平 成 23 年 度 経 営 計 画 の 評 価 滋 賀 県 信 用 保 証 協 会 は 公 的 な 保 証 機 関 として 中 小 企 業 者 の 資 金 調 達 の 円 滑 化 を 図 り 中 小 企 業 者 の 健 全 な 育 成 と 地 域 経 済 の 発 展 に 貢 献 してきました 平 成 23 年 度 の 年 度 経 営 計 画 に 対 する 実 施 評 価 は 以 下 のとおりです なお 実 施 評 価 にあたりましては 滋 賀 大 学 経 済 学 部 教 授 の 後 藤 實 男 氏 公 認 会 計 士 の 奥 村 隆 志 氏 および 弁 護 士 の 中 睦 氏 により 構 成 される 外 部 評 価 委 員 会 の 意 見 アドバイスを 踏 まえ 作 成 いたしま したので ここに 公 表 いたします 1. 業 務 環 境 (1) 地 域 経 済 及 び 中 小 企 業 の 動 向 上 期 は 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 様 々な 業 種 で 生 産 活 動 が 低 下 しました 下 期 に 入 りサプライチェーンの 復 旧 に 伴 い 生 産 は 回 復 基 調 にありましたが その 後 の 急 激 な 円 高 による 輸 出 の 減 少 等 の 影 響 から 足 踏 み 状 態 が 続 き 総 じて 厳 しい 状 況 となりました (2) 中 小 企 業 向 け 融 資 の 動 向 上 期 は 東 日 本 大 震 災 関 連 の 保 証 申 込 により 承 諾 はやや 上 向 きの 状 況 となりましたが 下 期 に 入 ると 資 金 需 要 は 一 巡 したこともあり 同 制 度 の 申 込 は 急 速 に 落 ち 込 みました 一 方 で 資 金 繰 り 安 定 のための 借 換 えの 申 込 や 返 済 緩 和 の 条 件 変 更 申 込 は 依 然 として 多 く こ の 状 況 は 年 間 を 通 じて 続 きました (3) 県 内 中 小 企 業 の 資 金 繰 り 状 況 年 度 内 9 月 と 2 月 に 実 施 した 中 小 企 業 向 けアンケートの 中 で 資 金 繰 りについて1 年 前 と 比 較 する 問 いに 対 して 悪 化 した と 回 答 した 企 業 が 毎 回 4 割 程 度 ありました 中 小 企 業 金 融 円 滑 化 法 に 基 づく 金 融 機 関 等 の 対 応 が 功 を 奏 し 倒 産 件 数 負 債 総 額 ともに 減 少 が 続 いているものの 中 小 企 業 の 資 金 繰 りは 依 然 として 厳 しい 状 況 が 続 きました (4) 県 内 中 小 企 業 の 設 備 投 資 動 向 設 備 投 資 は 上 期 には 東 日 本 大 震 災 の 影 響 で 資 材 調 達 困 難 等 の 状 態 が 続 き 下 期 に 入 り 一 時 的 に 回 復 したものの 円 高 等 の 影 響 で 業 種 による 投 資 意 欲 の 強 弱 もあり 全 体 的 には 低 水 準 で 推 移 しました (5) 県 内 の 雇 用 情 勢 23 年 度 の 有 効 求 人 倍 率 は 平 均 0.62 倍 で 前 年 度 を 0.08 ポイント 上 回 りましたが 全 国 水 準 に 比 較 すると 0.06 ポイント 下 回 ってお り 引 き 続 き 厳 しい 状 況 となっています 1
2. 事 業 概 況 保 証 承 諾 は 東 日 本 大 震 災 関 連 の 保 証 申 込 が 上 期 に 集 中 し 若 干 の 上 向 き 状 況 がみられたものの 下 期 は 資 金 需 要 が 一 巡 したこと 等 か ら 低 調 となり 1,081 億 円 ( 前 年 度 比 83.3% 計 画 比 90.1%)にとどまりました また 保 証 債 務 残 高 は 3,031 億 円 ( 前 年 度 比 96.4% 計 画 比 101.0%)で 保 証 期 間 の 長 期 化 や 返 済 軽 減 措 置 の 影 響 で 償 還 額 が 少 なくなったものです 一 方 代 位 弁 済 は 県 内 倒 産 件 数 負 債 総 額 の 減 少 等 もあって 67 億 56 百 万 円 ( 前 年 度 比 91.7% 計 画 比 75.1%)と 3 年 連 続 で 前 年 度 を 下 回 りました また 回 収 は 効 率 的 な 回 収 業 務 に 努 めましたが 17 億 45 百 万 円 ( 前 年 度 比 92.5% 計 画 比 79.3%)と 前 年 度 実 績 およ び 計 画 額 ともに 達 しませんでした 平 成 23 度 の 保 証 承 諾 等 の 主 要 業 務 数 値 は 以 下 のとおりです 項 目 件 数 金 額 計 画 値 ( 金 額 ) 計 画 達 成 率 保 証 承 諾 9,242 件 ( 85.4%) 1,081 億 円 (83.3%) 1,200 億 円 90.1% 保 証 債 務 残 高 30,752 件 ( 95.9%) 3,031 億 円 (96.4%) 3,000 億 円 101.0% 代 位 弁 済 612 件 ( 95.9%) 68 億 円 (91.7%) 90 億 円 75.1% 回 収 17 億 円 (92.5%) 22 億 円 79.3% ( ) 内 の 数 値 は 対 前 年 度 比 を 示 す 3. 決 算 概 要 平 成 23 年 度 の 決 算 概 要 ( 収 支 計 算 書 )は 以 下 のとおりです 経 常 収 入 3,900 百 万 円 経 常 支 出 2,468 百 万 円 経 常 収 支 差 額 1,432 百 万 円 経 常 外 収 入 8,173 百 万 円 経 常 外 支 出 8,388 百 万 円 経 常 外 収 支 差 額 215 百 万 円 制 度 改 革 促 進 基 金 取 崩 額 121 百 万 円 当 期 収 支 差 額 1,337 百 万 円 経 常 収 支 は 22 年 度 と 比 べて 責 任 共 有 負 担 金 等 の 減 少 により 1 億 6 百 万 円 減 少 しました 経 常 外 収 支 は 代 位 弁 済 の 大 幅 な 減 少 により 求 償 権 償 却 等 が 減 少 したため 22 年 度 より 赤 字 幅 が 1 億 89 百 万 円 増 加 しました 収 支 差 額 は 制 度 改 革 促 進 基 金 を 取 り 崩 して 13 億 37 百 万 円 となり これを 基 金 準 備 金 (6 億 77 百 万 円 )と 収 支 差 額 変 動 準 備 金 (6 億 60 百 万 円 )に 繰 り 入 れました 2
4. 重 点 課 題 への 取 り 組 み 状 況 昨 年 度 の 重 点 課 題 として 掲 げた 項 目 への 取 り 組 み 状 況 は 以 下 のとおりです (1) 保 証 部 門 1 経 営 相 談 再 生 支 援 態 勢 の 整 備 と 推 進 担 当 部 署 の 経 営 支 援 室 では 大 口 先 からの 新 規 資 金 申 込 や 返 済 軽 減 に 当 たって 企 業 訪 問 や 事 業 者 と 面 談 を 行 ない 経 営 相 談 指 導 を 行 いました 再 生 事 業 者 に 対 しては バンクミーティングなどにおいて 課 題 解 決 策 等 の 提 案 をし 再 生 支 援 に 努 めました 2 政 策 保 証 の 推 進 東 日 本 大 震 災 の 影 響 を 受 けた 中 小 企 業 者 を 支 援 するため 東 日 本 大 震 災 復 興 緊 急 保 証 ( 国 の 保 証 制 度 ) 震 災 緊 急 対 策 資 金 保 証 ( 県 の 保 証 制 度 ) 等 が 創 設 されました 当 協 会 では 金 融 機 関 への 説 明 会 や 広 報 誌 HPへの 関 連 記 事 掲 載 公 表 を 行 い 同 保 証 制 度 の 利 用 推 進 に 努 めた 結 果 保 証 承 諾 は 合 わせて 445 件 110 億 4 百 万 円 で 全 体 の 10.2%となりました 長 引 く 不 況 のなか セーフティネット 保 証 は 3,498 件 500 億 65 百 万 円 で 全 体 の 46.3%を 占 めています また 借 換 保 証 や 返 済 緩 和 の 条 件 変 更 については 弾 力 的 に 対 応 し 引 き 続 き 保 証 企 業 先 の 資 金 繰 り 支 援 に 努 めました さらに 小 規 模 企 業 者 に 対 して 県 制 度 資 金 の 経 営 支 援 資 金 ( 小 規 模 企 業 者 枠 )の 推 進 を 図 り 225 件 8 億 94 百 万 円 ( 前 年 度 比 225%)の 保 証 承 諾 を 行 いました 3 保 証 制 度 の 多 様 化 への 対 応 金 融 機 関 提 携 ローン 保 証 は 保 証 承 諾 84 億 11 百 万 円 ( 前 年 度 比 110%) 流 動 資 産 担 保 融 資 保 証 の 保 証 承 諾 は 16 件 ( 前 年 度 比 70%) 7 億 4 百 万 円 ( 前 年 度 比 84%) エコ 関 連 保 証 の 保 証 承 諾 は 80 件 ( 前 年 度 比 116%) 3 億 6 百 万 円 ( 前 年 度 比 100%)の 実 績 となりました 何 れの 制 度 保 証 も 利 用 推 進 のために 金 融 機 関 との 勉 強 会 等 を 通 じてアピールしましたが 積 極 的 な 需 要 には 至 りませんでした また 保 証 審 査 担 当 者 の 企 業 訪 問 や 経 営 者 との 面 談 については 207 先 にとどまりました さらに 中 小 企 業 者 の 景 況 と 実 態 を 調 査 するために 上 期 と 下 期 に 保 証 企 業 各 500 先 に 対 してアンケートを 実 施 し 結 果 について 広 報 誌 HPへの 関 連 記 事 掲 載 公 表 を 行 いました 4 利 便 性 の 向 上 への 取 り 組 み リスク 評 価 システム(CRD)を 活 用 して 高 カテゴリ 先 については 迅 速 性 を 重 視 し 審 査 の 合 理 化 を 図 る 一 方 で 大 口 低 カ 3
テゴリ 先 については 重 点 審 査 を 行 う 等 メリハリのある 審 査 手 法 を 年 度 当 初 に 取 り 入 れました 一 方 で 7 月 の 共 同 システム 移 行 後 事 務 処 理 の 変 更 により 保 証 申 込 から 保 証 書 発 行 までの 所 要 日 数 がやや 長 期 化 したため 内 部 管 理 の 強 化 等 を 実 施 したことから 徐 々に 短 縮 することができました 5 金 融 機 関 および 関 係 機 関 との 連 携 滋 賀 県 信 用 金 庫 協 会 との 意 見 交 換 会 を 立 ち 上 げ 年 度 間 で 3 回 の 開 催 をしました 本 意 見 交 換 会 では 特 に 小 規 模 企 業 者 等 に 対 す る 支 援 等 について 課 題 や 問 題 点 ニーズ 等 を 聴 き 取 りました また 金 融 機 関 営 業 店 での 勉 強 会 を 積 極 的 に 開 催 し 保 証 申 込 の 留 意 点 や 推 進 保 証 制 度 の 説 明 を 行 った 他 共 同 システムへの 参 加 にかかる 事 務 変 更 等 の 説 明 会 を 実 施 しました 商 工 会 は 前 年 度 に 引 き 続 き 商 工 会 議 所 は 新 たに 経 営 指 導 員 を 対 象 とする 勉 強 会 に 職 員 が 講 師 として 出 席 し 推 進 保 証 制 度 や 申 込 時 のポイント 等 について 説 明 を 行 いました また 商 工 会 連 合 会 主 催 のブロックコーディネーター 会 議 に 出 席 し 地 域 動 向 情 報 の 収 集 に 努 めました 6 事 務 管 理 の 強 化 共 同 システムへの 参 加 にあたり 操 作 マニュアルを 作 成 し 正 確 な 処 理 ができるように 担 当 者 の 共 通 認 識 の 徹 底 を 図 りました また システム 入 れ 替 えに 合 わせて 保 証 のてびき 改 訂 版 を 発 刊 配 布 し 金 融 機 関 や 関 係 機 関 に 事 務 の 変 更 を 周 知 しました (2) 期 中 管 理 部 門 1 保 証 部 門 関 係 機 関 との 連 携 強 化 による 早 期 対 応 事 故 報 告 を 受 けた 企 業 は 476 先 ( 前 年 度 475 先 ) 件 数 1,083( 同 1,089 件 ) 金 額 は 110 億 円 ( 同 117 億 円 )で 前 年 度 とほぼ 同 水 準 になりました 初 期 延 滞 先 に 対 しては 早 期 着 手 を 行 い 延 滞 解 消 や 保 証 部 門 において 早 期 条 件 変 更 の 支 援 に 取 り 組 みました 2 調 整 管 轄 先 に 対 する 実 態 把 握 の 強 化 保 証 債 務 残 高 20 百 万 円 以 上 の 調 整 管 轄 先 について 金 融 機 関 と 連 携 を 図 りながら 合 わせて 273 先 ( 前 年 度 比 145.2%)の 現 地 訪 問 および 代 表 者 との 面 談 を 実 施 しました また 正 常 化 となった 調 整 管 轄 解 除 (ランクアップ) 先 数 は 90 先 ( 前 年 度 比 100.0%)となりました 3 企 業 支 援 策 の 拡 充 経 営 支 援 室 との 連 携 先 について 延 べ 16 先 大 口 50 百 万 円 以 上 の 先 について 延 べ 153 先 の 実 地 調 査 等 を 行 い 事 業 継 続 の 可 能 性 4
を 見 極 め 代 位 弁 済 回 避 に 努 めました その 結 果 代 位 弁 済 額 は 67 億 円 ( 前 年 度 比 91.7%)になりました 4 早 期 代 位 弁 済 の 実 行 中 小 企 業 者 の 実 態 を 早 期 に 把 握 し 事 業 継 続 が 困 難 で 債 務 履 行 が 不 能 と 見 込 まれる 企 業 に 対 しては 早 期 に 代 位 弁 済 を 実 行 し 債 権 管 理 と 回 収 に 着 手 できるように 努 めました 5 事 務 管 理 の 強 化 共 同 システムのマニュアルの 整 備 を 行 い 担 当 者 の 事 務 処 理 の 平 準 化 を 図 り 正 確 な 事 務 処 理 の 遂 行 に 努 めました (3) 回 収 部 門 1 求 償 債 権 回 収 策 の 早 期 着 手 代 位 弁 済 後 の 早 期 回 収 のため 特 に 大 口 有 担 保 債 権 については 毎 月 進 捗 確 認 と 方 針 の 再 協 議 を 行 って きめ 細 かな 管 理 と 進 捗 管 理 の 徹 底 等 に 努 めました また 推 進 月 間 を 設 け 定 期 入 金 先 に 対 する 一 括 返 済 督 促 による 回 収 促 進 を 図 りました しかし 無 担 保 無 保 証 人 の 増 加 と 不 動 産 市 況 の 低 迷 等 回 収 環 境 は 依 然 として 厳 しく 回 収 額 は 17 億 45 百 万 円 ( 目 標 達 成 率 79.3% 前 年 度 比 92.5%)となりました 2 担 保 不 動 産 処 分 による 大 口 回 収 の 促 進 不 動 産 業 者 の 有 効 活 用 や 金 融 機 関 との 情 報 交 換 を 強 化 し とりわけ 大 口 有 担 保 債 権 については 毎 月 進 捗 会 議 を 行 い 早 期 処 分 に 努 めましたが 有 担 保 案 件 の 減 少 と 不 動 産 市 況 低 迷 の 影 響 を 受 け 不 動 産 処 分 による 回 収 額 は 8 億 84 百 万 円 ( 前 年 度 比 95.7%)と なりました 3サービサーへの 委 託 拡 大 と 連 携 体 制 強 化 新 たに 201 先 38 億 3 百 万 円 ( 前 年 度 比 63.4%)を 委 託 したことで 委 託 求 償 権 は 合 計 2,636 先 303 億 44 百 万 円 となり 委 託 率 は 企 業 先 数 で 45.4% 金 額 では 41.4%となりました また 共 同 システムへの 参 加 に 伴 い 代 位 弁 済 後 の 即 時 委 託 を 実 施 しました 情 報 交 換 や 効 果 的 な 回 収 促 進 に 努 めた 結 果 回 収 額 は 3 億 63 百 万 円 ( 目 標 達 成 率 84.4% 前 年 度 比 100.5%)となり サービサ ーの 回 収 寄 与 度 (サービサーの 回 収 額 / 協 会 全 体 回 収 額 )は 20.8%( 前 年 度 比 108.9%)でした 4 債 務 者 保 証 人 との 面 談 機 会 の 拡 大 債 務 者 保 証 人 の 実 態 把 握 を 進 めるため 1,223 件 ( 前 年 度 比 136.2%)の 訪 問 督 促 を 行 いました 5
5 管 理 事 務 停 止 求 償 権 整 理 の 促 進 求 償 債 権 を 合 理 的 効 率 的 に 管 理 するため 174 先 21 億 76 百 万 円 の 管 理 事 務 停 止 を 行 いました また 管 理 事 務 停 止 審 議 会 を 開 催 して 債 権 回 収 が 困 難 であることを 客 観 的 に 決 定 しました 求 償 権 整 理 は 37 先 2 億 37 百 万 円 ( 前 年 度 比 411.0%)を 実 施 しました なお 求 償 権 整 理 については 損 失 補 償 付 求 償 権 の 整 理 が 早 期 に 実 施 できるよう 滋 賀 県 と 体 制 整 備 に 向 け 協 議 中 です 6 事 務 管 理 の 強 化 共 同 システムへの 参 加 に 伴 い 操 作 研 修 の 実 施 やマニュアル 等 の 整 備 を 行 ないました また ゆうちょ 銀 行 のデータ 通 知 サービス 利 用 開 始 等 事 務 の 合 理 化 を 進 めるとともに 回 収 担 当 者 が 直 接 回 収 に 専 念 できるよう に サービサー 委 託 案 件 の 訴 訟 申 立 書 に 係 る 入 力 事 務 を 関 連 会 社 に 委 託 するなど 事 務 の 効 率 化 を 図 り 事 務 管 理 の 強 化 に 努 めました (4)その 他 間 接 部 門 1コンプライアンスの 強 化 コンプライアンスプログラムに 沿 って 会 議 研 修 等 を 行 い 意 識 の 向 上 に 努 めました また 上 期 には 内 部 通 報 取 扱 規 程 を 制 定 し 体 制 を 整 備 し 周 知 しました 下 期 は コンプライアンス 委 員 会 や 同 担 当 者 会 議 で 身 近 な 事 例 等 による 議 論 や 意 見 交 換 を 行 うとともに 管 理 職 研 修 も 実 施 しま した また 個 人 情 報 保 護 のビデオによる 全 体 研 修 や 外 部 講 師 を 招 いて 人 権 教 育 の 全 体 研 修 を 実 施 しました 2 経 営 管 理 の 強 化 9 月 末 の 数 値 を 基 に 平 成 23 年 度 末 収 支 の 中 間 予 測 を 行 い 12 月 末 からは 毎 月 末 の 数 値 により 精 度 を 高 めていくよう 努 めました さらに 次 期 中 期 事 業 計 画 の 策 定 作 業 に 併 せて 行 った 24~26 年 度 の 収 支 予 測 には 国 損 失 補 償 金 の 受 領 不 能 発 生 (4 倍 ルール)や 責 任 共 有 負 担 金 の 還 流 といった 収 支 に 大 きな 影 響 を 及 ぼす 事 象 を 特 に 分 析 して 織 り 込 みました 一 方 事 務 管 理 においては 引 き 続 きダブルチェックを 徹 底 しミスの 防 止 に 努 めました 3 組 織 の 効 率 化 と 強 化 7 月 の 共 同 システム 稼 動 に 伴 う 業 務 の 変 更 により 人 事 異 動 を 行 い 現 業 体 制 を 整 えました また システム 部 門 と 他 部 門 の 連 絡 を 円 滑 化 するためにシステム 運 営 委 員 会 を 設 置 しました 電 算 部 門 では 夜 間 バッチ 処 理 の 開 始 に 伴 い 10 月 から 時 差 出 勤 制 を 導 入 し 夜 間 の 拘 束 時 間 増 加 に 対 応 することとしました 6
4 人 材 の 育 成 と 働 きがいのある 職 場 づくり 研 修 計 画 の 中 に セミナー 等 への 参 加 希 望 者 受 付 や 研 修 受 講 後 の 発 表 会 を 組 み 入 れ 研 修 効 果 の 向 上 と 情 報 共 有 を 図 りました 保 証 協 会 検 定 受 検 を 奨 励 した 結 果 複 数 名 が 合 格 し 中 小 企 業 診 断 士 資 格 取 得 を 目 指 す 職 員 については 引 き 続 き 支 援 しました 衛 生 委 員 会 の 提 言 で 行 った 職 場 環 境 の 改 善 意 見 聴 取 により レコロの 運 用 改 善 等 を 実 施 しました メンタルヘルス 自 己 診 断 につ いては 継 続 して 実 施 しました また 金 融 機 関 の 役 員 や 企 業 経 営 者 等 を 講 師 とする 勉 強 会 を 5 回 実 施 し 若 手 職 員 の 現 場 力 向 上 に 努 めました 5 広 報 の 充 実 と 透 明 性 信 頼 性 の 確 保 広 報 は 広 報 誌 とホームページおよびパブリシティを 基 本 として 金 融 機 関 関 係 機 関 中 小 企 業 者 を 対 象 に 適 時 性 のある 情 報 を 発 信 しました 情 報 の 公 表 では ディスクロージャー 誌 とホームページを 活 用 して 平 成 22 年 度 の 活 動 状 況 収 支 状 況 経 営 計 画 の 評 価 平 成 23 年 度 経 営 計 画 などを 公 表 しました 中 小 企 業 者 に 向 けたアンケート 調 査 は 景 気 動 向 調 査 の 色 合 いを 濃 くして 9 月 と 2 月 の 2 回 実 施 しました 集 計 結 果 は 広 報 誌 に 掲 載 しました 6 共 同 システムへの 確 実 な 移 行 と 運 用 4 月 以 降 のシステム 移 行 作 業 はテストやリハーサルの 繰 り 返 しとなり 最 後 に 共 同 システム 協 議 会 の 稼 動 判 定 をクリアして 7 月 19 日 に 共 同 システム(COMMON システム)を 稼 動 しました 金 融 機 関 を 中 心 とする 説 明 会 は 移 行 完 了 前 から 行 い 広 報 も 含 めて 十 分 に 周 知 し 保 証 申 込 時 等 の 大 きな 混 乱 を 防 ぎました 5. 外 部 評 価 委 員 会 の 意 見 等 当 協 会 では 外 部 評 価 委 員 会 の 意 見 アドバイスを 踏 まえ 今 般 この 平 成 23 年 度 業 務 運 営 報 告 を 作 成 いたしました 外 部 評 価 委 員 会 の 意 見 アドバイスは 以 下 のとおりです (1) 東 日 本 大 震 災 関 連 保 証 やセーフティネット 保 証 等 の 政 策 保 証 について 迅 速 かつ 積 極 的 な 取 り 組 みを 評 価 します 一 方 で 金 融 機 関 との 責 任 共 有 保 証 の 構 成 比 が 低 下 しており 今 後 政 策 保 証 による 支 援 体 制 を 継 続 しながら 工 夫 によりひずみの 是 正 を 図 る 必 要 が あります 7
(2) 保 証 先 企 業 の 資 金 繰 り 支 援 のため 返 済 緩 和 の 条 件 変 更 に 柔 軟 に 取 り 組 み 代 位 弁 済 の 減 少 等 効 果 を 上 げているものの 正 常 返 済 に 戻 すことが 困 難 な 企 業 が 多 く 存 在 することも 事 実 です 今 後 は 支 援 体 制 を 継 続 する 一 方 で 代 位 弁 済 の 予 測 と 増 加 に 備 えての 十 分 な 対 策 を 講 じる 必 要 があります (3)コンプライアンス 対 策 は 年 間 プログラムを 確 実 に 実 行 しており また 研 修 内 容 等 にも 工 夫 を 加 え 職 員 の 意 識 向 上 に 向 けて 真 面 目 に 取 り 組 んでいることを 評 価 します さらに 風 通 しの 良 い 職 場 環 境 にするため 引 き 続 き 内 部 通 報 制 度 等 の 充 実 周 知 により 機 能 が 発 揮 されるよう 努 めてください 8