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医 療 情 報 ヘッドライン 1 厚 生 労 働 省 次 期 診 療 報 酬 改 定 へ 議 論 スタート 先 進 医 療 在 宅 医 療 など4 点 を 中 心 に 厚 生 労 働 省 は 2 月 18 日 中 央 社 会 保 険 医 療 協 議 会 の 総 会 を 開 催 し 2016 年 度

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

独立行政法人国立病院機構

医 療 情 報 ヘッドライン 1 厚 生 労 働 省 健 康 サポート 薬 局 に 研 修 修 了 薬 剤 師 を 常 駐 かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 の 機 能 を 提 言 厚 生 労 働 省 は 2 月 12 日 付 で 健 康 サ ポート 薬 局 に 係 る 研 修 実 施 要 綱 に 関

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全設健発第     号

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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大学病院治験受託手順書


私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

定款

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

●電力自由化推進法案

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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臨 床 研 究 事 案 に 関 する 主 な 報 道 概 要 ディオバン 事 案 白 血 病 治 療 薬 タシグナ 事 案 (SIGN 試 験 ) ノバルティス 社 の 高 血 圧 症 治 療 薬 ディオバンに 係 る 臨 床 研 究 において データ 操 作 等 があり 研 究 結 果 の 信 頼

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(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

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( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

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経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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1

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

社会保険等に加入しましょう -みんなで取り組む保険加入-

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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相 談 窓 口 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 救 済 制 度 相 談 窓 口 (フリーダイヤル) IP 電 話 等 の 方 でフリーダイヤルが 御 利 用 になれない 場 合 は ( 有 料 )を 御 利 用 くだ

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

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代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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るよう 工 事 打 合 せ 簿 ( 様 式 2)により 受 注 者 に 求 めます 5-1 理 由 書 ( 様 式 3)が 提 出 され 特 別 の 事 情 を 有 すると 認 めた 場 合 は 社 会 保 険 等 の 加 入 が 確 認 できる 書 類 を 提 出 するよう 工 事 打 合 せ 簿

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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公表表紙

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

●労働基準法等の一部を改正する法律案

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土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

16 日本学生支援機構

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

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m07 北見工業大学 様式①

平成19年9月改定

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

( 運 用 制 限 ) 第 5 条 労 働 基 準 局 は 本 システムの 維 持 補 修 の 必 要 があるとき 天 災 地 変 その 他 の 事 由 によりシステムに 障 害 又 は 遅 延 の 生 じたとき その 他 理 由 の 如 何 を 問 わず その 裁 量 により システム 利 用 者

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

Transcription:

カンパニーアシスト 株 式 会 社 ヒヤリ ハット 事 例 検 証 クリニックの 医 薬 品 安 全 対 策 ポイント 1 法 令 で 義 務 化 された 医 薬 品 安 全 対 策 2 処 方 に 関 するヒヤリ ハットの 実 態 と 安 全 対 策 3 薬 局 事 例 からみる 連 携 強 化 による 防 止 策 カンパニーアシスト 株 式 会 社

法 令 で 義 務 化 された 医 薬 品 安 全 対 策 重 大 なアクシデントに 直 結 する 医 薬 品 のリスク 医 薬 品 に 関 する 事 故 のリスクは 医 療 行 為 の 中 でも 高 く 医 師 薬 剤 師 はもちろんのこと 実 際 の 投 与 に 関 わる 看 護 師 の 責 任 は 重 大 です そうしたリスクを 低 減 させるためには 医 師 や 看 護 師 は 薬 に 関 する 情 報 と 患 者 の 情 報 ( 疾 患 やアレルギー 等 )を 把 握 し 処 方 ミスや 与 薬 ミスに 十 分 対 応 しなければなりません 薬 剤 師 においても 同 様 に 処 方 監 査 や 調 剤 鑑 査 体 制 を 徹 底 し 調 剤 過 誤 を 減 らす 努 力 を 粘 り 強 く 継 続 する 必 要 があります (1) 医 薬 品 に 関 するインシデント 報 告 厚 生 労 働 省 の 医 薬 品 医 療 機 器 等 対 策 部 会 では 発 生 したインシデント 事 例 について 定 期 的 に 検 討 および 調 査 を 実 施 しており 直 近 では 平 成 23 年 1 月 1 日 ~6 月 30 日 の 間 に 報 告 された 事 例 の 情 報 を 公 開 しています 調 査 対 象 となった 全 198 の 事 例 では 以 下 のとお り 全 体 の 81.8%が 人 に 起 因 する 結 果 となっています 医 薬 品 安 全 使 用 対 策 調 査 結 果 ~ 厚 生 労 働 省 : 医 薬 品 医 療 機 器 等 対 策 部 会 による 調 査 結 果 事 例 件 数 割 合 医 薬 品 の 安 全 使 用 に 関 して 製 造 販 売 業 者 等 による 対 策 が 必 要 又 は 可 能 と 考 えられた 事 例 2 1.0% 製 造 販 売 業 者 等 により 既 に 対 策 がとられているもの もしくは 対 策 を 既 に 検 討 中 の 事 例 5 2.5% ヒューマンエラーやヒューマンファクターに 起 因 すると 考 えられた 事 例 162 81.8% 情 報 不 足 等 のため 製 造 販 売 業 者 による 対 策 が 困 難 と 考 えられた 事 例 29 14.7% 合 計 198 100% (2) 事 故 およびヒヤリ ハットの 実 態 ヒューマンエラーやヒューマンファクターに 起 因 すると 考 えられる 事 例 を 整 理 すると 下 記 のような 傾 向 に 分 類 できます 1

ヒューマンエラー ヒューマンファクター 起 因 のインシデント 件 数 項 目 件 数 比 率 確 認 不 足 112 69.1% 観 察 不 足 13 8.0% 説 明 不 足 4 2.5% 判 断 誤 り 1 0.6% 思 い 込 み 1 0.6% 連 携 不 足 3 1.9% 知 識 不 足 9 5.6% 心 理 的 状 況 ( 慌 てていた) 15 9.3% 技 術 未 熟 1 0.6% 誤 入 力 誤 記 載 3 1.9% 合 計 162 100.0% インシデント 発 生 の 状 況 では 医 師 自 らのエラー( 誤 入 力 誤 記 載 ) および 看 護 師 によ るエラー( 実 施 の 誤 り) そして 二 者 間 の 連 携 ミスに 大 別 されますが 実 施 者 である 看 護 師 のヒューマンエラーが 大 きな 割 合 を 占 めていることがわかります しかし 処 方 を 含 め 医 師 の 指 示 間 違 いは 重 篤 なアクシデントに 直 結 するリスクが 高 い ため 慎 重 な 対 応 が 求 められます 医 師 の 指 示 過 誤 によるアクシデントの 状 況 医 療 機 関 や 調 剤 薬 局 では ダブルチェック 体 制 やシステムの 強 化 運 用 マニュアルの 徹 底 などの 取 組 みを 行 っていますが それでもアクシデントは 発 生 していることがわかりま す 2

医 療 法 に 定 められている 医 薬 品 安 全 基 準 医 療 事 故 防 止 を 目 的 とし 第 5 次 医 療 法 改 正 ( 平 成 19 年 )では 医 療 機 関 における 安 全 管 理 体 制 の 整 備 が 義 務 化 されました その 中 には 保 健 所 の 立 ち 入 り 検 査 時 の 重 点 項 目 であ る 医 薬 品 及 び 医 療 機 器 に 係 る 安 全 管 理 体 制 が 含 まれています (1) 医 薬 品 に 係 る 安 全 管 理 体 制 医 薬 品 の 安 全 管 理 について 医 療 法 では 病 院 診 療 所 または 助 産 所 の 管 理 者 は 医 薬 品 の 使 用 に 際 して 次 に 掲 げる 体 制 を 確 保 し 医 薬 品 に 関 わる 安 全 確 保 に 努 めなければならない と 定 めています 医 薬 品 の 安 全 管 理 をめぐる 整 備 項 目 医 薬 品 に 係 る 安 全 管 理 体 制 病 院 有 床 診 療 所 無 床 保 険 薬 局 医 薬 品 安 全 管 理 責 任 者 の 配 置 管 理 者 兼 務 管 理 者 兼 務 管 理 者 兼 務 管 理 ( 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 看 護 師 等 ) 不 可 可 可 責 任 者 医 薬 品 の 安 全 使 用 のための 業 務 手 順 書 の 作 成 及 び 活 用 厚 労 省 資 料 厚 労 省 資 料 厚 労 省 資 料 薬 剤 師 会 資 準 拠 準 拠 準 拠 料 準 拠 医 薬 品 安 全 使 用 の 研 修 の 実 施 ( 他 の 医 療 安 全 の 研 修 との 併 催 も 可 ) 〇 〇 〇 安 全 確 保 の 研 修 手 順 書 の 業 務 実 施 定 期 的 な 確 認 記 録 ( 医 薬 品 安 全 管 理 責 任 者 ) 医 薬 品 の 安 全 使 用 に 必 要 な 情 報 の 収 集 ( 添 付 文 書 メーカー 行 政 学 術 誌 等 ) 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 参 考 : 厚 生 労 働 省 ( 平 成 19 年 4 月 ) 上 記 の 整 備 項 目 に 従 って 各 医 療 機 関 では 医 薬 品 安 全 管 理 責 任 者 を 選 任 し 具 体 的 な 取 り 組 みを 進 めることが 求 められています しかし スタッフの 少 ない 無 床 診 療 所 において は 院 長 あるいは 看 護 師 が 管 理 責 任 者 となっているケースが 多 く 日 常 業 務 のほかにマニ ュアルの 整 備 や 院 内 医 薬 品 集 の 作 成 職 員 研 修 会 の 企 画 立 案 など 実 際 には 安 全 管 理 責 任 者 としての 役 割 が 負 担 となっていると 想 定 されます 3

(2) 医 薬 品 管 理 責 任 者 の 業 務 医 薬 品 の 安 全 管 理 を 担 う 医 薬 品 管 理 責 任 者 の 具 体 的 な 業 務 には 大 きく 以 下 の4 点 が 定 められています 医 薬 品 管 理 責 任 者 が 担 う 具 体 的 業 務 1 薬 品 の 安 全 使 用 のための 業 務 に 関 する 手 順 書 の 作 成 ( 記 載 義 務 項 目 < 抜 粋 >) 医 薬 品 の 採 用 ( 医 薬 品 の 選 定 採 用 医 薬 品 情 報 の 作 成 提 供 ) 医 薬 品 の 購 入 ( 医 薬 品 の 発 注 入 庫 管 理 と 伝 票 管 理 ) 調 剤 室 における 医 薬 品 の 管 理 ( 保 管 管 理 品 質 管 理 ) 各 部 門 への 医 薬 品 の 供 給 ( 定 数 配 置 薬 消 毒 薬 処 置 薬 皮 内 反 応 液 等 ) 外 来 患 者 への 医 薬 品 の 使 用 ( 患 者 情 報 の 収 集 と 管 理 検 査 処 置 薬 処 方 調 剤 観 察 等 ) 医 薬 品 情 報 の 収 集 管 理 提 供 事 故 発 生 時 の 対 応 2 従 事 者 に 対 する 研 修 医 薬 品 の 有 効 性 安 全 性 に 関 する 情 報 使 用 方 法 業 務 手 順 書 の 周 知 副 作 用 等 が 発 生 した 場 合 の 対 応 ( 施 設 内 での 報 告 体 系 行 政 機 関 への 報 告 ) 3 医 薬 品 の 業 務 手 順 に 基 づく 業 務 の 実 施 医 薬 品 安 全 管 理 責 任 者 に 対 して 従 業 者 の 業 務 が 手 順 書 に 基 づき 行 われているか 定 期 的 に 確 認 させ その 内 容 を 記 録 させること 4 医 薬 品 の 安 全 使 用 のために 必 要 となる 情 報 の 収 集 等 情 報 収 集 と 管 理 ( 添 付 文 書 医 薬 品 製 造 販 売 会 社 業 績 機 関 学 術 誌 ) 副 作 用 等 必 要 な 情 報 に 係 る 迅 速 かつ 確 実 な 周 知 徹 底 ( 厚 労 省 医 薬 品 製 造 販 売 会 社 ) 近 年 では ジェネリック 医 薬 品 の 使 用 推 進 による 取 扱 品 目 の 増 加 や これに 伴 う 一 般 名 処 方 などの 新 たな 情 報 管 理 の 問 題 など 処 方 に 関 するリスクは 増 大 傾 向 にあるといえます そのため 医 療 法 に 定 められた 安 全 管 理 項 目 の 遵 守 だけにとどまらず 積 極 的 なリスク 管 理 に 取 り 組 むことが 求 められています 4

処 方 に 関 するヒヤリ ハットの 実 態 と 安 全 対 策 薬 剤 処 方 をめぐるヒヤリ ハット クリニックと 調 剤 薬 局 との 間 で 日 常 的 に 発 生 するものに 疑 義 照 会 があります これは クリニックの 薬 剤 処 方 ミスについて 薬 局 が 気 付 いた 事 例 であり 未 然 に 防 止 した 点 ではチ ェック 機 能 が 働 いたケースであるともいえます しかし クリニック 側 のミスが 薬 局 での チェックに 漏 れ 患 者 に 処 方 されてしまった 場 合 はアクシデントになります また 正 しい 処 方 せんが 発 行 されていても 薬 剤 師 が 調 剤 ミスを 犯 すケースもあります (1) 処 方 過 誤 が 起 因 となるアクシデント クリニックが 発 行 した 処 方 せんにミスがあったものの 薬 局 でも 見 逃 され そのまま 処 方 薬 が 患 者 に 渡 ってしまったケースは 処 方 過 誤 によるアクシデントです 処 方 過 誤 のパターン クリニック 調 剤 薬 局 医 師 事 務 薬 剤 師 Miss 患 者 Miss Miss アクシデント! リスクの 比 較 的 高 い 処 方 過 誤 1 規 格 違 い 単 位 間 違 い 用 法 用 量 違 い 2 不 要 な 薬 が 出 ていた 必 要 な 薬 を 出 さなかった 3 似 たような 名 称 の 薬 を 処 方 した 4 他 院 受 診 による 投 薬 の 事 実 を 確 認 しなかったため 重 複 投 与 となったり 禁 忌 薬 を 処 方 した 5 事 務 で 処 方 せん 入 力 の 際 に 誤 入 力 した 特 に4のような 他 院 受 診 の 情 報 は お 薬 手 帳 の 確 認 等 を 怠 ると 直 ちにアクシデントに つながるため 格 段 の 注 意 を 払 うべき 項 目 だといえます 5

(2) 調 剤 ミス 等 が 起 因 となるアクシデント クリニックから 発 行 された 処 方 せんに 問 題 がなくても 薬 局 側 でミスが 発 生 するとアク シデントとなる 可 能 性 が 高 まります 調 剤 等 のミス クリニック 調 剤 薬 局 医 師 事 務 薬 剤 師 Right 患 者 Right Right アクシデント! Miss! (3) 薬 局 で 処 方 過 誤 に 気 づいた 事 例 ~ヒヤリ ハット 処 方 過 誤 は 薬 局 の 監 査 によって 患 者 が 処 方 薬 を 受 け 取 る 前 に 気 付 いた 場 合 インシ デントに 該 当 するというケースです これは 事 前 に 把 握 できた 良 い 事 例 であり なぜア クシデントに 至 らなかったかが 以 降 の 防 止 徹 底 に 向 けた 重 要 なファクターになります その 後 処 方 医 に 確 認 し 正 しい 処 方 に 変 更 してもらう 仕 組 みが 疑 義 照 会 であり そ の 意 味 で 事 務 手 続 からみると 保 険 証 の 記 号 番 号 間 違 いも 疑 義 照 会 の 対 象 となります 疑 義 照 会 の 流 れ クリニック 調 剤 薬 局 医 師 事 務 薬 剤 師 Miss Right 患 者 インシデント Miss Miss 訂 正 重 大 な 事 故 に 繋 がる 可 能 性 があ る 出 来 事 Right インシデントは アクシデントに 至 る 前 に 気 付 くことができたため チェック 体 制 が 機 能 している 結 果 でもあります したがって この 機 能 の 強 化 がアクシデント 減 少 の 重 要 な カギであり 併 せてその 発 生 の 根 源 を 改 善 する 機 会 にもなります 6

(4) 処 方 に 関 するヒヤリ ハットの 実 例 処 方 に 関 するヒヤリ ハット 数 は 疑 義 照 会 件 数 に 比 例 します 下 記 は あるクリニックにおける1か 月 の 院 外 処 方 における 外 来 の 疑 義 照 会 の 発 生 状 況 を 調 査 し 内 容 別 に 分 類 して 集 計 した 詳 細 です 1 発 生 状 況 院 外 処 方 の 疑 義 照 会 内 容 と 件 数 (1か 月 分 ) 照 会 内 容 件 数 1. 用 法 用 量 の 確 認 13 件 2. 一 包 化 指 示 が 付 いていない 13 件 3. 投 薬 日 数 確 認 11 件 4. 患 者 からみて 不 要 な 薬 が 出 ている 8 件 5. 患 者 からみて 必 要 な 薬 が 出 ていない 8 件 6. 軟 膏 のg( 容 量 用 量 )と 本 数 ( 数 量 )の 誤 り 7 件 7. 湿 布 軟 膏 の 適 用 部 位 が 記 載 されていない 7 件 8. 保 険 確 認 4 件 9. 新 薬 の 投 与 量 制 限 超 過 4 件 10. 薬 品 名 の 間 違 い 3 件 11.その 他 11 件 合 計 89 件 この 事 例 では 1か 月 あたり 89 件 外 来 実 日 数 では1 日 あたり 3.7 件 ほど 発 生 していま す また 当 月 の 発 生 件 数 が 偶 然 多 かったのではなく 毎 月 ほぼ 同 数 の 疑 義 照 会 が 発 生 し ており そしてこうした 状 況 はどのクリニックでも 起 こりうることを 認 識 しておくべきで す 2 照 会 内 容 疑 義 照 会 は 事 務 手 続 きで 発 生 する 保 険 確 認 を 除 くと すべて 処 方 医 によるミスが 原 因 と 推 測 されます そのうち 用 法 用 量 の 間 違 いや 投 与 量 の 制 限 超 え 薬 品 名 間 違 い などはアクシデントに 直 結 する 重 要 なインシデントであることから こうした 処 方 ミスが 発 生 した 要 因 を 調 査 分 析 し 疑 義 照 会 を 減 らす 取 組 みに 努 めなければなりません しかし 実 際 にはその 場 限 りの 対 応 にとどまっており 以 降 の 防 止 策 の 検 討 に 結 び 付 け られないクリニックが 多 いという 現 状 です 7

安 全 対 策 活 動 のポイント (1) 主 な 分 析 手 法 安 全 対 策 活 動 における 最 初 の 取 り 組 みは 院 内 で 発 生 した 事 例 を 取 り 上 げ 発 生 原 因 に ついて 分 析 したうえで 再 発 防 止 に 向 けた 対 応 策 を 行 うことであり 疑 義 照 会 における 過 誤 についても 同 様 です そして このような 根 本 的 原 因 の 分 析 手 法 としては 次 に 挙 げる SHELLモデル 4M-4Eマトリクスなどがあります 1SHELLモデル 航 空 業 界 において Edwards が 1987 年 に 基 本 モデルを 提 案 し KLMオランダ 航 空 の Hawkins が 改 良 した 要 因 分 析 手 法 であり Software(ソフトウェア) Hardware(ハードウ ェア) Environment( 環 境 ) Liveware( 人 間 )の 各 境 界 面 に 存 在 する 要 因 を 見 つけようと するものです Event SHELL 要 因 対 応 策 S 運 用 マニュアル 等 発 生 した H 機 器 材 料 等 インシデント E 状 態 体 調 等 L(L) 当 事 者 第 三 者 等 24M-4Eマトリクス NASA( 米 国 航 空 宇 宙 局 )で 開 発 された 分 析 手 法 で 下 記 の4つのMで 要 因 分 析 を 行 い 4つのEで 対 策 を 立 てることを 目 的 としています Man ( 人 間 ) Machine ( 物 機 械 ) Media ( 手 段 方 法 環 境 ) Management ( 管 理 ) 具 体 的 要 因 対 策 Engineering ( 技 術 工 学 ) Enforcement ( 強 化 徹 底 ) Education ( 教 育 訓 練 ) Example ( 模 範 事 例 ) 8

薬 局 事 例 からみる 連 携 強 化 による 防 止 策 調 剤 薬 局 におけるヒヤリ ハット 公 益 財 団 法 人 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 が 実 施 する 薬 局 ヒヤリ ハット 事 例 収 集 分 析 事 業 の 平 成 22 年 年 報 によると 12,904 件 (3,458 施 設 )が 報 告 されています (1) 繁 忙 時 間 に 集 中 するヒヤリ ハット ヒヤリ ハット 事 例 の 発 生 状 況 をみると 月 ~ 木 曜 日 では 16%~18% 程 度 金 曜 日 だけ 20%を 超 えており さらに そのうちの 36%が 繁 忙 時 間 の2 時 間 ( 午 前 10 時 から 12 時 ) に 集 中 している 状 況 です 発 生 曜 日 発 生 曜 日 件 数 比 率 日 曜 日 43 0.3% 月 曜 日 2,329 18.0% 火 曜 日 2,383 18.5% 水 曜 日 2,103 16.3% 木 曜 日 2,167 16.8% 金 曜 日 2,625 20.3% 土 曜 日 1,254 9.7% 合 計 12,904 100.0% 発 生 時 間 帯 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 9

(2) 実 施 の 有 無 事 例 の 概 要 報 告 された 12,904 件 のうち 実 際 に 薬 を 患 者 に 交 付 した 実 施 あり の 事 例 は 2,002 件 (15.5%) うち 後 日 患 者 が 軽 微 な 治 療 を 要 した 事 例 が 168 件 (1.3%)です 実 施 の 有 無 治 療 の 程 度 実 施 の 有 無 治 療 の 程 度 件 数 実 施 あり 軽 微 な 治 療 168 実 施 あり 治 療 なし 880 実 施 あり 不 明 954 実 施 なし 10,902 1% 7% 7% 実 施 あり 軽 微 な 治 療 実 施 あり 治 療 なし 実 施 あり 不 明 実 施 なし 合 計 12,904 *ヒヤリ ハットの 定 義 参 照 (p.3) 85% 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 事 例 の 概 要 別 の 報 告 件 数 とその 割 合 は 調 剤 では 12,222 件 (94.7%) 医 師 への 疑 義 照 会 事 例 は 656 件 (5.1%)となっていますが 調 剤 過 程 において 処 方 せん 鑑 査 の 問 題 で 疑 義 照 会 を 行 わなかった 事 例 は 調 剤 に 集 計 されているため 実 際 の 疑 義 照 会 はさら に 多 いと 推 測 されます 事 例 の 概 要 事 例 の 概 要 件 数 調 剤 12,222 疑 義 照 会 656 特 定 保 険 医 療 材 料 23 医 薬 品 の 販 売 3 合 計 12,904 0.2% 5.1% 調 剤 疑 義 照 会 特 定 保 険 医 療 材 料 薬 品 の 販 売 94.7% 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 (3) 疑 義 照 会 の 概 要 報 告 された 疑 義 照 会 656 件 について 46.0%(302 件 )が 患 者 に 健 康 被 害 があったと 推 測 される ものであり また 残 る 54.0%(354 件 )についても 健 康 被 害 は 生 じなかった が 医 師 の 意 図 した 薬 効 が 得 られなかったと 推 測 される となっており 被 害 の 大 小 はあ るものの 疑 義 照 会 のすべてがアクシデントに 直 結 する 内 容 であることがわかります 結 果 としては 照 会 後 に 薬 局 側 で 薬 剤 変 更 を 伴 ったケースが 27.3%と 最 も 多 く 次 に 分 量 変 更 が 15.9%となっています 10

疑 義 照 会 に 関 する 概 要 変 更 前 の 処 方 のとおり に 服 用 した 場 合 の 影 響 件 数 患 者 に 健 康 被 害 があっ たと 推 測 される 302 46.0% 患 者 に 健 康 被 害 があった と 推 測 される 患 者 に 健 康 被 害 が 生 じ なかったが 医 師 の 意 図 した 薬 効 が 得 られなか ったと 推 測 される 354 54.0% 患 者 に 健 康 被 害 が 生 じな かったが 医 師 の 意 図 し た 薬 効 が 得 られなかった と 推 測 される 合 計 656 疑 義 照 会 後 の 対 応 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 変 更 内 容 件 数 薬 剤 変 更 179 用 法 変 更 78 用 量 変 更 74 19.1% 27.3% 薬 剤 変 更 用 法 変 更 用 量 変 更 分 量 変 更 104 薬 剤 削 除 96 14.6% 11.9% 分 量 変 更 薬 剤 削 除 その 他 その 他 125 合 計 656 15.9% 11.3% 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 具 体 的 事 例 と 連 携 強 化 による 改 善 (1)ヒヤリ ハットの 具 体 的 事 例 1 名 称 類 似 名 称 類 似 を 原 因 とするエラーは 処 方 調 剤 とも 発 生 件 数 が 多 いため 特 に 注 意 が 求 め られます さらに 薬 効 が 大 きく 違 う 場 合 には 重 篤 なアクシデントに 結 びつくリスクが 高 くなることから より 慎 重 な 対 応 が 必 要 です 医 薬 品 には 下 記 のような 名 称 類 似 例 があります 医 薬 品 の 組 み 合 わせ( 販 売 名 およびその 薬 効 ) ムコダイン 錠 500mg ムコスタ 錠 100mg 薬 効 呼 吸 器 官 用 薬 去 たん 剤 薬 効 消 化 器 官 用 薬 消 化 性 潰 瘍 用 剤 クラビット 錠 薬 効 化 学 療 法 剤 合 成 抗 菌 剤 クラリシッド 錠 200 mg 薬 効 抗 生 物 質 製 剤 主 としてグラム 陽 性 菌 マ イコプラズマに 作 用 するもの 11

薬 効 医 薬 品 の 組 み 合 わせ 件 数 2 文 字 のみ 一 致 (25 件 ) マグミット 錠 330 mg マグラックス 錠 330 mg 10 同 じ ベザテートSR 錠 200 ベザトールSR 錠 200 mg 4 MS 冷 シップ タイホウ MS 温 シップ タイホウ 2 メバロチン 錠 5 メバン 錠 5 1 ムコダイン 錠 500 mg ムコスタ 錠 100 mg 6 異 なる クラビット 錠 クラリシッド 錠 200 mg 1 ユリノーム 錠 25 mg ユリーフ 錠 4 mg 1 2ハイリスク 薬 ハイリスク 薬 をめぐるヒヤリ ハット 事 例 は 全 体 に 占 める 割 合 が 11.3%と 決 して 低 く ないことを 十 分 に 認 識 する 必 要 があります 件 数 ヒヤリ ハット 事 例 12,904 ハイリスク 薬 に 関 する 事 例 1,467 調 剤 に 関 する 事 例 ( ハイリスク 薬 に 関 する 事 例 の 内 数 ) 1,374 疑 義 照 会 に 関 する 事 例 ( ハイリスク 薬 に 関 する 事 例 )の 内 数 93 ともに 出 典 :( 公 財 ) 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 (2)アクシデント 防 止 のための 連 携 強 化 ヒヤリ ハットの 発 生 件 数 をゼロにすることは 不 可 能 に 近 いものの エラーをなくす 取 り 組 みを 通 じて アクシデント 件 数 を 減 らすことはできます そのためには 日 常 的 に 発 生 するエラー( 処 方 調 剤 ミス)を 認 識 することから 始 めなければなりません そして 処 方 医 においては 疑 義 照 会 について 場 当 たり 的 に 対 応 するのではなく 内 容 を 把 握 し 原 因 分 析 を 通 じて 改 善 と 再 発 防 止 に 向 けて 薬 局 と 共 同 した 取 り 組 みを 徹 底 しな ければなりません 具 体 的 には 毎 月 の 疑 義 照 会 について 薬 局 にレポート 作 成 を 依 頼 し これに 基 づき 院 内 で 安 全 対 策 委 員 会 を 開 催 することで 職 員 と 情 報 を 共 有 化 し リスクの 高 い 項 目 については 発 生 原 因 を 分 析 するとともに 改 善 行 動 に 結 びつけるサイクルを 確 立 す る 活 動 を 進 めることが 望 ましいでしょう 12

2012 年 6 月 号 ヒヤリ ハット 事 例 検 証 クリニックの 医 薬 品 安 全 対 策 ポイント 編 集 カンパニーアシスト 株 式 会 社 発 行 者 平 川 昌 彦 発 行 カンパニーアシスト 株 式 会 社 432-8041 静 岡 県 浜 松 市 中 区 菅 原 町 15-20 第 一 堀 留 ビル2 階 TEL:(053)454-9151 FAX:(053)454-9152 本 書 に 掲 載 されている 内 容 の 一 部 あるいは 全 部 を 無 断 で 複 写 することは 著 者 および 発 行 者 の 権 利 の 侵 害 となりま す ( 法 律 で 認 められた 場 合 を 除 く) 掲 載 内 容 の 使 用 許 諾 につきましては 予 め 弊 社 までお 問 合 せください 13