Ⅱ. いろいろな 関 数 の 微 分 ( 続 ) (2) 合 成 関 数 の 微 分 慶 應 義 塾 大 学 医 学 部 5 年 藤 田 成 晴 e- mail : fi9506@med.keio.ac.jp URL : http://www.med.keio.ac.jp/~fi9506 現 URL : http://homepage2.nifty.com/ta-fuj/ 第 Ⅱ 章 第 節 で 微 分 の 基 本 公 式 をマスターしたので この 第 2 節 では 続 けて 合 成 関 数 の 微 分 の 公 式 を 練 習 しましょう これさえマスターすれば とりあえず よく 登 場 する あらゆる 関 数 について その 殆 どのものは 微 分 できるようになるので 微 分 ならまかせと け っていうかんじになると 思 います! その 前 にもう 一 回 第 Ⅰ 章 と 第 Ⅱ 章 第 節 で 出 てきた 大 切 な 公 式 と 準 公 式 を 書 いてお きます 公 式 y = f (x) = x n の 微 分 は f (x) = nx n - 準 公 式 y = f (x) = x n の 微 分 は f (x) = -n x n+ ( x n = x - n だったのでそこに 公 式 をあてはめて 導 いたものです) 分 数 形 の 微 分 は やはり 分 数 形 になるが 次 数 はいつもと 違 って 増 えて そして 係 数 にはマイナスもついてくる ( 忘 れたら 3 ページにあります) 準 公 式 2 y = f (x) = x の 微 分 は f (x) = 2 x ( x = x /2 だったのでそこに 公 式 をあてはめて 導 いたものです) ルートの 微 分 では ルートが 下 にいって 係 数 は /2 がつく ( 忘 れたら 4 ページ にあります) 2
公 式 2 y = f (x) = e x の 微 分 は f (x) = e x y = f (x) = log x の 微 分 は f (x) = x y = f (x) = sinx の 微 分 は f (x) = cosx y = f (x) = cosx の 微 分 は f (x) = - sinx y = f (x) = tanx の 微 分 は f (x) = cos 2 x e x の 微 分 では 微 分 しても 変 わらなくて また 自 分 と 同 じになってしまう logx の 微 分 では 微 分 すると 全 く 自 分 と 違 うような 形 になってしまう sinx と cosx の 微 分 では 微 分 するとお 互 いに 交 換 するみたいになる ただしここで cosx の 微 分 の 方 では マイナスがつく ことに 注 意 しましょう tanx の 微 分 だけは ちょっとかんじがちがって いますね これは 分 けて 覚 えます 公 式 3 y = f (x) = u v の 微 分 は f (x) = u v + u v u u v - u v y = f (x) = v の 微 分 は f (x) = v 2 積 の 微 分 は 前 微 分 後 + 前 後 微 分 で 商 の 微 分 は 上 微 分 下 - 上 下 微 分 に 分 母 が 2 乗 でした さて 以 上 で 今 まで 出 てきた 公 式 と 準 公 式 が 全 部 出 たので いよいよ 本 節 の 課 題 である 合 成 関 数 の 微 分 の 公 式 をやりましょう 22
公 式 4 dy dy du dx = du dx なんかとてもきれいで 覚 えやすい 公 式 ですね この 公 式 は 式 は 簡 単 なのですが 使 い 方 が ちょっと 難 しいので 今 からそれをマスターしましょう 例 えば y = f (x) = ( 3x 2 + 2 ) 5 という 関 数 の 微 分 を 求 めてみましょう これをはじめに 展 開 なんかして 5 乗 も 計 算 してたら 微 分 する 前 にすでにやる 気 が 失 せてげっそりしてしま いそうです なんとかいい 手 はないんでしょうか ここででてくるのが 合 成 関 数 の 微 分 という 考 え 方 なのです 公 式 4 について 見 てみましょう dy / dx というのはライプニッツの 記 号 で y を x で 微 分 したもの つまりいつもの 微 分 f (x) のことですよね そのあとは 記 号 はなん と 言 っているのでしょうか それは y を u で 微 分 したもの に u を x で 微 分 したもの をかけたものと 同 じだ と 言 っていますね ここではじめて 登 場 する u とは 何 者 のこと なのでしょうか 上 の 例 の 式 は 次 のようにして 微 分 します まず かっこの 中 のめんどくさい 式 3x 2 + 2 を u と 置 くのです すなわち u = 3x 2 + 2 とします こうすると y = ( 3x 2 + 2 ) 5 = ( u ) 5 つまり y = u 5 という 形 が 見 えてきましたね こうすれば y を u で 微 分 したもの が 計 算 できることがわかりますね そうです dy du = 5u 4 になりますよね ここでまた 別 に はじめに u を 置 いた 式 つまり u = 3x 2 + 2 にもどると u を x で 微 分 したもの も 出 せませんか そうです du dx = 6x ということになります さてこの 2 つがわかったんだから これらを 公 式 4 にぶちこんでやれば 求 めたかった 微 分 が 出 せることになります つまり dy dy du f (x) = dx = du dx = 5u 4 6x やったこれでできた!とも 言 いたいところですが ちょっとこの 答 ではいただけません どうしてかというと 実 は u というのは この 微 分 を 求 めるときに 自 分 で 勝 手 においた 23
文 字 で 問 題 中 にはこんな 文 字 は 何 も 出 ていないからなのです そこで 最 後 に u = 3x 2 + 2 の 式 をまた 使 って u を 消 して 全 部 x だけのきれいな 式 にして 終 わりになります つ まり f (x) = 5u 4 6x = 5 ( 3x 2 + 2 ) 4 6x = 30x ( 3x 2 + 2 ) 4 これが 答 です これできれいな 答 なのでこれ 以 上 はあえて 展 開 せずに 終 わりにします 合 成 関 数 の 微 分 はこんなかんじです イメージがつかめたでしょうか さっそく 何 問 か 演 習 してみましょう Q. 次 の 関 数 の 微 分 を 求 めよ () y = f (x) = ( x 2 + 4x + ) 7 (2) y = f (x) = ( 6x -5 ) 9 (3) y = f (x) = ( x 2 +3 ) 4 A. 合 成 関 数 の 微 分 の 公 式 4 の 使 い 方 をマスターしましょう () 上 の 例 のように まず かっこの 中 のめんどくさい 式 x 2 + 4x + を u と 置 いて みる つまり u = x 2 + 4x + と 置 く dy / dx つまり f (x)を 求 めるには y を u で 微 分 したもの に u を x で 微 分 したもの をかければ 出 せる まず u を 使 った 置 き 換 えによって y = (x 2 + 4x + ) 7 = ( u ) 7 つまり y = u 7 という 形 が 見 えてくる すると y を u で 微 分 したもの とは dy du = 7u 6 になることがわかる ここでまた 別 に はじめに u を 置 いた 式 つまり u = x 2 + 4x + にもどると u を x で 微 分 したもの も 出 せて du dx = 2x+ 4 といえる よってこの 2 つがわかったので これらを 公 式 4 に 入 れれば 求 める 微 分 は dy dy du f (x) = dx = du dx = 7u 6 ( 2x+ 4 ) これで 終 わりにしてしまうと 自 分 で 勝 手 においた 文 字 u がまじっていてまだき ちんとした 答 になっていないので 最 後 にまた u = x 2 + 4x + の 式 を 使 って u を 消 すと f (x) = 7u 6 ( 2x+ 4 ) = 7 ( x 2 + 4x + ) 6 ( 2x+ 4 ) = 4 (x + 2 ) ( x 2 + 4x + ) 6 24
これできれいな 答 で 終 わりです (2) またまず かっこの 中 のめんどくさい 式 6x -5 を u と 置 き u = 6x -5 と する この 置 き 換 えによって y = ( 6x -5 ) 9 = ( u ) 9 つまり y = u 9 という 形 になる すると y を u で 微 分 したもの とは dy du = 9u 8 になり また 別 に はじめに u を 置 いた 式 である u = 6x -5 にもどると u を x で 微 分 したもの も 出 せて du dx = 6 となる よってこの 2 つから 公 式 4 によって 求 める 微 分 は dy dy du f (x) = dx = du dx = 9u 8 6 最 後 に 自 分 で 勝 手 においた 文 字 u を u = 6x -5 の 式 を 使 って 消 去 すると f (x) = 9 ( 6 x -5 ) 8 6 = 54 ( 6x -5 ) 8 これできれいな 答 で 終 わりとなる (3) またまず かっこの 中 のめんどくさい 式 x 2 +3 を u と 置 き u = x 2 + 3 とす ると y = (x 2 +3 ) 4 = ( u ) 4 つまり y = u 4 という 分 数 形 になる まず y を u で 微 分 したもの を 求 めるが 分 数 形 を 指 数 になおして y = u - 4 と してこれを 微 分 してもいいが ここはもっとかっこよく 準 公 式 を 使 おうと 思 い 立 ち 指 数 にいちいちなおさないで 直 接 微 分 すると dy du = -4 u 5 となる それから 別 に はじめに u を 置 いた 式 である u = x 2 + 3 にもどって u を x で 微 分 したもの を 求 めると du dx = 2x となる よってこの 2 つから 公 式 4 により 求 める 微 分 は dy dy du f (x) = dx = du dx 25
= -4 u 5 2x 最 後 に 自 分 でおいた 文 字 u を u = x 2 + 3 の 式 を 使 って 消 去 すると f (x) = -4 (x 2 + 3 ) 5 2x 8x = - (x 2 +3 ) 5 となる これで 合 成 関 数 の 微 分 もきっとばっちりになったと 思 いますが でもだんだん 慣 れ てきたらなんとなくまどろっこしくなってきませんか? つ 微 分 するのに u だなんだっ て こんなにたくさん 書 かなきゃいけなくてなんか 大 変 ですよね 実 は 理 系 の 学 生 で 慣 れ ている 人 だったら この 問 題 だと 多 分 行 書 いて 終 わりで 数 秒 で 微 分 してしまいます 何 かもっといい 方 法 があるのでしょうか?これからそのテクニックを 伝 授 致 しましょう! もっと 早 く 微 分 する 方 法 を 一 言 でいうといちいち u という 文 字 を 使 わない!というこ とになります 例 えば 上 の () をもっと 早 く 微 分 する 方 法 で 微 分 してみましょう 公 式 4 の 改 良 形 として 次 の 式 を 見 て 下 さい dy dy d ( ) dx = d ( ) dx こんな 式 は 教 科 書 とかにも 出 ていなくて 僕 が 勝 手 に 作 った 式 ですが 要 するに 公 式 4 の u という 文 字 のところをかわりに ( ) にしたというわけです 記 号 をその 通 りに 読 む と y を x で 微 分 したもの は y を ( ) で 微 分 したもの に ( ) を x で 微 分 した もの をかけたものと 等 しい ということになりますが さて 上 の () の 式 y = (x 2 +4x + ) 7 について 今 度 はかっこの 中 のめんどくさい 式 x 2 + 4x + をいちいち u と 置 かないで 今 度 はそのまま かっこ として 眺 めて 下 さい そうですね y = (x 2 + 4x + ) 7 = ( ) 7 という 形 が 浮 かび 上 がって 見 えてきましたか? すると まあ 変 な 書 き 方 かもしれませんが y を ( ) で 微 分 したもの とは dy d ( ) = 7 ( ) 6 というふうになることがわかるでしょうか これを かっこ の 外 の 微 分 と 名 付 けてみようと 思 うのですが よろしいでしょうか ところでここでいう かっこ の 中 身 はもともとなんのことだったかというと ( ) = 26
x 2 + 4x + のことだったわけですよね これを 考 えると ( ) を x で 微 分 したもの とい うのも 出 せて d ( ) dx = 2x+ 4 といえるわけです またこれを かっこの 中 身 の 微 分 と 名 付 け てみようと 思 います よってこの 2 つがわかったので これらを 公 式 4 の 改 良 形 と 称 するものに 代 入 すれば 求 める 微 分 は dy dy d ( ) f (x) = dx = d ( ) dx = 7 ( ) 6 ( 2x+ 4 ) つまり かっこの 外 の 微 分 なるものに かっこの 中 身 の 微 分 なるものをかけたという わけになりますね 実 はもうこれで 微 分 はほとんど 完 成 です あとははじめの 方 の かっ こ 中 が 空 白 でおかしいので そこにただ 中 身 をもどして 書 き 加 えてやればいいのです つまり f (x) = 7 ( x 2 + 4x + ) 6 ( 2x+ 4 ) = 4 (x + 2 ) ( x 2 + 4x + ) 6 これで 終 わりです u を 使 ったときと 全 く 同 じ 答 がでていることも 確 認 できますね 答 案 などでは 途 中 の 変 な かっこ の 式 などは 書 かないで この 最 後 の 2 行 だけを 書 けば いいのです 慣 れてしまうとほんとうに 数 秒 でできてしまうことがきっとお 分 かりになっ たと 思 います! だからさっきの 公 式 4 の 改 良 形 なるものをもっとわかりやすく 一 言 で 言 うと dy dy d ( ) dx = d ( ) dx = かっこの 外 の 微 分 かっこの 中 身 の 微 分 ということになります この 標 語 みたいなのを 覚 えれば もうきっとあとは 楽 勝 のはずで す! ではさっそく 実 戦 にいってみましょう Q. さきの 問 いの (2) (3) についても 同 様 に u という 文 字 を 使 わないで 微 分 を 求 めよ A. まず (2) については かっこの 中 のめんどくさい 式 6x -5 をいちいち u と 置 かな いでそのまま かっこ として 眺 めて y = ( 6x -5 ) 9 = ( ) 9 という 形 が 浮 かび 上 がって 見 える すると y を ( ) で 微 分 したもの つまりいわ 27
ゆる かっこの 外 の 微 分 というものは dy d ( ) = 9 ( ) 8 というふうになる またここでいう かっこ とはもともとなんのことだったかというと ( ) = 6x -5 のことだったわけなので ( ) を x で 微 分 したもの つまりいわゆる かっ この 中 身 の 微 分 というものは d ( ) dx = 6 といえる よって 求 める 微 分 は かっこの 外 の 微 分 に かっこの 中 身 の 微 分 をかけて dy dy d ( ) f (x) = dx = d ( ) dx = 9 ( ) 8 6 あとは かっこ の 中 身 をもどして 書 いて f (x) = 9 ( 6 x -5 ) 8 6 = 54 ( 6x -5 ) 8 これで 終 わりとなる ( 答 案 だったら 最 後 の 2 行 だけでいいのです ) 続 いて(3) については めんどくさい 式 x 2 +3 をそのまま かっこ として 眺 め y = (x 2 +3 ) 4 = ( ) 4 という 形 が 見 える よって かっこの 外 の 微 分 は dy d ( ) = -4 ( ) 5 となる またもともと かっこ とは ( ) = x 2 + 3 のことだったので かっこの 中 身 の 微 分 というものは d ( ) dx = 2x となる よって 求 める 微 分 は かっこの 外 の 微 分 に かっこの 中 身 の 微 分 をかけて dy dy d ( ) f (x) = dx = d ( ) dx = -4 ( ) 5 2x かっこ の 中 身 をもどして 書 くと f (x) = -4 (x 2 + 3 ) 5 2x 8x = - (x 2 +3 ) 5 となる ( 答 案 だったら 最 後 の 2 行 だけで OK!) 28
合 成 関 数 の 微 分 ももう 本 当 にばっちりになったと 思 います では その 仕 上 げのために この 節 の 総 まとめの 演 習 をやってみましょう Q. 次 の 関 数 の 微 分 を 求 めよ () y = f (x) = ( x 3 + 8 ) 6 (2) y = f (x) = ( 4x-7 ) 2 (3) y = f (x) = x 2 + 2x -5 (4) y = f (x) = ( sinx + 2cosx ) 3 (5) y = f (x) = ( logx + x ) 5 (6) y = f (x) = e x + (7) y = f (x) = sin (2x-) (8) y = f (x) = tan (5x + 9) (9) y = f (x) = log (x 2 + ) (0) y = f (x) = e - x + () y = f (x) = cos 2 x (2) y = f (x) = sin 3 x (3) y = f (x) = log (cos x + 2) A. 公 式 4 の 合 成 関 数 の 微 分 の 総 まとめです いちいち u と 置 かないでそのまま か っこ として 眺 める 速 攻 法 で 素 早 くかっこよく 微 分 してみましょう () y = ( x 3 + 8 ) 6 = ( ) 6 という 形 を 見 抜 くと かっこの 外 の 微 分 = 6 ( ) 5 となるわけで また 一 方 かっこの 中 身 の 微 分 = 3 x 2 となるから これらをかければ 求 める 微 分 は f (x) = 6 ( ) 5 3 x 2 ちゃんと かっこ の 中 身 を 戻 して 書 くと = 6 ( x 3 +8 ) 5 3 x 2 = 8 x 2 ( x 3 +8 ) 5 (2) y = ( 4x-7 ) 2 = ( ) 2 という 形 を 見 抜 くと かっこの 外 の 微 分 = -2 ( ) 3 となり( 準 公 式 を 使 った) また かっこの 中 身 の 微 分 = 4 となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = -2 ( ) 3 4 かっこ の 中 身 を 戻 して 書 くと = -2 ( 4x-7 ) 3 4 29
8 = - ( 4x-7 ) 3 (3) y = x 2 + 2x -5 = ( ) という 形 が 見 抜 ければ(OKですか?) かっこの 外 の 微 分 = 2 ( ) となるわけで( 準 公 式 2 を 使 った) また かっこの 中 身 の 微 分 = 2x + 2 となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = 2 ( ) (2x + 2) かっこ の 中 身 を 戻 して 書 くと = 2 (x 2 + 2x -5) (2x + 2) x+ = x 2 + 2x -5 (4) y = ( sinx + 2cosx ) 3 = ( ) 3 という 形 なので かっこの 外 の 微 分 = 3 ( ) 2 となり また かっこの 中 身 の 微 分 = cosx - 2sinx となることがわかるから(sinx の 微 分 は cosx cosx の 微 分 は-sinx でした!) これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = 3 ( ) 2 ( cosx - 2sinx ) かっこ の 中 身 を 戻 せば = 3 ( sinx + 2cosx ) 2 ( cosx - 2sinx ) (5) y = ( logx + x ) 5 = ( ) 5 という 形 なので かっこの 外 の 微 分 = 5 ( ) 4 となり また かっこの 中 身 の 微 分 = x + となることがわかるから(logx の 微 分 は x でした!) これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = 5 ( ) 4 ( x + ) かっこ の 中 身 を 戻 せば = 5 ( logx + x ) 4 ( x + ) (6) y = e x + = ( ) = ( ) - /2 という 形 が 見 抜 ければ( 指 数 は OKですか?) かっこの 外 の 微 分 = - 2 ( ) - /2 - = - 2 ( ) - 3/2 = - 2 ( ) 3 となり(ちょっと 大 変 ですね) 30
かっこの 中 身 の 微 分 = e x となるから(e x の 微 分 は e x でした!) これらをか けて 求 める 微 分 は f (x) = - 2 ( ) 3 e x かっこ の 中 身 を 戻 して 書 くと = - 2 ( e x + ) 3 e x e x = - 2 ( e x + ) 3 e x これを = - 2 ( e x + ) ( e x + ) と 書 いてもいいんでしたよね どうしてか 忘 れたら 5 ページを 見 て 下 さい (7) y = sin (2x-) = sin ( ) という 形 を 見 抜 くと かっこの 外 の 微 分 = cos ( ) となるわけで(OK でしょうか??) また かっこの 中 身 の 微 分 = 2 となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) ={ cos ( )} 2 かっこ の 中 身 を 戻 せば ={ cos (2x-)} 2 = 2 cos (2x-) cos ( )はそれ 全 部 で つのかたまりです よく この cos の( )の 中 に 2 を 入 れてしまって cos (4x-2) とする 方 がいますが これは 誤 答 になります よ く 考 えるとわかるように 両 者 は 全 然 ちがう 関 数 を 表 しているのです (8) y = tan (5x + 9) = tan ( ) という 形 だから かっこの 外 の 微 分 = cos 2 ( ) となり( 見 た 目 は 難 しそうですよね でも tanx の 微 分 は cos 2 x だったのでした!) また かっこの 中 身 の 微 分 = 5 となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = cos 2 ( ) 5 かっこ の 中 身 を 戻 せば = cos 2 (5x+ 9) 5 5 = cos 2 (5x+ 9) (9) y = log (x 2 + ) = log ( ) という 形 であり かっこの 外 の 微 分 = ( ) となり(これはわかりにくいですねー でも 3
logx の 微 分 って x となるんですよね~!) また かっこの 中 身 の 微 分 = 2x となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = ( ) 2x かっこ の 中 身 を 戻 せば = ( x 2 + ) 2x 2x = x 2 + (0) y = e - x + = e ( ) という 形 をしているわけで(OK ですか?) かっこの 外 の 微 分 = e ( ) となり(なんか 変 なかんじですが 微 分 して も 不 変 なのだからこれでいいわけですよね) かっこの 中 身 の 微 分 = - となるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = e ( ) (-) かっこ の 中 身 を 戻 せば = e ( -x + ) (-) = - e - x + () y = cos 2 x = ( cosx ) 2 = ( ) 2 という 形 に 実 はなっているのですが これは 納 得 でしょうか そう 見 抜 ければ かっこの 外 の 微 分 = 2 ( ) となり また かっこの 中 身 の 微 分 = - sinx であるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = 2 ( ) (- sinx ) かっこ の 中 身 を 戻 せば = 2 ( cosx ) (- sinx ) = -2 cosx sinx (2) y = sin 3 x = ( sinx ) 3 = ( ) 3 という 形 にこれもなっているわけです よねー そこで かっこの 外 の 微 分 = -3 ( ) 4 となり(また 例 の 準 公 式 を 使 いまし た) また かっこの 中 身 の 微 分 = cosx であるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = -3 ( ) 4 cosx かっこ の 中 身 を 戻 して 書 くと = -3 ( sinx ) 4 cosx 3 cosx = - sin 4 x 32
(3) y = log (cos x + 2) = log ( ) という 形 はすぐ 分 かるので (9)と 同 様 に かっこの 外 の 微 分 = ( ) となり また かっこの 中 身 の 微 分 = - sinx であるから これらをかけて 求 める 微 分 は f (x) = ( ) (- sinx ) かっこ の 中 身 を 戻 せば = ( cos x + 2 ) (- sinx ) sin x = - cos x + 2 お 疲 れさまでした!!これでこの 節 の 総 まとめの 演 習 を 終 わります 合 成 関 数 ももうで きるぞ と 自 信 がつきませんでしたか? 実 は 自 分 が 知 らないうちに もう 自 分 の 身 近 ない ろいろな 教 科 書 が 結 構 楽 しく 理 解 しながら 読 めるようになってきているはずです! 最 後 の 仕 上 げの 総 合 問 題 を 続 けて 書 きたかったのですが メモリーの 容 量 がまた 大 きく なってきてしまったので またここでファイルを 中 断 します 意 欲 がある 方 は 次 の 節 の 総 合 問 題 にチャレンジして 自 分 の 力 がパワーアップしたことを 実 感 してみて 下 さい! ( 第 Ⅱ 章 第 2 節 終 わり 999//28 藤 田 成 晴 ) 33