第 5 回 神 戸 市 経 理 適 正 化 推 進 本 部 会 議 資 料 1 違 法 な 予 算 執 行 行 為 等 に 係 る 職 員 の 賠 償 責 任 に 関 する 規 則 ( 地 方 自 治 法 第 243 条 の 2 第 1 項 後 段 の 規 則 ) 目 次 1 規 則 制 定 の 経 緯 1 2 規 則 の 意 義 4 3 具 体 的 に 指 定 する 職 員 5 4 留 意 すべき 点 (1) 法 令 の 規 定 に 違 反 して 予 算 執 行 行 為 等 をなし 又 は 怠 ったこと 故 意 又 は 重 大 な 過 失 6 (2) 違 反 行 為 の 後 に 退 職 異 動 した 場 合 6 (3) 施 行 日 6 5 おわりに 6 参 考 賠 償 の 手 続 7 賠 償 手 続 の 流 れ 7 地 方 自 治 法 第 243 条 の 2 第 1 項 後 段 に 基 づく 賠 償 責 任 を 負 う 職 員 8-1 -
1 規 則 制 定 の 経 緯 神 戸 市 経 理 適 正 化 外 部 検 証 委 員 会 報 告 書 ( 平 成 23 年 5 月 11 日 ) 職 員 の 責 務 の 明 確 化 の 必 要 性 ( 報 告 書 22 頁 ) 職 員 の 中 には 新 たな 事 務 処 理 の 意 義 を 正 確 に 理 解 せず 私 的 流 用 といった 不 正 な 行 為 をし ていなければ その 責 任 は 決 して 重 いものではないと 考 える 者 がいる 公 金 を 扱 っているという 職 員 の 自 覚 を 促 すため 新 たな 事 務 処 理 に 携 わる 職 員 のそれぞれの 役 割 内 容 に 応 じて 賠 償 責 任 など 法 律 上 の 責 任 を 明 確 にし 違 反 者 に 対 する 制 裁 を 徹 底 するな どの 仕 組 みが 必 要 である 職 員 の 責 務 の 明 確 化 厳 格 化 ( 報 告 書 32 頁 ) 新 たな 事 務 処 理 に 関 わるそれぞれの 職 員 の 役 割 内 容 に 応 じて, 違 法 な 予 算 執 行 が 生 じた 場 合 の 地 方 自 治 法 に 基 づく 損 害 賠 償 責 任 を 負 う 職 員 の 明 確 化 や, 違 法 な 経 理 処 理 に 関 与 した 場 合 の 職 員 に 対 する 厳 正 な 懲 戒 処 分 を 徹 底 すべきである 上 記 の 報 告 書 抜 粋 の 中 で 違 法 な 予 算 執 行 が 生 じた 場 合 の 地 方 自 治 法 に 基 づく 損 害 賠 償 責 任 とありますが これは 一 定 範 囲 の 職 員 に 対 する 地 方 自 治 法 第 243 条 の2( 職 員 の 賠 償 責 任 )の 規 定 に 基 づく 賠 償 責 任 ( 公 法 上 の 特 別 な 賠 償 責 任 )です この 自 治 法 第 243 条 の2は その 第 1 項 で 前 段 と 後 段 に 分 かれており 前 段 の 規 定 は 現 金 や 有 価 証 券 物 品 等 の 会 計 事 務 に 携 わる 職 員 後 段 の 規 定 は 特 定 の 予 算 執 行 行 為 等 に 携 わ る 職 員 についてそれぞれ 定 めています - 1 -
自 治 法 第 243 条 の2( 職 員 の 賠 償 責 任 ) 1 項 前 段 会 計 管 理 者 若 しくは 会 計 管 理 者 の 事 務 を 補 助 する 職 員 資 金 前 渡 を 受 けた 職 員 占 有 動 産 を 保 管 し ている 職 員 又 は 物 品 を 使 用 している 職 員 が 故 意 又 は 重 大 な 過 失 ( 現 金 については 故 意 又 は 過 失 )に より その 保 管 に 係 る 現 金 有 価 証 券 物 品 ( 基 金 に 属 する 動 産 を 含 む ) 若 しくは 占 有 動 産 又 はそ の 使 用 に 係 る 物 品 を 亡 失 し 又 は 損 傷 したときは これによって 生 じた 損 害 を 賠 償 しなければならな い 1 項 後 段 次 の 各 号 に 掲 げる 行 為 をする 権 限 を 有 する 職 員 又 はその 権 限 に 属 する 事 務 を 直 接 補 助 する 職 員 で 普 通 地 方 公 共 団 体 の 規 則 で 指 定 したものが 故 意 又 は 重 大 な 過 失 により 法 令 の 規 定 に 違 反 して 当 該 行 為 を したこと 又 は 怠 ったことにより 普 通 地 方 公 共 団 体 に 損 害 を 与 えたときも また 同 様 とする 一 支 出 負 担 行 為 二 第 232 条 の4 第 1 項 の 命 令 又 は 同 条 第 2 項 の 確 認 三 支 出 又 は 支 払 四 第 234 条 の2 第 1 項 の 監 督 又 は 検 査 2 前 項 の 場 合 において その 損 害 が 二 人 以 上 の 職 員 の 行 為 によって 生 じたものであるときは 当 該 職 員 は それぞれの 職 分 に 応 じ かつ 当 該 行 為 が 当 該 損 害 の 発 生 の 原 因 となった 程 度 に 応 じて 賠 償 の 責 めに 任 ずるものとする 3 普 通 地 方 公 共 団 体 の 長 は 第 一 項 の 職 員 が 同 項 に 規 定 する 行 為 によって 当 該 普 通 地 方 公 共 団 体 に 損 害 を 与 えたと 認 めるときは 監 査 委 員 に 対 し その 事 実 があるかどうかを 監 査 し 賠 償 責 任 の 有 無 及 び 賠 償 額 を 決 定 することを 求 め その 決 定 に 基 づき 期 限 を 定 めて 賠 償 を 命 じなければならない 4~14( 省 略 ) 法 第 243 条 の2 第 1 項 の 賠 償 命 令 の 対 象 と 要 件 区 分 賠 償 命 令 の 対 象 となる 者 賠 償 命 令 が 発 令 される 場 合 法 第 第 (1) 故 意 又 は 重 大 な 過 失 ( 現 金 につい (1) 会 計 管 理 者 1 2 ては 故 意 または 過 失 )により そ 項 4 (2) 会 計 管 理 者 の 事 務 を 補 助 する 職 員 の 保 管 に 係 る 現 金 有 価 証 券 物 品 3 (3) 資 金 前 渡 を 受 けた 職 員 前 条 ( 基 金 に 属 する 動 産 を 含 む ) 若 しく (4) 占 有 動 産 を 保 管 している 職 員 段 の は 占 有 動 産 又 はその 使 用 に 係 る 物 品 2 (5) 物 品 を 使 用 している 職 員 を 亡 失 し 又 は 損 傷 したとき 第 1 項 後 段 法 第 2 4 3 条 の 2 (6) 支 出 負 担 行 為 の 権 限 を 有 する 職 員 (7) 支 出 命 令 支 出 負 担 行 為 の 確 認 の 権 限 を 有 する 職 員 (8) 支 出 支 払 の 権 限 を 有 する 職 員 (9) 契 約 の 履 行 を 確 保 するために 行 う 監 督 検 査 の 権 限 を 有 する 職 員 (10)(6)~(9)の 権 限 に 属 する 事 務 を 直 接 補 助 する 職 員 で 普 通 地 方 公 共 団 体 の 規 則 で 指 定 したもの (2) 故 意 又 は 重 大 な 過 失 により 法 令 の 規 程 に 違 反 して 当 該 行 為 をしたこと 又 は 怠 ったことにより 普 通 地 方 公 共 団 体 に 損 害 を 与 えたとき 新 たに 制 定 するのは 後 段 の 支 出 負 担 行 為 など(6)~(9)の 予 算 執 行 行 為 等 の 権 限 に 属 する 事 務 を 直 接 補 助 する 職 員 で 普 通 地 方 公 共 団 体 の 規 則 で 指 定 したもの の 規 則 です - 2 -
なお 20の 政 令 指 定 都 市 (H24.7 現 在 )のうち13の 政 令 市 で この 賠 償 責 任 に 関 する 規 則 が 制 定 されており それ 以 外 でも 多 くの 自 治 体 で 制 定 されています 自 治 法 第 243 条 の2 第 1 項 後 段 の 賠 償 責 任 を 有 する 職 員 の 範 囲 を 定 める 規 則 に 関 する 他 政 令 市 等 の 状 況 < 政 令 市 > ( 神 戸 市 調 べ) 自 治 体 名 制 定 の 有 無 規 則 名 札 幌 市 札 幌 市 会 計 規 則 第 153 条 仙 台 市 仙 台 市 会 計 規 則 第 152 条 の3 川 崎 市 川 崎 市 賠 償 責 任 職 員 の 指 定 等 に 関 する 規 則 横 浜 市 横 浜 市 予 算 決 算 及 び 金 銭 会 計 規 則 第 11 条 相 模 原 市 相 模 原 市 賠 償 責 任 を 有 する 職 員 の 範 囲 を 定 める 規 則 新 潟 市 新 潟 市 財 務 規 則 第 168 条 京 都 市 京 都 市 会 計 規 則 第 124 条 大 阪 市 大 阪 市 職 員 の 賠 償 責 任 に 関 する 規 則 堺 市 堺 市 会 計 規 則 第 112 条 岡 山 市 岡 山 市 自 治 法 第 243 条 の2の 規 定 により 賠 償 責 任 を 有 する 職 員 の 範 囲 を 定 める 規 則 広 島 市 広 島 市 会 計 規 則 第 147 条 北 九 州 市 北 九 州 市 会 計 規 則 第 103 条 福 岡 市 福 岡 市 予 算 執 行 職 員 等 の 責 任 に 関 する 規 則 千 葉 市 さいたま 市 静 岡 市 浜 松 市 名 古 屋 市 熊 本 市 は 未 策 定 < 近 隣 自 治 体 > 自 治 体 名 制 定 の 有 無 規 則 名 兵 庫 県 兵 庫 県 財 務 規 則 第 177 条 の2 芦 屋 市 芦 屋 市 財 務 会 計 規 則 第 101 条 は 独 自 に 賠 償 責 任 職 員 に 関 する 規 則 を 制 定 は 会 計 規 則 等 で 指 定 - 3 -
2 規 則 の 意 義 外 部 検 証 委 員 会 の 報 告 書 にもありますが 違 法 な 予 算 執 行 行 為 等 の 責 任 を 負 うべき 主 体 を 明 確 化 することは これに 携 わる 職 員 の 予 算 執 行 行 為 に 対 する 遵 法 意 識 や 緊 張 感 を 高 め 違 法 な 予 算 執 行 行 為 等 の 抑 止 ひいては 市 の 損 害 発 生 の 未 然 防 止 ともなります 予 算 執 行 事 務 に 対 するコンプライアンス 意 識 の 向 上 損 害 発 生 の 未 然 防 止 損 害 回 復 の 簡 易 迅 速 化 対 象 職 員 の 積 極 的 な 職 務 遂 行 を 促 進 予 算 執 行 行 為 等 の 適 正 化 職 員 の 賠 償 責 任 に 関 する 自 治 法 243 条 の2の 規 定 の 趣 旨 ( 最 高 裁 昭 和 61 年 2 月 27 日 判 決 抜 粋 ) 同 条 1 項 所 定 の 職 員 の 職 務 の 特 殊 性 に 鑑 みて, 同 項 所 定 の 行 為 に 起 因 する 当 該 地 方 公 共 団 体 の 損 害 に 対 する 右 職 員 の 賠 償 責 任 に 関 しては, 民 法 上 の 債 務 不 履 行 又 は 不 法 行 為 による 損 害 賠 償 責 任 よりも 責 任 発 生 の 要 件 及 び 責 任 の 範 囲 を 限 定 して,これら 職 員 がその 職 務 を 行 う にあたり 畏 縮 し 消 極 的 となることなく, 積 極 的 に 職 務 を 遂 行 することができるよう 配 慮 する とともに, 右 職 員 の 行 為 により 地 方 公 共 団 体 が 損 害 を 被 った 場 合 には, 簡 便,かつ, 迅 速 にその 損 害 の 補 てんが 図 られるように, 当 該 地 方 公 共 団 体 を 統 轄 する 長 に 対 し, 賠 償 命 令 の 権 限 を 付 与 したものであると 解 せられる - 4 -
3 具 体 的 に 指 定 する 職 員 ( 詳 細 については8 頁 の 表 ) 指 定 する 職 員 の 基 本 的 な 考 え 方 対 象 となる 予 算 執 行 行 為 に 関 して 当 該 職 員 に 与 えられた 職 務 遂 行 の 過 ち( 法 令 違 反 行 為 や 職 務 懈 怠 )によって 市 に 損 害 を 与 える 可 能 性 が 高 い 職 員 対 象 となる 予 算 執 行 行 為 指 定 す る 職 員 ( 概 要 ) 1 支 出 負 担 行 為 2 支 出 命 令 3 支 出 命 令 の 審 査 ( 支 出 負 担 行 為 の 確 認 ) 4 支 出 又 は 支 払 副 市 長 以 下 専 決 規 程 等 の 専 決 権 限 に 基 づき 決 裁 をする 職 員 ( 課 長 級 職 員 以 上 ) 上 記 の 職 員 が 事 故 のある 時 に 事 務 を 代 行 する 職 員 ( 原 則 係 長 級 職 員 以 上 ) 5 監 督 又 は 検 査 実 際 に 監 督 検 査 をする 職 員 ( 担 当 職 員 係 長 級 職 員 ) - 5 -
4 留 意 すべき 点 (1) 法 令 の 規 定 に 違 反 して 予 算 執 行 行 為 等 をなし 又 は 怠 ったこと 故 意 又 は 重 大 な 過 失 法 令 には 条 例 や 規 則 も 含 まれます(なお 要 綱 通 知 で 定 められた 市 組 織 内 部 にお ける 統 一 的 な 運 用 ルールに 従 わないことは 職 務 上 の 命 令 に 従 う 義 務 を 果 たさないことにな り 地 方 公 務 員 法 第 32 条 に 違 反 します) また 怠 ったこと とは 一 般 的 には 法 令 の 規 定 が 特 定 の 行 為 をすべきことを 定 めて いるにも 関 わらず 当 該 行 為 の 全 部 一 部 をしないこと( 職 務 懈 怠 )を 言 います 例 えば 契 約 事 務 に 関 して 指 定 された 検 査 員 である 職 員 が その 具 体 的 な 義 務 内 容 として 契 約 の 履 行 を 確 認 するため 契 約 書 仕 様 書 設 計 書 内 訳 明 細 書 及 び 図 面 その 他 の 関 係 書 類 に 基 づいて 公 正 な 検 査 をしなければならない ( 契 約 規 則 第 62 条 67 条 参 照 )を 定 め ているのに 契 約 書 などを 何 ら 確 認 せずに 検 査 調 書 を 作 成 するといったことが 想 定 されます さらに 故 意 とは 対 象 となる 職 員 が 法 令 に 違 反 する 予 算 執 行 行 為 等 であることを 認 識 していることであり また 重 大 な 過 失 とは 対 象 となる 職 員 が 法 令 に 違 反 する 予 算 執 行 行 為 等 であることを 著 しい 不 注 意 のために 認 識 を 欠 くことを 言 います (2) 違 反 行 為 の 後 に 退 職 異 動 した 場 合 地 方 自 治 法 第 243 条 の2の 賠 償 責 任 を 負 うには 次 の1~3の 状 況 がなければなりませ んが 違 反 行 為 時 の 後 に 退 職 し 或 いは 人 事 異 動 があったとしても 退 職 異 動 前 の 違 法 行 為 につき 自 治 法 第 243 条 の2の 賠 償 責 任 の 追 及 を 受 けることになります 1 現 金 物 品 を 亡 失 損 傷 した 当 時 の 所 定 の 職 員 であった 2 違 反 行 為 時 に 予 算 執 行 職 員 等 の 権 限 を 有 していた 3 違 反 行 為 時 に 規 則 で 指 定 した 職 員 であった (3) 施 行 日 平 成 24 年 9 月 1 日 から 5 おわりに 職 務 の 執 行 に 必 要 な 予 算 は 市 民 から 託 された 公 金 であることの 重 みを 踏 まえ 職 員 の 予 算 執 行 行 為 等 の 適 正 化 の 確 保 という 規 則 の 意 義 をしっかりと 認 識 し この 機 会 に 改 めて 予 算 執 行 行 為 等 に 関 するルールを 正 しく 理 解 し それぞれの 役 割 内 容 を 十 分 に 確 認 してください - 6 -
賠 償 の 手 続 参 考 A) 監 査 と 賠 償 の 命 令 の 手 続 ( 地 自 243 の2Ⅲ Ⅴ) 1 長 上 記 職 員 が 上 記 行 為 により 普 通 地 方 公 共 団 体 に 損 害 を 与 えたと 認 める 2 長 監 査 委 員 上 記 の 事 実 があるかどうかの 監 査 をし 賠 償 責 任 の 有 無 賠 償 額 の 決 定 を 求 める 3 監 査 委 員 上 記 の 監 査 を 行 い 賠 償 責 任 の 有 無 賠 償 額 を 決 定 する( 合 議 による) 4 長 職 員 上 記 決 定 に 基 づき 当 該 職 員 に 期 限 を 定 めて 賠 償 を 命 ずる B) 賠 償 責 任 の 免 除 の 手 続 ( 地 自 243 の2Ⅳ Ⅴ) 1 当 該 職 員 長 当 該 損 害 が 避 けることのできない 事 故 その 他 やむを 得 ない 事 情 による ものであることの 証 明 2 長 上 記 証 明 を 相 当 と 認 める 3 長 監 査 委 員 賠 償 責 任 の 全 部 又 は 一 部 の 免 除 につき 意 見 をきく( 合 議 による) 4 長 議 会 上 記 監 査 委 員 の 意 見 を 付 けて 議 会 に 付 議 5 長 議 会 の 同 意 があれば 賠 償 責 任 の 全 部 又 は 一 部 の 免 除 ができる 賠 償 手 続 の 流 れ 地 自 243 の2Ⅰ に 定 める 職 員 やむを 得 な い 事 情 によ ると 考 える とき 処 分 に 不 服 のあるとき 損 害 賠 償 を 求 めら れるような 行 為 等 地 自 243 の2Ⅰ に 定 める 行 為 等 期 限 付 の 賠 償 命 令 避 けることのできない 事 故 その 他 やむを 得 な い 事 情 であるとの 説 明 長 監 査 賠 償 の 決 定 の 請 求 1 損 害 を 与 えた 事 実 の 有 無 の 監 査 2 賠 償 責 任 の 有 無 賠 償 額 の 決 定 やむを 得 ない 事 情 に よるものとの 証 明 を 相 当 と 認 めるとき 意 見 の 聴 取 監 査 委 員 ( 合 議 に よ る ) 賠 償 命 令 の 手 続 地 自 243 の 2Ⅲ Ⅴ 賠 償 責 任 の 免 除 の 手 続 地 自 243 の 2Ⅳ Ⅴ 賠 償 責 任 の 全 部 又 は 一 部 の 免 除 議 会 の 同 意 異 議 申 立 て 議 会 への 決 定 諮 問 審 査 請 求 議 決 議 会 総 務 大 臣 都 道 府 県 知 事 の 処 分 の 場 合 都 道 府 県 知 事 市 町 村 長 の 処 分 の 賠 償 命 令 に 対 する 不 服 申 立 ての 手 続 地 自 243 の 2Ⅳ~Ⅷ - 7 -
地 方 自 治 法 第 243 条 の2 第 1 項 後 段 に 基 づく 賠 償 責 任 を 負 う 職 員 参 考 権 限 者 (= 規 則 を 策 定 しなくても 当 該 賠 償 責 任 の 対 象 となる 者 ) 賠 償 責 任 に 係 る 規 則 により 指 定 する 職 員 自 治 法 243 条 の2 第 1 項 後 段 の 予 算 執 行 l 行 為 等 の 権 限 の 種 類 当 該 賠 償 責 任 を 負 うべき 職 員 の 考 え 方 本 来 の 権 限 を 有 する 職 員 ( 法 令 上 の 権 限 を 有 する 者 ) 左 の 職 員 から 権 限 の 委 任 を 受 けた 職 員 ( 権 限 の 委 任 が 法 令 上 明 記 ) 規 則 に 基 づき 賠 償 責 任 を 負 う 者 直 接 権 限 を 補 助 する 者 で 指 定 をする 職 員 根 拠 法 令 職 員 の 職 種 対 象 行 為 主 観 的 要 件 1 号 支 出 負 担 行 為 1 号 ~4 号 の 予 算 執 行 行 為 等 に 関 する 職 務 遂 行 の 過 ちによって 市 に 市 長 ( 自 治 法 149 条 2 号 ) 但 し, 市 長 は 当 該 賠 償 責 任 を 負 う 職 員 に 該 当 しない ( 判 例 )が 民 事 上 の 不 法 行 為 責 任 は 負 う 区 長 ( 区 長 委 任 規 則 ) 福 祉 事 務 所 長 ( 福 祉 事 務 所 長 委 任 規 則 ) 配 分 した 歳 出 予 算 の 執 行 権 限 1 専 決 権 者 課 長 以 上 副 市 長 以 下 専 決 規 程 2 1に 事 故 あるときの 代 行 者 係 長 以 上 2 号 3 号 支 出 命 令 支 出 命 令 審 査 支 出 負 担 行 為 の 確 認 支 出 又 は 支 払 損 害 を 与 える 可 能 性 が 高 い 職 員 例 専 決 権 者 支 出 負 担 行 為 等 を 行 うかどうかの 決 定 権 限 がある 専 決 権 者 の 職 務 遂 行 の 過 ちによって 市 に 損 害 を 与 える 可 能 性 が 高 い 検 査 員 市 の 損 害 発 生 を 防 ぐ 市 長 同 上 会 計 管 理 者 ( 自 治 法 170 条 1 項 6 号 ) 会 計 管 理 者 ( 自 治 法 232 条 の4 第 2 項 ) 前 渡 金 管 理 者 所 属 長 ( 自 治 法 施 行 令 161 条 1 項 ) 支 出 担 当 者 所 属 長 ( 会 計 規 則 ) 区 会 計 管 理 者 支 所 出 張 所 の 特 別 出 納 員 ( 区 会 計 管 理 者 及 び 出 納 員 等 委 任 規 則 ) 区 会 計 管 理 者 支 所 出 張 所 の 特 別 出 納 員 ( 区 会 計 管 理 者 及 び 出 納 員 等 委 任 規 則 ) 3 支 出 担 当 者 に 事 故 あるときの 代 行 者 会 計 規 則 係 長 4 専 決 権 者 会 計 室 長 会 計 課 長 5 4に 事 故 あるときの 代 行 者 以 下 専 決 規 程 会 計 課 担 当 係 長 6 区 会 計 管 理 者 等 に 事 故 あるときの 代 行 者 担 当 職 員 7 審 査 担 当 者 所 属 長 会 計 規 則 課 長 8 7に 事 故 あるときの 代 行 者 係 長 9 専 決 権 者 会 計 室 長 会 計 課 長 10 9に 事 故 あるときの 代 行 者 以 下 専 決 規 程 会 計 課 担 当 係 長 11 会 計 管 理 者 に 事 故 あるときの 代 行 者 会 計 課 長 12 区 会 計 管 理 者 等 に 事 故 あるときの 代 行 者 会 計 規 則 担 当 職 員 13 前 渡 金 管 理 者 に 事 故 あるときの 代 行 者 係 長 法 令 に 違 反 して 予 算 執 行 等 をな し 又 は 怠 ったこ と かつ 上 記 の 行 為 によ って 市 に 損 害 を 与 えたこと 故 意 対 象 職 員 が 法 令 に 違 反 する 予 算 執 行 行 為 等 で あることを 認 識 するこ と 又 は 重 過 失 対 象 職 員 が 法 令 に 違 反 する 予 算 執 行 行 為 等 で あることを 著 しい 不 注 意 のため 認 識 を 欠 く 具 体 的 な 義 務 が 課 され 14 主 管 課 長 に 事 故 あるときの 代 行 者 係 長 こと ており この 義 務 が 果 4 号 監 督 又 は 検 査 たされなければ 市 に 損 害 を 与 える 可 能 性 が 高 い 市 長 ( 自 治 法 234 条 の2 第 1 項 ) 上 記 参 照 主 管 課 長 所 属 長 ( 契 約 規 則 ) 15 主 管 課 長 から 指 定 を 受 けた 監 督 員 係 長 以 上 契 約 規 則 16 主 管 課 長 から 指 定 を 受 けた 検 査 員 担 当 職 員 係 長 以 上 17 主 管 課 長 から 指 定 を 受 けた 物 品 検 査 員 網 がけの 部 分 が 当 該 賠 償 責 任 を 負 うべき 職 員 の 考 え 方 に 基 づき 法 令 又 は 賠 償 責 任 に 係 る 規 則 に 基 づき 主 に 当 該 賠 償 責 任 を 負 うこととなる 職 員 建 設 局 みなと 総 局 が 所 管 する 地 方 公 営 企 業 会 計 に 関 しては 上 記 の 改 定 の 趣 旨 を 踏 まえ 地 方 公 営 企 業 法 の 財 務 規 定 等 を 適 用 する 事 業 の 会 計 規 則 を 改 正 する 交 通 局 水 道 局 については 上 記 の 改 定 の 趣 旨 を 踏 まえて それぞれの 事 業 管 理 者 の 判 断 のもと 会 計 規 程 等 を 改 定 し 別 途 職 員 を 指 定 する 必 要 がある -8 -