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一 般 社 団 法 人 アスリートケア News Letter Vol.43 2011 年 10 月 発 行 事 務 局 : 大 阪 保 健 医 療 大 学 保 健 医 療 学 部 リハビリテーション 学 科 内 発 行 責 任 者 : 小 柳 磨 毅 530-0043 大 阪 市 北 区 天 満 1 丁 目 9 番 27 号 TEL:090-2386-5352( 研 究 会 専 用 電 話 ) FAX:050-3488-6383( 研 究 会 専 用 ) 第 93 回 全 国 高 等 学 校 野 球 選 手 権 大 会 メディカルサポート 報 告 日 本 赤 十 字 社 長 浜 赤 十 字 病 院 金 戸 俊 之 はじめに 第 93 回 全 国 高 等 学 校 野 球 選 手 権 大 会 は 東 日 本 大 震 災 で 被 災 された 地 域 の 地 方 大 会 開 催 も 危 ぶ まれました しかし 震 災 の 影 響 を 乗 り 越 えて 全 国 49 校 の 代 表 校 が 出 揃 い 平 成 23 年 8 月 6 日 ~ 20 日 の15 日 間 阪 神 甲 子 園 球 場 にて 熱 戦 を 繰 り 広 げることができました 一 般 社 団 法 人 アスリートケアでは 今 大 会 も 主 催 の 朝 日 新 聞 社 と 日 本 高 等 学 校 野 球 連 盟 の 要 請 を 受 け 投 手 検 診 と 大 会 中 のメディカルサポ ートを 実 施 しましたので 報 告 させて 頂 きます 投 手 検 診 大 会 前 検 診 7 月 31 日 ~8 月 4 日 の5 日 間 投 手 登 録 選 手 149 名 を 対 象 に 関 節 機 能 検 査 が 行 われました サポ ートスタッフはのべ48 名 参 加 しました 検 診 内 容 は 医 師 による 診 察 理 学 療 法 士 による 関 節 可 動 域 測 定 ( 肩 肘 前 腕 の6 項 目 ) ストレ ッチング 指 導 ( 肩 後 面 と 前 腕 屈 筋 群 )を 行 いま した また 診 察 結 果 から 機 能 面 で 問 題 の 認 め られた 選 手 に 対 しては 医 師 の 指 示 により 個 別 に 大 会 前 投 手 検 診 可 動 域 平 均 値 ( ) 投 球 側 非 投 球 側 肩 関 節 外 旋 126.2 119.6 内 旋 37.8 49.8 肘 関 節 屈 曲 143.9 149 伸 展 0.3 4.8 前 腕 回 内 83.6 94.4 回 外 98.6 98.6 コンディショニング トレーニング 指 導 を 実 施 しました また 昨 年 夏 と 同 様 に 熱 中 症 対 策 とし て 検 診 時 に 熱 中 症 アンケートを 実 施 しまし た 大 会 中 検 診 準 々 決 勝 準 決 勝 の 試 合 後 に 医 師 による 投 手 検 診 が 行 われました その 後 理 学 療 法 士 が 検 診 結 果 や 試 合 後 の 投 手 の 疲 労 を 確 認 しながら 疲 労 回 復 を 目 的 としたストレッチングを 実 施 し ました 大 会 中 メディカルサポート 大 会 中 のメディカルサポートはサポートスタ ッフのべ169 名 が 参 加 しました 処 置 総 実 施 件 数 は180 件 でした 大 会 前 甲 子 園 練 習 時 今 大 会 より 大 会 前 甲 子 園 練 習 中 のアクシデン トに 対 応 すべく スタッフをスタンドへ 配 置 す る 試 みを 実 施 しました 今 回 はデッドボール 受 傷 後 の 処 置 1 件 のみでしたが 大 会 前 練 習 中 の 怪 我 に 対 応 できたことは 大 会 中 のサポートに おいても 情 報 共 有 できるため 有 効 な 取 り 組 みで した 試 合 前 処 置 試 合 前 処 置 に 関 しては テーピング スキン クロージャー( 傷 口 閉 鎖 補 強 テープ)を 中 心 に 処 置 を 行 いました テーピングに 関 しては 甲 子 園 球 場 入 りする 時 点 で 処 置 がなされている 選 手 も 増 えてきています しかし 自 己 流 や 選 手 同 士 でテーピングを 巻 いていることもあり 理 - 1 -

処 置 時 期 別 件 数 大 会 前 甲 子 園 練 習 試 合 前 処 置 試 合 中 処 置 試 合 後 処 置 コンディショニング 1 件 34 件 55 件 86 件 4 件 処 置 内 容 別 件 数 アイシング 105 件 テーピング 38 件 水 分 補 給 8 件 スキンクロージャー 6 件 ストレッチ 1 件 その 他 18 件 学 療 法 士 として 評 価 を 行 い 適 切 な 処 置 を 行 う ことで 選 手 チームへの 傷 害 予 防 の 啓 発 指 導 を 行 うことが 出 来 ると 思 います また スキンクロージャーに 関 しては 普 段 の 臨 床 現 場 にて 処 置 することがないスタッフが 多 いとの 声 を 聞 き 今 後 研 修 会 を 通 じ 知 識 を 深 める 必 要 を 感 じました 試 合 中 処 置 試 合 中 処 置 に 関 しては デッドボール 自 打 球 に 対 しての 圧 迫 アイシング 処 置 テーピン グの 巻 き 直 しが 中 心 でした 試 合 途 中 での 対 応 は 試 合 進 行 にも 影 響 を 与 えることがあり 迅 速 な 評 価 対 応 が 求 められます そのため 処 置 を 行 う 時 は 大 会 役 員 への 相 談 連 絡 報 告 の 順 守 を 最 重 要 事 項 としました 試 合 後 処 置 試 合 後 処 置 に 関 しては デッドボール 自 打 球 に 対 しての 圧 迫 アイシング 処 置 が 中 心 でし た また 試 合 後 に 医 師 の 診 察 が 必 要 な 選 手 に 対 しては 試 合 終 了 後 すぐに 対 応 してもらえる よう 調 整 しました ンディショニング 予 約 が 減 少 しています ま た コンディショニングに 限 らず 試 合 前 処 置 に 関 しても 宿 舎 で 処 置 してから 球 場 入 りする 選 手 に 対 してチーム 帯 同 スタッフとの 連 携 強 化 を 検 討 する 必 要 性 を 感 じました 熱 中 症 対 策 大 会 中 に 熱 中 症 様 症 状 を 呈 した 症 例 は33 件 ( 試 合 中 8 件 クーリングダウン 中 25 件 )あり ました 全 身 症 状 ( 気 分 不 良 など 筋 痙 攣 以 外 の 症 状 )は8 件 あり そのうち 医 師 が 診 察 した6 件 中 2 件 が 医 務 室 へ 搬 送 となりました 幸 い 病 院 搬 送 までの 重 篤 な 症 状 を 呈 する 選 手 はあり ませんでした 熱 中 症 対 策 としては 従 来 と 同 様 に 積 極 的 にドリンクの 飲 水 を 促 すことやベン チ 内 でのクーリング 実 施 のため 氷 嚢 の 準 備 ま た 今 大 会 から 濡 れタオルのベンチ 内 への 持 ち 込 みを 導 入 しました 選 手 監 督 から 高 評 価 を 頂 き 今 後 も 試 合 中 のクーリングを 重 要 視 し 熱 中 症 予 防 に 努 めなければならないと 考 えます おわりに 今 大 会 も 会 員 の 皆 様 のご 協 力 により 大 きなア クシデントもなく また 運 営 面 での 試 合 開 始 時 間 の 繰 上 げ 戦 後 初 となる 午 前 開 始 となる 決 勝 戦 といった 震 災 後 の 節 電 対 策 の 中 でのメディカ ルサポートを 無 事 終 了 することが 出 来 ました 今 回 初 めて 地 方 との 連 携 情 報 共 有 を 目 的 に 地 方 大 会 ( 滋 賀 県 )でのメディカルサポー ト 記 録 を 甲 子 園 大 会 で 参 考 にする 取 り 組 みを 行 いました あらかじめ 情 報 が 提 供 されたことに より サポートが 必 要 な 選 手 への 積 極 的 な 声 掛 けが 可 能 となりました 今 後 も 各 地 方 でのメ ディカルサポート 情 報 を 地 区 大 会 さらに 甲 子 園 で 共 有 することが 出 来 れば より 充 実 した 甲 子 園 サポートが 行 えると 考 えます 最 後 になりましたが 我 々の 活 動 に 多 大 なる ご 理 解 ご 協 力 いただきました 朝 日 新 聞 社 なら びに 日 本 高 等 学 校 野 球 連 盟 の 皆 様 と 今 大 会 のメ ディカルサポートにご 参 加 頂 いた 会 員 の 皆 様 に 厚 く 御 礼 申 し 上 げます ( 526-8585 滋 賀 県 長 浜 市 宮 前 町 14-7) コンディショニング コンディショニングに 関 しては 選 手 1 名 に 対 してのべ4 回 実 施 しました 近 年 理 学 療 法 士 やトレーナー 等 が 帯 同 するチームが 増 え コ - 2 -

第 93 回 全 国 高 校 野 球 選 手 権 大 会 メディカルサポート 参 加 報 告 大 会 前 投 手 検 診 医 療 法 人 社 団 阿 星 会 甲 西 リハビリ 病 院 藤 田 慎 也 大 会 中 サポート 医 療 法 人 行 岡 医 学 研 究 会 行 岡 病 院 森 岡 銀 平 第 93 回 全 国 高 等 学 校 野 球 選 手 権 大 会 の 大 会 前 検 診 に 参 加 させて 頂 きましたので 報 告 致 します 検 診 は 本 大 会 に 投 手 登 録 された 選 手 を 対 象 に 行 われます 検 診 は 選 手 到 着 後 の 問 診 から 始 まり ROM 測 定 医 師 による 診 察 ストレッチ 指 導 コ ンディショニング 指 導 の 順 に 行 われます 我 々ス タッフの 役 割 は 選 手 の 誘 導 係 ROM 測 定 係 記 録 用 紙 記 入 係 兼 フィードバック( 以 下 FB) 指 導 係 PC 入 力 係 があります 私 は 主 に 記 録 用 紙 記 入 係 兼 FB 指 導 係 を 経 験 させて 頂 きました 役 割 内 容 は まず 問 診 および 関 節 可 動 域 の 計 測 結 果 を 検 査 用 紙 に 記 入 すること そして 医 師 の 診 察 にも 同 行 します 問 診 では 選 手 ひとりひとりに 対 し 痛 み や 既 往 歴 などを 聴 取 します また 熱 中 症 予 防 のた めのアンケート 調 査 を 実 施 します これらは サ ポートスタッフや 医 師 にとって 重 要 な 情 報 源 とな り 大 会 中 にも 活 用 されます しかし 実 際 は 問 診 時 間 が 限 られており その 中 で 聴 取 する 難 しさ を 痛 感 しました また 必 要 な 情 報 を 引 き 出 すため には 整 形 外 科 的 な 知 識 はもとより 問 診 時 の 環 境 が 必 要 であると 感 じました こちらが 不 安 な 一 面 を 見 せれば 選 手 にも 伝 わり 必 要 な 情 報 が 引 き 出 せ ずに 終 わってしまいます その 点 医 師 の 診 察 で は 的 確 で 迅 速 な 問 診 評 価 が 実 施 されており 見 学 させて 頂 くことで 改 めて 自 分 の 問 診 知 識 に 対 しての 不 十 分 さを 認 識 することが 出 来 ました そ の 後 選 手 に 対 してFB(ストレッチ コンディシ ョニング) 指 導 を 行 いました 指 導 を 通 して 選 手 の 障 害 に 対 する 認 識 に 差 があることを 感 じまし た また 選 手 に 実 施 してもらうと 代 償 的 な 動 作 と なりやすく 対 象 となる 筋 の 伸 張 が 十 分 に 得 られ ていない 場 面 も 見 られました 指 導 者 が 障 害 予 防 とリスク 管 理 を 啓 発 することや 動 作 指 導 を 行 う 重 要 性 を 再 認 識 した 機 会 となりました 今 回 の 反 省 点 や 経 験 を 活 かして 選 手 達 がプラス となるようなサポートを 提 供 できればと 思 いま す 最 後 に 今 回 一 緒 に 参 加 したスタッフの 方 々 ( 社 )アスリートケアに 深 く 感 謝 致 します ( 510-3223 滋 賀 県 湖 南 市 夏 目 1168) 第 93 回 全 国 高 等 学 校 野 球 選 手 権 大 会 のメディカ ルサポートに 参 加 させていただいたので 報 告 致 し ます 私 は 今 回 大 会 第 1 日 目 と8 日 目 に 参 加 させてい ただきました 早 朝 の 甲 子 園 球 場 前 では 多 くの 人 が 列 を 作 っており 自 分 が 今 からこの 大 舞 台 でメ ディカルサポートを 行 っていくのかと 考 えると 気 持 ちが 高 まりました 今 回 が 初 めての 参 加 ということで はじめはド リンクやアイシングの 用 意 から 経 験 し 他 にも 試 合 前 処 置 の 見 学 試 合 中 の 処 置 時 やクールダウン 時 のアシスタント 最 後 は 野 手 のクールダウンの メインも 担 当 させていただきました 勝 ち 負 け チームをそれぞれ 担 当 しましたが 負 けチームで はチーム 全 体 の 気 持 ちが 沈 んでいる 中 悲 観 的 に なる 選 手 もみられました 勝 ちチームでは 気 分 が 高 揚 した 選 手 もおり 選 手 同 士 でふざけ 合 ったり するような 場 面 もみられました それぞれ 異 なっ た 雰 囲 気 状 況 の 中 で どのようにしてクールダ ウンを 集 中 させて 行 わせるかを 考 えさせられまし た まだまだ 選 手 をうまく 誘 導 することはできま せんでしたが 時 間 通 りにストレッチを 進 めるこ とができました 試 合 中 には 負 傷 する 選 手 や 熱 中 症 症 状 になる 選 手 もおり 処 置 の 手 伝 いで 対 応 に 追 われることが 何 度 かありました 試 合 中 に 前 腕 を 負 傷 した 選 手 の 際 は ドクターがその 場 で 診 察 し その 指 示 の 下 テーピングを 施 行 するという 場 面 にも 遭 遇 し ました 勤 務 する 病 院 では 救 急 の 患 者 を 診 療 する 機 会 が 無 いため このような 場 面 を 見 学 できたの は 貴 重 な 経 験 となりました 今 回 初 めてアスリートケアの 活 動 に 参 加 させ ていただいて 分 からないことばかりでした し かし 先 輩 スタッフの 御 指 導 を 受 け 多 くのことを 学 べました 経 験 不 足 もあり 周 囲 に 気 を 配 る 余 裕 が 無 く 選 手 に 対 してのサポートは 不 十 分 だった かもしれませんが この 経 験 を 今 後 のアスリート ケアの 活 動 に 活 かしていきたいと 思 います ( 530-0021 大 阪 府 大 阪 市 北 区 浮 田 2 丁 目 2-3) - 3 -

会 員 参 加 報 告 第 2 回 ワークショップ 医 療 法 人 浩 仁 会 南 堺 病 院 大 西 寛 之 平 成 23 年 7 月 3 日 ( 日 ) 大 阪 保 健 医 療 大 学 におい て 行 われた 平 成 23 年 第 2 回 ワークショップ プラ イマリ ケア に 参 加 させて 頂 きましたので 御 報 告 致 します 午 前 中 はRICE 処 置 について 講 義 して 頂 きまし た 基 礎 から 分 かりやすく 一 つ 一 つ 丁 寧 に 教 えて 頂 きました しかしいざアイシングの 実 技 を 行 っ てみると 弾 性 包 帯 を 巻 くのにとても 時 間 がかか ってしまったり 圧 迫 の 強 さを 一 定 にすることが できなかったりと 自 分 の 知 識 技 術 がとても 未 熟 であることを 再 確 認 することができました また 重 傷 な 患 者 に 対 しダンボールを 利 用 し 患 部 ( 足 関 節 膝 関 節 )の 固 定 を 行 う 方 法 を 教 えて 頂 き ました グループワークでは 足 関 節 を 固 定 するため の 型 を 作 るため グループで 意 見 を 出 しあいダンボ ール 箱 の 状 態 から 切 り 取 り 作 業 を 行 いました この ような 身 近 な 素 材 を 利 用 し 患 部 の 固 定 に 応 用 でき るということを 体 験 させて 頂 きました 整 形 外 科 リハビリテーション 学 会 主 催 東 日 本 大 震 災 応 援 チャリティー 講 演 会 参 加 報 告 医 療 法 人 純 幸 会 東 豊 中 渡 辺 病 院 坂 本 郁 子 平 成 23 年 6 月 18 日 ( 日 ) 整 形 外 科 リハビリテ ーション 学 会 が 主 催 する 東 日 本 大 震 災 応 援 チャリ ティー 講 演 会 に 参 加 しました はじめに 碧 南 市 民 病 院 の 浅 野 昭 裕 先 生 が 運 動 器 疾 患 におけるレントゲン 画 像 の 見 方 について 講 演 されました そのポイントは 第 一 に 正 常 な 画 像 を 知 り 異 常 所 見 が 理 解 できるようになるこ と 第 二 に 骨 折 の 形 態 と 部 位 から 骨 折 時 の 外 力 の 大 きさや 方 向 を 考 え 画 像 に 映 らない 軟 部 組 織 の 損 傷 を 予 測 すること 第 三 に 外 科 術 後 のスクリュ ーやワイヤーの 作 用 と 術 者 の 意 図 を 知 ることで す 以 上 のポイントにより 患 者 の 状 態 の 把 握 や 訴 えの 裏 付 け および 長 期 成 績 の 予 測 が 可 能 にな ることを 学 びました 次 に 中 部 学 院 大 学 の 林 典 雄 先 生 が 超 音 波 画 像 の 見 方 と 臨 床 の 知 見 を 紹 介 されました 具 体 的 には 肘 頭 窩 と 肘 頭 の 間 に 存 在 する 脂 肪 体 は 肘 関 節 の 屈 伸 時 に 大 きく 滑 動 し その 動 きの 低 下 が ROM 制 限 に 関 与 すること また 膝 の 広 筋 群 の 下 に 膝 蓋 上 嚢 さらにその 下 には 脂 肪 体 が 存 在 し それらの 柔 軟 性 が 膝 関 節 の 可 動 域 を 保 つために 必 要 であること さらに 烏 口 上 腕 靭 帯 は 柔 軟 性 に 午 後 はAEDの 実 技 を 中 心 とした 応 急 処 置 につい て 講 義 して 頂 きました 救 急 隊 員 が 実 際 の 救 急 現 場 に 駆 けつけた 時 に AEDはあるが 使 っていい のかわからず 周 囲 の 方 が 何 もできず 救 急 隊 員 の 到 着 を 待 っていることがよくある と 伺 い よりい っそう 実 技 練 習 に 熱 が 入 りました また 今 回 の 講 習 での 最 後 のあいさつで 小 柳 代 表 の 知 っているとできるは 違 う という 言 葉 が とても 印 象 に 残 りました 迅 速 に 応 急 処 置 を 行 え るようになるためには 実 際 の 場 面 を 想 定 しなが ら 練 習 を 行 っていくことが 重 要 であると 学 びまし た 現 場 では 患 者 様 や 選 手 に 今 何 を 行 わなければ ならないかを 考 え 迅 速 で 適 切 な 判 断 が 求 められる ということを 学 びました 8 月 には 夏 の 甲 子 園 が 待 っています * 今 回 の 講 義 を 生 かし 今 何 ができるかを 常 に 考 えてメディ カルサポートを 行 っていきたいと 思 います 最 後 になりましたが 御 指 導 頂 きました 講 師 の 先 生 このような 貴 重 な 場 を 提 供 して 頂 いたアス リートケアに 心 から 感 謝 致 します * 原 稿 執 筆 は7 月 時 点 ( 599-8233 大 阪 府 堺 市 中 区 大 野 芝 町 292) 富 む 比 較 的 疎 な 組 織 であり それが 肩 峰 下 滑 液 包 の 炎 症 に 伴 い 瘢 痕 化 すると 肩 関 節 の 外 旋 制 限 を 生 じやすいということを 知 りました 最 後 に 東 京 西 徳 洲 会 病 院 スポーツリハビリテ ーションセンターの 八 木 茂 典 先 生 が シンスプリ ントに 関 する 疫 学 的 研 究 と 重 症 度 分 類 について 講 演 されました シンスプリントは 一 般 型 と 重 症 型 に 分 けられ 一 般 型 は 長 趾 屈 筋 と 後 脛 骨 筋 の 滑 走 障 害 により 生 じる 筋 腱 の 炎 症 であり 片 脚 ジ ャンプの 踏 切 時 に 疼 痛 が 生 じ 復 帰 に 約 2 週 間 を 要 する 重 症 型 は 脛 骨 前 縁 から 内 側 に 圧 痛 を 認 めるものであり 片 脚 ジャンプの 踏 切 時 と 着 地 時 の 両 方 に 疼 痛 が 生 じ MRIでは 疲 労 骨 折 の 前 駆 症 状 と 捉 えられ 4 週 間 の 安 静 期 間 を 要 すると 教 わ りました 以 上 の 講 演 を 通 して 多 くの 知 識 を 得 るととも に 様 々な 視 点 による 研 究 法 を 知 ることができま した これらをヒントに 日 頃 臨 床 において 抱 い ている 疑 問 について 考 えを 深 めていきたいと 思 い ました 最 後 になりましたが 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 で 亡 くなられた 方 々のご 冥 福 をお 祈 りいたしますと ともに 被 災 された 方 々に 心 よりお 見 舞 い 申 し 上 げます ( 560-0003 大 阪 府 豊 中 市 東 豊 中 町 5-35-3) - 4 -

第 56 回 全 国 高 等 学 校 軟 式 野 球 選 手 権 大 会 メディカルサポート 参 加 報 告 医 療 法 人 公 仁 会 姫 路 中 央 病 院 リハビリテーション 科 服 部 裕 介 8 月 25~29 日 の5 日 間 明 石 トーカロ 球 場 高 砂 市 野 球 場 で 開 催 された 全 国 高 等 学 校 軟 式 野 球 選 手 権 大 会 に 今 回 初 めてメディカルサポートスタッフ として 参 加 しましたので 報 告 いたします 私 は 開 幕 日 の25 日 に 高 砂 市 野 球 場 で 行 われた2 試 合 にスタッフとして 参 加 しました 当 日 は 雨 天 の 心 配 もされていましたが 選 手 達 の 熱 気 が 届 い たのか 無 事 に2 試 合 が 行 われました 主 なサポート 内 容 は 試 合 前 の 出 場 選 手 の 処 置 確 認 ドリンク 作 り 試 合 中 のアクシデントへの 対 応 投 手 への アイシングとストレッチでした 両 試 合 とも 幸 い にも 試 合 中 のアクシデント また 熱 中 症 にかかる 選 手 もなく 処 置 の 機 会 はありませんでした 今 回 私 がサポートへ 参 加 する 上 で 心 掛 けたの は 選 手 とコミュニケーションをとることでし た 投 手 へのアイシングなど 直 接 選 手 と 関 わる 機 会 には 積 極 的 にコミュニケーションをとるよう にしました 疲 労 度 や 疲 労 部 位 など 投 手 によって 異 なっており マニュアルに 沿 って 適 切 に 対 応 することが 大 切 だと 感 じました 高 校 球 児 は 試 合 中 のプレーだけでなく すれ 違 い 時 の 挨 拶 やアイシング 時 の 会 話 などでも 非 常 に さわやかで 溌 刺 としており 好 印 象 を 受 けまし た 私 もサポートスタッフとして 責 任 を 持 ち 選 手 や 監 督 の 先 生 方 へ 対 応 するよう 心 掛 けました 一 般 病 院 に 勤 務 している 私 はスポーツ 現 場 での 経 験 が 少 なく 自 分 より 若 い 高 校 生 と 接 する 機 会 が ほとんど 無 いので 上 手 くコミュニケーションが とれるか 不 安 な 面 もありましたが 貴 重 な 経 験 を 得 ることができ 有 意 義 な1 日 となりました 今 後 の 課 題 として 試 合 中 のアクシデントに 対 応 できるような 処 置 の 知 識 やテーピングの 技 術 な ど 自 分 のスキルを 高 め 選 手 へ 適 切 なサポートを 提 供 できるよう 準 備 していきたいと 思 います ( 672-8501 兵 庫 県 姫 路 市 飾 磨 区 三 宅 2 丁 目 36 番 地 ) テニス 全 日 本 ジュニア 選 手 権 メディカルサポート 参 加 報 告 学 校 法 人 大 阪 保 健 医 療 大 学 保 健 医 療 学 部 リハビリテーション 学 科 理 学 療 法 学 専 攻 佐 藤 睦 美 7 月 31 日 ~8 月 7 日 に 靱 テニスセンター( 大 阪 市 ) 江 坂 テニスセンター( 吹 田 市 )で 行 われ た 硬 式 テニスの 全 日 本 ジュニア 選 手 権 のサポー トに 参 加 してきましたので ご 報 告 させていただ きます 全 日 本 ジュニア 選 手 権 は 各 地 区 大 会 で 入 賞 し て 出 場 権 を 獲 得 した18 歳 以 下 の 選 手 が 年 齢 別 に 4つのクラスに 別 れてトーナメント 戦 で 優 勝 を 目 指 します メディカルサポートのスタッフは 医 師 1 名 トレーナー(AT PT)2 名 に4~5 名 の 学 生 スタッ フで 構 成 されています 学 生 スタッフは 体 育 大 学 や 専 門 学 校 のATコースの 学 生 が 現 場 実 習 として 参 加 しているのに 加 えて 今 大 会 からPT 養 成 校 の 学 生 も 参 加 しました サポートの 内 容 は1) 体 調 管 理 2)コンディシ ョニング 3)インジャリーコールへの 対 応 に 分 けられます ぞれぞれの 内 容 を 簡 単 に 紹 介 させて いただきます 1) 体 調 管 理 : 出 場 選 手 は 試 合 前 に 既 往 歴 チェ ックシート( 初 戦 のみ) セルフチェックシート ( 各 試 合 ごと)をメディカルルームに 提 出 する 義 務 があります 医 師 やトレーナーがそのシートを 見 ながら 選 手 とマンツーマンで 問 診 やチェッ ク アドバイスを 行 います 2)コンディショニング: 希 望 者 に 対 して 試 合 前 のテーピングやwarming-up cooling-downを 行 ないます アイシング 用 の 氷 の 希 望 者 への 対 応 もサポートに 含 まれます スポーツ 傷 害 や 内 科 疾 患 が 疑 われる 選 手 に 対 しては 医 師 が 診 察 を 行 い 薬 を 処 方 することも 可 能 です 3)インジャリーコールへの 対 応 : 試 合 中 にコ ート 内 で 何 らかのアクシデントがあった 場 合 ま ずトレーナーが 呼 ばれます トレーナーが 何 らか の 処 置 によって 試 合 への 復 帰 が 可 能 と 判 断 した 場 合 は 3 分 間 のメディカルタイムアウトでテーピ ングなどの 処 置 を 実 施 します 本 大 会 のサポートは 全 ての 選 手 がメディカルス タッフの 誰 かと 必 ず 関 わりをもつということが 大 きな 特 徴 だと 言 えます 医 師 やATとの 協 力 のもと に PTとして 最 大 限 可 能 なサポートを 提 供 できる よう 今 後 も 研 鑽 を 積 んでいきたいと 思 います ( 530-0043 大 阪 市 北 区 天 満 1-9-27) - 5 -

文 献 抄 読 投 球 による 肘 関 節 内 側 不 安 定 症 に 対 する 保 存 的 治 療 岩 堀 祐 介 ( 愛 知 医 科 大 学 整 形 外 科 学 講 座 ): 臨 床 スポーツ 医 学,Vol. 28,No.5(2011-5) 医 療 法 人 行 岡 医 学 研 究 会 行 岡 病 院 吉 田 誠 はじめに 投 球 による 肘 関 節 障 害 のほぼ90%は 成 長 期 に 生 じるリトルリーグ 肘 や 成 長 期 以 降 の 内 側 側 副 靭 帯 損 傷 などの 内 側 不 安 定 症 である 発 症 しても 短 期 間 の 投 球 禁 止 程 度 で 対 処 されていることが 多 い しかし 投 球 時 の 疼 痛 が 持 続 したり いったん 疼 痛 が 消 失 しても 復 帰 後 すぐに 再 発 して ドロップアウトしてい く 選 手 も 少 なくない 投 球 による 肘 関 節 内 側 不 安 定 症 は その 病 態 を 正 しく 理 解 し 適 切 な 保 存 療 法 を 行 えば 大 部 分 の 症 例 で 完 全 復 帰 が 可 能 となる 投 球 による 肘 障 害 の 要 因 と 対 応 策 投 球 による 肘 関 節 障 害 の 要 因 は オーバーユース コンディショニング 不 良 不 良 な 投 球 フォームの3 つである よって 保 存 療 法 は この3 要 因 に 対 してアプローチする 必 要 がある 投 球 フォームのチェックポイントについては 諸 説 あるが 著 者 らが 特 に 重 点 を 置 いているのはearly cocking phase 初 期 からfoot plantまでのフォームである それは このphaseの 体 のポジショニングは 意 識 しやすいことと このphaseの 姿 勢 がその 後 のフォームの 良 し 悪 しを 左 右 するからである 一 般 的 に 投 球 フォームの 問 題 点 としてよくあげられるfoot plant~acceleration phaseでの 投 球 側 の 肘 下 がり foot plant での 体 の 早 い 開 き 手 投 げ はわれわれも 重 要 かつ 頻 度 の 高 い 問 題 点 と 考 え ている しかし これらの 問 題 点 に 対 して ただ 闇 雲 に 肘 を 上 げろ 体 を 開 くな 体 を 使 って 投 げ ろ と 指 導 しても 選 手 自 身 は 意 識 することが 困 難 であったり かえって 悪 化 させてしまうこともある 結 果 的 に 肘 が 上 がり 体 が 早 く 開 かなくなり 下 肢 体 幹 のエネルギーを 有 効 に 利 用 した 投 球 を 導 き 出 せる 指 導 をしなくてはならない 現 在 着 目 しているのは early cocking 初 期 での 軸 脚 股 関 節 を 入 れる こと early cocking からfoot plant 付 近 まで グローブ 側 の 肩 を 入 れる こと foot plantで 投 球 側 の 手 を 投 球 側 の 耳 に 近 づけることである そしてlate cockingからfollow through phaseまでは 腕 を 振 る 意 識 をなくし 体 幹 の 前 方 回 旋 と 前 倒 しにより 振 られる 感 覚 を 身 につけさせることが 重 要 である おわりに 投 球 による 肘 関 節 内 側 不 安 定 症 は 保 存 療 法 により 大 部 分 の 症 例 で 完 全 復 帰 が 可 能 となるため 徹 底 した 保 存 療 法 を 行 うべきである そのためにはオーバーユースの 是 正 全 身 のリコンディショニング 投 球 フォームの 改 善 すべてに 取 り 組 む 必 要 がある ( 530-0021 大 阪 府 大 阪 市 北 区 浮 田 2 丁 目 2-3) スポーツ 関 連 学 会 の 紹 介 国 内 平 成 23 年 10 月 ~ 平 成 24 年 2 月 に 国 内 で 行 なわれる スポーツ 関 連 の 学 会 を 挙 げてみました 国 内 学 会 およびセミナー 日 程 会 場 学 会 URL 第 38 回 肩 関 節 学 会 2011.10.7( 金 )~8( 土 ) 福 岡 http://jss2011.umin.jp/ 第 38 回 股 関 節 学 会 2011.10.7( 金 )~8( 土 ) 鹿 児 島 http://hip38.umin.jp/index.html 第 38 回 日 本 スポーツ 心 理 学 会 2011.10.9( 日 )~10( 月 ) 東 京 http://www.nu-taiiku.jp/congress/ 2011 年 度 アスリートケア 研 修 会 2011.10.16( 日 ) 大 阪 http://athlete-care.jp/blog/718.html 第 22 回 日 本 臨 床 スポーツ 医 学 学 術 集 会 2011.11.5( 土 )~6( 日 ) 青 森 http://www.22rinspo.jp/ 第 24 回 日 本 トレーニング 科 学 会 2011.11.5( 土 )~6( 日 ) 東 京 http://trainings.jp/ 第 38 回 日 本 臨 床 バイオニクス 学 会 2011.11.18( 金 )~19( 土 ) 兵 庫 http://38jscb.jtbcom.co.jp/index.html 第 32 回 バイオメカニズム 学 術 講 演 会 2011.11.26( 土 )~27( 日 ) 大 阪 http://morph.hus.osaka-u.ac.jp/sobim2011/index.html 第 65 回 日 本 生 理 人 類 学 会 2011.11.26( 土 )~27( 日 ) 大 阪 http://morph.hus.osaka-u.ac.jp/sobim2011/index.html 第 23 回 日 本 テニス 学 会 2011.12.12( 金 )~14( 日 ) 大 阪 http://jsts.cc/wordpress/ 第 17 回 スポーツ 傷 害 フォーラム 2012.1.28( 土 ) 大 阪 http://www.sports-injury.jp/date_venue.html - 6 -

テーピング 講 座 第 2 回 足 関 節 足 関 節 内 反 捻 挫 ( 慢 性 期 )における 評 価 とテーピング 評 価 : 足 関 節 の 背 屈 角 度 を 変 え 足 関 節 内 反 運 動 による 疼 痛 や 不 安 感 を 確 認 する a. 足 関 節 背 屈 位 での 内 反 b. 足 関 節 底 背 屈 中 間 位 での 内 反 c. 足 関 節 底 屈 位 での 内 反 評 価 結 果 : 疼 痛 や 不 安 感 が 出 現 する 肢 位 を 制 動 するテーピングを 選 択 する a. で 疼 痛 不 安 定 性 あり 1 内 反 制 動 テーピング+3 背 屈 制 動 テーピング b. で 疼 痛 不 安 定 性 あり 1 内 反 制 動 テーピング+➁ 底 屈 制 動 または3 背 屈 制 動 テーピング c. で 疼 痛 不 安 定 性 あり 1 内 反 制 動 テーピング+2 底 屈 制 動 テーピング 選 択 テープ 1 足 関 節 内 反 制 動 テーピング 1 開 始 肢 位 2 踵 骨 外 側 を 持 ち 上 げるよう に 張 力 を 加 える 3 ロックテープを 貼 付 し 終 了 ➁ 足 関 節 底 屈 制 動 テーピング 1 運 動 軸 ( 内 果 ) の 前 方 を 通 す 2 踵 骨 外 側 を 持 ち 上 げる 3 テープの 停 止 位 置 とロックテープ - 7 -

3 足 関 節 背 屈 制 動 テーピング 1 運 動 軸 ( 内 果 ) の 後 方 を 通 す 2 踵 骨 外 側 を 持 ち 上 げる 3 テープの 停 止 位 置 とロックテープ 効 果 判 定 身 体 運 動 において 足 部 の 内 反 や 底 屈 または 背 屈 が 制 限 されていることを 確 認 する ワンポイントアドバイス テープの 制 動 力 を 強 めたい 場 合 あらかじめ 関 節 肢 位 を 誘 導 しておく 内 反 制 動 は 外 反 位 背 屈 制 動 は 底 屈 位 底 屈 制 動 は 背 屈 位 とし 貼 付 するとよい 出 典 :テーピング アスリートケアマニュアル 小 柳 磨 毅 ( 監 修 ) 文 光 堂 (2010) - 8 -

新 聞 掲 載 記 事 室 伏 選 手 の 金 メダル 獲 得 の 陰 に 理 学 療 法 士 との 取 り 組 みが 紹 介 されていま す 次 にこのような 記 事 も 見 つけました 国 内 にはアスリートをサポートす る 専 門 機 関 があります ( 広 報 部 ) 編 集 後 記 海 釣 りサイコー でっかい 太 刀 魚 釣 ったー! ルアーのバス 釣 りをyoko.に 誘 われて 始 めました 苦 難 の 編 集 作 業 を 終 えた 私 は 束 の 間 の 癒 しを 求 めて これから 船 を 貸 し 切 って 海 の 餌 釣 りに 行 ってきます これ からというのも 実 はまだ 行 ってません( 笑 ) はじめの 一 言 は 勢 いで 言 ってし まいました これから 行 ってきます では (miya.) - 9 -