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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平


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(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払


科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保


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スライド 1

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

公表表紙

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

PowerPoint プレゼンテーション

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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個人住民税徴収対策会議

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

第316回取締役会議案

1_2013BS(0414)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

別紙3

(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (5 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 類 団 府 分 似 体 平 均 年 齢

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

資料3 家電エコポイント制度の政策効果等について

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

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スライド 1

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

連結計算書

 

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

16 日本学生支援機構

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

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職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

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文化政策情報システムの運用等


スライド 1

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

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Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

波佐見町の給与・定員管理等について

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則


Transcription:

生 駒 市 地 域 新 電 力 事 業 計 画 書 ( 案 ) 平 成 28 年 2 月 本 事 業 計 画 書 ( 案 )は 平 成 27 年 度 に 地 産 地 消 型 再 生 可 能 エネルギー 面 的 利 用 等 推 進 事 業 費 補 助 金 ( 構 想 普 及 支 援 事 業 )の 採 択 を 受 けて 取 りまとめた 素 案 で す 記 載 している 趣 旨 理 念 等 に 基 づき 地 域 新 電 力 事 業 を 実 施 することになります が 事 業 収 支 等 を 試 算 するために 設 定 した 事 業 規 模 出 資 比 率 等 の 条 件 について は 固 定 されたものではなく 提 案 に 応 じて 市 とパートナー 事 業 者 が 協 議 の 上 で 内 容 を 最 終 的 に 決 定 し 正 式 な 事 業 計 画 として 取 りまとめる 予 定 です

目 次 1. 事 業 の 位 置 付 け 1-1 事 業 の 背 景 と 目 的 1-2 事 業 全 体 概 要 1-3 本 事 業 計 画 の 構 成 2. 事 業 環 境 の 分 析 2-1 新 電 力 事 業 および 電 力 システム 改 革 の 概 要 2-2 地 域 新 電 力 の 概 要 と 状 況 3. 事 業 スキーム 3-1 事 業 コンセプト (1) 地 域 新 電 力 事 業 の 狙 い (2) 地 域 新 電 力 事 業 の 事 業 運 営 方 針 3-2 事 業 運 営 方 式 (1) 新 電 力 事 業 の 業 務 フロー (2) 新 電 力 事 業 の 業 務 分 担 案 (3) 経 営 戦 略 管 理 (4) 営 業 (5) 需 給 管 理 (6) 支 払 請 求 決 済 (7) 顧 客 管 理 対 応 (8) 地 域 新 電 力 事 業 の 契 約 等 3-3 営 業 方 針 販 売 計 画 (1) 生 駒 市 の 市 場 環 境 (2) 顧 客 の 状 況 (3) いこまコミュニティサービス( 仮 )の 特 徴 (4) 営 業 方 針 (5) 営 業 方 法 と 販 売 計 画 ( 公 共 ) (6) 営 業 方 法 と 販 売 計 画 ( 家 庭 ) (7) 営 業 方 法 と 販 売 計 画 ( 企 業 ) (8) 販 売 計 画 まとめ 3-4 電 源 方 針 調 達 計 画

(1) 電 源 種 類 の 概 説 (2) 生 駒 市 の 地 域 電 源 の 状 況 (3) 電 源 調 達 方 針 (4) 電 源 調 達 計 画 4. 損 益 計 算 キャッシュフロー 分 析 4-1 シミュレーション 手 法 4-2 需 給 シミュレーション 結 果 4-3 損 益 計 算 結 果 (1) 基 本 シナリオ (2) 家 庭 拡 大 シナリオ (3) 民 間 拡 大 シナリオ 4-4 キャッシュフロー 計 算 結 果 5. 事 業 リスク 分 析 5-1 想 定 されるリスクの 整 理 5-2 感 度 分 析 の 想 定 条 件 5-3 感 度 分 析 結 果 6. 資 金 調 達 計 画 6-1 出 資 金 調 達 計 画 6-2 融 資 調 達 計 画 7. 経 営 組 織 体 制 7-1 公 社 の 法 人 形 態 7-2 組 織 運 営 体 制 8. 事 業 スケジュール

1 事業の位置付け 1 1 事業の背景と目的 生駒市は 平成 26 年 3 月に環境モデル都市に選定され 環境モデル都市アクショ ンプラン の中でも 地域新電力 地域エネルギー会社の設立検討 が計画として位 置づけられている 一方 国としては一連の電力システム改革が進められており 特 に 216 年 4 月の電力小売の全面自由化は大企業から地方公共団体まで様々な主体がチ ャンスと捉えている そこで 本事業計画は 生駒市の特徴を活かし 環境 経済 社会面の課題を解決する多様な スマートコミュニティサービス事業 を展開するこ とで 住み続けたい 移り住みたい環境モデル都市いこま の実現することを目的と した官民連携の地域公社 いこまコミュニティサービス 仮 が行う事業のうち 特 に地域新電力事業についての計画を提案するものである 官民連携の地域公社として設立する趣旨としては 第一に 環境モデル都市関連事 業 地方創生関連事業の中には民間企業のノウハウを活用した事業として行うことが 期待される事業が多く含まれる点が挙げられる 第二に 会社として新電力事業など の基盤事業で収益を上げることで 地域貢献へ再投資することで目的の達成を加速化 することが期待できる そして第三に 本事業はドイツで定着している シュタット ベルケ 自治体が出資する地域インフラサービス会社 をモデルとしており 地域新 電力事業のような基盤事業を持つ地域公社が将来的に日本版のシュタットベルケとし て 生活総合支援企業となることで 新たな地域経営の一主体となる可能性も秘めて おり 本事業はそのための第一歩と位置づけられる 以下の図に上記の概要を示す 平成26年3月 環境モデル都市に選定 環境モデル都市アクションプラン の中でも 地 域新電力 地域エネルギー会社の設立検討 が位置 付けられている 生駒市の特徴 通勤利便性と住環境に優れた典型的な住宅都市 市民太陽光発電など市民参加が活発であり アンケートでも地 域新電力の活用を検討したいとの回答が9 超 生駒市のエネルギー需給の状況 民生 家庭 業務 部門がエネルギー需要の73 電力は市外の電源からの購入が中心 生駒市で活用可能な分散型エネルギーとポテンシャル 太陽光発電 12,kW やガスコージェネレーション 家庭 用2,kW 業務用3,kW が中心 太陽光発電はさらに8,kW以上のポテンシャルがある 生駒市における課題 震災前と比べて電気料金が2 3 上昇 地域 高齢者や子育て世代が働ける場が必要 経済 エネルギー販売収益のほとんどが市外へ流出 環境モデル都市の目標達成のため新たな方策が必要 環境 系統連系制約が発生するエリアが出てきており ネガ ワット も活用した再エネ出力抑制回避が必要 外部環境 電力システム改革により 家庭を含む小売 部門の電力小売が全面自由化 地方創生の流れの中で 地域に資金循環を 生む事業への期待 公社事業の目的 住み続けたい 移り住みたい環境モデル 都市生駒 の実現 公社の設立趣旨 1 環境モデル都市 の事業のう ち 地域新電力など官民連携が 必要な事業を実行 2 基盤となる新電力事業収益を環 境モデル都市の実現や地域活動 のために投資 3 生活総合支援企業 日本版シュ タットベルケ の基盤整備 地域 市外にエネルギーを依存しており非常時電源が必要 高度経済成長期に建築された空き家の急増 社会 若年層の呼び込み 定着が必要 図 背景と目的 設立趣旨 1

( 参 考 ) 地 域 公 社 の 事 業 ( 予 定 含 む)と 環 境 モデル 都 市 事 業 の 関 連 度 : 当 初 事 業 が 該 当 : 今 後 の 公 社 事 業 候 補 : 関 連 あり 関 連 度 備 考 2-1 都 市 構 造 の 再 設 計 1 スマートコミュニティの 推 進 a スマートコミュニティ 推 進 奨 励 金 の 交 付 補 助 利 用 世 帯 が 営 業 対 象 となりうる b 集 合 住 宅 のスマートコミュニティ 推 進 補 助 利 用 世 帯 が 営 業 対 象 となりうる 2 高 齢 者 にやさしいコンパクトシティの 整 備 駅 前 住 宅 向 けサービス 3 省 エネリフォーム 支 援 電 気 代 そのまま 払 いの 選 択 肢 4 中 古 戸 建 て 住 宅 のリノベーション 2-2 資 源 循 環 エネルギー 自 給 システムの 構 築 1 資 源 循 環 エネルギー 自 給 に 関 する 市 民 の 啓 発 電 力 自 由 化 の 強 力 な 啓 発 になる 2 省 エネルギー 診 断 の 推 進 主 たる 事 業 に 含 まれる 3 太 陽 光 発 電 システムの 加 速 度 的 普 及 促 進 a 太 陽 光 発 電 普 及 促 進 事 業 補 助 補 助 利 用 世 帯 が 営 業 対 象 となりうる b 事 業 所 向 け 中 規 模 太 陽 光 発 電 システム 整 備 支 援 調 達 対 象 電 源 となる 4 燃 料 電 池 コージェネレーションの 導 入 支 援 a 家 庭 用 燃 料 電 池 設 置 補 助 電 気 代 そのまま 払 いの 選 択 肢 b 民 間 事 業 所 コージェネレーションシステム 整 備 補 助 DR 制 御 対 象 となりうる 5 公 共 施 設 へのコージェネレーション 導 入 a 生 駒 市 立 病 院 へのコージェネレーション 導 入 DR 制 御 対 象 となりうる b 公 共 施 設 におけるコージェネレーション 導 入 検 討 DR 制 御 対 象 となりうる 6 バイオマスタウン 構 想 に 基 づく 取 組 の 推 進 バイオガス 発 電 の 推 進 電 力 調 達 7 新 電 力 地 域 エネルギー 会 社 の 設 立 検 討 主 たる 事 業 に 含 まれる 2-3ICTを 活 用 したコミュニティサービスの 推 進 1 ICTを 活 用 した 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 政 策 の 検 討 主 たる 事 業 に 含 まれる 2 各 種 EMS 導 入 支 援 a HEMS 導 入 支 援 ( 戸 建 て 住 宅 向 け) 利 用 世 帯 は 営 業 対 象 となりうる DR 制 御 対 象 となりうる 利 用 世 帯 は 営 業 対 象 となりうる DR 制 御 対 象 となりうる b MEMS( 集 合 住 宅 ) BEMS( 事 業 者 ) 導 入 支 援 の 検 討 3 公 共 施 設 におけるBEMSの 導 入 DR 制 御 対 象 となりうる 4 エネルギーの 面 的 需 給 を 管 理 するCEMSの 導 入 検 討 主 たる 事 業 に 含 まれる 5 情 報 サーヒ ス 新 規 コミュニティサーヒ スの 導 入 検 討 主 たる 事 業 に 含 まれる 2-4 食 のバリューチェーン 構 築 1 資 源 循 環 拠 点 となるエネルキ ー&ハ イオセンターの 設 立 検 討 a エコパーク21 のあり 方 について 検 討 バイオガス 発 電 の 推 進 電 力 調 達 b 地 域 コミュニティ 単 位 の 発 電 熱 CO2 生 産 設 備 導 入 熱 供 給 事 業 検 討 2 CO2を 活 用 した 野 菜 果 物 の 栽 培 支 援 の 検 討 植 物 栽 培 事 業 3 地 産 地 消 サイクルの 構 築 検 討 植 物 栽 培 事 業 2-5コミュニティ 交 通 システムの 再 構 築 1 電 気 自 動 車 の 普 及 促 進 a EVステーションの 設 置 EV 利 用 環 境 の 整 備 促 進 b 市 の 公 用 車 や 既 存 コミュニティバス 等 のEVへの 更 新 EV 活 用 事 業 や 収 益 による 寄 付 2 超 小 型 モビリティの 導 入 検 討 EV 活 用 事 業 や 収 益 による 寄 付 3 バイオガス 天 然 ガス 水 素 ガス 車 への 転 換 と エコ エネルギーステーションの 開 設 検 討 2

1-2 事 業 全 体 概 要 いこまコミュニティサービス( 仮 )が 行 う 事 業 は 大 きく 以 下 の3つに 分 類 される それぞれのイメージを 以 下 に 示 す 1 新 電 力 ( 電 力 小 売 ) 事 業 : 行 政 市 民 団 体 の 営 業 力 も 活 かして 生 駒 市 域 及 び 周 辺 地 域 から 購 入 した 電 力 を 市 域 内 の 事 業 者 や 市 民 に 安 価 に 販 売 2 ネガワット 取 引 事 業 : 公 共 施 設 インフラの 需 要 抑 制 や 需 要 側 蓄 電 池 の 制 御 市 民 イベント 等 による 家 庭 DR で 新 電 力 事 業 のコストを 削 減 し さらにネガワッ トを 送 配 電 事 業 者 等 へ 提 供 3 コミュニティサービス 事 業 : 高 齢 者 や 主 婦 層 によるうちエコ 診 断 および 家 庭 版 ESCO 地 域 密 着 の 子 育 て 支 援 / 家 事 代 行 サービスや 高 齢 者 向 けの 見 守 り 介 護 予 防 若 年 層 向 けの 子 育 て 支 援 情 報 提 供 ( 市 政 情 報 コミュニティ 活 動 情 報 災 害 時 の 被 災 情 報 避 難 指 針 等 ) 等 による 住 環 境 向 上 のための HEMS アプリケー ション 等 の 提 供 図 事 業 全 体 のイメージ 3

また これらの事業について 以下の図に示すようにまずは公共施設を中心とした 地域新電力事業を展開し 家庭やその他のサービス領域への展開を考えている 公共施設の新電力事業からスタートし 他の領域に順次拡大 高齢者 子ども見守り 他コミュニティサービス 低圧需要家 家庭 ネガワット取引 省エネ支援 サ ー ビ ス 対 象 高圧需要家 産業 業務 電気設備保守管理 施設管理 公共施設 自治体PPS 電力小売事業 その他サービス サービス内容 図 事業展開のイメージ 1 3 本事業計画の構成 本事業計画においては 前述の事業のうち 地域新電力事業 を中心に記載する 以下の図に示す構成により 地域新電力事業を取り巻く事業環境の分析を踏まえ 事 業コンセプト 事業の実施体制や販売 調達計画などの詳細検討を行った上で損益計 算等を行い 事業リスクと資金調達計画を策定した あわせて いこまコミュニティ サービス 仮 としての経営 組織体制および事業全体のスケジュールについても策 定した 1 事業全体概要 2 事業環境の分析 3 事業スキーム ①事業コンセプト ②事業運営体制 ③営業方針 販売計画 ④電源方針 調達計画 4 損益計算 キャッシュフロー計算 5 事業リスク分析 6 資金調達計画 図 事業計画書の構成 4 7 経営 組織体制 8 事業ス ケジュール

2 事業環境の分析 2 1 新電力事業および電力システム改革の概要 本節では まず新電力事業および電力システム改革の概要 状況について一般的に 整理する 新電力とは 一般電気事業者 関西電力などの旧電力 と同様に電力を需要家 電 力の消費者 に販売する電気事業である 現在では特定規模電気事業者や PPS(Power Producer and Supplier)とも呼ばれ 216 年 4 月の電気事業法改正後は小売電気事業 者が正式名称となる 販売する電力は自社や他社の発電所または卸電力電力取引所から調達する また 送配電線は自ら所有せず 託送料金を支払って一般電気事業者の送配電部門が持つ送 配電線を利用する なお 電力の品質 電圧 周波数 停電頻度 予備送電サービス 一般電気事業者 旧電力会社 と同様に電力を販売する電気事業者 等 については一般電気事業者の送配電部門が責任を持つため 新電力と旧電力にお 自社や他社の発電所や取引所から電力を調達する いて差は全くない 送配電線は所有せず託送料金を支払って利用する 一般電気事業者 発電部門 一般電気事業者 旧電力 の小売部門 自前送電網利用 卸発電事業者 需要家 原発 電源開発 一般電気 事業者 送配電部門 日本卸電 力取引所 独立系発電事 業者 IPP 旧電力の送電網利用 風 力 バイ オマ ス 新電力 その 他 小 水 力 託送 新電力と旧電力で 電圧 変動 停電 供給付帯サー ビスなど 電力品質に差は 全くない 契約先を書類上 切替えるだけ 地 熱 図 新電力事業の概要 以下に電力システム改革の概要を示す 同改革は東日本大震災も踏まえ 安定供給 を確保 電気料金の最大限抑制 需要家の選択肢や事業者の機会拡大 を目的とし て一連の法改正が実施されており 特に重要な点として 216 年 4 月に 一般電気 事業者が独占していた低圧需要が解放される 22 年 4 月に旧電力の送配電部門は 法的分離となり 低圧の料金規制が撤廃される といった制度変革が予定されている 5

安定供給を確保 電気料金の最大限抑制 需要家の選択肢や事業者の機会拡大 を 目的とした電力システム改革が進行中 216年4月に 一般電気事業者が独占していた低圧需要が解放される 22年4月に旧電力の送配電部門は法的分離となり 低圧の料金規制が撤廃される Now! 図 12 電力システム改革の全体像 出典 経済産業省 制度設計ワーキンググループ資料 このうち2点目の低圧の自由化によって 年間電力量の 4% 市場規模にして 7.5 兆円の低圧部門への電力小売が解放される そのため 大手企業をはじめ多くの主体 が同事業に参入するきっかけとなっている 図 電力自由化による対象範囲の拡大 出典 経済産業省 制度設計ワーキンググループ資料 実際に 215 年 6 月末時点で 745 社が新電力として登録されている ただし その うち実際に供給実績のある事業者は 81 社にすぎない これは 供給力の確保に加え 6

215 年 6 月 末 時 点 で745 社 が 新 電 力 として 登 録 されているが そのうち 実 際 に 供 需 給 調 給 整 業 実 務 績 の のある 体 制 構 事 築 業 がハードルになっていると 者 は81 社 にすぎない 考 えられる 供 給 力 の 確 保 に 加 え 需 給 調 整 業 務 の 体 制 構 築 がハードルになっていると 考 えら れる 図 新 電 力 会 社 の 登 録 数 の 推 移 ( 出 典 : 経 済 産 業 省 制 度 設 計 ワーキンググループ 資 料 ) また 新 電 力 会 社 のシェアは 増 加 傾 向 にあるが 未 だに 6% 程 度 であり 一 般 電 気 事 業 者 が 市 場 シェアを 独 占 する 状 況 は 変 わっていない 図 新 電 力 会 社 の 登 録 数 の 推 移 ( 出 典 : 経 済 産 業 省 制 度 設 計 ワーキンググループ 資 料 ) 7

2-2 地 域 新 電 力 事 業 の 概 要 と 状 況 上 記 の 電 力 システム 改 革 の 流 れを 受 けて 地 域 主 体 が 新 電 力 事 業 に 参 入 する 事 例 も 相 次 いでいる そこで これらを 地 域 新 電 力 事 業 と 定 義 してその 一 般 的 な 概 要 状 況 を 整 理 した ここでは 地 域 新 電 力 事 業 は 地 域 振 興 の 目 的 で 地 域 主 体 が 地 域 特 性 を 活 かした 形 で 行 う 新 電 力 事 業 と 定 義 する そのため 地 域 主 体 の 関 与 が 限 定 的 な 事 業 ( 域 外 企 業 が 過 半 を 出 資 )や 地 域 企 業 が 営 利 目 的 のみで 行 う 事 業 (LP ガスとの セット 販 売 )は 対 象 外 とした 以 下 に 地 域 新 電 力 の 基 本 的 な 事 業 モデルを 示 す 自 治 体 と 民 間 企 業 の 共 同 出 資 で 新 電 力 会 社 を 立 ち 上 げ その 会 社 が 地 域 内 の 発 電 所 から 電 力 を 購 入 ( 調 達 )し 地 域 内 の 需 要 家 に 地 産 地 消 の 電 力 を 販 売 ( 小 売 )し それらの 調 達 単 価 と 小 売 単 価 の 差 額 を 収 益 とするモデルである 水 力 バイオマス 学 校 家 庭 バイオマ ス 太 陽 光 廃 棄 物 発 電 風 力 市 役 所 地 元 企 業 地 元 企 業 新 電 力 事 業 者 等 図 一 般 的 な 地 域 新 電 力 のビジネスモデル 国 内 の 主 な 事 例 として 以 下 のようなものがあるが 水 面 下 ではさらに 多 数 の 検 討 が なされていると 考 えられる 平 成 27 年 12 月 時 点 で 供 給 実 績 のある 地 域 新 電 力 は3 件 のみである また 当 面 の 供 給 先 は 電 源 量 に 見 合 った 公 共 施 設 のみのスモールスター トである 点 自 治 体 単 独 ではなく 民 間 企 業 と 共 同 出 資 により 一 般 財 団 法 人 もしくは 株 式 会 社 などを 立 上 げる 点 出 資 した 民 間 企 業 が 業 務 全 般 を 受 託 して 直 接 の 職 員 は 少 な い 点 などが 共 通 点 として 挙 げられる 8

表 主な地域新電力の事例 215 年 12 月現在 群馬県 大阪府 岩手県 群馬県 秋田県 福岡県 静岡県 中之条町 泉佐野市 北上市 太田市 鹿角市 みやま市 浜松市 山形県 鳥取県 福岡県 鳥取市 北九州市 中之条電力 泉佐野電力 北上新電力 おおた電力 かづの パワー みやま 山形県 スマート 浜松新電力 新電力 エネルギー とっとり市 北九州パ 民電力 ワー 一般財団 一般財団 合同会社 株式会社 未定 株式会社 株式会社 株式会社 資本金 5万円 うち公共 6% 3万円 66% 1万円 5万円 不明 66% 未定 2万円 55% 6万円 8.3% 太陽光 太陽光 ごみ発電 太陽光 水力 太陽光 小水力 名称 事業形態 協力主体 V-Power 株式会社 株式会社 7万円 1万円 1億円 34% 1% 24% 山形パナソ NECキャピタルソ ニック 山 安川電機 NTTファシ V-Power 筑邦銀行 リューションズ パワーシェ 三菱電機 形銀行 山 富士電機 リティーズ 太田都市ガ 九州SC NTTファシリティー 鳥取ガス アリング F-Power 形新聞 日 福岡銀行な など ス エプコ ズ 遠州鉄 本地下水開 ど 道など 発など 電源 太陽光 小水力 太陽光 バイオマス 太陽光 太陽光 ガス発電 地熱 水力 風力 需要 公共施設 公共施設 公共施設 公共施設 市内高圧需 公共施設 要すべて 住宅 公共施設 公共施設 公共施設 公共施設 企業 家庭 市内企業 需給管理 外部委託 外部委託 外部委託 外部委託 外部委託 外部委託 不明 不明 設立 外部委託 213年8月 215年設 215年4月 215年3月 215年設 215年3月 215年1 215年9月 215年 設立 立 設立 設立 立予定 設立 月設立 設立予定 設立予定 ごみ発電 風力発電 不明 216年春 設立予定 赤字 供給実績あり 前述のように電力小売事業には一般電気事業者 大手旧電力 以外の新電力会社や 新規参入者など多くのプレイヤーが存在している 以下に差別化の要素と対象需要規 模によって主な電気事業者のポジションを整理した 大手電力会社は需要規模が最大であり 天然ガス火力発電 原子力発電などの電源 での差別化が可能である ただし これらの電源は市場への解放が求められており 今後は電源による差別化ではなく サービスでの差別化に向かう可能性がある 例と して 東京電力の各種ポイントカードとの提携 関西電力の子会社のケーブルテレビ 会社とのセット販売などが挙げられる また エネットなど専業で新電力事業を行っ ている企業の多くは最新鋭の火力発電など電源に強みを持つ場合が多い また 本業 との相乗効果を狙って兼業で新電力事業を行っている会社は自社サービスとのセット 販売や既存の営業チャンネルを活用しており 電力以外のサービスで差別化する傾向 が強い 中でもガス会社はエネルギーという商材を扱い 多くの家庭にチャンネルを 持っているため事業機会として捉えている ただし 並行して進むガス自由化によっ て大手電力会社がガス事業に参入する脅威が大きく その防衛手段としての位置づけ が強いと考えられる さらに 生活協同組合などグリーン電源 顔が見える電源を売 りにした電力会社も現れている これらは比較的小規模ではあるが 電源の独自性と いう点で差別化しているといえる ここで 地域新電力は比較的需要規模が小さいも のの 地域の顔が見える電源 地産地消 という電源による差別化に加えて 地域主 体のサービスとのセット化や大手企業には出来ない地域密着のサービスで差別化して いくものと考えられる 9

サービスで 差 別 化 きめ 細 かい 地 域 密 着 サービスで 差 別 化 対 象 需 要 規 模 大 関 西 電 力 東 京 電 力 中 部 電 力 大 手 旧 電 力 ガス 会 社 系 大 阪 ガス 東 京 ガス エネット 専 業 新 電 力 日 本 テクノ JX 日 鉱 日 石 F-Power イーレックス 新 日 鉄 住 金 エンシ 丸 紅 地 域 新 電 力 出 光 ク リーンハ ワー ミツウロコク リーンエネルキ ー 生 活 協 同 組 合 など グリーン 電 源 に 強 み 対 象 需 要 規 模 小 兼 業 新 電 力 電 源 で 差 別 化 図 主 な 小 売 電 気 事 業 者 のポジショニングマップ 具 体 的 には 以 下 のような 点 が 一 般 的 な 地 域 新 電 力 の 強 みになると 考 えられる 電 力 システム 改 革 で 最 も 保 護 され 最 も 影 響 力 を 持 つのは 需 要 家 であり 小 売 電 気 事 業 者 は 需 要 家 の 代 表 者 として 如 何 にその 支 持 を 得 るかが 営 業 面 では 重 要 となる また 公 共 施 設 は 地 域 の 電 力 需 要 において 大 きな 割 合 を 占 める 場 合 も 多 く 事 業 面 で 一 定 の 規 模 を 確 保 しやすいという 点 も 強 みとなっている < 営 業 面 > 市 役 所 や 公 共 サービスのチャンネルを 活 用 することで 広 範 な 営 業 展 開 行 政 地 域 企 業 と 連 携 した 付 帯 サービスによる 訴 求 力 地 域 産 電 源 / 再 エネ 電 源 ( )を 付 加 価 値 とした 訴 求 力 環 境 価 値 のアピールは 固 定 価 格 買 取 制 度 を 利 用 していない 電 源 に 限 る 行 政 が 参 画 していることによる 信 頼 感 の 向 上 収 益 の 地 域 還 元 を 掲 げることによる 訴 求 力 < 事 業 面 > 公 共 施 設 という 一 定 規 模 の 需 要 確 保 地 域 貢 献 を 背 景 とした 電 源 開 発 の 容 易 化 電 源 が 需 要 地 に 近 く 送 配 電 系 統 への 負 担 縮 小 ( 託 送 料 金 の 需 要 地 近 接 性 割 引 が 適 用.5-.7 円 kwh 程 度 ) 1

3. 事 業 スキーム 3-1 事 業 コンセプト 本 節 では いこまコミュニティサービス( 仮 )による 地 域 新 電 力 事 業 のコンセプト として まず 最 終 的 に 達 成 すべき 地 域 新 電 力 事 業 での 狙 い( 目 的 )を 示 したうえで 小 売 電 気 事 業 者 としての 事 業 運 営 方 針 を 示 す さらに 事 業 の 基 本 的 なスキームについ て 示 す (1) 生 駒 市 における 地 域 新 電 力 事 業 の 狙 い 生 駒 市 における 地 域 新 電 力 の 狙 いとして 1 章 で 述 べた 公 社 自 体 の 目 的 である 住 み 続 けたい 移 り 住 みたい 環 境 モデル 都 市 生 駒 の 実 現 を 細 分 化 したものとして 以 下 のとおり 整 理 される 表 生 駒 市 における 地 域 新 電 力 の 狙 い 分 野 狙 い( 目 的 ) 経 済 面 電 力 小 売 による 収 益 を 市 内 に 留 め 資 金 循 環 公 共 施 設 や 市 民 の 電 気 代 削 減 環 境 面 市 内 の 太 陽 光 発 電 を 促 進 して 低 炭 素 化 省 資 源 化 に 貢 献 地 域 の 省 エネサービス 事 業 やネガワット 取 引 事 業 の 基 盤 となり 低 炭 素 化 省 資 源 化 に 貢 献 社 会 面 需 要 家 に 地 産 地 消 という 付 加 価 値 を 提 供 公 社 自 身 や 地 域 主 体 によるその 他 のコミュニティサービスの 基 盤 (プ ラットフォーム)を 提 供 (2) 地 域 新 電 力 事 業 の 事 業 運 営 方 針 上 記 の 狙 いを 達 成 するため いこまコミュニティサービス( 仮 )の 小 売 電 気 事 業 に おける 事 業 運 営 方 針 を 以 下 の 通 り 定 める まず 市 内 の 需 要 家 に 地 元 電 源 という 選 択 肢 を 提 供 し 地 域 の 発 電 事 業 者 への 資 金 還 元 という 意 味 で 地 産 地 消 の 電 源 調 達 を 優 先 する 次 に 収 益 からの 余 剰 金 は 環 境 モ デル 都 市 の 実 現 や 地 方 創 生 の 実 現 のための 資 金 にあて 電 力 小 売 以 外 の 付 帯 的 なサ ービス 自 体 を 行 う 場 合 もこれらの 実 現 に 沿 うものとする 最 後 に 電 力 小 売 事 業 の 営 業 方 針 として 市 民 団 体 や 市 民 同 士 のチャンネルという 生 駒 市 民 の 市 民 力 を 活 かした 営 業 展 開 を 図 る 11

市民太陽光など 地産地消 の電源調達 収益投資や付帯サービスで 環境モデル 都市 の実現に貢献 市民団体や市民同士のチャンネルを活用 した 市民力 営業 図 地域新電力としての事業運営方針 3 地域新電力事業の事業スキーム 以上を踏まえた事業の基本的なスキームは以下の通りである 一般的な新電力事業と 同じく発電所から電源を調達して需要家に販売することが基本であるが その際に地域の 発電事業者からの調達を優先し コミュニティサービスを通して直接地域に還元し さら に市民団体や地域企業と相互に連携した事業とする 市内 周辺発電事業者 市外発電事業者 住宅用太陽光発電 卸電力市場 産業用太陽光発電 他発電事業者 小水力発電 常時バックアップ 買電 小売電気事業者 いこまコミュニティサービス 関西電力 託送サービス 営業支援 需要家 公共施設等 図 売電 市内事業所 市民団体 地域企業など コミュニティサービス 戸建 集合住宅 コミュニティサービス いこまコミュニティサービス 仮 による地域新電力事業の基本スキーム 3 2 事業運営方式 本節では 新電力事業に必要な業務フローを出発点として 検討方針を定めた上で それぞれの業務をどのように運営するか検討した その結果を踏まえて いこまコミ 12

ュニティサービス( 仮 )による 地 域 新 電 力 事 業 のスキームと 契 約 関 係 等 について 示 す (1) 新 電 力 事 業 の 業 務 フロー 新 電 力 事 業 に 必 要 な 業 務 フローは 以 下 の 通 りである 以 降 でそれぞれの 内 容 および 対 応 方 法 を 検 討 した なお 需 給 管 理 業 務 は 電 力 取 引 市 場 への 入 札 や 各 種 計 画 の 提 出 など 専 門 的 なノウハウを 必 要 とする 部 分 であり この 部 分 をどう 実 現 するかで 事 業 形 態 が 大 きく 異 なる 経 営 戦 略 管 理 営 業 需 給 管 理 支 払 請 求 決 済 顧 客 管 理 対 応 マーケティング( 事 業 環 境 の 整 理 分 析 顧 客 情 報 の 整 理 分 析 ) プランニング( 事 業 計 画 の 更 新 資 金 調 達 運 営 見 直 し) 経 営 管 理 ( 収 支 管 理 ) 会 計 処 理 契 約 約 款 作 成 料 金 メニューの 開 発 需 要 家 ( 事 業 所 一 般 家 庭 )への 小 売 契 約 獲 得 のための 営 業 発 電 事 業 者 への 電 源 調 達 のための 営 業 与 信 管 理 契 約 締 結 業 務 以 下 のプロセスは 下 記 詳 細 のとおり 直 前 まで 繰 り 返 す 電 力 需 要 予 測 にあわせ た 電 源 の 確 保 JEPXへの 入 札 ( 買 い 入 札 / 売 り 入 札 ) 常 時 バックアップの 調 達 法 制 度 に 基 づく 計 画 報 告 作 成 業 務 託 送 料 金 の 支 払 発 電 事 業 者 への 支 払 インバランス 料 金 の 支 払 請 求 書 発 行 決 済 サービス 提 供 (カード コンビニ 等 など) 未 収 金 管 理 ( 督 促 供 給 停 止 ) 顧 客 情 報 管 理 問 合 せ 窓 口 顧 客 意 見 相 談 への 対 応 各 種 案 内 送 付 ( 割 引 サービスメニュー 付 帯 的 サービスなど) 相 対 契 約 先 渡 市 場 スポット 市 場 1 日 前 計 画 の 提 出 4 時 間 前 市 場 需 給 直 前 市 場 1 時 間 前 計 画 ( 最 終 計 画 )の 提 出 送 配 電 事 業 者 による インバランス 供 給 前 日 まで 過 去 の 顧 客 電 力 需 要 データから 翌 日 の 需 要 を 予 測 需 要 予 測 に 応 じた 電 源 の 確 保 スポット 市 場 閉 場 後 1 日 前 需 要 計 画 を 作 成 し 送 配 電 事 業 者 広 域 系 統 運 用 機 関 に 提 出 1 時 間 前 まで イベント 天 候 変 化 など による 需 要 予 測 の 増 加 に 応 じた 電 源 の 確 保 / 減 少 に 応 じた 電 源 の 解 放 需 給 直 前 市 場 閉 場 後 1 時 間 前 需 要 計 画 ( 最 終 計 画 )を 作 成 し 送 配 電 事 業 者 広 域 系 統 運 用 機 関 に 提 出 実 需 給 1 時 間 前 需 要 計 画 との 差 分 はインバランス 料 金 と して 精 算 ( 不 足 分 は 買 電 余 剰 分 は 売 電 ) 図 新 電 力 事 業 の 業 務 フロー (2) 新 電 力 事 業 の 業 務 分 担 の 検 討 方 針 いこまコミュニティサービス( 仮 )は 小 売 電 気 事 業 者 としての 規 模 は 当 面 は 小 さい ため 各 種 業 務 のノウハウ インフラを 持 つ 主 体 へアウトソーシングすることで 固 有 の 資 産 職 員 を 最 小 化 して 事 業 撤 退 時 の 損 失 やリスクを 最 小 化 することを 図 る 上 記 の 図 にて 赤 字 で 示 す 部 分 は 地 域 主 体 のノウハウが 活 かせる 部 分 であり 地 域 主 体 が 担 うことが 望 ましい また 需 給 管 理 は 事 業 運 営 の 根 幹 であり 経 営 戦 略 管 理 とも 密 接 に 関 連 するため 外 部 委 託 する 場 合 は 同 一 の 主 体 とすることが 望 まし い さらに 支 払 請 求 決 済 と 顧 客 管 理 対 応 業 務 も 密 接 に 関 連 するため 可 能 であれば 同 一 の 主 体 が 担 うことが 望 ましい 13

(3) 経 営 戦 略 管 理 地 域 新 電 力 事 業 における 経 営 戦 略 として 一 般 的 な 企 業 と 同 じくマーケティング ( 事 業 環 境 の 整 理 分 析 顧 客 情 報 の 整 理 分 析 )やプランニング( 事 業 計 画 の 更 新 資 金 調 達 運 営 見 直 し)などの 事 業 の 舵 取 りを 行 うことが 必 要 である また 経 営 管 理 として 一 般 的 な 企 業 と 同 様 に 株 主 総 会 の 開 催 や 決 済 処 理 などの 会 社 管 理 や 事 業 の 収 支 管 理 や 会 計 処 理 などが 必 要 となる この 実 現 にあたっては 以 下 のような 選 択 肢 があるが 検 討 方 針 から B 案 か C 案 が 有 望 となる 経 営 戦 略 は 特 に 需 給 管 理 と 密 接 に 関 連 し 経 営 戦 略 のみを 専 門 的 に 対 応 で きる 企 業 も 少 ないため B 案 のように 同 一 主 体 に 運 営 支 援 事 業 者 として 外 部 委 託 することが 適 当 である 一 方 で 経 営 管 理 部 分 だけを 別 主 体 に 外 部 委 託 することも 考 えられるが 生 駒 市 においては 地 域 内 で 経 営 管 理 を 専 門 に 担 える 適 切 な 主 体 がないた め 経 営 戦 略 と 同 様 に 需 給 管 理 業 務 と 同 一 の 主 体 が 担 う B 案 とする 必 要 経 費 人 材 確 保 備 考 表 経 営 戦 略 管 理 の 対 応 案 A. 独 自 職 員 による B. 需 給 管 理 業 務 と 実 施 同 一 主 体 専 門 人 材 が 必 要 他 の 業 務 と 合 わ であり 年 間 6 せて 効 率 的 な 実 施 万 円 以 上 必 要 が 可 能 であり 委 託 費 を 抑 えること が 可 能 高 度 な 専 門 知 不 要 識 スキルが 必 要 ( 経 営 管 理 は 総 務 経 理 の 知 識 で 対 応 可 能 ) 事 業 規 模 が 十 分 に 地 域 新 電 力 では 一 大 きい 場 合 には 可 般 的 能 C. 専 門 的 なノウハ ウを 持 つ 主 体 専 任 で 雇 用 する 場 合 と 比 べると 安 価 となるが 同 一 主 体 に 委 託 する 場 合 よりは 高 額 不 要 地 域 新 電 力 でも 金 融 的 なノウハウを 持 つ 企 業 に 委 託 す る 事 例 もある 14

(4) 営 業 地 域 新 電 力 の 営 業 は 大 きく 電 源 調 達 と 需 要 確 保 がある このうち 電 源 調 達 は 営 業 件 数 も 少 ないため 経 営 戦 略 を 担 う 主 体 が 契 約 業 務 も 含 めて 合 わせて 担 うことが 適 当 である 一 方 需 要 家 への 営 業 は 契 約 約 款 作 成 料 金 メニューの 開 発 顧 客 獲 得 活 動 与 信 管 理 契 約 締 結 など 多 岐 に 渡 り 特 に 家 庭 への 営 業 は 必 要 な 業 務 が 多 い このうち 契 約 約 款 作 成 料 金 メニューの 開 発 および 公 共 施 設 や 大 規 模 事 業 所 等 への 営 業 活 動 は 経 営 戦 略 と 密 接 に 関 与 するため 運 営 支 援 事 業 者 が 直 接 実 施 する 一 方 市 内 ネットワークが 必 要 な 家 庭 への 営 業 活 動 については 以 下 の 複 数 案 が 考 え られる このうち 独 自 に 職 員 を 雇 用 することは 大 手 電 力 会 社 以 外 では 困 難 であり 多 くの 新 電 力 会 社 が 代 理 販 売 方 式 での 拡 大 を 検 討 している そのため 本 事 業 でも B 案 とする なお 代 理 販 売 の 手 数 料 相 場 は 売 上 の 1-3%であり 後 述 するように 現 計 画 で は 1, 万 円 / 年 程 度 に 相 当 する( 代 理 販 売 以 外 の 営 業 費 用 も 含 むため 実 際 にはこの 内 数 ) これは 地 域 の 市 民 団 体 等 の 営 業 主 体 の 活 動 資 金 となるため 地 域 への 資 金 循 環 とい う 意 味 で 重 要 である 表 営 業 業 務 の 対 応 案 A. 独 自 職 員 の 雇 用 B. 地 域 NPO 事 業 者 へ 依 頼 ( 代 理 販 売 ) 必 要 経 費 営 業 職 員 1~3 名 程 度 年 間 1 千 万 円 以 上 不 要 紹 介 手 数 料 として 年 間 数 百 万 円 程 度 業 務 の 効 率 性 新 規 にノウハウ 構 築 が 必 要 これまでの 地 域 でのチャン ネルを 活 用 可 能 電 力 事 業 ノウハウ 並 行 して 蓄 積 可 能 地 域 事 業 者 への 研 修 指 導 が 必 要 備 考 小 規 模 事 業 所 には 不 向 き 大 手 新 電 力 等 も 家 庭 へは 代 理 販 売 によるケースが 多 い 地 域 に 適 切 な 連 携 先 が 必 要 上 記 を 踏 まえた 営 業 業 務 の 契 約 までのフローは 以 下 の 通 りである 代 理 販 売 主 体 が 申 込 の 受 付 を 行 うため 同 主 体 が 電 気 事 業 法 や 関 連 ガイドラインを 順 守 するよう 研 修 指 導 が 必 要 であり その 業 務 は 経 営 戦 略 と 同 じく 運 営 支 援 事 業 者 が 担 うこととな る なお 以 下 の 図 では 需 給 調 整 との 関 連 度 が 高 いため 顧 客 管 理 システムは 運 営 支 援 事 業 者 が 保 有 することを 想 定 している 15

請求代行主体など ⑤与信情報照会 ② インターネット申込 身元確認書類写真 ②申込書 郵送 身元確認書類コピー 家庭 ①営業説明 申込書 約款配布 新電力事業者等 運営支援事業者 ④申込結果とりまとめ 郵送 代理販売主体 市民団体 地域企業など ⑨申込書の記載事項 に従い成果報酬を支払 顧客管理 システム 小売電気事業者 いこまコミュニ ティサービス ③申込書の不備確認等 ⑥情報通知 確認 広域機関 関西電力 電力広域的運営推 進機関が運用するスイッ チングシステムに入力す るのみで処理は完了 ⑦申込受理通知 ⑧供給開始 図 営業業務フロー 5 需給管理 送配電業務を担う一般電気事業者は電力を供給する際には 電圧や周波数をモニタ リングしながら需給カーブを秒単位で一致させることが必要である 一方 小売電気 事業者 新電力 は自社需要家の需要と調達する電力量について 3 分単位での需給の 一致が求められる ここで 不足電力や余剰電力の売買については いくつかの選択肢があり 取引量 取引先の組み合わせの最適解を求め 運用することが要求される 最終的に需給の過 不足が発生 インバランス した場合には 送配電事業者 一般電気事業者 が買 取 補充をし JEPX 価格に連動した単価で清算する 価格が高騰した時に不足したり 価格が低落した時に余剰があると損失のリスクがある そのため 需給管理業務には 需要予測 JEPX の価格予想 調達 売電計画の最適解の算出 直前の計画見直 しと迅速な対応 などの専門ノウハウが必要となる 16

: 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 1: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 17: 18: 19: 2: 21: 22: 23: 電 力 量 kw 需 給 需 給 バランスのイメージ 6, 5, 4, インバランス 発 生 外 部 へ 売 電 余 剰 を 売 電 インバランス 発 生 JEPX 電 源 C 3, 電 源 B 2, 1, 電 源 A 需 要 図 需 給 管 理 のイメージ また 需 給 管 理 業 務 の 実 施 にあたっては 以 下 のような 機 能 を 備 えた 専 用 の IT システ ムが 必 要 である 複 数 の IT ベンダーから 販 売 されているが いずれもパッケージソフ トで 数 千 万 円 以 上 と 非 常 に 高 額 である このようなシステムによって 可 能 なエネルギーマネジメントとして 各 需 要 家 の 消 費 量 の 見 える 化 が 可 能 となる 業 務 カテゴリ 需 給 管 理 顧 客 管 理 需 要 家 ポータル 社 内 管 理 表 需 給 管 理 業 務 に 必 要 なシステムの 機 能 主 な 機 能 需 要 予 測 支 援 各 種 計 画 策 定 帳 票 作 成 支 援 取 引 支 援 ( 自 動 化 ) 需 給 情 報 運 用 情 報 管 理 通 告 変 更 支 援 ( 自 動 化 ) 外 部 連 携 支 援 月 次 集 計 など 顧 客 情 報 管 理 見 積 作 成 支 援 契 約 管 理 料 金 計 算 請 求 収 納 督 促 管 理 問 合 せ 管 理 営 業 パートナー 管 理 顧 客 対 応 オペレーター 管 理 など 申 込 み 手 続 お 知 らせ 表 示 使 用 量 見 える 化 など 社 内 向 け 管 理 など その 他 ネガワット 取 引 や 省 エネ 促 進 ツールが 実 装 可 能 家 庭 向 けポータルサイトを 持 ち 外 部 連 携 が 可 能 そこで 需 給 管 理 業 務 への 対 応 案 としては 以 下 が 考 えられる 設 備 投 資 が 非 常 に 高 額 になるため 検 討 方 針 に 従 って 独 自 にシステムを 持 つ A 案 は 当 面 の 事 業 規 模 から 困 17

難 である また 地 産 地 消 など 事 業 における 主 導 権 も 考 慮 していこまコミュニティサ ービスが 小 売 電 気 事 業 者 とならない C 案 は 当 然 不 適 当 である そこで B 案 の 外 部 委 託 とする なお 既 存 の 地 域 新 電 力 においても ほぼ 全 てが 需 給 管 理 業 務 は 外 部 委 託 としている 表 需 給 管 理 業 務 の 対 応 案 A. 独 自 システムに よる 運 用 B. 需 給 調 整 を 外 部 委 託 C. 小 売 ライセンスな し 小 売 事 業 者 登 録 あり あり なし 需 要 家 規 模 大 中 ~ 小 大 ~ 小 需 給 調 整 システム 必 要 不 要 不 要 設 備 投 資 8 千 万 円 以 上 なし なし 資 本 金 数 千 万 - 数 億 円 数 百 万 - 数 千 万 円 ほぼ 不 要 専 門 人 材 必 要 ( 最 小 4 ほぼ 不 要 不 要 名 )3 千 万 円 / 年 以 上 委 託 費 1~3 千 万 円 事 業 の 収 益 性 最 大 大 ~ 中 小 直 接 雇 用 数 名 ~ 数 十 名 最 大 で 数 名 程 度 ほぼ 無 し 公 社 の 主 導 権 すべて 主 導 意 思 決 定 は 公 社 で 可 能 特 徴 大 規 模 に 展 開 する 中 小 規 模 の 場 合 は 複 場 合 には 最 も 採 算 数 の 事 業 者 の 需 給 調 整 性 が 高 い を 担 う 外 部 業 者 に 委 託 することが 合 理 的 公 社 の 関 与 する 余 地 は 小 さい 営 業 ネットワークを 活 かし 需 要 家 や 他 の 小 売 事 業 者 の 代 理 店 を 努 める 参 考 までに いこまコミュニティサービス( 仮 )が 予 定 しているネガワット 取 引 な どのエネルギーマネジメントサービスに 必 要 なシステムとの 関 係 を 以 下 に 示 す 新 電 力 事 業 に 用 いる 需 給 管 理 システムはネガワット 取 引 に 必 要 なシステム(CEMS)とは 別 のシステムであり これは 別 途 DR アグリゲーターが 保 有 する また 生 駒 市 を 含 む 需 要 家 の BEMS 蓄 電 池 については 地 域 公 社 の 設 備 保 有 リスクを 最 小 化 する 非 常 時 レ ジリエンスなど 各 需 要 家 に 固 有 のメリットがある などの 点 から 各 需 要 家 が 設 置 保 有 する( 公 社 は 設 置 された BEMS 等 をインバランス 回 避 やネガワット 取 引 等 に 活 用 し 使 用 料 を 需 要 家 に 支 払 うことで 投 資 回 収 を 促 進 する) これらのシステム 間 の 連 携 は 需 給 管 理 システムと CEMS の 通 信 は 一 般 的 なインターネ 18

ット回線でつなぎ 各需要家の BEMS 等とはインターネット回線もしくは専用の無線通 信回線などで接続するため BEMS 等には少なくとも外部通信が可能な仕様とする必要 がある 公社 新電力 運営委託 DR 運営委託 運営支援委託先 DR事業委託先 需給管理システム 小売電気事業用 DR依頼 CEMS ネガワット取引用 公社需要家 BEMS 蓄電池 DR制御 図 システムの保有主体および関連図 6 支払 請求 決済 支払い 請求 決済 業務としてはまず 需給管理 と関連した託送料金の支 払 発電事業者への支払 インバランス料金の支払などが挙げられる これは需給管 理業務の実施主体が合わせて実施するものである 一方 請求書発行 決済サービス 提供 カード コンビニ等など 未収金管理 督促 供給停止 などの業務は公共施 設や事業所など大口顧客に対しては需給管理業務の実施主体が合わせて実施が可能で あるが 家庭への対応は件数が多く 別途検討が必要である 具体的には 以下の複数案が考えられる このうち独自に職員を雇用することは検 討方針に反するため当初は困難である そのため B 案のような専門事業者に委託す ることも考えられるが 請求 徴収業務であれば需給管理とは異なり生駒市に関連の ある金融機関 クレジットカード事業者 ケーブルテレビ事業者などが担うことも可 能である さらに 市民の多くが利用しているクレジットカード会社や金融機関であ れば 申込者の滞納リスクを回避するための与信管理業務を兼ねることが可能である 点もメリットである また 地域への資金循環という観点からも C 案とすることが望 ましい 19

表 請 求 支 払 業 務 への 対 応 案 A. 独 自 システム 構 B. 専 門 事 業 者 へ 委 築 職 員 の 雇 用 託 C. 地 域 事 業 者 へ 委 託 システム 投 資 件 数 次 第 でシステム 不 要 不 要 投 資 が 必 要 必 要 人 員 1~3 名 程 度 不 要 不 要 事 業 の 収 益 性 一 定 規 模 が 条 件 だが 大 中 業 務 の 効 率 性 新 規 に 構 築 が 必 要 需 要 家 との 既 存 チャンネルはない が 他 案 件 との 集 約 可 電 力 事 業 ノウハウ 並 行 して 蓄 積 可 能 専 門 ノウハウあ り 備 考 大 規 模 な 事 業 が 前 提 で 地 域 に 適 切 な 委 託 あり 地 域 新 電 力 には 先 が 無 い 場 合 に 検 不 向 き 討 その 場 合 需 給 調 整 等 業 務 と 同 じ 企 業 に 委 託 する ことも 検 討 中 需 要 家 とのこれま でのチャンネルを 活 用 可 能 地 域 事 業 者 への 研 修 指 導 が 必 要 地 域 に 適 切 な 委 託 先 があれば 優 先 的 に 検 討 することが 望 まし い( 顧 客 管 理 対 応 と 同 じ 主 体 が 効 率 的 ) 以 下 に 家 庭 への 請 求 支 払 い 業 務 の 処 理 フローを 示 す 家 庭 への 請 求 はメールによ る 通 知 を 原 則 ( 郵 送 通 知 は 行 わない)として 徴 収 は 口 座 振 替 クレジットカードに よる 方 法 を 原 則 として 極 力 事 務 負 担 を 軽 減 することが 望 ましい なお 公 共 施 設 や 民 間 施 設 は 請 求 書 による 口 座 振 込 が 一 般 的 であり 運 営 支 援 事 業 者 が 直 接 実 施 することが 適 当 である 3 口 座 振 替 で 支 払 い 顧 客 管 理 システム 1 検 針 データ 取 得 料 金 計 算 新 電 力 事 業 者 等 ( 運 営 支 援 事 業 者 ) 関 西 電 力 3 クレジットカード 支 払 い 2 料 金 通 知 家 庭 2 料 金 通 知 料 金 請 求 徴 収 代 行 主 体 ( 地 域 企 業 な ど) 5 委 託 費 を 支 払 い 小 売 電 気 事 業 者 (いこまコミュニ ティサービス) 4 未 納 時 の 督 促 など 図 請 求 徴 収 業 務 フロー 2

(7) 顧 客 管 理 対 応 新 電 力 事 業 の 顧 客 管 理 対 応 業 務 として 主 に 顧 客 からの 問 合 せ 対 応 や 各 種 通 知 が 挙 げられる 顧 客 情 報 の 管 理 は 需 給 管 理 システムと 連 携 するため 運 営 支 援 事 業 者 が 担 うことが 情 報 セキュリティ 面 からも 望 ましい 一 方 家 庭 などとの 直 接 の 対 応 は 件 数 が 多 くなる 場 合 は 外 部 へのアウトソーシングも 検 討 の 余 地 がある 以 下 に 顧 客 管 理 対 応 への 複 数 案 を 示 す こちらも B 案 か C 案 が 有 力 な 選 択 肢 とな る すでにコールセンターや 地 域 にチャンネルを 持 つ 主 体 がいる 場 合 は 地 域 への 資 金 循 環 も 鑑 みて C 案 が 適 当 である なお 将 来 的 に 規 模 拡 大 後 は A 案 に 移 行 して 地 域 の 雇 用 に 貢 献 することも 検 討 する 例 えば 地 域 にコールセンターを 設 立 することで 地 域 内 の 雇 用 創 出 に 寄 与 することも 可 能 である また 新 たなニーズとして 子 育 てを しながら 働 くことのできる 職 場 が 求 められており そのニーズとも 合 致 する 表 顧 客 管 理 対 応 業 務 の 対 応 案 A. 独 自 職 員 の 雇 用 B. 外 部 専 門 事 業 者 へ 委 託 C. 地 域 事 業 者 へ 委 託 システム 投 資 電 話 PC など 小 不 要 不 要 額 必 要 人 員 2~6 名 程 度 不 要 不 要 事 業 の 収 益 性 一 定 規 模 が 条 件 だ 中 中 が 大 業 務 の 効 率 性 新 規 に 構 築 が 必 要 既 存 チャンネルは 無 いが 他 案 件 との 既 存 の 窓 口 等 を 活 用 可 能 集 約 が 可 能 電 力 事 業 ノウハウ 並 行 して 蓄 積 可 能 専 門 ノウハウあり 地 域 事 業 者 への 研 修 指 導 が 必 要 備 考 大 規 模 な 事 業 が 前 提 であり 地 域 新 電 力 には 不 向 き 地 域 に 適 切 な 委 託 先 が 無 い 場 合 に 検 討 その 場 合 需 給 調 整 等 業 務 と 同 じ 企 業 に 委 託 することも 検 討 地 域 に 適 切 な 委 託 先 があれば 優 先 的 に 検 討 することが 望 まし い( 請 求 決 済 と 同 じ 主 体 が 効 率 的 ) その 場 合 の 家 庭 の 顧 客 対 応 業 務 フローは 以 下 のとおりである 電 話 対 応 は 夜 間 土 日 祝 も 対 応 可 能 なものが 望 ましい なお どうしても 訪 問 が 必 要 な 場 合 は 営 業 担 当 者 か 顧 客 管 理 担 当 が 出 向 くこととなるが 停 電 などのトラブルは 全 て 一 般 電 気 事 業 者 ( 関 西 電 力 )の 送 配 電 部 門 の 所 管 となるため 実 際 には 必 要 なケースはかなり 限 られ る また 公 共 施 設 からの 問 合 せは 生 駒 市 もしくは 運 営 支 援 事 業 者 が 対 応 可 能 である 21

3 対 応 結 果 を 入 力 顧 客 管 理 システム 1 電 話 インターネット 問 合 せ 対 応 2 必 要 に 応 じて 協 議 新 電 力 事 業 者 等 ( 運 営 支 援 事 業 者 ) 家 庭 生 駒 市 1 電 話 問 合 せ 対 応 ( 市 への 直 接 連 絡 分 のみ) 顧 客 対 応 代 行 主 体 ( 地 域 企 業 など) 4 委 託 費 を 支 払 い 小 売 電 気 事 業 者 (いこまコミュニ ティサービス) 図 顧 客 管 理 対 応 業 務 フロー (8) 地 域 新 電 力 事 業 に 係 る 契 約 等 以 上 を 踏 まえて いこまコミュニティサービス( 仮 )による 地 域 新 電 力 事 業 の 契 約 等 の 関 係 は 以 下 の 通 り 整 理 される ここで 環 境 モデル 都 市 支 援 協 定 とは いこまコミュ ニティサービス( 仮 )が 生 駒 市 の 環 境 モデル 都 市 実 現 や 地 域 貢 献 を 行 うことを 前 提 に また 一 般 電 気 事 業 者 よりも 安 価 に 電 気 を 提 供 することを 前 提 に 生 駒 市 の 公 共 施 設 等 への 売 電 を 担 保 するものである 同 様 の 協 定 は 静 岡 県 浜 松 市 と 株 式 会 社 浜 松 新 電 力 が 結 んでおり 事 業 をスムーズに 進 めるために 有 効 である 発 電 事 業 者 生 駒 市 新 電 力 事 業 者 等 地 域 企 業 など 需 給 調 整 等 支 援 業 務 委 託 契 約 収 納 業 務 等 代 行 委 託 契 約 特 定 契 約 小 売 電 気 事 業 者 (いこまコミュニティサービス) 環 境 モデル 都 市 支 援 協 定 常 時 BU 契 約 接 続 供 給 契 約 関 西 電 力 電 力 需 給 契 約 ( 契 約 書 ) 生 駒 市 民 間 企 業 電 力 需 給 契 約 ( 供 給 約 款 + 申 込 書 ) 家 庭 顧 客 紹 介 に 関 する 契 約 ( 成 功 報 酬 営 業 ) 市 民 団 体 地 域 企 業 など 図 地 域 新 電 力 事 業 における 契 約 関 係 22

3-3 営 業 方 針 販 売 計 画 いこまコミュニティサービス( 仮 )の 経 営 を 持 続 可 能 にするためには 自 社 の 強 み を 活 かした 販 売 計 画 の 策 定 が 不 可 欠 である 本 節 では 生 駒 市 の 市 場 環 境 や 顧 客 の 状 況 いこまコミュニティサービスの 特 徴 などを 分 析 した 上 で 営 業 方 針 を 策 定 し 具 体 的 な 営 業 手 法 および 販 売 計 画 を 策 定 した (1) 生 駒 市 の 市 場 環 境 生 駒 市 全 体 の 電 力 需 要 を 以 下 に 示 す 契 約 電 力 や 使 用 量 において 産 業 部 門 は 少 なく 家 庭 と 業 務 系 施 設 の 需 要 で 全 体 の 8 割 を 占 める このうち いこまコミュニティサー ビス( 仮 )が 対 象 とする 販 売 先 として 公 共 施 設 ( 業 務 部 門 の 契 約 電 力 の 約 6%)が 挙 げられる また 住 み 続 けたい 移 り 住 みたい 環 境 モデル 都 市 生 駒 の 実 現 のため 住 民 サービス 充 実 を 目 指 し 家 庭 向 けの 販 売 も 必 要 である ただし 家 庭 は 販 売 管 理 費 が 高 いため 一 定 の 需 要 規 模 がある 業 務 系 施 設 ( 特 に 高 圧 施 設 )も 対 象 とすること が 経 営 安 定 化 のために 必 要 であり 大 型 の 民 間 施 設 についても 当 面 の 営 業 対 象 とする 8, 契 約 口 数 18, 契 約 電 力 kw 6,, 使 用 量 kwh/ 年 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, H18.3 H27.3 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, H18.3 H27.3 5,, 4,, 3,, 2,, 1,, H18.3 H27.3 家 庭 業 務 産 業 他 家 庭 業 務 産 業 他 家 庭 業 務 産 業 他 図 生 駒 市 の 電 力 需 要 の 概 要 (2) 顧 客 の 状 況 まず 公 共 施 設 について 既 に 生 駒 市 は 民 間 の 新 電 力 会 社 (PPS)から 電 力 を 購 入 して おり その 対 象 の 有 無 についても 合 わせて 示 す 電 力 量 はすべて 生 駒 市 提 供 の21 4 年 度 の 実 測 値 であるが 負 荷 率 および 契 約 電 力 は 赤 文 字 の 施 設 のみが 実 測 であり その 他 は 類 似 施 設 からの 推 定 値 である また 消 費 電 力 量 のデータが 無 い 施 設 については 電 力 契 約 が 無 いものとして 今 回 の 計 画 対 象 外 とした 次 に 家 庭 部 門 の 状 況 として 生 駒 市 の 世 帯 構 成 を 以 下 に 示 す ここで 奈 良 県 平 均 と 比 べた 生 駒 市 の 特 徴 として 世 帯 主 年 齢 が34~54 歳 の 世 帯 が 多 く これは 良 好 な 住 宅 都 市 の 特 徴 を 反 映 している 23

25 歳 未 満 25~34 歳 35~44 歳 45~54 歳 55~64 歳 65~74 歳 75 歳 以 上 25 歳 未 満 25~34 歳 35~44 歳 45~54 歳 55~64 歳 65~74 歳 75 歳 以 上 25 歳 未 満 25~34 歳 35~44 歳 45~54 歳 55~64 歳 65~74 歳 75 歳 以 上 25 歳 未 満 25~34 歳 35~44 歳 45~54 歳 55~64 歳 65~74 歳 75 歳 以 上 構 成 比 75 歳 以 上 65~74 歳 55~64 歳 45~54 歳 35~44 歳 25~34 歳 25 歳 未 満 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 1, 世 帯 数 単 独 世 帯 夫 婦 のみの 世 帯 両 親 片 親 と 子 供 から 成 る 世 帯 核 家 族 以 外 の 世 帯 18% 16% 14% 12% 1% 8% 6% 4% 2% % 単 独 世 帯 夫 婦 のみの 世 帯 両 親 / 片 親 と 子 供 か ら 成 る 世 帯 核 家 族 以 外 の 世 帯 生 駒 市 奈 良 県 ( 参 考 ) 図 生 駒 市 の 世 帯 構 成 ( 出 典 : 平 成 21 年 度 国 勢 調 査 より 作 成 ) 一 方 生 駒 市 在 住 のモニターへのアンケート(たけモニアンケート)では 地 域 密 着 型 の 新 電 力 地 域 エネルギー 会 社 との 契 約 を 検 討 したいと 回 答 した 方 が9 割 を 超 え ている これは 経 済 産 業 省 が 実 施 したアンケート 調 査 の 結 果 ( 約 5 割 ) 1 を 上 回 って おり 生 駒 市 民 は 関 心 が 高 い 層 だと 考 えられ 十 分 なチャンスがある そのため 対 象 としては 全 市 民 を 対 象 とするが 特 に 重 視 する 世 帯 構 成 として 34~54 歳 の 子 育 て 世 代 約 1, 世 帯 と 地 域 への 愛 着 が 強 く 一 般 に 環 境 意 識 の 高 い 高 齢 夫 婦 世 帯 約 6, 世 帯 を 重 視 する また 経 済 産 業 省 の 調 査 によると 電 力 会 社 の 選 択 の 理 由 は 料 金 が 一 番 の 理 由 だ が わかりやすさ 料 金 メニュー サービス 品 質 切 替 制 約 再 エネ 使 用 量 企 業 イ 1 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 基 本 政 策 分 科 会 電 力 システム 改 革 小 委 員 会 第 6 回 制 度 設 計 ワーキンググループ 事 務 局 提 出 資 料 (214/6/23) 24

メージなど 多 様 な 理 由 も 影 響 している 図 電 力 会 社 の 選 択 時 に 重 視 する 項 目 ( 出 典 : 経 済 産 業 省 制 度 設 計 ワーキンググループ 資 料 ) 生 駒 市 民 の 特 徴 として 奈 良 県 でも 所 得 が 非 常 に 高 い 2 市 民 活 動 が 非 常 に 盛 ん 子 育 て 世 代 への 支 援 を 今 後 重 視 高 度 成 長 期 の 移 住 者 の 高 齢 化 などが 挙 げられ 生 駒 市 民 の 特 徴 を 踏 まえた 顧 客 ターゲット 選 定 や 販 売 戦 略 が 鍵 を 握 る 次 に 事 業 者 の 状 況 として 生 駒 市 の 産 業 部 門 別 の 状 況 を 整 理 した 住 宅 都 市 であ り 事 業 所 数 では 小 売 業 と 飲 食 業 医 療 福 祉 関 係 が 多 い 傾 向 がある また 1 つの 事 業 所 あたりの 規 模 は 運 輸 業 教 育 機 関 ( 大 学 ) 製 造 業 小 売 業 医 療 福 祉 などが 大 きい 2 毎 日 新 聞 215 年 4 月 17 日 地 方 版 25

表 生駒市の企業の状況 産業大分類 事業所数 従業者数(人) 売上金額(百万円) A B 農林漁業 3 C 鉱業 採石業 砂利採取業 2 D 建設業 153 E 製造業 186 F 電気 ガス 熱供給 水道業 1 G 情報通信業 25 H 運輸業 郵便業 26 I 卸売業 小売業 574 J 金融業 保険業 39 K 不動産業 物品賃貸業 191 L 学術研究 専門 技術サービス業 92 M 宿泊業 飲食サービス業 242 N 生活関連サービス業 娯楽業 196 O1 教育 学習支援業(学校教育) 7 O2 教育 学習支援業(その他の教育 学習支援業) 116 P 医療 福祉 255 Q1 複合サービス事業(郵便局) 12 R1 サービス業(政治 経済 文化団体 宗教) 75 R2 サービス業(政治 経済 文化団体 宗教を除く) 57 21 5 762 2,776 14 314 1,88 5,236 465 63 656 1,824 863 1,9 571 4,241 95 273 345 86 X... 54,426......... 16,151... 8,999 2,57 5,637 5,642... 1,367 31,4...... 4,531 1事業所当たり 1事業所当たり 従業者数(人) 売上金額(万円) 7 2,863 3X 5... 15 3,7 14... 13... 42... 9 18,922 12... 3 5,521 7 2,337 8 2,349 4 2,985 156... 5 1,221 17 12,33 8... 4... 6 8,238 出典 平成 24 年度経済センサス活動調査より作成 3 いこまコミュニティサービス 仮 の特徴 いこまコミュニティサービス 仮 の地域電力事業における特徴を以下に示す 自 社の強みは地域に根ざした信頼感やネットワークであり これらを活かした営業展開 を進めていく必要がある 価格については他の事業者の水準について不透明な部分が 多いが 価格競争になった場合に最安値を常に維持することは困難であるため それ 以外の付加価値を訴求することが重要である 弱 み 強 み 価格について 競争になったとき価 格のみの勝負は限界がある 地域の理念に即している 環境モデ ル都市の実現 再エネ普及 地産地 消 NPO支援など 大規模カード会社 ポイント制度と は連携していない 行政の信頼感 広報や行政イベント の活用が可能 知名度が低く まず 広報 宣伝し て広く認知してもらうことが必要 NPOの参加 協力による営業や サービス展開が可能 大規模広告 宣伝媒体を持たない 地元事業者と協力した多用なサービ ス提供が可能 参入スピードについて 早い事業者 は28年度頭から販売開始しており 事業者の特徴やサービス内容で差別 化を図る必要がある 経営のスリム化により一般電気事業 者よりも低廉な価格で販売が可能 図 いこまコミュニティサービス 仮 の地域電力事業における特徴 26

4 営業方針 以上の市場環境 顧客の状況 自社の特徴および2章にて示した小売電気事業とし てのコンセプトを踏まえた営業の基本的な方針は以下のとおりである 営業方針 ①地域による地域のための事業であることを最大限アピール ②付帯サービスをアピール 価格のみの競争には乗らない ③行政 NPOの宣伝機会 媒体 ネットワークを最 活用 大限 想定顧客のイメージ 子育て世代 高齢者世代 生駒に住むことに満足感と誇りを持っている 地域に根ざした事業を行っている企業 5 営業方法と販売計画 公共 公共施設への営業方法としては 3 2 8 でも言及した環境モデル都市に関す る協定を生駒市と結ぶことでいこまコミュニティサービス 仮 とは事業開始年度よ り随意契約を結ぶことを予定している また 2年目以降は低圧の施設も対象とする ことを予定している ただし 電力の基本料金は契約電力の大小で決まるため 以下の図に示すような負 荷率 年間電力消費量 契約電力 24 時間 365 日 が低い施設ほど単位 kwh あ たりの料金が割高であるため 新電力会社として料金メリットが提示しやすい ただ し 従量電灯契約の低圧施設は料金体系が異なり 負荷率が高いほど割高であり 料 金メリットを提示しやすい 高負荷率 低負荷率 契約電力 電 力 契約電力 時間 図 時間 負荷率のイメージ そこで 公共施設のうち 高圧施設は事務所 学校 低圧施設は屋外照明とポンプ その他以外すべてを対象とした ここで 清掃工場や浄化センターなど負荷率の高い 27

施 設 は 対 象 外 としている 後 述 するシミュレーションのために 負 荷 タイプでそれぞれ をカテゴリ 分 けしている 実 際 には 部 分 供 給 制 度 (ベース 需 要 は 大 手 電 力 が 供 給 し ピーク 部 分 のみを 新 電 力 が 供 給 することで 見 かけの 負 荷 率 を 下 げることが 可 能 )を 利 用 して 販 売 先 を 拡 大 する ことも 考 えられるが 不 確 定 要 素 が 大 きく 本 計 画 では 対 象 外 としている また 低 圧 の 屋 外 照 明 やポンプについて 将 来 的 に 対 象 とすることも 考 えられるが 実 際 の 電 気 料 金 が 不 透 明 であるため 現 時 点 では 対 象 外 としている 販 売 計 画 を 下 表 のとおり 示 す 1~6の 取 組 みで 平 成 33 年 度 までに 3,5 件 平 成 38 年 度 迄 に 6, 件 程 度 の 新 規 契 約 が 可 能 と 見 込 む 総 計 役 者 数 のうち 仮 に 1%が 他 の 電 気 事 業 者 と 再 契 約 した 場 合 であっても 平 成 33 年 度 で 3, 件 強 平 成 38 年 度 で 5, 件 強 の 契 約 数 となる なお 生 駒 市 の 総 世 帯 数 は 約 5 万 件 である 一 般 的 に 新 電 力 に 興 味 を 持 ち 実 際 に 契 約 する 家 庭 が 経 済 産 業 省 の 調 査 に 基 づき 5 割 とすると 市 場 の 母 数 は 2,5 件 となり 目 標 の 契 約 件 数 である 5, 件 はその 2%に 該 当 する 28

表 家 庭 部 門 への 販 売 計 画 H29 H3 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 合 計 1 環 境 関 連 イベント 4 2 1 5 5 5 5 5 5 5 1,5 2ららぽーとでの 紹 介 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 13 3 太 陽 光 発 電 の 補 助 対 象 住 宅 36 18 9 9 9 5 5 5 5 5 1,6 4 地 元 NPO 等 を 通 じた 宣 伝 14 7 4 3 3 3 3 3 3 3 46 5 おとなりさん 割 引 3 4 5 6 7 1 13 16 19 22 1,5 6 折 り 込 みチラシ( 新 聞 等 ) 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 7パブリシティ 3 2 1 5 5 1 1 1 1 1 1,2 8その 他 電 話 やネット 1 5 5 5 5 5 5 5 5 5 55 合 計 ( 新 規 成 約 分 合 計 ) 1,41 81 49 39 4 44 47 5 53 56 6, 累 計 1,41 2,22 2,71 3,1 3,5 3,94 4,41 4,91 5,44 6, 6, 合 計 (1%は 他 への 乗 換 え 引 越 し 等 で 解 約 と 想 定 ) 3,15 5,4 以 上 に 加 え 地 元 の 企 業 団 体 と 協 力 体 制 を 組 み サービス 内 容 を 拡 充 したり 広 報 媒 体 を 拡 大 したりすることで 更 なる 顧 客 の 獲 得 が 可 能 である 引 き 続 き 下 記 の 取 り 組 みについて 協 議 を 進 め 事 業 の 安 定 性 を 確 保 していく 例 えば 年 間 新 規 顧 客 獲 得 数 を 3 件 増 加 させれば 平 成 33 年 時 点 で 5, 件 の 契 約 が 平 成 38 年 時 点 で 9, 件 の 契 約 が 可 能 となる 以 下 のような 拡 大 が 事 業 採 算 性 に 及 ぼす 効 果 について は4-3(2)において 確 認 している (7) 営 業 方 法 と 販 売 計 画 ( 企 業 ) 業 務 系 施 設 についての 営 業 手 法 として 生 駒 市 や 関 連 企 業 の 紹 介 により 運 営 支 援 業 者 が 訪 問 営 業 して 契 約 締 結 を 進 める 対 象 施 設 は 市 内 の 事 業 所 リストから 主 な 商 業 ビ ル スーパーなどを 抽 出 する 具 体 的 には コミュニティセンター(1kW) 程 度 の 施 設 を 対 象 として 絞 り 込 んだ 上 で 2 件 / 月 ほど 訪 問 して 成 約 率 25%とした 場 合 初 年 度 で 6 件 程 度 の 獲 得 が 見 込 まれる そこから 漸 減 していくとして 以 下 のとおり 営 業 開 始 後 1 年 間 の 販 売 計 画 を 策 定 した なお 製 造 業 を 除 く 業 務 系 施 設 は 契 約 電 力 6 万 kw 約 2, 件 であり 以 下 はその3% 程 度 に 相 当 する 表 業 務 部 門 ( 高 圧 )の 販 売 計 画 H29 H3 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 成 約 件 数 6 3 2 1 1 1 1 1 1 1 累 積 件 数 6 9 11 12 13 14 15 16 17 18 成 約 kw 6 3 2 1 1 1 1 1 1 1 累 積 kw 6 9 1,1 1,2 1,3 1,4 1,5 1,6 1,7 1,8 さらなる 拡 大 として 低 圧 の 商 業 施 設 等 にも 展 開 することが 考 えられる Eco-net 生 駒 会 員 企 業 ( 約 3 社 ) 商 工 会 議 所 ( 約 2 社 ) などのネットワークにおける 説 明 会 を 開 催 ( 説 明 等 は 委 託 先 業 者 が 対 応 )することで 高 圧 ~ 低 圧 まで 幅 広 い 地 元 企 業 にアプローチすることが 可 能 である 企 業 ネットワークを 介 して 毎 年 3 事 業 所 ( 約 15%)にアプローチできると 仮 定 し うち 1%~1%( 漸 減 )が 成 約 するとして 15~3 件 29

/ 年 であり 主 に 低 圧 施 設 であることから 平 均 の 契 約 電 力 を 15kW とすると 以 下 のよう に 展 開 することが 期 待 される なお 高 圧 施 設 については 上 述 の 計 画 の 内 数 であると して 以 下 の 表 には 低 圧 施 設 の 増 加 分 のみを 計 上 している これは 前 述 の 市 内 事 業 所 数 の 約 8% 程 度 に 相 当 する 協 議 の 見 通 しが 立 っておらず 現 在 の 事 業 計 画 には 反 映 して いないものの 事 業 採 算 性 に 及 ぼす 効 果 について4-3(3)において 確 認 した 表 業 務 部 門 ( 低 圧 )の 販 売 計 画 ( 例 ) H29 H3 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 成 約 件 数 3 27 24 21 18 15 12 9 6 3 累 積 件 数 3 57 81 12 12 135 147 156 162 165 成 約 kw 45 45 36 315 27 225 18 135 9 45 累 積 kw 45 855 1,215 1,53 1,8 2,25 2,25 2,34 2,43 2,475 (8) 販 売 計 画 のまとめ 上 記 の 各 部 門 の 結 果 をまとめたものを 以 下 に 示 す 件 数 としては 家 庭 部 門 が 多 いも のの 契 約 電 力 では 公 共 施 設 も 大 きな 割 合 を 占 めている 表 販 売 計 画 のまとめ( 単 位 : 累 積 件 数 ) H28 H29 H3 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 公 共 施 設 高 圧 36 36 36 36 36 36 36 36 36 36 36 公 共 施 設 低 圧 47 47 47 47 47 47 47 47 47 47 業 務 系 施 設 高 圧 6 9 11 12 13 14 15 16 17 18 住 宅 低 圧 1,269 1,998 2,439 2,79 3,15 3,546 3,969 4,419 4,896 5,4 表 販 売 計 画 のまとめ( 単 位 : 累 積 契 約 電 力 kw) H28 H29 H3 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 公 共 施 設 高 圧 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 2,924 公 共 施 設 低 圧 51 51 51 51 51 51 51 51 51 51 業 務 系 施 設 高 圧 6 9 1,1 1,2 1,3 1,4 1,5 1,6 1,7 1,8 住 宅 低 圧 3,87 5,994 7,317 8,37 9,45 1,638 11,97 13,257 14,688 16,2 合 計 2,924 7,841 1,328 11,851 13,4 14,184 15,472 16,841 18,291 19,822 21,434 3

3-4 電 源 方 針 調 達 計 画 本 節 では 地 域 新 電 力 事 業 に 用 いる 電 源 の 種 類 を 概 説 した 後 調 達 方 針 調 達 計 画 を 示 す (1) 電 源 種 類 の 概 説 主 に 以 下 の 様 な 電 源 が 活 用 可 能 であり 需 要 家 の 意 向 や 価 格 面 調 整 力 を 踏 まえて 組 合 せる 必 要 がある 表 主 な 電 源 の 種 類 電 源 種 類 調 達 先 特 徴 自 社 電 源 - 比 較 的 安 価 他 社 電 源 ( 相 対 取 引 ) 常 時 バックアップ 卸 電 力 取 引 市 場 (JEPX) 不 足 インバランス 発 電 事 業 者 (IPP) 他 の 小 売 電 気 事 業 者 一 般 電 気 事 業 者 ( 発 電 部 門 ) 不 特 定 一 般 電 気 事 業 者 ( 送 配 電 部 門 ) 契 約 期 間 価 格 などの 交 渉 が 重 要 (FIT 電 源 も 含 まれる) 216 年 4 月 以 降 太 陽 光 などの FIT 電 気 は 特 例 制 度 が 利 用 可 能 になり 発 電 予 測 のズレのリスクが 軽 減 される 比 較 的 安 価 時 々 刻 々と 単 価 が 変 化 するため 取 引 ノウハウが 重 要 不 足 時 のみ 高 価 (2) 生 駒 市 の 地 域 電 源 の 状 況 生 駒 市 内 の 固 定 価 格 買 取 制 度 にて 設 備 認 定 を 受 けた 電 源 の 出 力 容 量 推 定 発 電 量 ( 太 陽 光 の 設 備 利 用 率 は 1kW 未 満 :12% 1KW 以 上 :13% 小 水 力 は 6%として 算 定 ) を 以 下 に 示 す 生 駒 市 内 で 既 に 導 入 されている 太 陽 光 発 電 の 総 容 量 は 約 15,kW に 相 当 する 全 体 的 に 1kW 未 満 が 多 く 住 宅 等 の 屋 根 が 主 体 である 未 導 入 の 案 件 については 75kW の 案 件 が 1 件 あるものの 今 後 取 り 消 しの 可 能 性 もあるため 状 況 を 見 守 る 必 要 がある また 太 陽 光 以 外 では 上 下 水 道 施 設 の 小 水 力 発 電 が 1 件 あるのみである 発 電 量 についても 同 様 の 傾 向 であるが 小 水 力 発 電 は 設 定 した 設 備 利 用 率 が 高 いた め 全 体 に 占 める 割 合 が 若 干 増 加 している 31

発 電 量 (kwh) 容 量 (kw) 市 町 村 別 設 備 種 類 別 容 量 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 新 規 認 定 未 導 入 新 規 認 定 導 入 済 移 行 認 定 太 陽 光 発 電 設 備 1kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 1kW 以 上 5kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 5kW 以 上 5kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 5kW 以 上 1,kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 1,kW 以 上 2,kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 2,kW 以 上 風 力 発 電 設 備 2kW 未 満 風 力 発 電 設 備 2kW 以 上 水 力 発 電 設 備 2kW 未 満 水 力 発 電 設 備 2kW 以 上 1kW 未 満 水 力 発 電 設 備 1kW 以 上 3kW 未 満 地 熱 発 電 設 備 15kW 未 満 地 熱 発 電 設 備 15kW 以 上 バイオマス 発 電 設 備 メタン 発 酵 ガス バイオマス 発 電 設 備 未 利 用 木 質 バイオマス 発 電 設 備 一 般 木 質 農 作 物 残 さ バイオマス 発 電 設 備 建 設 廃 材 バイオマス 発 電 設 備 一 般 廃 棄 物 木 質 以 外 図 生 駒 市 内 の 設 備 認 定 容 量 ( 平 成 27 年 6 月 末 時 点 ) ( 出 典 : 経 済 産 業 省 固 定 価 格 買 取 制 度 ホームページより 作 成 ) 市 町 村 別 設 備 種 類 別 発 電 量 16,, 14,, 12,, 1,, 8,, 6,, 4,, 2,, 新 規 認 定 未 導 入 新 規 認 定 導 入 済 移 行 認 定 太 陽 光 発 電 設 備 1kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 1kW 以 上 5kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 5kW 以 上 5kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 5kW 以 上 1,kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 1,kW 以 上 2,kW 未 満 太 陽 光 発 電 設 備 2,kW 以 上 風 力 発 電 設 備 2kW 未 満 風 力 発 電 設 備 2kW 以 上 水 力 発 電 設 備 2kW 未 満 水 力 発 電 設 備 2kW 以 上 1kW 未 満 水 力 発 電 設 備 1kW 以 上 3kW 未 満 地 熱 発 電 設 備 15kW 未 満 地 熱 発 電 設 備 15kW 以 上 バイオマス 発 電 設 備 メタン 発 酵 ガス バイオマス 発 電 設 備 未 利 用 木 質 バイオマス 発 電 設 備 一 般 木 質 農 作 物 残 さ バイオマス 発 電 設 備 建 設 廃 材 バイオマス 発 電 設 備 一 般 廃 棄 物 木 質 以 外 図 生 駒 市 内 の 認 定 設 備 発 電 量 ( 平 成 27 年 6 月 末 時 点 ) ( 出 典 : 経 済 産 業 省 固 定 価 格 買 取 制 度 ホームページより 作 成 ) 32

設 備 容 量 (kw) 設 備 容 量 (kw) 設 備 容 量 (kw) 設 備 容 量 (kw) また 生 駒 市 内 では 環 境 モデル 都 市 アクションプランの 一 環 でエコパーク 21 や 給 食 センター 等 でのバイオガス 発 電 についても 検 討 されているが 現 時 点 では 導 入 は 未 定 であり その 場 合 も 出 力 規 模 は 外 部 に 余 剰 電 力 を 売 電 するほどでは 無 いため 今 回 は 対 象 外 としている ただし 廃 棄 物 発 電 や 剪 定 枝 等 の 活 用 と 合 わせて 地 域 新 電 力 の 電 源 となる 可 能 性 はあるため 長 期 的 な 展 望 も 見 据 えた 検 討 が 必 要 である また 家 庭 用 民 生 用 のコージェネレーションシステムの 普 及 も 環 境 モデル 都 市 ア クションプランに 位 置 づけられているが 熱 を 大 量 に 使 う 工 場 などは 少 なく 家 庭 も 含 めて 多 くの 施 設 が 電 力 を 自 家 消 費 してしまうため 地 域 新 電 力 事 業 での 活 用 は 困 難 である 最 後 に 生 駒 市 外 の 状 況 として 近 隣 府 県 の 固 定 価 格 買 取 制 度 の 認 定 状 況 を 整 理 した 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 のいずれも 太 陽 光 発 電 の 割 合 が 多 く メガソーラーなどが 近 隣 での 有 力 な 調 達 先 となる そのほか バイオマスの 比 率 も 高 く 他 自 治 体 の 廃 棄 物 発 電 や 木 質 バイオマス 発 電 所 からの 調 達 なども 長 期 的 には 検 討 の 余 地 がある 導 入 済 設 備 認 定 済 ( 未 導 入 含 む) 1,2, 1,2, 1,, 1,, 8, 8, 6, 6, 4, 4, 2, 2, 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 太 陽 光 1kW 未 満 太 陽 光 1kW 以 上 風 力 水 力 地 熱 バイオマス 太 陽 光 1kW 未 満 太 陽 光 1kW 以 上 風 力 水 力 地 熱 バイオマス 導 入 済 太 陽 光 除 く 設 備 認 定 済 ( 未 導 入 含 む) 太 陽 光 除 く 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 京 都 府 大 阪 府 奈 良 県 太 陽 光 1kW 未 満 太 陽 光 1kW 以 上 風 力 水 力 地 熱 バイオマス 太 陽 光 1kW 未 満 太 陽 光 1kW 以 上 風 力 水 力 地 熱 バイオマス 図 近 隣 府 県 の 固 定 価 格 買 取 制 度 の 認 定 状 況 ( 出 典 : 経 済 産 業 省 固 定 価 格 買 取 制 度 ホームページより 作 成 ) 33

(3) 電 源 調 達 方 針 上 記 の 状 況 および2 章 の 小 売 電 気 事 業 としてのコンセプトを 踏 まえた いこまコミ ュニティサービス( 仮 )の 電 源 調 達 方 針 は 以 下 の 通 りである 電 源 調 達 方 針 1 地 産 地 消 型 の 事 業 として 市 内 県 内 の 再 エネ 等 を 優 先 2 再 エネ 導 入 促 進 のため 市 内 FIT 電 源 の 買 取 単 価 は 上 乗 せ 3 不 足 分 は 市 場 または 常 時 バックアップを 調 達 また それぞれの 電 源 種 類 についての 方 針 は 以 下 の 通 りとなる 表 電 源 種 別 の 調 達 方 針 電 源 種 類 方 針 備 考 自 社 電 源 なし 自 前 の 火 力 電 源 は 燃 料 高 騰 出 力 抑 制 リスクがあり コ ンセプトにも 反 する 他 社 電 源 ( 相 対 取 引 ) 優 先 市 内 の 再 エネや 事 業 の 趣 旨 に 賛 同 する 発 電 所 ( 再 エネ 以 外 も 含 む)からの 調 達 常 時 バックアップ 利 用 ベース 電 源 として 利 用 卸 電 力 取 引 市 場 (JEPX) 不 足 インバランス 利 用 最 小 化 他 の 電 源 の 不 足 時 に 利 用 原 則 最 小 化 (4) 電 源 調 達 計 画 上 記 方 針 にもとづく 電 源 調 達 計 画 は 以 下 のとおりである 産 業 用 太 陽 光 については 市 民 エネルギー 生 駒 の 太 陽 光 ( 計 15kW)に 加 えて 奈 良 県 内 の 太 陽 光 発 電 の 部 分 買 取 を 予 定 している ここで 部 分 買 取 とは ある 発 電 所 の 全 量 ではなく 任 意 の 量 を 部 分 的 に 買 取 る 方 式 であり 本 試 算 で H28 年 度 に 出 力 kw が 増 加 しているのは 部 分 買 取 枠 の 積 み 増 しによるものである また 住 宅 用 太 陽 光 については 販 売 計 画 に 示 した 生 駒 市 補 助 の 受 給 世 帯 からの 買 取 を 想 定 している( 平 均 出 力 4.2kW) さらに 小 水 力 発 電 は 生 駒 市 水 道 局 が 運 営 するも のを 買 取 予 定 である 34

表 H28 産業用太陽光 獲得件数 H29 H3 電源調達計画 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 計 3 3 1, 1, 1, 1, 4, 獲得件数 324 162 81 81 81 45 45 45 45 99 獲得 kw 1,361 68 34 34 34 189 189 189 189 3,818 獲得件数 1 1 獲得 kw 4 4 常時バックアップ 獲得 kw 3 2 1 1 1 1 1 1, JEPX 獲得 kw 住宅用太陽光 小水力 出力 4,kW 以上の太陽光発電の部分買取枠の更新により拡大 4 損益計算 キャッシュフロー分析 4 1 シミュレーション方法 本節では損益計算 キャッシュフロー分析の手法および前提条件について説明する 計算は前述の販売計画で想定した平成 26 35 年度の需要に対して 調達計画で想定し た電源によって供給する場合の需給シミュレーションに基づいて行った シミュレー ションは 3 分単位で 24 時間 365 日分実施した 以下にある 1 日の需給シミュレーションのイメージ図を示す 実線が各需要家の需 要を合成した全体の電力需要である これに対して 一般電気事業者の常時バックア ップ 市内の太陽光発電などを一定の優先順位で供給する 太陽光発電が多い時間帯 などは余剰電力を電力卸取引市場などに売電し 逆に不足する時間帯は市場から調達 するとした 実線と塗りつぶし部分の差は想定に基づくインバランスであり 一般送 配電事業者からの供給や一般電気事業者への販売となる 自らの需要家へ供給 5, 高く売電 余剰分を市場へ供給 安く売電 不足分を市場で調達 高く買電 4,5 3,5 JEPX 3, PV(非住宅余剰) 2,5 PV(住宅余剰) PV(供給) 2, ベース電源 1,5 常時BU 1, 需要 5 : 1:3 3: 4:3 6: 7:3 9: 1:3 12: 13:3 15: 16:3 18: 19:3 21: 22:3 kw 4, 図 需給シミュレーションイメージ 35 一般電気事業者からの 常時バックアップ やや安く買電

(1) 使 用 データ シミュレーションにおいては 3 分 単 位 の 電 力 需 要 および 発 電 量 データが 必 要 である そこで 以 下 のとおり 実 測 等 に 基 づくデータを 利 用 した 表 使 用 した 3 分 単 位 の 需 給 データ 項 目 負 荷 タイプ 使 用 データ 需 要 側 データ 公 共 施 設 高 圧 事 務 所 生 駒 市 の 現 行 PPS 供 給 施 設 の 実 測 データの 加 重 平 均 値 を 元 に 対 象 施 設 の 月 別 の 電 力 消 費 量 実 績 データで 補 完 して 推 計 学 校 同 上 ( 学 校 を 対 象 に 推 計 ) 公 共 施 設 低 圧 事 務 所 生 駒 市 の 現 行 PPS 供 給 施 設 の 実 測 データの 加 重 平 均 値 を 元 に 対 象 施 設 の 月 別 の 電 力 消 費 量 実 績 データで 補 完 して 推 計 学 校 同 上 ( 学 校 を 対 象 に 推 計 ) 工 場 公 共 施 設 高 圧 事 務 所 のデータを 適 用 スポーツ 施 設 公 共 施 設 高 圧 事 務 所 のデータを 適 用 民 間 施 設 高 圧 商 業 系 公 共 施 設 高 圧 事 務 所 のデータを 適 用 民 間 施 設 低 圧 商 業 系 公 共 施 設 高 圧 事 務 所 のデータを 適 用 家 庭 文 献 値 3 の 関 西 エリア 月 別 データおよび 電 気 学 会 の 時 間 帯 別 データ 4 を 元 に 推 計 供 給 側 データ 太 陽 光 発 電 小 水 力 発 電 常 時 バックアップ JEPX 年 間 発 電 量 を 設 備 利 用 率 12.5% 5 として 計 算 し NEDO 6 の 生 駒 山 での 1 時 間 単 位 日 射 量 データの 値 に 応 じて 配 分 定 格 の 7%で 常 に 一 定 と 想 定 必 要 に 応 じて 随 時 調 達 可 能 3 経 済 産 業 省 平 成 26 年 度 電 力 統 計 調 査 より 関 西 の 従 量 電 灯 AB の 月 別 値 4 電 力 系 統 の 標 準 モデル 負 荷 曲 線 データ http://www.iee.jp/pes/?page_id=966#3.2.1 5 経 済 産 業 省 調 達 価 格 等 算 定 委 員 会 平 成 26 年 度 調 達 価 格 及 び 調 達 期 間 に 関 する 意 見 より 太 陽 光 の 1kW 未 満 の 場 合 の 設 定 値 と 1kW 以 上 の 場 合 の 設 定 値 の 平 均 6 国 立 研 究 開 発 法 人 新 エネルギー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 日 射 量 データベース METPV-11 36

(2) シミュレーション 条 件 以 下 の 条 件 により 3 分 単 位 の 需 給 シミュレーションを 行 った 表 需 給 シミュレーションにおける 設 定 条 件 項 目 説 明 設 定 条 件 電 源 調 達 の 優 先 順 位 需 要 予 測 の 外 れ 率 JEPX 調 達 基 準 電 源 の 調 達 の 優 先 順 位 計 画 が 外 れて 電 源 が 不 足 する 場 合 に 送 配 電 事 業 者 から 調 達 する 際 の 料 金 もしくは 電 源 が 余 る 場 合 に 送 配 電 事 業 者 に 引 き 取 ってもらう 場 合 の 料 金 JEPX の 取 引 単 位 は 1,kWh であ り 一 定 の 判 断 基 準 で 調 達 する 必 要 がある 小 水 力 発 電 太 陽 光 発 電 常 時 バッ クアップ JEPX の 順 で 調 達 常 に 上 下 いずれかに 3% 5kW 以 上 の 不 足 が 見 込 まれる 場 合 に 調 達 し 8kW 以 上 の 余 剰 が 見 込 まれる 場 合 に 売 電 (3) 損 益 計 算 手 法 条 件 以 下 の 表 に 示 す 単 価 等 の 設 定 によって 損 益 計 算 を 行 った 小 売 単 価 について 平 成 27 年 度 入 札 により 生 駒 市 へ 供 給 している PPS の 小 売 単 価 が 関 西 電 力 の 19% 引 きで あるが 現 行 PPS の 小 売 対 象 となっていない 施 設 へも 割 引 を 行 う 点 を 考 慮 すると 16% 引 きという 設 定 は 生 駒 市 の 支 払 う 電 気 料 金 がほぼ 同 程 度 となるような 水 準 である 実 際 にはその 時 点 での 電 力 取 引 市 場 や 常 時 バックアップ 単 価 の 水 準 を 踏 まえて 料 金 改 訂 を 行 うため この 設 定 条 件 はあくまでシミュレーション 時 の 想 定 である 点 には 留 意 が 必 要 である JEPX スポット 単 価 について シミュレーションは 214 年 度 のカレンダーに 従 い 実 施 しているため JEPX 単 価 も 214 年 度 単 価 を 用 いることが 望 ましいが 実 際 に は 214 年 度 は 単 価 が 高 騰 した 年 度 であり 215 年 度 に 入 り 3% 近 く 下 落 しているため 本 シミュレーションにおいては 214 年 度 の 各 時 間 帯 の 単 価 が 25% 下 落 すると 仮 定 して 算 出 した また 損 益 計 算 分 析 においては 販 売 計 画 の 想 定 シナリオにより 違 いも 確 認 した 37

表 損 益 計 算 における 設 定 条 件 項 目 説 明 設 定 条 件 小 売 単 価 需 要 家 への 小 売 価 格 公 共 施 設 は 一 般 電 気 事 業 者 より 16% 引 き 高 圧 民 間 は 8% 引 き 低 圧 ( 家 庭 民 間 )は 4% 引 き FIT 電 源 調 達 単 価 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 (Feed In Tariff)を 適 用 している 太 回 避 可 能 費 用 は JEPX スポット 単 価 と 同 額 と 設 定 陽 光 発 電 などの 実 質 的 な 調 達 単 価 (= 回 避 可 能 費 用 ) FIT 買 取 プ レミアム FIT を 適 用 している 太 陽 光 発 電 などか ら 調 達 する 際 の 固 定 価 格 への 上 乗 せ 額 市 内 太 陽 光 小 水 力 は+1 円 のプ レミアム 買 取 JEPX スポ 卸 電 力 市 場 ( Japan Electric Power 214 年 度 実 績 の 25% 安 に 補 正 ット 単 価 exchange)のスポット 市 場 ( 前 日 までの 予 測 に 基 づく 取 引 )の 調 達 単 価 常 時 バ ッ ク アップ 関 西 電 力 から 受 けられるバックアップ 電 源 ( 高 圧 契 約 電 力 の3 割 低 圧 契 約 必 要 最 小 限 の 水 準 として 調 達 上 限 の 3% 程 度 を 契 約 電 力 の 1 割 まで)の 調 達 単 価 イ ン バ ラ ン ス 料 金 需 要 予 測 の 計 画 から 外 れる 割 合 不 足 インバランスはスポット 価 格 の 1.1 倍 余 剰 インバランスは スポット 価 格 の.9 倍 需 給 調 整 業 務 等 委 託 単 価 経 営 支 援 需 給 調 整 請 求 決 済 顧 客 管 理 などの 業 務 を 外 部 委 託 する 場 合 の 単 価 国 内 既 存 事 例 を 参 考 に 1.85 円 /kwh と 設 定 ( 規 模 拡 大 により 年 率 2%ずつ 割 引 ) 販 管 費 単 価 家 庭 への 販 売 営 業 費 用 の 単 価 ( 販 売 代 理 の 手 数 料 を 含 む) 国 内 既 存 事 例 を 参 考 に 1 円 /kwh と 設 定 託 送 料 金 ( 平 均 ) 関 西 電 力 に 支 払 う 送 配 電 線 の 使 用 料 低 圧 7.82 円 /kwh 高 圧 4.6 円 /kwh 近 接 性 評 価 発 電 所 と 需 要 家 が 特 定 の 同 一 自 治 体 内 あり( 低 圧 として.7 円 /kwh) 割 引 にある 場 合 に 送 配 電 系 統 への 負 担 が 小 さくなることによる 託 送 料 金 の 割 引 燃 料 調 整 費 燃 料 価 格 の 上 下 に 伴 う 調 整 費 用 直 近 の 半 年 間 平 均 力 率 割 引 再 エ ネ 賦 課 金 租 税 公 課 需 要 家 の 負 荷 設 備 の 力 率 ( 電 力 を 有 効 に 使 用 できる 比 率 )に 対 する 割 引 再 生 可 能 エネルギーの 固 定 価 格 買 取 制 度 などで 需 要 家 が 消 費 量 に 応 じて 支 払 う 賦 課 金 力 率 1%として 高 圧 の 基 本 料 金 を 15% 引 き 対 象 外 38

: 1:3 3: 4:3 6: 7:3 9: 1:3 12: 13:3 15: 16:3 18: 19:3 21: 22:3 : 1:3 3: 4:3 6: 7:3 9: 1:3 12: 13:3 15: 16:3 18: 19:3 21: 22:3 電 力 (kw) 電 力 (kw) (4) キャッシュフロー 分 析 手 法 条 件 キャッシュフロー 分 析 においては 資 本 金 2, 万 円 利 息 3.%と 設 定 して 事 業 開 始 の 216 年 1 月 以 降 の 月 単 位 のキャッシュフローを 分 析 した 借 入 の 目 安 として 翌 月 の 支 出 額 +5 万 円 を 下 回 らないように 事 業 開 始 時 に 借 入 を 行 い 5 年 目 に 期 日 一 括 返 済 を 行 うとした 返 済 後 に 翌 月 の 支 出 額 +5 万 円 を 下 回 る 場 合 には 再 び 借 入 を 行 うとした これは 借 入 規 模 を 小 さくしながら 借 り 換 えを 行 っていくことに 相 当 する なお 実 際 には 借 入 期 間 による 利 息 等 の 水 準 を 踏 まえて 長 期 と 短 期 の 借 入 を 使 い 分 け る 必 要 がある 4-2 需 給 シミュレーション 結 果 本 節 ではシミュレーションによる 電 力 需 給 の 試 算 結 果 を 示 す まず 参 考 までに 22 年 を 例 に 需 要 がピークの 冬 期 の 平 日 と 需 要 の 下 限 である 5 月 の 休 日 の1 日 の 需 要 カーブの 合 成 結 果 を 示 す 家 庭 部 門 の 占 める 割 合 が 多 いため 朝 と 夕 方 ~ 夜 間 に 需 要 のピークがくる 構 造 となっている 太 陽 光 発 電 設 置 住 宅 (PV あり)は 自 家 消 費 の 不 足 分 を 売 電 するため 以 下 で 抽 出 しているような 晴 天 時 は 昼 間 の 需 要 は 小 さくなってい る 3,5 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 低 圧 住 宅 (PVなし) 低 圧 住 宅 (PVあり) 低 圧 学 校 低 圧 事 務 所 高 圧 商 業 系 高 圧 学 校 高 圧 事 務 所 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 低 圧 住 宅 (PVなし) 低 圧 住 宅 (PVあり) 低 圧 学 校 低 圧 事 務 所 高 圧 商 業 系 高 圧 学 校 高 圧 事 務 所 図 需 要 カーブの 合 成 結 果 ( 左 :2 月 28 日 ( 金 ) 右 :5 月 11 日 ( 日 )) 次 に 同 日 の 需 給 バランスのシミュレーション 状 況 を 以 下 に 示 す 昼 間 需 要 につい ては 太 陽 光 で 多 くをまかなえており 休 日 であれば 余 剰 売 電 も 発 生 している 小 水 力 発 電 は 非 常 にわずかであり 夜 間 は 常 時 バックアップや JEPX からの 調 達 が 中 心 となって いる 図 で 供 給 の 合 計 が 需 要 を 下 回 っている 部 分 は 需 要 予 測 のずれと JEPX 調 達 単 位 の 制 約 による 不 足 インバランスであり 一 般 電 気 事 業 者 の 送 配 電 部 門 より 割 高 な 電 力 を 購 入 している 一 方 売 電 分 以 外 で 供 給 が 超 過 している 部 分 が 余 剰 インバランスであ り 一 般 電 気 事 業 者 の 送 配 電 部 門 に 割 安 に 引 き 取 られている 39

kwh/ 年 : 1:3 3: 4:3 6: 7:3 9: 1:3 12: 13:3 15: 16:3 18: 19:3 21: 22:3 : 1:3 3: 4:3 6: 7:3 9: 1:3 12: 13:3 15: 16:3 18: 19:3 21: 22:3 kw kw 3,5 JEPX 売 電 3,5 JEPX 売 電 3, 2,5 JEPX 買 い 3, 2,5 JEPX 買 い 2, 常 時 BU 2, 常 時 BU 1,5 外 部 電 源 1,5 外 部 電 源 1, 小 水 力 1, 小 水 力 5 太 陽 光 5 太 陽 光 需 要 需 要 図 需 給 マッチング 結 果 ( 左 :2 月 28 日 ( 金 ) 右 :5 月 11 日 ( 日 )) 次 に 調 達 電 力 量 と 販 売 電 力 量 の 内 訳 を 以 下 に 示 す 販 売 量 に 対 して JEPX や 常 時 バックアップなどの 電 源 が 示 す 割 合 が 7 割 程 度 である ここで 小 売 電 気 事 業 者 の 義 務 として 供 給 力 確 保 義 務 があり 毎 年 年 間 計 画 等 を 広 域 機 関 に 提 出 する 必 要 がある ただし 調 達 規 模 が 過 大 でないかぎりは 市 場 からの 調 達 も 認 められる 以 下 の 図 で 最 も JEPX からの 調 達 量 が 多 い 225 年 でも 約 1,5 万 kwh であり 214 年 度 の JEPX 約 定 量 ( 約 15 億 kwh)の.1% 程 度 であり 問 題 ない 水 準 である 35,, 3,, 25,, 2,, 15,, 余 剰 インバランス 余 剰 売 電 (JEPX) 低 圧 高 圧 1,, 5,, 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 図 販 売 電 力 量 の 内 訳 推 移 4

kwh/ 年 35,, 3,, 25,, 2,, 15,, 1,, 5,, 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 図 供 給 電 力 量 の 内 訳 推 移 不 足 インバランス JEPX 常 時 バックアップ 外 部 電 源 小 水 力 太 陽 光 つづいて 太 陽 光 や 小 水 力 など 地 産 地 消 の 電 源 が 含 まれる 割 合 を 地 産 率 = 域 内 電 力 調 達 量 ( 余 剰 売 電 分 含 む) 小 売 電 力 量 地 消 率 = 域 内 電 力 小 売 量 小 売 電 力 量 と 定 義 して 試 算 した ここで 奈 良 県 内 の 電 源 を 地 産 地 消 電 源 として 計 上 している 上 述 の 図 のように 余 剰 売 電 分 はほとんどなく 地 域 の 需 要 家 で 使 い 切 るためどちら の 指 標 も 同 様 に 2% 程 度 となった 太 陽 光 発 電 の 調 達 量 拡 大 のタイミングで 上 昇 して いる 一 般 電 気 事 業 者 や 他 の 新 電 力 の 地 消 率 は 数 % 以 下 であるため 十 分 に 高 い 水 準 である 地 産 率 地 消 率 25.% 2.% 15.% 21.4% 2.8% 15.% 14.7% 2.% 19.% 18.9% 18.4% 18.% 17.6% 22.4% 2.7% 21.3% 19.8% 2.2% 19.% 19.2% 18.2% 21.5% 2.% 1.% 5.%.% 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 図 地 産 地 消 率 の 推 移 41

4-3 損 益 計 算 結 果 本 節 では 損 益 の 見 通 しを 示 す まず 現 時 点 で 最 も 確 度 の 高 い 基 本 シナリオを 示 し その 後 今 後 の 協 議 によって 需 要 規 模 が 拡 大 したシナリオについても 合 わせて 示 す (1) 基 本 シナリオ 1 年 間 の 損 益 計 算 結 果 を 以 下 に 示 す それぞれの 項 目 の 解 説 および 計 算 方 法 をそ の 下 に 示 す ここで 前 述 のとおりアウトソーシングなどによる 固 定 費 の 最 小 化 によ り 2 年 目 より 累 積 損 益 の 黒 字 化 が 可 能 であり 経 常 利 益 率 は 22 年 時 点 で5% 程 度 が 見 込 まれる なお 一 般 電 気 事 業 者 の 経 常 利 益 率 は 約 6% 程 度 新 電 力 事 業 者 の 利 益 率 は 9% 程 度 であり 大 きく 乖 離 する 水 準 ではない 42

43 表 損 益 計 算 結 果 収 入 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 高 圧 売 電 38,824 143,856 157,548 166,675 171,239 175,83 18,367 184,931 189,495 194,59 低 圧 売 電 18,59 261,755 311,763 35,682 39,71 437,98 486,813 539,854 596,223 余 剰 インバランス 売 電 1,71 12,759 13,166 12,53 12,531 12,73 11,863 11,516 11,745 12,629 余 剰 JEPX 売 電 732 626 656 2,114 1,759 1,347 1,149 2,26 その 他 ( 委 託 料 など) 売 上 げ 合 計 4,534 337,25 433,21 491,595 535,18 581,358 631,87 684,66 742,243 85,117 支 出 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 相 対 電 源 調 達 6,287 3,359 5,121 52,966 55,85 72,726 74,37 75,888 77,467 93,115 常 時 BU 調 達 1,55 55,954 66,72 77,376 77,547 86,976 87,63 99, 99,577 19,493 不 足 インバランス 調 達 3,229 16,131 12,986 13,641 13,834 13,165 13,531 14,315 15,732 15,841 不 足 JEPX 調 達 8,875 15,992 131,195 147,824 167,36 167,927 19,372 25,47 231,362 24,589 託 送 料 金 9,168 86,59 113,49 13,177 142,665 155,45 17,21 185,945 22,685 22,381 業 務 委 託 費 3,565 25,288 31,14 34,11 35,787 37,35 39,92 4,799 42,449 44,22 その 他 865 9,881 13,998 16,528 18,477 2,497 22,799 25,268 27,99 3,731 支 出 合 計 42,538 33,113 418,885 472,612 511,423 554,9 597,94 646,263 697,181 754,171 収 支 ( 千 円 ) 単 年 度 収 益 -2,4 7,92 14,316 18,983 23,685 27,267 33,183 38,344 45,62 5,945 累 積 損 益 -2,4 5,88 19,44 38,387 62,72 89,34 122,522 16,866 25,928 256,874 営 業 利 益 率 -4.9% 2.1% 3.3% 3.9% 4.4% 4.7% 5.3% 5.6% 6.1% 6.3% 電 力 料 金 の 削 減 額 7,249 34,264 4,149 43,94 46,351 48,844 51,598 54,488 57,514 6,676 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 126 1,463 2,85 2,327 2,564 2,947 3,82 3,216 3,349 3,617 地 域 メリット 計 5,371 42,819 56,55 65,214 72,6 79,59 87,863 96,48 15,926 115,238

表 各 項 目 の 解 説 および 計 算 式 * 印 の 単 価 は 市 場 連 動 により 3 分 単 位 で 変 動 する 収 入 解 説 計 算 方 法 高 圧 売 電 高 圧 施 設 への 売 電 収 入 基 本 料 金 ( 円 / 年 )= 契 約 電 力 (kw) 基 低 圧 売 電 余 剰 インバランス 売 電 余 剰 JEPX 売 電 相 対 電 源 調 達 常 時 BU 調 達 低 圧 施 設 への 売 電 収 入 同 時 同 量 を 達 成 できなかった 余 剰 分 を 送 配 電 事 業 者 に 余 剰 電 力 を 買 い 取 ってもらう 場 合 の 収 入 調 達 しすぎた 余 剰 電 力 を JEPX へ 卸 す 場 合 の 収 入 本 料 金 単 価 ( 円 /kw/ 月 ) 12 従 量 料 金 ( 円 / 年 )= 年 間 消 費 電 力 量 (kwh) 従 量 料 金 単 価 ( 円 /kwh) 余 剰 インバランス 販 売 量 (kwh) 余 剰 イ ンバランス 販 売 単 価 ( 円 /kwh)* 余 剰 JEPX 販 売 量 (kwh) 余 剰 JEPX 販 売 単 価 ( 円 /kwh)* 支 出 解 説 計 算 方 法 不 足 インバランス 調 達 不 足 JEPX 調 達 託 送 料 金 需 給 調 整 委 託 費 その 他 FIT 電 源 など 相 対 契 約 で 調 達 する 電 源 の 費 用 一 般 電 気 事 業 者 からの 常 時 バック アップ 調 達 の 費 用 同 時 同 量 を 達 成 できなかった 場 合 に 送 配 電 事 業 者 に 不 足 電 力 を 売 っ てもらう 場 合 の 費 用 不 足 する 電 力 を JEPX から 調 達 す る 費 用 送 配 電 事 業 者 に 支 払 う 送 配 電 線 の 使 用 料 需 給 管 理 業 務 などを 外 部 に 委 託 す る 場 合 の 費 用 営 業 費 用 ( 代 理 販 売 手 数 料 ) 賃 料 諸 経 費 など 解 説 相 対 電 源 調 達 量 (kwh) 相 対 電 源 調 達 単 価 ( 円 /kwh)* 常 時 バックアップ 調 達 量 (kwh) 常 時 バ ックアップ 調 達 単 価 ( 円 /kwh) 不 足 インバランス 調 達 量 (kwh) 不 足 イ ンバランス 調 達 単 価 ( 円 /kwh)* 不 足 JEPX 調 達 量 (kwh) 不 足 JEPX 調 達 単 価 ( 円 /kwh)* 基 本 料 金 ( 円 / 年 )= 契 約 電 力 (kw) 基 本 料 金 単 価 ( 円 /kw/ 月 ) 12 従 量 料 金 ( 円 / 年 )= 年 間 消 費 電 力 量 (kwh) 従 量 料 金 単 価 ( 円 /kwh) 販 売 電 力 量 (kwh/ 年 ) 需 給 調 整 等 委 託 費 単 価 ( 円 /kwh) 販 管 費 = 低 圧 販 売 電 力 量 (kwh/ 年 ) 販 管 費 単 価 ( 円 /kwh) 賃 料 = 月 間 賃 料 ( 円 / 月 ) 12 JEPX 関 連 費 = 使 用 料 など 固 定 額 諸 経 費 = 売 上 額 の1% 計 算 方 法 単 年 度 収 益 営 業 利 益 収 入 合 計 - 支 出 合 計 一 般 電 気 事 業 者 からの 電 気 代 削 減 高 圧 売 電 収 入 (1- 値 引 き 率 ) 電 気 料 金 の 削 減 額 額 + 低 圧 売 電 収 入 (1- 値 引 き 率 ) 買 取 価 格 の 上 乗 せ 地 域 の FIT 電 源 の 買 取 上 乗 せ 額 地 域 の FIT 電 源 調 達 量 (kwh) プレミア 額 ( 再 エネ 促 進 のため) ム 単 価 ( 円 /kwh) 地 域 メリット 計 本 事 業 により 地 域 に 留 まるキャッシ 単 年 度 収 益 + 電 気 料 金 の 削 減 額 + 買 ュの 合 計 取 価 格 の 上 乗 せ 額 44

以 下 の 図 に 地 域 新 電 力 事 業 により 地 域 に 留 まる 資 金 循 環 効 果 を 示 す まず 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 による 市 内 の 発 電 事 業 者 太 陽 光 発 電 世 帯 への 還 元 は 年 間 2 万 円 程 度 となった これは 太 陽 光 発 電 の 設 置 家 庭 1 件 あたり 年 間 2,5 円 に 相 当 する 実 際 には 単 純 に 買 取 額 を 上 乗 せするのではなく 市 内 商 店 街 でのみ 使 えるクーポン 券 と するなど 地 域 への 消 費 に 回 るような 工 夫 の 余 地 がある また 電 力 料 金 の 削 減 額 が 示 すように 需 要 家 の 電 気 代 は 一 般 電 気 事 業 者 と 比 べて 4, 万 円 / 年 以 上 の 削 減 が 可 能 である ただし このうち 公 共 施 設 分 である 3, 万 円 / 年 は 現 在 の PPS への 切 替 でも 達 成 されている 効 果 であるため 純 粋 に 本 事 業 による 効 果 は 年 間 1,~2, 万 円 程 度 となる さらに 新 電 力 事 業 利 益 が 年 間 1,~4, 万 円 程 度 発 生 し これも 地 域 に 留 ま る 新 たなキャッシュフローであり 環 境 モデル 都 市 の 各 種 施 策 などに 活 用 が 可 能 であ る 千 円 14, 地 域 全 体 のコストメリット 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 電 力 料 金 の 削 減 額 新 電 力 事 業 利 益 12, 1, 8, 6, 4, 2, 7,249 126-2,4 1,463 34,264 7,92 2,947 2,564 2,327 2,85 48,844 46,351 43,94 4,149 14,316 18,983 23,685 27,267 3,216 3,82 54,488 51,598 33,183 38,344 3,349 57,514 45,62 3,617 6,676 5,945-2, 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 図 地 域 への 資 金 循 環 効 果 45

高 圧 低 圧 JEPX(FIT) 常 時 BU 不 足 インバランス 高 圧 低 圧 円 /kwh 以 下 に 22 年 時 点 での 収 支 構 造 を 示 す 高 圧 部 門 におよそ 2 円 低 圧 部 門 には 25 円 /kwh で 売 電 する 電 源 のコストは JEPX が 常 時 バックアップより 若 干 安 いため 優 先 的 な 利 用 が 望 ましい なお FIT 電 源 は JEPX 連 動 のため 調 達 価 格 はほぼ 同 程 度 で ある これに 委 託 費 や 諸 経 費 と 託 送 料 金 を 加 えてコストが 計 19~24 円 程 度 となる 計 算 であり 特 に 公 共 施 設 の 割 引 率 が 高 いため 高 圧 需 要 家 へは 原 価 に 近 い 料 金 で 販 売 する 格 好 となっている 3. 25. 2. 15. 1. 5. 2.17 25.96 12.36 13.14 13.9 2.93 4.73 7.78. 販 売 単 価 電 源 調 達 その 他 委 託 費 等 託 送 料 金 図 事 業 のコスト 構 造 46

(2) 家 庭 拡 大 シナリオ( 企 業 連 携 ) 以 下 に 企 業 連 携 により 家 庭 への 販 売 を 拡 大 した 場 合 の 損 益 計 算 結 果 を 示 す 家 庭 への 販 売 収 入 の 増 加 で 利 益 率 が 改 善 し 5 年 目 で5% 以 上 の 営 業 利 益 率 を 達 成 できる そのため 本 事 業 は 早 期 に 規 模 拡 大 することが 重 要 である 表 損 益 計 算 結 果 ( 家 庭 拡 大 シナリオ) 収 入 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 高 圧 売 電 38,824 143,856 157,548 166,675 171,239 175,83 18,367 184,931 189,495 194,59 低 圧 売 電 213,858 328,291 411,567 483,754 557,51 636,76 719,689 85,999 895,635 余 剰 インバランス 売 電 1,71 13,481 12,325 12,745 1,965 11,641 12,616 12,685 12,941 13,373 余 剰 JEPX 売 電 355 228 216 649 411 228 18 342 その 他 ( 委 託 料 など) 売 上 げ 合 計 4,534 371,195 498,519 591,216 666,174 745,143 83,11 917,533 1,8,615 1,13,49 支 出 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 相 対 電 源 調 達 6,287 3,359 5,121 52,966 55,85 72,726 74,37 75,888 77,467 93,115 常 時 BU 調 達 1,55 56,281 77,91 89,614 89,996 1,299 112,5 123,782 124,249 135,24 不 足 インバランス 調 達 3,229 14,281 13,894 13,416 14,81 15,748 15,59 15,641 16,124 15,631 不 足 JEPX 調 達 8,875 124,924 151,983 187,171 22,184 234,727 266,722 299,143 343,439 367,649 託 送 料 金 9,168 96,435 133,251 159,946 182,361 25,45 229,729 255,411 282,88 39,691 業 務 委 託 費 3,565 27,611 35,67 4,64 44,218 47,529 5,875 54,43 57,11 59,758 その 他 865 11,515 17,241 21,48 24,966 28,68 32,557 36,66 4,929 45,365 支 出 合 計 42,538 361,47 479,996 565,161 632,34 74,68 781,75 86,568 941,37 1,26,233 収 支 ( 千 円 ) 単 年 度 収 益 -2,4 9,788 18,522 26,55 33,834 4,464 48,351 56,965 67,39 77,176 累 積 損 益 -2,4 7,784 26,36 52,361 86,195 126,659 175,9 231,975 299,284 376,46 営 業 利 益 率 -4.9% 2.6% 3.7% 4.4% 5.1% 5.4% 5.8% 6.2% 6.7% 7.% 電 力 料 金 の 削 減 額 7,249 35,627 42,874 47,992 51,83 55,659 59,775 64,28 68,417 72,942 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 126 1,463 2,85 2,327 2,564 2,947 3,82 3,216 3,349 3,617 地 域 メリット 計 5,371 46,878 63,482 76,374 88,21 99,69 111,28 124,21 139,75 153,736 千 円 18, 地 域 全 体 のコストメリット 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 電 力 料 金 の 削 減 額 新 電 力 事 業 利 益 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 7,249 126-2,4 1,463 35,627 9,788 2,85 42,874 18,522 2,327 47,992 26,55 2,947 2,564 55,659 51,83 33,834 4,464 3,82 59,775 48,351 3,216 64,28 56,965 3,349 68,417 67,39 3,617 72,942 77,176-2, 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 図 地 域 への 資 金 循 環 効 果 ( 家 庭 拡 大 シナリオ) 47

(3) 民 間 拡 大 シナリオ( 商 工 会 等 連 携 ) 商 店 街 など 低 圧 の 民 間 施 設 に 拡 大 した 場 合 の 結 果 を 以 下 に 示 す 家 庭 拡 大 シナリオ と 比 べると 基 本 シナリオからの 売 上 の 伸 びに 比 べて 利 益 率 の 伸 びが 高 い つまり 民 間 施 設 は 家 庭 よりも 1 件 あたりの 利 益 率 が 高 く 可 能 な 範 囲 で 拡 大 していくことが 望 まれる 表 損 益 計 算 結 果 ( 民 間 拡 大 シナリオ) 収 入 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 高 圧 売 電 38,824 143,856 157,548 166,675 171,239 175,83 18,367 184,931 189,495 194,59 低 圧 売 電 215,724 331,837 416,66 49,1 564,515 645,15 728,834 815,73 95,713 余 剰 インバランス 売 電 1,71 12,377 12,43 12,722 11,548 11,378 12,1 12,643 12,972 13,451 余 剰 JEPX 売 電 355 228 216 649 411 228 18 342 その 他 ( 委 託 料 など) 売 上 げ 合 計 4,534 371,957 52,17 596,232 673,12 752,345 837,983 926,635 1,18,351 1,113,565 支 出 ( 千 円 ) 216 217 218 219 22 221 222 223 224 225 相 対 電 源 調 達 6,287 3,359 5,121 52,966 55,85 72,726 74,37 75,888 77,467 93,115 常 時 BU 調 達 1,55 67,48 77,96 89,62 11,132 111,3 123,132 123,789 135,467 146,177 不 足 インバランス 調 達 3,229 16,32 13,779 13,437 13,88 15,33 16,127 15,682 15,967 16,116 不 足 JEPX 調 達 8,875 112,64 152,442 187,43 211,99 225,318 256,43 299,454 333,911 357,674 託 送 料 金 9,168 96,731 133,812 16,744 183,366 26,226 231,58 256,858 283,624 311,286 業 務 委 託 費 3,565 27,611 35,67 4,64 44,218 47,529 5,875 54,43 57,11 59,758 その 他 865 11,523 17,277 21,458 25,35 28,68 32,635 36,751 41,26 45,466 支 出 合 計 42,538 361,997 48,945 566,294 635,426 77,18 784,178 862,464 944,473 1,29,591 収 支 ( 千 円 ) 単 年 度 収 益 -2,4 9,96 21,226 29,937 37,677 45,237 53,85 64,171 73,877 83,974 累 積 損 益 -2,4 7,957 29,182 59,119 96,796 142,33 195,838 26,9 333,887 417,86 営 業 利 益 率 -4.9% 2.7% 4.2% 5.% 5.6% 6.% 6.4% 6.9% 7.3% 7.5% 電 力 料 金 の 削 減 額 7,249 35,75 43,22 48,22 52,67 55,97 6,125 64,49 68,821 73,362 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 126 1,463 2,85 2,327 2,564 2,947 3,82 3,216 3,349 3,617 地 域 メリット 計 5,371 47,128 66,333 8,467 92,38 14,154 117,12 131,797 146,48 16,953 千 円 18, 地 域 全 体 のコストメリット 買 取 価 格 の 上 乗 せ 額 電 力 料 金 の 削 減 額 新 電 力 事 業 利 益 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 7,249 126-2,4 1,463 35,75 9,96 2,85 43,22 21,226 2,327 48,22 29,937 2,564 52,67 37,677 2,947 55,97 45,237 3,82 6,125 53,85 3,216 64,49 64,171 3,349 68,821 73,877 3,617 73,362 83,974-2, 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 図 地 域 への 資 金 循 環 効 果 ( 民 間 拡 大 シナリオ) 48

5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 5 月 9 月 1 月 円 4-4 キャッシュフロー 計 算 結 果 基 本 シナリオについて 月 単 位 のキャッシュフローを 計 算 した 結 果 借 入 額 と 月 末 現 金 残 高 の 推 移 は 以 下 の 通 りとなった 毎 年 度 の 頭 に 借 入 額 が 増 大 しているのは 電 源 調 達 費 を 先 に 支 払 い 電 気 料 金 の 振 込 が 遅 れるため 1 時 的 に 公 社 が 建 て 替 える 必 要 があ るためである 借 入 額 は 最 大 時 で 6, 万 円 程 度 であり 現 金 残 高 を 下 回 る 場 合 はほ とんどなく 221 年 度 からは 返 済 を 進 めることが 可 能 であると 計 算 された 翌 月 支 出 借 入 累 計 月 末 現 金 残 高 16,, 14,, 12,, 1,, 8,, 6,, 4,, 2,, 216 年 度 217 年 度 218 年 度 219 年 度 22 年 度 221 年 度 222 年 度 223 年 度 224 年 度 225 年 度 図 借 入 額 と 現 金 残 高 の 推 移 また 上 記 の 結 果 にもとづいて 支 払 い 利 息 や 法 人 税 等 を 含 む 損 益 計 算 書 およびキャ ッシュフロー 計 算 書 を 作 成 した 利 息 は 年 間 1 万 円 程 度 発 生 しているが 当 該 融 資 を 地 域 の 金 融 機 関 からの 調 達 と 考 えると 地 域 への 資 金 循 環 に 相 当 するため 適 当 と 考 えられる 一 方 で 法 人 税 が 年 間 1, 万 円 程 度 もあり これは 国 税 として 市 外 へ 流 出 するお 金 である そのため 返 済 原 資 の 状 況 を 見 ながらの 判 断 が 必 要 であるが 地 域 への 事 業 への 投 資 に 回 すなどしてできるだけ 地 域 への 資 金 循 環 を 生 むような 工 夫 が 望 ましい 49

表 損 益 計 算 書 円 216 年 度 217 年 度 218 年 度 219 年 度 22 年 度 221 年 度 222 年 度 223 年 度 224 年 度 225 年 度 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 売 上 げ 4,533,992 337,24,827 433,2,757 491,595,42 535,18,16 581,357,689 631,86,927 684,66,462 742,243,276 85,116,665 支 出 42,537,58 33,112,998 418,885,251 472,612,93 511,422,979 554,9,24 597,94,226 646,262,927 697,18,845 754,171,483 売 上 原 価 41,672,24 32,232,91 44,886,848 456,84,174 492,945,895 533,593,432 575,15,277 62,994,439 669,272,185 723,44,827 販 売 費 管 理 費 865,34 9,88,97 13,998,43 16,527,919 18,477,84 2,496,772 22,798,949 25,268,489 27,98,66 3,73,657 営 業 利 益 -2,3,588 7,91,829 14,315,56 18,983,39 23,685,127 27,267,485 33,182,71 38,343,535 45,62,431 5,945,181 営 業 利 益 率 -4.9% 2.1% 3.3% 3.9% 4.4% 4.7% 5.3% 5.6% 6.1% 6.3% 営 業 外 収 益 ( 利 息 ) -3, -1,2, -1,8, -1,8, -1,8, -1,675, -1,5, -1,5, -1,5, -1,5, 経 常 利 益 -2,33,588 5,891,829 12,515,56 17,183,39 21,885,127 25,592,485 31,682,71 37,293,535 44,12,431 49,895,181 経 常 利 益 率 -5.7% 1.7% 2.9% 3.5% 4.1% 4.4% 5.% 5.4% 5.9% 6.2% 累 積 損 益 -2,33,588 3,588,241 16,13,747 33,287,56 55,172,183 8,764,668 112,447,368 149,74,93 193,753,334 243,648,516 法 人 税 -2,124,4-4,511,84-6,194,583-7,889,588-9,226,91-11,421,614-13,444,319-15,866,481-17,987,213 当 期 純 利 益 -2,33,588 3,767,825 8,3,666 1,988,726 13,995,539 16,366,394 2,261,87 23,849,215 28,145,95 31,97,969 次 に 貸 借 対 照 表 およびキャッシュフロー 計 算 書 を 以 下 に 示 す 自 己 資 本 比 率 は 健 全 性 の 目 安 となる 4% 以 上 を 維 持 しており 概 ね 問 題 ない 水 準 である 表 貸 借 対 照 表 円 216 年 217 年 218 年 219 年 22 年 221 年 222 年 223 年 224 年 225 年 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 資 産 の 部 69,19,425 86,221,11 124,9,87 139,45,592 156,332,558 169,691,179 193,94,392 26,25,246 237,695,762 277,252,337 現 金 預 金 49,426,785 41,841,294 6,649,234 68,556,348 79,37,555 78,681,75 95,55,113 11,53,93 125,78,836 15,21,968 売 掛 金 19,563,64 43,279,87 61,16,636 67,449,244 72,495,3 84,89,43 89,744,279 94,994,343 1,586,926 113,65,369 前 払 費 用 保 証 金 (JEPX 預 託 金 等 ) 2, 1,1, 2,2, 3,4, 4,8, 6,2, 7,8, 9,5, 11,4, 13,4, 負 債 の 部 51,494,13 64,756,865 94,541,968 98,948,963 11,88,39 98,872,618 12,14,743 91,96,382 94,62,948 12,269,555 買 掛 金 1,451,551 2,85,798 28,569,183 31,674,24 33,455,22 39,48,689 41,188,59 43,91,296 45,866,199 52,88,191 未 払 金 1,42,462 2,889,64 3,716,865 4,177,432 4,48,376 4,778,884 5,115,878 5,463,927 5,821,58 6,187,757 未 払 法 人 税 等 1,62,2 2,255,92 3,97,291 3,944,794 4,613,45 5,71,87 6,722,16 7,933,241 8,993,66 未 払 消 費 税 等 借 入 金 4,, 4,, 6,, 6,, 6,, 5,, 5,, 35,, 35,, 35,, 純 資 産 の 部 17,696,412 21,464,237 29,467,93 4,456,629 54,452,168 7,818,562 91,79,649 114,928,864 143,74,814 174,982,782 資 本 金 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 2,, 剰 余 金 -2,33,588 1,464,237 9,467,93 2,456,629 34,452,168 5,818,562 71,79,649 94,928,864 123,74,814 当 期 純 利 益 -2,33,588 3,767,825 8,3,666 1,988,726 13,995,539 16,366,394 2,261,87 23,849,215 28,145,95 31,97,969 負 債 純 資 産 合 計 69,19,425 86,221,11 124,9,87 139,45,592 156,332,558 169,691,179 193,94,392 26,25,246 237,695,762 277,252,337 自 己 資 本 比 率 42% 54% 52% 57% 62% 71% 74% 83% 85% 87% 表 キャッシュフロー 計 算 書 円 216 年 217 年 218 年 219 年 22 年 221 年 222 年 223 年 224 年 225 年 1 年 目 2 年 目 3 年 目 4 年 目 5 年 目 6 年 目 7 年 目 8 年 目 9 年 目 1 年 目 営 業 活 動 によるキャッシュフロー -2,33,588 4,829,827 9,197,584 11,83,98 14,843,41 17,34,645 21,358,849 24,86,568 29,357,31 32,968,334 税 引 前 当 期 利 益 -2,33,588 5,891,829 12,515,56 17,183,39 21,885,127 25,592,485 31,682,71 37,293,535 44,12,431 49,895,181 減 価 償 却 費 支 払 法 人 税 等 -1,62,2-3,317,922-5,353,211-7,42,86-8,557,839-1,323,852-12,432,966-14,655,4-16,926,847 投 資 活 動 によるキャッシュフロー -2, -9, -1,1, -1,2, -1,4, -1,4, -1,6, -1,7, -1,9, -2,, 有 価 証 券 の 取 得 による 支 出 無 形 形 固 定 資 産 の 取 得 預 託 金 (JEPX 取 引 のため) -2, -9, -1,1, -1,2, -1,4, -1,4, -1,6, -1,7, -1,9, -2,, 財 務 活 動 によるキャッシュフロー 6,, 2,, -1,, -15,, 借 入 れによる 収 入 4,, 2,, 3,, 5,, 借 入 金 の 返 済 による 支 出 -4,, -2,, 株 式 の 発 行 による 収 入 ( 資 本 金 ) 2,, 借 入 金 残 高 4,, 4,, 6,, 6,, 6,, 5,, 5,, 35,, 35,, 35,, 現 金 変 動 額 57,496,412 3,929,827 28,97,584 1,63,98 13,443,41 5,634,645 19,758,849 8,16,568 27,457,31 3,968,334 期 末 現 金 57,496,412 61,426,239 89,523,823 1,153,92 113,596,962 119,231,67 138,99,455 147,151,24 174,68,54 25,576,389 フリーキャッシュフロー -2,53,588 3,929,827 8,97,584 1,63,98 13,443,41 15,634,645 19,758,849 23,16,568 27,457,31 3,968,334 支 払 い 法 人 税 等 は 損 益 計 算 書 の 計 上 年 月 と 実 際 に 支 払 うキャッシュフロー 計 算 書 上 の 計 上 年 月 が 異 なる 5

5. 事 業 リスク 分 析 5-1 想 定 されるリスクの 整 理 地 域 新 電 力 事 業 においては 以 下 の 様 な 事 業 リスクが 想 定 される 特 に 先 頭 にしめ した2 点 のように 国 の 制 度 変 更 によるリスクについてはコントロールが 困 難 であるた め 制 度 の 動 向 を 注 視 する 必 要 がある 表 事 業 リスクの 一 覧 リスク 要 因 内 容 確 率 影 響 対 応 策 FITの 回 回 避 可 能 費 用 がJEPXスポット 価 格 大 中 非 FIT 電 源 の 調 達 拡 大 避 可 能 費 用 連 動 になり 仕 入 価 格 が 変 動 且 つ 上 昇 ( 小 ) FIT 電 源 のうまみが 薄 れるこ の 上 昇 とで 地 域 内 の 電 源 が 地 域 外 の 大 手 PPSに 奪 われず 確 保 しやす くなるというメリットもある FIT 買 取 義 固 定 価 格 買 取 制 度 の 買 取 が 送 配 電 事 業 小 中 認 定 期 限 切 れの 太 陽 光 など 非 務 者 の 送 配 者 のみに 限 定 され 地 産 地 消 という 表 ( 小 ) FIT 電 源 の 調 達 拡 大 電 一 元 化 現 が 困 難 に ( 経 済 産 業 省 の 審 議 会 等 では 小 売 電 気 事 業 の 買 取 も 認 める 案 が 提 示 されており 今 後 の 議 論 が 期 待 さ れる) 小 売 電 気 事 代 理 販 売 の 対 応 者 などが FIT 電 源 に 環 小 中 代 理 販 売 を 依 頼 する 企 業 市 民 業 者 の 営 業 境 価 値 がある 旨 を 宣 伝 する 料 金 等 の ( 小 ) 団 体 等 に 対 して 説 明 方 法 などの ガイドライ 虚 偽 の 説 明 をする ことによる 違 反 研 修 をきちんと 行 う ン 違 反 地 域 新 電 力 ホームページ 等 でも 情 報 開 示 をきちんと 行 う JEPXの 需 給 バランスの 崩 れや 原 油 価 格 の 高 騰 中 中 地 域 内 の 電 源 の 掘 り 起 こし 価 格 上 昇 などで 市 場 価 格 が 上 昇 し 収 益 悪 化 ( 小 ) 広 域 連 携 による 新 たな 電 源 確 保 PPS 会 社 の 共 通 リスクである ため 契 約 更 新 のタイミングで 販 売 価 格 の 値 上 げも 可 能 インバラン 需 要 予 測 が 困 難 でありインバランスが 中 小 インバランス 料 金 が 市 場 価 格 連 スの 増 大 増 大 ( 小 ) 動 となるためリスクは 減 少 傾 向 今 後 は 2kW 単 位 の 1 時 間 前 市 場 が 整 備 され 改 善 の 見 込 みがあ る 51

リスク 要 因 内 容 確 率 影 響 対 応 策 競 争 激 化 に 需 要 の 確 保 量 が 少 なく コスト 高 にな 中 中 公 共 施 設 は 自 治 体 からの 購 入 を よる 需 要 家 り 収 益 悪 化 ( 小 ) 優 先 の 獲 得 不 足 特 に 216 年 4 月 から 開 放 される 家 庭 部 地 域 外 の 新 電 力 が 手 を 出 しにく 門 はスイッチングコストが 高 く 解 約 違 い 市 内 小 規 模 以 下 の 需 要 家 を 早 期 約 金 なども 設 定 され 一 度 大 手 電 力 か に 囲 い 込 む ら 切 り 替 えると 再 び 切 り 替 えることが 家 庭 向 けのキャンペーンの 早 期 困 難 な 可 能 性 実 施 広 域 連 携 によりスケールメリッ トの 獲 得 競 争 激 化 に 適 切 な 電 源 種 構 成 ができず 電 力 調 達 コ 小 大 多 少 単 価 が 高 いことを 許 容 する よる 適 切 な ストが 相 対 的 に 上 昇 し 収 益 が 悪 化 ( 中 ) 中 規 模 以 下 の 需 要 家 をメインとす 電 源 獲 得 不 ることで 大 手 新 電 力 と 住 み 分 けを 足 する 影 響 は 対 応 策 を 講 じない 場 合 の 予 測 下 段 の( ) 内 は 対 応 策 を 講 じた 場 合 の 影 響 5-2 感 度 分 析 の 想 定 条 件 上 記 の 事 業 リスクも 考 慮 して 以 下 のようなケースを 想 定 して 損 益 計 算 結 果 への 感 度 分 析 を 行 った 基 本 ケースでは 近 接 性 割 引 のない 市 外 太 陽 光 はプレミアム 買 取 は 無 しとしているが 民 間 企 業 によってはプレミアムを 要 求 する 可 能 性 があるため その 影 響 を 分 析 した また 非 FIT 電 源 の 調 達 が 望 ましいことは 前 述 のとおりである そ こで 外 部 電 源 の 調 達 が 出 来 た 場 合 の 事 業 への 影 響 を 分 析 した ただし これは 利 益 率 改 善 というよりは 市 場 変 動 などの 影 響 を 受 けにくくなるリスク 回 避 的 な 効 果 が 主 で ある そこで 市 場 高 騰 ケースでも 合 わせて 確 認 した また 常 時 バックアップが 比 較 的 割 高 であるが 同 時 同 量 の 達 成 のために 一 定 量 を 調 達 する 想 定 である 仮 に 1 時 間 前 市 場 の 活 用 などで 常 時 バックアップの 調 達 が 不 要 になった 場 合 の 効 果 についても 確 認 した 最 後 に 市 場 価 格 の 高 騰 による 影 響 を 確 認 した ただし 実 際 には 市 場 価 格 が 高 騰 した 場 合 には 燃 料 調 整 費 の 上 昇 や 料 金 改 訂 を 行 うため 今 回 の 試 算 どおりに 収 益 が 悪 化 する 可 能 性 は 低 い 点 には 留 意 が 必 要 である 52

表 定 量 リスク 分 析 の 条 件 設 定 ケース 1. 基 本 2. 市 外 太 陽 光 の フ レミアム 買 取 3. 外 部 電 源 増 4. 常 時 BU なし 5. 市 場 高 騰 5. 市 場 高 騰 + 外 部 電 源 要 素 市 外 電 源 の - +1 円 - - - - フ レミアム 買 取 火 力 等 の 外 部 電 源 - - 1,kW 1 - - 1,kW 1 常 時 BU の - - なし なし - なし 調 達 量 市 場 価 格 - - - - 15% 高 1% 高 高 騰 率 1 昼 間 :15 円 /kwh 夜 間 1 円 /kwh の 非 FIT 電 源 ( 石 炭 火 力 廃 棄 物 発 電 などとして 設 備 利 用 率 7% と 想 定 ) 5-3 感 度 分 析 結 果 感 度 分 析 の 結 果 を 以 下 に 示 す まず 市 外 の 太 陽 光 もプレミアム 買 取 するケース2 では 約 16 万 円 が 発 電 事 業 者 の 収 益 増 となり 地 域 新 電 力 の 収 益 がその 分 減 少 する 結 果 となった そのため 発 電 事 業 者 への 利 益 還 元 によって 得 られるメリット( 地 産 地 消 電 源 のアピール その 他 の 事 業 での 連 携 強 化 )などを 踏 まえるとプレミアム 買 取 は 不 可 能 ではない 次 に 外 部 電 源 を 獲 得 できたケース3の 場 合 利 益 率 が 大 幅 に 改 善 する ただし 常 時 バックアップをゼロとしただけのケース4よりは 利 益 率 が 低 い つまり 今 回 想 定 した 単 価 では 外 部 電 源 自 体 は 市 場 価 格 と 比 較 して 決 して 安 価 とはいえないが 調 整 用 電 源 として 常 時 バックアップを 代 替 できる 場 合 には 効 果 が 大 きいといえる そのた め 将 来 的 に 外 部 電 源 を 調 達 する 際 には 柔 軟 な 調 達 が 可 能 であるかも 重 要 な 判 断 材 料 となる また ケース5で 市 場 高 騰 時 には 利 益 率 が 大 幅 に 低 下 しうることが 確 認 された た だし 実 際 には 市 場 価 格 が 高 騰 した 場 合 には 燃 料 調 整 費 の 上 昇 や 料 金 改 訂 を 行 うため 今 回 の 試 算 どおりに 収 益 が 悪 化 する 可 能 性 は 低 い 点 には 留 意 が 必 要 である また 市 場 高 騰 時 に 外 部 電 源 をもつケース 5 では 利 益 率 の 減 少 幅 が 抑 えられるた め 市 場 高 騰 に 備 えた 電 源 確 保 活 動 は 引 き 続 き 必 要 である ただし 市 場 が 下 落 する 断 面 では 火 力 発 電 等 の 単 価 が 固 定 されると 逆 に 損 失 となる 可 能 性 もあるため 外 部 電 源 との 長 期 契 約 は 回 避 することが 望 ましい これは 市 場 と 単 価 が 連 動 しない 自 社 電 源 の 開 発 についても 同 じような 視 点 での 判 断 が 必 要 である 特 に 火 力 発 電 は 出 力 抑 制 の リスクがあるため 慎 重 な 判 断 が 必 要 である 53

表 感 度 分 析 結 果 一 覧 (22 年 度 ) 1. 基 本 2. 市 外 太 陽 光 の フ レミアム 買 取 3. 外 部 電 源 増 4. 常 時 BU なし 5. 市 場 高 騰 5. 市 場 高 騰 + 外 部 電 源 利 益 率 4.4% 4.3% 5.6% 5.9%.3% 1.6% 単 年 度 収 益 2,37 2,32 3,2 3,14 16 85 ( 万 円 ) 電 気 代 削 減 4,63 4,63 4,63 4,63 4,63 4,63 ( 万 円 ) 買 取 上 乗 せ 26 42 26 26 26 26 ( 万 円 ) 6. 資 金 調 達 計 画 6-1 出 資 金 調 達 計 画 本 節 では 資 金 調 達 における 出 資 金 の 調 達 計 画 について 示 す 資 本 金 は 前 述 のキャ ッシュフロー 計 算 で 確 認 したとおり 2, 万 円 とする まず 生 駒 市 の 出 資 比 率 について 以 下 の 表 のとおり 複 数 案 を 整 理 した 公 益 性 の 確 保 の 観 点 から 公 共 が 重 要 事 項 の 否 決 権 を 保 持 する A B 案 が 望 ましい さらに 民 間 の 柔 軟 性 機 動 性 を 発 揮 することも 考 慮 すると B 案 が 望 ましい 実 際 2-2 節 でも 示 し たとおり 直 近 の 地 域 新 電 力 事 例 での 公 共 の 出 資 比 率 は 低 下 傾 向 にあり 地 元 企 業 な どの 出 資 比 率 が 増 加 している なお 事 業 を 拡 大 ( 増 資 )する 中 で A,C にシフトして いくことも 可 能 である 表 公 共 の 出 資 比 率 の 複 数 案 A 案 B 案 C 案 出 資 額 生 駒 市 5% 以 上 33% 以 上 25% 以 下 ( 出 資 額 2 万 の 例 ) (1 万 円 ~) (66 万 円 ~) (~5 万 円 ) ほか 民 間 企 業 など 49% 以 下 66% 以 下 75% 以 上 特 徴 市 の 影 響 力 = 営 利 主 義 の 抑 止 力 単 独 での 議 決 権 ( 解 重 要 事 項 の 地 元 企 業 など 信 頼 でき 散 権 も 有 り) 否 決 権 る 企 業 であれば 可 市 の 財 政 負 担 やや 大 中 小 市 による 監 査 義 務 * 必 要 必 要 不 要 議 会 への 経 営 状 況 の 報 必 要 不 要 不 要 告 義 務 * 民 間 活 用 度 限 定 的 大 最 大 * 地 方 自 治 法 の 規 程 に 基 づく 自 治 体 が 債 務 保 証 損 失 補 償 を 行 う 場 合 は 原 則 必 要 54

上 記 を 踏 まえた いこまコミュニティサービス( 仮 )の 資 本 構 成 は 以 下 のとおりで ある 生 駒 市 と 運 営 委 託 事 業 者 が 同 程 度 を 出 資 することとし その 他 の 事 業 主 体 の 出 資 状 況 に 応 じて 両 者 の 比 率 は 34%を 下 限 に 下 げる ここで 運 営 委 託 事 業 者 が 重 要 事 項 の 否 決 権 を 持 つ 理 由 として 経 営 部 分 や 需 給 調 整 など 事 業 の 根 幹 を 担 っており 一 定 の 発 言 権 を 持 つことで 経 営 の 安 定 化 を 図 る 必 要 があるためである また 太 陽 光 発 電 の 売 電 や 市 民 向 け 営 業 活 動 を 担 う 関 連 主 体 として 一 般 社 団 法 人 市 民 エネルギ ー 生 駒 が 一 定 割 合 出 資 する 方 向 で 調 整 する 同 法 人 は 市 民 出 資 により 太 陽 光 発 電 事 業 を 運 営 しており 本 事 業 への 出 資 も 間 接 的 な 市 民 出 資 となるため 事 業 のガバナンス を 高 めることが 期 待 される その 他 地 域 企 業 の 候 補 としては 営 業 業 務 請 求 徴 収 業 務 顧 客 対 応 業 務 の 委 託 先 も 資 本 参 画 することで 責 任 ある 対 応 が 期 待 される ここで 出 資 する 各 主 体 は 本 事 業 からの 配 当 ではなく 委 託 業 務 の 受 託 代 理 販 売 手 数 料 の 収 入 電 気 代 の 削 減 自 社 営 業 機 会 の 拡 大 事 業 への 融 資 利 息 太 陽 光 発 電 の 買 取 額 増 加 などの 間 接 的 な 収 益 から 投 資 回 収 を 図 ることが 基 本 である なお 市 民 出 資 は 当 初 は 市 民 エネルギー 生 駒 分 を 想 定 しているが 事 業 の 拡 大 時 に 資 金 調 達 が 必 要 な 場 合 新 たに 市 民 出 資 を 募 り 合 わせて 需 要 家 となってもらう 形 も 可 能 である(インセンティブとして 電 気 代 を 大 幅 割 引 ) 表 資 本 構 成 ( 案 ) 出 資 額 役 割 ( 構 成 比 ) 生 駒 市 7 万 円 (34%~) 営 業 支 援 情 報 共 有 など 運 営 委 託 事 業 者 7 万 円 (34%~) 需 給 調 整 等 の 委 託 業 務 対 応 一 般 社 団 法 人 市 民 エネルギー 生 駒 その 他 地 域 企 業 等 ( 複 数 団 体 可 ) 2 万 円 (5%) 営 業 業 務 対 応 市 民 参 加 4 万 円 (~25%) 委 託 業 務 対 応 など 55

6-2 融 資 調 達 計 画 キャッシュフロー 計 算 の 結 果 以 下 の 断 面 で 融 資 が 必 要 と 想 定 している 実 際 には 個 別 金 融 機 関 との 協 議 が 必 要 であるが いずれも 5 カ 年 程 度 の 比 較 的 長 期 間 での 融 資 を 想 定 している 借 り 換 え 時 には 借 入 規 模 を 縮 小 することで 段 階 的 に 財 政 の 健 全 化 を 図 る 表 融 資 調 達 計 画 時 期 融 資 額 備 考 216 年 11 月 4, 万 円 事 業 開 始 に 伴 う 調 達 218 年 4 月 2, 万 円 事 業 規 模 拡 大 に 伴 う 調 達 221 年 11 月 3, 万 円 4, 万 円 の 返 済 後 の 借 り 換 え 223 年 4 月 5 万 円 2, 万 円 の 返 済 後 の 借 り 換 え 56

7. 経 営 組 織 体 制 7-1 公 社 の 法 人 形 態 いこまコミュニティサービス( 仮 )の 法 人 形 態 としては 以 下 の 複 数 案 が 考 えられる 組 織 運 営 の 柔 軟 性 資 金 調 達 の 多 様 性 および 経 営 の 透 明 性 の 面 で 株 式 会 社 方 式 とす る 合 同 会 社 や 協 同 組 合 は 実 質 的 に 社 員 間 の 合 議 で 事 業 運 営 するため 比 較 的 小 規 模 事 業 向 きの 形 態 である また 非 営 利 であれば 一 般 社 団 / 財 団 法 人 でも 可 能 であるが そ のメリットに 比 べて 基 金 が 前 提 の 運 営 となるなどデメリットが 多 い なお 直 近 の 事 例 はほぼすべてが 株 式 会 社 であり 一 般 社 団 法 人 についても 新 たに 株 式 会 社 の 子 会 社 を 設 立 するなどの 動 きが 出 ているのが 現 状 である 表 公 社 の 法 人 化 形 態 株 式 会 社 合 同 会 社 一 般 社 団 法 人 事 業 協 同 組 合 営 利 出 資 額 比 例 配 分 自 由 所 有 株 主 社 員 なし なし 出 資 者 ( 発 起 1 名 以 上 1 名 以 上 (2 名 以 上 ) (4 名 以 上 ) 人 ) 人 数 権 限 の 配 分 出 資 額 比 例 自 由 ( 社 員 が 平 等 ) 自 由 ( 社 員 が 平 等 ) 自 由 ( 組 合 員 が 平 等 ) 決 算 公 表 必 要 不 要 不 要 不 要 内 部 自 治 法 規 規 制 定 款 自 治 定 款 自 治 定 款 自 治 認 可 不 要 不 要 不 要 必 要 法 人 税 メリット 通 常 どおり 通 常 どおり 通 常 どおり 若 干 あり 備 考 基 金 が 2 年 間 マイ ナスで 解 散 過 半 の 出 資 は 不 可 57

7-2 組 織 運 営 体 制 事 業 規 模 の 拡 大 によって 適 宜 見 直 すものの 当 面 の 組 織 体 制 として 以 下 を 想 定 して いる 意 思 決 定 は 基 本 的 に 株 主 総 会 で 行 う 取 締 役 会 の 設 置 有 無 については 出 資 主 体 の 協 議 によって 決 定 する 株 式 と 取 締 役 所 属 組 織 が 同 一 であれば 意 思 決 定 が 二 重 にな るため 効 率 的 ではないが 取 締 役 会 はメール 等 で 代 用 可 能 という 機 動 性 がある また 社 員 については 当 面 は 雇 用 しない ただし 事 業 が 安 定 拡 大 した 場 合 には 需 給 調 整 業 務 などを 内 部 化 するために 専 任 の 社 員 もしくは 契 約 社 員 パートなどを 地 域 雇 用 する また 本 社 所 在 地 について 当 面 は 専 任 で 常 駐 人 員 を 配 置 することはないため 名 目 上 の 所 在 地 として1 生 駒 市 役 所 2 公 共 施 設 内 の 貸 し 事 務 所 のいずれかとして 賃 料 を 最 小 化 する 株 主 総 会 3~5 名 社 長 1 名 副 社 長 1 名 事 業 部 委 託 業 務 内 管 理 部 委 託 業 務 内 図 組 織 運 営 体 制 ( 各 役 員 名 は 協 議 確 定 後 に 記 載 ) 58

8. 事 業 スケジュール 本 事 業 全 体 の 事 業 実 施 スケジュールは 下 表 のとおりである 平 成 28 年 度 に 生 駒 市 議 会 で 出 資 についての 審 議 を 行 い 決 議 を 受 けて 年 度 内 に 公 社 を 設 立 する また 地 域 新 電 力 事 業 は 生 駒 市 の 公 共 施 設 を 対 象 として 平 成 28 年 度 中 に 供 給 を 開 始 し 順 次 対 象 とする 施 設 を 拡 大 する また 市 域 の 家 庭 や 民 間 企 業 に 対 し ては 平 成 29 年 度 より 供 給 を 開 始 する その 他 のエネルギーマネジメント 事 業 (ネガワット 取 引 事 業 を 含 む)については 平 成 28 年 度 中 を 目 処 に 対 象 施 設 の 蓄 電 池 BEMS の 設 計 施 工 が 終 わった 施 設 を 対 象 に 開 始 する 年 詳 度 細 地 域 新 電 力 事 業 エネルギーマネジメント 事 業 等 H27 ~ H29 供 給 計 画 作 成 契 約 約 款 料 金 メニュー マニュア ル 等 作 成 議 会 承 認 公 社 設 立 事 業 登 録 託 送 供 給 契 約 公 共 施 設 への 供 給 開 始 需 給 管 理 シ ステム CEMS 計 画 需 給 管 理 シ ステム CEMS 設 計 構 築 CEMS 運 用 開 始 太 陽 光 の 導 入 ポテンシャ ル 確 認 導 入 計 画 太 陽 光 発 電 の 設 計 施 工 既 存 電 源 との 調 達 協 議 発 電 施 設 から の 卸 売 契 約 需 要 家 との 小 売 契 約 開 始 導 入 対 象 施 設 の 診 断 導 入 計 画 作 成 対 象 施 設 の 蓄 電 池 BEMS 設 計 施 工 DRアグリ ゲーター 事 業 計 画 電 力 会 社 との 契 約 * 需 要 家 と の 契 約 エネルギーマネジメント 事 業 開 始 ( DRアグリゲーター 事 業 開 始 ) 家 庭 省 エネ 診 断 エコリース 事 業 計 画 実 施 計 画 家 庭 省 エネ 診 断 エコリースの 開 始 H3 H31 家 庭 等 への 供 給 開 始 ( 早 期 化 を 検 討 ) H31 年 度 以 降 も 公 社 は 事 業 範 囲 を 拡 大 HEMSアプリ ケーションの 提 供 開 始 高 速 自 動 DR 実 施 * * 送 配 電 事 業 者 向 けの 高 速 自 動 DRサービスは 電 力 会 社 との 協 議 次 第 1 図 事 業 全 体 の 実 施 スケジュール 59