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目次

第 3 回 肥 満 質 質 基 本 形 酸 質 胃 腸 酵 素 酸 分 解 小 腸 吸 収 血 中 注 入 酸 各 細 胞 質 材 料 使 不 要 質 分 解 再 利 用 糖 不 足 酸 肝 臓 窒 素 除 去 糖 生 成 源 低 血 糖 時 補 充 大 栄 養 素 脂 肪 炭 水 化 物 大 栄

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これらを 踏 まえ 当 健 保 組 合 では 被 保 険 者 の QOL 向 上 および 医 療 費 適 正 化 に 向 け 生 活 習 慣 病 予 防 対 策 の 追 加 的 な 取 り 組 みを 開 始 した 平 成 23 年 度 は 対 象 疾 病 として 糖 尿 病 にフォーカスする ことと

( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

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認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

栄養管理手順について

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主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

第12回 代謝統合の破綻 (糖尿病と肥満)

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

 

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

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経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

ニュースリリース

4 単 元 の 評 価 規 準 ア 健 康 安 全 への 大 単 元 の 評 価 規 準 学 習 活 動 に 即 し た 評 価 規 準 ( 中 単 元 ) 関 心 意 欲 態 度 健 康 の 保 持 増 進 の ために 必 要 な 生 活 行 動 やについて 関 心 を もち 仲 間 と 協 力

全設健発第     号

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(5) 特 定 施 設 の 使 用 の 方 法 (6) 色 等 の 処 理 の 方 法 (7) 排 出 水 の 色 等 の 汚 染 状 態 及 び 量 2 一 の 施 設 が 特 定 施 設 となった 際 現 にその 施 設 を 設 置 している 者 ( 設 置 の 工 事 をしている 者 を 含

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

3. 外 来 収 支 分 析 表 Ⅲ 3 1は 外 来 部 門 の 診 療 科 別 の 損 益 経 営 指 標 を 表 したものです 外 来 部 門 の 医 業 収 益 は 3 億 32 百 万 円 材 料 費 等 を 差 し 引 いた 第 一 限 界 利 益 額 が2 億 46 百 万 円 直 接

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

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第 2 部 各 論 1 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 及 び 健 康 課 題 糖 尿 病 に 関 する 柏 市 の 現 状 から, 柏 市 の 健 康 課 題 を 抽 出 します 柏 市 の 現 状 データ 疾 病 の 指 摘 状 況 再 掲 図 4 成 人 の 疾 病 の 指 摘

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

OD 研 究 会 報 No.74 号 -- 内 視 鏡 達 負 担 精 密 可 能 除 頃 バ 条 件 ぜ 条 件 細 胞 傷 爆 四 八 散 例 胃 肝 へ ぜ 肝 器 血 量 至 ぐ 閉 肝 限 学 界 識 率 語 婦 産 卵 巣 爆 婦 系 引 張 上 げ 破 細 胞 び 散 播 腫 ゅ 識

平 成 27 年 度 大 学 生 の 食 生 活 等 生 活 習 慣 調 査 結 果 1 目 的 平 成 25 年 3 月 に 策 定 された 健 康 日 本 21あいち 新 計 画 の 栄 養 食 生 活 分 野 の 目 標 項 目 では 2~6 歳 代 の 肥 満 者 の 割 合 と2~3 歳

- 糖 結 合 質 変 性 劣 化 糖 - 炭 水 化 物 糖 + 食 物 繊 維 理 解 助 糖 取 上 酸 化 - 酸 化 合 病 気 酸 化 酸 化 活 性 酸 素 言 葉 目 機 会 多 思 比 言 葉 聞 思 体 内 酸 化 直 接 的 病 気 老 化 惹 起 遠 巻 病 気 老 化 要

先行研究のサマリー

質 を 向 上 させることが 医 療 経 済 の 効 率 化 につながると 思 われます( 図 1) 感 染 症 の 場 合 を 考 えてみます 早 期 に 診 断 し 適 正 な 治 療 をし 合 併 症 なく 早 期 に 治 癒 させることができれば 入 院 費 治 療 費 などを 減 少 させ

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

「節電に対する生活者の行動・意識

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

4. 手 術 により 期 待 される 効 果 手 術 は 直 腸 癌 に 対 する 治 療 として 最 も 確 実 な 方 法 とされていますが これに よりすべての 直 腸 癌 が 治 癒 するわけではありません 肉 眼 的 にすべての 癌 が 取 り 除 けた 場 合 でも 目 には 見 えない


(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

●電力自由化推進法案

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

平成21年9月29日

PowerPoint プレゼンテーション

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慶應義塾利益相反対処規程

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自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

スライド 1

Transcription:

小 林 クリニック 外 来 看 護 部

糖 尿 病 糖 尿 病 とは 食 事 で 摂 った 糖 質 をうまくエネルギーとして 活 用 できず 血 液 中 のブドウ 糖 の 濃 度 ( 血 糖 値 )が 慢 性 的 に 高 くなる 状 態 を 言 います ブドウ 糖 を 細 胞 内 に 取 り 込 んでエネルギーに 変 えるには 膵 臓 から 分 泌 されるインスリンが 必 要 ですが その 分 泌 量 が 少 なくなったり 働 きが 悪 くなったりして 起 こります ブド ウ 糖 をエネルギーにできなくなるので 体 はエネルギー 不 足 になり 血 液 中 にブドウ 糖 がたくさん 残 るため 血 糖 値 は 高 い 状 態 が 続 き ます 長 い 間 高 血 糖 状 態 が 続 くと 全 身 に 悪 影 響 を 及 ぼします 糖 尿 病 の 診 断 基 準 ブドウ 糖 負 荷 試 験 を 行 います 空 腹 時 血 糖 値 ブドウ 糖 を 飲 んで2 時 間 後 の 血 糖 値 空 腹 時 血 糖 値 ブドウ 糖 を 飲 んで2 時 間 後 の 血 糖 値 126mg/dl 以 上 200mg/dl 以 上 だと 糖 尿 病 です 110mg/dl 以 下 140mg/dl 以 下 だと 正 常 です その 中 間 の 場 合 は 境 界 型 と 診 断 されています 境 界 型 は 糖 尿 病 になりかかって いると 考 えて 注 意 してください

1 型 糖 尿 病 2 型 糖 尿 病 大 きく 分 けて 生 活 習 慣 とは 無 関 係 の1 型 遺 伝 子 と 生 活 習 慣 による2 型 タイプがあります 日 本 人 のほとんどは2 型 糖 尿 病 です 1 型 (インスリン 依 存 型 糖 尿 病 ) 2 型 (インスリン 非 依 存 型 ) 原 因 ウイルス 感 染 などでランゲルハ ンス 島 が 破 壊 されてインスリン の 分 泌 量 が 減 ってしまい 発 病 す る( 生 活 習 慣 とは 無 関 係 ) 遺 伝 的 要 素 に 食 べ 過 ぎや 肥 満 な ど 生 活 習 慣 が 加 わってインスリ ンの 量 が 少 なくなったり 働 き が 悪 くなって 発 病 する 年 齢 子 供 や 若 い 世 代 に 発 病 する 事 が 多 い 中 高 年 齢 層 に 多 い 進 行 速 度 急 速 に 進 行 する ゆっくり 進 行 する 体 型 やせ 型 に 多 い 肥 満 型 が 多 い 治 療 インスリン 治 療 が 必 要 食 事 療 法 と 運 動 療 法 が 基 本 合 併 症 糖 尿 病 で 一 番 怖 いのは 合 併 症 です 長 い 間 血 糖 値 が 高 いま までいると 様 々な 合 併 症 が 重 なって 現 れます 合 併 症 の 初 期 は 自 覚 症 状 が 無 く ある 日 突 然 現 れ 最 悪 の 場 合 は 命 に 関 わっ たり 生 活 の 質 を 激 しく 低 下 させる 事 になります 血 糖 値 が 長 い 間 高 い 状 態 が 続 く 事 が 原 因 で 毛 細 血 管 が 冒 されます 1 神 経 障 害 手 足 のしびれや 違 和 感 などの 症 状 が 現 れ 進 行 すると 痛 みな どの 感 覚 が 鈍 くなります そのため 足 の 指 などの 傷 に 気 づかず 化 膿 して 壊 疽 が 起 こり 切 断 を 余 儀 なくされる 場 合 もあります

2 網 膜 症 眼 の 底 にある 網 膜 の 毛 細 血 管 が 閉 塞 したり 破 れたりします 進 行 すると 視 力 が 低 下 し 失 明 に 至 ります 3 腎 症 腎 臓 にある 毛 細 血 管 のかたまり 糸 球 体 が 冒 され 腎 臓 の 機 能 が 低 下 してタンパク 尿 が 出 ます 放 置 するとむくみが 現 れ 腎 不 全 へと 移 行 し 最 終 的 には 透 析 治 療 が 必 要 となります 4 太 い 血 管 がダメージを 受 ける 合 併 症 もあります それが 動 脈 硬 化 です 動 脈 硬 化 は 脳 卒 中 や 心 筋 梗 塞 などの 病 気 の 元 凶 となり 肥 満 高 血 糖 高 血 圧 高 脂 血 症 などが 重 なった 状 態 は 脳 卒 中 や 心 筋 梗 塞 になるリスクが 非 常 に 高 くなります 自 覚 症 状 糖 尿 病 の 初 期 にはほとんど 自 覚 症 状 がありません 自 覚 症 状 が 現 れる 頃 は 発 病 から 数 年 を 経 過 しており 危 険 な 状 態 です 症 状 としては 1 目 立 ってやせてきた 2のどが 渇 く 3 尿 の 回 数 が 増 えた 4 手 足 がしびれる 5 便 秘 下 痢 6 立 ちくらみがする 7 甘 い 物 がほしくなる 8 食 欲 が 出 てきた 9 疲 れやすい だるい

予 防 糖 尿 病 の 場 合 遺 伝 はなりやすい 体 質 であり 病 気 そのものでは ありません 生 活 習 慣 の 改 善 により 発 病 を 防 ぐ 事 ができます 肥 満 の 人 はインスリンの 働 きが 悪 くなり 高 血 糖 になりがちです 肥 満 を 解 消 して 糖 尿 病 を 防 ぎましょう 適 正 体 重 を 調 べて 肥 満 を 予 防 しましょう BMI(ボディ マス インデックス)という 体 格 指 数 を 紹 介 します BMIの 求 め 方 BMI= 体 重 (Kg) { 身 長 (m) 身 長 (m)} 例 えば 身 長 160Cm 体 重 55Kgの 場 合 55 (1.6 1.6)= 約 21.5 B M I <18.5 18.5 ~<25 25 ~<30 30 ~<35 35 ~<40 40 ~ 判 定 基 準 やせ 普 通 肥 満 1 度 肥 満 2 度 肥 満 3 度 肥 満 4 度 BMI 25 以 上 が 肥 満 です 標 準 である20~24を 目 指 しましょう 標 準 体 重 身 長 (m) 身 長 (m) 22 1 日 に 必 要 なカロリーの 求 め 方 軽 い 仕 事 の 人 25~30 標 準 体 重 中 等 度 の 仕 事 の 人 30~35 = 1 日 に 必 要 なカロリー 量 重 い 仕 事 の 人 35~40

歩 いて 運 動 不 足 を 解 消 しましょう 体 内 の 脂 肪 を 減 らすには 体 を 動 かす 事 が 大 切 です 筋 肉 な どの 細 胞 が 血 液 中 のブドウ 糖 を 利 用 するので 血 糖 値 が 下 が る 効 果 もあります 始 めやすく 続 けやすいウォーキングが 最 適 です 1000 歩 は 時 間 にして10 分 です 20 分 以 上 歩 く 事 が 効 果 的 です

食 事 療 法 正 しい 食 生 活 の 基 本 は 過 食 せずバランスよく 食 べる 事 です カロリーの 摂 り 過 ぎは 血 糖 値 が 高 くなり インスリンの 負 担 が 大 きくなります 食 事 を 抜 くと 次 の 食 事 で 過 食 しがちで 血 糖 値 のリズムも 狂 ってしまうので 3 食 規 則 正 しくとりましょ う 基 本 的 なカロリー 計 算 がわからない 場 合 は 当 院 にて 栄 養 指 導 も 行 っています また 食 品 交 換 表 を 利 用 するのも 良 い 方 法 です

外 食 の 時 の 工 夫 外 食 はカロリーが 高 く 主 食 や 油 の 量 が 多 く 野 菜 が 少 なく 塩 分 が 高 いなどの 特 徴 があります 外 食 をする 時 は 主 食 と 主 菜 を 兼 ねる 丼 物 や 一 皿 料 理 より 主 食 主 菜 副 菜 汁 物 がそろ った 和 定 食 がお 勧 めです ご 飯 はあらかじめ 少 し 減 らしてもら うか 少 し 残 しましょう 油 を 多 く 使 った 料 理 や 高 カロリーの 料 理 は 食 べる 頻 度 を 減 らすか 残 すようにしましょう 糖 尿 病 の 検 査 尿 糖 検 査 基 準 値 (-) 尿 に 糖 が 出 ているか 検 査 します 食 後 2 時 間 後 の 尿 が 最 適 です 定 量 検 査 基 準 値 1 日 40~85mg 24 時 間 の 尿 をためて ブドウ 糖 の 量 を 検 査 します 血 液 検 査 基 準 値 70~110mg/dl 要 注 意 120mg/dl 以 上 50mg/dl 以 下 血 糖 は 食 後 2~3 時 間 後 に 食 前 値 に 戻 ります 糖 尿 病 の 人 は 空 腹 時 でも 高 く 食 後 上 がりやすく また 戻 りにくくなります ブドウ 糖 負 荷 試 験 基 準 値 空 腹 時 110mg/dl 未 満 120 分 後 140mg/dl 未 満 75gのブドウ 糖 を 飲 み 血 糖 値 の 変 化 を 調 べます ヘモグロビン 検 査 (HbA1C) 基 準 値 5.6% 以 下 過 去 1~2ヶ 月 前 までさかのぼっての 血 糖 の 状 態 をみる 事 が できます 糖 尿 病 と 診 断 されたら 定 期 的 に 血 液 検 査 を 受 けましょう 境 界 型 と 診 断 されても 徐 々に 悪 化 するだけでなく 動 脈 硬 化 を 起 こ しやすい 事 がわかってきました 境 界 型 は 糖 尿 病 の 進 む 途 中 の 状 態 であると 認 識 し 生 活 習 慣 を 改 善 すると 共 に 3~6ヶ 月 毎 に 検 査 を 受 けましょう

服 薬 治 療 食 事 と 運 動 の 努 力 をしているにもかかわらず 血 糖 値 が 十 分 にコントロールできない 場 合 薬 を 併 用 していきます ヘモグ ロビン 値 6.5% 以 上 が 薬 を 使 い 始 める 目 安 となります 薬 は 大 きく 分 けて 飲 み 薬 とインスリン 注 射 の2 種 類 です どちらも 血 糖 値 を 下 げるもので 糖 尿 病 そのものを 治 す 薬 ではありません 食 事 療 法 と 運 動 療 法 をきちんと 行 ってこそ 薬 の 効 果 も 高 まりま す 症 状 にあった 作 用 の 薬 が 処 方 されます 1インスリンの 分 泌 を 促 す 薬 膵 臓 のランゲルハンス 島 を 刺 激 してインスリンの 分 泌 を 促 す もので 分 泌 が 悪 い 人 に 使 われます 効 き 目 が 強 い 物 は 低 血 糖 を 起 こしやすいという 特 徴 があります 2インスリンの 働 きをよくする 薬 低 下 しているインスリンの 働 きをよくして ブドウ 糖 を 組 織 内 に 吸 収 しやすくします 3 糖 質 の 吸 収 を 遅 らせる 薬 糖 質 の 分 解 を 抑 えて 血 糖 値 の 上 昇 をゆるやかにします 食 後 の 血 糖 値 が 高 い 人 に 使 われます この 他 合 併 症 がある 場 合 は その 症 状 を 改 善 する 薬 が 使 わ れます 服 薬 の 注 意 1 服 用 の 時 間 ( 食 前 食 後 )を 守 る 2 自 分 で 調 節 しない 3 飲 み 忘 れを 防 ぐ 4 飲 み 忘 れた 時 いつもの2 倍 飲 んだり 間 隔 をあけずに 飲 んだりしない 5 飲 み 忘 れが 多 い 時 は 主 治 医 に 相 談 する 6 主 治 医 薬 剤 師 の 指 示 に 従 う

インスリン 注 射 を 始 める 時 は 飲 み 薬 を 使 っても 十 分 に 血 糖 値 がコントロールできない 場 合 インスリン 注 射 が 必 要 になります 体 の 外 からインスリンを 補 う 事 で 血 糖 値 を 下 げるものです 継 続 的 にインスリン 注 射 が 必 要 な 人 飲 み 薬 を 使 っても 血 糖 値 が 高 い 人 重 い 肝 障 害 や 腎 障 害 があり 飲 み 薬 を 使 う 事 ができない 人 低 血 糖 とは 薬 が 効 きすぎて 血 糖 値 が 下 がりすぎ 長 く 続 くとけいれんを 起 こしたり 意 識 を 失 う 事 があります もし 起 こったら 軽 い うちに 対 処 する 事 が 大 切 です 症 状 1 強 い 空 腹 感 2けだるくなる 3 発 汗 4 手 足 のふるえ 5めまい 6 手 足 のけいれん 7 頭 痛 8 動 機 9 頭 がぼんやりする 10 意 識 を 失 う 低 血 糖 が 起 きたら 軽 いうちは 糖 分 を 摂 ると 治 まります 砂 糖 飴 チョコレー ト ジュースなど 糖 分 を 含 んだものを 摂 り 10~15 分 安 静 にします それでも 良 くならない 時 はすぐに 病 院 へ 行 きましょ う 低 血 糖 が 起 こるのはこんな 時 です 1 食 事 を 抜 いたり 減 らしたりしたのに 薬 は 通 常 の 量 を 服 用 した 2 薬 の 量 や 飲 む 時 間 を 守 らなかった 3 激 しい 運 動 をした 4 食 事 の 間 隔 があきすぎて 空 腹 の 状 態 が 続 いた

治 療 の 継 続 が 大 切 せっかく 治 療 を 始 めても 悪 くないから 大 丈 夫 自 覚 症 状 がないから と 中 断 してしまう 人 が 少 なくありません また 自 分 の 判 断 で 薬 の 服 用 をやめたり 注 射 をしなかったりする 人 もいます 糖 尿 病 の 治 療 は 守 らなければいけない 事 が 多 く 続 けるには 根 気 がいります しかし 合 併 症 が 現 れてからでは 症 状 を 改 善 する 事 は 難 しくなります 根 気 よく 治 療 を 続 けて 合 併 症 を 防 ぎましょう 治 療 期 間 が 長 い 病 気 ですから 気 になる 事 はお 気 軽 にご 相 談 下 さい お 大 事 にしてください