別 添 1 バス 火 災 事 故 防 止 のための 点 検 整 備 のポイント 国 土 交 通 省 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 いすゞ 自 動 車 / 日 野 自 動 車 / 三 菱 ふそうトラック バス /UDトラックス 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 バス 部 会 公 益 社 団 法 人 日 本 バス 協 会
目 次 はじめに 1 バス 火 災 事 故 の 状 況 2 バス 火 災 事 故 の 分 析 2 点 検 整 備 のポイント 4 バス 火 災 事 故 を 防 止 するためには 日 頃 から 法 定 点 検 項 目 やメーカー 指 定 項 目 に 基 づき 点 検 整 備 を 確 実 に 行 うこ とが 必 要 です 火 災 防 止 のために 重 要 な 主 な 点 検 整 備 のポイントを4つの 装 置 別 ( 発 生 部 位 別 )に 分 けて 示 します ので これらを 参 考 に 火 災 防 止 に 努 めるようにしてください 1. 原 動 機 (エンジン) 2. 制 動 装 置 (ブレーキ) 3. 走 行 装 置 (トランスミッション/デフ/アクスル) 4. 電 気 装 置 ( 電 気 機 器 類 / 配 線 ) 具 体 的 事 例 6 運 転 操 作 ミスや 整 備 作 業 ミス などの 防 止 のためのポイント 8 点 検 整 備 の 時 期 など 9 車 両 火 災 事 故 の 前 兆 予 兆 10 さいごに 11 本 書 は 事 業 用 大 型 バスを 対 象 にして 書 かれています 詳 しい 点 検 のしかたや 整 備 のしかたは 各 自 動 車 メーカーの 整 備 のマニュアル などを ご 覧 ください
はじめに 平 成 27 年 12 月 の 東 京 都 豊 島 区 池 袋 でのバス 火 災 事 故 をはじめ 年 末 年 始 から 同 種 事 故 が 多 発 している 状 況 です 多 くの 乗 客 を 輸 送 するバスが 火 災 を 起 こしてしまうと 人 命 に 関 わる 大 きな 事 故 となりかねません 平 成 28 年 2 月 国 土 交 通 省 が 発 表 しました 平 成 23 年 ~ 平 成 26 年 に 発 生 した バス 火 災 事 故 分 析 結 果 では 車 両 の 点 検 整 備 不 十 分 や 整 備 作 業 ミスに 起 因 する 火 災 事 故 が 約 6 割 を 占 めている 状 況 でした 国 土 交 通 省 では バス 火 災 事 故 を 防 止 し 安 全 な 乗 客 の 輸 送 が 確 保 できるよう 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 及 び 公 益 社 団 法 人 日 本 バス 協 会 の 協 力 のもと 運 行 前 点 検 や 定 期 点 検 等 を 行 う 上 でバス 火 災 事 故 防 止 のための 重 要 なポイントを 4つの 装 置 別 ( 火 災 発 生 部 位 別 )に 分 けて とりまとめました バス 火 災 事 故 は 日 頃 の 予 兆 や 異 状 を 見 逃 さず 丁 寧 に 点 検 整 備 を 行 うことで 防 げます バス 事 業 者 には 道 路 運 送 車 両 法 による 自 動 車 の 使 用 者 としての 点 検 整 備 の 義 務 のほか 道 路 運 送 法 体 系 による 運 送 事 業 者 としての 点 検 整 備 の 義 務 も 課 せられてい ます 本 書 も 参 考 とした 適 切 な 点 検 整 備 の 実 施 により バス 火 災 事 故 の 防 止 に 努 め ていただくことを 期 待 します 平 成 28 年 4 月 参 考 〇 道 路 運 送 車 両 法 ( 昭 和 二 十 六 年 法 律 第 百 八 十 五 号 )- 抄 - ( 使 用 者 の 点 検 及 び 整 備 の 義 務 ) 第 四 十 七 条 自 動 車 の 使 用 者 は 自 動 車 の 点 検 をし 及 び 必 要 に 応 じ 整 備 をすることにより 当 該 自 動 車 を 保 安 基 準 に 適 合 するように 維 持 しなければならない 〇 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 ( 昭 和 三 十 一 年 運 輸 省 令 第 四 十 四 号 )- 抄 - ( 点 検 整 備 等 ) 第 四 十 五 条 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 者 は 事 業 用 自 動 車 につき 点 検 整 備 整 備 管 理 者 の 選 任 及 び 検 査 に 関 する 道 路 運 送 車 両 法 の 規 定 に 従 うほか 次 に 掲 げる 事 項 を 遵 守 しなければならない 一 事 業 用 自 動 車 の 構 造 及 び 装 置 並 びに 運 行 する 道 路 の 状 況 走 行 距 離 等 の 使 用 の 条 件 を 考 慮 し て 定 期 に 行 う 点 検 の 基 準 を 作 成 し これに 基 づいて 点 検 し 必 要 な 整 備 をすること 二 前 号 の 点 検 及 び 整 備 をしたときは 道 路 運 送 車 両 法 第 四 十 九 条 の 規 定 に 準 じて 点 検 及 び 整 備 に 関 する 記 録 簿 に 記 載 し これを 保 存 すること -1-
バス 火 災 事 故 の 状 況 発 生 件 数 の 推 移 平 成 15 年 1 月 ~ 平 成 26 年 12 月 の 間 で 198 件 ものバス 火 災 事 故 が 発 生 年 間 平 均 でも 17 件! 30 25 件 数 28 20 15 15 19 17 18 16 17 13 18 19 10 10 8 5 0 平 成 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 自 動 車 事 故 報 告 規 則 ( 省 令 )に 基 づき 運 送 事 業 者 から 報 告 のあった 事 業 用 バスの 車 両 火 災 事 故 件 数 バス 火 災 事 故 の 分 析 出 火 原 因 原 因 としては 点 検 整 備 が 不 十 分 なケースの 割 合 が 多 く 適 切 な 点 検 整 備 で 火 災 発 生 は 防 止 できる 件 数 出 火 に 至 る 状 況 国 土 交 通 省 バス 火 災 事 故 分 析 結 果 ( 平 成 23 年 1 月 ~26 年 12 月 間 の 事 故 分 析 ) 出 火 に 至 る 状 況 では 電 気 配 線 のショート 燃 料 漏 れ が 多 い 件 数 国 土 交 通 省 バス 火 災 事 故 分 析 結 果 ( 平 成 23 年 1 月 ~26 年 12 月 間 の 事 故 分 析 ) -2-
出 火 箇 所 出 火 箇 所 では エンジンルームからの 出 火 が 多 い 件 数 国 土 交 通 省 バス 火 災 事 故 分 析 結 果 ( 平 成 23 年 1 月 ~26 年 12 月 間 の 事 故 分 析 ) 車 齢 別 保 有 台 数 1 万 台 あたりの 事 業 用 バス 火 災 事 故 件 数 車 齢 が 高 いバスは 火 災 の 発 生 件 数 が 多 い 傾 向 にある 件 数 平 均 車 齢 車 齢 バス 火 災 件 数 / 車 齢 別 保 有 車 両 数 参 考 算 出 に 用 いた 車 齢 別 の 保 有 車 両 数 は 平 成 27 年 3 月 末 の 保 有 車 両 数 件 数 保 有 車 両 数 保 有 車 両 数 平 均 車 齢 件 数 車 齢 国 土 交 通 省 バス 火 災 事 故 分 析 結 果 ( 平 成 23 年 1 月 ~26 年 12 月 間 の 事 故 分 析 ) バス 火 災 事 故 の 防 止 のため 確 実 な 点 検 整 備 の 実 施 が 必 要! -3-
点 検 整 備 のポイント 1. 原 動 機 (エンジン) (1) 燃 料 装 置 取 付 部 やドレーンプラグなどから 燃 料 漏 れやにじみはないか 部 品 の 劣 化 や 摩 耗 などから 燃 料 が 漏 燃 料 フィルター れ 排 気 管 などの 高 温 部 に 触 れて 火 災 接 続 部 からの 燃 料 漏 れやにじみはないか を 起 こします 燃 料 ホース 亀 裂 やヒビ 割 れはないか 燃 料 パイプ ( 燃 料 高 圧 パイプ) 接 続 部 からの 燃 料 漏 れやにじみはないか クランプ 部 の 緩 みや 外 れ クリップ ゴムの 劣 化 や 外 れはないか パイプに 擦 れや 摩 耗 の 跡 はないか (2) 潤 滑 装 置 エンジンオイル ドレーンプラグなどからオイル 漏 れやにじみはないか オイルの 量 は 適 量 か 潤 滑 不 良 からのエンジン 焼 き 付 き 部 品 の 劣 化 や 摩 耗 などにより オイルが 漏 オイルフィルター 取 付 部 やドレーンプラグなどからオイル 漏 れやにじみはないか れ 排 気 管 などの 高 温 部 に 触 れて 火 災 を 起 こします 接 続 部 からのオイル 漏 れやにじみはないか オイルホース 亀 裂 やヒビ 割 れはないか 接 続 部 からのオイル 漏 れやにじみはないか オイルパイプ クランプ 部 の 緩 みや 外 れ クリップ ゴムの 劣 化 や 外 れはないか パイプに 擦 れや 摩 耗 の 跡 はないか (3) 排 気 装 置 エキゾーストマニホールド 接 続 部 からのガス 漏 れや 漏 れ 跡 はないか 漏 れた 高 温 の 排 気 ガスが ゴム 部 品 や 取 付 部 や 接 続 部 に 緩 みや 外 れはないか 樹 脂 部 品 木 材 などに 触 れて 発 火 火 接 続 部 からのガス 漏 れや 漏 れ 跡 はないか 災 を 起 こします 排 気 管 マフラー 亀 裂 や 損 傷 はないか 取 付 部 や 接 続 部 に 緩 みや 外 れはないか 排 気 ガス 後 処 理 装 置 ( 後 付 け 装 置 も 含 む) 各 遮 熱 板 接 続 部 からのガス 漏 れや 漏 れ 跡 はないか 亀 裂 や 損 傷 はないか 取 付 部 接 続 部 に 緩 み 外 れはないか 外 れ 亀 裂 や 損 傷 はないか ガス 漏 れの 跡 はないか (4) 冷 却 装 置 /その 他 冷 却 水 冷 却 水 タンクなどから 水 漏 れはないか 冷 却 水 の 量 は 適 量 か オーバーヒートからエンジンが 焼 き 付 き 漏 れたオイルが 排 気 管 などの 高 温 部 に 接 続 部 からの 水 漏 れはないか 触 れるなどして 火 災 を 起 こします 冷 却 水 ホース 亀 裂 やヒビ 割 れはないか また 壊 れたターボは エンジンを 破 損 (ラジエーターホース) 古 くなったら 交 換 しているか 漏 れたオイルで 火 災 を 起 こします 接 続 部 からのオイル 漏 れやにじみはないか パワーステアリングホース 亀 裂 やヒビ 割 れはないか ターボチャージャー オイルパイプからのオイル 漏 れやにじみはないか 異 常 な 音 はしていないか ( 正 常 に 機 能 しているか) 留 意 点 大 型 観 光 バスなどでの サブエンジン 方 式 エアコン を 使 用 している 場 合 は サブエンジン の 点 検 も 忘 れないで 行 います エンジンルームなどに 長 年 堆 積 したホコリなどにも 注 意 します (オイルや 燃 料 が 漏 れた 跡 はないかを 確 認 して 清 掃 します) -4-
2. 制 動 装 置 (ブレーキ) (1)ブレーキ 用 各 種 バルブ 類 (エアー/オイル) ブレーキペダル (ブレーキバルブ) ブレーキ 倍 力 装 置 その 他 各 種 バルブ 類 (リレーバルブ 等 ) エアーの 排 気 音 は 正 常 か エアー 漏 れはないか ペダルに 渋 りや 引 っ 掛 かりがないか ペダルの 戻 りは 正 常 か ペダルの 下 部 (ペダルとバルブの 連 結 部 )に 泥 砂 など 異 物 の 付 着 ( 堆 積 )はないか 内 部 のゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか エアー 漏 れ 液 漏 れはないか ブレーキ 戻 り 不 良 など 機 能 に 異 常 はないか 内 部 のゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか エアー 漏 れ 液 漏 れはないか ブレーキ 戻 り 不 良 など 機 能 に 異 常 はないか 内 部 のゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか 各 種 バルブ 類 などの 部 品 が 渋 りや 引 っ 掛 かりなどを 起 こし ブレーキの 戻 り 不 良 から 引 きずりを 発 生 ブレーキが 過 熱 して 火 災 を 起 こします (2) 駐 車 ブレーキ スプリングチャンバー パーキング ブレーキ レバー (スプリングブレーキバルブ) パーキングブレーキ (センターブレーキ 式 ) 戻 り 不 良 はないか 内 部 のスプリングに 錆 や 損 傷 はないか エアー 漏 れはないか 内 部 のゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか 引 き 代 は 正 常 か 走 行 / 駐 車 位 置 に きちんと 保 持 されるか インジケータランプ 警 報 ブザーは 正 常 に 作 動 するか 内 部 のゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか ドラムとライニングのすき 間 は 適 切 か ブレーキの 戻 り 不 良 はないか ブレーキの 戻 り 不 良 からブレーキの 引 き ずりを 起 こし ブレーキ が 過 熱 して 火 災 を 起 こ します (3) 主 ブレーキ エキスパンダー ホイールシリンダー 主 ブレーキ エアー 漏 れ 液 漏 れはないか 内 部 の 部 品 に 摩 耗 や 損 傷 亀 裂 固 着 はないか ゴム 部 品 等 は 定 期 的 に 交 換 しているか ドラムとライニングのすき 間 は 適 切 か ブレーキの 戻 り 不 良 はないか ブレーキの 戻 り 不 良 からブレーキの 引 き ずりを 起 こし ブレーキが 過 熱 して 火 災 を 起 こします (4)ブレーキフルード/エアーライン エアードライヤー エアータンク ブレーキフルード ブレーキホース (エアーホース) 内 部 の 乾 燥 剤 が(コンプレッサー オイル 等 が 付 着 し) 劣 化 して いないか ( 除 湿 作 用 が 低 下 する) 内 部 の 部 品 に 摩 耗 や 損 傷 亀 裂 固 着 はないか 定 期 的 に 分 解 整 備 を 行 っているか 乾 燥 剤 を 交 換 しているか タンク 内 に 凝 水 が 溜 まっていないか 日 常 点 検 で 凝 水 の 水 抜 きを 行 っているか 液 量 は 規 定 の 範 囲 にあるか 液 漏 れやにじみはないか 接 続 部 からのエアー 漏 れ 液 漏 れ 液 漏 れのにじみはないか 亀 裂 やヒビ 割 れはないか ブレーキ 機 器 内 に 水 分 が 浸 入 すると 各 ブレーキ 機 器 の 腐 食 劣 化 故 障 を 招 き また 冬 季 には 水 分 が 凍 結 するな どして ブレーキの 戻 り 不 良 から 引 きずり を 発 生 ブレーキが 過 熱 して 火 災 を 起 こ します 留 意 点 その 他 各 種 ブレーキ 機 器 の 整 備 ( 分 解 オーバーホールなど)を 怠 らずに 必 ず 定 期 的 に 行 います 大 型 観 光 バスなどで スプリングブレーキ を 使 用 している 場 合 は コントロール バルブ(ノブ) の 解 除 確 認 も 忘 れないでください ブレーキ 戻 り 不 良 ( 引 きずり)には 必 ず 予 兆 があります 普 段 より 加 速 感 が 鈍 いなど 異 状 を 感 じたら 直 ぐに 停 車 してください -5-
3. 走 行 装 置 (トランスミッション/デフ/アクスル) (1)トランスミッション( 含 むオートマチックトランスミッション) トランスミッションオイル オイルフィルター オイルホース (オイルパイプ) ドレーンプラグなどからオイル 漏 れやにじみはないか オイルの 量 は 適 量 か 取 付 部 やドレーンプラグなどからオイル 漏 れやにじみはないか 接 続 部 からのオイル 漏 れやにじみはないか 亀 裂 やヒビ 割 れはないか パイプに 擦 れや 摩 耗 の 跡 はないか クランプ 部 の 緩 みや 外 れ クリップ ゴムの 劣 化 や 外 れはないか 潤 滑 不 良 から 焼 き 付 きを 発 生 オイル が 漏 れ 高 温 部 に 触 れて 火 災 を 起 こし ます (2)デファレンシャル デファレンシャルオイル ドレーンプラグなどからオイル 漏 れやにじみはないか オイルの 量 は 適 量 か 潤 滑 不 良 から 焼 き 付 きを 発 生 漏 れた オイルや オイルシールなどが 発 火 して 火 災 を 起 こします (3)ホイールハブ ハブグリース ハブベアリング (ベアリングプレロード) ハブシール (ハブキャップ) グリースが 漏 れたり グリースに 水 が 浸 入 したりしていないか グリースの 量 入 れ 方 は 適 切 か ガタはないか 摩 耗 損 傷 はくり 発 錆 などの 傷 みはないか プレロードは 適 切 か ハブ 脱 着 の 際 には ベアリングプレロードを 正 しく 設 定 する シール 面 に 傷 などはないか グリースが 漏 れたり ハブ 内 部 に 水 が 浸 入 したりしていないか ハブシールなどは ハブ 脱 着 の 際 に 交 換 しているか ハブベアリングが 過 熱 漏 れたグリース や ブレーキ 液 などが 発 火 して 火 災 を 起 こします (4)タイヤ 空 気 圧 亀 裂 損 傷 タイヤの 空 気 圧 は 規 定 値 にあるか (エアーゲージを 使 用 して 点 検 します) タイヤに 亀 裂 や 損 傷 はないか 溝 の 深 さは 十 分 か 異 常 な 摩 耗 はないか 留 意 点 ハブベアリングのプレロードは きちんと 整 備 のマニュアル に 記 載 されている 方 法 で 設 定 します タイヤがバースト ブレーキ 配 管 を 損 傷 液 漏 れを 起 こすなどして 火 災 を 起 こし ます 具 体 的 事 例 デフオイルが 不 足 もしくは 著 しく 劣 化 した 状 態 で 走 行 デファレンシャルギヤーが 過 熱 して 発 火 ブレーキ 系 統 でエアー 漏 れ スプリングブレーキが 作 動 した 状 態 となり 後 輪 のブレーキ 引 きずりから 発 火 燃 料 噴 射 ポンプの 高 圧 パイプの 締 付 け 不 良 登 坂 時 に 燃 料 が 漏 れ 出 し エンジンの 熱 で 発 火 火 災 に 至 った 燃 料 フィルターのエアー 抜 きプラグが 締 付 け 不 足 から 脱 落 漏 れた 燃 料 が 排 気 管 に 触 れ 発 火 火 災 に 至 った 長 期 間 未 整 備 のブレーキ 機 器 からエアーが 漏 れ ブレーキ 引 きずりから 発 火 火 災 に 至 った バッテリーの 固 定 不 良 により 端 子 がボデーと 接 触 発 熱 により 発 火 火 災 に 至 った ジェネレーターの 配 線 締 付 け 不 良 端 子 が 密 着 していなかったことから 発 熱 発 火 ヒューズボックス 内 のホコリがハーネスやコネクターに 付 着 湿 気 などで 腐 食 発 熱 発 火 -6-
4. 電 気 装 置 ( 電 気 機 器 類 / 配 線 ) (1)バッテリー ターミナル 緩 みや 腐 食 外 れはないか 異 常 発 熱 や 配 線 のショー バッテリーハーネス 固 定 の 緩 みや 外 れ 干 渉 はないか 被 覆 のやぶれ 変 色 腐 食 著 しい 劣 化 ショートの 痕 などはないか トにより 発 火 し 火 災 を 起 こします (2)エンジン 電 装 スターター/ジェネレーター ハーネス 端 子 部 に 異 常 発 熱 の 変 色 など 発 熱 痕 やショート 痕 はないか 端 子 部 にホコリ 異 物 など 汚 れはないか 定 期 的 に 整 備 交 換 しているか ( 特 にアイト リンク ストッフ 付 き 車 ) 固 定 の 緩 みや 外 れ 干 渉 はないか 接 続 部 (カプラー)に 緩 みや 外 れはないか 水 の 浸 入 やオイルかかりの 痕 はないか 被 覆 のやぶれ 変 色 腐 食 著 しい 劣 化 ショートの 痕 などはないか ( 熱 源 ( 排 気 管 など) 周 辺 の 配 線 には 特 に 注 意 する) 機 器 の 異 常 発 熱 や 配 線 のショートにより 発 火 し 火 災 を 起 こします *アイドリングストップ 装 置 付 き 車 では ス ターター(リレー)など 整 備 交 換 時 期 が 定 められています (3) 電 気 機 器 類 各 種 電 気 機 器 (ぎ 装 ) ハーネス 蛍 光 灯 など 室 内 電 装 品 に 異 音 や 異 臭 発 熱 など 使 用 上 で 異 状 を 感 じたことはないか クーラーユニットやヒーターユニットに 異 音 や 異 臭 発 熱 など 使 用 上 で 異 状 を 感 じたことはないか 固 定 の 緩 みや 外 れ 干 渉 はないか 接 続 部 (カプラー)に 緩 みや 外 れはないか 被 覆 のやぶれ 変 色 腐 食 著 しい 劣 化 ショートの 痕 などはないか 機 器 の 異 常 発 熱 や 配 線 のショートにより 発 火 し 火 災 を 起 こします * 燃 焼 式 ヒーター 装 着 車 では ヒーターの 燃 料 系 統 や 吸 排 気 系 統 電 気 系 など の 点 検 も 行 います (4)スイッチ 配 線 類 ヒューズボックス リレーボックス スイッチパネル 配 電 盤 ハーネス 固 定 の 緩 みや 外 れはないか 接 続 部 に 緩 みや 外 れはないか 被 覆 のやぶれ 変 色 腐 食 著 しい 劣 化 ショートの 痕 などはないか 異 常 な 発 熱 発 熱 による 変 色 などの 痕 やショート 痕 はないか ホコリの 堆 積 水 浸 入 腐 食 異 物 などはないか 固 定 の 緩 みや 外 れ 干 渉 はないか 接 続 部 (カプラー)に 緩 みや 外 れはないか 被 覆 のやぶれ 変 色 腐 食 著 しい 劣 化 ショートの 痕 などはないか 機 器 の 異 常 発 熱 や 配 線 のショートにより 発 火 し 火 災 を 起 こします 端 子 部 などに 堆 積 したホコリなどの 異 物 に 水 分 油 分 などが 浸 入 して トラッキ ング(レアショート)などを 起 こし 発 火 に 至 る 場 合 があります 留 意 点 大 型 観 光 バスなどでの サブエンジン 方 式 エアコン を 使 用 している 場 合 は サブエンジンの 電 気 装 置 の 点 検 も 忘 れないで 行 います ヒューズが 切 れたり 作 動 不 良 を 起 こしている 電 気 機 器 などは そのままにせず その 原 因 を 確 かめ 必 要 に 応 じて 修 理 してください ハーネス 類 の 見 方 1 固 定 の 緩 み たるみ 外 れ はないか? 2 擦 れ やぶれ 干 渉 はないか? 3 発 熱 発 錆 劣 化 はないか? 4 接 続 部 (カフ ラー)に ゆるみ 外 れ 発 錆 はないか? 後 付 け 電 気 機 器 の 取 付 や 配 線 の 修 理 には 専 門 的 な 知 識 や 技 術 が 必 要 です 安 易 な 取 付 修 理 は 危 険 です! 1. 電 源 の 取 出 し アース 回 路 の 設 置 ( 既 設 のアースブロック 使 用 など) 2. 電 線 やヒューズの 選 択 ( 規 格 電 線 使 用 既 設 ヒューズに 負 荷 増 しないなど) 3. 電 線 の 延 長 ( 同 一 サイズ 色 相 使 用 原 則 コネクター 結 合 など) 4. 接 続 (コネクター)の 選 択 施 工 ( 防 水 要 否 電 流 値 確 認 など) 5. 配 索 の 施 工 ( 固 定 方 法 固 定 間 隔 間 隙 確 保 や 保 護 材 追 加 など) など 専 門 的 な 知 識 や 技 術 に 基 づく 配 慮 の 上 での 施 工 ( 修 理 )が 必 要 です 既 設 のハーネスやヒューズの 改 造 にも 専 門 的 な 知 識 や 技 術 が 必 要 です また ハーネス を 強 く 引 っ 張 ったり 電 気 機 器 に 水 をかけたり 強 い 衝 撃 を 与 えたりしないでください 車 齢 が 古 くなったら(10 年 程 度 が 目 安 ) リニューアル(リフレッシュ 工 事 )などの 際 に 電 気 配 線 なども 入 念 に 点 検 を 行 ってください! -7-
運 転 操 作 ミスや 整 備 作 業 ミスなどの 防 止 のためのポイント 1. 不 適 切 な 運 転 操 作 など( 運 転 操 作 ミス) 部 位 ( 事 象 ) ポイント( 注 意 点 ) 火 災 発 生 のメカニズム パーキングブレーキの 戻 し 忘 れ (スプリングブレーキの 戻 し 忘 れ) 戻 し 忘 れによるブレーキの 引 きずり (いつもより 加 速 が 悪 くないか) 解 除 されていることを 警 告 灯 消 灯 で 確 認 ブレーキの 戻 り 不 良 から 引 きずりを 起 こ し ブレーキが 過 熱 して 発 火 火 災 を 起 こします エアー 圧 エアー 圧 力 が 低 いまま 走 行 を 継 続 ドライバー 席 での 落 下 物 ペン ライターなどの 落 下 物 が パーキングブレーキレバ ーや ブレーキペダルに 噛 み 込 む ドライバー 席 のフロアマット マットの 端 を ブレーキペダルに 噛 み 込 み ブレーキ 引 き ずりを 起 こす (しっかり 固 定 しておく) 飲 み 物 などの 不 始 末 コーヒー,ジュースなどの 飲 み 物 を メーターパネル 付 スイッチやリレーなどに 浸 入 した 液 体 によ 近 スイッチパネルなどへ こぼす り 接 点 が 錆 びて 過 熱 したり ショートを 不 適 切 な 清 掃 ( 洗 車 ) 水 洗 いによる 電 気 機 器 への 水 浸 入 起 こしたりして 発 火 します エンジンルーム 内 の 可 燃 物 エンジンルーム 内 に 可 燃 物 異 物 の 放 置 可 燃 物 が エンジンや 排 気 ガスの 熱 で テールパイプ 付 近 に 可 燃 物 があるなど 不 適 切 な 場 所 または 排 気 管 などの 高 温 部 に 触 れて 不 適 切 な 場 所 でのDPF 再 生 でのDPFの 再 生 発 火 火 災 を 起 こします 各 種 警 告 灯 の 点 灯 点 灯 消 灯 の 確 認 ( 異 常 をそのままにしない) 異 常 発 生 により 発 火 したりします 2. 不 適 切 な 点 検 整 備 など( 整 備 作 業 ミス) 部 位 ( 事 象 ) ポイント( 注 意 点 ) 火 災 発 生 のメカニズム ウェス 軍 手 などの 置 き 忘 れ スクリュウ プラグなどの 締 め 忘 れ( 過 締 付 け) ハーネス ホースなどの 不 適 切 な 固 定 折 り 曲 げ バッテリー 交 換 時 の 不 適 切 な 作 業 エンジンルームや 排 気 装 置 付 近 へのウェスや 軍 手 ( 可 燃 物 )の 置 き 忘 れ ドレーンプラグやエアー 抜 きスクリュウなどの 締 め 忘 れ ま たは 締 め 過 ぎによる 破 損 ハーネスやホースが 擦 れたり 干 渉 したりして 亀 裂 穴 あきなどを 起 こす ターミナルの 接 続 不 良 可 燃 物 が エンジンや 排 気 ガスの 熱 で または 排 気 管 などの 高 温 部 に 触 れて 発 火 火 災 を 起 こします 燃 料 やオイルが 漏 れ 出 し 排 気 管 などの 高 温 部 に 触 れて 火 災 を 起 こ します 接 続 ターミナル ハーネスの 緩 みから シ ョートを 起 こし 発 火 に 至 ります 不 適 切 なバルブ( 球 ) 交 換 ディスチャージヘッドランプバルブの 誤 った 交 換 作 業 接 触 不 良 放 電 から 発 火 に 至 ります 不 適 切 なブレーキ 液 交 換 作 業 不 適 切 な 作 業 によって ブレーキに 残 圧 が 残 る ブレーキの 戻 り 不 良 から 引 きずりを 起 こ し ブレーキが 過 熱 して 発 火 に 至 ります ハブベアリングのプレロード 不 良 プレロード 過 大 から ハブベアリングが 過 12か 月 点 検 時 など ホイールハブ 脱 着 時 の 不 適 切 な 熱 漏 れたブレーキ 液 やベアリンググリー 作 業 によるベアリングプレロードの 過 大 スから 発 火 に 至 ります グリースやオイルの 過 多 給 油 脂 箇 所 に 適 量 以 上 のグリースやオイルを 給 油 脂 あふれた 油 脂 が 排 気 管 などの 高 温 部 する に 触 れて 発 火 に 至 ります 不 適 切 な 後 工 事 作 業 溶 接 作 業 や 穴 あけ 作 業 で ハーネスやホースを 気 付 か ずに 傷 つける 不 適 切 な 配 線 配 管 (ホース)の 後 付 け 傷 ついたホースから 燃 料 やオイルが 漏 れ 出 す 傷 ついたハーネスがショートを 起 こ すなどして 発 火 に 至 ります 3.その 他 部 位 ( 事 象 ) ポイント( 注 意 点 ) 備 考 消 火 器 非 常 口 (ドア 非 常 コック) きちんと 所 定 の 場 所 に 格 納 されているか 有 効 期 限 は 大 丈 夫 か 使 用 方 法 を 熟 知 しているか 扉 の 開 閉 機 能 警 報 装 置 の 作 動 は 点 検 しているか 開 閉 操 作 ( 使 用 方 法 )を 熟 知 しているか いざというときに 機 能 しないと 困 ります エンジンルーム 火 災 警 報 装 置 警 報 機 能 は 大 丈 夫 か (オプション 装 備 ) その 他 車 両 火 災 を 起 こすまでには 予 兆 があります 予 兆 を 見 逃 さずに 点 検 整 備 を 行 います 留 意 点 運 行 時 の 異 変 や 各 種 警 告 灯 の 点 灯 などにも 注 意 して 異 状 を 見 逃 さずに 点 検 整 備 を 行 います -8-
点 検 整 備 の 時 期 など これまでに 示 した 点 検 整 備 のポイント に 関 連 する 法 定 点 検 項 目 を 示 します 原 動 機 点 検 箇 所 点 検 項 目 運 行 前 点 検 定 期 点 検 燃 料 装 置 燃 料 漏 れ 3か 月 潤 滑 装 置 エンジンオイルの 量 オイル 漏 れ 本 体 シリンダーヘッドとマニホールド 各 部 の 締 付 状 態 12か 月 冷 却 装 置 冷 却 水 の 量 水 漏 れ (*) (*) 3か 月 12か 月 エキゾーストパイフ 及 びマフラー 取 付 けの 緩 み 及 び 損 傷 3か 月 ( 距 離 ) 発 散 防 止 一 酸 化 炭 素 等 発 散 防 止 装 置 触 媒 等 排 出 ガス 減 少 装 置 の 取 付 けの 緩 みと 損 傷 12か 月 かじ 取 り 制 動 動 力 伝 達 走 行 電 気 パワーステアリング 装 置 ブレーキペダル 駐 車 ブレーキ オイル 漏 れ オイル 量 3か 月 ( 距 離 ) 取 付 けの 緩 み 踏 みしろ ブレーキの 効 き ブレーキバルブの 排 気 音 遊 び 踏 み 込 んだときの 床 板 とのすき 間 ブレーキの 効 き 具 合 12か 月 3か 月 3か 月 引 きしろ (レバーの 保 持 排 気 音 ) 3か 月 ブレーキの 効 き 具 合 センターブレーキ ドラムとライニングのすき 間 3か 月 リザーバータンク ブレーキ 液 の 量 3か 月 ホース 及 びパイプ 漏 れ 損 傷 及 び 取 付 状 態 3か 月 ホイールシリンダー ディスクキャリパー 等 機 能 摩 耗 損 傷 12か 月 ブレーキチャンバー ロッドのストローク 機 能 3か 月 3か 月 12か 月 ブレーキバルブ リレーバルブ 等 機 能 12か 月 倍 力 装 置 (ブレーキブースター) 機 能 12か 月 ブレーキドラム ブレーキシュー ドラムとライニングのすき 間 3か 月 シューの 摺 動 部 分 及 びライニングの 摩 耗 3か 月 ( 距 離 ) トランスミッション オイル 漏 れ オイル 量 3か 月 ( 距 離 ) デファレンシャル オイル 漏 れ オイル 量 3か 月 ( 距 離 ) ホイール タイヤの 空 気 圧, 取 付 けの 状 態, 亀 裂 損 傷, 異 状 な 摩 耗, 溝 の 深 さ ( 溝 深 さ*) タイヤの 状 態 3か 月 ( 距 離 ) フロントホイールベアリングのがた 3か 月 ( 距 離 ) リヤーホイールベアリングのがた バッテリー ターミナル 部 の 接 続 状 態 3か 月 電 気 配 線 接 続 部 の 緩 み 及 び 損 傷 3か 月 エアーコンプレッサー エアータンクの 凝 水 3か 月 日 常 点 検 の(*)は 走 行 距 離 や 運 行 時 の 状 態 から 判 断 した 適 切 な 時 期 に 行 えばよいものを 示 します また 定 期 点 検 の( 距 離 )は 走 行 距 離 を 併 用 する 距 離 項 目 を 示 します これまでに 示 した 点 検 整 備 のポイント に 関 連 する メーカー 指 定 点 検 及 び 定 期 交 換 部 品 を 示 します 原 動 機 制 動 装 置 走 行 装 置 12か 月 点 検 箇 所 メーカー 指 定 点 検 定 期 交 換 部 品 (1) 燃 料 装 置 燃 料 フィルター 燃 料 ホース (2) 潤 滑 装 置 エンジンオイル オイルフィルター (オイルホース) (3) 排 気 装 置 排 気 ガス 後 処 理 装 置 ( 後 付 けも 含 む) ( ) (4) 冷 却 装 置 /その 他 冷 却 水 冷 却 水 ホース(ラジエーターホース) パワーステアリングホース ターボチャージャー (1)ブレーキ 用 各 種 バルブ 類 ブレーキペダル(ハ ルフ ) ブレーキ 倍 力 装 置 その 他 各 種 バルブ 類 (リレーハ ルフ 等 ) (2) 駐 車 ブレーキ スプリングチャンバー パーキングブレーキレバー (3) 主 ブレーキ エキスパンダー(ホイールシリンダー) (4)ブレーキフルード/エアーライン エアードライヤー ブレーキフルード ブレーキホース(エアーホース) (1)トランスミッション トランスミッションオイル オイルフィルター オイルホース (2)デファレンシャル デファレンシャルオイル (3)ホイールハブ ハブグリース ( )は 設 定 がある 場 合 と 無 い 場 合 があります また メーカー 指 定 点 検 定 期 交 換 部 品 は 車 種 や 車 両 によって 異 なりますので 各 自 動 車 メーカーの 提 供 している 情 報 (メンテナンスノート 等 )を 参 照 してください -9- ( ) ( ) ( )
車 両 火 災 事 故 の 前 兆 予 兆 走 行 時 に 感 じるさまざまな 異 状 の 中 には 火 災 の 前 兆 や 予 兆 を 示 すものがあります ここでは 比 較 的 可 能 性 の 高 いものを 挙 げて その 症 状 や 現 象 考 えられる 主 な 原 因 ( 火 災 につながる 代 表 的 な 事 例 )を 示 します このような 異 状 を 感 じたら できるだけ すみやかに 停 車 し 異 常 の 有 無 を 確 認 してください なお 確 認 作 業 に 当 たっては 過 熱 した 部 品 などによっ て 火 傷 など 負 傷 する 可 能 性 がありますので 十 分 注 意 してください 加 速 不 良 症 状 現 象 火 災 につながる 代 表 的 な 事 例 ( ) ブレーキの 効 き 不 良 異 常 な 振 動 異 音 異 臭 白 煙 黒 煙 電 気 機 器 の 不 作 動 警 告 灯 の 点 灯 ( 警 報 ブザーの 吹 鳴 ) 普 段 より 加 速 感 や 力 がなくなったと 感 じる 惰 行 時 にブレーキがかかったように 感 じる 踏 み 込 んだほどには 減 速 感 が 得 られない 効 き 不 良 と 同 時 に 異 臭 がする ハンドル 操 作 に 異 常 な 振 動 を 感 じる 急 に 乗 り 心 地 が 悪 くなったり ハンドルを 取 られたりする 普 段 と 異 なる 音 が 発 生 する ゴムや 樹 脂 が 焼 けたような 臭 いがただよう 白 煙 や 黒 煙 がたちこめる バックミラーに 煙 が 写 る 不 作 動 や 異 常 な 作 動 を 起 こしたり 異 音 を 発 したりする ヒューズが 切 れたりする 走 行 中 は 点 灯 しない 警 告 灯 が 点 灯 する 普 段 鳴 らない 警 報 ブザーが 鳴 る ブレーキの 引 きずりによるブレーキ 過 熱 ハブベアリングの 過 熱 ブレーキの 引 きずりによるブレーキ 過 熱 ハブベアリングの 過 熱 タイヤのパンク バースト ハブベアリングの 過 熱 各 種 機 器 類 の 異 常 発 熱 各 種 機 器 類 の 過 熱 による 火 災 オイル 漏 れ 燃 料 漏 れからの 火 災 エンジン ハブ ブレーキ 廻 りからの 火 災 機 器 類 の 故 障 ショート 過 熱 配 線 スイッチ リレーなどのショート 過 熱 ブレーキの 引 きずり 各 種 異 常 の 発 生 エンジンルーム 火 災 警 報 装 置 の 作 動 その 他 の 故 障 やトラブルの 場 合 もあります メモ 点 検 整 備 を 入 念 に 行 って 車 両 火 災 の 発 生 を 防 ぎましょう! -10-
さいごに もしもバス 火 災 事 故 が 発 生 してしまったら もしも バス 火 災 事 故 が 発 生 してしまった 場 合 には あわてずに 乗 客 乗 員 の 安 全 を 最 優 先 に 考 えて 行 動 するようにしてください 当 たり 前 のことですが 火 災 発 生 時 の 留 意 点 を 以 下 に 示 します 留 意 点 異 状 を 感 じたら すみやかに 安 全 な 場 所 に 停 車 し 乗 客 の 避 難 誘 導 を 行 うようにしてください ( 日 頃 からの 避 難 訓 練 の 実 施 が 望 ましい) 車 載 の 消 火 器 で 消 火 が 困 難 な 場 合 には 無 理 をせず 消 防 警 察 等 へ 連 絡 するとともに 運 行 管 理 者 や 整 備 管 理 者 に 連 絡 して 指 示 をあおぐようにしてください 公 益 社 団 法 人 日 本 バス 協 会 が 車 両 火 災 時 の 避 難 誘 導 などについてとりまとめた 車 両 火 災 発 生 等 緊 急 時 における 統 一 対 応 マニュアル 等 も 参 考 にしてください (URL:http://www.bus.or.jp/anzen/pdf/kinkyuman.pdf ) なお 車 両 火 災 事 故 は 自 動 車 事 故 報 告 規 則 に 基 づく 事 故 報 告 の 対 象 となりますの で 忘 れずに 運 輸 支 局 等 に 提 出 するようにしてください 提 出 された 事 故 報 告 をもとに 火 災 事 故 を 類 型 化 して 分 析 し 再 び 同 様 の 火 災 事 故 を 起 こさぬように 対 策 を 講 じることが 可 能 となるためです -11-
点 検 整 備 を 入 念 に 行 って 車 両 火 災 の 発 生 を 防 ぎましょう!