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高 層 ビルでは 震 度 3でも 被 害 を 生 じることがある 六 本 木 ヒルズ 新 潟 中 越 地 震 ( 東 京 震 度 3)でエレベーター 損 傷 (25 年 8 月 31 日 毎 日 新 聞 ) 昨 年 の 新 潟 県 中 越 地 震 で 震 源 から 約 2キロ 離 れた 東 京 都 港 区 の 六 本 木 ヒルズ 森 タワー(54 階 建 て 高 さ238メートル) のエレベーター6 基 が 損 傷 うち1 基 は8 本 ある 主 ロープの1 本 ( 直 径 約 1センチ)が 切 れていたことがわかった た 東 京 で 震 度 5 強 を 記 録 した 先 月 の 地 震 では 短 周 期 の 揺 れが 強 く 停 止 装 置 が 作 動 し 機 器 の 損 傷 はなかった 建 物 や 構 造 物 は 大 きさなどによって 揺 れる 周 期 ( 固 有 周 期 )が 決 まっており 一 般 的 に 建 物 が 大 きいほど 固 有 周 期 も 長 い 地 震 を 感 知 して 停 止 させる 装 置 が 長 周 期 強 震 動 の 揺 れに 反 応 せず 運 転 を 続 けたことが 原 因 と 思 われる 咲 洲 庁 舎 閉 じこめ5 時 間 (211 年 3 月 12 日 読 売 新 聞 ) 11 日 の 東 日 本 巨 大 地 震 で 府 内 でも 震 度 3の 揺 れを 観 測 大 阪 天 保 山 や 岬 町 には6~2センチの 津 波 が 到 達 した 大 きな 被 害 はなかったが 各 自 治 体 は 被 害 情 報 の 収 集 に 追 われ 消 防 隊 員 らが 被 災 地 に 向 けて 出 発 するなど 支 援 の 動 きも 出 始 めた 鉄 道 の 駅 や 空 港 では 関 東 方 面 に 戻 れず 足 止 めされた 人 たちが 地 震 の 様 子 を 伝 えるテレビ 画 面 に 見 入 った 大 阪 市 住 之 江 区 の 府 咲 洲 (さきしま) 庁 舎 ( 旧 WTC 高 さ256メートル)では 26 基 ある 全 エレベーターが 停 止 し このうち4 基 に 乗 っていた 男 性 5 人 が 1 2 13 階 付 近 などで 閉 じ 込 められた 同 市 消 防 局 の 救 助 隊 員 がロープで 引 き 上 げるなどし 発 生 から 約 5 時 間 余 りで 全 員 が 助 け 出 された けがはなかっ た また 51 階 の 消 火 用 スプリンクラーが 破 損 し 5~48 階 の 床 面 が 水 浸 しになったほか 天 井 ボードの 一 部 が 落 下 するなどした 同 市 北 区 の 大 阪 駅 前 第 3ビルでは 地 震 発 生 直 後 入 居 するオフィスや 店 舗 などの 従 業 員 らに 屋 外 への 避 難 を 呼 びかけ 周 辺 の 路 上 は 人 だかりができ 騒 然 となった エレベーターを 一 時 停 止 する 措 置 を 取 り 安 全 が 確 認 された 約 2 分 後 に 避 難 解 除 した 同 ビル3 階 の 事 務 所 から 階 段 で 避 難 した 会 社 員 男 性 (41)は デスクワークをしていたら 突 然 乗 り 物 酔 いをするようなゆっくりと 大 きな 揺 れが 起 きた 物 が 落 ちたり 倒 れたりすることはなく みんな 冷 静 に 階 段 で 地 上 まで 下 りていた と 話 した 11 階 で 仕 事 をしていた 会 社 員 男 性 (45)は うねるような 余 震 が5 分 間 ほど 断 続 的 に 続 き 壁 がギシギシと 音 をたて 始 めたので 危 険 を 感 じた 約 2 年 間 ここで 働 いているが 避 難 騒 ぎは 初 めて と 不 安 そうな 表 情 を 浮 かべた 震 度 階 級 関 連 解 説 表 ( 抜 粋 ) 3

石 油 タンクでのスロッシングは 震 度 では 評 価 できない 消 防 研 究 所 によるこれまでの 調 査 で 石 油 タンクのスロッシングの 高 さは 近 傍 で 観 測 された 震 度 とは 無 関 係 であることが 分 かる 震 度 1でも 大 きなスロッシングが 発 生 することがある 平 成 5 年 (1993 年 ) 北 海 道 南 西 沖 地 震 昭 和 58 年 (1983 年 ) 日 本 海 中 部 地 震 V 平 成 16 年 (24 年 )9 月 5 日 の 紀 伊 半 島 沖 の 地 震 平 成 15 年 (23 年 ) 十 勝 沖 地 震 新 潟 におけるスロッシング 高 さ 新 潟 におけるスロッシング 高 さ 大 阪 湾 岸 エリアにおけるスロッ シング 高 さ 苫 小 牧 におけるスロッシング 高 さ V V V 座 間 井 上 (1994)1993 年 北 海 道 南 西 沖 地 震 による 石 油 タンクのスロッシング, 消 防 研 究 所 報 告, 自 治 省 消 防 庁 消 防 研 究 所, 通 巻 77 号,p.2 吉 原 ほか(1984) 1983 年 日 本 海 中 部 地 震 による 石 油 タンクのスロッシングとその 被 害 について, 日 本 海 中 部 地 震 による 危 険 物 施 設 の 挙 動 に 関 する 調 査 報 告 書, 自 治 省 消 防 庁 消 防 研 究 所,p.38より 畑 山 座 間 (25) 24 年 9 月 5 日 紀 伊 半 島 南 東 沖 の 地 震 による 石 油 タンクのス ロッシングと 長 周 期 地 震 動, 消 防 研 究 所 報 告 第 99 号 p.54より 座 間 (26) 石 油 タンクのスロッシングと 対 策 新 潟 地 方 気 象 台 震 度 1 新 潟 地 方 気 象 台 震 度 3 V 大 阪 府 内 最 大 震 度 4 苫 小 牧 市 内 最 大 震 度 5 弱 石 油 タンクのスロッシングの 最 大 上 昇 量 の 簡 易 評 価 式 Wh D / 2 g.837(2 / Ts ) Sv Wh:スロッシングの 最 大 上 昇 量 Sv : 速 度 応 答 スペクトル D :タンクの 直 径 g : 重 力 加 速 度 Ts:スロッシング 固 有 周 期 坂 井 (198) 円 筒 形 液 体 タン クの 耐 震 設 計 法 に 関 する2, 3の 提 案 圧 力 技 術 no.18,p.16 23 石 油 タンクにおけるスロッシングは 固 有 周 期 における 速 度 応 答 スペクトルの 大 きさに 依 存 する 液 体 は 減 衰 率 が 非 常 に 小 さいので 周 期 依 存 性 が 大 きい 浮 き 屋 根 式 石 油 タンクの 固 有 周 期 は5 秒 程 度 以 上 と 大 きく 震 度 とは 対 応 しない 4

長 周 期 地 震 動 と 震 度 の 関 係 に 関 する 従 来 からの 説 明 出 典 平 成 2 年 度 まで の 震 度 階 級 関 連 解 説 表 の 欄 外 記 載 長 周 期 地 震 動 予 測 地 図 (29 年 試 作 版 ) 解 説 総 務 省 消 防 庁 消 防 大 学 校 消 防 研 究 セ ンターホームページ FAQ 説 明 大 規 模 な 地 震 では 長 周 期 の 地 震 波 が 発 生 するため 遠 方 において 比 較 的 低 い 震 度 であっ ても エレベーターの 障 害 石 油 タンクのスロッシングなどの 長 周 期 の 揺 れに 特 有 な 現 象 が 発 生 することがあります 従 来 の 震 度 と 長 周 期 地 震 動 では 影 響 を 受 ける 建 物 などが 異 なるほか 震 源 から 遠 く 離 れ た 場 所 における 分 布 の 状 況 などに しばしば 明 瞭 な 違 いが 現 れることがあります 長 周 期 地 震 動 と 気 象 庁 から 発 表 される 震 度 の 関 係 について 説 明 します 結 論 から 言 えば 震 度 は 長 周 期 地 震 動 の 大 きさを 測 る 尺 度 としては 適 切 ではありません 即 ち 震 度 が 大 きけ れば 長 周 期 地 震 動 が 大 きいかと 言 えば 必 ずしもそうではなく また 震 度 が 小 さくても 長 周 期 地 震 動 としては 大 きい 場 合 もあります 例 えば 1983 年 に 日 本 海 中 部 地 震 (マグニチュード 7.7)という 地 震 が 発 生 しましたが 震 源 から3km 近 く 離 れた 新 潟 では 大 きな 長 周 期 地 震 動 が 発 生 して 石 油 タンクにスロッシングが 起 こり 石 油 がタンクから 溢 れ 出 るという 危 険 な 事 態 になりました その 時 の 新 潟 の 震 度 は3という 小 さいものでした 現 在 の 気 象 庁 の 震 度 は 地 震 動 に 含 まれる 周 期.1から2 秒 の 範 囲 にある 短 周 期 の 成 分 の 大 きさを 表 すように 決 められています そのため 周 期 数 秒 から 十 数 秒 の 長 周 期 の 成 分 の 大 きさは 震 度 には 表 れてきません 震 度 は 身 体 で 受 ける 揺 れの 大 小 感 覚 とよく 合 っていると 言 われていますが 長 周 期 地 震 動 の 大 小 は 震 度 からは 判 断 しにくいというのは 以 上 のような 理 由 からです 長 周 期 地 震 動 の 特 徴 人 の 体 感 や 低 層 建 物 の 揺 れに 対 応 した 震 度 では 評 価 しきれない 地 表 の 人 はあまり 揺 れを 感 じないが 共 振 する 固 有 周 期 を 有 する 構 造 物 が 大 きな 揺 れ を 生 じるもの 5

高 層 化 が 進 む 日 本 の 住 宅 やオフィス 日 本 の 住 宅 のうち 約 4%が 共 同 住 宅 であり そのうち 13%にあたる 約 266 万 戸 が11 階 以 上 の 建 物 となっている 11 階 建 て 以 上 の 共 同 住 宅 は 197 年 代 から 増 加 した 15 階 建 以 上 のいわゆる 超 高 層 住 宅 は 1996 年 以 降 急 速 に 増 加 している 東 京 都 内 を 初 めとして 高 層 のオフィスビルの 棟 数 が198 年 代 から 増 加 し 特 に199 年 代 以 降 急 激 に 増 加 している 高 層 のオフィスビルの 平 均 軒 高 は 1996 年 以 降 高 層 化 が 進 んでいる 45, 平 成 2 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 )より 1% 3% 共 同 住 宅 の 階 数 % 平 成 2 年 住 宅 土 地 統 計 調 査 ( 総 務 省 統 計 局 )より 4, 35, 3, 1% 1% 8 7 6 14% 11% 28% 14% 1 階 建 25, 2 3 4 5 戸 2, 15, 1, 6~7 5, 8~1 11 ~ 14 15 階 建 以 上 オフィスビルの 平 均 軒 高 竣 工 年 代 別 分 類 ( 全 国 ) 平 成 22 年 度 版 ビル 実 態 調 査 のまとめ ( 社 団 法 人 日 本 ビルヂング 協 会 連 合 会 )より 建 築 の 時 期 11 ~ 14 15 階 建 以 上 長 周 期 地 震 動 を 受 ける 超 高 層 建 物 の 揺 れと 対 策 : 日 本 建 築 学 会 の 取 り 組 み 記 者 会 見 配 付 資 料 より 平 均 軒 高 (m) 5 4 3 2 1 昭 和 4 年 以 前 竣 工 昭 和 41 年 ~ 5 年 竣 工 昭 和 51 年 ~昭 和 61 年 ~ 6 年 竣 工 平 成 7 年 竣 工 平 成 8 年 ~ 平 成 17 年 竣 工 平 成 18 年 以 降 竣 工 いわゆる 超 高 層 ビル の 全 国 棟 数 ( 推 定 ) 6

都 心 部 における 高 層 建 築 物 の 増 加 都 心 部 では 197 年 代 以 降 再 開 発 の 進 展 等 によって 高 層 建 築 物 が 集 中 的 に 立 地 するなど 土 地 利 用 形 態 の 変 化 が 認 められる 画 像 は 国 土 地 理 院 電 子 国 土 データより 1978 年 29 年 新 宿 汐 留 7

大 規 模 災 害 時 の 燃 料 供 給 における 製 油 所 油 槽 所 の 重 要 性 地 震 発 生 により 被 災 地 等 の 油 槽 所 等 が 大 きな 被 害 を 受 けた 場 合 広 域 的 に 燃 料 を 確 保 する 必 要 がある 地 震 動 の 影 響 が 比 較 的 少 ない 油 槽 所 製 油 所 を 迅 速 に 把 握 することで 燃 料 供 給 網 の 再 構 築 に 掛 かる 意 志 決 定 を 早 めることが 出 来 るのではないか 8 経 済 産 業 省 資 料 より

気 象 庁 の 調 査 による 長 周 期 地 震 動 に 対 する 対 象 者 の 特 性 と 情 報 のニーズ 地 震 発 生 時 に 心 配 されること 高 層 ビル 建 物 被 害 居 住 者 への 影 響 円 滑 な 避 難 行 動 が 出 来 るかどうか 人 的 被 害 石 油 タンク 構 造 物 被 害 火 災 備 蓄 能 力 低 下 火 災 延 焼 長 大 橋 構 造 物 被 害 交 通 障 害 事 故 交 通 渋 滞 物 流 停 滞 気 象 庁 による 聞 き 取 り 調 査 において 頂 いた 要 望 < 高 層 ビル 管 理 会 社 > 地 震 発 生 後 ビル 内 に 人 を 留 めるべきかどうかを 判 断 するための 根 拠 になる 情 報 が 欲 しい 重 点 的 な 見 回 りなどに 活 用 するため 上 層 階 の 揺 れの 程 度 などを 評 価 できる 情 報 が 欲 しい < 高 層 ビルテナント 従 業 員 > 高 層 階 で 自 分 が 受 けた 揺 れの 大 きさが 分 かる 情 報 が 欲 しい < 石 油 事 業 者 > 震 度 ではなく スロッシングに 対 応 する 長 周 期 地 震 動 の 大 きさに 関 する 情 報 が 欲 しい < 消 防 職 員 > 総 合 判 断 の 一 つとして 長 大 構 造 物 を 含 め 災 害 規 模 の 把 握 に 資 する 情 報 が 欲 しい 気 象 庁 による 聞 き 取 り 調 査 における 地 震 動 の 特 性 の 理 解 度 に 関 する 回 答 < 高 層 ビル 管 理 会 社 > ビル 内 に 設 置 している 地 震 計 のデータは 見 るが 何 ガル といわれても 正 直 ピンと 来 ない 地 震 がビルに 影 響 を 与 えたかどうかは 素 人 判 断 は 難 しく 設 計 者 や 施 工 者 に 問 い 合 わせる 必 要 がある < 高 層 ビルテナント 従 業 員 > ビルでは 震 度 3や4でも もっと 揺 れのではないかと 思 うことがあるが これが 震 度 3なのかな と 考 える 防 災 センターから このビルは 安 全 です という 放 送 があったが 何 故 安 全 なのか よく 分 からなかった ビル 内 に 留 まって 下 さい との 放 送 があったが 不 安 で 屋 外 に 避 難 した <エレベータメンテナンス 会 社 社 員 > 東 京 で 震 度 3の 震 度 速 報 が 出 ると 長 周 期 地 震 動 が 出 ているかも と 考 えることがある < 石 油 タンク 事 業 者 > 自 らの 体 感 で 揺 れの 周 期 が 長 いかどうかを 判 断 しているほか 普 段 から 速 度 応 答 スペクトルを 見 ている 9

長 周 期 地 震 動 の 特 性 1 構 造 物 の 特 性 地 盤 特 性 構 造 物 によって 固 有 周 期 や 減 衰 特 性 が 異 なり 周 期 選 択 性 が 大 きく また 揺 れ 方 も 異 なる 高 層 建 築 物 の 固 有 周 期 地 盤 特 性 により 揺 れやすい 地 域 と 揺 れにくい 地 域 がある 地 盤 の 一 次 固 有 周 期 の 分 布 大 崎 (1981)など 太 田 座 間 (27) 9 8 7 T H T H T. 2 ( 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ). 3 ( 鉄 骨 造 ) 1.1212 log H.12 1 ( 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ) 1.8 log H ( 鉄 骨 造 ) T.174 1 両 対 数 式 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ( 太 田 座 間 25) 一 次 固 有 周 期 6 5 4 3 2 1 31m 1 m 6m 5 1 15 2 25 3 高 さ( 軒 高 ) 両 対 数 式 鉄 骨 造 ( 太 田 座 間 25) 線 形 式 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ( 大 崎 1981など) 線 形 式 鉄 骨 造 ( 大 崎 1981など) 高 層 建 築 物 の 減 衰 定 数 内 閣 府 東 南 海 南 海 地 震 等 に 関 する 専 門 調 査 会 中 部 圏 近 畿 圏 の 内 陸 地 震 に 関 する 報 告 より 太 田 座 間 (25) 巨 大 地 震 と 大 規 模 構 造 物, 共 立 出 版 社,p158より 長 周 期 地 震 動 対 策 は ここで 示 した 深 部 地 盤 の 固 有 周 期 及 びその 周 辺 の 周 期 1 に 加 え それよりも 短 い 周 期 の 地 震 動 にも 注 意 する 必 要 がある

長 周 期 地 震 動 の 速 度 応 答 スペクトルの 地 域 差 数 キロメートルの 違 いで 同 じ 程 度 の 震 度 であっても 周 期 によっては 応 答 スペクトルが 倍 以 上 異 なることがある 減 衰 定 数 5% 震 度 5 弱 東 京 国 際 空 港 千 代 田 区 大 手 町 震 度 5 強 大 阪 市 此 花 区 震 度 3 東 京 都 内 大 阪 市 中 央 区 震 度 3 防 災 科 学 技 術 研 究 所 KiK-net OSKH2( 此 花 )の 加 速 度 データを 使 用 大 阪 市 内 11

長 大 構 造 物 の 立 地 状 況 長 大 構 造 物 は 震 度 が 対 象 とする 低 層 構 造 物 に 比 べ 偏 在 している 特 に 東 京 名 古 屋 大 阪 福 岡 といった 太 平 洋 ベルト 地 帯 に 多 い 石 油 コンビナート 特 別 防 火 地 域 の 位 置 高 層 建 築 物 ( 軒 高 6m 以 上 )が 立 地 する 市 町 村 出 典 石 油 コンビナート 等 特 別 防 災 区 域 を 指 定 する 政 令 ( 昭 和 五 十 一 年 七 月 九 日 政 令 第 百 九 十 二 号 ) 出 典 ビルディングレター 建 築 新 技 術 レポート (( 財 ) 日 本 建 築 センター) より 気 象 庁 調 べ 長 い 橋 梁 ( 支 長 間 2m 以 上 の 吊 橋 斜 張 橋 )が 立 地 する 位 置 出 典 首 都 高 速 道 路 会 社 東 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 中 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 西 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 北 海 道 開 発 局 各 地 方 整 備 局 資 料 より 気 象 庁 調 べ 12

長 周 期 地 震 動 に 対 する 新 たな 地 震 情 報 のあり 方 はどうあるべきか 揺 れによる 影 響 の 特 性 人 が 感 じる 揺 れの 特 徴 船 に 乗 っているような 感 じの 揺 れ 上 層 階 ではこわかったり 驚 く 人 が 増 えることがある 気 分 が 悪 くなることがある 歩 けなくなることがある 室 内 の 什 器 等 への 影 響 上 層 階 ではコピー 機 など 車 輪 付 きのも のが 移 動 することがある 固 定 していない 家 具 などが 転 倒 するこ とがある 建 物 の 設 備 や 石 油 タンクへの 影 響 揺 れにより エレベータのロープや 天 井 内 装 材 などが 損 傷 することがある スロッシングが 発 生 し 浮 き 屋 根 など が 損 傷 することがある 地 震 動 の 影 響 の 基 本 的 性 質 地 表 の 人 はあまり 揺 れを 感 じないが 共 地 震 動 や 対 象 となる 構 造 物 の 特 性 振 する 固 有 周 期 を 有 する 構 造 物 が 大 き な 揺 れを 生 じる 地 震 動 としての 特 徴 遠 方 まで 減 衰 せずに 伝 播 する 数 キロメートルの 違 いで 応 答 スペクト ルが 倍 以 上 異 なることがある 地 盤 によって 揺 れやすさが 異 なる 長 周 期 地 震 動 とその 影 響 構 造 物 の 特 徴 固 有 周 期 や 減 衰 定 数 の 違 いが 大 きく 周 期 選 択 性 が 大 きい 低 層 建 物 に 比 べ 立 地 が 偏 在 している 対 象 となる 構 造 物 が 近 年 増 加 している 情 報 対 象 者 や 既 存 情 報 の 特 性 情 報 の 対 象 者 の 特 徴 対 象 者 が 絞 られる 対 象 者 によって 情 報 へのニーズが 異 なる 既 存 の 地 震 情 報 との 関 係 気 象 庁 が 発 表 している 震 度 情 報 では 揺 れの 大 きさが 評 価 できない 長 周 期 地 震 動 による 人 的 物 的 被 害 の 早 期 把 握 といった 地 震 直 後 の 初 動 対 応 を 行 うために 有 効 な 新 たな 情 報 はどうあるべきか 論 点 1 長 周 期 地 震 動 に 対 する 新 たな 地 震 情 報 の 利 用 者 と 利 用 方 法 をどう 想 定 すべきか 論 点 2 対 象 者 が 長 周 期 地 震 動 による 人 的 物 的 被 害 の 早 期 把 握 といった 地 震 直 後 の 初 動 対 応 を 行 うために 有 効 な 長 周 期 地 震 動 に 対 する 新 たな 地 震 情 報 の 内 容 はどうあるべきか 13

検 討 用 参 考 資 料 14

( 検 討 用 参 考 資 料 ) 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 の 対 象 者 と 利 活 用 イメージ 対 象 構 造 物 対 象 者 ヒアリングを 通 じた 速 度 新 たな 地 震 情 報 の 具 体 的 な 利 用 イメージ 応 答 スペクトルなどの 地 震 動 に 関 するデータ 理 解 に 関 するイメージ 高 層 建 築 物 オフィス 勤 務 者 揺 れの 大 きさに 関 する 認 識 オフィスでの 業 務 継 続 が 可 能 かどうかの 判 断 ビル 防 災 センターや 管 理 会 社 との 認 識 共 有 による 適 切 な 避 難 行 動 の 判 断 来 館 者 住 民 防 災 センター 職 員 管 理 会 社 エレベータメンテナ ンス 会 社 建 設 会 社 設 計 会 社 建 築 や 土 木 施 設 管 理 危 険 物 管 理 に 専 門 的 知 見 を 有 する 者 以 外 は 理 解 していない 揺 れの 大 きさに 関 する 認 識 ビル 防 災 センターや 管 理 会 社 との 認 識 共 有 によ る 適 切 な 避 難 行 動 の 判 断 揺 れの 大 きさに 関 する 認 識 自 宅 建 物 の 簡 易 的 な 被 災 度 把 握 と 避 難 行 動 の 必 要 性 の 判 断 帰 宅 時 における 食 料 や 飲 料 水 などの 確 保 自 宅 外 避 難 の 判 断 ビル 内 の 揺 れの 大 きさに 関 する 状 況 認 識 建 物 の 簡 易 的 な 被 災 度 把 握 避 難 の 呼 びかけや 避 難 誘 導 の 実 施 判 断 館 内 在 館 者 の 残 留 か 避 難 かの 判 断 ビルで の 業 務 継 続 が 可 能 かどうかの 判 断 テナント 等 の 被 害 状 況 収 集 判 断 館 内 巡 回 者 の 安 全 確 保 エレベータや 構 造 物 点 検 を 行 う 社 員 の 増 員 などの 実 施 判 断 重 点 的 な 対 象 の 選 定 判 断 高 層 ビル 管 理 会 社 への 助 言 石 油 タンク 石 油 事 業 者 従 業 員 の 安 全 確 保 浮 き 屋 根 式 石 油 タンク 等 の 重 点 的 な 点 検 自 治 体 消 防 と の 連 絡 強 化 長 大 橋 梁 自 動 車 運 転 者 道 路 管 理 者 自 治 体 職 員 揺 れの 大 きさに 関 する 認 識 安 全 な 場 所 への 停 車 通 行 予 定 道 路 の 変 更 構 造 物 点 検 を 行 う 社 員 の 増 員 などの 実 施 判 断 構 造 物 点 検 の 重 点 的 な 対 象 の 選 定 判 断 管 内 の 長 大 構 造 物 の 被 害 確 認 の 実 施 判 断 職 員 の 増 員 などの 実 施 判 断 消 防 警 察 管 内 の 長 大 構 造 物 や 危 険 物 施 設 の 状 況 確 認 避 難 誘 導 警 備 などの 実 施 判 断 15

( 検 討 用 参 考 資 料 ) 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 と 利 活 用 のイメージ( 一 般 利 用 者 ) 地 震 データ 25 2 15 1 5 5 1 15 2 5 1 15 2 25 3 35 例 ) 高 層 ビルの 上 層 階 の 揺 れに 関 する 情 報 情 報 ニーズ: 自 分 が 感 じた 揺 れの 大 きさを 知 りたい 地 域 の 高 層 ビルでの 揺 れの 大 きさが 知 りたい 例 ) 高 層 ビルをモデル 化 した 動 画 情 報 情 報 ニーズ: 上 層 階 の 揺 れの 大 きさをイメージしたい ビルの 高 さ 1 2 階 建 2 3 階 建 3 4 階 建 4 5 階 建 5 6 階 建 仙 台 大 揺 れ 度 2 大 揺 れ 度 2 大 揺 れ 度 2 大 揺 れ 度 1 東 京 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 名 古 屋 5 6 階 建 4 5 階 建 3 4 階 建 6 秒 4 秒 2 秒 大 阪 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 大 揺 れ 度 1 ものに 掴 まりたくなったり ものに 掴 まらないと 歩 けないことがある 固 定 していない 家 具 が 倒 れることがある コピー 機 やキャスター 付 きの 家 具 が 動 くことがある 大 揺 れ 度 2 立 っていることが 困 難 になったり はわないと 動 くことが 出 来 なくなる 固 定 していない 家 具 の 多 くが 倒 れる コピー 機 やキャスター 付 きの 家 具 の 多 くが 動 く 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 を 活 用 した 初 動 対 応 のイメージ( 一 般 利 用 者 ) 低 層 階 でも 強 い 揺 れを 感 じたが 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 を 参 考 にビルの 簡 易 的 な 被 災 度 判 定 を 行 い ビルは 安 全 なのでビル 内 にとどまるよう 館 内 放 送 を 行 った テナントから 根 拠 は?と 聞 かれたが 情 報 を 参 考 に 判 断 している と 答 えることが 出 来 た(ビル 防 災 センター 職 員 ) 外 出 中 ゆったりとした 揺 れを 感 じ 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 で 老 齢 の 両 親 が 住 むマンション(3 階 )の 揺 れが 大 きいことが 分 かり 直 ぐに 駆 けつけ て 無 事 を 確 認 した( 一 般 の 方 ) 高 層 階 でとても 大 きな 揺 れに 見 舞 われ 機 材 が 破 損 した 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 で 都 内 の 高 層 ビルではいずれも 同 じような 揺 れであったことが 分 かり 緊 急 的 な 業 務 の 代 行 が 都 内 の 他 営 業 所 では 難 しいと 判 断 し 直 ぐに 揺 れの 小 さな 名 古 屋 支 社 へ 依 頼 した 2 時 間 後 都 内 の 営 業 所 の 無 事 が 分 かり 名 古 屋 支 社 の 代 行 を 中 止 した(テナント 従 業 員 ) 夕 方 の 地 震 で 震 度 は 最 大 で4だったが 長 周 期 地 震 動 に 関 する 情 報 では 管 内 の 特 に3 階 以 上 のビルが 大 きく 揺 れたことがわかり 社 会 福 祉 16協 議 会 と 相 談 して 高 層 マンション 在 住 でデイサービス 中 の 要 介 護 者 が 施 設 に 宿 泊 することもできるよう 物 資 の 手 配 を 行 った ( 自 治 体 職 員 )

検討用参考資料 長周期地震動に関するデータと利活用のイメージ 高度利用者 地震データ 25 2 15 1 5 5 5 1 15 2 25 3 35 1 15 2 例 地震波形データ 例 スペクトルに関するデータ 情報ニーズ 自ら分析して評価したい 情報ニーズ スロッシングの大きさなどを簡易評価したい 加速 度 25 2 応答スペクトル 減衰率5% 15 1 5 応答スペクトル 減衰率.5% 2113111446 2113111446_xxxx_acc.dat d t 5 5 1 15 2 25 3 35 東京千代田区大手町 1 東京千代田区大手町 1 2 9 18 8 16 7 14 15 2 1. 2113111446_xxxx_vel.dat 5.. 5. 5 1 15 2 25 3 35 1. 15. 速度応答スペ ペクトル kine 15. 速度応答ス ペクトル kine 速度 2. 6 5 4 3 12 1 8 6 2. 1. 変位 8. 4 1 2 6. 4. 2113111446_xxxx_dsp.dat 2.. 2. 2 5 1 15 2 25 3 35 4. 5 1 15 2 5 1 周期 s NS_東京千代田区大手町_Sv kine 15 周期 s EW_東京千代田区大手町_Sv kine UD_東京千代田区大手町_Sv kine NS_東京千代田区大手町_Sv kine EW_東京千代田区大手町_Sv kine UD_東京千代田区大手町_Sv kine 2113111446_xxxx_resp.dat 6. 8. 長周期地震動に関するデ タ を活用した初動対応のイメ ジ 高度利用者 長周期地震動に関するデータ を活用した初動対応のイメージ 高度利用者 マグニチュードの大きな地震だったため 各事業所の最寄りの気象庁観測点の速度応答スペクトルデータをダウンロードしてスロッシング高を推計し スロッシング高の大きそうな事業所からの油送が停止した場合の代替案を検討した 石油事業者 ゆったりとした大きな揺れを感じ 自社の地震計は未設置だったため 最寄りの気象庁観測点の波形データをダウンロードして建物モデルの解析を行 い 構造躯体には被害が出ていないと考えられる と担当ビルの管理会社へ連絡した 設計会社 い 構造躯体には被害が出ていないと考えられる と担当ビルの管理会社 連絡した 設計会社 地震発生時自宅にいたが 直ぐに応答スペクトルデータをWEBでみて 震度の小さい地域でも長周期の波が大きいことがわかり 対象地域の支社に 点検要員の増員をするよう指示した エレベータメンテナンス会社 17 2