目 次 Ⅰ 労 働 者 派 遣 事 業 の 許 可 制 への 一 本 化 2 Ⅱ 労 働 者 派 遣 の 期 間 制 限 の 見 直 し 4 Ⅲ キャリアアップ 措 置 14 Ⅳ 均 衡 待 遇 の 推 進 17 Ⅴ 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 19 Ⅵ その 他 の 内 容 20-1



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平 成 27 年 労 働 者 派 遣 法 改 正 法 の 概 要 ~ 平 成 27 年 9 月 30 日 施 行 ~ 厚 生 労 働 省 都 道 府 県 労 働 局 PL271029 派 需 01

目 次 Ⅰ 労 働 者 派 遣 事 業 の 許 可 制 への 一 本 化 2 Ⅱ 労 働 者 派 遣 の 期 間 制 限 の 見 直 し 4 Ⅲ キャリアアップ 措 置 14 Ⅳ 均 衡 待 遇 の 推 進 17 Ⅴ 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 19 Ⅵ その 他 の 内 容 20-1 -

Ⅰ 労 働 者 派 遣 事 業 の 許 可 制 への 一 本 化 施 行 日 ( 平 成 27 年 9 月 30 日 ) 以 降 特 定 労 働 者 派 遣 事 業 と 一 般 労 働 者 派 遣 事 業 の 区 別 は 廃 止 され すべての 労 働 者 派 遣 事 業 は 新 たな 許 可 基 準 に 基 づく 許 可 制 となります 経 過 措 置 施 行 日 時 点 で 届 出 により 特 定 労 働 者 派 遣 事 業 を 営 んでいる 方 平 成 30 年 9 月 29 日 まで 許 可 を 得 ることなく 引 き 続 き その 事 業 の 派 遣 労 働 者 が 常 時 雇 用 される 労 働 者 のみである 労 働 者 派 遣 事 業 ( 改 正 前 の 特 定 労 働 者 派 遣 事 業 に 相 当 )を 営 むことが 可 能 です 施 行 日 時 点 で 許 可 を 得 て 一 般 労 働 者 派 遣 事 業 を 営 んでいる 方 現 在 の 許 可 の 有 効 期 間 内 は その 許 可 のままで 引 き 続 き 労 働 者 派 遣 事 業 を 営 むことが 可 能 です 施 行 日 前 に 許 可 更 新 の 申 請 を 行 った 方 施 行 日 前 にした 許 可 更 新 の 申 請 で 施 行 日 時 点 でまだ 決 定 がなされていない ものは 改 正 後 の 法 律 に 基 づく 申 請 として 扱 われるため 施 行 日 後 に 改 めて 申 請 を 行 う 必 要 はありません 新 たな 許 可 基 準 ( 下 線 部 分 が 新 たに 追 加 されたもの) 専 ら 労 働 者 派 遣 の 役 務 を 特 定 の 者 に 提 供 することを 目 的 として 行 われるものでないこと 派 遣 労 働 者 に 係 る 雇 用 管 理 を 適 正 に 行 うに 足 りる 能 力 を 有 するものとして 次 に 掲 げる 基 準 に 適 合 するものであること 派 遣 労 働 者 のキャリア 形 成 支 援 制 度 を 有 すること ( p.3) 教 育 訓 練 等 の 情 報 を 管 理 した 資 料 を 労 働 契 約 終 了 後 3 年 間 は 保 存 していること 無 期 雇 用 派 遣 労 働 者 を 労 働 者 派 遣 契 約 の 終 了 のみを 理 由 として 解 雇 できる 旨 の 規 定 がない こと また 有 期 雇 用 派 遣 労 働 者 についても 労 働 者 派 遣 契 約 の 終 了 時 に 労 働 契 約 が 存 続 し ている 派 遣 労 働 者 については 労 働 者 派 遣 契 約 の 終 了 のみを 理 由 として 解 雇 できる 旨 の 規 定 がないこと 労 働 契 約 期 間 内 に 労 働 者 派 遣 契 約 が 終 了 した 派 遣 労 働 者 について 次 の 派 遣 先 を 見 つけら れない 等 使 用 者 の 責 に 帰 すべき 事 由 により 休 業 させた 場 合 には 労 働 基 準 法 第 26 条 に 基 づく 手 当 を 支 払 う 旨 の 規 定 があること 派 遣 労 働 者 に 対 して 労 働 安 全 衛 生 法 第 59 条 に 基 づき 実 施 が 義 務 付 けられている 安 全 衛 生 教 育 の 実 施 体 制 を 整 備 していること ( 次 ページに 続 く) - 2 -

雇 用 安 定 措 置 の 義 務 を 免 れることを 目 的 とした 行 為 を 行 っており 都 道 府 県 労 働 局 から 指 導 され それを 是 正 していない 者 ではないこと 個 人 情 報 を 適 正 に 管 理 し 派 遣 労 働 者 等 の 秘 密 を 守 るために 必 要 な 措 置 が 講 じられていること 事 業 を 的 確 に 遂 行 するに 足 りる 能 力 を 有 するものであること 資 産 の 総 額 から 負 債 の 総 額 を 控 除 した 額 ( 基 準 資 産 額 )が 2,000 万 円 事 業 所 数 以 上 現 預 金 額 が 1,500 万 円 事 業 所 数 以 上 であること 小 規 模 派 遣 元 事 業 主 の 暫 定 的 な 配 慮 措 置 1つの 事 業 所 のみを 有 し 常 時 雇 用 している 派 遣 労 働 者 が 10 人 以 下 である 中 小 企 業 事 業 主 当 分 の 間 基 準 資 産 額 :1,000 万 円 現 預 金 額 :800 万 円 1つの 事 業 所 のみを 有 し 常 時 雇 用 している 派 遣 労 働 者 が5 人 以 下 である 中 小 企 業 事 業 主 平 成 30 年 9 月 29 日 までの 間 基 準 資 産 額 :500 万 円 現 預 金 額 :400 万 円 事 業 所 の 面 積 がおおむね 20 m2 以 上 であること 等 キャリア 形 成 支 援 制 度 1 派 遣 労 働 者 のキャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 の 実 施 計 画 を 定 め ていること 教 育 訓 練 計 画 の 内 容 1 実 施 する 教 育 訓 練 がその 雇 用 する 全 ての 派 遣 労 働 者 を 対 象 としたものであること 2 実 施 する 教 育 訓 練 が 有 給 かつ 無 償 で 行 われるものであること (4の 時 間 数 に 留 意 ) 3 実 施 する 教 育 訓 練 が 派 遣 労 働 者 のキャリアアップに 資 する 内 容 のものであること (キャリアアップに 資 すると 考 える 理 由 については 提 出 する 計 画 に 記 載 が 必 要 ) 4 派 遣 労 働 者 として 雇 用 するに 当 たり 実 施 する 教 育 訓 練 ( 入 職 時 の 教 育 訓 練 )が 含 まれ たものであること 5 無 期 雇 用 派 遣 労 働 者 に 対 して 実 施 する 教 育 訓 練 は 長 期 的 なキャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 内 容 のものであること 2 キャリア コンサルティングの 相 談 窓 口 を 設 置 していること 1 相 談 窓 口 には 担 当 者 (キャリア コンサルティングの 知 見 を 有 する 者 )が 配 置 されて いること 2 相 談 窓 口 は 雇 用 する 全 ての 派 遣 労 働 者 が 利 用 できること 3 希 望 する 全 ての 派 遣 労 働 者 がキャリア コンサルティングを 受 けられること 3 キャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 派 遣 先 の 提 供 を 行 う 手 続 が 規 定 されていること 派 遣 労 働 者 のキャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 派 遣 先 の 提 供 のための 事 務 手 引 マニュアル 等 が 整 備 されていること 4 教 育 訓 練 の 時 期 頻 度 時 間 数 等 1 派 遣 労 働 者 全 員 に 対 して 入 職 時 の 教 育 訓 練 は 必 須 であること キャリアの 節 目 などの 一 定 の 期 間 ごとにキャリアパスに 応 じた 研 修 等 が 用 意 されていること 2 実 施 時 間 数 については フルタイムで1 年 以 上 の 雇 用 見 込 みの 派 遣 労 働 者 一 人 当 たり 毎 年 概 ね8 時 間 以 上 の 教 育 訓 練 の 機 会 を 提 供 すること 3 派 遣 元 事 業 主 は 上 記 の 教 育 訓 練 計 画 の 実 施 に 当 たって 教 育 訓 練 を 適 切 に 受 講 できるよ うに 就 業 時 間 等 に 配 慮 しなければならないこと - 3 -

Ⅱ 労 働 者 派 遣 の 期 間 制 限 の 見 直 し 改 正 前 の いわゆる 26 業 務 への 労 働 者 派 遣 には 期 間 制 限 を 設 けない 仕 組 み が 見 直 され 施 行 日 以 後 に 締 結 された 労 働 者 派 遣 契 約 に 基 づく 労 働 者 派 遣 には す べての 業 務 で 次 の2つの 期 間 制 限 が 適 用 されます 派 遣 先 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 派 遣 先 の 同 一 の 事 業 所 に 対 し 派 遣 できる 期 間 ( 派 遣 可 能 期 間 )は 原 則 3 年 が 限 度 となります 派 遣 先 が3 年 を 超 えて 派 遣 を 受 け 入 れようとする 場 合 は 派 遣 先 の 事 業 所 の 過 半 数 労 働 組 合 等 からの 意 見 を 聴 く 必 要 があります ( p.7) 派 遣 開 始 A 事 業 所 3 年 3 3 年 年 経 B 過 後 C D E F G G H 意 見 聴 取 延 長 可 能 3 年 施 行 日 以 後 最 初 に 新 たな 期 間 制 限 の 対 象 となる 労 働 者 派 遣 を 行 った 日 が 3 年 の 派 遣 可 能 期 間 の 起 算 日 となります それ 以 降 3 年 までの 間 に 派 遣 労 働 者 が 交 替 したり 他 の 労 働 者 派 遣 契 約 に 基 づ く 労 働 者 派 遣 を 始 めた 場 合 でも 派 遣 可 能 期 間 の 起 算 日 は 変 わりません (したが って 派 遣 可 能 期 間 の 途 中 から 開 始 した 労 働 者 派 遣 の 期 間 は 原 則 その 派 遣 可 能 期 間 の 終 了 までとなります ) 派 遣 可 能 期 間 を 延 長 した 場 合 でも 個 人 単 位 の 期 間 制 限 を 超 えて 同 一 の 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 を 引 き 続 き 同 一 の 組 織 単 位 に 派 遣 することはできません ( p.5) - 4 -

派 遣 労 働 者 個 人 単 位 の 期 間 制 限 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 派 遣 先 の 事 業 所 における 同 一 の 組 織 単 位 に 対 し 派 遣 でき る 期 間 は 3 年 が 限 度 となります 経 営 企 画 課 派 遣 開 始 3 年 3 年 3 年 A 課 が 異 なれば 経 過 同 じ 人 の 派 遣 OK 後 庶 務 課 一 係 A 同 じ 人 について 3 年 を 超 えて 同 じ 課 への 庶 務 課 二 係 意 見 聴 取 延 長 可 能 派 遣 は B 別 の 人 の 場 合 同 じ 課 への 派 遣 OK 組 織 単 位 を 変 えれば 同 一 の 事 業 所 に 引 き 続 き 同 一 の 派 遣 労 働 者 を(3 年 を 限 度 として) 派 遣 することができますが 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 による 派 遣 可 能 期 間 が 延 長 されていることが 前 提 となります (この 場 合 でも 派 遣 先 は 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 指 名 するなどの 特 定 目 的 行 為 を 行 わないようにする 必 要 があります ) 派 遣 労 働 者 の 従 事 する 業 務 が 変 わっても 同 一 の 組 織 単 位 内 である 場 合 は 派 遣 期 間 は 通 算 されます 事 業 所 組 織 単 位 の 定 義 事 業 所 組 織 単 位 工 場 事 務 所 店 舗 等 場 所 的 に 独 立 していること 経 営 の 単 位 として 人 事 経 理 指 導 監 督 働 き 方 などがある 程 度 独 立 していること 施 設 として 一 定 期 間 継 続 するものであること などの 観 点 から 実 態 に 即 して 判 断 されます 雇 用 保 険 の 適 用 事 業 所 に 関 する 考 え 方 と 基 本 的 には 同 一 です いわゆる 課 や グループ など 業 務 としての 類 似 性 関 連 性 があり 組 織 の 長 が 業 務 配 分 労 務 管 理 上 の 指 揮 監 督 権 限 を 有 する ものとして 実 態 に 即 して 判 断 されます - 5 -

期 間 制 限 の 例 外 次 に 掲 げる 場 合 は 例 外 として 期 間 制 限 がかかりません 派 遣 元 事 業 主 に 無 期 雇 用 される 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 場 合 60 歳 以 上 の 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 場 合 終 期 が 明 確 な 有 期 プロジェクト 業 務 に 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 場 合 日 数 限 定 業 務 (1か 月 の 勤 務 日 数 が 通 常 の 労 働 者 の 半 分 以 下 かつ 10 日 以 下 であるもの)に 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 場 合 産 前 産 後 休 業 育 児 休 業 介 護 休 業 等 を 取 得 する 労 働 者 の 業 務 に 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 場 合 いわゆる クーリング 期 間 について 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 個 人 単 位 の 期 間 制 限 の 両 方 に いわゆる クーリング 期 間 の 考 え 方 が 設 けられます 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 派 遣 先 の 事 業 所 ごとの 業 務 について 労 働 者 派 遣 の 終 了 後 に 再 び 派 遣 する 場 合 派 遣 終 了 と 次 の 派 遣 開 始 の 間 の 期 間 が3か 月 を 超 えないときは 労 働 者 派 遣 は 継 続 しているものとみなされます 個 人 単 位 の 期 間 制 限 派 遣 先 の 事 業 所 における 同 一 の 組 織 単 位 ごとの 業 務 について 労 働 者 派 遣 の 終 了 後 に 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 再 び 派 遣 する 場 合 派 遣 終 了 と 次 の 派 遣 開 始 の 間 の 期 間 が3か 月 を 超 えないときは 労 働 者 派 遣 は 継 続 しているものとみなされます! 派 遣 元 事 業 主 が 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 派 遣 先 の 同 一 の 組 織 単 位 の 業 務 に 継 続 して3 年 間 派 遣 した 後 本 人 が 希 望 しないにもかかわらず クーリ ング 期 間 を 空 けて 再 びその 組 織 単 位 の 業 務 に 派 遣 することは 派 遣 労 働 者 のキャリアアップの 観 点 から 望 ましくありません! 派 遣 先 が 事 業 所 で3 年 間 派 遣 を 受 入 れた 後 派 遣 可 能 期 間 の 延 長 手 続 を 回 避 することを 目 的 として クーリング 期 間 を 空 けて 派 遣 の 受 入 れ を 再 開 するような 実 質 的 に 派 遣 の 受 入 れを 継 続 する 行 為 は 法 の 趣 旨 に 反 するものとして 指 導 等 の 対 象 となります - 6 -

経 過 措 置 施 行 日 時 点 で 既 に 締 結 されている 労 働 者 派 遣 契 約 については その 契 約 に 基 づ く 労 働 者 派 遣 がいつ 開 始 されるかにかかわらず 改 正 前 の 法 律 の 期 間 制 限 が 適 用 されます 施 行 日 (H27.9.30) ここまで 旧 法 が 適 用 派 遣 契 約 締 結 3 年 派 遣 契 約 締 結 派 遣 開 始 3 年 ただし 派 遣 契 約 締 結 から 派 遣 開 始 までにあまりにも 期 間 が 空 いている 場 合 は 脱 法 行 為 と 認 定 される 可 能 性 があります 過 半 数 労 働 組 合 等 への 意 見 聴 取 手 続 派 遣 先 は 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 による3 年 の 派 遣 可 能 期 間 を 延 長 しようとする 場 合 その 事 業 所 の 過 半 数 労 働 組 合 等 ( 過 半 数 労 働 組 合 または 過 半 数 代 表 者 )から の 意 見 を 聴 く 必 要 があります 意 見 を 聴 いた 結 果 過 半 数 労 働 組 合 等 から 異 議 があった 場 合 には 派 遣 先 は 対 応 方 針 等 を 説 明 する 義 務 があります これは 労 使 自 治 の 考 え 方 に 基 づき 派 遣 労 働 者 の 受 入 れについて 派 遣 先 事 業 所 内 で 実 質 的 な 話 合 いができる 仕 組 みを 構 築 する ことが 目 的 であり 派 遣 先 は 意 見 聴 取 や 対 応 方 針 等 の 説 明 を 誠 実 に 行 うよう 努 め なければなりません また 最 初 の 派 遣 労 働 者 の 受 入 れの 際 には 派 遣 先 は 過 半 数 労 働 組 合 等 に 受 入 れの 方 針 を 説 明 することが 望 まれます - 7 -

意 見 聴 取 の 流 れ 2 年 11 か 月 3 年 過 半 数 異 議 3 派 遣 可 能 期 間 の 労 働 組 合 等 延 長 (3 年 以 内 ) 派 遣 開 始 派 遣 先 1 意 見 聴 取 2 対 応 方 針 等 の 説 明 書 面 通 知 データ 提 供 書 面 の 保 存 周 知 1 意 見 聴 取 派 遣 先 は 事 業 所 単 位 の 期 間 制 限 の 抵 触 日 の1か 月 前 までに 事 業 所 の 過 半 数 労 働 組 合 等 からの 意 見 を 聴 きます ただし 過 半 数 労 働 組 合 等 に 十 分 な 考 慮 期 間 を 設 けなければなりません 派 遣 先 が 意 見 を 聴 く 際 は 次 の 事 項 を 書 面 で 通 知 しなければなりません 派 遣 可 能 期 間 を 延 長 しようとする 事 業 所 延 長 しようとする 期 間 派 遣 先 が 意 見 を 聴 く 際 は 事 業 所 の 派 遣 労 働 者 の 受 入 れの 開 始 以 来 の 派 遣 労 働 者 数 や 派 遣 先 が 無 期 雇 用 する 労 働 者 数 の 推 移 等 の 過 半 数 労 働 組 合 等 が 意 見 を 述 べる 参 考 になる 資 料 を 提 供 しなければなりません また 過 半 数 労 働 組 合 等 が 希 望 する 場 合 は 部 署 ごとの 派 遣 労 働 者 の 数 個 々 の 派 遣 労 働 者 の 受 入 期 間 等 の 情 報 を 提 供 することが 望 まれます 派 遣 先 は 意 見 を 聴 いた 後 次 の 事 項 を 書 面 に 記 載 し 延 長 しようとする 派 遣 可 能 期 間 の 終 了 後 3 年 間 保 存 し また 事 業 所 の 労 働 者 に 周 知 しなければなりません 意 見 を 聴 いた 過 半 数 労 働 組 合 の 名 称 または 過 半 数 代 表 者 の 氏 名 過 半 数 労 働 組 合 等 に 書 面 通 知 した 日 及 び 通 知 した 事 項 意 見 を 聴 いた 日 及 び 意 見 の 内 容 意 見 を 聴 いて 延 長 する 期 間 を 変 更 したときは その 変 更 した 期 間 - 8 -

2 対 応 方 針 等 の 説 明 派 遣 先 は 意 見 を 聴 いた 過 半 数 労 働 組 合 等 が 異 議 を 述 べたときは 延 長 しようと する 派 遣 可 能 期 間 の 終 了 日 までに 次 の 事 項 について 説 明 しなければなりません 派 遣 可 能 期 間 の 延 長 の 理 由 及 び 延 長 の 期 間 異 議 への 対 応 方 針 派 遣 先 は 説 明 した 日 及 び 内 容 を 書 面 に 記 載 し 延 長 しようとする 派 遣 可 能 期 間 の 終 了 後 3 年 間 保 存 し また 事 業 所 の 労 働 者 に 周 知 しなければなりません! 意 見 聴 取 手 続 において 過 半 数 労 働 組 合 等 から 異 議 が 述 べられた 場 合 派 遣 先 は 十 分 その 意 見 を 尊 重 するよう 努 めなければなりません また 当 該 意 見 への 対 応 方 針 等 を 説 明 するに 当 たっては 当 該 意 見 を 勘 案 して 労 働 者 派 遣 の 役 務 の 提 供 の 受 入 れについて 再 検 討 を 加 えるこ と 等 により 過 半 数 労 働 組 合 等 の 意 見 を 十 分 に 尊 重 するよう 努 めなけれ ばなりません! 2 回 目 以 降 の 延 長 に 係 る 意 見 聴 取 において 再 度 異 議 が 述 べられた 場 合 については 当 該 意 見 を 十 分 に 尊 重 し 受 入 れ 人 数 の 削 減 等 の 対 応 方 針 を 採 ることを 検 討 し その 結 論 をより 一 層 丁 寧 に 説 明 しなければなり ません 3 派 遣 可 能 期 間 の 延 長 派 遣 可 能 期 間 を 延 長 できるのは3 年 間 までです 延 長 した 派 遣 可 能 期 間 を 再 延 長 しようとする 場 合 は 改 めて 過 半 数 労 働 組 合 等 から 意 見 を 聴 く 必 要 があります 意 見 聴 取 は 派 遣 先 の 事 業 所 で 受 け 入 れているすべての 労 働 者 派 遣 が 対 象 とな るため 意 見 聴 取 を 行 うことで 原 則 としてすべての 労 働 者 派 遣 の 派 遣 可 能 期 間 が 一 律 に 延 長 になります ただし 過 半 数 労 働 組 合 等 からの 意 見 を 踏 まえ 個 別 の 労 働 者 派 遣 ごとに 延 長 の 幅 を 設 定 したり 延 長 しないことも 可 能 です 過 半 数 労 働 組 合 と 過 半 数 代 表 者 について 過 半 数 労 働 組 合 派 遣 先 の 事 業 所 に 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 ( 過 半 数 労 働 組 合 )が ある 場 合 は その 労 働 組 合 が 意 見 を 聴 く 相 手 となります たとえば 労 働 組 合 が 支 店 ごとではなく 企 業 全 体 で 組 織 されている 場 合 など であっても 事 業 所 の 労 働 者 の 過 半 数 が 加 入 している 労 働 組 合 が 意 見 を 聴 く 相 手 となります - 9 -

過 半 数 代 表 者 派 遣 先 の 事 業 所 に 過 半 数 労 働 組 合 がない 場 合 は 労 働 者 の 過 半 数 を 代 表 する 者 ( 過 半 数 代 表 者 )が 意 見 を 聴 く 相 手 となります 過 半 数 代 表 者 は 次 の 両 方 を 満 たす 必 要 があります 労 働 基 準 法 第 41 条 第 2 号 の 監 督 又 は 管 理 の 地 位 にある 者 でないこと 投 票 挙 手 等 の 民 主 的 な 方 法 によって 選 出 された 者 であること 過 半 数 代 表 者 が 使 用 者 による 指 名 であるなどして 民 主 的 な 方 法 によって 選 出 されたものではない 場 合 は 事 実 上 意 見 聴 取 が 行 われていないものと 同 視 して 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 の 対 象 となります ( p.19) 派 遣 先 は 労 働 者 が 過 半 数 代 表 者 であることや 過 半 数 代 表 者 になろうとしたこ と または 過 半 数 代 表 者 として 正 当 な 行 為 をしたことを 理 由 として 不 利 益 な 取 扱 いをしないようにしなければなりません 雇 用 安 定 措 置 派 遣 元 事 業 主 は 同 一 の 組 織 単 位 に 継 続 して1 年 以 上 派 遣 される 見 込 みがあるな ど 一 定 の 場 合 に 派 遣 労 働 者 の 派 遣 終 了 後 の 雇 用 を 継 続 させるための 措 置 ( 雇 用 安 定 措 置 )を 講 じることが 必 要 です 雇 用 安 定 措 置 とは 1 派 遣 先 への 直 接 雇 用 の 依 頼 2 新 たな 派 遣 先 の 提 供 ( 合 理 的 なものに 限 る) 3 派 遣 元 事 業 主 による 無 期 雇 用 4 その 他 雇 用 の 安 定 を 図 るために 必 要 な 措 置 雇 用 安 定 措 置 の 対 象 者 雇 用 安 定 措 置 の 対 象 者 A: 同 一 の 組 織 単 位 に 継 続 して3 年 間 派 遣 さ れる 見 込 みがある 方 ( 1) B: 同 一 の 組 織 単 位 に 継 続 して1 年 以 上 3 年 未 満 派 遣 される 見 込 みがある 方 ( 1) C:( 上 記 以 外 の 方 で) 派 遣 元 事 業 主 に 雇 用 された 期 間 が 通 算 1 年 以 上 の 方 ( 2) 派 遣 元 事 業 主 の 責 務 の 内 容 1~4のいずれかの 措 置 を 講 じる 義 務 ( 3) 1~4のいずれかの 措 置 を 講 じる 努 力 義 務 2~4のいずれかの 措 置 を 講 じる 努 力 義 務 - 10 -

1 いずれも 本 人 が 継 続 して 就 業 することを 希 望 する 場 合 に 限 られます 2 現 在 いわゆる 登 録 状 態 にある 方 も この 対 象 者 の 中 に 含 まれます 3 1の 措 置 を 講 じた 結 果 派 遣 先 での 直 接 雇 用 に 結 びつかなかった 場 合 には 派 遣 元 事 業 主 は 2~4のいずれかの 措 置 を 追 加 で 講 じる 義 務 があります 雇 用 安 定 措 置 の 義 務 の 発 生 と 消 滅 派 遣 される 見 込 み は 労 働 者 派 遣 契 約 と 労 働 契 約 の 締 結 によって 発 生 します 3 年 の 労 働 者 派 遣 契 約 と 労 働 契 約 を 締 結 している 場 合 は A に 該 当 します 3か 月 更 新 を 反 復 している 場 合 で 継 続 就 業 が2 年 9か 月 となった 段 階 で 労 働 者 派 遣 契 約 と 労 働 契 約 の 次 の 更 新 がなされた 場 合 は A に 該 当 します 義 務 は 派 遣 元 事 業 主 によって 適 切 に 履 行 されるか 派 遣 労 働 者 が 就 業 継 続 を 希 望 しなくなるまで 効 力 が 存 続 します 雇 用 安 定 措 置 の 内 容 ( 詳 細 ) 1 派 遣 先 への 直 接 雇 用 の 依 頼 対 象 となる 派 遣 労 働 者 が 現 在 就 業 している 派 遣 先 に 対 して 派 遣 終 了 後 に 本 人 に 直 接 雇 用 の 申 込 みをしてもらうよう 依 頼 します この 依 頼 は 書 面 の 交 付 等 により 行 うことが 望 ましいです 2 新 たな 派 遣 先 の 提 供 ( 合 理 的 なものに 限 る) 派 遣 労 働 者 が 派 遣 終 了 後 も 就 業 継 続 できるよう 新 しい 派 遣 先 を 確 保 し 派 遣 労 働 者 に 提 供 します 提 供 する 新 しい 派 遣 先 は 対 象 となる 派 遣 労 働 者 の 居 住 地 やこれまでの 待 遇 等 に 照 らして 合 理 的 なものでなければならず 極 端 に 遠 方 であったり 賃 金 が 大 幅 に 低 下 したりするような 場 合 には 措 置 を 講 じたものと 認 められない 場 合 があります 対 象 となる 派 遣 労 働 者 を 派 遣 元 事 業 主 が 無 期 雇 用 とした 上 で( 期 間 制 限 の 対 象 外 となります ) これまでと 同 一 の 派 遣 先 に 派 遣 することも この 措 置 に 該 当 します 3 派 遣 元 事 業 主 による 無 期 雇 用 派 遣 元 事 業 主 が 対 象 となる 派 遣 労 働 者 を 無 期 雇 用 とし 自 社 で 就 業 させる( 派 遣 労 働 者 以 外 の 働 き 方 をさせる)ものです 4 その 他 雇 用 の 安 定 を 図 るために 必 要 な 措 置 新 たな 就 業 の 機 会 を 提 供 するまでの 間 に 行 われる 有 給 の 教 育 訓 練 紹 介 予 定 派 遣 などの 措 置 を 指 します - 11 -

雇 用 安 定 措 置 の 実 施 手 続 派 遣 元 事 業 主 は 対 象 となる 派 遣 労 働 者 に 対 し 派 遣 終 了 の 前 日 までに キャ リア コンサルティングや 労 働 契 約 更 新 時 の 面 談 等 の 機 会 を 通 じて 継 続 就 業 の 希 望 の 有 無 と 希 望 する 雇 用 安 定 措 置 の 内 容 を 聴 きます 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 安 定 措 置 を 講 じる 際 は 本 人 の 意 向 を 尊 重 し 本 人 が 希 望 する 措 置 を 講 じるよう 努 めなければなりません また 特 に 本 人 が 派 遣 先 での 直 接 雇 用 を 希 望 する 場 合 には 派 遣 先 への 直 接 雇 用 の 依 頼 を 行 い 直 接 雇 用 が 実 現 するよう 努 めなければなりません さらに 直 接 雇 用 の 申 込 みの 依 頼 は 書 面 の 交 付 等 により 行 うことが 望 まれます 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 安 定 措 置 を 講 じる 際 には 派 遣 終 了 の 直 前 ではなく 早 期 に 希 望 の 聴 取 を 行 い 十 分 な 時 間 的 余 裕 をもって 措 置 に 着 手 することが 必 要 です 派 遣 元 事 業 主 は 個 々の 派 遣 労 働 者 に 対 して 実 施 した 雇 用 安 定 措 置 の 内 容 につ いて 派 遣 元 管 理 台 帳 に 記 載 しなければなりません 特 に 派 遣 先 への 直 接 雇 用 の 依 頼 を 行 った 場 合 は 派 遣 先 からの 受 入 れの 可 否 についても 記 載 することが 必 要 です ( p.20) 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 安 定 措 置 を 講 じた 派 遣 労 働 者 の 人 数 等 の 実 施 状 況 につい て 労 働 者 派 遣 事 業 報 告 書 で 毎 年 報 告 することが 必 要 です ( p.20) また 実 施 状 況 については インターネット 等 により 関 係 者 に 情 報 提 供 するこ とが 望 まれます! 派 遣 元 事 業 主 が 雇 用 安 定 措 置 の 義 務 を 逃 れるために 意 図 的 に 派 遣 労 働 者 の 派 遣 期 間 を3 年 未 満 とすることは 雇 用 安 定 措 置 の 趣 旨 に 反 する 脱 法 的 な 運 用 であって 義 務 違 反 と 同 視 されるものであり 指 導 等 の 対 象 と なります 繰 り 返 し 指 導 を 行 っても 改 善 しない 場 合 労 働 者 派 遣 事 業 の 許 可 の 更 新 は 認 められません! 雇 用 安 定 措 置 の 義 務 の 対 象 となる 派 遣 労 働 者 に 対 しては 派 遣 元 事 業 主 によって 義 務 が 適 切 に 履 行 されるか 派 遣 労 働 者 が 就 業 継 続 を 希 望 しなく なるまで 義 務 の 効 力 が 失 われることがないため 労 働 契 約 が 終 了 した 場 合 であっても 派 遣 元 事 業 主 は 労 働 契 約 を 継 続 して 有 給 で 教 育 訓 練 を 実 施 すること(4の 措 置 ) 等 を 通 じて 義 務 を 履 行 しなければなりません! 派 遣 元 事 業 主 が 雇 用 する 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 による 無 期 転 換 ルール ( )に 基 づく 無 期 転 換 の 申 込 みを 妨 げるために 労 働 契 約 の 更 新 を 拒 否 したり 一 定 の 空 白 期 間 を 置 くことで それより 前 の 契 約 期 間 が 通 算 契 約 期 間 に 算 入 されないようにすることは 労 働 契 約 法 の 趣 旨 に 反 する 脱 法 的 なものです 有 期 労 働 契 約 が 反 復 更 新 されて 通 算 5 年 を 超 えたときは 労 働 者 の 申 込 みにより 無 期 労 働 契 約 に 転 換 できるルール( 労 働 契 約 法 第 18 条 ) - 12 -

! 派 遣 先 が 派 遣 労 働 者 を 直 接 雇 用 しようとする 際 に 派 遣 元 事 業 主 がこれ を 禁 止 したり 妨 害 したりすることは 労 働 者 派 遣 法 の 趣 旨 に 反 するもので あり 指 導 等 の 対 象 となります! 派 遣 元 事 業 主 が いわゆる 26 業 務 に 従 事 している 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 について 改 正 法 の 施 行 を 理 由 に 雇 止 めを 行 ってはいけません 特 に 派 遣 労 働 者 についても 労 働 契 約 法 の 無 期 転 換 ルールやいわゆる 雇 止 め 法 理 ( )が 適 用 されることに 留 意 する 必 要 があります 実 質 的 に 期 間 の 定 めのない 契 約 と 変 わらないといえる 場 合 や 労 働 者 において 雇 用 の 継 続 を 期 待 することが 合 理 的 であると 考 えられる 場 合 使 用 者 が 雇 止 めをすることが 客 観 的 に 合 理 的 な 理 由 を 欠 き 社 会 通 念 上 相 当 と 認 められないとき は 雇 止 めが 認 めら れないルール( 労 働 契 約 法 第 19 条 ) こうした 事 案 に 遭 われた 方 は 各 都 道 府 県 労 働 局 までご 相 談 ください いわゆる 26 業 務 で 働 いてきた 方 のために 専 用 の 相 談 窓 口 を 設 置 して 対 応 しています キャリアアップ 助 成 金 の 拡 充 派 遣 先 が 受 け 入 れている 派 遣 労 働 者 を 直 接 雇 用 した 場 合 のキャリアアップ 助 成 金 が 平 成 27 年 4 月 10 日 から 拡 充 されました < 正 規 雇 用 等 転 換 コース> () 内 は 大 企 業 の 場 合 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 を 正 規 雇 用 した 場 合 : 1 人 当 たり 80 万 円 (70 万 円 ) 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 を 無 期 雇 用 した 場 合 : 1 人 当 たり 20 万 円 (15 万 円 ) 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 を 正 規 雇 用 した 場 合 : 1 人 当 たり 60 万 円 (55 万 円 ) 派 遣 先 が 派 遣 元 事 業 主 から 直 接 雇 用 の 依 頼 を 受 けた 結 果 派 遣 労 働 者 を 直 接 雇 用 した 場 合 も キャリアアップ 助 成 金 の 対 象 となります - 13 -

Ⅲ キャリアアップ 措 置 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 している 派 遣 労 働 者 のキャリアアップを 図 るため 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 希 望 者 に 対 するキャリア コンサルティング を 実 施 する 義 務 があります 登 録 型 派 遣 や 日 雇 派 遣 の 場 合 などでも 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 希 望 者 に 対 するキャリア コンサルティングは 労 働 契 約 が 締 結 された 状 況 で 実 施 する 必 要 が あります ( 必 要 に 応 じ 労 働 契 約 の 締 結 延 長 等 の 措 置 を 講 じることとなります ) 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 キャリア 形 成 支 援 制 度 ( p.3) 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 は キャリア 形 成 支 援 制 度 として 策 定 した 教 育 訓 練 計 画 に 基 づいて 行 います キャリア 形 成 支 援 制 度 ( 抜 粋 再 掲 ) 1 派 遣 労 働 者 のキャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 の 実 施 計 画 を 定 め ていること 教 育 訓 練 計 画 の 内 容 1 実 施 する 教 育 訓 練 がその 雇 用 する 全 ての 派 遣 労 働 者 を 対 象 としたものであること 2 実 施 する 教 育 訓 練 が 有 給 かつ 無 償 で 行 われるものであること (4の 時 間 数 に 留 意 ) 3 実 施 する 教 育 訓 練 が 派 遣 労 働 者 のキャリアアップに 資 する 内 容 のものであること (キャリアアップに 資 すると 考 える 理 由 については 提 出 する 計 画 に 記 載 が 必 要 ) 4 派 遣 労 働 者 として 雇 用 するに 当 たり 実 施 する 教 育 訓 練 ( 入 職 時 の 教 育 訓 練 )が 含 まれ たものであること 5 無 期 雇 用 派 遣 労 働 者 に 対 して 実 施 する 教 育 訓 練 は 長 期 的 なキャリア 形 成 を 念 頭 に 置 いた 内 容 のものであること 4 教 育 訓 練 の 時 期 頻 度 時 間 数 等 1 派 遣 労 働 者 全 員 に 対 して 入 職 時 の 教 育 訓 練 は 必 須 であること キャリアの 節 目 などの 一 定 の 期 間 ごとにキャリアパスに 応 じた 研 修 等 が 用 意 されていること 2 実 施 時 間 数 については フルタイムで1 年 以 上 の 雇 用 見 込 みの 派 遣 労 働 者 一 人 当 たり 毎 年 概 ね8 時 間 以 上 の 教 育 訓 練 の 機 会 を 提 供 すること 3 派 遣 元 事 業 主 は 上 記 の 教 育 訓 練 計 画 の 実 施 に 当 たって 教 育 訓 練 を 適 切 に 受 講 できるよ うに 就 業 時 間 等 に 配 慮 しなければならない - 14 -

教 育 訓 練 の 実 施 に 当 たって 留 意 すべき 事 項 実 効 性 ある 教 育 訓 練 の 実 施 派 遣 元 事 業 主 は 個 々の 派 遣 労 働 者 について 適 切 なキャリアアップ 計 画 を 派 遣 労 働 者 との 相 談 に 基 づいて 策 定 し 派 遣 労 働 者 の 意 向 に 沿 った 実 効 性 ある 教 育 訓 練 を 実 施 することが 望 まれます 受 講 機 会 の 確 保 派 遣 元 事 業 主 は 教 育 訓 練 計 画 の 策 定 に 当 たって 複 数 の 受 講 機 会 を 設 ける 開 催 日 時 や 時 間 設 定 に 配 慮 する 等 可 能 な 限 り 派 遣 労 働 者 が 教 育 訓 練 を 受 講 しや すいようにすることが 望 まれます 訓 練 費 用 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 は 必 ず 有 給 無 償 のものでなければなりません また その 費 用 を 派 遣 料 金 の 引 上 げではなく 派 遣 労 働 者 の 賃 金 の 削 減 によって 補 うことは 望 ましくありません 交 通 費 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 を 受 けるためにかかる 交 通 費 が 派 遣 先 との 間 の 交 通 費 よりも 高 くなる 場 合 には 派 遣 元 事 業 主 がこれを 負 担 すべきものです 教 育 訓 練 の 内 容 の 周 知 派 遣 元 事 業 主 は 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 として 実 施 する 内 容 について 派 遣 労 働 者 等 に 周 知 するよう 努 めなければなりません 特 に インターネット 等 により 関 係 者 に 対 して 情 報 提 供 することが 望 まれます 派 遣 元 管 理 台 帳 への 記 載 ( p.20) 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 する 派 遣 労 働 者 に 対 して 実 施 した 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 の 日 時 と 内 容 を 派 遣 元 管 理 台 帳 に 記 載 しなければなりません 更 なる 教 育 訓 練 の 実 施 派 遣 元 事 業 主 は 雇 用 する 派 遣 労 働 者 のキャリアアップを 図 るため 実 施 を 義 務 付 けられた 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 に 加 えて 更 なる 教 育 訓 練 を 自 主 的 に 実 施 し その 訓 練 についての 派 遣 労 働 者 の 費 用 負 担 を 実 費 程 度 にすることで 受 - 15 -

講 しやすいものとすることが 望 まれます なお これらの 教 育 訓 練 が 実 質 的 に 派 遣 労 働 者 の 参 加 が 強 制 されるものである 場 合 派 遣 労 働 者 がこれらの 教 育 訓 練 に 参 加 した 時 間 は 労 働 時 間 として 計 算 し 有 給 とする 必 要 があります 派 遣 先 の 協 力 派 遣 先 は 派 遣 元 事 業 主 が 教 育 訓 練 の 実 施 に 当 たって 希 望 した 場 合 には 派 遣 労 働 者 が 教 育 訓 練 を 受 けられるように 可 能 な 限 り 協 力 し また 必 要 な 便 宜 を 図 る よう 努 めなければなりません キャリア コンサルティング キャリア 形 成 支 援 制 度 として 設 置 する 相 談 窓 口 の 担 当 者 は 資 格 が 必 要 なもので はありませんが キャリア コンサルティングの 知 見 を 有 することが 求 められます 派 遣 労 働 者 の 意 向 に 沿 ったキャリア コンサルティングが 実 施 されることが 必 要 です - 16 -

Ⅳ 均 衡 待 遇 の 推 進 派 遣 労 働 者 と 派 遣 先 で 同 種 の 業 務 に 従 事 する 労 働 者 の 待 遇 の 均 衡 を 図 るため 派 遣 元 事 業 主 と 派 遣 先 に それぞれ 新 たな 責 務 が 課 されます 派 遣 元 事 業 主 が 講 ずべき 措 置 均 衡 を 考 慮 した 待 遇 の 確 保 ( 改 正 前 からの 責 務 ) 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 先 で 同 種 の 業 務 に 従 事 する 労 働 者 との 均 衡 を 考 慮 しなが ら 賃 金 の 決 定 教 育 訓 練 の 実 施 福 利 厚 生 の 実 施 を 行 うよう 配 慮 する 義 務 があ ります 待 遇 に 関 する 事 項 等 の 説 明 ( 今 回 の 改 正 で 新 設 された 責 務 ) 派 遣 労 働 者 が 希 望 する 場 合 には 派 遣 元 事 業 主 は 上 記 の 待 遇 の 確 保 のために 考 慮 した 内 容 を 本 人 に 説 明 する 義 務 があります 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 労 働 者 が 説 明 を 求 めたことを 理 由 として 不 利 益 な 取 扱 い をしてはなりません 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 先 との 派 遣 料 金 の 交 渉 が 派 遣 労 働 者 の 待 遇 改 善 にとってき わめて 重 要 であることを 踏 まえ 交 渉 に 当 たることが 重 要 です 派 遣 労 働 者 のキャリアアップの 成 果 を 賃 金 表 に 反 映 させることが 望 まれます 通 勤 手 当 の 支 給 に 関 する 留 意 点 派 遣 元 事 業 主 に 無 期 雇 用 される 労 働 者 と 有 期 雇 用 される 派 遣 労 働 者 との 間 に おける 通 勤 手 当 の 支 給 に 関 する 労 働 条 件 の 相 違 は 労 働 契 約 法 第 20 条 に 基 づ き 働 き 方 の 実 態 や その 他 の 事 情 を 考 慮 して 不 合 理 と 認 められるものであって はなりません 有 期 雇 用 される 派 遣 労 働 者 の 比 較 対 象 は 同 じ 派 遣 元 に 無 期 雇 用 される 労 働 者 です この 無 期 雇 用 される 労 働 者 には いわゆる 正 社 員 や 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 など すべての 無 期 雇 用 の 労 働 者 が 含 まれます - 17 -

派 遣 先 が 講 ずべき 措 置 賃 金 水 準 の 情 報 提 供 の 配 慮 義 務 派 遣 先 は 派 遣 元 事 業 主 が 派 遣 労 働 者 の 賃 金 を 適 切 に 決 定 できるよう 必 要 な 情 報 を 提 供 するよう 配 慮 しなければなりません 必 要 な 情 報 には 例 えば 以 下 のものが 挙 げられます 派 遣 労 働 者 と 同 種 の 業 務 に 従 事 する 派 遣 先 の 労 働 者 の 賃 金 水 準 一 般 の 労 働 者 の 賃 金 水 準 ( 賃 金 相 場 ) 派 遣 先 の 労 働 者 の 募 集 時 の 求 人 条 件 等 教 育 訓 練 の 実 施 に 関 する 配 慮 義 務 派 遣 先 は 派 遣 先 の 労 働 者 に 対 し 業 務 と 密 接 に 関 連 した 教 育 訓 練 を 実 施 する 場 合 派 遣 元 事 業 主 から 求 めがあったときは 派 遣 元 事 業 主 で 実 施 可 能 な 場 合 を 除 き 派 遣 労 働 者 に 対 してもこれを 実 施 するよう 配 慮 しなければなりません 福 利 厚 生 施 設 の 利 用 に 関 する 配 慮 義 務 派 遣 先 は 派 遣 先 の 労 働 者 が 利 用 する 以 下 の 福 利 厚 生 施 設 については 派 遣 労 働 者 に 対 しても 利 用 の 機 会 を 与 えるよう 配 慮 しなければなりません 給 食 施 設 休 憩 室 更 衣 室 派 遣 料 金 の 額 の 決 定 に 関 する 努 力 義 務 派 遣 先 は 派 遣 料 金 の 額 の 決 定 に 当 たっては 派 遣 労 働 者 の 就 業 実 態 や 労 働 市 場 の 状 況 等 を 勘 案 し 派 遣 労 働 者 の 賃 金 水 準 が 派 遣 先 で 同 種 の 業 務 に 従 事 する 労 働 者 の 賃 金 水 準 と 均 衡 の 図 られたものとなるよう 努 めなければなりません また 派 遣 先 は 労 働 者 派 遣 契 約 を 更 新 する 際 の 派 遣 料 金 の 額 の 決 定 に 当 たっ ては 就 業 の 実 態 や 労 働 市 場 の 状 況 等 に 加 え 業 務 内 容 等 や 要 求 する 技 術 水 準 の 変 化 を 勘 案 するよう 努 めなければなりません - 18 -

Ⅴ 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 ( 平 成 24 年 労 働 者 派 遣 法 改 正 法 に 基 づき 平 成 27 年 10 月 1 日 から 施 行 ) 派 遣 先 が 次 に 掲 げる 違 法 派 遣 を 受 け 入 れた 場 合 その 時 点 で 派 遣 先 が 派 遣 労 働 者 に 対 して その 派 遣 労 働 者 の 派 遣 元 における 労 働 条 件 と 同 一 の 労 働 条 件 を 内 容 と する 労 働 契 約 の 申 込 みをしたものとみなされます ( 派 遣 先 が 違 法 派 遣 に 該 当 することを 知 らず かつ 知 らなかったことに 過 失 がな かったときを 除 きます ) 労 働 者 派 遣 の 禁 止 業 務 に 従 事 させた 場 合 無 許 可 の 事 業 主 から 労 働 者 派 遣 を 受 け 入 れた 場 合 期 間 制 限 に 違 反 して 労 働 者 派 遣 を 受 け 入 れた 場 合 ( ) いわゆる 偽 装 請 負 の 場 合 ( 労 働 者 派 遣 法 等 の 規 定 の 適 用 を 免 れる 目 的 で 請 負 その 他 労 働 者 派 遣 以 外 の 名 目 で 契 約 を 締 結 し 必 要 な 事 項 を 定 めずに 労 働 者 派 遣 の 役 務 の 提 供 を 受 ける 場 合 ) 期 間 制 限 違 反 について 新 たに 設 けられる 事 業 所 単 位 個 人 単 位 の2つの 期 間 制 限 のどちらに 違 反 した 場 合 も 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 の 対 象 となります 改 正 法 の 施 行 日 ( 平 成 27 年 9 月 30 日 ) 時 点 より 前 から 行 われている 労 働 者 派 遣 については 改 正 前 の 期 間 制 限 が 適 用 され 派 遣 先 が 制 限 を 超 えて 派 遣 労 働 者 を 使 用 しようとするときは 改 正 前 の 法 律 に 基 づく 労 働 契 約 申 込 み 義 務 の 対 象 となります ( 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 の 対 象 とはなりませ ん ) 派 遣 元 事 業 主 は 労 働 者 派 遣 を 行 おうとする 際 にはあらかじめ また 派 遣 先 か ら 派 遣 可 能 期 間 の 延 長 の 通 知 を 受 けた 際 には 速 やかに 派 遣 労 働 者 に 対 し 抵 触 日 ( 期 間 制 限 違 反 となる 最 初 の 日 )を 明 示 しなければなりませんが これに 併 せて 派 遣 先 が 抵 触 日 を 超 えた( 期 間 制 限 違 反 の) 派 遣 の 受 入 れを 行 った 場 合 には 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 の 対 象 となることを 明 示 しなければなりません 派 遣 労 働 者 の 中 には 短 期 の 労 働 契 約 が 反 復 更 新 されている 場 合 も 見 られること を 踏 まえ 派 遣 先 は 労 働 契 約 申 込 みみなし 制 度 の 下 で 成 立 した 有 期 の 労 働 契 約 の 更 新 について 派 遣 元 事 業 主 と 締 結 されていた 労 働 契 約 の 状 況 等 を 考 慮 し 真 摯 に 検 討 することが 必 要 です - 19 -

Ⅵ その 他 の 内 容 派 遣 元 事 業 主 が 講 ずべき 措 置 労 働 者 派 遣 事 業 報 告 書 労 働 者 派 遣 事 業 報 告 書 の 提 出 期 限 は 年 度 報 告 6 月 1 日 現 在 の 状 況 報 告 とも 毎 年 6 月 30 日 となります 雇 用 安 定 措 置 を 講 じた 派 遣 労 働 者 の 人 数 等 の 実 施 状 況 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 の 実 施 状 況 等 が 報 告 事 項 に 追 加 されます 施 行 日 前 に 終 了 した 事 業 年 度 については 従 来 の 様 式 で 報 告 書 を 提 出 すること になります 派 遣 元 管 理 台 帳 雇 用 する 派 遣 労 働 者 ごとに 派 遣 元 管 理 台 帳 に 記 載 すべき 事 項 に 以 下 の 内 容 が 追 加 されます 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 であるか 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 であるかの 別 60 歳 以 上 であるか 否 かの 別 派 遣 した 派 遣 先 の 組 織 単 位 雇 用 安 定 措 置 として 講 じた 措 置 の 内 容 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 を 行 った 日 時 及 び 内 容 キャリア コンサルティングを 実 施 した 日 及 び 内 容 派 遣 元 管 理 台 帳 は 派 遣 労 働 者 の 雇 用 の 安 定 とキャリアアップを 図 る 観 点 から 適 切 に 保 管 することが 必 要 です 派 遣 元 責 任 者 派 遣 元 事 業 主 が 選 任 する 派 遣 元 責 任 者 は 派 遣 元 責 任 者 講 習 を 修 了 した 者 であ ることが 必 要 です 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 の 募 集 に 当 たって 留 意 すべき 事 項 派 遣 元 事 業 主 は 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 を 募 集 する 際 は 正 社 員 の 募 集 と 誤 認 されることがないよう 無 期 雇 用 派 遣 という 文 言 を 使 用 するなどの 方 法 で 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 の 募 集 であることを 明 確 にしなければなりません - 20 -

労 働 社 会 保 険 の 適 用 の 促 進 派 遣 元 事 業 主 は 労 働 社 会 保 険 に 加 入 する 必 要 がある 派 遣 労 働 者 について は 原 則 として 加 入 させてから 労 働 者 派 遣 を 行 わなければなりません ( 新 規 に 雇 用 する 派 遣 労 働 者 について 労 働 者 派 遣 の 開 始 後 速 やかに 加 入 手 続 を 行 うときは 除 きます ) 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 先 が 受 け 入 れる 派 遣 労 働 者 の 保 険 加 入 状 況 を 確 認 でき るよう 派 遣 先 に 対 し 派 遣 労 働 者 の 労 働 社 会 保 険 への 加 入 を 証 明 するもの ( 被 保 険 者 証 の 写 しなど)を 示 さなければなりません 派 遣 元 事 業 主 は 労 働 社 会 保 険 に 加 入 していない 派 遣 労 働 者 を 派 遣 する 際 は 未 加 入 である 具 体 的 な 理 由 を 派 遣 先 派 遣 労 働 者 の 双 方 に 通 知 しなけれ ばなりません さらに 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 開 始 後 に 加 入 手 続 を 行 った 場 合 には 速 やかにそのことを 派 遣 先 に 通 知 し 加 入 を 証 明 するものを 提 示 しなけれ ばなりません 適 切 な 派 遣 元 事 業 主 の 選 択 に 資 する 情 報 の 提 供 派 遣 元 事 業 主 は 段 階 的 かつ 体 系 的 な 教 育 訓 練 として 実 施 する 内 容 雇 用 安 定 措 置 の 実 施 状 況 について インターネット 等 により 関 係 者 に 情 報 提 供 することが 望 まれます また マージン 率 の 情 報 提 供 に 当 たっては 常 時 インターネットの 利 用 により 広 く 関 係 者 とりわけ 派 遣 労 働 者 に 必 要 な 情 報 を 提 供 することが 原 則 です 安 全 衛 生 に 関 する 措 置 派 遣 元 事 業 主 は 派 遣 労 働 者 の 安 全 衛 生 に 関 する 措 置 を 実 施 するため 派 遣 労 働 者 に 対 して 雇 入 れ 時 作 業 内 容 の 変 更 時 に 適 切 に 安 全 衛 生 教 育 を 行 えるよう 派 遣 労 働 者 の 従 事 する 業 務 に 関 する 情 報 を 派 遣 先 から 入 手 する 健 康 診 断 などの 結 果 に 基 づいて 派 遣 労 働 者 に 就 業 上 の 措 置 を 講 じる 際 は 必 要 に 応 じて 派 遣 先 の 協 力 を 要 請 する など 派 遣 先 と 必 要 な 連 絡 調 整 などを 行 わなければなりません 派 遣 元 の 責 に 帰 すべき 事 由 による 休 業 派 遣 元 の 責 めに 帰 すべき 事 由 により 派 遣 労 働 者 の 労 働 義 務 が 履 行 不 能 となり 派 遣 労 働 者 を 休 業 等 させる 場 合 は 派 遣 労 働 者 には 労 働 基 準 法 に 基 づく 休 業 手 当 や 民 法 第 536 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づく 反 対 給 付 が 確 実 に 支 払 われることが 求 められます - 21 -

派 遣 先 が 講 ずべき 措 置 派 遣 先 管 理 台 帳 受 け 入 れる 派 遣 労 働 者 ごとに 派 遣 先 管 理 台 帳 に 記 載 すべき 事 項 に 以 下 の 内 容 が 追 加 されます 無 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 であるか 有 期 雇 用 の 派 遣 労 働 者 であるかの 別 60 歳 以 上 であるか 否 かの 別 就 業 した 組 織 単 位 業 務 内 での 計 画 的 な OJT の 教 育 訓 練 や 業 務 外 の 教 育 訓 練 を 行 った 日 時 及 び 内 容 適 切 な 苦 情 処 理 適 切 かつ 迅 速 な 処 理 を 図 るべき 苦 情 セクシュアルハラスメント パワーハラスメントなど 派 遣 労 働 者 からの 苦 情 に 対 しては 派 遣 先 は 適 切 かつ 迅 速 な 処 理 を 図 ることが 必 要 です 苦 情 の 処 理 を 行 う 際 の 留 意 点 等 団 体 交 渉 の 当 事 者 となる 労 働 組 合 法 上 の 使 用 者 は 基 本 的 には 労 働 契 約 の 当 事 者 ( 雇 用 主 )である 派 遣 元 事 業 主 です ただし 具 体 的 に 使 用 者 に 当 たるかどうかについては 実 態 に 即 して 個 別 に 判 断 され 派 遣 先 のように 雇 用 主 でない 者 についても 団 体 交 渉 を 応 諾 する 義 務 があるとされた 裁 判 例 や 労 働 委 員 会 命 令 があります たとえば 労 働 契 約 上 の 雇 用 主 以 外 の 事 業 主 であっても 労 働 者 の 基 本 的 な 労 働 条 件 等 について 雇 用 主 と 部 分 的 とはいえ 同 視 できる 程 度 に 現 実 的 かつ 具 体 的 に 支 配 決 定 することができる 地 位 にある 場 合 には その 限 りにおいて 当 該 事 業 主 は 労 働 組 合 法 上 の 使 用 者 に 当 たる とする 最 高 裁 判 決 ( 朝 日 放 送 事 件 最 高 裁 平 成 7 年 2 月 28 日 第 三 小 法 廷 判 決 )があります また 雇 用 主 以 外 の 者 であっても 労 働 者 との 間 に 近 い 将 来 において 雇 用 関 係 の 成 立 する 可 能 性 が 現 実 的 かつ 具 体 的 に 存 すれば 雇 用 主 と 同 視 でき 労 働 組 合 法 上 の 使 用 者 と 解 すべき とする 裁 判 例 (クボタ 事 件 東 京 高 裁 平 成 23 年 12 月 21 日 判 決 )があります この 他 の 派 遣 先 の 使 用 者 性 に 関 する 主 な 裁 判 例 命 令 については 厚 生 労 働 省 ホームページをご 参 照 ください - 22 -

派 遣 労 働 者 のキャリアアップ 支 援 キャリアアップ 支 援 に 必 要 な 情 報 の 提 供 派 遣 先 は 派 遣 元 事 業 主 から 求 めがあったときは 派 遣 元 事 業 主 によるキャリ アアップ 支 援 に 資 するよう 派 遣 労 働 者 の 職 務 遂 行 状 況 や 職 務 遂 行 能 力 の 向 上 度 合 などの 情 報 を 提 供 するよう 努 めなければなりません 雇 入 れ 努 力 義 務 派 遣 先 は 以 下 の 場 合 には 受 け 入 れていた 派 遣 労 働 者 を 雇 い 入 れるよう 努 め なければなりません 派 遣 先 の 組 織 単 位 の 同 一 の 業 務 に 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 継 続 して1 年 以 上 受 け 入 れており 派 遣 元 事 業 主 から その 派 遣 労 働 者 を 直 接 雇 用 するよう 依 頼 があり 派 遣 終 了 後 に 引 き 続 き 同 一 の 業 務 に 従 事 させるために 労 働 者 を 雇 用 しよう とする 場 合 正 社 員 の 募 集 情 報 の 提 供 義 務 派 遣 先 は 以 下 の 場 合 には 受 け 入 れている 派 遣 労 働 者 に 対 して 派 遣 先 の 事 業 所 の 正 社 員 の 募 集 情 報 を 周 知 しなければなりません 派 遣 先 の 同 一 の 事 業 所 で 同 一 の 派 遣 労 働 者 を 継 続 して1 年 以 上 受 け 入 れており その 事 業 所 で 働 く 正 社 員 を 募 集 する 場 合 なお 提 供 方 法 は 事 業 所 への 掲 示 等 に 加 え 派 遣 元 事 業 主 を 通 じて 行 うこと も 可 能 です また 全 国 転 勤 の 総 合 職 の 募 集 情 報 など 派 遣 労 働 者 に 応 募 資 格 が ないものまで 周 知 する 必 要 はありません 労 働 者 の 募 集 情 報 の 提 供 義 務 派 遣 先 は 以 下 の 場 合 には 受 け 入 れている 派 遣 労 働 者 に 対 して 正 社 員 に 限 らず 派 遣 先 の 事 業 所 の 労 働 者 の 募 集 情 報 を 周 知 しなければなりません 派 遣 先 の 同 一 の 組 織 単 位 の 業 務 に 継 続 して3 年 間 受 け 入 れる 見 込 みがある 派 遣 労 働 者 について 派 遣 元 事 業 主 から その 派 遣 労 働 者 を 直 接 雇 用 するよう 依 頼 があり その 事 業 所 で 働 く 労 働 者 ( 正 社 員 に 限 らない)を 募 集 する 場 合 周 知 した 募 集 情 報 の 内 容 は 記 録 保 存 することが 望 まれます - 23 -

安 全 衛 生 に 関 する 措 置 派 遣 先 は 派 遣 元 事 業 主 が 派 遣 労 働 者 に 対 して 雇 入 れ 時 作 業 内 容 の 変 更 時 に 適 切 に 安 全 衛 生 教 育 を 行 えるよう 派 遣 労 働 者 が 従 事 する 業 務 に 関 する 情 報 を 派 遣 元 事 業 主 に 積 極 的 に 提 供 する 派 遣 元 事 業 主 から 雇 入 れ 時 作 業 内 容 の 変 更 時 の 安 全 衛 生 教 育 の 委 託 を 依 頼 された 際 は 可 能 な 限 り 応 じるように 努 める 派 遣 元 事 業 主 が 健 康 診 断 等 の 結 果 に 基 づいて 派 遣 労 働 者 に 就 業 上 の 措 置 を 講 じる 際 は 必 要 な 協 力 を 行 う など 派 遣 元 事 業 主 が 派 遣 労 働 者 の 安 全 衛 生 に 関 する 措 置 を 実 施 できるよう 必 要 な 協 力 や 配 慮 をしなければなりません 日 雇 派 遣 の 原 則 禁 止 について 日 雇 派 遣 については 引 き 続 き 原 則 禁 止 であり 例 外 として 認 められる 要 件 に も 変 更 はありません ( 今 回 の 改 正 により 期 間 制 限 には 業 務 による 区 分 は 用 い られなくなりますが 日 雇 派 遣 が 例 外 として 認 められる 業 務 については 引 き 続 き 政 令 で 規 定 されます ) - 24 -

問 い 合 わせ 先 都 道 府 県 労 働 局 労 働 局 課 室 名 電 話 番 号 労 働 局 課 室 名 電 話 番 号 北 海 道 需 給 調 整 事 業 課 011-738-1015 三 重 需 給 調 整 事 業 室 059-226-2165 青 森 需 給 調 整 事 業 室 017-721-2000 滋 賀 需 給 調 整 事 業 室 077-526-8617 岩 手 需 給 調 整 事 業 室 019-604-3004 京 都 需 給 調 整 事 業 課 075-241-3225 宮 城 需 給 調 整 事 業 課 022-292-6071 大 阪 需 給 調 整 事 業 第 一 課 06-4790-6303 秋 田 需 給 調 整 事 業 室 018-883-0007 兵 庫 需 給 調 整 事 業 課 078-367-0831 山 形 需 給 調 整 事 業 室 023-626-6109 奈 良 需 給 調 整 事 業 室 0742-32-0208 福 島 需 給 調 整 事 業 室 024-529-5746 和 歌 山 需 給 調 整 事 業 室 073-488-1160 茨 城 需 給 調 整 事 業 室 029-224-6239 鳥 取 職 業 安 定 課 0857-29-1707 栃 木 需 給 調 整 事 業 室 028-610-3556 島 根 職 業 安 定 課 0852-20-7017 群 馬 需 給 調 整 事 業 室 027-210-5105 岡 山 需 給 調 整 事 業 室 086-801-5110 埼 玉 需 給 調 整 事 業 課 048-600-6211 広 島 需 給 調 整 事 業 課 082-511-1066 千 葉 需 給 調 整 事 業 課 043-221-5500 山 口 需 給 調 整 事 業 室 083-995-0385 東 京 需 給 調 整 事 業 第 一 課 03-3452-1472 徳 島 需 給 調 整 事 業 室 088-611-5386 需 給 調 整 事 業 第 二 課 03-3452-1474 香 川 需 給 調 整 事 業 室 087-806-0010 神 奈 川 需 給 調 整 事 業 課 045-650-2810 愛 媛 需 給 調 整 事 業 室 089-943-5833 新 潟 需 給 調 整 事 業 室 025-288-3510 高 知 職 業 安 定 課 088-885-6051 富 山 需 給 調 整 事 業 室 076-432-2718 福 岡 需 給 調 整 事 業 課 092-434-9711 石 川 需 給 調 整 事 業 室 076-265-4435 佐 賀 需 給 調 整 事 業 室 0952-32-7219 福 井 需 給 調 整 事 業 室 0776-26-8617 長 崎 需 給 調 整 事 業 室 095-801-0045 山 梨 需 給 調 整 事 業 室 055-225-2862 熊 本 需 給 調 整 事 業 室 096-211-1731 長 野 需 給 調 整 事 業 室 026-226-0864 大 分 需 給 調 整 事 業 室 097-535-2095 岐 阜 需 給 調 整 事 業 室 058-245-1312 宮 崎 需 給 調 整 事 業 室 0985-38-8823 静 岡 需 給 調 整 事 業 課 054-271-9980 鹿 児 島 需 給 調 整 事 業 室 099-219-8711 愛 知 需 給 調 整 事 業 第 一 課 052-219-5587 沖 縄 職 業 安 定 課 098-868-1655-25 -

厚 生 労 働 省 のホームページに 改 正 労 働 者 派 遣 法 に 関 する 資 料 を 掲 載 しています http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000077386.html 労 働 者 派 遣 法 平 成 27 年 改 正 検 索