公 務 員 って 何!? 大 野 講 師 0 001112 132085 KL13208
公 務 員 って 何? LEC 東 京 リーガルマインド 専 任 講 師 : 大 野 純 一 まず 注 意 したいこと かつては 官 と 民 は 仕 事 の 上 でも 資 質 でも 大 きな 差 があった 今 はNPM( 新 しい 公 共 管 理 )やCSR( 企 業 の 社 会 的 責 任 )などで 両 者 は 接 近 資 質 に 大 きな 差 があるわけではない であれば 選 択 肢 は 多 く 持 っていたい
では 公 務 員 と 民 間 の 違 いは? 公 務 員 はかつてのような 親 方 日 の 丸 的 な 仕 事 ではなくなった パフォーマンスを 重 視 する 人 は 民 間 が 向 いているといえる 制 度 設 計 に 関 心 がある 人 は 公 務 員 が 向 い ているといえる 公 務 員 の 魅 力 は? 公 益 のために 働 く 充 実 感 安 定 性 と 充 実 した 勤 務 条 件 男 女 平 等 透 明 な 採 用 将 来 の 見 通 し
一 口 に 公 務 員 というけれど いわゆる 三 権 分 立 でいう 立 法 府 行 政 府 司 法 府 それぞれに 公 務 員 は 存 在 している 圧 倒 的 に 多 いのは 行 政 府 行 政 府 の 仕 事 は 国 家 公 務 員 と 地 方 公 務 員 に 分 けられる 非 常 にさまざまな 仕 事 があり 皆 さんの 資 質 にあった 仕 事 はほぼ 間 違 いなく 存 在 する 立 法 府 の 仕 事 衆 議 院 参 議 院 の 事 務 局 職 場 は 国 会 議 事 堂 一 般 的 な 事 務 仕 事 が 半 分 残 り 半 分 は 議 員 立 法 の 立 案 起 草 調 査 や 委 員 会 の 運 営 など
司 法 府 の 仕 事 裁 判 所 職 員 一 定 期 間 在 職 すると 試 験 を 受 けて 裁 判 所 書 記 官 に 進 む 道 もある さらに 退 官 後 には 簡 易 裁 判 所 の 判 事 にな る 道 もある 行 政 府 の 仕 事 (1) 国 家 公 務 員 一 般 的 には 立 法 府 で 作 られた 法 律 を 運 営 執 行 する 仕 事 だが 議 院 内 閣 制 の 日 本 で は 実 質 的 な 政 策 立 案 などにもかかわる 政 策 立 案 をメインに 行 うのが 総 合 職 公 務 員 立 案 された 政 策 を 練 り 上 げ 実 施 していく のが 一 般 職 公 務 員
国 家 公 務 員 の 仕 事 国 レベルのプロジェクトを 扱 う 歴 史 に 残 るような 仕 事 にかかわることもで きる リニア 新 幹 線 をどうするか 義 務 教 育 は9 年 でいいのか 文 化 にかかわる 行 政 はこのままでいいの か 国 家 公 務 員 の 仕 事 (2) 非 常 に 大 きな 仕 事 に 関 わるが できる 仕 事 の 分 野 は 自 分 が 属 する 省 庁 機 関 に 限 定 さ れる 省 庁 間 をまたぐ 異 動 は 原 則 としてできない 今 後 大 きな 機 構 改 革 が 生 じ 国 のかたち が 変 わる 可 能 性 もある= 地 域 主 権 道 州 制
国 家 総 合 職 国 家 行 政 の 企 画 立 案 など 国 政 の 中 枢 を 担 う 仕 事 比 較 的 短 期 間 で 自 治 体 や 他 省 庁 への 出 向 海 外 赴 任 をしながら 責 任 のある 立 場 で 仕 事 をしていく 合 格 = 採 用 ではない 国 家 一 般 職 中 央 省 庁 地 方 出 先 機 関 の 中 堅 幹 部 地 方 出 先 機 関 では 企 画 された 政 策 を 実 行 に 移 す 業 務 が 多 い 中 央 省 庁 では 特 定 の 分 野 に 精 通 する 形 で 経 験 を 積 んでいくケースが 多 い 合 格 = 採 用 ではない
専 門 職 の 国 家 公 務 員 総 合 職 一 般 職 がゼネラリストとしての 性 格 が 強 いのに 対 し 国 家 公 務 員 には 特 定 の 分 野 に 特 化 した 専 門 職 職 員 が 存 在 外 務 専 門 職 労 働 基 準 監 督 官 国 税 専 門 官 財 務 専 門 官 など 外 務 専 門 職 特 定 の 国 や 地 域 の 専 門 家 として また 経 済 経 済 協 力 軍 縮 等 に 関 する 実 務 の 専 門 家 として 活 躍 する 外 交 官 専 門 とする 語 学 と 関 連 する 国 や 地 域 の 社 会 文 化 歴 史 にも 通 じた 専 門 家 として 勤 務 する 異 動 はおおむね3~5 年 ごと
労 働 基 準 監 督 官 労 働 者 の 労 働 条 件 と 安 全 を 守 る 仕 事 労 働 者 が 安 心 して 働 けるよう 関 係 法 令 に 基 づき 事 業 場 に 立 ち 入 り 事 業 主 に 法 に 定 める 基 準 を 遵 守 させ 労 働 条 件 の 向 上 を 図 ることを 任 務 とする 特 別 司 法 警 察 員 として 犯 罪 捜 査 を 行 ない 検 察 庁 に 送 検 するという 強 権 も 発 動 できる 国 税 専 門 官 国 税 局 や 税 務 署 において 適 正 な 課 税 を 維 持 し 租 税 収 入 を 確 保 するため 税 務 の スペシャリストとして 専 門 的 知 識 を 駆 使 して 活 躍 する 国 税 調 査 官 国 税 徴 収 官 国 税 査 察 官 に 区 分 される
財 務 専 門 官 主 に 国 の 予 算 や 決 算 国 有 財 産 の 管 理 や 活 用 処 分 金 融 機 関 などの 監 督 や 検 査 などの 業 務 に 従 事 する 財 務 省 の 職 員 財 務 事 務 所 等 に 配 属 され その 後 国 の 施 策 の 企 画 立 案 業 務 や 財 務 局 における 地 域 と 密 着 した 様 々な 業 務 に 携 わる 行 政 府 の 仕 事 (2) 地 方 公 務 員 都 道 府 県 市 町 村 の 枠 内 で 国 家 公 務 員 が やる 仕 事 とほぼ 同 様 の 業 務 を 行 う 仕 事 の 規 模 は 小 さくなる 国 家 公 務 員 と 異 なり 様 々な 領 域 の 業 務 を 行 う 可 能 性 がある 異 動 は 地 域 内 なので 転 居 を 伴 うことはあま りない
都 道 府 県 の 仕 事 都 道 府 県 では 市 町 村 間 の 調 整 を 行 うとと もに 市 町 村 単 位 では 難 しい 広 域 的 な 仕 事 を 行 う 国 家 よりは 狭 い 領 域 だが 市 町 村 よりは 広 い 領 域 の 仕 事 場 所 によっては 引 越 しを 伴 う 異 動 も 合 格 = 採 用 という 場 合 がほとんど 市 町 村 の 仕 事 住 民 生 活 に 密 着 した 仕 事 がほとんど 仕 事 の 規 模 は 小 さいが 基 本 的 に 国 家 レ ベル 都 道 府 県 レベルがやる 仕 事 と 関 連 性 がある 引 越 しを 伴 う 異 動 はまずないとみていい 合 格 = 採 用 ということがほとんど
政 令 指 定 都 市 の 仕 事 全 国 で20の 政 令 市 が 存 在 本 庁 舎 での 仕 事 は 県 レベルの 仕 事 各 区 役 所 での 仕 事 は 市 町 村 レベルの 仕 事 にな る 両 方 のレベルの 仕 事 がしたいという 人 には 向 いている 合 格 = 採 用 ということがほとんど LECの 戦 略 マスター 講 座 で 合 格 に 必 要 な 学 力 の 大 部 分 を 確 保 し そこに 志 望 先 にあわせたセレ クト 講 座 を 追 加 するカリキュラム 自 分 に 必 要 なだけの 勉 強 で 足 りるので 余 計 な 学 習 を 行 う 必 要 はない
技 術 系 公 務 員 の 仕 事 官 公 庁 には 理 系 の 公 務 員 の 仕 事 もある 国 家 総 合 職 一 般 職 のほか 地 方 公 務 員 にもそれぞれの 専 門 にあった 職 種 が 存 在 する 労 働 基 準 監 督 官 にも 理 系 からの 採 用 があ るほか 防 衛 省 にも 特 殊 な 分 野 での 独 自 採 用 がある 心 理 福 祉 系 公 務 員 の 仕 事 心 理 福 祉 それぞれのスペシャリストであ る 心 理 職 福 祉 職 の 仕 事 もある 心 理 職 は 国 家 公 務 員 では 総 合 職 法 務 省 専 門 職 員 裁 判 所 職 員 ( 家 裁 調 査 官 ) 地 方 公 務 員 の 採 用 もある 福 祉 職 は 主 に 地 方 公 務 員 での 採 用 が 多 い が 国 家 公 務 員 の 採 用 も 少 数 ながらある
公 務 員 試 験 の 流 れ 一 次 試 験 教 養 試 験 択 一 式 (マーク 式 ) 専 門 試 験 択 一 式 (マーク 式 ) 二 次 試 験 教 養 記 述 試 験 ( 一 次 で 課 されることも) 専 門 記 述 試 験 ( 実 施 がないことも) 人 物 試 験 試 験 のスケジュール 4 月 下 旬 ~5 月 初 旬 国 家 総 合 職 5 月 初 旬 東 京 都 特 別 区 北 海 道 5 月 中 旬 北 海 道 5 月 下 旬 裁 判 所 国 立 大 学 法 人 6 月 中 旬 専 門 職 系 6 月 中 旬 国 家 一 般 職 外 務 専 門 職 6 月 下 旬 府 県 庁 政 令 指 定 都 市 市 役 所 市 役 所 は9 月 中 旬 をピークに 続 く
試 験 概 要 への 補 足 国 家 公 務 員 は 一 般 に 教 養 専 門 の 試 験 が ある 市 役 所 試 験 では 教 養 試 験 のみというところ が 多 い(ほぼ 全 域 で 専 門 試 験 を 課 している 県 など 例 外 も) 一 般 的 な 学 習 をしていればさまざまな 職 種 を 受 験 可 能 試 験 の 科 目 ( 教 養 試 験 ) 知 能 系 科 目 比 重 が 高 い! 文 章 理 解 数 的 処 理 知 識 系 科 目 人 文 科 学 自 然 科 学 社 会 科 学 得 点 源 として 重 要!
数 的 処 理 とは 判 断 推 理 (パズル) 数 的 推 理 ( 算 数 の 応 用 ) 資 料 解 釈 (グラフ 表 の 読 み 解 き)か らなる とにかく 日 々の 反 復 が 必 要 出 題 数 も 多 い ため 避 けて 通 ることはできない 漢 方 薬 筋 力 トレーニングと 似 たようなもの と 考 えるとよい 社 会 科 学 ( 政 治 経 済 ) 社 会 科 学 は 高 校 でいえば 政 治 経 済 1 科 目 なのでまとまった 得 点 が 期 待 できる もっとも 直 近 の 時 事 問 題 が 出 題 される ことに 加 え 政 治 分 野 では 大 学 レベルの 政 治 学 の 基 礎 憲 法 では 高 校 で 取 り 上 げない 判 例 経 済 ではミクロ 経 済 学 とマ クロ 経 済 学 の 基 礎 部 分 までは 出 題 があ る
人 文 科 学 自 然 科 学 人 文 科 学 は 日 本 史 世 界 史 地 理 思 想 文 芸 が 自 然 科 学 では 数 学 物 理 化 学 生 物 地 学 がそれぞれ 求 められる ので 各 科 目 ごとでは1~2 問 の 出 題 に なる すべての 分 野 を 満 遍 なく 学 習 するので はなく 分 野 を 絞 り 効 率 的 に 学 ぶ 必 要 がある 文 章 理 解 とは 現 代 文 英 文 古 文 ( 場 合 によって 漢 文 も) からなるが 古 文 は 国 家 系 では 気 にしなく てもよい 現 代 文 は 要 旨 把 握 に 慣 れればよい 英 語 は 各 人 の 素 養 によって 対 策 は 異 なっ てくる( 基 礎 から 学 ぶというのは 非 効 率 )
LECの 戦 略 数 的 処 理 社 会 科 学 ( 政 治 経 済 ) 文 章 理 解 をマスター 講 座 で 徹 底 的 に 理 解 し 合 格 に 必 要 な 基 礎 力 をつける 各 人 の 必 要 に 応 じて 人 文 科 学 自 然 科 学 系 の 科 目 をセレクト 講 座 から 追 加 していく LECの 戦 略 LECでは NHK G-mediaとコラボした 時 事 ステーションを 提 供 日 々の 重 要 ニュース(Daily 時 事 ) 講 師 が 選 ぶニュースなどのほか ふるさとニュー ス ( 自 分 の 志 望 先 の 地 域 のニュースを 配 信 ) 論 文 対 策 にも 使 える 素 材 を 提 供
試 験 の 科 目 ( 文 系 専 門 科 目 ) 赤 字 の 科 目 が 得 点 源 法 律 系 科 目 憲 法 行 政 法 民 法 刑 法 労 働 法 など 経 済 系 科 目 経 済 原 論 財 政 学 経 営 学 会 計 学 など 行 政 系 科 目 政 治 学 行 政 学 社 会 学 国 際 関 係 など 憲 法 条 文 そのものも 重 要 だが その 根 底 にある 原 理 原 則 の 理 解 が 不 可 欠 人 権 と 統 治 に 分 けることができ 人 権 は 重 要 判 例 を 中 心 に 統 治 は 各 機 構 の 役 割 を 関 連 する 法 令 の 条 文 とともに 理 解 していく ことが 必 要 多 くの 人 が 得 点 源 としている
民 法 条 文 も 多 く 敬 遠 しがちであるが 出 題 数 もかなりあることから 全 部 を 理 解 するの が 難 しいようなら 範 囲 を 決 めて 理 解 して いくことを 考 えればよい 問 題 演 習 はある 程 度 理 解 してからがよい 行 政 法 行 政 にかかわる 諸 法 令 の 総 称 行 政 組 織 法 行 政 作 用 法 行 政 救 済 法 に 分 類 できる 憲 法 と 民 法 を 学 んでから 学 習 するのが 一 般 的
経 済 原 論 ミクロ 経 済 学 マクロ 経 済 学 に 分 けられる 地 方 上 級 試 験 ( 特 に 関 東 地 方 )では 出 題 数 もかなり 多 い 計 算 をすることもあるが 過 度 に 恐 れるこ となく 効 率 よく 学 習 を 進 めることで 対 応 で きるようになる 行 政 系 科 目 政 治 学 行 政 学 社 会 学 国 際 関 係 などが 該 当 する 暗 記 科 目 である それぞれの 科 目 でかぶ る 部 分 も 多 いので ある 程 度 他 の 科 目 の 学 習 が 進 んでから 対 策 を 考 えていけばよ い
その 他 の 科 目 財 政 学 は 経 済 原 論 との 関 係 で 学 習 してお きたい 科 目 経 営 学 は 行 政 系 科 目 との 重 なりも 多 い 社 会 政 策 は 白 書 対 策 をしておけば 対 応 で きる LECでは 心 理 学 や 教 育 学 専 門 用 の 英 語 も 用 意 している LECの 戦 略 憲 法 民 法 行 政 法 経 済 原 論 の4 科 目 を 骨 格 として 得 点 力 をつける さらに 政 治 学 財 政 学 でさらに 得 点 力 をア ップさせる それ 以 外 の 科 目 はそれぞれの 必 要 に 応 じ て 追 加 していけばよい
論 文 試 験 の 対 策 一 般 的 な 小 論 文 試 験 をイメージすればよ いが 公 務 員 特 有 の 論 点 が 出 題 される 国 家 公 務 員 では 資 料 を 読 み そこから 論 述 をすることが 求 められる 地 方 公 務 員 では 地 域 の 政 策 を 十 分 理 解 し た 上 での 論 文 執 筆 力 が 求 められる 時 事 ステーションはここでも 有 効 面 接 試 験 近 年 いずれの 試 験 においても 比 重 は 高 まってきている 面 接 試 験 の 比 重 は 一 般 的 に 受 験 先 の 規 模 が 小 さいほど 大 きくなるとみていい 個 別 面 接 以 外 にも 集 団 面 接 集 団 討 論 さらにはプレゼンテーションが 課 されること もある
面 接 試 験 の 実 際 コンピテンシー 評 価 が 主 流 になりつつある 結 果 はもちろん 結 果 にいたる 過 程 を 中 心 に 問 われる 志 望 動 機 で 求 められるのは 公 務 員 になる こと ではなく その 官 公 庁 への 志 望 理 由 LECの 戦 略 公 務 員 面 接 試 験 を 知 る ( 講 座 講 義 ) 面 接 試 験 に 向 けて 自 分 について 徹 底 的 に 考 える ( 個 別 カウンセリング) 本 番 に 向 けて 練 習 を 重 ねる (リアル 面 接 シミュレーション 等 ) これらの 内 容 を 電 子 カルテ で 有 機 的 に 連 動
2013 年 試 験 の 動 向 地 方 公 務 員 は 大 量 採 用 が 続 く 特 に 規 模 が 大 きい 自 治 体 はまだまだ 採 用 が 多 い 国 家 公 務 員 は 政 権 が 交 代 し 採 用 が 大 幅 に 増 加 した 公 務 員 を 目 指 すなら 今 がチャンス!
著 作 権 者 株 式 会 社 東 京 リーガルマインド (C) 2013 TOKYO LEGAL MIND K.K., Printed in Japan 無 断 複 製 無 断 転 載 等 を 禁 じます KL13208