Microsoft Word - 07土工工事(P139~155)(九州).doc



Similar documents
<4D F736F F D B995748BDF82C582CC8D488E A C966B816A2E646F63>

第 1 章 総 括 事 項 第 1 節 一 般 事 項 1 仕 様 書 の 適 用 この 仕 様 書 は 山 形 県 企 業 局 酒 田 水 道 事 務 所 発 注 の 平 成 28 年 度 平 田 浄 水 場 及 び 酒 田 工 業 用 水 道 天 日 乾 燥 床 管 理 業 務 委 託 に 適

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

(Microsoft Word - \220V\227v\215j\221S\225\266.DOC)

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)


高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

2-3.xdw

スライド 1

Microsoft Word  要綱.doc

道路位置指定(位置指定道路)とは

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

平成19年9月改定

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

第 節 ○○計画

-4- 他 照 射 録 診 療 放 射 線 技 師 は 放 射 線 を 人 体 に 対 して 照 射 したときは 遅 滞 なく 必 要 事 項 を 記 載 した 照 射 録 を 作 成 し その 照 射 について 指 示 をした 医 師 又 は 歯 科 医 師 の 署 名 を 受 けているか ( 診

和 光 市 駅 南 口 地 区 地 区 計 画 整 備 計 画 の 内 容 地 区 計 画 の 方 針 名 称 和 光 市 駅 南 口 地 区 地 区 計 画 位 置 和 光 市 本 町 の 一 部 和 光 市 丸 山 台 一 丁 目 面 積 約 8.6ha 区 域 の 整 備 開 発 及 び 保

<4D F736F F D208FE DC926E8BE6926E8BE68C7689E681408C7689E68F912E646F63>

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

(7) 水 道 事 業 又 は 公 共 下 水 道 の 用 に 供 するポンプ 施 設 (8) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 の 用 に 供 する 電 気 通 信 交 換 施 設 (9) 都 市 高 速 鉄 道 の 用 に 供 する 停 車 場 開 閉 所 及 び 変 電 所 (10) 発 電

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

1_2013BS(0414)

訓令・通達一覧

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

第 節 ○○計画


能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

佐渡市都市計画区域の見直し

honbu-38H06_kunrei31

我孫子市小規模水道条例

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

市街化区域と市街化調整区域との区分

平成15・16年度の建設工事入札参加資格の認定について

加 古 川 市 市 街 化 調 整 区 域 における 地 区 計 画 制 度 の 運 用 基 準 ( 概 要 ) 第 1 章 総 則 運 用 基 準 の 目 的 地 区 計 画 制 度 の 運 用 により 良 好 な 居 住 環 境 の 維 持 及 び 育 成 を 目 的 とする ( 第 1 条 )

<4D F736F F D F303088A4926D8CA78E8497A EF68BC697BF93998C798CB895E28F958BE08CF D6A2E646F63>

<4D F736F F D E8CC592E88E918E598AC7979D8B4B92F6>

<4D F736F F F696E74202D20819F918D8D87955D89BF95FB8EAE82CC92D482E895FB8BB38EBA2E >

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

PowerPoint プレゼンテーション

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

令 第 129 条 の4(エレベーターの 構 造 上 主 要 な 部 分 ) 1) 強 度 計 算 の 規 定 例 示 仕 様 による 強 度 の 確 認 (ガイドレール 等 はグラフによって 判 断 ) エレベーター 強 度 検 証 法 による 強 度 の 確 認 安 全 率 等 については 告

<4D F736F F D B83578F4390B E797748CA E88E68E7792E88AEE8F805F48508C668DDA95AA816A E646F63>

受 託 工 事 費 一 般 管 理 費 何 地 区 給 料 手 当 賞 与 引 当 金 繰 入 額 賃 金 報 酬 法 定 福 利 費 退 職 給 付 費 備 消 品 費 厚 生 福 利 費 報 償 費 旅 費 被 服 費 光 熱 水 費 燃 料 費 食 糧 費 印 刷 製 本 費 測 量 調 査

下水道工事標準仕様書

第 1 章 第 1 節 総 括 事 項 一 般 事 項 1 仕 様 書 の 適 用 この 仕 様 書 は 金 山 浄 水 場 管 理 本 館 清 掃 業 務 委 託 に 適 用 する 2 委 託 業 務 名 金 山 浄 水 場 管 理 本 館 清 掃 業 務 委 託 3 委 託 業 務 の 概 要

Microsoft Word - 都市計画法第34条第11号及び第12号

各施設使用心得

㈱スーパーレックスBCP基準【チェックリスト公開版】 pdf

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

駐 車 場 管 理 規 程

<4D F736F F D208F7493FA95948E738A4A94AD8E968BC682CC8EE891B18B7982D18AEE8F8082C98AD682B782E98FF097E182C98AD682B782E98F9590AC8BE093998CF D6A B315D2E B4E88C A>

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

<93798D488E7B8D488AC7979D977697CC5F F96DA8E9F2E786264>

Microsoft Word - h doc

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

定款

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)

<4D F736F F D208E7390EC8E E8BE68FF097E182C98AEE82C382AD8B9689C282CC90528DB88AEE8F80>

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

工 事 に 伴 う 伐 採 木 量 を 表 5163 に 示 す 伐 採 木 量 は 340.2tと 予 測 する 発 生 する 木 くずについては 樹 木 の 状 態 により 処 理 が 異 なるため できる 限 り 有 効 利 用 が 図 れる 方 法 で 処 理 を 行 う 区 分 表 516

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

入札公告 機動装備センター

(\215\\\221\2425\(24.4.1\).jww)

Taro-条文.jtd

Microsoft Word - jigyoukeikakusho.docx

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

スライド 1

新居浜市印鑑登録及び証明書発行保護事務取扱要領


に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

●電力自由化推進法案

2. 予 測 2.1. 予 測 項 目 予 測 項 目 は 以 下 のとおりとした 1 埋 設 廃 棄 物 の 掘 削 除 去 に 伴 う 廃 棄 物 2 造 成 等 の 施 工 の 一 時 的 な 影 響 による 建 設 工 事 に 伴 う 副 産 物 ( 建 設 発 生 土 建 設 廃 棄 物

< F2D A6D94468F9197DE8FDA8DD72E6A7464>

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

Microsoft Word - 04特定任期付職員(特任事務)給与規程【溶込】

所沢市告示第   号

( 手 数 料 ) 第 6 条 し 尿 を 搬 入 する 者 ( 以 下 搬 入 者 という )は し 尿 処 理 手 数 料 ( 以 下 手 数 料 という )として し 尿 の 投 入 量 に 応 じて 100 リットルにつき 円 を 乗 じて 得 た 額 に 消 費 税 法 ( 昭

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

Transcription:

第 7 章 土 工 工 事 第 1 節 調 査 及 び 施 工 計 画 1. 事 前 調 査 及 び 施 工 計 画 における 留 意 事 項 (1) あらかじめ 地 山 の 形 状 地 質 及 び 地 層 の 状 態 等 を 調 査 記 録 し これに 応 じて 掘 削 面 の 高 さ 及 び 勾 配 を 箇 所 毎 に 定 め 必 要 に 応 じて 土 留 支 保 工 等 を 計 画 すること (2) あらかじめ 地 山 の 含 水 湧 水 亀 裂 凍 結 の 状 態 を 調 査 し 地 山 周 辺 の 排 水 工 落 石 防 護 工 等 を 計 画 すること (3) ガス 管 上 下 水 道 ケーブル 等 の 地 下 埋 設 物 等 について は 現 地 立 会 などの 十 分 な 調 査 を 行 い その 所 有 者 と 工 事 施 工 の 各 段 階 における 保 安 上 必 要 な 措 置 を 協 議 決 定 のうえ 作 業 計 画 を 立 て 施 工 すること (4) 地 形 表 土 の 状 態 などに 合 わせ 施 工 の 安 全 性 を 考 え 掘 削 の 順 序 羽 口 の 位 置 及 び 数 並 びに 土 石 運 搬 の 方 法 などについ て 十 分 検 討 し あらかじめ 計 画 を 立 てること (5) 掘 削 機 械 の 配 置 などについては 地 形 土 質 に 適 合 するも のを 選 定 し 工 事 の 規 模 工 期 などを 考 慮 して 必 要 な 能 力 及 び 台 数 を 計 画 すること 安 衛 則 154 355 安 衛 則 355 361 安 衛 則 355 安 衛 則 155 安 衛 則 155 第 2 節 一 般 心 得 1. 作 業 主 任 者 の 選 任 (1) 技 能 講 習 を 修 了 した 者 の 中 から 作 業 主 任 者 を 選 任 し その 者 の 直 接 の 指 揮 により 作 業 を 行 うこと 2. 安 全 措 置 一 般 (1) 規 制 された 掘 削 面 の 勾 配 及 び 高 さを 超 えないようにする こと (2) 掘 削 に 伴 い 崩 壊 のおそれがあるときは 土 留 支 保 工 を 行 安 衛 法 14 安 衛 令 6 安 衛 則 16 359 安 衛 則 356 357 安 衛 則 361-139 -

うか 又 は 適 正 な 法 勾 配 を 付 けること (3) 掘 削 により 土 砂 が 落 下 するおそれがあるときは 落 石 防 止 堰 堤 等 の 措 置 をとり その 下 方 で 作 業 をしないこと (4) 法 面 が 長 くなる 場 合 は 数 段 に 区 切 って 掘 削 すること (5) その 日 の 作 業 をする 前 に 作 業 現 場 をよく 点 検 し 次 に 掲 げ る 事 項 について 必 要 な 措 置 を 講 じてから 作 業 を 行 うこと な お 大 雨 や 中 震 以 上 の 地 震 の 後 にも 点 検 及 び 措 置 を 講 じる 1 立 入 禁 止 区 域 の 設 定 2 照 明 設 備 3 作 業 箇 所 及 び 周 辺 地 山 の 浮 石 き 裂 の 点 検 及 び 除 去 4 作 業 箇 所 及 び 周 辺 地 山 の 含 水 湧 水 凍 結 の 点 検 及 びた まり 水 の 排 水 5 保 護 帽 の 使 用 安 衛 則 361 安 衛 則 358 写 真 7-1 立 入 禁 止 区 域 の 設 定 (6) 退 避 の 方 法 及 び 合 図 をあらかじめ 定 めておくこと 特 に 騒 音 に 消 されないような 方 法 を 講 じること (7) 女 性 年 少 者 は 法 尻 付 近 など 土 砂 崩 壊 のおそれのある 箇 所 では 作 業 をさせないこと (8) 法 尻 付 近 では 休 息 食 事 などをしないこと (9) 建 設 機 械 の 運 転 は 危 険 範 囲 内 に 人 がいないかを 常 に 確 か めながら 行 うこと 安 衛 則 159 女 性 規 則 2 年 少 規 則 8-140 -

3. 監 視 員 等 の 配 置 (1) 必 要 に 応 じ 十 分 な 経 験 のある 監 視 員 を 見 通 しの 良 い 所 に 配 置 すること (2) 道 路 に 接 近 して 作 業 する 場 合 には 道 路 監 視 員 を 配 置 し かつ 標 識 を 立 てること (3) 危 険 の 多 い 作 業 場 で 掘 削 機 械 トラック 等 を 運 転 する 場 合 は 誘 導 員 を 配 置 すること 4. 地 下 埋 設 物 一 般 (1) 第 3 章 地 下 埋 設 物 一 般 に 準 じること (2) 掘 削 機 械 積 込 機 械 及 び 運 搬 機 械 の 使 用 によるガス 導 管 地 中 電 線 路 等 地 下 工 作 物 の 損 壊 のおそれがあるときは こ れらの 機 械 を 使 用 しないこと 安 衛 則 157 158 安 衛 則 365 安 衛 則 157 158 安 衛 則 365 安 衛 則 363 第 3 節 人 力 掘 削 1. 掘 削 面 の 勾 配 など (1) 掘 削 面 の 勾 配 は 表 7-1に 掲 げる 地 質 毎 の 掘 削 高 さに 応 じた 安 全 な 勾 配 以 下 とすること 特 に 地 質 が 悪 い 地 山 では 更 に 緩 やかな 勾 配 とすること 表 7-1 手 掘 り 掘 削 の 高 さと 勾 配 安 衛 則 356 357 地 山 の 種 類 岩 盤 又 は 堅 い 粘 土 そ の 他 砂 発 破 等 で 崩 壊 し 易 い 状 態 になっている 地 山 掘 削 面 の 高 さ (m) 掘 削 面 の 勾 配 ( 度 ) 5 未 満 90 5 以 上 75 2 未 満 90 2 以 上 5 未 満 75 5 以 上 60 掘 削 面 の 勾 配 35 以 下 又 は 高 5m 未 満 掘 削 面 の 勾 配 45 以 下 又 は 高 2m 未 満 - 141 -

2. 掘 削 作 業 における 留 意 事 項 (1) すかし 掘 りは 絶 対 にしないこと (2) 浮 石 を 割 ったり 起 こしたりするときは 石 の 安 定 と 転 がる 方 向 を 良 く 見 定 めて 作 業 すること (3) てこを 使 うときは あらかじめ 動 かす 物 に 適 した 長 さと 強 さを 有 するものを 選 ぶこと (4) つるはしやシャベル 等 は てこに 使 わないこと (5) 掘 り 出 した 土 砂 器 材 等 は 掘 削 部 の 上 部 付 近 に 高 く 積 ま ないこと (6) 湧 水 のある 場 合 は 必 要 に 応 じて これを 処 理 してから 行 うこと (7) 2 名 以 上 で 同 時 に 掘 削 作 業 を 行 うときは 相 互 に 十 分 な 間 隔 を 保 つこと (8) 上 下 作 業 にならない 様 並 列 に 並 び 作 業 すること (9) 転 石 等 重 量 物 を 運 ぶ 際 は 一 人 作 業 せずに 二 人 以 上 で 作 業 すること (10) 必 要 に 応 じて 親 綱 を 設 置 すること 第 4 節 機 械 掘 削 1. 一 般 的 留 意 事 項 (1) 建 設 機 械 作 業 における 留 意 事 項 第 4 章 機 械 装 置 設 備 一 般 による (2) 建 設 機 械 の 運 用 第 4 章 第 6 節 建 設 機 械 の 運 用 による (3) 誘 導 員 の 配 置 1 作 業 場 所 が 道 路 建 物 その 他 の 施 設 等 に 接 近 する 場 合 2 見 通 しの 悪 い 場 所 3 崖 縁 4 土 石 等 落 下 崩 壊 のおそれのある 場 所 安 衛 則 157 158 安 衛 則 365-142 -

5 掘 削 機 械 運 搬 車 両 が 他 の 作 業 員 と 混 在 して 作 業 を 行 う 場 合 図 7-1 誘 導 員 の 配 置 (4) 道 路 上 での 作 業 道 路 上 で 作 業 を 行 う 場 合 は 道 路 工 事 現 場 における 標 示 施 設 等 の 設 置 基 準 等 の 一 部 改 正 について( 平 成 18 年 3 月 31 日 国 道 利 第 37 号 国 道 国 防 第 205 号 ) により 必 要 な 道 路 標 識 標 示 板 防 護 施 設 を 設 置 すること また 工 事 箇 所 が 遠 方 より 確 認 できるよう 保 安 灯 を 設 置 す ること なお 作 業 場 付 近 には 必 要 に 応 じて 交 通 誘 導 員 を 配 置 し 常 に 交 通 の 流 れを 阻 害 しないよう 努 めること (5) 高 圧 線 等 の 付 近 での 作 業 第 4 章 第 6 節 建 設 機 械 の 運 用 による (6) 夜 間 作 業 夜 間 作 業 をするときは 必 要 な 照 度 を 保 持 すること また 安 衛 則 367 必 要 に 応 じて 機 械 内 部 にも 照 明 を 施 すこと 2. 機 械 掘 削 作 業 における 留 意 事 項 (1) 技 能 講 習 を 修 了 した 作 業 主 任 者 の 直 接 の 指 揮 により 行 う 安 衛 則 360 こと (2) 掘 削 機 械 等 は 安 全 能 力 以 上 の 使 い 方 をしないこと 安 衛 則 163 (3) 掘 削 機 械 等 は 主 たる 用 途 以 外 の 用 途 に 使 用 しないこと ただし 次 の 機 能 をすべて 満 足 する 掘 削 機 械 等 について は 作 業 の 性 質 上 やむを 得 ないとき 又 は 安 全 な 作 業 の 遂 行 上 必 要 なときは 使 用 してもよい 安 衛 則 164-143 -

1 アーム バケット 等 の 作 業 装 置 に 負 荷 させる 荷 重 に 応 じた 十 分 な 強 度 を 有 するフック シャックル 等 の 金 具 その 他 吊 り 上 げ 用 の 器 具 を 取 り 付 けてあること 2 吊 り 上 げた 荷 が 落 下 するおそれのない 外 れ 止 め 装 置 が 使 用 されていること 3 フック シャックル 等 の 金 具 その 他 吊 り 上 げ 用 の 器 具 は 作 業 装 置 から 外 れるおそれがないものであること (4) さく 岩 機 作 業 にあたっては 特 に 次 の 事 項 に 留 意 するこ と 1 さく 岩 機 は 作 業 前 によく 点 検 してから 使 うこと 2 作 業 は 機 械 の 足 元 をよく 安 定 させ 作 業 場 所 を 整 理 し てから 行 うこと 3 斜 面 で 作 業 するときは 機 械 を 落 とさないよう 必 要 に 応 じてロープを 付 けておくこと また さく 岩 機 のオペレーターは 安 全 帯 を 使 用 するこ と 4 エアホースは 長 さに 余 裕 のあるものを 使 用 すること 5 落 石 のおそれがある 場 合 には 浮 石 の 除 去 落 石 防 止 設 備 の 設 置 監 視 員 を 配 置 するなどの 対 策 を 講 じること 6 機 械 の 振 動 による 落 石 には 特 に 注 意 すること 7 交 換 ロッド 等 は 作 業 及 び 通 行 を 阻 害 しない 位 置 に 置 く こと (5) パワーショベル ドラグライン 等 の 作 業 については 特 に 次 の 事 項 に 留 意 すること 1 バケット ジッパー アーム 又 はブームが 動 いている 範 囲 には 作 業 員 を 入 れないこと 2 掘 削 土 をトラックや 貨 車 に 積 込 むときは 積 み 過 ぎない ようにすること また 側 板 から 土 砂 がこぼれないように 積 むこと 3 運 転 手 は 荷 を 吊 る 前 にロープがもつれていないかどう - 144 -

かを 確 かめること 4 運 転 手 は バケットをトラック 又 は 動 力 車 運 転 室 の 上 を 通 過 させてはならない また 動 力 車 に 接 近 して 積 込 みを 行 うときは 動 力 車 運 転 手 は 安 全 な 場 所 に 退 避 させること 5 ショベル 等 の 取 り 付 けには あらかじめ 整 地 するなどし て なるべく 水 平 な 位 置 を 選 ぶこと 6 軟 弱 な 支 持 力 のない 地 盤 では マット 及 び 板 等 を 敷 き 荷 重 を 分 散 すること 7 バケットのスイング 範 囲 の 安 全 を 確 かめること 8 作 業 終 了 休 憩 時 には 安 全 な 位 置 に 移 動 し ブームを 下 げて 置 くこと (6) ブルドーザ モーターグレーダ 等 の 作 業 については 次 の 事 項 に 留 意 すること 1 軟 弱 な 路 肩 法 肩 での 作 業 は 崩 壊 防 止 の 措 置 を 行 い 誘 導 員 を 配 置 すること 2 落 石 等 の 危 険 がある 場 合 は 運 転 席 にヘッドガードを 付 けること (7) パワーショベル ブルドーザ 等 の 修 理 アタッチメントの 取 り 付 け 取 り 外 しについては 作 業 指 揮 者 を 定 め 作 業 の 指 揮 をとらせるとともに 安 全 支 柱 安 全 ブロックの 使 用 状 況 を 監 視 させること 手 足 もとを 十 分 に 確 認 し 挟 まれないよう にすること オイルのこぼれた 箇 所 は 吸 着 マットを 使 用 し 除 去 すること (8) アーム ジブ 等 を 上 げ その 下 で 修 理 点 検 等 の 作 業 を 行 うときは 安 全 支 柱 安 全 ブロック 等 を 使 用 すること 安 衛 則 157 安 衛 則 153 安 衛 則 165 安 衛 則 166-145 -

第 5 節 発 破 作 業 1. 火 薬 類 作 業 従 事 者 (1) 火 薬 類 の 取 り 扱 いについては 火 薬 類 取 扱 保 安 責 任 者 及 び 副 責 任 者 を 選 任 し 取 扱 事 故 防 止 に 当 たらせること (2) 発 破 作 業 は 必 ず 発 破 技 士 に 行 わせ 他 の 作 業 員 には 発 破 作 業 の 危 険 性 保 安 の 心 得 について 十 分 教 育 すること (3) 発 破 作 業 員 は 腕 章 帽 子 等 により 他 の 作 業 員 と 識 別 でき るようにすること (4) 発 破 の 作 業 を 行 うときは 発 破 の 業 務 に 就 くことができる 者 の 中 から 作 業 指 揮 者 を 選 任 すること 作 業 指 揮 者 は 保 護 具 ( 防 じんメガネ マスク 耳 栓 )の 着 用 状 況 の 確 認 未 使 用 者 への 注 意 を 促 すこと 火 取 法 30 安 衛 法 61 安 衛 則 41 安 衛 則 319 320 表 7-2 ダイナマイトの 種 類 別 の 主 な 性 能 爆 速 種 類 落 つい 感 度 RWS(%) じゅん 爆 度 (m/sec) 松 ダイナマイト 桜 ダイナマイト 桐 ダイナマイト 杉 ダイナマイト 榎 ダイナマイト アーバナイト 桂 ダイナマイト 梅 ダイナマイト 硝 安 ダイナマイト 3~4 級 4~5 4~7 4~7 4~7 7 4~5 4~6 4~5 6,500 以 上 5,000 5,000 5,000 5,000 2,000 4,000 4,000 3,000 100 55~90 55~90 55~85 55~85-75~85 50~65 50~65 3 以 上 3 3 3 3 3 3 3 2 ( 注 ) 落 つい 感 度 : 火 薬 類 の 機 械 的 衝 撃 に 対 する 爆 発 度 合 を 表 わすもので 一 定 量 の 試 料 に 5 kgの 鉄 ついを 落 として 試 験 を 行 い 等 級 を 定 めている この 等 級 は 1 級 から 8 級 に 区 分 され 数 字 の 大 なるものほど 爆 発 しにくい RWS(%): 爆 薬 の 爆 力 の 表 示 方 法 であって 松 ダイナマイトの 爆 力 との 比 較 値 をもって 表 す 2. 火 薬 類 の 取 り 扱 い (1) 火 薬 の 取 り 扱 い 消 費 貯 蔵 については 火 薬 類 取 締 法 に 基 づき 事 故 防 止 に 努 め 適 正 に 管 理 すること 1 法 に 定 める 量 以 上 の 火 薬 類 を 貯 蔵 する 場 合 は 貯 蔵 量 に 応 じた 構 造 の2 級 火 薬 庫 を 知 事 の 許 可 を 受 け 設 置 するこ 火 取 法 11 12 火 取 則 13 20 21 23~32-146 -

と 表 7-3 2 級 火 薬 庫 の 構 造 及 び 設 備 区 分 2 級 火 薬 庫 ( 地 上 ) 火 取 則 設 置 場 所 湿 地 を 避 ける 24-1 号 構 造 小 屋 組 み 平 屋 建 てとし 鉄 筋 コンクリート 造 コンクリートブ ロック 造 又 はこれと 同 程 度 とし 盗 難 及 び 火 災 を 防 ぎ 得 る 構 造 木 造 又 は 爆 発 の 際 軽 量 の 飛 散 物 となるような 建 築 材 料 を 使 用 する 屋 根 外 面 金 属 板 スレート 板 又 はかわら 等 の 不 燃 性 物 を 使 用 入 口 の 扉 二 重 扉 外 扉 は 耐 火 扉 ( 鉄 板 厚 さ 2mm 以 上 ) 内 扉 と 外 扉 は 錠 ( 盗 難 防 止 ) 26-1 号 26-1 の 3 号 26-1 の 3 号 26-1 の 2 号 避 雷 装 置 できるだけ 避 雷 装 置 を 設 ける 26-2 号 土 堤 できるだけ 土 堤 で 囲 む 26-3 号 ほかの 火 薬 庫 と の 距 離 ほかの 2 級 火 薬 庫 との 間 に 土 堤 を 設 けない 場 合 は 基 準 による 26-4 号 地 上 から 1.7m 以 上 窓 数 は 採 光 を 考 慮 24-5 号 直 径 1cm 以 上 の 鉄 棒 を 10cm 以 下 の 間 隔 ではめこむ 窓 内 方 は 不 透 明 ガラスの 引 き 戸 を 備 える 外 方 は 外 から 容 易 に 開 けない 防 火 扉 を 備 える 内 面 搬 入 装 置 のない 場 合 は 板 張 り 床 面 は 金 属 を 表 さない 24-7 号 暖 房 設 備 温 水 式 のみ 可 24-9 号 照 明 設 備 防 爆 式 電 灯 配 線 はケーブル 工 事 等 自 動 しゃ 断 器 又 は 開 閉 器 は 庫 外 に 設 ける 24-10 号 防 火 警 戒 設 備 境 界 沿 いに 幅 2m 以 上 の 空 き 地 付 近 に 貯 水 槽 設 置 警 戒 札 を 建 てる 24-14 号 盗 難 防 止 外 部 にできるだけ 夜 間 点 灯 天 井 裏 又 は 屋 根 に 金 網 張 り 警 報 装 置 見 張 人 を 常 時 配 置 する 以 外 は 警 報 装 置 を 設 置 24-15 号 24-16 号 2 規 則 に 定 められた 量 以 下 を 貯 蔵 する 場 合 は 火 薬 庫 外 貯 蔵 庫 の 施 設 の 規 定 により 知 事 の 許 可 を 受 けた 安 全 な 場 所 に 貯 蔵 すること 3 1 日 の 火 薬 類 消 費 見 込 量 が 規 程 以 上 の 場 合 は 火 薬 類 の 管 理 及 び 発 破 の 準 備 のため 火 薬 類 取 扱 所 を 設 け 規 則 に 基 づいて 安 全 な 取 り 扱 いを 行 うこと 4 爆 薬 取 扱 所 火 工 所 の 出 納 は その 都 度 帳 簿 に 記 入 す ること (2) 火 薬 類 の 一 時 置 場 については 次 の 事 項 について 留 意 する こと 1 火 薬 関 係 者 以 外 の 者 が 立 ち 入 らない 清 潔 で 乾 燥 した 場 火 取 則 15 16 火 取 則 51 52 火 取 則 52-147 -

所 で かつ 日 光 の 直 射 を 受 けない 場 所 であること 2 火 気 又 は 落 石 の 危 険 がある 所 に 設 けないこと 3 火 薬 爆 薬 と 雷 管 を 同 一 の 箱 袋 等 に 入 れないこと 親 ダイ 用 一 般 の 場 合 爆 薬 及 び 火 工 品 親 ダイ 火 薬 庫 又 は 火 薬 類 火 工 所 発 破 庫 外 貯 蔵 所 取 扱 所 爆 薬 ( 増 ダイ) 場 所 1 日 の 消 費 見 込 量 が 爆 薬 又 は 火 薬 25 kg 以 下 工 業 雷 管 又 は 電 気 雷 管 250 個 以 下 導 爆 線 500m 以 下 の 場 合 火 薬 庫 又 は 庫 外 貯 蔵 所 火 工 所 発 破 場 所 図 7-2 火 薬 類 の 運 搬 経 路 (3) 爆 薬 雷 管 等 は 叩 いたり 投 げ 出 したり 取 り 落 とした りすることのないように 慎 重 に 取 り 扱 い 衣 服 のポケットに 入 れたりしないこと (4) 受 払 数 量 を 厳 重 に 管 理 し 紛 失 盗 難 に 注 意 すること (5) 発 破 の 都 度 受 入 消 費 残 りの 数 量 発 破 孔 又 は 薬 室 に 対 する 装 填 方 法 について 記 録 を 残 すこと 3. 発 破 作 業 時 における 留 意 事 項 (1) 発 破 作 業 を 行 う 前 に 発 破 箇 所 上 部 の 表 土 は 原 則 として 全 部 取 り 除 くこと (2) 電 気 発 破 を 行 うときには 迷 走 電 流 がないことを 確 認 す る また 懐 中 電 灯 等 は 絶 縁 装 置 のある 物 を 使 用 すること 発 破 作 業 員 は 作 業 前 にアース 棒 等 で 体 の 静 電 気 を 取 り 除 く こと (3) 発 破 を 行 う 場 合 には 次 の 方 法 により 作 業 員 及 び 第 三 者 に 対 する 危 害 を 防 ぐこと 1 危 険 区 域 を 定 め 立 札 赤 旗 等 で 明 示 し 区 域 内 への 立 ち 入 りを 禁 止 すること 火 取 則 53 火 取 則 54 火 取 則 53-148 -

2 区 域 境 には 発 破 時 刻 サイレン 符 号 その 他 の 注 意 事 項 を 示 した 掲 示 板 を 立 てて 置 くこと 3 退 避 場 所 を 設 定 し これを 周 知 させること 4 点 火 は 見 張 員 を 配 置 し 全 員 の 退 避 を 確 認 してから 行 う こと (4) 落 雷 の 危 険 があるときは 電 気 雷 管 又 は 電 気 導 火 線 に 係 る 作 業 を 中 止 する 4.せん 孔 作 業 における 留 意 事 項 (1) 作 業 前 に せん 孔 範 囲 せん 孔 長 孔 間 隔 孔 径 孔 数 を 確 認 すること (2) 削 岩 機 空 気 圧 縮 機 等 のせん 孔 設 備 は 毎 日 点 検 すること (3) 前 回 の 発 破 の 不 発 孔 や 残 留 薬 がないことを 確 かめたうえ でなければせん 孔 しないこと (4) 前 回 の 発 破 の 孔 尻 を 利 用 してせん 孔 しないこと (5) 発 破 後 切 羽 を 点 検 し 不 発 の 装 薬 がある 場 合 には 適 切 な 方 法 を 用 いて 処 置 すること (6) せん 孔 機 による 作 業 中 やむを 得 ずせん 孔 機 に 近 付 く 場 合 は 運 転 者 に 合 図 確 認 し 機 械 操 作 を 休 止 して 接 近 すること (7) 機 械 の 移 動 は 孔 は 踏 まないよう 必 要 に 応 じて 誘 導 員 を 配 置 すること 5. 装 てん 作 業 における 留 意 事 項 (1) 装 てん 中 は 付 近 でせん 孔 その 他 の 作 業 をさせないこと (2) 装 薬 前 には 孔 をよく 掃 除 して 小 石 等 を 残 さないこと (3) 足 元 をよく 整 理 しておくこと (4) 装 てん 具 は 摩 擦 衝 撃 静 電 気 等 による 爆 発 を 生 じるお それのない 安 全 なものを 使 用 し 金 属 製 のものは 絶 対 に 使 わ ないこと (5) 孔 の 深 さと 薬 包 の 長 さを 測 って 込 棒 に 目 盛 を 付 け 薬 包 と 薬 包 を 密 着 させること (6) 薬 包 特 に 親 ダイを 孔 内 で 強 く 圧 搾 しないこと 火 取 則 53 安 衛 則 318-149 -

(7) 親 ダイを 装 てんするときは 導 火 線 に 急 角 度 の 屈 曲 を 起 こ したり 脚 線 のもつれなどを 起 こさぬようにすること (8) アンコには 砂 又 は 粘 土 を 用 い 鋭 角 のある 小 石 等 を 混 入 安 衛 則 318 させないこと (9) 装 てんが 終 り 使 用 予 定 数 が 余 ったときは 数 量 を 確 認 し 始 めの 火 薬 類 取 扱 所 又 は 火 工 所 に 返 納 して 紛 失 などを 防 止 すること 返 納 時 には その 都 度 必 ず 帳 簿 に 記 入 を 行 うこと (10) 裸 火 の 使 用 又 は 喫 煙 をしてはいけない (11) 凍 結 したダイナマイトの 融 解 は 火 気 に 近 付 けて 行 わない 火 取 則 53 安 衛 則 318 こと 図 7-3 瞬 発 電 気 雷 管 の 構 造 図 7-4 段 発 電 気 雷 管 の 構 造 表 7-4 電 気 雷 管 の 種 類 と 特 徴 種 類 特 徴 瞬 発 電 気 雷 電 延 時 装 置 のない 物 である 段 電 電 気 点 火 装 置 と 装 薬 との 間 に 延 時 装 置 を 挟 んだ 物 であっ DS 電 気 雷 管 発 て 秒 時 差 は 表 7-5 に 示 すものを 標 準 とする 電 電 気 点 火 装 置 と 装 薬 との 間 に 延 時 装 置 を 挟 んだ 物 であっ MS 電 気 雷 管 気 管 て 秒 時 差 は 表 7-5 に 示 すものを 標 準 とする 耐 静 電 気 雷 電 特 殊 塞 栓 部 特 殊 点 火 部 によって 耐 静 電 気 性 を 与 えた 物 である 地 震 探 鉱 用 電 気 雷 管 特 殊 の 瞬 発 電 気 雷 管 であって 電 橋 の 切 断 と 添 装 薬 の 爆 発 との 時 間 差 をきわめて 小 さい 構 造 にした 物 である ( 注 ) 何 個 かの 電 気 雷 管 を 同 時 に 使 用 する 場 合 には 同 じ 製 造 所 の 抵 抗 の 揃 った 物 を 選 んで 使 用 する ことが 必 要 である - 150 -

表 7-5 段 発 電 気 雷 管 の 点 火 秒 時 差 種 類 段 数 2 3 4 5 6 7 8 9 10 DS 電 気 雷 管 MS 電 気 雷 管 秒 時 差 (sec) 秒 時 差 (m/sec) 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00 2.30 25 50 75 100 130 160 200 250 300 6. 電 気 雷 管 の 脚 線 の 連 結 作 業 (1) 母 線 は 600 ボルトゴム 絶 縁 電 線 以 上 の 絶 縁 効 力 のあるも ので 30m 以 上 のものを 使 用 すること (2) 母 線 は 切 断 結 線 もれ 結 線 ちがいなどがないよう 脚 線 に 連 結 する 前 に 必 ず 点 検 すること (3) 母 線 の 連 結 後 火 薬 類 の 装 てん 箇 所 から 30m 以 上 離 れた 安 全 な 箇 所 で 導 通 試 験 を 行 うこと 切 羽 では 絶 対 に 導 通 試 験 をしないこと 全 員 が 安 全 な 場 所 に 退 避 するまで 母 線 を 発 破 又 は 電 源 ス イッチに 連 結 しないこと 母 線 は 点 火 するまでは 点 火 器 に 接 続 する 側 の 端 を 短 絡 させておき 電 気 雷 管 の 脚 線 に 接 続 する 側 は 短 絡 を 防 ぐために 心 線 を 長 短 不 揃 にしておくこと (4) 母 線 を 地 上 のレール パイプあるいは ほかの 電 流 が 流 れ 又 は 漏 れている 可 能 性 のある 箇 所 に 接 触 させないこと (5) サンダーメーター( 雷 探 知 機 ) ラジオ 等 で 雷 の 接 近 を 常 時 確 認 すること 雷 接 近 時 は 作 業 を 中 止 し 待 避 すること 7. 導 火 線 発 破 の 点 火 作 業 における 留 意 事 項 (1) 点 火 指 導 者 は 点 火 の 手 順 受 持 区 分 退 避 の 方 法 などを 明 確 にすること (2) 点 火 者 一 人 の 連 絡 点 火 数 は 法 定 数 を 超 えないこと また 母 線 の 心 線 を 長 短 不 揃 いにしておくこと 1 本 の 長 さが 1.5m 未 満 のときは5 発 以 下 0.5m 未 満 のときは 連 続 点 火 しないこと (3) 点 火 者 以 外 の 者 の 退 避 を 確 認 してから 点 火 の 合 図 をする こと 火 取 則 54 安 衛 則 319-151 -

(4) 点 火 のときは 必 ず 予 備 点 火 器 具 を 用 意 すること (5) 点 火 の 際 には 捨 導 火 線 又 は 発 破 時 計 等 を 用 い 退 避 時 刻 が 来 たときは 点 火 完 了 前 であっても 直 ちに 退 避 すること (6) 点 火 の 合 図 及 び 退 避 の 合 図 は 明 確 に 行 うこと 表 7-6 導 火 線 の 種 類 及 び 特 徴 種 類 特 徴 標 準 線 径 (mm) 第 1 種 導 火 線 主 として 炭 鉱 に 使 用 される 物 4.8 以 上 第 2 種 主 として 鉱 工 業 に 使 用 される 物 4.6 以 上 主 として 坑 外 に 使 用 図 7-5 導 火 線 の 構 造 第 3 種 され 外 部 に 黒 色 塗 装 を 施 こした 物 4.5 以 上 8. 電 気 発 破 の 点 火 作 業 における 留 意 事 項 安 衛 則 320 (1) 点 火 位 置 は 爆 破 地 点 が 見 える 所 で 爆 破 の 程 度 に 応 じて 離 隔 した 安 全 な 場 所 とすること (2) 点 火 には 発 火 器 ( 許 容 量 が 十 分 な 物 ) 又 は 特 定 のスイッ チを 必 ず 用 い 有 り 合 せの 電 池 スイッチ 等 を 用 いないこと (3) 電 源 スイッチには みだりに 手 がつけられないよう 監 視 す ること (4) 発 破 器 のハンドルは 点 火 するとき 以 外 は 施 錠 又 は 取 り 外 しておくこと (5) 発 破 器 あるいはスイッチと 母 線 との 連 結 は 点 火 直 前 に 行 うこと (6) 全 員 に 退 避 すべきことをサイレン 振 鈴 等 の 確 実 な 警 報 で 知 らせ 退 避 を 確 認 してから 点 火 の 合 図 をすること 表 7-7 発 破 作 業 標 準 合 図 種 類 合 図 摘 要 1 退 避 - - - - - 長 音 断 続 2 退 避 完 了 - - - - - - - - - - 短 音 断 続 3 退 避 解 除 長 音 連 続 - 152 -

9. 発 破 後 の 処 理 (1) 導 火 線 発 破 の 場 合 には 爆 音 を 数 え 数 の 少 ない 場 合 にこれ を 共 鳴 りあるいは 不 発 と 判 断 しないこと 電 気 雷 管 の 場 合 には 発 破 母 線 を 点 火 器 から 取 り 外 し そ の 端 を 短 絡 させておき かつ 再 点 火 が 出 来 ないように 措 置 を 講 じること (2) 点 火 後 爆 発 しないとき 又 は 確 認 が 困 難 なときは 再 点 火 が できないような 措 置 を 行 い 所 定 時 間 が 経 過 するまでは 火 薬 装 填 箇 所 に 近 づいてはいけない (3) 発 破 後 は 点 火 器 よりキーを 抜 き 取 り 必 ず 不 発 孔 や 残 留 薬 の 有 無 について 点 検 をすること 不 発 孔 や 残 留 薬 がある 場 合 は 直 ちに 適 切 な 方 法 を 用 いて 処 理 すること もし 不 発 があれ ば 発 破 孔 から 0.6m 以 上 の 間 隔 をおいて 平 行 にせん 孔 して 発 破 を 行 うか 又 はゴムホース 等 による 水 流 で 込 物 及 び 火 薬 類 を 流 し 出 し 不 発 火 薬 類 を 回 収 すること (4) 発 破 後 は 浮 石 等 の 処 理 を 行 うこと また 浮 石 除 去 にあたっては 下 方 の 作 業 員 と 連 絡 をとり 十 分 注 意 すること (5) 発 破 場 所 の 安 全 が 確 保 された 後 発 破 作 業 指 揮 者 の 指 示 で 警 戒 を 解 除 すること 安 衛 則 318 火 取 則 55 火 取 則 55 火 取 則 55 第 6 節 盛 土 作 業 及 び 法 面 作 業 1. 盛 土 作 業 における 留 意 事 項 (1) 盛 土 箇 所 は あらかじめ 伐 開 除 根 を 行 うなど 有 害 な 雑 物 を 取 り 除 いておくこと (2) 施 工 に 先 立 ち 湧 水 を 処 理 すること (3) 盛 土 場 所 は 排 水 処 理 し 盛 土 の 法 面 勾 配 はなるべく 緩 やか にすること (4) 急 な 勾 配 を 有 する 地 盤 上 に 盛 土 を 施 工 する 場 合 は 段 切 り - 153 -

を 設 けること (5) 法 肩 の 防 護 を 十 分 にし 重 量 物 を 置 かないようにするこ と 2. 法 面 作 業 における 留 意 事 項 (1) 切 土 法 面 の 変 化 に 注 意 を 払 うこと (2) 擁 壁 類 が 計 画 されている 法 面 では 掘 削 面 の 勾 配 が 急 勾 配 となるので 擁 壁 等 の 施 工 中 には 地 山 の 点 検 など 安 全 管 理 を 十 分 に 行 うこと (3) 降 雨 後 は 地 山 が 崩 壊 しやすいので 流 水 亀 裂 等 の 法 面 の 変 化 に 特 に 注 意 すること 第 7 節 地 盤 改 良 作 業 1. 地 盤 改 良 作 業 における 留 意 事 項 (1) 土 質 改 良 添 加 剤 の 運 搬 保 管 及 び 地 盤 への 投 入 混 合 に 際 しては 周 辺 への 飛 散 流 出 などにより 周 辺 環 境 を 損 なわな いよう 留 意 しなければならない (2) 危 険 物 に 指 定 される 土 質 改 良 添 加 剤 を 用 いる 場 合 におい ては 消 防 法 などの 定 めるところに 従 ってこれを 取 り 扱 い 公 衆 への 迷 惑 を 及 ぼすことのないよう 留 意 しなければなら ない (3) 施 工 中 においては 近 接 地 盤 の 隆 起 や 側 方 変 状 を 測 定 し 周 辺 に 危 害 を 及 ぼすような 地 盤 の 変 状 が 認 められた 場 合 は 作 業 を 中 止 し 起 業 者 と 協 議 のうえ 原 因 の 調 査 及 び 保 安 上 の 措 置 を 講 じること (4) 軟 弱 な 地 盤 の 上 で 機 械 類 を 使 用 する 場 合 においては それ らの 機 械 類 が 倒 れないように 敷 材 を 敷 くなど 適 切 な 措 置 を 講 じること (5) 改 良 添 加 剤 をフレキシブルコンテナ 等 により 散 布 する 場 合 には 作 業 員 は 保 護 手 袋 防 護 メガネ 防 じんマスク 等 を 公 災 防 72 公 災 防 72 公 災 防 72 公 災 防 88 安 衛 則 593-154 -

着 用 するなど 安 全 に 留 意 すること (6) 改 良 添 加 剤 の 散 布 にあたり やむを 得 ずバックホウを 使 用 して 改 良 添 加 剤 を 吊 り 上 げる 場 合 は クレーン 機 能 を 備 えた バックホウをクレーンモードに 切 り 替 えて 使 用 すること そ の 際 移 動 式 クレーンと 同 様 に 資 格 を 持 つ 者 が 作 業 を 行 うこ と また クレーン 類 に 比 べ 旋 回 速 度 が 速 いことから 操 作 は 慎 重 に 行 うこと (7) 改 良 添 加 剤 の 移 動 に 当 たり 玉 掛 け 作 業 は 玉 掛 け 技 能 講 習 又 は 特 別 教 育 を 修 了 し 指 名 された 者 が 行 うこと (8) 処 理 水 や 廃 棄 物 の 処 理 建 設 副 産 物 の 処 理 と 再 生 利 用 等 に ついて 適 正 に 管 理 すること 安 衛 則 164-155 -