藤 田 学 園 第 回 市 民 公 開 講 座 テキスト * 講 座 名 * くらしと 健 康 うつと 不 眠 と 物 忘 れ * 講 師 * こころの 健 康 とうつ 病 内 藤 宏 ( 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 精 神 科 学 助 教 授 ) あがり 症 心 配 性 先 生 これって 病 気 ですか? 岩 田 仲 生 ( 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 精 神 科 学 教 授 ) 間 違 いだらけの 不 眠 症 対 策 part こんな 症 状 も 不 眠 障 害! 北 島 剛 司 ( 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 精 神 科 学 講 師 ) 物 忘 れにもいろいろ 柴 山 漠 人 ( 高 齢 者 痴 呆 介 護 研 究 研 修 大 府 センター 長 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 精 神 科 学 客 員 教 授 ) * 日 時 * 平 成 年 5 月 7 日 ( 土 ) 4:~7: * 場 所 * 藤 田 保 健 衛 生 大 学 フジタホール 5( 医 学 部 号 館 5 階 ) 学 校 法 人 藤 田 学 園 藤 田 学 園 医 学 会
プログラム 第 回 藤 田 学 園 市 民 公 開 講 座 テーマ くらしと 健 康 うつと 不 眠 と 物 忘 れ 開 会 の 挨 拶 案 内 (4:-4:5) 辻 孝 雄 ( 医 学 部 教 授 / 実 行 委 員 長 ) セクション (4:5-5:5) 座 長 : 中 川 研 二 ( 医 学 部 整 形 外 科 学 教 授 ) 演 題 - こころの 健 康 とうつ 病 (4:5-4:35) 医 学 部 精 神 科 学 助 教 授 内 藤 宏 演 題 - あがり 症 心 配 性 先 生 これって 病 気 ですか? (4:35-5:5) 医 学 部 精 神 科 学 教 授 岩 田 仲 生 休 憩 (5:5-5:5) セクション(5:5-6:5) 座 長 : 森 本 紳 一 郎 ( 医 学 部 内 科 学 教 授 ) 演 題 -3 間 違 いだらけの 不 眠 症 対 策 part こんな 症 状 も 不 眠 障 害! (5:5-5:45) 医 学 部 精 神 科 学 講 師 北 島 剛 司 演 題 -4 物 忘 れにもいろいろ (5:45-6:5) 高 齢 者 痴 呆 介 護 研 究 研 修 大 府 センター 医 学 部 精 神 科 学 客 員 教 授 柴 山 漠 人 休 憩 (6:5-6:5) 総 合 討 論 (6:5-7:) 座 長 : 中 川 研 二 ( 医 学 部 整 形 外 科 学 教 授 ) 森 本 紳 一 郎 ( 医 学 部 内 科 学 教 授 ) 次 回 の 案 内 と 閉 会 の 挨 拶 滝 田 毅 ( 短 期 大 学 教 授 / 副 実 行 委 員 長 )
こころの 健 康 とうつ 病 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 精 神 科 学 助 教 授 内 藤 宏 年 間 3 万 人 を 超 える 自 殺 死 亡 者 数 の 背 景 として うつ 病 をはじめとする こころの 健 康 の 問 題 が 指 摘 されています うつ 病 は ゆううつのせいで 勉 強 や 仕 事 の 効 率 が 低 下 する など 社 会 的 機 能 が 損 なわれたり ものの 見 方 や 考 え 方 が 歪 んでしまう 病 気 で 体 の 不 具 合 も 伴 います また 一 生 のうちに 男 性 は 人 に 人 女 性 については 5 人 に 人 が 経 験 しうる 頻 度 の 高 い 病 気 です しかし 休 養 や 抗 うつ 薬 というお 薬 による 回 復 が 期 待 でき 早 期 の 対 応 ほ ど 有 効 といわれています 長 時 間 労 働 を 原 因 とした 自 殺 が 労 働 災 害 として 認 定 されたこと を 機 会 に 職 場 では 勤 労 者 の こころの 健 康 への 配 慮 が 不 可 欠 となっています 特 にう つ 病 への 対 応 は 重 要 視 されています それでは 家 庭 ではいかがでしょうか 重 症 例 が 強 調 されすぎ 何 かと 誤 解 が 多 いうつ 病 ですが 実 はその 割 は 軽 症 です 軽 症 うつ 病 ともいわれています これは 自 律 神 経 症 状 だけが 自 覚 され 自 律 神 経 失 調 症 や 更 年 期 として 長 く 辛 抱 したり うつ 病 の 症 状 と 気 づかず 勉 強 や 仕 事 の 効 率 が 落 ち 何 かと 失 敗 したり くよくよ 悩 んだりというもので 該 当 する 方 も 少 なくありません うつ 病 は 自 分 では 気 づきにくい 病 気 のため 患 者 さんをとりまく 職 場 や 家 庭 での 早 期 発 見 が 特 に 大 切 です 大 切 な 家 族 には 病 気 にかかって 欲 しくない いつまでも 健 康 でいて 欲 しい という 願 いが 逆 に 軽 症 うつ 病 の 発 見 を 見 逃 しているような 例 もみられます うつ 病 が 疑 われた 場 合 は 早 い 時 期 に 精 神 科 あるいはかかりつけの 医 師 への 相 談 をお 勧 めします 講 師 プロフィール 4 年 藤 田 学 園 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 卒 業 年 藤 田 保 健 衛 生 大 学 精 神 医 学 教 室 講 師 3 年 同 助 教 授 となり 現 在 に 至 る 専 門 は 精 神 医 学 一 般 職 場 のメンタルヘルス 司 法 精 神 医 学 精 神 保 健 指 定 医 名 古 屋 市 精 神 医 療 審 査 会 委 員 名 古 屋 地 方 検 察 庁 嘱 託 鑑 定 医 などを 務 める 医 学 博 士
こころの 健 康 とうつ 病 大 切 なひとのために 35 3 5 わが 国 における 自 殺 者 の 現 状 人 自 殺 者 の3-6%がうつ 病 に 罹 患? 毎 日 人 が 自 殺 している! 藤 田 保 健 衛 生 大 学 精 神 医 学 教 室 内 藤 宏 5 5 7 7 3 4 5 6 7 3 4 5 6 7 3 4 6.5.7. 藤 田 学 園 市 民 公 開 講 座 5.6. 警 察 庁 生 活 安 全 局 地 域 課 過 労 自 殺 事 件 年 3 月 4 日 最 高 裁 第 小 法 廷 判 決 大 手 広 告 代 理 店 入 社 年 目 の4 歳 男 性 社 員 が 長 時 間 労 働 の 末 自 殺 し 両 親 が 訴 訟 争 点 : 長 時 間 労 働 と 自 殺 の 因 果 関 係 争 点 : 安 全 配 慮 義 務 違 反 等 の 過 失 の 有 無 過 労 自 殺 事 案 での 初 の 最 高 裁 判 決 裁 判 所 の 見 解 : 上 司 が 長 時 間 労 働 を 軽 減 する 具 体 的 方 法 を 行 なわず 死 の 直 前 には 健 康 状 況 が 正 常 でないことに 気 づいているのに 何 等 具 体 的 措 置 をとらなかったことは 安 全 配 慮 義 務 違 反 である とした 労 働 者 の 心 の 健 康 の 保 持 増 進 のための 指 針 年 月 日 6 年 4 月 日 改 正 厚 生 労 働 省 職 場 においてより 積 極 的 にこころの 健 康 の 保 持 増 進 に 取 り 組 む 4つのケアを 念 頭 に 置 いた 対 応 の 推 進 労 働 者 自 身 による セルフケア 管 理 監 督 者 による ラインによるケア 事 業 場 内 の 安 全 衛 生 スタッフ 等 によるケア 事 業 場 外 専 門 家 によるケア うつ 病 とは うつ 病 の 概 念 の 拡 大 伝 統 的 診 断 から 操 作 的 診 断 DSM-IVへ ゆううつのせいで 社 会 的 機 能 が 損 なわれたり ものの 見 方 が 歪 んでしまうというからだの 病 気 内 因 性 うつ 病 大 うつ 病 特 有 の 病 前 性 格 の 人 が ある 種 のきっかけ( 状 況 因 )によって 生 じる QuickTimeý Dz ÉtÉHÉg - JPEG êlí ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå ÇÈÇ ÇÕïKóvÇ-ÇÅB 休 養 に 加 え 薬 物 療 法 等 の 身 体 療 法 が 有 効 である 抗 うつ 薬 電 気 けいれん 療 法 光 療 法 など 周 期 的 に 生 じるが その 都 度 回 復 する 再 発 率 は 初 回 で5%(6 年 以 内 3% ) 回 で75% 3 回 以 上 では% 5 抑 うつ 神 経 症 適 応 障 害 気 分 変 調 症 6
一 生 のなかでうつ 病 を 経 験 する 頻 度 大 うつ 病 性 障 害 (DSM-IV)の 診 断 基 準 うつ 病 診 療 の 現 状 ヨーロッパ 先 進 6カ 国 7 米 国 の 調 査 (NCS) 7%: 男 性 % 女 性 % 女 性 は5 人 に 人! 6ヶ 月 間 の 調 査 期 間 に7%がうつ 状 態 を 経 験 医 療 機 関 にかかるのは53% ほとんど( 割 )は 一 般 科 受 診 抗 うつ 薬 の 処 方 わずか%! 男 性 は 人 に 人! 我 が 国 の 調 査 ( 山 梨 コホート) 5% 7 未 受 診 47% 受 診 53% 一 般 科 受 診 43% 割 精 神 科 受 診 % 割 頻 度 の 高 い 疾 患 ( 生 涯 有 病 率 5%) だが 適 切 な 治 療 がなされていない 処 方 なし 6% 抗 うつ 薬 % 抗 うつ 薬 以 外 の 処 方 3% 一 般 診 療 科 でのうつ 病 の 実 態 うつ 病 の 原 因 人 に 人 はうつ 病 患 者 (WPA) 高 血 圧 患 者 よりうつ 病 患 者 の 方 が 多 い 薬 理 生 化 学 的 仮 説 脳 内 神 経 伝 達 物 質 (セロトニン)が 足 りなくな る 神 経 内 分 泌 学 的 仮 説 ストレスにさらされた 時 に 立 ち 向 かうホルモン ( 副 腎 皮 質 ホルモン)の 分 泌 がいつまでも 続 い てしまう 時 間 生 物 学 的 仮 説 脳 内 の 生 物 時 計 がきちんと 働 かない 気 持 ちの 問 題 や 怠 けではない! うつ 病 の 診 断 基 準 (DSM-IV) うつ 病 の 病 前 性 格 メランコリー 親 和 型 性 格. 抑 うつ 気 分. 興 味 ないし 喜 びの 著 しい 減 退 3. 食 欲 体 重 の 変 化 ( 減 少 増 加 ) 4. 睡 眠 障 害 ( 不 眠 もしくは 過 眠 ) 5. 精 神 運 動 性 の 焦 燥 もしくは 抑 制 6. 疲 労 感 あるいは 気 力 の 減 退 7. 無 価 値 観 あるいは 自 責 感. 集 中 困 難 あるいは 決 断 困 難. 自 殺 念 慮 5 項 目 以 上 が 同 時 に 週 間 以 上 続 く 几 帳 面 で 仕 事 好 き 自 分 の 役 割 に 忠 実 他 人 と の 円 満 な 関 係 を 保 つことに 気 を 使 う 人 この 性 格 の 持 つ 落 とし 穴 他 人 と 円 満 にやることに 気 を 使 うあまり 個 人 としての 自 由 さがそこなわれてしまう やり 出 すと 徹 底 的 にやりたい 傾 向 があるが ちょっと 疲 れて 不 調 になると 一 層 徹 底 的 にやりたくなり 自 分 の 限 界 を 越 えてしまう 新 しい 環 境 に 臨 機 応 変 になじむという 点 で 不 器 用
QuickTimeý Dz TIFFÅià èkç»çµåj êlí ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå ÇÈÇžÇ½Ç ÇÕïKóvÇ-Ç ÅB QuickTimeý Dz TIFFÅià èkç»çµåj êlí ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå ÇÈÇžÇ½Ç ÇÕïKóvÇ-ÇÅB QuickTimeý Dz TIFFÅiàèkǻǵÅj êlí ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå ÇÈÇžÇ½Ç ÇÕïKóvÇ-ÇÅ うつ 病 の 誘 因 ( 状 況 因 ) うつ 病 の 精 神 症 状 秩 序 を 重 んじ 変 化 を 嫌 う 性 格 傾 向 発 病 の 危 機 : 慣 れ 親 しんだ 生 活 や 土 地 を 離 れ 新 しい 秩 序 の 構 成 が 必 要 な 時 昇 進 配 置 転 換 転 勤 新 たな 達 成 課 題 試 験 病 気 負 傷 居 住 環 境 の 変 化 ( 転 居 改 築 新 築 ) 喪 失 体 験 その 他 借 金 苦 が 宝 くじ 当 選 で 解 消 抑 うつ 気 分 :ゆううつで 何 も 楽 しくない 寂 しい 抑 制 症 状 :やる 気 がおきない 人 に 会 いたくい 決 断 がつかない 表 情 に 乏 しい 動 作 口 数 が 少 ない 不 安 焦 燥 感 :いらいら じっとしていられない 自 責 感 : 申 し 訳 ない 追 いつめられた 感 じ 希 死 念 慮 : 消 えてなくなりたい 微 小 妄 想 : 心 気 妄 想 罪 業 妄 想 貧 困 妄 想 日 内 変 動 : 朝 特 に 調 子 が 悪 い 病 気 を 抱 えた 受 験 生 の 合 格 3 4 うつ 病 の 身 体 症 状 週 間 以 上 続 く 自 律 神 経 症 状 あるい は 仕 事 や 勉 強 の 効 率 低 下? 不 眠 途 中 覚 醒 早 朝 覚 醒 食 欲 低 下 体 重 減 少 何 を 食 べてもおいしくない 性 欲 減 退 様 々ないわゆる 自 律 神 経 症 状 頭 痛 動 悸 めまい 吐 き 気 便 通 異 常 腹 部 不 快 感 口 渇 口 咽 頭 違 和 感 頻 尿 不 明 熱? 自 律 神 経 失 調 症? 更 年 期 障 害? 血 の 道? 軽 症 うつ 病 不 安 障 害 熱 感 疼 痛 倦 怠 感 疲 労 感 5 6 うつ 病 の 治 療 休 養 休 養 抗 うつ 薬 電 気 けいれん 療 法 光 療 法 認 知 行 動 療 法 対 人 関 係 療 法 QuickTimeý Dz TIFFÅià èkç»çµåj êlí ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå ÇÈÇžÇ½Ç ÇÕïKóvÇ-ÇÅB 休 養 だけでも4 割 が 自 然 に 回 復 する うつ 病 についての 正 しい 理 解 体 の 病 気 として 受 け 止 める 安 静 を 心 がける 気 晴 らしは 逆 効 果 自 宅 での 療 養 入 院 7
抗 うつ 薬 による 治 療 急 性 期 を 脱 したうつ 病 患 者 に 対 して 約 7%の 症 例 で 有 効 - 週 間 してから 効 果 がでる 副 作 用 の 問 題 少 量 からスタートして 増 量 良 くなってからも 半 年 は 維 持 療 法 中 止 するときは 少 しずつ 減 らしてゆく 不 安 感 には 抗 不 安 薬 不 眠 には 睡 眠 導 入 剤 を 併 用 こともある 休 息 から 社 会 復 帰 に 向 けたリハビリへ 主 たる 症 状 が おっくう 感 だけになった 頃 から 注 意 をうながす 点 ゆっくりとした 回 復 が 望 ましい 回 復 期 に 気 分 の 動 揺 ( 上 がりすぎ)が 起 こりやすい 早 すぎる 職 場 復 帰 に 注 意 リハビリの 実 際 睡 眠 覚 醒 リズムの 調 整 図 書 館 に 行 ってみる 初 めは 任 意 の 時 間 で 開 館 の 時 間 から 午 前 中 初 めは 近 くでも 良 い 通 勤 と 同 じくらいの 距 離 で 一 日 5 行 以 上 の 日 記 を 書 いてもらう こころのエネルギーと 悩 み こころのエネルギーと 悩 み 個 人 個 人 家 庭 や 職 場 健 康 家 庭 や 職 場 健 康 ストレスに 対 する 反 応 適 応 障 害 こころのエネルギーと 悩 み こころのエネルギーと 悩 み ぐるぐる 思 考 個 人 家 庭 や 職 場 健 康 個 人 家 庭 や 職 場 健 康 悩 み 事 の 露 呈 うつ 病 3 4
うつ 病 の 治 療 は 心 のエネルギーを 貯 める ことを 目 標 にする 休 養 抗 うつ 薬 回 復 後 も6ヶ 月 間 は 心 のエネルギーをさらに 貯 めるこ とを 目 標 にする 抗 うつ 薬 を 続 け 養 生 を 心 がける 個 人 家 庭 や 職 場 健 康 個 人 家 庭 や 職 場 健 康 5 6 家 族 の 心 得 二 項 目 質 問 紙 法 うつ 病 は 怠 けではなく 病 気 であることを 知 る 適 切 な 治 療 で 治 ることを 信 じ 焦 らない 励 ましたり 叱 ったりしてはいけない 外 出 や 旅 行 等 気 晴 らしは 逆 効 果 ゆっくりと 休 養 できる 環 境 を 用 意 する 話 をしみじみと 聞 き 批 判 や 説 教 をしない 抗 うつ 薬 の 服 用 を 確 認 する 自 殺 に 注 意 する 以 下 の 質 問 にお 答 え 下 さい( 当 てはまる 方 に をつけて ください). このヶ 月 間 気 分 が 沈 んだり 憂 うつな 気 持 ちになったりすることがよくありましたか A はい B いいえ. このヶ 月 間 どうも 物 事 に 対 して 興 味 がわ かない あるいは 心 から 楽 しめない 感 じがよく ありましたか A はい B いいえ 7 項 目 両 方 があてはまる 場 合 %はうつ 病!
あがり 症 心 配 性 ~ 先 生 これって 病 気 ですか? 精 神 医 学 教 室 岩 田 仲 生 最 近 社 会 不 安 障 害 ( 社 会 恐 怖 )という 病 名 をマスコミ 等 で 取 り 上 げられること が 増 えてきました 聞 き 慣 れない 言 葉 ですが 実 は 専 門 家 からも 同 じような 印 象 をもたれています それは 社 会 恐 怖 がいわゆる 病 気 ではなく 心 の 持 ち 方 や 性 格 みたいなものとしてこれまで 受 け 取 られてきたことに 原 因 があると 思 います 社 会 恐 怖 は 社 会 の 中 での 対 人 関 係 場 面 で 過 剰 な 不 安 の 反 応 が 出 てしまう 人 です この 病 気 になると 実 はその 人 の 人 生 全 体 を 考 えると 大 変 な 重 荷 を 背 負 ってしま うことがわかっています 最 近 になりこの 社 会 恐 怖 という 病 気 は 明 確 に 脳 の 不 安 反 応 の 過 剰 であることが 詳 しい 研 究 の 結 果 わかってきました つまり 心 の 持 ちようではなく 脳 という 臓 器 の 機 能 の 問 題 だったのです これに 対 応 してその 脳 の 不 安 システムに 働 きかける 新 しいタイプのお 薬 も 有 効 であることが 明 確 に なりました 長 い 間 この 症 状 で 悩 んで 生 きてきた 人 達 がメンタルクリニックを 受 診 して 治 療 を 受 けることで 全 く 違 う 人 生 を 送 れるようになってきています この 講 座 では 社 会 恐 怖 という 病 気 がどういうものであり どういう 治 療 をおこ なうとよくなるのかをわかりやすくお 話 ししたいと 思 います 講 師 プロフィール 年 名 古 屋 大 学 医 学 部 卒 業 3 年 同 大 学 精 神 科 入 局 年 間 の 米 国 国 立 衛 生 研 究 所 (NIH) 留 学 を 経 て 年 藤 田 保 健 衛 生 大 学 講 師 年 同 大 助 教 授 を 経 て 3 年 同 大 教 授 専 門 研 究 領 域 は 精 神 疾 患 の 病 態 原 因 解 明 臨 床 専 門 は 臨 床 精 神 薬 理 心 理 社 会 的 治 療
藤 田 学 園 第 回 市 民 公 開 講 座 6.5.7 あがり 症 心 配 性 先 生 これって 病 気 ですか? 藤 田 保 健 衛 生 大 学 病 院 精 神 科 岩 田 仲 生 社 会 不 安 障 害 とは (SAD; Social Anxiety Disorder) 社 会 恐 怖 とも (Social Phobia) 人 前 で 話 をする 際 にあがってしまい 言 いたいことが 十 分 に 言 えなくなる 初 対 面 の 人 と 接 していて 何 を 話 したらよいのかわから ず 気 まずい 思 いをする 目 上 の 人 の 前 に 出 たとたん 緊 張 して 言 いたいことの 半 分 くらいしか 話 せなくなる 誰 にでも 多 かれ 少 なかれあること= 病 気 ではない? 不 安 障 害 診 断 名 ー 今 昔 そもそも 不 安 とは 不 安 神 経 症 恐 怖 症 強 迫 神 経 症 抑 うつ 神 経 症 ヒステリー( 転 換 ) ヒステリー( 解 離 ) 心 気 神 経 症 全 般 性 不 安 障 害 社 会 不 安 障 害 強 迫 性 障 害 気 分 変 調 性 障 害 転 換 性 障 害 解 離 性 障 害 心 気 症 不 安 の 定 義 広 汎 不 快 曖 昧 な 憂 慮 の 感 覚 自 律 神 経 症 状 を 伴 う 適 応 としての 機 能 覚 醒 度 を 上 昇 し 外 的 内 的 脅 威 に 対 し 注 意 を 喚 起 し 対 処 への 作 方 を 可 能 にする 日 常 的 に 了 解 できる 不 安 を 越 えると = 何 らかの 不 安 障 害 が 発 症 自 律 神 経 症 状 で 受 診 ノルアドレナリン セロトニン GABAが 関 与 三 環 系 抗 うつ 薬 SNRI SSRI 抗 不 安 薬 ( 安 定 剤 ) 社 会 不 安 障 害 の 精 神 病 理 不 安 障 害 のおきる 仕 組 み( 仮 説 ) 元 々 不 安 が 強 い 気 質 ( 遺 伝 的 要 因 ) 対 人 関 係 の 中 での 過 剰 な 不 安 反 応 不 安 反 応 に 関 連 する 神 経 経 路 大 脳 皮 質 過 剰 亢 進 悪 循 環 不 安 反 応 への 不 安 が 増 強 感 覚 刺 激 扁 桃 体 視 床 対 人 関 係 の 回 避 低 い 自 己 評 価 海 馬 不 安 惹 起 縫 線 核 セロトニン 神 経 系 刺 激 の 伝 達 経 路 三 国 雅 彦 : 脳 と 精 神 の 医 学 5(3):53, 4より 一 部 改 変
社 会 恐 怖 の 症 状 Liebowitz Social Anxiety Scale (LSAS). 人 前 で 電 話 をかける. 少 人 数 のグループ 活 動 に 参 加 する 3. 公 共 の 場 所 で 食 事 をする 4. 人 と 一 緒 に 公 共 の 場 でお 酒 ( 飲 み 物 )を 飲 む 5. 権 威 ある 人 と 話 をする 6. 観 衆 の 前 で 何 か 行 為 をしたり 話 をする 7. パーティーに 行 く. 人 に 見 られながら 字 を 書 く. 人 に 姿 を 見 られながら 仕 事 勉 強 する. 余 りよく 知 らない 人 に 電 話 をする. 余 りよく 知 らない 人 達 と 話 し 合 う. まったく 初 対 面 の 人 と 会 う 社 会 恐 怖 の 症 状 Liebowitz Social Anxiety Scale (LSAS) 3. 公 衆 トイレで 用 を 足 す 4. 他 の 人 達 が 並 んで 着 席 している 場 所 に 入 っていく 5. 人 々の 注 目 を 浴 びる 6. 会 議 で 意 見 をいう 7. 試 験 を 受 ける. 余 りよく 知 らない 人 に 不 賛 成 であるという. 余 りよく 知 らない 人 と 目 を 合 わせる. 仲 間 の 前 で 報 告 をする. 誰 かを 誘 おうとする. 店 に 品 物 を 返 品 する 3. パーティーを 主 催 する 4. 強 引 なセールスマンの 誘 いに 抵 抗 する 社 会 恐 怖 の 診 断 前 述 のような 社 会 的 状 況 での 行 動 を 恐 れる そういう 状 況 になると 殆 ど 必 ず 不 安 反 応 が 誘 発 される 恐 怖 が 過 剰 で 不 合 理 だという 自 覚 がある この 状 況 を 回 避 するか 堪 え 忍 んでいる 上 記 のために 社 会 活 動 や 対 人 関 係 に 制 限 が 生 じている 診 断 のポイント. 不 安 反 応 が 過 剰 と 本 人 が 自 覚. 不 安 反 応 は 予 測 できる 3.このために 何 らかの 社 会 的 不 利 益 が 生 じている 主 な 不 安 障 害 にかかる 率 は 年 間 でみると7.7% 一 生 に 一 回 だと 女 性 3.5% 男 性.% 生 涯 有 病 率 (%) 7. 6 日 本 では 約 万 人 4 3.3 受 診 率 は3% 以 下 7.6 6 5. 4 3.5 社 会 恐 怖 PTSD GAD パニック 大 うつ 病 Kessler et al. 4 社 会 恐 怖 の 経 過 小 児 期 後 半 から 青 年 期 早 期 に 好 初 慢 性 に 長 年 にわたって 苦 しんでいる 学 業 や 職 務 の 遂 行 に 影 響 し 社 会 的 発 展 を 妨 害 している 高 校 までは 何 とか 卒 業 就 職 に 大 きく 影 響 ( 職 業 選 択 に 不 利 ) 就 職 すると 障 害 が 目 立 ってくる 対 人 関 係 に 大 きく 影 響 生 活 の 質 そのものが 悪 化 自 殺 の 危 険 を 高 める 社 会 恐 怖 へのアプローチ 法 不 安 が 異 常 に 強 いところが 病 気 の 本 態 単 なる 引 っ 込 み 思 案 ではない 結 果 として 非 常 に 低 い 自 己 像 表 面 に 出 てこないがその 人 の 人 生 の 質 を 重 大 に 損 なう 要 因 となりうる
社 会 恐 怖 へのアプローチ 法 不 安 が 異 常 に 強 いところが 病 気 の 本 態 前 頭 皮 質 気 分 セロトニン 経 路 嘔 吐 中 枢 吐 き 気 単 なる 引 っ 込 み 思 案 ではない 結 果 として 非 常 に 低 い 自 己 像 縫 線 核 脳 の 仕 組 みとしての 不 安 への 対 処 不 安 が 脳 という 臓 器 の 問 題 であることを 理 解 する 過 剰 な 不 安 は 素 因 であって 誰 かの 責 任 ではない 治 療 はくすりが 大 切 基 底 核 アカシジア 強 迫 症 状 消 化 管 下 痢 辺 縁 系 不 安 視 床 下 部 食 欲 性 機 能 障 害 睡 眠 不 眠 選 択 的 セロトニン 再 取 り 込 み 阻 害 薬 (Selective Serotonin Reuptake Inhibitor: SSRI) くすりの 効 果 5-HT 貯 留 顆 粒 5-HIAA TRP 抗 うつ 薬 のSSRIが 有 効 効 果 発 現 まで-3ヶ 月 かかる 少 し 多 めの 量 が 必 要 安 定 剤 では 効 果 がない 5HTT 5-HT SSRI 5-HT rec SADの 患 者 さんへのアプローチ 法 SADの 患 者 さんへのアプローチ 法 不 安 が 異 常 に 強 いところが 病 気 の 本 態 単 なる 引 っ 込 み 思 案 ではない 結 果 として 非 常 に 低 い 自 己 像 不 安 が 異 常 に 強 いところが 病 気 の 本 態 単 なる 引 っ 込 み 思 案 ではない 結 果 として 非 常 に 低 い 自 己 像 脳 の 高 次 機 能 としての 不 安 への 対 処 不 安 がコントロールされれば 社 会 に 出 て 行 き たい 人 である 脳 の 高 次 機 能 としての 不 安 への 対 処 不 安 がコントロールされれば 社 会 に 出 て 行 き たい 人 である 理 解 し 支 持 する 3
不 安 障 害 とうつ 病 は 大 変 多 くしかも 合 併 している うつの4 割 に 不 安 障 害 が 合 併 不 安 とうつのくすりの 治 療 不 安 が 前 面 でもまずうつ 病 の 有 無 を 同 定 不 安 が 顕 著 うつ 不 安 障 害? yes 不 安 障 害 ( 現 在 ).% 4.6% うつ 病 ( 現 在 ).7% 不 安 の 亜 系 yes no no yes 抗 うつ 薬 + 抗 不 安 薬 抗 うつ 薬 抗 うつ 薬 + 抗 不 安 薬 うつか 不 安 がある 人 は 今 7.3% 抗 うつ 薬 治 療 が 主 体 安 定 剤 は 安 全? 成 人 への 安 定 剤 初 回 投 与 ヶ 月 以 内 に 交 通 事 故 35 回 に 回 4 週 以 内 に 転 倒 入 院 3 回 に 回 高 齢 者 への 安 定 剤 初 回 投 与 4 週 以 内 に 転 倒 入 院 6 歳 以 上 6 回 に 回 4 週 以 内 に 転 倒 入 院 歳 以 上 7 回 に 回! まとめ 社 会 恐 怖 は 単 なる 引 っ 込 み 思 案 ではなく 脳 の 病 気 の 一 つである 社 会 不 安 はその 人 の 人 生 に 取 っては 大 変 大 き な 重 荷 になる 社 会 不 安 はくすりの 治 療 でかなりよくなる 不 安 とうつは 合 併 しやすい 不 安 にもうつにも 適 切 な 治 療 が 大 事 お 疲 れ 様 でした 4
間 違 いだらけの 不 眠 対 策 part II こんな 症 状 も 睡 眠 障 害! 藤 田 保 健 衛 生 大 学 精 神 科 学 講 師 北 島 剛 司 一 般 人 口 の 中 で 割 以 上 の 人 が 何 らかの 睡 眠 の 問 題 をもっているとされま す この 中 で 不 眠 を 感 じている 方 が 割 前 後 また 意 外 にも 日 中 の 眠 気 を 問 題 に 感 じている 方 も 割 以 上 にものぼるとされます 惰 眠 をむさぼる 寝 る 時 間 も 惜 しんで などの 表 現 のように 睡 眠 は 必 要 悪 と 捉 えられがちであり 睡 眠 に 関 する 様 々な 症 状 が 治 療 の 必 要 な 病 気 であるとの 社 会 の 認 識 は いまだ 不 十 分 です 今 回 は 不 眠 症 の 対 策 に 加 えて 治 療 を 要 する 様 々な 睡 眠 障 害 に ついて 紹 介 します 日 中 の 過 剰 な 眠 気 は 自 動 車 事 故 や 仕 事 の 能 率 の 低 下 気 分 の 落 ち 込 みを 引 き 起 こすなど 問 題 となります この 中 で 最 も 頻 度 が 高 いの が 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 です 中 年 以 降 の 男 性 肥 満 の 方 に 多 く 睡 眠 時 の 激 しいイビキが 特 徴 ですが 本 人 は 症 状 にしばしば 無 自 覚 です 昼 間 の 眠 気 の 他 高 血 圧 やその 他 心 臓 の 病 気 の 合 併 がしばしばあります 終 夜 睡 眠 ポリグラフィ ーという 睡 眠 の 検 査 を 行 うと 簡 単 に 診 断 することができ 内 科 耳 鼻 科 口 腔 外 科 などと 共 同 で 治 療 に 当 たります 若 い 方 は 昼 間 の 眠 気 で 受 診 されますが 多 いのは 睡 眠 不 足 で 睡 眠 日 誌 をつけて 頂 いて 初 めて ご 本 人 も 気 づくことが よくあります しかし 中 にはナルコレプシーという 本 格 的 な 睡 眠 障 害 の 方 もお られ 専 門 の 検 査 で 診 断 され 薬 投 与 が 必 要 です 夜 寝 付 きが 悪 く 逆 に 朝 起 困 難 で 学 校 や 会 社 に 遅 刻 したり 欠 席 したりするのも 睡 眠 覚 醒 リズム 障 害 とい う 体 内 時 計 の 病 気 であることがあります 特 にお 子 さんの 場 合 単 に 不 登 校 と みなされがちですが 薬 や 光 療 法 などの 治 療 でよくなることがあります このほか 寝 入 りばなに 足 や 体 がむずむずして 眠 れない 夜 中 に 知 らない 間 に 異 常 な 行 動 をおこしてしまうなど 治 療 でよくなる 病 気 がいくつもあります また ご 本 人 が 不 眠 症 と 思 っていても 実 際 にはうつ 病 であることも 多 く この 場 合 は その 治 療 を 行 わないと 不 眠 もよくなりません こうした 睡 眠 の 問 題 に 関 する 様 々な 落 とし 穴 を 今 回 はご 理 解 頂 けると 幸 いです 講 師 プロフィール 平 成 6 年 名 古 屋 大 学 医 学 部 卒 業 同 大 学 精 神 医 学 教 室 に 入 局 秋 田 県 立 リハ ビリテーション 精 神 医 療 センター 勤 務 を 経 て 平 成 年 より 藤 田 保 健 衛 生 大 学 勤 務 平 成 年 同 大 学 講 師 秋 田 大 学 で 医 学 博 士 取 得 平 成 3 年 より 藤 田 保 健 衛 生 大 学 病 院 で 睡 眠 障 害 専 門 外 来 を 担 当 精 神 保 健 指 定 医 日 本 睡 眠 学 会 認 定 医
全 国 歳 以 上 の 成 人 を 対 象 とした 睡 眠 障 害 の 実 態 調 査 間 違 いだらけの 不 眠 対 策 part - こんな 症 状 も 睡 眠 障 害 - 藤 田 保 健 衛 生 大 学 精 神 医 学 教 室 北 島 剛 司 全 国 の 成 人 3,3 名 を 対 象 睡 眠 に 問 題 あり 休 養 が 不 十 分 入 眠 障 害 中 途 覚 醒 早 朝 覚 醒 日 中 の 過 剰 な 眠 気 5 5 5 (%) 厚 生 省 睡 眠 障 害 班 研 究 (5)より 不 眠 の 対 処 大 雑 把 に 言 えば 不 眠 だけ まず 睡 眠 衛 生 の 改 善 それでもダメなら 睡 眠 薬 を 使 用 不 眠 +α +α の 内 容 に 応 じて 様 々な 工 夫 あるいは 専 門 医 に 相 談 不 眠 だけ でしょうか?? 以 下 の 様 なものが 伴 っていませんか?? 睡 眠 の リズムのずれ 睡 眠 中 の いびき や 足 のむずむず など 昼 間 の 眠 気 もひどい? 精 神 的 要 因 精 神 疾 患 ( 特 にうつ 病 )ストレスの 有 無 外 的 な 要 因 身 体 的 要 因 薬 嗜 好 品 環 境 それぞれ 対 応 が 異 なります! うつ 病 で 受 診 した 患 者 さんに みられた 睡 眠 障 害 睡 眠 障 害 頻 度 (%) なんらかの 不 眠 : 寝 つきが 悪 い :67 途 中 で 目 が 覚 める : 朝 早 く 目 が 覚 める :73 ( 途 中 覚 醒 もしくは 早 朝 覚 醒 ) : 精 神 的 要 因 による 不 眠 ほぼすべての 精 神 疾 患 から 睡 眠 障 害 が 出 現 気 分 障 害 (うつ 病 など) 不 安 障 害 統 合 失 調 症 認 知 症 など もちろん ストレスで 不 眠 になることも 不 眠 と 精 神 的 要 因 が 相 互 に 悪 影 響!! 不 眠 の 対 処 だけではなく もとになっている 精 神 疾 患 の 治 療 ストレスの 対 処 も 精 神 科 心 療 内 科 にも 相 談 を
いびきがひどい 足 がむずむず 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 むずむず 足 症 候 群 (レストレスレッグ 症 候 群 ) 不 眠 熟 眠 不 足 日 中 眠 気 の 原 因 になります まず 検 査 が 必 要 です 専 門 医 に 受 診 を!! 閉 塞 性 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 患 者 の 身 体 上 の 特 徴 と 臨 床 症 状 (Burack, B.: Am.Heart J. 7: 543-54, 4より 改 変 ) 中 年 男 性 鼾 と 無 呼 吸 鼻 咽 頭 の 病 変 夜 間 呼 吸 困 難 社 会 活 動 不 適 合 交 通 事 故 不 整 脈 狭 心 症 心 筋 梗 塞 高 血 圧 肺 高 血 圧 起 床 時 の 頭 痛 脳 血 管 障 害 肥 満 昼 間 傾 眠 不 眠 抑 うつ 睡 眠 時 の 多 動 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 の 治 療 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 の 治 療 呼 吸 器 内 科 耳 鼻 科 口 腔 外 科 精 神 科 などが 分 担 して 治 療 Nasal CPAP( ( 呼 吸 器 )AHI) ( 無 呼 吸 低 呼 吸 指 数 )) 以 上 歯 科 装 具 ( 口 腔 外 科 )AHI) 台 CPAP CPAPコンプライアンス 不 良 手 術 ( 軟 口 蓋 咽 頭 形 成 術 (UPPP( UPPP); 耳 鼻 科 ) 扁 桃 肥 大 長 い 軟 口 蓋 中 等 度 症 例 減 量 側 臥 位 アルコール ベンゾジアゼピンの 中 止 右 上 :マウスピース 左 上 : 経 鼻 的 持 続 陽 圧 呼 吸 療 法 (CPAP) 左 下 : 外 科 手 術 レストレスレッグ 症 候 群 下 肢 の 異 常 知 覚 と 不 眠 日 中 眠 気 症 状 夕 方 から 夜 間 にかけての 下 肢 にむずむずするような 不 快 感 時 に 全 身 の 場 合 もあり 睡 眠 時 の 下 肢 の ぴくつく の 様 な な 不 随 意 運 動 を 伴 うことも 不 眠 熟 眠 困 難 と 共 に 日 中 眠 気 の 原 因 となる 妊 娠 鉄 欠 乏 性 貧 血 腎 障 害 などでもしばしば 併 発 治 療 抗 てんかん 薬 抗 パーキンソン 剤 睡 眠 リズムが 狂 ってしまった 睡 眠 覚 醒 リズム 障 害 寝 付 けなくて 朝 起 きられない( 学 校 や 会 社 に 行 けないなど) 睡 眠 相 後 退 症 候 群 その 他 : 交 代 勤 務 の 不 眠 海 外 旅 行 の 時 差 ぼけ 体 内 時 計 が 外 界 とずれてしまっています とにかく 光 を 浴 びましょう!! 室 内 光 では 不 十 分 日 光 浴 を! 遅 い 時 間 ではなく 起 床 後 まもなくに! 3 度 の 食 事 対 人 交 流 を 治 らなければ 専 門 医 に 相 談 を
睡 眠 相 後 退 症 候 群 (Delayed Sleep Phase Syndrome ; DSPS) 体 内 時 計 が 外 界 より 遅 れてしまい 戻 すことが 出 来 ない 朝 起 きられず 不 登 校 出 勤 困 難 の 大 きな 原 因 に! 症 状 : 入 眠 困 難 朝 の 覚 醒 困 難 日 中 の 眠 気 午 前 中 に 強 い 胃 腸 障 害 頭 痛 などの 身 体 症 状 気 分 の 落 ち 込 み 睡 眠 覚 醒 リズムの 周 期 は4 時 間 に 維 持 できるが 睡 眠 時 間 帯 が 数 時 間 遅 れた 状 態 で 固 定 睡 眠 覚 醒 時 間 を 前 進 させる( 睡 眠 や 覚 醒 を 早 い 時 間 に 移 す) 能 力 が 減 退 治 療 : 光 療 法 短 時 間 作 用 睡 眠 導 入 剤 VitB 行 動 療 法 入 院 治 療 も 昼 間 ひどく 眠 い 睡 眠 時 無 呼 吸 やむずむず 足 症 候 群 の 他 睡 眠 不 足 症 候 群 文 字 通 り 慢 性 睡 眠 不 足 ナルコレプシー 情 動 脱 力 発 作 金 縛 りなど 特 発 性 過 眠 症 原 因 不 明 の 眠 気 などが 考 えられます まずは 十 分 以 上 の 睡 眠 時 間 を 確 保!! それでも 治 らなければ 専 門 医 へ ナルコレプシー 激 しい 日 中 眠 気 と 特 徴 的 な 随 伴 症 状 4 大 症 状 : 日 中 の 著 しい 眠 気 : 昼 間 にしばしば 居 眠 りをする 抵 抗 できない 眠 気 情 動 脱 力 発 作 : 笑 い 驚 きなどの 情 動 によって 誘 発 される 脱 力 入 眠 時 幻 覚 : 眠 り 際 に 起 こる 鮮 明 で 恐 ろしい 内 容 の 幻 覚 睡 眠 麻 痺 : 意 識 が 覚 醒 していてもREMのため 筋 緊 張 が 低 下 金 縛 り 現 象 治 療 : 睡 眠 発 作 には 中 枢 刺 激 薬 (ドーパミン 刺 激 作 用 ; 依 存 性 や 精 神 毒 性 に 注 意 が 必 要 ) 脱 力 発 作 入 眠 時 幻 覚 睡 眠 麻 痺 には 抗 うつ 剤 何 時 間 の 眠 りが 必 要 か? 6 時 間 眠 るヒトの 死 亡 率 が 最 も 低 い だがしかし 望 ましい 睡 眠 時 間 は 人 それぞれ! 長 時 間 睡 眠 者 時 間 以 上 短 時 間 睡 眠 者 6 時 間 以 下 睡 眠 時 間 の 長 い 短 いにかかわ らず 翌 日 熟 眠 感 が 得 られず 生 活 仕 事 などに 支 障 がある 状 態 が 不 眠 睡 眠 不 足 症 候 群 本 人 の 自 覚 の 乏 しい 睡 眠 障 害 日 中 の 過 度 の 眠 気 年 齢 から 推 測 される 時 間 よりも 睡 眠 が 短 い 平 日 と 週 末 の 睡 眠 時 間 の 乖 離 週 末 が 長 い ( 平 日 の 睡 眠 の 不 足 を 休 日 で 代 償 ) 十 分 な 睡 眠 をとると 症 状 は 消 失 青 年 期 の 日 中 眠 気 で 一 番 多 い 原 因 注 意 集 中 困 難 仕 事 能 低 下 胃 腸 障 害 抑 うつなど 睡 眠 時 の 異 常 行 動 睡 眠 時 遊 行 症 ( 夢 中 遊 行 ) 4ー 歳 に 多 い 5 才 までに 治 まることが 多 い 深 いnon-REM 睡 眠 ( 徐 波 睡 眠 )から 速 やかに 目 覚 めることができないた め もうろうとした 意 識 状 態 で 起 こる 異 常 行 動 ( 歩 行 着 衣 などする) 睡 眠 の 最 初 の/3に 起 こる ほとんどは 経 過 観 察 のみ( 成 人 の 場 合 は 薬 物 で 治 療 ) REM 睡 眠 行 動 障 害 (REM sleep behavior disorder; RBD) 中 高 年 に 多 い 本 来 全 身 の 筋 弛 緩 が 生 じるはずのREM 期 にそれが 生 じず 夢 を 見 た 内 容 にあわせて 行 動 を 起 こしてしまう 刺 激 で 容 易 に 目 覚 め 夢 の 内 容 を 覚 えていることが 多 い 怪 我 やベッドパートナーへの 暴 力 の 原 因 になることがある パーキンソン 病 やレビー 小 体 病 などの 神 経 変 性 疾 患 の 初 期 症 状 である 場 合 がしばしばある 治 療 抗 てんかん 薬 抗 うつ 薬 3
就 寝 と 起 床 眠 くなってから 床 に 就 く 習 慣 的 入 眠 時 刻 の 4 時 間 前 は 最 も 寝 つきにくい 就 床 時 刻 はあくまで 目 安 その 日 の 眠 気 に 応 じて 就 床 した 方 がスムーズ 無 理 に 寝 つこうとすると 頭 が 冴 えてかえって 眠 れない 同 じ 時 刻 に 毎 日 起 床 早 寝 よりも 早 起 き を 重 視 朝 一 定 時 刻 に 日 光 浴 睡 眠 覚 醒 リズムの 安 定 日 曜 日 にも 同 じ 時 刻 に 起 床 を ( 日 曜 日 の 夜 に 寝 つきが 悪 くなり 月 曜 がつらい) 睡 眠 前 には 就 床 前 4 時 間 のカフェイン 摂 取 就 床 前 時 間 の 喫 煙 を 避 ける 軽 い 読 書 音 楽 (ただし 精 神 作 業 はほどほどに) ぬるめの 入 浴 ( 熱 すぎると 睡 眠 の 妨 げ) 香 り 筋 弛 緩 トレーニングなど 軽 いスナックなどはよいが 食 べ 過 ぎて 消 化 管 が 動 き 過 ぎると 睡 眠 の 妨 げ 生 活 リズムにメリハリを! 光 を 利 用! 光 は 生 体 リズムへの 強 力 な 同 調 因 子 朝 方 日 光 を 浴 びることで 体 内 リズムをリセット 夕 方 から 夜 には 余 り 強 い 光 を 浴 びすぎない (かえってリズムがずれる) 時 差 ぼけ 交 替 勤 務 睡 眠 リズム 障 害 お 年 寄 りのせん 妄 予 防 規 則 正 しい 食 事 と 運 動 朝 の 食 事 が 覚 醒 度 を 向 上 夜 食 は 軽 く 3 度 の 食 事 の 時 間 が 体 内 リズムを 安 定 昼 間 の 運 動 が 夜 間 の 睡 眠 の 質 を 改 善 その 他 良 い 眠 りのコツ 昼 寝 は 悪 くない!が 短 時 間 に! 昼 食 後 の 短 時 間 の 昼 寝 (nap)はその 後 の 作 業 能 率 を 改 善 ただし 3 分 以 上 眠 ると 眠 りが 深 くなりすぎて その 後 の 作 業 能 率 が 悪 化 5 時 以 降 に 昼 寝 すると 夜 の 寝 つきや 睡 眠 の 質 を 悪 化 時 には 睡 眠 時 間 を 短 めに 無 理 に 早 寝 をしようとするとかえって 眠 りが 浅 くなる 睡 眠 時 間 を 制 限 することで 熟 眠 感 を 増 すのも 一 法 眠 ることへのこだわりすぎはかえって 仇 に 眠 れないことを 意 識 しすぎると 精 神 緊 張 がかえって 高 まり ますます 眠 れなくなる 悪 循 環 睡 眠 は 追 えば 逃 げるし 逃 げれば 追 われる アルコールを 飲 むとよく 眠 れる? 割 以 上 の 不 眠 の 患 者 がアルコールを 睡 眠 薬 代 わりに 使 用 した 経 験 があり アルコールは 寝 つきは 良 くする しかし 途 中 で 目 が 覚 めやすく 睡 眠 の 質 が 悪 化 持 続 して 飲 酒 していると 寝 つきも 悪 くなる 悪 夢 や 寝 ぼけ 行 動 を 引 き 起 こすことも しばしばアルコール 依 存 症 の 原 因 に!! おすすめできません!!! 高 齢 者 の 睡 眠 のアドバイス 高 齢 者 の 睡 眠 の 特 徴 睡 眠 の 持 続 の 不 良 早 朝 覚 醒 昼 寝 の 増 加 ( 睡 眠 覚 醒 リズムの 乱 れやすさ) 身 体 疾 患 の 合 併 使 用 薬 剤 の 増 加 による 影 響 昼 寝 を 少 なくして 睡 眠 を 夜 に 集 める 昼 間 にはなるべく 活 動 したり 他 人 と 接 触 する 昼 間 に 日 光 に 当 たる 夕 食 後 に 水 分 をあまりとらないようにする 睡 眠 薬 は 作 用 時 間 の 短 いものを 少 量 から 大 熊 輝 男 睡 眠 障 害 の 自 己 管 理 4
睡 眠 薬 は 怖 い?? 睡 眠 薬 について 誤 った 知 識 睡 眠 薬 を 飲 むとぼける 癖 になる 効 かなくなる 寝 酒 の 方 が 安 全 睡 眠 薬 の 中 止 の 仕 方 急 に 中 断 すると 離 脱 症 状 が 出 現 して うまくいきません ベンゾジアゼピン 系 薬 物 は 正 しく 使 えば 安 全 です ただし 注 意 点 は アルコールと 併 用 しない ( 相 乗 作 用!) 睡 眠 時 無 呼 吸 には 注 意 ( 悪 化 させる) 急 に 中 断 しない ( 離 脱 症 状 が 出 ます) 高 齢 者 では 筋 弛 緩 作 用 の 弱 いものを ( 転 倒 しやすい) 睡 眠 の 検 査 睡 眠 障 害 対 処 の 指 針 () パルスオキシメータ 終 夜 睡 眠 ポリグラフィー 検 査 (PSG). 睡 眠 時 間 は 人 それぞれ 日 中 の 眠 気 で 困 らなければ 十 分. 刺 激 物 を 避 け 眠 る 前 には 自 分 なりのリラックス 法 3. 眠 たくなってから 床 に 就 く 就 床 時 刻 にこだわりすぎない 4. 同 じ 時 刻 に 毎 日 起 床 5. 光 の 利 用 でよい 睡 眠 6. 規 則 正 しい3 度 の 食 事 規 則 的 な 運 動 習 慣 厚 生 労 働 省 精 神 神 経 疾 患 研 究 委 託 費 睡 眠 障 害 の 診 断 治 療 ガイドライン 作 成 とその 実 証 的 研 究 班 平 成 3 年 度 研 究 報 告 書 より 睡 眠 障 害 対 処 の 指 針 () 7. 昼 寝 をするなら 5 時 前 の 3 分. 眠 りが 浅 いときは むしろ 積 極 的 に 遅 寝 早 起 きに. 睡 眠 中 の 激 しいイビキ 呼 吸 停 止 や 足 のぴくつき むずむず 感 は 要 注 意. 十 分 眠 っても 日 中 の 眠 気 が 強 い 時 は 専 門 医 に. 睡 眠 薬 代 わりの 寝 酒 は 不 眠 のもと. 睡 眠 薬 は 医 師 の 指 示 で 正 しく 使 えば 安 全 厚 生 労 働 省 精 神 神 経 疾 患 研 究 委 託 費 睡 眠 障 害 の 診 断 治 療 ガイドライン 作 成 とその 実 証 的 研 究 班 平 成 3 年 度 研 究 報 告 書 より 5
物 忘 れも いろいろ 柴 山 漠 人 ( 高 齢 者 痴 呆 介 護 研 究 研 修 大 府 センター 長 医 学 部 精 神 科 学 客 員 教 授 ) 物 忘 れには 生 理 的 なものと 病 的 なものがあります 前 者 は 出 来 事 の 一 部 を 忘 れる 記 憶 の 再 生 ( 想 起 )の 障 害 が 主 です 物 忘 れを 自 覚 しているのに 対 して 後 者 には 出 来 事 の 全 部 を 忘 れてしまうとか 記 憶 の 記 銘 からはじまり 保 持 再 生 も 障 害 される 物 忘 れを 自 覚 しない などの 相 異 がみられます そ して 病 的 物 忘 れは 認 知 症 のはじまりであると 言 えます 認 知 症 とは 生 後 発 達 したその 人 の 知 的 水 準 から 著 しく 低 下 した 精 神 状 態 であり 具 体 的 には 記 憶 障 害 見 当 識 障 害 ( 時 間 日 付 場 所 ) 判 断 力 理 解 力 計 算 力 障 害 抽 象 思 考 障 害 ( 言 葉 ことわざの 意 味 ) 高 度 大 脳 皮 質 機 能 障 害 ( 失 語 失 行 失 認 ) 感 情 障 害 ( 感 情 失 禁 うつ 躁 ) 行 動 障 害 ( 徘 徊 攻 撃 性 不 潔 行 為 過 食 異 食 性 的 逸 脱 行 為 ) 人 格 ( 性 格 )の 変 化 注 意 障 害 などの 障 害 が 起 こります その 結 果 職 業 社 会 性 対 人 関 係 などに 支 障 をきたします 認 知 症 には 原 因 となる 多 くの 病 気 があります 日 本 では アルツハイマー 病 が 約 6% 血 管 性 認 知 症 が 約 %であり その 他 レビー 小 体 病 前 頭 側 頭 型 認 知 症 (ピック 病 など) クロイツフェルト ヤコブ 病 ハンチントン 病 パ ーキンソン 病 HIV 脳 症 (エイズ) 脳 外 傷 後 脳 症 正 常 圧 水 頭 症 脳 腫 瘍 甲 状 腺 機 能 低 下 症 VitB VitB 欠 乏 症 などをあげることができます 一 方 本 当 の 認 知 症 ではない 仮 性 認 知 症 としては うつ 病 ガンザー 症 候 群 などがあります 今 回 は これら 認 知 症 原 因 疾 患 のうち 主 要 なアルツハイマー 病 血 管 性 認 知 症 レビー 小 体 病 前 頭 側 頭 型 認 知 症 についてお 話 しします 講 師 プロフィール 名 古 屋 大 学 医 学 部 卒 名 古 屋 大 学 医 学 部 講 師 愛 知 県 立 城 山 病 院 院 長 を 経 て 現 在 認 知 症 介 護 研 究 研 修 大 府 センター 長 藤 田 保 健 衛 生 大 学 医 学 部 客 員 教 授 名 古 屋 大 学 医 学 部 非 常 勤 講 師 愛 知 県 健 康 福 祉 部 アドバイザーを 兼 務
藤 田 保 健 衛 生 大 学 市 民 講 座 生 理 的 物 忘 れと 病 的 物 忘 れの 違 い 物 忘 れも いろいろ 柴 山 漠 人 [ 生 理 的 物 忘 れ] 出 来 事 の 一 部 を 忘 れる 記 憶 の 再 生 ( 想 起 ) 障 害 が 主 固 有 名 詞 を 想 い 出 せな い 物 忘 れを 自 覚 している 補 う 方 法 を 工 夫 する 進 行 しない [ 病 的 物 忘 れ] 出 来 事 の 全 部 を 忘 れる 記 憶 の 記 銘 保 持 再 生 の 順 に 障 害 される 置 き 忘 れ しまい 忘 れが 多 く 物 盗 られ 妄 想 へ 物 忘 れを 自 覚 しない 工 夫 は 困 難 進 行 する 病 的 物 忘 れは 認 知 症 のはじまり [ 認 知 症 ]とは 生 後 発 達 したその 人 の 知 的 水 準 から 著 しい 低 下 によ り 激 変 した 精 神 状 態 具 体 的 には 記 憶 障 害 ( 物 忘 れ) 見 当 識 障 害 ( 時 間 日 付 場 所 など) 判 断 力 理 解 力 計 算 力 障 害 抽 象 思 考 障 害 ( 言 葉 ことわざの 意 味 正 義 人 間 性 の 意 味 など) 高 度 大 脳 皮 質 機 能 障 害 ( 失 語 失 行 失 認 ) 感 情 障 害 ( 感 情 失 禁 うつ 躁 など) 行 動 障 害 ( 徘 徊 攻 撃 性 不 潔 行 為 過 食 異 食 拒 食 性 的 逸 脱 行 為 など) 人 格 ( 性 格 )の 変 化 注 意 障 害 などの 障 害 が 起 こること その 結 果 職 業 社 会 生 活 対 人 関 係 などに 支 障 認 知 症 には 原 因 となる 多 くの 病 気 が あります 日 本 では アルツハイマー 病 が 約 6% 血 管 性 認 知 症 が 約 % その 他 レビー 小 体 病 前 頭 側 頭 型 認 知 症 (ピック 病 など) クロイツフェルト ヤコブ 病 ハンチントン 病 パーキンソン 病 HIV 脳 症 (エイズ) 脳 外 傷 後 脳 症 ( 高 次 脳 機 能 障 害 ) 正 常 圧 水 頭 症 脳 腫 瘍 甲 状 性 機 能 低 下 症 VitB VitB 欠 乏 症 頭 蓋 内 放 射 線 照 射 など 仮 性 認 知 症 ( 本 当 の 認 知 症 ではない) うつ 病 ガンザー 症 候 群 など アルツハイマー 病 アルツハイマーは 最 初 の 症 例 報 告 をした 研 究 者 の 名 前 です < 原 因 > 大 多 数 は 原 因 不 明 です 少 数 は 家 族 性 です < 主 症 状 > 認 知 症 の 症 状 です 即 ち 記 憶 見 当 識 判 断 力 理 解 力 計 算 力 など の 障 害 です < 副 ( 周 辺 ) 症 状 >うつ 状 態 幻 覚 妄 想 せん 妄 不 安 など < 病 期 > 第 期 記 憶 障 害 で 始 まり 見 当 識 障 害 不 安 焦 燥 など (CT MRI 脳 波 などの 検 査 では 正 常 範 囲 ) 第 期 理 解 力 判 断 力 などの 障 害 着 衣 失 行 失 認 計 算 障 害 多 幸 落 ち 着 き のなさ 痙 攣 保 続 症 鏡 現 象 人 格 変 化 など(CT MRI 脳 波 などの 検 査 で 異 常 所 見 ) 第 3 期 大 脳 機 能 障 害 高 度 言 語 がなくなり 失 外 套 状 態 ( 一 種 の 植 物 状 態 ) 四 肢 拘 縮 屈 曲 姿 勢 など(CT MRI 脳 波 などの 検 査 で 著 明 な 異 常 所 見 ) < 病 理 所 見 > 大 脳 は 全 体 に 萎 縮 し 老 人 斑 (アミロイド 蛋 白 など) 神 経 原 線 維 変 化 神 経 細 胞 脱 落 など アルツハイマー 病 ( 第 期 )MRI)
アルツハイマー 病 ( 第 3 期 ) アルツハイマー 病 ( 剖 検 脳 ) NFT( 神 経 原 線 維 変 化 ) SP( 老 人 斑 ) SP( 老 人 斑 )- 拡 大 NFT( 神 経 原 線 維 変 化 ) 老 人 斑 SP- 電 子 顕 微 鏡 像
脳 梗 塞 ( 脂 肪 顆 粒 細 胞 )ー 亜 急 性 期 脳 梗 塞 (グリア 線 維 増 生 )ー 慢 性 期 レビー 小 体 病 レービィ 小 体 ( 中 脳 黒 質 ) レビー 小 体 ( 神 経 細 胞 内 封 入 体 )が 中 脳 黒 質 (パー キンソン 病 )だけでなく 大 脳 にも 広 範 に 出 現 する 病 気 です < 原 因 > 不 詳 < 症 状 > 動 揺 する 認 知 障 害 ( 認 知 症 の 症 状 ) 幻 視 パーキンソン 症 状 ( 筋 強 剛 振 戦 動 作 緩 慢 仮 面 様 顔 貌 前 傾 姿 勢 小 刻 み 歩 行 ) その 他 ( 転 倒 失 神 一 過 性 意 識 障 害 など) < 病 理 所 見 >レビー 小 体 アルツハイマー 病 所 見 レービイ 小 体 病 ( 大 脳 皮 質 のレービイ 小 体 ) 前 頭 側 頭 型 認 知 症 前 頭 側 頭 型 認 知 症 は 臨 床 概 念 であり 病 理 的 に は ピック 病 などの3タイプがある < 原 因 > 不 詳 < 症 状 > ) 行 動 障 害 脱 抑 制 的 反 社 会 的 常 同 的 衝 動 的 強 迫 的 な 行 動 口 唇 傾 向 不 潔 ) 病 識 欠 如 3) 感 情 障 害 うつ 不 安 無 頓 着 無 表 情 4) 言 語 障 害 發 語 の 減 少 常 同 言 語 滞 続 言 語 反 響 言 語 など < 病 理 所 見 > 前 頭 葉 と 側 頭 葉 の 萎 縮 など
前 頭 側 頭 型 認 知 症 (ピック 病 ) ( 第 3 期 )