CO 2 contents 1 2 2 6 3 10
4 14 5 20 6 23 ( 首 都 圏 近 畿 圏 を 対 象 ) ( 首 都 圏 近 郊 緑 地 保 全 法 等 ) ( 古 都 を 対 象 ) ( 古 都 保 存 法 明 日 香 村 特 別 措 置 法 ) 広 域 緑 地 計 画 ( 都 道 府 県 を 対 象 ) 特 別 緑 地 保 全 地 区 緑 地 保 全 地 域 市 民 緑 地 制 度 歴 史 的 風 土 特 別 保 存 地 区 風 致 地 区 生 産 緑 地 地 区 保 存 樹 保 存 樹 林 制 度 自 治 体 独 自 の 条 例 等 に 基 づく 制 度 緑 化 地 域 制 度 緑 化 施 設 整 備 計 画 認 定 制 度 緑 地 協 定 制 度 市 民 緑 地 制 度 ( 人 工 地 盤 型 ) SEGES 1
1 現 在 の 地 球 は 過 去 1400 年 で 最 も 暖 かくなっています この 地 球 規 模 での 気 温 や 海 水 温 が 上 昇 し 氷 河 や 氷 床 が 縮 小 する 現 象 ( 地 球 温 暖 化 )は 平 均 的 な 気 温 の 上 昇 の みならず 異 常 高 温 ( 熱 波 )や 大 雨 干 ばつの 増 加 など のさまざまな 気 候 の 変 化 を 伴 っています 将 来 地 球 の 気 温 はさらに 上 昇 すると 予 想 され 水 生 態 系 食 糧 沿 岸 域 健 康 等 でより 深 刻 な 影 響 が 生 じると 考 えられます 人 間 活 動 によって 増 加 した 主 な 温 室 効 果 ガスには 二 酸 化 炭 素 メタン 一 酸 化 二 窒 素 フロンガスがありま す 二 酸 化 炭 素 は 地 球 温 暖 化 に 及 ぼす 影 響 が 最 も 大 き な 温 室 効 果 ガスです 石 炭 や 石 油 の 消 費 セメントの 生 産 などにより 大 量 の 二 酸 化 炭 素 が 大 気 中 に 放 出 されます また 大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 の 吸 収 源 である 森 林 が 減 少 し ています これらの 結 果 として 大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 は 年 々 増 加 しています 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル(IPCC *1 )の 第 5 次 評 価 報 告 書 によると 21 世 紀 末 の 地 球 の 平 均 気 温 は 20 世 紀 末 に 比 べ 温 室 効 果 ガスの 大 幅 な 排 出 削 減 を 行 った 場 合 は 約 0.3 ~ 1.7 非 常 に 高 い 温 室 効 果 ガス 排 出 量 が 続 いた 場 合 は 約 2.6 ~ 4.8 上 昇 すると 予 測 されて います また 極 端 な 高 温 や 大 雨 の 頻 度 が 増 加 する 可 能 性 が 高 いと 予 測 されています 4.0 2.0 0.0 21004.8 RCP 8.5 RCP 2.6 8.5W/ 2100 2.6W/ 2 4.8 2081-2100 19502100 1950 2000 2050 2100( 年 ) 2005 年 以 降 の 予 測 部 分 は 複 数 の 気 候 予 測 モデルに 基 づく 予 測 データ 1986~2005 年 の 平 均 値 を0.0 とする 黒 の 観 測 部 分 は42 赤 のRCP8.5は39 青 のRCP2.6は32の 気 候 予 測 モデルの 平 均 を 算 出 陰 影 は 個 々のモデルの 年 平 均 値 の 標 準 偏 差 の 範 囲 を 示 す グラデーションは 各 RCPシナリオに 対 して 2081-2100 年 の 平 均 がとる 可 能 性 が 高 い 値 の 範 囲 を 示 す *1 国 連 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル(IPCC:Intergovermental Panel on Climate Change) = 人 為 起 源 による 気 候 変 化 影 響 適 応 及 び 緩 和 方 策 に 関 し 科 学 的 技 術 的 社 会 経 済 学 的 な 見 地 から 包 括 的 な 評 価 を 行 うことを 目 的 として 1988 年 に 世 界 気 象 機 関 (WMO)と 国 連 環 境 計 画 (UNEP)により 設 立 された 組 織 IPCC5 CO 2 76.7% CH 4 14.3% N 2 7.9% HFC PFC 1.1% SF6 CO2 IPCC4 2
*2 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 3 回 締 約 国 会 議 (COP3,1997 年 12 月 )において 先 進 国 の 削 減 目 標 を 定 めた 京 都 議 定 書 *3 が 採 択 され 我 が 国 の 目 標 は 温 室 効 果 ガス 排 出 量 を 2008 年 度 から 2012 年 度 の 第 一 約 束 期 間 に 基 準 年 (1990 年 度 ) 比 で 6% 削 減 と 定 められました これに 基 づき 2005 年 4 月 には 京 都 議 定 書 目 標 達 成 計 画 を 閣 議 決 定 しました(その 後 2008 年 3 月 に 全 改 定 ) COP15(2009 年 12 月 )でまとめられた コペンハー ゲン 合 意 に 関 しては 我 が 国 は 同 合 意 に 賛 同 する 意 志 を 表 明 し 2020 年 の 排 出 削 減 目 標 として 90 年 比 で 25% 削 減 ただし すべての 主 要 国 による 公 平 かつ 実 効 性 のある 国 際 枠 組 みの 構 築 及 び 意 欲 的 な 目 標 の 合 意 を 前 提 とする との 内 容 を 提 出 しました COP17(2011 年 11 ~ 12 月 )では 法 的 文 書 を 作 成 するための 新 しいプロセスである 強 化 された 行 動 の ためのダーバン プラットフォーム 特 別 作 業 部 会 (ADP) を 立 ち 上 げ 遅 くとも 2015 年 中 に 作 業 を 終 えて 議 定 書 法 的 文 書 または 法 的 効 力 を 有 する 合 意 成 果 を 2020 年 か ら 発 効 させ 実 施 に 移 すとの 道 筋 に 合 意 しました 京 都 議 定 書 については 第 二 約 束 期 間 の 設 定 に 向 けた 合 意 が 採 択 されましたが 我 が 国 を 含 むいくつかの 国 は 第 二 約 束 期 間 には 参 加 しないことを 明 らかにし そのような 立 場 を 反 映 した 成 果 文 書 が 採 択 されました また 土 地 利 用 土 地 利 用 変 化 及 び 林 業 部 門 (LULUCF)については 各 国 の 状 況 を 反 映 した 算 定 方 法 である 参 照 レベル 方 式 が 適 用 されることとなりました COP18(2012 年 11 月 ~ 12 月 ) 及 び 京 都 議 定 書 第 8 回 締 約 国 会 合 (CMP8)では 第 二 約 束 期 間 設 定 のため の 議 定 書 の 改 正 について 同 期 間 中 の 各 国 の 排 出 抑 制 及 び 削 減 に 関 する 約 束 が 記 載 された 附 属 書 Bを 含 む 改 正 案 が 成 果 文 書 として 採 択 され 第 二 約 束 期 間 の 長 さも 8 年 (2013 ~ 2020 年 )とし 2014 年 までに 各 国 の 約 束 の 野 心 の 引 き 上 げに 関 する 検 討 の 機 会 を 設 けること 等 が 決 定 されました 第 二 約 束 期 間 に 参 加 しないという 我 が 国 の 立 場 は 改 正 された 附 属 書 B に 反 映 され 同 じく 不 参 加 の 欧 州 諸 国 等 とともに 第 一 約 束 期 間 から 繰 り 越 された 余 剰 排 出 枠 (AAU)を 購 入 しないことを 宣 言 しました また 京 都 議 定 書 における LULUCF の 取 り 扱 いについ ては 第 二 約 束 期 間 に 参 加 しない 国 も 含 め 第 二 約 束 期 間 におけるルールに 従 い 算 定 報 告 を 行 うこととなりました COP19(2013 年 11 月 )では 我 が 国 は 2020 年 の 削 減 目 標 について 2005 年 比 3.8% 減 とすること 及 び 美 しい 星 に 向 けた 行 動 Action for Cool Earth :ACE (エース) に 取 り 組 むことを 表 明 しました 主 に 技 術 革 新 日 本 の 低 炭 素 技 術 の 世 界 への 応 用 等 に 取 り 組 むこ ととなりました 2014 年 4 月 には 我 が 国 の 第 一 約 束 期 間 の 削 減 実 績 として 8.4% が 見 込 まれると 発 表 されました 126,100 1990 127,800 1.4 2008 年 度 から2012 年 度 の 京 都 議 定 書 第 一 約 束 期 間 中 の5カ 年 平 均 の 総 排 出 量 は 12 億 7,800 万 トンであり 基 準 年 度 比 で1.4%の 増 加 となりましたが これに 森 林 等 吸 収 源 及 び 京 都 メカニズムクレジットを 加 味 すると 5カ 年 平 均 で 基 準 年 比 8.4% 減 となり 我 が 国 は 京 都 議 定 書 の 目 標 ( 基 準 年 比 6% 減 )を 達 成 することとなります このうち 都 市 緑 化 等 による 植 生 回 復 による 吸 収 源 対 策 は 約 100 万 トンを 計 上 しています 2012 *2 気 候 変 動 に 関 する 国 際 連 合 枠 組 条 約 ( 気 候 変 動 枠 組 条 約 ) United Nations Framework Convention on Climate Change 地 球 温 暖 化 問 題 に 対 する 国 際 的 な 枠 組 みを 設 定 した 条 約 大 気 中 の 温 室 効 果 ガス の 濃 度 を 安 定 化 させることを 究 極 の 目 的 としている 締 約 国 は 地 球 の 気 候 の 変 動 及 びその 悪 影 響 が 人 類 の 共 通 の 関 心 事 であることを 確 認 し 人 間 活 動 が 大 気 中 の 温 室 効 果 ガスの 濃 度 を 著 しく 増 加 させていること その 増 加 が 自 然 の 温 室 効 果 を 増 大 させていることなどを 憂 慮 し これらに 対 処 するために 必 要 な 措 置 を 講 ずることなどが 定 められている *3 京 都 議 定 書 (Kyoto Protocol) 2008-2012 5 気 候 変 動 枠 組 条 約 に 基 づき 1997 年 に 京 都 で 開 催 された 第 3 回 締 約 国 会 議 (COP3)において 締 結 された 議 定 書 先 進 国 の 拘 束 力 ある 温 室 効 果 ガス 削 減 目 標 を 規 定 している 我 が 国 の 第 一 約 束 期 間 (2008 年 ~ 2012 年 )における 削 減 目 標 は 1990 年 比 で 6% 削 減 となっている - 115,530-8.4 4,870 4,770 3.9 100 1 7,400 5.9 CO 2 3
1. 我 が 国 では 気 候 変 動 枠 組 条 約 並 びに 京 都 議 定 書 等 に 基 づき 京 都 議 定 書 第 3 条 第 4 項 の 吸 収 源 活 動 の 一 つとして 植 生 回 復 を 選 択 し 1 都 市 公 園 2 道 路 緑 地 3 港 湾 緑 地 4 下 水 道 処 理 施 設 における 外 構 緑 地 5 緑 化 施 設 整 備 計 画 認 定 緑 地 6 河 川 砂 防 緑 地 7 官 庁 施 設 外 構 緑 地 8 公 的 賃 貸 住 宅 構 内 緑 地 の 8 種 類 の 施 設 緑 地 について 温 室 効 果 ガスの 吸 収 量 を 5 つの 炭 素 プール( 地 上 及 び 地 下 バイオマス 枯 死 木 リタ- 土 壌 ) 毎 に 把 握 し 気 候 変 動 枠 組 条 約 事 務 局 に 毎 年 報 告 してい ます 第 一 約 束 期 間 (2008 年 ~ 2012 年 )においては 約 100 万 トン- CO2 の 吸 収 量 を 実 績 として 報 告 しました 京 都 議 定 書 第 二 約 束 期 間 (2013 年 ~ 2020 年 )におい ても 引 き 続 き 条 約 事 務 局 へ 毎 年 吸 収 量 を 報 告 すること になっています 京 都 議 定 書 第 3 条 3 項 4 項 及 び 京 都 議 定 書 の 主 LULUCF *4 において 規 定 されている6 つの 土 地 利 用 区 分 要 な 運 用 ルールであるマラケシュ 合 意 により 京 都 議 定 ( 森 林 農 地 草 地 湿 地 開 発 地 その 他 )のうち 書 第 一 約 束 期 間 において 排 出 量 吸 収 量 報 告 の 対 象 主 に 開 発 地 で 行 われる 活 動 として 整 理 されています となる 活 動 として 以 下 の 7 つの 活 動 が 規 定 されています *4 Good Practice Guidance for land Use 土 地 利 用 土 地 利 用 変 化 及 び 林 業 に 関 するグッド プラクティス ガイダンス 第 3 条 4 項 活 動 のうち 我 が 国 は 植 生 回 復 と 森 林 マラケシュ 合 意 を 受 けて 選 択 可 能 となった 植 生 回 復 等 の4つの 吸 収 源 活 動 を 含 むLULUCF 分 野 における 気 候 変 動 枠 組 条 約 のインベントリ 作 成 及 び 京 都 議 定 書 に 基 づき 義 務 づけられた 経 営 を 選 択 しています 植 生 回 復 の 対 象 地 は GPG- 補 足 的 情 報 の 報 告 方 法 を 定 めた 指 針 2006 0.05ha 199011 1990 19891231 1990 2012=500 京 都 議 定 書 を 批 准 した 先 進 国 は 温 室 効 果 ガス 排 出 吸 収 量 を 気 候 変 動 枠 組 条 約 及 び 京 都 議 定 書 に 基 づく 報 告 を 行 うこととなります 吸 収 源 分 野 では 1 京 都 議 定 書 の 下 での LULUCF 活 動 に 伴 う 炭 素 ストック 変 化 量 2 石 灰 施 与 による 炭 素 排 出 3バイオマス 燃 料 による 炭 素 排 出 の 3 つの 事 項 についての 様 式 と その 算 定 根 拠 の 資 料 を 提 出 する 必 要 があります 平 成 19 年 度 から GPG -LULUCF 等 の 算 定 方 式 を 活 用 し 都 市 緑 化 等 による 吸 収 量 を 気 候 変 動 枠 組 条 約 事 務 局 へ 報 告 しています 5 4
日本が報告する植生回復活動の内容 都市公園 道路緑地 国営昭和記念公園 港湾緑地 緑化施設整備計画認定緑地 高島通り 東京都板橋区 なんばパークス 大阪府大阪市 辰巳の森海浜公園 東京都江東区 東京都立川市 昭島市 都市緑化 植生回復 による温室効果ガス吸収量の算定 GPG- LULUCF において 気候区分 ごとに排出量 これらを踏まえ ケッペンの気候区分を参考に 我が 吸収量を算定することが推奨されています 全国の 735 国の気候区分を 北海道 冷帯 北海道以外 温帯 公園を対象に樹種構成比を比較した結果 全国的には の 2 区分としました 各炭素プールにおいて 気候区分 広葉樹が 7 割以上を占めるのに対し 北海道では針葉 別に 樹種構成比 が関連する係数 高木 1 本当たり 樹が 5 割以上を占めます また 緑化樹木の地域別出 の年間バイオマス成長量及びリター発生量等 を設定 荷本数においても同様の傾向となります しています 算定の考え方 炭素プール 対象 算定方法 t-c/yr 地上バイオマス 高木の地上部 H=3.0m 地下バイオマス 高木の地下部 H=3.0m リター 落葉落枝 枯死木 枯死した高木 土壌 地表及び地上部の有機物の うち報告の当該年に落下した 都市公園における生体バイオマスの年間バイオマス生長量 = バイオマス成長に伴う炭素ストック 変化量 高木1本あたりの年間バイオマス成長量 高木本数 植生回復面積 単位面積当たり利他ー炭素ストック発生量 リター残存率 により算定 落下した翌年からは 土壌 として計上 管理された公共空間においては 高木が枯死した場合は補植することが一般的なため 見かけ上枯死木が発生しないものとしている 落葉 落枝及び枯死根を除く 吸収量の算定に必要な単位面積当たりの吸収量を設定し 土壌の炭素ストック変化量について計上 都市公園における年間バイオマス成長量 都市公園におけるリターの年間炭素蓄積量 北海道 0.0098t-C/本=35.9kg-CO2/本 北海道 0.0882t-C/ha 323.4kg-Co2/ha 全 国 0.0105t-C/本=38.5kg-CO2/本 全 国 0.0594t-C/ha 217.8kg-Co2/ha 都市公園における土壌の年間炭素ストック変化量 1.2t-C/ha 4.4t-CO2/ha 日本が報告した植生回復活動の算定結果 2014年4月報告 項目 植生回復全体 1990 2012 2012-1990 [Gg-CO2] [Gg-C] [Gg-CO2] [Gg-C] [Gg-CO2] -77.82 21.22-1,161.85 316.87-1,084.03 [Gg-C] 295.64 凡例 CO2 排出 吸収 吸収 排出 C 5