「マイナンバー」基礎知識



Similar documents
<4D F736F F F696E74202D CA A837D F815B90A E096BE8E9197BF88C4>

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

原 則 として 事 業 主 は 従 業 員 から 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 を 受 けた 後 に 給 与 の ( 事 業 主 )の 番 号 を 記 載 しなければならない ただし 事 業 主 が 人 の 場 合 には 人 番 号 は 一 般 に 公 表 されている 番 号 であるた

スライド 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Ⅰ マイナンバー 制 度 導 入 による 企 業 の 実 務 対 応 1 本 人 確 認 の 方 法 (1) 従 業 員 とその 扶 養 家 族 への 本 人 確 認 マイナンバーを 取 得 する 際 は 他 人 のなりすまし 等 を 防 止 するため 厳 格 な 本 人 確 認 を 行 わなくては

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

Microsoft Word - マイナンバーと就業規則 (1)

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

10 月 ~11 月 従 業 員 のマイナンバーを 集 めます 各 人 からマイナンバーを 収 集 します パート アルバイトも 対 象 です 扶 養 家 族 がいる 人 は 扶 養 家 族 のマイナンバーも 対 象 となります マイナンバーを 収 集 するときには 法 令 により 本 人 確 認

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

2 各 府 省 所 管 の 分 野 業 界 団 体 ( 独 立 行 政 法 人 等 含 む)に 対 する 周 知 働 きかけ 等 これまでも 各 府 省 にご 協 力 いただき 業 界 団 体 などを 通 じた 事 業 者 への 周 知 広 報 説 明 会 などを 実 施 してきているが 番 号 の

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

スライド 1

【労働保険事務組合事務処理規約】

●労働基準法等の一部を改正する法律案

6 謝金(給与等)

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

老発第    第 号

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

企業、金融機関、行政機関のマイナンバー情報保護措置(1)

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

企業年金制度における個人番号の取扱いについて.PDF

< F2D8ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF42E6A7464>

退職手当とは

中小規模事業者向けはじめてのマイナンバーガイドライン

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

確定給付企業年金 DBパッケージプランのご提案

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

マイナンバー 制 度 は 行 政 の 効 率 化 国 民 の 利 便 性 向 上 公 平 公 正 な 社 会 を 実 現 するための 社 会 基 盤 です マイナンバー( 社 会 保 障 税 番 号 ) 制 度 は 社 会 保 障 税 災 害 対 策 の 分 野 で 効 率 的 に 情 報 を 管

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

 

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

た 者 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )となります 個 人 番 号 (マイナンバー)の 取 扱 いについて 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 などの 様 式 へのマイナンバーの 記 載 や 本 人 確 認 事 務 については できるだけ 事 業 主 に 対 応 い

Microsoft Word - 通達(参考).doc

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

240709

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

定款


●電力自由化推進法案

生協法見直し

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

平成21年10月30日

平成27年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)交付申請書等作成・提出要領

自 己 紹 介 : 中 尾 さゆり 税 理 士 評 価 士 准 認 定 ファンドレイザー 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ボランタリーネイバーズ 理 事 相 談 事 業 部 長 (NPO 相 談 あいちモリコロ 基 金 担 当 ) 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 NPO 会 計 税

Microsoft PowerPoint - 【資料3】中小規模事業者向け+はじめてのマイナンバーガイドライン

m07 北見工業大学 様式①

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

財政再計算結果_色変更.indd

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

波佐見町の給与・定員管理等について

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

2 その 年 中 の 特 定 支 出 の 額 ( 前 払 をした 特 定 支 出 ) 問 資 格 取 得 費 に 該 当 する 専 門 学 校 (2 年 制 )の 授 業 料 等 の 支 出 をしましたが この 特 定 支 出 については その 支 出 した 年 分 の 特 定 支 出 の 額 の

2 導 入 に 係 る 各 課 の 役 割 部 署 名 危 機 管 理 室 主 な 事 務 番 号 法 に 規 定 さ れ た 事 務 へ の 個 人 番 号 の 導 入 に 関 す る こ と 制 度 導 入 に 向 け た 事 務 の 総 括 に 関 す る こ と 個 人 番 号 の 独 自

Taro-07-1提言概要.jtd

H25要綱本文

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

企業におけるマイナンバーのセキュリティに関する実態調査

(別添)特定個人情報の適正な取扱いに関する安全管理措置

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

Transcription:

平 成 27 年 10 月 から 住 民 票 のある 方 に 個 人 番 号 (マイナンバー)が 指 定 され 地 方 公 共 団 体 情 報 シス テム 機 構 ( 総 務 省 の 関 係 団 体 )から 通 知 カード 個 人 番 号 カード 交 付 申 請 書 などが 全 住 民 に 世 帯 単 位 で 順 次 郵 送 され 概 ね 平 成 27 年 11 月 末 頃 までに 届 く 予 定 です 市 区 町 村 ごとの 郵 便 局 への 通 知 カード 差 出 し 状 況 は 個 人 番 号 総 合 サイト(https://www.kojinbango-card.go.jp/mynumber/ index.html) で 確 認 することができ 差 出 日 から7 日 ~20 日 程 度 でお 手 元 に 到 着 する 見 込 みです 通 知 カードは 世 帯 主 宛 に 簡 易 書 留 で 届 きますが ご 不 在 の 場 合 は 郵 送 物 等 ご 不 在 連 絡 票 が 入 りま すので 郵 便 局 での 保 管 期 限 内 に ご 不 在 連 絡 票 に 基 づき 再 配 達 等 のお 手 続 をお 願 いします 1. 通 知 カード( 平 成 27 年 11 月 末 までに 簡 易 書 留 で 順 次 発 送 ) 住 民 票 を 有 するすべての 方 に 数 字 12 桁 の 個 人 番 号 が 通 知 されます 住 民 票 の 住 所 に 基 本 4 情 報 ( 氏 名 住 所 生 年 月 日 性 別 )と 個 人 番 号 が 記 載 された 紙 製 の 通 知 カード が 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 から 郵 送 されます 交 付 手 数 料 は 無 料 です なお 再 交 付 手 数 料 は 有 料 ですので 紛 失 等 にはご 注 意 ください 個 人 番 号 は 国 の 行 政 機 関 や 地 方 公 共 団 体 などで 社 会 保 障 税 災 害 対 策 において 利 用 されます ワイエムビジネスレポート 2015. 11 月 号 No.85 29

2. 収 集 期 限 の 確 認 平 成 28 年 1 月 以 降 の 早 期 の 段 階 で マイナンバーの 記 載 が 必 要 となる 主 な 書 類 は 次 のとおりです 書 類 には 従 業 員 が 記 載 しなければならないものと 事 業 主 が 記 載 しなければならないものがあります 従 業 員 にマイナンバーが 通 知 されて 以 降 マイナン バーの 取 得 は 可 能 ですが マイナンバーを 記 載 した 法 定 調 書 などを 行 政 機 関 などに 提 出 する 時 までに 取 得 す れば 問 題 ないでしょう 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 について 実 務 的 には 年 末 調 整 の 時 期 に 翌 年 度 の 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 を 提 出 してもらう 企 業 も 多 いことと 思 います 平 成 28 年 分 の 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 から 様 式 が 変 更 にな り 原 則 として 従 業 員 本 人 が 自 分 や 扶 養 親 族 のマイナ ンバーを 記 載 して 勤 務 先 に 提 出 する 義 務 があります また 源 泉 徴 収 票 については たとえ 短 期 のアルバイ トでも 賃 金 の 額 に 関 わらず 本 人 に 交 付 する 義 務 があ ります 企 業 としては 雇 入 れの 際 に 利 用 目 的 を 示 して マイナンバーの 提 供 を 受 けましょう 3. 本 人 へ 交 付 する 源 泉 徴 収 票 や 支 払 通 知 書 等 への 個 人 番 号 の 記 載 は 不 要 平 成 27 年 10 月 2 日 に 所 得 税 法 施 行 規 則 等 の 改 正 が 行 われ 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 するため の 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 ( 以 下 番 号 法 といい ます) 施 行 後 の 平 成 28 年 1 月 以 降 も 給 与 などの 支 払 を 受 ける 方 に 交 付 する 源 泉 徴 収 票 などへの 個 人 番 号 の 記 載 は 行 わないこととされました( 個 人 番 号 が 記 載 不 要 となる 税 務 関 係 書 類 は 以 下 のものです) なお 税 務 署 に 提 出 する 源 泉 徴 収 票 などには 個 人 番 号 の 記 載 が 必 要 ですのでご 注 意 ください ( 参 考 ) 改 正 前 は 支 払 を 受 ける 方 に 対 して 交 付 する 源 泉 徴 収 票 などについて 本 人 等 の 個 人 番 号 を 記 載 して 交 付 しなければならないこととされていました 30 ワイエムビジネスレポート 2015.11 月 号 No.85

4.マイナンバーの 番 号 確 認 と 身 元 確 認 従 業 員 からマイナンバーを 取 得 する 際 は 確 実 な 書 類 に 基 づいて1 番 号 確 認 と2 身 元 確 認 を 行 います 1 番 号 確 認 マイナンバーが 正 しい 番 号 であることを 公 式 の 書 類 で 確 認 2 身 元 確 認 現 に 手 続 を 行 っている 者 がその 番 号 の 正 しい 持 ち 主 であることの 確 認 確 認 の 書 類 を 下 表 に 記 載 しています 本 人 確 認 書 類 は 対 面 郵 送 オンライン 電 話 といったマイナンバー の 収 集 方 法 によっても 異 なります また 従 業 員 の 扶 養 家 族 のマイナンバー( 個 人 番 号 )を 取 得 するとき 税 の 年 末 調 整 では 従 業 員 が 事 業 主 に 対 してその 扶 養 家 族 のマイナンバーの 提 供 を 行 うこととされているため 従 業 員 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 として その 扶 養 家 族 の 本 人 確 認 を 行 う 必 要 があります この 場 合 事 業 主 が 扶 養 家 族 の 本 人 確 認 を 行 う 必 要 はありませ ん 一 方 国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 の 届 出 では 従 業 員 の 配 偶 者 ( 第 3 号 被 保 険 者 ) 本 人 が 事 業 主 に 対 し て 届 出 を 行 う 必 要 がありますので 事 業 主 が 当 該 配 偶 者 の 本 人 確 認 を 行 う 必 要 があります 通 常 は 従 業 員 が 配 偶 者 に 代 わって 事 業 主 に 届 出 をすることが 想 定 され ますが その 場 合 は 従 業 員 が 配 偶 者 の 代 理 人 として マイナンバーを 提 供 することとなりますので 事 業 主 は 代 理 人 からマイナンバーの 提 供 を 受 ける 場 合 の 本 人 確 認 を 行 う 必 要 があります 本 人 からマイナンバーの 提 供 を 受 けるときの 本 人 確 認 書 類 ワイエムビジネスレポート 2015. 11 月 号 No.85 31

マイナンバー 基 礎 知 識 マイナンバー 関 係 書 類 の 保 管 について 社 会 保 険 労 務 士 法 人 サトー 主 任 コンサルタント 田 村 由 佳 平 成 27 年 も 残 り1か 月 を 切 り 企 業 の 総 務 や 経 理 の 担 当 者 の 方 をはじめ 年 末 調 整 等 の 業 務 で 多 忙 の 日 々をお 送 りのことと 存 じます とりわけ 来 年 から 本 格 的 に 始 まるマイナンバー 制 度 への 対 応 準 備 のた め 例 年 よりはるかに 業 務 負 担 が 増 していることでしょう マイナンバーに 関 する 取 扱 いについては 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 が 作 成 したガイドラインに 沿 って その 収 集 から 廃 棄 まで 厳 重 な 取 扱 いが 求 めら れています しかしながら 専 門 用 語 が 難 解 であることに 加 え 行 政 機 関 から 示 される 情 報 もしばしば 変 更 になることから ガイドラインを 読 むだけでなく 常 に 最 新 情 報 を 注 視 しなければならない 状 況 です そのような 中 で 企 業 の 担 当 者 を 悩 ませていた 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 の 取 扱 いについて 国 税 庁 から10 月 28 日 付 で マイナンバーの 記 載 を 省 略 できる 方 法 が 公 表 されました 今 回 は その 方 法 をご 紹 介 しながら マイナンバーの 保 管 に 関 する 留 意 点 についてお 伝 えしたいと 思 います 1.マイナンバー 及 びマイナンバーの 記 載 された 書 類 の 保 管 平 成 28 年 1 月 1 日 以 降 事 業 者 は 社 会 保 障 や 税 に 関 して 行 政 機 関 に 提 出 する 書 類 に 従 業 員 等 のマイナン バーを 記 載 しなければならないため 従 業 員 等 のマイナ ンバーを 収 集 して 保 管 する 必 要 があります 収 集 方 法 については 社 内 で 作 成 した 紙 の 届 出 書 を 利 用 する 方 法 やクラウドサービスなどを 利 用 する 方 法 があります が 紙 で 収 集 して 保 管 する 場 合 は キャビネットに 保 管 して 施 錠 するなどの 漏 えい 防 止 のための 安 全 管 理 措 置 を 講 ずることが 必 要 です また マイナンバー 法 では マイナンバーやマイナン バーを 含 む 個 人 情 報 ( 特 定 個 人 情 報 )について 社 会 保 障 や 税 などの 法 で 定 められている 利 用 目 的 以 外 で は 保 管 す ることが できな いとされ て いま す 従 って 従 業 員 が 退 職 後 法 令 で 定 められた 保 存 期 限 を 過 ぎた 場 合 は 書 類 の 廃 棄 やデータの 削 除 またはマイナンバー 部 分 を 復 元 できない 程 度 にマスキングするなどして 保 管 する 必 要 があります ( 内 閣 官 房 マイナンバー 広 報 資 料 より) 4 ワイエムビジネスレポート 2015.12 月 号 No.86

例 えば 源 泉 徴 収 や 年 末 調 整 のために 従 業 員 が 事 業 者 に 提 出 する 必 要 のある 各 種 の 申 告 書 について は 平 成 28 年 1 月 1 日 以 降 は 従 業 員 は 自 分 や 配 偶 者 扶 養 親 族 のマイナンバーを 記 載 する 必 要 があります そし て 事 業 者 は これらの 申 告 書 について 税 務 署 長 から 提 出 を 求 められた 場 合 を 除 き 提 出 期 限 の 属 する 年 の 翌 年 1 月 10 日 の 翌 日 から7 年 間 は 保 存 しておく 必 要 があ ります これらのマイナンバーを 含 んだ 書 類 を 保 管 する 際 は 漏 えい 防 止 の 安 全 管 理 措 置 を 講 ずる 必 要 があり ます 2. 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 への マイナンバーの 記 載 について 前 述 のとおり 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 について 原 則 として 従 業 員 自 身 が 毎 年 マイナンバーを 記 載 し て 提 出 する 必 要 がありますが 国 税 庁 が10 月 28 日 付 で 更 新 したFAQ(よくある 質 問 とその 回 答 )で マイナン バーの 記 載 を 省 略 できる 方 法 が 紹 介 されています ( 問 ) 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 個 人 番 号 欄 に 給 与 支 払 者 に 提 供 済 みの 個 人 番 号 と 相 違 ない 旨 の 記 載 をすること で 個 人 番 号 の 記 載 に 代 えることはできますか ( 答 ) 平 成 28 年 1 月 以 後 に 提 出 する 扶 養 控 除 等 申 告 書 に は 従 業 員 本 人 控 除 対 象 配 偶 者 及 び 控 除 対 象 扶 養 親 族 等 の 個 人 番 号 を 記 載 する 必 要 がありますので そ の 記 載 内 容 が 前 年 以 前 と 異 動 がない 場 合 であっても 原 則 その 記 載 を 省 略 することはできません しかしながら 給 与 支 払 者 と 従 業 員 との 間 での 合 意 に 基 づき 従 業 員 が 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 余 白 に 個 人 番 号 については 給 与 支 払 者 に 提 供 済 みの 個 人 番 号 と 相 違 ない 旨 を 記 載 した 上 で 給 与 支 払 者 において 既 に 提 供 を 受 けている 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 確 認 し 確 認 した 旨 を 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 表 示 するのであれば 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 時 に 従 業 員 等 の 個 人 番 号 の 記 載 をしなくても 差 し 支 えありません なお 給 与 支 払 者 において 保 有 している 個 人 番 号 と 個 人 番 号 の 記 載 が 省 略 された 者 に 係 る 個 人 番 号 につ いては 適 切 かつ 容 易 に 紐 付 けられるよう 管 理 しておく 必 要 があります ( 注 ) 1.この 取 扱 いは 原 則 として 税 務 署 に 提 出 されることなく 給 与 支 払 者 が 保 管 することとされている 扶 養 控 除 等 申 告 書 について 給 与 支 払 者 の 個 人 番 号 に 係 る 安 全 管 理 措 置 への 対 応 の 負 担 軽 減 を 図 るために 個 人 番 号 ワイエムビジネスレポート 2015. 12 月 号 No.86 5

の 記 載 方 法 として 認 めるものであることから 個 人 番 号 以 外 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 記 載 すべき 項 目 について は 前 年 と 変 更 ない 場 合 であっても 記 載 を 省 略 するこ となく 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 記 載 する 必 要 があります 2. 給 与 支 払 者 に 提 供 済 みの 個 人 番 号 と 相 違 ない 旨 が 記 載 された 申 告 書 について 税 務 署 長 から 提 出 を 求 められた 場 合 には 給 与 支 払 者 は 扶 養 控 除 等 申 告 書 に 従 業 員 等 の 個 人 番 号 を 付 記 して 提 出 する 必 要 があ ります 3.この 方 法 をとった 場 合 には 以 下 の 点 に 留 意 が 必 要 で す (1) 給 与 支 払 者 において 保 有 している 従 業 員 等 の 個 人 番 号 ( 従 業 員 等 の 個 人 番 号 に 異 動 があった 場 合 は 異 動 前 の 個 人 番 号 を 含 む)については 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 保 存 期 間 (7 年 間 )は 廃 棄 又 は 削 除 することは できません (2) 保 有 する 個 人 番 号 については 個 人 番 号 関 係 事 務 に 必 要 がなくなったとき 及 び 個 人 番 号 を 記 載 すべきで あった 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 保 存 年 限 を 経 過 したときに は 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければなりません( 廃 棄 が 必 要 となってから 廃 棄 作 業 を 行 うまでの 期 間 につい ては 毎 年 度 末 に 廃 棄 を 行 う 等 個 人 番 号 及 び 特 定 個 人 情 報 の 保 有 に 係 る 安 全 性 及 び 事 務 の 効 率 性 等 を 勘 案 し 事 業 者 において 判 断 してください) (3) 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 ( 税 務 署 提 出 用 )には 適 切 に 個 人 番 号 を 記 載 する 必 要 があります ( 国 税 庁 ホームページより 下 線 は 筆 者 が 加 えたもの) 上 記 の 内 容 の 具 体 的 な 方 法 としては 事 業 者 と 従 業 員 との 間 で 取 り 決 めをして 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 の 余 白 にあらかじめ 個 人 番 号 については 給 与 支 払 者 に 提 供 済 みの 個 人 番 号 と 相 違 ありません と 印 字 してお き その 横 に 従 業 員 に 押 印 してもらったり または 別 紙 に 同 様 の 記 載 をして 従 業 員 に 押 印 してもらい 事 業 者 が 番 号 の 確 認 をした 旨 を 記 載 して 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 と 一 緒 に 保 管 しておくなどの 方 法 が 考 えられます これらの 方 法 は 一 定 の 手 間 はかかりますが 毎 年 従 業 員 から 回 収 する 際 や 保 管 に 係 る 安 全 管 理 措 置 につ いての 負 担 は 軽 減 されると 考 えられます 留 意 点 として は 社 内 で 統 一 したルールが 守 られるよう 従 業 員 に 充 分 な 説 明 をして 理 解 を 得 ることです なお この 取 扱 いについては 現 時 点 では 扶 養 控 除 等 ( 異 動 ) 申 告 書 に 関 するものとなっており 保 険 料 控 除 申 告 書 及 び 配 偶 者 特 別 控 除 申 告 書 にも 同 様 の 取 扱 い ができるのかは 不 明 です 今 後 この 点 も 明 らかになって くると 思 われます マイナンバーに 関 しては 実 務 対 応 においてまだ 流 動 的 な 面 があります 内 閣 官 房 のマイナンバー 特 設 サイトは 関 係 省 庁 のリンクも 掲 載 されてい ますので ときどきチェックされることをお 勧 めします http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/ 6 ワイエムビジネスレポート 2015.12 月 号 No.86

マイナンバー 基 礎 知 識 マイナンバー 制 度 の 雇 用 保 険 業 務 導 入 社 会 保 険 労 務 士 法 人 サトー コンサルタント 成 広 明 子 いよいよ 本 格 的 に 始 まるマイナンバー 制 度 平 成 28 年 1 月 1 日 以 降 は 雇 用 保 険 関 係 の 届 出 書 等 に 個 人 番 号 を 記 載 して 提 出 することになります このため 事 業 主 の 皆 さんは 従 業 員 等 から 個 人 番 号 を 取 得 しておく 必 要 があります マイナンバー 制 度 の 導 入 に 伴 い 雇 用 保 険 の 資 格 取 得 届 をはじめ として 事 業 主 からハローワークに 提 出 していただく 各 種 届 出 書 等 に 従 業 員 の 個 人 番 号 (マイナン バー) を 記 入 する 欄 が 追 加 されますので 取 り 寄 せておきましょう 1. 雇 用 保 険 関 係 手 続 の 個 人 番 号 の 記 載 提 出 の 流 れ マイナンバー 制 度 の 導 入 に 伴 い 雇 用 保 険 の 資 格 取 得 届 をはじめとして 事 業 主 からハローワークに 提 出 していただく 各 種 届 出 書 等 に 従 業 員 の 個 人 番 号 (マ イナンバー) を 記 入 する 欄 が 追 加 されます 届 出 書 様 式 等 のうち 個 人 番 号 の 追 加 等 の 変 更 があるものに 関 する 厚 生 労 働 省 令 等 の 改 正 が 行 われます このため 事 業 主 は ハローワークが 行 う 雇 用 保 険 事 務 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 となり 従 業 員 から 個 人 番 号 を 取 得 する 必 要 があります 28 ワイエムビジネスレポート 2016.1 月 号 No.87

2. 個 人 番 号 の 記 載 が 必 要 な 雇 用 保 険 届 出 様 式 一 覧 ( 事 業 主 提 出 関 係 ) ワイエムビジネスレポート 2016. 1 月 号 No.87 29

3. 個 人 番 号 の 記 載 が 必 要 な 雇 用 保 険 の 主 な 届 出 様 式 ( 事 業 主 提 出 関 係 ) 30 ワイエムビジネスレポート 2016.1 月 号 No.87

マイナンバー 基 礎 知 識 マイナンバー 制 度 導 入 後 の 情 報 漏 えい 防 止 対 策 社 会 保 険 労 務 士 法 人 サトー 主 任 コンサルタント 田 村 由 佳 いよいよマイナンバー 制 度 の 本 格 的 な 運 用 が 始 まりました 昨 年 来 各 企 業 の 皆 さまは マイナン バーの 収 集 保 管 方 法 の 検 討 安 全 管 理 対 策 基 本 方 針 や 取 扱 規 程 の 策 定 などを 進 め 一 通 り 準 備 を 終 えて 運 用 開 始 を 迎 えられたことと 思 います あるいは 対 応 はまだこれからという 企 業 もいらっしゃるか もしれません 今 後 もっとも 重 要 なことは この 制 度 の 目 的 を 理 解 した 上 で マイナンバーの 収 集 保 管 利 用 廃 棄 の 一 連 の 業 務 が 情 報 漏 えいすることなく 実 行 されていくことです そのためには 今 一 度 策 定 した 取 扱 規 程 やマニュアルが 実 態 と 乖 離 がないか 見 直 しをするとともに 情 報 漏 えいや 安 全 管 理 対 策 に 関 する 定 期 的 な 従 業 員 教 育 の 実 施 と 万 が 一 の 情 報 漏 えい 時 の 対 応 などを 検 討 しておくことです 今 回 は 情 報 漏 えいのリスクとその 防 止 のための 社 内 教 育 と 情 報 漏 えい 時 の 対 応 についてご 紹 介 したいと 思 います 1. 情 報 漏 えいの 原 因 とリスク 回 避 一 般 的 に 情 報 漏 えいがどのように 起 きるかを 過 去 の 事 例 の 統 計 データで 見 てみましょう 原 因 としては 電 子 メールの 誤 送 信 を 中 心 としたパソコンの 誤 操 作 に よるものや 管 理 ミスによるもの 媒 体 では 紙 媒 体 によるも のが 多 く いわゆるヒューマンエラーによって 引 き 起 こさ れるものが 圧 倒 的 な 割 合 を 占 めています したがって いくら 情 報 セキュリティシステムを 完 璧 にしたとしても 人 為 的 ミスで 情 報 が 漏 えいしてしまう 可 能 性 があるという ことです 万 が 一 マイナンバーに 関 連 して 情 報 が 漏 えいした 場 合 には 次 のようなリスクがあります 1マイナンバー 法 違 反 による 刑 事 罰 の 適 用 マイナンバー 法 では 他 の 同 種 の 法 律 より 重 い 罰 則 が 設 けられています 過 失 による 情 報 漏 えいに いきなり 罰 則 が 適 用 されることはありませんが 漏 えいの 様 態 に よっては 個 人 情 報 保 護 委 員 会 (2018 年 1 月 1 日 より 従 前 の 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 から 改 組 )から 改 善 を 命 令 さ れ る 場 合 が ありま す ま た そ の 命 令 に 従 わない 場 合 は 罰 則 の 対 象 となっています 2 民 事 上 の 損 害 賠 償 請 求 企 業 が 適 切 な 安 全 管 理 対 策 を 怠 って 情 報 が 漏 えいしてし まった 場 合 対 象 者 から 民 法 上 の 使 用 者 責 任 を 問 われ 損 害 賠 償 請 求 されるリスクがありま す 実 際 に 過 去 の 個 人 情 報 の ワイエムビジネスレポート 2016. 2 月 号 No.88 13

漏 えい 事 件 の 裁 判 例 では 一 人 当 たりの 賠 償 額 が 数 万 円 以 上 となっています 3 社 会 的 信 用 の 喪 失 マイナン バ ー に 限 りま せ ん が 企 業 が 持 って い るさま ざまな 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 が 発 生 した 場 合 企 業 規 模 が 大 きくなればなるほど マスメディアで 取 り 上 げら れる 可 能 性 が 高 くなります また 漏 えい 時 の 企 業 の 対 応 を 誤 ると 企 業 イメージがダウンして 顧 客 離 れや 求 人 への 悪 影 響 が 生 じるなど 企 業 の 経 営 を 揺 るがしか ねない 問 題 へ 発 展 することさえあり 得 ます 2. 情 報 漏 えい 防 止 のための 従 業 員 教 育 企 業 が 情 報 漏 えいを 防 止 するためには 1 技 術 的 な 安 全 管 理 措 置 の 徹 底 (マイナンバー 等 の 情 報 ファイ ルへアクセスできる 人 とアクセス 方 法 の 制 御 外 部 から の 不 正 アクセスや 不 正 ソフトウエアから 情 報 を 保 護 す るためのセキュリティソフトの 導 入 と 定 期 更 新 )2マイナ ンバーの 取 扱 規 程 やマニュアルの 実 態 に 即 した 見 直 し3 情 報 管 理 全 般 に 対 する 定 期 的 な 従 業 員 教 育 が 重 要 となります 従 業 員 教 育 を 進 める 場 合 社 内 研 修 外 部 講 師 を 招 いた 研 修 eラーニングなどがありますが 社 内 研 修 で 事 務 取 扱 担 当 者 に 講 師 を 務 めてもらうことも 情 報 管 理 に 対 する 意 識 を 高 める 効 果 があります ツールとして は 内 閣 官 房 情 報 セキュリティセンターが 作 成 した 情 報 セキュリティ 自 己 診 断 チェックリスト も 活 用 できます http://www.nisc.go.jp/security-site/trouble/material.html 14 ワイエムビジネスレポート 2016.2 月 号 No.88

3. 情 報 漏 えい 時 の 対 応 万 が 一 情 報 が 漏 えいしてしまった 場 合 の 対 応 につい ては いざというときに 社 内 で 混 乱 しないように 手 順 を 確 認 しておくとよいでしょう 以 下 は 個 人 情 報 保 護 委 員 会 が 公 表 している 対 応 策 です 漏 えい 事 案 に 対 する 報 告 については 現 時 点 では 努 力 義 務 となっておりま すが 昨 年 9 月 9 日 に 公 布 された 改 正 マイナンバー 法 で は 特 定 個 人 情 報 の 安 全 確 保 に 係 る 重 大 な 事 態 が 生 じたときは 委 員 会 に 報 告 するもの とされたため 今 後 法 令 に 基 づく 報 告 について 委 員 会 規 則 が 定 められ ることになります 2. 報 告 義 務 について 重 大 事 態 又 はそのおそれのある 事 案 を 除 き マイ ナンバー 法 違 反 又 はそのおそれのある 場 合 は 個 人 情 報 保 護 委 員 会 への 報 告 は 努 力 義 務 となっています た だし 事 実 を 意 図 的 に 隠 したりすると やがて 表 面 化 し たときに 企 業 の 姿 勢 を 問 われかねません 情 報 漏 えい が 発 生 してしまった 場 合 は 左 記 1に 従 って 適 切 な 対 応 した 上 で 事 案 に 応 じて 報 告 すべきかを 検 討 してくださ い 重 大 事 態 については 個 人 情 報 保 護 委 員 会 や 主 務 大 臣 への 報 告 義 務 があります この 場 合 あらかじめ 顧 問 弁 護 士 に 相 談 した 方 が 良 いでしょう 報 告 書 式 は 個 人 情 報 保 護 委 員 会 のサイトからダウ ンロードできます 1. 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 (1) 社 内 の 責 任 者 への 報 告 と 被 害 の 拡 大 防 止 http://www.ppc.go.jp/legal/policy/rouei/ 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 事 案 等 の 報 告 様 式 責 任 ある 立 場 の 人 に 直 ちに 報 告 する 被 害 の 拡 大 を 防 止 する( 例 端 末 をネットワークから 切 り 離 す) (2) 事 実 関 係 の 調 査 と 原 因 の 究 明 事 実 関 係 を 調 査 し 番 号 法 違 反 又 はそのおそれが 把 握 できた 場 合 には その 原 因 の 究 明 を 行 う (3) 影 響 範 囲 の 特 定 漏 えいした 人 数 漏 えいした 情 報 の 内 容 漏 えいし た 媒 体 漏 えいした 原 因 等 を 踏 まえて 影 響 の 範 囲 を 特 定 する (4) 再 発 防 止 策 の 検 討 実 施 (5) 影 響 を 受 ける 可 能 性 のある 本 人 への 連 絡 等 事 案 の 内 容 等 に 応 じて 二 次 被 害 の 防 止 類 似 事 案 の 発 生 回 避 等 の 観 点 から 事 実 関 係 等 につい て 速 やかに 本 人 へ 連 絡 し 又 は 本 人 が 容 易 に 知 り 得 る 状 態 にする (6) 事 実 関 係 再 発 防 止 策 の 公 表 事 実 関 係 及 び 再 発 防 止 策 について 速 やかに 公 表 する 重 大 事 態 とは 次 のいずれかに 該 当 した 場 合 を 指 します ( 健 康 保 険 組 合 等 を 除 く 民 間 事 業 者 の 場 合 ) 1 漏 えい 等 した 特 定 個 人 情 報 の 本 人 の 数 が101 人 以 上 である 場 合 2 電 磁 的 方 法 によって 不 特 定 多 数 の 人 が 閲 覧 できる 状 態 と なった 場 合 3 従 業 員 等 が 不 正 の 目 的 で 利 用 し 又 は 提 供 した 場 合 ワイエムビジネスレポート 2016. 2 月 号 No.88 15