平成21年2月17日



Similar documents
スライド 1

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B38FDA8DD72E747874>

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

 

国 税 通 則 法 の 見 直 しについて(23 年 度 改 正 ) 税 務 調 査 手 続 の 明 確 化 更 正 の 請 求 期 間 の 延 長 処 分 の 理 由 附 記 等 国 税 通 則 法 の 大 幅 な 見 直 しを 実 施 主 な 改 正 事 項 1. 税 務 調 査 手 続 ( 平


[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

所令要綱

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

PowerPoint プレゼンテーション

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

スライド 1

【労働保険事務組合事務処理規約】

弁護士報酬規定(抜粋)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

定款

の 基 礎 の 欄 にも 記 載 します ア 法 人 税 の 中 間 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場 合 は 中 間 イ 法 人 税 の 確 定 申 告 書 ( 退 職 年 金 等 積 立 金 に 係 るものを 除 きます ) 又 は 連 結 確 定 申 告 書 に 係 る 申 告 の 場

●幼児教育振興法案

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

税制面での支援

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>


<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

老発第    第 号

注 雇 促 進 税 制 と 本 制 度 のどちらかを 利 する 可 能 性 があるが あらかじめどちらの 制 度 を 利 するか 判 断 できない という 場 合 雇 促 進 税 制 の 事 前 届 出 ( 雇 促 進 計 画 の 提 出 )をした 上 で 申 告 の 際 にどちらを 利 するかご

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

スライド 1

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事


スライド 1

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

<4D F736F F D A6D92E894C5817A30318F5A91EE838D815B839392CA926D95B62E646F6378>

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

< F2D8CFA944E8AEE8BE08BC696B195F18D908F B8C816A>

スライド 1

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

m07 北見工業大学 様式①

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

東久留米市訓令乙第   号

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

波佐見町の給与・定員管理等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

260305以降の原稿 疑義照会回答公表資料(一覧化).xls

後期高齢者医療制度

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

Taro-iryouhoken

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

法 人 等 に 対 する 課 税 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 見 直 しのポイント 総 合 主 義 から 帰 属 主 義 への 移 行 法 人 及 び 非 居 住 者 ( 法 人 等 )に 対 する 課 税 原 則 について 従 来 のいわゆる 総 合 主 義 を 改 め OECD

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

<4D F736F F D C8E9688D993AE82C994BA82A492F18F6F8F9197DE81698DC58F49816A2E646F6378>

賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

PR版

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

Transcription:

平 成 26 年 12 月 18 日 平 成 28 年 度 税 制 改 正 要 望 事 項 公 益 社 団 法 人 福 岡 中 部 法 人 会 福 岡 地 区 の5 公 益 社 団 法 人 会 は 平 成 28 年 度 の 税 制 改 正 に 関 して 中 小 企 業 に 係 る 税 制 を 中 心 に 下 記 のとおり その 実 現 を 強 く 要 望 します 記 1 重 点 要 望 事 項 1 事 業 承 継 税 制 の 抜 本 的 見 直 し 継 続 要 望 内 容 変 更 平 成 25 年 度 税 制 改 正 における 租 税 特 別 措 置 法 等 の 一 部 改 正 において 事 業 承 継 税 制 の 適 用 要 件 の 緩 和 や 手 続 の 簡 素 化 が 行 われ 従 来 の 使 い 勝 手 の 悪 さに 関 しては 改 善 が 図 られました この 点 は 評 価 できるとしても 実 態 は 真 に 中 小 企 業 の 存 続 の ために 機 能 する 制 度 とはいえず このことは 事 業 承 継 税 制 適 用 数 の 少 なさに 如 実 に 現 れているところです そこで この 制 度 を 真 に 中 小 企 業 の 存 続 のために 機 能 するものとするため 使 い 勝 手 をよくすることを 追 及 する 小 手 先 の 改 正 ではなく 相 続 又 は 贈 与 により 親 族 又 は 親 族 外 の 事 業 承 継 者 が 取 得 する 株 式 については 事 業 継 続 要 件 や 株 式 保 有 要 件 等 一 定 の 適 用 要 件 を 付 した 上 で 次 の 2 の4 相 続 税 関 係 の(1)に 記 載 するよう な 抜 本 的 見 直 しを 強 く 求 めます 2 納 税 者 権 利 利 益 保 護 救 済 法 の 制 定 継 続 要 望 内 容 変 更 従 来 の 改 正 要 望 においては 納 税 者 権 利 憲 章 の 制 定 と 租 税 教 育 の 義 務 化 を 強 く 求 めてきましたが 平 成 23 年 12 月 の 改 正 により 国 税 通 則 法 に 税 務 調 査 手 続 に 関 する 規 定 が 設 けられるなどしたことから 同 法 は 課 税 手 続 法 としての 性 格 を 強 く 有 することとなりました そこで 行 政 不 服 審 査 法 の 改 正 等 が 行 われたこの 時 期 に 合 わせて 課 税 手 続 法 と は 性 格 を 異 にする 新 たな 法 律 として 現 行 の 国 税 通 則 法 第 8 章 不 服 審 査 及 び 訴 訟 を 分 離 して これに 納 税 者 権 利 憲 章 に 相 当 する 規 定 及 び 租 税 教 育 義 務 化 の 規 定 を 加 えた 納 税 者 権 利 利 益 保 護 救 済 法 ( 仮 称 )の 制 定 を 強 く 求 めます

なお 租 税 教 育 の 義 務 化 に 関 しては 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 だけでなく 大 学 や 企 業 においても 実 施 することを 義 務 化 する 規 定 とします 2 個 別 要 望 事 項 1 国 税 通 則 法 関 係 (1) 各 種 申 請 書 届 出 書 に 係 る 統 一 的 提 出 期 限 の 創 設 継 続 青 色 申 告 の 承 認 申 請 書 棚 卸 資 産 の 評 価 方 法 の 変 更 申 請 書 簡 易 課 税 制 度 選 択 届 出 書 等 各 税 法 に 規 定 され その 提 出 期 限 がその 事 業 年 度 ( 又 は 年 課 税 期 間 ) 開 始 の 日 の 前 日 とされているものについて 納 税 者 の 便 宜 の 観 点 から これをそ の 事 業 年 度 ( 又 は 年 課 税 期 間 )の 前 事 業 年 度 ( 又 は 年 課 税 期 間 )に 係 る 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 までとする 一 般 規 定 を 設 けるよう 求 めます なお 法 人 税 法 の 別 段 の 定 めにある 事 前 確 定 届 出 給 与 に 関 する 届 出 書 のように その 提 出 期 限 が 特 異 なものについては 現 行 どおり 各 税 法 に 規 定 する 期 限 による ものとします (2) 修 正 事 項 の 明 細 を 記 載 した 修 正 申 告 についてのお 願 い 文 書 の 交 付 継 続 税 務 調 査 の 終 了 時 において 調 査 担 当 官 等 が 修 正 申 告 の 勧 奨 を 行 うことができ ることが 法 制 化 され その 実 施 に 当 たって 不 服 申 し 立 てはできないが 更 正 の 請 求 をすることはできる 旨 を 記 載 した 文 書 を 交 付 してその 説 明 をすることとされま したが 肝 心 の 修 正 事 項 等 を 記 載 した 文 書 を 交 付 することとはされていません そこで 税 務 調 査 の 透 明 性 を 確 保 し 納 税 者 の 権 利 利 益 を 保 護 すること 及 び 税 務 行 政 の 効 率 化 を 図 る 観 点 から 調 査 の 結 果 修 正 を 要 するとされた 事 項 の 明 細 と 納 税 者 に 修 正 申 告 書 の 提 出 をお 願 いする 旨 を 記 載 した 税 務 署 長 名 の 文 書 を 交 付 し 納 税 者 に 更 正 処 分 を 受 けることとするか 修 正 申 告 をすることとするかの 選 択 決 定 の 機 会 を 保 障 することとすることの 制 度 化 を 求 めます 2 法 人 税 関 係 (1) 法 人 税 率 の 引 下 げ 継 続 国 際 競 争 力 を 高 める 上 からアジア 諸 国 のように 実 行 税 率 を 30% 台 前 半 まで 引 き 下 げるべきです 平 成 24 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 される 事 業 年 度 から 法 人 税 率 が 4.5%( 中 小 法 人 に 対 する 軽 減 税 率 は 3%) 引 き 下 げられたとは 言 え 実 効 税 率 は 38.88%にとどまり 未 だ 高 水 準 にあります (2) 中 小 企 業 軽 減 税 率 の 適 用 所 得 金 額 の 引 き 上 げ 継 続

中 小 企 業 の 軽 減 税 率 の 引 下 げについては 平 成 23 年 度 第 2 次 税 制 改 正 におい て 一 応 実 現 はしましたが 軽 減 税 率 適 用 所 得 金 額 そのものについては 従 来 から 議 論 されず 現 行 の 800 万 円 については 昭 和 56 年 以 来 改 正 されないまま 今 日 に 至 っています そこで その 間 の 経 済 環 境 の 変 化 及 び 現 下 の 経 済 情 勢 を 踏 まえ 税 率 の 引 下 げ だけではなく 黒 字 申 告 割 合 が25%となっているとはいえ 経 営 努 力 している 中 小 企 業 のために 適 用 所 得 金 額 を 1,600 万 円 に 引 き 上 げることを 求 めます (3) 同 族 会 社 の 判 定 等 に 係 る 親 族 等 の 範 囲 の 縮 小 継 続 同 族 会 社 の 判 定 等 においては 民 法 第 725 条 の 親 族 の 規 定 を 適 用 すること とされていますが 同 条 に 規 定 されている 親 族 の 範 囲 は 現 代 社 会 における 家 族 関 係 親 戚 付 合 い 等 からして 広 範 囲 に 過 ぎ この 親 族 について 更 に 特 殊 の 関 係 のある 個 人 又 は 法 人 までも 加 えることとされていることは あまりにも 実 態 と 乖 離 しているといわざるを 得 ません そこで 法 人 税 法 における 親 族 の 範 囲 について 3 親 等 以 内 の 血 族 配 偶 者 及 び2 親 等 以 内 の 姻 族 と 規 定 し 特 殊 の 関 係 のある 個 人 又 は 法 人 についても 見 直 しを 行 い その 範 囲 を 狭 めることとして 実 態 にあったものとするべきです なお 所 得 税 法 相 続 税 法 等 の 他 の 税 法 においても 同 様 の 改 正 をする 必 要 があ ります (4) 減 価 償 却 制 度 の 拡 充 継 続 ア 少 額 減 価 償 却 資 産 の 取 得 基 準 額 の 引 上 げ 継 続 現 在 法 人 税 法 と 租 税 特 別 措 置 法 と 合 わせて 三 つある 中 小 企 業 者 に 係 る 少 額 減 価 償 却 資 産 制 度 を 事 務 処 理 及 び 資 産 管 理 に 係 る 負 担 の 軽 減 と 効 率 化 を 図 れる 観 点 から 30 万 円 未 満 に 統 一 することを 求 めます イ 無 形 減 価 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 の 短 縮 継 続 ソフトウエアは 無 形 固 定 資 産 として 耐 用 年 数 が 5 年 となっていますが 技 術 革 新 の 進 展 を 考 慮 し 3 年 に 短 縮 することを 求 めます ウ 減 価 償 却 資 産 の 範 囲 の 拡 大 継 続 電 話 加 入 権 の 資 産 価 値 が 著 しく 損 なわれていますし 自 動 車 電 話 加 入 権 携 帯 電 話 加 入 権 が 減 価 償 却 資 産 とされていますので 通 常 の 電 話 加 入 権 も 同 様 の 取 扱 を 求 めます エ 資 本 的 支 出 の 形 式 基 準 の 法 制 化 と 拡 充 継 続 資 本 的 支 出 と 修 繕 費 の 区 分 が 明 らかでない 場 合 については 国 税 庁 長 官 通 達 で 形 式 的 区 分 が 定 められていますが 課 税 標 準 の 計 算 過 程 であり 少 なくとも 基 本 事 項 は 法 制 化 すべきです また 修 理 改 修 等 に 要 した 金 額 が 100 万 円 に 満 たない 場 合 その 金 額 が 取 得 価 額 の 20% 相 当 額 以 下 の 場 合 には 修 繕 費 とするよう 拡 充 を 求 めます

(5) 交 際 費 課 税 制 度 の 廃 止 継 続 平 成 25 年 度 の 改 正 において 中 小 企 業 の 定 額 損 金 算 入 限 度 額 内 の 一 定 割 合 を 損 金 不 算 入 とする 制 度 は 廃 止 されましたが 交 際 費 課 税 制 度 は 中 小 企 業 に 限 らず 実 際 に 交 際 費 として 社 外 に 流 出 したものを 損 金 としないとするもので 理 論 的 根 拠 が 認 められません 恣 意 的 に 費 消 しやすいとしても 課 税 当 局 における 事 実 認 定 の 困 難 さを 納 税 者 に 転 嫁 しているに 過 ぎず 経 済 の 活 性 化 のためにも 不 算 入 制 度 の 廃 止 を 求 めます また 社 会 慣 習 上 その 支 出 を 避 けがたい 慶 弔 費 で 常 識 上 相 当 と 認 められる 金 額 につ いては 交 際 費 課 税 の 対 象 から 除 外 を 求 めます (6) 退 職 給 与 引 当 金 及 び 賞 与 引 当 金 繰 入 額 の 損 金 算 入 制 度 の 復 活 継 続 労 働 協 約 や 就 業 規 則 において 退 職 給 与 や 賞 与 を 支 給 することが 明 確 に 定 められて いる 場 合 においては 負 債 性 を 有 するものとして 退 職 給 与 引 当 金 及 び 賞 与 引 当 金 繰 入 額 の 損 金 算 入 を 求 めます (7) 受 取 配 当 の 益 金 不 算 入 継 続 配 当 金 は 法 人 税 課 税 済 の 益 金 であり 所 得 税 の 配 当 控 除 のように 二 重 課 税 を 調 整 すべきで 受 取 配 当 の 益 金 不 算 入 を 求 めます (8) 法 人 税 の 延 納 制 度 の 復 活 継 続 不 況 時 等 における 資 金 繰 りに 考 慮 し 昭 和 59 年 に 財 源 対 策 等 から 廃 止 された 法 人 税 の 延 納 制 度 を 復 活 すること なお その 際 併 せて 利 子 税 率 を 軽 減 すること (9) 申 告 書 の 提 出 期 限 継 続 事 務 処 理 の 観 点 から 法 人 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 を 事 業 年 度 終 了 後 3 月 以 内 に 統 一 することを 求 めます (10) 借 地 権 認 定 の 整 備 継 続 相 当 の 地 代 の 認 定 基 準 の 概 ね6% 程 度 については 地 代 の 収 益 状 況 及 び 金 利 水 準 の 変 化 に 応 じて 見 直 しを 行 い 当 面 3% 程 度 に 引 下 げることを 求 めます (11) 電 子 申 告 利 用 特 別 控 除 の 創 設 継 続 電 子 申 告 等 の 普 及 拡 大 を 図 るため 電 子 申 告 をする 等 一 定 の 申 告 納 付 手 続 きに おいて e-tax を 利 用 した 法 人 については 行 政 効 率 の 向 上 に 協 力 したことに 対 する 報 償 として 電 子 申 告 をする 等 した 事 業 年 度 に5 万 円 の 税 額 控 除 をする 制 度 を 設 け ることを 求 めます 3 所 得 税 関 係 (1) 不 動 産 所 得 の 負 債 利 子 の 損 益 通 算 継 続 土 地 に 係 る 負 債 利 子 については 不 動 産 所 得 の 計 算 上 生 じた 損 失 がある 場 合 に 他 の

所 得 との 損 益 通 算 が 認 められませんが この 取 扱 いは 土 地 取 引 を 制 限 するバブル 期 の 措 置 として 設 けられたものであり また 所 得 の 計 算 上 この 負 債 利 子 も 必 要 経 費 であり 他 の 経 費 と 区 分 する 理 由 もありませんから 損 益 通 算 することを 求 めます (2) 土 地 建 物 の 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 継 続 土 地 政 策 の 観 点 から 土 地 建 物 の 譲 渡 所 得 は 分 離 課 税 とされていますが 現 在 に おいては 土 地 政 策 の 背 景 が 変 化 し むしろ 譲 渡 課 税 を 軽 課 し 土 地 取 引 を 促 進 すべ き 時 であり また 損 失 を 損 益 通 算 するのが 所 得 税 の 本 来 の 姿 であり 総 合 課 税 の 譲 渡 所 得 と 同 様 に 損 益 通 算 することを 求 めます (3) 雑 損 控 除 の 適 用 範 囲 の 拡 大 継 続 詐 欺 脅 迫 による 損 害 については 従 来 から 雑 損 控 除 の 対 象 とされていませんが 近 年 高 齢 者 を 中 心 に 被 害 が 拡 大 している 振 り 込 め 詐 欺 については その 犯 罪 の 実 態 は 窃 盗 と 同 視 すべきものであることから 少 なくともこの 被 害 に 関 しては 警 察 に よる 被 害 証 明 及 び 被 害 者 に 関 する 年 齢 制 限 等 の 要 件 を 付 して 雑 損 控 除 の 対 象 とすべ きです (4) 電 子 証 明 書 等 特 別 控 除 制 度 の 恒 久 制 度 化 継 続 平 成 24 年 分 の 申 告 をもって 電 子 申 告 等 特 別 控 除 制 度 は 廃 止 されましたが 時 限 的 制 度 としてではなく 行 政 効 率 の 向 上 に 協 力 したことに 対 する 報 償 として 電 子 申 告 の 都 度 控 除 することのできる 制 度 として 復 活 すべきです (5) 源 泉 所 得 税 の 納 期 限 を 毎 月 20 日 に 統 一 継 続 要 望 内 容 変 更 事 務 負 担 の 軽 減 や 制 度 簡 素 化 の 観 点 から 源 泉 所 得 税 の 納 期 限 を 統 一 的 に 毎 月 20 日 とすることを 求 めます (6) 医 療 費 控 除 額 の 引 き 上 げ 継 続 医 療 費 控 除 については 最 近 の 医 療 費 の 実 態 に 即 して 最 高 限 度 額 を300 万 円 ( 現 行 200 万 円 )に 引 き 上 げることを 求 めます 4 相 続 税 贈 与 税 関 係 (1) 事 業 承 継 税 制 の 抜 本 的 見 直 し 継 続 要 望 内 容 変 更 前 記 重 点 要 望 事 項 の 第 1 番 目 に 記 載 したとおり 現 行 の 事 業 承 継 税 制 は 適 用 要 件 の 緩 和 や 手 続 の 簡 素 化 が 図 られたとはいえ 中 小 企 業 が 事 業 を 継 続 し 雇 用 を 確 保 して 日 本 経 済 を 支 える 存 在 として 存 続 していくためのものとしては 不 十 分 な 制 度 であり 現 実 的 に 機 能 するものではありません そこで この 制 度 を 真 に 中 小 企 業 の 存 続 のために 機 能 するものとするため 事 業 承 継 税 制 について 次 のような 抜 本 的 改 正 を 強 く 求 めます ア 事 業 承 継 者 が 取 得 する 株 式 の 相 続 税 贈 与 税 の 非 課 税 化 相 続 又 は 贈 与 により 親 族 又 は 親 族 外 の 事 業 承 継 者 が100%の 株 式 を 取 得 して

事 業 を 継 続 する 場 合 については その 株 式 の 取 得 に 係 る 相 続 税 及 び 贈 与 税 を 課 さ ないこととすること 相 続 時 発 生 時 において 親 族 外 の 事 業 承 継 者 が 取 得 することとなる 場 合 には 遺 贈 により 取 得 するものとみなして 非 課 税 とすることとすること イ 非 課 税 とされた 株 式 の 保 有 要 件 非 課 税 とされた 株 式 については 原 則 として 事 業 承 継 者 が 次 の 事 業 承 継 者 に 相 続 又 は 贈 与 により 引 き 継 ぐまで 保 有 するものとすること ウ 承 継 した 事 業 の 継 続 要 件 非 課 税 とされた 株 式 を 取 得 した 事 業 承 継 者 は その 承 継 した 事 業 を 承 継 後 原 則 として 10 年 間 は 継 続 するものとすること エ 非 課 税 の 適 用 手 続 事 業 承 継 者 は 事 業 承 継 時 において 税 務 署 長 に 対 して100%の 株 式 を 取 得 して 事 業 を 承 継 した 旨 を 記 載 した 非 課 税 取 扱 申 請 書 をそのことを 証 する 書 類 とと もに 提 出 して 承 認 を 受 けることとすること オ 株 式 の 保 有 及 び 事 業 継 続 の 確 認 事 業 承 継 者 の 株 式 の 保 有 及 び 事 業 の 継 続 については 原 則 として 事 業 承 継 後 の 各 事 業 年 度 に 係 る 法 人 税 の 確 定 申 告 書 において 確 認 することとし 更 に 必 要 に 応 じてその 事 実 確 認 のための 調 査 を 通 常 の 税 務 調 査 手 続 により 実 施 することとす ること 要 件 違 反 の 事 実 が 認 められた 場 合 には 事 業 承 継 時 に 遡 及 して 附 帯 税 を 含 む 相 続 税 贈 与 税 の 課 税 が 行 われることとすること (2) 取 引 相 場 のない 株 式 の 評 価 の 緩 和 継 続 地 場 の 中 小 企 業 は 地 域 の 雇 用 と 経 済 を 担 い また 資 本 金 も 少 ないのが 現 状 であり 類 似 業 種 の 企 業 と 比 較 すれば 少 ない 資 本 をカバーして 事 業 展 開 を 行 うため 配 当 を 少 な くして 内 部 留 保 を 厚 くし その 結 果 一 株 当 たりの 配 当 金 が 小 さく 一 株 当 たりの 利 益 が 多 く なります したがって 類 似 比 準 方 式 の 斟 酌 率 を 中 会 社 及 び 大 会 社 についても 50%に 引 き 下 げ 1 株 当 たりの 利 益 の 計 算 基 準 を 3 倍 から 引 き 下 げるなど 実 情 に 沿 うように 改 正 し 相 続 があ っても 事 業 が 円 滑 に 継 続 できるよう 求 めます また 純 資 産 価 額 方 式 による 評 価 にあっては 従 業 員 退 職 金 の 期 末 要 支 給 額 の 全 額 を 負 債 として 取 り 扱 うことを 求 めます (3) 保 険 金 死 亡 退 職 金 の 非 課 税 限 度 額 の 引 き 上 げ 継 続 保 険 金 死 亡 退 職 金 の 非 課 税 限 度 額 については 昭 和 63 年 度 の 改 正 で 法 定 相 続 人 一 人 当 たり 500 万 円 とされましたが 相 当 期 間 経 過 していますので 1,000 万 円 に 引 き 上 げる ことを 求 めます (4) 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 の 拡 充 継 続 贈 与 税 における 居 住 用 不 動 産 の 配 偶 者 控 除 額 2,000 万 円 は 昭 和 63 年 以 来 据

え 置 かれていますので 3,000 万 円 に 引 き 上 げることを 求 めます (5) 財 産 評 価 基 準 の 法 制 化 継 続 財 産 評 価 の 基 準 については 財 産 評 価 基 本 通 達 の 定 めによっていますので これ を 法 制 化 することを 求 めます (6) 相 続 財 産 からの 控 除 継 続 相 続 開 始 後 に 発 生 する 相 続 に 伴 う 費 用 ( 遺 言 執 行 費 用 税 理 士 弁 護 士 報 酬 等 ) は 相 続 税 の 課 税 財 産 から 控 除 することを 求 めます (7) 被 相 続 人 の 保 証 債 務 の 弁 済 継 続 相 続 後 の 一 定 期 間 内 に 保 証 債 務 の 履 行 があり その 求 償 権 の 行 使 が 不 能 の 場 合 更 正 の 請 求 ができるようにすることを 求 めます 5 消 費 税 関 係 (1) 単 一 税 率 と 請 求 書 等 保 存 方 式 の 維 持 継 続 制 度 をいたずらに 複 雑 化 し 新 たな 不 公 平 を 創 出 することとなることのないよう 現 行 の 単 一 税 率 と 請 求 書 等 保 存 方 式 については これを 堅 持 することを 求 めます (2) 消 費 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 継 続 消 費 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 は 法 人 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 に 合 わせ 課 税 期 間 終 了 後 3 月 以 内 ( 現 行 2 月 以 内 )とすることを 求 めます なお 上 記 改 正 が 行 われるまでの 間 においても 法 人 税 の 申 告 期 限 の 延 長 特 例 を 受 け ている 法 人 については 消 費 税 についても 申 告 期 限 の 延 長 を 認 めることを 求 めます (3) 消 費 税 の 届 出 書 の 提 出 期 限 継 続 消 費 税 の 各 種 届 出 書 の 提 出 は 消 費 税 の 申 告 納 付 上 納 税 者 にとって 重 要 な 事 項 で あるが その 提 出 の 失 念 により 納 税 者 が 思 わぬ 不 利 益 を 被 ることがあり また 慎 重 な 判 断 をする 必 要 な 場 合 もあることから 前 課 税 期 間 の 消 費 税 の 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 ( 現 行 は 課 税 期 間 の 開 始 日 の 前 日 )まで 延 長 することを 求 めます (4) 総 額 表 示 方 式 と 外 税 方 式 の 選 択 的 使 用 の 容 認 継 続 消 費 税 の 転 嫁 が 確 実 かつ 安 定 的 に 行 われるようにするため 現 行 義 務 付 けられて いる 総 額 表 示 方 式 だけでなく 外 税 方 式 についても 選 択 的 に 使 用 できるよう 求 めます (5) 転 嫁 に 関 する 規 程 の 整 備 継 続 消 費 税 の 転 嫁 が 確 実 かつ 安 定 的 に 行 われるようにするため 消 費 税 法 に 税 制 改 革 法 第 11 条 第 1 項 にあるような 消 費 税 を 円 滑 かつ 適 正 に 転 嫁 するものとする と いう 基 本 規 定 のほか 転 嫁 の 意 義 や 適 正 に 転 嫁 しなかった 場 合 の 罰 則 など 転 嫁 に 関 する 具 体 的 な 規 定 を 設 けることを 求 めます

6 間 接 諸 税 関 係 (1) 印 紙 税 の 廃 止 継 続 電 子 取 引 の 拡 大 や 手 形 決 済 の 省 略 など 電 子 化 ぺーパレス 化 が 急 速 に 進 行 していく 中 において 文 書 作 成 の 有 無 による 課 税 は 公 平 性 を 欠 くことになりますので 廃 止 することを 求 めます (2)たばこ 税 酒 税 揮 発 油 税 の 廃 止 継 続 消 費 税 と 二 重 課 税 の 状 態 にある 間 接 諸 税 については すべて 廃 止 することを 求 め ます 7 地 方 税 関 係 (1) 個 人 住 民 税 継 続 納 入 先 市 区 町 村 が 複 数 ある 場 合 の 個 人 住 民 税 の 特 別 徴 収 については 特 別 徴 収 義 務 者 の 事 務 の 簡 素 化 等 に 資 するため 納 入 先 市 区 町 村 別 の 明 細 書 を 添 付 することにより そ の 事 業 所 を 所 轄 する 市 区 町 村 において 一 括 納 入 ができるようにすることを 求 めます また 併 せて 地 方 税 の 申 告 書 納 付 書 の 規 格 様 式 の 統 一 を 図 ることを 求 めます (2) 欠 損 金 繰 戻 還 付 制 度 延 納 制 度 の 創 設 継 続 住 民 税 事 業 税 に 法 人 税 と 同 様 の 欠 損 金 繰 戻 し 還 付 制 度 を 創 設 することを 求 め ます また 地 方 税 についても 延 納 制 度 を 設 けることを 求 めます (3) 法 人 事 業 税 継 続 資 本 金 1,000 万 円 以 上 で 3 都 道 府 県 以 上 に 事 業 所 を 有 する 法 人 の 法 人 事 業 税 につい ては 所 得 区 分 別 の 軽 減 税 率 が 適 用 されないことになっていますが この 制 度 を 廃 止 するこ とを 求 めます また 2 以 上 の 地 方 自 治 体 に 事 務 所 又 は 授 業 書 を 有 する 法 人 の 法 人 事 業 税 法 人 住 民 税 の 申 告 は 本 店 所 在 地 において 一 括 して 行 うことができるようにすることを 求 めます (4) 事 業 所 税 の 廃 止 継 続 事 業 所 税 は 固 定 資 産 などと 二 重 課 税 的 な 性 格 を 有 することから 廃 止 を 求 めます

(5) 固 定 資 産 税 継 続 ア 免 税 点 の 引 上 げ 固 定 資 産 税 の 免 税 点 (20 万 円 ないし 30 万 円 )については 平 成 3 年 以 降 改 定 がなく 据 え 置 かれているため 大 幅 な 引 き 上 げを 求 めます イ 税 率 の 引 下 げ 現 行 税 率 の 1.4%は 負 担 が 大 きいことから 税 率 を 1.0%に 引 き 下 げ 実 勢 価 格 による 税 負 担 に 近 づけることを 求 めます ウ 評 価 方 法 の 周 知 評 価 額 の 算 出 過 程 等 については 通 知 されないことから 評 価 精 度 の 向 上 を 図 るとと もに 納 税 額 と 併 せて 分 かりやすい 評 価 額 算 出 過 程 を 通 知 することを 求 めます (6) 償 却 資 産 税 の 申 告 期 限 及 び 申 告 書 類 の 見 直 し 継 続 事 務 処 理 及 び 簡 素 化 の 観 点 から 1 月 31 日 の 償 却 資 産 税 の 申 告 期 限 賦 課 期 日 を 法 人 税 の 申 告 期 限 とすることとし その 申 告 書 には 法 人 税 の 確 定 申 告 書 の 際 に 作 成 され る 減 価 償 却 資 産 の 明 細 表 を 添 付 することとして 納 税 者 の 事 務 負 担 の 軽 減 及 び 地 方 団 体 の 事 務 の 効 率 化 を 図 ることを 求 めます (7) 延 納 制 度 の 創 設 継 続 法 人 税 における 延 納 制 度 の 復 活 に 合 わせ 法 人 事 業 税 法 人 住 民 税 についても 延 納 制 度 の 創 設 を 求 めます

福 岡 中 部 法 人 会 税 制 委 員 会 における 要 件 等 事 項 -1 次 のことについて 新 規 要 望 事 項 として 取 り 上 げるか 否 かについて 検 討 願 います 1 減 価 償 却 費 の 計 算 方 法 の 統 一 化 定 率 法 を 廃 止 して 減 価 償 却 費 の 計 算 は 全 て 定 額 法 とする 2 中 小 企 業 の 基 準 の 見 直 し 資 本 金 1 億 円 以 下 から 資 本 金 等 の 金 額 1 億 円 以 下 に 見 直 す 3 条 件 付 法 人 税 率 の 引 下 げ 現 行 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 について 毎 事 業 年 度 対 前 事 業 年 度 比 において 一 定 割 合 以 上 の 雇 用 の 促 進 と 賃 金 上 昇 を 達 成 した 場 合 に その 事 業 年 度 に 限 り 軽 減 した 税 率 とする なお 原 稿 の 中 小 企 業 に 係 る 軽 減 税 率 については 15%は 廃 止 し 19%の 現 行 制 度 を 維 持 する 4 事 業 用 資 産 に 係 る 固 定 資 産 税 の 廃 止 事 業 の 用 に 供 されている 固 定 資 産 に 係 る 固 定 資 産 税 の 課 税 を 廃 止 する 非 事 業 者 の 所 有 する 固 定 資 産 及 び 事 業 の 用 に 供 されていない 固 定 資 産 については 課 税 対 象 とする 5 少 額 減 価 償 却 資 産 一 律 に50 万 円 とする 6 限 定 列 挙 収 益 事 業 課 税 の 見 直 し 法 人 ( 人 格 のない 社 団 等 を 含 む )の 行 う 事 業 については 全 てを 課 税 対 象 とし 特 定 の 公 益 認 定 事 業 等 について 限 定 的 に 非 課 税 とする 方 式 に 改 める 7 雇 用 環 境 整 備 費 の 損 金 算 入 及 び 給 与 所 得 課 税 の 非 課 税 保 育 所 に 預 けるための 費 用 負 担 について 法 人 の 損 金 とするとともに 経 済 的 利 益 とし て 課 税 しない 措 置 を 設 ける 8 法 人 の 簡 易 課 税 制 度 の 廃 止 と 免 税 事 業 者 制 度 の 廃 止 全 ての 事 業 者 を 課 税 事 業 者 とし 法 人 については 簡 易 課 税 制 度 の 適 用 を 廃 止 した 上 で 全 ての 事 業 者 について その 課 税 期 間 の 課 税 売 上 高 が1 千 万 円 以 下 の 場 合 で 還 付 を 受 け ない 場 合 に 限 り 確 定 申 告 を 要 件 に 納 付 税 額 がないものとする 制 度 を 設 ける

福 岡 中 部 法 人 会 税 制 委 員 会 における 要 件 等 事 項 -2 平 成 28 年 度 税 制 改 正 要 望 事 項 ( 案 )の 1 の2の 納 税 者 権 利 利 益 保 護 救 済 法 に 規 定 することを 求 める 納 税 者 権 利 憲 章 に 相 当 する 条 項 について 内 容 を 次 のようなものと することについて 検 討 願 います 納 税 者 権 利 憲 章 条 項 ( 案 ) 1 何 人 も 一 納 税 者 として 尊 重 される 権 利 があります 2 何 人 も 税 務 に 関 して 公 平 な 取 扱 いを 受 ける 権 利 があります 3 何 人 も 自 らの 意 思 により 税 制 の 適 用 について 選 択 する 権 利 があります 4 何 人 も 税 制 について 納 得 できるまで 十 分 な 説 明 と 情 報 の 提 供 を 受 ける 権 利 があ ります 5 何 人 も 自 らの 課 税 について 納 得 できるまで 十 分 な 説 明 と 情 報 の 提 供 を 受 ける 権 利 があります 6 何 人 も 課 税 処 分 について 十 分 な 説 明 と 情 報 の 提 供 を 受 けた 上 で その 処 分 に 係 る 不 服 を 申 し 立 て 救 済 を 求 める 権 利 があります 7 何 人 も 自 らの 課 税 の 記 録 について 知 る 権 利 があります 8 何 人 も 自 らの 課 税 について 秘 密 を 守 られる 権 利 があります 9 何 人 も 租 税 立 法 に 参 加 できる 権 利 があります 10 何 人 も 税 金 の 使 途 を 監 視 する 権 利 があります