<4D6963726F736F667420576F7264202D20315F32303038944E937882CC95A8979D8D488A7789C88FD089EE92F990B394C52E646F63>



Similar documents
m07 北見工業大学 様式①

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

公表表紙

18 国立高等専門学校機構

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

16 日本学生支援機構

Taro-H19退職金(修正版).jtd

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

17

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

愛知淑徳学園 規程集

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

基 地 交 付 金 等 に 関 す る 要 望 書

< F2D945F8A778CA48B8689C88F438E6D89DB92F695E58F D80>

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

第 63 回 ( 平 成 26 年 度 ) 横 浜 文 化 賞 選 考 委 員 会 日 時 平 成 26 年 8 月 22 日 ( 金 ) 午 後 2 時 ~ 場 所 市 庁 舎 2 階 応 接 室 次 第 1 開 会 2 開 会 あいさつ 横 浜 市 副 市 長 渡 辺 巧 教 3 委 員 紹 介

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

●幼児教育振興法案

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

別紙3

耐 震 診 断 受 付 期 間 4 月 16 日 ( 月 )~1 月 31 日 ( 木 ) 予 定 戸 数 100 戸 1 補 助 の 条 件 次 のすべての 要 件 に 該 当 すること (1) 市 民 自 らが 所 有 し 居 住 していること (2) 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

< F2D A C5817A C495B6817A>

一般競争入札について

理化学研究所の役職員への兼業(兼職)依頼について

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

公立大学法人秋田県立大学給与規程(案)

CONTENTS TOPICS 1 TOPICS

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

Taro-給与公表(H25).jtd

東京都立産業技術高等専門学校

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

<4D F736F F D2095BD90AC E93788EA98CC8935F8C9F955D89BF95F18D908F B6816A2E646F63>

Microsoft Word - 7._1_定款.doc

Microsoft Word - 通達(参考).doc

PTA

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等


調査結果の概要

<4D F736F F D FA967B8FAC8C5E C9F8DB88B408D5C817A95CA E7793B18AC493C28FF38BB5816A2E646F63>

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

< F2D E58A FC8A778ED B297768D80>

財政再計算結果_色変更.indd

(5) 給 与 改 定 の 状 況 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B A-B ( 改 定 率 ) 19 年 度 ( ) 0.0 ( 注 ) 民 間 給 与 公 務 員

24kohyou

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

第 8 条 本 協 議 会 における 研 修 は 以 下 のとおりとする (1) 座 学 研 修 農 業 講 座 や 先 進 農 家 視 察 など 農 業 経 営 基 礎 講 座 やその 他 担 い 手 のための 研 修 会 等 への 参 加 など 年 24 回 程 度 とする (2) 実 務 研

開 会 委 員 長 : これより 第 回 男 女 平 等 参 画 推 進 委 員 会 を 開 催 いたします 事 務 局 より 月 日 付 人 事 異 動 の 報 告 配 布 資 料 を 確 認 した 事 務 局 より 委 員 の 半 数 以 上 が 出 席 しているので 委 員 会 が 成 立 し

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

1_扉-配布用.indd

関西医科大学大学院学則

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

財 政 援 助 団 体 監 査 報 告 書 1. 監 査 の 対 象 平 成 25 年 度 において 30 万 円 以 上 の 財 政 援 助 を 予 定 している 団 体 のうち 主 として 市 役 所 内 に 事 務 局 を 有 し かつ 市 職 員 が 当 該 団 体 の 委 嘱 を 受 けて


<4D F736F F D208A7789EF8B4B96F189FC90B394C E37944E313393FA D89EF8FB A>

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

< C8EAE81698E738BE692AC91BA94C5816A8CF6955C B835E2E786C73>

 

70 愛媛大学

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (4 年 4 月 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 級 級 級 4 級 5 級 号 給 の 給 料 月 額 5, 85,,9,9 89, 最 高 号 給 の 給 料 月 額 4,7 7,8 54,7 88, 4, ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

定款

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

Microsoft Word - H27概要版

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

Transcription:

物 工 同 窓 会 だより 第 24 号 平 成 21 年 10 月 発 行 2008 年 度 の 物 理 工 学 科 物 理 工 学 専 攻 の 近 況 報 告 物 理 工 学 専 攻 2008 年 度 学 科 長 専 攻 長 市 川 昌 和 2008 年 度 の 物 理 工 学 科 物 理 工 学 専 攻 についてご 報 告 いたします 2008 年 度 において 本 学 科 長 専 攻 長 として (1) 安 全 衛 生 のレベルアップ (2) 進 学 振 分 における 優 秀 な 学 生 の 獲 得 の 二 点 を 重 点 課 題 としました (1)の 達 成 を 目 的 とし て 学 科 独 自 の 学 生 への 安 全 教 育 や 安 全 衛 生 巡 視 などを 実 施 しました しかし 大 事 に は 至 らなかったのですが 残 念 ながら 複 数 件 の 事 故 が 発 生 してしまいました これらの 事 故 原 因 は 全 て 安 全 衛 生 意 識 の 欠 如 と 不 注 意 から 発 生 したものでした 労 働 災 害 にお ける 経 験 則 として ハインリッヒの 法 則 が 良 く 知 られています 1つの 重 大 事 故 の 背 後 には 29 の 軽 微 な 事 故 があり その 背 景 にはさらに 300 のヒヤリハット 事 例 があるとい うものです この 経 験 則 によりますと 重 大 事 故 発 生 の 可 能 性 が 心 配 されます 事 故 の 発 生 を 未 然 に 防 ぐために 今 後 も これらの 事 例 を 教 訓 としてさらなる 安 全 衛 生 のレベ ルアップを 図 って 行 く 所 存 です (2)の 達 成 を 目 的 として 引 き 続 き 駒 場 の 学 生 を 対 象 とした 総 合 科 目 物 理 と 数 学 量 子 コンピュータ 入 門 量 子 情 報 セミナー の 継 続 実 施 これら 講 義 を 紹 介 したポ スターの 作 成 さらに 2008 年 度 から 総 合 科 目 物 理 最 前 線 と 工 学 を 開 講 し 工 学 に おける 物 理 科 学 の 重 要 性 を 理 解 してもらう 努 力 を 続 けました この 継 続 的 な 努 力 の 結 果 と 思 われますが 駒 場 における 人 気 の 高 さは 定 着 してきた 感 があり この 数 年 にわたっ て 基 準 点 が 工 学 部 の 中 で1,2を 争 う 人 気 の 学 科 となっています 2009 年 4 月 には 駒 場 より 53 名 の 進 学 者 がありました また 修 士 課 程 には 55 名 博 士 課 程 には 26 名 の 入 学 者 がありました 博 士 課 程 の 進 学 者 数 が 昨 年 度 の 11 名 に 比 較 して 急 増 しました が これは アカデミック 分 野 だけでなく 民 間 企 業 においても 博 士 課 程 における 教 育 を 必 要 としていることを 学 生 が 理 解 し 始 めたためと 考 えています 2008 年 度 も 幾 つかの 人 事 異 動 がありました 教 授 と 准 教 授 人 事 では 2008 年 11 月 に 特 定 研 究 客 員 大 講 座 准 教 授 の Mauro Boero 先 生 が フランスのストラスブルグ 大 学 に 異 動 されました 2008 年 11 月 に 三 尾 典 克 准 教 授 が 五 神 真 教 授 がセンター 長 をされてい

る 光 量 子 科 学 研 究 センターの 准 教 授 を 兼 務 されることになりました 2009 年 2 月 に 酸 化 物 の 界 面 物 性 制 御 の 研 究 分 野 で 活 躍 されている Harold Hwang 准 教 授 ( 新 領 域 創 成 科 学 研 究 科 物 質 系 専 攻 )が 教 授 に 昇 任 されました 2009 年 4 月 に 有 機 トランジスタの 研 究 分 野 で 活 躍 されている 染 谷 隆 夫 准 教 授 が 本 学 工 学 系 研 究 科 の 電 気 電 子 工 学 専 攻 に 教 授 として 異 動 されました また 強 相 関 物 質 の 物 性 分 野 で 活 躍 されている 有 馬 孝 尚 教 授 ( 東 北 大 学 多 元 物 質 科 学 研 究 所 教 授 )を 特 定 研 究 客 員 大 講 座 の 教 授 にお 迎 えしました 講 師 と 助 教 人 事 では 2008 年 4 月 に 有 賀 隆 行 氏 が 富 重 研 の 助 教 に 7 月 に 中 村 和 磨 氏 が 有 田 研 の 助 教 に 着 任 されました 8 月 に 五 神 研 特 任 講 師 の 中 暢 子 氏 が 京 都 大 学 理 学 研 究 科 の 准 教 授 として 9 月 に Jean Benoit Heroux 助 教 が 日 本 IBM 東 京 基 礎 研 究 所 に 異 動 されました 10 月 には 市 川 研 助 教 の 中 村 芳 明 氏 が 大 阪 大 学 基 礎 工 学 研 究 科 の 准 教 授 に 工 業 力 学 講 座 助 教 の 丸 山 勲 氏 が 大 阪 大 学 基 礎 工 学 研 究 科 の 特 任 助 教 に 異 動 さ れました 11 月 には 小 西 邦 昭 氏 が 光 量 子 科 学 研 究 センターの 特 任 助 教 に 12 月 には 田 丸 博 晴 氏 が 特 任 講 師 に 着 任 されました 2009 年 4 月 には 樽 茶 清 悟 教 授 が 拠 点 長 をされているグローバル COE 未 来 を 拓 く 物 理 科 学 結 集 教 育 研 究 拠 点 の 特 任 講 師 とし て 永 長 研 に 望 月 維 人 氏 が 古 澤 研 に 米 澤 英 宏 氏 が 着 任 されました 本 学 科 専 攻 のメンバーは 昨 年 度 に 続 き 多 くの 受 賞 に 輝 きました 2008 年 4 月 に は 香 取 秀 俊 准 教 授 が 光 格 子 時 計 の 発 明 と 開 発 における 傑 出 した 貢 献 に 対 して ラビ 賞 (The I. I. Rabi Award)を 受 賞 されました また 為 ヶ 井 強 准 教 授 が 超 伝 導 体 単 結 晶 における 磁 束 線 状 態 の 研 究 に 対 して 第 12 回 の 超 伝 導 科 学 技 術 賞 を 受 賞 されました 6 月 には 古 澤 明 教 授 が 量 子 光 学 的 手 法 を 用 いた 量 子 情 報 実 験 の 功 績 に 対 して International Quantum Communication Award を 受 賞 されました 12 月 には Harold Hwang 准 教 授 が 遷 移 金 属 酸 化 物 ヘテロ 構 造 における 界 面 電 子 物 性 の 開 発 に 対 して 第 22 回 日 本 IBM 科 学 賞 < 物 理 分 野 >を 受 賞 されました 2009 年 3 月 には 染 谷 隆 夫 准 教 授 が 有 機 トランジスタの 大 面 積 センサとアクチュエータ 応 用 に 対 して ドイツ イノベーション 賞 である 第 1 回 ゴッドフリード ワグネル 賞 を 有 機 トラン ジスタの 基 礎 と 大 面 積 エレクトロニクスの 応 用 に 関 する 研 究 に 対 して 第 5 回 日 本 学 術 振 興 会 賞 を 受 賞 されました このような 多 数 の 受 賞 は 本 学 科 専 攻 が 世 界 的 に 高 く 評 価 されていることを 示 すものと 考 えています 本 学 科 専 攻 では 学 生 も 活 躍 しています 2008 年 度 には 優 秀 卒 業 論 文 賞 として 5 名 の 学 生 が 田 中 昭 二 賞 ( 優 秀 修 士 論 文 賞 )として7 名 の 学 生 が 受 賞 しました 学 生 の 研 究 レベルが 年 々 上 がっているため 教 員 一 同 はこれらの 選 考 に 大 変 に 苦 労 してお ります 2008 年 度 から 物 理 工 学 科 ホームカミングデーは 東 京 大 学 ホームカミングデーに 合 わせて 開 催 されることになり 2008 年 11 月 15 日 ( 土 )に 開 催 されました 66 名 の 参 加 者 があり OB の 方 の 講 演 や 研 究 室 見 学 に 続 き 同 窓 会 総 会 と 懇 親 会 が 催 され 楽 しい 一 時 を 過 ごすことができました 2009 年 度 のホームカミングデーは 11 月 14 日 ( 土 )

に 開 催 される 予 定 ですので 皆 様 の 多 数 の 参 加 をお 待 ちしております 個 人 的 なことで 恐 縮 ですが 私 は 2010 年 3 月 31 日 付 けで 定 年 を 迎 えます 学 生 時 代 の5 年 間 企 業 の 研 究 所 で 約 20 年 間 国 研 で 約 8 年 間 さらに 物 理 工 学 科 物 理 工 学 専 攻 で 約 8 年 間 研 究 を 続 けてきました 本 学 科 専 攻 では 物 理 科 学 分 野 で 世 界 をリ ードしている 先 生 方 と 共 に 教 育 と 研 究 に 携 わることが 出 来 大 変 にエキサイティングで 充 実 した 日 々を 過 ごすことができました 定 年 後 は 実 験 的 研 究 から 離 れ 若 いころに 従 事 していた 固 体 物 理 の 理 論 的 研 究 と 本 専 攻 などのサポートに 専 念 したいと 思 っており ます 今 後 とも 皆 様 の 御 指 導 と 御 鞭 撻 を 宜 しくお 願 い 致 します

二 足 の 草 鞋 東 京 大 学 大 学 総 合 教 育 研 究 センター 藤 原 毅 夫 ( 昭 和 42 年 卒 ) 2 年 半 前 に 物 理 工 学 専 攻 を 定 年 になり 退 いた 後 東 京 大 学 大 学 総 合 教 育 研 究 センターという 小 さな 部 局 の 特 任 教 授 として 大 学 全 体 特 に 教 養 学 部 と 専 門 学 部 における 教 育 の 有 効 な 接 続 という ことを 課 題 として いろいろな 事 業 を 進 めています あと 半 年 ほどで 東 大 の 本 来 の 定 年 年 齢 制 限 である65 歳 に 引 っ 掛 かり 本 当 に 東 京 大 学 から 卒 業 することになります それやこれやで 東 京 大 学 に 入 学 して 以 来 途 中 筑 波 大 学 で 助 教 授 として 勤 務 した7 年 間 を 除 くと 本 当 に 長 いあい だ 東 京 大 学 に 籍 を 置 いたことになります ( 実 はこれからも 企 業 との 共 同 の 研 究 のために 作 った NPO の 運 営 のお 世 話 を 東 京 大 学 ( 総 合 研 究 機 構 のもとにある 研 究 奨 励 会 )にお 願 いしています ) 助 手 として 職 を 得 て 以 来 40 年 ほどの 間 ずっと 二 足 の 草 鞋 を 履 いてきました このことにつ いて 書 いてみます 私 は 昭 和 38 年 理 科 1 類 入 学 昭 和 42 年 物 工 卒 業 です 大 学 院 物 理 工 学 専 攻 博 士 課 程 の1 年 目 を 終 わった 昭 和 45 年 4 月 から 田 辺 行 人 先 生 の 助 手 にしていただきました 昭 和 52 年 から 筑 波 大 学 物 質 工 学 系 に 助 教 授 として 勤 務 した 後 また 昭 和 59 年 4 月 から 物 工 の 助 教 授 教 授 と して 力 学 教 室 に 勤 め 平 成 19 年 3 月 に 定 年 を 迎 えました その 間 一 貫 して 物 工 での 研 究 教 育 と 工 学 部 共 通 の 数 学 教 育 に 携 わりました 二 足 の 草 鞋 といっているのは 物 工 における 研 究 教 育 と 工 学 部 の 共 通 数 学 教 育 をさしています 力 学 教 室 のメンバーが 東 大 工 学 部 での 数 学 教 育 に 携 わるというのは 物 理 工 学 科 自 身 の 出 自 に 由 来 することです 昔 話 になりますが 物 理 工 学 科 は 戦 前 ( 第 二 次 世 界 大 戦 より 以 前 のことで す)の 力 学 教 室 と 応 用 物 理 学 実 験 室 の 二 つの 共 通 講 座 を 出 発 としています 力 学 教 室 は 工 学 部 の 物 理 数 学 教 育 を 担 当 する 講 座 で 新 進 気 鋭 の 若 手 教 官 ( 私 たちが 学 生 の 頃 には 物 理 学 の 大 家 で 近 寄 るのも 恐 ろしい 先 生 方 )が 理 学 部 から 入 れ 替 わり 立 ち 替 わり 務 めておられたと 聞 いていま した 寺 沢 寛 一 先 生 山 内 恭 彦 先 生 小 谷 正 雄 先 生 犬 井 鉄 郎 先 生 雨 宮 綾 夫 先 生 戸 田 盛 和 先 生 などです 私 が 3 年 を 終 えるとき 犬 井 先 生 が 退 官 され 修 士 1 年 生 の 終 わりには 雨 宮 先 生 が 退 官 されました このような 伝 統 を 引 き 継 いで 力 学 教 室 のメンバーは 東 京 大 学 全 体 が 大 学 院 講 座 化 された 後 も 工 学 部 全 体 の 数 学 教 育 に 携 わってきたわけです 私 達 にとって 助 手 になったら 数 学 演 習 をしさらに 数 学 の 講 義 をするというのは 極 めて 当 たり 前 のことでした あるいは 助 手 になって 数 学 演 習 を 担 当 することにより 物 理 数 学 をより 深 く 学 ぶ 機 会 にもなりました このような 中 か ら 犬 井 先 生 の 超 幾 何 関 数 の 一 般 論 森 正 武 先 生 の 複 素 関 数 論 にもとづく 誤 差 解 析 理 論 が 誕 生 し たのだと 思 います また 力 学 教 室 のメンバーが 共 通 して 持 っている 数 学 教 育 に 関 する 責 任 感 サービス 精 神 はこのような 空 気 の 中 で 育 まれたものでした 私 自 身 数 えてみると 数 学 の 教 科 書 を4 冊 も 書 いてしまいました また 室 田 一 雄 先 生 薩 摩 順 吉 先 生 と 一 緒 に 工 学 系 の 数 学 のシリ ーズを 編 集 する 機 会 を 得 ることもできました これも 数 学 教 育 に 携 わってきた 一 つの 成 果 かも しれません

以 前 高 見 穎 郎 先 生 を 中 心 に( 私 が 力 学 教 室 の 助 教 授 になる 以 前 ですが) 全 国 の 大 学 工 学 部 での 数 学 教 育 のカリキュラムを 調 べたことがありました また 私 自 身 が 筑 波 大 学 第 3 学 群 ( 工 学 部 に 相 当 )で 数 学 教 育 の 立 ち 上 げの 際 や あるいは 大 学 数 学 教 育 研 究 の 科 研 費 の 仲 間 に 入 れてい ただいたときに 経 験 したことですが 日 本 の 全 ての 大 学 の 工 学 系 学 部 における 数 学 カリキュラム は 東 大 工 学 部 のものをなぞったものです 逆 に 工 学 部 の 数 学 カリキュラムを 変 えると それ は 東 京 大 学 に 限 らず 全 国 の 工 学 系 学 部 の 数 学 教 育 に 波 及 すると 云 うことができます 日 本 の 技 術 者 の 数 学 能 力 の 行 く 末 は 力 学 教 室 のメンバーが 握 っているということができます 実 際 きち んとした 数 学 的 論 理 や 数 値 データに 基 盤 を 置 かない 工 学 というのがどの 程 度 成 り 立 つのかよく 判 りませんが 日 本 の 技 術 力 の 最 も 基 盤 的 なところは 力 学 教 室 のメンバーが 担 っていると 確 信 して います 今 後 工 学 部 で 必 要 となる 数 学 が 何 であるか 私 自 身 力 学 教 室 に 在 籍 する 間 物 工 計 数 の いろいろな 方 々と 議 論 してきました 今 まで 永 い 間 やってきた 物 理 数 学 がそれだとは 云 えないと おっしゃる 方 が 沢 山 おられました しかし それでも 例 えば 現 在 の 教 育 カリキュラムの 中 で 大 き なウエートを 占 める 複 素 関 数 論 は 重 要 であるということは ある 程 度 共 通 の 認 識 であるようです 実 用 上 の 点 と 同 時 に 複 素 関 数 論 が 一 つの 体 系 としてまとまっているから 科 学 者 技 術 者 教 育 の 教 材 として 最 適 なのだという 考 えを 森 正 武 先 生 からもうかがったことがあります また 複 素 関 数 論 を 中 心 としていろいろな 数 学 につながっていくということも 理 由 の 一 つです 講 義 をしていて リーマン 面 の 構 造 と 多 価 関 数 の 意 味 それと 積 分 形 における 積 分 路 の 形 などについて 触 れるとき 学 生 の 理 解 を 度 外 視 して 講 義 を 楽 しんでいる 自 分 に 気 付 くことがしばしばありました 最 近 の 工 学 では 離 散 数 学 や 代 数 の 重 要 性 が 増 しています 物 工 が 工 学 部 に 対 して 貢 献 していく 道 は 何 かと いうことを 念 頭 に 置 きながら 計 数 工 学 の 先 生 やあるいはもっと 他 学 科 の 先 生 方 と 一 緒 に 検 討 を していくことが 重 要 であると 思 います 工 学 部 の 数 学 教 育 から 手 を 引 いたらという 声 が 聞 こえな いわけではありません 力 学 教 室 に 替 わって 見 識 と 責 任 を 持 って 数 学 教 育 に 当 たる 学 科 機 関 が できない 限 り 工 学 部 の 共 通 教 育 から 手 を 引 くことを 考 えるべきことではないでしょう 現 在 教 育 の 点 でも 計 数 工 学 科 との 共 通 部 分 が 随 分 少 なくなりました こんなにして 良 かっ たのだろうかと 時 々 反 省 とも 心 配 ともつかない 気 分 に 襲 われることがありました 二 つの 学 科 は 教 育 面 (カリキュラム 上 )で 相 補 的 な 役 割 をしているのだということは 十 分 評 価 すべきであ ると 思 います 例 えば 物 工 の 側 から 見 れば 教 育 の 面 で 数 学 ( 代 数 離 散 数 学 数 値 解 析 など) と 工 学 という 二 つの 物 工 の 先 生 方 では 十 分 手 を 回 しきれていない 部 分 を 補 ってくれていると 私 は 考 えています 計 数 工 学 の 学 生 が 物 理 工 学 の 講 義 をとることも 少 なくなりました これも 問 題 だと 思 います 計 数 工 学 の 先 生 方 と 物 理 工 学 の 先 生 方 とでは 研 究 面 での 接 触 は 随 分 少 なくな りましたが 教 育 面 での 相 補 性 という 点 で もっと 相 互 に 評 価 しあい あるいは 積 極 的 に 依 存 し あってもよいように 思 います 学 生 の 工 学 離 れは 止 まっていないし またアジアの 中 の 製 造 業 として 日 本 がどう 進 んでいく かということの 設 計 図 もはっきりしていません 日 本 の 工 学 のあり 方 を 工 学 部 の 一 員 として 考 え それに 向 かって 寄 与 していくことも 物 理 工 学 専 攻 にとって 重 要 な 課 題 だと 思 います