= 牛 乳 からカゼインの 分 離 とタンパク 質 の 定 性 = 1 目 的 タンパク 質 の 性 質 を 利 用 して 牛 乳 (スキムミルク)からカゼインを 分 離 する さらに 得 られた 化 合 物 がカゼ インであることを 証 明 するためにタンパク 質 の 定 性 反 応 とリン 定



Similar documents
高濃度硫化水素削減のための汚泥脱気装置の開発

イオン交換樹脂の試験方法

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

【資料1】栄養強調表示等について

国土技術政策総合研究所 研究資料

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

●有色馬鈴薯の加工技術確立試験(1)

第316回取締役会議案

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

単式蒸留しようちゆうと連続式蒸留しようちゆうを混和した酒類の表示に関する自主基準

販売の用に供する添加物の表示について


(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

3. 暴 露 試 験 3-1 暴 露 試 験 方 法 大 気 暴 露 試 験 は JIS Z 2381 大 気 暴 露 試 験 方 法 通 則 に 準 じた 直 接 暴 露 試 験 方 法 暴 露 試 験 片 は 45 度 の 角 度 で 架 台 に 取 り 付 けた ( 写 真 4~5 参 照 )

Taro-学校だより学力調査号.jtd

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>


<4D F736F F D F816988C431816A82BD82A294EC82F08FE38EE882C B582E682A >

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

乙種第1、2、3、4、5、6類(危険物取扱者試験)

理数科1年校外研修しおり

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

Transcription:

10. 身 近 な 食 品 の 化 学 = 牛 乳 からカゼインの 分 離 とタンパク 質 の 定 性 反 応 葉 緑 素 の 抽 出 と 銅 クロロフィルの 合 成 = 家 政 教 育 講 座 井 奥 加 奈 調 理 すること は もっとも 身 近 な 化 学 反 応 実 験 である たとえば ゆで 卵 を 作 る のは タンパク 質 が 加 熱 により 凝 固 変 性 する 性 質 を 持 つ からできる さらに ゆ で 卵 でも 卵 黄 と 卵 白 で 凝 固 温 度 が 異 なる から 温 泉 卵 や 半 熟 卵 ができる また 卵 白 は 88.4%が 水 分 10.5%がたんぱく 質 で 1) タンパク 質 はアルブミンやグロブリンなどから 構 成 さ れる つまり タンパク 質 は アミノ 酸 が 多 数 集 まった 高 分 子 化 合 物 (= 基 礎 領 域 )なのであるが 食 品 により そのアミノ 酸 組 成 比 は 異 なるので 性 質 も 異 なる(= 応 用 領 域 ) 理 科 を 生 活 へ 還 元 していくためには このよ うに 授 業 のなかで 基 礎 と 応 用 を 結 びつける 指 導 や 実 験 を 通 しての 理 解 が 必 要 であり それを 食 品 でやるな らば 理 科 のなかでの 食 育 として 十 分 といえるだろう ここでは 牛 乳 (スキムミルク)からカゼインを 分 離 し その 性 質 を 調 べながら 化 学 に 出 てくるタンパク 質 の 性 質 を 理 解 することを 目 的 とする また 牛 乳 を 原 料 として 酸 凝 固 によりカッテージチーズを 調 製 し 化 学 反 応 が 食 品 加 工 にも 応 用 されていることを 紹 介 する 1) 食 品 成 分 表 2010 より 食 品 番 号 12014 生 卵 白 の 値 食 品 成 分 表 では たんぱく 質 が 食 品 中 の 含 窒 素 化 合 物 量 として 定 量 されている( 粗 タンパク 質 )ので 純 粋 なタンパク 質 ( 物 質 名 )と 区 別 するため 平 仮 名 で 表 記 する 表 1 ゆで 卵 のバリエーション( 例 ): 卵 黄 の 凝 固 点 68 卵 白 の 凝 固 点 70 料 理 名 原 理 など かたゆで 卵 タンパク 質 の 加 熱 変 性 ( 加 熱 による 凝 固 ) 半 熟 ゆで 卵 ゆで 時 間 を 短 くすることで 卵 黄 に 熱 が 十 分 伝 わりにくくなる 温 泉 卵 60-80 程 度 の 温 度 で 卵 白 より 卵 黄 を 先 に 凝 固 させる ポーチドエッグ 食 酢 で 水 の ph を 下 げ 直 接 卵 白 を 凝 固 させる 塩 味 のついたゆで 卵 : 飽 和 食 塩 水 にゆでた 卵 を 浸 漬 させることで ゆで 卵 のタンパク 質 によるコロイド 浸 透 圧 により 塩 水 がゆで 卵 内 部 に 入 り 込 む 葉 緑 素 は 光 合 成 に 必 要 不 可 欠 である しかし 酸 や 加 熱 光 に 弱 く 緑 褐 色 になることも 多 い 自 分 で 調 理 する 場 合 は ゆでる 時 に 工 夫 することで 色 鮮 やかに 仕 上 げることができるが 工 業 的 には 安 定 な 銅 クロロ フィル( 銅 クロロフィリンナトリウム)を 用 いる 場 合 も 少 なくない そこで 簡 単 な 有 機 合 成 実 験 として クロロフィ ルの Mg 2+ を 酸 で 抜 いて H + で 置 換 した 後 に Cu 2+ で 置 換 することにより 銅 クロロフィルを 合 成 し 光 熱 酸 に 対 する 安 定 性 を 確 認 する また 合 成 着 色 料 としての 銅 クロロフィルの 色 をもとの 色 と 比 較 する 1

= 牛 乳 からカゼインの 分 離 とタンパク 質 の 定 性 = 1 目 的 タンパク 質 の 性 質 を 利 用 して 牛 乳 (スキムミルク)からカゼインを 分 離 する さらに 得 られた 化 合 物 がカゼ インであることを 証 明 するためにタンパク 質 の 定 性 反 応 とリン 定 性 反 応 を 行 う 身 近 な 生 活 への 応 用 として 牛 乳 からカッテージチーズを 調 製 し 食 生 活 は 最 も 身 近 な 化 学 反 応 の 場 であり 食 品 を 加 工 してよりおいしい 物 を 作 りだすのに 化 学 的 知 識 が 基 礎 となっていることを 紹 介 する 2 原 理 両 性 電 解 質 等 電 点 の 存 在 有 機 溶 媒 に 対 する 溶 解 性 結 晶 化 3 器 具 加 熱 装 置 ph 測 定 用 試 験 紙 (ph メーターでもよい) ろうと ろうと 台 ろ 紙 試 験 管 試 験 管 ばさみ ビ ーカー 光 学 顕 微 鏡 ガーゼ 温 度 計 なべ(ビーカーで 代 用 可 能 ) シャーレ(アルミ 皿 などでも 代 用 可 能 ) わりばし 4 試 薬 4-1) カゼインの 分 離 10% 酢 酸 4% 水 酸 化 ナトリウム 溶 液 1% 硫 酸 銅 溶 液 メタノール ジエチルエーテル 4-2) タンパク 質 の 定 性 1:ビウレット 反 応 4% 水 酸 化 ナトリウム 溶 液 1% 硫 酸 銅 溶 液 2:ニンヒドリン 反 応 1%ニンヒドリン 溶 液 ( 溶 媒 :メチルセロソルブ) 4-3) リンの 定 性 30% 水 酸 化 ナトリウム 溶 液 (ビウレット 反 応 用 の 4%NaH でも 代 用 可 能 ) モリブデン 酸 アンモニウム 溶 液 25g のモリブデン 酸 アンモニウムに 300ml の 水 を 加 えて 溶 解 する これに 22% 硝 酸 溶 液 を 225ml 添 加 する ( 濃 硝 酸 75ml+ 水 150ml) 4-4) カッテージチーズの 調 製 普 通 牛 乳 食 酢 (レモン 汁 ) 市 販 カッテージチーズ( 対 照 ) 必 要 があれば 各 種 牛 乳 (スキムミルク 低 脂 肪 乳 や 特 濃 牛 乳 など) 豆 乳 ( 大 豆 タンパク)や 卵 白 溶 液 ゼラチン 液 など 別 のタンパク 溶 液 ( 食 品 レベルで)を 実 験 材 料 として 加 えても 良 い 2

5 方 法 5-1) スキムミルクからカゼインの 分 離 試 料 秤 量 (スキムミルク:4.0g) + 水 50ml 温 水 150ml 10% 酢 酸 沈 殿 生 成 (ph4.5~4.6) ph 試 験 紙 などで ph を 4.5~4.6 に 合 わせる 遠 心 分 離 (3000 回 転 10 分 ) もしくはガーゼ キムタオル 等 でろ 過 乳 清 :(1%のタンパク 質 と 乳 糖 水 溶 性 ビタミン Ca Na などを 含 む) 沈 殿 物 の 水 洗 浄 A(pH が 酸 性 を 示 さなくなるまで) 沈 殿 物 の 洗 浄 B( 不 純 物 除 去 ) メタノールとジエチルエーテルで 交 互 に 2 回 確 認 試 験 ( 定 性 反 応 ) ビウレット&ニンヒドリン 普 通 牛 乳 を 用 いる 場 合 は 乳 脂 肪 除 去 の 目 的 でメタノールをアセトンに 変 える ( 最 初 にアセトンを 加 えると 量 によっては 有 機 溶 媒 による 変 性 を 起 こすので なお アセトンが 皮 膚 や 爪 に 触 れるとやはり 有 機 溶 媒 による 変 性 を 起 こして 白 くなるので 注 意 ) 定 性 反 応 を 行 う 場 合 に 乳 清 に 関 しても 同 様 の 試 験 を 実 施 する 1%でもタンパク 質 が 残 存 していることが 分 かる 5-2) タンパク 質 の 定 性 5-2-1:ビウレット 反 応 Biuret H 2 N NH NH 2 ジペプチド 以 上 が 必 要 Biuret-Cu NH HN Cu 2+ NH HN CH 3 H 3 C 試 料 採 取 (2ml) 4%NaH(2ml) 1%CuS4( 数 滴 ) 呈 色 紫 ~ 赤 紫 色 比 較 対 照 として グルタミン 酸 ナトリウム(アミノ 酸 )を 一 緒 に 行 う 3

5-2-2) ニンヒドリン 反 応 中 性 ~ 微 酸 性 H NH 2 α アミノ 酸 H + 2 着 色 物 質 + C2 +-CH H 加 熱 N H ( 着 色 物 質 ) 試 料 採 取 (2ml) 乳 清 は 溶 液 カゼインは 採 取 して 懸 濁 溶 液 にする 1%ニンヒドリン 溶 液 ( 数 滴 ) 加 熱 ( 温 水 から 熱 水 中 での 湯 浴 でよい) 呈 色 青 紫 色 5-3) リンの 定 性 反 応 牛 乳 に 含 まれるタンパク 質 の 80% 程 度 を 占 めるカゼインは セリン 残 基 にリン 酸 (リン 酸 カルシウム)を 含 むリンタンパク 質 であるから リンの 定 性 反 応 はカゼインの 定 性 反 応 として 有 用 である 試 験 管 に 試 料 を 採 取 する( 薬 さじ 小 さじ 1 程 度 ) 30%NaH( 約 3ml) 濃 アルカリ 溶 液 中 で 加 熱 してカゼインを 溶 解 する 4%NaH でも 加 熱 時 間 によっては 溶 解 する 一 度 冷 却 する(ガラスが 加 熱 されているので 急 冷 厳 禁 ) 撹 拌 モリブデン 酸 アンモニウム 溶 液 ( 約 1ml) 呈 色 (リンモリブデンブルー) 乳 清 はタンパク 質 含 有 量 が 少 ないので 呈 色 しにくい ガーゼなど 目 の 粗 いものでろ 過 す ると 乳 清 中 にカゼインの 微 細 粒 子 が 浮 遊 した 状 態 になり それが 濃 アルカリによって 溶 解 して 色 が 出 る 場 合 がある カゼインを 多 く 採 取 すると 呈 色 度 は 上 がるが 溶 解 しにくい 場 合 があるので 注 意 4

5-4) 牛 乳 からカッテージチーズの 調 製 チーズには 微 生 物 の 発 酵 により 熟 成 させて 作 るチーズ 酸 性 溶 液 にてタンパク 質 を 凝 固 させて 作 るチーズ がある カッテージチーズは 後 者 に 属 するチーズで クラッカーにのせて 食 べたりサラダやあえ 物 に 用 い たりすることが 多 い 市 販 品 もある < 原 理 > カゼインの 酸 凝 固 が 20 ph4.6 で 起 こる 方 法 牛 乳 の 殺 菌 (80 15 分 : 必 要 に 応 じて 時 間 変 更 可 ) スキムミルクでも 良 い 冷 却 (65 程 度 にする) 食 酢 またはレモン 汁 の 添 加 ph チェック 沈 殿 凝 固 はしやしゃもじで 切 るように 撹 拌 する 沈 殿 物 を カード と 称 する やっている 実 験 はカゼインの 分 離 と 同 じである ざるのうえにさらし(ガーゼ)をおき カードを 取 り 出 して 酸 味 を 除 去 する 目 的 で 軽 く 水 中 でふりあらいして 軽 く 絞 る シャーレ(アルミ 皿 )のうえにおいて 試 食 する 市 販 品 を 試 食 対 照 としても 良 いし カゼインの 実 験 の 時 に 合 わせて 試 料 としても 良 い 試 食 する 場 合 は 使 い 捨 てドンブリや 使 い 捨 てスプーンなど 実 験 器 具 を 使 わないようにしてくだ さい 家 庭 科 と 連 携 できればそれが 一 番 やりやすいと 思 います ( 原 理 は 化 学 で 教 えておいて 実 践 は 家 庭 科 で 実 習 してもらう 化 学 の 先 生 は TA で 入 る ) =クロロフィルの 抽 出 と 銅 クロロフィルの 合 成 = 1 目 的 植 物 からクロロフィルを 抽 出 して 銅 クロロフィルを 合 成 し 銅 クロロフィルともとのクロロフィルの 加 熱 ph 光 ( 日 光 )に 対 する 安 定 性 を 確 認 する 2 試 薬 葉 野 菜 (ホウレンソウなど) エタノール 硫 酸 銅 酢 酸 または 食 酢 炭 酸 水 素 ナトリウムまたは 重 曹 ジエチルエーテルまたは 酢 酸 エチル 5

3 器 具 など 加 熱 装 置 ビーカー 試 験 管 ばさみ or 軍 手 ピンセット or わりばし 試 験 管 駒 込 ピペット はさみ 試 験 管 たて 蒸 発 皿 ドライヤー 4 方 法 3-1 クロロフィルを 抽 出 せずにクロロフィルの 性 質 をみる 1) 柔 らかい 葉 を 準 備 する この 間 に 湯 せんできるよう 沸 騰 水 を 調 製 する 2) そのまま or 大 きくちぎって 試 験 管 に 入 れて 試 薬 を 3ml ずつ 入 れる A) 蒸 留 水 ( 対 照 ) B) 10%CuS4 C) 食 酢 (4% 酢 酸 )もしくは 希 塩 酸 D) 4% 重 曹 もしくは 4%NaH 3) A から D を 湯 せんする (5-10 分 ) ビー 玉 で 軽 くふたをしても 良 い それぞれの 試 験 管 に 入 れた 試 料 を 割 りばしで 取 り 出 して 観 察 する 本 法 は 簡 便 だが B の 色 の 変 化 は 試 料 により 見 にくい 場 合 もあるので 予 備 実 験 が 必 要 である B 液 に 漬 ける 前 に 軽 く 加 熱 しておくと 良 い 場 合 もある 後 述 する 方 法 では 酢 酸 銅 を 用 いたが この 方 法 で 酢 酸 銅 はうまく 使 えない クロロフィルが 細 胞 内 に 存 在 するためと 考 えられる 3-2 クロロフィルの 抽 出 1) 前 日 もしくは 前 の 時 間 に 適 当 な 野 菜 の 葉 を 熱 エタノールに 漬 け そのまま 遮 光 しながら 放 冷 する ク ロロフィルが 抜 けて 白 い 葉 っぱができる 溶 液 は 適 宜 濃 縮 する エタノールは 70 前 後 に 加 熱 (IH ヒーター ハロゲンヒーター アルミブロックなどで 加 熱 する 湯 せんも 良 いが 炎 を 消 して 湯 せんすること)する 湯 せんの 場 合 は トールビーカーやコニカルビーカーに 葉 っぱを 入 れ シャーレなどで 軽 く 蓋 を し 冷 めるまで 湯 せんする 共 栓 付 きの 器 具 は 2) エタノール 溶 液 に 水 を 1/3~ 同 量 添 加 し 2 本 の 試 験 管 に 分 けて 入 れる 3) 少 量 の 希 塩 酸 を 加 えて 温 め クロロフィルをオリーブ 色 にする ( 片 方 のみ:うまくいかない 場 合 は 10N 程 度 の 塩 酸 を 一 滴 垂 らしてもよいが 後 で 洗 浄 して 抜 く 時 に 回 数 を 要 する ) 4) 変 化 させた 方 にジエチルエーテルを 適 量 加 え タッチミキサーにかけて 分 配 する ジエチルエーテル 層 にも 塩 酸 が 含 まれているため 2 回 水 洗 浄 する 上 層 がジエチルエーテル 層 なのでシェイクした 後 に 駒 込 ピペットで 上 層 部 を 採 取 する 程 度 で 良 い ph 試 験 紙 で 水 層 を チェックしても 良 い 火 気 厳 禁 必 ず 火 気 と 換 気 を 確 認 すること 5) ジエチルエーテル 層 を 蒸 発 皿 に 集 めて 軽 くドライヤーをかけながら 濃 縮 する ジエチルエーテルの 蒸 気 に 注 意 すること ドラフト 内 で 行 うか 換 気 の 良 いところで 行 う ジエチ ルエーテルは 沸 点 が 低 く 極 性 が 高 く 水 と 二 層 に 分 かれるので 使 いやすいが 酢 酸 エチルな どでも 良 い 火 気 厳 禁 必 ず 火 気 と 換 気 を 確 認 すること 6

6) エタノールを 蒸 発 皿 に 加 えて 溶 解 し 試 験 管 に 2 等 分 した 後 1/3~ 同 量 の 蒸 留 水 を 加 える この 試 験 管 の 片 方 に 酢 酸 銅 を 微 量 ( 薬 さじの 小 さい 方 で 1/4~1/5 程 度 ) 加 えて 加 熱 する 銅 クロロフィルの 完 成 対 照 として 酢 酸 銅 のみの 試 験 管 を 作 る この 合 成 法 では クロロフィルが 抽 出 されているので 硫 酸 銅 より 酢 酸 銅 の 方 がきれいな 色 になる 野 菜 試 料 によって 発 色 は 異 なる 一 週 間 日 光 に 暴 露 しても 褪 色 しない 参 考 :クロロフィルの 抽 出 < 別 法 > 当 日 や 前 日 などに 手 早 く 抽 出 できる 試 薬 :ジエチルエーテル エタノール 無 水 硫 酸 マグネシウム 海 砂 試 料 野 菜 ジエチルエーテルは 古 くないものを 使 ってください 器 具 : 分 液 ろうと 包 丁 or はさみ まな 板 (なくても K) 駒 込 ピペット スポイト 栓 試 料 ビン 乳 鉢 乳 棒 薬 さじ = 方 法 = 1) 野 菜 を 切 り 刻 んで ジエチルエーテル 混 合 溶 媒 (ジエチルエーテル:エタノール=1:1 v/v)ととも に 乳 鉢 に 入 れる 必 要 に 応 じて 海 砂 を 少 量 入 れる ジエチルエーテルが 蒸 発 しやすいので 手 早 く やること 溶 媒 が 足 りなくなってきたら 適 宜 追 加 して 濃 い 溶 液 をつくる 火 気 厳 禁 必 ず 火 気 と 換 気 を 確 認 すること 適 宜 保 護 メガネや 保 護 手 袋 をし ドラフト 中 で 行 ってください 2) 磨 砕 後 駒 込 ピペットで 分 液 ろうとに 移 し 入 れる これに 蒸 留 水 を 注 いで 軽 く 振 り 有 機 溶 媒 層 を 洗 浄 する 水 層 が 透 明 になるまで 洗 浄 する 火 気 厳 禁 必 ず 火 気 と 換 気 を 確 認 すること 3) 上 から 有 機 溶 媒 層 をとり 必 要 があれば 濃 縮 して 試 料 ビンに 移 す 無 水 硫 酸 マグネシウムを 試 料 ビ ンに 入 れて 乾 燥 させる ( 密 栓 して 冷 凍 保 存 可 能 ) = 主 な 参 考 文 献 = 水 谷 令 子 藤 田 修 三 編 食 品 学 実 験 書 医 歯 薬 出 版 (1995) 橋 本 俊 二 郎 編 食 品 学 実 験 講 談 社 (2010) 7