はじめに 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 やそれに 伴 う 人 災 事 故 とも 言 うべき 原 子 力 発 電 所 の 事 故 による 放 射 性 物 質 の 環 境 への 放 出 から2 年 以 上 が 経 過 し その 復 興 や 除 染 に 国 を 挙 げ

はじめに 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 やそれに 伴 う 人 災 事 故 とも 言 うべき 原 子 力 発 電 所 の 事 故 による 放 射 性 物 質 の 環 境 への 放 出 から2 年 以 上 が 経 過 し その 復 興 や 除 染 に 国 を 挙 げて 取 り 組 んでおり 多 くの 原 子 力 発 電 所 の 運 転 停 止 が 続 いています まだ 我 が 国 のエネルギー 政 策 が 明 確 になってはいませんが 一 度 崩 れ た 原 子 力 の 安 全 神 話 の 復 活 はありえません これまで 以 上 に 科 学 的 知 識 に 裏 打 ちされた 情 報 を 集 め リスクと 利 便 性 を 慎 重 に 判 断 した 上 での 対 応 が 重 要 になっています これまで 持 続 可 能 な 社 会 と 言 った 場 合 自 然 災 害 に 対 する 対 応 があまり 強 調 されていなかったのではないかと 思 います 温 暖 化 の 進 行 により 自 然 災 害 のリ スクも 大 きくなるため 自 然 災 害 に 対 する 堅 牢 性 をも 考 慮 したうえで 持 続 可 能 な 社 会 の 構 築 を 進 める 必 要 が あります 様 々な 環 境 課 題 解 決 のための 施 策 においても 対 象 とする 課 題 の 解 決 と 地 球 温 暖 化 対 策 という 点 からみても 共 通 の 便 益 があるかを 吟 味 する 必 要 があります OECDが 平 成 24 年 に 作 成 した OECD 環 境 アウトルック2050 では より 緊 急 性 の 高 いものとして 気 候 変 動 生 物 多 様 性 水 汚 染 による 健 康 影 響 の4 分 野 を 挙 げています これによれば 温 暖 化 に 起 因 する 気 候 変 動 が2050 年 までに 生 物 多 様 性 の 喪 失 を 最 も 加 速 させる 要 因 であるとしています 生 物 多 様 性 の 減 少 は 私 達 が 日 常 受 けている 自 然 から 得 られる 多 くの 恵 みを 危 険 にさらしてしまいます 私 達 の 地 球 上 での 活 動 は 生 態 系 の 持 続 性 が 維 持 されてこそ 成 り 立 つものであり そのためにはある 環 境 汚 染 物 質 による 汚 染 に 対 して 単 にその 汚 染 物 質 の 排 出 低 減 を 図 れば または 代 替 技 術 を 開 発 すればよいというものではありません 温 暖 化 対 策 とと もに 生 態 系 の 維 持 保 全 と 両 立 させる 共 通 便 益 をもたらす 言 い 方 を 変 えれば 様 々な 課 題 に 対 して 適 切 な 今 後 の 環 境 対 策 を 選 択 するためには 個 別 課 題 の 解 決 と 地 球 温 暖 化 緩 和 のベクトルが 同 一 方 向 になっている かを 判 断 して 環 境 保 全 対 策 を 実 施 することが 重 要 です 平 成 25 年 1 月 には ロンドンスモッグを 想 起 させる 厳 しい 大 気 汚 染 が 中 国 の 北 京 を 含 む 広 域 で 発 生 し 西 日 本 への 越 境 汚 染 が 広 く 報 道 されました この 汚 染 には 気 象 条 件 が 大 きく 関 わっていましたが この 問 題 は 燃 料 の 質 的 転 換 ならびに 最 新 の 燃 焼 技 術 を 利 用 した 大 気 汚 染 対 策 と 温 暖 化 対 策 の 同 時 実 施 により 解 決 に 向 か わせることが 出 来 ます 平 成 24 年 4 月 に 公 表 された 我 が 国 の 第 4 次 環 境 基 本 計 画 においても 今 後 の 大 気 汚 染 対 策 は 地 球 温 暖 化 防 止 との 共 通 便 益 を 考 えた 施 策 の 推 進 が 求 められているところです 原 子 力 発 電 所 事 故 発 生 の 有 無 にかかわらず 地 球 温 暖 化 緩 和 は 着 実 に 進 めていく 必 要 があり それぞれの 環 境 分 野 における 課 題 解 決 策 の 候 補 から 適 切 なものを 選 択 する 際 に 地 球 温 暖 化 対 策 との 共 通 便 益 を 考 えて 実 施 することが 重 要 です 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターは 平 成 12 年 の 創 設 以 来 試 験 研 究 環 境 学 習 国 際 貢 献 情 報 発 信 の 四 つの 機 能 を 果 たし 平 成 22 年 度 から 地 球 環 境 自 然 共 生 研 究 領 域 ( 温 暖 化 対 策 大 気 環 境 自 然 環 境 ) 資 源 循 環 研 究 領 域 ( 資 源 循 環 廃 棄 物 化 学 物 質 ) 水 土 壌 研 究 領 域 ( 水 環 境 土 壌 地 下 水 地 盤 )に 改 編 し 温 暖 化 対 策 や 持 続 可 能 な 社 会 づくりに 向 けた 強 化 を 行 っています センターの 活 動 や 成 果 を 広 く 県 民 に 知 っていただくため センター 講 演 会 セミナー ゴールデンウィークや 夏 休 み 中 の 各 種 イベント 彩 の 国 環 境 大 学 など 幅 広 い 活 動 を 継 続 しています 当 センターの 目 標 を 達 成 するために 関 係 者 皆 様 のご 理 解 とご 支 援 を 仰 がなければなりません 本 年 報 を ご 高 覧 いただき 当 センターの 活 動 について 率 直 なご 意 見 をお 寄 せ 下 さいますようお 願 い 申 し 上 げますととも に さらに 高 い 視 点 からご 指 導 ご 鞭 撻 を 賜 ることができれば 幸 いです 平 成 25 年 3 月 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 総 長 坂 本 和 彦

目 次 はじめに 1 総 論 1 1.1 設 立 目 的 1 1.2 沿 革 1 1.3 組 織 図 2 1.4 平 成 24 年 度 予 算 2 1.5 施 設 の 概 要 3 1.6 センターの4つの 基 本 的 機 能 3 2 環 境 学 習 5 2.1 彩 の 国 環 境 大 学 5 2.2 公 開 講 座 6 2.3 身 近 な 環 境 観 察 局 ネットワーク 7 2.4 研 究 施 設 公 開 8 2.5 地 域 環 境 セミナー 8 2.6 イベント 参 加 8 2.7 その 他 8 3 環 境 情 報 の 収 集 発 信 9 3.1 ホームページのコンテンツ 9 3.2 ニュースレターの 発 行 9 3.3 センター 講 演 会 10 3.4 環 境 情 報 の 提 供 11 3.5 マスコミ 報 道 11 4 国 際 貢 献 16 4.1 海 外 への 研 究 員 の 派 遣 16 4.2 海 外 研 修 員 研 究 員 の 受 入 れ 19 4.3 訪 問 者 の 受 入 れ 21 4.4 海 外 研 究 機 関 との 研 究 交 流 協 定 等 の 締 結 22 5 試 験 研 究 23 5.1 試 験 研 究 活 動 23 5.1.1 環 境 科 学 国 際 センター 研 究 所 中 期 計 画 の 改 訂 23 5.1.2 担 当 の 活 動 概 要 23 5.2 試 験 研 究 事 業 27 5.2.1 自 主 研 究 27 5.2.2 外 部 資 金 による 研 究 事 業 29 5.2.3 行 政 令 達 35 - ⅰ -

5.3 他 研 究 機 関 との 連 携 39 5.4 学 会 等 における 研 究 発 表 47 5.4.1 論 文 47 5.4.2 国 際 学 会 プロシーディング 49 5.4.3 総 説 解 説 52 5.4.4 国 内 学 会 発 表 52 5.4.5 その 他 の 研 究 発 表 60 5.4.6 報 告 書 64 5.4.7 書 籍 65 5.4.8 センター 報 65 5.5 講 師 客 員 研 究 員 等 66 5.6 表 彰 74 6 研 究 活 動 報 告 76 6.1 資 料 77 7 抄 録 概 要 92 7.1 彩 の 国 環 境 大 学 抄 録 92 7.2 自 主 研 究 概 要 114 7.3 外 部 資 金 による 研 究 の 概 要 133 7.4 行 政 令 達 概 要 151 7.5 論 文 等 抄 録 172 7.5.1 論 文 抄 録 172 7.5.2 国 際 学 会 プロシーディング 抄 録 184 7.5.3 総 説 解 説 抄 録 193 7.5.4 学 会 発 表 抄 録 197 7.5.5 報 告 書 抄 録 222 7.5.6 学 位 論 文 抄 録 224 共 同 研 究 機 関 一 覧 225 資 料 編 226 (1) 職 員 名 簿 227 (2) センター 利 用 者 数 228 (3) 情 報 アクセス 数 228 (4) センター 報 掲 載 研 究 活 動 報 告 一 覧 229 編 集 後 記 - ⅱ -

1 総 論 1.1 設 立 目 的 現 代 社 会 は 科 学 技 術 や 経 済 の 発 展 などにより 便 利 で 快 適 な 生 活 を 実 現 してきた 一 方 このような 社 会 生 活 を 支 え てきた 大 量 生 産 大 量 消 費 大 量 廃 棄 型 の 社 会 経 済 システムは 環 境 への 負 荷 を 増 大 させ 自 動 車 交 通 公 害 河 川 の 汚 濁 あるいは 廃 棄 物 問 題 など 都 市 型 生 活 型 の 公 害 をはじめ 地 球 温 暖 化 や 酸 性 雨 オゾン 層 の 破 壊 など 地 球 規 模 の 環 境 問 題 を 引 き 起 こしている また 近 年 では ダイオキシン 類 や 内 分 泌 かく 乱 化 学 物 質 (いわゆる 環 境 ホルモン)などの 化 学 物 質 による 環 境 汚 染 が 新 たに 顕 著 化 し 大 きな 問 題 となってきた こうした 状 況 の 下 では 従 来 の 枠 組 みにとらわれず 身 近 な 生 活 環 境 から 自 然 環 境 まで 広 い 範 囲 を 対 象 に 環 境 に 関 す る 総 合 的 学 際 的 な 環 境 科 学 の 視 点 からの 取 り 組 みが 不 可 欠 であり また 国 境 を 越 えた 協 力 関 係 もますます 重 要 とな ってきている このような 時 代 の 要 請 にこたえ 平 成 12 年 4 月 にオープンした 環 境 科 学 国 際 センターは 環 境 問 題 に 取 り 組 む 県 民 の 方 々を 支 援 し また 埼 玉 県 が 直 面 している 環 境 問 題 に 対 応 するための 試 験 研 究 や 環 境 学 習 環 境 面 での 国 際 貢 献 など 多 面 的 な 機 能 を 有 する 環 境 科 学 の 総 合 的 中 核 機 関 となるものである さらに 環 境 先 進 県 を 目 指 す 本 県 のシンボル 的 施 設 である 1.2 沿 革 年 月 項 目 平 成 6 年 5 月 環 境 科 学 センター( 仮 称 ) 基 本 計 画 検 討 委 員 会 ( 委 員 長 : 正 田 泰 央 環 境 事 業 団 理 事 長 ) 設 置 7 年 2 月 環 境 科 学 国 際 センター( 仮 称 ) 基 本 計 画 決 定 7 年 6 月 環 境 科 学 国 際 センター( 仮 称 ) 整 備 に 係 わる 優 秀 提 案 選 定 委 員 会 ( 委 員 長 : 坂 本 和 彦 埼 玉 大 学 教 授 ) 設 置 7 年 11 月 埼 玉 県 建 築 設 計 候 補 者 選 定 委 員 会 ( 委 員 長 : 高 橋 てい 一 大 阪 芸 術 大 学 名 誉 教 授 ) において 指 名 エスキースコンペにより 設 計 候 補 者 選 定 8 年 6 月 環 境 科 学 国 際 センター( 仮 称 ) 建 築 基 本 設 計 完 了 9 年 3 月 環 境 科 学 国 際 センター( 仮 称 ) 建 築 実 施 設 計 完 了 10 年 1 月 建 築 工 事 着 工 ( 工 期 11 年 6 月 まで) 11 年 7 月 本 体 建 物 工 事 完 成 引 き 渡 し 12 年 4 月 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 開 設 初 代 総 長 に 須 藤 隆 一 が 就 任 12 年 6 月 早 稲 田 大 学 理 工 学 総 合 研 究 センターと 研 究 交 流 協 定 を 締 結 12 年 8 月 タイ 国 環 境 研 究 研 修 センターと 研 究 交 流 協 定 を 締 結 13 年 10 月 展 示 館 入 場 者 数 10 万 人 達 成 14 年 3 月 埼 玉 大 学 との 連 携 大 学 院 に 関 する 協 定 書 覚 書 を 締 結 14 年 4 月 埼 玉 大 学 の 連 携 大 学 院 としての 活 動 開 始 14 年 5 月 韓 国 慶 北 地 域 環 境 技 術 開 発 センターと 研 究 交 流 覚 書 を 締 結 15 年 3 月 韓 国 延 世 大 学 保 健 科 学 部 環 境 工 学 科 と 研 究 交 流 覚 書 を 締 結 15 年 11 月 中 国 上 海 交 通 大 学 環 境 科 学 与 工 学 院 との 研 究 交 流 について 合 意 15 年 12 月 韓 国 済 州 大 学 校 海 洋 環 境 研 究 所 との 学 術 研 究 交 流 協 定 を 締 結 16 年 2 月 中 国 中 国 科 学 院 生 態 環 境 研 究 中 心 と 研 究 交 流 協 定 書 を 締 結 (12 年 9 月 合 意 の 研 究 交 流 を 発 展 ) 16 年 11 月 皇 太 子 殿 下 行 啓 17 年 3 月 文 部 科 学 省 による 科 学 研 究 費 補 助 金 取 扱 機 関 の 指 定 19 年 8 月 韓 国 済 州 地 域 環 境 技 術 開 発 センターとの 研 究 交 流 協 定 を 締 結 20 年 3 月 中 国 上 海 大 学 環 境 与 化 学 工 程 学 院 との 研 究 交 流 について 合 意 20 年 5 月 立 正 大 学 環 境 科 学 研 究 所 と 研 究 交 流 協 定 を 締 結 20 年 11 月 中 国 遼 寧 大 学 環 境 学 院 との 研 究 交 流 について 合 意 21 年 2 月 環 境 科 学 国 際 センター 研 究 所 中 期 計 画 の 策 定 21 年 8 月 中 国 山 西 農 業 大 学 資 源 環 境 学 院 との 研 究 交 流 協 定 を 締 結 22 年 5 月 展 示 館 入 場 者 数 50 万 人 達 成 22 年 12 月 中 国 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 との 研 究 交 流 協 定 を 締 結 23 年 4 月 坂 本 和 彦 総 長 就 任 25 年 3 月 環 境 科 学 国 際 センター 研 究 所 中 期 計 画 の 改 訂 -1-

1.3 組 織 図 ( 平 成 24 年 10 月 1 日 現 在 ( )は 現 員 ) ( 主 な 業 務 ) 総 務 担 当 (3) 予 算 経 理 文 書 事 務 に 関 すること 庁 舎 施 設 設 備 の 管 理 物 品 の 管 理 その 他 庶 務 事 務 に 関 事 務 局 長 担 当 部 長 すること 総 長 学 習 情 報 担 当 (4) 彩 の 国 環 境 大 学 の 企 画 運 営 に 関 すること 展 示 施 設 の 運 営 保 守 管 理 に 関 すること 環 境 学 習 の 企 画 運 営 に 関 すること 室 長 研 究 企 画 室 (3) 研 究 課 題 の 企 画 調 整 に 関 すること 研 究 評 価 に 関 すること 外 部 研 究 費 の 獲 得 執 行 調 整 に 関 すること 温 暖 化 対 策 担 当 (3) 地 球 温 暖 化 対 策 の 調 査 研 究 ヒートアイランド 現 象 の 調 査 研 究 地 球 環 境 汚 染 の 調 査 研 究 大 気 環 境 担 当 (5) 自 然 環 境 担 当 (5) 広 域 大 気 汚 染 の 調 査 研 究 固 定 発 生 源 から 排 出 される 有 害 物 質 の 調 査 研 究 排 出 抑 制 や 大 気 浄 化 など 環 境 制 御 に 関 する 調 査 研 究 生 物 多 様 性 についての 調 査 研 究 開 発 や 汚 染 物 質 等 が 自 然 環 境 に 及 ぼす 影 響 の 調 査 研 究 研 資 源 循 環 廃 棄 物 廃 棄 物 不 法 投 棄 現 場 等 の 調 査 研 究 究 担 当 (6) 廃 棄 物 中 の 有 害 物 質 分 析 手 法 の 調 査 研 究 研 究 所 長 推 廃 棄 物 中 間 処 理 最 終 処 分 リサイクルの 調 査 研 究 兼 研 究 推 進 室 長 進 室 化 学 物 質 担 当 (5) 化 学 物 質 に 係 る 環 境 研 究 (3) ダイオキシン 等 化 学 物 質 による 環 境 汚 染 実 態 の 調 査 研 究 様 々な 手 法 による 超 微 量 化 学 物 質 の 計 測 に 関 する 調 査 研 究 化 学 物 質 の 無 害 化 安 定 化 に 関 する 調 査 研 究 水 環 境 担 当 (7) 水 環 境 における 汚 濁 物 質 の 調 査 研 究 環 境 改 変 による 水 域 環 境 影 響 の 調 査 研 究 排 水 処 理 及 び 汚 濁 物 質 の 排 出 抑 制 技 術 の 調 査 研 究 土 壌 地 下 水 地 盤 担 当 (5) 地 質 地 盤 情 報 の 調 査 研 究 地 下 水 汚 染 地 震 等 による 地 質 地 盤 被 害 の 調 査 研 究 軟 弱 地 盤 等 における 土 地 利 用 適 正 化 のための 調 査 研 究 騒 音 振 動 による 被 害 防 止 対 策 に 向 けた 調 査 研 究 放 射 性 物 質 の 測 定 1.4 平 成 24 年 度 予 算 環 境 科 学 国 際 センター 費 当 初 予 算 令 達 事 業 当 初 予 算 ( 単 位 : 千 円 ) 項 目 予 算 額 項 目 予 算 額 1 事 業 費 252,612 環 境 政 策 課 関 係 3,779 (1) 試 験 研 究 費 214,857 温 暖 化 対 策 課 関 係 3,303 (2) 環 境 学 習 費 28,234 大 気 環 境 課 関 係 20,241 (3) 国 際 貢 献 費 7,196 水 環 境 課 関 係 18,443 (4) 環 境 情 報 システム 費 2,325 産 業 廃 棄 物 指 導 課 関 係 10,785 2 運 営 費 65,907 資 源 循 環 推 進 課 関 係 7,700 3 分 析 研 究 機 器 整 備 事 業 費 22,179 自 然 環 境 課 関 係 4,587 農 業 政 策 課 関 係 50 河 川 砂 防 課 関 係 2,477 水 辺 再 生 課 関 係 400 計 340,698 計 71,765-2-

1.5 施 設 の 概 要 (1) 建 築 等 の 概 要 環 境 科 学 の 総 合 的 な 複 合 施 設 であり 敷 地 面 積 約 4haの 中 に 研 究 棟 展 示 館 宿 泊 棟 などの 建 物 ( 建 築 延 床 面 積 8,722m 2 )のほか 屋 外 に 県 東 部 地 域 の 潜 在 植 生 を 復 元 した 生 態 園 (2.2ha)を 整 備 している 施 設 の 設 計 建 築 にあたっては 環 境 保 全 の 考 え 方 を 広 く 取 り 入 れている 外 観 は 静 かな 田 園 地 帯 に 調 和 するよう 低 層 で 多 くの 緑 を 配 した 設 計 になっている 機 能 面 では 自 然 エネルギーの 活 用 や 省 資 源 省 エネルギー 設 計 を 施 してあるほか 各 所 にリサイクル 資 材 を 活 用 した 製 品 を 使 用 するなど 環 境 への 負 荷 の 少 ない 施 設 となっている そのほか 今 後 の 環 境 問 題 の 変 化 に 対 応 するため 容 易 に 増 設 が 可 能 となるスペースを 確 保 するとともに 自 由 度 の 高 い 設 備 空 間 を 持 つ 梁 構 造 間 仕 切 りの 変 更 が 容 易 な 駆 体 構 造 などを 採 用 している 環 境 に 配 慮 した 主 な 施 設 設 備 1 自 然 エネルギーの 活 用 太 陽 光 発 電 装 置 出 力 25kW 太 陽 熱 集 熱 装 置 集 熱 面 積 48m 2 太 陽 光 採 光 装 置 光 ファイバー 伝 送 型 2 基 風 力 発 電 装 置 出 力 5kW 風 車 径 5.1m( 運 転 停 止 中 ) 雨 水 利 用 システム 集 水 面 積 約 1,300m 2 貯 水 槽 約 230m 3 2 省 資 源 省 エネルギー 設 計 空 調 換 気 設 備 輻 射 冷 暖 房 システム 変 水 量 変 風 量 システムによる 搬 送 動 力 の 低 減 など 給 排 水 衛 生 設 備 浄 化 槽 高 度 処 理 水 再 利 用 など 照 明 設 備 省 電 力 照 明 器 具 昼 光 タイムスケジュールによる 照 明 の 点 滅 制 御 など 3 リサイクル 資 材 の 活 用 溶 融 スラグ 製 品 ガラスリサイクルタイルなど (2) 生 態 園 の 概 要 生 態 園 は 科 学 的 調 査 研 究 を 行 うとともに その 自 然 環 境 を 利 用 した 様 々な 野 外 環 境 学 習 を 行 うためのフィールドとし て 整 備 している 2.2haの 園 内 には 生 物 が 生 息 できる 良 好 な 環 境 条 件 を 備 えた 場 所 となるように 県 東 部 地 域 の 潜 在 植 生 を 復 元 した 復 元 された 屋 敷 林 社 寺 林 雑 木 林 竹 林 畑 水 田 小 川 ため 池 石 垣 は 昭 和 30 年 代 の 県 東 部 地 域 の 里 山 をモデ ルとしている 里 山 は 人 間 が 生 活 のために 造 ったものであり 自 然 を 放 置 するのではなく 人 間 が 手 を 加 えることによっ て 多 様 な 動 植 物 の 生 息 生 育 を 可 能 としていたものである 生 態 園 の 整 備 に 当 たっては 周 辺 地 域 の 生 物 生 息 空 間 の 環 境 構 造 や 動 植 物 の 種 類 植 生 構 造 を 事 前 に 調 査 し 農 村 環 境 における 二 次 的 自 然 をビオトープ 手 法 により 復 元 した 外 周 部 に 草 地 的 な 環 境 を 形 成 するなど 周 辺 からの 生 物 種 の 自 然 導 入 が 図 られる 構 造 とするとともに 周 辺 の 工 事 等 で 不 要 となった 樹 木 や 表 土 を 移 植 するリサイクル 緑 化 を 積 極 的 に 導 入 している 1.6 センターの4つの 基 本 的 機 能 センターは 環 境 科 学 の 共 有 を 基 本 理 念 とし 1 環 境 学 習 2 環 境 に 関 する 試 験 研 究 3 環 境 面 での 国 際 貢 献 4 環 境 情 報 の 収 集 発 信 の4つを 基 本 的 機 能 としている (1) 環 境 学 習 機 能 今 日 の 環 境 問 題 に 対 応 するためには 行 政 や 企 業 の 努 力 と 並 んで 県 民 一 人 ひとりが 環 境 問 題 の 本 質 を 正 しく 理 解 し 環 境 に 配 慮 したライフスタイルを 形 成 確 立 していくことが 求 められている そこで センターでは 県 民 の 皆 さんが 単 に 環 境 問 題 を 知 識 として 身 につけているだけでなく 社 会 と 環 境 との 関 わりか ら 環 境 との 共 生 について 考 えるとともに 一 人 ひとりが 日 常 生 活 の 中 で 行 うべき 行 動 の 方 向 を 具 体 的 に 考 え 環 境 保 全 の 実 践 に 結 びつけるための 学 習 機 会 を 提 供 することにしている その 中 心 となるのが 展 示 館 である ここでは 子 供 から 大 人 までが 気 軽 に 楽 しく 環 境 問 題 に 興 味 を 持 ち 学 べるよう 工 夫 を 凝 らした 体 感 型 の 展 示 を 用 意 している 展 示 は3つのゾーンに 分 かれて 展 開 しているが まず 初 めのゾーンでは 地 -3-

球 環 境 はいま と 題 し 地 球 がさらされている 危 機 的 状 況 を 来 館 者 に 訴 えかけている 地 球 をイメージした 直 径 3mの 半 球 面 スクリーン ガイアビジョン では 宇 宙 から 眺 めた 美 しい 地 球 の 姿 のほか 地 球 規 模 で 起 こっている 砂 漠 化 オゾンホ ールの 様 子 などを 映 し 出 している 次 のゾーンでは くらしのむこうに 地 球 が 見 える と 題 し 水 やごみなど 身 近 な 題 材 を 通 して 私 たち 自 身 と 環 境 問 題 との 関 わりについて 認 識 を 促 すための 展 示 となっている 最 後 のゾーンでは あなたが 私 が 地 球 を 救 う というテーマで 地 域 から 世 界 へと 広 がる 環 境 問 題 について 一 人 ひとりが 主 体 的 に 行 動 するよう 働 きかけ ている 平 成 21 年 度 には 展 示 館 の 展 示 内 容 を 地 球 温 暖 化 の 現 状 や 影 響 身 近 な 暮 らしからみた 対 策 にリニューアルし た 屋 外 の 生 態 園 は 自 然 観 察 や 農 作 業 体 験 などを 通 して 身 近 な 自 然 の 仕 組 みや 自 然 と 生 活 との 関 わりを 学 ぶことがで きる 野 外 環 境 学 習 の 場 として 利 用 できる そのほか 県 民 の 環 境 学 習 や 環 境 保 全 活 動 を 支 援 するため 交 流 コーナー 情 報 コーナー 図 書 コーナー 県 民 実 験 室 環 境 情 報 室 研 修 室 などを 設 けている また 体 系 的 かつ 総 合 的 な 環 境 学 習 の 展 開 を 図 るため 環 境 問 題 を 環 境 科 学 の 視 点 から 理 解 したり 環 境 との 共 生 の 在 り 方 を 考 えるための 機 会 を 提 供 することなどを 目 標 とした 環 境 学 習 プログラムを 定 めている 具 体 的 なプログラムは 他 の 施 設 との 連 携 や 役 割 分 担 に 配 慮 しながら センターの 施 設 内 容 立 地 条 件 機 能 の 特 色 を 生 かして 構 築 したものとなっ ており 単 なる 講 義 に 止 まることなく 体 験 学 習 との 組 合 せや 国 際 交 流 といった 独 自 の 視 点 を 取 り 入 れている (2) 試 験 研 究 機 能 センターは 従 来 の 公 害 センターが 公 害 対 応 型 であったのに 対 して 広 範 な 環 境 問 題 に 対 応 できる 試 験 研 究 機 関 とし て 機 能 する 試 験 研 究 部 門 は 研 究 推 進 室 の 地 球 環 境 自 然 共 生 研 究 領 域 資 源 循 環 研 究 領 域 水 土 壌 研 究 領 域 の3つの 領 域 の 下 温 暖 化 対 策 大 気 環 境 自 然 環 境 資 源 循 環 廃 棄 物 化 学 物 質 水 環 境 及 び 土 壌 地 下 水 地 盤 の7つのグルー プから 構 成 されており 県 が 直 面 している 環 境 問 題 に 対 応 した 試 験 研 究 に 取 り 組 んでいる また 外 部 研 究 機 関 との 研 究 交 流 外 部 研 究 費 の 活 用 なども 積 極 的 に 進 めていく センターでは これらを 統 合 し 研 究 機 能 を 有 機 的 に 連 携 させるた めの 研 究 企 画 機 能 を 備 えている これらによって 環 境 に 関 する 総 合 的 学 際 的 な 研 究 を 推 進 する 平 成 14 年 4 月 からは 埼 玉 大 学 大 学 院 理 工 学 研 究 科 の 連 携 大 学 院 としての 機 能 も 持 っている (3) 国 際 貢 献 機 能 今 日 の 地 球 環 境 問 題 の 解 決 のためには 地 方 自 治 体 も 国 際 社 会 の 一 員 として その 技 術 と 経 験 を 環 境 保 全 に 取 り 組 む 各 国 と 共 有 することなどが 必 要 である センターは 地 域 における 環 境 保 全 の 推 進 に 貢 献 するとともに 環 境 分 野 での 国 際 貢 献 を 行 い 地 球 規 模 での 環 境 保 全 に 寄 与 することとしている 主 にアジアの 国 からの 研 修 員 の 受 入 れや 専 門 技 術 者 の 派 遣 を 行 うことにより これらの 国 の 人 材 育 成 技 術 移 転 に 貢 献 していく また 海 外 研 究 機 関 との 研 究 交 流 活 動 を 積 極 的 に 推 進 し さらには 地 球 環 境 問 題 に 係 る 環 境 モニタリング 調 査 などの 国 際 的 な 協 力 も 行 うこととしている なお 海 外 からの 研 修 員 や 研 究 員 受 入 れにあたっては センター 内 に 宿 泊 施 設 を 整 備 している (4) 環 境 情 報 の 収 集 発 信 機 能 センターは 県 民 の 方 々の 環 境 意 識 の 向 上 や 環 境 保 全 活 動 を 支 援 する 環 境 情 報 の 収 集 発 信 拠 点 として 様 々な 環 境 情 報 をホームページやニュースレター センター 講 演 会 等 で 発 信 している 内 容 は 県 民 への 環 境 学 習 講 座 やイベント 情 報 のほか 各 種 試 験 研 究 の 取 り 組 み 研 究 成 果 の 情 報 環 境 観 測 データなどの 情 報 を 発 信 している また センター 内 には 来 館 者 が 自 由 に 利 用 できる 情 報 コーナーや 図 書 コーナーを 設 け 環 境 情 報 が 入 手 できるようにし ている -4-

2 環 境 学 習 県 民 一 人 ひとりが 環 境 を 正 しく 理 解 し 環 境 に 負 荷 をかけないライフスタイルを 実 現 実 行 することこそが 環 境 保 全 にとって 最 も 重 要 であるという 考 えのもと 環 境 保 全 の 実 践 に 結 びつくものとするため 各 種 講 座 の 開 催 など 環 境 学 習 の 機 会 の 提 供 を 行 っている 平 成 24 年 度 の 環 境 学 習 の 取 組 については 以 下 のとおりである 2.1 彩 の 国 環 境 大 学 県 では 平 成 9 年 度 から 環 境 科 学 に 関 する 知 識 を 持 った 専 門 的 な 人 材 を 育 成 するため 彩 の 国 環 境 大 学 を 開 講 している 今 年 度 も 環 境 に 関 する 広 範 囲 かつ 専 門 的 な 知 識 を 習 得 するため 基 礎 課 程 実 践 課 程 を 開 講 した 開 講 期 間 :8 月 25 日 ~11 月 17 日 各 課 程 全 10 回 受 講 者 :84 人 修 了 者 :70 人 開 講 式 基 調 講 演 開 催 日 講 義 名 講 師 名 抄 録 8 月 25 日 微 粒 子 について- 粉 ミルクから 地 球 環 境 問 題 ま 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 92 頁 で- 総 長 坂 本 和 彦 閉 講 式 基 調 講 演 開 催 日 講 義 名 講 師 名 抄 録 11 月 17 日 放 射 性 物 質 の 環 境 汚 染 とその 対 策 生 態 工 学 研 究 所 93 頁 代 表 須 藤 隆 一 開 講 式 基 調 講 演 閉 講 式 基 調 講 演 基 礎 課 程 開 催 日 講 義 名 講 師 名 抄 録 10 月 6 日 地 球 環 境 埼 玉 の 環 境 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 95 頁 埼 玉 県 の 温 暖 化 の 実 態 とその 影 響 担 当 部 長 嶋 田 知 英 - 温 暖 化 緩 和 策 と 適 応 策 - 10 月 6 日 環 境 経 済 学 の 基 礎 東 京 経 済 大 学 96 頁 原 発 問 題 と 廃 棄 物 問 題 から 考 える 准 教 授 野 田 浩 二 10 月 13 日 環 境 法 学 東 京 経 済 大 学 97 頁 自 然 の 保 護 再 生 と 法 の 役 割 教 授 礒 野 弥 生 10 月 13 日 埼 玉 の 環 境 埼 玉 県 環 境 部 環 境 政 策 課 98 頁 埼 玉 の 環 境 主 査 岩 村 響 10 月 20 日 自 然 環 境 埼 玉 大 学 99 頁 変 化 する 里 山 の 自 然 非 常 勤 講 師 巣 瀬 司 -5-

開 催 日 講 義 名 講 師 名 抄 録 10 月 20 日 化 学 物 質 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 100 頁 気 になる 暮 らしの 化 学 物 質 担 当 部 長 野 尻 喜 好 10 月 27 日 水 環 境 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 101 頁 健 全 な 水 循 環 と 里 川 の 再 生 担 当 部 長 高 橋 基 之 10 月 27 日 廃 棄 物 管 理 日 本 工 業 大 学 102 頁 持 続 可 能 な 社 会 を 求 めて-ごみと 社 会 - 教 授 小 野 雄 策 11 月 3 日 大 気 環 境 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 104 頁 埼 玉 県 の 大 気 環 境 研 究 推 進 室 副 室 長 竹 内 庸 夫 11 月 3 日 環 境 国 際 協 力 ( 独 ) 国 際 協 力 機 構 地 球 環 境 部 105 頁 開 発 途 上 国 における 森 林 保 全 分 野 の 気 候 森 林 自 然 環 境 グループ 森 林 自 然 環 境 変 動 対 策 保 全 第 一 課 企 画 役 鈴 木 和 信 実 践 課 程 開 催 日 講 義 名 講 師 名 抄 録 9 月 1 日 生 物 多 様 性 の 保 全 について 埼 玉 県 生 態 系 保 護 協 会 106 頁 生 物 調 査 法 の 実 践 ( 生 態 園 にて 実 地 演 習 ) 統 括 主 任 研 究 員 高 野 徹 9 月 8 日 環 境 学 習 の 現 状 と 課 題 立 教 大 学 大 学 院 107 頁 環 境 教 育 教 授 阿 部 治 9 月 15 日 環 境 学 習 から 環 境 まちづくりへ NPO 法 人 エコ コミュニケーションセンター 109 頁 学 びと 参 加 をつなげるコーディネイターの 役 割 代 表 森 良 9 月 22 日 事 例 研 究 1 もりんど 110 頁 地 域 で 実 践 する 里 山 保 全 活 動 会 長 山 本 悦 男 9 月 22 日 事 例 研 究 2 NPO 法 人 川 口 市 民 環 境 会 議 111 頁 市 民 学 校 行 政 とのコミュニケーション 代 表 理 事 浅 羽 理 恵 9 月 29 日 環 境 学 習 プログラムをデザインする 学 びの 広 場 113 頁 環 境 学 習 プログラムをデザインする( 演 習 ) 代 表 小 川 達 己 2.2 公 開 講 座 県 内 の 事 業 所 担 当 者 を 対 象 とした 事 業 所 環 境 セミナー 及 び 彩 の 国 環 境 大 学 修 了 生 フォローアップ 講 座 をはじめ センター 施 設 を 活 用 した 生 態 園 体 験 教 室 県 民 実 験 教 室 を 開 催 した 講 座 名 開 催 日 テ ー マ 参 加 者 1 事 業 所 環 境 セミナー 6 月 6 日 ( 水 ) 講 義 事 業 所 の 環 境 教 育 担 当 者 を 対 象 省 エネセミナー: 我 慢 の 省 エネから 63 人 に 事 業 所 における 環 境 教 育 の 推 賢 い 省 エネルギー 活 動 へ 進 を 図 るため 開 催 している 2 彩 の 国 環 境 大 学 修 了 生 フォローア 1 月 26 日 ( 土 ) 講 演 55 人 ップ 講 座 私 たちの 暮 らしと 地 質 地 盤 環 境 環 境 保 全 活 動 や 環 境 学 習 活 動 を 活 動 事 例 発 表 行 う 彩 の 国 環 境 大 学 修 了 者 を 対 象 環 境 コミュニケーション 活 動 報 告 に 支 援 を 行 うため 開 催 している -6-

講 座 名 開 催 日 テ ー マ 参 加 者 3 生 態 園 体 験 教 室 生 態 園 における 観 察 会 や 野 外 活 4 月 30 日 ( 月 ) 自 然 は 友 達!ネイチャーゲームで 遊 ぼう 68 人 動 を 通 して 身 近 な 環 境 のしくみの 5 月 5 日 ( 土 ) 自 然 観 察 会 見 てみよう 春 の 生 態 園 74 人 理 解 や 自 然 と 生 活 との 共 生 のあり 7 月 21 日 ( 土 ) 川 の 生 き 物 で 環 境 調 査 をしよう 36 人 方 における 自 然 環 境 保 護 意 識 の 7 月 26 日 ( 木 ) 田 んぼの 生 き 物 を 調 べてみよう 19 人 向 上 を 図 るため 開 催 している 8 月 4 日 ( 土 ) 昆 虫 の 標 本 を 作 ろう 40 人 8 月 7 日 ( 火 ) 小 枝 で 作 ろう 好 きなもの 51 人 8 月 11 日 ( 土 ) 竹 で 工 作 しよう ~うぐいす 笛 ~ 58 人 11 月 14 日 ( 水 ) ダンボールクラフト ASIMOを 作 ろう 95 人 11 月 14 日 ( 水 ) 自 然 観 察 会 見 てみよう 秋 の 生 態 園 36 人 12 月 15 日 ( 土 ) 実 りのリースを 作 ろう 51 人 4 県 民 実 験 教 室 簡 易 な 化 学 実 験 やリサイクル 工 作 4 月 29 日 ( 日 ) リサイクル 工 作 水 中 ヘリコプター 作 り 161 人 を 通 して 環 境 保 全 意 識 の 向 上 を 5 月 4 日 ( 金 ) 絵 や 字 が 切 れるトレーカッター 作 り 150 人 図 るため 開 催 している 5 月 6 日 ( 日 ) サイエンスショー しゅぽしゅぽ 204 人 6 月 17 日 ( 日 ) 廃 油 からリサイクル 石 けんを 作 ってみよう 51 人 7 月 16 日 ( 月 ) 大 気 の 性 質 を 調 べてみよう 41 人 7 月 29 日 ( 日 ) 水 の 性 質 を 調 べてみよう 46 人 8 月 10 日 ( 金 ) 土 の 性 質 を 調 べてみよう 39 人 8 月 19 日 ( 日 ) リサイクル 工 作 紙 コップUFOを 飛 ばそう 173 人 9 月 30 日 ( 日 ) 身 近 な 物 の 中 の 化 学 物 質 を 調 べてみよう 19 人 10 月 20 日 ( 土 ) 顕 微 鏡 で 見 てみよう 16 人 - 食 べ 物 は 細 胞 でできている- 11 月 14 日 ( 水 ) サイエンスショー 530 人 空 気 ってチカラもち!? -196 の 世 界 12 月 16 日 ( 日 ) 草 木 染 めをしてみよう 39 人 12 月 23 日 ( 日 ) 廃 油 からクリスマスアロマキャンドルを 作 ろう 48 人 1 月 27 日 ( 日 ) 聞 いてみよう 鳴 らしてみよう 61 人 - 音 と 振 動 のひみつ- 2 月 11 日 ( 月 ) リサイクル 工 作 ビー 玉 ころころ 23 人 3 月 17 日 ( 日 ) リサイクル 工 作 ぐにゃぐにゃ 凧 49 人 (28 講 座 計 2,296 人 ) 2.3 身 近 な 環 境 観 察 局 ネットワーク 環 境 に 関 心 がある 県 内 の 個 人 や 団 体 に 簡 易 な 環 境 調 査 法 を 学 習 する 機 会 を 設 けている 観 察 局 数 :66 局 ( 平 成 25 年 3 月 31 日 現 在 ) 身 近 な 環 境 観 察 局 では 年 間 を 通 じて 大 気 水 質 酸 性 雨 一 般 指 標 生 物 ハンノキとミドリシジミの 調 査 を 行 っている 平 成 24 年 度 は 新 規 応 募 者 研 修 会 を3 回 大 気 測 定 会 を5 回 実 施 した また 身 近 な 環 境 観 察 局 ワーキンググループ 活 動 成 果 発 表 会 を 実 施 し 観 察 局 間 の 交 流 を 図 った(2 月 16 日 ( 土 ) 参 加 者 30 人 ) -7-

2.4 研 究 施 設 公 開 ゴールデンウィーク 夏 休 み 県 民 の 日 に 研 究 施 設 の 一 般 公 開 を 行 っている 開 催 日 内 容 参 加 者 5 月 6 日 ( 日 ) ゴールデンウィーク 88 人 8 月 17 日 ( 金 ) 夏 休 み 普 段 非 公 開 の 研 究 施 設 を 見 学 するツアーを 実 施 38 人 11 月 14 日 ( 水 ) 県 民 の 日 97 人 ( 計 223 人 ) 2.5 地 域 環 境 セミナー 地 域 環 境 セミナーは 県 内 地 域 の 環 境 保 全 活 動 を 支 援 するため センターの 職 員 が 地 域 に 出 向 いて 行 うもので 自 治 体 や 環 境 保 全 団 体 等 との 共 催 もしくは 協 力 を 得 て 実 施 するものである 第 7 回 目 の 今 回 は 県 環 境 大 学 修 了 生 の 会 県 内 の 環 境 保 全 団 体 や 埼 玉 県 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センターなどから 構 成 する 実 行 委 員 会 に 参 加 し 第 3 回 低 炭 素 まちづくりフォーラムin 埼 玉 を 実 施 した 開 催 日 会 場 内 容 参 加 者 11 月 24 日 ( 土 ) 跡 見 学 園 女 子 大 学 基 調 講 演 環 境 省 中 央 環 境 審 議 会 会 長 鈴 木 基 之 氏 フォーラム 11 月 25 日 ( 日 ) 新 座 キャンパス 日 本 のエネルギー 政 策 と 今 後 の 温 暖 化 対 策 参 加 者 数 分 科 会 くらしのエコ 生 物 多 様 性 エネルギー 古 紙 177 人 リサイクル タイムシフトするライフスタイル 子 ども 大 学 ポスター 展 示 ( 環 境 科 学 国 際 センターの 取 組 をPR) 2.6 イベント 参 加 他 部 局 のイベントに 参 加 し ポスター 展 示 やチラシなどにより 環 境 学 習 活 動 のPRを 行 った 開 催 日 イ ベ ン ト 名 会 場 参 加 者 10 月 14 日 ( 日 ) さいたまサイクリングフェスティバル 熊 谷 スポーツ 文 化 公 園 720 人 2.7 その 他 ゴールデンウィーク 夏 休 み 県 民 の 日 等 に 各 種 イベントを 実 施 した イ ベ ン ト 名 開 催 日 内 容 備 考 1 ゴールデンウィーク 特 別 企 画 2 夏 休 み 特 別 企 画 4 月 28 日 ( 土 ) オリエンテーリングクイズ 参 加 者 延 ~ サイエンスショー 自 然 観 察 会 4,538 人 5 月 6 日 ( 日 ) リサイクル 工 作 研 究 所 公 開 7 月 16 日 ( 月 ) サイエンスショー 自 然 観 察 会 参 加 者 延 ~ 8 月 31 日 ( 金 ) 各 種 環 境 講 座 リサイクル 工 作 研 究 所 公 開 7,128 人 サイエンスショー リサイクル 工 作 参 加 者 延 3 県 民 の 日 特 別 企 画 11 月 14 日 ( 水 ) オリジナルしおりづくり 自 然 観 察 会 3,811 人 オリエンテーリングクイズ 研 究 所 公 開 4 上 映 会 4 月 1 日 ( 日 ) 偉 人 たちの 夢 参 加 者 延 ~ キララと 一 緒 にふしぎ 体 験 2,203 人 3 月 24 日 ( 日 ) 燃 えよ 虫 拳 他 ( 計 17,680 人 ) -8-

3 環 境 情 報 の 収 集 発 信 センターは 県 民 に 環 境 意 識 の 向 上 や 環 境 保 全 活 動 を 支 援 するため ホームページで 様 々な 情 報 を 公 開 している ホームページでは 環 境 学 習 情 報 のほか 試 験 研 究 情 報 国 際 貢 献 情 報 等 を 提 供 している センターでは ホームペ ージを 情 報 発 信 の 重 要 なツールの 一 つとして 捉 え より 効 果 的 に 情 報 発 信 を 行 うための 整 備 を 行 っている ホームページアドレス http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/f16/ 平 成 24 年 度 アクセス 件 数 127,725 件 前 年 度 比 13.7% 増 また 新 聞 による 環 境 情 報 の 発 信 や センターの 活 動 を 広 く 知 ってもらうためにニュースレターを 発 行 した 3.1 ホームページのコンテンツ (1) 新 着 情 報 トップページに 県 民 向 けとしてイベントや 各 種 講 座 等 について 案 内 (2) 展 示 館 と 各 種 講 座 及 び 研 究 所 からのお 知 らせ 募 集 公 開 講 座 参 加 のお 知 らせ 展 示 館 休 館 日 ニュースレター ココが 知 りたい 埼 玉 の 環 境 研 究 成 果 情 報 等 掲 載 (3)センターの 概 要 総 長 あいさつ 組 織 概 要 沿 革 全 景 図 ( 航 空 写 真 )を 掲 載 (4) 利 用 案 内 所 在 地 電 話 番 号 休 館 日 入 場 料 交 通 研 修 室 の 利 用 講 座 情 報 研 究 所 公 開 等 について 掲 載 (5) 施 設 紹 介 全 景 図 ( 航 空 写 真 )の 掲 載 ほか 展 示 館 環 境 情 報 プラザ 生 態 園 を 施 設 毎 に 紹 介 (6) 学 習 情 報 環 境 大 学 県 民 実 験 教 室 生 態 園 体 験 教 室 などの 講 座 情 報 ほか 出 前 講 座 生 態 園 だよりについて 掲 載 (7) 研 究 所 試 験 研 究 の 取 組 国 際 貢 献 について 掲 載 また 併 せて 刊 行 物 をPDFにより 提 供 する 刊 行 物 データベース を 掲 載 (8) 研 究 成 果 の 情 報 ( 機 関 リポジトリ) (9) 環 境 関 連 リンク(センター 内 ) 社 会 科 見 学 の 案 内 二 酸 化 炭 素 濃 度 速 報 値 光 化 学 スモッグによるアサガオ 被 害 調 査 生 物 多 様 性 データベース 等 (10) 環 境 関 連 リンク(センター 外 ) 光 化 学 スモッグ 注 意 報 等 発 令 状 況 ( 大 気 汚 染 常 時 監 視 システム) 埼 玉 県 自 然 学 習 センターほか 3.2 ニュースレターの 発 行 センターが 行 っている 試 験 研 究 の 内 容 や 様 々な 講 座 イベントなどの 情 報 を 県 民 の 方 々に 広 く 情 報 提 供 するため ニュ ースレター(A4 版 4ページ)を 平 成 24 年 度 は4 回 発 行 した なお ニュースレターは センターのホームページからも 閲 覧 及 びダウンロードすることができる (1) 第 15 号 ( 平 成 24 年 5 月 発 行 ) 平 成 23 年 度 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 講 演 会 研 究 事 業 紹 介 埼 玉 県 内 に 生 息 する 魚 介 類 に 対 する 環 境 中 の 紫 外 線 吸 収 剤 の 生 態 リスク 評 価 及 びヒトの 暴 露 量 に 関 する 研 究 ココが 知 りたい 埼 玉 の 環 境 (6) 光 化 学 スモッグって 植 物 にも 悪 影 響 を 及 ぼすの? 環 境 学 習 イベント 情 報 (2) 第 16 号 ( 平 成 24 年 7 月 発 行 ) 行 政 支 援 活 動 の 紹 介 利 根 川 水 系 でのホルムアルデヒド 水 質 事 故 を 振 り 返 って 予 期 せぬ 事 態 への 対 応 と 教 訓 ココが 知 りたい 埼 玉 の 環 境 (7) 廃 棄 物 処 理 によって 温 室 効 果 ガスはどの 程 度 排 出 するの? 環 境 学 習 イベント 情 報 (3) 第 17 号 ( 平 成 24 年 10 月 発 行 ) 第 8 回 日 韓 環 境 シンポジウムを 開 催 研 究 事 業 紹 介 国 際 貢 献 事 業 スリランカとの 共 同 研 究 ごみ 埋 立 地 の 調 査 を 開 始 ココが 知 りたい 埼 玉 の 環 境 (8) 埼 玉 県 の 川 をもっときれいにするにはどうすれば 良 いの? 環 境 学 習 イベント 情 報 (4) 第 18 号 ( 平 成 25 年 1 月 発 行 ) 第 15 回 自 然 系 調 査 研 究 機 関 連 絡 会 議 (NORNAC)を 開 催 ココが 知 りたい 埼 玉 の 環 境 (9) 温 暖 化 対 策 にはどのようなものがありますか? 環 境 学 習 イベント 情 報 -9-

3.3 センター 講 演 会 当 センターでは 広 く 県 民 に 活 動 内 容 及 び 研 究 成 果 を 紹 介 することにより 県 民 のセンターに 対 する 理 解 と 環 境 問 題 へ の 関 心 を 深 めることを 目 的 として 平 成 24 年 度 環 境 科 学 国 際 センター 講 演 会 を 平 成 25 年 2 月 1 日 に 埼 玉 会 館 (さいたま 市 浦 和 区 )で 開 催 した 埼 玉 県 の 環 境 はどう 変 わったの!?~ 環 境 の 変 遷 ~ を 統 一 テーマとして 立 正 大 学 の 田 村 教 授 が 基 調 講 演 を 行 うとともに センター 研 究 員 による 研 究 成 果 事 例 の 発 表 及 び 研 究 活 動 紹 介 のポスター 展 示 と 解 説 を 行 い 環 境 問 題 への 理 解 を 深 める 機 会 とした センター 講 演 会 の 参 加 者 は228 名 であった (1) 基 調 講 演 流 域 から 環 境 をとらえる - 荒 川 流 域 を 例 に- 立 正 大 学 地 球 環 境 科 学 部 環 境 システム 学 科 教 授 田 村 俊 和 流 域 はある1 地 点 を 通 して 地 表 の 水 が 排 水 されることが 可 能 な 範 囲 を その 点 にとっての 流 域 といいます 流 域 が 水 水 が 運 ぶ 土 砂 土 に 溶 けたさまざまな 物 質 などの 移 動 分 布 を 空 間 的 にコントロールしていることになります 植 物 や 動 物 にとっても 流 域 という 空 間 が 重 要 な 意 味 をもっています 荒 川 は 上 流 から 峡 谷 扇 状 地 自 然 堤 防 後 背 低 地 旧 流 路 などが 交 錯 する 氾 濫 平 野 更 に 三 角 州 という 湿 潤 温 帯 の 山 地 に 発 する 河 川 が 作 る 地 形 の 典 型 的 配 列 が 見 られます 中 下 流 部 の 一 部 に 人 工 河 道 区 間 があっても この 自 然 の 地 形 配 列 の 規 則 性 は 乱 されていません 自 然 環 境 を 構 成 する 諸 要 素 は 流 域 の 中 で 空 間 的 時 間 的 に 姿 を 変 えながら つながっています この 環 境 のつながりを 不 用 意 に 切 断 せずうまく 生 かして 資 源 管 理 省 エネルギー 汚 染 軽 減 防 災 などを 同 時 に 図 っていくのが 真 の 環 境 保 全 ではないでしょうか (2)センターの 研 究 成 果 事 例 紹 介 埼 玉 県 における 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 推 移 -WMO 標 準 ガスを 基 準 とした 精 密 観 測 について- 温 暖 化 対 策 担 当 武 藤 洋 介 大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 は 人 間 活 動 に 伴 い 排 出 されるガスとしては 地 球 温 暖 化 に 対 して 最 も 影 響 の 大 きい 温 室 効 果 ガスとされており 世 界 各 国 で 大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 定 点 観 測 が 継 続 的 に 実 施 されてきました 埼 玉 県 では 人 為 的 な 汚 染 の 影 響 を 把 握 するため 都 市 部 に 位 置 する 浦 和 観 測 所 (さいたま 市 桜 区 )において 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 高 精 度 な 観 測 を1991 年 4 月 に 開 始 しました その 後 山 間 部 に 位 置 する 堂 平 山 観 測 所 ( 秩 父 郡 東 秩 父 村 )と 農 村 部 に 位 置 する 騎 西 観 測 所 ( 加 須 市 )においても 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 観 測 を 開 始 しました( 浦 和 観 測 所 は2002 年 3 月 終 了 ) 本 発 表 では2012 年 3 月 までの 観 測 結 果 について 解 析 を 行 ったので 埼 玉 県 における 濃 度 変 化 の 特 徴 について 報 告 しました 県 内 河 川 における 残 留 性 有 機 フッ 素 化 合 物 の 汚 染 実 態 -PFOS PFOAと 前 駆 物 質 について- 化 学 物 質 担 当 茂 木 守 PFOS PFOAは 通 常 の 環 境 中 ではほとんど 分 解 しない 極 めて 残 留 性 の 高 い 化 学 物 質 で 世 界 各 国 の 河 川 水 や 海 水 野 生 生 物 または 人 の 血 液 からも 検 出 されています これらの 化 学 物 質 は 動 物 に 対 する 発 癌 性 免 疫 系 障 害 生 殖 障 害 などが 報 告 されていますが 毒 性 自 体 は 比 較 的 弱 いため 現 状 では 人 への 健 康 影 響 はほとんどないと 考 えられ ています ただし 生 体 内 への 蓄 積 が 懸 念 されるため 環 境 濃 度 レベルに 関 する 情 報 収 集 に 努 める 必 要 があります 本 発 表 ではPFOS PFOAなどの 有 機 フッ 素 化 合 物 による 県 内 河 川 の 汚 染 実 態 について 報 告 しました 地 中 熱 利 用 システムのためのポテンシャル 評 価 - 地 中 熱 エネルギーの 活 用 について- 土 壌 地 下 水 地 盤 担 当 濱 元 栄 起 再 生 可 能 エネルギーのひとつである 地 中 熱 エネルギー の 活 用 が 期 待 されています 特 に 地 中 熱 利 用 システム の 一 種 である 地 中 熱 ヒートポンプシステム は 冷 暖 房 や 給 湯 の 用 途 に 適 した 温 度 を 得 ることができるため 米 国 やEUで それぞれ100 万 台 以 上 が 設 置 されており 広 く 普 及 しています これに 対 して 日 本 では 500 台 程 度 にとどまっていま す この 原 因 のひとつとして 日 本 では 適 切 な 設 計 や 施 工 に 必 要 な 地 下 環 境 についての 情 報 整 備 が 遅 れていることが あげられます 本 発 表 では 埼 玉 県 内 の 地 下 環 境 の 情 報 整 備 などについて 報 告 しました (3)センターの 活 動 紹 介 各 担 当 がその 活 動 概 要 を 紹 介 するポスターを 展 示 し 参 加 者 に 説 明 するとともに 質 問 に 答 えた 基 調 講 演 ポスター 展 示 -10-

3.4 環 境 情 報 の 提 供 (1)モニタリングデータの 提 供 (CO2) 環 境 科 学 国 際 センターは さいたま 市 (1991~2000 年 度 ) 堂 平 山 (1992 年 度 ~) 及 び 当 センター(2000 年 度 ~)におい て 地 球 温 暖 化 原 因 物 質 である 大 気 中 のCO2の 濃 度 を 観 測 してきた 測 定 に 当 たっては 世 界 気 象 機 関 標 準 ガスを 基 準 としており 観 測 データについては 温 室 効 果 ガス 世 界 資 料 センター(WDCGG)へ 提 供 することにより 国 連 世 界 気 象 観 測 機 構 (WMO)の 観 測 網 を 通 して 世 界 各 地 に 供 給 した 平 成 21 年 10 月 からは 当 センターの 観 測 結 果 ( 速 報 値 )をセンタ ーホームページに 掲 載 ( 自 動 更 新 )し 公 開 している (2) 埼 玉 県 地 質 地 盤 資 料 集 の 刊 行 県 内 のボーリング 柱 状 図 ( 計 約 4,700 本 )や 地 下 温 度 データ 及 び 地 下 水 質 データを 取 りまとめ 埼 玉 県 地 質 地 盤 資 料 集 を 刊 行 した 地 下 温 度 データは 県 内 平 野 部 全 域 に 分 布 する 計 23 地 点 の 地 盤 沈 下 対 策 用 の 地 下 水 観 測 井 において 観 測 されたもので 再 生 可 能 エネルギー 技 術 の 一 つとして 注 目 されている 地 中 熱 利 用 システムの 導 入 に 役 立 つ 情 報 であ る また 地 下 水 質 データは 県 内 約 270 箇 所 の 各 種 の 井 戸 を 対 象 とした 調 査 により 得 られたもので 地 下 水 汚 染 対 策 を 検 討 する 際 の 基 礎 情 報 としての 活 用 が 期 待 される なお ボーリング 柱 状 図 (JACIC 様 式 )については 埼 玉 県 地 理 環 境 情 報 WebGIS(http://www.pref.saitama.lg.jp/site/gis/)を 通 じて 一 般 公 開 も 実 施 している (3) 環 境 情 報 の 海 外 への 発 信 英 語 版 ホームページに 研 究 員 紹 介 ページを 開 設 し 当 センターの 研 究 員 について 海 外 に 向 けた 情 報 発 信 を 行 った ま た 研 究 テーマ 一 覧 も 公 開 している 3.5 マスコミ 報 道 センターの 試 験 研 究 環 境 学 習 等 に 関 して 記 者 発 表 を 行 ったほか 取 材 を 受 ける 等 の 結 果 以 下 のとおりマスコミによ る 報 道 があった (1) 新 聞 報 道 広 報 誌 掲 載 (19 回 ) 掲 載 日 掲 載 紙 ( 誌 ) タイトル 内 容 4 月 7 日 埼 玉 新 聞 大 群 が 清 流 で 乱 舞 志 木 富 士 見 市 の 境 界 の 柳 瀬 川 で 東 京 湾 から 遡 上 した ( 土 ) 志 木 柳 瀬 川 マルタウグイの 大 群 が 浅 瀬 で 産 卵 県 環 境 科 学 国 際 セン マルタウグイ 産 卵 ター 自 然 環 境 担 当 部 長 の 金 沢 光 さんは ふ 化 した 小 魚 た ちは 新 河 岸 川 隅 田 川 を 経 て 東 京 湾 へ 下 って3 4 年 後 に 遡 上 して 産 卵 する 彼 らは 海 の 恵 みです 30センチ くらいの 小 さいのは 初 産 でしょうね あまり 慣 れていない 40 50センチのはベテラン 心 置 きなく 産 卵 できるよう そっとして 見 守 ってほしい 川 に 興 味 を 持 ってほしい と コメント 4 月 13 日 毎 日 新 聞 水 質 浄 化 の 成 果 80 年 代 に 日 本 一 汚 い 川 と 言 われた 県 南 部 を 流 れる 不 ( 金 ) 不 老 川 にマルタウグイの 老 川 でマルタウグイの 群 れが 確 認 された 県 環 境 科 学 国 群 れ 際 センターの 金 沢 光 自 然 環 境 担 当 部 長 は コイに 比 べ て 体 が 細 長 く 体 に 赤 い 帯 が 見 られるなどの 特 徴 から 産 卵 のために 遡 上 してきたマルタウグイに 間 違 いない 新 河 岸 川 に 比 べて 水 温 が 高 かった 不 老 川 に 入 ってきた のではないか 水 質 が 良 くなったことも 大 きな 要 因 とみて いる マルタウグイが 来 年 も 桜 前 線 とともにのぼってい くることを 楽 しみにしたい とコメント -11-

掲 載 日 掲 載 紙 ( 誌 ) タイトル 内 容 5 月 3 日 毎 日 新 聞 記 者 日 記 : 発 見 伝 えたい 取 材 相 手 から 印 象 に 残 った 言 葉 がいくつかある 桜 前 ( 木 ) / 埼 玉 線 と 同 様 マルタ 前 線 もあるんです 4 月 13 日 の 不 老 川 にマルタウグイの 群 れ の 記 事 の 中 で 専 門 家 の 立 場 か らコメントしていただいた 金 沢 光 さんの 言 葉 に 心 が 動 い た 季 節 感 を 川 に 求 めてほしい という 金 沢 さんの 願 い を 読 者 に 伝 えたい ハッとしたり うなづいたり 自 分 にと って 何 らかの 発 見 がある 記 事 を 書 くのが 記 者 の 醍 醐 味 だ 5 月 10 日 毎 日 新 聞 ドバト5 羽 死 骸 鶴 ヶ 島 市 の 小 学 校 でドバト5 羽 の 死 骸 が 見 つかり 埼 玉 ( 木 ) 体 内 から 農 薬 県 環 境 科 学 国 際 センターで 分 析 したところ 体 内 から 有 機 リン 系 の 殺 虫 剤 EPN が 検 出 された 5 月 22 日 朝 日 新 聞 利 根 川 水 系 の6ヵ 所 で 採 利 根 川 水 系 のホルムアルデヒド 問 題 で 県 北 部 環 境 管 ( 火 ) 水 理 事 務 所 は 検 査 用 の 河 川 水 を 採 取 した 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターには 各 地 から 分 析 依 頼 が 殺 到 してお り 今 回 採 取 した 水 は 民 間 分 析 機 関 に 委 託 する 5 月 23 日 読 売 新 聞 排 出 源 特 定 難 しく 利 根 川 水 系 で 国 の 基 準 値 を 上 回 るホルムアルデヒドが 検 ( 水 ) 県 工 場 の 検 査 を 開 始 出 された 問 題 で 原 因 究 明 のため 埼 玉 県 環 境 科 学 国 ホルムアルデヒド 検 出 際 センターに 加 え 民 間 の 検 査 機 関 にも 調 査 を 依 頼 し た 6 月 8 日 埼 玉 新 聞 利 根 川 水 系 汚 染 利 根 川 水 系 の 浄 水 場 で 国 の 水 質 基 準 を 超 えるホルムア ( 金 ) 県 が 最 終 結 果 ルデヒドが 検 出 された 問 題 で 県 は 原 因 調 査 の 最 終 結 果 法 的 責 任 問 えず を 発 表 した 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターが 廃 液 処 理 DOWA 社 に 行 政 指 導 工 程 を 再 現 実 験 した 結 果 ヘキサメチレンテトラミンは4 割 程 度 しか 分 解 されず 窒 素 分 は2 割 程 度 しか 除 去 され なかった 6 月 9 日 埼 玉 新 聞 ナマズ コイ 捕 ったよ 本 庄 市 立 藤 田 小 学 校 と 早 稲 田 大 学 高 等 学 院 による 河 川 ( 土 ) 藤 田 小 児 童 高 校 生 と 調 査 が 藤 田 小 近 くの 小 山 川 と 元 小 山 川 で 行 われた 調 河 川 調 査 本 庄 査 は 国 交 省 清 流 ルネッサンスを 受 け 県 が 始 めた 小 山 川 元 小 山 川 清 流 ルネッサンスⅡ 事 業 の1つ 県 環 境 科 学 国 際 センターの 魚 の 専 門 家 金 沢 光 さんは 生 息 する 魚 を 調 べることで きれいな 川 とそうでない 川 の 違 い を 知 ることができる 河 川 をどうしたらきれいにできるかを 学 んでもらっている と 話 した 7 月 7 日 日 本 経 済 新 環 境 に 興 味 親 子 で 深 め 子 供 も 大 人 も 楽 しみながら 環 境 問 題 を 学 べる 展 示 館 で ( 土 ) 聞 る は 映 像 を 通 じて 理 解 できる ガイヤビジョン やクイズを 埼 玉 の 学 習 施 設 映 像 楽 しみながら 自 然 科 学 などを 学 ぶことが 出 来 る メディア クイズ 充 実 ワークショップ さらに 環 境 に 優 しい 自 動 車 の 運 転 を 学 ぶシミュレーター チャレンジエコドライブ など 趣 向 を 凝 らした 展 示 物 を 楽 しむことができる また ため 池 や 雑 木 林 水 田 小 川 などを 備 えた 生 態 園 が 広 がる 昭 和 30 年 代 の 里 山 をモデルにしており 調 査 研 究 や 野 外 学 習 に 利 用 することができる 公 開 講 座 やセミナーなども 開 催 す る -12-

掲 載 日 掲 載 紙 ( 誌 ) タイトル 内 容 7 月 10 日 埼 玉 新 聞 温 室 効 果 ガス 市 町 村 別 県 は 二 酸 化 炭 素 を 主 とする 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 を 市 ( 火 ) 推 計 県 が 初 の 試 み 町 村 別 に 推 計 した 初 の 試 みで 直 近 の2009 年 度 と 1990 2000 2005の 四 つの 年 度 の 数 値 を 算 出 地 域 の 温 暖 化 実 態 を 明 らかにすることで 効 率 的 な 温 暖 化 対 策 につなげたい 考 えだ 9 月 28 日 埼 玉 新 聞 希 少 魚 の 環 境 守 れ 県 と 熊 谷 市 の 魚 に 選 定 されている 希 少 魚 のムサシトミヨの ( 金 ) 熊 谷 の 元 荒 川 水 質 改 生 息 環 境 を 改 善 しようと ムサシトミヨ 保 全 推 進 協 議 会 は 善 へ 水 草 除 草 27 日 熊 谷 市 久 下 の 元 荒 川 で 水 草 の 刈 り 取 りを 行 った 水 草 を 除 去 することで 川 の 流 れを 取 り 戻 し 水 質 を 改 善 させるのが 目 的 県 環 境 科 学 国 際 センターの 金 沢 光 さん は 3 年 後 に 実 施 するムサシトミヨの 生 息 調 査 までに1 尾 でも 多 くの 魚 を 呼 び 戻 すことができれば と 話 していた 11 月 14 日 埼 玉 新 聞 ムサシトミヨを 展 示 世 界 で 熊 谷 だけに 生 息 が 確 認 されている 希 少 魚 のムサ ( 水 ) 16 日 までくましん 新 本 店 シトミヨの 生 体 展 示 が 熊 谷 市 本 町 の 熊 谷 商 工 信 用 組 合 のオープン 記 念 本 店 ロビーで16 日 まで 行 われている くましんの 新 本 店 が10 月 にオープンしたのに 合 わせ 地 域 貢 献 のために 企 画 県 環 境 科 学 国 際 センターが 飼 育 しているムサシト ミヨ10 匹 を 水 槽 に 入 れて 公 開 している 1 月 8 日 朝 日 新 聞 新 春 お 楽 しみ 企 画 環 境 学 習 事 業 の 新 春 お 楽 しみ 企 画 である アニメ 上 映 ( 火 ) 埼 玉 マリオ アニメ 上 映 会 会 オリジナルしおり 作 り 13 14 日 ( 日 月 祝 ) につい ン て 開 催 日 時 回 数 会 場 連 絡 先 参 加 方 法 等 を 紹 介 したパネル12 枚 を30 日 まで 展 示 している 2 月 13 日 埼 玉 新 聞 サイ テクこらむ 知 と 技 埼 玉 大 学 環 境 科 学 研 究 センターは 開 発 途 上 国 における ( 水 ) の 発 信 廃 棄 物 最 終 処 分 場 の 問 題 を 解 決 するため SATREPS 埼 玉 大 学 理 工 学 研 究 の の 研 究 課 題 スリランカ 廃 棄 物 処 分 場 における 汚 染 防 止 現 場 と 地 域 特 性 を 活 かした 修 復 技 術 の 構 築 に 取 り 組 んでい 途 上 国 の 廃 棄 物 処 分 問 る 日 本 からは 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センター 等 も 参 加 題 している 2 月 15 日 毎 日 新 聞 ヒヨドリ 不 審 死 熊 谷 市 上 中 条 でヒヨドリ15 羽 が 死 んでいるのが 見 つかり ( 金 ) 10 羽 に 農 薬 成 分 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターで10 羽 を 調 べたところ メ ソミルが 検 出 された 2 月 27 日 埼 玉 新 聞 市 町 村 担 当 者 らPM2.5 学 PM2.5に 関 する 研 修 会 開 催 結 果 県 の 測 定 結 果 の 公 表 ( 水 ) ぶ に 関 する 情 報 3 月 5 日 朝 日 新 聞 科 学 番 組 上 映 会 環 境 学 習 事 業 の 企 画 として 無 料 上 映 会 地 下 鉄 こども ( 火 ) 埼 玉 マリオ 地 下 鉄 こども 探 検 隊 探 検 隊 について 開 催 日 時 回 数 会 場 連 絡 先 参 ン 加 方 法 等 を 紹 介 3 月 6 日 毎 日 新 聞 ふじみ 野 などで 野 鳥 59 羽 県 は 草 加 さいたま ふじみ 野 の3 市 で 野 鳥 計 59 羽 が ( 水 ) 不 審 死 死 んでいるのが 見 つかったと 発 表 した 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターが 各 地 の 死 骸 の 胃 内 容 物 を 調 べたところ 野 菜 の 殺 虫 剤 に 使 われる 農 薬 メソミル が 検 出 された -13-

掲 載 日 掲 載 紙 ( 誌 ) タイトル 内 容 3 月 16 日 埼 玉 新 聞 入 間 川 再 生 とアユ 復 活 を 荒 川 流 域 の 入 間 川 の 再 生 と 天 然 アユの 復 活 を 目 指 し ( 土 ) NPO 法 人 日 高 でシンポ て をテーマに 意 見 交 換 する 第 17 回 荒 川 流 域 再 生 シン ポジウム 2013 年 みずかけ サ 論 が 日 高 市 市 立 生 涯 学 習 センターで 開 催 県 環 境 科 学 国 際 センターの 金 沢 光 さ んが 同 ネットで 取 り 組 んでいる4 年 間 の 標 識 アユ 遡 上 調 査 の 結 果 等 を 報 告 (2)テレビ 放 映 ラジオ 放 送 (15 回 ) 放 送 日 局 名 番 組 名 (タイトル) 内 容 5 月 24 日 ( 木 ) フジテレビ めざましテレビ 利 根 川 水 系 の 浄 水 場 で 水 質 基 準 を 超 過 するホルム アルデヒドが 検 出 された 当 時 原 因 等 は 不 明 であっ たが 烏 川 流 域 に 発 生 源 が 存 在 する 可 能 性 があり また 原 因 物 質 としてヘキサメチレンテトラミンが 考 え られることを 解 説 した 6 月 9 日 ( 土 ) NHK Eテレ モリゾー キッコロ 荒 川 の 生 き 物 探 しから 番 組 が 始 まる 3 人 でムサシトミ 再 放 送 森 へいこうよ! ヨを 探 している 中 で 環 境 科 学 国 際 センター 自 然 環 境 6 月 14 日 ( 木 ) 川 のタツノオトシゴ! 担 当 部 長 金 澤 光 が 出 演 し ムサシトミヨの 生 息 地 であ 奇 跡 の 魚 ムサシトミヨ る 元 荒 川 源 流 に 案 内 する 元 荒 川 では 川 に4 人 で 入 を 追 え り ムサシトミヨを 探 す 探 したムサシトミヨについて 金 澤 が 生 態 や 現 在 の 生 息 環 境 などを 説 明 する ウド 鈴 木 さん 入 来 茉 里 さん 佐 々 木 洋 さんが 出 演 6 月 24 日 ( 日 ) BSフジ にっぽんの 水 の 博 物 館 ムサシトミヨの 生 息 地 及 び 水 源 繁 殖 池 等 を 撮 影 し 再 放 送 た 7 月 1 日 ( 日 ) 7 月 17 日 ( 火 ) FM NACK5 モーニングスクウェア 8 月 25 日 から 開 講 される 彩 の 国 環 境 大 学 の 受 講 生 募 集 のお 知 らせ 募 集 内 容 講 義 期 間 対 象 申 込 み 方 法 問 合 せ 等 を 紹 介 9 月 29 日 ( 土 ) NHK Eテレ モリゾー キッコロ 6 月 9 日 放 映 の 再 編 集 バージョン 再 放 送 森 へいこうよ! 出 演 :ウド 鈴 木 さん 入 来 茉 里 さん 佐 々 木 洋 さん 10 月 4 日 ( 木 ) ~めざせ!ゴールドナ 環 境 科 学 国 際 センター 自 然 環 境 担 当 部 長 金 澤 光 が チュラリスト 森 を 愛 す 出 演 るモリンピック~ 1 月 30 日 ( 水 ) FM NACK5 モーニングスクウェア 2 月 1 日 ( 金 )に 埼 玉 会 館 小 ホールで 開 催 される 環 境 科 学 国 際 センター 講 演 会 の 参 加 者 募 集 のお 知 らせ 2 月 8 日 ( 金 ) 日 本 テレビ ニュースエブリ 中 国 からの 越 境 大 気 汚 染 に 関 連 して PM2.5の 研 究 及 びそれに 使 用 する 採 取 分 析 装 置 などを 紹 介 し た また PM2.5の 調 査 で 得 られた 実 際 のサンプルを 時 系 列 に 並 べて 紹 介 し 濃 度 の 状 況 を 説 明 した -14-

放 送 日 局 名 番 組 名 (タイトル) 内 容 2 月 9 日 ( 土 ) 日 本 テレビ ズームイン!!サタデー 中 国 からの 越 境 大 気 汚 染 に 関 連 して PM2.5の 研 究 及 びそれに 使 用 する 採 取 分 析 装 置 などを 紹 介 し た また PM2.5の 調 査 で 得 られた 実 際 のサンプルを 時 系 列 に 並 べて 紹 介 し 濃 度 の 状 況 を 説 明 した 2 月 11 日 ( 月 ) フジテレビ とくダネ! 中 国 からの 越 境 大 気 汚 染 に 関 連 して PM2.5の 研 究 及 びそれに 使 用 する 採 取 分 析 装 置 などを 紹 介 し た また PM2.5の 調 査 で 得 られた 実 際 のサンプルを 時 系 列 に 並 べて 紹 介 し 濃 度 の 状 況 や 高 濃 度 の 出 現 頻 度 について 説 明 した 2 月 19 日 ( 火 ) TBSテレビ Nスタ 実 際 に 使 用 しているPM2.5 採 取 装 置 と 分 析 について 説 明 し 共 同 研 究 で 実 施 している 中 国 の 状 況 や 加 須 地 域 のPM2.5 濃 度 の 状 況 について 説 明 した また 越 境 大 気 汚 染 の 指 標 となる 成 分 についても 言 及 し た 2 月 20 日 ( 水 ) 東 海 テレビ スーパーニュース 環 境 科 学 国 際 センターのホームページに 載 せている PM2.5の 写 真 を 提 供 した 2 月 27 日 ( 水 ) NHK 総 合 テレ おはよう 日 本 2 月 26 日 に 開 催 された 微 小 粒 子 状 物 質 (PM2.5)に 関 ビ する 研 修 会 の 様 子 と 環 境 科 学 国 際 センターの 研 究 員 である 講 演 者 のインタビューが 放 映 された 2 月 28 日 ( 木 ) テレビ 朝 日 ワイド!スクランブル 環 境 省 PM2.5 専 門 家 会 合 について そこで 出 された 外 出 自 粛 の 意 図 PM2.5の 危 険 性 PM2.5と 黄 砂 等 が 一 緒 になった 場 合 の 影 響 個 人 でできる 対 応 策 な どについて 解 説 した 3 月 1 日 ( 金 ) テレビ 朝 日 やじうまテレビ! 黄 砂 はどのように 飛 んでくるか 花 粉 と 黄 砂 は 一 緒 に 飛 んでくるのか それらとPM2.5にはどんな 影 響 があ るか などについて 解 説 した 3 月 2 日 ( 土 ) TBSテレビ みのもんたのサタデー 環 境 省 PM2.5 専 門 家 会 合 で 決 まった 注 意 喚 起 指 針 ずばッと の 決 め 方 注 意 喚 起 の 方 法 PM2.5の 個 人 でできる 対 策 などについて 解 説 した -15-

4 国 際 貢 献 埼 玉 県 を 始 め 日 本 の 地 方 公 共 団 体 は 長 年 に 亘 り 環 境 保 全 に 取 り 組 んできた 経 験 があり この 間 に 蓄 積 した 知 識 や 技 術 は 現 在 環 境 汚 染 に 直 面 している 国 々にはきわめて 貴 重 である また 地 球 温 暖 化 など 地 球 規 模 の 環 境 問 題 は 一 国 で 対 応 することは 不 可 能 であり 広 く 世 界 の 国 々との 相 互 協 力 が 必 要 となっている 特 に 工 業 化 の 進 んだ 諸 国 は 日 本 を 含 め 地 球 環 境 問 題 に 真 剣 に 取 り 組 むことが 求 められている このため 当 センターでは 諸 外 国 から 研 修 員 を 受 け 入 れ センター 研 究 員 を 海 外 へ 派 遣 することで 人 材 育 成 や 技 術 移 転 を 行 っており 山 西 省 環 境 技 術 支 援 事 業 (JICA 草 の 根 技 術 協 力 事 業 )や 日 中 環 境 技 術 セミナー 海 外 研 究 機 関 との 共 同 研 究 などの 研 究 交 流 活 動 を 実 施 し 国 際 協 力 の 推 進 を 図 っている 4.1 海 外 への 研 究 員 の 派 遣 センターの 研 究 員 を 海 外 に 派 遣 し 諸 外 国 における 環 境 保 全 活 動 の 支 援 共 同 研 究 の 実 施 国 際 シンポジウム 等 にお ける 研 究 発 表 を 通 じて 埼 玉 県 の 試 験 研 究 機 関 として 培 った 専 門 技 術 の 移 転 や 交 流 を 行 っている (1) 山 西 省 環 境 技 術 支 援 事 業 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 及 び 山 西 農 業 大 学 をカウンターパートに ごみの 減 量 化 資 源 化 の 推 進 処 分 場 浸 出 水 の 適 切 な 処 理 対 策 に 関 するノウハウ 及 び 技 術 の 移 転 を 進 め 中 国 山 西 省 の 農 村 地 域 における 住 環 境 を 改 善 することを 目 標 に 独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 (JICA)の 草 の 根 技 術 協 力 事 業 ( 地 域 提 案 型 )として 昨 年 度 から 実 施 している 8 月 に 倉 田 副 室 長 王 専 門 研 究 員 鈴 木 主 任 の3 名 を 派 遣 し 省 内 で 収 集 した 土 壌 資 材 等 を 対 象 に 透 水 性 試 験 中 規 模 カラム による 水 質 浄 化 試 験 や 模 擬 埋 立 実 験 の 検 討 を 実 施 するとともに 廃 棄 物 処 理 の 現 状 を 確 認 するために 廃 棄 物 処 理 施 設 等 を 視 察 した (2)スリランカにおける 廃 棄 物 処 分 場 の 汚 染 防 止 と 修 復 技 術 の 構 築 スリランカの 廃 棄 物 処 分 場 における 汚 染 防 止 及 び 修 復 技 術 の 構 築 を 目 的 とする 国 際 共 同 研 究 ( 代 表 : 埼 玉 大 学 )を 地 球 規 模 課 題 対 応 国 際 科 学 技 術 協 力 (SATREPS)として 昨 年 度 から 実 施 している 7 月 に 長 森 主 任 研 究 員 磯 部 主 任 を 派 遣 し 処 分 場 に 観 測 井 戸 を 設 置 するための 電 磁 探 査 及 び 地 表 面 ガス 調 査 を 実 施 した また スリランカ 南 部 州 の 地 方 政 府 を 集 め ワークショップを 開 催 した 12 月 にも 長 森 主 任 研 究 員 をスリランカに 派 遣 し スリランカの 固 形 廃 棄 物 投 棄 現 場 で 実 施 した 温 室 効 果 ガスの 測 定 について キャンディ 市 で 開 催 された 国 際 会 議 において 発 表 した さらに 2 月 末 から 3 月 初 めにかけ 長 森 主 任 研 究 員 磯 部 主 任 を 派 遣 し 処 分 場 のボーリング 調 査 及 び 観 測 井 設 置 作 業 を 現 地 で 監 督 し 使 用 資 材 や 作 業 について 可 能 な 範 囲 の 調 整 を 行 った (3) 山 西 省 水 環 境 保 全 モデル 事 業 に 係 る 事 前 調 査 姉 妹 友 好 州 省 の 締 結 30 周 年 を 機 に 山 西 省 南 部 の 沁 河 流 域 を 対 象 とした 水 環 境 保 全 に 関 する 新 たな 事 業 を 展 開 する ことから 9 月 に 木 幡 研 究 所 長 豊 田 研 究 企 画 室 長 高 橋 担 当 部 長 王 専 門 研 究 員 を 山 西 省 に 派 遣 して 事 前 調 査 を 行 っ た 中 国 側 カウンターパートの 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 と 打 合 せを 行 い 河 川 修 復 手 法 に 関 するガイドラインの 策 定 を 予 定 していること このため 河 川 水 質 及 び 河 川 生 態 系 の 修 復 に 関 する 検 討 を 希 望 することを 聴 取 したが 具 体 的 な 事 業 内 容 については 今 後 改 めて 検 討 することとした また 事 業 の 対 象 とする 沁 河 流 域 に 赴 いて 河 川 の 状 況 を 現 認 した 生 態 環 境 研 究 中 心 での 打 合 せ 丹 河 貯 水 湖 堤 防 上 での 打 合 せ -16-

沁 河 本 川 の 水 質 は 比 較 的 清 浄 であるが 水 量 が 少 なく 流 入 負 荷 の 増 加 によって 容 易 に 汚 濁 が 進 行 する 懸 念 があるこ と 沁 河 の 支 川 である 丹 河 では 人 為 由 来 の 廃 水 の 流 入 によって 既 に 汚 濁 が 進 んでいることを 確 認 した (4) 中 国 環 境 技 術 セミナー 中 国 科 学 技 術 協 会 の 要 請 に 基 づき 開 催 場 所 となる 四 川 省 成 都 市 に 山 崎 担 当 部 長 王 専 門 研 究 員 を6 月 に 派 遣 し 進 行 に 関 する 打 合 せ 開 催 場 所 や 付 帯 設 備 視 察 先 の 確 認 を 行 った 10 月 に 開 催 する 予 定 で 調 整 していたが 中 国 との 国 際 情 勢 の 悪 化 により 開 催 を 見 送 ることとなった (5) 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 復 技 術 に 関 する 研 究 中 国 吉 林 省 山 西 省 及 び 上 海 市 に 試 験 圃 場 を 確 保 し 収 益 を 確 保 しながら 農 用 地 汚 染 土 壌 を 修 復 する 技 術 構 築 を 目 的 に 昨 年 度 から 開 始 した 4 月 に 王 専 門 研 究 員 米 持 専 門 研 究 員 を 山 西 農 業 大 学 に 王 専 門 研 究 員 磯 部 主 任 を 吉 林 省 農 業 科 学 院 に 派 遣 し 試 験 圃 場 の 整 備 土 壌 試 料 の 採 取 及 び 現 地 打 合 せを 行 った また5 月 にも 上 海 大 学 に 王 専 門 研 究 員 を 派 遣 し 土 壌 及 び 植 物 試 料 の 採 取 並 びに 西 安 市 で 開 催 されたエンジニアリングとテクノロジーに 関 する 世 界 会 議 春 季 大 会 (SCET)において 研 究 成 果 を 発 表 した 10 月 には 吉 林 省 農 業 科 学 院 山 西 農 業 大 学 に 王 専 門 研 究 員 を 派 遣 し 試 験 圃 場 で 採 取 した 土 壌 及 び 栽 培 植 物 を 調 製 し 植 物 防 疫 の 許 可 を 得 て 国 内 に 移 送 した (6) 微 小 粒 子 中 金 属 の 化 合 形 態 の 解 明 に 関 する 研 究 磁 気 分 離 法 を 利 用 した 微 小 粒 子 中 の 金 属 の 化 合 形 態 の 解 明 を 目 的 に 中 国 環 境 科 学 研 究 院 及 び 上 海 大 学 と 共 同 で 今 年 度 から 開 始 した 1 月 に 梅 沢 担 当 部 長 米 持 専 門 研 究 員 王 専 門 研 究 員 を 北 京 市 及 び 上 海 市 に 派 遣 し 観 測 地 点 を 視 察 して 冬 季 に 採 取 した 試 料 を 受 け 取 った 併 せて 上 海 大 学 と 昨 年 度 まで 実 施 していた 微 小 粒 子 に 関 する 共 同 研 究 の 成 果 等 について 講 演 を 行 った (7) 韓 国 済 州 大 学 他 との 共 同 研 究 に 向 けた 協 議 昨 年 度 済 州 島 で 開 催 された 日 韓 環 境 シンポジウムにおいて 研 究 交 流 協 定 を 締 結 している 韓 国 済 州 大 学 海 洋 環 境 研 究 所 及 び 済 州 地 域 環 境 技 術 開 発 センターと 協 議 し 開 催 の 仕 方 を 工 夫 しながらシンポジウムを 今 後 も 継 続 することとし た 他 幅 広 い 分 野 に 共 同 研 究 を 展 開 することで 合 意 した そこで 6 月 に 米 持 専 門 研 究 員 田 中 専 門 研 究 員 を 済 州 大 学 に 派 遣 し 粒 子 状 物 質 による 越 境 汚 染 に 関 する 新 たな 共 同 研 究 の 提 案 に 向 けた 協 議 を 行 った この 結 果 韓 国 国 内 の 研 究 費 の 取 得 が 可 能 となり 次 年 度 から 共 同 研 究 を 開 始 することとなった (8) 海 外 の 学 会 やセミナー 等 で 発 表 上 記 以 外 に ハロゲン 化 残 留 性 有 機 汚 染 物 質 に 関 する 国 際 会 議 (オーストラリア 連 邦 ケアンズ 市 ) アジア 太 平 洋 埋 立 国 際 会 議 (インドネシア 共 和 国 バリ 島 ) 北 米 環 境 毒 性 化 学 会 年 会 (アメリカ 合 衆 国 ロングビーチ 市 )やアメリカ 地 球 物 理 学 連 合 秋 季 大 会 (アメリカ 合 衆 国 サンフランシスコ 市 )など 海 外 の 学 会 やセミナー 等 に 多 くの 研 究 員 を 派 遣 し 研 究 成 果 の 発 表 意 見 交 換 講 演 等 を 行 った また 11 月 には アメリカ 合 衆 国 デザート リサーチ 研 究 所 カリフォルニア 大 学 に 坂 本 総 長 米 持 専 門 研 究 員 を 派 遣 し 粒 子 状 物 質 に 関 する 学 術 交 流 及 び 情 報 の 収 集 を 行 った 海 外 への 研 究 員 の 派 遣 ( 平 成 24 年 度 ) (21 件 延 べ41 人 ) 目 的 内 容 期 間 場 所 派 遣 者 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 2012. 4.21~ 4.25 中 国 山 西 農 業 大 学 王 専 門 研 究 員 研 究 費 補 助 金 課 題 ) 復 技 術 に 関 する 研 究 におけ 米 持 専 門 研 究 員 る 圃 場 の 整 備 試 料 の 採 取 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 2012. 4.25~ 4.28 中 国 吉 林 省 農 業 科 王 専 門 研 究 員 研 究 費 補 助 金 課 題 ) 復 技 術 に 関 する 研 究 におけ 学 院 磯 部 主 任 る 圃 場 の 整 備 試 料 の 採 取 及 び 現 地 打 合 せ 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 2012. 5.24~ 5.31 中 国 上 海 大 学 王 専 門 研 究 員 研 究 費 補 助 金 課 題 ) 復 技 術 に 関 する 研 究 におけ る 試 料 の 採 取 及 び 学 術 会 議 での 成 果 発 表 国 際 共 同 研 究 の 実 施 大 気 中 粒 子 状 物 質 に 関 する 2012. 6.11~ 6.13 韓 国 済 州 大 学 米 持 専 門 研 究 員 に 向 けた 協 議 共 同 研 究 の 実 施 打 合 せ 及 び 田 中 専 門 研 究 員 観 測 地 点 の 視 察 -17-

目 的 内 容 期 間 場 所 派 遣 者 中 国 環 境 技 術 セミナ 四 川 省 で 開 催 予 定 のセミナー 2012. 6.26~ 6.29 中 国 成 都 市 西 南 交 山 崎 担 当 部 長 ー 事 前 調 査 に 向 けた 会 場 等 の 現 地 確 認 通 大 学 王 専 門 研 究 員 及 び 事 前 打 合 せ 地 球 規 模 課 題 対 応 国 スリランカ 廃 棄 物 処 分 場 にお 2012. 7. 7~ 7.16 スリランカ 民 主 社 会 長 森 主 任 研 究 員 際 科 学 技 術 協 力 事 業 ける 地 域 特 性 を 活 かした 汚 染 主 義 共 和 国 ペラデ 磯 部 主 任 (SATREPS) 防 止 と 修 復 技 術 の 構 築 にお ニア 大 学 ルフナ 大 ける 現 地 調 査 及 びワークショッ 学 ハンバントタ 市 プの 開 催 各 廃 棄 物 処 分 場 山 西 省 環 境 技 術 支 援 山 西 省 内 で 収 集 した 土 壌 資 2012. 8. 7~ 8.13 中 国 山 西 省 生 態 環 倉 田 副 室 長 事 業 (JICA 草 の 根 技 術 材 等 による 水 質 浄 化 効 果 の 確 境 研 究 中 心 山 西 王 専 門 研 究 員 協 力 事 業 ) 認 実 験 及 び 模 擬 埋 立 実 験 の 農 業 大 学 鈴 木 主 任 検 討 第 32 回 ハロゲン 化 残 研 究 成 果 の 発 表 及 び 情 報 収 2012. 8.25~ 9. 1 オーストラリア 連 邦 ケ 茂 木 主 任 研 究 員 留 性 有 機 汚 染 物 質 に 集 アンズ 市 堀 井 主 任 関 する 国 際 会 議 山 西 省 水 環 境 保 全 モ 事 業 対 象 地 域 の 沁 河 及 び 丹 2012. 9. 2~ 9. 6 中 国 山 西 省 晋 城 市 木 幡 研 究 所 長 デル 事 業 事 前 調 査 河 流 域 の 現 状 視 察 及 び 山 西 豊 田 研 究 企 画 室 長 省 生 態 環 境 研 究 中 心 との 事 高 橋 担 当 部 長 業 計 画 打 合 せ 王 専 門 研 究 員 第 7 回 アジア 太 平 洋 外 部 資 金 による 研 究 成 果 の 発 2012.10. 7~10.12 インドネシア 共 和 国 長 森 主 任 研 究 員 埋 立 国 際 会 議 表 バリ 島 川 嵜 専 門 研 究 員 磯 部 主 任 鈴 木 主 任 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 試 料 の 調 製 土 壌 植 物 試 料 2012.10.10~10.20 中 国 吉 林 省 農 業 科 王 専 門 研 究 員 研 究 費 補 助 金 課 題 ) の 国 内 移 送 及 び 業 務 打 合 せ 学 院 遼 寧 大 学 山 西 農 業 大 学 学 術 交 流 及 び 情 報 収 学 術 交 流 及 びPM2.5 中 の 炭 2012.11. 3~11.10 アメリカ 合 衆 国 デザ 坂 本 総 長 集 素 成 分 に 関 する 情 報 収 集 ート リサーチ 研 究 米 持 専 門 研 究 員 所 カリフォルニア 大 学 北 米 環 境 毒 性 化 学 会 研 究 成 果 の 発 表 及 び 情 報 収 2012.11.11~11.17 アメリカ 合 衆 国 ロン 堀 井 主 任 第 33 回 年 会 集 グビーチ 市 アメリカ 地 球 物 理 学 連 農 業 食 糧 生 産 における 温 暖 2012.12. 2~12. 9 アメリカ 合 衆 国 サン 増 冨 主 任 合 (AGU) 秋 季 大 会 化 影 響 の 評 価 に 関 する 研 究 フランシスコ 市 米 倉 専 門 研 究 員 成 果 の 発 表 及 び 情 報 収 集 アメリカ 地 球 物 理 学 連 微 動 を 用 いた 地 下 構 造 推 定 2012.12. 2~12. 9 アメリカ 合 衆 国 サン 白 石 担 当 部 長 合 (AGU) 秋 季 大 会 法 に 関 する 研 究 成 果 の 発 表 フランシスコ 市 及 び 情 報 収 集 アメリカ 地 球 物 理 学 連 埼 玉 県 の 地 下 温 度 及 び 地 下 2012.12. 2~12. 9 アメリカ 合 衆 国 サン 八 戸 専 門 研 究 員 合 (AGU) 秋 季 大 会 水 質 に 関 する 研 究 成 果 の 発 フランシスコ 市 濱 元 主 任 表 及 び 地 下 熱 汚 染 に 関 する 情 報 収 集 地 球 規 模 課 題 対 応 国 スリランカ 廃 棄 物 処 分 場 にお 2012.12.13~12.17 スリランカ 民 主 社 会 長 森 主 任 研 究 員 際 科 学 技 術 協 力 事 業 ける 地 域 特 性 を 活 かした 汚 染 主 義 共 和 国 キ ャ ン 防 止 と 修 復 技 術 の 構 築 にお ディ 市 現 地 処 分 場 ける 現 地 調 査 及 び 学 会 発 表 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 2012.12.25~12.31 中 国 上 海 大 学 王 専 門 研 究 員 研 究 費 補 助 金 課 題 ) 復 技 術 に 関 する 研 究 におけ る 試 験 圃 場 現 地 調 査 及 び 学 術 会 議 での 成 果 発 表 -18-

目 的 内 容 期 間 場 所 派 遣 者 国 際 共 同 研 究 ( 科 学 磁 気 分 離 法 を 利 用 した 微 小 2013. 1.24~ 1.29 中 国 環 境 科 学 院 梅 沢 担 当 部 長 研 究 費 補 助 金 課 題 ) 粒 子 中 金 属 の 化 学 形 態 の 解 上 海 大 学 上 海 市 米 持 専 門 研 究 員 明 における 冬 季 採 取 試 料 の 環 境 科 学 研 究 院 王 専 門 研 究 員 収 集 研 究 打 合 せ 地 球 規 模 課 題 対 応 国 スリランカ 廃 棄 物 処 分 場 にお 2013. 2.26~ 3. 3 スリランカ 民 主 社 会 長 森 主 任 研 究 員 際 科 学 技 術 協 力 事 業 ける 地 域 特 性 を 活 かした 汚 染 主 義 共 和 国 磯 部 主 任 (SATREPS) 防 止 と 修 復 技 術 の 構 築 にお ける 処 分 場 のボーリング 調 査 の 立 会 い 環 境 科 学 と 技 術 に 関 科 学 研 究 費 補 助 金 課 題 ( 農 2013. 3.16~ 3.20 中 国 マカオ 特 別 行 王 専 門 研 究 員 する 国 際 会 議 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 復 政 区 技 術 に 関 する 研 究 )の 成 果 発 表 及 び 情 報 収 集 4.2 海 外 研 修 員 研 究 員 の 受 入 れ 環 境 保 全 に 関 する 共 同 研 究 環 境 国 際 貢 献 プロジェクト 等 を 通 じ 環 境 保 全 や 人 材 育 成 に 寄 与 するため 海 外 から 研 修 員 や 研 究 員 を 受 け 入 れている (1) 山 西 省 環 境 保 護 庁 訪 問 団 6 月 11 日 から16 日 の 間 山 西 省 環 境 保 護 庁 張 副 庁 長 を 団 長 とする 訪 問 団 5 名 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 袁 所 長 ら4 名 を 受 け 入 れた この 間 に 副 知 事 環 境 部 長 を 表 敬 した 他 当 所 において 山 西 省 環 境 保 全 技 術 研 修 の 拡 充 及 び 人 的 交 流 の 拡 大 について 協 議 した 山 西 省 環 境 保 護 庁 訪 問 団 等 の 副 知 事 表 敬 環 境 保 全 技 術 研 修 の 拡 充 等 に 関 する 協 議 (2) 中 国 各 地 の 農 用 地 汚 染 土 壌 の 収 益 型 修 復 技 術 に 関 する 研 究 7 月 中 旬 から3ヶ 月 間 山 西 農 業 大 学 から 研 修 生 1 名 を 受 け 入 れ 横 浜 植 物 防 疫 所 の 輸 入 許 可 を 得 て 国 内 に 移 送 した 植 物 及 び 土 壌 試 料 を 用 い 計 測 技 術 研 修 を 実 施 した また 3 月 初 めから3 週 間 山 西 農 業 大 学 から 謝 教 授 程 教 授 及 び2 名 の 研 究 生 を 受 け 入 れ 輸 入 した 植 物 及 び 土 壌 試 料 の 調 製 及 び 重 金 属 の 測 定 を 王 専 門 研 究 員 米 持 専 門 研 究 員 と 協 働 して 実 施 した (3)シンポジウム 及 びセミナーの 開 催 済 州 大 学 済 州 地 域 緑 色 技 術 センターから5 名 の 研 究 員 を 受 け 入 れ 9 月 20 日 に 埼 玉 大 学 大 宮 ソニックシティカレッジ を 会 場 に 日 韓 環 境 シンポジウムを 開 催 し 双 方 からそれぞれ3 課 題 の 研 究 成 果 を 発 表 した センターからは 米 持 専 門 研 究 員 茂 木 主 任 研 究 員 及 び 石 山 専 門 研 究 員 が それぞれ 発 表 を 行 った また 2 月 20 日 には ニューヨーク 市 立 大 学 のKannan 教 授 をセンターに 迎 え 生 物 を 指 標 とした 残 留 性 有 機 汚 染 物 質 のグローバルモニタリング と 題 して 講 演 していただいた センターからは 堀 井 主 任 が 研 究 成 果 を 発 表 した -19-

(4)JICA 受 け 入 れ 研 修 員 の 研 修 11 月 20 日 から 約 1ヶ 月 間 JICA 筑 波 国 際 センターが 受 け 入 れた 中 国 農 業 科 学 院 の 研 修 生 を 受 け 入 れ 石 山 専 門 研 究 員 の 指 導 の 下 逐 次 抽 出 法 により 土 壌 中 の 重 金 属 を 形 態 別 に 分 析 する 研 修 を 実 施 した (5) 山 西 省 環 境 技 術 支 援 事 業 2 月 下 旬 の10 日 間 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 山 西 農 業 大 学 及 び 太 原 市 から 計 5 名 の 研 修 員 を 受 け 入 れ 廃 棄 物 の 処 理 における 行 政 施 策 の 研 修 と 県 内 関 連 施 設 の 視 察 を 実 施 した (6) 中 国 山 西 省 ( 友 好 省 ) 環 境 保 全 技 術 研 修 この 事 業 は 平 成 6 年 度 ( 当 時 は 公 害 センター)から 実 施 しているもので 埼 玉 県 の 友 好 省 である 山 西 省 から 環 境 問 題 の 解 決 に 資 するため 研 修 員 を 受 け 入 れている 本 年 度 は 平 成 25 年 2 月 下 旬 から1か 月 間 山 西 省 環 境 監 測 センター から2 名 の 研 修 員 を 受 け 入 れた 温 暖 化 対 策 大 気 環 境 自 然 環 境 資 源 循 環 廃 棄 物 化 学 物 質 水 環 境 及 び 土 壌 地 下 水 地 質 について 各 担 当 から 講 義 を 受 けた 他 現 地 調 査 に 同 行 して 現 場 研 修 を 実 施 した また 東 松 山 環 境 管 理 事 務 所 の 協 力 を 得 て 環 境 における 行 政 規 制 についての 講 義 及 び 事 業 場 の 視 察 を 行 った (7) 国 内 大 学 外 国 人 研 究 員 との 共 同 研 究 等 6 月 ~3 月 の 間 埼 玉 大 学 から 中 国 の 留 学 研 究 員 を 受 け 入 れ 海 成 堆 積 物 からの 重 金 属 の 溶 出 特 性 について また 2 月 ~3 月 の 約 3 週 間 静 岡 県 立 大 学 から 中 国 の 留 学 研 究 員 を 受 け 入 れ 排 ガス 試 料 中 の 塩 素 化 臭 素 化 多 環 芳 香 族 炭 化 水 素 について それぞれ 石 山 専 門 研 究 員 堀 井 主 任 と 共 同 研 究 を 行 った 海 外 研 修 員 ( 長 期 ) 研 究 員 交 流 受 入 実 績 一 覧 ( 平 成 24 年 度 ) (14 件 33 人 ) 目 的 内 容 期 間 研 修 員 等 所 属 氏 名 ハロゲン 化 PAHに 関 する 共 同 研 焼 却 排 ガス 及 び 灰 試 料 中 のハ 2012. 4.23~ 5.18 静 岡 県 立 大 学 究 ロゲン 化 PAHの 測 定 中 国 からの 留 学 生 唐 ( 男 ) 土 壌 汚 染 に 関 する 共 同 研 究 海 成 堆 積 物 からの 重 金 属 溶 出 2012. 6. 1~ 埼 玉 大 学 特 性 の 把 握 2013. 3.31 中 国 からの 留 学 生 李 ( 男 ) 環 境 保 全 技 術 研 修 等 の 拡 充 に 環 境 部 長 表 敬 及 び 環 境 保 全 技 2012. 6.11~ 6.16 山 西 省 環 境 保 護 庁 張 副 庁 係 る 協 議 術 研 修 の 拡 充 人 的 交 流 の 拡 長 他 大 に 関 する 協 議 並 びに 関 連 5 名 ( 女 2 名 を 含 む) 施 設 の 視 察 山 西 省 水 環 境 保 全 モデル 事 業 25 年 度 より 開 始 予 定 の 事 業 内 2012. 6.11~ 6.16 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 に 係 る 協 議 容 について 協 議 県 内 関 連 施 袁 所 長 有 限 公 司 社 長 他 設 の 視 察 4 名 ( 男 ) 環 境 計 測 技 術 研 修 科 研 費 事 業 により 中 国 から 移 2012. 7.12~10.11 山 西 農 業 大 学 送 した 土 壌 植 物 を 用 いた 重 大 学 院 生 李 涛 ( 女 ) 金 属 測 定 研 修 日 韓 環 境 シンポジウム 済 州 大 学 済 州 道 の 試 験 研 究 2012. 9.19~ 9.21 済 州 大 学 済 州 地 域 緑 色 技 機 関 等 と 当 所 の 双 方 における 術 センター 研 究 成 果 の 発 表 及 び 研 究 交 流 5 名 ( 女 1 名 を 含 む) 共 同 研 究 に 関 する 打 合 せ 飛 灰 無 害 化 試 験 試 料 のダイオ 2012.11.20~11.23 上 海 大 学 環 境 与 化 工 学 院 キシン 類 測 定 に 関 する 打 合 せ 副 院 長 銭 光 人 教 授 ( 男 ) 環 境 計 測 技 術 研 修 土 壌 中 重 金 属 の 形 態 別 分 析 に 2012.11.20~12.13 中 国 農 業 科 学 院 関 する 研 修 陕 紅 研 究 員 ( 女 ) (JICA 筑 波 国 際 センター 受 入 研 修 員 ) ハロゲン 化 PAHに 関 する 共 同 研 焼 却 排 ガス 及 び 灰 試 料 中 のハ 2013. 1.15~ 1.31 静 岡 県 立 大 学 究 ロゲン 化 PAHの 測 定 中 国 からの 留 学 生 王 ( 男 ) 共 同 研 究 の 実 施 に 向 けた 協 議 水 生 生 物 と 生 息 環 境 に 関 する 2013. 2.17~ 2.22 上 海 大 学 環 境 与 化 学 工 程 共 同 研 究 実 施 に 関 する 協 議 及 学 院 丁 国 際 教 授 ( 男 ) び 講 演 -20-

目 的 内 容 期 間 研 修 員 等 所 属 氏 名 山 西 省 環 境 技 術 支 援 事 業 廃 棄 物 処 理 に 係 る 行 政 施 策 研 2013. 2.19~ 2.28 山 西 省 生 態 環 境 研 究 中 心 (JICA 草 の 根 技 術 協 力 事 業 ) 修 及 び 関 連 施 設 の 視 察 (3 名 ) 山 西 農 業 大 学 太 原 市 5 名 ( 男 ) 化 学 物 質 セミナー 生 物 を 指 標 とした 残 留 性 有 機 2013.2.20 ニューヨーク 州 立 大 学 汚 染 物 質 のグローバルモニタリ Kurunthachalam Kannan ング に 関 する 講 演 教 授 1 名 ( 男 ) 山 西 省 ( 友 好 省 ) 環 境 保 全 技 術 環 境 保 全 施 策 環 境 保 全 技 術 2013. 2.21~ 3.22 山 西 省 環 境 観 測 センター 研 修 の 全 般 に 関 する 研 修 劉 課 長 任 技 師 2 名 ( 男 ) 収 益 型 汚 染 土 壌 修 復 技 術 に 関 中 国 より 移 送 した 試 験 圃 場 の 2013. 3. 1~ 3.22 山 西 農 業 大 学 する 共 同 研 究 土 壌 及 び 植 物 試 料 の 重 金 属 分 謝 英 荷 教 授 析 程 紅 艳 教 授 大 学 院 生 (2 名 ) 4 名 ( 女 ) 4.3 訪 問 者 の 受 入 れ 環 境 に 関 する 研 究 等 の 視 察 を 目 的 に アジアを 中 心 とした 海 外 の 研 究 機 関 大 学 行 政 機 関 等 から 研 究 員 や 職 員 の 訪 問 を 受 け 入 れた 当 センターの 研 究 員 による 短 期 間 の 講 義 研 究 事 業 の 紹 介 研 究 施 設 や 環 境 学 習 展 示 施 設 等 の 視 察 を 通 して 日 本 及 び 埼 玉 県 の 環 境 研 究 の 現 状 を 紹 介 した 訪 問 者 ( 短 期 研 修 視 察 等 ) 受 入 れ 実 績 一 覧 ( 平 成 24 年 度 ) (9 件 52 人 ) 目 的 内 容 来 訪 日 受 入 機 関 国 所 属 氏 名 等 環 境 保 全 研 修 視 察 日 中 知 事 省 長 フ 2012.4.27 全 国 知 事 会 中 国 中 国 省 長 団 ( 男 8 女 1) 中 日 友 好 ォーラム の 一 環 と 対 外 友 好 協 会 中 協 会 ( 男 2 女 4) して 研 究 施 設 を 視 国 日 本 友 好 協 会 15 名 察 環 境 保 全 研 修 視 察 JICA 廃 棄 物 管 理 セ 2012. 7.23 ( 一 財 ) 日 本 環 境 衛 カンボジア( 男 2) エジプト( 男 ) マ ミナー 生 センター ーシャル 諸 島 ( 男 ) パキスタン ( 女 ) パプアニューギニア( 男 ) パ ラオ( 男 ) セルビア( 女 ) バングラ デシュ( 男 ) 9 名 環 境 保 全 研 修 視 察 JICA 草 の 根 技 術 協 2012. 9.11 富 山 県 環 境 科 学 セ 中 国 遼 寧 省 ( 男 ) 遼 寧 省 瀋 陽 市 力 事 業 ( 自 動 車 排 ンター ( 男 2) ガス 対 策 他 ) 3 名 環 境 保 全 研 修 視 察 SATREPS 事 業 2012. 9.18 埼 玉 大 学 スリランカ( 男 3 女 1) 4 名 環 境 保 全 研 修 視 察 JICA 筑 波 課 題 別 2012.10.15 ( 一 社 ) 国 際 建 設 技 コロンビア( 女 ) ドミニカ( 女 ) エチ 研 修 気 候 変 動 へ 術 協 会 オピア( 男 2) ホンジュラス( 女 ) モ の 適 用 ーリタニア( 男 ) モンゴル( 男 ) サ モア( 男 女 各 1) タイ( 女 2) チュニ ジア( 男 ) エチオピア( 男 ) 13 名 -21-

目 的 内 容 来 訪 日 受 入 機 関 国 所 属 氏 名 等 環 境 保 全 研 修 視 察 自 然 及 び 水 環 境 保 2012.11.8 東 洋 大 学 フィリピン(カラガ 州 立 大 学 ファー 全 に 関 する 研 究 概 ザー サトゥルニノ ウリオス 大 学 ) 要 紹 介 及 び 施 設 見 ( 女 2) 学 2 名 環 境 保 全 研 修 視 察 SATREPS 事 業 2012.11.16 埼 玉 大 学 スリランカ( 男 2) 2 名 環 境 保 全 研 修 視 察 JICA 草 の 根 技 術 協 2012.11.21 大 牟 田 市 中 国 山 西 省 大 同 市 職 員 ( 男 女 各 1) 力 事 業 に 係 る 環 境 ~11.22 2 名 技 術 交 流 ( 大 気 水 及 び 廃 棄 物 に 関 する 研 修 ) 環 境 保 全 研 修 視 察 研 究 施 設 の 視 察 2013. 1. 9 東 京 農 工 大 学 ロシア 連 邦 ( 女 2) 2 名 4.4 海 外 研 究 機 関 との 研 究 交 流 協 定 等 の 締 結 環 境 科 学 国 際 センターは 平 成 12 年 4 月 に 開 設 以 来 これまでに タイ 国 中 国 及 び 韓 国 等 の 海 外 研 究 機 関 と 共 同 研 究 などの 研 究 交 流 推 進 のために 研 究 交 流 協 定 等 を 締 結 してきており 現 在 協 定 等 を 締 結 している 海 外 研 究 機 関 は16 機 関 を 数 えている -22-

5 試 験 研 究 5.1 試 験 研 究 活 動 5.1.1 環 境 科 学 国 際 センター 研 究 所 中 期 計 画 の 改 訂 環 境 科 学 国 際 センターでは 重 点 的 に 取 り 組 む 研 究 課 題 や 研 究 推 進 体 制 の 整 備 などについて 記 述 した 環 境 科 学 国 際 セ ンター 研 究 所 中 期 計 画 を 平 成 21 年 2 月 に 策 定 した この 中 期 計 画 には 環 境 行 政 への 貢 献 を 担 保 するため 埼 玉 県 環 境 基 本 計 画 などの 行 政 計 画 と 整 合 性 を 図 ることが 謳 われている 中 期 計 画 の 基 盤 となる 環 境 基 本 計 画 が 改 訂 の 時 期 を 迎 えたた め 中 期 計 画 についても 23 年 度 から 改 定 作 業 を 進 めてきた また 平 成 23 年 3 月 には 東 日 本 大 震 災 が 発 生 するなど 中 期 計 画 策 定 後 の 社 会 経 済 情 勢 も 大 きく 変 化 している 中 期 計 画 の 改 訂 にあたっては こうした 点 も 十 分 に 踏 まえ 時 代 の 要 請 に あったものとすることとした 改 訂 にあたり まず 各 研 究 領 域 から 若 手 を 中 心 にメンバーを 募 って 作 業 チームを 編 成 した 作 業 チームは 各 行 政 計 画 の 動 向 や 研 究 所 の 将 来 像 を 見 据 えて 中 期 計 画 の 見 直 しを 行 い 改 訂 素 案 を 作 成 した これを 基 に 研 究 部 会 で 議 論 を 重 ね また 環 境 部 内 の 各 課 への 意 見 照 会 なども 行 った 上 で 中 期 計 画 改 訂 版 を 作 成 した 改 訂 時 期 は 平 成 25 年 3 月 である 主 な 改 訂 点 としては 1 健 全 な 水 環 境 と 環 境 リスク 対 策 に 分 かれていた 大 気 水 質 に 関 する 研 究 課 題 を 環 境 基 本 計 画 上 の 位 置 づけに 合 わせて ひとつの 重 点 課 題 にまとめた 2 環 境 リスク 対 策 の 対 象 として 放 射 線 物 質 による 汚 染 を 加 え た 3 人 材 の 確 保 について 海 外 派 遣 など 新 たな 事 業 展 開 を 含 めた 記 述 に 改 めた などである 今 後 は 中 期 計 画 改 訂 版 に 基 づき 外 部 資 金 の 獲 得 も 含 めて 積 極 的 に 試 験 研 究 を 進 めるとともに 研 究 の 成 果 を 生 かして 環 境 学 習 国 際 貢 献 などを 展 開 していきたいと 考 えている 5.1.2 担 当 の 活 動 概 要 (1) 温 暖 化 対 策 担 当 地 球 温 暖 化 は 今 や 主 要 な 環 境 問 題 の 一 つになっている これは 単 に 気 温 が 上 昇 するという 現 象 に 止 まらず 降 水 量 への 影 響 や 自 然 環 境 への 影 響 健 康 影 響 など 人 間 の 生 活 基 盤 や 生 態 系 に 様 々な 影 響 を 与 える 当 初 温 暖 化 影 響 は 北 極 海 にお ける 急 激 な 氷 の 減 少 や 海 面 上 昇 による 低 海 抜 島 嶼 への 浸 水 など 日 本 から 離 れた 場 所 の 現 象 が 注 目 されたが 近 年 徐 々に 日 本 や 埼 玉 県 など 中 庸 な 気 候 の 地 域 にもその 影 響 が 広 がりつつある 埼 玉 県 は 国 内 でも 特 に 夏 場 の 気 温 が 高 い 地 域 として 知 られており 平 成 19 年 8 月 16 日 には 熊 谷 気 象 台 で 日 本 の 気 象 官 署 アメダスにおける 最 高 気 温 40.9 を 記 録 した また 気 温 上 昇 も 激 しく 熊 谷 気 象 台 の 年 平 均 気 温 の 推 移 を 見 ると 気 温 上 昇 は100 年 に 換 算 し2.1 となっており 気 象 庁 の 気 候 変 動 監 視 レポート2011 で 報 告 されている 日 本 の 過 去 100 年 の 平 均 気 温 上 昇 率 1.2 よりかなり 高 い このような 埼 玉 県 で 起 きている 極 端 な 高 温 や 急 激 な 昇 温 現 象 は 地 球 規 模 の 温 暖 化 だけではな く 都 市 部 の 気 温 が 郊 外 より 高 くなるヒートアイランド 現 象 との 複 合 的 な 影 響 により 引 き 起 こされていると 考 えられるが いずれに しても 埼 玉 県 の 昇 温 傾 向 は 顕 著 であり 様 々な 影 響 も 現 れはじめている 埼 玉 県 ではこれまでも 地 球 温 暖 化 対 策 地 域 推 進 計 画 等 に 基 づき 様 々な 温 暖 化 対 策 やヒートアイランド 対 策 を 実 行 してき た 平 成 21 年 2 月 には ストップ 温 暖 化 埼 玉 ナビゲーション2050- 埼 玉 県 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 - を 策 定 し 中 期 的 温 室 効 果 ガス 削 減 目 標 と 実 現 のための 施 策 を 示 し 推 進 を 図 ってきた また 平 成 21 年 3 月 には 埼 玉 県 ヒートアイランド 現 象 対 策 ガイドライン を 策 定 し 具 体 的 なヒートアイランド 現 象 対 策 を 提 示 した さらに 平 成 23 年 からは 県 独 自 の 取 り 組 みとして 目 標 設 定 型 排 出 量 取 引 制 度 をスタートさせた このように 埼 玉 県 では 近 年 これまで 以 上 に 積 極 的 な 温 暖 化 対 策 やヒートアイランド 対 策 を 展 開 している これらの 状 況 に 呼 応 し 埼 玉 県 環 境 科 学 国 際 センターでは 平 成 22 年 4 月 に 新 たな 担 当 として 温 暖 化 対 策 担 当 を 設 置 し 温 暖 化 対 策 に 関 する 研 究 に 本 格 的 に 取 り 組 みはじめた 温 暖 化 対 策 担 当 では 以 前 から 実 施 してきた 二 酸 化 炭 素 やフロン 類 などの 温 室 効 果 ガスモニタリング ヒートアイランド 現 象 の 把 握 を 目 的 とした 県 内 温 度 実 態 調 査 に 加 え 環 境 省 の 研 究 資 金 である 環 境 研 究 総 合 推 進 費 を 獲 得 し 大 学 や 他 の 都 県 と 共 同 で 地 域 社 会 における 温 暖 化 影 響 の 総 合 的 評 価 と 適 応 策 に 関 する 研 究 に 取 組 み 農 業 分 野 などを 対 象 に 温 暖 化 対 策 や 温 暖 化 適 応 策 に 関 する 研 究 を 行 っている また 平 成 23 年 度 からは 埼 玉 県 の 温 室 効 果 ガス 排 出 量 推 計 や 県 内 全 市 町 村 の 温 室 効 果 ガス 排 出 量 推 計 にも 取 り 組 んでいる (2) 大 気 環 境 担 当 埼 玉 県 は 首 都 圏 の 北 側 に 位 置 し 大 気 汚 染 物 質 の 固 定 及 び 移 動 発 生 源 の 影 響 を 強 く 受 ける 地 域 である さらに その 地 理 的 条 件 により 光 化 学 大 気 汚 染 も 著 しい 最 近 の 諸 施 策 により 従 来 環 境 基 準 達 成 率 が 低 かった 二 酸 化 窒 素 や 浮 遊 粒 子 状 物 質 の -23-