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NOVEMBER 2012.11 No.67 大 井 川 を 渡 る SL 撮 影 : 情 報 サービス 部 長 西 岡 良 典 CONTENTS 巻 頭 言 2 技 術 レポート インフューズ オレフィン ブロック コポリマーの 特 徴 と 用 途 例 電 線 被 覆 材 料 への 展 望 3 研 究 開 発 電 線 業 界 の RoHS2 対 応 の 取 り 組 み 状 況 について 7 導 体 サイズ 適 正 化 による 省 エネルギー 効 果 の 検 証 ( 続 報 ) 8 試 験 認 証 耐 熱 形 漏 えい 同 軸 ケーブル 等 の 型 式 区 分 変 更 について 10 試 験 認 証 部 からのお 詫 び 10 技 術 サービス 雷 インパルス 電 圧 発 生 装 置 の 増 設 11 鉄 道 車 両 用 電 線 / 部 材 の 燃 焼 ガス 毒 性 評 価 試 験 EN50305 の 依 頼 試 験 受 付 開 始 12 技 術 サービス 発 煙 性 試 験 の 国 際 規 格 ISO5659-2 の 試 験 装 置 導 入 13 Massy Yamada の 電 線 教 室 (その10):OF ケーブルの 技 術 とその 歴 史 14 太 陽 光 発 電 用 ケーブルの 適 合 試 験 について 16 情 報 サービス 第 73 回 JECTEC セミナー 海 外 電 線 材 料 技 術 の 最 新 動 向 開 催 報 告 17 平 成 24 年 度 JECTEC 新 人 研 修 開 催 報 告 18 JECTEC HP 会 員 専 用 ページ のご 案 内 19 途 中 下 車 ( 去 る 人 来 る 人 ) 19 トピックス 消 防 庁 からのお 知 らせ 平 成 24 年 度 住 宅 防 火 防 災 推 進 シンポジウムの 開 催 20 談 話 室 たきや 漁 に 参 加 して 22 会 員 の 声 23

今 後 のJECTECへの 期 待 JECTEC 業 務 執 行 理 事 ( 副 会 長 ) 昭 和 電 線 ホールディングス( 株 ) 執 行 役 員 技 術 企 画 室 長 長 谷 川 隆 代 これまで 約 2 年 間 理 事 としてJECTECの 業 務 に 携 わり 電 線 材 料 や 試 験 評 価 など 最 近 の 技 術 動 向 に 関 して 様 々な 勉 強 をさせていただいたことに 感 謝 いたします 私 自 身 これまで 長 い 間 超 電 導 線 の 開 発 に 従 事 してきたため 本 センターの 業 務 に 関 わることで 新 しい 電 線 材 料 に 関 する 評 価 技 術 や 規 格 などを 再 度 勉 強 する 良 い 機 会 となりました 最 近 は 再 生 利 用 エネルギーの 活 用 を 柱 とした 新 しいエネルギーのあり 方 が 毎 日 のようにメディア に 登 場 するだけでなく 補 助 金 等 の 政 策 により 太 陽 光 パネルの 一 般 家 屋 への 導 入 が 進 み 身 近 にその 変 化 を 感 じることができるようになって 来 ました また 家 庭 においても 家 電 のエコ 化 や 電 気 自 動 車 の 普 及 等 様 々な 新 しい 技 術 の 導 入 が 一 気 に 進 んでいます この 進 化 を 支 える 一 つの 技 術 が 電 線 ケ ーブルであり 表 に 出 ない 地 味 な 存 在 ではありますが 機 能 のみならず 安 全 信 頼 性 環 境 リサイク ル 性 など 様 々な 要 求 事 項 を 満 足 するために 多 くの 企 業 が 切 磋 琢 磨 をしながら 開 発 を 続 けている 製 品 であります このような 環 境 の 中 で JECTECは ビジョン2012 のもと 電 線 分 野 における 技 術 関 連 の 中 心 機 関 として 研 究 開 発 試 験 認 証 技 術 サービス 情 報 サービスの 充 実 に 努 めて 来 ており その 地 位 を 確 立 した 感 があります 特 に ここ 数 年 をかけて 充 実 させた 燃 焼 試 験 関 連 設 備 に 関 しては その 試 験 技 術 の 向 上 に 努 力 いただいた 点 も 含 めて 電 線 業 界 のみならず 他 の 業 界 からも 頼 られる 存 在 となったと 言 えましょう 加 えて さまざまな 環 境 試 験 用 設 備 の 充 実 に 関 しても 然 りです 新 しい 応 用 分 野 へのチャレンジには 新 しい 技 術 開 発 と 製 品 の 安 全 性 信 頼 性 を 担 保 するための 認 証 試 験 が 必 要 です 事 業 環 境 の 厳 しさや 海 外 情 勢 にも 影 響 される 環 境 変 化 の 激 しさなどから 開 発 に はこれまで 以 上 にスピードが 求 められています 生 産 拠 点 の 海 外 展 開 や 海 外 製 品 の 流 入 など 製 品 開 発 にもこれまでにない 観 点 が 求 められている 時 代 です そのような 中 にあって 充 実 した 試 験 環 境 と 確 かな 試 験 技 術 を 提 供 するJECTECの 存 在 は 今 後 ますます 重 要 となってくるものと 確 信 しており ます 人 の 生 活 を 支 えるエネルギーとそれを 支 える 電 線 ケーブルは 今 後 社 会 がどのように 変 化 しよう ともその 役 割 は 変 わることはないものと 思 います JECTECがその 技 術 を 支 える 大 きな 力 であり 情 報 発 信 の 中 心 で 在 り 続 けることを 期 待 しております 2 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

技 術 レポート インフューズ オレフィン ブロック コポリマーの 特 徴 と 用 途 例 電 線 被 覆 材 料 への 展 望 ダウ ケミカル 日 本 株 式 会 社 ダウ エラストマー アジアパシフィックTS&D 服 部 勲 1. はじめに 本 稿 は 2012 年 5 月 29 日 に 開 催 された 第 73 回 JECTEC セミナー 海 外 電 線 材 料 技 術 の 最 新 動 向 にて 講 演 し た インフューズ オレフィン ブロックコポリマー (INFUSE OBC)の 技 術 的 特 性 と 電 線 被 覆 材 料 への 展 望 の 内 容 を 一 部 要 約 し 再 度 紹 介 差 し 上 げるものである プラスチックスやエラストマーの 世 界 においては 非 常 に 画 期 的 で 既 成 概 念 を 打 ち 破 る 発 明 がなされ その 新 規 性 により 高 分 子 科 学 や 材 料 工 学 に 飛 躍 的 な 進 歩 をも たらすことがある ポリエチレンやポリプロピレンな どのポリオレフィン 材 料 の 世 界 では 1930 年 代 の 高 圧 法 ポリエチレンの 工 業 化 以 来 およそ20 年 ごとのサイ クルで 大 幅 な 技 術 革 新 が 起 きている すなわち 1950 年 代 には 低 圧 法 でのポリオレフィンの 重 合 が 開 発 され 1970 年 代 には 溶 液 法 や 気 相 法 によるポリオレフィンの 工 業 化 が 進 んだ 1990 年 代 にはメタロセン 系 のシング ルサイト 触 媒 によるポリオレフィン 材 料 が 工 業 化 され 従 来 のチーグラー ナッタ 系 触 媒 よりも 分 子 構 造 の 制 御 が 容 易 になり 均 質 なポリマー 構 造 をもつ 材 料 が 工 業 化 されている 以 降 メタロセン 系 シングルサイト 触 媒 と それにより 重 合 されるポリオレフィン 系 材 料 の 開 発 は 速 度 を 増 し 90 年 代 後 半 から 現 在 にかけて 様 々なタイプ のメタロセン 系 ならびにポスト メタロセン 系 シング ルサイト 触 媒 とそれらによる 新 たなポリオレフィン 系 材 料 が 生 み 出 されている INFUSE OBCは まさにこの ような 最 新 の 革 新 的 材 料 の 一 例 である 2. INFUSE OBC の 概 要 と 特 徴 INFUSE OBCはエチレンとオクテン-1の 共 重 合 体 で ある そのポリマー 鎖 は 剛 性 の 高 いハード セグメン トとゴム 弾 性 に 優 れるソフト セグメントとが 交 互 にな らんだマルチ ブロック 構 造 を 持 っている ハード セ グメントは 高 密 度 ポリエチレン(HDPE)と 同 様 の 緻 密 な 折 りたたみラメラ 結 晶 構 造 をとり ソフト セグメント はエチレンとオクテン-1をランダム 共 重 合 させた 非 結 晶 性 の 構 造 をとっている( 図 1a) 既 存 のランダム 重 合 によるPOEはポリマーの 主 鎖 が 束 状 に 凝 集 した 房 状 ミセル 結 晶 構 造 をとる( 図 1b) 図 1a. INFUSE OBCのポリマー 構 造 模 式 図 INFUSE OBCの 開 発 に 当 たっては 弊 社 独 自 の INSITE 技 術 (ポリオレフィン 用 の 触 媒 重 合 工 程 なら びにマテリアル サイエンスを 結 び 付 け 顧 客 のニーズ に 応 えるダウの 研 究 開 発 手 法 )に 加 え 新 規 なチェー ン シャトリング 重 合 技 術 を 適 用 することで 重 合 中 の ポリマー 鎖 にブロック 構 造 を 導 入 することと その 構 造 を 制 御 することが 可 能 となった その 結 果 生 み 出 され たINFUSE OBCは 既 存 のランダム 重 合 によるポリオ レフィン エラストマー(POE)では 到 達 し 得 なかった 性 能 バランスを 実 現 している この 進 化 により 既 存 の POEの 特 性 を 単 純 に 改 善 しただけではなく 幅 広 い 用 途 において 従 来 からある 他 の 軟 質 材 料 を 置 き 換 え ま た 付 加 価 値 を 高 める 大 きな 可 能 性 を 生 み 出 した 図 1b. ランダム 共 重 合 によるPOEの 構 造 模 式 図 一 見 これらのポリマーは 構 造 上 良 く 似 ているが 結 晶 構 造 の 違 いにより 従 来 のランダム 重 合 によるPOE にくらべて INFUSE OBCは 下 記 の 点 で 性 能 が 向 上 し エラストマー 材 料 としての 付 加 価 値 を 高 めている 非 常 に 優 れた 柔 軟 性 と 耐 熱 性 のバランス( 図 2) 従 来 のランダム 重 合 によるPOEはポリマーに 含 まれ るコモノマー 含 量 を 増 やすことにより 材 料 の 結 晶 性 を JECTEC NEWS No.67(2012.11) 3

技 術 レポート 阻 害 し 密 度 を 低 下 させている 密 度 の 低 下 とともに 材 料 の 柔 軟 性 ゴム 弾 性 が 向 上 する この 場 合 ポリマー の 結 晶 性 が 下 がるとともに 材 料 の 融 点 も 低 下 する 一 方 INFUSE OBCは 図 2の 通 り 材 料 の 密 度 にかかわ らず 115 120 の 融 点 を 示 す これは 分 子 中 のハー ド セグメントが 高 温 まで 溶 融 せず 結 晶 構 造 が 保 持 さ れるからである すなわち 同 じ 材 料 硬 度 のINFUSE OBCと 従 来 のランダム 重 合 によるPOEとを 比 較 する 場 合 INFUSE OBCのほうが 高 融 点 であり 材 料 として の 使 用 上 限 温 度 も 高 い 図 3. 高 い 結 晶 化 温 度 サイクルタイムの 短 縮 優 れた 弾 性 回 復 性 能 ( 図 4) INFUSE OBCのハード セグメントに 見 られる 折 り たたみラメラ 結 晶 は 物 理 的 強 度 に 優 れる このラメラ 結 晶 はあたかも 架 橋 ゴムの 架 橋 点 のような 役 割 を 果 たす ため INFUSE OBCは 引 張 り 変 形 試 験 による 永 久 ひず みに 優 れる 従 来 のランダム 重 合 によるPOEでは 引 張 り 変 形 時 に 房 状 ミセル 結 晶 の 構 造 が 崩 れやすく また 引 張 応 力 を 解 放 しても 崩 れた 結 晶 構 造 は 元 に 戻 りにくい ため ひずみが 残 りやすい 引 張 り 変 形 量 が 大 きいほど 図 2. 画 期 的 な 柔 軟 性 耐 熱 性 バランス 高 い 結 晶 化 温 度 により サイクルタイムの 短 縮 が 可 能 ( 図 3) 溶 融 状 態 のINFUSE OBCを 冷 却 する 場 合 高 温 で ハード セグメントの 結 晶 化 が 始 まる 図 3のように 同 じ 密 度 0.88g/cc のINFUSE OBC と 従 来 のランダム 重 合 によるPOEを 比 較 した 場 合 結 晶 化 温 度 に 約 50 程 度 の 差 が 生 じる このため INFUSE OBCを 用 いた 材 料 での 射 出 成 型 ではサイクルタイムの 短 縮 が 可 能 となる また 押 出 成 型 においてはINFUSE OBCを 使 用 するこ とで 高 温 で 押 出 された 部 品 の 形 状 保 持 を 向 上 させるこ とが 可 能 である INFUSE OBCと 従 来 のPOEの 永 久 ひずみの 差 すなわ ち 弾 性 回 復 性 の 差 が 大 きくなる 傾 向 にある 図 4. 優 れた 弾 性 回 復 性 能 4 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

技 術 レポート 常 温 高 温 での 圧 縮 永 久 ひずみに 優 れる( 図 5) 引 張 りに 対 する 弾 性 回 復 同 様 INFUSE OBCは 圧 縮 時 の 回 復 にも 優 れる これもハード セグメントがゴム の 架 橋 点 度 同 様 の 役 割 を 果 たすためである 熱 可 塑 性 の 材 料 であるにもかかわらず 70 での 圧 縮 永 久 ひずみ に 優 れることが 図 5から 読 み 取 れる グネシウムのような 金 属 水 和 物 などの 難 燃 性 充 填 材 を 多 量 に 添 加 する 必 要 があり 写 真 例 のような 柔 軟 な 膜 構 造 物 を 製 造 することが 難 しかった 写 真 の 構 造 膜 は INFUSE OBCを 採 用 することで 難 燃 性 と 柔 軟 性 の 要 求 を 同 時 に 達 成 することができた 一 例 である また こ れらの 膜 構 造 物 は 赤 白 青 に 着 色 されており 写 真 の 通 り 表 面 への 印 刷 も 対 応 可 能 である 一 般 にポリオレ フィン 材 料 は 接 着 性 や 塗 装 印 刷 性 に 劣 ることがあるが 本 件 の 場 合 意 匠 性 の 面 もINFUSE OBC 採 用 への 後 押 しとなった また 耐 候 性 を 持 たせた 設 計 をしているた め 使 用 後 の 膜 はアフリカや 南 米 地 域 での 子 ども 向 け 保 護 施 設 やシェルター 用 途 に 転 用 再 利 用 を 予 定 している 上 記 用 途 の 柔 軟 性 と 難 燃 性 のバランスならびに 耐 候 性 は 電 線 被 覆 用 途 にも 共 通 する 重 要 な 要 求 特 性 である 電 線 被 覆 材 料 のベース ポリマーにINFUSE OBCを 使 用 することで 従 来 のランダム 重 合 によるPOEやエチレ ン 酢 酸 ビニルアセテート 樹 脂 (EVA) 材 料 よりも 優 れ た 性 能 特 性 の 付 与 を 果 たせるものと 考 えている 図 5. 優 れた 圧 縮 永 久 ひずみ 既 存 のブロック 構 造 を 持 つエラストマーに 対 しても INFUSE OBCはその 特 徴 による 利 点 が 挙 げられる ブ ロック 構 造 を 持 つエラストマーにはスチレン ブロッ クコポリマー(SBC)が 知 られるが 一 般 にこれらのポリ マーのハード セグメントとソフト セグメントは 別 々 に 重 合 され その 後 のバッチ 処 理 によりブロック 構 造 化 している 一 方 INFUSE OBCではブロック 構 造 の 導 入 を 特 殊 な 連 鎖 移 動 剤 を 使 用 した チェーン シャト リング 技 術 により 連 続 重 合 中 に 行 っている この 技 術 に より 重 合 工 程 において 分 子 量 やブロック 構 造 のハード /ソフト 比 を 制 御 することが 可 能 である 従 来 のブロッ ク 構 造 を 持 つエラストマー 材 料 と 比 較 し 生 産 効 率 に 優 れるため 消 費 エネルギー 量 の 削 減 の 面 からも 付 加 価 値 が 高 い 3. 適 用 例 と 効 果 (1) 難 燃 性 と 柔 軟 性 のバランス 耐 候 性 写 真 1aは 建 設 中 のスポーツ スタジアムの 外 観 を 撮 影 したものである スタジアムの 周 りに 張 り 巡 らされて いる 装 飾 用 膜 構 造 物 ( 写 真 1b)の 主 材 にはINFUSE OBC が 使 用 された 従 来 のPOEを 使 用 して 十 分 な 難 燃 性 を 発 現 させるためには 水 酸 化 アルミニウムや 水 酸 化 マ 写 真 1a. スポーツ スタジアム 写 真 1b. 装 飾 用 難 燃 性 膜 構 造 物 (2) 長 期 動 的 疲 労 耐 久 性 写 真 2a 2b はEVA INFUSE OBC POE を 過 酸 化 物 とアゾ 化 合 物 で 架 橋 発 泡 させたフォーム サンプルで ある 写 真 2aは 発 泡 直 後 のフォーム サンプル 断 面 写 JECTEC NEWS No.67(2012.11) 5

技 術 レポート 真 2bは 同 サンプルに 対 し 繰 り 返 し 圧 縮 疲 労 試 験 を 行 っ た 後 の 様 子 である 繰 り 返 し 圧 縮 疲 労 試 験 の 条 件 として ランニング シューズの 使 用 環 境 を 想 定 し 40 の 環 境 下 で 体 重 約 81kgの 人 間 が 秒 速 2 歩 で50 万 歩 走 った 場 合 の 負 荷 を 模 擬 的 に 与 えた 写 真 の 通 り INFUSE OBCは 繰 り 返 し 圧 縮 疲 労 試 験 後 の 回 復 力 に 優 れる このため 現 在 ランニング シュー ズのミッドソールや 各 種 スポーツ 用 品 向 けの 衝 撃 吸 収 材 に 評 価 採 用 が 進 んでいる また スポーツ 用 品 のみな らず 自 動 車 や 建 材 など 工 業 用 途 向 けの 発 泡 フォームの 評 価 採 用 も 進 んでいる このようなINFUSE OBCの 動 的 疲 労 耐 久 性 高 さは 自 動 車 や 電 車 車 両 用 電 線 のような 長 時 間 振 動 等 にさらさ れる 用 途 において 既 存 の 材 料 よりも 優 れた 特 性 の 製 品 を 設 計 するのに 有 利 であろうと 考 えられる (3)サイクルタイムの 短 縮 INFUSE OBCは 熱 可 塑 性 エラストマー(TPE)コンパウ ンドの 主 材 としても 多 く 採 用 されている INFUSE 9010 OBCはTPEコンパウンド 向 けに オイル 保 持 性 や 表 面 特 性 を 最 適 化 したグレードである 従 来 のランダム 重 合 に よるPOEをベースとしたTPEコンパウンドでは その 融 点 の 低 さから 射 出 成 型 の 金 型 温 度 を 低 温 に 保 っても サ イクルタイムが 長 くなったり 金 型 離 れが 悪 かったりなど の 問 題 を 生 じやすかった INFUSE OBCベースのTPE コンパウンドでは 塩 ビ 系 コンパウンドと 比 較 し25%も の 軽 量 化 を 達 成 しながら 同 時 に 同 等 のサイクルタイム 等 の 生 産 性 を 維 持 している 射 出 成 型 で 生 産 されるケーブル プラグなどの 用 途 は INFUSE OBCのメリットを 十 分 に 享 受 可 能 であると 考 えている 4. 今 後 の 展 開 INFUSE OBCのもつ 柔 軟 性 と 耐 熱 性 のバランスか ら 一 般 工 業 用 途 建 築 建 材 用 途 自 動 車 用 途 一 般 消 費 材 用 途 ならびにホット メルト 接 着 剤 などでの 評 価 と 採 用 が 進 んでいる INFUSE OBCは 開 発 上 市 されてから 比 較 的 日 が 浅 いが 今 後 ますます 幅 広 い 用 途 での 採 用 が 期 待 されてい る また すでにより 付 加 価 値 向 上 を 狙 った ブロック 構 造 を 持 つ 次 世 代 の 材 料 開 発 も 進 んでいる 写 真 2a. 架 橋 発 泡 フォーム 左 :EVA 中 央 :INFUSE OBC 右 :POE 5. おわりに INFUSE OBCについてはこれまでに 発 表 した 様 々な 情 報 を 下 記 リンクにまとめてある http://www.dow.com/infuse/ また ダウ ケミカルのエラストマー 製 品 全 般 につい ては 下 記 リンクより 資 料 の 入 手 が 可 能 である http://www.dow.com/elastomers 写 真 2b. 動 的 疲 労 試 験 後 のフォームサンプル 左 :EVA 中 央 :INFUSE OBC 右 :POE 6 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

研 究 開 発 電 線 業 界 の RoHS2 対 応 の 取 り 組 み 状 況 について 1. はじめに 2011 年 7 月 21 日 に 改 正 RoHS *) 指 令 [RoHS2]( Directive 2011/65/EU)が 発 効 となった 従 来 の RoHS 指 令 と 比 べ 以 下 のように 変 更 された カテゴリ11(その 他 の 電 気 電 子 機 器 )の 追 加 適 用 除 外 項 目 の 追 加 CEマーキング( 技 術 文 書 適 合 宣 言 書 の 作 成 CEマーク 貼 付 )の 義 務 化 なお 現 時 点 では 禁 止 物 質 の 変 更 は 無 いが 今 後 追 加 物 質 が 提 案 される 予 定 がある *) RoHS 電 気 電 子 機 器 中 の 特 定 有 害 物 質 の 使 用 制 限 Restriction of Hazardous Substancesの 略 < 開 催 状 況 > 大 阪 会 場 : 参 加 者 62 名 2. 電 線 業 界 の 対 応 RoHS2 対 応 については 日 本 電 線 工 業 会 出 催 の 化 学 物 質 対 応 小 委 員 会 及 び 当 センター( 以 下 JECTEC) 主 催 の 化 学 物 質 規 制 調 査 研 究 会 の 委 員 が 主 体 とな り RoHS 指 令 の 解 釈 の 検 討 及 び 他 団 体 との 情 報 交 換 を 行 った その 一 環 として8 月 1 日 に 臨 時 化 学 物 質 対 応 小 委 員 会 を 開 催 し 意 見 交 換 及 び 方 向 性 を 決 定 した その 結 果 を 踏 まえ RoHS2 対 応 説 明 情 報 交 換 会 の 開 催 に 至 った 3. 説 明 情 報 交 換 会 の 実 施 状 況 JECTECは 日 本 電 線 工 業 会 と 共 催 で 説 明 情 報 交 換 会 を 開 催 した 開 催 内 容 を 以 下 に 示 す < 開 催 場 所 日 時 参 加 者 > 大 阪 会 場 : 中 央 電 気 倶 楽 部 2012 年 9 月 10 日 ( 月 ) 13:30 16:30 参 加 社 42 社 参 加 者 62 名 東 京 会 場 : 日 本 電 線 工 業 会 2012 年 9 月 18 日 ( 火 ) 13:30 16:30 参 加 社 45 社 参 加 者 75 名 合 計 参 加 社 81 社 参 加 者 137 名 < 説 明 者 > 大 浦 宏 治 ( 株 式 会 社 フジクラ) 日 本 電 線 工 業 会 化 学 物 質 対 応 小 委 員 会 主 査 JECTEC 化 学 物 質 規 制 調 査 研 究 会 委 員 長 駒 木 根 力 夫 ( 日 立 電 線 株 式 会 社 ) 同 委 員 会 副 主 査 同 研 究 会 副 委 員 長 東 京 会 場 : 参 加 者 75 名 < 説 明 情 報 交 換 会 の 内 容 > 以 下 に 説 明 情 報 交 換 会 の 概 要 を 示 す RoHS2 要 点 の 説 明 工 業 会 のFAQ 解 釈 案 の 説 明 CEマーキングの 手 順 とポイント 説 明 本 会 の 説 明 資 料 及 び 関 連 資 料 は 日 本 電 線 工 業 会 及 びJECTECのHPに 随 時 掲 載 する <アンケート 集 計 結 果 > 理 解 度 について 満 足 度 について 今 回 説 明 情 報 交 換 会 に 参 加 した97%の 方 に ほ ぼ 満 足 以 上 の 回 答 を 頂 いた 4. 今 後 の 予 定 JECTECは 日 本 電 線 工 業 会 と 協 力 して 今 後 も RoHS 指 令 に 関 する 情 報 を 発 信 する 予 定 である ( 研 究 開 発 グループ 副 主 席 研 究 員 谷 本 一 浩 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 7

研 究 開 発 導 体 サイズ 適 正 化 による 省 エネルギー 効 果 の 検 証 ( 続 報 ) 1. はじめに 電 線 の 導 体 サイズをアップ( 適 正 化 )することによ り 通 電 時 の 電 力 ロスが 低 減 し これによりCO 2 削 減 及 び 省 エネルギーを 図 ることができる 日 本 電 線 工 業 会 では この 導 体 サイズ 適 正 化 の 国 内 / 国 際 規 格 化 を 進 めると 共 に 普 及 を 推 進 するプ ロジェクトを 実 施 している このプロジェクトの 一 環 として 日 本 電 線 工 業 会 より 委 託 を 受 け 導 体 サ イズ 適 正 化 による 省 エネルギー 効 果 の 検 証 試 験 を 実 施 した 本 検 証 試 験 は 大 手 電 線 メーカ6 社 の 協 力 を 得 て 2010 年 4 月 から 約 2 年 半 の 歳 月 をかけて 行 ったもの である その 試 験 結 果 の 概 要 について 報 告 する 2. 検 証 試 験 の 概 要 工 場 で 実 際 に 使 用 されているケーブルを 対 象 に サイズアップ 品 への 取 替 え 工 事 を 行 い 取 替 え 前 後 でケーブルに 発 生 している 通 電 ロスがどれだけ 低 減 するかを 実 測 した 測 定 は 図 1に 示 すように 行 った 対 象 となるケー ブル 両 端 ( 電 源 側 負 荷 側 )に 積 算 電 力 計 を 設 置 し 電 力 量 を 測 定 した 電 力 量 の 測 定 結 果 から ケー ブル 取 替 え 前 後 における 通 電 率 (α, β)の 差 を 求 め た この 通 電 率 の 差 が 導 体 サイズアップの 効 果 に 相 当 する なお 電 力 量 の 計 測 は 写 真 1に 示 すクラン プ 電 力 計 を 使 用 した また 平 成 23 年 度 以 降 に 実 施 した 検 証 試 験 では 東 日 本 大 震 災 の 影 響 から 節 電 機 運 が 高 まってきたこ とを 受 け 既 設 線 路 への 適 用 を 考 慮 したダブル 配 線 化 の 検 証 を 行 ってきた ダブル 配 線 化 とは 既 設 ケー ブルはラックなど 付 帯 設 備 も 含 めそのまま 残 し 既 設 ケーブルと 同 一 サイズ 同 一 長 さのケーブルを 追 加 並 列 配 線 することにより 導 体 サイズアップを 図 る 方 法 である ダブル 配 線 化 の 実 施 例 を 写 真 2に 示 す 三 相 それぞれに2 本 の 同 一 サイズケーブルが 配 線 さ れ 端 子 の 両 側 に 接 続 されている 状 態 が 確 認 できる ( 電 源 側 ) ( 積 算 電 力 計 ) A ( 積 算 電 力 計 ) CVT 3 60 B ( 例 ) 負 荷 ( A-B )=αを 求 める A ケーブル 取 替 え 後 ( 電 源 側 ) ( 積 算 電 力 計 ) ( 積 算 電 力 計 ) A' ( A'-B' )=βを 求 める A' CVT 3 200 ( 例 ) 図 1. 通 電 率 の 測 定 方 法 負 荷 写 真 1. クランプ 電 力 計 ( 日 置 電 機 ( 株 ) 製 クランプオンパワーハイテスタ3169) B' 3. 検 証 試 験 結 果 写 真 2. ダブル 配 線 化 の 実 施 例 検 証 試 験 結 果 のまとめを 表 1に 示 す 表 にはケー ブル 更 新 内 容 および 通 電 ロス 測 定 結 果 を 示 してい る また 電 流 計 測 結 果 の 一 例 を 図 2に 示 す 表 1からも 明 らかなように 線 路 によって 効 果 に 多 少 の 違 いはあるものの 導 体 サイズをアップする ことにより 通 電 ロスがほぼ 半 減 しており 予 想 通 り の 効 果 が 確 認 できた また 図 2に 示 した 電 流 計 測 結 果 では 導 体 サイズ をアップした 期 間 で 平 均 電 流 値 の 低 下 が 見 られた これは 負 荷 の 稼 働 状 況 が 大 きく 影 響 しているもので ある 一 般 に 導 体 サイズアップの 効 果 は 稼 働 率 が 高 い 方 が 大 きくなるが 図 2に 示 したような 稼 働 率 が 8 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

研 究 開 発 低 下 するケースにおいても 通 電 ロスの 改 善 効 果 が 認 められた 今 回 の 検 証 試 験 では このような 稼 働 状 態 の 変 動 も 含 めて 予 想 通 りの 導 体 サイズアップ 効 果 が 確 認 できた 4. おわりに 今 回 の 一 連 の 検 証 試 験 は 大 手 電 線 メーカ6 社 を はじめ 日 本 電 線 工 業 会 導 体 サイズ 適 正 化 に 関 する 各 委 員 会 の 関 係 者 の 多 大 なるご 協 力 を 得 て 実 施 する ことができた ここに 記 して 感 謝 を 表 する ( 研 究 開 発 グループ 長 村 松 佳 孝 ) 表 1. 導 体 サイズ 適 正 化 検 証 試 験 結 果 実 施 社 ケーブル 更 新 内 容 通 電 ロス 測 定 結 果 更 新 前 更 新 後 長 さ 更 新 前 (α) 更 新 後 (β) 差 (α β) 1 CVT200mm 2 CVT250mm 2 2 条 110m 2.72% 1.25% 1.47% A 社 2 CVT60mm 2 CVT200mm 2 100m 1.56% 0.63% 0.93% 3 CVT8mm 2 CVT38mm 2 30m 2.12% 0.49% 1.63% B 社 1 CVT60mm 2 CVT150mm 2 20m 0.72% 0.30% 0.42% 1 CVT200mm 2 CVT200mm 2 2 条 174m 5.52% 2.62% 2.90% C 社 2 CVT150mm 2 CVT150mm 2 2 条 128m 3.45% 1.76% 1.69% 3 CVT8mm 2 CVT14mm 2 41m 1.83% 1.25% 0.58% D 社 1 CVT60mm 2 CVT60mm 2 2 条 100m 2.53% 1.18% 1.35% 2 CVT100mm 2 CVT100mm 2 2 条 70m 0.44% 0.25% 0.19% E 社 1 CVT60mm 2 CVT60mm 2 2 条 70m 2.60% 1.37% 1.23% F 社 1 CVT60mm 2 CVT60mm 2 2 条 50m 0.77% 都 合 によりサイズアップ 品 への 取 替 え 工 事 を 中 止 した 図 2. C 社 CVT150mm 2 CVT150mm 2 2 条 における 電 流 計 測 結 果 JECTEC NEWS No.67(2012.11) 9

試 験 認 証 耐 熱 形 漏 えい 同 軸 ケーブル 等 の 型 式 区 分 変 更 について 1. 改 正 の 背 景 消 防 救 急 無 線 を 取 り 巻 く 環 境 は 高 度 情 報 化 の 飛 躍 的 進 展 に 伴 い 電 波 需 要 が 急 増 し 新 たな 電 波 割 当 てが 極 めて 困 難 な 状 況 となっています また 現 状 の 消 防 救 急 無 線 は 救 急 活 動 件 数 の 増 大 や 大 規 模 災 害 時 等 の 対 応 及 び 今 後 予 想 される 動 画 伝 送 等 の 大 容 量 高 速 データ 通 信 に 対 して 十 分 に 対 応 できない 可 能 性 が 考 えられます そこで 消 防 庁 では 消 防 救 急 無 線 のデジタル 化 について 検 討 され 従 来 のアナログ 方 式 による 150MHz 帯 周 波 数 の 使 用 を 平 成 28 年 5 月 31 日 まで とし それ 以 降 はデジタル 方 式 による260MHz 帯 を 使 用 することを 決 定 されました これを 受 け 日 本 電 線 工 業 会 は 平 成 24 年 8 月 7 日 にJCS5501 耐 熱 形 漏 えい 同 軸 ケーブル 及 び 耐 熱 形 同 軸 ケーブル の 規 定 に 適 用 周 波 数 帯 を 新 たに 追 加 されました また 同 軸 ケーブルの 外 部 導 体 に よ り 電 気 的 特 性 に 優 れ 遮 蔽 効 果 が 高 い 波 付 金 属 管 が い 装 が 使 用 されている 実 態 を 踏 まえ 波 付 金 属 管 が い 装 に 関 する 規 定 を 追 加 されました この 改 正 に 伴 い JECTECでは 日 本 電 線 工 業 会 規 格 への 技 術 基 準 適 合 性 の 評 定 に 関 する 規 則 を 一 部 改 正 し これらの 製 品 の 評 定 に 係 る 型 式 の 区 分 を 変 更 することとしました 2. 区 分 の 変 更 内 容 適 用 周 波 数 の 変 更 従 来 の 型 式 の 区 分 では 適 用 周 波 数 に 係 る 型 式 の 区 分 は 1150MHz のもの 2400MHz のもの 並 び に 3150MHz 及 び400MHz の も の の3 区 分 で し た これを1150MHz 及 び400MHz のもの 並 びに2 150MHz,260MHz 及 び400MHz のものの2 区 分 に 変 更 しました なお 現 在 150MHz 及 び400MHz のも のとして 型 式 評 定 を 取 得 している 製 品 については 軽 補 正 申 請 にて 260MHzを 既 存 の 型 式 の 適 用 周 波 数 として 追 加 することができます 軽 補 正 をご 希 望 の 場 合 検 定 炉 もしくは 調 整 炉 において JCS7504 電 線 ケーブル 耐 熱 試 験 方 法 に 基 づき 周 波 数 260MHzにおける 耐 熱 試 験 2 回 を 実 施 頂 き 日 本 電 線 工 業 会 規 格 への 技 術 基 準 適 合 性 の 評 定 に 関 する 規 則 様 式 第 H-11 号 耐 熱 形 漏 えい 同 軸 ケーブル 等 型 式 評 定 の 軽 補 正 申 請 書 にて 軽 補 正 の 申 請 を 行 っ てください なお 上 記 試 験 は JECTECに 依 頼 し て 行 うことも 可 能 です 波 付 金 属 管 がい 装 の 使 用 の 有 無 について 従 来 波 付 金 属 管 がい 装 の 使 用 の 有 無 について 型 式 の 区 分 はありませんでした しかし 今 回 の JCS5501の 規 格 改 正 において 波 付 金 属 管 がい 装 の 使 用 に 関 する 規 定 が 追 加 されましたので 今 後 波 付 金 属 管 がい 装 を 使 用 した 製 品 につきましては 評 定 申 請 時 に 使 用 の 有 無 を 明 記 頂 く 事 と 致 しました た だし 既 に 波 付 金 属 管 がい 装 を 使 用 するものとして 型 式 評 定 を 取 得 している 製 品 につきましては 評 定 期 限 内 であれば 従 来 通 り 製 造 販 売 をすることが できます 3. おわりに 評 定 基 準 の 変 更 はありませんが 申 請 書 の 一 部 が 変 更 されております 型 式 区 分 変 更 の 詳 細 は 日 本 電 線 工 業 会 規 格 への 技 術 基 準 適 合 性 の 評 定 に 関 する 規 則 の 別 表 1 耐 熱 形 漏 えい 同 軸 ケーブル 等 (JCS5501)の 型 式 区 分 に 係 る 要 素 と 当 該 要 素 に 対 応 する 区 分 の 組 み 合 わせ 等 をご 確 認 ください 申 請 者 の 皆 様 には 改 正 内 容 をご 理 解 の 上 申 請 くださいますようお 願 い 申 し 上 げます ( 試 験 認 証 部 副 主 席 研 究 員 林 茂 幸 ) 試 験 認 証 部 からのお 詫 び 前 号 (No.66)のP30 JISマーク 表 示 制 度 に 基 づくJECTECの 認 証 実 績 中 の 表 に 誤 植 がありました お 詫 びを 申 し 上 げますとともに 下 記 の 通 り 訂 正 させていただきます 31 JIS C 3317 600V 二 種 ビニル 絶 縁 電 線 (HIV) JC0508006 弥 栄 電 線 株 式 会 社 31 JIS C 3307 600Vビニル 絶 縁 電 線 (IV) JC0508006 弥 栄 電 線 株 式 会 社 10 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

技 術 サービス 雷 インパルス 電 圧 発 生 装 置 の 増 設 1. はじめに インパルス 電 圧 とは 急 激 に 最 大 値 まで 立 ち 上 が り 続 いてやや 緩 慢 に0に 向 かって 減 衰 する 非 周 期 性 の 人 工 的 に 発 生 させる 過 渡 電 圧 である このイン パルス 電 圧 は 雷 撃 または 遮 断 器 などの 開 閉 動 作 に よって 発 生 する 過 電 圧 (サージ)を 模 擬 することを 意 図 しており 次 のように 区 別 される 3. 試 験 機 の 外 観 とインパルス 波 形 試 験 機 の 外 観 とインパルス 波 形 は 下 図 のとおり である 雷 撃 雷 インパルス 電 圧 開 閉 動 作 開 閉 インパルス 電 圧 例 えば 電 力 の 送 電 システム 及 び 配 電 システムに 用 いられる 変 圧 器 開 閉 器 等 の 高 電 圧 機 器 において は これらの 近 くに 落 雷 したとき あるいは 直 撃 し たときに 生 じるような 過 渡 電 圧 ストレスにさらされ ることになり 機 器 に 使 用 される 絶 縁 材 料 の 過 渡 電 圧 に 耐 える 性 能 は 絶 縁 性 能 の 信 頼 性 を 確 保 する 上 で 重 要 である そして 近 年 はゲリラ 豪 雨 と 呼 ばれる 激 しい 雷 雨 が 多 発 するに 伴 い 雷 の 被 害 が 急 増 して おり 雷 インパルス 試 験 の 重 要 性 も 増 している 試 験 可 能 な 電 圧 範 囲 を 拡 大 すべく 雷 インパルス 電 圧 発 生 装 置 を 新 たに1 台 導 入 したので 紹 介 する 2. 試 験 機 の 仕 様 増 設 した 雷 インパルス 電 圧 発 生 装 置 の 仕 様 は 下 表 のとおりである 製 造 者 株 式 会 社 YAMABISHI 装 置 名 インパルス 電 圧 発 生 装 置 型 式 YHIG-40K-200J 発 生 波 形 出 力 極 性 波 頭 長 T 1 1.2μs 波 尾 長 T 2 50μs 試 験 電 圧 値 U t 10kV 35kV (+), ( ) 電 動 切 替 式 このインパルス 電 圧 発 生 装 置 は IEC60060-1を はじめとするインパルス 試 験 規 格 で 規 定 される 標 準 雷 インパルス 電 圧 の 条 件 を 満 たしている 通 常 1.2/50インパルスとして 記 述 される 試 験 電 圧 値 U t =25kVの1.2/50インパルス 4. おわりに これまでは 試 験 電 圧 値 が40kV 400kVの 試 験 に 対 応 していたが 今 回 の 増 設 に 伴 い 40kVより 低 い 試 験 電 圧 値 に 対 しても 試 験 ができるようになりま した ご 依 頼 ご 要 望 等 お 待 ちいたしております ( 試 験 認 証 部 主 査 研 究 員 袴 田 義 和 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 11

技 術 サービス 鉄 道 車 両 用 電 線 / 部 材 の 燃 焼 ガス 毒 性 評 価 試 験 EN50305 の 依 頼 試 験 受 付 開 始 1. はじめに 鉄 道 車 両 で 火 災 が 発 生 すると 各 部 材 の 燃 焼 によ る 煙 やガスが 車 両 内 という 限 定 された 空 間 に 充 満 し て 乗 客 の 安 全 を 脅 かすことが 懸 念 される この 点 を 考 慮 して 欧 州 各 国 では 鉄 道 車 両 用 製 品 ( 電 線 ケーブル 部 材 等 )に 対 する 火 災 安 全 性 評 価 方 法 の 規 格 を 制 定 している この 火 災 安 全 性 の 評 価 方 法 は 各 国 独 自 のものが 制 定 されているが 国 境 を 跨 いで 列 車 が 運 航 される 欧 州 域 では 評 価 の 方 法 と 基 準 の 統 一 化 が 望 まれており 現 在 これらを 標 準 化 するためのプロジェクトが 進 行 中 である その 中 で 電 線 ケーブルについては 既 に 製 品 規 格 としてEN50306 及 びその 評 価 方 法 の 規 格 として EN50305が 制 定 されており 燃 焼 生 成 ガスの 毒 性 評 価 もこのEN50305の9 項 に 規 定 されている このよ うな 状 況 から 電 線 ケーブルの 燃 焼 生 成 ガスの 毒 性 評 価 方 法 は 現 状 各 国 独 自 に 規 定 しているものが 近 い 将 来 EN50305 に 置 き 換 わるものと 考 えられる JECTECでは このような 情 勢 に 鑑 み この 度 毒 性 試 験 方 法 であるEN50305 9 項 についても 試 験 ができる 体 制 を 整 え H24 年 10 月 から 依 頼 試 験 の 受 付 を 開 始 したので 以 下 のとおり 紹 介 する 2. 試 験 の 概 要 EN50305は 特 殊 な 耐 火 災 性 能 を 有 する 鉄 道 車 両 用 ケーブルの 絶 縁 材 及 びシース 材 の 試 験 方 法 を 規 定 した 試 験 規 格 で 毒 性 評 価 は9 項 に 定 められている 具 体 的 には 樹 脂 が 燃 焼 した 時 に 発 生 する 毒 性 ガ スの 量 を 評 価 する 試 験 で 評 価 の 対 象 ガスはCO CO 2 SO 2 HCN NO x の5 種 類 である 試 験 は 次 の 手 順 で 実 施 する 1 定 性 分 析 : 硫 黄 と 窒 素 の 有 無 を 確 認 2 燃 焼 試 験 : 毒 性 ガスの 捕 集 3 定 量 分 析 : 発 生 ガスの 定 量 4 毒 性 評 価 : 毒 性 指 数 の 算 出 以 下 に 各 々の 手 順 について 説 明 する 1 定 性 分 析 ( 事 前 試 験 ): 硫 黄 元 素 窒 素 元 素 の 有 無 を 確 認 する この 結 果 にて 以 下 の 手 順 で 分 析 す るガスの 種 類 を 選 定 する( 表 1 参 照 ) 2 燃 焼 試 験 + 定 量 分 析 ( 本 試 験 ): 試 料 を 図 1の 試 験 装 置 で 加 熱 し 熱 分 解 により 生 成 したガスを 捕 集 して 各 々の 分 析 対 象 ガスに 応 じた 手 法 で 定 量 分 析 する 表 1 定 量 分 析 対 象 ガス 定 性 分 析 で 検 出 定 量 分 析 対 象 ガス: 印 のガスを 選 択 する された 元 素 CO CO 2 SO 2 HCN NO X 無 し 硫 黄 のみ 窒 素 のみ 硫 黄 と 窒 素 図 1. EN50305 9.2 項 の 試 験 装 置 3 毒 性 評 価 : 次 式 により 毒 性 指 数 (ITC)を 算 出 する 表 2 分 析 ガス 種 の 臨 界 濃 度 CC z ガス 種 CC Z 一 酸 化 炭 素 CO 1,750 二 酸 化 炭 素 CO 2 90,000 二 酸 化 硫 黄 SO 2 260 窒 素 酸 化 物 NO X 90 シアン 化 水 素 HCN 55 3. 今 後 の 展 開 現 在 欧 州 では 車 両 の 火 災 安 全 性 の 評 価 方 法 に 関 する 技 術 仕 様 書 であるTS45545-2を 欧 州 統 一 規 格 であるEN45545-2として 制 定 することが 予 定 され ている このEN45545-2 中 に 電 線 ケーブルに 対 する 要 求 事 項 も 含 まれるものと 予 想 される JECTECでは お 客 さまのニーズに 適 確 に 対 応 で きるよう 今 後 ともこれらの 動 きを 注 視 していきた いと 考 えている ( 燃 焼 技 術 グループ 長 田 中 孝 ) 12 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

技 術 サービス 発 煙 性 試 験 の 国 際 規 格 ISO5659-2 の 試 験 装 置 導 入 1. はじめに 電 線 等 の 燃 焼 時 に 生 じる 煙 の 発 生 量 ( 発 煙 性 )は 火 災 安 全 性 の 重 要 な 評 価 項 目 の 一 つであり 発 煙 性 試 験 は 対 象 となる 製 品 や 用 途 に 応 じて 幾 つかの 規 格 が 定 められている JECTECではNBSスモークチャンバ 発 煙 性 試 験 (ASTM E 662 等 )と3mキューブ 発 煙 性 試 験 (IEC61034 等 )の2 種 類 を 実 施 してきた この 度 NBSスモークチャンバ 発 煙 性 試 験 装 置 を 改 造 し 発 煙 性 試 験 の 国 際 規 格 ISO5659-2につい てもH24 年 10 月 から 実 施 可 能 としたので 以 下 の とおり 紹 介 する 2. ISO5659-2 発 煙 性 試 験 の 概 要 ISO5659-2 発 煙 性 試 験 ( 以 下 ISO5659-2と 記 す) はNBSスモークチャンバ 発 煙 性 試 験 (( 以 下 NBS と 記 す) 装 置 と 同 一 の 燃 焼 チャンバを 使 用 する い ずれも 燃 焼 室 内 の 光 透 過 率 を 測 定 し 発 煙 による 低 下 の 度 合 いを 発 煙 量 として 評 価 する 試 験 条 件 等 ISO5659-2とNBS の 比 較 を 表 1に 示 す 表 1 ISO5659-2とNBSの 比 較 項 目 ISO5659-2 NBS 試 料 形 状 75mm 角 シート 76mm 角 シート 熱 源 電 熱 ヒータ 電 熱 ヒータ ヒータ 熱 量 25kW/m 2 /50kW/m 2 ( 選 択 ) 25kW/m 2 加 熱 方 法 有 炎 / 無 炎 ( 選 択 ) 有 炎 / 無 炎 ( 選 択 ) 試 験 時 間 10 分 /20 分 ( 選 択 ) 20 分 試 料 重 量 試 験 中 測 定 ( 選 択 ) 規 定 なし 試 料 配 置 水 平 置 き 垂 直 置 き ( 図 1 参 照 ) ( 図 2 参 照 ) 電 熱 ヒータ 試 料 ホルダ 図 1 ISO5659-2の 試 料 配 置 図 2 NBSの 試 料 配 置 ( 水 平 置 き) ( 垂 直 置 き) 両 者 の 最 も 大 きな 差 異 は NBSでは 試 料 を 垂 直 に 設 置 するのに 対 しISO5659-2では 試 料 を 水 平 に 設 置 する 点 である これにより ISO5659-2は 加 熱 により 溶 解 する 試 料 でも 試 験 が 可 能 である その 他 にも 試 験 中 の 試 料 の 重 量 変 化 も 測 定 可 能 で あること 等 NBSと 比 べて 幅 広 い 条 件 で 試 験 でき ることが 特 徴 である ISO5659-2はJIS K7242-2としても 規 定 されてい るほか 国 際 海 事 機 構 (IMO)の 火 災 試 験 方 法 の 適 用 に 関 する 国 際 コード( 海 上 安 全 委 員 会 決 議 MSC61 (67)) パート2 発 煙 性 燃 焼 毒 性 試 験 の 試 験 方 法 としても 採 用 されている 3. 今 回 導 入 した 試 験 装 置 ISO5659-2の 試 料 設 置 台 と 電 熱 ヒータ 及 び 重 量 測 定 用 ロードセルを 組 合 せてユニット 化 し 従 来 から JECTECで 保 有 していたNBS 装 置 のうち 試 料 設 置 台 と 電 熱 ヒータの 部 分 もユニット 化 して 各 々 着 脱 可 能 な 形 として 必 要 に 応 じて 使 い 分 ける 方 式 とした また 電 熱 ヒータの 制 御 はISO5659-2とNBS を 別 々の 系 統 とし 発 煙 量 はISO5659-2とNBS と 共 通 の 装 置 で 測 定 する 方 式 とした 4. 今 後 の 展 開 ISO5659-2の 試 験 の 最 中 に 燃 焼 チャンバから 燃 焼 ガスを 抽 出 して 高 速 フーリエ 変 換 赤 外 線 分 光 ガス 分 析 法 (FTIR)により 種 々のガス(CO 2 CO HCN HCl SO x NO x 等 )を 計 測 する 手 法 が 実 用 化 されている この 試 験 方 法 はISO/TC92/SC1でISO 規 格 化 に 向 け 検 討 が 進 められている また 近 い 将 来 欧 州 統 一 規 格 (EN 規 格 )として 制 定 されると 思 われる 技 術 仕 様 書 TS45545-2には 鉄 道 車 両 用 部 材 の 燃 焼 生 成 ガスの 毒 性 評 価 方 法 として ISO5659-2とFTIRを 複 合 した 方 法 が 規 定 されている ISO5659-2とFTIR を 複 合 した 試 験 方 法 がISO 規 格 やEN 規 格 となった 場 合 この 方 法 は 将 来 的 に は 広 く 世 界 中 に 採 用 されていくものと 予 想 される JECTECでは このような 情 勢 を 踏 まえ 気 体 分 析 用 のFTIR 装 置 をH25 年 度 中 に 導 入 し 今 回 導 入 した ISO5659-2 装 置 と 接 続 できる 体 制 を 整 える 計 画 である ( 燃 焼 技 術 グループ 長 田 中 孝 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 13

技 術 サービス Massy Yamada の 電 線 教 室 (その10):OF ケーブルの 技 術 とその 歴 史 MassyYamadaの 電 線 教 室 は 今 回 で10 回 目 となるの で 電 線 教 室 は 今 回 をもって 終 了 とします 10 回 目 は 電 力 ケーブルの 歴 史 にあって 戦 前 戦 後 を 通 じて 長 らく 王 座 の 位 置 を 占 めてきたOFケーブルの 技 術 とその 歴 史 と 紹 介 します この 分 野 の 第 一 級 の 文 献 は 電 力 会 社 と 電 線 メーカー が 共 同 で 執 筆 した 新 版 電 力 ケーブル 技 術 ハンドブッ ク ( 飯 塚 喜 八 郎 監 修 電 気 書 院 発 行 1989 年 初 版 発 行 ) です Massy 先 生 は 電 線 メーカーの 電 力 ケーブル 部 門 に 所 属 して 短 期 間 でしたが OFケーブルの 設 計 を 行 い ルートプロファイルをもとに 給 油 設 計 をしたことがあり ます (Note:OF:Oil-Filledの 略 ) 1. 油 浸 紙 絶 縁 ケーブルの 歴 史 初 期 の 油 浸 紙 絶 縁 ケーブルは 油 浸 紙 を 絶 縁 体 として 鉛 をシースとしたケーブルであり 3 心 一 括 で 鉛 シース を 施 したベルトケーブルや 各 心 上 に 鉛 シースを 施 した SLケーブル 各 心 油 浸 紙 絶 縁 上 に 金 属 化 紙 を 巻 き3 心 一 括 で 鉛 シースを 施 したHケーブル 等 が 使 用 されていた この 種 のケーブルは 絶 縁 体 中 にギャップ(ボイド)が 生 じてイオン 化 を 起 こしやすく 信 頼 性 に 乏 しいとして 多 く は 33kV 用 までの 電 力 ケーブル として 使 用 されていた この 間 火 力 水 力 P/S 引 出 用 他 で 各 電 力 がOFケーブルを 採 用 1980 年 北 海 道 本 州 DC±250kV OFケーブル( 電 源 開 発 ) 1988 年 本 州 四 国 連 絡 橋 に500kV OFケーブル( 電 源 開 発 ) 2000 年 紀 伊 水 道 DC500kV3000mm 2 大 サイズOF 海 底 ケーブル 2. OF ケーブルの 構 造 写 真 1に 単 心 OFケーブルの 写 真 を また 図 2 及 び 図 3 に 単 心 及 び3 心 のOFケーブルの 構 造 を 示 す 写 真 1. 単 心 OFケーブル 図 2. 単 心 OFケーブル 図 1. ベルト SL 及 びHケーブルの 構 造 その 後 1910 年 代 に 絶 縁 油 を 圧 入 する 方 法 がイタリ アのEmanueliによって 開 発 されたが それがOFケー ブルであり 信 頼 性 に 優 れたケーブルとして 日 本 でも 1930 年 代 以 降 各 地 で 使 用 されるようになった 表 1に 日 本 における 紙 絶 縁 ケーブルの 年 表 を 示 す 表 1. 日 本 における 紙 絶 縁 ケーブルの 年 表 1910 年 代 主 要 電 線 メーカー3 社 が SLケーブル 他 11 33kVの 電 力 ケーブル 製 造 開 始 1923 年 四 阪 島 海 底 11kVベルトケーブル21km( 銅 精 錬 の 島 ) 1927 年 大 阪 市 電 22kV Hケーブル 淀 川 横 断 33kVベルトケーブル 1928 年 東 電 熱 海 変 電 所 に66kV OFケーブルを 採 用 1930 年 この 頃 から 各 電 力 会 社 がOFケーブルを 採 用 戦 後 10 年 は 技 術 が 停 滞 1950 年 国 鉄 新 鶴 見 大 井 町 間 66kV OFケーブル 図 3. 3 心 OFケーブル 図 1では 鉛 被 ( 鉛 シース)が 採 用 されているが 写 真 1 及 び 図 2 3ではアルミ 被 (アルミシース)となっている い ずれも 油 浸 紙 絶 縁 の 油 を 閉 じ 込 めておくためのものであ る 当 初 のOFケーブルでは 鉛 被 ( 鉛 シース)が 採 用 されて いたが 波 付 き(コルゲート 付 き)のアルミシースが 実 用 化 されてからは 強 度 が 高 いアルミシースに 変 更 された ただし 鉛 は 腐 食 に 強 く30 年 間 海 水 に 浸 けても 殆 ど 腐 食 しないことからOF 海 底 ケーブル( 例 えば 紀 伊 水 道 の 直 流 500kV 海 底 ケーブル)では 鉛 シースが 採 用 されている 3. OF ケーブルの 給 油 設 計 写 真 及 び 図 で 油 通 路 又 は 亜 鉛 めっき 鋼 スパイラルと 記 したものは ケーブルに 常 時 正 の 油 圧 を 加 えておくた めに 設 けられた 絶 縁 油 の 供 給 ライン である 14 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

技 術 サービス ケーブルは 負 荷 変 動 により また 気 温 の 変 化 により 温 度 が 変 動 する ケーブルに 常 時 正 の 油 圧 を 加 えておく ためには ケーブルの 外 部 に 給 油 タンク を 設 けてケー ブルルートの 高 所 及 び 遠 端 を 含 めて また 負 荷 遮 断 時 の 温 度 降 下 時 を 含 めて 全 長 に 亘 り 正 の 油 圧 を 維 持 する 必 要 がある 図 4にOFケーブル 給 油 系 統 の 概 念 図 を 示 す クロスボンディングをしないと ケーブルのアルミシー ス( 電 気 抵 抗 が 小 さい)に 多 大 なシース 電 流 が 流 れて 発 熱 し その 結 果 ケーブルの 許 容 電 流 が 大 幅 に 低 下 してしまう 図 7. アルミ 被 回 路 のクロスボンディング 図 4. OFケーブルの 給 油 系 統 油 を 供 給 する 油 槽 の 主 なものとしては 次 のようなも のがある 1 重 力 油 槽 (FT) 油 の 重 力 を 利 用 高 所 設 置 2 圧 力 油 槽 (PT) セルの 圧 力 で 給 油 3べローズ 油 槽 (BPT) べローズの 圧 力 で 給 油 比 較 的 ポピュラーな 圧 力 油 槽 (PT)の 構 造 を 図 5に 示 す 5. 特 殊 な OF ケーブル (1) 半 合 成 紙 絶 縁 OF ケーブル クラフト 紙 でできている 油 浸 絶 縁 紙 をポリプロピレ ンのようなプラスチックフィルムでサンドイッチして 耐 電 圧 特 性 を 向 上 させ 誘 電 体 損 失 ( 発 熱 ロス)も 大 幅 に 低 減 させることを 目 的 にしたものであり 500kV 級 の PPLP 半 合 成 紙 絶 縁 のOFケーブルが 実 用 されている (2)パイプタイプ OF(POF)ケーブル 油 浸 紙 絶 縁 した3 心 のコアを 鋼 管 内 に 収 納 し 鋼 管 内 を10 15 気 圧 程 度 の 絶 縁 油 で 満 たしたOFケーブルで ある 絶 縁 油 を 循 環 することで 強 制 冷 却 ができ 大 容 量 送 電 が 可 能 となる 写 真 2にその 外 観 を 示 す 圧 力 油 槽 図 5. 圧 力 油 槽 (PT) OFケーブルの 線 路 長 が 長 い 場 合 ルートの 高 低 差 が 大 きい 場 合 その 他 給 油 上 保 守 上 の 観 点 から 給 油 区 間 を 分 割 することがある ( 図 6 参 照 ) そのため 油 通 路 を 閉 塞 し 電 気 的 には 接 続 されたジョ イントとして 油 止 めジョイント を 設 ける 油 止 めのため 当 初 は 磁 器 製 の 碍 管 が 使 用 されたが そ の 後 はエポキシ 製 のストップユニットが 使 用 されている 図 6. 油 止 めジョイント 4. 単 心 アルミ 被 ケーブルのクロスボンディング 図 7に 単 心 アルミ 被 (シース)ケーブル 線 路 のクロスボ ンディングの 結 線 図 を 示 す 写 真 2. POFケーブル 6. OF ケーブルの 保 守 OFケーブルの 劣 化 診 断 は 一 般 的 に 絶 縁 油 を 分 析 し て 行 う 製 造 又 は 工 事 でミスがなければ 長 年 月 を 経 な い 限 り 絶 縁 油 の 劣 化 は 生 じない 水 分 やガスを 混 入 させてしまったケーブルは 1 誘 電 特 性 ( 体 積 抵 抗 誘 電 正 接 破 壊 電 圧 等 ) 2 水 分 量 測 定 (カールフィッシャー 法 等 ) 3ガス 成 分 含 有 量 測 定 等 で 劣 化 診 断 が 行 われている 油 中 ガス 分 析 の 管 理 基 準 値 を 定 めている 文 献 もある ( 試 験 認 証 部 山 田 正 治 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 15

技 術 サービス 太 陽 光 発 電 用 ケーブルの 適 合 試 験 について 1. 太 陽 光 発 電 用 ケーブルについて 太 陽 光 発 電 用 ケーブルは 名 前 の 如 く 太 陽 光 発 電 に 用 いられるケーブルで PVケーブルと 呼 ば れています 使 用 範 囲 は 太 陽 光 発 電 所 の 電 線 等 の 施 設 で 下 記 の 間 に 使 用 される 直 流 配 線 のケーブル です 電 圧 はDC1500Vで 電 気 用 品 安 全 法 の 対 象 外 です <JCSのみ 規 定 されている 試 験 > 電 技 JCS4517 シースの 表 面 抵 抗 完 成 品 の 加 熱 変 形 直 流 電 圧 長 期 絶 縁 抵 抗 高 温 高 湿 耐 酸 性 耐 アルカリ 性 完 成 品 の 追 加 老 化 完 成 品 の 収 縮 性 難 燃 性 発 煙 濃 度 燃 焼 時 発 生 ガスの 酸 性 度 及 び 導 電 率 絶 縁 体 及 びシースのホットセット 試 験 にて 電 技 及 びJCS4517では 試 験 条 件 及 び 規 格 値 が 異 なっている 場 合 があるので 一 例 を 紹 介 します 1 太 陽 電 池 モジュール 間 2 太 陽 電 池 モジュール 接 続 箱 パワーコンディショナ PVケーブルの 仕 様 等 に 関 して 電 気 設 備 の 技 術 基 準 の 解 釈 ( 以 下 電 技 )が2012 年 6 月 29 日 付 で 改 正 され 同 解 釈 第 46 条 太 陽 電 池 発 電 所 の 電 線 等 の 施 設 に 定 められました また 日 本 電 線 工 業 会 発 行 のJCS4517がPV ケーブルのJCS 規 格 として2010 年 3 月 に 制 定 されています 2. 電 技 と JCS4517 の 違 いについて 電 技 とJCS4517は 試 験 項 目 の 違 いがあります また 試 験 項 目 が 同 じでも 試 験 内 容 は 引 用 してい る 規 格 によって 条 件 が 異 なる 場 合 があります < 電 技 JCS 共 通 試 験 > 電 技 JCS4517 電 線 の 定 格 電 圧 (DC1500V) 構 造 構 造 寸 法 導 体 導 体 ( 導 体 抵 抗 ) ( 引 張 強 さ 伸 び 導 電 率 ) 絶 縁 体 の 引 張 強 さ 及 び 伸 び 加 熱 後 の 残 率 絶 縁 体 シースの 引 張 強 さ 及 び シースの 引 張 強 さ 及 び 伸 び 伸 び 老 化 後 の 残 率 加 熱 後 の 残 率 絶 縁 耐 力 耐 電 圧 絶 縁 抵 抗 完 成 品 の 絶 縁 抵 抗 低 温 衝 撃 ( 40 ) 低 温 試 験 低 温 曲 げ(12.5mm 2 未 満 ) 低 温 伸 び(12.5mm 2 以 上 ) 耐 オゾン 試 験 完 成 品 の 耐 オゾン 性 貫 通 性 試 験 貫 入 性 ノッチ 伸 展 性 ノッチ 伸 展 性 耐 候 性 試 験 耐 候 性 規 格 値 の 違 い 絶 縁 抵 抗 試 験 電 技 : 1000MΩ km JCS:10 14 Ω cm(1000mω km:20 ) 10 11 Ω cm(90 ) 電 技 では 常 温 での 絶 縁 抵 抗 試 験 (20 )のみ 規 定 されている 試 験 条 件 の 違 い 耐 オゾン 性 試 験 電 技 : 試 験 温 度 25±2 試 験 時 間 24 時 間 オゾン 濃 度 0.025 0.030% JCS: 相 対 温 度 40±2 相 対 湿 度 55±5% 試 験 時 間 72 時 間 オゾン 濃 度 (200±50) 10-6 % 貫 入 性 ( 貫 通 性 ) 試 験 電 技 : 試 験 荷 重 増 加 速 度 が 規 定 されていない JCS: 試 験 速 度 1N/sec ノッチ 伸 展 性 試 験 電 技 : 切 り 込 みの 位 置 の 間 隔 が 規 定 されていない JCS: 切 り 込 みの 位 置 は 全 周 を 均 等 に4 分 割 する 位 置 とし 各 切 り 込 み 間 の 距 離 は25mmと する 3. 適 合 試 験 について JECTECでは PVケーブルの 適 合 試 験 に 対 応 す るための 試 験 設 備 を 既 に 導 入 しており 依 頼 試 験 の 受 付 を 開 始 しております 電 技 JCS4517どちらの 試 験 条 件 にも 対 応 でき ます また PVケーブルの 自 主 認 証 につきまして も 開 始 に 向 けて 準 備 を 進 めております ( 試 験 認 証 部 副 主 席 研 究 員 平 田 晃 大 ) 16 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

情 報 サービス 第 73 回 JECTEC セミナー 海 外 電 線 材 料 技 術 の 最 新 動 向 開 催 報 告 平 成 24 年 5 月 に 第 73 回 JECTECセミナー 海 外 電 線 材 料 技 術 の 最 新 動 向 を 開 催 した セミナーテー マとしては 要 望 が 高 かった 電 線 樹 脂 材 料 で 特 に 海 外 メーカー( 合 弁 日 本 法 人 )の 材 料 動 向 にスポッ トをあてた 下 記 に 概 要 を 報 告 する 1. セミナー 開 催 日 時 会 場 他 会 場 :アクトシティ 浜 松 コングレスセンター 43 会 議 室 日 時 : 平 成 24 年 5 月 29 日 ( 火 ) 13:15 16:40 受 講 者 数 :59 名 (セミナーの 個 別 講 演 テーマ 等 を 表 1に 掲 載 ) 表 1 第 73 回 JECTECセミナー 講 演 別 テーマ [ 題 目 ] 超 耐 熱 性 PEEKポリマーの 特 性 と 電 線 材 料 への 展 開 [ 講 師 ] ダイセル エボニック 株 式 会 社 新 事 業 開 発 部 澤 田 克 己 氏 [ 題 目 ] 電 線 被 覆 用 シラン 架 橋 ポリオレフィン コンパウンド 製 品 と 各 規 格 への 適 合 状 況 [ 講 師 ] ソルベイスペシャルティポリマーズジャパン 株 式 会 社 事 業 開 発 部 マネージャー 堀 丈 二 氏 [ 題 目 ] インフューズ オレフィン ブロック コポリマーの 技 術 的 特 性 と 電 線 被 覆 材 料 への 展 望 [ 講 師 ] ダウ ケミカル 日 本 株 式 会 社 ダウ エラストマー シニア ケミスト 服 部 勲 氏 2. 講 演 概 要 講 演 を 依 頼 した 各 社 の 講 演 概 要 について 説 明 する 超 耐 熱 性 熱 可 塑 性 ポリマーのポリエーテルエーテル ケトン(PEEK) 樹 脂 は 非 常 に 高 い 耐 熱 性 機 械 的 強 度 加 工 性 他 優 れた 特 性 を 持 っている PEEKポリ マーの 特 徴 加 工 条 件 をはじめ その 特 徴 を 活 かし た 各 分 野 ( 自 動 車 半 導 体 工 業 分 野 メディカル) への 採 用 動 向 の 紹 介 また 主 な 加 工 方 向 ( 射 出 塗 装 モノフィラ チュ ブ) 及 びその 用 途 例 更 に 電 線 用 途 向 け 開 発 材 料 について 紹 介 イタリアをベースにするSolvay Padanaplast 社 は EU 北 米 向 けの 電 線 被 覆 材 の 大 手 であり 幅 広 い 製 品 群 に 特 徴 がある 今 回 EU 北 米 のSolar & P/V ケーブルマーケット 耐 熱 ケーブルマーケットで 採 用 が 進 むノンハロゲン 難 燃 シラン 架 橋 ポリオレフィ ン 製 品 を 中 心 に 紹 介 TÜV ULなど 各 規 格 対 応 の グレード 添 加 触 媒 の 選 択 とUL1581 耐 熱 Rating 取 得 状 況 の 関 連 などについても 解 説 ダウ ケミカルは 分 子 内 にブロック 構 造 をもつ INFUSE オレフィン ブロック コポリマーを 開 発 した INFUSE OBCは 従 来 のランダム 重 合 によ るポリオレフィン 系 エラストマーにはない 耐 熱 性 と 柔 軟 性 のバランス 引 張 や 圧 縮 に 対 する 優 れ たゴム 弾 性 などの 優 れた 性 能 を 示 す 本 講 演 では INFUSE OBCの 特 徴 を 従 来 の 材 料 と 比 較 しながら 説 明 し 応 用 用 途 のひとつとしてエコ ケーブル 等 の 電 線 被 覆 への 展 望 を 説 明 (P3に 関 連 記 事 掲 載 ) ( 写 真 )セミナー 会 場 の 様 子 3. セミナーを 終 えて 席 上 アンケート 調 査 の 結 果 約 70%の 受 講 者 から 満 足 した との 回 答 が 得 られた 今 後 も 会 員 各 社 に 満 足 いただけるようなセミ ナーの 企 画 開 催 を 目 指 したい アンケート 調 査 結 果 ( 情 報 サービス 部 主 席 部 員 緒 方 輝 実 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 17

情 報 サービス 平 成 24 年 度 JECTEC 新 人 研 修 開 催 報 告 1. 開 催 概 要 今 年 度 も 当 センターにて 新 人 研 修 を 開 催 いたしま した 本 研 修 は 電 線 業 界 での 新 人 の 方 および 新 たに 電 線 担 当 者 となる 方 への 教 育 カリキュラムとし て 活 用 いただいています 開 催 概 要 を 下 記 のとおり 報 告 いたします 2. 受 講 者 アンケート 結 果 1) 講 義 の 難 易 度 日 程 7 月 11 日 7 月 13 日 (3 日 間 ) 研 修 場 所 当 センター 受 講 者 数 20 社 28 名 研 修 プログラム (1:30) 講 義 : 電 線 ケーブルの 種 類 と 用 途 (1:10) 講 義 : 電 線 ケーブルの 製 造 方 法 (1:10) 講 義 : 電 気 用 品 JISの 概 要 交 流 会 於 :グランドホテル 浜 松 7/11( 水 )(0 :10) 開 講 : 研 修 のガイダンス 2) 講 義 数 3) 実 習 の 難 易 度 (1:30) 講 義 : 電 線 環 境 概 論 (0:30) 講 義 : 安 全 性 燃 焼 試 験 (2:00) 実 習 : 燃 焼 試 験 (1:35) 実 習 : 材 料 試 験 / 分 析 / 融 着 / 電 気 (1) 7/12( 木 )(1 :30) 講 義 : 電 線 工 業 会 の 紹 介 と 日 本 の 電 線 産 業 の 概 略 7/13( 金 ) (1:30) 実 習 : 材 料 試 験 / 分 析 / 融 着 / 電 気 (2) (1:30) 実 習 : 材 料 試 験 / 分 析 / 融 着 / 電 気 (3) (1:30) 実 習 : 材 料 試 験 / 分 析 / 融 着 / 電 気 (4) (0:20) 修 了 式 : 修 了 証 授 与 アンケート 記 入 4) 実 習 数 講 義 実 習 の 概 要 講 義 実 習 題 目 概 要 電 線 工 業 会 の 紹 日 本 の 電 線 産 業 の 概 要 を 統 計 資 料 をもとに 解 説 し 合 わせ 介 と 日 本 の 電 線 て 国 内 電 線 メーカーの 団 体 である 日 本 電 線 工 業 会 を 紹 介 す 産 業 の 概 略 るとともに 業 界 の 動 き 等 について 説 明 する 電 線 ケーブル の 種 類 と 用 途 電 線 ケーブル の 製 造 方 法 電 気 用 品 JISの 概 要 電 線 環 境 概 論 材 料 試 験 機 械 特 性 導 体 抵 抗 試 験 分 析 講 義 と 実 習 燃 焼 試 験 光 ファイバ 接 続 高 電 圧 試 験 電 力 輸 送 情 報 伝 達 電 動 機 変 圧 器 電 気 電 子 機 器 シ ステム 構 成 用 等 の 用 途 別 種 類 につき 図 解 を 中 心 に 概 説 し 電 線 ケーブルの 技 術 課 題 とその 対 応 について 展 望 する また 光 ファイバ 融 着 接 続 機 の 概 要 説 明 も 行 う 産 業 用 電 線 ケーブルを 中 心 に 製 造 方 法 や 製 造 現 場 におい て 留 意 しなければならないことを 説 明 する 認 証 試 験 部 は 電 気 用 品 安 全 法 に 基 づく 電 線 の 適 合 性 試 験 と 工 業 標 準 化 法 に 基 づく 電 線 の JIS 認 証 を 主 たる 業 務 としてい るが これら 業 務 の 基 となっている 法 律 及 び 技 術 基 準 を 説 明 する 環 境 関 連 の 規 制 制 度 廃 電 線 のリサイクルの 現 状 と 課 題 お よび CO 2 排 出 量 削 減 に 向 けた 電 線 業 界 の 取 組 について 解 説 する 電 線 被 覆 材 の 引 張 試 験 導 体 の 引 張 試 験 試 験 設 備 の 紹 介 ( 配 線 器 具 ) 機 械 特 性 試 験 導 体 抵 抗 測 定 試 験 設 備 の 紹 介 ( J I S 電 気 用 品 ) 分 光 学 的 材 料 調 査 有 害 物 質 調 査 ケーブル 被 覆 材 の 燃 焼 時 発 生 ガス 調 査 電 力 ケーブルの AC インパルス 耐 電 圧 光 ファイバの 接 続 通 電 ヒートサイクル 試 験 ケーブル 被 覆 材 料 の 難 燃 性 ( 燃 焼 性 )を 評 価 する 方 法 電 線 ケーブルでの 難 燃 試 験 方 法 燃 焼 時 に 発 生 するガスの 煙 濃 度 を 評 価 する 方 法 を 紹 介 する 燃 焼 試 験 状 況 見 学 (JIS C3521 IEC60332-3) 酸 素 指 数 OI 測 定 一 条 燃 焼 試 験 VW-1 5) 今 回 の 研 修 に 対 する 満 足 度 今 年 も 電 線 関 連 各 社 から30 名 弱 の 方 たちに 浜 松 にお 越 しいただき 3 日 間 をともに 過 ごしました 1 日 目 の 夜 は 指 定 宿 泊 先 で 懇 親 会 を 行 い 貴 重 な 交 流 の 場 になったと 思 います 来 年 も 多 くの 方 のご 参 加 を 情 報 サービス 部 一 同 お 待 ちいたしております ( 情 報 サービス 部 事 務 員 児 玉 晴 加 ) 18 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

情 報 サービス/ 途 中 下 車 ( 去 る 人 来 る 人 ) JECTEC HP 会 員 専 用 ページ のご 案 内 会 員 社 の 皆 様 は 電 線 総 合 技 術 センター (JECTEC)のHPをご 存 知 でしょうか? http://www.jectec.or.jp/ 当 センターでは 会 員 社 様 向 け 情 報 を 掲 載 した 会 員 専 用 ページ を 設 けています 閲 覧 いただくには 専 用 のIDとパスワードが 必 要 です 下 図 のバナーをクリックし 専 用 のIDとパスワー ドを 入 力 してください 初 めての 方 は ID パス ワード 発 行 依 頼 ボタンをクリックし お 問 い 合 せ ください ( 会 員 の 方 のみ) 会 員 専 用 ページでは 下 記 の 詳 細 情 報 を 閲 覧 いただ けます 総 会 議 案 書 マルチクライアント 研 究 の 成 果 成 果 報 告 会 発 表 内 容 各 調 査 研 究 会 の 成 果 所 員 の 部 屋 今 後 もHPの 内 容 充 実 化 を 目 指 してまいります 積 極 的 にご 利 用 ご 活 用 いただければ 幸 いです 去 る 人 来 る 人 10 月 16 日 付 けで 出 向 元 へ 戻 る ことになりました JECTEC で は 燃 焼 技 術 グループに 所 属 し お 客 様 からの 依 頼 試 験 業 務 を 担 当 しました 同 時 に 新 しい 燃 焼 試 験 装 置 の 導 入 などにも 携 わり 細 島 裕 人 電 線 製 造 とは 違 った 多 くのこと を 学 ぶことができました 私 生 活 も 浜 松 の 夕 日 など の 写 真 撮 影 を 行 い 充 実 した 日 々を 過 ごすことができ た2 年 間 でした 最 後 になりますがJECTEC 会 員 社 そして 職 員 の 皆 様 には 大 変 お 世 話 になり 有 難 う ございました ご 健 勝 をお 祈 りいたします 11 月 1 日 より 古 河 電 工 産 業 電 線 から 出 向 してまいりました 燃 焼 技 術 グループへの 配 属 とな りました しばらく 設 備 系 のみ の 仕 事 をしていましたが 生 産 技 術 時 代 のことを 思 い 出 しなが 朝 川 邦 夫 ら JECTEC のすばらしい 設 備 と 向 かい 合 い 電 線 業 界 および 関 連 企 業 の 発 展 のた めに 少 しでも 貢 献 したいと 思 います また せっかくの 機 会 ですから 浜 松 での 生 活 も 楽 しみたいと 思 います JECTEC NEWS No.67(2012.11) 19

トピックス 消 防 庁 からのお 知 らせ 平 成 24 年 度 住 宅 防 火 防 災 推 進 シンポジウムの 開 催 総 務 省 消 防 庁 予 防 課 予 防 係 総 務 事 務 官 栁 瀬 達 也 1. 概 要 消 防 庁 では 去 る9 月 15 日 ( 土 ) 福 岡 県 宮 若 市 の 宮 若 市 宮 田 文 化 センター において また 翌 週 の 9 月 22 日 ( 土 ) 大 阪 府 東 大 阪 市 の 大 阪 府 立 中 央 図 書 館 ライティホール において 住 宅 防 火 対 策 の 重 要 性 を 周 知 し 住 宅 用 火 災 警 報 器 防 炎 品 等 の 普 及 を 図 るとともに 家 庭 の 地 震 対 策 も 含 めた 住 宅 防 火 防 災 対 策 の 積 極 的 な 推 進 を 目 的 として 平 成 24 年 度 住 宅 防 火 防 災 推 進 シンポジウムを 開 催 しました 写 真 2 トークショーの 様 子 ( 右 )ダニエル 氏 トークショーの 中 では 近 年 のアメリカの 消 防 事 情 や 東 日 本 大 震 災 における 復 興 支 援 活 動 等 の 貴 重 な 情 報 がありました 写 真 1 大 阪 会 場 開 催 に 当 たっては 近 隣 府 県 からの 多 数 の 参 加 が あり 当 日 は 宮 若 市 宮 田 文 化 センターには420 人 大 阪 府 立 中 央 図 書 館 ライティホールには315 人 の 参 加 者 が 集 まり 盛 会 に 行 われました 写 真 3 ダニエル カール 氏 2. 内 容 (1) 基 調 講 演 講 師 には 昨 年 度 に 引 き 続 き 日 本 建 築 学 会 防 火 委 員 会 委 員 長 日 本 火 災 学 会 会 長 等 を 歴 任 された 東 京 理 科 大 学 大 学 院 教 授 の 菅 原 進 一 氏 を 迎 え 東 日 本 大 震 災 の 被 害 と 教 訓 最 近 の 火 災 の 傾 向 と 注 意 点 な ど 貴 重 な 講 演 をいただきました (2)トークショー 消 防 行 政 に 造 詣 の 深 いタレントのダニエル カー ル 氏 を 迎 え ダニエル カールの 防 災 がんばっぺ と 題 して 地 元 消 防 団 婦 人 防 火 クラブ 等 の 代 表 者 との 対 談 形 式 でトークショーを 行 いました (3)パネルディスカッション 基 調 講 演 をいただいた 菅 原 進 一 氏 にコーディネー ターを 依 頼 し パネリストには ダニエル カー ル 氏 の 他 消 防 庁 消 防 本 部 自 治 会 等 の 代 表 者 が みんなで 考 えよう! 地 域 の 住 宅 防 火 と 防 災 対 策 を テーマに 住 宅 火 災 の 現 況 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 及 び 維 持 管 理 の 必 要 性 震 災 時 の 住 宅 防 火 対 策 そ の 他 住 宅 用 防 災 機 器 や 防 炎 品 の 重 要 性 等 について 議 論 しました 会 場 に 来 場 された 皆 さんと 活 発 な 意 見 交 換 が 行 わ れ アメリカと 日 本 の 防 災 意 識 の 違 い ダニエル カール 氏 の 東 日 本 大 震 災 の 支 援 活 動 に 関 する 質 問 等 がありました 20 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

トピックス 写 真 4 パネルディスカッションの 様 子 写 真 5 住 宅 用 防 災 機 器 や 防 炎 品 の 実 物 展 示 3. おわりに 消 防 庁 では 住 宅 防 火 対 策 を 消 防 行 政 の 最 重 要 課 題 として 取 り 組 んでおり 平 成 16 年 の 消 防 法 改 正 において 既 存 住 宅 を 含 む 全 ての 住 宅 に 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 を 義 務 化 し 設 置 促 進 に 取 り 組 んでま いりました 今 後 は 住 宅 用 火 災 警 報 器 のみならず 住 宅 用 消 火 器 などの 住 宅 用 防 災 機 器 や 防 炎 品 の 普 及 に 取 り 組 み 住 宅 火 災 の 被 害 を 軽 減 していきたいと 考 えてい ます また 住 宅 用 火 災 警 報 器 についても 更 なる 設 置 促 進 を 促 すとともに 維 持 管 理 についても 積 極 的 に 広 報 していく 予 定 です 最 後 に 本 シンポジウムが 地 域 住 民 の 情 報 交 流 の 場 として 積 極 的 に 活 用 され 家 庭 における 防 火 対 策 に 大 きな 役 割 を 果 たしていくとともに わが 国 の 住 宅 防 火 対 策 の 推 進 に 寄 与 する 一 助 となることを 期 待 しています 写 真 6 プレゼンテーションの 様 子 なお 今 後 のシンポジウムの 開 催 スケジュールは 以 下 のとおりです 参 加 は 自 由 で 入 場 無 料 ですので ぜひお 越 しく ださい ( 予 約 不 要 ) 表 1 今 後 のシンポジウムの 開 催 予 定 開 催 日 会 場 住 所 共 催 消 防 本 部 平 成 24 年 11 月 9 日 ( 金 ) 鶴 岡 市 中 央 公 民 館 山 形 県 鶴 岡 市 みどり 町 22-36 鶴 岡 市 消 防 本 部 平 成 24 年 12 月 3 日 ( 月 ) 津 市 白 山 総 合 文 化 センターしらさぎホール 三 重 県 津 市 白 山 町 二 本 木 1139-2 津 市 消 防 本 部 平 成 24 年 12 月 15 日 ( 土 ) 江 南 市 民 文 化 会 館 愛 知 県 江 南 市 北 野 町 川 石 25-1 江 南 市 消 防 本 部 平 成 25 年 1 月 24 日 ( 木 ) 千 葉 市 民 会 館 千 葉 県 千 葉 市 中 央 区 要 町 1-1 千 葉 市 消 防 局 平 成 25 年 2 月 10 日 ( 日 ) 光 市 民 ホール 山 口 県 光 市 島 田 4-13-15 光 地 区 消 防 組 合 消 防 本 部 平 成 25 年 3 月 1 日 ( 金 ) 土 居 文 化 会 館 (ユーホール) 愛 媛 県 四 国 中 央 市 土 居 町 入 野 939 四 国 中 央 市 消 防 本 部 JECTEC NEWS No.67(2012.11) 21

談 話 室 たきや 漁 に 参 加 して( 平 成 24 年 度 秋 の JECTEC レクレーション) JECTECでは 毎 年 秋 に 親 睦 レクレーションをし ています 近 年 では 平 成 19 年 に 山 梨 県 の 石 和 温 泉 ( 観 光 ブドウ 園 で 無 料 のブドウ 酒 をたくさん 試 飲 し ました ) その 後 は 飯 田 での 天 竜 川 下 り& 梨 園 (ア ユと 梨 が 美 味 しかった ) 知 多 半 島 と 渥 美 半 島 の 先 端 の 間 にある 日 間 賀 島 ( 河 豚 と 蛸 が 絶 品 でした ) 岐 阜 での 養 老 の 滝 & 大 正 村 ( 滝 を 落 ちる 水 はお 酒 で はありませんでしたが 日 暮 れの 大 正 村 はセピア 色 に 染 まっていて 大 正 のレトロな 時 代 を 彷 彿 させてく れました ) 伊 勢 神 宮 ( 伊 良 湖 岬 からフェリーでい きました )と 続 いてきましたが この 秋 は 地 元 浜 名 湖 の 伝 統 的 な 漁 である たきや 漁 に 行 きました たきや 漁 というのは 浜 名 湖 独 特 のもので 夜 間 光 に 魚 を 集 めて 銛 で 突 く 漁 法 です 昔 は 光 源 とし て 松 明 を 燃 やしたことから たきや 漁 と 呼 ぶように なったようですが 現 在 ではバッテリーを 使 い 船 の 喫 水 より 下 の 水 中 灯 になっています 水 面 での 光 の 反 射 を 考 えると 随 分 と 効 率 的 になっていますが 基 本 的 に 熟 練 の 個 人 技 なので たきや で 漁 をする 漁 師 は 今 では 浜 名 湖 でも 湖 東 部 の 雄 踏 町 舞 阪 町 新 井 町 に 限 られているようです 9 月 20 日 待 ちに 待 った たきや 漁 の 日 です 仕 事 が 終 わった 後 業 務 の 都 合 等 で 参 加 できなかった 人 を 除 き JECTECから 総 勢 19 名 が 船 が 出 る 雄 踏 町 にある 浜 名 漁 業 組 合 雄 踏 支 部 の 桟 橋 に 行 きまし た 一 隻 に4 人 と 指 導 役 の 漁 師 さんが 乗 り 込 み 5 隻 に 分 乗 し 出 航 です 船 は 滑 るように 湖 面 を 航 行 し 風 が 気 持 ちよく そして 暗 い 空 の 中 で 船 から 見 上 げた 光 の 矢 のような 新 幹 線 赤 々と 灯 りがつい た 湖 畔 の 高 層 アパートそして 影 まるで 異 空 間 でし た 漁 場 に 着 くと まず 湖 底 にいる 蟹 を 狙 えという 漁 師 さんのご 指 導 に 従 い 長 さ3mもありそうな 銛 を 右 手 に 持 ち 足 を 踏 ん 張 って 獲 物 を 探 しましたが 素 人 には 湖 底 に 見 えるものが 石 なのか ゴミな のか はたまた それが 蟹 なのか 分 かりません 漁 師 さんは いとも 簡 単 に 大 きな 蟹 を 突 き それどこ ろか 大 きな 鯛 まで 突 いて 船 の 上 に 上 げてくれまし たが 筆 者 は 揺 れる 船 の 上 で 踏 ん 張 っていたので 腰 は 疲 れ 目 はしょぼみ 漁 師 さんはつくづく 大 変 だ なと 実 感 しました さらに 鯛 を 探 して 漁 場 を 変 え 最 終 的 には 職 員 の 西 岡 緒 方 斉 藤 佐 野 及 び 古 橋 さん 他 にもいるかもしれませんが 大 きな 蟹 数 匹 と 魚 を 獲 りました 漁 師 さんが 獲 った 十 数 匹 の 大 きな 鯛 等 の 魚 と 食 べ きれないほどの 数 の 大 きな 蟹 と 併 せて 大 宴 会 です 宴 会 は 湖 に 固 定 してある 平 型 バージの 上 でした 下 の 写 真 手 前 に 見 えるのが 当 日 獲 った 蟹 を 大 きな 鍋 で 煮 たものです 特 段 の 出 汁 は 使 用 していないと のことでしたが とても 美 味 しく 汁 まで 飲 んでしま いました 古 橋 さんが 鯛 の 御 刺 身 を 一 皿 分 作 ってくれまし た 手 間 がかかり 大 変 だったようですが とても 美 味 しかったです 筆 者 は 鯛 は 沢 山 獲 れたのだから 2 皿 目 から 存 分 に 食 べようと 満 を 持 していたのです が なかなか 次 のお 皿 が 出 てこないので どうなっ ているのかと 聞 いたところ 漁 師 さんがしてくれる のは 蟹 汁 までで 鯛 等 の 魚 については 全 部 お 土 産 になるとのことでした 翌 日 JECTECの 高 丘 寮 と 職 場 の 冷 蔵 庫 に 大 量 の 鯛 が 入 っていました 煮 物 にして 食 べた 人 の 言 によ れば 姿 かたちもよく 大 変 美 味 しかった とのこと です 心 から 楽 しんだ 初 秋 のレクレーションでした ( 専 務 理 事 田 邊 利 男 ) 22 JECTEC NEWS No.67(2012.11)

会 員 の 声 ( 正 会 員 ) 矢 崎 エナジーシステム 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 矢 崎 航 氏 を 訪 ねて 今 回 は 矢 崎 エナジーシステム 株 式 会 社 の 沼 津 製 作 所 ( 静 岡 県 沼 津 市 大 岡 2771)を 訪 問 し 矢 崎 社 長 にお 話 を 伺 いました (1) 会 社 の 生 い 立 ち 沿 革 ; 当 社 は 本 年 6 月 21 日 に 矢 崎 グループの 自 動 車 部 門 以 外 の 電 線 ガス 機 器 環 境 システム 及 び 計 装 機 器 部 門 を 統 合 して 発 足 した その 背 景 には2つのポイ ントがある 第 1に 当 社 の 事 業 規 模 は 矢 崎 グループの 中 で1 割 程 度 にとどまり 多 くを 占 める 自 動 車 部 門 の 事 業 とは 進 め 方 考 え 方 も 当 然 異 なる その 中 で 矢 崎 グループ 各 事 業 の 個 別 最 適 をつきつめるため 自 動 車 部 門 以 外 の 事 業 を 統 合 した 次 に 東 日 本 大 震 災 以 降 日 本 のエネルギーに 対 する 考 え 方 に 大 きな 変 化 が あった 当 社 には 電 気 ガス 及 び 熱 の 各 エネルギー を 取 扱 う 部 門 があり これらの 変 化 に 柔 軟 に 対 応 でき る これは 我 々の 強 みであり シナジー 効 果 により エ ネルギーのベストミックス を 図 って 行 く (2) 事 業 製 品 構 成 ; 電 線 事 業 は 当 社 売 上 の 約 6 割 を 占 める 主 な 製 品 はCV/CVT VVF 等 の 建 設 電 販 用 電 線 ケー ブル ガス 機 器 事 業 の 売 上 は2 割 強 主 な 製 品 は ガスメーター ガス 漏 れ 検 知 器 LPガスボンベの 供 給 機 器 等 最 近 のトピックスとして 災 害 時 や 停 電 時 等 に 威 力 を 発 揮 する 低 圧 LPガス 発 電 システ ム を 本 田 技 研 工 業 殿 と 事 業 化 している 残 りの2 割 弱 を 環 境 システム 事 業 と 計 装 機 器 事 業 で 占 め る 環 境 システム 事 業 の 製 品 は 熱 を 利 用 した 吸 収 式 空 調 太 陽 熱 利 用 機 器 他 また 計 装 機 器 事 業 はタ コメーター 運 行 管 理 計 他 移 動 体 に 関 する 安 心 安 全 をユーザに 提 供 している (3) 開 発 状 況 今 後 伸 張 を 図 る 分 野 ; ニーズから 生 まれる 開 発 に 重 点 を 置 いている ポ イントは 製 品 が 使 用 される 現 場 に 行 き 潜 在 化 する ニーズを 把 握 することにある このような 活 動 から 生 まれた 新 製 品 として やわらか 電 線 や スリムブ ランチ がある 開 発 部 隊 には 現 場 に 足 を 運 び 現 場 での 困 りごとを 調 査 し ニーズ= 新 商 品 の 種 を 探 すように 平 素 から 指 示 している (4) 経 営 方 針 ; 新 会 社 設 立 時 に 脱 コモディティ 化 と 矢 崎 への 原 点 回 帰 の2つのスローガンを 掲 げた 様 々な 工 業 製 品 が 汎 用 化 し 価 格 以 外 に 差 別 化 ができず 価 格 競 争 に 陥 っている 我 々は 製 品 に 新 しい 価 値 を 付 与 し 多 機 能 化 などで 製 品 を 差 別 化 させ 脱 コ モディティ 化 を 目 指 す また 矢 崎 グループは 創 業 当 時 からの 社 是 や 矢 崎 精 神 ( 先 見 性 不 屈 の 闘 志 奉 仕 の 精 神 )を 掲 げて 社 員 一 丸 で 邁 進 してき た 創 業 80 年 を 過 ぎ 会 社 も 発 展 していく 中 で 社 員 も 少 々 大 人 しくなってきた 矢 崎 グループ 創 業 当 時 の 精 神 を 再 認 識 し 社 員 全 員 で 果 敢 にチャレンジ して 行 く (5) 環 境 への 配 慮 ; 環 境 への 配 慮 は 現 在 社 会 的 責 任 と 同 等 の 意 味 をもち 経 営 の 必 須 対 応 事 項 の 一 つである 我 々は 環 境 に 関 し3つの 軸 を 持 ち 経 営 している まず 製 品 の 材 料 の 環 境 への 配 慮 次 に 製 造 方 法 の 環 境 へ の 配 慮 更 に 作 った 製 品 の 環 境 への 貢 献 である 同 時 に 我 々は 日 本 だけでなくグローバルに 活 動 しており 地 球 そのものに 環 境 の 点 で 貢 献 している か? を 確 認 しながら 事 業 に 取 り 組 んでいる (6) 趣 味 健 康 法 ; 最 近 出 張 が 多 くなり 移 動 中 の 読 書 が 趣 味 の 一 つ になっている ビジネス 書 から 推 理 小 説 まで 特 にジャ ンルには 拘 らない また 健 康 法 はジョギングを 心 掛 けており 自 宅 付 近 を 週 二 回 程 度 走 っている リ フレッシュやストレス 発 散 にもなり 大 変 心 地 よい (7)JECTEC に 対 する 意 見 要 望 ; 日 本 の 電 線 メーカーは 所 謂 6 重 苦 で 苦 戦 して いる モノ 造 りも 海 外 へ 出 ていく 傾 向 が 強 い 当 社 も 特 にアセアン 諸 国 との 関 係 を 強 め グローバル 化 へ 備 えている グローバル 競 争 の 中 で 勝 つため JECTECには 電 線 業 界 のプラットフォームとして 海 外 の 情 報 を 取 り 入 れ 試 験 技 術 試 験 機 の 共 通 活 用 やグローバル 認 証 の 情 報 発 信 を 更 にお 願 いしたい ( 聞 き 手 :センター 長 玉 井 富 士 夫 文 責 : 情 報 サービス 部 長 西 岡 良 典 ) JECTEC NEWS No.67(2012.11) 23

表 紙 の 写 真 大 井 川 を 渡 るSL 10 月 末 の 休 日 秋 を 探 しに 静 岡 県 の 西 部 浜 松 市 から 中 部 川 根 本 町 にある 奥 大 井 寸 又 峡 ( 大 井 川 の 支 流 寸 又 川 の 渓 谷 ) 温 泉 へ JECTEC の 同 僚 数 名 と 小 旅 行 に 出 かけました この 写 真 は 寸 又 峡 温 泉 へ 向 かう 途 中 に 立 ち 寄 った ふるさと 茶 屋 付 近 で 大 井 川 鐡 道 SLが 長 い 鉄 橋 ( 第 一 橋 梁 )を 渡 るシャッターチャンスに 偶 然 恵 まれ 河 原 から 撮 影 したものです 宿 泊 先 の 寸 又 峡 温 泉 では 開 湯 50 周 年 を 迎 え 当 日 は もみじ 祭 り が 開 催 され 赤 石 太 鼓 や 手 筒 花 火 を 鑑 賞 し その 迫 力 に 圧 倒 されました 翌 朝 は 寸 又 峡 の 夢 の 懸 け 橋 を 渡 り ダム 湖 の 湖 面 のエメラルドグリーンに 目 を 惹 かれ 日 本 で 唯 一 のア プトライン 大 井 川 鐡 道 南 アルプスあぷとライン に 乗 車 終 点 の 井 川 駅 までの 絶 景 を 堪 能 し また 途 中 の 接 阻 峡 温 泉 にも 立 ち 寄 り 秋 を 充 分 に 満 喫 した 旅 となりました ( 情 報 サービス 部 長 西 岡 良 典 ) JECTEC NEWS No.67 NOVEMBER 2012 発 行 日 2012 年 11 月 30 日 発 行 一 般 社 団 法 人 電 線 総 合 技 術 センター 無 断 転 載 禁 431-2103 静 岡 県 浜 松 市 北 区 新 都 田 1-4-4 TEL:053-428-4681 FAX:053-428-4690 ホームページ http://www.jectec.or.jp/ 編 集 者 / 情 報 サービス 部 長 西 岡 良 典