しかし 先 に 述 べたように 運 用 という 言 葉 はシステム 屋 さんだけの 言 葉 ではない こと 運 用 という 言 葉 には そのもののもつ 機 能 を 生 かして 用 いること という 意 味 があること そして 運 用 術 という 言 葉 があり これは そのものの 本 来 の 価



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システム 運 用 人 としくみ 運 用 という 言 葉 私 たち いわゆるシステム 屋 さんからしてみればごく 普 通 の 言 葉 な のですが この 言 葉 の 意 味 となると 人 によっていろいろな 受 けとり 方 があるものだとい うことに 気 づいたのは ごく 最 近 のことです それは いまから 10 年 ほど 前 でしょうか 新 聞 や 雑 誌 などの 広 告 にこの 言 葉 が 頻 繁 に 現 れるようになったことです とくに 信 託 な どの 金 融 業 界 で 出 されている 広 告 ここには 資 産 運 用 という 内 容 の 広 告 が 目 を 引 きました 金 融 業 界 では 日 常 的 にこの 運 用 という 言 葉 が 用 いられていたようです しかし システム 屋 さんというのは 視 野 が 狭 いのでしょうか 運 用 という 言 葉 はシステム 特 有 の 言 葉 だと 思 っていた 節 があったのです もちろん 私 がそうでした システム 運 用 のマネジメント システム 運 用 の 価 値 創 造 について 考 える( 前 ) 私 には 運 用 という 言 葉 を 何 度 か 変 えたいと 思 った 時 期 がありました この 言 葉 に は なんとなく 暗 いイメージがあったからです 世 の 中 には 3K という 言 葉 があ りました 3K(さんけい)はブルーカラー( 現 業 系 技 能 系 )とされる 職 種 について 仕 事 が きつい(Kitsui) 汚 い (Kitanai) 危 険 (Kiken) ことを 意 味 する そのような 職 場 を 3K 職 場 (さんけいしょくば)とも 言 う 近 年 の IT サービス 業 界 をさす 3K は きつい 帰 れない 給 料 が 安 い と 時 代 業 界 によって 該 当 する 意 味 は 諸 説 あるが 劣 悪 な 労 働 環 境 を 指 す 代 名 詞 であることには 変 わりない 出 典 : フリー 百 科 事 典 ウィキペ ディア(Wikipedia) 私 たちの 運 用 では 3K=きつい 帰 れない 暗 い に 近 い 意 味 に 用 いられていたよう に 記 憶 しています もともと3Kという 言 葉 は 良 い 意 味 で 用 いられるものではありま せんでしたが 運 用 に 携 わる 人 たちもこの3Kを 背 中 で 感 じながら 勤 務 していたもの と 思 います このような 暗 いイメージを 払 拭 するために 運 用 という 言 葉 を 新 たな 言 葉 に 置 き 換 えたいと 思 ったのです もちろん 私 はこの 運 用 という 仕 事 には 一 種 の 誇 りのような ものをもっていましたから 運 用 という 言 葉 が 好 きでしたし 本 心 ではずっと 大 切 にしていきたい 言 葉 だとも 思 っていました ところが 周 りでは 暗 い 受 身 だ モチ ベーションが 低 いなどネガティブなイメージでしか 運 用 を 見 てくれません これは 運 用 という 言 葉 自 体 が 悪 いのだと 本 当 に 真 剣 に 考 えたものです だから 言 葉 を 変 えよ うと 思 ったのです 1/5

しかし 先 に 述 べたように 運 用 という 言 葉 はシステム 屋 さんだけの 言 葉 ではない こと 運 用 という 言 葉 には そのもののもつ 機 能 を 生 かして 用 いること という 意 味 があること そして 運 用 術 という 言 葉 があり これは そのものの 本 来 の 価 値 を 生 かすように 巧 みに 使 う 方 法 という 意 味 であること さらに 金 融 業 界 などで 用 いる 運 用 には 資 産 を 増 やす( 資 産 価 値 を 高 める) という 意 味 が 感 じられること 運 用 という 言 葉 に 疑 問 を 感 じ 始 めてからは 運 用 に 関 するいろいろなことが 見 えるように なってきました そして 運 用 という 言 葉 は 決 してネガティブな 意 味 ではないと いうことに 確 信 をもてるようになりました そこで 私 たちが 用 いる 運 用 という 言 葉 をシステムに 限 ったものとするため あらた めて システム 運 用 とすることにし そのシステム 運 用 の 意 味 ( 定 義 )を システム のもつ 本 来 の 価 値 を 生 かすこと としたのです この 意 味 こそ 私 がずっと 抱 いてい た 運 用 そのものの 意 味 を 適 切 に 言 い 表 していると 強 く 感 じたものです コンピュ ータ システムの 仕 事 に 携 わって 約 40 年 私 は このシステムを 通 じて 運 用 という 仕 事 に 魅 力 を 感 じていたし ここに 少 しでも 関 われることに 誇 りを 抱 いていました 運 用 は システムのもつ 本 来 の 価 値 を 生 かす( 産 み 出 す)ことなのです 業 務 システムは 一 般 的 には システム 開 発 部 門 によって 開 発 されます しかし こ の 業 務 システムは 開 発 しただけでは 単 なる 固 体 ( 実 際 にはソフトだが)に 過 ぎません これだけでは 何 ら 価 値 を 生 み 出 すことはできないのです むしろコストでしかありま せん だから この 固 体 に 魂 を 吹 き 込 み 血 液 を 通 わせ 本 来 期 待 すべき 価 値 (システ ム 化 効 果 )を 引 き 出 してやらなければならないのです そして この 役 割 を 担 うのがシ ステム 運 用 だと 思 うのです システムのもつ 本 来 の 価 値 これはどういうことかを 考 えて 見 ます 本 来 の 価 値 とは 期 待 効 果 と 言 い 換 えることもできます あるいは 責 任 効 果 とでもいいましょうか シ ステム 化 ( 業 務 システムの 開 発 構 築 )による 期 待 効 果 です これだけのコストをかけ 開 発 した 業 務 システムによってこれだけの 効 果 が 見 込 めます というものです 費 用 対 効 果 の 効 果 でもあります システム 開 発 では こうした 効 果 に 期 待 とか 見 込 み という 頭 文 字 をつけます が 本 来 これは 責 任 効 果 であるべきなのです そして この 責 任 を 果 たすのは 誰 か もちろん 業 務 部 署 であることは 明 らかですが これを 開 発 したシステム 部 門 にも 相 応 の 責 任 があるはずです システム 開 発 は ある 意 味 では 一 過 性 のものです システム 開 発 の 役 割 はあくまでも 業 務 システムを 開 発 することであって その 業 務 システムを 2/5

日 々 絶 え 間 なくコンピュータ システムによって 処 理 していくのはシステム 運 用 の 役 割 なのです 開 発 は 一 度 運 用 は 一 生 という 言 葉 があります 開 発 しただけの 業 務 システムは 単 なる 固 体 に 過 ぎません この 固 体 自 体 にはなんら 効 果 を 期 待 することはできないの です システム 化 の 効 果 は 長 期 間 にわたって 継 続 して 出 し 続 けるものです しかも 瞬 間 風 速 であってはなりません 継 続 して 効 果 を 出 し 続 ける 必 要 があるのです 業 務 システムを 処 理 し 続 けることによって 効 果 が 生 まれてくるのです こうした 継 続 した 処 理 の 積 み 重 ねが 大 切 です こうしたことはシステム 運 用 にしかできないことです 運 用 は 継 続 です だから 運 用 は 一 生 なのです システム 運 用 には このような 魅 力 があります 多 額 のコストをかけて 開 発 した 業 務 システム ここには 企 業 経 営 上 の 大 きな 期 待 があります 企 業 の 存 続 を 左 右 するもの もあるでしょう この 鍵 を 握 っているのがシステム 運 用 なのです とくに いまの 時 代 はシステムのないビジネスなど 考 えられるわけもありません まさに 企 業 のイン フラストラクチャーであり 企 業 ビジネスの 根 幹 を 担 っているわけです そして さ らに システム 運 用 には 永 遠 の 継 続 した 成 長 があるということも 大 きな 魅 力 です 運 用 は 生 きものです 継 続 した 改 善 が 大 切 です この 継 続 した 改 善 が 企 業 も 個 人 も 成 長 させていくのです そして システム 運 用 に 携 わる 人 たちは この 仕 事 に 対 する 強 い 誇 りをもっています システム 運 用 は 企 業 ビジネスの HUB(ビジネスのすべての 通 り 道 ) 的 役 割 を 担 ってい るということ 本 来 知 ってか 知 らずしてかは 別 として 企 業 ビジネスの 大 半 を 掌 握 しているのです そして 企 業 経 営 の 全 体 を 見 通 せるところに 位 置 しています シス テム 運 用 に 携 わる 人 達 は そういう 役 割 を 担 うことができる 立 場 にあるわけです シ ステム 運 用 で 掌 握 しているさまざまな 情 報 を 活 用 することによって いまある 業 務 シ ステムに 新 たな 大 きい 価 値 を 付 け 加 える( 付 加 価 値 )ことができますし その 活 用 次 第 では 経 営 のマネジメントに 直 接 関 与 することができるわけです 3/5

価 値 を 高 める 運 用 付 加 価 値 劣 化 を 防 ぐための 対 応 本 来 の 価 値 これまでの 運 用 ( 日 々の 運 用 ) 日 々の 運 用 を 確 実 に 行 えば 本 来 の 価 値 は 生 かせる( 産 み 出 せ る)はず しかし 時 代 ( 環 境 )の 変 化 によって 効 果 には 劣 化 の 可 能 性 あり ( 図 32)システム 化 の 価 値 創 造 図 32は システム 運 用 が 果 たすべきシステム 化 の 価 値 創 造 についてまとめたもの です システム 運 用 そのものは 業 務 システム(の 総 体 ) 本 来 の 価 値 を 生 かすように コ ンピュータ システムを 巧 く 使 っていくことにあるわけですが この 本 来 の 価 値 そのも のは 日 々の 運 用 を 確 実 に 行 っていきさえすれば 生 かせるはずです そのように 業 務 と 業 務 システムは 設 計 され 開 発 されているからです しかし 企 業 を 取 り 巻 く 環 境 は 時 代 と 共 に 大 きく 変 化 し 続 けていますから この 変 化 によって 本 来 の 価 値 は 劣 化 していく 可 能 性 が 高 いわけです この 環 境 変 化 には 事 業 環 境 市 場 組 織 内 の 変 化 そして 社 会 の 変 化 法 律 の 規 制 緩 和 ICT の 革 新 など が 含 まれます これらの 変 化 によって 事 業 計 画 (アクションプラン)の 修 正 が 行 なわれま すから 個 々の 業 務 システム あるいは 業 務 システム 総 体 の 価 値 への 影 響 もあり 得 るわけです 業 務 システム 総 体 の 価 値 が 劣 化 することで 次 の2つの 現 象 が 現 れます 1つは あ る 特 定 の 業 務 システムが 業 務 部 署 でだんだん 使 われなくなってくるということ 2 つ 目 は その 特 定 の 業 務 システムに 変 わる 新 たな 業 務 システムが 再 構 築 され 古 い 業 務 システムが 置 き 換 えられることです 1つ 目 のだんだん 使 われなくなっていく 業 務 システムは そのことに 誰 も 気 づかず 運 用 し 続 けられることが 多 いようです 実 際 には 無 駄 なことをしているわけですが こ のことに 誰 も 気 づかないのです 業 務 部 署 の 担 当 者 も 自 分 だけが 必 要 ないのであっ て 他 の 人 は 必 要 かも 知 れないと 思 っているとか それ 以 前 に 他 のことなど 気 にもとめ 4/5

ていないということが 気 づかない 原 因 であるかも 知 れません 2つ 目 の 新 たな 業 務 システムで 置 き 換 えられるということについてですが これは 環 境 の 変 化 に 対 応 するためのシステム 改 修 ( 保 守 )を 行 えばすむことであっても いまま での 業 務 システムの 詳 細 を 知 らないために 改 修 できないということが 理 由 としてあげ られます とくに 5~10 年 以 上 使 われた 業 務 システムにはこうした 傾 向 が 強 く 表 れま す まして 昨 今 のように SI ベンダなどへ 業 務 システムの 開 発 を 委 託 した 場 合 はなお さらのことといえます 業 務 システムの 開 発 部 門 や SI ベンダは 作 る ことに 主 眼 を おきますから 今 あるものを 活 かす という 考 え 方 には 乏 しいものです 業 務 システ ムの 改 修 は そのすべてを 理 解 していないとできないもので これは 面 倒 だし 大 変 な 工 数 を 必 要 とするものです こうしたことは 最 近 の 日 本 を 取 り 巻 く(もちろん 日 本 だけではないが) 社 会 環 境 に 似 た ところがあるように 思 います 人 や 技 術 などいろいろなものが 国 境 を 越 えて 入 り 込 ん できます 今 までの 安 定 していた( 落 ち 着 いた) 社 会 文 化 に 異 文 化 が 入 り 込 んでくるの です それによって 社 会 的 な 混 乱 が 起 き それを 防 止 するための 対 策 を 行 う そして これを 繰 り 返 すことになります これからは このようなことに 多 くの 労 力 コストを 必 要 とする 時 代 になってきます そのため いま 政 府 は 社 会 インフラに 相 当 する 法 整 備 に 努 めています これとシステム 運 用 は 似 通 ったところがあると 考 えます 社 会 インフラとシステム 運 用 は 非 常 に 似 通 っていると 思 うからです このような 業 務 システム 総 体 の 劣 化 を 防 ぐ ために システム 運 用 は そのインフラストラクチャーに 異 文 化 が 入 りやすいように 整 備 しておく 必 要 があります システム 運 用 にとっての 異 文 化 とは 新 しい ICT を 用 いた 業 務 システムやネットワーク コンピュータ 機 器 OS などをいいます このインフ ラストラクチャーである 運 用 システムの 整 備 には 2 つの 重 要 なポイントがあります 1つは 運 用 システムに 異 文 化 が 入 ってくるときは その 異 文 化 そのものが 身 を 正 し て(ある 規 則 に 従 うなど) 入 るようにすること そして 2 つ 目 は 運 用 システムに 入 っ た 後 も 規 則 に 従 うよう 監 督 指 導 することです 5/5