資 料 4 東 日 本 大 震 災 を 巡 る 対 応 について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
1. 東 日 本 大 震 災 で 住 居 を 失 われた 方 への 居 住 の 安 定 の 確 保 震 災 発 生 復 旧 期 復 興 期 東 日 本 大 震 災 住 宅 が 滅 失 避 難 所 等 公 営 住 宅 等 ( 国 の 宿 舎 等 も 含 む) 仮 設 住 宅 自 力 での 再 建 取 得 が 困 難 な 方 災 害 公 営 住 宅 への 入 居 支 援 措 置 東 日 本 大 震 災 復 興 交 付 金 を 活 用 した 災 害 公 営 住 宅 の 整 備 支 援 ( 国 庫 補 助 率 の 引 上 げなど) 自 力 での 再 建 取 得 が 可 能 な 方 支 援 金 制 度 による 支 援 金 の 支 給 地 震 保 険 制 度 による 保 険 金 の 支 払 い 新 規 の 住 宅 ( 建 設 購 入 )への 金 融 上 の 支 援 民 間 アパート など 支 援 措 置 ( 独 ) 住 宅 金 融 支 援 機 構 ( 以 下 機 構 という )による 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 金 利 引 下 げ 等 新 規 ローン 旧 住 宅 金 融 公 庫 機 構 融 資 の 返 済 方 法 の 変 更 の 拡 充 等 消 防 庁 全 国 2012.2.11 17:00 時 点 ( 一 定 期 間 払 込 の 猶 予 等 ) 既 存 ローン 全 壊 128,582 棟 半 壊 244,031 棟 住 宅 ローン 控 除 の 継 続 全 半 壊 372,613 棟 1
2. 災 害 公 営 住 宅 等 の 整 備 災 害 公 営 住 宅 の 概 要 災 害 により 住 宅 を 失 った 低 額 所 得 者 に 賃 貸 するため 公 営 住 宅 を 整 備 する 場 合 補 助 率 の 引 き 上 げ 等 の 特 例 を 措 置 補 助 制 度 災 害 公 営 住 宅 一 般 の 公 営 住 宅 建 設 費 等 補 助 ( 補 助 率 ) 建 設 費 等 補 助 ( 補 助 率 ) (1) 建 設 又 は 買 取 りの 場 合 (1) 建 設 又 は 買 取 りの 場 合 ( 一 般 災 害 の 場 合 ) 国 :2/3 国 : 概 ね45% ( 激 甚 災 害 の 場 合 ) 国 :3/4 (2) 借 上 げの 場 合 国 :2/5 (2) 借 上 げの 場 合 国 : 概 ね 2/3 45% 激 甚 災 害 : 災 害 により 滅 失 した 戸 数 が 被 災 地 全 域 で4,000 戸 以 上 の 災 害 等 東 日 本 大 震 災 における 補 助 の 拡 充 1 災 害 公 営 住 宅 の 整 備 支 援 激 甚 災 害 による 災 害 公 営 住 宅 に 係 る 用 地 の 取 得 造 成 費 に 対 する 補 助 ( 国 :3/4 地 方 :1/4) 2 高 齢 者 生 活 支 援 施 設 等 の 整 備 支 援 公 的 賃 貸 住 宅 に 併 設 する 高 齢 者 生 活 支 援 施 設 等 の 整 備 費 に 対 する 補 助 ( 国 :1/2 地 方 :1/6 社 会 福 祉 法 人 民 間 等 :1/3) 高 齢 者 生 活 支 援 施 設 (デイサービス 施 設 生 活 相 談 サービス 施 設 等 ) 障 害 者 福 祉 施 設 (グループホーム ケアホーム 等 ) 子 育 て 支 援 施 設 ( 保 育 所 放 課 後 児 童 クラブ 等 ) 3 災 害 公 営 住 宅 の 特 別 家 賃 減 額 低 所 得 の 被 災 者 への 家 賃 の 特 段 の 減 額 措 置 に 対 する 支 援 ( 国 :1/2 地 方 :1/2) 東 日 本 大 震 災 復 興 交 付 金 による 支 援 災 害 公 営 住 宅 の 整 備 等 に 係 る 補 助 については 東 日 本 大 震 災 復 興 交 付 金 により 対 応 地 方 負 担 分 の50%について 追 加 的 な 国 庫 補 助 を 行 う 2
2. 災 害 公 営 住 宅 の 整 備 状 況 ( 平 成 24 年 2 月 21 日 時 点 ) 1. 供 給 計 画 岩 手 県 住 宅 復 興 の 基 本 方 針 として 災 害 公 営 住 宅 4,000から5,000 戸 の 供 給 計 画 を 公 表 宮 城 県 15 市 町 において12,000 戸 の 災 害 公 営 住 宅 を 整 備 する 見 込 みと 公 表 うち 仙 台 市 は 約 2,800 戸 の 供 給 目 標 福 島 県 全 体 計 画 は 未 定 2. 整 備 状 況 県 用 地 ( 確 保 済 ) 設 計 着 手 工 事 着 手 青 森 県 3 地 区 50 戸 2 地 区 38 戸 岩 手 県 5 地 区 217 戸 1 地 区 12 戸 宮 城 県 17 地 区 1,207 戸 7 地 区 692 戸 福 島 県 4 地 区 86 戸 2 地 区 62 戸 1 地 区 12 戸 合 計 29 地 区 1,560 戸 12 地 区 804 戸 1 地 区 12 戸 戸 数 については 今 後 変 更 となる 可 能 性 があります 3
2. 事 例 県 営 鳴 石 アパート( 岩 手 県 陸 前 高 田 市 ) 県 営 鳴 石 アパート( 岩 手 県 陸 前 高 田 市 ) 震 災 前 に 建 設 県 営 住 宅 として 初 めての 木 造 公 営 住 宅 積 極 的 に 地 場 材 を 活 用 夏 季 にエアコンが 不 要 となるように 開 口 部 や 軒 を 深 く 計 画 雨 水 貯 水 タンクを 設 けて 洗 車 散 水 等 に 雨 水 を 活 用 太 陽 光 発 電 を 利 用 した 団 地 内 庭 園 灯 や 次 世 代 省 エネ 基 準 レベルの 適 合 など 環 境 に 配 慮 した 住 宅 全 体 配 置 図 構 造 規 模 : 木 造 2 階 建 て 3 棟 18 戸 間 取 り:3LDK(18 戸 ) 1 号 棟 南 面 立 面 図 4
2. 事 例 相 馬 市 井 戸 端 長 屋 共 同 住 宅 ( 福 島 県 相 馬 市 ) 被 災 高 齢 者 の 孤 独 状 態 を 防 ぐ 共 助 生 活 住 宅 一 同 に 会 して 夕 食 をとる 食 堂 エリアや 団 欒 の 場 となる 畳 コーナー のある 共 助 スペースを 設 置 所 在 地 : 福 島 県 相 馬 市 地 区 名 : 馬 場 野 地 区 敷 地 面 積 :2,294m2 建 築 面 積 :886m2 延 床 面 積 :853m2 構 造 階 数 : 木 造 平 屋 建 戸 数 :12 戸 間 取 り :2DK 工 期 : 平 成 24 年 1 月 ~ 平 成 24 年 3 月 ( 予 定 ) 事 業 主 体 : 相 馬 市 位 置 図 馬 場 野 地 区 相 馬 市 共 同 浴 室 共 助 スペースス ホ ランティアルーム 客 間 配 置 図 平 面 図 外 観 イメージ 5
2. 参 考 岩 手 県 の 仮 設 住 宅 居 住 者 の 属 性 居 住 意 向 1 1. 仮 設 住 宅 入 居 者 の 属 性 について 世 帯 主 の 年 齢 が65 歳 以 上 である 世 帯 は43.4% 阪 神 淡 路 大 震 災 (41.4%)と 同 程 度 の 高 齢 者 世 帯 率 となっている 世 帯 人 数 3 名 以 上 の 世 帯 の 割 合 は53.1% 阪 神 淡 路 大 震 災 (23.1%)と 比 較 して 大 規 模 世 帯 が 多 くなっている 30 歳 未 満 30~40 歳 40~50 歳 50~60 歳 60~65 歳 65~70 歳 70 歳 以 上 世 帯 主 の 年 齢 別 世 帯 数 割 合 阪 神 淡 路 大 震 災 40% 4.0% 6.0% 13.7% 19.8% 14.8% 15.1% 26.7% 世 帯 主 が65 歳 以 上 の 世 帯 割 合 :43.4% 東 日 本 大 震 災 ( 岩 手 県 ) 1.2% 5.7% 13.1% 18.0% 16.6% 9.5% 33.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 世 帯 人 数 別 世 帯 数 割 合 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 6 人 以 上 阪 神 淡 路 大 震 災 43.9% 13.4% 6.6% 2.5% 33.0% 0.6% 世 帯 人 数 3 人 以 上 の 世 帯 割 合 :53.1% 東 日 本 大 震 災 ( 岩 手 県 ) 16.3% 30.6% 23.1% 13.8% 8.7% 6.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 岩 手 県 調 査 はH23.6までの 仮 設 住 宅 入 居 世 帯 を 対 象 にH23.7.7~20に 実 施 6
2. 参 考 岩 手 県 の 仮 設 住 宅 居 住 者 の 属 性 居 住 意 向 2 2. 従 前 住 宅 について 被 災 前 住 宅 が 持 家 であった 世 帯 の 割 合 は85.8% 阪 神 淡 路 大 震 災 (27.4%)と 比 較 して 持 ち 家 であった 世 帯 数 が 極 めて 多 い 被 災 前 の 住 宅 について 従 前 住 宅 が 持 家 の 割 合 :85.8% 3. 今 後 の 居 住 意 向 について 今 後 希 望 する 居 住 形 態 として 持 家 の 新 規 購 入 ( 高 台 等 移 転 ) を 希 望 する 世 帯 が45.9% 自 宅 の 現 在 地 での 再 建 が11.4% 公 営 住 宅 を 希 望 する 世 帯 は20.1% 阪 神 淡 路 大 震 災 ( 持 家 :16.3% 公 的 借 家 :68.3%)と 比 較 して 持 家 に 対 するニーズが 高 く 公 的 賃 貸 住 宅 に 対 するニーズは 低 い 仮 設 住 宅 居 住 者 の 今 後 の 居 住 意 向 について 公 営 住 宅 への 入 居 希 望 :20.1% 岩 手 県 調 査 はH23.6までの 仮 設 住 宅 入 居 世 帯 を 対 象 にH23.7.7~20に 実 施 7
3. 住 宅 金 融 支 援 機 構 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 拡 充 等 平 成 23 年 度 第 1 次 補 正 予 算 : 560 億 円 ( 補 助 金 ) 第 3 次 補 正 予 算 :1,507 億 円 ( 補 助 金 ) 平 成 24 年 度 政 府 予 算 案 : 539 億 円 ( 補 助 金 ) 東 日 本 大 震 災 により 被 害 を 受 けた 者 に 対 して 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 拡 充 及 び 既 往 貸 付 者 に 対 する 返 済 方 法 の 変 更 等 を 行 うことにより 被 災 者 の 自 力 による 住 宅 の 再 建 等 を 強 力 に 支 援 する 1. 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 拡 充 等 (1) 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 融 資 金 利 の 引 下 げ 1 災 害 復 興 住 宅 融 資 ( 建 設 購 入 )の 基 本 融 資 額 の 融 資 金 利 について 当 初 5 年 間 は0% 6~10 年 目 は 通 常 金 利 から 約 0.5% 引 下 げ (1% 引 下 げ 後 のフラット35Sの 金 利 水 準 並 み) 2 災 害 復 興 住 宅 融 資 ( 補 修 )の 融 資 金 利 は 当 初 5 年 間 1%まで 引 下 げ (2) 災 害 復 興 住 宅 融 資 ( 建 設 購 入 )の 元 金 据 置 返 済 期 間 の 延 長 最 長 3 年 ( 現 行 )から 最 長 5 年 に 延 長 (3) 災 害 復 興 住 宅 融 資 の 申 込 期 間 の 延 長 現 行 のり 災 日 から2 年 以 内 との 取 扱 いを5 年 以 内 ( 平 成 27 年 度 末 までの 申 込 み 分 )に 延 長 (4) 災 害 復 興 宅 地 融 資 の 新 設 < 財 政 援 助 法 で 措 置 > 住 宅 には 被 害 がなく 宅 地 のみに 被 害 が 生 じた 場 合 の 融 資 の 新 設 災 害 復 興 宅 地 融 資 の 金 利 は 災 害 復 興 住 宅 融 資 ( 建 設 購 入 )の 融 資 金 利 とする 2. 既 往 貸 付 者 に 対 する 返 済 方 法 の 変 更 災 害 復 興 住 宅 融 資 ( 建 設 購 入 ) 基 本 融 資 額 の 融 資 金 利 引 下 げのイメージ 当 初 5 年 間 :0% 6~10 年 目 : 通 常 金 利 * から 約 0.5% 引 下 げ 11 年 目 以 降 : 通 常 金 利 * * 通 常 金 利 は 財 投 金 利 +0.2% 通 常 金 利 0% 約 0.5% 個 人 負 担 部 分 5 年 10 年 被 災 された 住 宅 金 融 支 援 機 構 ( 旧 公 庫 融 資 フラット35( 買 取 型 )を 含 む)の 既 往 貸 付 者 に 対 する 返 済 期 間 の 延 長 及 び 返 済 金 の 払 込 みの 猶 予 期 間 の 延 長 並 びに 猶 予 期 間 中 の 金 利 引 下 げの 拡 充 を 行 う り 災 割 合 返 済 方 法 の 変 更 払 込 みの 猶 予 返 済 期 間 の 延 長 猶 予 期 間 中 の 金 利 * フラット35( 買 取 型 )についても 対 象 とする 30% 未 満 1 年 1 年 0.5% 引 下 げた 金 利 又 は1.5%の 低 い 方 30% 以 上 60% 未 満 3 年 3 年 1.0% 引 下 げた 金 利 又 は1.0%の 低 い 方 60% 以 上 5 年 5 年 1.5% 引 下 げた 金 利 又 は0.5%の 低 い 方 下 線 は 拡 充 部 分 8
4. 東 日 本 大 震 災 による 建 築 被 害 を 踏 まえた 天 井 等 に 係 る 建 築 基 準 の 検 証 見 直 しへの 対 応 について 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 による 建 築 被 害 を 踏 まえた 建 築 物 の 安 全 性 確 保 対 策 が 的 確 に 推 進 されるよう 現 地 調 査 に 基 づく 被 害 状 況 の 分 析 関 連 する 技 術 的 検 討 等 を 推 進 し これらの 検 討 成 果 を 踏 まえ 建 築 基 準 法 等 の 技 術 基 準 の 検 証 見 直 しを 推 進 する 1 津 波 危 険 地 域 における 建 築 基 準 等 の 整 備 に 資 する 検 討 検 討 事 項 津 波 荷 重 の 算 定 式 を 津 波 被 害 の 実 態 に 基 づき 検 討 津 波 避 難 ビルの 位 置 的 要 件 等 に 係 る 留 意 点 の 検 証 津 波 に 対 する 安 全 性 に 配 慮 した 建 築 制 限 の 基 本 的 な 考 え 方 を 整 理 2 地 震 被 害 を 踏 まえた 非 構 造 部 材 の 基 準 の 整 備 に 資 する 検 討 検 討 事 項 天 井 脱 落 被 害 状 況 を 踏 まえた 落 下 防 止 工 法 被 害 防 止 対 策 の 検 討 検 討 成 果 津 波 に 対 し 構 造 安 全 性 等 が 確 保 される 建 築 物 の 技 術 基 準 等 の 整 備 - 津 波 に 対 し 構 造 耐 力 上 安 全 な 建 築 物 の 設 計 法 等 に 係 る 技 術 的 助 言 の 発 出 ( 平 成 23 年 11 月 17 日 付 国 住 指 第 2570 号 国 土 交 通 省 住 宅 局 長 通 知 ) - 津 波 防 災 地 域 づくりに 関 する 法 律 ( 平 成 23 年 法 律 第 123 号 )に 基 づく 告 示 制 定 ( 平 成 23 年 12 月 27 日 施 行 ) 検 討 成 果 3 長 周 期 地 震 動 に 対 する 建 築 物 の 安 全 性 検 証 方 法 に 関 する 検 討 検 討 事 項 長 周 期 地 震 動 の 作 成 手 法 の 検 討 超 高 層 建 築 物 等 の 耐 震 設 計 クライテリアの 検 討 4 液 状 化 に 関 する 住 宅 情 報 の 表 示 に 係 る 基 準 の 整 備 に 資 する 検 討 検 討 事 項 液 状 化 予 測 手 法 の 妥 当 性 についての 検 討 地 盤 の 液 状 化 に 関 する 情 報 表 示 についての 検 討 天 井 の 耐 震 計 画 のための 技 術 基 準 等 の 整 備 検 討 成 果 超 高 層 建 築 物 等 における 長 周 期 地 震 動 への 対 策 のための 技 術 基 準 等 の 整 備 検 討 成 果 5エスカレーター 等 の 昇 降 機 に 係 る 地 震 安 全 対 策 に 関 する 検 討 検 討 事 項 エスカレーターの 落 下 防 止 対 策 その 他 昇 降 機 に 係 る 地 震 安 全 対 策 の 検 討 住 宅 性 能 表 示 制 度 における 表 示 項 目 の 整 備 検 討 成 果 昇 降 機 の 地 震 安 全 対 策 のための 技 術 基 準 等 の 整 備 9