豊 中 市 の 環 境 保 全 平 成 27 年 度 版 (2015 年 度 版 ) ~ 豊 中 市 における 公 害 の 現 況 と 対 策 ~ 豊 中 市

はじめに 豊 中 市 は 自 然 と 共 存 しながら 安 全 で 安 心 して 生 活 できるまちづくりのために 市 民 や 事 業 者 NPO 行 政 の 協 働 とパートナーシップにより 環 境 の 改 善 に 向 けた 取 組 みを 行 っています 一 方 社 会 情 勢 や 生 活 様 式 の 変 化 に 伴 い 私 たちを 取 り 巻 く 公 害 環 境 問 題 は 産 業 型 公 害 から 自 動 車 交 通 公 害 などの 都 市 生 活 型 公 害 のウエイトが 高 まり 窒 素 酸 化 物 等 の 大 気 汚 染 自 動 車 交 通 公 害 近 隣 騒 音 建 設 作 業 騒 音 など 都 市 生 活 に 起 因 する 問 題 もクローズアップされています また 最 近 の 環 境 問 題 は 将 来 の 世 代 にも 影 響 を 及 ぼす アスベストやダイオキ シン 類 などの 有 害 化 学 物 質 並 びに 微 小 粒 子 状 物 質 (PM2.5)などによる 環 境 汚 染 のほか 酸 性 雨 や 地 球 温 暖 化 オゾン 層 破 壊 など 地 球 規 模 の 問 題 が 深 刻 化 しており 国 境 を 越 えた 環 境 保 全 への 取 組 みが 求 められています これからも 豊 中 市 環 境 基 本 条 例 や 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 する 条 例 に 基 づき 多 様 化 傾 向 にある 環 境 問 題 への 対 応 をはじめ 地 球 温 暖 化 の 防 止 や 自 然 環 境 の 保 全 などに 取 り 組 むとともに 開 発 事 業 における 環 境 負 荷 の 低 減 等 に 向 けて 鋭 意 努 力 していきます 今 回 発 刊 しました 豊 中 市 の 環 境 保 全 平 成 27 年 度 版 (2015 年 度 版 ) は 平 成 26 年 度 に 豊 中 市 が 実 施 観 測 した 結 果 などをまとめたものです この 冊 子 が 多 くの 市 民 の 皆 さんの 公 害 環 境 問 題 に 対 する 認 識 と 理 解 を 深 めて いただくための 資 料 として 活 用 していただければ 幸 いです 平 成 27 年 (2015 年 )9 月 豊 中 市 環 境 部 環 境 政 策 課

目 次 第 1 章 豊 中 市 の 概 要 ---------------------------------------------- 1 第 2 章 環 境 保 全 の 歩 み ------------------------------------------- 3 第 3 章 大 気 汚 染 ---------------------------------------------- 5 1. 大 気 汚 染 の 状 況 ----------------------------------------------- 5 2. 有 害 大 気 汚 染 物 質 --------------------------------------------- 22 3. 気 象 測 定 結 果 -------------------------------------------------- 24 4. 光 化 学 スモッグ ----------------------------------------------- 25 5.アスベスト( 石 綿 ) ------------------------------------------ 27 6. 酸 性 雨 ---------------------------------------------------- 28 7. 大 気 汚 染 の 防 止 対 策 ------------------------------------------ 28 第 4 章 水 質 汚 濁 ---------------------------------------------- 29 1. 公 共 用 水 域 --------------------------------------------------- 29 2. 地 下 水 ---------------------------------------------------- 33 3.ダイオキシン 類 ----------------------------------------------- 35 4. 水 質 汚 濁 の 防 止 対 策 ------------------------------------------ 36 第 5 章 土 壌 汚 染 ---------------------------------------------- 37 第 6 章 騒 音 振 動 ---------------------------------------------- 40 1. 環 境 騒 音 ------------------------------------------------------- 41 2. 騒 音 振 動 の 防 止 対 策 -------------------------------------- 42 3. 航 空 機 騒 音 ---------------------------------------------------- 46 第 7 章 地 盤 沈 下 ------------------------------------------------- 48 第 8 章 悪 臭 ------------------------------------------------- 50 第 9 章 自 動 車 公 害 ------------------------------------------------- 53 第 10 章 電 波 障 害 ------------------------------------------------- 56 第 11 章 化 学 物 質 PRTR 制 度 ------------------------------ 57 1. 私 たちの 生 活 と 化 学 物 質 ------------------------------------ 57 2.PRTR 制 度 のしくみ --------------------------------------- 57 3. 市 民 事 業 者 行 政 のそれぞれの 役 割 ------------------- 58 4.PRTR 法 データの 概 要 ------------------------------------ 59 第 12 章 公 害 苦 情 ---------------------------------------------- 60 1. 公 害 苦 情 の 対 応 方 法 ------------------------------------------ 60 2. 公 害 苦 情 の 発 生 状 況 ------------------------------------------ 60 第 13 章 公 害 防 止 のための 助 成 --------------------------------- 64

第 1 章 豊 中 市 の 概 要 < 位 置 > 豊 中 市 は 大 阪 府 の 中 央 部 の 北 側 神 崎 川 を 隔 て 大 阪 市 の 北 に 位 置 し 東 は 吹 田 市 西 は 尼 崎 市 伊 丹 市 北 は 池 田 市 箕 面 市 に 接 しています 緯 度 経 度 は 東 経 135 度 26 分 28 秒 ~30 分 31 秒 北 緯 34 度 43 分 51 秒 ~49 分 30 秒 の 間 に 位 置 し 標 高 は 海 抜 で0mから133.7mにな ります 市 域 は 東 西 6.0km 南 北 10.3kmで 面 積 は36.60km 2 です < 地 形 地 質 > 地 形 は 北 東 の 千 里 丘 陵 部 中 央 の 豊 中 台 地 部 西 南 の 低 地 部 からなります 千 里 丘 陵 は 箕 面 山 脈 の 断 層 崖 下 に 半 円 形 状 に 南 に 開 き 海 抜 134mの 新 千 里 北 町 から 大 阪 湾 に 向 かってゆるく 傾 斜 し ています 地 質 は 古 期 洪 積 層 で 大 阪 層 群 と 呼 ばれる 主 に 海 成 砂 れきと 粘 土 の 互 層 からできています その 西 縁 部 に 分 布 する 標 高 50mから20mにゆるく 傾 斜 した 新 期 洪 積 層 の 段 丘 が 豊 中 台 地 と 呼 ばれ 市 街 地 の 中 心 になっています < 気 候 > 気 候 は 瀬 戸 内 海 型 に 属 しており 温 和 少 雨 です 平 成 26 年 (2014 年 )の 平 均 気 温 は 16.0 年 間 降 水 量 は1,288.5mm 風 向 は 東 ~ 北 東 西 ~ 南 西 に 多 い 傾 向 が 見 られます ( 大 阪 航 空 測 候 所 の 航 空 気 象 観 測 年 報 より) < 人 口 > 人 口 は 昭 和 30 年 (1955 年 )1 月 の 庄 内 町 編 入 以 降 昭 和 30 年 代 の 高 度 成 長 期 を 通 じて 庄 内 地 域 の 急 速 な 市 街 地 化 や 千 里 地 域 でのニュータウン 建 設 等 により 人 口 急 増 を 続 けてきました しかし 昭 和 47 年 (1972 年 ) 頃 を 境 に 社 会 増 が 自 然 増 を 下 回 るようになり 人 口 は 昭 和 62 年 (1987 年 )の417,182 人 を 最 高 に その 後 は 減 少 傾 向 で 平 成 22 年 (2010 年 ) の 人 口 は389,341 人 となっています ( 平 成 22 年 10 月 1 日 の 国 勢 調 査 結 果 より)なお 平 成 27 年 (201 5 年 )4 月 1 日 現 在 での 推 計 人 口 は 395,974 人 となっています < 土 地 利 用 > 土 地 の 利 用 状 況 について 昭 和 31 年 (1956 年 )と 平 成 22 年 (2010 年 )を 比 較 し 55 年 間 の 推 移 を 見 ると 市 街 地 面 積 が20.7%から61.7%に 普 通 緑 地 が5.4%から15.8%に 増 加 したのに 対 し 二 次 的 な 自 然 環 境 として 保 全 されてきた 農 地 山 林 及 び 水 面 は72.9%から6.2% に 減 少 しました ( 都 市 計 画 基 礎 調 査 土 地 利 用 現 況 調 査 より) 地 域 別 に 見 ると 中 北 部 は 明 治 43 年 (1910 年 )の 電 鉄 敷 設 以 来 良 好 な 住 宅 地 として 発 展 してきましたが 近 年 になって 住 宅 建 設 が 進 むなかで 丘 陵 台 地 部 にみられた 里 山 や 平 地 林 でのマ ンション 建 設 ミニ 開 発 ため 池 の 転 用 等 が 行 われています 南 部 は 昭 和 30 年 代 の 高 度 成 長 期 に 急 速 に 市 街 地 化 されましたが 大 阪 市 内 の 工 業 地 帯 の 延 長 としての 性 格 と 大 都 市 近 郊 住 宅 地 としての 性 格 を 合 わせもった 地 域 として 形 成 されており 主 に 水 田 地 域 の 転 用 によるものです 一 方 市 内 には 航 空 機 が 離 着 陸 する 大 阪 国 際 空 港 や 中 国 自 動 車 道 名 神 高 速 道 路 阪 神 高 速 道 路 などの 幹 線 道 路 が 縦 横 にはりめぐらされています 1

< 産 業 > 市 内 の 事 業 所 総 数 は 昭 和 56 年 (1981 年 )には16,100か 所 あり 平 成 3 年 (1991 年 ) の16,831か 所 までは 増 加 の 傾 向 にありましたが 平 成 8 年 (1996 年 )に16,444か 所 と 減 少 に 転 じ 平 成 24 年 (2012 年 )では13,587か 所 とさらに 減 少 しています 平 成 24 年 (2012 年 )の 産 業 別 の 事 業 所 数 を 見 ますと 第 1 次 産 業 で8か 所 (0.1%) 第 2 次 産 業 で2,216か 所 (16.3%) 第 3 次 産 業 で11,363か 所 (83.6%)となっています ( 平 成 24 年 2 月 1 日 実 施 の 経 済 センサスより) 普 通 緑 地 には 公 園 緑 地 以 外 に 運 動 場 遊 園 地 社 寺 敷 地 公 開 庭 園 学 校 墓 地 を 含 む 2

第 2 章 環 境 保 全 の 歩 み 日 本 の 公 害 の 歴 史 は 明 治 11 年 足 尾 銅 山 の 開 発 で 発 生 した 鉱 山 排 水 による 渡 良 瀬 川 の 汚 染 事 件 から 始 まります この 事 件 は 日 本 の 公 害 の 原 点 ともいわれ 当 時 社 会 的 に 大 きな 問 題 となり ながらも 積 極 的 な 対 策 が 講 じられることなく 昭 和 30 年 代 後 半 まで 続 きました その 間 有 名 な4 大 公 害 病 である 水 俣 病 第 二 水 俣 病 ( 新 潟 水 俣 病 ) イタイイタイ 病 四 日 市 ぜんそくなどの 公 害 事 件 が 次 々と 発 生 しました 戦 後 の 経 済 復 興 や 昭 和 30 年 代 の 高 度 成 長 と 産 業 構 造 の 近 代 化 に 伴 って 生 じた 公 害 問 題 に 対 処 する ため 国 においては 水 質 汚 濁 防 止 のために 公 共 用 水 域 の 水 質 の 保 全 に 関 する 法 律 ( 昭 和 33 年 ) と 工 場 排 水 等 の 規 制 に 関 する 法 律 ( 昭 和 33 年 ) が 大 気 汚 染 防 止 のために ばい 煙 の 排 出 の 規 制 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 37 年 ) が 制 定 されましたが これら 対 処 療 法 的 な 個 別 の 規 制 では 不 十 分 であ り 公 害 対 策 を 総 合 的 に 推 進 することを 目 的 として 昭 和 42 年 に 公 害 対 策 基 本 法 が 制 定 されま した さらに 昭 和 45 年 末 のいわゆる 公 害 国 会 において 公 害 対 策 基 本 法 の 一 部 改 正 を 含 む 水 質 汚 濁 防 止 法 など 公 害 14 法 が 整 備 され 国 民 の 健 康 の 保 護 と 生 活 環 境 の 保 全 を 図 るうえで 必 要 な 法 体 系 が 整 備 されるとともに 昭 和 46 年 には 環 境 庁 が 新 設 され 環 境 行 政 が 総 合 的 に 推 進 されるこ とになりました その 後 社 会 情 勢 や 生 活 様 式 の 変 化 に 伴 い 公 害 環 境 問 題 も 産 業 型 公 害 から 自 動 車 交 通 公 害 な どの 都 市 生 活 型 公 害 のウエイトが 高 まるとともに 地 球 の 温 暖 化 や 酸 性 雨 など 地 球 規 模 にまで 広 が り 将 来 の 世 代 にも 影 響 を 及 ぼす 問 題 となってきました このような 変 化 に 的 確 に 対 応 するため 平 成 5 年 に 公 害 対 策 基 本 法 に 代 わって 環 境 基 本 法 が 制 定 され 平 成 11 年 に ダイオキシン 類 対 策 特 別 措 置 法 平 成 14 年 に 土 壌 汚 染 対 策 法 が 制 定 されました また 平 成 13 年 1 月 の 中 央 省 庁 再 編 により 環 境 庁 は 新 たに 環 境 省 として 発 足 しています 大 阪 府 においても 昭 和 25 年 に 大 阪 府 事 業 場 公 害 防 止 条 例 が 制 定 されたのを 初 め 昭 和 44 年 には 大 阪 府 公 害 防 止 条 例 の 制 定 や 公 害 行 政 組 織 の 整 備 などが 行 われ 平 成 6 年 3 月 には 大 阪 府 環 境 基 本 条 例 が 制 定 され それまでの 大 阪 府 公 害 防 止 条 例 を 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 改 定 し 平 成 15 年 には 土 壌 汚 染 についても 規 制 対 象 に 追 加 されました 豊 中 市 でも 大 気 汚 染 防 止 法 や 水 質 汚 濁 防 止 法 及 び 騒 音 規 制 法 などの 公 害 関 係 法 令 や 大 阪 府 公 害 防 止 条 例 に 基 づく 規 制 権 限 の 一 部 を 受 任 し さらに 法 律 や 府 条 例 を 補 完 するため 昭 和 48 年 に 特 定 工 場 等 に 関 する 許 可 制 などを 取 り 入 れた 豊 中 市 環 境 保 全 条 例 を 制 定 し 公 害 のない 住 みよい 豊 中 の 実 現 をめざしました さらに 平 成 4 年 には 環 境 管 理 基 本 方 針 とそれを 具 体 化 し た 環 境 配 慮 指 針 を 策 定 し 人 間 と 自 然 が 共 存 し 快 適 で 人 と 環 境 にやさしい 都 市 (まち) 豊 中 を 望 ましい 環 境 像 とし 市 民 事 業 者 市 が 協 働 してよりよい 環 境 づくりに 取 り 組 んできました また 平 成 7 年 10 月 には 豊 中 市 環 境 基 本 条 例 を 制 定 し 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 関 する 施 策 を 推 進 することにより 現 在 及 び 将 来 の 市 民 が 安 全 で 健 康 かつ 快 適 な 文 化 的 生 活 を 営 むことができる 良 好 な 環 境 づくりに 取 り 組 んできました 3

さらに 平 成 11 年 3 月 に 豊 中 市 環 境 基 本 条 例 に 基 づき 豊 中 市 環 境 基 本 計 画 を 平 成 13 年 10 月 には 豊 中 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 を 策 定 し 行 政 のあらゆる 分 野 で 環 境 の 保 全 及 び 創 造 に 努 めています その 後 自 動 車 公 害 対 策 の 一 つとして 平 成 14 年 に 策 定 した 豊 中 市 公 用 車 の 低 公 害 車 導 入 アク ションプラン に 基 づき 電 気 自 動 車 天 然 ガス 自 動 車 ガソリンと 電 気 のハイブリッド 自 動 車 超 低 排 出 ガスかつ 低 燃 費 自 動 車 の 低 公 害 車 の 導 入 を 図 ってきました また 豊 中 市 環 境 保 全 条 例 は 豊 中 市 環 境 基 本 条 例 などとの 整 合 性 を 図 るため 平 成 17 年 3 月 に 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 する 条 例 として 全 面 改 正 をしました そして 平 成 23 年 2 月 には 豊 中 市 環 境 基 本 計 画 の 見 直 しを 行 い 第 2 次 豊 中 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 しています 公 害 行 政 組 織 については 昭 和 43 年 4 月 に 企 画 部 公 害 対 策 課 を 設 置 し 組 織 再 編 により 昭 和 49 年 9 月 には 公 害 対 策 部 を 設 置 し 平 成 3 年 5 月 には 公 害 対 策 課 を 環 境 対 策 課 に 改 称 しました 平 成 6 年 9 月 に 公 害 対 策 部 を 生 活 環 境 部 に 改 称 するとともに 公 害 課 と 環 境 課 を 設 置 し 平 成 11 年 4 月 には 環 境 保 全 課 と 環 境 企 画 課 に さらに 平 成 15 年 4 月 には 生 活 環 境 部 を 環 境 部 に 環 境 企 画 課 を 環 境 政 策 課 に 改 称 しました その 後 平 成 17 年 4 月 には 環 境 政 策 課 と 環 境 保 全 課 を 一 体 化 し 環 境 政 策 室 に 再 編 成 するとともに チーム 制 の 導 入 を 図 り また 平 成 21 年 4 月 にはグループ 制 の 導 入 も 行 いましたが 平 成 27 年 4 月 にチーム 制 グループ 制 を 廃 止 し 環 境 政 策 室 を 環 境 政 策 課 に 再 編 しま した 公 害 測 定 体 制 については 昭 和 47 年 4 月 に 公 害 研 究 室 を 野 田 に 開 設 し 平 成 11 年 4 月 に 公 害 検 査 室 ( 機 構 改 革 に 伴 い 平 成 17 年 3 月 に 廃 止 )と 改 称 しました 大 気 汚 染 常 時 監 視 については 昭 和 47 年 度 に 野 田 局 昭 和 49 年 度 に 千 里 局 と 千 成 局 を 設 置 し 平 成 2 年 4 月 には 昭 和 47 年 度 に 設 置 された 市 役 所 局 が 府 から 移 管 され 順 次 整 備 してきました なお 平 成 20 年 度 当 初 に 大 気 の 汚 染 の 状 況 の 常 時 監 視 に 関 する 事 務 の 処 理 基 準 ( 大 気 汚 染 防 止 法 第 22 条 の 規 定 )に 基 づき 野 田 局 を 廃 止 しました また 昭 和 62 年 4 月 には 大 気 汚 染 状 況 を 広 く 市 民 に 情 報 提 供 するため 市 役 所 前 に 大 気 汚 染 状 況 表 示 盤 を 設 置 しましたが 平 成 25 年 8 月 には 情 報 提 供 の 多 様 化 等 により 廃 止 撤 去 し ました その 代 替 としては 平 成 26 年 2 月 よりインターネット 上 に 豊 中 市 の 大 気 環 境 情 報 のペ ージを 立 ち 上 げ 現 在 の 大 気 汚 染 状 況 が 数 字 やグラフで 確 認 できるようにするとともに 大 阪 府 が 発 令 する 光 化 学 スモッグ 注 意 報 やPM2.5に 関 する 注 意 喚 起 等 についても 容 易 に 確 認 できるようにな りました 平 成 24 年 4 月 には 特 例 市 から 中 核 市 への 移 行 に 伴 い 大 阪 版 地 方 分 権 制 度 の 導 入 とも 相 まって 公 害 対 策 業 務 が 拡 充 しました 具 体 的 には 中 核 市 関 連 では 大 気 汚 染 防 止 法 等 の 届 出 受 付 などの 事 務 取 扱 が 従 来 の 事 業 場 に 加 え 工 場 にまで 拡 大 したほか ダイオキシン 類 対 策 特 別 措 置 法 に 係 る 業 務 と して 大 気 水 質 土 壌 についての 常 時 監 視 や 特 定 施 設 の 設 置 の 届 出 受 理 などの 事 務 が また 瀬 戸 内 海 環 境 保 全 特 別 措 置 法 に 係 る 業 務 として 特 定 施 設 の 設 置 許 可 届 出 受 理 などの 事 務 が 追 加 されました さらに 大 阪 版 地 方 分 権 制 度 関 連 では 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づく 深 夜 営 業 の 規 制 業 務 や 事 業 者 から 受 付 けた 化 学 物 質 の 届 出 書 を 国 に 送 付 するなどの 特 定 化 学 物 質 の 環 境 への 排 出 量 の 把 握 等 及 び 管 理 の 改 善 の 促 進 に 関 する 法 律 (PRTR 法 ) に 係 る 事 務 なども 加 わりました 4

第 3 章 大 気 汚 染 1. 大 気 汚 染 の 状 況 大 気 汚 染 防 止 法 第 22 条 などでは 大 気 汚 染 の 状 況 を 常 時 監 視 しなければならないとされています 本 市 では 図 3-1に 示 すように 北 部 においては 千 里 局 中 部 は 市 役 所 局 南 部 は 千 成 局 の3 地 点 で 大 気 汚 染 状 況 を 常 時 監 視 しています このうち 千 里 局 と 千 成 局 は 昭 和 49 年 に 豊 中 市 が 独 自 で 設 置 したもので 市 役 所 局 ( 昭 和 47 年 設 置 )は 平 成 2 年 4 月 1 日 に 大 阪 府 から 本 市 に 移 管 されたものです また 測 定 項 目 は 表 3-1に 示 すとおり 環 境 基 準 の 定 められている 二 酸 化 いおう 二 酸 化 窒 素 一 酸 化 炭 素 浮 遊 粒 子 状 物 質 光 化 学 オキシダント 微 小 粒 子 状 物 質 の6 項 目 指 針 の 定 められてい る 非 メタン 炭 化 水 素 に 加 えて 風 向 風 速 等 の 気 象 観 測 を 行 っています ( : 資 料 -3 4 参 照 ) 局 名 ( 自 動 車 排 出 ガス 測 定 局 ) 千 里 局 所 在 地 新 千 里 西 町 1 丁 目 1 番 3 号 局 名 ( 自 動 車 排 出 ガス 測 定 局 ) 市 役 所 局 所 在 地 中 桜 塚 3 丁 目 1 番 1 号 天 神 局 名 ( 一 般 環 境 大 気 測 定 局 ) 千 成 局 所 在 地 千 成 町 2 丁 目 2 番 65 号 図 3-1 豊 中 市 域 大 気 汚 染 常 時 監 視 測 定 局 配 置 図 5

表 3-1 測 定 項 目 及 び 測 定 機 器 一 覧 表 ( 有 害 大 気 汚 染 物 質 は 除 く) 局 名 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 ( 区 分 ) ( 自 動 車 排 出 ガス 測 定 局 ) ( 自 動 車 排 出 ガス 測 定 局 ) ( 一 般 環 境 測 定 局 ) 測 定 項 目 測 定 方 法 機 種 名 メーカー 名 機 種 名 メーカー 名 機 種 名 メーカー 名 二 酸 化 いおう 溶 液 導 電 率 法 GRH-106 M 浮 遊 粒 子 状 物 質 ベータ 線 吸 収 法 DUB-357 東 亜 DKK DUB-12 東 亜 DKK GRH-102 東 亜 DKK DUB-357 東 亜 DKK 微 小 粒 子 状 物 質 (PM2.5) ベータ 線 吸 収 法 FPM -377-1 東 亜 DKK 窒 素 酸 化 物 オゾンを 用 いる 化 学 発 光 方 式 GLN-354 東 亜 DKK GLN-354 東 亜 DKK GLN-354 東 亜 DKK 光 化 学 オキシダント 紫 外 線 吸 収 方 式 GUX-353 東 亜 DKK GUX-353 東 亜 DKK GUX-353 東 亜 DKK 一 酸 化 炭 素 非 分 散 型 赤 外 線 吸 収 法 APMA-37 00 堀 場 製 作 所 非 メ タ ン 炭 化 水 素 直 接 法 (ガスクロ) AG-205 ラウンド サイエンス 風 向 風 速 プロペラ 型 MVS-300 光 進 電 気 工 業 MVS-300 光 進 電 気 工 業 MVS-300 光 進 電 気 工 業 温 度 測 温 抵 抗 体 式 TS-3D1 小 笠 原 計 器 製 作 所 TS-3D1 小 笠 原 計 器 製 作 所 TS-3D1 小 笠 原 計 器 製 作 所 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 現 在 ) 常 時 監 視 の 速 報 値 については インターネット 上 豊 中 市 の 大 気 環 境 情 報 のページ で 公 表 しています 現 在 の 大 気 汚 染 状 況 が 数 字 や グラフで 確 認 できるうえ 大 阪 府 が 発 令 する 光 化 学 スモッグ 注 意 報 やPM2.5に 関 する 注 意 喚 起 等 についても 容 易 に 確 認 できる ようになってい ます アドレスは パソコン 携 帯 電 話 共 通 です 豊 中 市 大 気 環 境 http://www.toyonaka- air.jp/ QRコードは 次 のとおりです 6

1) 二 酸 化 いおう 二 酸 化 いおうは かつては 最 も 問 題 となった 大 気 汚 染 物 質 でしたが 排 出 規 制 の 強 化 や 良 質 燃 料 への 転 換 さらには 総 量 規 制 の 導 入 等 の 対 策 によってその 汚 染 は 着 実 に 改 善 され 本 市 が 大 気 汚 染 の 常 時 監 視 を 始 めた 昭 和 47 年 度 当 時 からみると 年 平 均 値 で 約 5 分 の1に 減 少 しており ここ 数 年 は 横 ばいで す 平 成 26 年 度 の 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.003ppm 千 成 局 0.004ppm で 前 年 度 と 比 較 して 全 局 横 ばいでした 環 境 基 準 の 達 成 状 況 は 短 期 的 評 価 及 び 長 期 的 評 価 ともに 昭 和 55 年 度 から 継 続 して 全 局 で 達 成 し ています ( : 資 料 -3 参 照 ) 項 目 有 効 測 定 日 数 測 定 結 果 測 定 時 間 数 年 平 均 値 1 時 間 値 が 0.1ppm を 超 えた 時 間 数 と その 割 合 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 日 平 均 値 が 0.04ppm を 超 えた 日 数 と その 割 合 評 価 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 ( 3) 日 平 均 値 が 0.04ppm を 超 えた 日 評 価 が2 日 以 上 連 続 したこ との 有 無 達 成 評 価 ( 4) 局 名 日 時 間 ppm 時 間 % 日 % ppm 有 無 市 役 所 局 360 8,675 0.003 0 0.0 0 0.0 0.007 無 千 成 局 363 8,696 0.004 0 0.0 0 0.0 0.009 無 ppm 0.007 0.006 0.005 0.004 0.003 市 役 所 千 成 0.002 0.001 0.000 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 二 酸 化 いおう 濃 度 の 経 年 変 化 7

項 目 局 名 市 役 所 局 千 成 局 年 度 環 境 基 準 適 合 状 況 年 平 均 値 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 1 時 間 値 が 日 平 均 値 が 0.1ppm を 0.04ppm 超 えた を 超 えた 時 間 数 と 日 数 と その 割 合 その 割 合 ppm 時 間 % 日 % 評 価 日 平 均 値 の 2% 除 外 値 ( 3) ppm 日 平 均 値 が 0.04ppm を 超 えた 日 が2 日 以 上 連 続 した ことの 有 無 有 無 評 価 達 成 評 価 ( 4) 17 0.005 0 0.0 0 0.0 0.011 無 18 0.006 0 0.0 0 0.0 0.018 無 19 0.004 0 0.0 0 0.0 0.010 無 20 0.005 0 0.0 0 0.0 0.010 無 21 0.004 0 0.0 0 0.0 0.010 無 22 0.004 0 0.0 0 0.0 0.008 無 23 0.004 0 0.0 0 0.0 0.007 無 24 0.004 0 0.0 0 0.0 0.008 無 25 0.003 0 0.0 0 0.0 0.007 無 26 0.003 0 0.0 0 0.0 0.007 無 17 0.005 0 0.0 0 0.0 0.011 無 18 0.005 0 0.0 0 0.0 0.010 無 19 0.005 0 0.0 0 0.0 0.010 無 20 0.004 0 0.0 0 0.0 0.008 無 21 0.004 0 0.0 0 0.0 0.009 無 22 0.005 0 0.0 0 0.0 0.010 無 23 0.005 0 0.0 0 0.0 0.009 無 24 0.004 0 0.0 0 0.0 0.010 無 25 0.004 0 0.0 0 0.0 0.009 無 26 0.004 0 0.0 0 0.0 0.009 無 ( 1) 環 境 基 準 の 短 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1または2 のどちらかに 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 11 時 間 値 が0.1ppm 以 下 21 時 間 値 の1 日 平 均 値 がすべての 有 効 日 数 で0.04ppm 以 下 ( 2) 環 境 基 準 の 長 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1または2 のどちらかに 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 11 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 が0.04ppm 以 下 21 日 平 均 値 が0.04ppmを 超 える 日 が2 日 以 上 連 続 しないこと ( 3) 日 平 均 値 の2% 除 外 値 :1 年 間 の 測 定 を 通 じて 得 られた1 日 平 均 値 のうち 高 い 方 から 数 えて2%の 範 囲 に ある 測 定 値 ( 例 えば 年 間 有 効 測 定 日 が335 日 の 場 合 には7(=335 0.02=6.7 四 捨 五 入 ) 日 間 の 測 定 値 )を 除 外 した 後 の 最 高 値 ( 4) 環 境 基 準 の 達 成 評 価 : 短 期 的 評 価 と 長 期 的 評 価 を 行 い 両 方 を 満 足 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し それ 以 外 の 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 8

2) 二 酸 化 窒 素 二 酸 化 窒 素 は 二 酸 化 いおうに 代 って 現 在 最 も 問 題 となっている 大 気 汚 染 物 質 の 一 つで 自 動 車 排 出 ガスの 段 階 的 規 制 工 場 事 業 場 への5 次 にわたる 規 制 の 強 化 拡 充 さらには 総 量 規 制 の 導 入 等 の 対 策 が とられてきました 平 成 4 年 度 からは 自 動 車 交 通 が 集 中 し これまでの 措 置 によっては 環 境 基 準 の 確 保 が 困 難 であると 認 め られる 地 域 に 対 して 自 動 車 から 排 出 される 窒 素 酸 化 物 の 特 定 地 域 における 総 量 の 削 減 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 自 動 車 NOx 法 ) が 制 定 され さらに 平 成 13 年 度 には 対 策 対 象 物 質 の 追 加 ( 粒 子 状 物 質 ) 対 策 地 域 の 拡 大 等 を 骨 子 とした 自 動 車 から 排 出 される 窒 素 酸 化 物 及 び 粒 子 状 物 質 の 特 定 地 域 における 総 量 の 削 減 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 自 動 車 NOx PM 法 ) に 改 正 され 各 種 施 策 が 実 施 されています 平 成 26 年 度 の 年 平 均 値 は 千 里 局 0.021ppm 市 役 所 局 0.017ppm 千 成 局 0.016ppm で 前 年 度 と 比 較 すると 全 局 で 若 干 減 少 しました 環 境 基 準 の 達 成 状 況 は 昭 和 57 年 度 から 継 続 して 全 局 で 達 成 しています ( : 資 料 -3 参 照 ) 局 名 項 目 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 数 測 定 結 果 年 平 均 値 日 平 均 値 が 0.04ppm 以 上 0.06ppm 以 下 の 日 数 と その 割 合 日 平 均 値 が 0.06ppm を 超 えた 日 数 とその 割 合 98% 値 評 価 による 日 平 均 値 が 0.06ppm を 超 えた 日 数 長 期 的 評 価 ( 1) 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 ( 2) 日 時 間 ppm 日 % 日 % 日 ppm 千 里 局 354 8468 0.021 8 2.3 0 0.0 0 0.040 市 役 所 局 358 8570 0.017 1 0.3 0 0.0 0 0.034 千 成 局 358 8546 0.016 1 0.3 0 0.0 0 0.034 評 価 0.035 ppm 0.030 0.025 0.020 0.015 千 里 市 役 所 千 成 0.010 0.005 0.000 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 二 酸 化 窒 素 濃 度 の 経 年 変 化 9

項 目 局 名 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 年 度 環 境 基 準 適 合 状 況 年 平 均 値 日 平 均 値 が 0.04ppm 以 上 0.06ppm 以 下 の 日 数 と その 割 合 日 平 均 値 が 0.06ppm を 超 えた 日 数 と その 割 合 98% 値 評 価 による 日 平 均 値 が 0.06ppm を 超 えた 日 数 長 期 的 評 価 ( 1) 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 ( 2) ppm 日 % 日 % 日 ppm 17 0.029 66 18.1 0 0.0 0 0.053 18 0.028 43 15.6 5 1.8 0 0.059 19 0.024 34 9.4 1 0.3 0 0.048 20 0.023 19 5.2 0 0.0 0 0.044 21 0.025 37 10.2 2 0.6 0 0.048 22 0.025 31 8.5 1 0.3 0 0.046 23 0.024 24 7.3 0 0.0 0 0.043 24 0.022 22 6.1 0 0.0 0 0.046 25 0.022 19 5.2 1 0.3 0 0.045 26 0.021 8 2.3 0 0.0 0 0.040 17 0.027 39 10.7 0 0.0 0 0.046 18 0.024 29 8.0 0 0.0 0 0.047 19 0.021 8 2.2 0 0.0 0 0.041 20 0.020 10 2.8 0 0.0 0 0.041 21 0.022 16 4.5 0 0.0 0 0.042 22 0.021 9 2.5 0 0.0 0 0.040 23 0.020 3 0.8 0 0.0 0 0.038 24 0.019 5 1.4 0 0.0 0 0.038 25 0.018 5 1.4 0 0.0 0 0.039 26 0.017 1 0.3 0 0.0 0 0.034 17 0.023 24 6.6 0 0.0 0 0.046 18 0.018 5 1.4 0 0.0 0 0.038 19 0.016 6 1.7 0 0.0 0 0.036 20 0.018 6 1.6 0 0.0 0 0.038 21 0.020 13 3.6 0 0.0 0 0.043 22 0.020 11 3.0 0 0.0 0 0.043 23 0.018 3 0.9 0 0.0 0 0.036 24 0.018 5 1.4 0 0.0 0 0.038 25 0.017 4 1.1 0 0.0 0 0.037 26 0.016 1 0.3 0 0.0 0 0.034 評 価 ( 1) 環 境 基 準 の 長 期 的 評 価 :1 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 が0.06ppm 以 下 の 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 が0.06ppm 超 過 の 場 合 非 達 成 と 評 価 し で 表 示 する ( 2) 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 :1 年 間 の 測 定 を 通 じて 得 られた1 日 平 均 値 のうち 低 い 方 から 数 えて98%( 例 えば 年 間 有 効 測 定 日 が350 日 の 場 合 には343(=350 0.98 四 捨 五 入 ) 番 目 )に 当 たる 値 10

3) 一 酸 化 炭 素 一 酸 化 炭 素 は 不 完 全 燃 焼 によって 発 生 するもので その 主 な 発 生 源 は 自 動 車 排 出 ガスによるものとみら れています これまで 自 動 車 排 出 ガスによる 大 気 汚 染 の 主 要 物 質 でしたが その 後 自 動 車 排 出 ガス 規 制 が 逐 次 強 化 された 結 果 着 実 に 改 善 され 本 市 においても 測 定 開 始 以 来 全 局 で 環 境 基 準 を 大 幅 に 下 回 り ここ 数 年 は 低 濃 度 であり また 横 ばいで 推 移 しています 平 成 26 年 度 の 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.4 ppm で 前 年 度 と 比 較 すると 横 ばいでした 環 境 基 準 の 適 合 状 況 は 昭 和 49 年 度 から 継 続 して 短 期 的 評 価 及 び 長 期 的 評 価 ともに 環 境 基 準 を 達 成 して います ( : 資 料 -3 参 照 ) 測 定 結 果 局 名 項 目 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 数 年 平 均 値 8 時 間 平 均 値 が 20ppm を 超 えた 回 数 とその 割 合 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 日 平 均 値 が 10ppm を 超 えた 日 数 とその 割 合 日 時 間 ppm 回 % 日 % 評 価 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 ppm 日 平 均 値 が 10ppm を 超 えた 日 が 2 日 以 上 連 続 した ことの 有 無 有 無 評 価 達 成 評 価 ( 3) 市 役 所 局 364 8,675 0.4 0 0.0 0 0.0 0.7 無 ppm 0.6 0.5 0.4 0.3 市 役 所 0.2 0.1 0.0 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 一 酸 化 炭 素 濃 度 の 経 年 変 化 11

環 境 基 準 適 合 状 況 項 目 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 年 度 年 平 均 値 8 時 間 値 が 20ppm を 超 えた 回 数 とその 割 合 日 平 均 値 が 10ppm を 超 えた 日 数 とその 割 合 評 価 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 日 平 均 値 が 10ppm を 超 えた 日 が 2 日 以 上 連 続 した ことの 有 無 評 価 達 成 評 価 ( 3) 局 名 市 役 所 局 ppm 回 % 日 % ppm 有 無 17 0.5 0 0.0 0 0.0 1.1 無 18 0.5 0 0.0 0 0.0 1.1 無 19 0.5 0 0.0 0 0.0 1.0 無 20 0.4 0 0.0 0 0.0 1.0 無 21 0.4 0 0.0 0 0.0 0.9 無 22 0.4 0 0.0 0 0.0 0.8 無 23 0.4 0 0.0 0 0.0 0.7 無 24 0.4 0 0.0 0 0.0 0.7 無 25 0.4 0 0.0 0 0.0 0.8 無 26 0.4 0 0.0 0 0.0 0.7 無 ( 1) 環 境 基 準 の 短 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1または2の どちらかに 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 18 時 間 平 均 値 が20ppm 以 下 21 日 平 均 値 が10ppm 以 下 ( 2) 環 境 基 準 の 長 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1または2の どちらかに 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 11 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 が10ppm 以 下 21 日 平 均 値 が10ppmを 超 える 日 が2 日 以 上 連 続 しないこと ( 3) 環 境 基 準 の 達 成 評 価 : 短 期 的 評 価 と 長 期 的 評 価 を 行 い 両 方 を 満 足 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し それ 以 外 を 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 12

4) 浮 遊 粒 子 状 物 質 浮 遊 粒 子 状 物 質 は 浮 遊 粉 じんのうち 沈 降 速 度 が 小 さく 大 気 中 に 比 較 的 長 時 間 滞 留 し 呼 吸 器 に 影 響 を 及 ぼす 粒 径 10μm 以 下 のものです その 発 生 源 は 工 場 事 業 場 等 の 産 業 活 動 によるものだけでなく 自 動 車 の 運 行 に 伴 い 発 生 するもの 風 による 土 壌 粒 子 の 舞 い 上 がり 等 の 自 然 環 境 によるものもあり 複 雑 多 様 です これらの 発 生 源 のうち 工 場 事 業 場 については ばいじん 等 規 制 の 強 化 自 動 車 対 策 としては ディー ゼル 黒 煙 規 制 が 行 われています 平 成 13 年 6 月 度 に 自 動 車 から 排 出 される 窒 素 酸 化 物 及 び 粒 子 状 物 質 の 特 定 地 域 における 総 量 の 削 減 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 自 動 車 NOx PM 法 ) が 制 定 ( 改 正 )され 各 種 施 策 が 実 施 されています 平 成 26 年 度 の 年 平 均 値 は 千 里 局 0.017mg/ m 3 市 役 所 局 0.019mg/ m 3 千 成 局 0.019mg/m 3 で 前 年 度 と 比 較 すると 全 局 で 減 少 しました 環 境 基 準 は 短 期 的 評 価 及 び 長 期 的 評 価 ともに 全 局 で 達 成 しました ( : 資 料 -3 参 照 ) 測 定 結 果 項 目 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 数 年 平 均 値 1 時 間 値 が 日 平 均 値 が 0.20 mg/ m 3 0.10 mg/ m 3 を 超 えた を 超 えた 時 間 数 と 日 数 と その 割 合 その 割 合 評 価 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 日 平 均 値 が 0.10 mg/ m 3 を 超 えた 日 が2 日 以 上 連 続 した ことの 有 無 評 価 達 成 評 価 ( 3) 日 時 間 mg/ m 3 時 間 % 日 % mg/ m 3 有 無 局 名 千 里 局 361 8,684 0.017 0 0.0 0 0.0 0.044 無 市 役 所 局 361 8,660 0.019 0 0.0 0 0.0 0.045 無 千 成 局 355 8,576 0.019 0 0.0 0 0.0 0.045 無 ppm 0.045 0.040 0.035 0.030 0.025 0.020 0.015 千 里 市 役 所 千 成 0.010 0.005 0.000 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 浮 遊 粒 子 状 物 質 濃 度 の 経 年 変 化 13

項 目 局 名 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 年 度 環 境 基 準 適 合 状 況 年 平 均 値 環 境 基 準 評 価 短 期 的 評 価 ( 1) 長 期 的 評 価 ( 2) 1 時 間 値 が 日 平 均 値 が 0.20 mg/ m 3 0.10 mg/ m 3 を 超 えた を 超 えた 時 間 数 と 日 数 と その 割 合 その 割 合 mg/ m 3 時 間 % 日 % 評 価 日 平 均 値 の 2% 除 外 値 mg/m 3 日 平 均 値 が 0.10 mg/ m 3 を 超 えた 日 が2 日 以 上 連 続 した ことの 有 無 有 無 評 価 達 成 評 価 ( 3) 17 0.029 0 0.0 0 0.0 0.066 無 18 0.030 10 0.1 1 0.3 0.068 無 19 0.029 14 0.2 1 0.3 0.076 無 20 0.025 0 0.0 0 0.0 0.051 無 21 0.025 7 0.1 1 0.3 0.055 無 22 0.024 1 0.0 1 0.3 0.063 無 23 0.027 0 0.0 2 0.6 0.055 有 24 0.029 0 0.0 0 0.0 0.058 無 25 0.031 0 0.0 0 0.0 0.066 無 26 0.017 0 0.0 0 0.0 0.044 無 17 0.020 0 0.0 0 0.0 0.055 無 18 0.028 10 0.2 3 1.1 0.065 無 19 0.022 13 0.2 1 0.3 0.066 無 20 0.021 2 0.0 0 0.0 0.049 無 21 0.018 7 0.1 1 0.3 0.041 無 22 0.020 0 0.0 0 0.0 0.054 無 23 0.018 0 0.0 2 0.6 0.040 有 24 0.015 0 0.0 0 0.0 0.047 無 25 0.022 0 0.0 0 0.0 0.064 無 26 0.019 0 0.0 0 0.0 0.045 無 17 0.039 0 0.0 0 0.0 0.082 無 18 0.038 16 0.2 4 1.1 0.079 無 19 0.036 14 0.2 2 0.5 0.088 無 20 0.032 2 0.0 0 0.0 0.059 無 21 0.031 0 0.0 0 0.0 0.063 無 22 0.032 0 0.0 0 0.0 0.065 無 23 0.033 0 0.0 3 0.8 0.065 有 24 0.030 0 0.0 0 0.0 0.064 無 25 0.034 0 0.0 0 0.0 0.072 無 26 0.019 0 0.0 0 0.0 0.045 無 ( 1) 環 境 基 準 の 短 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 し 1または2のどちらかに 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 11 時 間 値 が0.20mg/ m 3 以 下 21 日 平 均 値 が0.10mg/ m 3 以 下 ( 2) 環 境 基 準 の 長 期 的 評 価 : 次 の1 及 び2の 両 方 を 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 し 1または2のどちらかを 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 11 日 平 均 値 の 年 間 2% 除 外 値 が0.10mg/ m 3 以 下 21 日 平 均 値 が0.10mg/ m 3 を 超 える 日 が2 日 以 上 連 続 しないこと ( 3) 環 境 基 準 の 達 成 評 価 : 短 期 的 評 価 と 長 期 的 評 価 を 行 い 両 方 を 満 足 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し それ 以 外 の 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 14

5) 光 化 学 オキシダント 光 化 学 オキシダントは 光 化 学 スモッグの 原 因 物 質 であり 窒 素 酸 化 物 と 炭 化 水 素 等 が 太 陽 光 線 中 の 紫 外 線 によって 光 化 学 反 応 を 起 し 二 次 的 に 生 成 されるオゾン(O 3) パーオキシアセチルナイトレート(PAN) 等 強 酸 化 性 汚 染 物 質 の 総 称 です 光 化 学 オキシダントの 濃 度 は 昼 間 (6 時 ~20 時 )の1 時 間 値 によって 評 価 されていますが 気 象 条 件 特 にその 年 の 日 照 時 間 や 気 温 に 大 きく 左 右 される 物 質 であるため 年 度 により 増 減 がみられます 平 成 26 年 度 の 昼 間 の 年 平 均 値 は 千 里 局 0.028ppm 市 役 所 局 0.031ppm 千 成 局 0.032ppm で 前 年 度 と 比 較 すると 千 里 局 で 増 加 市 役 所 で 減 少 千 成 局 で 横 ばいでした 環 境 基 準 の 適 合 状 況 を 昼 間 の1 時 間 値 で 評 価 すると 環 境 基 準 を 超 えた 時 間 数 は 千 里 局 137 時 間 市 役 所 局 291 時 間 千 成 局 287 時 間 であり 全 局 で 不 適 合 でした ( : 資 料 -3 参 照 ) 測 定 結 果 項 目 昼 間 測 定 日 数 昼 間 測 定 時 間 数 昼 間 の 年 平 均 値 昼 間 の 1 時 間 値 の 最 高 値 昼 間 の1 時 間 値 が 0.12ppm 以 上 の 日 数 と 時 間 数 環 境 基 準 評 価 昼 間 の1 時 間 値 が 0.06ppm を 超 えた 日 数 と 時 間 数 短 期 的 評 価 ( 1) 局 名 日 時 間 ppm ppm 日 時 間 日 時 間 千 里 局 365 5,398 0.028 0.116 0 0 38 137 市 役 所 局 365 5,411 0.031 0.120 1 1 69 291 千 成 局 365 5,414 0.032 0.134 1 4 70 287 ppm 0.035 0.030 0.025 0.020 0.015 千 里 市 役 所 千 成 0.010 0.005 0.000 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 光 化 学 オキシダント 昼 間 年 平 均 値 の 経 年 変 化 15

環 境 基 準 適 合 状 況 項 目 年 度 昼 間 の 年 平 均 値 環 境 基 準 評 価 昼 間 の1 時 間 値 が 0.06pppm を 超 えた 日 数 と 時 間 数 短 期 的 評 価 ( 1) 昼 間 の1 時 間 値 が 0.12ppm 以 上 の 日 数 と 時 間 数 昼 間 の 1 時 間 値 の 最 高 値 局 名 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 ppm 日 時 間 日 時 間 ppm 19 0.025 39 142 0 0 0.107 20 0.027 61 201 0 0 0.100 21 0.027 60 217 0 0 0.100 22 0.028 51 210 0 0 0.112 23 0.023 27 76 0 0 0.110 24 0.027 42 146 0 0 0.104 25 0.027 48 150 0 0 0.116 26 0.028 38 137 0 0 0.116 17 0.028 50 180 0 0 0.094 18 0.025 25 83 0 0 0.088 19 0.028 51 202 0 0 0.103 20 0.026 54 201 0 0 0.102 21 0.032 79 368 1 1 0.133 22 0.030 72 342 0 0 0.110 23 0.027 50 217 1 1 0.126 24 0.030 62 264 0 0 0.115 25 0.033 89 395 1 2 0.138 26 0.031 69 291 1 1 0.120 17 0.028 58 242 0 0 0.106 18 0.029 46 194 2 2 0.124 19 0.032 88 387 0 0 0.119 20 0.028 61 272 0 0 0.097 21 0.033 91 501 1 1 0.126 22 0.033 92 464 0 0 0.118 23 0.028 61 266 1 1 0.126 24 0.032 78 334 2 2 0.124 25 0.032 75 339 0 0 0.114 26 0.032 70 287 1 4 0.134 ( 注 ) 昼 間 とは 5 時 から20 時 までの 時 間 帯 をいう したがって 1 時 間 値 としては6 時 から 20 時 までが 得 られる ( 1) 環 境 基 準 の 評 価 : 昼 間 の 1 時 間 値 が 全 て 0.06ppm 以 下 であった 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し それ 以 外 の 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する 16

6) 微 小 粒 子 状 物 質 微 小 粒 子 状 物 質 は PM2.5 とも 呼 ばれ 粒 子 状 物 質 という 意 味 の Particulate Matter の 頭 文 字 と 粒 子 の 大 きさが 2.5μm(0.0025mm) 以 下 を 表 す 数 字 とで 表 現 されています PM2.5 は 粒 子 の 大 きさが 2.5μm 以 下 の 大 気 中 に 漂 う 物 質 の 総 称 で その 成 分 には 炭 素 成 分 や 硫 酸 塩 ナトリウム アルミニウムなどが 含 まれ 地 域 や 季 節 気 象 条 件 によってその 組 成 は さまざまです PM2.5 は 呼 吸 器 系 の 奥 深 くまで 入 りやすいこと 粒 子 表 面 にさまざまな 有 害 な 成 分 が 吸 収 吸 着 されて いること 等 から 健 康 への 影 響 が 懸 念 されるようになり 平 成 25 年 1 月 頃 から 中 国 での 大 規 模 大 気 汚 染 が 発 生 したころより 西 日 本 でも 広 域 的 に 環 境 基 準 を 大 きく 超 える 濃 度 が 観 測 されたため 注 目 されるようにな りました 主 な 発 生 源 は 工 場 等 のボイラーや 焼 却 炉 からのばい 煙 自 動 車 排 ガスとされていますが 家 庭 内 でも 喫 煙 や 調 理 などにより 発 生 することから 健 康 への 影 響 については 屋 外 環 境 だけでなく 私 たち の 生 活 の 在 り 方 も 含 めて 対 応 していくことが 必 要 であるといわれています また 環 境 省 は 環 境 基 準 とは 別 に 健 康 影 響 が 出 現 する 可 能 性 高 くなる 水 準 を 法 令 等 に 基 づかない 注 意 喚 起 のための 暫 定 的 な 指 針 となる 値 として 定 め 現 時 点 では 日 平 均 値 が 70μg/m 3 以 下 となって います 注 意 喚 起 は 環 境 省 が 平 成 22 年 度 及 び 平 成 23 年 度 の2 年 間 に 全 国 の 一 般 環 境 大 気 測 定 局 で 得 られたデ ータを 用 いて 日 平 均 値 と 当 該 日 の 午 前 5 時 6 時 7 時 の1 時 間 値 の 平 均 値 との 関 係 を 求 め 日 平 均 値 が 70μg/m 3 に 相 当 するのは 85μg/m 3 程 度 であったことから 午 前 5 時 6 時 7 時 の1 時 間 値 の 平 均 値 が 85μg/m 3 を 超 えた 場 合 は 午 前 中 の 早 い 時 期 に 都 道 府 県 が 注 意 喚 起 することとなりました その 内 容 をうけて 大 阪 府 では 府 域 を6 地 域 ( 大 阪 市 堺 市 北 摂 北 中 河 内 南 河 内 泉 州 )に 分 け PM2.5 の 濃 度 が 暫 定 指 針 値 を 超 えることが 予 測 される 場 合 には 防 災 メールやホームページを 利 用 して 注 意 喚 起 を 行 っています なお 平 成 25 年 11 月 29 日 からは 午 前 5 時 から12 時 までの8 時 間 平 均 濃 度 が 80μg/m 3 を 超 えた 場 合 にも 注 意 喚 起 を 行 うこととなりました ( 豊 中 市 は 北 摂 地 域 に 属 します ) 本 市 では 平 成 25 年 2 月 1 日 から 千 成 局 で 常 時 監 視 を 開 始 し 平 成 25 年 度 からは 成 分 分 析 を 行 ってい ます 平 成 26 年 度 は 環 境 基 準 の 条 件 の1つである 1 日 平 均 値 35μg/m 3 以 下 に 対 して 千 成 局 で1 日 平 均 値 の 値 を 上 回 った 日 は8 日 あり 日 平 均 値 の 最 大 値 は5 月 31 日 の 49.9μg/m 3 でした ( : 資 料 -4 参 照 ) 17

1 測 定 結 果 局 名 項 目 千 成 局 年 度 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 数 1 日 平 均 値 が 35μg/m 3 を 超 えた 日 数 年 平 均 値 日 時 間 日 μg/m 3 μg/m 3 短 期 基 準 ( 1) 環 境 基 準 評 価 日 平 均 値 の 98% 値 ( 4) 評 価 評 価 長 期 基 準 ( 2) 達 成 評 価 ( 3) 24 59 1,414 3 18.8 38.8 - - - 25 358 8,619 15 16.3 39.8 26 356 8,591 8 16.5 36.4 ( 1) 環 境 基 準 の 短 期 基 準 :1 日 平 均 値 のうち 年 間 98パーセンタイル 値 を 代 表 値 として 選 択 して 短 期 基 準 (1 日 平 均 値 35μg/m 3 以 下 )に 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する ( 2) 環 境 基 準 の 長 期 基 準 :1 年 平 均 値 を 長 期 基 準 (1 年 平 均 値 15μg/m 3 以 下 )と 比 較 して 適 合 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 適 合 しなかった 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 す る ( 3) 環 境 基 準 の 達 成 評 価 : 短 期 基 準 と 長 期 基 準 的 評 価 を 行 い 両 方 を 満 足 した 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し それ 以 外 を 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する ( 4) 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 :1 年 間 の 測 定 を 通 じて 得 られた1 日 平 均 値 のうち 低 い 方 から 数 えて98%( 例 えば 年 間 有 効 測 定 日 が350 日 の 場 合 には343(=350 0.98 四 捨 五 入 ) 番 目 )に 当 た る 値 g/m 3 ) 月 別 日 平 均 値 ( 平 成 26 年 度 ) 18

2 成 分 分 析 調 査 結 果 PM2.5を 削 減 するためには それがどのように 発 生 し どのように 大 気 中 に 拡 散 するかを 把 握 する 必 要 が あることから 千 成 局 において 平 成 26 年 度 は 年 4 回 ( 季 節 毎 ) 各 2 週 間 ずつ 微 小 粒 子 状 物 質 の 成 分 分 析 調 査 を 実 施 しました その 調 査 結 果 による 微 小 粒 子 状 物 質 の 成 分 構 成 は 硫 黄 酸 化 物 や 窒 素 酸 化 物 等 のガス 状 物 質 が 大 気 中 で 光 化 学 反 応 等 により 生 成 される 二 次 粒 子 であるイオン 成 分 ( 硫 酸 イオン 等 )や 有 機 炭 素 成 分 等 が 主 であり 年 度 平 均 で 全 体 質 量 の 約 半 分 を 占 めており はじめから 粒 子 として 大 気 中 に 排 出 された 元 素 状 炭 素 等 の 一 次 粒 子 の 割 合 は 低 いことが 分 かります 調 査 項 目 では 硫 酸 イオンの 占 める 割 合 が 最 も 多 く 次 いで 有 機 炭 素 が 多 くなっています 年 度 硝 酸 イオン 硫 酸 イオン アンモニウムイオン 有 機 炭 素 元 素 状 炭 素 調 査 期 間 質 量 濃 度 ( 平 成 ) (NO - 3 ) (SO 2-4 ) (NH + 4 ) (OC) (EC) 25 26 春 季 5/7-5/21 16.0 1.0 5.1 1.8 4.0 0.94 0.97 2.2 夏 季 7/24-8/6 22.7 0.29 10 3.2 3.9 1.1 1.3 2.9 秋 季 10/23-11/6 16.8 0.92 4.9 2.0 4.6 1.2 0.95 2.2 冬 季 1/22-2/5 20.5 4.3 4.3 2.7 5.1 1.5 0.99 1.6 年 平 均 19.0 1.6 6.1 2.4 4.4 1.2 1.1 2.2 春 季 5/8-5/22 15.3 0.49 4.4 1.6 3 0.87 0.51 4.4 夏 季 7/23-7/26 7/28-8/8 9.6 0.12 2.9 0.87 2.6 0.78 0.51 1.8 秋 季 10/22-11/5 11.9 0.50 2.5 0.73 3.2 1.0 0.45 3.5 冬 季 1/21-2/4 11.6 1.2 3.1 1.3 2.3 0.93 0.49 2.3 年 平 均 無 機 元 素 成 分 その 他 の 成 分 12.1 0.57 3.2 1.1 2.8 0.89 0.49 3.0 単 位 はμg/m 3 25 g/m 3 ) 20 15 10 5 その 他 の 成 分 無 機 元 素 成 分 EC OC NH4+ SO42- NO3-0 平 成 25 春 25 夏 25 秋 25 冬 26 春 26 夏 26 秋 26 冬 25 年 平 均 26 年 平 均 19

7) 非 メタン 炭 化 水 素 炭 化 水 素 類 は 有 機 溶 剤 を 使 用 する 工 場 石 油 類 のタンク 等 の 固 定 発 生 源 から 排 出 され また 自 動 車 排 出 ガスにも 含 有 されているなど 多 種 多 様 な 発 生 源 から 排 出 されています 炭 化 水 素 は 窒 素 酸 化 物 とともに 太 陽 の 紫 外 線 により 光 化 学 反 応 を 起 こして 光 化 学 オキシダントに 変 質 し 光 化 学 スモッグを 発 生 させる 原 因 物 質 とされていますが 光 化 学 スモッグ 対 策 としては 各 種 の 炭 化 水 素 の 中 から 量 的 に 多 く かつ 光 化 学 反 応 性 が 無 視 できるメタンを 除 外 して 光 化 学 反 応 性 が 高 い 炭 化 水 素 を 規 制 監 視 する 必 要 があり 昭 和 51 年 8 月 の 中 央 公 害 対 策 審 議 会 答 申 で 非 メタン 炭 化 水 素 について 環 境 基 準 ではなく 指 針 が 出 されました 平 成 26 年 度 の 市 役 所 局 における 6~9 時 における 年 平 均 値 は 0.19ppmC 6~9 時 の3 時 間 平 均 値 が 0.31ppmC を 超 えた 日 数 は34 日 (9.5%)で 前 年 度 と 比 較 すると 6~9 時 における 年 平 均 値 は 減 少 し 6~9 時 の3 時 間 平 均 値 が 0.31ppmC を 超 えた 日 数 も 減 少 しましたが 指 針 は 非 達 成 でした 長 期 的 な 経 年 変 化 をみると 減 少 傾 向 にあります 測 定 結 果 項 目 測 定 時 間 数 年 平 均 値 6~9 時 における 年 平 均 値 6~9 時 測 定 日 数 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 が 0.20ppmC を 超 えた 日 数 と その 割 合 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 が 0.31ppmC を 超 えた 日 数 と その 割 合 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 の 最 高 値 指 針 達 成 評 価 ( 1) 局 名 市 役 所 局 時 間 ppmc ppmc 日 日 % 日 % ppmc 8,535 0.17 0.19 357 136 38.1 34 9.5 0.59 ppmc 0.40 0.35 0.30 0.25 0.20 市 役 所 0.15 0.10 0.05 0.00 平 成 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 非 メタン 炭 化 水 素 6~9 時 における 年 平 均 値 の 経 年 変 化 20

指 針 適 合 状 況 項 目 年 度 年 平 均 値 6~9 時 における 年 平 均 値 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 が 0.20ppmC を 超 えた 日 数 と その 割 合 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 が 0.31ppmC を 超 えた 日 数 と その 割 合 6~9 時 の 3 時 間 平 均 値 の 最 高 値 指 針 達 成 評 価 ( 1) 局 名 市 役 所 局 ppmc ppmc 日 % 日 % ppmc 17 0.28 0.33 274 81.3 153 45.4 1.31 18 0.30 0.34 275 80.4 162 47.4 1.05 19 0.24 0.28 234 69.6 99 29.5 0.97 20 0.23 0.26 213 63.8 94 28.1 0.94 21 0.22 0.25 199 55.9 84 23.6 0.83 22 0.21 0.23 171 52.5 51 15.6 0.69 23 0.21 0.24 182 53.2 60 17.5 0.81 24 0.21 0.23 184 51.0 66 18.3 0.72 25 0.21 0.23 178 50.4 71 20.1 0.89 26 0.17 0.19 136 38.1 34 9.5 0.59 ( 1) 指 針 の 評 価 :6~9 時 3 時 間 平 均 値 が0.31ppmCを 超 えた 日 数 が0 日 の 場 合 達 成 と 評 価 して で 表 示 し 1 日 以 上 の 場 合 非 達 成 と 評 価 して で 表 示 する ( ) 単 位 のppmCとは 大 気 中 の 炭 化 水 素 類 を 表 す 単 位 で 各 種 炭 化 水 素 の 濃 度 を 炭 素 原 子 1つのメタン 分 子 に 換 算 した 値 である 例 えば ベンゼンが1ppmの 場 合 ベンゼンには 炭 素 原 子 が6 個 あるので 6ppmCとなる 21

2. 有 害 大 気 汚 染 物 質 大 気 汚 染 防 止 法 第 2 条 第 13 項 で 有 害 大 気 汚 染 物 質 とは 継 続 的 に 摂 取 される 場 合 には 人 の 健 康 を 損 なうおそれのある 物 質 で 大 気 汚 染 の 原 因 となるものと 定 義 されています 有 害 大 気 汚 染 物 質 に 該 当 する 可 能 性 がある 物 質 は248 物 質 あり(H22 中 央 環 境 審 議 会 答 申 ) このう ち 優 先 取 組 物 質 ( 当 該 物 質 の 有 毒 性 の 程 度 や 大 気 環 境 の 状 況 等 にかんがみ 健 康 リスクがある 程 度 高 いと 考 え られる 物 質 )が23 物 質 (ダイオキシン 類 を 除 くと22 物 質 ;H22 中 央 環 境 審 議 会 答 申 ) 決 められていま す なお そのうちの4 物 質 については 環 境 基 準 が 8 物 質 については 指 針 値 がそれぞれ 定 められていま す (ダイオキシン 類 については ダイオキシン 類 対 策 特 別 措 置 法 で 環 境 基 準 が 定 められています )( : 資 料 -4 参 照 ) 有 害 大 気 汚 染 物 質 については 毎 月 1 回 (24 時 間 / 回 ) 調 査 を 行 っています (なお ダイオキシン 類 については 年 4 回 (7 日 / 回 )の 調 査 を 行 っています ) 1べンゼン 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.0012mg/m 3 千 成 局 0.00092mg/m 3 で 環 境 基 準 ( 年 平 均 値 0.003 mg/m 3 以 下 )に 適 合 しました 2トリクロロエチレン 年 平 均 値 は 千 成 局 0.00055mg/m 3 で 環 境 基 準 ( 年 平 均 値 0.2mg/m 3 以 下 )に 適 合 しました 3テトラクロロエチレン 年 平 均 値 は 千 成 局 0.00022mg/m 3 で 環 境 基 準 ( 年 平 均 値 0.2mg/m 3 以 下 )に 適 合 しました 4ジクロロメタン 年 平 均 値 は 千 成 局 0.0022mg/m 3 で 環 境 基 準 ( 年 平 均 値 0.15 mg/m 3 以 下 )に 適 合 しました 51,3-ブタジエン 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.00015mg/ m 3 千 成 局 0.000091mg/ m 3 で 指 針 値 ( 年 平 均 値 0.0025 mg/m 3 以 下 )を 下 回 りました 6ホルムアルデヒド 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.0029mg/m 3 千 成 局 0.0027mg/m 3 で 参 考 値 ( 年 平 均 値 0.0008 mg/m 3 以 下 )を 上 回 りました 7アセトアルデヒド 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.0021mg/m 3 千 成 局 0.0021mg/m 3 で 参 考 値 ( 年 平 均 値 0.005 mg/ m 3 以 下 )を 下 回 りました 8ベンゾ[a]ピレン 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.00013 μg/m 3 千 成 局 0.00015 μg/m 3 で 参 考 値 ( 年 平 均 値 0.00011μg /m 3 以 下 )を 上 回 りました 9トルエン 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.0094mg/m 3 千 成 局 0.014mg/m 3 でした ( 平 成 25 年 度 より 測 定 開 始 ) 10ダイオキシン 類 年 平 均 値 は 市 役 所 局 0.011pg-TEQ/m 3 千 成 局 0.024pg-TEQ/m 3 で 環 境 基 準 ( 年 平 均 値 0.6 pg-teq/m 3 以 下 )に 適 合 しました 1ベ ン ゼ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.0029 0.0031 0.0028 0.0020 0.0017 0.0016 0.0016 0.0019 0.0021 0.0012 千 成 局 0.0021 0.0024 0.0024 0.0017 0.0014 0.0012 0.0014 0.0016 0.0018 0.00092 2ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 千 成 局 0.0022 0.0021 0.0027 0.0016 0.00044 0.00083 0.0010 0.00064 0.00054 0.00055 22

3テ ト ラ ク ロ ロ エ チ レ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 千 成 局 0.0008 0.00086 0.0011 0.00075 0.00030 0.00041 0.00039 0.00025 0.00027 0.00022 4ジ ク ロ ロ メ タ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 千 成 局 0.0043 0.0035 0.0033 0.0059 0.0021 0.0018 0.0021 0.0017 0.0019 0.0022 51,3 - ブ タ ジ エ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 16 17 18 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.00039 0.00029 0.00025 0.00025 0.00024 0.00017 0.00015 千 成 局 0.00030 0.00020 0.00017 0.00017 0.00015 0.00014 0.000091 6ホ ル ム ア ル デ ヒ ド 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 16 17 18 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.0027 0.0023 0.0024 0.0025 0.0025 0.0030 0.0029 千 成 局 0.0027 0.0022 0.0021 0.0024 0.0023 0.0027 0.0027 7ア セ ト ア ル デ ヒ ド 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 16 17 18 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.0027 0.0023 0.0019 0.0020 0.002 0.0024 0.0021 千 成 局 0.0027 0.0022 0.0020 0.0022 0.0020 1 0.0032 0.0021 8ベ ン ゾ [a] ピ レ ン 単 位 :μg/m 3 年 度 局 名 16 17 18 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.00021 0.00014 0.00011 0.00017 0.00013 0.00013 0.00013 千 成 局 0.00027 0.00018 0.00012 0.00023 0.00014 0.00014 0.00015 9ト ル エ ン 単 位 :mg/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.011 0.0094 千 成 局 0.016 0.014 10ダ イ オ キ シ ン 類 単 位 :pg-teq/m 3 年 度 局 名 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 市 役 所 局 0.028 0.031 0.038 0.030 0.025 0.015 0.014 0.015 0.013 千 成 局 0.050 0.051 0.071 0.049 0.072 0.069 0.046 0.053 0.028 0.011 (0.013~0.032) 0.024 (0.0079~0.014) 23

3. 気 象 測 定 結 果 豊 中 市 の 大 半 が 含 まれている 大 阪 平 野 は 東 に 金 剛 生 駒 山 地 北 西 ~ 北 東 に 六 甲 山 地 と 北 摂 山 地 南 は 丘 陵 地 を 経 て 和 泉 葛 城 山 地 が 走 り 西 側 に 大 阪 湾 と 淀 川 沿 いに 低 地 が 開 き 京 都 盆 地 に 続 いています このような 地 勢 条 件 を 背 景 として 移 動 性 高 気 圧 が 西 日 本 をおおう 冬 期 は 海 陸 風 が 卓 越 し 午 後 10 時 ~ 11 時 頃 には 陸 風 から 海 風 へ 転 換 し 17 時 ~18 時 頃 には 陸 風 へ 転 換 しています 豊 中 市 内 では 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 で 気 象 測 定 を 行 っています 平 成 26 年 度 の 年 平 均 的 な 風 向 は 千 里 局 では 東 の 風 市 役 所 局 では 東 北 東 の 風 千 成 局 では 北 東 の 風 の 発 生 頻 度 が 高 くなっています 温 度 測 定 結 果 経 年 変 化 単 位 : 局 名 月 年 度 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 平 均 最 高 最 低 千 里 局 市 役 所 局 千 成 局 17 16.2 19.4 25.1 27.4 28.8 26.0 19.3 12.8 4.5 4.6 6.2 8.3 16.6 37.9-2.8 18 13.4 19.6 24.2 26.8 29.8 24.4 19.9 14.0 8.2 6.7 8.1 9.6 17.1 38.2-0.6 19 14.4 19.6 23.3 25.8 29.6 26.8 19.5 12.9 8.5 5.0 4.1 10.2 16.6 37.6-2.0 20 15.0 19.6 22.8 28.8 28.4 24.7 19.4 12.8 8.1 5.4 7.3 10.1 16.9 36.8-0.9 21 16.1 20.5 24.8 27.8 28.7 25.0 19.6 14.0 8.6 5.8 8.0 9.9 17.5 36.6-1.1 22 14.0 19.5 24.9 28.7 31.3 27.4 20.5 13.4 8.9 4.1 7.7 8.3 17.4 38.1-3.2 23 14.2 20.4 25.1 28.8 29.8 25.9 20.0 15.4 7.9 5.4 5.3 9.3 17.3 36.6-3.0 24 15.8 20.2 23.9 28.5 30.3 26.8 19.7 12.6 6.6 5.0 5.7 11.1 17.2 37.6-1.1 25 14.8 20.5 25.3 29.2 30.8 25.9 21.3 12.9 7.6 5.8 6.0 10.2 17.6 39.6-0.7 26 15.6 20.7 24.9 28.5 28.0 23.3 18.8 13.4 5.8 5.2 6.0 9.7 16.7 37.1-1.4 19 - - 27.5 26.0 29.7 27.2 19.8 13.1 8.7 5.1 4.1 10.3-37.6-1.9 20 15.2 20.0 23.2 28.9 28.6 24.9 19.7 13.0 8.5 5.8 7.4 9.6 17.1 36.5-0.4 21 15.5 20.0 24.2 27.2 28.3 24.6 19.2 13.4 8.0 5.3 7.4 9.3 16.9 37.0-1.7 22 13.5 19.0 24.3 28.2 30.8 26.8 20.1 12.8 8.3 3.5 7.1 7.7 16.9 37.0-3.5 23 13.7 19.8 24.5 28.3 29.4 25.4 19.5 14.8 7.4 4.9 4.6 8.7 16.8 36.8-3.9 24 15.2 19.7 23.3 28.0 29.8 26.2 19.2 11.9 6.0 4.5 5.1 10.5 16.7 36.6-1.8 25 14.2 20.0 24.6 28.6 30.1 25.3 20.7 12.3 7.1 5.2 5.4 9.5 17.0 38.5-1.1 26 14.8 20.0 24.3 27.9 27.8 23.9 19.2 13.8 6.2 5.5 6.3 9.9 16.7 37.3-1.1 17 16.4 19.8 25.4 27.8 29.0 26.5 20.1 13.3 5.2 5.1 6.6 8.5 17.0 38.0-2.3 18 13.7 20.0 24.6 27.3 30.4 25.0 20.6 14.5 8.8 7.2 8.5 10.0 17.6 40.0-0.8 19 14.7 19.9 23.5 26.1 29.9 27.5 20.1 13.4 8.8 5.3 4.4 10.4 16.9 36.8-1.4 20 15.2 20.0 23.3 29.0 28.9 25.4 19.9 13.2 8.6 6.0 7.9 10.4 17.4 36.2-1.1 21 16.2 20.7 25.1 28.1 29.1 25.7 20.1 14.3 8.9 6.1 8.2 10.2 17.8 37.3-1.1 22 14.3 19.7 25.2 29.0 31.4 27.7 21.1 13.7 9.2 4.3 7.8 8.5 17.7 38.1-3.0 23 14.6 20.9 25.6 29.3 30.5 26.6 20.7 16.0 8.5 6.0 5.7 9.8 17.9 37.0-2.9 24 16.2 20.9 24.6 29.0 30.8 27.5 20.5 13.1 6.8 4.8 5.7 11.0 17.6 37.5-1.7 25 14.7 20.4 25.1 28.9 30.6 26.0 21.5 13.0 8.2 6.4 6.5 10.7 17.7 38.5-0.9 26 15.9 21.2 25.6 29.1 28.7 24.2 19.6 14.1 6.5 5.8 6.7 10.2 17.4 37.8-0.3 市 役 所 局 は 平 成 19 年 6 月 から 測 定 開 始 平 均 最 高 最 低 の 値 は 年 間 測 定 1 時 間 値 の 集 計 値 24

4. 光 化 学 スモッグ 春 から 秋 にかけて 日 射 の 強 い 日 には 工 場 等 からのばい 煙 や 自 動 車 排 出 ガス 等 に 含 まれる 窒 素 酸 化 物 や 炭 化 水 素 等 が 大 気 中 にたまり 太 陽 光 線 のもとで 光 化 学 反 応 を 起 こして 光 化 学 スモッグ( 光 化 学 オキシダント) が 発 生 し ときには 目 がチカチカする 喉 がいがらい 等 の 被 害 が 起 こることもあります 本 市 においても 昭 和 54 55 年 度 に 連 続 して 光 化 学 スモッグによるものと 思 われる 被 害 の 訴 えがありま した 本 市 では 昭 和 45 年 度 に 豊 中 市 光 化 学 スモッグ 緊 急 時 対 策 実 施 要 領 を 定 め 大 阪 府 から 光 化 学 スモ ッグ 予 報 注 意 報 等 の 発 令 時 には 市 内 の 学 校 保 育 所 等 の 公 共 施 設 に 通 報 するとともに 緊 急 時 対 策 工 場 事 業 場 に 対 して 窒 素 酸 化 物 排 出 量 の 削 減 を 要 請 する 等 の 対 策 を 行 っています 1) 平 成 26 年 度 発 令 状 況 平 成 26 年 度 の 予 報 発 令 回 数 及 び 被 害 の 訴 え 状 況 についてみると 豊 中 市 域 を 含 む2の 地 域 ( 大 阪 市 北 部 及 びその 周 辺 地 域 )での 発 令 回 数 は 予 報 が1 回 注 意 報 が1 回 で 被 害 の 訴 えは0 件 でした また 大 阪 府 内 全 域 での 予 報 及 び 注 意 報 の 発 令 回 数 は 予 報 が 5 回 注 意 報 が 3 回 で 被 害 の 訴 えはあり ませんでした 前 年 度 と 比 較 すると 予 報 は 8 回 減 少 し 注 意 報 は 4 回 減 少 しました 注 意 報 第 1 号 の 発 令 は 6 月 1 日 で 直 近 10 年 では4 番 目 に 早 い 発 令 でした( 最 も 早 かったのは 平 成 19 年 5 月 9 日 ) 発 令 区 分 及 び 発 令 基 準 区 分 緊 急 時 等 の 区 分 条 例 第 45 条 に 規 定 する 状 態 当 該 地 域 の 測 定 点 のうち1 点 以 上 のオキシダント 濃 度 が 0.08ppm 光 化 学 スモッグ 予 報 以 上 である 大 気 汚 染 の 状 態 になった 場 合 で かつ 気 象 条 件 からみ て 注 意 報 の 発 令 に 至 ると 認 めるとき 法 第 23 条 第 1 項 に 規 定 する 状 態 当 該 地 域 の 測 定 点 のうち1 点 以 上 のオキシダント 濃 度 が 0.12ppm 光 化 学 スモッグ 注 意 報 以 上 である 大 気 汚 染 の 状 態 になった 場 合 で かつ 気 象 条 件 からみ て 当 該 大 気 の 汚 染 の 状 態 が 継 続 すると 認 められる 場 合 条 例 第 46 条 に 規 定 する 状 態 当 該 地 域 の 測 定 点 のうち1 点 以 上 のオキシダント 濃 度 が 0.24ppm 光 化 学 スモッグ 警 報 以 上 である 大 気 汚 染 の 状 態 になった 場 合 で かつ 気 象 条 件 からみ て 当 該 大 気 の 汚 染 の 状 態 が 継 続 すると 認 められる 場 合 法 第 23 条 第 2 項 に 規 定 する 状 態 当 該 地 域 の 測 定 点 のうち1 点 以 上 のオキシダント 濃 度 が 0.40ppm 光 化 学 スモッグ 重 大 緊 急 警 報 以 上 である 大 気 汚 染 の 状 態 になった 場 合 で かつ 気 象 条 件 からみ て 当 該 大 気 の 汚 染 の 状 態 が 継 続 すると 認 められる 場 合 法 : 大 気 汚 染 防 止 法 条 例 : 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 大 阪 市 北 部 及 びその 周 辺 地 域 : 大 阪 市 西 淀 川 区 淀 川 区 及 び 東 淀 川 区 並 びに 豊 中 市 吹 田 市 及 び 摂 津 市 ( 略 称 :2の 地 域 )( 大 阪 府 オキシダント 緊 急 時 ( 光 化 学 スモッグ) 対 策 実 施 要 領 ) 2の 地 域 の 測 定 点 : 淀 中 学 校 野 中 小 学 校 豊 中 市 千 成 豊 中 市 役 所 吹 田 市 北 消 防 署 吹 田 市 川 園 ( 豊 中 市 域 の 測 定 点 は 豊 中 市 千 成 と 豊 中 市 役 所 ) 年 度 別 発 令 回 数 及 び 被 害 人 数 地 域 豊 中 市 域 大 阪 府 内 年 度 予 報 注 意 報 被 害 人 数 予 報 注 意 報 被 害 人 数 平 成 22 年 度 7 3 1 17 12 1 平 成 23 年 度 1 1 0 4 4 0 平 成 24 年 度 4 2 0 7 4 6 平 成 25 年 度 1 1 0 13 7 0 平 成 26 年 度 1 1 0 5 3 0 25

2. 大 阪 市 北 部 及 び その 周 辺 地 域 大 阪 市 : 西 淀 川 区 淀 川 区 東 淀 川 区 豊 中 市 吹 田 市 摂 津 市 5. 北 大 阪 地 域 池 田 市 高 槻 市 枚 方 市 茨 木 市 箕 面 市 島 本 町 豊 能 町 能 勢 町 1. 大 阪 市 中 心 部 の 地 域 大 阪 市 : 北 区 都 島 区 福 島 区 此 花 区 中 央 区 西 区 港 区 大 正 区 天 王 寺 区 浪 速 区 東 成 区 生 野 区 阿 倍 野 区 西 成 区 4. 堺 市 及 びその 周 辺 地 域 大 阪 市 : 住 之 江 区 住 吉 区 東 住 吉 区 平 野 区 堺 市 泉 大 津 市 松 原 市 和 泉 市 羽 曳 野 市 高 石 市 藤 井 寺 市 忠 岡 町 7. 泉 南 地 域 岸 和 田 市 貝 塚 市 泉 佐 野 市 泉 南 市 阪 南 市 熊 取 町 田 尻 町 岬 町 3. 東 大 阪 地 域 大 阪 市 : 旭 区 城 東 区 鶴 見 区 守 口 市 八 尾 市 寝 屋 川 市 大 東 市 柏 原 市 門 真 市 東 大 阪 市 四 條 畷 市 交 野 市 6. 南 河 内 地 域 富 田 林 市 河 内 長 野 市 大 阪 狭 山 市 太 子 町 河 南 町 千 早 赤 阪 村 図 3-2 光 化 学 スモッグ 予 報 等 の 発 令 地 域 の 区 分 ( 府 域 を 7 つの 地 域 に 区 分 ) 2) 光 化 学 スモッグ 対 策 固 定 発 生 源 対 策 工 場 事 業 場 ( 燃 料 使 用 量 削 減 等 による 窒 素 酸 化 物 等 の 削 減 ) 移 動 発 生 源 対 策 自 動 車 ( 利 用 の 自 粛 等 ) 監 視 体 制 大 気 汚 染 測 定 局 データのテレメータシステムによる 監 視 工 場 事 業 場 への 立 入 検 査 等 通 報 体 制 学 校 保 健 所 報 道 機 関 等 へのスモッグ 情 報 の 通 報 被 害 発 生 時 の 措 置 現 地 状 況 調 査 等 26

5.アスベスト( 石 綿 ) アスベストは 安 価 で 耐 火 性 耐 熱 性 防 音 性 など 多 様 な 機 能 を 有 していることから 昭 和 30 年 頃 から 建 築 材 料 として 様 々な 建 築 物 等 に 大 量 に 使 われてきました しかし 建 築 物 等 を 解 体 するときなどに 使 用 されて いたアスベストが 飛 散 するおそれがあり アスベストのばく 露 後 数 十 年 を 経 て 発 病 する 中 皮 腫 や 肺 がん 等 によ る 健 康 影 響 が 大 きな 社 会 問 題 となりました そのため 大 気 汚 染 防 止 法 や 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 によって 吹 付 けアスベスト 等 を 使 用 した 一 定 規 模 以 上 の 建 築 物 の 解 体 改 造 補 修 工 事 について 事 前 届 出 と 作 業 基 準 を 守 る 規 制 措 置 が 講 じられています 平 成 26 年 度 は 大 気 汚 染 防 止 法 に 基 づく 特 定 粉 じん 排 出 等 作 業 実 施 届 出 は18 件 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づく 石 綿 作 業 実 施 届 出 の1 件 及 び 石 綿 濃 度 測 定 計 画 の7 件 の 受 付 審 査 を 行 いました また 本 市 では 建 築 物 の 解 体 等 に 伴 う 石 綿 飛 散 の 未 然 防 止 のため 平 成 26 年 度 は 定 期 的 に 市 内 の188 件 の 解 体 現 場 の 立 入 り 検 査 を 行 うとともに 大 気 汚 染 防 止 法 等 で 事 前 届 出 のあった 工 事 の 内 10 件 の 石 綿 除 去 解 体 現 場 の 建 屋 内 に 立 入 り 検 査 を 実 施 し 的 確 な 措 置 などが 行 われているかを 確 認 しています さらに 本 市 では 平 成 18 年 度 から 一 般 大 気 中 の 環 境 について 市 内 3か 所 でアスベスト 濃 度 の 測 定 を 実 施 しており 平 成 26 年 度 の 調 査 結 果 は いずれも 検 出 されませんでした 一 般 大 気 中 環 境 測 定 ( 大 気 汚 染 防 止 法 の 濃 度 基 準 :10 本 /リットル) 単 位 : 測 定 値 ( 本 /リットル) 区 分 北 部 地 区 中 部 地 区 南 部 地 区 ( 測 定 地 点 ) ( 千 里 西 町 公 園 ) ( 大 門 公 園 ) ( 菰 江 公 園 ) 平 成 22 年 度 <0.057 <0.057 <0.057 平 成 23 年 度 <0.057 <0.057 <0.057 平 成 24 年 度 <0.057 <0.057 <0.057 平 成 25 年 度 <0.057 <0.057 <0.057 平 成 26 年 度 <0.057 <0.057 <0.057 * <0.057 検 出 限 界 未 満 27

6. 酸 性 雨 酸 性 雨 とは 主 として 石 油 や 石 炭 などの 化 石 燃 料 の 燃 焼 により 生 じる 硫 黄 酸 化 物 (SO X)や 窒 素 酸 化 物 (NO X)などの 大 気 汚 染 物 質 が 大 気 中 で 硫 酸 イオンや 硝 酸 イオンなどに 変 化 し これを 取 り 込 んで 生 じると 考 えられるpHの 低 い(pH5.6 以 下 ) 雨 のこととされていました しかし 広 義 にはこれらの 雨 に 加 え 霧 や 雪 なども 含 めた 湿 式 沈 着 (Wet deposition) 及 びガスやエアロ ゾルの 形 態 で 沈 着 する 乾 性 沈 着 (Dry deposition)の 両 者 をあわせて 酸 性 雨 と 呼 んでいます 本 市 では 平 成 元 年 度 より 大 気 汚 染 常 時 監 視 測 定 局 の 一 つである 野 田 局 で ろ 過 式 により1 週 間 単 位 で 調 査 を 行 っていましたが 平 成 14 年 度 からは 大 阪 府 酸 性 雨 調 査 連 絡 会 (APSN-OSAKA)の 調 査 時 期 で ある 梅 雨 期 と 秋 期 の 年 2 回 の 調 査 を 平 成 20 年 度 は 秋 期 のみ 調 査 を 行 いました 平 成 21 年 度 以 降 は 大 阪 府 酸 性 雨 調 査 連 絡 会 で 府 内 の 調 査 地 点 の 見 直 しを 行 い 府 内 全 体 のバランスを 考 えた11 地 点 で 調 査 を 行 うことになったため 豊 中 市 での 調 査 は 行 っていません 最 新 の 情 報 は 大 阪 府 環 境 白 書 独 立 行 政 法 人 大 阪 府 立 環 境 農 林 水 産 総 合 研 究 所 で 入 手 可 能 です 調 査 年 度 平 成 16 年 度 (9 週 間 ) 平 成 17 年 度 (8 週 間 ) 平 成 18 年 度 (9 週 間 ) 平 成 19 年 度 (9 週 間 ) 平 成 20 年 度 (6 週 間 ) 平 均 ph 5.06 4.97 4.83 4.63 4.52 最 大 ph 5.39 6.02 5.64 4.83 4.52 最 小 ph 4.76 4.82 4.48 4.52 4.52 7. 大 気 汚 染 の 防 止 対 策 豊 中 市 では 大 気 汚 染 防 止 法 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 及 び 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 す る 条 例 に 基 づき 工 場 事 業 場 のばい 煙 発 生 施 設 等 の 設 置 届 出 書 等 の 受 理 や 立 入 検 査 等 を 行 っています 国 においては 硫 黄 酸 化 物 窒 素 酸 化 物 対 策 として 施 設 ごとの 排 出 規 制 の 強 化 や 総 量 規 制 の 導 入 が 図 られ ばいじん 対 策 としては 排 出 規 制 の 強 化 が 図 られています ダイオキシン 類 については 平 成 12 年 1 月 からは ダイオキシン 類 対 策 特 別 措 置 法 に 基 づいて 排 出 量 規 制 が 行 われており 市 内 で 特 定 施 設 を 有 している 特 定 事 業 場 は2 件 となっています ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 ) 平 成 26 年 度 の 大 気 汚 染 防 止 法 等 の 届 出 工 場 事 業 場 数 は270 件 で 平 成 26 年 度 には 工 場 事 業 場 の 立 入 検 査 を 延 べ18 件 実 施 し 届 出 内 容 等 の 指 導 を 行 いました 28

第 4 章 水 質 汚 濁 水 質 汚 濁 とは 工 場 や 家 庭 の 排 水 などにより 河 川 などの 公 共 用 水 域 及 び 地 下 水 の 水 質 が 悪 くなることで すが 他 に 熱 や 色 による 水 の 状 態 の 悪 化 ヘドロなどによる 水 底 の 底 質 の 悪 化 なども 含 まれています 1. 公 共 用 水 域 1) 市 内 公 共 用 水 域 の 概 要 と 測 定 地 点 豊 中 市 内 を 流 れる 公 共 用 水 域 には 3 つの 河 川 と 3 つの 排 水 路 があり 猪 名 川 と 神 崎 川 に 流 入 していま す 猪 名 川 に 流 入 する 河 川 としては 千 里 川 があり 排 水 路 として 空 港 周 辺 排 水 路 があります また 神 崎 川 に 流 入 する 河 川 として 天 竺 川 高 川 があり 排 水 路 として 中 央 幹 線 豊 能 南 部 雨 水 幹 線 があり この 6 公 共 用 水 域 について 環 境 基 準 点 である 千 里 川 下 流 は 毎 月 1 回 その 他 の7 地 点 については 年 4 回 水 質 測 定 を 行 っています 環 境 基 準 点 準 基 準 点 その 他 の 採 水 地 点 図 4-1 採 水 地 点 図 29

2) 水 質 汚 濁 状 況 の 概 要 平 成 26 年 度 の 公 共 用 水 域 の 水 質 汚 濁 状 況 は 生 活 環 境 項 目 については 生 物 化 学 的 酸 素 要 求 量 (BOD) 溶 存 酸 素 量 (DO) 浮 遊 物 質 量 (SS)の3 項 目 においては 前 年 度 と 比 較 すると 概 ね 改 善 していました ( : 資 料 -6 参 照 ) 1 千 里 川 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 河 川 の 代 表 的 汚 濁 指 標 とされている 生 物 化 学 的 酸 素 要 求 量 (BOD)の 年 平 均 値 についてみると 上 流 ( 落 合 橋 )で1.3mg/l 中 流 ( 月 見 橋 )で1.1mg/l 下 流 ( 猪 名 川 合 流 直 前 )で 1.0mg/l で 前 年 度 と 比 較 して 上 流 ( 落 合 橋 )で 増 加 し 中 流 ( 月 見 橋 )で 改 善 され 下 流 ( 猪 名 川 合 流 直 前 ) で 横 ばいです 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 上 流 ( 落 合 橋 )で 砒 素 ( 年 4 回 測 定 )が5 月 (0.012 mg/l) に 環 境 基 準 (0.01 mg/l)を 超 過 しました これは 箕 面 有 料 道 路 のトンネル 湧 水 が 影 響 しています ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 ph DO (mg/l) BOD(mg/l) COD(mg/l) SS (mg/l) 大 腸 菌 群 数 (MPN/100ml) 区 分 最 大 値 最 小 値 平 均 値 環 境 基 準 超 過 m/n 適 合 率 (%) 上 流 9.8 7.5 8.7 10/16 38 中 流 9.3 8.2 8.9 -/4 - 下 流 9.6 7.6 8.6 17/30 43 上 流 14 9.6 12 0/4 100 中 流 14 12 13 -/4 - 下 流 14 7.8 11 0/12 100 上 流 2.2 0.8 1.3 1/4 75 中 流 1.5 0.8 1.1 -/4 - 下 流 1.8 0.6 1.0 0/12 100 上 流 3.8 3.0 3.4 -/4 - 中 流 4.2 2.6 3.5 -/4 - 下 流 5.6 2.5 3.5 -/12 - 上 流 2 <1 1 0/4 100 中 流 2 <1 1 -/4 - 下 流 4 <1 3 0/12 100 上 流 4.9 10 4 2.2 10 2 1.3 10 4 2/4 50 中 流 - - 下 流 1.7 10 4 2.3 10 2 6.6 10 3 7/12 42 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 (ph 以 外 は 年 度 平 均 値 ) m: 環 境 基 準 に 非 達 成 の 検 体 数 n: 総 検 体 数 項 目 ph DO (mg/l) BOD(mg/l) COD(mg/l) SS (mg/l) 年 度 大 腸 菌 群 数 (MPN/100ml) 区 分 22 23 24 25 26 上 流 7.9~10.0 7.7~9.3 7.8~9.6 7.7~10.0 7.5~9.8 中 流 8.8~9.4 8.2~9.1 8.9~9.7 8.7~9.8 8.2~9.3 下 流 6.5~9.2 7.7~9.5 7.4~9.6 7.1~9.8 7.6~9.6 上 流 11 12 12 11 12 中 流 13 13 12 13 13 下 流 11 12 11 11 11 上 流 1.7 1.4 0.9 1.1 1.3 中 流 1.9 1.9 1.3 1.3 1.1 下 流 1.2 1.2 1.0 1.0 1.0 上 流 4.4 3.1 3.4 3.7 3.4 中 流 4.0 3.8 4.5 3.9 3.5 下 流 3.5 3.4 3.8 3.8 3.5 上 流 6 2 1 2 1 中 流 2 5 3 2 1 下 流 2 2 2 1 3 上 流 1.1 10 4 6.0 10 3 3.9 10 4 1.3 10 4 1.3 10 4 中 流 - - - - 下 流 1.1 10 4 6.4 10 3 9.2 10 3 9.1 10 3 6.6 10 3 30

2 空 港 周 辺 排 水 路 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 生 活 環 境 項 目 のうち BOD の 年 平 均 値 は1.5mg/lで 前 年 度 と 比 較 すると 改 善 しています ( : 資 料 -6 参 照 ) 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 調 査 した 全 ての 項 目 で 環 境 基 準 を 達 成 しました ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 最 大 値 最 小 値 平 均 値 ph 10.4 7.2 8.7 DO (mg/l) 12 10 11 BOD (mg/l) 1.9 0.8 1.5 COD (mg/l) 4.8 3.4 4.2 SS (mg/l) 4 <1 2 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 (ph 以 外 は 年 間 平 均 値 ) 年 度 項 目 22 23 24 25 26 ph 8.1~9.0 7.6~8.3 8.3~9.2 8.0~9.1 7.2~10.4 DO (mg/l) 11 10 11 11 11 BOD (mg/l) 1.4 1.9 1.4 1.9 1.5 COD (mg/l) 4.1 3.7 4.2 4.7 4.2 SS (mg/l) 2 4 2 2 2 3 天 竺 川 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 生 活 環 境 項 目 のうち BOD の 年 平 均 値 は1.1mg/lで 前 年 度 と 比 較 すると 増 加 しています ( : 資 料 -6 参 照 ) 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 調 査 した 全 ての 項 目 で 環 境 基 準 を 達 成 しました ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 最 大 値 最 小 値 平 均 値 ph 9.8 7.4 8.6 DO (mg/l) 16 10 14 BOD (mg/l) 1.9 0.8 1.1 COD (mg/l) 5.2 3.8 4.4 SS (mg/l) 4 <1 2 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 (ph 以 外 は 年 間 平 均 値 ) 年 度 項 目 22 23 24 25 26 ph 7.7~9.2 7.7~9.0 7.9~9.5 7.8~9.6 7.4~9.8 DO (mg/l) 11 11 13 11 14 BOD (mg/l) 1.3 1.8 1.4 0.9 1.1 COD (mg/l) 5.2 4.8 5.3 4.4 4.4 SS (mg/l) 2 3 3 1 2 31

4 高 川 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 生 活 環 境 項 目 のうち BOD の 年 平 均 値 は2.3mg/lで 前 年 度 と 比 較 すると 改 善 しています ( : 資 料 -6 参 照 ) 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 調 査 した 全 ての 項 目 で 環 境 基 準 を 達 成 しました ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 最 大 値 最 小 値 平 均 値 ph 9.2 8.8 9.0 DO (mg/l) 13 7.9 10 BOD (mg/l) 5.1 1.1 2.3 COD (mg/l) 11 3.8 7.0 SS (mg/l) 10 <1 4 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 (ph 以 外 は 年 間 平 均 値 ) 年 度 項 目 22 23 24 25 26 ph 8.3~9.6 7.6~9.3 8.0~9.2 8.6~9.6 8.8~9.2 DO (mg/l) 10 11 11 11 10 BOD (mg/l) 2.8 2.9 2.4 2.9 2.3 COD (mg/l) 7.7 6.5 7.9 7.8 7.0 SS (mg/l) 1 3 3 5 4 5 中 央 幹 線 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 生 活 環 境 項 目 のうち BOD の 年 平 均 値 は1.4mg/lで 前 年 度 と 比 較 すると 改 善 しています ( : 資 料 -6 参 照 ) 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 調 査 した 全 ての 項 目 で 環 境 基 準 を 達 成 しました ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 最 大 値 最 小 値 平 均 値 ph 8.8 7.4 7.9 DO (mg/l) 8.9 5.9 7.4 BOD (mg/l) 1.7 1.1 1.4 COD (mg/l) 5.6 4.8 5.1 SS (mg/l) 2 <1 2 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 年 度 項 目 22 23 24 25 26 ph 7.7~8.7 7.7~8.0 7.8~8.8 7.7~9.1 7.4~8.8 DO (mg/l) 7.9 8.5 8.4 8.7 7.4 BOD (mg/l) 2.4 2.6 2.2 2.7 1.4 COD (mg/l) 5.6 4.9 5.6 6.0 5.1 SS (mg/l) 2 4 4 4 2 32

6 豊 能 南 部 雨 水 幹 線 平 成 26 年 度 の 測 定 結 果 は 生 活 環 境 項 目 のうち BOD の 年 平 均 値 は5.1mg/lで 前 年 度 と 比 較 すると 改 善 しています ( : 資 料 -6 参 照 ) 人 の 健 康 の 保 護 に 関 する 項 目 については 調 査 した 全 ての 項 目 で 環 境 基 準 を 達 成 しました ( : 資 料 -5 参 照 ) 生 活 環 境 項 目 の 測 定 結 果 項 目 最 大 値 最 小 値 平 均 値 ph 8.7 7.4 7.8 DO (mg/l) 9.7 6.7 8.2 BOD (mg/l) 7.2 2.7 5.1 COD (mg/l) 10 5.5 7.6 SS (mg/l) 7 <1 4 生 活 環 境 項 目 の 経 年 変 化 年 度 項 目 22 23 24 25 26 ph 7.6~8.5 7.3~8.1 7.5~7.8 7.5~7.7 7.4~8.7 DO (mg/l) 7.6 7.5 7.1 6.5 8.2 BOD (mg/l) 5.6 4.1 4.7 5.6 5.1 COD (mg/l) 7.6 6.2 7.9 7.6 7.6 SS (mg/l) 1 4 3 3 4 2. 地 下 水 1) 概 況 調 査 全 体 的 な 地 下 水 の 水 質 の 状 況 を 把 握 するために 実 施 する 水 質 調 査 です 平 成 26 年 度 は 6 井 戸 について 調 査 しました 硝 酸 性 窒 素 及 び 亜 硝 酸 性 窒 素 が6 地 点 ほう 素 が 6 地 点 ふっ 素 が1 地 点 1,4-ジオキサン が 1 地 点 で 検 出 されましたが いずれも 環 境 基 準 を 下 回 りました ( : 資 料 -10 参 照 ) 2) 継 続 監 視 調 査 汚 染 井 戸 周 辺 地 区 調 査 により 汚 染 が 確 認 された 地 域 について 継 続 的 に 監 視 を 行 うために 実 施 する 地 下 水 の 水 質 調 査 です 平 成 26 年 度 は 中 桜 塚 地 区 (2 井 戸 ) 岡 町 地 区 (1 井 戸 ) 上 新 田 地 区 (1 井 戸 ) 神 州 町 地 区 (1 井 戸 ) 豊 南 町 南 地 区 (1 井 戸 ) 名 神 口 地 区 (1 井 戸 ) 及 び 寺 内 地 区 (1 井 戸 )において 計 8 井 戸 の 調 査 を 行 いまし た 中 桜 塚 地 区 (2 井 戸 ) 岡 町 地 区 (1 井 戸 ) 上 新 田 地 区 (1 井 戸 ) 豊 南 町 南 地 区 (1 井 戸 ) 及 び 寺 内 地 区 (1 井 戸 )の 調 査 では 環 境 基 準 を 超 える 項 目 はありませんでした しかし 神 州 町 地 区 においてベンゼンが 0.045 mg/l( 基 準 :0.01 mg/l 以 下 )が 検 出 され 名 神 口 地 区 におい て 塩 化 ビニルモノマーが 0.042 mg/l( 指 針 :0.002 mg/l 以 下 ) 1,2 ジクロロエチレンが 0.70 mg/l( 基 準 :0.04 mg/l 以 下 ) トリクロロエチレンが 0.038 mg/l( 基 準 :0.01 mg/l 以 下 ) 検 出 され 環 境 基 準 を 超 過 しました 今 後 も 継 続 監 視 調 査 を 実 施 し 経 緯 を 見 守 ります 33

(mg/l) 10.0 8.0 6.0 千 里 川 ( 中 流 ) (mg/l) 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 空 港 周 辺 排 水 路 千 里 川 ( 上 流 ) (mg/l) 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 (mg/l) 10.0 8.0 6.0 高 川 (mg/l) 10.0 8.0 千 里 川 ( 下 流 ) 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 6.0 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 (mg/l) 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 天 竺 川 豊 能 南 部 雨 水 幹 線 (mg/l) 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 中 央 幹 線 (mg/l) 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 ( 年 度 ) 平 成 22 23 24 25 26 市 内 公 共 用 水 域 の BOD の 経 年 変 化 34

3.ダイオキシン 類 ダイオキシン 類 の 調 査 は ダイオキシン 類 対 策 特 別 措 置 法 により 都 道 府 県 の 事 務 となっていましたが 平 成 24 年 度 に 豊 中 市 が 中 核 市 となり 大 阪 府 から 豊 中 市 へ 権 限 移 譲 され 検 査 を 実 施 しています なお 平 成 22 年 度 と 平 成 23 年 度 は 大 阪 府 が 豊 中 市 内 の 河 川 の 水 質 及 び 底 質 地 下 水 土 壌 につい てダイオキシン 類 調 査 を 行 いませんでした 1) 公 共 用 水 域 発 生 源 及 び 排 出 水 の 汚 濁 状 況 水 域 の 利 水 状 況 等 を 考 慮 して 個 別 水 域 ごとに 効 果 的 に 汚 染 状 況 が 把 握 できるよう 原 則 として 水 域 を 代 表 する 河 川 下 流 端 に 位 置 する 環 境 基 準 点 又 は 準 基 準 点 を 選 定 し 同 一 地 点 において 継 続 的 に 監 視 します 水 質 は 年 2 回 以 上 底 質 は 年 1 回 以 上 測 定 することになっています 豊 中 市 では 千 里 川 下 流 においてダイオキシン 類 調 査 を 行 っており 平 成 26 年 度 は 水 質 底 質 とも 環 境 基 準 を 達 成 していました 水 質 ( 年 2 回 平 均 値 ) 底 質 環 境 基 準 平 成 22 年 度 実 施 せ ず 実 施 せ ず 平 成 23 年 度 実 施 せ ず 実 施 せ ず 平 成 24 年 度 0.10pg TEQ/l 0.53pg TEQ/g 平 成 25 年 度 0.086pg TEQ/l 0.20pg TEQ/g 平 成 26 年 度 0.084pg TEQ/l 0.17pg TEQ/g 水 質 :1pg TEQ/l 底 質 :150pg TEQ/g 2) 地 下 水 大 阪 府 域 をメッシュ( 約 2km)に 区 切 り 人 口 密 度 や 土 地 利 用 状 況 を 勘 案 したうえで 地 点 が 偏 在 しな いよう 調 査 区 域 を 選 定 し 毎 年 順 次 調 査 し 数 年 後 に 同 一 調 査 区 域 を 調 査 するローリング 方 式 となってお り 平 成 26 年 度 の 調 査 地 点 では 環 境 基 準 を 達 成 していました 調 査 地 点 調 査 結 果 環 境 基 準 平 成 22 年 度 実 施 せ ず 平 成 23 年 度 実 施 せ ず 平 成 24 年 度 原 田 元 町 0.049pg TEQ/l 平 成 25 年 度 蛍 池 東 町 0.014pg TEQ/l 平 成 26 年 度 庄 本 町 0.018pg TEQ/l 1pg TEQ/l 3) 土 壌 大 阪 府 域 をメッシュ( 約 2km)に 区 切 り 人 口 密 度 や 土 地 利 用 状 況 を 勘 案 したうえで 地 点 が 偏 在 しな いよう 調 査 区 域 を 選 定 し 毎 年 順 次 調 査 し 数 年 後 に 同 一 調 査 区 域 を 調 査 するローリング 方 式 となってお り 平 成 26 年 度 の 調 査 地 点 では 環 境 基 準 を 達 成 していました 調 査 地 点 調 査 結 果 環 境 基 準 平 成 22 年 度 実 施 せず 平 成 23 年 度 実 施 せず 平 成 24 年 度 庄 内 西 町 公 園 0.016 pg TEQ/g 平 成 25 年 度 刀 根 山 公 園 0.017 pg TEQ/g 平 成 26 年 度 小 曽 根 南 公 園 2.7 pg TEQ/g 1,000 pg TEQ/g 35

4. 水 質 汚 濁 の 防 止 対 策 豊 中 市 では 市 内 の 河 川 をきれいにするため 河 川 の 水 質 監 視 を 行 う 一 方 で 次 のような 水 質 汚 濁 の 防 止 対 策 を 行 っています 1) 工 場 事 業 場 排 水 の 規 制 豊 中 市 では 昭 和 49 年 5 月 に 水 質 汚 濁 防 止 法 ( 以 下 水 濁 法 という ) 及 び 大 阪 府 公 害 防 止 条 例 ( 現 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 以 下 府 条 例 という )に 基 づく 規 制 権 限 を 受 け さらに 豊 中 市 環 境 保 全 条 例 ( 現 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 する 条 例 )とあわせて 工 場 事 業 場 から 排 出 される 汚 水 が 排 水 基 準 を 満 足 するように 排 水 の 採 取 検 査 と 排 水 処 理 施 設 の 設 置 維 持 管 理 の 徹 底 等 を 指 導 しています 昭 和 53 年 6 月 には 瀬 戸 内 海 環 境 保 全 特 別 措 置 法 ( 以 下 瀬 戸 法 という )と 水 濁 法 の 一 部 が 改 正 され COD( 化 学 的 酸 素 要 求 量 )について これまでの 排 水 口 ごとの 濃 度 規 制 に 加 え 生 活 排 水 を 含 む 全 ての 汚 濁 発 生 源 からの 負 荷 量 を 一 定 量 以 下 に 抑 えることを 目 標 とした 総 量 規 制 方 式 が 導 入 されました それにより 昭 和 55 年 7 月 より 排 水 量 1 日 当 たり50m 3 以 上 の 特 定 事 業 場 に 対 し 総 量 規 制 基 準 の 遵 守 義 務 と 汚 濁 負 荷 量 の 測 定 義 務 が 課 せられています 平 成 14 年 10 月 1 日 からは 窒 素 及 び 燐 についても 同 様 に 総 量 規 制 が 始 まりました( 既 設 事 業 場 については 平 成 16 年 4 月 1 日 から 規 制 ) 平 成 23 年 6 月 には 水 濁 法 が 改 正 され 有 害 物 質 による 地 下 水 の 汚 染 を 未 然 に 防 止 するため 有 害 物 質 を 使 用 または 貯 蔵 する 施 設 の 設 置 者 に 対 し 施 設 の 構 造 等 に 関 する 基 準 の 遵 守 と 定 期 点 検 の 実 施 及 び 結 果 の 記 録 保 存 を 義 務 付 ける 新 たな 制 度 が 導 入 されました これを 受 け 届 出 対 象 施 設 が 前 述 の 基 準 を 満 足 してい るか 等 を 確 認 する 為 立 ち 入 り 調 査 を 実 施 しています ( : 平 成 27 年 3 月 末 現 在 規 制 対 象 となる 有 害 物 質 は 水 濁 法 施 行 令 第 2 条 に 規 定 されているカドミウム 等 の 全 28 項 目 です ) 平 成 24 年 4 月 には 中 核 市 移 行 に 伴 い 瀬 戸 法 に 基 づく 規 制 権 限 を 受 けました 2) 工 場 事 業 場 の 届 出 審 査 水 濁 法 瀬 戸 法 及 び 府 条 例 によって 届 出 が 必 要 な 施 設 を 特 定 ( 届 出 ) 施 設 といいます 水 濁 法 では10 1 項 目 瀬 戸 法 では120 項 目 府 条 例 では15 項 目 の 施 設 が 定 められており これらの 施 設 を 設 置 してい たり 設 置 しようとする 工 場 事 業 場 は 各 種 の 届 出 が 必 要 です 平 成 26 年 度 に これらの 届 出 書 を 審 査 受 理 した 件 数 は50 件 でした 水 濁 法 に 基 づく 特 定 工 場 事 業 場 数 は93 件 で 排 水 量 は 1 日 約 35 万 m 3 となっています( 平 成 27 年 3 月 末 現 在 ) なお 瀬 戸 法 及 び 府 条 例 に 基 づく 特 定 ( 届 出 ) 工 場 事 業 場 は0 件 です 平 成 26 年 度 には 工 場 事 業 場 の 立 入 検 査 を 延 べ 48 件 実 施 し 届 出 内 容 等 の 指 導 を 行 いました 3) 公 共 下 水 道 の 整 備 昭 和 41 年 度 から 豊 中 市 他 5 市 2 町 の 下 水 を 処 理 する 猪 名 川 流 域 下 水 道 原 田 終 末 処 理 場 が 昭 和 48 年 度 からは 豊 中 市 の 南 部 地 域 の 下 水 を 処 理 する 庄 内 下 水 処 理 場 が 稼 働 しています 下 水 道 整 備 状 況 は 平 成 26 年 度 末 99.9%( 人 口 比 )になっており 100%の 普 及 をめざしています 36

第 5 章 土 壌 汚 染 土 壌 汚 染 とは 土 壌 中 に 重 金 属 有 機 溶 剤 農 薬 等 の 物 質 が 人 の 健 康 へ 影 響 を 及 ぼす 程 度 に 含 まれてい る 状 態 をいいます 土 壌 が 有 害 物 質 により 汚 染 されると その 汚 染 された 土 壌 を 直 接 摂 取 したり 汚 染 され た 土 壌 から 有 害 物 質 が 溶 け 出 した 地 下 水 を 飲 用 すること 等 により 人 の 健 康 に 影 響 を 及 ぼすおそれがあります 近 年 工 場 跡 地 等 の 再 開 発 売 却 等 の 増 加 に 伴 い 土 壌 汚 染 が 判 明 する 事 例 が 増 えてきています こうし た 背 景 を 踏 まえ 土 壌 の 特 定 有 害 物 質 による 汚 染 の 状 況 の 把 握 に 関 する 措 置 及 びその 汚 染 による 人 の 健 康 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 措 置 を 定 めること 等 により 土 壌 汚 染 対 策 の 実 施 を 図 り もって 国 民 の 健 康 を 保 護 すること を 目 的 に 土 壌 汚 染 対 策 法 ( 以 下 法 という ) が 制 定 されました( 平 成 15 年 2 月 15 日 施 行 平 成 22 年 4 月 1 日 改 正 法 施 行 ) また この 法 制 度 を 補 完 するため 大 阪 府 では 府 の 地 域 状 況 に 応 じた 土 壌 汚 染 対 策 を 進 めるため 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 ( 以 下 条 例 という ) を 改 正 し 土 壌 汚 染 に 関 する 規 定 を 追 加 しました( 平 成 16 年 1 月 1 日 施 行 平 成 22 年 4 月 1 日 及 び 平 成 22 年 11 月 30 日 改 正 条 例 施 行 ) また 土 壌 の 汚 染 に 係 る 環 境 基 準 は 平 成 3 年 8 月 に 告 示 されています 法 は 土 壌 汚 染 の 可 能 性 の 高 い 土 地 について 一 定 の 機 会 をとらえ 土 地 所 有 者 等 に 土 壌 汚 染 状 況 調 査 を 義 務 付 けています その 結 果 土 壌 汚 染 が 判 明 した 場 合 は 区 域 指 定 し 人 の 健 康 に 係 る 被 害 が 生 ずるおそれの ある 場 合 には 必 要 な 措 置 を 講 じること 等 を 定 めています 条 例 では 法 の 規 制 を 基 本 に 調 査 対 象 物 質 にダイオキシン 類 を 加 えるとともに 土 壌 汚 染 状 況 調 査 の 機 会 や 土 地 の 利 用 履 歴 調 査 を 追 加 しています また 土 地 の 所 有 者 等 の 責 務 について 規 定 しています 平 成 26 年 度 は 法 に 基 づく 要 措 置 区 域 の 指 定 は1 件 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 の 指 定 は10 件 行 い 指 定 の 解 除 は2 件 です 平 成 26 年 度 現 在 豊 中 市 内 では 要 措 置 区 域 の 指 定 件 数 は1 件 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 の 延 べ 指 定 件 数 は 21 件 です また 平 成 26 年 度 の 法 に 基 づく 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 内 における 形 質 変 更 の 届 出 等 ( 法 12 条 関 係 )を 受 理 した 件 数 は5 件 で 汚 染 土 壌 の 搬 出 時 の 届 出 等 ( 法 16 条 関 係 )を 受 理 した 件 数 は5 件 です 法 などに 基 づく 届 出 等 の 手 続 関 係 について 事 前 に 相 談 に 来 られた 件 数 は 平 成 26 年 度 は167 件 その 他 土 地 売 買 に 関 する 情 報 関 係 の 相 談 は378 件 です 表 5-1 要 措 置 区 域 等 の 件 数 指 定 件 数 解 除 件 数 指 定 件 数 の 集 計 要 措 置 区 域 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 要 措 置 区 域 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 要 措 置 区 域 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 平 成 22 年 度 0 2 0 1(1) 0 1 平 成 23 年 度 0 0 0 0 0 0 平 成 24 年 度 0 5 0 2 0 3 平 成 25 年 度 0 9 0 2(2) 0 7 平 成 26 年 度 1 10 0 0(1) 1 10 合 計 1 26 0 5(4) 1 21 ( ) 内 は 一 部 解 除 件 数 数 値 は 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 37

表 5-2 平 成 26 年 度 の 要 措 置 区 域 等 の 指 定 一 覧 整 理 番 号 指 定 年 月 日 指 定 番 号 整 -26-1 平 成 26 年 5 月 19 日 要 -1 号 整 -26-2 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -17 号 整 -26-3 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -18 号 整 -26-4 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -19 号 整 -26-5 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -20 号 整 -26-6 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -21 号 整 -26-7 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -22 号 整 -26-8 平 成 26 年 5 月 19 日 形 -23 号 整 -26-9 平 成 26 年 6 月 6 日 形 -24 号 整 -26-10 平 成 26 年 7 月 10 日 形 -25 号 整 -26-11 平 成 26 年 11 月 14 日 形 -26 号 形 質 変 更 時 要 届 出 区 域 の 所 在 地 ( 地 番 表 示 ) 豊 中 市 本 町 1 丁 目 94 番 及 び94 番 2の 各 一 部 豊 中 市 勝 部 3 丁 目 286 番 6の 一 部 豊 中 市 勝 部 1 丁 目 80 番 1の 一 部 豊 中 市 原 田 中 1 丁 目 23 番 1の 一 部 豊 中 市 原 田 南 1 丁 目 55 番 の 一 部 豊 中 市 利 倉 2 丁 目 916 番 1 豊 中 市 服 部 寿 町 4 丁 目 310 番 1の 一 部 豊 中 市 穂 積 2 丁 目 371 番 1の 一 部 豊 中 市 服 部 寿 町 5 丁 目 133 番 の 一 部 豊 中 市 庄 内 西 町 1 丁 目 7 番 3の 一 部 豊 中 市 向 丘 2 丁 目 452 番 6 452 番 10 798 番 1 798 番 9 及 び798 番 10 面 積 (m2) 241.78 指 定 に 係 る 特 定 有 害 物 質 の 種 類 シス-1,2-シ クロロエチレン テトラクロロエチレン トリクロロエチレン 109.5 鉛 及 びその 化 合 物 155.1 ふっ 素 及 びその 化 合 物 94.0 鉛 及 びその 化 合 物 308.3 鉛 及 びその 化 合 物 107.2 鉛 及 びその 化 合 物 87.9 ふっ 素 及 びその 化 合 物 93.1 鉛 及 びその 化 合 物 292.16 鉛 及 びその 化 合 物 ふっ 素 及 びその 化 合 物 100.0 鉛 及 びその 化 合 物 179.88 シス-1,2-シ クロロエチレン テトラクロロエチレン ふっ 素 及 びその 化 合 物 形 -24 号 については 平 成 26 年 12 月 26 日 に 指 定 一 部 解 除 済 み 面 積 等 は 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 最 新 の 状 況 は 市 ホームページ 等 でご 確 認 ください 法 施 行 の 基 本 的 な 考 え 方 は 以 下 の 通 知 やガイドラインに 基 づきます 平 成 22 年 3 月 5 日 付 環 水 大 土 発 第 100305002 号 ( 改 正 平 成 23 年 7 月 8 日 付 環 水 大 土 発 第 110706001 号 ) 土 壌 汚 染 対 策 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 改 正 後 の 土 壌 汚 染 対 策 法 の 施 行 について 土 壌 汚 染 対 策 法 に 基 づく 調 査 及 び 措 置 に 関 するガイドライン 改 訂 第 2 版 ( 平 成 24 年 8 月 環 境 省 ) 汚 染 土 壌 の 運 搬 に 関 するガイドライン 改 訂 第 2 版 ( 平 成 24 年 5 月 環 境 省 ) 汚 染 土 壌 の 処 理 業 に 関 するガイドライン 改 訂 第 2 版 ( 平 成 24 年 5 月 環 境 省 ) 条 例 については 以 下 の 手 引 きとパンフレットをご 確 認 ください 土 壌 汚 染 対 策 法 及 び 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づく 土 壌 汚 染 に 係 る 調 査 対 策 の 手 引 き( 平 成 24 年 3 月 ) 大 阪 府 の 土 壌 汚 染 対 策 制 度 ~ 土 壌 汚 染 対 策 法 と 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 ~( 平 成 26 年 10 月 ) 38

管 理 有 害 物 質 及 び 基 準 値 ( 平 成 26 年 8 月 1 日 改 正 ) 分 類 項 目 含 有 量 基 準 ( 指 定 基 準 ) (mg/kg) 溶 出 量 基 準 ( 指 定 基 準 ) (mg/l) 第 二 溶 出 量 基 準 (mg/l) 四 塩 化 炭 素 0.002 以 下 0.02 以 下 1,2-ジクロロエタン 0.004 以 下 0.04 以 下 特 ( 第 1 種 特 定 有 害 物 質 ) 揮 発 性 有 機 化 合 物 1,1-ジクロロエチレン ( 塩 化 ビニリデン) 0.1 以 下 1 以 下 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 以 下 0.4 以 下 1,3-ジクロロプロペン (D-D) 0.002 以 下 0.02 以 下 ジクロロメタン ( 塩 化 メチレン) 0.02 以 下 0.2 以 下 テトラクロロエチレン (パークロロエチレン) 0.01 以 下 0.1 以 下 1,1,1-トリクロロエタン 1 以 下 3 以 下 1,1,2-トリクロロエタン 0.006 以 下 0.06 以 下 管 定 トリクロロエチレン 0.03 以 下 0.3 以 下 理 有 害 物 質 ( 府 条 例 ) 有 害 物 質 ( 土 壌 汚 染 対 策 法 ) ( 第 2 種 特 定 有 害 物 質 ) 重 金 属 等 ベンゼン 0.01 以 下 0.1 以 下 カドミウム 及 びその 化 合 物 カドミウム 150 以 下 カドミウム 0.01 以 下 カドミウム 0.3 以 下 六 価 クロム 化 合 物 六 価 クロム 250 以 下 六 価 クロム 0.05 以 下 六 価 クロム 1.5 以 下 シアン 化 合 物 遊 離 シアン 50 以 下 シアンが 検 出 されないこと シアン 1 以 下 水 銀 及 びその 化 合 物 水 銀 0.0005 以 下 水 銀 0.005 以 下 水 銀 15 以 下 うちアルキル 水 銀 検 出 されないこと 検 出 されないこと セレン 及 びその 化 合 物 セレン 150 以 下 セレン 0.01 以 下 セレン 0.3 以 下 鉛 及 びその 化 合 物 鉛 150 以 下 鉛 0.01 以 下 鉛 0.3 以 下 砒 素 及 びその 化 合 物 砒 素 150 以 下 砒 素 0.01 以 下 砒 素 0.3 以 下 ふっ 素 及 びその 化 合 物 ふっ 素 4000 以 下 ふっ 素 0.8 以 下 ふっ 素 24 以 下 ほう 素 及 びその 化 合 物 ほう 素 4000 以 下 ほう 素 1 以 下 ほう 素 30 以 下 ( 第 3 種 特 定 有 害 物 質 ) 農 薬 等 シマジン(CAT) 0.003 以 下 0.03 以 下 チオベンカルブ (ベンチオカーブ) 0.02 以 下 0.2 以 下 チウラム 0.006 以 下 0.06 以 下 PCB (ポリ 塩 化 ビフェニル) 検 出 されないこと 0.003 以 下 有 機 りん 化 合 物 (パラチオン メチルパラチオ ン メチルジメトン 及 び EPN に 限 る ) 検 出 されないこと 1 以 下 ダイオキシン 類 1000pg-TEQ/g 以 下 ( 注 ) mg/kg( 土 壌 1 キログラムにつきミリグラム) mg/l( 検 液 1 リットルにつきミリグラム) pg-teq/g( 土 壌 1g につきピコグラム 2,3,7,8- 四 塩 化 ジベンゾ-パラージオキシン 毒 性 換 算 値 ) 39

第 6 章 騒 音 振 動 騒 音 は 工 場 事 業 場 をはじめ 建 設 作 業 各 種 交 通 機 関 カラオケなど 発 生 源 が 多 種 多 様 で 私 たちの 日 常 生 活 に 最 も 身 近 な 公 害 といえます 騒 音 の 場 合 航 空 機 等 の 特 別 の 場 合 を 除 いて 影 響 範 囲 は 狭 く 音 源 から 数 百 メートルを 超 えることはまれ です また 騒 音 は 発 生 してから 短 時 間 で 消 えていくという 一 過 性 の 性 質 があり 蓄 積 されるということもあり ません しかし 騒 音 が 好 ましくない 音 とか 無 い 方 がよい 音 といわれるように 心 理 的 な 評 価 を 含 んだ 言 葉 で 表 現 されたり 騒 音 に 対 するなれや 個 人 個 人 の 好 悪 感 に 差 異 があるところに 騒 音 の 特 徴 があり 騒 音 問 題 の 難 しさがあります 騒 音 公 害 は 発 生 源 の 種 類 等 から 1 工 場 事 業 場 騒 音 2 建 設 作 業 騒 音 3 自 動 車 騒 音 4 鉄 道 騒 音 5 航 空 機 騒 音 6その 他 ( 生 活 騒 音 低 周 波 音 等 )に 分 類 されています 120 110 自 動 車 の 警 笛 ( 前 方 2m) 100 90 騒 々しい 工 場 の 中 80 地 下 鉄 の 車 内 電 話 のベル 70 60 50 市 内 の 深 夜 図 書 館 40 静 かな 住 宅 地 の 夜 30 音 の 大 き さ デ シ ベ ル 120 飛 行 機 のエンジンの 直 近 110 100 電 車 が 通 るときのガードの 下 90 80 70 騒 々しい 事 務 所 の 中 60 普 通 の 会 話 50 40 30 振 動 も 騒 音 と 多 くの 点 で 類 似 し 発 生 源 の 種 類 などから 1 工 場 事 業 場 振 動 2 建 設 作 業 振 動 3 道 路 交 通 振 動 4 鉄 道 振 動 に 分 類 されます しかし 騒 音 に 比 べ 一 般 に 影 響 範 囲 は 狭 いですが 壁 タイル 等 のひび 割 れ 戸 障 子 の 建 付 の 狂 いなど 物 的 被 害 を 伴 うことがあります 40

振 動 の 目 安 振 動 レベル(デシベル) 人 間 の 感 覚 55 以 下 人 は 揺 れを 感 じない 55~ 65 屋 内 にいる 人 の 一 部 が わずかな 揺 れを 感 じる 65~ 75 屋 内 にいる 人 の 多 くが 揺 れを 感 じる 75~ 85 屋 内 にいる 人 のほとんどが 揺 れを 感 じる 85~ 95 かなりの 恐 怖 感 があり 一 部 の 人 は 身 の 安 全 を 図 ろうとする 95~ 105 非 常 な 恐 怖 を 感 じる 多 くの 人 が 行 動 に 支 障 を 感 じる 105~ 110 立 っていることができず はわないと 動 くことができない 110 以 上 揺 れにほんろうされ 自 分 の 意 志 で 行 動 できない 資 料 : 気 象 庁 環 境 省 1. 環 境 騒 音 市 内 の 環 境 騒 音 の 実 態 をみると 平 成 24 年 度 の 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 ( 一 般 地 域 )の A 地 域 は 昼 間 43~52デシベル 夜 間 33~41デシベル B 地 域 は 昼 間 46~52デシベル 夜 間 37~41デシ ベル C 地 域 は 昼 間 47~50デシベル 夜 間 37~41デシベルとなっており 環 境 基 準 には 全 地 域 で 昼 間 夜 間 とも100% 適 合 していました なお 平 成 26 年 度 は 調 査 していません ( : 資 料 -12 参 照 ) 平 成 24 年 度 道 路 に 面 する 地 域 以 外 の 地 域 ( 一 般 地 域 ) 調 査 結 果 地 域 の 類 型 A B C 地 域 の 区 分 時 間 の 区 分 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 昼 間 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 43~52デシベル ( 基 準 :55 デシベル) 46~52デシベル ( 基 準 :55 デシベル) 47~50デシベル ( 基 準 :60 デシベル) [Aの 調 査 地 点 :6か 所 Bの 調 査 地 点 :3か 所 Cの 調 査 地 点 :9か 所 ] 夜 間 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 まで 33~41デシベル ( 基 準 :45 デシベル) 37~41デシベル ( 基 準 :45 デシベル) 37~41デシベル ( 基 準 :50 デシベル) また 平 成 26 年 度 の 道 路 に 面 する 地 域 の 環 境 基 準 達 成 率 ( 面 的 評 価 )は 豊 中 市 全 体 で92.4% でした 平 成 26 年 度 道 路 に 面 する 地 域 ( 面 的 評 価 ) 調 査 結 果 戸 数 評 価 住 居 等 ( 全 体 ) 33,283 ( 戸 ) 昼 夜 とも 基 準 値 以 下 30,738 ( 戸 ) 昼 のみ 基 準 値 以 下 1,195 ( 戸 ) 夜 のみ 基 準 値 以 下 0 ( 戸 ) 昼 夜 とも 基 準 値 超 過 1,350 ( 戸 ) 割 合 100% 92.4% 3.6% 0.0% 4.1% 評 価 区 間 延 長 (km) 評 価 区 間 数 ( 区 間 ) 51.1 91 道 路 に 面 する 地 域 ( 面 的 評 価 )の 過 去 の 調 査 結 果 評 価 住 居 等 ( 全 体 ) 昼 夜 とも 基 準 値 以 下 昼 のみ 基 準 値 以 下 夜 のみ 基 準 値 以 下 昼 夜 とも 基 準 値 超 過 評 価 区 間 延 長 (km) 評 価 区 間 数 ( 区 間 ) 25 年 度 100% 93.6% 2.6% 0.1% 3.7% 51.1 91 24 年 度 100% 90.3% 3.0% 0.5% 6.2% 52.5 95 23 年 度 100% 87.8% 3.4% 0.0% 8.8% 52.5 95 22 年 度 100% 91.9% 3.2% 0.1% 4.8% 52.4 91 41

平 成 26 年 度 道 路 に 面 する 地 域 ( 点 的 評 価 ) 調 査 結 果 測 定 地 点 時 間 の 区 分 測 定 結 果 環 境 基 準 用 途 地 域 1 2 3 4 5 6 服 部 本 町 4 丁 目 1 番 昼 間 67デシベル 70 デシベル 国 道 176 号 (4 車 線 ) 夜 間 63デシベル 65 デシベル 新 千 里 南 町 2 丁 目 1 番 昼 間 68デシベル 70 デシベル 国 道 423 号 ( 本 線 :4 車 線 側 道 :4 車 線 ) 夜 間 65デシベル 65 デシベル 桜 の 町 2 丁 目 9 番 昼 間 73デシベル 70 デシベル 府 道 大 阪 中 央 環 状 線 (6 車 線 ) 中 国 自 動 車 道 (4 車 線 ) 夜 間 71デシベル 65 デシベル 原 田 元 町 3 丁 目 13 番 昼 間 71デシベル 70 デシベル 府 道 大 阪 池 田 線 (6 車 線 ) 阪 神 高 速 大 阪 池 田 線 (4 車 線 ) 夜 間 66デシベル 65 デシベル 服 部 寿 町 4 丁 目 9 番 昼 間 71デシベル 70 デシベル 府 道 西 宮 豊 中 線 (4 車 線 ) 夜 間 68デシベル 65 デシベル 小 曽 根 1 丁 目 25 番 昼 間 63デシベル 70 デシベル 名 神 高 速 道 路 夜 間 57デシベル 65 デシベル 近 隣 商 業 地 域 第 1 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 準 工 業 地 域 準 住 居 地 域 備 考 時 間 の 区 分 : 昼 間 ( 午 前 6 時 ~ 午 後 10 時 ) 夜 間 ( 午 後 10 時 ~ 翌 日 の 午 前 6 時 ) 2. 騒 音 振 動 の 防 止 対 策 国 において 工 場 及 び 事 業 場 における 事 業 活 動 並 びに 建 設 工 事 に 伴 って 発 生 する 騒 音 振 動 について 規 制 するために 昭 和 43 年 6 月 に 騒 音 規 制 法 昭 和 51 年 6 月 に 振 動 規 制 法 が 制 定 されています 大 阪 府 においては 昭 和 25 年 に 大 阪 府 事 業 場 公 害 防 止 条 例 が 制 定 されたのを 初 め 昭 和 44 年 に 大 阪 府 公 害 防 止 条 例 平 成 6 年 3 月 には 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 改 正 され 工 場 事 業 場 に 関 する 規 制 建 設 作 業 に 関 する 規 制 拡 声 機 の 使 用 の 制 限 深 夜 における 音 響 機 器 の 使 用 の 制 限 深 夜 における 営 業 等 の 制 限 などが 定 められています 豊 中 市 では 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 及 び 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づき 工 場 事 業 場 や 建 設 作 業 等 に 対 する 規 制 を 行 っていますが さらにきめ 細 かい 規 制 を 行 うため 昭 和 48 年 10 月 に 豊 中 市 環 境 保 全 条 例 を 制 定 平 成 17 年 3 月 にはこれを 全 面 改 正 し 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 する 条 例 とし て 引 き 続 き 工 場 事 業 場 設 置 に 対 する 許 可 制 を 採 用 するなどの 強 化 を 図 っています なお 規 制 基 準 を 遵 守 しないことにより 周 辺 の 生 活 環 境 が 損 なわれると 認 められる 場 合 は 計 画 変 更 や 改 善 措 置 を 講 じるように 指 導 し 騒 音 振 動 の 防 止 に 努 めています 平 成 26 年 度 の 騒 音 規 制 法 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づく 特 定 ( 届 出 ) 工 場 事 業 場 数 は532 件 で 振 動 規 制 法 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 基 づく 特 定 ( 届 出 ) 工 場 事 業 場 数 は 152 件 となっています なお 大 阪 府 は 街 頭 宣 伝 車 両 に 搭 載 された 拡 声 機 等 による 暴 力 的 な 騒 音 について は 平 成 5 年 4 月 から 拡 声 機 による 暴 騒 音 の 規 制 に 関 する 条 例 が 施 行 され 警 察 で 規 制 を 行 っています 42

騒 音 の 規 制 基 準 区 域 の 区 分 時 間 の 区 分 第 1 種 区 域 ( 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 ) 第 2 種 区 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 第 3 種 区 域 ( 近 隣 商 業 商 業 準 工 業 地 域 ) 第 4 種 区 域 ( 工 業 地 域 ) 既 設 の 学 校 保 育 所 等 の 敷 地 の 周 囲 50 メートルの 区 域 及 び 第 2 種 区 域 の 境 界 線 か ら 15 メートル 以 内 の 区 域 朝 午 前 6 時 から 午 前 8 時 まで 昼 間 午 前 8 時 から 午 後 6 時 まで 夕 午 後 6 時 から 午 後 9 時 まで 夜 間 午 後 9 時 から 午 前 6 時 まで 45 デシベル 50 デシベル 45 デシベル 40 デシベル 50 デシベル 55 デシベル 50 デシベル 45 デシベル 60 デシベル 65 デシベル 60 デシベル 55 デシベル 60 デシベル 65 デシベル 60 デシベル 55 デシベル そ の 他 の 区 域 65 デシベル 70 デシベル 65 デシベル 60 デシベル 振 動 の 規 制 基 準 区 域 の 区 分 時 間 の 区 分 第 1 種 区 域 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 第 2 種 区 域 ( Ⅰ ) ( 近 隣 商 業 商 業 準 工 業 地 域 ) 第 2 種 工 区 業 域 地 域 Ⅱ ( ) ( ) 既 設 の 学 校 保 育 所 等 の 敷 地 の 周 囲 50 及 び 第 1 メ ー ト ル の 区 域 種 区 域 の 境 界 線 か ら 15 メートル 以 内 の 区 域 昼 間 午 前 6 時 から 午 後 9 時 まで 夜 間 午 後 9 時 から 午 前 6 時 まで 60 デシベル 55 デシベル 65 デシベル 60 デシベル 65 デシベル 60 デシベル そ の 他 の 区 域 70 デシベル 65 デシベル 43

騒 音 に 係 る 特 定 建 設 作 業 作 業 番 号 項 目 1 特 定 建 設 作 業 の 種 類 くい 打 機 (もんけんを 除 く ) くい 抜 機 又 はくい 打 くい 抜 機 ( 圧 入 式 くい 打 くい 抜 機 を 除 く )を 使 用 する 作 業 (くい 打 ち 機 をアースオーガと 併 用 する 作 業 を 除 く ) 44 騒 音 規 制 法 府 条 例 市 条 例 2 びょう 打 機 を 使 用 する 作 業 (インパクトレンチを 除 く ) 3 さく 岩 機 を 使 用 する 作 業 (*1) 4 5 6 7 8 9 空 気 圧 縮 機 ( 電 動 機 以 外 の 原 動 機 を 用 いるものであって その 原 動 機 の 定 格 出 力 が 15kW 以 上 のものに 限 る )を 使 用 する 作 業 (さく 岩 機 の 動 力 と して 使 用 する 作 業 を 除 く ) コンクリートプラント( 混 練 機 の 混 練 容 量 が 0.45m 3 以 上 のものに 限 る ) 又 はアスファルトプラント( 混 練 機 の 混 練 重 量 が 200kg 以 上 のものに 限 る )を 設 けて 行 う 作 業 (モルタルを 製 造 するためにコンクリートプラン トを 設 けて 行 う 作 業 を 除 く ) バックホウ( 原 動 機 の 定 格 出 力 が 80kW 以 上 のものに 限 る )を 使 用 する 作 業 (*2) トラクターショベル( 原 動 機 の 定 格 出 力 が 70kW 以 上 のものに 限 る )を 使 用 する 作 業 (*2) ブルドーザー( 原 動 機 の 定 格 出 力 が 40kW 以 上 のもの)を 使 用 する 作 業 (*2) 6 7 又 は 8 に 規 定 する 作 業 以 外 のショベル 系 掘 削 機 械 ( 原 動 機 の 定 格 出 力 が 20kWを 超 えるものに 限 る ) トラクターショベル 又 はブルドーザ ーを 使 用 する 作 業 10 コンクリートカッターを 使 用 する 作 業 (*1) 11 鋼 球 を 使 用 して 建 築 物 その 他 の 工 作 物 を 破 壊 する 作 業 12 アースオーガと 併 せて くい 打 ち 機 を 使 用 する 作 業 13 インパクトレンチを 使 用 する 作 業 14 コンクリートポンプ 車 を 使 用 するコンクリート 打 設 作 業 15 火 薬 を 使 用 する 破 壊 作 業 16 バイブレーションローラー 及 びランマを 使 用 する 作 業 17 電 動 工 具 を 使 用 するはつり 作 業 又 はコンクリート 仕 上 げ 作 業 18 動 力 源 として 発 電 機 (10kW 以 上 のものに 限 る )を 使 用 する 作 業 備 考 開 始 した 日 に 作 業 が 終 わるものは 除 く 府 条 例 の 届 出 対 象 のうち 印 は 法 に 基 づく 指 定 地 域 以 外 で 府 知 事 の 指 定 する 地 域 での 作 業 が 対 象 となる (*1) 作 業 地 点 が 連 続 的 に 移 動 する 作 業 にあたっては 1 日 における 当 該 作 業 に 係 る 2 地 点 間 の 最 大 距 離 が 50mを 超 え ない 作 業 に 限 る (*2) 国 土 交 通 省 が 低 騒 音 型 建 設 機 械 として 指 定 したものを 除 く 特 定 建 設 作 業 騒 音 の 規 制 基 準 敷 地 境 界 上 の 基 準 値 85デシベル 作 業 可 能 時 刻 1 日 あたりの 最 大 作 業 時 間 第 1 号 区 域 第 2 号 区 域 第 1 号 区 域 第 2 号 区 域 午 前 7 時 から 午 後 7 時 午 前 6 時 から 午 後 10 時 最 大 作 業 期 間 10 時 間 14 時 間 連 続 6 日 間 作 業 日 日 曜 その 他 の 休 日 を 除 く 日 備 考 第 1 号 区 域 第 1,2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1,2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1,2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 及 び 用 途 地 域 の 指 定 のない 地 域 のうち 第 2 号 区 域 に 該 当 する 地 域 以 外 の 地 域 並 びに 工 業 地 域 及 び 大 阪 国 際 空 港 の 敷 地 のうち 学 校 保 育 所 病 院 入 院 施 設 を 有 する 診 療 所 図 書 館 特 別 養 護 老 人 ホーム 及 び 幼 保 連 携 型 認 定 こども 園 の 敷 地 の 周 囲 80m の 区 域 内 の 地 域 第 2 号 区 域 工 業 地 域 のうち 第 1 号 区 域 以 外 の 地 域 の 他 府 条 例 では 工 業 専 用 地 域 の 一 部 大 阪 国 際 空 港 の 敷 地 の 一 部 及 び 水 域 の 一 部 も 該 当

振 動 に 係 る 特 定 建 設 作 業 作 業 番 号 項 目 1 特 定 建 設 作 業 の 種 類 くい 打 機 (もんけん 及 び 圧 入 式 くい 打 機 を 除 く ) くい 抜 機 ( 油 圧 式 くい 抜 機 を 除 く ) 又 はくい 打 くい 抜 機 ( 圧 入 式 くい 打 くい 抜 機 を 除 く )を 使 用 する 作 業 振 動 規 制 法 府 条 例 市 条 例 2 鋼 球 を 使 用 して 建 築 物 その 他 の 工 作 物 を 破 壊 する 作 業 3 舗 装 版 破 砕 機 を 使 用 する 作 業 (*1) 4 さく 岩 機 ( 手 持 式 のものを 除 く )を 使 用 する 作 業 (*1) 5 ブルドーザー トラクターショベル 又 はショベル 系 掘 削 機 械 ( 原 動 機 の 定 格 出 力 が 20kWを 超 えるものに 限 る )を 使 用 する 作 業 6 アースオーガと 併 せて くい 打 ち 機 を 使 用 する 作 業 7 インパクトレンチを 使 用 する 作 業 8 コンクリートポンプ 車 を 使 用 するコンクリート 打 設 作 業 9 火 薬 を 使 用 する 破 壊 作 業 10 バイブレーションローラー 及 びランマを 使 用 する 作 業 11 電 動 工 具 を 使 用 するはつり 作 業 及 びコンクリート 仕 上 げ 作 業 12 動 力 源 として 発 電 機 (10kW 以 上 のものに 限 る )を 使 用 する 作 業 備 考 開 始 した 日 に 作 業 が 終 わるものは 除 く 府 条 例 の 届 出 対 象 のうち 印 は 法 に 基 づく 指 定 地 域 以 外 で 府 知 事 の 指 定 する 地 域 での 作 業 が 対 象 となる (*1) 作 業 地 点 が 連 続 的 に 移 動 する 作 業 にあたっては 1 日 における 当 該 作 業 に 係 る 2 地 点 間 の 最 大 距 離 が 50mを 超 え ない 作 業 に 限 る 特 定 建 設 作 業 振 動 の 規 制 基 準 敷 地 境 界 上 の 作 業 可 能 時 刻 1 日 あたりの 最 大 作 業 時 間 最 大 作 業 期 間 作 業 日 基 準 値 第 1 号 区 域 第 2 号 区 域 第 1 号 区 域 第 2 号 区 域 午 前 7 時 から 午 前 6 時 から 日 曜 その 他 の 75デシベル 10 時 間 14 時 間 連 続 6 日 間 午 後 7 時 午 後 10 時 休 日 を 除 く 日 備 考 第 1 号 区 域 第 1,2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1,2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1,2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 及 び 用 途 地 域 の 指 定 のない 地 域 のうち 第 2 号 区 域 に 該 当 する 地 域 以 外 の 地 域 並 びに 工 業 地 域 及 び 大 阪 国 際 空 港 の 敷 地 のうち 学 校 保 育 所 病 院 入 院 施 設 を 有 する 診 療 所 図 書 館 特 別 養 護 老 人 ホーム 及 び 幼 保 連 携 型 認 定 こども 園 の 敷 地 の 周 囲 80m の 区 域 内 の 地 域 第 2 号 区 域 工 業 地 域 のうち 第 1 号 区 域 以 外 の 地 域 の 他 府 条 例 では 工 業 専 用 地 域 の 一 部 大 阪 国 際 空 港 の 敷 地 の 一 部 及 び 水 域 の 一 部 も 該 当 45

3. 航 空 機 騒 音 1) 航 空 機 騒 音 の 状 況 航 空 機 騒 音 の 常 時 監 視 については 豊 中 市 が 独 自 で3 地 点 大 阪 府 が2 地 点 及 び 新 関 西 国 際 空 港 株 式 会 社 ( 平 成 24 年 3 月 までは 国 )が3 地 点 で 測 定 を 実 施 しています 昭 和 48 年 12 月 27 日 公 害 対 策 基 本 法 ( 現 在 の 環 境 基 本 法 )に 基 づき 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 が 定 められ 基 準 値 としてWECPNL 値 ( 生 活 環 境 を 保 全 し 人 の 健 康 を 保 護 に 資 する 上 で 維 持 することが 望 ましい 値 )を 定 めていましたが 平 成 25 年 4 月 1 日 から 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 値 は Lden 値 に 改 正 されています ( 資 料 -13 参 照 ) また ここ 数 年 の 測 定 結 果 については 全 ての 測 定 点 で 横 ばい 状 態 が 続 いています なお 測 定 開 始 以 来 ( 国 は 昭 和 48 年 大 阪 府 は 昭 和 55 年 豊 中 市 は 平 成 3 年 から) 全 ての 測 定 点 で 環 境 基 準 を 達 成 できていません ( 資 料 -13 参 照 ) 2) 経 年 変 化 ( 豊 中 市 大 阪 府 新 関 西 国 際 空 港 株 式 会 社 ) 地 点 名 ( 調 査 機 関 ) 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 ローズ 文 化 ホール ( 市 ) 81.9 81.1 80.2 80.1 79.8 79.9 79.5 79.6 65 65 服 部 寿 センター ( 市 ) 77.2 76.7 76.5 76.3 76.1 75.9 75.7 75.8 62 62 青 年 の 家 いぶき ( 市 ) 77.1 76.7 76.2 76.2 75.9 75.7 75.7 75.5 61 61 野 田 センター ( 府 ) 79 78 78 78 78 77 77 77 63 63 豊 島 温 水 プール ( 府 ) 82 81 81 81 80 81 80 80 64 65 利 倉 センター ( 新 関 空 ) 84.0 83.4 82.9 82.8 82.6 82.7 82.9 82.9 66 67 原 田 センター ( 新 関 空 ) 77.4 77.1 76.7 76.4 75.7 76.6 76.9 76.6 62 62 豊 南 小 学 校 ( 新 関 空 ) 76.1 75.5 75.1 75.0 74.8 74.6 74.4 74.4 61 61 平 成 24 年 度 以 前 はWECPNL 平 成 25 年 度 からLden 平 成 24 年 までの 新 関 空 ( 国 ) 測 定 結 果 は 年 で 測 定 3) 経 月 変 化 ( 豊 中 市 ) 年 度 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 年 間 ローズ 文 化 ホール 住 所 : 野 田 町 4-1 用 途 地 域 : 第 1 種 住 居 地 域 地 域 類 型 :Ⅰ 区 域 指 定 : 第 1 種 区 域 (2.9km 側 方 0km) 22 年 度 79.7 80.1 80.1 80.4 80.5 80.2 80.3 79.9 79.8 79.1 79.4 79.1 79.9 23 年 度 79.1 79.6 79.4 79.7 79.9 79.7 79.4 79.6 79.3 79.1 79.1 79.5 79.5 24 年 度 79.4 79.7 79.6 79.9 79.6 79.6 79.7 79.7 79.5 79.1 79.3 79.5 79.6 25 年 度 64 64 65 65 65 65 65 65 65 64 64 65 65 26 年 度 65 65 65 65 66 65 65 65 65 65 65 65 65 服 部 寿 センター 住 所 : 服 部 寿 町 2-19-9 用 途 地 域 : 第 1 種 住 居 地 域 地 域 類 型 :Ⅰ 区 域 指 定 : 第 1 種 区 域 (2.3km 側 方 0.2km) 22 年 度 75.9 76.0 75.8 76.0 76.3 76.0 76.1 76.1 76.3 75.7 75.4 75.6 75.9 23 年 度 75.6 75.7 75.6 75.6 76.0 75.6 75.6 75.8 75.9 75.6 75.6 75.9 75.7 24 年 度 75.8 75.8 75.7 75.8 75.8 75.6 75.8 76.0 75.9 75.6 75.5 75.9 75.8 25 年 度 62 62 62 62 62 61 62 62 62 62 62 62 62 26 年 度 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 62 22 年 度 75.6 75.6 75.5 75.8 76.0 75.6 75.8 75.9 75.9 76.0 75.2 75.1 75.7 青 年 の 家 いぶき 住 所 : 服 部 西 町 4-13-1 23 年 度 75.5 75.6 75.8 75.7 76.1 75.7 75.9 76.1 76.0 75.4 75.2 75.7 75.7 用 途 地 域 : 第 1 種 住 居 地 域 地 域 類 型 :Ⅰ 24 年 度 75.6 75.7 75.6 75.6 75.8 75.6 75.8 75.8 75.2 74.9 75.1 75.4 75.5 区 域 指 定 : 第 1 種 区 域 25 年 度 62 62 61 61 61 61 62 62 62 61 61 61 61 (1.6km 側 方 0.25km) 26 年 度 61 61 61 61 61 61 61 61 61 61 61 61 61 3 地 点 とも 地 域 類 型 がⅠなので 環 境 基 準 値 はLden57dB( 旧 70WECPNL) 以 下 である 区 域 指 定 は 公 共 用 飛 行 場 周 辺 における 航 空 機 騒 音 による 障 害 の 防 止 等 に 関 する 法 律 距 離 は すべて B 滑 走 路 からの 距 離 46

4 ) 豊 中 市 大 阪 府 測 定 結 果 WECPNL 95.0 90.6 90.2 90.3 90.1 90.6 90.1 89.9 89.5 89.9 89.7 89.4 88.9 89.1 89.3 88.2 90.0 昭 和 48 85.3 85.5 85.2 84.8 85 84.584.6 86.3 83.8 86.1 85.8 85.0 82.982.882.9 83 83 83 82.482.5 82.7 83.0 82.7 82.2 81.8 82.0 82.3 81.8 82.1 83.8 82.0 82.1 82 81.9 81 81.1 81 81 80.2 81 79.8 81.8 80 80 80 80 80 79.0 79.4 81.9 79.9 82.3 79.6 81.9 82.2 80 80 80.2 79.6 80.1 81.4 79.879.9 79 79 80.7 78.9 80.0 80.2 80.2 78.1 78 78 78 77.3 78 78 78 78 78 79.579.6 79.7 79.177.0 77 77 77 79.3 76.977.0 76.4 77.2 豊 島 温 水 プール(1.7km 側 方 0.07km) 75.8 76.0 75.6 76.076.2 76.5 76.776.976.876.876.876.7 76.776.5 76.3 75.7 75.5 75.8 75.5 野 田 センター(2.7km 側 方 0.2km) 76.6 76.8 77.1 76.7 76.1 (12 年 度 まで 旧 穂 積 センター(1.7km 側 方 0.05km)) 76.2 76.2 75.9 75.9 75.975.7 75.5 75.775.875.7 75.0 ローズ 文 化 ホール(2.9km 側 方 0km) 75.6 服 部 寿 センター(2.3km 青 年 の 家 いぶき(1.6km 側 方 0.2km) 側 方 0.25km) 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 平 成 元 70.0 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 度 大 阪 府 のデータ( 豊 島 温 水 プール 野 田 センター)は12 年 度 より 整 数 単 位 で 公 表 されている 5) 新 関 西 国 際 空 港 株 式 会 社 測 定 結 果 ( 平 成 24 年 6 月 迄 は 国 が 測 定 ) WECPNL 95.0 90.0 89.5 89.5 90.0 88.0 90.0 86.5 86.0 88.1 88.0 87.9 88.0 88.0 88.3 88.2 87.8 87.8 87.6 昭 和 48 84.5 83.5 利 倉 センター(1.0km 側 方 0.1km) 原 田 センター(0.8km 側 方 0.3km) 豊 南 小 学 校 (3.7km 側 方 0.15km) 80.1 80.0 81.5 81.5 79.5 79.3 79.579.6 78.9 79.2 79.2 78.8 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 平 成 元 79.479.6 79.4 78.8 86.4 77.7 83.6 83.3 83.6 83.8 84.7 84.6 84.9 84.8 84.9 84.5 77.677.5 75.7 76.076.176.276.3 75.5 75.5 75.3 75.075.1 75.775.6 76.2 75.175.2 75.4 77.3 76.5 77.4 84.0 83.4 82.9 82.8 82.6 82.7 76.4 76.1 76.1 75.5 75.1 75.0 74.8 74.6 82.9 82.9 82.6 83.2 85.0 80.0 78.3 77.1 76.4 76.7 76.6 76.9 76.6 77.3 75.7 74.674.7 74.4 74.4 75.0 国 測 定 地 点 3ヶ 所 ( 利 倉 センター 原 田 センター 豊 南 小 学 校 )については 騒 音 監 視 機 器 更 新 にかかるデータ 欠 測 のため, 平 成 21 年 については1 月 から10 月 までの10ヶ 月 の 測 定 データの 平 均 値 平 成 22 年 については 4 月 から12 月 までの9ヶ 月 の 測 定 データの 平 均 値 で 表 示 平 成 25 年 からはWECPNLの 年 度 値 70.0 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 着 陸 高 度 図 滑 走 路 配 置 (1,828 45) 1,482m A 滑 走 路 中 心 線 308m B 滑 走 路 (3,000 60) 中 心 線 310m 155m 144m 186m 232m 223m 207m 155m 144m 128m 269m 253m 191m 176m 295m 217m 321m 244m 102m 24m 66m 76m 107m A R/W 1.5 2.5 4.5 3.5 5.5 km 着 陸 高 度 は 標 準 的 な 数 値 です 注 :( )は 自 動 騒 音 計 のある 施 設 で それぞれ 新 関 西 国 際 空 港 府 豊 中 市 が 設 置 している 離 着 陸 の 速 度 大 阪 国 際 空 港 に 着 陸 するジェット 機 の 速 度 は 市 南 端 の 神 崎 川 付 近 では 約 260 km/ 時 着 陸 したときの 速 度 は 250 km/ 時 であ る B R/W また 離 陸 時 における 速 度 は 300 km/ 時 で 重 量 が 重 いジェッ ト 機 ほど 速 度 が 必 要 になる 勝 部 0.8 1.0 1.6 2.3 2.0 2.9 2.5 3.2 37 4.2 km 原 田 セ ン タ ー ( 新 ) 利 倉 セ ン タ ー ( 新 ) 青 豊 年 島 の 温 家 水 い プ ぶ ー き ル ( ( 市 府 ) ) ( 豊 中 南 郵 便 局 跡 地 ) 服 部 寿 セ ン タ ー ( 市 ) 建 物 の 高 さ 名 神 高 速 道 路 野 ロ 田 ー セ ズ ン 文 タ 化 ー ホ ( ー 府 ル ) ( 市 ) 豊 南 小 学 校 ( 新 ) 航 空 機 は 上 の 図 のような 高 さで 着 陸 しており 危 険 を 防 止 する ために 法 律 で 建 物 の 高 さが 制 限 されている ( 航 空 法 第 49 条 ) 47 庄 内 駅 市 南 端

第 7 章 地 盤 沈 下 地 盤 沈 下 の 多 くは 地 下 水 の 過 剰 な 採 取 によ り 地 下 水 位 が 低 下 し 粘 土 層 が 収 縮 するために 生 じています 一 度 沈 下 した 地 盤 はもとには 戻 らず 沈 下 量 は 年 々 積 算 されていくこととなり ます このため 年 間 の 沈 下 量 がわずかであって 揚 水 機 の 吐 出 口 の 断 面 積 46cm 2 以 下 ストレーナーの 位 置 地 表 面 下 180m 以 深 も 長 期 的 には 建 造 物 の 損 壊 や 洪 水 時 の 浸 水 増 大 などの 被 害 をもたらす 危 険 性 があります そこで 地 盤 沈 下 防 止 等 を 図 るため 豊 中 市 の 一 部 地 域 ( 右 図 参 照 )では 工 業 用 水 法 による 規 制 を 市 内 全 域 においては 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 ( 以 下 条 例 という )に よる 規 制 を 講 じています 工 業 用 水 法 による 規 制 は 製 造 業 電 気 ガ ス 熱 供 給 業 に 用 いる 地 下 水 の 採 取 について ストレーナーの 位 置 及 び 揚 水 機 の 吐 出 口 の 断 面 積 について 規 制 されており 現 在 豊 中 市 内 に は6 本 の 許 可 を 受 けた 井 戸 があります 地 下 水 採 取 規 制 地 域 工 業 用 水 法 に 基 づく 許 可 井 戸 ( 揚 水 設 備 )の 状 況 ( 単 位 : 本 ) 区 分 平 成 24 年 度 3 月 31 日 平 成 24 年 度 平 成 25 年 3 月 31 日 現 在 の 井 戸 本 数 許 可 井 戸 廃 止 井 戸 現 在 の 井 戸 本 数 大 阪 市 域 0 0 0 0 北 摂 地 域 58 0 1 57 東 大 阪 地 域 15 1 0 16 泉 州 地 域 1 0 0 1 合 計 74 1 1 74 地 盤 沈 下 は 広 域 的 な 監 視 が 必 要 なことから 大 阪 府 が 規 制 と 監 視 を 行 っています 地 盤 沈 下 の 状 況 を 把 握 するため 大 阪 府 域 では 条 例 による 地 下 水 揚 水 量 の 把 握 観 測 所 を 設 置 し 地 下 水 位 地 盤 変 動 量 の 常 時 監 視 さらに 水 準 測 量 による 地 盤 変 動 状 況 の 面 的 な 把 握 を 行 っています 地 下 水 位 地 盤 変 動 量 の 状 況 を 常 時 監 視 するため 大 阪 市 では11か 所 大 阪 府 では15か 所 計 26か 所 で 地 下 水 位 の 常 時 監 視 を 実 施 しており そのうち 大 阪 市 では4か 所 大 阪 府 では11か 所 計 15か 所 で 地 盤 変 動 量 も 監 視 しています 48

地 下 水 採 取 量 は 工 業 用 水 法 に 基 づく 取 水 規 制 開 始 後 に 大 きく 減 少 し その 後 は 横 ばいです 地 下 水 採 取 量 の 減 少 とともに 地 盤 沈 下 は 沈 静 化 し 地 下 水 位 は 上 昇 に 転 じています 地 下 水 位 は 近 年 において 横 ばい またはわずかに 上 昇 の 傾 向 を 示 している 地 域 があります 平 成 24 年 地 下 水 位 地 盤 変 動 量 常 時 監 視 の 状 況 設 置 主 体 地 域 地 下 水 位 地 盤 変 動 量 観 測 所 数 観 測 井 戸 数 観 測 所 数 観 測 井 戸 数 大 阪 市 大 阪 市 11 15 4 7 北 摂 4 4 2 2 東 大 阪 5 8 3 5 大 阪 府 堺 市 1 3 1 3 泉 州 5 6 5 6 大 阪 府 計 15 21 11 16 合 計 26 36 15 23 地 盤 変 動 量 の 観 測 所 数 は 地 下 水 位 の 観 測 所 の 内 数 代 表 的 な 観 測 井 戸 における 地 下 水 位 の 推 移 は 下 図 ( 豊 中 は 庄 内 幸 町 4-29-1 第 六 中 学 校 )のとおりで 昭 和 60 年 ごろまでに 各 地 域 とも 地 下 水 位 が 上 昇 し 地 下 水 の 採 取 規 制 等 の 効 果 により 地 下 水 位 が 回 復 してきたと 考 えられます その 後 若 干 上 昇 傾 向 で 推 移 していましたが 平 成 10 年 ごろから 東 大 阪 地 域 の 長 瀬 泉 州 地 域 の 貝 塚 2においては 地 下 水 位 は 上 昇 傾 向 にあり この10 年 間 に10m 以 上 上 昇 してい ます ( 大 阪 府 域 における 地 下 水 利 用 及 び 地 盤 沈 下 等 の 状 況 について ( 大 阪 府 )より 抜 粋 ) 地 下 水 位 の 推 移 49

第 8 章 悪 臭 悪 臭 とは 人 が 感 じる いやなにおい 不 快 なにおい の 総 称 で 主 として 化 学 工 場 化 製 場 畜 産 関 係 事 業 場 ごみ 処 理 場 し 尿 処 理 場 下 水 処 理 場 等 から 発 生 します 悪 臭 も 騒 音 と 同 じく 感 じ 方 に 個 人 差 があり 健 康 状 態 にも 左 右 されるという 特 性 を 持 っています また 悪 臭 は 極 めて 低 濃 度 でも 感 じるため 脱 臭 装 置 等 により 悪 臭 物 質 の99%を 除 去 しても 人 の 感 覚 では 無 臭 にならず 完 全 な 対 策 が 困 難 であることが 悪 臭 公 害 の 特 色 となっています 悪 臭 防 止 法 では 不 快 な 臭 いの 原 因 となり 生 活 環 境 を 損 なうおそれのある 物 質 を 特 定 悪 臭 物 質 として 22 物 質 を 指 定 しています ( 表 8-1) 悪 臭 防 止 法 では 工 場 や 事 業 場 に 対 して 施 設 などの 届 出 の 義 務 はありませんが 規 制 地 域 と 規 制 基 準 が 定 められています ( 平 成 13 年 豊 中 市 告 示 第 74 号 ) 規 制 には 悪 臭 物 質 の 排 出 濃 度 による 濃 度 規 制 と 人 の 嗅 覚 による 臭 気 指 数 規 制 があり どちらかで 規 制 することになっています 本 市 では 濃 度 規 制 による 方 法 を 行 なっています また 規 制 地 域 は 豊 中 市 の 全 域 です 濃 度 規 制 基 準 には 敷 地 境 界 線 の 地 表 における 規 制 基 準 ( 第 1 号 規 制 表 8-2) 煙 突 等 の 気 体 排 出 口 における 規 制 基 準 ( 第 2 号 規 制 表 8-3) 排 出 水 における 規 制 基 準 ( 第 3 号 規 制 表 8-4)が 定 められています 工 場 事 業 場 に 対 する 立 入 検 査 指 導 及 び 改 善 勧 告 などの 事 務 は 悪 臭 防 止 法 に 基 づき 豊 中 市 で 行 っ ています 表 8-1 特 定 悪 臭 とその 主 な 発 生 源 特 定 悪 臭 物 質 名 臭 いの 性 質 主 な 発 生 源 1 ア ン モ ニ ア し 尿 のような 臭 い 畜 産 農 業 けいふん 乾 燥 場 複 合 肥 料 製 造 業 でん 粉 製 造 業 化 製 場 魚 腸 骨 処 理 場 ごみ 処 理 場 し 尿 処 理 場 下 水 処 理 場 等 2 メチルメルカプタン 腐 った 玉 ねぎのような 臭 い クラフトパルプ 製 造 工 場 化 製 場 ごみ 処 理 場 下 水 処 理 場 等 3 硫 化 水 素 腐 った 卵 のような 臭 い 4 硫 化 メ チ ル 腐 ったキャヘ ツのような 臭 い 5 二 酸 化 メチル 腐 ったキャヘ ツのような 臭 い 6 トリメチルアミン 腐 った 魚 のような 臭 い 7 アセトアルデヒド 刺 激 的 な 青 ぐさい 臭 い 8 プロピオンアルデヒド 9 ノルマルブチルアルデヒド 10 イソブチルアルデヒド 11 ノルマルバレルアルデヒド 12 イソバレルアルデヒド 刺 激 的 な 甘 酸 っ ぱ い 焦 げた 臭 い 刺 激 的 な 甘 酸 っぱ い 焦 げた 臭 い 刺 激 的 な 甘 酸 っぱ い 焦 げた 臭 い む せ る よ う な 甘 酸 っ ぱ い 焦 げ た 臭 い む せ る よ う な 甘 酸 っ ぱ い 焦 げ た 臭 い 畜 産 農 場 クラフトパルプ 製 造 工 場 化 製 場 でん 粉 製 造 業 魚 腸 骨 処 理 場 ごみ 処 理 場 し 尿 処 理 場 下 水 処 理 場 等 クラフトパルプ 製 造 工 場 化 製 場 し 尿 処 理 場 ごみ 処 理 場 下 水 処 理 場 等 畜 産 農 業 複 合 肥 料 製 造 業 化 製 場 魚 腸 骨 処 理 場 水 産 かん 詰 製 造 業 等 酢 酸 製 造 工 場 たばこ 製 造 工 場 複 合 肥 料 製 造 工 場 魚 腸 骨 処 理 場 等 焼 付 塗 装 工 場 その 他 の 金 属 製 品 製 造 工 場 自 動 車 修 理 工 場 印 刷 工 場 魚 腸 骨 処 理 場 油 脂 系 食 料 品 製 造 工 場 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 工 場 等 13 イソブタノール 刺 激 的 な 発 酵 した 臭 い 塗 装 工 場 その 他 の 金 属 製 品 製 造 工 場 自 動 車 修 理 工 場 木 工 工 場 繊 維 工 場 その 他 の 機 械 製 造 工 場 印 刷 工 場 輸 送 用 機 刺 激 的 な シ ン ナ ー 14 酢 酸 エ チ ル 械 器 具 製 造 工 場 鋳 物 工 場 等 の よ う な 臭 い 50

15 メチルイソブチルケトン 刺 激 的 な シ ン ナ ー の よ う な 臭 い 16 ト ル エ ン ガソリンのような 臭 い 17 ス チ レ ン 都 市 ガスのような 臭 い 塗 装 工 場 その 他 の 金 属 製 品 製 造 工 場 自 動 車 修 理 工 場 木 工 工 場 繊 維 工 場 その 他 の 機 械 製 造 工 場 印 刷 工 場 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 工 場 鋳 物 工 場 等 スチレン 製 造 工 場 ポリスチレン 製 造 工 場 化 粧 合 板 製 造 工 場 等 18 キ シ レ ン ガソリンのような 臭 い 塗 装 工 場 自 動 車 修 理 工 場 印 刷 工 場 繊 維 工 場 鋳 物 工 場 等 19 プロピオン 酸 刺 激 的 な 酸 っぱい 臭 い 20 ノルマル 酪 酸 汗 く さ い 臭 い 21 ノルマル 吉 草 酸 むれた 靴 下 のような 臭 い 22 イソ 吉 草 酸 むれた 靴 下 のような 臭 い 脂 肪 酸 製 造 工 場 染 色 工 場 畜 産 事 業 場 化 製 場 でん 粉 製 造 工 場 等 畜 産 事 業 場 化 製 場 魚 腸 骨 処 理 場 でん 粉 製 造 工 場 し 尿 処 理 場 等 畜 産 事 業 場 化 製 場 魚 腸 骨 処 理 場 でん 粉 製 造 工 場 し 尿 処 理 場 等 畜 産 事 業 場 化 製 場 魚 腸 骨 処 理 場 でん 粉 製 造 工 場 し 尿 処 理 場 等 表 8-2 第 1 号 の 規 制 基 準 ( 敷 地 境 界 線 基 準 ) 特 定 悪 臭 物 質 の 種 類 規 制 基 準 1 ア ン モ ニ ア 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 一 2 メチルメルカプタン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 〇. 〇 〇 二 3 硫 化 水 素 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 二 4 硫 化 メ チ ル 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 一 5 二 硫 化 メ チ ル 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 九 6 ト リ メ チ ル ア ミ ン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 五 7 ア セ ト ア ル デ ヒ ド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 五 8 プ ロ ピ オ ン ア ル デ ヒ ド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 五 9 ノルマルブチルアルデヒド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 九 10 イ ソ ブ チ ル ア ル デ ヒ ド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 二 11 ノルマルバレルアルデヒド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 九 12 イ ソ バ レ ル ア ル デ ヒ ド 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 三 13 イ ソ ブ タ ノ ー ル 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 九 14 酢 酸 エ チ ル 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 三 15 メチルイソブチルケトン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 一 16 ト ル エ ン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 十 17 ス チ レ ン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 四 18 キ シ レ ン 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 一 19 プ ロ ピ オ ン 酸 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 三 20 ノ ル マ ル 酪 酸 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 一 21 ノ ル マ ル 吉 草 酸 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 〇 九 22 イ ソ 吉 草 酸 大 気 中 における 含 有 率 が 百 万 分 の 〇. 〇 〇 一 51

表 8-3 第 2 号 の 規 制 基 準 ( 煙 突 等 の 気 体 排 出 口 基 準 ) 特 定 悪 臭 物 質 の 種 類 規 制 基 準 1 ア ン モ ニ ア 2 硫 化 水 素 3 ト リ メ チ ル ア ミ ン 4 プ ロ ピ オ ン ア ル デ ヒ ド 5 ノルマルブチルアルデヒド 6 イ ソ ブ チ ル ア ル デ ヒ ド 7 ノルマルバレルアルデヒド 8 イ ソ バ レ ル ア ル デ ヒ ド 9 イ ソ ブ タ ノ ー ル 10 酢 酸 エ チ ル 11 メチルイソブチルケトン 12 ト ル エ ン 13 キ シ レ ン 特 定 悪 臭 物 質 の 種 類 ごとに 次 の 式 により 算 出 した 流 量 とする q=0.108 He 2 Cm この 式 において q He 及 びCmは それぞれ 次 の 値 を 表 すものとする q : 流 量 ( 単 位 温 度 零 度, 圧 力 1 気 圧 の 状 態 に 換 算 した 立 法 メートル 毎 時 ) He: 補 正 された 排 出 口 の 高 さ( 単 位 メートル) Cm: 第 1 号 の 規 制 基 準 として 定 められた 値 ( 単 位 百 万 分 率 ) ( 補 正 された 排 出 口 の 高 さが5メートル 未 満 の 場 合,この 規 制 基 準 は 適 用 されない He=Ho+0.65(Hm+Ht) Hm=0.795 Q V/(1+2.58/V) Ht=2.01 10-3 Q (T-288) (2.30LogJ+1/J-1) J=1+(1460-296 V/(T-288))/ Q V この 式 において Ho Q V Tは それぞれ 次 の 値 を 表 す ものとする Ho: 排 出 口 の 実 高 さ( 単 位 メートル) Q : 温 度 15 における 排 出 ガスの 流 量 ( 単 位 立 法 メートル 毎 秒 ) V : 排 出 ガスの 排 出 速 度 ( 単 位 メートル 毎 秒 ) T : 排 出 ガスの 温 度 ( 単 位 絶 対 温 度 ) 表 8-4 第 3 号 の 規 制 基 準 ( 排 出 水 基 準 ) 規 制 基 準 特 定 悪 臭 物 質 の 種 類 ごとに 次 の 式 により 算 出 した 濃 度 とする CLm=k Cm この 式 において,CLm,k 及 びCmは,それぞれ 次 の 値 を 表 すものとする CLm: 排 出 水 中 の 濃 度 ( 単 位 1リットルにつきミリグラム) k: 特 定 悪 臭 物 質 の 種 類 及 び 事 業 場 の 排 出 水 量 ごとの 下 表 の 値 ( 単 位 1リットルにつきミリグラム) Cm: 第 1 号 の 規 制 基 準 として 定 められた 値 ( 単 位 百 万 分 率 ) 排 出 水 量 Q(m3/ 秒 ) k の 値 物 質 名 Q 0.001 0.001<Q 0.1 0.1<Q 1 メチルメルカプタン 16 3.4 0.71 2 硫 化 水 素 5.6 1.2 0.26 3 硫 化 メ チ ル 32 6.9 1.4 4 二 硫 化 メ チ ル 63 14 2.9 備 考 メチルメルカプタンについては 算 出 した 値 が1リットルにつき 0.002 ミリグラム 未 満 は 当 分 の 間 0.002 ミリグラムとする 52

第 9 章 自 動 車 公 害 1. 自 動 車 公 害 の 現 況 府 域 における 自 動 車 保 有 台 数 は 約 370 万 台 ( 平 成 26 年 3 月 末 現 在 )で 府 民 2.4 人 に1 台 の 割 合 で 保 有 されていることになります ( 万 台 ) 府 域 における 自 動 車 保 有 台 数 の 推 移 総 台 数 400 367.8 375.3 377.6 376.6 376.1 377.0 377.9 377.9 377.9 380.5 380.9 380.2 376.9 373.9 370.2 368.5 369.0 369.9 372.1 (101) 350 300 乗 用 車 250 238.2 248.1 252.8 255.9 258.9 261.7 264.3 266.4 268.1 271.3 273.5 274.2 271.3 270.7 268.8 268.4 269.8 271.4 273.6 (115) 200 150 100 100.6 98.0 95.4 91.2 貨 物 車 87.9 85.9 83.9 81.5 79.6 78.7 76.5 74.8 75.4 71.9 70.3 69.2 67.5 66.7 66.4 50 (66) その 他 29.0 29.2 29.4 29.4 29.4 29.3 29.7 30.0 30.2 30.4 30.9 31.2 30.1 31.2 31.1 30.9 31.8 31.9 32.1 (111) 0 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 ( 年 度 末 ) ( 注 )1 国 土 交 通 省 調 べ 2 ( ) 内 は 平 成 7 年 度 を 100 とした 数 値 で 示 しています 3 乗 用 車 : 普 通 小 型 軽 乗 用 車 貨 物 車 : 普 通 小 型 軽 貨 物 車 及 び 被 けん 引 車 その 他 : 普 通 特 殊 用 途 車 小 型 特 殊 用 途 車 大 型 特 殊 車 小 型 二 輪 車 軽 二 輪 車 及 び 乗 合 車 また 市 内 では 幹 線 道 路 が 縦 横 に 走 り 府 内 でも 有 数 の 交 通 の 要 衝 となっています 交 通 量 が 多 いことに 加 えて 大 型 貨 物 車 等 の 通 行 が 激 しいため 特 に 幹 線 道 路 沿 線 では 排 出 ガス 騒 音 等 の 影 響 が 顕 著 にみられ ます 2. 自 動 車 公 害 対 策 国 において 自 動 車 排 出 ガス 対 策 の 新 車 及 び 使 用 過 程 車 を 対 象 として 一 酸 化 炭 素 炭 化 水 素 窒 素 酸 化 物 等 の 排 出 規 制 が 階 段 的 に 強 化 され これらの 物 質 の 排 出 量 の 削 減 が 図 られています この 結 果 窒 素 酸 化 物 の 排 出 量 の 割 合 についてみると 従 来 車 ( 昭 和 48 年 度 規 制 前 の 生 産 車 )に 比 べ ガ ソリン LPGを 燃 料 とする 乗 用 車 が2% ディーゼル 車 ( 直 接 噴 射 式 )の 貨 物 車 バスで3~6%となっ ています 53

自 動 車 排 出 ガスに 係 る 窒 素 酸 化 物 排 出 量 削 減 の 推 移 乗 用 車 (ガソリン LPG 車 ) S48 以 前 S48.4 S50.4 39% 100% ( 未 規 制 )(3.07g/km) 71% (S48 年 規 制 )( 2.18g/km) (S50 年 規 制 )( 1.20g/km) S51.4 S51.4 27% 20% ( 等 価 慣 性 重 量 1tを 超 えるもの)(0.85g/km) (S51 年 規 制 ) ( 等 価 慣 性 重 量 1t 以 下 のもの)(0.60g/km) S53.4 8% (S53 年 規 制 )(0.25g/km) H12.10 3% (H12 年 規 制 )(0.08g/km) H17.10 2% (H17 年 規 制 )(0.05g/km) ディーゼル 車 直 接 噴 射 式 車 両 総 重 量 1.7t 超 S49 以 前 S49.9 S52.8 S54.4 S58.8 S63.12 H5.10 H9.10 H10.10 H15.10 H17.10 H22 49% 40% 100% ( 未 規 制 )(962.5ppm) 80% (S49 年 規 制 )(770ppm) 68% (S52 年 規 制 )(650ppm) 56% (S54 年 規 制 )(540ppm) 26% (H5 年 規 制 )(1.3g/km) 14% ( 手 動 変 速 機 付 車 )(H9 年 規 制 )(0.7g/km) 14% 10% 5% (H17 年 規 制 )(0.25g/km) 3% (H22 年 規 制 )(0.15g/km) (S58 年 規 制 )(470ppm) (S63 年 規 制 )(380ppm) ( 自 動 変 速 機 付 車 )(H10 年 規 制 )(0.7g/km) (H15 年 規 制 )(0.49g/km) 直 接 噴 射 式 車 両 総 重 量 2.5t 超 S49.9 前 S49.9 S52.8 S54.4 S58.8 S63.12 H 元.10 H2.10 H6.10 H9.10 H10.10 H11.10 H15.10 H16.10 H17.10 H17.10 H21 H21 100% ( 未 規 制 )( 962.5ppm) 80% (S49 年 規 制 )(770ppm) 68% (S52 年 規 制 )( 650ppm) 56% (S54 年 規 制 )( 540ppm) 49% (S58 年 規 制 )(470ppm) 42% ( 車 両 総 重 量 3.5t 以 下 のもの)(S63 年 規 制 ) 42% ( 車 両 総 重 量 3.5tを 超 えるもの)(H 元 年 規 制 ) (400ppm) 42% ( 大 型 トラクタ クレーン 車 )(H2 年 規 制 ) 35% (H6 年 規 制 )( 6.0g/kwh) 26% ( 車 両 総 重 量 3.5t 以 下 のもの)(H9 年 規 制 )( 4.5g/kwh) 26% ( 車 両 総 重 量 3.5tを 超 え 12t 以 下 のもの) (H10 年 規 制 )(4.5g/kwh) 26% ( 車 両 総 重 量 12tを 超 えるもの)(H11 年 規 制 )(4.5g/kwh) 20% ( 車 両 総 重 量 12t 以 下 のもの)(H15 年 規 制 )(3.38g/kwh) 20% ( 車 両 総 重 量 12tを 超 えるもの)(H16 年 規 制 )(3.38g/kwh) 12% ( 車 両 総 重 量 3.5tを 超 えるもの)(H17 年 規 制 )(2.0g/kwh) 5% ( 車 両 総 重 量 2.5tを 超 え 3.5t 以 下 のもの) (H17 年 規 制 )(0.25g/km) 4% ( 車 両 総 重 量 3.5tを 超 えるもの)( H 21~22 年 規 制 )(0.7g/kwh) 3% ( 車 両 総 重 量 2.5tを 超 え 3.5t 以 下 のもの)(H21 年 規 制 )(0.15g/km) 平 成 4 年 度 からは 自 動 車 の 交 通 が 集 中 し これまでの 措 置 では 環 境 基 準 の 確 保 が 困 難 である と 認 められる 地 域 に 対 して 自 動 車 から 排 出 される 窒 素 酸 化 物 の 特 定 地 域 における 総 量 の 削 減 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 自 動 車 NO X 法 )が 制 定 され さらに 平 成 13 年 度 には 対 策 対 象 物 質 の 追 加 ( 粒 子 状 物 質 ) 対 策 地 域 の 拡 大 等 を 骨 子 とした 自 動 車 から 排 出 される 窒 素 酸 化 物 及 び 粒 子 状 物 質 の 特 定 地 域 における 総 量 の 削 減 等 に 関 する 特 別 措 置 法 ( 自 動 車 NO X PM 法 )に 改 正 され 各 種 施 策 が 実 施 されています 平 成 10 年 7 月 1 日 からは 大 阪 府 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 により 駐 車 中 のアイド リングは 禁 止 されています 自 動 車 騒 音 対 策 として 市 内 の 主 要 幹 線 道 路 には 高 架 部 を 中 心 として 防 音 壁 の 設 置 や 民 家 の 防 音 工 事 等 の 対 策 がとられています さらに 自 動 車 単 体 規 制 として 定 常 走 行 騒 音 加 速 走 行 騒 音 及 び 近 接 排 気 騒 音 について 許 容 限 度 が 定 められています 54

自 動 車 騒 音 規 制 強 化 の 推 移 ( 加 速 走 行 騒 音 ) 乗 用 車 S46.4 S52.1 S54.1 S54.4 S57.10 H10.10 H11.10 100% (S46 年 規 制 )(84dB) 63% (S52 年 規 制 )(82dB) 50% (S54 年 規 制 )(ガソリン 車 ) (81dB) 50% (S54 年 規 制 )(ディーゼル 車 ) 25% (S57 年 規 制 )( 78dB) 16% 16% (H10 年 規 制 )( 乗 車 定 員 6 人 以 下 )(76dB) (H11 年 規 制 )( 乗 車 定 員 6 人 超 )(76dB) 大 型 車 S46.4 S51.1 S54.1 S54.4 S59.10 S61.12 H10.10 H13.10 H13.10 100% (S46 年 規 制 )(92dB) 50% (S51 年 規 制 )(89dB) 25% (S54 年 規 制 )(ガソリン 車 ) (86dB) 25% (S54 年 規 制 )(ディーゼル 車 ) 13% (S59 年 規 制 )( 大 型 バス) (83dB) 13% (S59 年 規 制 )( 全 輪 駆 動 車 トラクター 及 びクレーン 車 ) 8% (H10 年 規 制 )( 大 型 バス)(81dB) 10% (H13 年 規 制 )( 全 輪 駆 動 車 トラクター 及 びクレーン 車 )(82dB) 8% (H13 年 規 制 )( 大 型 トラック)(81dB) ( 注 ) 規 制 値 を 音 のエネルギーに 換 算 し 昭 和 46 年 規 制 値 を 100%とした 一 方 自 動 車 騒 音 や 道 路 交 通 振 動 が 一 定 の 限 度 を 超 え 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれていると 認 められるときは 市 長 は 都 道 府 県 公 安 委 員 会 に 対 し 道 路 交 通 法 の 規 定 による 措 置 ( 交 通 規 制 ) を 要 請 するものとしている また 道 路 管 理 者 又 は 関 係 行 政 機 関 の 長 に 対 し 当 該 道 路 の 部 分 の 交 通 振 動 防 止 のための 改 善 等 の 措 置 を 要 請 し 騒 音 の 低 減 に 資 する 事 項 について 意 見 を 述 べるこ とができることになっています 自 動 車 騒 音 の 要 請 限 度 昼 間 夜 間 時 間 の 区 分 区 域 の 区 分 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 まで 1 2 3 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 近 隣 商 業 地 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 住 居 地 域 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 商 業 地 域 第 1 種 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 準 工 業 地 域 準 住 居 地 域 用 途 地 域 指 定 工 業 地 域 用 途 地 域 指 定 のない 地 域 のない 地 域 1 車 線 2 車 線 以 上 2 車 線 以 上 車 線 有 65デシベル 70デシベル 75デシベル 55デシベル 65デシベル 70デシベル 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 の 要 請 限 度 昼 間 午 前 6 時 から 午 後 10 時 まで 夜 間 午 後 10 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 まで 75 デシベル 以 下 70 デシベル 以 下 ( 注 )(1) 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 とは 次 に 掲 げる 道 路 をいう 1 道 路 法 第 3 条 に 規 定 する 高 速 自 動 車 国 道 一 般 国 道 府 道 及 び 市 町 村 道 ( 市 町 村 道 にあっては 4 車 線 以 上 の 区 間 に 限 る ) 21に 掲 げる 道 路 を 除 くほか 道 路 運 送 法 第 2 条 第 8 項 に 規 定 する 一 般 自 動 車 道 であって 都 市 計 画 法 施 行 規 則 第 7 条 第 1 号 に 掲 げる 自 動 車 専 用 道 路 (2) 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 とは 次 の 車 線 数 の 区 分 に 応 じ 道 路 端 からの 距 離 によりそ の 範 囲 を 特 定 12 車 線 以 下 の 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 15 メートル 22 車 線 を 超 える 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 20 メートル 55

道 路 交 通 振 動 の 要 請 限 度 時 間 の 区 分 区 域 の 区 分 第 1 種 区 域 第 2 種 区 域 第 1 種 第 2 種 低 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 第 1 種 第 2 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 用 途 地 域 指 定 の な い 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 昼 間 午 前 6 時 から 午 後 9 時 まで 65デシベル 70デシベル 夜 間 午 後 9 時 から 翌 日 の 午 前 6 時 まで 60デシベル 65デシベル 自 動 車 公 害 の 長 期 的 抜 本 的 な 対 策 として 低 公 害 車 の 普 及 促 進 総 合 的 な 交 通 輸 送 体 系 の 編 成 沿 道 土 地 利 用 の 適 正 化 などの 都 市 計 画 を 含 む 施 策 が 求 められています 第 10 章 電 波 障 害 テレビ 放 送 が 平 成 23 年 (2011 年 )7 月 24 日 に 地 上 デジタル 放 送 に 移 行 したことより 建 築 物 などによる 電 波 障 害 の 範 囲 は 従 前 のアナログ 放 送 に 比 べて 大 幅 に 縮 小 されました 豊 中 市 では 豊 中 市 環 境 の 保 全 等 の 推 進 に 関 する 条 例 により 一 定 規 模 以 上 の 建 築 物 や 工 作 物 等 を 新 築 や 増 改 築 する 際 には 建 築 主 等 に 電 波 障 害 が 生 じないような 措 置 を 義 務 づけ 電 波 障 害 防 止 協 議 申 出 書 により 事 前 に 協 議 及 び 指 導 を 行 っています 電 波 障 害 の 原 因 には 中 高 層 の 建 築 物 などによる 障 害 以 外 に 最 近 では 共 同 受 信 施 設 の 老 朽 化 などによる 受 信 者 側 の 設 備 不 良 によるものも 増 加 しています 電 波 障 害 防 止 協 議 申 出 書 の 届 出 件 数 推 移 年 度 平 成 18 19 20 21 22 23 24 25 26 件 数 65 45 50 61 60 52 40 36 35 56

第 11 章 化 学 物 質 PRTR 制 度 1. 私 たちの 生 活 と 化 学 物 質 化 学 物 質 は 私 たちの 生 活 を 豊 かにし また 便 利 で 快 適 な 毎 日 の 生 活 を 維 持 するうえで 欠 かせないものと なっています 現 在 原 材 料 や 製 品 など 色 々な 形 で 流 通 している 化 学 物 質 は 数 万 種 類 と 言 われています 私 たちは 意 識 するしないにかかわらず 日 常 の 生 活 や 事 業 活 動 において 多 くの 化 学 物 質 を 利 用 し 大 気 や 水 土 壌 を 通 じて 排 出 しています そうした 化 学 物 質 の 中 には 環 境 や 人 の 健 康 に 影 響 を 及 ぼすおそれがあるものがあります 化 学 物 質 と 上 手 につきあっていくためには 身 の 回 りの 化 学 物 質 の 環 境 リスク 1 を 正 しく 理 解 するととも に 市 民 事 業 者 行 政 が 協 力 して 環 境 リスクを 減 らす 取 組 みを 進 めることが 求 められます 1: 化 学 物 質 の 環 境 リスク とは 化 学 物 質 が 環 境 を 経 由 して 人 の 健 康 や 動 植 物 の 生 息 又 は 生 育 に 悪 い 影 響 を 及 ぼすおそれのある 可 能 性 をいう その 大 きさは 化 学 物 質 の 有 害 性 の 程 度 と 呼 吸 飲 食 皮 膚 接 触 などの 経 路 でどれだけ 化 学 物 質 に 接 したか( 暴 露 量 ) で 決 まります 2.PRTR 制 度 のしくみ 化 学 物 質 の 排 出 移 動 に 関 する 情 報 を 国 が 1 年 ごとに 集 計 し 公 表 する PRTR(Pollutant Release and Transfer Register) 制 度 で 平 成 13 年 4 月 から 実 施 されています 人 の 健 康 や 生 態 系 に 有 害 なおそれのある 化 学 物 質 が どこから どれだけ 排 出 されているかを 知 るととも に 化 学 物 質 の 排 出 量 や 化 学 物 質 による 環 境 リスクを 減 らすための 制 度 の1つとして PRTR 制 度 が 設 けら 57

れています 国 は PRTR 法 ( 特 定 化 学 物 質 の 環 境 への 排 出 量 の 把 握 等 及 び 管 理 の 改 善 の 促 進 に 関 する 法 律 ) に 基 づき その 届 出 データを 集 計 するとともに 届 出 の 対 象 とならない 事 業 者 や 家 庭 自 動 車 などから 環 境 中 に 排 出 されている 対 象 化 学 物 質 の 量 を 推 計 して 2 つのデータを 併 せて 公 表 します また 事 業 者 から 届 け 出 られた 個 別 事 業 所 ごとの 情 報 についても ホームページ 上 で 公 表 しています PRTR 制 度 によって 市 民 や 行 政 は 化 学 物 質 の 排 出 に 関 するよ り 詳 しい 情 報 を 入 手 することが 可 能 となりました 市 民 事 業 者 行 政 が 化 学 物 質 の 排 出 の 現 状 対 策 の 内 容 や 優 先 順 位 進 み 具 合 について 対 話 しながら 協 力 し て 化 学 物 質 の 対 策 を 進 めていくこ とが 期 待 されます 3. 市 民 事 業 者 行 政 の それぞれの 役 割 PRTR 制 度 は 個 々の 物 質 を 規 制 するのではなく 化 学 物 質 の 排 出 に 関 する 情 報 を 公 表 すること により 地 域 全 体 で 化 学 物 質 によ る 環 境 リスクを 減 らしていくこ とを 目 指 した 仕 組 みです この 制 度 では 国 や 地 方 自 治 体 などの 行 政 と 事 業 者 市 民 や 専 門 家 などが それぞれの 役 割 を 果 たしていか なければ 公 表 された 情 報 は 活 か されません 58