平成28年第9回経済財政諮問会議議事要旨



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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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公表表紙

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

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ほかに パート 従 業 員 らの 厚 生 年 金 加 入 の 拡 大 を 促 す 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 を 対 象 に 労 使 が 合 意 すれば 今 年 十 月 から 短 時 間 で 働 く 人 も 加 入 できる 対 象 は 約 五 十 万 人 五 百 人 超 の 企 業

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

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目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

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Transcription:

議 事 要 旨 ( 開 催 要 領 ) 1. 開 催 日 時 : 平 成 28 年 5 月 18 日 ( 水 )17:25~17:58 2. 場 所 : 官 邸 2 階 小 ホール 3. 出 席 議 員 : 議 長 安 倍 晋 三 内 閣 総 理 大 臣 議 員 麻 生 太 郎 副 総 理 兼 財 務 大 臣 同 菅 義 偉 内 閣 官 房 長 官 同 石 原 伸 晃 内 閣 府 特 命 担 当 大 臣 ( 経 済 財 政 政 策 ) 兼 経 済 再 生 担 当 大 臣 同 高 市 早 苗 総 務 大 臣 同 林 幹 雄 経 済 産 業 大 臣 同 黒 田 東 彦 日 本 銀 行 総 裁 同 伊 藤 元 重 学 習 院 大 学 国 際 社 会 科 学 部 教 授 同 榊 原 定 征 東 レ 株 式 会 社 相 談 役 最 高 顧 問 同 高 橋 進 株 式 会 社 日 本 総 合 研 究 所 理 事 長 同 新 浪 剛 史 サントリーホールディングス 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 臨 時 議 員 加 藤 勝 信 一 億 総 活 躍 担 当 大 臣 同 塩 崎 恭 久 厚 生 労 働 大 臣 ( 議 事 次 第 ) 1. 開 会 2. 議 事 (1) 骨 太 方 針 に 向 けて 3. 閉 会 ( 説 明 資 料 ) 資 料 1 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2016( 仮 称 ) 素 案 資 料 2 骨 太 方 針 に 向 けて~ 当 面 の 経 済 財 政 運 営 と 平 成 29 年 度 予 算 編 成 に 向 けた 考 え 方 ~( 有 識 者 議 員 提 出 資 料 ) ( 配 付 資 料 ) 配 付 資 料 1 2016 年 1-3 月 期 GDPの 動 向 等 ( 内 閣 府 ) 配 付 資 料 2 地 域 社 会 の 持 続 発 展 に 向 けた 地 方 税 財 政 改 革 についての 意 見 の 概 要 ( 地 方 財 政 審 議 会 )( 高 市 議 員 提 出 資 料 ) 配 付 資 料 3 子 どもが 生 まれることで 期 待 される 経 済 社 会 への 主 な 効 果 ( 新 浪 議 員 提 出 資 料 ) 1

( 概 要 ) ( 石 原 議 員 ) ただいまから 第 9 回 経 済 財 政 諮 問 会 議 を 開 催 する 骨 太 方 針 に 向 けて ( 石 原 議 員 ) 本 日 は 塩 崎 厚 生 労 働 大 臣 加 藤 一 億 総 活 躍 大 臣 に 御 参 加 いただき 骨 太 方 針 の 素 案 について 議 論 する 前 回 の 骨 子 案 に これまでの 議 論 を 踏 まえて 具 体 的 な 文 案 を 盛 り 込 み 素 案 として お 示 しさせていただく それでは 前 川 内 閣 府 政 策 統 括 官 から 説 明 をお 願 いする ( 前 川 内 閣 府 政 策 統 括 官 ) 資 料 1で 素 案 のポイントを 簡 潔 に 説 明 する 全 体 構 成 は 前 回 の 経 済 財 政 諮 問 会 議 で 決 定 した 骨 子 と 同 じ4 章 構 成 である 1ページ 第 1 章 現 下 の 日 本 経 済 の 課 題 と 考 え 方 (1) 現 状 と 課 題 第 1パラグラフ 我 が 国 経 済 の 良 好 なファンダメンタルズに 大 きな 変 化 はないが 年 初 来 世 界 経 済 の 不 透 明 感 が 増 している 第 2パラグラフ こうした 中 日 本 が リーダーシップを 発 揮 し G7 各 国 がマクロ 政 策 で 協 調 することが 極 めて 重 要 第 3パラグラフ 国 内 経 済 の 力 強 さを 欠 く 背 景 にある 人 口 減 少 高 齢 化 現 役 世 代 の 先 行 き 不 安 など 構 造 的 課 題 への 取 組 が 必 要 第 4パラグラフ 加 えて 経 済 再 生 と 財 政 健 全 化 の 双 方 を 一 体 として 実 現 することが 重 要 (2) 熊 本 地 震 への 対 応 2ページ 2. 成 長 と 分 配 の 好 循 環 の 目 指 すところ 3.600 兆 円 経 済 に 向 けた 道 筋 の 基 本 的 考 え 方 4ページから 4. 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 創 生 である 6ページ 第 2 章 成 長 と 分 配 の 好 循 環 の 実 現 冒 頭 の7つのポツの 方 針 で 短 期 中 長 期 視 点 から 適 切 な 経 済 財 政 運 営 を 進 めるとしている 1つ 目 のポツ 日 本 の 景 気 回 復 の 腰 折 れ 回 避 2つ 目 のポツ 熊 本 地 震 への 対 応 3つ 目 のポツ 世 界 経 済 回 復 のための 国 際 協 調 4つ 目 のポツ 来 年 4 月 の 消 費 税 率 引 上 げを 控 え 環 境 整 備 等 である 具 体 的 取 組 として 1. 結 婚 出 産 子 育 ての 希 望 働 く 希 望 学 ぶ 希 望 の 実 現 は ニッポン 一 億 総 活 躍 プラン を 踏 まえ 取 組 を 進 めるとして 具 体 的 な 施 策 を7ページから10ページにかけて 示 している 10ページ 2. 成 長 戦 略 の 加 速 等 (1) 生 産 性 革 命 等 を 記 載 している 12 ページ (2) 新 たな 有 望 成 長 市 場 15ページ (3)TPP 等 への 対 応 17ペー ジから(4) 地 方 創 生 中 小 企 業 支 援 20ページから(5) 防 災 国 土 強 靭 化 22ページから 3. 個 人 消 費 の 喚 起 24ページ 4. 成 長 と 分 配 をつなぐ 経 済 財 政 システムの 構 築 (1)アベノ ミクスの 成 果 の 活 用 最 初 のパラグラフ アベノミクスの 取 組 により 歳 入 面 歳 出 面 の 双 方 で 成 果 が 生 まれてきている 最 後 のパラグラフ 我 が 国 の 経 済 成 長 の 隘 路 の 根 本 にある 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 という 構 造 的 課 題 に 対 処 するため アベ ノミクスの 成 果 も 活 用 しつつ 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 等 の 重 要 課 題 に 係 る 取 組 を 推 進 する としている 25ページ 5.して 外 交 安 保 治 安 司 法 資 源 エネルギー 地 球 環 境 等 2

について 記 載 している 29ページから 第 3 章 経 済 財 政 一 体 改 革 の 推 進 1. 経 済 財 政 一 体 改 革 の 着 実 な 推 進 経 済 再 生 なくして 財 政 健 全 化 なし この 方 針 に 変 わりはない 600 兆 円 経 済 の 実 現 と2020 年 度 の 財 政 健 全 化 目 標 の 達 成 の 双 方 の 実 現 を 目 指 す 2. 先 進 優 良 事 例 の 展 開 促 進 など 30ページ 3.ワイズ スペンディングの 仕 組 みの 強 化 31ページ 4. 実 効 的 なPDCAサイクルの 構 築 経 済 財 政 諮 問 会 議 におい て 各 府 省 庁 が 概 算 要 求 の 検 討 に 着 手 する 前 から 議 論 と 精 査 を 進 める また 32 ページの5.の 前 本 年 末 には 経 済 財 政 再 生 アクション プログラムについて 必 要 な 改 定 を 行 う 5. 主 要 分 野 毎 の 改 革 の 取 組 (1) 社 会 保 障 35ページ (2) 社 会 資 本 整 備 等 38ページ (3) 地 方 行 財 政 改 革 分 野 横 断 的 な 課 題 40 ページ (4) 文 教 科 学 技 術 等 41ページ (5) 歳 入 改 革 資 産 債 務 の 圧 縮 42ページの 第 4 章 は 目 次 だけで 案 文 を 示 していない これは 本 日 朝 1-3 月 期 及 び27 年 度 の 一 次 QEが 公 表 されるなど 色 々な 動 きがあることから 民 間 議 員 提 案 の 資 料 2に 関 する 議 論 を 踏 まえて 案 文 を 作 成 するためである ( 石 原 議 員 ) それでは 第 4 章 部 分 について 高 橋 議 員 から 御 説 明 をお 願 いする ( 高 橋 議 員 ) 資 料 2をご 覧 いただきたい 1. 我 が 国 経 済 のファンダメンタルズは 引 き 続 き 良 好 ではあるが 消 費 や 設 備 投 資 に 力 強 さを 欠 いた 状 況 熊 本 地 震 の 影 響 にも 留 意 していく 必 要 がある こ うした 状 況 の 下 弱 さの 見 られる 個 人 消 費 や 消 費 税 率 引 上 げを 控 えた 住 宅 自 動 車 等 の 耐 久 財 の 動 向 海 外 経 済 国 際 金 融 情 勢 に 細 心 の 注 意 を 払 い 必 要 に 応 じて 機 動 的 な 政 策 対 応 を 行 うことなどにより デフレからの 完 全 脱 却 に 向 けて 万 全 の 対 応 を 行 う 必 要 がある また 世 界 で 一 番 企 業 が 活 動 しやすい 環 境 に 向 けた 取 組 など 成 長 戦 略 の 加 速 子 供 子 育 て 支 援 の 充 実 を 始 めとする 一 億 総 活 躍 社 会 の 構 築 を 通 じて 成 長 と 分 配 の 好 循 環 を 実 現 すべき 2. 集 中 改 革 期 間 の2 年 目 である 平 成 29 年 度 の 予 算 編 成 に 向 けては 経 済 財 政 一 体 改 革 を 面 的 に 拡 大 し 国 と 地 方 を 通 じたボトムアップの 改 革 を 加 速 する 予 算 に 重 点 化 すべきである 次 のページ このための3つの 重 要 な 取 組 を 進 めるべき 第 1に 諮 問 会 議 で 各 府 省 庁 が 概 算 要 求 の 検 討 に 着 手 する 前 からエビデンスを もとに 議 論 と 精 査 を 進 め 予 算 編 成 に 経 済 財 政 一 体 改 革 を 反 映 させること 第 2に 健 康 増 進 コンパクトなまちづくり 住 民 行 政 サービスの 広 域 化 I T 化 に 向 け 先 進 優 良 事 例 の 展 開 促 進 国 と 地 方 の 連 携 強 化 見 える 化 の 徹 底 拡 大 を 進 めること 第 3に 我 が 国 の 経 済 成 長 の 隘 路 の 根 本 にある 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 という 構 造 的 問 題 に 対 処 するため アベノミクスの 成 果 も 活 用 しつつ 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 等 の 重 要 課 題 に 係 る 取 組 を 推 進 すること 2ページ 中 段 主 要 分 野 の 予 算 については 骨 太 の 第 3 章 に 掲 げる 改 革 の 取 組 を 大 胆 に 進 めるため メリハリの 効 いた 予 算 とすべき 3

その 上 で 社 会 保 障 については 健 康 長 寿 子 供 を 産 み 育 てやすい 環 境 の 構 築 を 柱 とする 未 来 志 向 の 社 会 保 障 の 構 築 に 向 けて 歳 出 の 配 分 を 大 胆 に 変 えて いくべきではないか このため 歳 出 抑 制 の 効 果 を 子 育 て 世 帯 を 中 心 に 現 役 世 代 に 還 元 する 仕 組 みを 早 急 に 構 築 し 予 算 に 反 映 すべきということを 強 調 させていただ く 社 会 資 本 整 備 については コンパクト プラス ネットワークの 形 成 と 公 的 スト ックの 適 正 化 により 人 口 減 少 社 会 においても 持 続 可 能 な 都 市 構 造 の 実 現 を 図 っ ていくべき 地 方 行 財 政 については 人 口 減 少 高 齢 化 の 下 インフラの 老 朽 化 も 含 めて 新 た な 行 政 需 要 が 高 まっていく 中 で 民 間 委 託 等 の 加 速 やIT 化 業 務 改 革 広 域 化 共 同 化 などの 取 組 あるいは 工 夫 による 歳 出 改 革 を 進 めるとともに 地 方 行 財 政 の 見 える 化 を 徹 底 すべき 科 学 技 術 については 民 間 からの 資 金 が 提 供 される 研 究 等 に 優 先 して 予 算 配 分 し ていくことと PDCAをしっかり 回 すことが 重 要 である 内 閣 府 にせっかく 経 済 財 政 諮 問 会 議 と 総 合 科 学 技 術 イノベーション 会 議 があるのだから 両 者 が 連 携 し こうした 取 組 を 推 進 していくことが 望 ましい ( 石 原 議 員 ) それでは 説 明 問 題 提 起 を 踏 まえて 御 意 見 御 質 問 を 伺 いたい ( 高 市 議 員 ) 配 付 資 料 2をご 覧 いただきたい 5 月 13 日 の 地 方 財 政 審 議 会 意 見 の 概 要 を 配 付 している 前 回 配 付 された 財 政 制 度 等 審 議 会 の 資 料 も 拝 見 したが その 中 で 折 半 対 象 財 源 不 足 額 が 解 消 し 財 源 余 剰 が 出 た 場 合 国 の 債 務 縮 減 にもつなげていくべき と いった 見 解 が 示 されていた 折 半 対 象 財 源 不 足 については 財 政 健 全 化 に 向 けた 地 方 の 懸 命 な 努 力 により 平 成 28 年 度 には0.5 兆 円 まで 縮 減 している しかし 地 方 財 政 においては なお5.6 兆 円 もの 巨 額 の 財 源 不 足 が 生 じている 状 況 である また 近 年 巨 額 の 財 源 不 足 が 継 続 していることから 臨 時 財 政 対 策 債 の 発 行 残 高 が 増 加 しており 平 成 28 年 度 末 には52 兆 円 程 度 となる 見 通 しで この 圧 縮 を 図 ることが 重 要 な 課 題 になっている さらに 平 成 27 年 度 末 に 約 33 兆 円 の 残 高 を 有 する 交 付 税 特 別 会 計 借 入 金 についても 民 主 党 政 権 だった 平 成 23 年 度 に 法 定 された 償 還 計 画 に 基 づいて 着 実 に 償 還 を 行 っ ているところである このように 地 方 財 政 を 取 り 巻 く 状 況 は まだかなり 厳 しいものがあるため 折 半 対 象 財 源 不 足 が 解 消 したからということで 国 の 債 務 縮 減 に 充 てるという 主 張 は 到 底 受 け 入 れられない つまり 地 方 の 財 政 健 全 化 の 成 果 を 国 の 債 務 縮 減 に 充 てて しまうということになると かえって 地 方 団 体 の 財 政 健 全 化 に 向 けた 努 力 に 水 を 差 すことになるのではないか ( 塩 崎 臨 時 議 員 ) 社 会 保 障 の 改 革 と 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 のための 施 策 については 積 極 的 に 取 り 組 んでまいりたい なお 財 源 問 題 のうち 子 ども 子 育 て 支 援 家 族 支 援 児 童 虐 待 及 び 保 育 士 介 護 士 介 護 人 材 等 の 処 遇 改 善 などの 施 策 については アベノミクスの 成 果 も 有 効 に 活 用 すべきということを 改 めて 申 し 上 げたい ( 麻 生 議 員 ) 前 回 の 諮 問 会 議 で 私 から 財 政 制 度 等 審 議 会 の 議 論 を 紹 介 し 財 政 健 全 化 計 画 の 着 実 な 実 施 と 成 長 戦 略 と 財 政 健 全 化 の 両 立 の 重 要 性 などについて 骨 太 の 4

方 針 に 反 映 していただきたいと 申 し 上 げたが その 趣 旨 を 素 案 に 盛 り 込 んでいただ いている また 今 春 の 諮 問 会 議 では アベノミクスの 成 果 についても 議 論 を 行 って その 内 容 が 適 切 に 素 案 に 反 映 されている アベノミクスの 成 果 の 活 用 については 素 案 にも 明 記 をされているとおり 経 済 財 政 再 生 計 画 の 枠 組 みの 下 に 2020 年 度 のPB 目 標 と 整 合 的 な 形 をとることが 重 要 である 1 点 だけ 22ページの 3. 個 人 消 費 の 喚 起 の 下 に (1) 賃 金 可 処 分 所 得 の 引 上 げ 等 として 2016 年 春 季 労 使 交 渉 において という 文 章 が 載 っている これは 前 にも 申 し 上 げたが 労 働 分 配 率 を 安 倍 内 閣 になった2012 年 から 見 ると 一 番 高 かったのが2012 年 の 第 3 四 半 期 の75.3%であるが 2014 年 の 第 1 四 半 期 にはそ れが65.7%まで 落 ちている そこからまた 上 がったが 2015 年 に 入 って また 下 が って 2015 年 の 第 1 四 半 期 では65.9%まで 労 働 分 配 率 が 下 がっている 労 働 分 配 率 は 役 所 ではあまり 使 わないが 経 済 人 ならよく 使 うので 我 々として 賃 金 だけ ではなくて この 数 字 を 頭 に 入 れておかなければいけない ( 加 藤 臨 時 議 員 ) 今 朝 一 億 総 活 躍 国 民 会 議 があり ニッポン 一 億 総 活 躍 プラン の 国 民 会 議 案 を 取 りまとめさせていただいた 月 内 の 閣 議 決 定 に 向 けて 与 党 との 調 整 を 進 めていきたい この 中 にも 書 いているが 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 に 向 けては アベノミクスの 成 果 も 活 用 しつつ 取 組 を 推 進 したいと 考 えているので 安 定 財 源 を 確 保 して 長 期 的 かつ 継 続 的 に 取 組 が 実 施 できるよう よろしくお 願 いしたい 麻 生 副 総 理 がおっしゃった 労 働 分 配 率 に 関 しては 働 き 方 改 革 の 中 で 非 正 規 の 処 遇 を 改 善 するということを 言 うと 正 規 の 賃 金 を 落 として 非 正 規 を 上 げるのでは ないかという 議 論 をよくされるので 非 常 に 大 事 なポイントではないか ( 榊 原 議 員 ) 2 点 申 し 上 げたい 1 点 目 は 消 費 についてであるが 今 朝 のQEで1-3 月 のGDP 個 人 消 費 がプ ラスに 転 じたのは 明 るい 材 料 であるが まだまだ 国 民 の 消 費 マインドは 回 復 してい るとは 言 い 難 いのではないかと 認 識 している トレンドとして 消 費 回 復 をしっかり と 定 着 させていくことが 大 事 であるが そのためには 政 府 による 消 費 のテコ 入 れ 策 が 必 要 である 目 に 見 える かつ 手 応 えのある 大 胆 な 消 費 喚 起 策 を 早 期 に 実 行 す るための 政 策 を 急 ぐべき 我 々 経 済 界 としても 消 費 マインドの 喚 起 に 向 けて 色 々 なことをやっている 全 国 規 模 のセールスイベントを 実 施 すべく 色 々な 検 討 を 進 め ており この 秋 には 年 休 取 得 プロモーションとして 国 内 観 光 の 振 興 を 図 るといっ たことも 考 えている 2 点 目 は 子 育 て 世 帯 への 支 援 強 化 であるが 先 ほどの 民 間 議 員 資 料 でも 申 し 上 げ たが アベノミクスの 成 果 あるいは 歳 出 改 革 の 成 果 を 子 育 て 世 帯 への 支 援 に 充 当 していく といった 仕 組 みを 早 急 に 構 築 して 来 年 度 予 算 に 反 映 すべき また 思 い 切 った 大 胆 な 予 算 を 子 育 て 世 帯 に 振 り 向 けるために 三 党 合 意 に 基 づく 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 の 枠 組 みの 見 直 しの 検 討 も 必 要 である あわせて 消 費 税 率 の 再 引 上 げは ただいま 申 し 上 げた 子 育 て 支 援 の 財 源 確 保 のためにも 必 要 だと 考 えてい る この 問 題 は 極 めて 高 度 な 政 治 判 断 であると 承 知 しているが 我 々 経 済 界 として は 消 費 税 率 を 予 定 どおり10%へ 引 き 上 げることを 期 待 していると 申 し 上 げておき たい 5

( 新 浪 議 員 ) 今 回 のGDPについて 少 し 明 るい 面 が 出 てきたが 榊 原 議 員 の 仰 ると おり 去 年 の 消 費 はなかなか 厳 しかったというのが 実 感 である 世 界 経 済 も 若 干 の 混 乱 があるが その 中 で 絶 対 にデフレに 戻 してはいけないという 覚 悟 の 下 2020 年 のGDP600 兆 円 を 必 ず 実 現 し そして 同 時 にPB 黒 字 化 を 達 成 する そのた めにも そこに 至 るプロセスは 機 動 的 な 財 政 出 動 も 考 え 合 わせながら ある 程 度 自 由 度 を 持 った 対 応 を 考 えていくべきではないか また 見 える 化 を 前 提 に 効 果 のある 施 策 を 見 定 めて 歳 出 改 革 も 行 っていく 必 要 がある 配 付 資 料 3をご 覧 いただきたい 前 回 申 し 上 げた 子 供 が 生 まれることで 経 済 に どういう 効 果 があるかを 消 費 を 中 心 に 整 理 した 希 望 出 生 率 1.8が 実 現 すると 10 年 間 で 子 どもが200 万 人 生 まれる これによって 年 間 2.4 兆 円 の 消 費 増 が 見 込 ま れ また 子 どもや 孫 のために 高 齢 者 が 行 う 年 間 約 3.8 兆 円 の 消 費 増 が 見 込 まれ る このように 消 費 だけでも 大 きな 効 果 がある また ここには 具 体 的 な 数 値 はないが 教 育 投 資 そして 子 供 が 増 えるのであ れば 海 外 への 投 資 が 国 内 に 帰 ってくることを 示 唆 させる 調 査 もある そういった 意 味 で いかに 予 算 の 配 分 を 子 育 てに 多 く 回 していくか これが 消 費 の 効 果 をもたら すのは 明 らかである ぜひとも 歳 出 改 革 によるワイズ スペンディング そして アベノミクスの 成 果 を 使 うべきではないか また 健 康 長 寿 について 私 は 健 診 なくして 健 康 立 国 なし と 考 える 簡 易 健 診 でも 良 いので 特 定 健 診 の 受 診 率 を100%にする そして 女 性 特 有 のがん 検 診 の 受 診 率 を80%にする という 目 標 を 骨 太 に 盛 り 込 んでいただきたい これはかか りつけ 医 の 制 度 にもマッチするものであり その 体 制 作 りをぜひお 願 いしたい 受 診 率 の 向 上 は 中 期 的 に 見 てリターンも 大 変 多 い また 未 病 対 策 に 向 けた 先 行 投 資 でもある レセプトデータは 健 診 データを 一 緒 に 組 み 合 わせてビッグデー タの 分 析 やAIに 活 用 でき 最 終 的 には 第 4 次 産 業 革 命 の 大 きなステップになる これは 日 本 でしかできない ぜひとも 健 診 データの 構 築 をお 願 いしたい 前 回 申 し 上 げたJETプログラムも 平 成 31 年 までに2,000 人 増 を 目 指 すという ことであるが 倍 増 を 目 指 すよう 骨 太 に 盛 り 込 んでいただきたい ここは 効 果 が 大 きく 出 ているところであり ワイズ スペンディングになっている また 英 語 指 導 助 手 はネイティブの 方 を 中 心 に 呼 ぶよう 骨 太 に 盛 り 込 んでいただきたい 最 後 に 有 給 休 暇 未 消 化 分 の 負 債 及 び 費 用 計 上 について 平 成 21 年 に 議 論 したと のことである 日 本 の 労 働 慣 行 にはそぐわないため 導 入 が 見 送 られたが この 慣 行 を 変 えるのが 働 き 方 改 革 である ぜひとも 再 検 討 するよう 骨 太 に 盛 り 込 んでいただ きたい ( 伊 藤 議 員 ) 景 気 についてである 消 費 はとても 重 要 で GDPの 中 で 大 きなシェア を 占 めているわけだが 残 念 ながら 消 費 はどちらかというと 景 気 が 良 くなって いくにつれてそれについてくる 面 が 多 く 消 費 がぐいぐいと 牽 引 車 になって 景 気 が 良 くなるというのはなかなか 難 しい その 意 味 でも やはり 投 資 が 非 常 に 重 要 であ り この 中 でも 成 長 戦 略 の 加 速 ということが 書 いてあるが スピード 感 を 持 って 投 資 をどうやって 増 やしていくかは これからの 景 気 にとって 最 大 のポイントであ る アベノミクスのこれまでの 取 組 の 中 でも 例 えばPPP/PFIのように 公 的 分 野 へどんどん 民 間 のお 金 を 入 れていくといったことや あるいは 色 々な 規 制 改 革 6

をスピード 感 を 持 って 行 い 海 外 からは 直 投 として 投 資 を 呼 び 込 む あるいはオリ ンピック パラリンピックについても 改 革 することによって 色 々なことができる と 思 うので そこのところを 景 気 の 柱 に 考 えていただきたい もう 一 点 は 資 料 1の21ページ 経 済 統 計 について 一 言 だけコメントさせていた だきたい これは 色 々なことが 書 いてあるので どのように 解 釈 するかということ もあるが お 上 が 良 い 統 計 を 作 って みんなに 使 ってもらう という 考 え 方 では 良 い 統 計 はできない 要 するに プロフェッショナルは 世 の 中 にいるのである でき るだけ 統 計 を 色 々な 形 で 使 ってもらうことにより むしろ 統 計 のシステム 全 体 を 改 良 するという 姿 勢 が 非 常 に 重 要 で 残 念 ながら 色 々な 専 門 家 からは 日 本 の 統 計 は 専 門 家 には 非 常 に 使 いにくい あるいは 使 うのに 非 常 にハードルが 高 いというの が これまで 言 われてきたことなので ここは 今 回 の 改 革 をきっかけに フィロソ フィーをもう 一 回 大 きく 見 直 す 機 会 にしていただきたい ( 高 橋 議 員 ) 私 もQEを 踏 まえて 消 費 について 申 し 上 げたい 年 度 で 見 ると 2014 年 度 に 消 費 は 大 幅 なマイナスとなり 2015 年 度 もマイナスに なっている 足 元 も 円 高 株 安 熊 本 地 震 などの 影 響 を 受 け 消 費 マインドが 更 に 縮 こまっていると 思 われる したがって こうした 中 での 消 費 税 率 の 引 上 げは 個 人 消 費 を 更 に 押 し 下 げ デフレ 脱 却 を 困 難 にするという 危 惧 を 覚 える 対 策 を 打 って 影 響 を 緩 和 すれば 問 題 ない という 意 見 もあるが 今 の 消 費 の 弱 さは 構 造 的 な 問 題 だと 思 う 例 えば 消 費 税 率 引 上 げで 国 民 の 負 担 増 は14 兆 円 であるが そのうち 子 育 て 支 援 に 回 る 受 益 は わずか7,000 億 円 である 加 えて 社 会 保 険 料 の 負 担 増 も 続 く 給 料 は 上 がっても 負 担 感 が 重 くて 消 費 ができていない 現 役 世 代 がそうい う 状 況 に 陥 っている 可 能 性 が 強 いと 思 う したがって 健 康 長 寿 と 子 供 を 産 み 育 てやすい 環 境 の 構 築 を 柱 とする 未 来 志 向 の アベノミクス 版 税 社 会 保 障 制 度 へ 再 編 していくことが 必 要 ではないか 先 ほど 榊 原 議 員 から 三 党 合 意 の 枠 組 みの 見 直 しも 必 要 だというお 話 があったが 私 はアベノミクス 版 の 新 しい 税 と 社 会 保 障 制 度 の 在 り 方 に 向 けて この 際 再 編 していってもよいのではないかと 思 う そこが 個 人 消 費 を 持 ち 上 げる 鍵 ではないかということを 申 し 上 げたい 続 いて 細 かいが 大 事 だと 思 う 点 を2~3 点 申 し 上 げたい 資 料 1の8ページ(3) 見 出 しの 後 4 行 にわたり 働 き 方 改 革 が 書 いて あるが ここはやはり 男 性 の 働 き 方 改 革 が 必 要 であり 長 時 間 無 制 限 労 働 が 当 たり 前 だった 男 性 正 社 員 の 働 き 方 を 変 えるということをしっかり 記 述 すると 同 時 に (3)でそのことが 読 めるような 見 出 しにすべきではないか さらに 働 き 方 に 関 連 して これまで 民 間 議 員 として 有 給 休 暇 取 得 の 促 進 や テレワーク 兼 業 副 業 の 促 進 といったことが 生 産 性 を 引 き 上 げ 経 済 を 効 率 化 する 上 で 非 常 に 重 要 だという 提 言 をさせていただいた そうした 観 点 から 有 給 休 暇 取 得 の 促 進 は 23ページの 国 内 旅 行 市 場 の 拡 大 のところに 記 述 があるが 働 き 方 改 革 の 主 要 な 柱 の1つとして 有 給 休 暇 取 得 促 進 を 挙 げ 7ページにも 真 正 面 に 書 くべきではないか あるいはテレワーク 兼 業 副 業 について 書 かれておらず これも 書 いていただきたい 最 後 にもう 一 点 申 し 上 げる 行 政 手 続 の 簡 素 化 である 私 がこの 場 で 申 し 上 げる のはもう3 度 目 だが 問 題 意 識 を 改 めて 申 し 上 げる 日 本 再 興 戦 略 で 日 本 は 2020 年 までに いわゆるビジネスのしやすさの 総 合 ランキングにおいて 先 進 国 中 7

第 3 位 に 入 ることを 目 標 に 掲 げた 2013 年 日 本 は15 位 であった ところが 足 元 は 日 本 は24 位 まで むしろ 下 がっている 他 国 は 余 り 変 動 していないが 日 本 だ けが 下 がっている なぜ 下 がったのかと 考 えると 他 国 は 最 近 行 政 手 続 の 簡 素 化 を 一 生 懸 命 やっている ところが 日 本 は 余 りやってこなかった その 結 果 とし て 日 本 が 後 退 してしまったのではないか 順 位 が 下 がっている 中 で 果 たして2020 年 に3 位 までもっていけるのかという 危 機 感 を 持 っている したがって 対 日 投 資 の 促 進 だけではなく 日 本 の 企 業 外 国 企 業 を 問 わず 全 ての 企 業 を 対 象 にして 行 政 手 続 の 簡 素 化 オンライン 化 こういったことをできるだけ 幅 広 い 分 野 で か つ 期 限 を 区 切 ってやっていただきたい 加 えて このことについては 各 府 省 庁 の 担 当 だと 思 うが それをコントロールする 部 署 を 明 確 化 していただきたい ( 石 原 議 員 ) 多 岐 にわたる 御 指 摘 をいただいたので しっかりと 取 り 込 んで まとめ させていただく ( 塩 崎 臨 時 議 員 ) 新 浪 議 員 から 健 診 の 問 題 について 御 指 摘 いただいた 全 く 同 じ 方 向 を 向 いていると 思 っており 前 回 もお 話 ししたが 保 険 者 改 革 を 通 じて 保 険 者 機 能 を 使 い 健 診 を 含 めて データヘルスをフル 活 用 しての 健 康 づくりを 我 々も 頑 張 っ ていきたい KPIは 既 に 新 浪 議 員 にも 御 議 論 いただいて 改 革 工 程 表 に 設 定 されているが 今 日 は 特 に 女 性 特 有 のがんの 検 診 率 についてもお 話 をいただいた 何 らかの 形 で 工 夫 ができないか 考 えたい ( 石 原 議 員 ) 前 向 きなお 話 に 感 謝 する ( 報 道 関 係 者 入 室 ) ( 石 原 議 員 ) それでは 総 理 からご 発 言 をいただく ( 安 倍 議 長 ) 本 日 は 骨 太 方 針 の 素 案 について 議 論 していただいた 成 長 と 分 配 の 好 循 環 により 潜 在 成 長 率 を 押 し 上 げる これにより 実 質 2% 程 度 名 目 3% 程 度 を 上 回 る 経 済 成 長 を 実 現 し 戦 後 最 大 のGDP600 兆 円 を 目 指 す これが 安 倍 内 閣 が 掲 げる 新 たな 経 済 社 会 システムの 基 本 方 針 である そのため あらゆる 政 策 を 総 動 員 していく この 骨 太 方 針 は その 羅 針 盤 となるものであ る 同 時 に 経 済 再 生 なくして 財 政 健 全 化 なし との 基 本 方 針 を 堅 持 し 2020 年 度 の 財 政 健 全 化 目 標 の 達 成 も 目 指 していく このため 経 済 財 政 再 生 計 画 にお ける 改 革 メニューを 着 実 に 実 行 していく さらに 歳 出 改 革 に 当 たり 自 治 体 など の 現 場 の 創 意 工 夫 を 引 き 出 すことが 大 切 である 石 原 大 臣 には 先 進 事 例 の 横 展 開 や 見 える 化 についての 改 革 の 進 捗 状 況 を この 諮 問 会 議 に 報 告 していただきた い 本 日 1-3 月 期 のGDP 速 報 が 発 表 された 2 期 ぶりにプラス 成 長 となり 年 度 を 通 じてもプラス 成 長 となったが 万 が 一 にもデフレに 後 戻 りするようなことが あってはならない 経 済 動 向 に 細 心 の 注 意 を 払 い 必 要 に 応 じ 機 動 的 な 政 策 対 応 を 行 うことにより デフレからの 完 全 な 脱 却 を 目 指 していく 石 原 大 臣 には これまでの 議 論 を 踏 まえて 与 党 とも 議 論 を 進 め 骨 太 方 針 とし て 取 りまとめるよう 御 尽 力 いただきたい 8

( 報 道 関 係 者 退 室 ) ( 石 原 議 員 ) 本 日 の 素 案 では ご 覧 のとおり 4 章 が 空 白 になっているが 今 日 民 間 議 員 の 皆 様 方 から 御 提 言 をいただき また 皆 様 方 からいただいた 御 意 見 を 踏 ま え 作 成 するので 私 に 御 一 任 いただきたい ( 異 議 なし と 声 あり) ( 石 原 議 員 ) それでは 新 しく 作 る4 章 を 追 加 し その 後 総 理 の 指 示 があったよう にこれを 与 党 と 調 整 した 上 で 諮 問 答 申 を 行 いたい 関 係 大 臣 の 皆 様 には 引 き 続 き 御 協 力 をよろしくお 願 いしたい それでは 以 上 で 経 済 財 政 諮 問 会 議 を 終 了 する ( 以 上 ) 9