2 神 戸 地 域 の 将 来 像 楽 しいまち 神 戸 をめざそう 神 戸 はどのような 地 域 をめざしていくべきなのでしょうか その 将 来 像 はどのよ うなものなのでしょうか 神 戸 らしさ もふまえながら 地 域 のめざす 目 標 として 提 案 します 夢 提 案 1 ( 地 域 の 将 来 像 ) 人 々が 集 い 喜 びと 感 動 が 共 有 できる 楽 しいまち 神 戸 をめざそう 私 たちは 阪 神 淡 路 大 震 災 の 困 難 な 状 況 を 乗 り 越 えるなかで みんなで 何 かが 達 成 できた 時 の 楽 しさ を 経 験 しました こうした 貴 重 な 経 験 を 受 け 継 ぎ 地 域 づく りの 目 標 とします 美 しいまち 並 みと 豊 かな 自 然 の 懐 のうちに 家 族 や 友 人 や 恋 人 たちが 集 い 語 らい 生 活 する 楽 しさ 地 域 活 動 に 企 業 活 動 に 働 くことに 活 力 と 勇 気 と 生 きがいが 持 てる 充 実 感 芸 術 や 文 化 に 触 れる 感 動 世 界 の 各 地 から 多 くの 人 々が 訪 れ 滞 在 し 異 なる 文 化 と 交 流 共 生 する 喜 び 県 下 各 地 の 多 彩 な 風 土 に 触 れ もう 一 つのふるさとを 発 見 する 驚 き 私 たちは 神 戸 地 域 の 将 来 像 として このように 多 彩 な 自 己 実 現 が 可 能 な 楽 しさ が 実 感 できる 未 来 を 提 案 します 私 たちが 将 来 に 向 けて 実 現 しようとする 神 戸 らしさ は 多 様 な 内 容 を 持 っています 美 しいまち 品 格 のある 生 活 文 化 都 市 安 心 安 全 な 福 祉 のまちづくり など これらの 地 域 像 を 何 か 一 つに 統 一 することは 難 しいかもしれません 神 戸 地 域 の 特 性 が 多 彩 ななかで 各 人 の 個 性 や 人 生 観 価 値 観 ニーズ 生 活 のあり 様 あるいは 地 域 コミュニティの 状 態 や 課 題 も 多 様 であるからです しかし その 共 通 する 願 いは 誰 もがその 持 てる 個 性 を 活 かすことのできる 自 己 実 現 できる 楽 し さが 実 感 できるまち ではないでしょうか そして このような 楽 しさ は 誰 かから 与 えられる ものではなく 人 と 人 とのつながりや 自 らの 生 活 や 活 動 のなかからつくり 出 していくものだと 考 え ます 幸 い 神 戸 地 域 には 地 域 のなかに 様 々な 自 然 や 歴 史 文 化 優 れた 都 市 基 盤 と 経 済 機 能 が 備 わっ ています さらに その 周 囲 と 背 後 には 阪 神 間 東 播 磨 西 播 磨 の 臨 海 都 市 部 をはじめ 四 季 折 々 に 地 域 の 個 性 が 素 晴 らしい 但 馬 丹 波 淡 路 の 広 大 な 県 土 が 広 がっています 六 甲 山 の 豊 かな 緑 と 爽 やかな 海 風 のもとで 生 活 と 活 動 を 楽 しむ 舞 台 は 地 域 の 内 外 に 豊 富 に 用 意 されており それらの 地 域 とは 高 速 交 通 網 でつながっています 引 き 続 き 多 彩 な 自 己 実 現 を 通 じ 楽 しさが 実 感 できる 楽 しいまち 神 戸 をめざし 取 り 組 んでいくことが 大 切 です 7
参 考 アンケート 調 査 県 民 意 識 調 査 の 結 果 神 戸 地 域 ビジョンの 点 検 見 直 しにあたり 神 戸 地 域 のビジョン 委 員 OBに 対 して ビジョンの 実 現 状 況 等 に 関 する アンケート 調 査 を 実 施 するとともに 住 民 の 方 々を 対 象 に 行 った 県 民 意 識 調 査 と 併 せて その 結 果 ( 概 略 ) 等 をこのビジョンのなかで( 夢 提 案 に 関 わりの 深 い 事 項 のなかで) 整 理 紹 介 しています アンケート 調 査 の 内 容 調 査 対 象 : 神 戸 地 域 ビジョン 委 員 ( 第 5 期 ビジョン 委 員 ) 神 戸 地 域 ビジョン 委 員 OB( 第 4 期 ビジョン 委 員 ) 等 調 査 期 間 : 平 成 21 年 8 月 3 日 ~8 月 14 日 標 本 数 :178 人 回 答 者 数 :100 人 以 下 では 本 調 査 のことを アンケート 調 査 と 表 示 記 載 していきます 県 民 意 識 踏 査 の 内 容 調 査 対 象 : 神 戸 市 内 に 居 住 する 満 20 歳 以 上 の 男 女 ( 住 民 基 本 台 帳 に 基 づいて 無 作 為 抽 出 法 により 抽 出 ) 調 査 期 間 : 平 成 22 年 7 月 6 日 ~7 月 22 日 標 本 数 :500 人 回 答 者 数 :254 人 以 下 では 本 調 査 のことを 県 民 意 識 調 査 と 表 示 記 載 していきます アンケート 調 査 によると ビジョンが 掲 げる 目 標 について 実 現 しつつあると 思 いますか との 質 問 に 対 し どちらかといえば 実 現 している と 応 えた 者 は 36% あまり 実 現 していない と 応 えた 者 は 48%という 結 果 でした 一 方 県 民 意 識 調 査 によると 住 んでいる 地 域 に 誇 りや 愛 着 を 感 じる 人 の 割 合 は 57.6% という 結 果 でした( 過 去 の 調 査 結 果 との 比 較 では その 割 合 は ほぼ 横 ばい 傾 向 にあることがう かがえます) 神 戸 地 域 では これまで 市 民 による 参 画 と 協 働 のもと 地 域 を 住 みやすくするための 取 組 が 進 められ また これらを 通 じて 地 域 づくり 活 動 の 新 たな 広 がりも 見 受 けられています しか し こうした 取 組 は まだ 十 分 に 定 着 しているとはいえません 今 後 も 楽 しいまち 神 戸 の 実 現 をめざして 地 域 の 人 々が 主 体 となった 様 々な 取 組 をいっ そう 推 し 進 めていくことが 求 められています 8
この 楽 しいまち 神 戸 という 自 己 実 現 可 能 な 未 来 は どのような 可 能 性 を 持 った まち なのでしょうか 地 域 づくりの 視 点 から その 都 市 像 について 提 案 します 夢 提 案 2 ( 地 域 のめざすべき 都 市 像 ) 楽 しいまち 神 戸 の3つの 都 市 像 1 誰 もが 主 役 になれるまち 市 民 自 律 都 市 神 戸 市 民 自 律 のもとで 誰 もがその 得 意 な 分 野 で 主 役 になれるまちをめざそう 2 世 界 に 挑 戦 できるまち フロンティア 都 市 神 戸 未 開 拓 の 分 野 に 果 敢 に 挑 戦 し 世 界 に 通 用 する 多 文 化 共 生 都 市 として 日 本 と 県 下 各 地 の 未 来 を 先 導 するまちをめざそう 3 感 動 を 分 かち 合 い 癒 されるまち コミュニケーション 都 市 神 戸 人 の 心 に 感 じ 響 き 自 然 の 豊 かさと 助 け 合 うコミュニティに 心 安 らぐまちをめざ そう 自 己 実 現 する 楽 しみを 誰 もが 味 わうには 自 分 らしい 生 活 や 活 動 に 主 体 的 に 取 り 組 む 市 民 の 自 律 が 地 域 に 根 づいていくことが 基 本 であると 考 えます 人 と 人 とのつながりを 基 本 に 健 常 者 も 障 害 者 も 若 者 も 高 齢 者 も 男 性 も 女 性 も 誰 もが 自 分 のできるところから 社 会 に 参 加 して 持 てる 知 識 と 技 術 を 活 かすことができる 市 民 自 律 都 市 づくりを 提 案 します 道 なき 道 を 切 り 拓 く 開 拓 者 精 神 明 治 開 港 以 来 諸 外 国 との 交 流 の 窓 口 として 培 ってきたこの 都 市 の 気 質 をさらに 伸 ばしていくことが 神 戸 らしい 市 民 自 律 都 市 の 一 つの 方 向 と 考 えます ベンチャー 企 業 として 新 しい 事 業 分 野 を 開 拓 していく 新 しい 地 域 のブランドを 開 発 していく NPO 法 人 を 設 立 して 地 域 の 在 宅 ケアシステムを 担 っていく こうした 様 々な 挑 戦 が 地 域 の 活 力 となって 豊 かな 自 律 生 活 圏 を 築 いていきます 特 に 産 業 活 動 では 医 療 産 業 都 市 構 想 として 次 世 代 の 基 幹 産 業 となるであろう 生 命 科 学 の 分 野 に 着 目 し 国 内 外 の 医 療 関 係 企 業 臨 床 研 究 機 関 大 学 等 の 集 積 が 図 られるなど 地 域 のなかで 新 たなフ ロンティアを 築 いていこうとする 取 組 がなされており 国 際 的 にも 大 きな 注 目 が 集 まっています また 市 民 活 動 でも 阪 神 淡 路 大 震 災 の 後 ボランティア 活 動 が 活 発 に 展 開 されるなかで 環 境 や 福 祉 活 動 等 のテーマ 型 活 動 団 体 だけでなく 婦 人 会 やまちづくり 協 議 会 を 母 体 とした 地 縁 型 活 動 団 体 の NPO 法 人 化 も 進 められ こうした 団 体 による 活 動 が 地 域 で 活 発 に 行 われています 9
神 戸 地 域 は 明 治 開 港 以 来 培 われた 国 際 性 に 恵 まれています こうした 市 民 の 活 発 な 活 動 を 通 して 様 々 な 民 族 や 言 語 が 共 鳴 し まちの 活 力 を 生 み 出 す 多 文 化 共 生 社 会 を 神 戸 地 域 で 実 現 したいと 考 えます 市 民 自 律 都 市 のもう 一 つの 方 向 として 人 と 人 人 と 自 然 地 域 と 地 域 のつながり コミュニケーショ ンを 基 本 とした 感 動 を 分 かち 合 い 心 が 癒 やされるまちづくりを 提 案 します 自 分 らしく 老 いることのできる 安 心 安 全 のコミュニティのなかで 人 の 心 に 感 じ 響 く 感 響 を 分 かち 合 える やさしさと 思 いやりが 素 直 に 出 せる 社 会 が 理 想 です 参 考 アンケート 調 査 県 民 意 識 調 査 の 結 果 県 民 意 識 調 査 によると 地 域 に 自 分 の 活 躍 の 場 がある 人 の 割 合 は 14.4%という 結 果 でした また 挑 戦 する 人 を 進 んで 応 援 する 社 会 だと 思 う 人 の 割 合 は 9.8% 若 者 が 希 望 を 持 てる 社 会 だと 思 う 人 の 割 合 は 8.2%という 結 果 でした( 過 去 の 調 査 結 果 との 比 較 では その 割 合 は いずれもほぼ 横 ばい 傾 向 にあることがうかがえます) 神 戸 地 域 では これまでも 誰 もが 主 役 になって 未 開 拓 の 分 野 に 挑 戦 し 感 動 を 分 かち 合 う ために 各 地 で 市 民 が 主 体 となり 多 彩 な 活 動 が 進 められてきました しかし こうした 成 果 は すぐに 地 域 全 体 へと 反 映 され 表 れるものではありません 今 後 も 主 役 挑 戦 感 動 をキーワードに 地 域 の 資 源 を 活 かして 市 民 による 取 組 をいっ そう 推 進 していくことが 必 要 です このような 将 来 像 都 市 像 は 市 民 により どのように 実 現 されていくのでしょうか 以 下 ( 次 頁 以 降 )で 実 現 の 方 向 や 条 件 等 を 含 め 具 体 に 提 案 します 10
参 考 神 戸 地 域 ビジョン 改 訂 版 の 全 体 像 神 戸 地 域 の 将 来 像 楽 しいまち 神 戸 をめざそう 夢 提 案 1 人 々が 集 い 喜 びと 感 動 が 共 有 できる 楽 しいまち 神 戸 をめざそう 夢 提 案 2 楽 しいまち 神 戸 の3つの 都 市 像 誰 もが 主 役 になれるまち- 市 民 自 律 都 市 神 戸 - 世 界 に 挑 戦 できるまち-フロンティア 都 市 神 戸 - 感 動 を 分 かち 合 い 癒 されるまち-コミュニケーション 都 市 神 戸 - 実 現 のプロセス 楽 しもう 神 戸 (その1) 地 域 の 将 来 像 等 を 実 現 する 市 民 像 市 民 社 会 像 と まちづくりの 方 向 性 について 提 案 < 自 律 社 会 の 仕 組 み> 夢 提 案 3 歴 史 的 な 市 民 活 動 の 蓄 積 をふまえ 自 律 した 市 民 による 社 会 を 築 こう 夢 提 案 4 コミュニケーション チャンネルを 広 げ 人 と 人 との 助 け 合 い 他 地 域 世 界 とのつながりを 深 めよう 夢 提 案 5 情 報 教 育 支 え 合 う 仕 組 みなど 自 律 のための 社 会 的 な 基 盤 を 強 化 し 活 用 しよう <まちづくりの 仕 組 み> 夢 提 案 6 豊 かな 文 化 が 息 づく 生 活 するまちの 魅 力 を 高 めよう 夢 提 案 7 様 々な 担 い 手 が 連 携 して 複 雑 で 多 岐 にわたる コミュニティ の 課 題 に 取 り 組 もう 夢 提 案 8 地 域 の 自 律 と 連 携 を 担 う 組 織 と 仕 組 み( 神 戸 モデル)づくりを 進 めよう 実 現 のプロセス 楽 しもう 神 戸 (その2) 地 域 の 将 来 像 等 を 実 現 するための 取 組 について 市 民 の 指 針 となるよう 神 戸 らしさもふまえながら 提 案 < 安 心 安 全 な 神 戸 の 暮 らしづくり> 夢 提 案 9 災 害 犯 罪 等 から 暮 らしを 守 る 安 心 安 全 なまち 神 戸 をつくりましょう 夢 提 案 10 支 援 を 必 要 とする 人 たちが 安 心 健 やかに 生 きがいを 持 って 暮 らせるまち 神 戸 をつくりましょう < 次 代 を 担 う 神 戸 の 人 づくり> 夢 提 案 11 神 戸 の 子 ども 青 少 年 を 健 やかに 育 て 見 守 りましょう < 神 戸 の 自 然 と 融 合 した 循 環 型 の 社 会 づくり> 夢 提 案 12 農 と 結 びあえるまち 農 都 神 戸 を 築 きましょう 夢 提 案 13 循 環 型 のライフスタイルづくりを 神 戸 から 進 めましょう 夢 提 案 14 自 然 との 共 生 のシンボル 私 たちの 六 甲 山 を 活 かしましょう < 神 戸 らしいグローカルな 魅 力 づくり> 夢 提 案 15 神 戸 らしいグローカルな 魅 力 を 育 て 発 信 しましょう < 神 戸 の 強 みを 活 かした 地 域 経 済 の 活 力 づくり> 夢 提 案 16 神 戸 経 済 の 活 性 化 にチャレンジしましょう 神 戸 地 域 ビジョンの 実 現 に 向 けて 市 民 の 役 割 ( 住 民 ( 生 活 者 ) 地 域 団 体 等 企 業 学 校 等 ) 行 政 への 提 案 ~ 参 画 協 働 型 行 政 の 推 進 を~ ( 発 想 の 転 換 / 市 民 と 向 き 合 うスタンスの 転 換 /プロセスの 重 視 / 民 の 活 力 を 活 かす/ 地 域 に 開 かれた 教 育 の 推 進 / 市 民 ( 団 体 企 業 等 )との 人 的 交 流 / 地 域 の 特 性 を 活 かした 指 標 づくり) 11