<4D6963726F736F667420576F7264202D2089FC92F9323795DB2991E6328FCD81408968977B8AC7979D8EE98F9195AA2E646F63>



Similar documents
< F2D819B92CA926D E9693E A2E6A7464>

Microsoft Word - 目次.doc

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

●幼児教育振興法案

資料2 利用者負担(保育費用)

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

【資料1】栄養強調表示等について

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

PowerPoint プレゼンテーション

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

m07 北見工業大学 様式①

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

tokutei2-7.xls

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc


Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

1.はじめに わが 国 での 急 速 な 少 子 化 の 進 行 等 を 踏 まえ 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ 育 成 される 環 境 の 整 備 を 目 的 とした 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 平 成 15 年 7 月 に 制 定 され

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

16 日本学生支援機構

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

学校安全の推進に関する計画の取組事例

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

1 支 給 認 定 新 制 度 では 幼 稚 園 ( 新 制 度 に 移 行 する 幼 稚 園 のことで 以 下 同 じ) を 利 用 する 場 合 には お 住 まいの 市 町 村 から 支 給 認 定 証 の 交 付 を 受 ける 必 要 があります 認 定 の 区 分 は 年 齢 や 保 育

延長保育料について

 

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

公表表紙

18 国立高等専門学校機構

Ⅰ 主 要 な 生 活 習 慣 病 発 症 予 防 と 重 症 化 予 防 徹 底 評 価 項 目 一 覧 81

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

スライド 1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

<4D F736F F D B83578F4390B E797748CA E88E68E7792E88AEE8F805F48508C668DDA95AA816A E646F63>

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

別紙3

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

小山市保育所整備計画

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

スライド 1

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

●電力自由化推進法案

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

平成21年9月29日

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

Taro-01 議案概要.jtd

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について

幼 稚 園 教 育 と 小 学 校 教 育 との 連 続 性 幼 稚 園 における 教 育 は 義 務 教 育 就 学 前 の 教 育 として 極 めて 重 要 な 役 割 を 担 っ ていることから 子 どもの 発 達 の 連 続 性 を 踏 まえ 小 学 校 教 育 との 連 続 性 を 意 識

Taro-02 調査概要(280705).jtd

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

健 康 医 療 戦 略 に 係 る 農 林 産 省 の 主 な 取 組 みについて 1. 健 康 長 寿 社 会 の 形 成 のための 食 の 研 究 開 発 の 推 進 2. 医 福 食 農 連 携 の 取 組 の 推 進 3 5 2

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

1. 本 市 の 保 育 所 運 営 費 と 保 育 料 の 現 状 2 (1) 前 回 (5/29 5/29) 児 童 福 祉 専 門 分 科 会 資 料 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区 分 別 軽 減 率 国 基 準 に 対 する 本 市 の 保 育 料 階 層 区

別紙3

主要生活道路について

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

定款

Transcription:

第 2 章 栄 養 管 理 第 1 栄 養 管 理 のポイント 栄 養 管 理 とは 心 身 の 健 やかな 成 長 発 達 を 目 的 に 適 切 な 栄 養 状 態 を 確 保 することであ り 以 下 に 留 意 して 行 うことが 必 要 です 1 常 に 食 べている 子 どもたちのことを 考 えた 給 食 を 提 供 すること 2 一 人 一 人 に 適 切 な 食 事 を 提 供 する ということを 念 頭 に 置 くこと 3 そのためには 子 どもたちの 一 人 一 人 の 身 体 状 況 や 生 活 状 況 食 事 の 状 況 などをアセ スメントし 提 供 する 給 食 との 調 整 を 図 ること 4 提 供 した 給 食 を 子 どもたちがどのように 食 べたかを 確 認 し 継 続 的 にモニタリングす ること 5 モニタリングした 結 果 を 給 与 栄 養 量 の 基 準 や 献 立 等 に 反 映 させ 適 切 な 給 食 の 提 供 に 努 めること 栄 養 管 理 は 管 理 栄 養 士 栄 養 士 だけではできません 調 理 師 ( 員 ) 保 育 士 看 護 師 保 健 師 等 保 育 所 の 全 職 員 で 連 携 協 力 して 行 いましょう アセスメントとモニタリング アセスメントとは ある 事 象 を 客 観 的 に 評 価 することで この 場 合 一 人 一 人 の 子 どもの 身 体 状 況 や 栄 養 発 育 状 況 の 他 身 体 活 動 や 食 事 の 量 家 庭 での 生 活 状 況 成 育 状 況 などを 把 握 し 総 合 的 に 評 価 を 行 うことです モニタリングとは あらかじめ 設 定 しておいた 計 画 や 目 標 指 示 について その 進 捗 状 況 を 随 時 チェックすることです 定 期 的 に 子 どもたちの 状 況 やその 対 応 について 観 察 記 録 評 価 を 行 います アセスメントとモニタリングを 行 い 効 果 的 に 活 用 するには 保 育 士 管 理 栄 養 士 栄 養 士 調 理 師 看 護 師 等 の 連 携 が 欠 かせません 一 人 一 人 の 子 どもたちをよく 観 て 職 員 間 でよく 話 し 合 い 子 どもへの 対 応 を 共 有 することが 重 要 です 第 2 章 - 1 -

第 2 栄 養 管 理 の 手 順 その1~ステップを 踏 んで 確 実 に~ 第 1ステップ P4 食 事 提 供 のための 目 標 を 設 定 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 設 定 保 保 育 士 看 護 師 等 栄 管 理 栄 養 士 栄 養 士 調 調 理 師 調 理 員 第 2ステップ P9 第 6ステップ P20 一 人 一 人 にとって 適 切 な 給 食 の 提 供 子 どもたちをアセスメント 保 栄 調 推 定 エネルギー 必 要 量 の 分 布 を 確 認 給 与 栄 養 量 の 基 準 の 確 認 修 正 主 食 量 の 把 握 保 育 園 での 給 与 栄 養 量 を 設 定 一 人 一 人 の 成 長 に 合 わせた 対 応 の 検 討 栄 調 栄 調 保 栄 調 栄 調 保 栄 調 家 庭 との 連 携 情 報 の 共 有 保 栄 調 第 3ステップ P17 計 画 から 給 食 の 実 施 献 立 作 成 基 準 品 質 基 準 の 作 成 予 定 献 立 作 成 ( 作 業 指 示 書 作 業 工 程 表 ) 栄 調 栄 調 食 材 料 の 発 注 調 理 給 食 の 実 施 ( 品 質 管 理 衛 生 管 理 ) 栄 調 栄 調 第 4ステップ P19 継 続 的 なモニタリング 第 7ステップ P21 一 人 一 人 の 食 べ 方 を 確 認 一 人 一 人 の 成 長 を 確 認 保 栄 調 保 栄 調 家 庭 への 支 援 保 栄 調 第 8ステップ P21 第 5ステップ P20 給 食 の 評 価 とフィードバック 給 食 の 評 価 と 改 善 保 栄 調 延 長 夜 間 保 育 保 栄 調 職 員 間 での 話 し 合 い 共 有 保 栄 調 第 2 章 - 2 -

第 2 栄 養 管 理 の 手 順 その2~ 食 事 摂 取 基 準 の 活 用 とPDCAサイクル~ 実 際 の 栄 養 管 理 には マネジメントサイクル(PDCAサイクル) Plan( 計 画 ) - Do( 実 施 )- Check( 検 証 ) - Act( 改 善 )に 基 づき 食 事 摂 取 基 準 を 用 います まず 食 事 摂 取 状 況 のアセスメントにより エネルギー 栄 養 素 の 摂 取 量 が 適 切 かどうか を 評 価 します 食 事 評 価 に 基 づき 食 事 改 善 計 画 の 立 案 食 事 改 善 を 実 施 し それらの 検 証 を 行 います 検 証 を 行 う 際 には 食 事 評 価 を 行 います 検 証 結 果 を 踏 まえ 計 画 や 実 施 の 内 容 を 改 善 します ( 下 図 参 照 ) 図 食 事 摂 取 基 準 の 活 用 とPDCAサイクル ( 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 2015 年 版 Ⅰ 総 論 図 5) 図 食 事 摂 取 基 準 の 活 用 と PDCA サイクル ( 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 2015 年 版 Ⅰ 総 論 図 5) 第 2 章 - 3 -

第 1ステップ 食 事 提 供 のための 目 標 を 設 定 すべての 子 どもたちに 対 して 望 ましい 食 事 を 提 供 するためには 一 人 一 人 にとって 適 切 な 栄 養 量 の 許 容 範 囲 内 で 食 事 を 提 供 することが 必 要 です 保 育 所 等 での 給 食 は 昼 食 +おやつ が 基 本 ですが 家 庭 での 食 の 状 況 も 考 慮 することが 重 要 です また 延 長 保 育 や 夜 間 保 育 時 の 給 食 や 間 食 についても 考 慮 が 必 要 です 1 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 設 定 しましょう (1) 乳 児 0 歳 児 は 成 長 発 達 の 個 人 差 が 大 きく また 離 乳 の 進 行 によって 乳 汁 ( 母 乳 や 育 児 用 ミルク)と 離 乳 食 の 配 分 が 変 化 しますが これも 個 人 差 が 大 きいため 個 別 対 応 を 基 本 とします 一 人 一 人 の 成 長 発 達 の 支 援 を 念 頭 において 離 乳 食 の 進 め 方 などの 計 画 を 作 成 し 個 々の 発 達 に 応 じて 見 直 し 修 正 をしながら 進 めます 離 乳 食 の 提 供 にあたっては 幼 児 献 立 の 展 開 などにより 献 立 を 作 成 して 食 事 を 提 供 します 乳 児 の 栄 養 素 等 の 摂 取 量 は 乳 汁 と 離 乳 食 の 合 計 であり 乳 汁 は 自 立 授 乳 が 基 本 であることから 摂 取 量 ( 摂 取 状 況 )の 最 終 的 な 評 価 は 個 々の 成 長 曲 線 で 判 断 します ( 第 3 章 : 授 乳 離 乳 の 進 め 方 参 照 ) 成 長 発 達 に 問 題 のある 乳 児 については 個 々の 推 定 エネルギー 必 要 量 及 びたん ぱく 質 の 目 標 とすべき 給 与 量 を 算 定 し 児 の 摂 取 量 と 照 らし 合 わせて 不 足 や 過 剰 のリスクを 判 定 し 離 乳 食 などの 食 事 計 画 に 反 映 させることが 必 要 です (2) 幼 児 給 与 栄 養 量 の 基 準 は 1~2 歳 児 3~5 歳 児 の 区 分 で 設 定 します (ただし 必 要 に 応 じてさらに 細 かい 区 分 をしても 構 いません ) 年 度 当 初 は 4 月 の 入 所 状 況 を 把 握 する 前 に 献 立 作 成 が 必 要 であるため 不 足 の ないよう 以 下 を 参 考 に 設 定 します ア 1 日 あたりの 各 栄 養 素 等 の 基 準 量 を 設 定 各 栄 養 素 等 の 基 準 量 の 設 定 には 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 に 示 された 栄 養 学 的 な 理 論 や 基 準 値 を 活 用 します また たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 の 総 エネルギーに 占 める 割 合 については エネルギー 並 びに 他 の 栄 養 素 の 摂 取 量 に 配 慮 し それぞれの 状 況 に 応 じた 構 成 比 率 を 考 えることが 必 要 です 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) では たん ぱく 質 については13% 以 上 20% 未 満 脂 質 については20% 以 上 30% 未 満 炭 水 化 物 については50% 以 上 65% 未 満 の 範 囲 内 を 目 安 とする とされていま す 第 2 章 - 4 -

エネルギー 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER)には 男 女 差 があります 成 長 期 であることか ら 不 足 のないよう 最 大 値 ( 男 児 )で 設 定 することが 望 ましいです たんぱく 質 エネルギーに 占 める 割 合 が13~20%の 幅 を 目 指 します 推 奨 量 (RDA)を 充 たして 摂 取 できていれば たんぱく 質 が 不 足 しているこ とはほとんどありませんが たんぱく 質 と 同 時 に 摂 取 する 他 の 栄 養 素 の 不 足 の リスクを 抑 え 食 事 としておいしく 食 べるための 現 実 的 な 食 品 構 成 を 設 定 する ことが 求 められます 脂 質 エネルギーに 占 める 割 合 が20~30%の 幅 を 目 指 します その 他 の 栄 養 素 ビタミン A ビタミンB1 ビタミンB 2 ビタミンC カルシウム 鉄 につい てそれぞれの 推 奨 量 (RDA)の 最 も 大 きい 値 を 目 指 します 食 物 繊 維 1~5 歳 は 具 体 的 な 食 事 摂 取 基 準 は 示 されていませんが 小 児 期 における 食 物 繊 維 摂 取 の 重 要 性 は 示 唆 されています 日 本 人 の 食 物 繊 維 摂 取 状 況 が 少 ない ことを 考 慮 し できるだけ 多 めに 給 与 できるように 努 めます ナトリウム( 食 塩 ) 目 標 量 (DG)を 大 きく 逸 脱 せず かつ 子 どもがおいしいと 感 じられる 味 で なるべく 薄 味 を 目 指 します 薄 味 に 慣 れるようにしていきます * 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 推 定 エネルギー 必 要 量 推 奨 量 目 標 量 は P22 ~23 を 参 照 たんぱく 質 の 給 与 目 標 量 たんぱく 質 の 推 定 平 均 必 要 量 (EAR) 及 び 推 奨 量 (RDA)は 不 足 に 陥 るリスクを 低 く するための 摂 取 量 を 示 したものであり この 値 に 合 わせなければいけないということではあり ません むしろ たんぱく 質 の 主 要 な 供 給 源 である 肉 類 魚 介 類 卵 類 大 豆 製 品 などは 各 種 ビタ ミンやミネラルも 豊 富 に 含 むことから 他 の 栄 養 素 の 不 足 のリスクを 抑 え しかも 食 事 として おいしく 食 べられることについても 考 慮 する 必 要 があります したがって 実 質 的 には 推 奨 量 (RDA) 以 上 であって 考 慮 すべきビタミンやミネラルの 摂 取 が 実 質 的 に 可 能 な 食 事 計 画 となるように 配 慮 すればよいのです なお 乳 幼 児 期 は 個 人 差 も 大 きいことから 推 奨 量 (RDA) 以 上 であって どの 程 度 の 値 ま でが 対 象 者 にとって 真 に 望 ましい 値 であるのかを 明 確 に 示 すことは 現 時 点 では 困 難 である と 考 えられます 実 際 には 対 象 者 の 身 体 状 況 身 体 活 動 レベル 食 嗜 好 等 を 確 認 しながら 食 事 計 画 を 立 案 することが 望 ましいと 考 えられます 乳 幼 児 期 は 成 長 期 であることから エネルギーに 占 める 割 合 (13~20%)を 優 先 して 設 定 しても 実 質 的 に 差 し 支 えないと 考 えられます 第 2 章 - 5 -

小 児 の 推 定 エネルギー 必 要 量 ( 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 2015 年 版 ) 推 定 エネルキ ー 必 要 量 (kcal/ 日 ) 1~2 歳 児 3~5 歳 児 男 女 男 女 950 900 1,300 1,250 小 児 の 食 事 摂 取 基 準 ( 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 )) 年 齢 1~2 歳 児 3~5 歳 児 指 標 推 定 平 均 必 要 量 (EAR) 推 奨 量 (RDA) 目 標 量 (DG) 推 定 平 均 必 要 量 (EAR) 推 奨 量 (RDA) 目 標 量 (DG) 性 別 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 たんぱく 質 (g/ 日 ) 15 15 20 20 13 以 上 20 未 満 (%エネルギー) 20 20 25 25 13 以 上 20 未 満 (%エネルギー) 脂 質 (%エネルキ ー) 炭 水 化 物 (%エネルキ ー) カルシウム (mg/ 日 ) 20 以 上 30 未 満 20 以 上 30 未 満 50 以 上 65 未 満 50 以 上 65 未 満 350 350 450 400 500 450 600 550 鉄 (mg/ 日 ) 3.0 3.0 4.5 4.5 4.0 3.5 5.5 5.0 ビタミンA (μgrae/ 日 ) 300 250 400 350 350 300 500 400 ビタミン B1 (mg/ 日 ) 0.4 0.4 0.5 0.5 0.6 0.6 0.7 0.7 ビタミン B2 (mg/ 日 ) ビタミンC (mg/ 日 ) 食 塩 相 当 量 (g/ 日 ) 0.5 0.5 0.6 0.5 0.7 0.6 0.8 0.8 35 30 35 35 35 35 40 40 3.0 未 満 3.5 未 満 4.0 未 満 4.5 未 満 %エネルギー 全 体 のエネルギー 量 に 占 める 脂 質 や 炭 水 化 物 などから 摂 取 するエネルギー 量 の 割 合 ( 例 )1,300kcal の 脂 質 (%エネルギー)25%と 言 われた 時 の 脂 質 の 量 (g) 1,300(kcal) 0.25 9(kcal/g)=36.1g 36g 脂 質 は1gあたり9kcal たんぱく 質 炭 水 化 物 は1gあたり4kcal 第 2 章 - 6 -

イ 食 事 計 画 をたてる 昼 食 +おやつ を 提 供 する 場 合 昼 食 は 1 日 全 体 の 概 ね1/3を おやつは 発 育 発 達 状 況 や 生 活 状 況 等 に 応 じて1 日 のエネルギーの10~20% 程 度 の 量 を 目 安 として 設 定 します 例 えば 1~2 歳 児 は 昼 食 + 午 前 午 後 のおやつで1 日 の50% 3~5 歳 児 は 昼 食 + 午 後 のおやつで1 日 の40~50% 朝 食 夕 食 その 他 の 提 供 を 行 う 場 合 は それぞれの 保 育 所 や 家 庭 等 の 状 況 を 考 慮 し 配 分 等 を 設 定 します ウ 給 与 栄 養 量 の 基 準 の 設 定 1 日 あたりの 各 栄 養 素 等 の 基 準 量 に 昼 食 +おやつ での 給 与 比 率 ( 例 50%) を 乗 じて 給 食 での 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 設 定 します エ 主 食 を 考 慮 年 度 当 初 には 実 現 可 能 な 望 ましい 量 (おおよそ 80g~120g)を 設 定 します オ 副 食 +おやつ の 給 与 栄 養 量 を 設 定 ウで 算 定 した 給 与 栄 養 量 からエで 設 定 した 主 食 から 摂 取 する 栄 養 素 等 を 減 じて 副 食 +おやつ の 給 与 栄 養 量 を 設 定 します これを 管 理 しやすいようにある 程 度 数 値 をまるめます 第 2 章 - 7 -

給 食 における 給 与 栄 養 量 の 基 準 算 出 表 ( 例 ) Ⅰ 1~2 歳 児 の 給 与 栄 養 目 標 量 エネルギー (kcal) たんぱく 質 (g) 脂 質 (g) カルシウム 鉄 ビタミンA (μgrae) ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンC 食 事 摂 取 基 準 (A) (1 日 当 たり) 950 (13~20%)*1 31~48 (20~30%)*1 21~32 450 4.5 400 0.5 0.6 35 昼 食 +おやつの 比 率 (B)*2 50 50 50 50 50 50 50 50 50 昼 食 +おやつの 給 与 栄 養 目 標 量 (C=A B/100) 475 16~24 11~16 225 2.3 200 0.25 0.3 18 保 育 所 における 給 与 栄 養 目 標 量 (Cをまるめた 値 ) 480 16~24 11~16 230 2.3 200 0.25 0.3 18 *1 たんぱく 質 及 び 脂 質 については %エネルギーとして 幅 を 考 える *2 昼 食 は1 日 全 体 の 概 ね1/3 おやつは1 日 全 体 の10~20%を 目 安 とする Ⅱ 3~5 歳 児 の 給 与 栄 養 目 標 量 エネルギー (kcal) 食 事 摂 取 基 準 (A) (1 日 当 たり) 1,300 たんぱく 質 (g) (13~20%)*1 42~65 脂 質 (g) カルシウム 鉄 ビタミンA (μgrae) ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンC (20~30%)*1 29~43 600 5.5 500 0.7 0.8 40 昼 食 +おやつの 比 率 (B)*2 40 40 40 50 50 50 40 50 40 昼 食 +おやつの 給 与 栄 養 目 標 量 (C=A B/100) 520 17~26 12~17 300 2.8 250 0.28 0.4 16 家 庭 から 持 参 する 米 飯 ( 例 100)g の 栄 養 量 (D)*3 168 2.5 0.3 3 0.1 0 0.02 0.01 0 E=C-D 352 15~24 12~17 297 2.7 250 0.26 0.39 16 保 育 所 における 給 与 栄 養 目 標 量 (Eをまるめた 値 ) 400 15~24 12~17 300 2.7 250 0.26 0.39 16 *1 たんぱく 質 及 び 脂 質 については %エネルギーとして 幅 を 考 える *2 昼 食 は1 日 全 体 の 概 ね1/3 おやつは1 日 全 体 の10~20%を 目 安 とする *3 家 庭 から 持 参 する 主 食 量 は 実 際 持 参 する 量 を 参 考 にしながら 実 現 可 能 な 望 ましい 量 として 設 定 する これで 年 度 当 初 の 給 与 栄 養 量 の 基 準 ができました 第 2 章 - 8 -

第 2ステップ 一 人 一 人 にとって 適 切 な 食 事 の 提 供 1 子 どもたちをアセスメントしましょう( 個 々の 総 合 的 な 評 価 を 行 います) 個 々の 適 切 な 許 容 範 囲 の 根 拠 を 得 るため 身 体 状 況 栄 養 状 態 等 を 把 握 し その 背 景 や 要 因 となる 家 庭 での 生 活 状 況 や 環 境 生 育 状 況 等 を 踏 まえて 保 育 所 等 での 支 援 につなげま す (1) 給 食 を 利 用 する 子 どもたち 個 々の 性 別 年 齢 ( 月 齢 ) 身 長 体 重 を 把 握 します (2) 出 生 時 からこれまでの 成 長 の 動 きを 成 長 曲 線 で 見 ていきます カーブのしかたやその 推 移 を 一 時 点 でなく 動 きで 見 ていくことが 重 要 です 子 ど もの 成 長 発 達 が 順 調 なのか 心 配 があればその 要 因 は 何 かなどあわせてアセスメ ントします (3) 個 別 の 身 長 と 体 重 をおのおの 成 長 曲 線 で 判 定 します 3パーセンタイル 値 未 満 及 び97パーセンタイル 値 を 超 えるものは 成 長 の 偏 りと とらえます 10パーセンタイル 値 未 満 90パーセンタイル 値 を 超 えるものは 成 長 の 偏 りの 疑 いとして 経 過 を 見 ながら 対 応 を 検 討 します (4) 遊 びの 様 子 や 身 体 の 動 かし 方 など 活 動 量 も 参 考 にします (5) 家 庭 での 食 事 内 容 や 生 活 時 間 生 育 歴 アレルギー 等 疾 病 の 有 無 や 子 どもの 特 性 に ついても 把 握 しておきます (6)これらの 情 報 を 照 らし 合 わせて 職 員 間 で 共 有 し 一 人 一 人 の 保 育 の 目 標 計 画 と 合 わせて 食 事 での 支 援 目 標 計 画 を 作 成 します 成 長 曲 線 乳 児 や 幼 児 の 身 長 体 重 等 の 発 育 の 経 過 を 確 認 するためのグラフで 横 軸 を 年 齢 縦 軸 を 調 べ たいデータ( 身 長 や 体 重 )とした 曲 線 です 具 体 的 には 乳 幼 児 身 体 発 育 曲 線 ( 身 長 体 重 ) ( 第 9 章 P19~20)があります この 曲 線 は10 年 ごとに 行 われる 乳 幼 児 身 体 発 育 調 査 によって 得 られたデータで 作 成 され ます パーセンタイル パーセンタイルとは 計 測 値 を 小 さいものから 大 きいものへと 順 番 に 並 べ 全 体 を 百 として 何 番 目 であるかをあらわしたものです 例 えば 100 個 の 値 があったとすると 10パーセンタイル 値 というのは 小 さい 方 から 数 え て10 番 目 50パーセンタイルとは 小 さい 順 に 数 えて50 番 目 の 値 ということです 乳 幼 児 身 体 発 育 パーセンタイル 曲 線 では 通 常 3~97パーセンタイルがその 年 齢 における 正 常 範 囲 とされています 50パーセンタイルは 別 名 中 央 値 とも 呼 ばれています 第 2 章 - 9 -

2 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 の 分 布 を 確 認 しましょう 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER)を 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 とし 以 下 のように 算 出 します ここで 使 用 する 体 重 は 実 際 の 体 重 ではなく 乳 幼 児 身 体 発 育 調 査 結 果 における 身 長 から 求 めた 体 重 標 準 値 を 用 いることにより 体 格 に 影 響 されない 必 要 な 給 与 エネルギ ー 量 の 目 安 を 求 めます 乳 児 : 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER)(kcal/ 日 ) = 総 エネルギー 消 費 量 (kcal/ 日 )+エネルギー 蓄 積 量 (kcal/ 日 ) * 総 エネルギー 消 費 量 (kcal/ 日 )=92.8 体 重 -152.0 幼 児 : 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER)(kcal/ 日 ) =( 基 礎 代 謝 量 (kcal/ 日 ) 身 体 活 動 レベル)+エネルギー 蓄 積 量 (kcal/ 日 ) * 基 礎 代 謝 量 (kcal/ 日 )= 基 礎 代 謝 基 準 値 (kcal/kg 体 重 / 日 ) 体 重 基 礎 代 謝 基 準 値 (kcal/kg 体 重 / 日 ) :1 日 あたりの 体 重 1kg あたりの 基 礎 代 謝 量 男 児 女 児 1~2 歳 61.0 59.7 3~5 歳 54.8 52.2 身 体 活 動 レベル ( 男 女 共 通 ): 身 体 活 動 量 の 指 標 身 体 活 動 レベルⅡ(ふつう) 1~2 歳 1.35 3~5 歳 1.45 エネルギー 蓄 積 量 (kcal/ 日 ) : 成 長 に 伴 う 組 織 増 加 分 のエネルギー 男 児 女 児 1~2 歳 20 15 3~5 歳 10 10 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015 年 版 ) 第 2 章 - 10 -

(1) 体 重 標 準 値 を 確 認 します 幼 児 の 身 長 体 重 曲 線 ( 第 9 章 P21)の 近 似 式 を 用 いて 実 際 の 身 長 から 体 重 の 標 準 値 を 確 認 します なお 第 9 章 P24の 早 見 表 で 確 認 することができます 近 似 式 男 児 : 体 重 標 準 値 =0.002226 身 長 (cm) 身 長 (cm)-0.1471 身 長 (cm)+7.8033 女 児 : 体 重 標 準 値 =0.002091 身 長 (cm) 身 長 (cm)-0.1139 身 長 (cm)+5.7453 (2) 確 認 した 体 重 をもとにして 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 を 求 めます 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 = 基 礎 代 謝 基 準 値 体 重 の 標 準 値 (kg) 身 体 活 動 レベル+エネルギー 蓄 積 量 (kcal/ 日 ) 算 出 された 値 は 50kcal 刻 みで 丸 めます なお 第 9 章 P24の 早 見 表 で 確 認 することができます < 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 の 算 出 例 > 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 (4 歳 男 児 体 重 標 準 値 16 kgの 場 合 ) = 基 礎 代 謝 基 準 値 (54.8) 体 重 の 基 準 値 (16kg) 身 体 活 動 レベル(1.45)+エネルギー 蓄 積 量 (10kcal/ 日 )=1,281kcal 1,300kcal(まるめる) (3) 算 出 した 目 安 となる 給 与 エネルギー 量 の 分 布 状 況 を 確 認 します(P12, 第 9 章 P25) 個 別 の 給 与 エネルギー 量 の 分 布 状 況 を 確 認 し 何 種 類 の 食 種 を 設 定 すればよいかを 確 認 します この 際 成 長 に 偏 りがある 子 ども( 肥 満 やせ 基 準 体 位 を 大 きく 外 れ ている 子 ども)については 個 別 対 応 とするのか 否 かについて 判 断 します (4) 給 与 エネルギーを 設 定 します 1~2 歳 児 3~5 歳 児 それぞれに 最 も 多 くの 子 どもに 対 応 できる 値 若 しくはも っとも 多 くの 子 どもが 不 足 しない 値 を 給 与 エネルギー 量 として 設 定 します 許 容 される 幅 は 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER)の 概 ね±10% 程 度 子 どもたちは 日 々 成 長 するので 少 なくとも6ヶ 月 に1 回 以 上 は 確 認 が 必 要 です 第 2 章 - 11 -

< 例 >ある 園 の 園 児 の 推 定 エネルギー 必 要 量 の 分 布 3 歳 未 満 児 最 大 値 :1,299kcal 最 小 値 :821kcal 中 央 値 :1,002kcal 平 均 値 :1,023kcal 3 パーセンタイル:858 10 パーセンタイル:873 50 パーセンタイル:1,002 90 パーセンタイル:1,187 97 パーセンタイル:1,203 700 750 800 850 900 950 1000 1050 1100 1150 1200 1250 1300 (kcal) 3 歳 以 上 児 950 1000 1050 1100 1150 1200 1250 1300 1350 1400 1450 1500 1550 1600 1650 1700 1750 1800 1850 1900 1950 2000 2050 (kcal) 最 大 値 :2,013kcal 中 央 値 :1,388kcal 最 小 値 :949kcal 平 均 値 :1,391kcal 3 パーセンタイル:1,065 10 パーセンタイル:1,149 50 パーセンタイル:1,388 90 パーセンタイル:1,643 97 パーセンタイル:1,675 第 2 章 - 12 -

< 給 与 エネルギー 量 の 設 定 例 > ある 園 の3 歳 以 上 児 の 目 安 とする 給 与 エネルギー 量 の 分 布 状 況 を 見 ると 最 小 949kcal 最 大 2,013kcal となっています 平 均 値 は 1,391kcal で 中 央 値 は 1,388kcal です 許 容 の 幅 (±10%)を 考 えると 1,400kcal なら 1,250 から 1,550kcal の 範 囲 で 適 用 可 能 であり もっとも 多 くの 子 どもに 適 用 できる 値 となるので 給 与 エネルギー 量 を 1,400kcal に 設 定 します 許 容 範 囲 から 外 れる 子 どもに 対 しては 次 のような 対 応 をし 定 期 的 にモニタリングを 行 います 1,250kcal より 少 ない 子 どもについては この 基 準 で 給 食 を 提 供 すれば 栄 養 素 等 の 不 足 のリスクは 少 ないと 考 えられるため 給 食 はこの 基 準 を 適 用 しますが 個 々の 摂 取 量 をみ ながら 盛 り 付 ける 量 を 調 整 します 1,550kacl より 多 い 子 どもについては 盛 り 付 け 量 を 増 やす おかわりをする 持 参 す るご 飯 の 量 を 増 やすなどして 不 足 のないよう 配 慮 します 第 2 章 - 13 -

3 設 定 した 給 与 エネルギー 量 をもとに 栄 養 素 の 基 準 を 見 直 し 設 定 しましょう 第 1 ステップで 設 定 した 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 見 直 します 個 々の 栄 養 素 について 同 一 集 団 の 中 で 最 も 推 奨 量 もしくは 目 安 量 が 高 い 児 の 値 を 目 指 すようにします ただし 個 別 対 応 の 児 が 存 在 する 場 合 は その 部 分 は 除 外 して 考 えます なお ビタミン B1 ビタミン B2 は エネルギー 代 謝 に 関 与 するため 1,000kcal あたり の 推 奨 量 (RDA)を 用 いて 推 定 エネルギー 必 要 量 より 算 出 します ビタミンA ビタミン B1 ビタミン B2 以 外 は 基 本 的 に 示 されている 該 当 年 齢 の 推 奨 量 (RDA)を 参 照 します <ビタミン A ビタミンB 1 ビタミンB 2 の 設 定 例 > ビタミン A については 体 重 の 標 準 値 ビタミン B 1 ビタミン B 2 については 体 重 の 標 準 値 から 算 出 した 目 安 となる 給 与 エネルギー 量 を 基 に 個 々の 推 奨 量 を 算 出 し もっとも 高 い 子 どもの 値 を 給 与 量 として 設 定 します ビタミン A 推 奨 量 (3~5 歳 ) =18.7μg/ 体 重 / 日 体 重 の 標 準 値 ( 例 えば 16kg) (1+ 成 長 因 子 (0.15*1)) 1.4 * 1~2 歳 児 では 成 長 因 子 が 0.30 となる ビタミン B 1 推 奨 量 ( 成 人 小 児 ) =0.54mg/1,000kcal 目 安 となる 給 与 エネルギー 量 /1,000( 例 えば 1,400kcal/1,000) =0.76 ビタミン B 2 推 奨 量 ( 成 人 小 児 ) =0.60mg/1,000kcal 目 安 となる 給 与 エネルギー 量 /1,000( 例 えば 1,400kcal/1,000) =0.84 4 主 食 の 量 を 把 握 しましょう (1) 主 食 を 個 々の 家 庭 から 持 参 する 場 合 は その 量 を 把 握 します 園 で 主 食 を 提 供 する 場 合 は 個 々の 摂 取 量 を 把 握 します ( 主 食 量 調 査 表 : 第 9 章 P26) (2)エネルギー 比 食 品 構 成 等 を 考 慮 し 実 際 に 持 参 している 量 を 参 照 して 基 準 とす る 主 食 量 を 調 整 します (3) 個 々の 喫 食 状 況 等 や 成 長 曲 線 等 を 確 認 しながら 必 要 に 応 じて 家 庭 との 調 整 を 行 い 主 食 の 量 が 適 正 になるように 支 援 します 設 定 した 主 食 の 量 を 一 律 に 要 求 するのではなく 個 々の 成 長 を 見 て 調 整 することが 重 要 です 第 2 章 - 14 -

5 副 食 +おやつ の 給 与 栄 養 量 を 設 定 しましょう 第 1ステップのオ(P7)の 手 順 に 沿 って 給 与 栄 養 量 を 設 定 します < 保 育 園 での 給 与 栄 養 量 の 設 定 例 > 1 昼 食 +おやつ での 給 与 比 率 を 設 定 ( 食 事 計 画 ) 家 庭 での 食 事 状 況 を 考 えると 朝 食 での 摂 取 量 は 少 なめであることが 予 想 される 1~2 歳 児 は 園 の 昼 食 で1 日 の1/3 強 40% 程 度 とし おやつで10%を 想 定 して 昼 食 +おやつで50%を 目 標 に 設 定 します 3~5 歳 児 は 園 の 給 食 ( 家 庭 から 持 参 した 主 食 を 含 む)とおやつで1 日 の40%とします が 日 常 不 足 しやすいカルシウム 鉄 ビタミン A ビタミンB 2 は50%を 目 標 とします 2 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 設 定 給 与 栄 養 量 に 昼 食 +おやつの 比 率 (%)を 乗 じて 給 食 での 給 与 栄 養 量 の 基 準 として 設 定 します 3 主 食 を 考 慮 給 与 栄 養 量 の 昼 食 分 (35%)のエネルギーのうち 約 1/2 を 主 食 から 摂 取 するとすれば ごはんの 量 は 228kcal 分 で 136g 130g 主 食 の 量 には 個 人 差 が 大 きいので 不 足 のリスクを 少 なくするため 少 なめに 見 積 もってご はんを 100g に 設 定 します 4 副 食 +おやつ の 給 与 栄 養 量 を 設 定 2で 設 定 した 給 与 栄 養 量 から3の 主 食 から 摂 る 栄 養 素 等 を 減 じ その 数 値 を 管 理 しやすい ようにある 程 度 まるめます 例 :エネルギー 1,400kcal 0.4-168kcal(ごはん 100g のエネルギー)=392kcal 400kcal ビタミンC {40mg/ 日 -0(ご 飯 のビタミン C 推 定 値 )} 0.4=16mg 第 2 章 - 15 -

見 直 し 後 給 食 における 給 与 栄 養 量 の 基 準 算 出 表 (P12 記 載 のある 園 での 例 ) Ⅰ 1~2 歳 児 の 給 与 栄 養 目 標 量 エネルギー (kcal) たんぱく 質 (g) 脂 質 (g) カルシウム 鉄 ビタミンA*3 (μgrae) ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンC 食 事 摂 取 基 準 (A) (13~20%)*1 (20~30%)*1 (1 日 当 たり) 1,000 33~50 22~33 450 4.5 408 0.54 0.6 35 昼 食 +おやつの 比 率 (B)*2 50 50 50 50 50 50 50 50 50 昼 食 +おやつの 給 与 栄 養 目 標 量 (C=A B/100) 500 17~25 11~17 225 2.3 204 0.27 0.3 18 保 育 所 における 給 与 栄 養 目 標 量 (Cをまるめた 値 ) 500 17~25 11~17 230 2.3 200 0.27 0.3 18 *1 たんぱく 質 及 び 脂 質 については %エネルギーとして 幅 を 考 える *2 昼 食 は1 日 全 体 の 概 ね1/3 おやつは1 日 全 体 の10~20%を 目 安 とする *3 ビタミンA ビタミンB 1 ビタミンB 2 それぞれの 値 は 体 重 12kgを 用 いて 推 定 エネルギー 必 要 量 より 算 出 した Ⅱ 3~5 歳 児 の 給 与 栄 養 目 標 量 エネルギー (kcal) たんぱく 質 (g) 脂 質 (g) カルシウム 鉄 ビタミンA (μgrae) ビタミンB 1 ビタミンB 2 ビタミンC 食 事 摂 取 基 準 (A) (1 日 当 たり) 1,400 (13~20%)*1 46~70 (20~30%)*1 31~47 600 5.5 482 0.76 0.84 40 昼 食 +おやつの 比 率 (B)*2 40 40 40 50 50 50 40 50 40 昼 食 +おやつの 給 与 栄 養 目 標 量 (C=A B/100) 560 18~28 12~19 300 2.8 241 0.3 0.42 16 家 庭 から 持 参 する 米 飯 ( 例 100)g の 栄 養 量 (D)*3 168 2.5 0.3 3 0.1 0 0.02 0.01 0 E=C-D 392 15~25 12~19 297 2.7 241 0.28 0.41 16 保 育 所 における 給 与 栄 養 目 標 量 (Eをまるめた 値 ) 400 15~25 12~19 300 2.7 240 0.28 0.41 16 家 庭 から 持 参 する 米 飯 (120)gの 栄 養 量 (D2) 202 3 0.4 4 0.1 0 0.02 0.01 0 *1 たんぱく 質 及 び 脂 質 については %エネルギーとして 幅 を 考 える *2 昼 食 は1 日 全 体 の 概 ね1/3 おやつは1 日 全 体 の10~20%を 目 安 とする *3 家 庭 から 持 参 する 主 食 量 は 実 際 持 参 する 量 を 参 考 にしながら 実 現 可 能 な 望 ましい 量 として 設 定 する 6 個 別 に 対 応 を 検 討 しましょう 成 長 に 偏 りがある 子 ども( 肥 満 やせ 等 )については 成 長 曲 線 の 変 化 に 留 意 しつつ 主 食 量 や 給 食 以 外 の 摂 取 状 況 等 を 把 握 し 給 食 での 対 応 を 検 討 します 家 庭 との 連 携 を 図 り 持 参 する 主 食 の 量 や 家 庭 での 生 活 及 び 食 事 等 について 家 庭 への 指 導 支 援 を 行 いま す アレルギーや 離 乳 食 なども 含 めて 個 別 対 応 となるように 留 意 します 個 別 対 応 のための 情 報 を 全 職 員 が 共 有 したうえで 保 育 と 給 食 担 当 が 確 実 に 情 報 交 換 できるようにすることが 必 要 です このようにして 一 人 一 人 にとって 適 切 な 給 食 の 提 供 を 目 指 しましょう 第 2 章 - 16 -

第 3ステップ 計 画 から 給 食 の 実 施 第 2 章 栄 養 管 理 1 献 立 作 成 基 準 食 品 構 成 を 作 成 しましょう 給 与 栄 養 量 の 基 準 と 保 育 所 として 目 指 す 食 事 内 容 施 設 の 食 事 提 供 の 状 況 から 献 立 作 成 にあたっての 基 準 を 作 成 するとともに 料 理 区 分 ごとのおよその 量 ( 一 人 当 たりの 盛 り 付 け 予 定 量 )や 調 味 割 合 ( 塩 分 %など) 料 理 の 形 状 (なめらかにすりつぶした 状 態 歯 ぐき でつぶせる 固 さなど) 等 を 設 定 します 食 品 構 成 作 成 時 の 留 意 点 食 品 群 によっては 毎 日 給 与 すべきものと 一 定 期 間 の 平 均 値 が 食 品 構 成 を 充 足 して いればよいものとに 分 けられます 毎 日 給 与 すべき 食 品 群 穀 類 1 品 以 上 魚 肉 類 卵 類 大 豆 製 品 いずれか1~2 品 緑 黄 色 野 菜 その 他 の 野 菜 いずれか1~2 品 乳 類 1 品 以 上 * 食 品 構 成 ( 第 9 章 P27,28) * 荷 重 平 均 食 品 成 分 表 ( 第 9 章 P29) * 荷 重 平 均 成 分 表 の 食 品 群 別 使 用 食 品 の 使 用 頻 度 ( 第 9 章 P30) 2 予 定 献 立 ( 作 業 指 示 書 作 業 工 程 表 )を 作 成 しましょう 給 与 栄 養 量 の 基 準 や 献 立 作 成 基 準 に 沿 って 献 立 を 作 成 します 献 立 は 離 乳 食 1~2 歳 児 食 3~5 歳 児 食 及 びアレルギー 食 について 実 際 に 行 う 調 理 の 効 率 や 作 業 手 順 動 線 安 全 衛 生 を 考 慮 し 作 成 します 給 食 を 誰 が 作 っても 同 じ 品 質 に 調 理 できるような 作 業 の 標 準 化 や 品 質 の 標 準 化 を 目 指 し ます 調 理 工 程 や 作 業 工 程 は 設 備 や 機 器 などによっても 異 なることから 施 設 に 応 じた 指 示 書 は 品 質 管 理 の 点 から 重 要 です 季 節 の 食 材 や 地 元 食 材 伝 承 料 理 行 事 食 等 を 取 り 入 れ 子 どもたちが 豊 かな 食 を 体 験 できるよう 配 慮 します 第 2 章 - 17 -

献 立 作 成 のポイント 1 予 定 献 立 は 職 員 の 意 見 等 も 踏 まえ 保 育 所 として 決 定 することが 重 要 です ( 給 食 運 営 会 議 等 ) 2 行 事 なども 考 慮 しながら 一 定 期 間 (2 週 間 や 1 ヶ 月 単 位 など)の 献 立 を 立 てましょう ( 予 定 献 立 の 作 成 ) 3 給 食 実 施 後 は 実 施 献 立 表 として 実 施 内 容 を 整 理 検 討 して 保 管 します 提 供 した 献 立 はすべて 記 載 します (アレルギー 等 個 別 対 応 した 場 合 ) 4 食 材 料 の 変 更 や 出 席 人 数 に 大 幅 な 変 更 を 生 じた 場 合 には 予 定 献 立 を 朱 書 き 訂 正 し 実 施 献 立 とします 3 食 材 料 を 発 注 使 用 する 食 材 料 を 食 品 業 者 に 注 文 ( 発 注 )します 食 品 の 種 類 規 格 量 品 質 を 示 し あらかじめ 費 用 の 見 積 りをとるなど 予 算 も 考 慮 した 発 注 を 行 います また 在 庫 食 品 については 在 庫 量 を 定 期 的 に 管 理 し なるべく 無 駄 の 出 ないように 調 整 管 理 します 4 調 理 ( 品 質 管 理 衛 生 管 理 ) 予 定 した 献 立 を 予 定 した 質 と 量 決 められた 時 間 までに 調 理 を 行 い 盛 り 付 け 配 膳 し ます 予 定 の 変 更 が 起 きた 場 合 ( 食 品 の 変 更 食 数 の 変 更 担 当 者 の 変 更 など)に 対 応 で きるよう 日 頃 から 対 応 方 法 を 検 討 しておくことが 必 要 です 食 器 食 具 や 調 理 器 具 等 についても 日 々の 管 理 と 定 期 的 なチェックを 行 い 更 新 する ことが 必 要 です 管 理 簿 や 台 帳 などで 確 実 な 管 理 に 努 めます また 衛 生 的 に 作 業 が 進 められるよう 衛 生 標 準 作 業 手 順 を 決 め 点 検 を 行 います リ スクの 高 い 作 業 に 関 する 取 り 扱 い 事 項 をあらかじめ 決 めておき( 衛 生 管 理 マニュアル) そ の 手 順 を 守 って 作 業 ができるようにします 5 給 食 の 記 録 給 食 日 誌 は 実 施 した 給 食 について 食 数 や 喫 食 時 間 給 食 内 容 等 の 他 給 食 関 係 職 員 の 出 勤 状 況 など 給 食 部 門 の1 日 の 状 況 を 記 録 するものです 献 立 表 を 兼 ねるなど 効 果 的 効 率 的 に 記 録 を 残 します 第 2 章 - 18 -

第 4ステップ 継 続 的 なモニタリング 第 2 章 栄 養 管 理 1 一 人 一 人 の 食 べ 方 を 確 認 しましょう 主 食 主 菜 副 菜 汁 物 おやつなど 料 理 ごとに それぞれの 全 体 量 を10とする などして 実 際 に 食 べた 量 をおおまかな 数 値 として 把 握 し そこから 推 定 摂 取 量 を 算 出 します ( 喫 食 状 況 個 別 集 計 表 : 第 9 章 P35) 必 要 に 応 じて1ヶ 月 間 の 平 均 推 定 摂 取 量 を 把 握 するなどして 摂 取 量 の 評 価 を 行 い ます 一 人 一 人 の 食 べ 方 の 傾 向 や 特 徴 を 把 握 するとともに 変 化 などを 観 察 します 問 題 がある 場 合 は その 原 因 となっている 要 因 ( 献 立 食 材 調 理 法 味 付 け 提 供 等 )について 検 討 し 改 善 について 話 し 合 い 食 事 計 画 に 反 映 させます 2 一 人 一 人 の 成 長 を 確 認 しましょう 子 どもたちの 成 長 は 著 しいので 定 期 的 ( 月 1 回 )に 身 長 体 重 を 把 握 し 身 長 体 重 曲 線 で 体 格 を 把 握 します 身 長 体 重 を 成 長 曲 線 に 照 らし 合 わせて 個 々の 曲 線 の 伸 びを 確 認 しながら 観 察 評 価 を 行 います ( 成 長 曲 線 身 長 体 重 曲 線 : 第 9 章 P19~P21) 年 度 当 初 に 設 定 した 基 準 では 適 切 な 提 供 ができないと 判 断 した 場 合 には 適 宜 給 食 基 準 を 見 直 し 速 やかに 献 立 に 反 映 させることが 必 要 です 肥 満 やせが 気 になる 子 どもについては 家 庭 との 連 携 をとり 継 続 した 指 導 支 援 を 行 います 施 設 内 の 他 職 種 とも 連 携 を 図 り 生 活 状 況 ( 運 動 や 休 息 の 状 況 )など 関 連 する 情 報 を 収 集 するとともに 給 食 に 反 映 させます 一 人 一 人 の 成 長 の 記 録 と 給 食 での 個 々への 対 応 の 記 録 を 行 い 経 年 変 化 が 把 握 できる こと 職 員 間 で 共 有 することが 重 要 です また 保 護 者 等 へ 指 導 した 場 合 の 栄 養 食 事 指 導 等 の 記 録 も 合 わせて 保 管 し 総 合 的 に 把 握 できるようにします 第 2 章 - 19 -

第 5ステップ 給 食 の 評 価 とフィードバック~よりよい 給 食 のために~ 1 給 食 の 評 価 と 改 善 をしましょう (1) 提 供 した 給 食 については 1ヶ 月 程 度 ( 概 ね4 週 間 )ごと もしくは 献 立 サイクル ごとに 実 施 した 給 食 の 給 与 栄 養 量 を 確 認 し エネルギーや 各 栄 養 素 が 設 定 した 給 与 栄 養 量 の 基 準 に 対 して 適 切 であったのかなどを 検 討 します また 1 日 の 献 立 の 場 合 であっても 推 定 平 均 必 要 量 を 下 回 ったり 耐 容 上 限 量 を 超 えていないか 合 わせて 確 認 します (2) 評 価 の 結 果 問 題 があれば 適 切 な 内 容 となるよう 早 急 に 食 事 計 画 ( 献 立 作 成 )を 修 正 調 整 します また 食 事 計 画 や 給 与 栄 養 量 の 基 準 献 立 作 成 基 準 等 の 見 直 しが 必 要 であれば 速 やかに 改 善 します (3) 特 に 残 食 等 に 問 題 があった 場 合 には 食 品 群 別 給 与 栄 養 量 などを 確 認 し 残 食 がな く 栄 養 量 が 確 保 できる 献 立 を 目 指 します 子 どもがそれぞれの 必 要 量 を 摂 取 してこそ 給 食 の 意 味 があります 1 週 間 1ヶ 月 という 期 間 で 目 標 量 を 大 体 満 たしていることが 大 切 です 2 職 員 間 で 共 有 しよう 各 ステップにおける 情 報 共 有 を 綿 密 に 行 うことが 重 要 です 問 題 がある 場 合 の 解 決 策 等 について 保 育 所 の 対 応 家 庭 や 子 どもへの 関 わりを 職 員 間 で 十 分 に 検 討 し 共 有 することが 必 要 です 第 6ステップ 子 どもの 途 中 入 所 の 対 応 ~ 一 人 一 人 に 適 切 な 給 食 を~ 入 所 した 子 どものアセスメントを 行 い 提 供 している 給 食 の 基 準 に 適 合 するかどうかを 把 握 します 適 合 する 場 合 は 基 準 の 給 食 を 提 供 し 適 合 しない 場 合 は 第 2ステップ6(P16)に 準 じて 個 別 の 対 応 を 検 討 します 一 人 一 人 の 対 応 を 行 っていれば 子 どもが 入 れ 替 わるたびに 給 与 栄 養 量 の 基 準 を 見 直 す 必 要 はありません 第 2 章 - 20 -

第 7ステップ 家 庭 へも 積 極 的 にアプローチ~ 指 導 でなく 支 援 を~ 子 育 て 中 の 保 護 者 は 様 々なことで 悩 みを 抱 えています 子 どもの 食 事 について 指 導 が 必 要 な 場 合 は その 家 庭 の 食 や 生 活 そのものに 問 題 を 抱 えている 場 合 もあります 一 律 に こ うしましょう と 指 導 するのでなく 家 庭 との 信 頼 関 係 を 築 きながら 様 々な 要 因 を 把 握 し 改 善 に 向 けて 一 緒 に 考 え 指 導 でなく 支 援 するという 意 識 で 関 わります 子 どもを 支 援 するには 保 護 者 との 信 頼 関 係 が 不 可 欠 です 第 8ステップ 延 長 夜 間 保 育 での 間 食 給 食 延 長 夜 間 保 育 において 給 食 や 間 食 の 対 応 が 必 要 となる 場 合 があります いずれも 個 々 の 子 どもの 生 活 リズムと 家 庭 での 生 活 状 況 を 考 慮 して 対 応 し 第 4ステップでモニタリング するとともに 家 庭 との 連 携 を 密 にし 家 族 への 支 援 を 行 います 間 食 : 家 庭 での 基 本 となる 食 事 に 影 響 せず 食 事 までの 補 完 となる 間 食 の 提 供 を 心 がけ ましょう 給 食 : 提 供 する 栄 養 量 等 を 調 整 するとともに その 情 報 を 保 護 者 に 提 供 し 家 庭 での 食 事 との 調 整 が 図 れるように 支 援 します 第 2 章 - 21 -

資 料 1 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 を 活 用 しましょう 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 とは 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 は 国 民 の 健 康 の 増 進 エネルギー 及 び 栄 養 素 欠 乏 症 の 予 防 生 活 習 慣 病 の 予 防 過 剰 摂 取 による 健 康 障 害 の 予 防 を 目 的 として 定 められたものです 食 事 摂 取 基 準 では エネルギー たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 各 種 ビタミン 及 びミネ ラルといった 栄 養 素 を 性 別 年 齢 別 でどのくらい 摂 取 したらよいかについて 定 められており 児 童 福 祉 施 設 における 食 事 の 提 供 に 際 しても 必 要 な 栄 養 量 の 食 事 を 提 供 するためのよりどこ ろとなるものです ( 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2015) 年 版 は 平 成 27 年 度 から 平 成 31 年 度 の 5 年 間 使 用 ) 給 食 管 理 を 目 的 として 食 事 摂 取 基 準 を 用 いる 場 合 に 大 切 な 点 集 団 特 性 を 把 握 し それに 見 合 った 食 事 計 画 を 決 定 する 献 立 の 作 成 及 び 品 質 管 理 を 行 った 食 事 の 提 供 を 行 う 一 定 期 間 ごとに 摂 取 量 調 査 や 対 象 者 の 特 性 の 再 調 査 を 行 い 必 要 に 応 じて 食 事 計 画 の 見 直 しをする 食 事 摂 取 基 準 の 指 標 指 標 説 明 推 定 エネルギー 必 要 量 (EER) エネルギー 消 費 量 から 接 近 する 方 法 で 算 出 された 値 個 人 レ ベルのエネルギー 必 要 量 を 推 定 するのは 困 難 なことから 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 2015 年 版 では 参 考 表 として 示 されている 推 定 平 均 必 要 量 (EAR) 集 団 に 属 する 50%の 人 が 必 要 量 を 満 たすとされる 摂 取 量 推 奨 量 (RDA) 母 集 団 に 属 するほとんどの 人 (97~98%)が 充 足 している 量 目 安 量 (AI) 不 足 の 状 態 を 示 す 人 がほとんど 観 察 されない 量 十 分 な 科 学 的 根 拠 が 得 られず 推 定 平 均 必 要 量 が 算 定 で きない 場 合 に 算 定 される 耐 容 上 限 量 (UL) 健 康 障 害 をもたらすリスクがないとみなされる 習 慣 的 な 摂 取 量 の 上 限 を 与 える 量 目 標 量 (DG) 生 活 習 慣 病 の 一 次 予 防 を 目 的 として 特 定 の 集 団 においてそ の 疾 患 のリスクや その 代 理 指 標 となる 値 が 低 くなると 考 え られる 栄 養 状 態 が 達 成 できる 量 第 2 章 - 22 -

第 2 章 - 23 -