ビジネス ブレークスルー 大 学 に 対 する 大 学 評 価 ( 認 証 評 価 ) 結 果 Ⅰ 評 価 結 果 評 価 の 結 果 貴 大 学 は 本 協 会 の 大 学 基 準 に 適 合 していると 認 定 する ただし 貴 大 学 は 理 念 目 的 教 員 教 員 組 織 管 理 運 営 財 務 および 内 部 質 保 証 に 関 して 問 題 が 認 められるため 認 定 の 期 間 を2015( 平 成 27) 年 3 月 31 日 ま でとする また 本 協 会 は 当 該 問 題 事 項 の 改 善 状 況 を3 年 後 までに 再 評 価 し 大 学 基 準 への 適 合 について 改 めて 判 定 を 行 うこととする Ⅱ 総 評 貴 大 学 は インターネットを 用 いた 通 信 制 の 大 学 として 東 京 都 千 代 田 区 における 構 造 改 革 特 別 区 域 である キャリア 推 進 特 区 を 活 用 し 株 式 会 社 ビジネス ブレー クスルーにより 設 立 された 本 協 会 では 大 学 基 準 および 関 連 法 令 に 基 づき 認 証 評 価 を 行 うことを 原 則 としながらも 前 述 の 特 徴 を 勘 案 して 評 価 したところ 理 念 目 的 教 員 教 員 組 織 管 理 運 営 財 務 および 内 部 質 保 証 の4 点 において 改 善 すべき 重 大 な 問 題 があると 判 断 した 教 員 教 員 組 織 については 募 集 採 用 昇 任 等 の 規 程 に 不 備 があることに 加 え 規 程 に 従 った 採 用 手 続 きも 実 施 されていない 管 理 運 営 財 務 については 規 程 の 不 整 備 規 程 間 の 不 整 合 が 多 数 見 られるば かりか 規 程 で 定 められた 教 授 会 の 審 議 事 項 が 議 決 を 経 ることなく 決 定 され 適 切 な 管 理 運 営 がなされているとは 認 めがたい また 内 部 質 保 証 については 貴 大 学 は 2009( 平 成 21) 年 度 に 専 門 職 大 学 院 の 認 証 評 価 を 受 けた 際 自 ら 点 検 評 価 の 体 制 を 整 備 する 必 要 性 を 認 識 していながら これまで 適 切 な 体 制 の 整 備 活 動 をしてきていない 今 回 本 協 会 に 提 出 した 点 検 評 価 報 告 書 および 大 学 基 礎 データ においても 記 述 が 不 正 確 かつ 不 十 分 であり 貴 大 学 の 教 育 研 究 および 管 理 運 営 の 実 態 を 正 確 に 点 検 評 価 していない 教 職 員 が 一 体 となり 学 部 学 生 および 大 学 院 学 生 に 対 する 教 育 責 任 を 十 分 自 覚 し 誠 実 に 問 題 に 向 き 合 う 意 識 改 革 と 体 制 作 りを 行 う 必 要 がある さらに 理 念 目 的 においては 学 部 と 専 門 職 大 学 院 の 目 的 および 養 成 すべき 人 物 像 が 同 一 で 区 別 されていない ついては 再 評 価 に 向 け 総 評 提 言 および 大 学 設 置 基 準 をはじめとした 関 連 法 令 に 従 って 改 善 に 向 けて 努 力 するよう 要 請 する 今 回 の 評 価 結 果 を 契 機 として 貴 大 学 -420-
が 改 善 への 取 り 組 みに 全 力 を 尽 くし 発 展 されることを 期 待 したい なお 経 営 学 研 究 科 経 営 管 理 専 攻 は 2009( 平 成 21) 年 度 に 本 協 会 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 けており それ 以 降 の 改 善 状 況 を 踏 まえて 大 学 評 価 ( 機 関 別 認 証 評 価 ) の 観 点 から 評 価 を 行 った 1 理 念 目 的 インターネットを 用 いた 通 信 制 の 大 学 として 2005( 平 成 17) 年 東 京 都 千 代 田 区 に 経 営 学 研 究 科 経 営 管 理 専 攻 ( 専 門 職 大 学 院 )を 設 置 するビジネス ブレークス ルー 大 学 院 大 学 として 開 学 した 2008( 平 成 20) 年 に 同 研 究 科 にグローバリゼーシ ョン 専 攻 ( 専 門 職 大 学 院 )を 増 設 した 後 2010( 平 成 22) 年 には 経 営 学 部 グローバ ル 経 営 学 科 IT ソリューション 学 科 を 新 設 してビジネス ブレークスルー 大 学 と 名 称 を 改 め 1 学 部 2 学 科 1 研 究 科 2 専 攻 ( 専 門 職 大 学 院 )を 有 する 現 在 の 姿 とな った 知 的 創 造 を 礎 に 国 際 的 視 野 と 開 拓 者 精 神 を 持 ち 先 駆 的 指 導 者 たらん 人 格 を 涵 養 し 世 界 社 会 に 貢 献 する との 建 学 の 精 神 のもと 学 部 および 大 学 院 共 通 の 目 的 として 高 度 な 専 門 能 力 を 修 得 し 世 界 で 活 躍 できる 指 導 者 たる 資 質 を 備 えた 自 ら 考 え 判 断 し 自 分 の 責 任 のもと 行 動 することのできる 世 界 社 会 に 貢 献 する 人 材 を 養 成 すること と 定 め ビジネス ブレークスルー 大 学 学 則 ( 学 則 ) およ び ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 ( 専 門 職 大 学 院 ) 学 則 ( 大 学 院 学 則 ) に 規 定 されている これらは ホームページ 大 学 案 内 および 受 講 ハンドブック において 周 知 公 表 されている しかし 設 置 目 的 の 異 なる 学 部 と 大 学 院 の 目 的 および 養 成 すべき 人 物 像 が 同 一 で あることは 大 きな 問 題 であり 是 正 されたい また 経 営 学 研 究 科 の2 専 攻 につい ても それぞれの 教 育 目 的 を 明 確 に 定 め 社 会 に 周 知 公 表 することが 望 まれる これらの 問 題 に 対 応 するためにも 学 部 および 大 学 院 の 目 的 の 達 成 状 況 および 適 切 性 について 検 証 を 行 うための 体 制 を 構 築 することが 期 待 される 2 教 育 研 究 組 織 1 学 部 2 学 科 1 研 究 科 2 専 攻 の 組 織 は 建 学 の 精 神 を 実 現 するための 教 育 研 究 組 織 として 妥 当 であるものと 判 断 できる しかし 専 攻 を 増 設 し 学 部 を 設 置 して 学 士 課 程 教 育 へと 展 開 していく 背 景 方 針 および 学 部 と 大 学 院 の 関 係 等 について 明 らかにされていない 教 育 研 究 組 織 の 適 切 性 妥 当 性 の 検 証 は 学 部 の 教 授 会 研 究 科 の 教 授 会 でそれぞ れ 行 うこととしているが 現 在 行 われていることは 個 々の 授 業 科 目 の 検 証 にとど まっており 教 育 研 究 組 織 としての 適 切 性 の 検 証 を 恒 常 的 に 行 う 体 制 を 整 備 するこ -421-
とが 望 まれる 3 教 員 教 員 組 織 専 任 教 員 数 は 学 部 と 大 学 院 のいずれも 大 学 および 大 学 院 設 置 基 準 で 定 められて いる 必 要 専 任 教 員 数 を 満 たしている 教 員 の 採 用 昇 任 等 について 学 部 においては ビジネス ブレークスルー 大 学 教 員 選 考 基 準 ( 教 員 選 考 基 準 ) が 大 学 院 においては ビジネス ブレークスル ー 大 学 大 学 院 教 員 選 考 規 程 ( 教 員 選 考 規 程 ) が 2010( 平 成 22) 年 に 施 行 された しかし 大 学 院 においては 規 程 に 従 った 運 用 がなされておらず 教 員 の 選 考 手 続 きは 適 切 ではない さらに 学 部 においては 手 続 きに 関 する 規 定 が 定 められてい ないため 是 正 されたい また 教 授 および 准 教 授 に 求 められる 資 格 が 教 員 選 考 基 準 において 全 く 同 一 であり 実 際 の 採 用 においても 氏 名 および 略 歴 のみの 資 料 により 決 議 がなされていることは 資 格 を 審 査 する 資 料 としては 不 十 分 である 加 えて ビジネス ブレークスルー 大 学 特 任 教 員 任 用 規 程 は 関 連 のない 他 大 学 の 教 員 選 考 規 程 を 準 用 している 以 上 のことから 貴 大 学 の 建 学 の 精 神 目 的 を 実 現 するために 重 要 である 教 員 組 織 の 編 制 に 係 る 規 程 の 整 備 およびその 運 用 に 重 大 な 問 題 があるため 教 員 組 織 の 編 制 方 針 を 明 確 にし 規 程 に 則 した 手 続 きを 実 行 することにより 適 切 な 教 員 組 織 を 整 備 することが 強 く 求 められる 教 員 の 資 質 を 向 上 させる 取 り 組 みとしては 遠 隔 教 育 用 ソフトウエアである AirCampus R を 用 いて ファカルティ ディベロップメント(FD) 研 修 用 のコ ンテンツを 各 教 員 が 視 聴 できるようにしている 4 教 育 内 容 方 法 成 果 (1) 教 育 目 標 学 位 授 与 方 針 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 学 部 大 学 院 の 目 的 および 養 成 すべき 人 物 像 を 踏 まえ 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 (カリキュラム ポリシー)は 論 理 的 思 考 力 を 養 うこと と 定 められている しかし 学 部 研 究 科 ごとには 定 められておらず 大 学 案 内 ホームページ 等 によ る 公 表 もされていないため 改 善 が 望 まれる また 卒 業 要 件 修 了 要 件 および 学 位 授 与 要 件 は 受 講 ハンドブック に 明 記 されているものの 修 得 すべき 学 習 成 果 と その 諸 要 件 を 明 確 にした 学 位 授 与 方 針 (ディプロマ ポリシー)は 定 められて いないため 策 定 し 周 知 公 表 されることが 望 まれる さらに 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 および 学 位 授 与 方 針 の 組 織 的 恒 常 的 な 検 証 体 制 を 構 築 することが 望 ましい -422-
(2) 教 育 課 程 教 育 内 容 経 営 学 部 ( 通 信 ) 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 をもとに 論 理 思 考 英 語 経 営 とIT の3 分 野 を 柱 とした 教 育 課 程 を 編 成 している 教 育 課 程 は 経 済 会 計 財 務 など 12 の 科 目 群 により 編 成 され それぞれ 専 門 教 養 総 合 に 区 分 している また 各 分 野 は 必 修 科 目 と 選 択 科 目 により 構 成 され 体 系 的 な 教 育 課 程 が 編 成 されている しかし 教 養 領 域 に 配 置 されている 科 目 には 専 門 領 域 に 近 いと 思 われる 科 目 もあるので 大 学 設 置 基 準 に 規 定 されている 幅 広 く 深 い 教 養 を 実 現 するた めに さらなる 検 討 を 行 うことが 望 まれる 4 月 に 入 学 する 春 期 入 学 生 と 10 月 に 入 学 する 秋 期 入 学 生 に 分 かれているが 一 部 の 科 目 については 春 期 入 学 生 と 秋 期 入 学 生 の 受 講 時 期 が 異 なるなど 両 者 が 全 く 同 一 のカリキュラムではない 年 間 の 開 講 回 数 を 調 整 するなどの 工 夫 は 見 られるが それぞれの 入 学 生 に 不 利 益 とならないよう さらなる 検 討 が 期 待 される 経 営 学 研 究 科 ( 通 信 ) 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 をもとに 論 理 思 考 と 経 済 原 論 を 柱 とした 教 育 課 程 を 編 成 している 教 育 課 程 は 経 営 戦 略 など6 分 野 により 編 成 され 分 野 ごとに 必 修 科 目 と 選 択 科 目 を 配 置 し 体 系 的 な 教 育 課 程 であるといえる さらに 1 年 次 に 問 題 発 見 思 考 を 2 年 次 に 問 題 解 決 思 考 を 必 修 科 目 としてカリキュラムに 配 置 している 修 了 要 件 の1つとして 経 営 管 理 専 攻 では 卒 業 研 究 を グローバリゼーショ ン 専 攻 では 海 外 ワークショップ を 必 修 科 目 としている また 専 門 職 大 学 院 と して 要 請 される 理 論 と 実 務 の 架 橋 を 実 現 するために 実 務 家 教 員 を 中 心 とした 教 育 が 実 践 されている なお 学 部 と 同 様 に 入 学 時 期 によってカリキュラムや 教 育 に 差 が 生 じないよう 検 討 が 期 待 される (3) 教 育 方 法 全 学 AirCampus R を 用 いて 学 部 では 約 8 時 間 大 学 院 では 約 12 時 間 の 講 義 映 像 と 7 時 間 程 度 のディスカッションを 合 わせた 授 業 に 加 え 予 習 復 習 およびレポ ート 作 成 を 課 すことにより1 単 位 を 付 与 している しかし ディスカッションにつ いては 教 員 ティーチング アシスタント(TA)が 発 言 していない 授 業 が 複 数 見 られるなど 授 業 にも 関 わらず 教 員 の 積 極 的 な 関 与 がなされていない 単 位 制 度 -423-
の 趣 旨 に 添 った 単 位 付 与 が 行 われるよう 改 善 が 望 まれる 教 育 課 程 教 育 内 容 あるいは 教 育 方 法 の 改 善 を 図 るための 組 織 的 定 期 的 な 取 り 組 みとして AirCampus R を 利 用 して 教 員 相 互 の 授 業 閲 覧 およびFD 研 修 用 のコンテンツを 用 意 し 授 業 改 善 につながる 活 動 をしているが これらの 視 聴 は 教 員 個 々に 委 ねられており 組 織 的 な 取 り 組 みとはいえないため 改 善 が 望 まれる また 2010( 平 成 22) 年 度 に 設 置 された 大 学 FD 委 員 会 は 学 部 と 大 学 院 合 同 のFDを 検 討 しているが 学 部 教 育 と 大 学 院 教 育 における 授 業 改 善 のあり 方 を 検 討 し 適 切 に 取 り 組 むことが 必 要 である なお 学 部 と 大 学 院 の 学 生 の 学 修 状 況 について 株 式 会 社 ビジネス ブレークス ルーの 経 営 会 議 において 検 証 を 行 うとしているが その 事 実 は 確 認 できない 経 営 学 部 ( 通 信 ) 基 礎 科 目 における 理 解 度 テスト すべての 講 義 を 対 象 とする ディスカッショ ン および 科 目 特 性 に 合 わせた 課 題 提 出 型 グループワーク は 通 信 制 大 学 とし て 学 生 が 能 動 的 に 学 習 できる 教 育 方 法 の1つとして 評 価 できる 学 生 に 開 講 年 次 別 科 目 シラバス 科 目 スケジュール 学 習 計 画 表 履 修 登 録 方 法 等 を 明 示 した ビジネス ブレークスルー 大 学 wiki サイトを 設 定 する ことにより 学 修 指 導 に 関 する 情 報 を 一 元 化 している 経 営 学 研 究 科 ( 通 信 ) 統 計 解 析 経 済 理 論 など 基 礎 科 目 を 中 心 に 実 施 する 理 解 度 テスト 全 科 目 講 義 映 像 視 聴 後 に 実 施 される ディスカッション マーケティング 概 論 組 織 行 動 論 等 の グループ 学 習 は 通 信 制 大 学 院 として 学 生 が 能 動 的 に 学 習 できる 教 育 方 法 の 1 つとして 評 価 できる さらに 2 年 間 かけて 取 り 組 む 実 践 的 事 例 研 究 としての リアルタイムオンライ ンケーススタディ(RTOCS) は 多 くのケーススタディを 採 り 入 れ 経 営 に 要 請 される 判 断 力 決 断 力 を 養 成 する 試 みであり 教 育 方 法 の 特 長 として 評 価 でき る 今 後 は 一 つひとつのケーススタディの 質 の 維 持 向 上 が 図 られるよう 検 討 が 望 まれる また シラバスとして 講 義 要 綱 が 配 布 されているが 記 載 されている 項 目 が 限 られている 詳 細 なシラバスは 開 講 1 週 間 前 に AirCampus R において 告 知 さ れているが 履 修 登 録 の 際 に 活 用 できるよう 事 前 に 学 生 に 明 示 することが 必 要 で ある -424-
(4) 成 果 経 営 学 部 ( 通 信 ) 卒 業 論 文 の 審 査 基 準 が 明 文 化 されていないため 学 位 の 質 を 担 保 するために 審 査 基 準 を 教 員 間 で 共 有 するよう 検 討 することが 期 待 される また 教 育 目 標 学 習 目 標 は 明 示 されてはいるが その 学 習 成 果 を 測 定 するため の 評 価 指 標 の 開 発 およびその 活 用 についての 取 り 組 みは 行 われていない 今 後 は 学 位 授 与 方 針 の 策 定 に 合 わせ 学 習 成 果 を 測 定 する 指 標 を 開 発 し 成 果 を 適 切 に 検 証 していくことが 望 まれる 経 営 学 研 究 科 ( 通 信 ) 修 了 要 件 は 規 定 化 され 受 講 ハンドブック を 通 じ 学 生 に 周 知 されている し かし 卒 業 研 究 の 審 査 基 準 については 定 めがなく 学 生 に 明 示 されていないため 改 善 が 望 まれる 教 育 目 標 学 習 目 標 は 明 示 されてはいるものの その 学 習 成 果 を 測 定 するための 評 価 指 標 の 開 発 および 教 員 相 互 の 共 有 化 については 一 部 の 教 員 間 におけるディス カッションにとどまり 組 織 的 に 展 開 されているとはいえないため 検 討 が 期 待 さ れる 5 学 生 の 受 け 入 れ 学 部 においては 学 生 の 受 け 入 れ 方 針 (アドミッション ポリシー)を 強 い 意 志 と 勉 学 動 機 を 有 する 人 材 と 定 めているが 大 学 院 においては 定 めていないため 早 急 に 整 備 し 社 会 に 対 して 周 知 公 表 することが 望 まれる 学 部 大 学 院 とも 春 期 と 秋 期 に 入 学 生 を 受 け 入 れており それぞれに 応 じた 入 試 を 実 施 している 学 部 の 入 試 選 抜 では 論 理 的 思 考 力 発 想 力 行 動 力 コミュ ニケーション 力 および 問 題 意 識 学 習 動 機 を 評 価 し 大 学 院 の 入 試 選 抜 では 協 調 性 コミュニケーションスキル モチベーション 独 立 性 リーダーシップ 知 力 および 創 造 力 などを 評 価 している また 卒 業 研 究 事 業 計 画 のテーマ 志 望 動 機 キャリアゴールについても 出 願 書 類 として 求 めている これらの 評 価 要 素 は 学 部 大 学 院 の 建 学 の 精 神 目 的 を 実 現 するため おのおのの 学 生 に 求 められる 主 た る 資 質 であると 理 解 できるが 教 育 目 的 の 違 いにより 各 学 科 専 攻 の 選 抜 基 準 選 抜 方 法 を 設 定 する 必 要 がないか 検 討 が 期 待 される 大 学 院 学 則 および 大 学 院 の 学 生 募 集 要 項 では 入 学 定 員 および 収 容 定 員 として 研 究 科 の 合 計 定 員 のみが 記 載 され それぞれの 専 攻 の 入 学 定 員 および 収 容 定 員 は 定 められていないため 専 攻 ごとの 入 学 定 員 を 明 確 にするように 改 善 が 望 まれ る また 学 部 大 学 院 とも 試 験 ごとの 募 集 人 数 を 定 めておらず さらに 大 学 -425-
院 においては 人 数 に 達 したら 試 験 を 打 ち 切 ることを 学 生 募 集 要 綱 に 明 記 して いるが 必 ずしも 受 験 生 の 便 宜 を 図 るための 措 置 とは 考 えられないため 改 善 が 望 まれる 2010( 平 成 22) 年 度 に 開 設 した 学 部 全 体 の 収 容 定 員 に 対 する 在 籍 学 生 数 比 率 は 0.77 となっており 定 員 未 充 足 であるため 改 善 が 望 まれる 学 生 の 受 け 入 れに 関 する 検 証 として 現 在 は 事 務 局 で 検 証 を 行 っているが 教 員 による 検 証 も 含 め 継 続 的 に 検 証 する 組 織 体 制 を 構 築 することが 望 ましい 6 学 生 支 援 学 生 支 援 にかかわる 方 針 は 明 確 に 定 められておらず 問 題 が 発 生 するたびに そ の 対 応 について 話 し 合 われており 一 貫 した 学 生 支 援 に 関 する 制 度 体 制 となって いないので 改 善 が 望 まれる 各 学 生 の 修 学 状 況 は 学 務 システムに 蓄 積 されるほか 共 有 メールにより 全 スタッ フが 把 握 しており メールおよび 訪 問 による 個 別 カウンセリングや 休 学 者 退 学 者 の 復 学 支 援 は 事 務 局 を 中 心 に 随 時 行 われている 主 に e ラーニング 支 援 を 目 的 とす る 専 門 のメンターが3 名 いるほか 障 がいのある 学 生 への 支 援 などにも 取 り 組 んで おり 修 学 支 援 措 置 は 拡 充 されつつある 生 活 支 援 については 大 学 独 自 の 奨 学 金 制 度 の 創 設 (2010( 平 成 22) 年 度 )など 適 切 に 対 応 しようとする 努 力 は 認 められる また サイバー 上 のハラスメントを 防 止 する システム 利 用 規 則 ハラスメント 防 止 に 関 する 規 程 制 定 は 適 切 に 定 め られている しかし 2010( 平 成 22) 年 度 に 入 学 した 学 部 学 生 は 入 学 後 1 年 半 までに 約 3 割 が 休 学 または 退 学 しており 修 学 支 援 生 活 支 援 の 適 切 性 については 今 後 の 経 過 を 確 認 することが 必 要 である 進 路 支 援 については 大 学 院 への 入 学 者 は 原 則 として 社 会 人 であるものの 進 路 選 択 に 関 する 相 談 には 随 時 対 応 が 行 われている また 継 続 的 なキャリア 形 成 支 援 として 大 学 院 修 了 後 も AirCampus R の 利 用 を 認 めているほか 未 履 修 科 目 等 を 視 聴 できる 大 学 院 アルムナイ 生 涯 学 習 シリーズ などがあり 生 涯 にわたって 修 了 生 を 支 援 する 体 制 を 構 築 しつつあることは 建 学 の 精 神 目 的 を 実 現 する 上 で 適 切 であるといえる さらに 卒 業 研 究 で 取 り 組 んだ 事 業 計 画 を 基 に 起 業 をする 学 生 がいる 場 合 は 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルーによる スタートアップ 起 業 家 支 援 プロジェクト への 推 薦 を 行 っている しかし 学 部 については 2010( 平 成 22) 年 度 の 開 設 であることから キャリア 教 育 は 今 後 の 課 題 となっているが 学 部 学 生 の2~3 割 程 度 が 社 会 人 ではないことか ら 考 えて 体 系 的 計 画 的 組 織 的 なキャリア 支 援 を 開 始 することが 必 要 である -426-
7 教 育 研 究 等 環 境 教 育 研 究 等 環 境 の 整 備 に 関 する 方 針 を 大 学 および 株 式 会 社 ビジネス ブレーク スルーが 保 有 するマネジメントコンテンツを 原 則 オンラインで 利 用 できること と 定 めている 学 部 大 学 院 いずれも 教 育 のすべてをオンラインで 提 供 していることから 学 生 がコンピューターを 使 用 できる 環 境 にあることを 必 須 条 件 とし 講 義 室 演 習 室 等 の 施 設 は 基 本 的 には 必 要 としていない 学 内 イベントや 一 部 の 対 面 授 業 を 実 施 する 場 合 には その 都 度 外 部 に 適 切 な 場 所 等 の 教 育 環 境 を 手 配 することとしている 学 生 自 習 室 は 秋 葉 原 キャンパスに 設 けており 予 約 制 で 学 生 の 利 用 が 可 能 であ る 学 生 間 の 交 流 の 場 は キャンパスには 設 けられていないが AirCampus R 内 に 入 学 期 ごとのサロンを 設 け 学 生 相 互 の 情 報 交 換 ができるようになっている 図 書 館 学 術 情 報 サービスに 関 しては 秋 葉 原 キャンパスに 蔵 書 数 2,655 冊 閲 覧 在 席 数 30 席 (2010( 平 成 22) 年 5 月 現 在 )の 図 書 室 を 整 備 し 司 書 の 資 格 を 持 った 専 任 職 員 を 配 置 している また 図 書 室 を 普 段 利 用 できない 学 生 も 多 いこと から 全 学 生 に 対 して コンテンツ 検 索 ツールの エアサーチ を 無 料 で 利 用 でき るように 整 備 しているほか 国 立 情 報 学 研 究 所 のCiNiiの 導 入 特 別 学 生 価 格 による 日 経 テレコン 21 の 利 用 など 学 術 情 報 サービスの 充 実 に 努 めている 加 えて 大 学 および 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルーの 保 有 するマネジメントコ ンテンツを 原 則 としてオンラインで 利 用 できるようにしている ただし アクセス できる 学 術 情 報 は 貴 大 学 のコンテンツ 新 聞 雑 誌 企 業 情 報 人 事 情 報 が 中 心 であり 教 養 教 育 関 係 や 経 営 分 野 の 学 術 文 献 などについて 他 大 学 と 連 携 するなど して 学 生 の 学 習 の 幅 を 広 げるための 措 置 を 講 じることも 望 まれる AirCampus R での 教 育 支 援 として ラーニング アドバイザー(LA)および TAを 50 名 以 上 雇 用 し 授 業 支 援 学 生 からの 質 問 への 回 答 などを 行 っている 教 員 の 教 育 研 究 環 境 については 教 員 の 多 くが 実 務 家 であり 研 究 室 を 代 替 す る 場 所 を 各 自 が 兼 務 先 に 確 保 しているとの 理 由 から 全 教 員 共 通 の 研 究 室 を 1 室 の み 設 置 している また コンテンツ 検 索 ツールについては 教 員 も 使 用 することが できるようになっている 8 社 会 連 携 社 会 貢 献 世 界 で 活 躍 する 有 為 な 人 材 を 社 会 に 輩 出 することで 社 会 貢 献 を 行 うことを 方 針 として 掲 げている しかし 近 年 大 学 に 求 められているのはより 直 接 的 な 社 会 との 連 携 や 貢 献 であ る その 意 味 での 社 会 連 携 社 会 貢 献 に 関 する 方 針 は 明 文 化 されているとはいえな -427-
い 貴 大 学 では 現 在 無 料 公 開 講 座 千 代 田 区 内 小 学 校 での 講 演 会 生 活 環 境 条 例 パ トロール 千 代 田 区 立 図 書 館 への 書 籍 の 寄 贈 さらには 区 民 に 対 する 図 書 館 の 無 料 開 放 等 の 社 会 貢 献 活 動 を 行 っており このほか 企 業 と 連 携 したコンテスト 発 表 会 も 行 っている 今 後 は 建 学 の 精 神 目 的 に 従 い 教 育 方 法 教 員 組 織 の 特 色 を 生 かした 社 会 連 携 社 会 貢 献 に 関 する 方 針 を 策 定 し その 実 施 組 織 等 を 整 備 すると ともに これに 基 づく 社 会 貢 献 社 会 連 携 を 行 うことが 望 まれる 9 管 理 運 営 財 務 (1) 管 理 運 営 学 部 ならびに 大 学 院 の 教 授 会 規 則 に 基 づき 学 校 の 運 営 方 針 を 確 定 していると しているが 当 該 規 程 等 では 中 長 期 の 大 学 運 営 のあり 方 や 意 思 決 定 プロセスは 明 確 にされていない 大 学 運 営 の 根 幹 にかかわる 事 柄 は 教 授 会 で 決 議 されている しかし 管 理 運 営 の よりどころとなる 規 程 については 学 則 と 教 授 会 規 則 において 規 定 する 議 長 が 一 致 せず ビジネス ブレークスルー 大 学 教 員 組 織 運 営 規 則 では 学 部 長 の 権 限 についてのみ 規 定 がない また 教 授 会 の 審 議 事 項 である 学 籍 や 入 学 者 選 抜 試 験 に 関 する 事 項 等 が 教 授 会 の 議 決 を 経 て 決 定 されていないほか 教 員 人 事 において 定 められた 手 続 きに 沿 っておらず 不 用 意 に 議 決 されているケースもみ られる 以 上 のことから 規 程 の 不 整 備 不 整 合 が 多 数 見 られ 規 程 に 沿 った 適 切 な 管 理 運 営 が 行 われているとは 判 断 できない 関 連 法 令 に 基 づいて 規 程 を 相 対 的 に 見 直 し 適 切 な 管 理 運 営 がされるよう 是 正 されたい また 教 授 会 と 株 式 会 社 ビ ジネス ブレークスルーの 経 営 会 議 の 関 係 は 規 程 等 を 整 備 し 両 者 の 役 割 権 限 分 担 等 の 一 層 の 明 確 化 に 努 めることが 必 要 である さらに 教 学 にかかわる 全 学 的 な 重 要 事 項 については あらかじめ 協 議 する 場 を 学 部 大 学 院 を 横 断 した 教 学 中 心 の 組 織 により 行 うことが 望 まれる 事 務 組 織 については 設 置 者 である 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルー 内 に 事 務 局 を 設 け 事 務 局 長 1 名 事 務 局 スタッフ9 名 大 学 教 務 課 スタッフ5 名 大 学 院 教 務 課 スタッフ5 名 エアキャンパスサポートチーム3 名 で 対 応 しており スタッ フ ディベロップメント(SD)も 一 定 程 度 は 実 施 されている しかし 有 価 証 券 報 告 書 に 設 置 者 自 ら 経 営 上 の リスク 情 報 として 認 識 している 大 学 設 置 基 準 など の 法 令 にかかわる 事 項 については 大 学 運 営 に 必 要 な 実 務 であると 事 実 上 位 置 づけ られておらず 結 果 としてこれに 対 応 する 研 修 も 行 われていないので 改 善 が 望 ま れる -428-
(2) 財 務 貴 大 学 は 株 式 会 社 立 の 通 信 制 大 学 であり 2005( 平 成 17) 年 に 東 京 証 券 取 引 所 (マ ザーズ 市 場 )に 上 場 している 収 入 については 大 学 院 の 定 員 増 加 (2008( 平 成 20) 年 度 :82 名 200 名 )や 学 部 新 設 (2009( 平 成 21) 年 度 : 定 員 300 名 )により 学 生 生 徒 等 納 付 金 が 2005( 平 成 17) 年 度 の 124 百 万 円 から 2010( 平 成 22) 年 度 608 百 万 円 と 増 加 した しかし 春 期 秋 期 を 合 わせた 専 門 職 大 学 院 の 定 員 充 足 率 が 2010( 平 成 22) 年 度 で 62% 程 度 となっており 2008( 平 成 20) 年 度 以 降 100%を 下 回 っている 点 は 懸 念 される 大 学 ベースの 2009( 平 成 21) 年 度 消 費 収 支 計 算 書 関 係 比 率 については 人 件 費 比 率 が 44.5%(2010( 平 成 22) 年 度 は 50.2%)で 社 会 科 学 系 学 部 平 均 値 54.3%より 良 好 である 一 方 教 育 研 究 経 費 比 率 は 減 価 償 却 費 負 担 が 少 ないこともあって 15.5%(2010( 平 成 22) 年 度 は 教 材 製 作 費 奨 学 費 が 大 幅 に 増 加 し 25.1%)と 平 均 値 35.9%より 低 い 管 理 経 費 は 学 部 新 設 に 伴 う 広 告 宣 伝 費 の 大 幅 な 増 加 全 社 経 費 の 配 分 の 影 響 もあり 平 均 値 13.4%を 大 きく 上 回 る 37.9%である 結 果 として 大 学 部 門 の 税 引 き 後 当 期 利 益 は 2009( 平 成 21) 年 度 まで 会 社 全 体 の 利 益 に 貢 献 し てきたが 2010( 平 成 22) 年 度 は 学 部 新 設 に 伴 う 投 資 コストがかさみ 86 百 万 円 の 損 失 を 計 上 した 増 資 で 調 達 した 資 金 を 原 資 とした 将 来 に 向 けた 前 向 きな 投 資 と もいえ 今 後 の 収 支 改 善 を 期 待 したい 貸 借 対 照 表 関 係 比 率 については 通 信 制 大 学 の 特 殊 性 によって 固 定 資 産 はソフト ウエアが 中 心 であり 固 定 比 率 は 16.9%と 低 く 良 好 であったが 2010( 平 成 22) 年 度 はスタジオ 設 備 集 合 研 修 用 設 備 および 大 学 施 設 を 含 む 本 社 設 備 取 得 971 百 万 円 があり 固 定 比 率 は 53.7%へ 上 昇 した ( 社 会 科 学 系 学 部 平 均 値 は 107.3%) なお 会 社 の 配 当 政 策 は 各 期 の 経 営 成 績 企 業 体 質 の 強 化 と 今 後 の 事 業 展 開 に 向 けた 内 部 留 保 の 充 実 等 を 総 合 的 に 勘 案 しつつ 配 当 性 向 ( 配 当 総 額 / 当 期 純 利 益 ) 30%を 目 標 としている 2007( 平 成 19) 年 度 分 から 株 主 への 配 当 を 実 施 しており 2009( 平 成 21) 年 度 の 配 当 性 向 は 37.4% 2010( 平 成 22) 年 度 は 35.1%とほぼ 目 標 をクリアしている 10 内 部 質 保 証 2005( 平 成 17) 年 度 に 大 学 院 の 自 己 点 検 評 価 規 則 を 制 定 したことに 加 えて 2010( 平 成 22) 年 度 に 全 学 の 自 己 点 検 評 価 規 則 を 制 定 しているが 学 部 およ び 大 学 院 ともに PDCAサイクルにおける 各 段 階 の 責 任 主 体 権 限 および 手 続 き が 明 らかになっておらず 規 程 に 則 した 自 己 点 検 評 価 委 員 会 による 全 学 的 組 織 的 かつ 定 期 的 な 点 検 評 価 はいまだ 実 施 されていない -429-
これについては 2009( 平 成 21) 年 度 に 本 協 会 の 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 けた 際 にも 自 己 点 検 評 価 委 員 会 を 十 分 機 能 させる 必 要 性 が 指 摘 されていたにも 関 わらず それ 以 降 規 程 に 基 づいて 努 力 した 形 跡 が 見 られないことは 問 題 であ るといわざるを 得 ない また 大 学 院 の 点 検 評 価 については コンテンツ 会 議 あるいは カリキュ ラム 審 議 委 員 会 研 究 科 教 授 会 の 審 議 内 容 をふまえて 自 己 点 検 評 価 委 員 会 による 全 学 的 総 合 的 な 点 検 評 価 を 行 うこととされているが 実 際 には 両 会 議 は 点 検 評 価 に 資 する 活 動 を 行 っていない さらに 今 回 提 出 された 点 検 評 価 報 告 書 および 大 学 基 礎 データ では 記 述 が 不 正 確 あるいは 不 十 分 な 個 所 が 多 数 見 られ 適 切 な 点 検 評 価 が 行 われたと はいいがたい 以 上 のことから 大 学 が 自 らの 質 を 維 持 向 上 させるとともに そのことを 社 会 に 対 して 明 らかにするための 内 部 質 保 証 システムを 構 築 し 自 己 点 検 評 価 活 動 を 実 質 化 させることが 喫 緊 の 課 題 である また 専 門 職 大 学 院 認 証 評 価 を 受 けた 際 に 点 検 評 価 報 告 書 を 作 成 したにも 関 わ らず 社 会 に 対 して 公 表 されていないため 点 検 評 価 の 結 果 を 公 表 するよう 是 正 されたい さらに 学 校 教 育 法 施 行 規 則 で 公 表 することが 求 められている 教 育 活 動 等 の 状 況 について 不 十 分 な 個 所 が 見 受 けられるので 改 善 が 望 まれる 加 えて 大 学 と 大 学 院 がそれぞれ 別 個 のホームページと 大 学 案 内 を 作 成 しており 学 部 と 大 学 院 を 有 するひとつの 教 育 機 関 であることがわかりにくい また ホーム ページや 大 学 案 内 において 専 任 教 員 と 兼 任 教 員 の 区 分 が 不 明 瞭 であり 適 切 に 情 報 が 公 表 されていないため 改 善 が 望 まれる Ⅲ 大 学 に 対 する 提 言 総 評 に 提 示 した 事 項 に 関 連 して 特 筆 すべき 点 や 特 に 改 善 を 要 する 点 を 以 下 に 列 記 する なお 今 回 提 示 した 各 指 摘 のうち 一 層 の 改 善 が 期 待 される 事 項 については そ の 対 応 状 況 を 必 ず 実 現 すべき 改 善 事 項 についてはその 改 善 状 況 を 再 評 価 改 善 報 告 書 としてとりまとめ 2014( 平 成 26) 年 4 月 1 日 までに 本 協 会 に 提 出 すること を 求 める 一 一 層 の 改 善 が 期 待 される 事 項 1 教 育 内 容 方 法 成 果 (1) 教 育 目 標 学 位 授 与 方 針 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 -430-
1) 学 部 研 究 科 ともに 学 位 授 与 方 針 が 策 定 されていないので 適 切 に 整 備 する とともに 社 会 に 対 して 周 知 公 表 することが 望 まれる 2) 教 育 課 程 の 編 成 実 施 方 針 は 学 部 研 究 科 ともに 同 一 であるうえ 社 会 に 対 し て 周 知 公 表 されていないので 改 善 が 望 まれる (2) 教 育 方 法 1) 学 部 では AirCampus R を 用 いた 約 8 時 間 の 講 義 映 像 と 7 時 間 程 度 のディ スカッションによる 授 業 に 加 え 予 習 復 習 およびレポート 作 成 により 単 位 を 付 与 している しかし ディスカッションについては 教 員 が 発 言 していない 科 目 が 複 数 見 られるなど 授 業 にも 関 わらず 教 員 の 関 与 がなされていないため 単 位 制 度 の 趣 旨 に 照 らして 改 善 が 望 まれる 2) 授 業 改 善 にむけたFDは 組 織 的 な 取 り 組 みとはいえず 2010( 平 成 22) 年 度 に 設 置 された 大 学 FD 委 員 会 において 学 部 教 育 と 大 学 院 教 育 の 授 業 改 善 のあり 方 を 検 討 し 適 切 に 取 り 組 むことが 望 まれる 3) 大 学 院 の 講 義 要 綱 は 記 載 事 項 が 限 られ 詳 細 なシラバスは 開 講 1 週 間 前 に AirCampus R において 告 知 されているので 受 講 選 択 の 際 にシラバスを 活 用 できるよう 履 修 登 録 前 に 学 生 に 明 示 することが 望 まれる (3) 成 果 1) 大 学 院 において 学 位 論 文 審 査 基 準 が 学 生 に 明 示 されていないので 履 修 要 綱 などに 明 記 するよう 改 善 が 望 まれる 2 学 生 の 受 け 入 れ 1) 大 学 院 において 建 学 の 精 神 および 目 的 を 踏 まえ 求 める 学 生 像 や 修 得 してお くべき 知 識 等 の 内 容 水 準 等 を 明 らかにした 学 生 の 受 け 入 れ 方 針 を 明 示 してい ないので 策 定 するとともに 受 験 生 をはじめ 社 会 一 般 に 公 表 することが 望 ま れる 2) 大 学 院 学 則 および 大 学 院 の 学 生 募 集 要 項 では 経 営 学 研 究 科 の 専 攻 ご とに 入 学 定 員 および 収 容 定 員 が 明 示 されていないため 改 善 が 望 まれる 3) それぞれの 試 験 ごとの 募 集 人 数 を 定 めておらず さらに 大 学 院 では 入 学 定 員 に 達 したら 試 験 を 打 ち 切 ることが 大 学 院 募 集 要 項 において 明 記 されている など 公 正 かつ 適 切 な 学 生 募 集 および 入 学 者 選 抜 とはいえないため 改 善 が 望 まれる 4) 2010( 平 成 22) 年 度 に 募 集 開 始 した 経 営 学 部 の 収 容 定 員 に 対 する 在 籍 学 生 数 比 率 は 0.77 と 低 いため 改 善 が 望 まれる -431-
3 学 生 支 援 1) 学 生 支 援 に 関 する 制 度 体 制 が 整 備 されていないので 通 信 制 大 学 の 特 性 を 考 慮 し 大 学 における 学 生 生 活 を 通 じて 豊 かな 人 間 性 を 養 成 し 学 生 の 資 質 能 力 を 十 分 に 発 揮 させるため 学 生 支 援 に 関 する 方 針 を 明 確 にし 適 切 な 支 援 を 行 うことができる 制 度 体 制 を 整 備 することが 望 まれる 2) 社 会 人 ではない 学 部 学 生 に 対 する 組 織 的 体 系 的 なキャリア 教 育 が 行 われてい ないため 改 善 が 望 まれる 4 管 理 運 営 財 務 (1) 管 理 運 営 1) 大 学 職 員 として 必 要 な 専 門 知 識 を 得 るための 研 修 が 実 施 されていないため 改 善 が 望 まれる 5 内 部 質 保 証 1) 学 校 教 育 法 施 行 規 則 において 公 表 することが 求 められている 教 育 活 動 等 の 状 況 について ホームページで 公 表 する 情 報 として 不 十 分 な 個 所 が 散 見 されるので 改 善 が 望 まれる 2) 大 学 と 大 学 院 がそれぞれ 別 個 のホームページと 大 学 案 内 を 作 成 しており 学 部 と 大 学 院 を 有 するひとつの 教 育 機 関 であることがわかりにくい また ホーム ページや 大 学 案 内 において 専 任 教 員 と 兼 任 教 員 の 区 分 が 不 明 瞭 であり 適 切 に 情 報 が 公 表 されていないため 改 善 が 望 まれる 二 必 ず 実 現 すべき 改 善 事 項 1 理 念 目 的 1) 学 部 と 専 門 職 大 学 院 では 授 与 する 学 位 が 異 なり 学 校 教 育 法 においても そ れぞれの 目 的 が 明 確 に 区 分 されているにも 関 わらず 目 的 および 養 成 すべき 人 物 像 は 同 一 であり 区 別 されていないので 是 正 されたい 2 教 員 教 員 組 織 1) 学 部 において 教 員 採 用 や 昇 格 に 関 する 手 続 きの 規 定 が 定 められていないこと に 加 え 学 部 および 大 学 院 で 準 用 する 教 員 選 考 基 準 では 教 授 および 准 教 授 の 資 格 要 件 がすべて 同 一 であり 適 切 な 教 員 組 織 を 編 制 するための 規 程 が 備 わっていないため 是 正 されたい 2) 大 学 院 では 教 員 選 考 規 程 に 規 定 されている 教 員 選 考 委 員 会 が 開 催 され -432-
ておらず 就 任 予 定 日 後 の 教 授 会 の 議 決 によって 任 用 されるなど 教 員 の 選 考 が 適 切 に 行 われていない また 採 用 時 の 教 授 会 議 案 では 氏 名 と 略 歴 のみが 提 示 されており 教 員 選 考 基 準 に 規 定 された 資 格 要 件 を 審 査 する 資 料 として 十 分 とはいえないなど 教 員 人 事 には 大 きな 問 題 がみられるので 規 程 に 従 っ た 運 用 を 行 い 教 育 研 究 を 適 切 に 遂 行 できる 教 員 編 制 となるよう 是 正 された い 3 管 理 運 営 財 務 (1) 管 理 運 営 1) 教 授 会 での 審 議 事 項 となっている 入 学 退 学 休 学 等 の 学 籍 や 入 学 選 抜 試 験 にかかわる 事 項 の 一 部 が 議 決 を 経 ることなく 実 施 されるなど 教 授 会 が 規 程 に 従 って 運 用 されていないので 是 正 されたい 2) 関 連 法 令 に 基 づき 必 要 な 規 程 が 適 切 に 整 備 されておらず 教 授 会 の 議 長 が 規 程 によって 異 なるなど 規 程 間 の 不 整 合 も 多 数 見 られる また 管 理 運 営 のあ り 方 や 意 思 決 定 プロセスも 明 確 ではなく 管 理 運 営 が 公 正 かつ 適 切 に 行 われて いないので 是 正 されたい 4 内 部 質 保 証 1) 2009( 平 成 21) 年 度 に 本 協 会 の 専 門 職 大 学 院 の 認 証 評 価 を 受 け 点 検 評 価 報 告 書 を 作 成 したにも 関 わらず 社 会 に 対 して 公 表 していないので 点 検 評 価 の 結 果 を 公 表 するよう 是 正 されたい 2) 重 大 な 問 題 が 相 当 数 あるにも 関 わらず 大 学 として 組 織 活 動 について 定 期 的 に 点 検 評 価 がなされていないのみならず その 必 要 性 について 適 切 に 認 識 もされていない 大 学 の 質 を 保 証 する 第 一 義 的 責 任 は 大 学 自 身 にあることから 内 部 質 保 証 のための 組 織 を 整 備 し 適 切 な 点 検 評 価 を 実 施 し その 結 果 を 改 善 につなげるとともに 適 切 な 情 報 公 表 を 行 うよう 早 急 に 是 正 されたい 以 上 -433-
資 料 資 料 の 名 称 (1) 点 検 評 価 報 告 書 専 門 職 大 学 院 他 機 関 で 認 証 評 価 を 受 けた 際 の 自 己 点 検 評 価 報 告 書 専 門 職 大 学 院 他 機 関 で 認 証 評 価 を 受 けた 際 の 評 価 結 果 報 告 書 (2) 大 学 基 礎 データ (3) 添 付 資 料 1 学 部 学 科 大 学 院 研 究 平 成 22 年 度 春 期 ビジネス ブレークスルー 大 学 学 生 募 集 要 項 ( 一 般 入 試 用 ) 科 等 の 学 生 募 集 要 項 2010( 平 成 22) 年 度 春 期 ビジネス ブレークスルー 大 学 院 大 学 募 集 要 項 2010( 平 成 22) 年 度 秋 期 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 募 集 要 項 2 大 学 学 部 学 科 大 学 院 研 究 科 等 の 概 要 を 紹 介 し たパンフレット ビジネス ブレークスルー 大 学 提 出 資 料 一 覧 2010( 平 成 22) 年 度 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 案 内 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 案 内 3 学 部 学 科 大 学 院 研 究 ビジネス ブレークスルー 大 学 受 講 ハンドブック(2010 年 秋 期 入 学 ) 科 等 の 教 育 内 容 履 修 方 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 受 講 ハンドブック(2010 年 春 期 入 学 ) 法 等 を 具 体 的 に 理 解 する ビジネス ブレークスルー 大 学 経 営 学 部 講 義 要 項 上 で 役 立 つもの 2010 年 度 講 義 要 綱 大 学 院 経 営 管 理 専 攻 2010 年 度 講 義 要 綱 大 学 院 グローバリゼーション 専 攻 4 学 部 学 科 大 学 院 研 究 2010 年 春 期 入 学 生 年 間 スケジュール( 配 信 日 一 覧 ) 科 の 年 間 授 業 時 間 割 表 2010 年 秋 期 入 学 生 年 間 スケジュール( 配 信 日 一 覧 ) 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 1 年 次 前 期 開 講 科 目 ) 経 営 管 理 専 攻 /グ ローバリゼーション 専 攻 共 通 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 1 年 次 後 期 開 講 科 目 ) 経 営 管 理 専 攻 /グ ローバリゼーション 専 攻 共 通 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 2 年 次 前 期 開 講 科 目 ) 経 営 管 理 専 攻 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 2 年 次 後 期 開 講 科 目 ) 経 営 管 理 専 攻 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 前 期 )2 年 次 グローバリゼーション 専 攻 大 学 院 講 義 スケジュール(2010 年 度 後 期 )2 年 次 グローバリゼーション 専 攻 2010 年 度 ( 前 期 )カリキュラム 一 覧 2010 年 度 ( 後 期 )カリキュラム 一 覧 2010 年 度 ( 前 期 )GMBAカリキュラム 一 覧 5 専 任 教 員 の 教 育 研 究 業 績 6 規 程 集 ビジネス ブレークスルー 大 学 教 育 研 究 業 績 一 覧 各 種 規 程 一 覧 7 各 種 規 程 等 一 覧 ( 抜 粋 ) a. 大 学 学 則 大 学 院 学 則 ビジネス ブレークスルー 大 学 学 則 各 学 部 規 程 大 学 院 研 究 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 ( 専 門 職 大 学 院 ) 学 則 科 規 程 等 ビジネス ブレークスルー 大 学 学 位 規 則 ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 学 位 規 則 b. 学 部 教 授 会 規 則 大 学 院 ビジネス ブレークスルー 大 学 教 授 会 規 則 研 究 科 委 員 会 規 程 等 ビジネス ブレークスルー 大 学 院 大 学 教 授 会 規 則 大 学 院 研 究 科 委 員 会 規 程 c. 教 員 人 事 関 係 規 程 等 a.ビジネス ブレークスルー 大 学 大 学 院 教 員 選 考 規 程 b.ビジネス ブレークスルー 大 学 教 員 選 考 基 準 (c. 教 員 任 免 昇 格 規 程 (a. 教 員 選 考 委 員 会 規 程 に 含 まれる)) d.ビジネス ブレークスルー 大 学 外 国 人 教 員 の 任 期 に 関 する 規 程 e.ビジネス ブレークスルー 大 学 特 任 教 員 任 用 規 程 d. 学 長 選 出 罷 免 関 係 規 程 ビジネス ブレークスルー 大 学 学 長 選 考 規 則 e. 自 己 点 検 評 価 関 係 規 程 ビジネス ブレークスルー 大 学 自 己 点 検 評 価 規 則 等 ビジネス ブレークスルー 大 学 院 大 学 自 己 点 検 評 価 規 則 f. ハラスメントの 防 止 に 関 す ビジネス ブレークスルー 大 学 ハラスメント 防 止 に 関 する 規 程 制 定 る 規 程 等 -434-
g. 寄 附 行 為 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルー 定 款 h. 理 事 会 名 簿 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルー 役 員 名 簿 8 財 務 に 関 わる 資 料 a. 財 務 関 係 書 類 計 算 書 類 ( 平 成 17-22 年 度 ) 財 務 状 況 公 開 に 関 する 資 料 ( 有 価 証 券 報 告 書 ( 平 成 17-22 年 度 )) 財 務 状 況 公 開 に 関 する 資 料 (ビジネスブレークスルー 大 学 ホームページURLおよび 写 し) 提 出 社 名 欄 に ビジネス ブレークスルー を 入 れて 検 索 b. 寄 附 行 為 株 式 会 社 ビジネス ブレークスルー 定 款 (4) その 他 の 根 拠 資 料 その 他 の 根 拠 資 料 およびその 電 子 データ(CD-R) -435-