Microsoft Word - ★資料編28年21~44.docx



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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

 

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

●幼児教育振興法案

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

南伊豆町空き家バンクリフォーム等補助金交付要綱

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

公表表紙

別紙3

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

●電力自由化推進法案

5

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

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(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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●労働基準法等の一部を改正する法律案

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の


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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

小山市保育所整備計画

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について


17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

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平成16年度

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

定款

平成18年度弥富町私立幼稚園就園

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

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大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

Transcription:

意 見 書 案 第 7 号 最 低 賃 金 の 改 定 等 に 関 する 意 見 書 日 本 経 済 の 先 行 きについては 雇 用 所 得 環 境 の 改 善 が 続 く 中 で 緩 やかな 回 復 に 向 かう ことが 期 待 される 一 方 昨 年 11 月 に 国 が 発 表 した 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 に 向 けて 緊 急 に 実 施 すべき 対 策 では 最 低 賃 金 賃 金 引 上 げを 通 じた 消 費 の 喚 起 が 掲 げられ 最 低 賃 金 を 年 率 3% 程 度 を 目 途 として 引 き 上 げるとともに それに 向 けて 中 小 企 業 や 小 規 模 事 業 者 の 生 産 性 向 上 等 のための 支 援 や 取 引 条 件 の 改 善 等 を 図 ることとされた こうした 中 労 働 者 を 取 り 巻 く 情 勢 は 今 年 のいわゆる 春 闘 において3 年 連 続 で2% 台 の 賃 上 げがなされたものの 伸 び 率 と 金 額 は 共 に 過 去 2 年 に 比 べて 鈍 化 しており また 昨 年 度 改 定 後 の 神 奈 川 県 最 低 賃 金 の905 円 は 年 収 換 算 すると200 万 円 に 満 たず い まだワーキングプアを 解 消 できない 水 準 である 個 人 消 費 を 拡 大 し 経 済 の 好 循 環 を 確 かなものとするためには 賃 金 の 引 上 げを 全 ての 労 働 者 に 適 用 される 最 低 賃 金 にも 波 及 させることが 必 要 であり その 実 現 に 当 たっては 中 小 企 業 や 小 規 模 事 業 者 への 支 援 策 の 実 績 を 明 らかにして その 実 効 性 を 高 めることに 加 え 原 材 料 の 値 上 げなどコストの 増 加 に 苦 しむ 中 小 企 業 等 による 当 該 増 加 部 分 の 取 引 価 格 への 転 嫁 を 阻 害 する 行 為 を 防 止 することが 求 められる よって 国 におかれては 平 成 28 年 度 の 神 奈 川 県 最 低 賃 金 の 改 定 に 関 し 次 の 事 項 に ついて 特 段 の 措 置 を 講 ぜられるよう 強 く 要 望 するものである 1 早 期 に 神 奈 川 地 方 最 低 賃 金 審 議 会 に 諮 問 し 改 定 すること 2 中 小 企 業 や 小 規 模 事 業 者 への 支 援 に 関 し 国 として 実 施 している 各 施 策 における 神 奈 川 県 での 活 用 実 績 等 の 成 果 の 見 える 化 を 図 り 各 施 策 の 実 効 性 を 高 めるとともに 公 正 な 取 引 関 係 の 確 立 に 向 け 為 替 変 動 資 材 高 騰 物 価 上 昇 等 に 伴 うコストの 増 加 や 消 費 税 の 価 格 転 嫁 を 阻 害 する 行 為 への 適 切 な 指 導 及 び 監 視 体 制 の 強 化 を 図 ること 総 務 大 臣 経 済 産 業 大 臣 神 奈 川 労 働 局 長 - 30 -

意 見 書 案 第 8 号 精 神 障 害 者 への 交 通 運 賃 割 引 制 度 の 適 用 を 求 める 意 見 書 障 害 者 が 移 動 する 際 の 公 共 交 通 機 関 が 果 たす 役 割 は 非 常 に 大 きなものであるが 鉄 道 航 空 バス 等 の 交 通 運 賃 割 引 については 昭 和 25 年 に 身 体 障 害 者 が 対 象 となり その 後 知 的 障 害 者 も 対 象 に 加 えられたにもかかわらず 精 神 障 害 者 はいまだ 対 象 とされていない 本 年 4 月 に 施 行 された 障 害 を 理 由 とする 差 別 の 解 消 の 推 進 に 関 する 法 律 においては 身 体 障 害 又 は 知 的 障 害 に 限 らず 精 神 障 害 のある 者 であっても 障 害 及 び 社 会 的 障 壁 により 継 続 的 に 日 常 生 活 又 は 社 会 生 活 に 相 当 な 制 限 を 受 ける 状 態 にあるものとしては いずれも 障 害 者 として 定 義 されている このように 精 神 障 害 者 は 身 体 障 害 者 及 び 知 的 障 害 者 と 同 様 に 障 害 者 と 定 義 され 障 害 者 支 援 策 により 社 会 参 加 や 就 労 雇 用 の 促 進 が 図 られているにもかかわらず 身 体 障 害 者 及 び 知 的 障 害 者 に 比 べて 交 通 費 に 係 る 経 済 的 負 担 が 大 きいことは 精 神 障 害 者 の 社 会 参 加 を 促 す 上 で 大 きな 障 壁 となっており 本 市 においても 平 成 28 年 3 月 時 点 で1 万 5 67 人 の 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 を 有 する 精 神 障 害 者 が 交 通 運 賃 割 引 制 度 の 対 象 から 除 外 され 不 合 理 な 取 扱 いを 受 けている よって 国 におかれては 精 神 障 害 者 の 社 会 復 帰 及 び 自 立 と 社 会 参 加 を 促 進 するため 身 体 障 害 者 及 び 知 的 障 害 者 と 同 等 の 交 通 運 賃 の 割 引 を 早 急 に 実 現 するよう 公 共 交 通 事 業 者 に 対 し 特 段 の 措 置 を 講 ぜられるよう 強 く 要 望 するものである 総 務 大 臣 国 土 交 通 大 臣 - 31 -

意 見 書 案 第 9 号 県 補 助 事 業 における 補 助 率 の 格 差 の 是 正 を 求 める 意 見 書 小 児 医 療 費 助 成 事 業 重 度 障 害 者 医 療 費 助 成 事 業 ひとり 親 家 庭 等 医 療 費 助 成 事 業 等 神 奈 川 県 の 補 助 事 業 の 中 には 政 令 指 定 都 市 とその 他 の 市 町 村 との 間 で 補 助 率 に 格 差 が 設 けられているものがある 例 えば 人 口 減 少 が 問 題 となる 中 子 どもを 育 てる 世 帯 にとって 最 も 切 実 な 問 題 であ る 小 児 医 療 費 助 成 事 業 の 補 助 金 については 政 令 指 定 都 市 に 対 する 県 の 補 助 率 は4 分 の1 他 の 市 町 村 に 対 する 補 助 率 は3 分 の1から2 分 の1となっている 川 崎 市 を 始 めとした 政 令 指 定 都 市 の 市 民 が 他 の 市 町 村 民 と 同 様 の 県 税 負 担 をしている 実 態 からすれば これは 県 内 の 租 税 負 担 の 公 平 性 が 損 なわれている 状 態 であると 言 わざ るを 得 ない よって 県 におかれては 県 税 負 担 の 実 態 を 踏 まえ 小 児 医 療 費 助 成 事 業 を 始 めとす る 県 補 助 事 業 については 政 令 指 定 都 市 と 他 の 市 町 村 との 補 助 率 の 格 差 を 早 急 に 是 正 され るよう 強 く 要 望 するものである 神 奈 川 県 知 事 - 32 -

意 見 書 案 第 10 号 待 機 児 童 解 消 に 向 けて 早 急 な 対 応 を 求 める 意 見 書 国 は 待 機 児 童 解 消 加 速 化 プランに 基 づき 保 育 所 等 の 受 入 れ 児 童 数 の 拡 大 や 保 育 士 の 処 遇 改 善 などに 取 り 組 んできたところであるが 平 成 27 年 4 月 時 点 で 依 然 として2 万 人 を 超 える 待 機 児 童 が 存 在 している また 本 市 の 待 機 児 童 数 においては 昨 年 4 月 にゼロを 実 現 したものの 就 学 前 児 童 の 増 加 や 保 育 所 申 請 率 の 上 昇 等 により 今 年 4 月 時 点 で6 人 に 増 加 している 状 況 にある 待 機 児 童 は 特 に 大 都 市 に 多 く 存 在 し 問 題 解 決 のためには 地 域 の 実 情 や 利 用 者 の 視 点 に 立 ったきめ 細 かな 支 援 策 が 重 要 である こうした 中 保 育 人 材 を 確 保 するための 処 遇 改 善 など 総 合 的 な 取 組 を 推 進 するととも に 待 機 児 童 の 多 い 地 域 においては 即 効 性 のある 対 策 を 集 中 的 に 講 ずることも 必 要 である よって 国 におかれては 必 要 な 予 算 の 確 保 を 含 め 早 急 に 待 機 児 童 の 解 消 を 図 るた め 次 の 事 項 について 特 段 の 措 置 を 講 ぜられるよう 強 く 要 望 するものである 1 待 機 児 童 解 消 のため 待 機 児 童 解 消 加 速 化 プランを 着 実 に 実 施 すること また 子 ども 子 育 て 支 援 新 制 度 を 利 用 者 目 線 で 総 点 検 し 実 態 に 応 じた 公 定 価 格 の 実 現 を 図 ること 2 多 様 な 保 育 ニーズと 保 育 所 等 とのマッチングについて 利 用 者 の 視 点 に 立 った 機 能 強 化 が 図 られるようにすること 3 都 市 部 における 施 設 整 備 の 用 地 確 保 を 図 るため 定 期 借 地 制 度 や 公 務 員 住 宅 等 の 空 きスペースの 活 用 など 国 有 地 等 を 活 用 した 保 育 所 等 の 整 備 に 取 り 組 むこと 4 保 育 士 の 賃 金 引 上 げやキャリアアップ 支 援 など 保 育 士 の 更 なる 処 遇 改 善 を 検 討 すること また 短 時 間 正 社 員 制 度 や 育 児 休 業 取 得 の 推 進 など 保 育 士 が 働 きやす い 環 境 整 備 にも 取 り 組 むこと 総 務 大 臣 少 子 化 対 策 担 当 大 臣 - 33 -

意 見 書 案 第 11 号 骨 髄 移 植 ドナーに 対 する 支 援 の 充 実 に 関 する 意 見 書 骨 髄 移 植 及 び 末 梢 血 幹 細 胞 移 植 は 白 血 病 等 の 難 治 性 血 液 疾 患 に 対 する 有 効 な 治 療 法 で あり 広 く 一 般 の 方 々に 善 意 による 骨 髄 等 の 提 供 を 呼 び 掛 ける 骨 髄 バンク 事 業 については 公 益 財 団 法 人 日 本 骨 髄 バンクが 主 体 となり 実 施 されている 骨 髄 バンク 事 業 において 平 成 28 年 3 月 現 在 のドナー 登 録 者 数 は45 万 人 を 超 え 患 者 とのHLA 適 合 率 は9 割 を 超 えている 一 方 で そのうち 移 植 に 至 るのは6 割 未 満 にとど まっているのが 現 状 であり その 要 因 は ドナーの 健 康 上 の 問 題 のほか 提 供 に 伴 う 通 院 や 入 院 等 のための 休 暇 を 認 めるか 否 かの 対 応 が ドナーを 雇 用 している 事 業 主 ごとに 異 な ることなどが 挙 げられる 骨 髄 バンク 事 業 では 骨 髄 等 の 提 供 に 際 しての 検 査 や 入 院 等 に 必 要 な 交 通 費 医 療 費 等 ドナー 側 の 費 用 負 担 はなく また 万 一 骨 髄 等 の 提 供 に 伴 う 健 康 障 害 が 生 じた 場 合 でも 日 本 骨 髄 バンクによる 保 険 が 適 用 されるなど ドナーの 負 担 軽 減 に 関 して 様 々な 取 組 が 行 われている しかし ドナーが 検 査 や 入 院 等 で 病 院 に 行 くために 仕 事 を 休 業 した 場 合 の 補 償 は 現 在 行 われておらず ドナーが 安 心 して 骨 髄 等 を 多 くの 患 者 に 提 供 できるような 仕 組 み 作 りが 早 急 に 求 められている よって 国 におかれては 骨 髄 移 植 等 の 一 層 の 推 進 を 図 るため ドナーに 対 する 支 援 の 充 実 に 関 し 次 の 事 項 を 早 期 に 実 施 されるよう 強 く 要 望 するものである 1 ドナー 休 暇 の 制 度 化 について 検 討 すること また 事 業 主 向 けに 策 定 した 労 働 時 間 等 見 直 しガイドラインの 中 でドナー 休 暇 制 度 を 明 示 するなど 企 業 等 の 取 組 を 促 進 す るための 方 策 を 講 ずること 2 ドナーが 骨 髄 等 の 提 供 に 伴 う 入 院 通 院 打 合 せ 等 のために 休 業 する 場 合 の 補 償 制 度 の 創 設 について 検 討 すること 総 務 大 臣 - 34 -

意 見 書 案 第 12 号 次 期 介 護 保 険 制 度 改 正 における 福 祉 用 具 貸 与 等 の 見 直 しに 関 する 意 見 書 国 は 次 期 介 護 保 険 制 度 改 正 に 向 けて 軽 度 者 に 対 する 福 祉 用 具 貸 与 等 の 在 り 方 の 見 直 しについて 検 討 を 進 めているところであるが 現 行 の 介 護 保 険 制 度 による 福 祉 用 具 貸 与 や 住 宅 改 修 に 係 る 給 付 は 高 齢 者 自 身 の 自 立 意 欲 を 高 めるとともに 介 護 者 の 負 担 軽 減 を 図 る という 極 めて 重 要 な 役 割 を 果 たしている 例 えば 手 すりや 歩 行 器 などの 軽 度 者 向 け 福 祉 用 具 は 転 倒 骨 折 予 防 や 自 立 した 生 活 の 継 続 を 実 現 し 重 度 化 を 防 ぎ 遅 らせることに 役 立 っており また 外 出 機 会 を 保 障 する ことによって 特 に 一 人 暮 らしの 高 齢 者 の 閉 じ 籠 もりを 防 ぎ 社 会 生 活 の 維 持 につながっ ている 軽 度 者 に 対 する 福 祉 用 具 や 住 宅 改 修 の 利 用 が 原 則 自 己 負 担 になれば 低 所 得 世 帯 等 弱 者 の 切 り 捨 てになりかねず また 福 祉 用 具 や 住 宅 改 修 の 利 用 が 抑 制 され 重 度 化 が 進 展 し 結 果 として 介 護 保 険 給 付 の 適 正 化 という 目 的 に 反 して 高 齢 者 の 自 立 した 生 活 を 阻 害 し 給 付 費 が 増 大 するおそれがある よって 国 におかれては 次 期 介 護 保 険 制 度 改 正 における 福 祉 用 具 貸 与 等 の 見 直 しにお いては 高 齢 者 の 自 立 を 支 援 し 介 護 の 重 度 化 を 防 ぐといった 介 護 保 険 の 理 念 に 沿 って 介 護 が 必 要 な 方 の 生 活 を 支 える 観 点 から 検 討 されるよう 強 く 要 望 するものである 総 務 大 臣 - 35 -

意 見 書 案 第 13 号 元 米 海 兵 隊 員 による 女 性 遺 体 遺 棄 事 件 に 強 く 抗 議 し 全 ての 米 軍 基 地 の 速 やかな 撤 去 を 求 める 意 見 書 案 の 提 出 について 上 記 の 意 見 書 案 を 別 紙 のとおり 川 崎 市 議 会 会 議 規 則 第 13 条 の 規 定 により 提 出 いたします 平 成 28 年 6 月 10 日 川 崎 市 議 会 議 長 石 田 康 博 様 提 出 者 川 崎 市 議 会 議 員 市 古 映 美 石 田 和 子 佐 野 仁 昭 斉 藤 隆 司 石 川 建 二 井 口 真 美 勝 又 光 江 大 庭 裕 子 渡 辺 学 宗 田 裕 之 片 柳 進 - 36 -

元 米 海 兵 隊 員 による 女 性 遺 体 遺 棄 事 件 に 強 く 抗 議 し 全 ての 米 軍 基 地 の 速 や かな 撤 去 を 求 める 意 見 書 沖 縄 県 うるま 市 で 発 生 した 元 米 海 兵 隊 員 の 米 軍 属 が 将 来 に 夢 を 抱 く 若 い 女 性 の 尊 い 命 を 奪 った 極 めて 残 虐 で 凶 悪 な 事 件 は 沖 縄 県 民 のみならず 国 民 に 大 きな 衝 撃 と 不 安 を 与 え 激 しい 怒 りの 声 が 広 がっている 今 回 の 事 件 に 対 し 在 日 米 軍 と 米 政 府 に 厳 しく 抗 議 し また 戦 後 71 年 間 沖 縄 に 基 地 を 押 しつけ 事 件 が 起 きるたびに 二 度 と 起 こさせない と 繰 り 返 しながら 再 発 を 許 してきた 日 本 政 府 の 責 任 も 極 めて 重 大 であると 言 わざるを 得 ない このような 凶 悪 犯 罪 が 起 きたにもかかわらず 5 月 25 日 に 行 なわれた 安 倍 首 相 とオ バマ 米 大 統 領 による 日 米 首 脳 会 談 で 安 倍 首 相 が 在 日 米 軍 の 特 権 を 定 めた 日 米 地 位 協 定 の 改 定 に 言 及 しなかったことに 対 し 沖 縄 県 の 翁 長 知 事 は 県 民 は 納 得 しない などと 批 判 し 翌 26 日 には 沖 縄 県 議 会 が 本 土 復 帰 後 初 めて 在 沖 海 兵 隊 の 撤 退 要 求 を 盛 り 込 んだ 抗 議 決 議 及 び 意 見 書 を 全 会 一 致 で 採 択 した 平 成 元 年 から 昨 年 までの 全 国 の 米 軍 関 係 者 の 刑 法 犯 検 挙 件 数 のうち 約 半 数 の1,9 00 件 が 沖 縄 県 に 集 中 しているが まさに 基 地 あるがゆえの 事 件 事 故 の 発 生 であり 基 地 の 撤 去 こそ 最 善 の 再 発 防 止 策 であるにもかかわらず この 上 県 民 の 世 論 を 無 視 して 名 護 市 辺 野 古 沖 に 最 新 鋭 基 地 を 建 設 するなど 言 語 道 断 である よって 国 におかれては 事 態 を 重 く 受 けとめ 次 の 事 項 が 速 やかに 実 現 されるよう 強 く 要 望 するものである 1 今 回 の 女 性 遺 体 遺 棄 事 件 の 被 害 者 の 遺 族 への 謝 罪 及 び 完 全 な 補 償 を 行 うこと 2 日 米 地 位 協 定 を 抜 本 的 に 見 直 すこと 3 辺 野 古 新 基 地 建 設 の 中 止 及 び 全 ての 米 軍 基 地 の 速 やかな 撤 去 に 踏 み 出 すこと 総 務 大 臣 外 務 大 臣 防 衛 大 臣 沖 縄 及 び 北 方 対 策 担 当 大 臣 - 37 -