歯科領域の安全管理



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2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

定款

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

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入札公告 機動装備センター

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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1

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

老発第    第 号

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Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

大学病院治験受託手順書

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

失 によって 告 知 事 項 について 事 実 を 告 げずまたは 不 実 のことを 告 げたときは 共 済 契 約 者 に 対 する 書 面 による 通 知 をもって 共 済 契 約 を 解 除 することができます た だし 当 組 合 がその 事 実 を 知 りまたは 過 失 によってこれを 知

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

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川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

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(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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Microsoft PowerPoint - 基金制度

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

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財政再計算結果_色変更.indd

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保

ができます 4. 対 象 取 引 の 範 囲 第 1 項 のポイント 付 与 の 具 体 的 な 条 件 対 象 取 引 自 体 の 条 件 は 各 加 盟 店 が 定 めます 5.ポイントサービスの 利 用 終 了 その 他 いかなる 理 由 によっても 付 与 されたポイントを 換 金 すること

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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【労働保険事務組合事務処理規約】

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 区 分 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

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(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

平成16年度

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

Transcription:

歯 科 領 域 の 安 全 管 理 医 療 法 人 真 鶴 会 小 倉 第 一 病 院 医 療 安 全 管 理 室 長 石 川 俊 幸

本 日 の 目 標 医 療 事 故 の 現 状 について 知 る 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 知 る 医 療 安 全 に 関 連 する 政 策 等 の 動 向 に ついて 知 る

医 療 事 故 はどれくらい 起 こっているの(1) 82の 特 定 機 能 病 院 医 療 事 故 1 万 5000 件 報 告 最 近 の2 年 間 厚 労 省 まとめ 重 篤 例 387 件 毎 日 14.4.28

医 療 事 故 はどれくらい 起 こっているの(2) 厚 生 労 働 省 医 療 事 故 情 報 収 集 事 業 の 概 要

医 療 事 故 報 告 最 多 の1440 件 = 安 全 のため 意 識 向 上 ( 時 事 通 信 ) 平 成 21 年 年 3 月 24 日 医 療 事 故 の 報 告 義 務 がある272 病 院 から 昨 年 1 年 間 に 報 告 された 医 療 事 故 は1440 件 で 前 年 を174 件 上 回 り 過 去 最 多 だったことが 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 のまとめで 分 かった 同 機 構 は 事 故 が 増 えているわけではない 安 全 のため 報 告 するという 文 化 が 少 しずつ 醸 成 されてきた と している 一 方 で 約 4 分 の1に 当 たる69 病 院 は1 年 間 全 く 報 告 がな く 同 機 構 は 引 き 続 き 積 極 的 な 報 告 を 呼 び 掛 ける 1440 件 のうち 患 者 が 死 亡 したのは115 件 全 体 に 占 め る 割 合 は8.0%で 前 年 の11.2%より 低 下 した 障 害 が 残 る 可 能 性 が 高 いケースは144 件 (10.0%)だった

財 団 法 人 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 ホームページ http://jcqhc.or.jp/html/documents/pdf/medsafe/

平 成 20 年 度 年 報

医 療 事 故 の 特 徴 (1) 1) 医 療 事 故 は 医 師 看 護 師 薬 剤 師 の 技 量 や 熟 練 度 に 関 係 なく 発 生 するものである 2)その 一 方 事 故 多 発 者 の 多 いことも 事 実 で ある その 人 達 の 特 徴 は 情 緒 の 不 安 定 傾 向 消 極 型 であるといわれている 3) 時 間 帯 別 の 発 生 頻 度 は 始 業 直 後 のウォー ミングアップ 不 足 時 間 と 疲 労 の 蓄 積 した 時 間 帯 に 集 中 した 傾 向 がある

医 療 事 故 の 特 徴 (2) 4) 医 療 事 故 の 内 で 医 療 訴 訟 となった 件 数 は 年 間 1,500 件 と 推 定 されている すべての 医 療 事 故 が 訴 訟 医 事 紛 争 となったわけではない 5) 投 薬 に 関 するミスが 多 いことが 特 徴 である 6) 転 倒 転 落 に 関 する 事 故 の 報 告 が 多 い 7) 医 療 機 器 医 療 器 具 の 操 作 使 用 に 関 す 事 故 が 多 い

医 療 事 故 はどれくらい 起 こっているの(3) 医 療 事 故 関 連 の 院 外 情 報 の 入 手 平 成 19 年 度 :1615 件 平 成 20 年 度 :1338 件 平 成 21 年 度 : 366 件 Yahoo!ニュース ( 国 内 > 医 療 過 誤 ) ソネット エム スリー ( 医 療 事 故 )

歯 科 関 連 の 報 道 平 成 17 年 6 月 ~ 平 成 22 年 3 月 平 成 17 年 11 月 2 日 歯 科 医 に1700 万 円 支 払 い 命 令 札 幌 平 成 17 年 11 月 25 日 県 立 医 大 病 院 抜 歯 ミス 訴 訟 : 和 解 へ 広 陵 町 の 女 性 に108 万 円 平 成 18 年 2 月 28 日 インプラント 治 療 で 歯 槽 骨 内 にネジ 残 留 歯 科 に 賠 償 命 令 平 成 18 年 5 月 13 日 虫 歯 治 療 中 に4 歳 女 児 突 然 死 両 親 損 賠 提 訴 へ 平 成 18 年 10 月 20 日 深 谷 の 麻 酔 事 故 : 不 起 訴 不 当 議 決 で 遺 族 検 察 の 判 断 期 平 成 19 年 3 月 31 日 深 谷 の 麻 酔 事 故 : 歯 科 医 を 不 起 訴 再 捜 査 も 予 見 困 難 平 成 19 年 7 月 7 日 女 児 死 亡 : 歯 の 治 療 時 全 身 麻 酔 中 に 心 停 止 平 成 19 年 7 月 13 日 歯 科 手 術 中 に 急 変 女 性 死 亡 = 業 過 致 死 で 捜 査 平 成 20 年 6 月 26 日 インプラント 手 術 で 死 亡 遺 族 歯 科 医 院 を 提 訴 平 成 21 年 6 月 2 日 市 民 病 院 隣 の 歯 抜 く:118 万 円 支 払 いへ

< 抜 歯 手 術 ミス> 歯 科 医 に1700 万 円 支 払 い 命 令 札 幌 地 裁 ( 毎 日 新 聞 ) 平 成 17 年 11 月 2 日 抜 歯 手 術 中 に 麻 酔 針 が 上 あごに 刺 さったまま 折 れ 後 遺 症 を 負 ったとして 埼 玉 県 所 沢 市 の20 代 の 男 性 会 社 員 が 札 幌 市 北 区 の 歯 科 を 経 営 する 歯 科 医 に 約 2900 万 円 の 損 害 賠 償 を 求 めた 訴 訟 の 判 決 が2 日 札 幌 地 裁 であった 裁 判 長 は 請 求 を 認 め 約 1700 万 円 の 支 払 いを 命 じた 判 決 によると 男 性 は 大 学 院 生 だった03 年 1 月 あごの 痛 みから 同 歯 科 を 受 診 し 歯 科 医 は 奥 歯 のかみ 合 わせが 原 因 の 顎 関 節 症 と 診 断 抜 歯 手 術 のため 麻 酔 注 射 し た 際 注 射 針 ( 長 さ 約 14ミリ 太 さ 約 0.2ミリ)が 根 元 から 折 れ 上 あごに 残 された 針 は 病 院 で 手 術 しても 摘 出 できず 男 性 には 鈍 痛 によるけだるさなどの 症 状 が 残 っ た 歯 科 医 は 男 性 の 症 状 は 日 常 生 活 に 障 害 が 出 るほどのものではない と 反 論 したが 裁 判 長 は 時 には 仕 事 に 差 し 支 える 程 度 の 神 経 症 状 が 出 ている と 判 断 男 性 の 労 働 能 力 が10% 程 度 失 われ 今 後 約 40 年 間 にわたって 影 響 が 及 ぶ と 認 定 し 慰 謝 料 など に 逸 失 利 益 約 1140 万 円 を 加 算 した

県 立 医 大 病 院 抜 歯 ミス 訴 訟 : 和 解 へ 広 陵 町 の 女 性 に108 万 円 ( 毎 日 新 聞 ) 平 成 17 年 11 月 25 日 市 の 県 立 医 科 大 付 属 病 院 で 抜 歯 ミスがあり 県 は 慰 謝 料 108 万 円 を 支 払 うことで 近 く 和 解 する 11 月 定 例 県 議 会 に 議 案 を 提 案 する 県 によると 被 害 に 遭 ったのは 広 陵 町 の 女 性 (29)で 上 左 奥 の 大 臼 歯 1 本 を 抜 くため 02 年 3 月 口 腔 外 科 を 受 診 した しかし 男 性 歯 科 医 が 別 の 大 臼 歯 を 抜 歯 インプラント( 人 工 歯 根 ) 治 療 をしたが 女 性 は 今 年 3 月 奈 良 地 裁 に271 万 円 の 損 害 賠 償 を 求 め 提 訴 していた

インプラント 治 療 で 歯 槽 骨 内 にネジ 残 留 歯 科 に 賠 償 命 令 / 大 分 ( 毎 日 新 聞 ) 平 成 18 年 2 月 28 日 歯 のインプラント 治 療 後 に 激 痛 が 続 いたのは 歯 の 奧 に 誤 ってネジが 残 された ためとして 大 分 市 内 の 女 性 (61)が 同 市 内 の 歯 科 医 院 に 約 1300 万 円 の 損 害 賠 償 を 求 めた 訴 訟 で 大 分 地 裁 は27 日 歯 科 医 院 に 慰 謝 料 など 約 400 万 円 を 支 払 うよう 命 じた 裁 判 長 は 誤 って 固 定 ネジを 骨 内 に 入 れたままインプラントを 埋 め 込 んでおり 通 常 の 治 療 行 為 の 過 程 では 想 定 しがたい 重 大 な 過 失 とした 判 決 によると 女 性 は92 年 人 工 歯 根 を 歯 槽 骨 の 中 に 埋 めて 人 工 歯 を 固 定 す る 治 療 を 同 医 院 で 受 けた 03 年 8 月 から 治 療 部 分 に 激 痛 を 感 じるようになったた め 同 医 院 でインプラントをはずしたが 痛 みが 治 まらず 04 年 1 月 別 の 病 院 で 手 術 この 際 歯 槽 骨 内 にネジが 残 されていたことが 分 かった

市 民 病 院 隣 の 歯 抜 く:118 万 円 支 払 いへ ( 毎 日 新 聞 ) 平 成 21 年 6 月 2 日 神 奈 川 県 の 市 民 病 院 は1 日 口 腔 外 科 で01 年 に 市 の 女 性 を 治 療 中 誤 って 隣 の 歯 を 抜 くミスがあっ たと 明 らかにした 示 談 交 渉 の 末 約 118 万 円 の 賠 償 で 女 性 側 と 合 意 6 月 市 議 会 に 支 払 いを 提 案 する 女 性 は 市 の 矯 正 歯 科 医 院 から 抜 歯 要 請 の 説 明 書 を 持 って 来 院 2 年 目 の 歯 科 医 師 が 担 当 した 病 院 長 は 100 例 の 抜 歯 経 験 があり 思 い 込 みによるミス 二 度 とないようにしたい と 謝 った

医 療 が 把 握 すべきリスクとは 1) 自 然 災 害 : 地 震 台 風 竜 巻 洪 水 浸 水 渇 水 落 雷 2) 事 故 : 医 療 事 故 ( 医 療 過 誤 ) 院 内 感 染 火 災 爆 発 危 険 物 環 境 汚 染 3) 人 的 要 因 ( 内 部 ): 経 営 者 従 業 員 の 不 祥 事 機 密 漏 洩 内 部 告 発 違 法 行 為 経 営 者 / 重 要 人 物 の 執 務 不 能 4) 人 的 要 因 ( 外 部 ): 経 営 者 職 員 の 誘 拐 逮 捕 監 禁 5) 社 会 的 要 因 : 戦 争 内 乱 クーデター 経 済 混 乱 環 境 問 題

確 認 試 験 Vol. 01 質 問. 次 の 文 章 を 読 み 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい わが 国 では 年 間 1 万 5 千 件 くらいの 事 故 が 起 こっ ている 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 02 質 問. 次 の 文 章 を 読 み 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 医 療 事 故 が 発 生 した 場 合 全 ての 病 院 は 中 立 な 第 3 者 機 関 である 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 に 必 ず 報 告 しなければならない 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 03 質 問. 次 の 文 章 を 読 み 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 医 療 事 故 は 医 師 看 護 師 薬 剤 師 の 技 量 や 熟 練 度 に 関 係 して 発 生 するものである 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 04 質 問. 次 の 文 章 を 読 み 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい その 一 方 事 故 多 発 者 の 多 いことも 事 実 であ る その 人 たちの 特 徴 は 情 緒 の 不 安 定 傾 向 積 極 的 であるといわれている 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 05 質 問. 次 の 文 章 を 読 み 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 時 間 帯 別 の 発 生 頻 度 は 始 業 直 後 のウォーミ ングアップ 不 足 時 間 と 疲 労 の 蓄 積 した 時 間 帯 に 集 中 した 傾 向 がある 正 解 は

医 事 関 係 訴 訟 事 件 の 処 理 状 況 及 び 平 均 審 理 期 間 既 済 件 数 参 考 資 料 : 最 高 裁 判 所 HP

地 裁 民 事 第 1 審 通 常 訴 訟 事 件 医 事 関 係 訴 訟 事 件 の 容 認 率 参 資 料 : 最 高 裁 判 所 HP

参 考 資 料 : 最 高 裁 判 所 HP 平 成 20 年 度 医 事 関 係 訴 訟 事 件 の 診 療 科 目 別 既 済 件 数 平 成 20 年 は 1 位 内 科 2 位 外 科 3 位 整 形 外 科 の 順 位 前 年 度 ( 平 成 19 年 )は 1 位 内 科 2 位 外 科 3 位 産 婦 人 科 の 順 位

訴 訟 事 例 の 紹 介

歯 科 ( 訴 訟 事 例 ) No55. 歯 科 治 療 上 のミスについて 医 療 事 故 の 状 況 の 確 認 や 患 者 への 報 告 説 明 をしなかったことも 歯 科 医 師 の 過 失 であると の 判 決 No.86 歯 科 医 師 のブリッジの 支 台 築 造 に 過 失 が 認 められた 判 決 No.87 歯 周 病 治 療 で 歯 科 医 師 が 患 者 の24 歯 全 部 を 大 幅 に 削 合 医 師 の 損 害 賠 償 責 任 を 認 めた 判 決 No.112 歯 列 矯 正 歯 科 治 療 の 契 約 を 患 者 が 治 療 途 中 で 解 除 歯 科 医 師 の 債 務 不 履 行 は 否 定 するが 治 療 行 為 の 未 履 行 の 部 分 の 治 療 費 の 返 還 義 務 は 認 めた 判 決 No.113 抜 歯 の 際 歯 科 医 師 が 麻 酔 注 射 の 注 射 針 の 選 択 を 誤 り 折 れた 注 射 器 が 患 者 の 右 上 顎 部 組 織 内 に 残 存 患 者 の 後 遺 症 を 考 慮 し 歯 科 医 師 に 損 害 賠 償 責 任 を 認 めた 判 決

歯 科 治 療 上 のミスについて 医 療 事 故 の 状 況 の 確 認 や 患 者 への 報 告 説 明 をしなかったことも 歯 科 医 師 の 過 失 であるとの 判 決 山 口 地 方 裁 判 所 平 成 14 年 9 月 18 日 判 決 ( 判 例 タイムズ1129 号 235 頁 ) ( 争 点 ) 医 療 事 故 後 の 歯 科 医 師 の 行 為 に 過 失 があるか

( 事 案 ) 患 者 Aは 平 成 12 年 12 月 9 日 右 上 6 番 の 歯 の 歯 冠 部 が 食 事 中 に 取 れ 同 時 に 歯 の 部 分 もいくらか 欠 けたため そ の 治 療 のため 同 月 11 日 Y 歯 科 医 師 が 開 設 するY 歯 科 を 受 診 した Y 歯 科 医 師 は 歯 冠 崩 壊 後 のメタルコアによる 支 台 築 造 を 行 うこととし ポストを 形 成 するため 口 蓋 根 に 穴 を 掘 ろう としたところ 口 蓋 根 の 有 無 の 確 認 を 怠 り 口 蓋 根 がそも そも 存 在 しなかったのに 上 顎 骨 を 口 蓋 根 と 間 違 えて 上 顎 骨 を 掘 ったため 上 顎 洞 内 に 穴 を 突 き 抜 けさせ いわゆる 上 顎 洞 穿 孔 を 生 じさせた Y 歯 科 のH 歯 科 衛 生 士 がメタルコアの 印 象 を 取 るための 印 象 剤 の 寒 天 を 入 れる 作 業 を 行 ったが その 際 患 者 A の 歯 牙 の 穴 から 上 顎 洞 内 に 印 象 剤 の 相 当 量 が 迷 入 した ため 上 顎 洞 内 穿 孔 と 異 物 の 混 入 を 疑 った

そして Hは Y 歯 科 医 師 に 対 し 針 金 がこれだけ 長 く 入 ったんですけどこのメタルコアはいいですか 針 金 が 結 構 深 いような 気 がするんですけど と 伝 えた そこで Y 歯 科 医 師 は ポストを 掘 る 際 に 誤 って 穴 が 上 顎 洞 内 に 突 き 抜 けたため 寒 天 を 上 顎 洞 内 に 迷 入 させたと 疑 い 再 度 患 者 Aを 診 断 したが 当 該 部 位 を 視 認 したの みで ワイヤーを 穿 孔 に 差 し 込 んでの 確 認 はしなかった 患 者 Aは 治 療 を 受 けた 日 の 晩 から うがいをすると 鼻 から 水 が 出 てくるようになり 2 3 日 後 には 出 てくる 鼻 汁 は 黄 色 に 変 化 し 熱 っぽく 頭 痛 めまい 目 のあたりがぼ やける 等 の 急 性 上 顎 洞 炎 の 症 状 が 出 たことから 同 月 14 日 Y 歯 科 を 訪 れ Y 歯 科 医 師 に 対 し 症 状 を 伝 えたところ Y 歯 科 医 師 は 患 者 Aに 対 し 医 療 過 誤 であることを 認 めた

( 損 害 賠 償 請 求 額 ) 242 万 9760 円 ( 内 訳 : 治 療 費 2 万 4300 円 + 通 院 交 通 費 5460 円 + 将 来 の 手 術 費 用 60 万 円 + 慰 謝 料 150 万 円 + 弁 護 士 費 用 30 万 円 ) ( 判 決 による 請 求 認 容 額 ) 152 万 9760 円 ( 内 訳 : 治 療 費 2 万 4300 円 + 通 院 交 通 費 5460 円 + 将 来 の 手 術 費 用 60 万 円 + 慰 謝 料 70 万 円 + 弁 護 士 費 用 20 万 円 )

( 裁 判 所 の 判 断 ) 医 療 事 故 後 の 歯 科 医 師 の 行 為 に 過 失 があるか 裁 判 所 は Y 歯 科 医 師 が 医 療 事 故 の 当 日 H 歯 科 衛 生 士 の 説 明 等 により 患 者 Aの 上 顎 洞 内 に 印 象 剤 が 迷 入 したことを 疑 いを 持 ったことは 当 事 者 間 に 争 いがない との 前 提 にたって Y 歯 科 医 師 には 適 切 な 方 法 により 患 者 Aの 上 顎 洞 内 に 印 象 剤 が 迷 入 したか 否 かを 確 認 し かつ その 確 認 が 得 られた 場 合 には これを 患 者 Aに 報 告 説 明 する 義 務 を 有 していたものというべきであると 判 示 しました そして Y 歯 科 医 師 がワイヤーを 穿 孔 に 差 し 込 んで 確 認 することを 怠 った 過 失 により 印 象 剤 の 迷 入 を 確 認 できず したがって その 事 実 を 患 者 Aに 報 告 説 明 することができなかったと 認 定 し Y 歯 科 医 師 に 損 害 賠 償 を 命 ずる 判 決 を 言 い 渡 しました

確 認 試 験 Vol. 01 質 問. 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 医 療 関 係 訴 訟 の 件 数 は 1 年 間 で2 倍 程 度 のス ピードで 増 加 している 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 02 質 問. 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 1 年 間 で 判 決 した 既 済 件 数 は 平 成 8 年 度 は500 件 であったが 平 成 18 年 度 は1139 件 で 2 倍 以 上 にスピードアップした 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 03 質 問. 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 医 療 関 係 訴 訟 の 判 決 での 容 認 率 は 通 常 の 裁 判 の 容 認 率 に 比 べ 明 らかに 高 い 正 解 は

確 認 試 験 Vol. 04 質 問. 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 正 解 は 内 科 外 科 産 婦 人 科 などは 訴 訟 の 比 率 が 高 い

確 認 試 験 Vol. 05 質 問. 医 療 関 係 訴 訟 の 現 状 について 正 しければ を 誤 っていれば を 選 択 しなさい 歯 科 や 眼 科 では ほとんど 訴 訟 はみられない 正 解 は

横 浜 市 大 病 院 患 者 取 り 違 え ( 平 成 11 年 1 月 )

都 立 広 尾 病 院 薬 剤 誤 投 与 ( 平 成 11 年 2 月 )

厚 生 労 働 省 の 取 り 組 み 平 成 13 年 3 月 患 者 安 全 推 進 年 とし 患 者 の 安 全 を 守 るための 医 療 関 係 の 共 同 行 動 (Patient Safety Action PSAと 略 す )を 推 進 4 月 医 療 安 全 推 進 室 設 置 5 月 医 療 安 全 対 策 検 討 会 議 の 発 足 6 月 ヒューマンエラー 部 会 及 び 医 薬 品 医 療 用 具 等 対 策 部 会 の 設 置 10 月 医 療 安 全 対 策 ネットワーク 整 備 事 業 (ヒヤリ ハット 事 例 収 集 等 事 業 ) 開 始 平 成 14 年 4 月 医 療 安 全 推 進 総 合 対 策 策 定 ( 医 療 安 全 対 策 検 討 会 議 ) 7 月 医 療 に 係 る 事 故 事 例 情 報 の 取 り 扱 いに 関 する 検 討 部 会 設 置 12 月 厚 生 労 働 大 臣 医 療 事 故 対 策 緊 急 アピール の 発 出 平 成 15 年 12 月 厚 生 労 働 大 臣 医 療 事 故 対 策 緊 急 アピール 人 施 設 もの

医 療 法 施 行 規 則 の 一 部 改 正 平 成 14 年 10 月 1 日 から 全 て の 病 院 および 病 床 を 有 する 診 療 所 に 対 して 義 務 付 け られた 医 療 安 全 管 理 に 関 す る 項 目 は 1 医 療 の 安 全 管 理 のための 指 針 の 整 備 2 事 故 等 の 院 内 報 告 制 度 の 整 備 3 医 療 安 全 管 理 委 員 会 の 開 催 4 医 療 の 安 全 管 理 のための 職 員 研 修 の 開 催

医 療 法 施 行 規 則 改 正 平 成 15 年 4 月 1 日 から 特 定 機 能 病 院 に 義 務 付 け 専 任 の 医 療 に 係 る 安 全 管 理 を 行 う 者 を 配 置 医 療 に 係 る 安 全 管 理 を 行 う 部 門 を 設 置 患 者 からの 相 談 に 適 切 に 応 じる 体 制 を 確 保 する こと

平 成 17 年 6 月 8 日 医 療 安 全 推 進 総 合 対 策 - 今 後 の 医 療 安 全 対 策 について-: 医 療 安 全 検 討 会 議 1 経 緯 位 置 付 け 厚 生 労 働 省 は 医 療 安 全 対 策 検 討 会 議 が 平 成 14 年 4 月 に 取 りまとめた 医 療 安 全 推 進 総 合 対 策 に 基 づき 医 療 機 関 における 安 全 管 理 体 制 の 整 備 各 都 道 府 県 に 患 者 相 談 窓 口 としての 医 療 安 全 支 援 センターの 設 置 事 故 事 例 やヒヤリ ハット 事 例 の 収 集 分 析 事 業 の 実 施 等 医 療 安 全 に 関 する 様 々な 施 策 を 進 めてきた 今 般 医 療 安 全 対 策 の 推 進 を 図 るため 医 療 安 全 対 策 検 討 会 議 のもとに 設 置 した 医 療 安 全 対 策 検 討 ワーキンググループにおいて 今 後 の 医 療 安 全 対 策 について ( 報 告 書 )が 取 りまとめられ 同 報 告 書 は 本 年 6 月 8 日 に 開 催 した 医 療 安 全 対 策 検 討 会 議 の 検 討 を 経 て 厚 生 労 働 省 に 報 告 された 本 報 告 書 は 医 療 安 全 推 進 総 合 対 策 の 考 え 方 を 尊 重 しつつも 医 療 の 質 の 向 上 という 観 点 を 一 層 重 視 し 医 療 安 全 推 進 総 合 対 策 に 基 づく 対 策 の 強 化 と 新 たな 課 題 への 対 応 について 提 言 している 2 重 点 項 目 1 医 療 の 質 と 安 全 性 の 向 上 2 医 療 事 故 等 事 例 の 原 因 究 明 分 析 に 基 づく 再 発 防 止 策 の 徹 底 3 患 者 国 民 との 情 報 共 有 と 患 者 国 民 の 主 体 的 参 加 の 促 進

平 成 18 年 度 診 療 報 酬 改 定 医 療 安 全 対 策 加 算 の 新 設 1. 基 本 的 考 え 方 医 療 安 全 管 理 対 策 については すでに 特 定 機 能 病 院 等 を 中 心 に 一 般 の 医 療 機 関 においても 管 理 部 門 の 設 置 複 数 の 専 従 職 員 を 配 置 など 従 来 の 体 制 に 上 乗 せした 体 制 が 整 備 されつつある 入 院 患 者 にとってより 安 全 で 効 果 的 な 入 院 医 療 の 提 供 を 一 層 促 進 させる 観 点 から 急 性 期 医 療 の 高 度 化 複 雑 化 に 対 応 できる 医 療 安 全 管 理 対 策 の 実 施 体 制 について 新 たに 診 療 報 酬 上 の 評 価 を 行 う 2. 具 体 的 内 容 急 性 期 入 院 医 療 において 医 療 機 関 内 の 医 療 安 全 管 理 委 員 会 との 連 携 による より 実 効 性 のある 医 療 安 全 対 策 を 組 織 的 に 推 進 するため 医 療 安 全 対 策 に 係 わる 専 門 の 教 育 を 受 けた 看 護 師 薬 剤 師 等 を 医 療 安 全 管 理 者 として 専 従 で 配 置 している 場 合 について 入 院 基 本 料 に 対 する 加 算 を 新 設 する 医 療 安 全 対 策 加 算 ( 仮 称 )(1 回 の 入 院 につき) 50 点

第 5 次 改 正 医 療 法 平 成 19 年 4 月 1 日 施 行 医 療 の 安 全 の 確 保 病 院 等 の 管 理 者 の 責 務 第 6 条 の10 病 院 診 療 所 又 は 助 産 所 の 管 理 者 は 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 医 療 の 安 全 を 確 保 する ための 指 針 の 策 定 従 業 員 に 対 する 研 修 の 実 施 そ の 他 の 当 該 病 院 診 療 所 又 は 助 産 所 における 医 療 の 安 全 を 確 保 するための 措 置 を 講 じなければなら ない

医 療 安 全 管 理 体 制 の 整 備 (1) 医 療 の 安 全 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 一 般 病 院 有 床 診 療 所 無 床 診 療 所 特 定 機 能 病 院 (2) 委 員 会 の 開 催 (3) 従 業 者 に 対 する 研 修 の 実 施 (4) 医 療 機 関 内 における 事 故 報 告 医 療 安 全 管 理 者 の 配 置 医 療 安 全 管 理 部 門 の 設 置 患 者 相 談 窓 口 の 設 置 院 内 感 染 対 策 の 体 制 の 確 保 (1) 院 内 感 染 対 策 のための 指 針 の 策 定 (2) 委 員 会 の 開 催 (3) 従 業 者 に 対 する 研 修 の 実 施 (4) 医 療 機 関 内 における 事 故 報 告 院 内 感 染 対 策 担 当 者 の 配 置 医 薬 品 に 係 る 安 全 確 保 のための 体 制 の 確 保 医 療 機 器 に 係 る 安 全 確 保 のための 体 制 の 確 保 : 専 任 者 を 義 務 化 : 義 務 化 : 推 奨 : 不 要 ( 適 応 外 )

医 療 安 全 調 査 委 員 会 設 置 法 案

産 科 医 療 における 無 過 失 保 障 制 度 補 償 額 3000 万 円 来 年 1 月 スタート 産 科 医 療 補 償 制 度 記 事 : 毎 日 新 聞 社 提 供 : 毎 日 新 聞 社 平 成 20 年 7 月 15 日 小 児 脳 性 まひの 子 どもが 生 まれた 場 合 分 娩 (ぶんべん) 機 関 が 過 失 の 有 無 に 関 係 なく 金 銭 補 償 をする 産 科 医 療 補 償 制 度 が 来 年 1 月 にスタートすること が 決 まった 補 償 額 は 一 時 金 600 万 円 と20 年 間 分 割 で 支 払 われる2400 万 円 の 計 3000 万 円 とすることになった 14 日 に 開 かれた 同 制 度 運 営 委 員 会 で 運 営 主 体 の 財 団 法 人 日 本 医 療 機 能 評 価 機 構 が 概 要 を 公 表 し 了 承 された 今 月 下 旬 から 医 療 機 関 や 助 産 所 の 加 入 受 け 付 けを 始 める 補 償 対 象 になるのは 身 体 障 害 1-2 級 に 相 当 する 脳 性 まひ 児 で 年 間 推 定 二 千 数 百 人 分 娩 機 関 が 同 機 構 を 通 して 損 保 会 社 に1 件 3 万 円 の 掛 け 金 を 払 い 妊 産 婦 側 の 申 請 を 受 けて 産 科 医 らによる 審 査 委 員 会 が 支 払 い 要 件 に 該 当 す るかどうかを 判 断 する 脳 性 まひの 診 断 は 重 症 の 場 合 でも 生 後 6カ 月 以 降 でな ければ 正 確 にできないため 実 際 の 申 請 審 査 は 来 年 6 月 1 日 からになる 清 水 健 二

九 州 初 の 医 療 ADRスタート 福 岡 県 弁 護 士 会 平 成 21 年 10 月 1 日 産 経 新 聞 福 岡 県 弁 護 士 会 は1 日 から 医 療 過 誤 などをめぐる 患 者 と 医 療 機 関 とのトラブルを 裁 判 によらずに 解 決 を 図 る 医 療 ADR( 裁 判 外 紛 争 解 決 手 続 き) を 開 始 する 九 州 では 初 め ての 導 入 で 裁 判 よりも 迅 速 で 安 価 な 解 決 をめざす ADRは 法 律 紛 争 を 調 停 や 仲 裁 など 裁 判 以 外 の 方 法 で 解 決 する 方 法 で 同 弁 護 士 会 で は 平 成 14 年 に 法 律 問 題 全 般 を 扱 う 機 関 として 開 設 医 療 問 題 も 含 めて 相 談 を 受 け 付 け ていたが 患 者 らに 浸 透 しきれず 裁 判 に 訴 える 患 者 も 多 かった 裁 判 では 解 決 まで1 年 以 上 かかるのが 一 般 的 だが 医 療 紛 争 の 中 には 治 療 の 十 分 な 説 明 がなかったから 謝 ってほしい など 話 し 合 いや 和 解 で 済 ませられるようなケースも 少 なくないという 医 療 ADRでは 数 回 の 審 理 による3~4カ 月 での 解 決 をめざし 患 者 側 と 医 療 機 関 側 の 双 方 からの 申 し 立 てが 可 能 主 張 に 開 きがある 場 合 には それぞれに 専 門 的 な 知 識 を もった 弁 護 士 がつき 仲 裁 人 として 元 裁 判 官 や 学 者 の 弁 護 士 が 間 に 入 る 福 岡 での 導 入 は 東 京 の3 弁 護 士 会 札 幌 弁 護 士 会 岡 山 弁 護 士 会 に 続 き 全 国 4 例 目 19 年 9 月 にスタートさせた 東 京 では 2 年 間 で90 件 の 申 し 立 てがあり うち 約 6 割 が1 年 目 に 解 決 したという 福 岡 県 弁 護 士 会 の 紛 争 解 決 センター 運 営 委 員 会 委 員 長 の 植 松 功 弁 護 士 は 医 療 紛 争 には 双 方 の 感 情 的 なわだかまりだけということも 多 い まずは 弁 護 士 会 に 相 談 してほし い と 呼 びかけている 問 い 合 わせは 県 内 各 地 区 の 法 律 相 談 センターへ 申 し 立 ては1 件 につき1 万 円 ( 税 別 ) 和 解 などが 成 立 した 場 合 には 解 決 額 に 応 じた 手 数 料 が 必 要 となる

医 療 安 全 全 国 共 同 行 動 参 加 登 録 病 院 :3000 病 院 以 上 有 害 事 象 件 数 の 低 減 :30 万 件 以 上 入 院 死 亡 者 の 低 減 :1 万 人 以 上 入 院 患 者 のうち 医 療 事 故 による 死 亡 者 数 ( 推 定 )は 約 4 万 人 有 害 事 象 率 :6.8% 死 亡 率 :0.27% 1360 万 人 0.3%= 約 4 万 人

医 療 施 設 数 の 推 移 参 考 資 料 : 最 高 裁 判 所 HP

医 療 の 質 と 安 全 の 強 化 ひと 昔 前 は おまかせの 医 療 の 時 代 患 者 ( 国 民 )の 意 識 の 変 化 医 療 に 対 するニーズの 高 揚 権 利 意 識 の 高 まり 患 者 中 心 の 医 療 医 療 の 質 や 安 全 性 が 厳 しく 問 われ 医 療 機 関 は 患 者 さんから 選 ばれる 時 代 に!

駆 け 足 でどうもすみません ご 安 全 に! KokuraDaiichi Hospital