平 成 27 年 12 月 22 日 地 球 温 暖 化 フォーラム COP21 合 意 を 受 けた 日 本 の 今 後 の 地 球 温 暖 化 対 策 について 環 境 省 地 球 環 境 局 地 球 温 暖 化 対 策 課 調 整 官 名 倉 良 雄 目 次 COP21までの 道 筋 と 結 果 について 日 本 の 約 束 草 案 について 約 束 草 案 達 成 に 向 けた 施 策 について
目 次 COP21までの 道 筋 と 結 果 について 日 本 の 約 束 草 案 について 約 束 草 案 達 成 に 向 けた 施 策 について 気 候 変 動 に 関 する 国 際 交 渉 の 経 緯 1990 2000 2010 2020 条 約 採 択 (1992) 条 約 発 効 (1994) 先 進 国 に 対 して 法 的 拘 束 力 ある 数 値 目 標 の 設 定 ( 途 上 国 は 削 減 義 務 なし) COP3 京 都 議 定 書 採 択 (1997) 京 都 議 定 書 発 効 (2005) 京 都 議 定 書 第 1 約 束 期 間 (2008 2012) 京 都 議 定 書 第 2 約 束 期 間 (2013 2020) 我 が 国 は 参 加 せず 京 都 議 定 書 第 2 約 束 期 間 に 参 加 しない 先 進 国 途 上 国 の2020 年 の 削 減 目 標 行 動 のルールを 設 定 COP16 カンクン 合 意 (2010) 2020 年 までの 削 減 目 標 行 動 を 条 約 事 務 局 に 登 録 実 施 我 が 国 は 現 時 点 の 目 標 として 2005 年 度 比 3.8% 減 を 登 録 (2013 年 11 月 ) 2020 年 以 降 の 全 ての 国 が 参 加 する 新 たな 枠 組 みに 2015 年 のCOP21で 合 意 す るとの 道 筋 が 決 定 COP17 ダーバン プラット フォーム (2011) 我 が 国 の 約 束 草 案 を 国 連 に 提 出 (2015 年 7 月 ) COP21 新 枠 組 み に 合 意 予 定 (フラン ス パリ) (2015) 新 枠 組 みの 発 効 4
2020 年 以 降 の 国 際 枠 組 み 合 意 に 向 けた 道 筋 C O P 20 2 月 交 渉 会 合 ジュネーブ (2/8~13) 6 月 交 渉 会 合 ドイツ ボン (6/1~11) 8-9 月 交 渉 会 合 ドイツ ボン (8/31~9/4) 10 月 交 渉 会 合 ドイツ ボン (10/19~23) プレCOP フランス パリ (11/8~10) C O P 21 新 た な 枠 組 み を 採 択 2014 年 12 月 (ペルー リマ) 各 国 がCOP21に 十 分 先 立 って( 準 備 ができ る 国 は2015 年 3 月 末 ま でに) 約 束 草 案 を 提 出 G7エルマウ サミット ドイツ (6/7~8) 国 連 ポスト2015 年 開 発 アジェンダサミット (9/25~27) 国 連 総 会 (9/28~29) 条 約 事 務 局 が 各 国 の 約 束 草 案 を 総 計 した 効 果 についての 統 合 報 告 書 を 発 表 (10/30) 2015 年 11/30 ~ 12/11 (パリ) 11/30に 首 脳 級 会 合 を 開 催 本 の 対 応 : 平 成 27 年 7 17 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 本 部 において 本 の 約 束 草 案 を 決 定 し 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 事 務 局 に 提 出 COP21に 向 けた 我 が 国 の 貢 献 となるよう 政 府 全 体 の 適 応 計 画 を 策 定 ( 閣 議 決 定 予 定 ) COP21での 全 ての 国 が 参 加 する 公 平 かつ 実 効 的 な 枠 組 み 構 築 に 向 けて 引 き 続 き 交 渉 に 積 極 的 に 貢 献 5 的 パリ 協 定 の 概 要 (2015 年 12 12 採 択 ) 今 世 紀 後 半 に 温 室 効 果 ガスの 排 出 と 吸 収 のバランスを 達 成 するため 世 界 排 出 ピーク をできるだけ 早 期 に 各 国 は 緩 和 約 束 ( 標 )を 作 成 提 出 維 持 約 束 の 的 を 達 成 するための 国 内 対 策 緩 和 を 実 施 する 義 務 約 束 を5 年 ごとに 提 出 約 束 は 従 来 より 前 進 を す 先 進 国 は 経 済 全 体 の 絶 対 量 標 で 主 導 途 上 国 は 経 済 全 体 標 への 移 を 奨 励 全 ての 国 が 期 の 温 室 効 果 ガス 低 排 出 開 発 戦 略 を 策 定 提 出 するよう 努 める 市 場 メカニズム 国 際 的 に 移 転 される 緩 和 成 果 を 標 達 成 へ 活 する( 市 場 メカニズム) 場 合 持 続 可 能 な 開 発 の 促 進 環 境 全 性 透 明 性 の 確 保 強 固 な 計 算 法 の 適 適 応 能 を 拡 充 し 強 靭 性 を 強 化 し 脆 弱 性 を 低 減 させる 世 界 的 な 標 を 設 定 適 応 各 国 は 適 応 計 画 プロセス 動 を 実 施 適 応 報 告 書 を 提 出 定 期 的 に 更 新 ロス&タ メーシ ロス&ダメージに 関 し ワルシャワ 国 際 メカニズムも 含 め 理 解 動 援 先 進 国 は 既 存 義 務 の 継 続 として 途 上 国 を 援 他 国 の 主 的 援 を 奨 励 資 先 進 国 は 広 範 な 資 段 を 通 じ 資 動 員 を 主 導 従 来 より 前 進 を す COP 決 定 で 先 進 国 は2025 年 を 通 じて 既 存 の 全 体 動 員 標 を 続 けることを 意 図 すること 2025 年 に 先 ち1000 億 ドルを 下 限 として 新 しい 定 量 全 体 標 を 設 定 することを 決 定 技 術 能 開 発 透 明 性 全 体 進 捗 確 認 その 他 平 均 気 温 上 昇 を 産 業 命 前 から2 より 分 低 く 保 つ 1.5 以 下 に 抑 える 努 を 追 求 技 術 開 発 移 転 の 動 を 強 化 するための 技 術 枠 組 みを 構 築 協 定 の 実 施 を 援 する 条 約 下 の 組 織 的 措 置 により 能 開 発 の 取 組 を 拡 充 動 と 援 を 対 象 とし 強 化 され 柔 軟 性 が 組 み 込 まれた 透 明 性 枠 組 みを 構 築 各 国 は 共 通 の 法 で 情 報 を 提 供 し 専 家 の 検 討 (レビュー) 等 を 受 ける 協 定 の 的 期 標 のため5 年 毎 に 協 定 の 全 体 実 施 状 況 を 確 認 (ストックテーク) 各 国 の 活 動 に 活 実 施 促 進 遵 守 推 進 のメカニズムを 構 築 発 効 要 件 :55カ 国 以 上 かつ 世 界 排 出 総 量 の55% 以 上 の 排 出 量 の 国 の 締 結 6
我 が 国 の 主 張 COP21における 我 が 国 の 対 応 (1) 新 たな 枠 組 みは 全 ての 国 が 参 加 する 公 平 かつ 実 効 的 なものであるべきとの 立 場 から 1 長 期 目 標 の 設 定 2 各 国 削 減 目 標 の 提 出 見 直 しのサイクル 取 組 報 告 レビューの 仕 組 みを 法 的 合 意 に 位 置 付 け 3 2020 年 に 官 民 あわせて 年 間 約 1 兆 3 千 億 円 の 気 候 変 動 関 連 の 途 上 国 支 援 の 実 施 4 革 新 的 技 術 開 発 の 強 化 等 を 主 張 した さらに 国 内 における 取 り 組 みとして 5 できるだけ 早 期 に 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 を 策 定 6 排 出 削 減 取 組 を 着 実 に 実 行 7 適 応 計 画 に 基 づく 具 体 的 な 適 応 策 の 実 行 についても 発 表 した バイ 会 談 丸 川 大 臣 とファビウス 仏 外 務 大 臣 とのバイ 会 談 パリ 協 定 における 我 が 国 の 成 果 ステートメントを 行 う 丸 川 大 臣 丸 川 環 境 大 臣 はCOP21 議 長 国 フランス 米 国 中 国 インド 南 アフリカ などの 主 要 国 の 閣 僚 や 潘 基 文 国 連 事 務 総 長 など 国 際 機 関 の 長 等 合 計 14の 国 国 際 機 関 と 会 談 を 実 施 鬼 木 環 境 大 臣 政 務 官 は OECD 玉 木 事 務 次 長 GEF 石 井 CEO 兼 議 長 な どと 会 談 新 たな 枠 組 みのあるべき 姿 それぞれの 主 張 とともに 合 意 に 向 けて 協 調 していくことの 重 要 性 を 確 認 した 国 際 機 関 の 見 解 も 聴 取 しつつ 意 見 交 換 を 行 った 閣 僚 級 会 合 やバイ 会 談 等 を 通 じ 下 記 の 点 で 我 が 国 の 主 張 が 取 り 入 れられた 各 国 削 減 目 標 の 提 出 見 直 しの5 年 毎 サイクル JCMを 含 む 市 場 メカニズムの 活 用 適 応 の 長 期 目 標 の 設 定 各 国 の 適 応 計 画 プロセスや 行 動 の 実 施 適 応 報 告 書 の 提 出 と 定 期 的 更 新 全 ての 国 が 共 通 するやり 方 で 取 組 報 告 レビュー 発 効 要 件 に 国 数 及 び 排 出 量 を 用 いること 等 各 種 イベント 等 への 参 加 COP21における 我 が 国 の 対 応 (2) リマ パリ アクション アジェンダ(LPAA) 都 市 地 域 をテーマにした 公 式 イベント 等 に 登 壇 日 本 とアジアの 都 市 間 連 携 の 取 組 等 をアピール 二 国 間 クレジット 制 度 (JCM) 署 名 した16か 国 が 一 堂 に 会 する 第 3 回 JCMパートナー 国 会 合 を 開 催 し JCMの 進 捗 を 歓 迎 し 引 き 続 き 協 力 してJCMを 実 施 して いくこと 等 が 表 明 JCMパートナー 会 合 丸 川 環 境 大 臣 とパヘ フィリピン 環 境 天 然 資 源 大 臣 との 間 で 両 国 間 のJCMの 構 築 に 向 けて 覚 書 に 署 名 我 が 国 を 含 む18か 国 が 国 際 的 な 市 場 メカニズムの 活 用 について 協 力 していく 意 思 を 示 す 炭 素 市 場 に 関 する 閣 僚 宣 言 に 加 わった 日 仏 環 境 協 力 の 覚 書 丸 川 環 境 大 臣 と 仏 ロワイヤルエコロジー 持 続 可 能 開 発 エネルギー 大 臣 との 間 で 両 国 間 の 友 好 関 係 の 強 化 と 国 際 及 び 国 内 レベルにお ロワイヤル 大 臣 との 署 名 式 ける 低 炭 素 社 会 の 構 築 を 目 指 した 日 仏 環 境 協 力 の 覚 書 への 署 名 を 実 施 ジャパン パビリオン : 日 本 政 府 として ジャパン パビリオン 題 するイベントスペースを 設 置 し 国 各 種 機 関 組 織 研 究 者 等 の 取 組 の 紹 介 や 議 論 を 行 うイベントを 多 数 開 催 し 気 候 変 動 対 策 に 関 す る 我 が 国 の 貢 献 等 について 紹 介 した 第 4 回 東 アジア 低 炭 素 成 長 パートナーシップ 対 話 : 東 アジア 地 域 の 低 炭 素 成 長 について 議 論 す る 対 話 を 公 式 サイドイベントとして 開 催 低 炭 素 成 長 の 優 良 事 例 をベトナム カンボジア マレーシア 日 本 から 紹 介 した 7 7 8
目 次 COP21までの 道 筋 と 結 果 について 日 本 の 約 束 草 案 について 約 束 草 案 達 成 に 向 けた 施 策 について 日 本 の 約 束 草 案 (2030 年 度 の 温 室 効 果 ガス 削 減 目 標 )のポイント 国 内 の 排 出 削 減 吸 収 量 の 確 保 により 2030 年 度 に2013 年 度 比 26.0%(2005 年 度 比 25.4%)の 水 準 ( 約 10 億 4,200 万 t-co 2 )にする エネルギーミックスと 整 合 的 なものとなるよう 技 術 的 制 約 コスト 面 の 課 題 などを 十 分 に 考 慮 した 裏 付 けのある 対 策 施 策 や 技 術 の 積 み 上 げによる 実 現 可 能 な 削 減 目 標 2013 年 度 比 (2005 年 度 比 ) エネルギー 起 源 CO2 21.9% (20.9%) その 他 温 室 効 果 ガス ( 非 エネルギー 起 源 CO2 メタン 一 酸 化 二 窒 素 HFC 等 4ガス) 吸 収 源 対 策 温 室 効 果 ガス 削 減 量 1.5% ( 1.8%) 2.6% ( 2.6%) 26.0% ( 25.4%) JCM 及 びその 他 の 国 際 貢 献 について 二 国 間 クレジット 制 度 (JCM)については 削 減 目 標 積 み 上 げの 基 礎 とはしないものの 民 間 ベースの 事 業 に よる 貢 献 分 とは 別 に 毎 年 度 の 予 算 の 範 囲 内 で 行 う 日 本 政 府 の 事 業 により 2030 年 度 までの 累 積 で5,000 万 から1 億 t-co 2 の 国 際 的 な 排 出 削 減 吸 収 量 が 見 込 まれる 国 際 貢 献 として JCMのほか 産 業 界 による 取 組 を 通 じた 優 れた 技 術 の 普 及 等 により2030 年 度 に 全 世 界 で 少 なくとも10 億 t-co 2 の 排 出 削 減 ポテンシャルが 見 込 まれる 10
部 門 別 のエネルギー 起 源 CO2 削 減 目 標 エネルギー 起 源 CO2のうち 環 境 省 が 中 心 となって 対 策 を 進 める 業 務 その 他 部 門 家 庭 部 門 においては 2013 年 度 比 約 40% 減 と 大 幅 に 削 減 することが 必 要 業 務 その 他 部 門 40% 減 家 庭 部 門 39% 減 11 排 出 削 減 目 標 の 構 造 第 一 に 省 エネによりエネルギー 需 要 の 抑 制 第 二 に ゼロエミッション 電 源 やCO2の 少 ないエネルギーの 選 択 第 189 回 国 会 安 倍 総 理 施 政 方 針 演 説 : あらゆる 施 策 を 総 動 員 して 徹 底 した 省 エネル ギーと 再 生 可 能 エネルギーの 最 大 限 の 導 入 を 進 めてまいります エネルギー 需 要 経 済 成 長 世 帯 数 増 加 現 在 2030 省 エ ネ 対 策 し た 場 合 の エ ネ ル ギ ー 需 要 エネルギー 供 給 構 成 電 力 電 力 以 外 再 エネ 原 発 火 力 石 炭 ガス 重 油 軽 油 等 省 エ ネ 対 策 石 油 火 力 ガス 火 力 石 炭 火 力 CO2 排 出 CO2 排 出 CO2 排 出 CO2 排 出 このほか 12 森 林 吸 収 メタンガス 抑 制 フロン 対 策 等 C O 2 排 出 量
目 次 COP21までの 道 筋 と 結 果 について 日 本 の 約 束 草 案 について 約 束 草 案 達 成 に 向 けた 施 策 について 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 について 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 とは 温 対 法 8 条 に 基 づいて 地 球 温 暖 化 対 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るために 策 定 される 政 府 の 計 画 約 束 草 案 エネルギーミックスを 確 実 に 実 現 するため 可 能 な 限 り 早 く 策 定 することが 必 要 計 画 の 内 容 地 球 温 暖 化 対 策 の 基 本 的 な 方 針 国 地 方 公 共 団 体 事 業 者 国 民 が 講 ず べき 措 置 とその 方 針 温 室 効 果 ガス 削 減 目 標 政 府 実 行 計 画 ( 温 対 法 20 条 の2)の 基 本 的 事 項 地 方 公 共 団 体 実 行 計 画 ( 温 対 法 20 条 の 3) の 基 本 的 事 項 策 定 までの 流 れ 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 の 案 が 策 定 現 在 策 定 作 業 中 総 理 を 始 め 全 閣 僚 が 構 成 員 である 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 本 部 ( 温 対 法 10 条 ) で 決 定 決 定 された 後 は 速 やかに 公 表 公 表 後 は 計 画 に 基 づき 削 減 目 標 の 達 成 のため 全 力 で 地 球 温 暖 化 対 策 を 推 進 14
地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 する 法 律 気 中 の 温 室 効 果 ガス の 濃 度 を 安 定 化 させ 地 球 温 暖 化 を 防 することが 類 共 通 の 課 題 地 球 温 暖 化 対 策 計 画 の 策 定 ( 政 府 の 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 本 部 を 経 て 閣 議 決 定 ) 社 会 経 済 活 動 その 他 の 活 動 による 温 室 効 果 ガスの 排 出 の 抑 制 等 を 促 進 するための 措 置 等 により 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 を 図 る CO 2 メタンなど7 種 類 1. 温 室 効 果 ガスの 排 出 の 抑 制 等 のための 施 策 政 府 地 方 公 共 団 体 実 行 計 画 国 治 体 がその 事 務 事 業 に 関 して う 排 出 削 減 等 の 計 画 都 道 府 県 指 定 都 市 中 核 市 は 然 エネルギー 利 促 進 公 共 交 通 機 関 の 利 便 増 進 等 区 域 の 然 的 社 会 的 条 件 に 応 じた 施 策 を 位 置 づけ 都 市 計 画 農 村 振 興 地 域 整 備 計 画 等 は 地 公 共 団 体 実 計 画 と 連 携 温 室 効 果 ガス 算 定 報 告 公 表 制 度 定 以 上 の 温 室 効 果 ガスを 排 出 する 事 業 者 に 対 し 当 該 排 出 量 を 算 定 し 国 に 報 告 することを 義 務 付 け 国 が データを 集 計 公 表 事 業 者 フランチャイズチェーン 単 位 での 報 告 排 出 抑 制 等 指 針 事 業 活 動 に 伴 う 排 出 抑 制 ( 効 率 設 備 の 導 冷 暖 房 抑 制 オフィス 機 器 の 使 合 理 化 等 ) 常 活 における 排 出 抑 制 ( 製 品 等 に 関 するCO2 え る 化 推 進 3Rの 促 進 ) この2つの 努 義 務 に 関 して 適 切 かつ 有 効 な 実 施 を 図 るた め 必 要 な 指 針 を 公 表 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センター 等 全 国 センター( 環 境 ) 般 社 団 法 地 球 温 暖 化 防 全 国 ネットを 指 定 地 域 センター( 都 道 府 県 知 事 等 ) 47 都 道 府 県 +8 市 が 指 定 (27 年 8 現 在 ) 温 暖 化 防 活 動 推 進 員 を 都 道 府 県 知 事 等 が 委 嘱 2.その 他 森 林 等 による 吸 収 作 の 保 全 等 京 都 メカニズムの 取 引 制 度 ( 割 当 量 座 簿 等 ) 温 室 効 果 ガスの 排 出 がより 少 ない 常 活 製 品 等 の 普 及 促 進 等 15 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 について 全 化 石 燃 料 に 対 してCO2 排 出 量 に 応 じた 税 率 (289 円 /CO2トン)を 上 乗 せ 平 成 24 年 10 月 から 施 行 し 3 年 半 かけて 税 率 を 段 階 的 に 引 上 げ( 平 成 26 年 4 月 から2 段 階 目 の 引 上 げ) 石 油 石 炭 税 の 特 例 として 歳 入 をエネルギー 特 会 に 繰 り 入 れ 我 が 国 の 温 室 効 果 ガスの9 割 を 占 めるエネル ギー 起 源 CO2 排 出 抑 制 対 策 に 充 当 CO2 排 出 量 1トン 当 たりの 税 率 段 階 施 行 税 収 課 税 物 件 本 則 税 率 H24 年 10/1~ H26 年 4/1~ H28 年 4/1~ 原 油 石 油 製 品 [1kl 当 たり] (2,040 円 ) ガス 状 炭 化 水 素 [1t 当 たり] (1,080 円 ) 石 炭 [1t 当 たり] (700 円 ) H25 年 度 : 約 900 億 円 / +250 円 (2,290 円 ) +260 円 (1,340 円 ) +220 円 (920 円 ) +250 円 (2,540 円 ) +260 円 (1,600 円 ) +220 円 (1,140 円 ) ( )は 石 油 石 炭 税 の 税 率 +260 円 (2,800 円 ) +260 円 (1,860 円 ) +230 円 (1,370 円 ) ( 注 ) 例 えば ガソリンの 増 税 分 760 円 を1lあたりで 換 算 すると0.76 円 相 当 ( 平 成 28 年 4 月 ~)となる 16 H26 H27 年 度 : 約 1,700 億 円 / H28 年 度 以 降 : 約 2,600 億 円
エネ 特 における 環 境 省 の 役 割 と 対 策 の 四 本 柱 環 境 省 の 役 割 右 の 役 割 の 下 以 下 4つの 柱 に 基 づき 戦 略 的 に 取 組 を 実 施 1 民 生 需 要 サイドからの 社 会 変 革 を 強 力 に 推 進 2 国 際 交 渉 を 主 導 する 事 業 を 推 進 3 各 省 の 総 合 調 整 役 として 連 携 事 業 を 推 進 平 成 28 年 度 における エネルギー 対 策 特 別 会 計 は 1,500 億 円 程 度 ( 平 成 27 年 度 予 算 額 1,125 億 円 ) 第 一 の 柱 業 務 家 庭 部 門 を 含 む 地 域 まるごと 再 エネ 省 エネの 推 進 国 内 展 開 第 二 の 柱 第 三 の 柱 地 域 内 の 再 生 可 能 エネルギー( 電 気 熱 )の 最 大 限 の 活 用 地 域 内 の 省 エネによる 大 幅 なCO2 削 減 ( 住 宅 業 務 用 ビル 等 における 省 CO2の 促 進 ) 公 共 交 通 物 流 システムの 再 エネ 省 エネ 導 入 促 進 廃 棄 物 エネルギーの 徹 底 活 用 省 エネの 徹 底 と 再 エネの 最 大 限 導 入 のため 技 術 の 革 新 と 実 証 実 用 化 社 会 を 一 新 する 最 先 端 技 術 ( 最 高 効 率 デバイス 低 炭 素 な 水 素 社 会 の 構 築 等 ) 将 来 の 必 須 技 術 (CCS 等 ) 等 の 開 発 先 進 的 な 対 策 技 術 の 実 証 導 入 支 援 (セルロースナノファイバー 等 の 次 世 代 素 材 の 活 用 等 ) 社 会 システムから 大 きく 変 革 する 環 境 金 融 や 国 民 運 動 等 金 融 を 活 用 した 低 炭 素 投 融 資 の 促 進 人 材 育 成 国 民 運 動 の 推 進 情 報 提 供 等 の 基 盤 整 備 海 外 展 開 第 四 の 柱 優 れた 低 炭 素 技 術 の 海 外 展 開 を 通 じた 世 界 全 体 の 排 出 削 減 への 貢 献 日 本 の 削 減 目 標 に 寄 与 するクレジットの 確 保 優 れた 低 炭 素 技 術 を 持 つ 企 業 の 海 外 展 開 の 支 援 国 際 交 渉 力 の 増 強 応 援 国 の 増 加 3 環 境 省 の 再 生 可 能 エネルギーに 関 する 取 組 低 炭 素 社 会 の 実 現 のため 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 を 中 長 期 的 に 着 実 に 拡 大 していくことが 不 可 欠 多 様 な 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 浮 体 式 洋 上 風 力 や 潮 流 などの 新 たな 再 生 可 能 エネルギー 源 の 開 発 実 証 バイオマス 発 電 や 地 熱 利 用 の 促 進 再 生 可 能 エネルギーの 有 効 活 用 再 生 可 能 エネルギーなどから 水 素 を 製 造 し 燃 料 電 池 や 燃 料 電 池 車 両 船 舶 に 利 用 する 技 術 の 実 証 導 入 支 援 蓄 電 池 を 用 い 効 率 的 に 変 動 を 制 御 し 再 エネ 導 入 の 可 能 量 の 拡 大 と 経 済 性 の 向 上 を 図 る 技 術 の 実 証 蓄 電 池 や 自 営 線 等 の 設 備 を 活 用 し 再 エネを 地 域 で 最 大 限 利 用 する 技 術 の 実 証 地 域 の 再 生 可 能 エネルギー 導 入 を 支 援 低 炭 素 まちづくりに 戦 略 的 に 取 り 組 む 自 治 体 への 支 援 民 間 資 金 を 呼 び 込 む 環 境 金 融 の 拡 大 18
浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 の 実 用 化 洋 上 風 力 発 電 は 陸 上 に 比 べて 大 きな 導 入 ポテンシャル( 再 エネ 電 源 の 中 で 最 大 )を 有 し 風 速 が 高 く 安 定 かつ 効 率 的 な 発 電 が 見 込 まれるため その 実 用 化 が 温 暖 化 対 策 上 必 要 不 可 欠 浅 い 海 域 が 少 ない 我 が 国 では 海 底 に 固 定 する 着 床 式 に 加 え 深 い 海 域 (50m 以 上 )に 適 用 可 能 な 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 を 進 めることが 重 要 国 内 で 商 用 スケール(2MW)の 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 施 設 の 実 証 を 行 い 設 計 建 造 施 工 運 転 等 に 係 る 技 術 ノウハウの 確 立 が 必 要 長 崎 県 五 島 市 沖 で 国 内 初 となる2MWの 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 施 設 を 建 造 設 置 運 転 評 価 スケジュール H23 H24 H25 H26 H27 規 模 試 験 機 (100kW) 設 計 建 造 施 H24 年 6 に 設 置 8 に 運 転 を 開 始 ( 国 内 初 の 系 統 連 系 ) 実 証 海 域 実 証 機 (2MW) 100kW 機 の 成 果 を 反 映 H22 年 にFS 調 査 を い 実 証 海 域 浮 体 構 造 等 を 選 定 設 計 建 造 施 H25 年 10 に 設 置 運 転 開 始 2MW 実 証 機 100kW 試 験 機 これまでに 得 られた 成 果 知 見 世 界 初 のハイブリッドスパー 型 を 開 発 浮 体 本 体 の 水 中 部 分 にコンクリートを 用 いコストを 大 きく 低 減 効 率 的 な 発 電 設 備 利 用 率 30% 超 ( 陸 上 平 均 20%) 2MW 風 車 では1,800 世 帯 分 の 電 力 高 い 耐 久 性 を 確 認 風 速 53m/s 波 高 17mの 戦 後 最 大 の 台 風 の 直 撃 に 耐 えた 実 績 漁 業 者 の 理 解 を 醸 成 浮 体 に 魚 が 集 まる 効 果 を 確 認 海 洋 等 環 境 への 影 響 も 小 さい 平 成 27 年 度 まで 実 証 を 継 続 発 電 信 頼 性 安 全 性 の 評 価 気 象 海 象 への 対 策 環 境 アセスメント 手 法 の 確 立 事 業 性 評 価 等 を 行 う 19 再 生 可 能 エネルギーの 貯 蔵 水 素 利 活 用 の 実 証 実 証 地 域 は 電 力 系 統 が 弱 く 発 電 した 電 力 全 てを 送 電 できない(= 余 剰 電 力 が 発 生 ) この ため 余 剰 電 力 から 効 率 的 に 水 素 を 製 造 貯 蔵 し 地 域 でこれを 活 用 する 実 証 に 取 り 組 む 発 電 の 変 動 を 効 率 的 に 制 御 するとともに 離 島 などにおける 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 による 自 立 分 散 型 エネルギー 社 会 のモデルを 提 示 する 将 来 像 離 島 展 開 への 課 題 電 力 系 統 がぜい 弱 であり 変 動 する 風 力 の 導 入 拡 大 が 困 難 電 力 需 要 が 小 さく 夜 間 などに 余 剰 電 力 が 生 じやすい 2MW 実 証 機 [H25 年 10 に 運 転 開 始 ] 水 素 の 利 活 用 効 率 的 に 水 素 を 製 造 貯 蔵 活 用 する 自 立 分 散 型 エネルギー 社 会 のモデルを 実 証 将 来 の 導 入 に 向 けた 技 術 を 実 証 20
住 宅 建 築 物 の 省 エネ 促 進 環 境 省 の 省 エネルギーに 関 する 取 組 大 幅 削 減 が 必 要 な 業 務 家 庭 部 門 を 中 心 として 需 要 サイドからの 社 会 変 革 を 強 力 に 推 進 先 進 的 な 業 務 用 ビル 等 (ZEB(ネット ゼロ エネルギー ビル))の 実 現 と 普 及 拡 大 賃 貸 住 宅 における 省 CO2の 促 進 を 目 指 し 高 効 率 設 備 機 器 等 の 導 入 を 支 援 先 導 的 な 対 策 技 術 の 開 発 実 証 導 入 支 援 先 導 的 な 低 炭 素 技 術 (Leading &Low-carbon Technology:L²-Tech)の 情 報 を リスト 化 し その 開 発 導 入 普 及 を 推 進 あらゆる 電 気 機 器 に 組 み 込 まれているデバイスの 効 率 最 大 化 等 を 目 指 し 窒 化 ガリウ ム(GaN)デバイスの 開 発 実 証 を 実 施 自 動 車 部 材 の 軽 量 化 燃 費 改 善 によるCO2 削 減 への 貢 献 が 期 待 できるセルロースナノ ファイバー(CNF) 等 の 次 世 代 素 材 について 開 発 計 画 の 策 定 等 を 支 援 政 府 を 挙 げての 国 民 運 動 の 展 開 省 エネ 低 炭 素 型 の 製 品 サービス 行 動 など あらゆる 賢 い 選 択 を 促 す 新 国 民 運 動 COOL CHOICE を 平 成 27 年 7 月 からスタート 効 率 品 質 GaNデバイスの 開 発 実 証 GaNを いた 品 質 の いデバイスを 実 化 しエネルギー 損 失 を 徹 底 的 に 削 減 21 効 率 品 質 GaNデバイスの 開 発 及 び 実 証 を う( 平 成 28 年 度 ) 1GaNデバイス 基 板 の 新 たな 製 作 法 により 基 板 の 陥 を 減 らし 品 質 を 幅 向 上 2 製 作 した 品 質 な 基 板 を い 効 率 なデバイスを 製 作 3デバイスを 電 気 機 器 に 搭 載 し エネルギー 削 減 効 果 等 を 検 証 従 来 のデバイス 新 しいデバイス 適 可 能 な 機 器 の 例 LED 照 明 パワーコンディショナ サーバー 発 熱 = 損 失 発 熱 = 損 失 エネルギー 損 失 を 最 化! 室 内 照 明 動 照 明 パソコン サーバー 燃 料 電 池 蓄 電 池 太 陽 光 発 電 LED 照 明 効 率 デバイスに 置 き 換 え モーター インバーター 電 気 動 ハイブリッド 動 電 空 調 社 会 全 体 に 普 及 すれば 部 だけで 型 発 電 所 (100 万 kw)4 基 分 以 上 のエネルギー 消 費 削 減 22
地 球 温 暖 化 防 止 国 民 運 動 政 府 及 び 国 民 が 地 球 温 暖 化 を 防 ぐために 共 同 で 取 り 組 み 低 炭 素 社 会 にシフトさせるため 地 球 温 暖 化 を 解 決 するため の 国 民 運 動 を 実 施 している 本 運 動 Fun to Share を 通 じ クールビズ ウォームビズ smart move 朝 チャレ! や 各 家 庭 での7つのポイント など 様 々な 取 組 を 促 進 している 本 年 6 月 には 地 球 温 暖 化 対 策 のための 新 しいアクション COOL CHOICE が 開 始 した 本 運 動 では 人 々が 低 炭 素 ( 省 エ ネ)に 資 する 製 品 やライフスタイルを 選 択 することを 推 奨 している Fun to Share 地 球 温 暖 化 防 止 国 民 運 動 COOL CHOICE Cool Biz ( 夏 季 において ) 室 温 を28 度 に 調 整 するなど 快 適 なライフスタイル クールビズ/スーパー を 提 案 クールビズの ロゴ Warm Biz クールシェアポ スター ( 冬 季 において ) 室 温 を20 度 に 調 整 するなど 快 適 なライフスタイルを 提 案 クールビズのポスター 個 人 企 業 などが 地 球 温 暖 化 対 策 ために 様 々なアクションを 起 こすためのキャンペーン 省 エネに 資 する 製 品 サービス を 選 択 することを 推 進 するキャンペーン smart move 移 動 を エコ に - 家 庭 でできる 節 電 7つのポイント! 公 共 交 通 機 関 の 利 用 など CO2の 排 出 量 を 減 少 させる 移 動 をすることで CO2 排 出 抑 制 に 貢 献 する 提 案 環 境 に 良 いだけでなく 心 地 よく 便 利 で 健 全 なライフスタイルを smart move と 呼 び 企 業 団 体 や 一 般 に 呼 びかけている 朝 チャレ! CO2を 減 らす 新 しい 朝 のライフスタイルの 提 案 CO2 reduction effects: 照 明 やエアコン テレビを 利 用 する 時 間 を 一 日 あたり1 時 間 短 く する 場 合 ( 各 家 庭 で 年 間 の 削 減 量 ) 照 明 : 約 85kgのCO2を 削 減 エアコン : 約 58kgのCO2を 削 減 テレビ : 約 22kgのCO2を 削 減 合 計 : 約 165kgのCO2を 削 減 朝 チャレ!ウェブサイト 23 7 1 から 新 しい 国 運 動 スタート 平 成 27 年 6 2 安 倍 総 理 は 第 29 回 となる 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 本 部 を 開 催 し COOL CHOICE を 旗 印 に 政 府 を 挙 げて 国 運 動 を 展 開 する 発 をしました 2030 年 度 の 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 を26% 削 減 するこの 標 は 政 府 だけでなく 事 業 者 や 国 が 致 団 結 して 動 を 起 こさないと 実 現 は 不 可 能 であります COOL CHOICE を 旗 印 に 政 府 を 挙 げて 国 運 動 を 展 開 してまいります 私 もその 先 頭 に つ 考 えでございます 出 典 : 相 官 邸 ホームページ 24
総 理 主 導 の 新 たな 国 運 動 COOL CHOICEと 環 境 省 の 気 候 変 動 キャンペーンFun to Shareの 関 係 2030 年 度 26% 標 達 成 のための 旗 印 省 エネ 低 炭 素 型 の 製 品 /サービス/ 動 など あらゆる 賢 い 選 択 を 促 す 新 国 運 動 Fun to Share 温 暖 化 対 策 全 般 への 考 え ガマンするのではな く 楽 しく 対 策 に 取 り 組 もう と 呼 びかける 気 候 変 動 キャンペーン 例 例 えば エコカーを 買 う エコ 住 宅 にする エコ 家 電 にする という 選 択 例 えば 効 率 な 照 明 に 替 える 公 共 交 通 を 利 する という 選 択 例 えば クールビズを 実 践 する という 選 択 例 えば 低 炭 素 なアクションを 習 慣 的 に 実 践 するというライフスタイルの 選 択 25