測 され ます コストの 効 率 化 や 施 設 の 長 寿 命 化 を 図 って 対 応 するだけでは 困 難 で 新 たな 取 り 組 みも 必 要 になることが 考 えられます そのこ とについてどのようにお 考 えですか? 15

2 今 後 の 公 共 施 設 のあり 方 (ア) 機 能 が 重 複 する 施 設 や 利 用 が 少 ない 公 共 施 設 のあり 方 利 用 状 況 を 考 慮 あるいは 公 共 施 設 全 体 の 機 能 の 質 が 低 下 しないよう 配 慮 して 機 能 の 統 合 廃 止 によりコスト 削 減 を 図 るべきとの 意 見 が 94.9%と 多 くなっています その 他, 2.6% 不 明, 1.3% コストがかかっても 重 複 した 機 能 など を 残 す, 1.1% 事 情 を 勘 案 し 統 合 廃 止 の 検 討 が 必 要 公 共 施 設 全 体 の 機 能 の 質 が 低 下 しな いように 配 慮 して 機 能 の 統 合 廃 止, 47.4% 利 用 状 況 などをもと に よく 似 た 機 能 の 統 合 廃 止, 47.5% 94.9% 問 : 公 共 施 設 の 機 能 ( 集 会 学 習 発 表 機 能 など)の 中 で 重 複 したものやあまり 利 用 されていないものがある 場 合 こうした 公 共 施 設 の 機 能 についてはどのように 対 応 すべきだとお 考 えですか? (イ) 赤 字 施 設 の 運 営 費 用 について 赤 字 施 設 については 民 間 企 業 のノウハウなどを 活 かし 人 件 費 や 運 営 費 等 のコスト 削 減 を 進 め 赤 字 を 解 消 するとの 意 見 が 57.3%ともっとも 多 くなっています その 他, 2.9% 不 明, 2.6% 民 間 企 業 のノウハ ウなどを 活 かし コ スト 削 減 を 進 め 赤 字 を 解 消, 57.3% 施 設 を 利 用 する 人 や 団 体 などが 適 切 な 使 用 料 入 場 料 等 を 支 払 う, 36.3% 問 : 公 共 施 設 のなかには 市 外 からの 人 や 団 体 か らも 多 く 利 用 され 伊 丹 の 魅 力 となっている 施 設 がある 一 方 で 市 内 の 利 用 者 層 が 限 られたり 運 営 費 が 赤 字 の 施 設 もあります こうした 施 設 の 運 営 費 用 はどのようにすべきだとお 考 えですか? 赤 字 部 分 を 税 金 で 手 当 てするなど 市 民 が 広 く 公 平 に 負 担, 0.9% 16

(ウ) 地 域 の 集 会 施 設 コミュニティ 施 設 について 十 分 な 利 用 がなされていないものは 廃 止 したり 利 用 エリアを 統 合 し コストの 削 減 をする との 意 見 が 70.4%ともっとも 多 くなっています その 他, 1.3% 不 明, 2.1% 引 き 続 き 同 規 模 機 能 で 施 設 を 存 続, 6.9% 利 用 状 況 ニーズ に 対 応 した 建 替 え や 再 編, 19.3% 利 用 状 況 ニーズを 踏 まえた 廃 止 統 合, 70.4% 問 : 地 域 の 集 会 施 設 コミュニティ 施 設 につ いてはどのようにお 考 えですか? (エ) 公 共 施 設 の 削 減 について 利 用 者 が 少 ない 施 設 や 社 会 的 役 割 が 終 わった 施 設 から 削 減 すべきとの 意 見 が 87% ともっとも 多 くなっています 市 内 に1つしかないような 規 模 が 大 型 の 施 設 3% 市 内 の 各 地 区 に 配 置 されている 規 模 が 小 型 の 施 設 国 県 周 辺 自 治 体 の 施 設 と 役 割 や 機 能 が 重 複 している 施 設 8% 54% 民 間 の 施 設 と 役 割 や 機 能 が 重 複 している 施 設 43% 利 用 者 が 少 ない 施 設 や 社 会 的 役 割 が 終 わった 施 設 87% 維 持 管 理 や 建 替 えなどのコストがかかる 施 設 39% 問 : 今 後 公 共 施 設 を 削 減 することが 必 要 になったとしたら どのような 施 設 から 削 減 すべきだとお 考 えですか? その 他 不 明 2% 2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 17

3 公 共 施 設 の 利 用 状 況 (ア) 過 去 1 年 間 の 利 用 施 設 庁 舎 公 園 の 割 合 が 高 く 保 健 福 祉 施 設 スポーツ 施 設 の 割 合 が 低 くなって います 問 : 過 去 1 年 間 にご 利 用 された 公 共 施 設 はどれですか? 0% 20% 40% 60% 80% 100% 庁 舎 84% 共 同 利 用 施 設 コミュニティセンター 39% 多 目 的 施 設 38% ホール 上 演 施 設 47% 展 示 展 覧 施 設 31% 図 書 館 47% スポーツ 施 設 24% 公 園 63% 市 立 小 学 校 31% 保 健 福 祉 施 設 21% 利 用 したものはない 4% 不 明 3% (イ) 広 域 型 施 設 の 利 用 施 設 いたみホール 伊 丹 市 昆 虫 館 多 目 的 施 設 荒 牧 バラ 公 園 等 の 利 用 度 が 高 くなっ ていますが アイホール 工 芸 センター のは 比 較 的 低 くなっています 問 :あなたはホールや 上 演 施 設 展 示 展 覧 施 設 など 伊 丹 の 魅 力 となり 市 外 の 人 も 利 用 する 次 の 施 設 を 利 用 したことはありますか? 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% いたみホール 7 59 20 4 3 7 伊 丹 アイフォニックホール 5 43 33 6 3 11 アイホール 1 16 47 11 10 15 美 術 館 2 26 31 13 13 15 柿 衞 文 庫 1 21 37 9 17 15 工 芸 センター 1 14 33 10 25 17 スワンホール 5 42 25 9 7 12 伊 丹 市 昆 虫 館 4 56 24 3 2 11 こども 文 化 科 学 館 2 30 31 9 12 16 荒 牧 バラ 公 園 9 61 16 4 2 8 伊 丹 スカイパーク 10 41 26 5 7 12 よく 利 用 する 利 用 したことがある 名 前 も 場 所 も 知 って いるが 利 用 したこと はない 名 前 は 知 って 名 前 も 不 明 いるが 場 所 は 場 所 も 知 らない 知 らない 18

(5) 伊 丹 市 の 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 課 題 前 項 までにまとめた 本 市 の 公 共 施 設 や 人 口 財 政 の 状 況 および 市 民 の 公 共 施 設 に 対 する 意 識 意 向 等 を 踏 まえ 本 市 が 抱 える 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 課 題 について 以 下 に 整 理 しました 表 5 伊 丹 市 の 公 共 施 設 を 取 り 巻 く 課 題 現 在 施 設 の 維 持 更 新 にかかる 投 資 的 経 費 は 約 36 億 円 ですが こ のまま すべての 施 設 を 更 新 するためには 毎 年 度 1.5 倍 の 約 54 億 円 が 必 要 になると 試 算 されています 公 共 施 設 都 市 基 盤 施 設 ( 道 路 橋 梁 等 )は 本 基 本 方 針 の 対 象 とはしていま せんが 都 市 基 盤 施 設 も 老 朽 化 していくため 公 共 施 設 の 更 新 を 検 討 していく 上 で 一 体 で 考 える 必 要 があります 過 去 10 年 間 では 交 通 利 便 性 の 高 いマンションの 増 加 もあり 子 育 人 口 て 世 代 が 増 加 人 口 は 微 増 しています しかし 人 口 構 成 について は 高 齢 者 の 増 加 若 い 世 代 の 減 少 が 進 んでいきます 生 活 困 窮 者 や 子 ども 高 齢 者 障 害 者 などを 支 援 する 社 会 保 障 費 は 今 後 も 増 加 することが 見 込 まれます 財 政 少 子 高 齢 化 や 長 引 く 景 気 の 低 迷 などにより 税 金 ( 市 税 ) 収 入 は 今 後 も 大 幅 な 増 加 が 見 込 めません 収 入 の 増 加 が 見 込 まれない 状 況 においても 時 代 とともに 変 化 する 社 会 環 境 および 市 民 ニーズに 対 応 した 必 要 な 公 共 サービスを 提 供 し ていかなければなりません 今 後 の 公 共 施 設 の 整 備 や 管 理 運 営 にあたっては ニーズや 人 口 規 模 に 見 合 った 内 容 へ 縮 小 する 必 要 性 があると 考 えています 今 後 道 路 上 下 水 道 などのインフラ 整 備 や 管 理 運 営 については 新 規 整 備 はストップし 既 存 インフラは 活 用 すべきと 考 えています 市 民 意 識 公 共 施 設 の 維 持 や 更 新 の 財 源 として 他 の 行 政 サービスや 事 業 の 見 直 し 廃 止 によって 確 保 することが 望 ましいと 考 えています 機 能 が 重 複 する 施 設 や 利 用 が 少 ない 公 共 施 設 は 利 用 状 況 等 を 考 慮 し た 上 で 機 能 の 統 合 廃 止 によりコスト 削 減 を 図 る 必 要 があると 考 え ています 赤 字 施 設 については 利 用 者 が 適 切 な 料 金 を 支 払 うとともに 民 間 企 業 のノウハウなどを 活 かし 人 件 費 や 運 営 費 等 のコスト 削 減 を 進 め 赤 字 を 解 消 する 必 要 があると 考 えています 19

3. 公 共 施 設 マネジメントの 基 本 方 針 (1) 基 本 方 針 近 い 将 来 公 共 施 設 は 次 々に 大 規 模 な 修 繕 や 建 替 えの 時 期 を 迎 えることとなります これに 合 わせるように 高 齢 化 と 人 口 減 少 が 進 むことから 将 来 の 財 政 状 況 は 厳 しく なることが 予 想 され 現 在 ある 公 共 施 設 の 量 や 質 をそのまま 維 持 しようとすると 必 要 性 の 高 い 施 設 まで 安 全 安 心 に 利 用 いただけなくなる 恐 れがあります このような 公 共 施 設 の 更 新 問 題 に 対 し 将 来 の 社 会 状 況 や 財 政 状 況 市 民 のニーズ を 見 据 えて 公 共 施 設 を 更 新 していくためには 個 々の 施 設 ごとに 市 民 ニーズや 維 持 管 理 の 方 法 を 考 えるのではなく 市 全 体 のニーズを 踏 まえた 上 で 公 共 施 設 の 全 体 最 適 化 を 図 った 施 設 マネジメントを 推 進 していく 必 要 があります そこで 本 市 の 公 共 施 設 マネジメントを 推 進 するための 基 本 方 針 を 以 下 のとおり 定 めます ~ 公 共 施 設 マネジメントの 基 本 方 針 ~ 1 市 民 が 安 全 安 心 に 施 設 を 利 用 できるよう 適 切 な 維 持 管 理 を 推 進 します 2 大 規 模 修 繕 更 新 を 計 画 する 際 は ライフサイクルコスト ライフサイクルコスト(LCC LCC) 1 を 考 慮 し ます 3 市 民 ニーズに 柔 軟 に 対 応 するため 施 設 の 機 能 移 転 統 合 複 合 化 を 検 討 します 4 原 則 として 新 規 整 備 は 総 量 規 制 の 範 囲 内 で 行 います 5 効 率 的 な 施 設 管 理 を 推 進 するため 施 設 マネジメントの 一 元 化 を 図 ります 6 効 果 的 効 率 的 なサービスを 提 供 するため 指 定 管 理 者 や PFI 等 の PPP 2 手 法 を 活 用 します 7 市 民 の 皆 さまに 広 く 情 報 を 発 信 し 市 民 参 画 による 公 共 施 設 マネジメント を 推 進 します 用 語 説 明 1:ライフサイクルコスト(LCC) 建 物 の 建 築 から 維 持 管 理 解 体 廃 棄 に 至 るまで 建 物 の 全 生 涯 に 要 する 費 用 の 総 額 2:PPP(Public Private Partnership) 行 政 と 多 様 な 構 成 主 体 ( 市 民 民 間 事 業 者 など)との 連 携 により サービスの 向 上 や 事 業 の 効 率 化 改 善 を 図 り 市 民 サービスを 提 供 していくこと 20

(2) 目 標 公 共 施 設 白 書 では 現 在 ある 施 設 を 将 来 も 同 種 同 規 模 で 維 持 する 場 合 将 来 の 施 設 の 維 持 管 理 更 新 にかかる 費 用 は 60 年 間 で 3,240 億 円 年 平 均 54 億 円 と 試 算 さ れています 一 方 平 成 18 年 度 から 22 年 度 の 5 ヵ 年 の 公 共 施 設 にかかる 投 資 的 経 費 は 年 平 均 で 36 億 円 であり これと 比 較 すると 毎 年 18 億 円 の 不 足 が 生 じる 計 算 となり ます( 図 14 参 照 ) 表 6 に 示 すとおり 本 市 の 将 来 人 口 は 平 成 22 年 に 比 べ 平 成 42 年 には 総 人 口 は 3% の 減 少 生 産 年 齢 人 口 は 8.8%の 減 少 が 見 込 まれています 人 口 が 減 少 することによ り 現 在 ある 施 設 を 将 来 も 同 規 模 で 保 持 した 場 合 1 人 当 たり 延 床 面 積 3.04 m2/ 人 (H22)は 増 加 し これに 伴 い 1 人 当 たりの 財 政 負 担 が 増 加 することになります 1 人 当 たりの 負 担 をこれ 以 上 増 やさないためには 維 持 管 理 コストの 効 率 化 だけでなく 人 口 の 減 少 に 見 合 った 分 だけ 施 設 の 総 量 ( 延 床 面 積 )を 減 らす 必 要 があります 表 6 人 口 と 延 床 面 積 の 推 移 ( 再 掲 ) H42 変 化 率 項 目 平 成 8 年 平 成 22 年 平 成 42 年 H8 比 H22 比 総 人 口 190,194 人 196,127 人 190,249 人 0.0% -3.0% 人 口 延 床 面 積 高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 ) 20,736 人 39,275 人 52,051 人 +151% +32.5% 生 産 年 齢 人 口 (15-64 歳 ) 138,819 人 127,087 人 115,948 人 -16.5% -8.8% 比 率 ( 高 齢 者 : 生 産 年 齢 ) 1:6.7 1:3.2 1:2.2 - - 総 面 積 54.6 万 m2 59.6 万 m2 59.6 万 m2 +9.2% 0.0% 総 人 口 1 人 当 たり 2.87 m2/ 人 3.04 m2/ 人 3.13 m2/ 人 +9.1% +3.0% 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 3.93 m2/ 人 4.68 m2/ 人 5.14 m2/ 人 +30.8% +9.8% 出 典 ) 将 来 人 口 : 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 推 計 ) 平 成 42 年 と 総 人 口 が 近 似 である 平 成 8 年 と 比 較 すると 総 人 口 1 人 当 たりの 延 床 面 積 は 9.1%の 増 加 となっています このことを 一 つの 目 安 として 本 市 が 所 有 する 施 設 総 量 ( 延 床 面 積 )を 平 成 42 年 度 までに 10% 以 上 削 減 することを 目 標 に 掲 げま す 18 億 円 と 見 込 まれる 将 来 の 更 新 費 用 の 不 足 額 の 圧 縮 を 図 り 次 の 世 代 に 負 の 遺 産 を 遺 さず 市 民 の 負 担 を 軽 減 していくため 前 項 に 掲 げた 公 共 施 設 マネジメントの 7 つの 基 本 方 針 に 基 づく 取 り 組 みを 推 進 していきます 数 値 目 標 市 が 保 有 する 施 設 の 総 延 床 面 積 を 平 成 42 年 度 までに 10% 以 上 削 減 します 現 状 (H22):59.6 万 m2 将 来 (H42):53.6 万 m2 (6 万 m2 減 ) 21

図 20 今 後 の 施 設 マネジメントのあり 方 (イメージ) 現 在 の 施 設 群 将 来 の 施 設 群 行 政 系 施 設 スポーツ 施 設 勤 労 者 施 設 医 療 施 設 子 育 て 支 援 施 設 保 健 福 祉 施 設 学 校 教 育 系 施 設 社 会 教 育 系 施 設 個 々の 施 設 ごとに 管 理 耐 震 化 長 寿 命 化 安 全 安 心 に 配 慮 した 適 切 な 維 持 管 理 ライフサイクルコスト(LCC)の 考 慮 施 設 の 機 能 移 転 統 合 複 合 化 総 量 規 制 の 範 囲 内 での 新 規 整 備 施 設 マネジメントの 一 元 化 指 定 管 理 者 やPFI 等 のPPP 手 法 の 活 用 市 民 参 画 による 公 共 施 設 マネジメント バリアフリー 環 境 性 向 上 延 床 面 積 10% 以 上 削 減 (H22 H42) 複 合 施 設 例 : 学 校 + 共 同 利 用 施 設 機 能 複 合 施 設 例 : 子 育 て+ 高 齢 者 施 設 機 能 単 独 施 設 例 : 図 書 館 防 災 センター ( 機 能 移 転 ) 地 域 交 流 ( 世 代 間 交 流 など) コミュニティの 形 成 一 元 的 なマネジメント 備 考 ) 公 共 ファシリティマネジメント 戦 略 ( 日 本 ファシリティマネジメント 推 進 協 会 平 成 22 年 )をも とに 作 成 22

(3) 具 体 的 な 取 り 組 み 方 針 1 市 民 が 安 全 安 心 に 施 設 を 利 用 できるよう 適 切 な 維 持 管 理 を 推 進 します 現 状 課 題 本 市 の 公 共 施 設 は 50%を 超 える 施 設 が 昭 和 55 年 以 前 に 建 築 され 築 30 年 以 上 が 経 過 しています また これらの 建 物 は 旧 耐 震 基 準 で 建 てられており 耐 震 対 策 が 必 要 とされています これらの 施 設 は 今 後 大 規 模 な 修 繕 や 建 替 えの 時 期 を 迎 えるこ とになりますが 今 後 の 厳 しい 財 政 状 況 を 踏 まえると すべての 施 設 の 修 繕 や 建 替 え に 対 応 することはできず 必 要 性 の 高 い 施 設 まで 安 全 安 心 の 確 保 ができなくなる 恐 れがあります 今 後 の 方 向 性 義 務 教 育 の 学 校 施 設 は 児 童 生 徒 がいる 限 り 維 持 し 必 要 に 応 じて 更 新 していく 必 要 があります また 災 害 時 の 防 災 拠 点 となる 行 政 施 設 や 学 校 保 育 所 幼 稚 園 福 祉 施 設 など 子 どもあるいは 高 齢 者 障 がい 者 の 安 全 安 心 の 確 保 が 必 要 な 施 設 は 耐 震 化 や 老 朽 化 対 策 の 必 要 性 優 先 度 が 高 い 施 設 といえます 今 後 限 られた 財 源 の 中 で 老 朽 化 した 施 設 の 維 持 管 理 更 新 を 検 討 する 際 には 市 民 が 安 心 して 施 設 を 利 用 できるよう 施 設 の 必 要 性 や 老 朽 化 の 進 行 状 況 提 供 するサー ビスの 質 や 需 要 等 を 踏 まえ 維 持 管 理 更 新 の 優 先 順 位 を 整 理 し 検 討 を 行 います 図 21 公 共 施 設 の 耐 震 化 維 持 管 理 更 新 の 優 先 度 最 優 先 優 先 その 他 教 育 子 育 て 支 援 機 能 行 政 機 能 福 祉 医 療 機 能 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 保 育 所 幼 稚 園 市 役 所 高 齢 者 介 護 障 が い 者 支 援 施 設 病 院 など 文 化 施 設 集 会 施 設 社 会 教 育 施 設 スポーツ 施 設 など 次 代 を 担 う 子 どもたちが 生 活 の 多 くを 過 ごす 場 所 であり 耐 震 化 など 安 全 安 心 の 優 先 的 な 確 保 が 必 要 災 害 時 の 防 災 拠 点 機 能 を 有 する 施 設 不 特 定 多 数 の 市 民 が 生 活 を 営 む 上 で 必 要 な 医 療 福 祉 サービスを 提 供 する 施 設 災 害 時 の 市 民 生 活 の 支 援 機 能 を 有 する 施 設 趣 味 や 娯 楽 など 健 康 増 進 や 生 活 の 質 の 向 上 に 寄 与 する 施 設 社 会 教 育 文 化 機 能 展 示 機 能 レクリーエション 機 能 23

2 大 規 模 修 繕 更 新 を 計 画 する 際 は ライフサイクルコスト(LCC) を 考 慮 します 現 状 課 題 施 設 の 老 朽 化 に 適 切 に 対 応 し 戦 略 的 な 維 持 管 理 更 新 を 行 っていくためには 施 設 の 状 態 を 計 画 的 に 点 検 診 断 し 異 常 が 認 められる 際 には 速 やかに 対 策 を 講 じる 必 要 があります これまでは 主 に 建 物 や 設 備 が 劣 化 や 損 傷 してから 対 処 する 事 後 保 全 により 対 応 しており ライフサイクルコストの 観 点 から 必 ずしも 効 率 的 効 果 的 な 修 繕 を 行 っているとはいえない 状 況 にあります 今 後 の 方 向 性 今 後 は ライフサイクル 全 体 を 通 じたコストの 計 算 を 行 い 計 画 的 な 維 持 管 理 更 新 を 行 っていくことが 重 要 となります そのために 施 設 の 長 寿 命 化 やアセットマネ ジメント 1 など 適 正 な 管 理 を 行 い ライフサイクルコストの 縮 減 を 図 る 観 点 で 予 防 保 全 の 考 え 方 に 立 った 戦 略 的 な 維 持 管 理 更 新 について 検 討 を 行 います 1:アセットマネジメント: 建 物 を 資 産 としてとらえ 損 傷 劣 化 等 を 将 来 にわたり 把 握 することに より 最 も 費 用 対 効 果 の 高 い 維 持 管 理 を 行 うための 方 法 図 22 施 設 のライフサイクルコストと 長 寿 命 化 (イメージ) 予 防 保 全 事 後 保 全 施 設 の 故 障 が 発 生 する 前 に 計 画 な 点 検 修 繕 等 を 実 施 施 設 の 故 障 が 発 生 してから 修 繕 等 を 実 施 高 予 防 保 全 予 防 保 全 更 新 長 寿 命 化 更 新 建 設 健 全 度 予 防 保 全 使 用 限 界 事 後 保 全 事 後 保 全 低 ライフサイクルコス ト (LCC) 事 後 保 全 予 防 保 全 < 事 後 保 全 (1+2+3+4) (5+6+7) 時 間 経 過 24

3 市 民 ニーズに 対 応 するため 柔 軟 に 施 設 の 機 能 移 転 統 合 複 合 化 を 検 討 します (ア) 機 能 の 移 転 統 合 現 状 課 題 これまで 公 共 サービスの 提 供 にあたっては いずれの 地 域 にも 均 質 で 均 一 であ ることが 求 められてきました しかし 地 域 ごとの 人 口 やその 構 成 に 変 化 が 生 じて おり 市 民 ニーズの 量 と 質 が 変 化 していることが 考 えられます 高 齢 化 の 進 んだ 地 域 と 子 育 て 世 代 の 多 い 地 域 とでは それぞれの 地 域 で 求 められ る 施 設 やサービスは 異 なります また 現 在 の 高 齢 者 世 代 と 将 来 の 高 齢 者 世 代 では 求 める 施 設 機 能 は 必 ずしも 合 致 するとは 限 りません さらに 防 災 や 環 境 配 慮 ユ ニバーサルデザインなど 時 代 ごとの 情 勢 に 対 応 したサービスの 実 現 も 求 められま す 今 後 の 方 向 性 今 後 は 人 口 や 財 政 規 模 に 見 合 った 施 設 保 有 の 最 適 化 を 図 っていく 必 要 があること から 時 代 の 変 遷 によりニーズが 変 化 したもの あるいはニーズが 大 幅 に 縮 小 したも のについては 施 設 機 能 の 移 転 や 統 合 廃 止 を 含 めた 施 設 の 再 配 置 の 検 討 を 行 います 図 23 施 設 の 機 能 移 転 統 合 廃 止 (イメージ) < 施 設 の 統 合 廃 止 > 発 達 支 援 施 設 A 発 達 支 援 施 設 A 老 朽 化 更 新 発 達 支 援 施 設 B 統 合 老 朽 化 ニーズの 変 化 廃 止 など < 機 能 移 転 > 図 書 館 防 災 センター 老 朽 化 耐 震 化 機 能 移 転 ニーズの 変 化 25

(イ) 施 設 の 複 合 化 多 機 能 化 現 状 課 題 これまでは 教 育 や 文 化 社 会 施 設 などサービス( 機 能 )ごとに 必 要 な 施 設 を 個 々 に 整 備 してきました その 結 果 施 設 数 の 増 加 に 伴 う 維 持 管 理 費 の 増 加 や 施 設 ごと の 稼 働 率 に 大 きな 違 いがみられるなど 必 ずしも 効 率 的 な 利 活 用 がなされていない 状 況 にありました 今 後 の 方 向 性 今 後 施 設 の 管 理 運 営 更 新 を 検 討 するにあたっては 従 前 からの 機 能 に 限 定 し た 更 新 整 備 を 前 提 とするのではなく 将 来 を 見 据 えた 機 能 にも 着 目 して 施 設 の 複 合 化 や 多 機 能 化 を 図 ることが 必 要 となってきます 具 体 的 には 既 存 施 設 の 更 新 時 に 異 なる 機 能 を 集 約 し 施 設 を 複 合 化 することによ り 玄 関 やトイレ 事 務 室 などの 共 有 部 分 の 削 減 を 図 るとともに 異 なる 機 能 が 連 携 し 補 完 し 合 うことにより 新 しいサービスの 提 供 が 生 まれることも 期 待 されます また 小 中 学 校 は 今 後 児 童 生 徒 数 が 減 少 していくことが 予 想 されています が 空 き 教 室 に 他 の 公 共 施 設 の 機 能 を 集 約 することで 効 果 的 に 施 設 総 量 の 削 減 を 図 ることができます さらに 学 校 施 設 と 地 域 コミュニティの 機 能 が 集 約 されることで 学 校 と 地 域 社 会 との 交 流 連 携 がよりいっそう 図 られることが 期 待 できます なお 施 設 の 建 て 替 えにあたっては 長 期 的 なニーズの 変 化 に 対 応 でき 容 易 に 機 能 の 転 換 が 図 れる 建 築 工 法 (スケルトンインフィル 等 )を 採 用 するなどの 検 討 を 行 い ます 図 24 施 設 の 複 合 化 (イメージ) 学 校 施 設 複 合 施 設 ( 学 校 機 能 + 集 会 機 能 ) 児 童 数 減 少 共 同 利 用 施 設 老 朽 化 未 利 用 教 室 を 活 用 複 合 化 廃 止 など 26

4 原 則 として 新 規 整 備 は 総 量 規 制 の 範 囲 内 で 行 います 現 状 課 題 これまで 本 市 では 教 育 文 化 施 設 や 福 祉 施 設 など 時 代 時 代 のニーズに 応 じて 整 備 を 行 ってきました 今 後 本 市 の 人 口 も 減 少 期 を 迎 え 生 産 年 齢 人 口 の 減 少 ととも に 少 子 高 齢 化 がいっそう 進 行 することが 予 測 されています また 歳 入 の 大 きな 伸 びを 期 待 することは 困 難 な 状 況 にある 一 方 で 社 会 保 障 費 の 増 大 が 見 込 まれており 厳 しい 財 政 運 営 となることが 予 想 されています これらの 状 況 を 踏 まえると 公 共 施 設 等 の 整 備 や 維 持 補 修 にかける 投 資 的 経 費 を 増 やしていくことは 困 難 な 状 況 にあり ます 今 後 の 方 向 性 新 たな 施 設 整 備 の 検 討 を 行 う 際 に 既 存 施 設 の 有 効 利 用 国 県 民 間 からの 貸 借 等 による 対 応 など 新 たな 施 設 の 建 設 を 伴 わない 方 法 について 検 討 を 行 います また このような 既 存 施 設 等 での 対 応 が 難 しく 喫 緊 の 整 備 が 必 要 な 場 合 は ライフサイク ルコスト(LCC)の 圧 縮 利 用 者 の 利 便 性 向 上 などを 図 るとともに 中 長 期 的 な 視 点 で 延 床 面 積 の 総 量 削 減 を 図 ります 図 25 新 規 整 備 の 抑 制 (イメージ) 既 存 の 市 有 施 設 新 たな 市 民 ニーズ 国 県 民 間 等 保 有 施 設 ニーズの 少 ない 機 能 を 廃 止 新 規 整 備 必 要 性 LCC 圧 縮 中 長 期 的 な 視 点 で 総 量 削 減 27

5 効 率 的 な 施 設 管 理 を 推 進 するため 施 設 マネジメントの 一 元 化 を 図 ります 現 状 課 題 これまで 公 共 施 設 の 建 設 や 運 営 維 持 管 理 は 各 所 管 部 署 が 主 体 となって 実 施 して きました しかしながら 効 率 的 効 果 的 な 施 設 管 理 運 営 に 関 する 情 報 が 分 散 して いることから 公 共 施 設 全 体 の 最 適 なマネジメントに 必 要 な 全 庁 的 視 点 に 立 った 施 設 管 理 運 営 の 取 り 組 みが 行 われていない 状 況 にあります 今 後 の 方 向 性 公 共 施 設 全 体 としてマネジメントの 最 適 化 を 図 るためには 全 庁 的 総 合 的 な 視 点 に 立 ち 公 共 サービスのニーズと 量 コストのバランスを 図 るとともに LCC ベース での 長 期 保 全 長 寿 命 化 といった 視 点 から 施 設 マネジメントを 行 う 必 要 があります そのためには 施 設 の 老 朽 度 や 維 持 管 理 費 用 等 に 関 する 情 報 の 一 元 管 理 修 繕 や 建 替 えにあたっての 優 先 順 位 の 意 思 決 定 個 別 の 事 業 計 画 と 全 体 方 針 との 調 整 など 庁 内 横 断 的 な 取 り 組 みが 必 要 であり それらの 取 り 組 みを 推 進 するため 一 元 的 に 管 理 できる 体 制 の 整 備 を 図 ります 図 26 施 設 管 理 の 一 元 化 (イメージ) 従 来 のマネジメントシステム マネジメントの 一 元 化 学 校 教 育 系 施 設 保 健 福 祉 施 設 行 政 系 施 設 学 校 教 育 系 施 設 保 健 福 祉 施 設 行 政 系 施 設 施 設 情 報 施 設 情 報 施 設 情 報 全 庁 的 に 把 握 施 設 情 報 の 管 理 (コスト, 利 用 実 態, 老 朽 劣 化 度 等 ) 施 設 維 持 管 理 更 新 計 画 施 設 維 持 管 理 更 新 計 画 施 設 維 持 管 理 更 新 計 画 施 設 の 維 持 管 理 更 新 計 画 ( 予 算 要 求 配 分, 優 先 順 位 付 け) 計 画 の 進 捗 管 理 調 整 事 業 運 営 管 理 事 業 運 営 管 理 事 業 運 営 管 理 事 業 運 営 管 理 事 業 運 営 管 理 事 業 運 営 管 理 28

6 効 果 的 効 率 的 なサービスを 提 供 するため 指 定 管 理 者 やPFI 等 のPP P 手 法 を 活 用 します 現 状 課 題 本 市 は これまでも 指 定 管 理 者 制 度 の 導 入 などにより 施 設 運 営 管 理 の 効 率 化 に 努 めてきましたが 今 後 も 厳 しい 財 政 状 況 が 予 想 されていることから さらなる 効 果 的 効 率 的 なサービス 提 供 の 方 法 を 改 善 していく 必 要 があります 今 後 の 方 向 性 運 営 維 持 管 理 にかかるコストや 施 設 利 用 者 運 営 状 況 の 情 報 把 握 を 徹 底 し 効 率 的 なコスト 削 減 を 図 るとともに 施 設 の 利 用 率 稼 働 率 の 向 上 や 料 金 設 定 減 免 制 度 の 見 直 しなど 施 設 の 目 的 や 利 用 状 況 に 応 じた 受 益 者 負 担 の 適 正 化 を 図 ります また 必 要 な 公 共 サービスの 質 を 適 切 なコストで 提 供 するため 民 間 の 資 金 やノウ ハウ 創 意 工 夫 を 最 大 限 に 活 用 できる 仕 組 みとして 指 定 管 理 者 制 度 や PFI など 公 民 が 連 携 した PPP 手 法 の 導 入 や 民 営 化 について 検 討 を 行 います 図 27 民 間 活 力 の 活 用 ( 概 要 ) 民 間 資 金 等 を 活 用 して 公 共 施 設 を 整 備 運 営 PFI 事 業 公 設 民 営 (DBO 方 式 ) 公 共 施 設 の 管 理 運 営 を 民 間 などの 団 体 が 代 行 指 定 管 理 者 制 度 包 括 的 民 間 委 託 PPP 手 法 (Public Private Partnership) 公 共 サービスの 外 部 委 託 アウトソーシング コンセッション ( 経 営 委 託 ) 資 産 の 有 効 活 用 広 告 事 業 やネーミングライツ 等 により 新 たな 財 源 を 確 保 公 共 サービスの 提 供 を 民 間 事 業 者 へ 委 ねる 民 営 化 29

7 市 民 の 皆 さまに 広 く 情 報 を 発 信 し 市 民 参 画 による 公 共 施 設 マネジメント を 推 進 します 現 状 課 題 本 市 では 公 共 施 設 の 有 効 活 用 や 10 年 後 20 年 後 の 計 画 性 を 持 ったあり 方 につ いて 市 民 の 皆 さまと 議 論 を 始 めるため 平 成 24 年 3 月 に 伊 丹 市 公 共 施 設 白 書 を 作 成 し 同 年 12 月 に 公 表 しています 施 設 の 再 配 置 や 管 理 運 営 方 法 など 公 共 施 設 の 今 後 のあり 方 を 検 討 するためには 公 共 サービスの 受 け 手 であり 一 方 では 施 設 の 維 持 運 営 を 支 える 納 税 者 である 市 民 の 理 解 協 力 が 不 可 欠 となります そのため まずは 公 共 施 設 白 書 の 発 行 により 出 前 講 座 等 を 通 じて 本 市 が 抱 える 公 共 施 設 に 関 す る 現 状 と 課 題 について 説 明 を 行 っています 今 後 の 方 向 性 本 方 針 に 基 づき 施 設 の 有 効 利 用 や 管 理 運 営 のあり 方 など 具 体 化 していくために 施 設 情 報 を 継 続 的 に 更 新 していきます また これらの 情 報 を 広 く 発 信 するとともに 市 民 の 皆 さまに 公 共 施 設 マネジメントへの 取 り 組 みへの 参 画 を 促 し 本 市 の 公 共 施 設 を 効 果 的 効 率 的 に 利 活 用 していく 方 策 について 熟 議 し 検 討 を 進 めていきます (4) 今 後 の 取 り 組 み 今 後 はこの 基 本 方 針 に 基 づき 以 下 のとおり 公 共 施 設 の 再 配 置 ( 活 用 再 編 )の 検 討 に 向 けた 取 り 組 みを 進 めていきます 図 28 公 共 施 設 マネジメントの 検 討 の 進 め 方 これからの 検 討 の 方 向 性 公 共 施 設 白 書 公 共 施 設 マネジメント 基 本 方 針 市 民 のみなさんとともに 次 世 代 を 見 据 えた 施 設 の 有 効 活 用 およびあり 方 を 議 論 改 善 策 の 検 討 施 設 の 機 能 に 視 点 をおいた 改 善 案 を 検 討 利 用 形 態 等 の 検 討 保 有 形 態 の 検 討 運 営 形 態 の 検 討 集 約 化 等 の 検 討 など 老 朽 化 状 況 の 把 握 施 設 の 老 朽 化 や 劣 化 状 況 の 把 握 建 築 設 備 保 全 計 画 等 の 検 討 基 礎 データ 及 び 実 態 データをもとにした 保 全 長 期 修 繕 計 画 等 の 検 討 後 期 事 業 実 施 計 画 への 位 置 づけの 検 討 H23~24 H25 H26~27 30

(5) 方 針 の 推 進 体 制 等 1 推 進 体 制 本 基 本 方 針 に 基 づく 取 り 組 みを 推 進 するため 関 係 部 局 で 構 成 される ( 仮 称 ) 公 共 施 設 マネジメント 推 進 会 議 を 設 置 し 公 共 施 設 の 計 画 的 な 管 理 運 営 や 施 設 情 報 の 一 元 管 理 再 配 置 計 画 の 策 定 に 向 けた 部 局 間 の 調 整 を 行 います 2 方 針 の 見 直 し 本 基 本 方 針 は 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 や 行 財 政 改 革 の 進 捗 状 況 国 等 の 公 共 施 設 マ ネジメントに 関 する 今 後 の 動 向 を 踏 まえ 必 要 に 応 じて 見 直 しを 行 います 31