現 状 課 題 う 蝕 予 防 のため その 原 因 や 予 防 方 法 の 知 識 の 普 及 啓 発 及 び 歯 科 保 健 指 導 等 の 取 組 が 必 要 です 1 歳 6 か 月 児 でう 蝕 のない 者 の 推 移 をみると 年 々 増 加 傾 向 にあります ( 表 1 参 照 )



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母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人

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代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

Transcription:

第 2 章 歯 科 口 腔 保 健 医 療 を 推 進 するための 基 本 的 事 項 1 歯 科 疾 患 の 予 防 及 び 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 に 関 する 目 標 計 画 (1) 乳 幼 児 期 概 ね 0 歳 から 5 歳 基 本 的 な 計 画 事 項 健 全 な 歯 口 腔 の 育 成 や 口 腔 機 能 の 獲 得 のための 事 業 等 を 進 めます 健 康 行 動 環 境 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 3 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 増 加 85.4% 90% 以 上 3 歳 児 で 不 正 咬 合 1 等 が 認 められる 者 の 減 尐 9.6% 8.5% 以 下 3 歳 児 でフッ 化 物 歯 面 塗 布 2 を 受 けたことがある 者 の 増 加 78.6% 80% 以 上 1 歳 6か 月 児 で 間 食 として 甘 味 食 品 飲 料 を 飲 食 する 習 慣 をもつ 者 の 減 尐 7.6% 5% 以 下 フッ 化 物 歯 面 塗 布 を 実 施 する 市 町 村 の 増 加 (3 歳 以 前 ) 88.1% 100% 幼 児 歯 科 検 診 後 のフォロー 事 業 3 を 実 施 する 市 町 村 の 増 加 (3 歳 以 前 ) 88.1% 100% 子 どもの 親 への 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 市 町 村 の 増 加 (3 歳 以 前 ) 100% 100% よく 噛 んで 食 べることに 取 り 組 む 市 町 村 の 増 加 (3 歳 以 前 ) 未 調 査 50% 以 上 フッ 化 物 洗 口 4 を 実 施 する 施 設 ( 保 育 園 幼 稚 園 )の 増 加 (4 歳 から 対 象 ) 76/623 施 設 90 施 設 以 上 昼 食 後 の 歯 口 清 掃 を 実 施 する 施 設 ( 保 育 園 幼 稚 園 )の 増 加 90.6% 95% 以 上 よく 噛 んで 食 べることに 取 り 組 む 施 設 ( 保 育 園 幼 稚 園 )の 増 加 未 調 査 80% 以 上 ~ 歯 科 的 特 徴 ~ 乳 児 期 (0 歳 ~1 歳 ) 生 後 7~8 か 月 ごろから 下 顎 前 歯 2 本 が 生 え 始 め 次 に 上 顎 前 歯 2 本 が 萌 出 してきます 1 歳 のお 誕 生 日 ごろには 上 下 それぞれ 4 本 ずつ 前 歯 が 生 え 揃 い 臼 歯 の 歯 肉 に 膨 らみが 出 てきます 幼 児 期 (1 歳 ~3 歳 ) 噛 む 運 動 の 発 達 に 関 係 すると 言 われている 臼 歯 が 萌 出 しはじめ 個 人 差 はありますが 2 歳 後 半 には 乳 歯 の 噛 み 合 わせが 完 成 します 歯 ブラシを 持 って 口 に 入 れられるようになります 幼 児 期 (3 歳 ~5 歳 ) この 時 期 は 口 腔 内 状 態 にあまり 変 化 はありませんが 咀 嚼 効 率 が 上 がり 前 歯 と 臼 歯 の 役 割 分 担 が 明 確 になります 子 ども 自 身 で 歯 を 磨 く 練 習 を 始 め 保 護 者 が 仕 上 げ 磨 きをすることが 大 切 です 4

現 状 課 題 う 蝕 予 防 のため その 原 因 や 予 防 方 法 の 知 識 の 普 及 啓 発 及 び 歯 科 保 健 指 導 等 の 取 組 が 必 要 です 1 歳 6 か 月 児 でう 蝕 のない 者 の 推 移 をみると 年 々 増 加 傾 向 にあります ( 表 1 参 照 ) 全 国 と 比 較 しても 本 県 のう 蝕 のない 者 の 割 合 は 高 い 状 況 です ( 図 1 参 照 ) 1 歳 6 か 月 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 が 全 国 より 高 い 結 果 を 踏 まえ 引 き 続 き 歯 科 健 康 診 査 や 育 児 教 室 保 育 所 幼 稚 園 等 において 歯 科 医 師 また は 歯 科 衛 生 士 による 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 け る 機 会 を 広 げて 充 実 させる 必 要 があります 3 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 推 移 をみると 年 々 増 加 傾 向 にあります ( 表 2 参 照 ) 全 国 と 比 較 しても 本 県 のう 蝕 のない 者 の 割 合 は 高 い 状 況 です ( 図 2 参 照 ) 3 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 が 全 国 より 高 い 結 果 を 踏 まえ 引 き 続 き 歯 科 健 康 診 査 や 育 児 教 室 保 育 所 等 において 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 に よる 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 機 会 を 広 げて 充 実 させる 必 要 があります また 3 歳 児 のう 蝕 のない 者 の 割 合 は 年 々 増 加 傾 向 にはありますが さらにう 蝕 のない 者 を 増 加 していく 必 要 があります 3 歳 以 前 に 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 による 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 必 要 があります 1 歳 6 か 月 児 及 び 3 歳 児 における 歯 科 健 康 診 査 は 市 町 村 保 健 センター 等 において 実 施 され 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 保 健 師 等 が 歯 科 保 健 指 導 を しています また 市 町 村 によっては 1 歳 6 か 月 に 達 する 前 1 歳 6 か 月 から 3 歳 までの 間 に 歯 と 口 の 健 康 に ついて 歯 科 保 健 指 導 が 行 われています 1 歳 6 か 月 児 及 び 3 歳 児 における 歯 科 健 康 診 査 は 母 子 保 健 法 に 基 づいて 実 施 されていますが これらの 歯 科 健 康 診 査 の 他 に 育 児 教 室 や 保 育 所 幼 稚 園 等 において う 蝕 の 原 因 やその 予 防 方 法 について 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 による 正 しい 知 識 が 得 られる 機 会 を 広 げて 充 実 させる 必 要 があります う 蝕 リスク 者 への 取 組 や 環 境 整 備 により 生 活 習 慣 が 改 善 できるう 蝕 予 防 の 取 組 が 必 要 です 1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 において う 蝕 がある と 認 められた 者 (う 蝕 罹 患 型 5:A 型 B 型 C 型 )の 推 移 をみると 年 々A 型 は 増 加 傾 向 にあ り B 型 C 型 は 減 尐 傾 向 にあります ( 図 3 参 照 ) 平 成 13 年 度 から 平 成 23 年 度 までの 1 歳 6 か 月 児 と 3 歳 児 の 歯 科 健 康 診 査 における 5 年 毎 の 推 移 を みても う 蝕 罹 患 型 別 割 合 に 同 じ 傾 向 がみられま す 1 歳 6 か 月 時 点 では 上 顎 前 歯 部 のみ または 臼 歯 部 のみにう 蝕 があるのに 対 し 3 歳 になると 臼 歯 部 及 び 上 顎 前 歯 部 の 両 方 にう 蝕 が 認 められ 広 範 囲 に 広 がる 傾 向 にあります 5

3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 において う 蝕 があると 認 め られた 者 (う 蝕 罹 患 型 :A 型 B 型 C1 型 C 2 型 )の 推 移 をみると 年 々A 型 は 増 加 傾 向 にあ り B 型 C1 型 C2 型 は 減 尐 傾 向 にあります ( 図 4 参 照 ) 現 在 う 蝕 が 認 められなくても 口 腔 環 境 が 悪 い ( 危 険 因 子 が 多 い)ために 近 い 将 来 う 蝕 発 生 が 予 測 される 場 合 や 既 に 罹 患 している 場 合 は 定 期 的 に 歯 科 受 診 をするなどして 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるような 取 組 環 境 整 備 が 必 要 で す 子 どもが 自 ら 楽 しく 歯 を 磨 くという 習 慣 につな がるよう 周 りの 大 人 が 導 いていく 必 要 がありま す 乳 幼 児 期 からう 蝕 などの 歯 科 疾 患 の 予 防 や 正 し く 噛 むこと 飲 むこと 等 の 知 識 の 習 得 は その 後 の 身 体 の 成 長 や 歯 口 腔 の 健 康 に 大 きな 影 響 を 与 えます 保 護 者 に 対 して 個 人 の 生 活 習 慣 に 即 した 効 果 的 な 歯 科 保 健 指 導 を 行 う 必 要 があります 口 腔 機 能 の 獲 得 のため 口 腔 顎 顔 面 の 発 育 や 適 切 な 口 腔 機 能 の 育 成 への 取 組 が 必 要 です 3 歳 児 で 不 正 咬 合 が 認 められる 者 の 推 移 をみる と わずかに 減 尐 をしているものの 顕 著 な 変 化 はありません ( 表 3 参 照 ) 乳 臼 歯 は 咀 嚼 をする 上 でとても 重 要 な 器 官 です が 3~5 歳 の 時 期 は 乳 臼 歯 う 蝕 が 目 立 つ 時 期 で もあります 乳 臼 歯 の 後 方 に 萌 出 する 第 一 大 臼 歯 を 正 しい 位 置 に 誘 導 したり さらに 乳 臼 歯 に 代 わ って 生 えてくる 小 臼 歯 及 び 犬 歯 を 正 しい 位 置 に 萌 出 させるためにも 乳 臼 歯 がう 蝕 にならないよ うにして 脱 落 時 期 が 迎 えられるように 管 理 して いく 必 要 があります 不 正 咬 合 については 個 人 の 価 値 観 の 差 もあり 治 療 の 要 否 などの 判 断 が 難 しいため 放 置 せず 保 護 者 に 現 状 と 放 置 した 場 合 の 問 題 点 をよく 説 明 して 歯 科 医 療 機 関 に 相 談 することを 促 すなど 適 切 に 対 応 することが 必 要 です 乳 歯 う 蝕 が 発 生 しやすい 時 期 であることから 適 正 な 甘 味 食 品 の 摂 取 方 法 噛 むことの 重 要 性 歯 と 口 腔 の 健 康 によい 食 品 のとり 方 母 子 間 伝 播 の 予 防 食 生 活 等 について 正 しい 知 識 が 得 られる 6

ような 取 組 環 境 整 備 が 必 要 です 乳 幼 児 期 は 口 で 食 べ 物 を 取 り 込 み すりつぶ し 飲 み 込 む 能 力 を 獲 得 する 大 切 な 時 期 です 口 腔 機 能 を 考 えた 食 事 が 与 えられるよう 保 護 者 へ の 指 導 が 必 要 です 表 1 1 歳 6 か 月 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 の 推 移 ( 単 位 :%) H12 年 度 H13 年 度 H14 年 度 H15 年 度 H16 年 度 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 岐 阜 県 96.4 97.0 96.7 97.6 97.5 97.7 97.7 98.0 97.9 98.1 98.2 98.3 全 国 95.9 96.0 96.1 96.6 96.8 96.9 97.0 97.2 97.3 97.5 97.7 97.8 ( 出 典 県 :1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 全 国 : 厚 生 労 働 省 1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 実 施 状 況 ) 図 1 1 歳 6 か 月 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 ( 岐 阜 県 と 全 国 の 比 較 ) 99 98 97 % 96 95 94 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 年 度 岐 阜 県 全 国 表 2 3 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 の 推 移 ( 単 位 :%) H12 年 度 H13 年 度 H14 年 度 H15 年 度 H16 年 度 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 岐 阜 県 71.2 73.9 74.8 76.2 76.9 78.0 79.9 80.6 82.5 84.1 84.7 85.4 全 国 64.8 66.4 67.5 68.7 70.2 72.0 73.4 74.1 76.1 77.0 78.5 79.7 ( 出 典 県 :3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 全 国 : 厚 生 労 働 省 3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 実 施 状 況 ) 図 2 3 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 割 合 ( 岐 阜 県 と 全 国 の 比 較 ) 100 90 80 % 70 60 50 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 年 度 岐 阜 県 全 国 7

図 3 1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 におけるう 蝕 罹 患 型 別 割 合 (5 年 毎 の 比 較 ) 100 80 60 % 40 20 0 80.8 83.6 88.1 12.2 10.8 7.0 7.0 5.5 4.6 A 型 B 型 C 型 う 蝕 罹 患 型 H13 年 度 H18 年 度 H23 年 度 図 4 3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 におけるう 蝕 罹 患 型 別 割 合 (5 年 毎 の 比 較 ) 80 70 60 50 % 40 30 20 10 0 62.1 66.2 68.9 30.227.5 24.8 1.9 0.8 5.8 5.4 A 型 B 型 C1 型 C2 型 う 蝕 罹 患 型 1.4 5.0 H13 年 度 H18 年 度 H23 年 度 表 3 3 歳 児 の 不 正 咬 合 が 認 められる 者 の 推 移 ( 単 位 :%) H12 年 度 H13 年 度 H14 年 度 H15 年 度 H16 年 度 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 岐 阜 県 11.5 12.1 12.0 11.9 11.7 11.2 11.9 11.8 10.7 10.8 11.4 9.6 ( 出 典 県 :3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 ) 今 後 の 取 組 方 針 歯 科 疾 患 口 腔 の 育 成 や 口 腔 顎 顔 面 の 成 長 発 育 等 に 関 する 知 識 の 普 及 を 促 進 します 乳 幼 期 は 乳 歯 の 萌 出 の 時 期 であり 顎 顔 面 の 成 長 が 著 しい 時 期 でもあるため 保 護 者 に 対 して 身 体 の 成 長 とともに 口 腔 顎 顔 面 の 成 長 発 育 等 に 関 する 正 しい 知 識 の 啓 発 を 図 ります 生 活 習 慣 や 口 腔 の 健 康 及 びう 蝕 予 防 のための 食 生 活 発 達 の 程 度 に 応 じた 歯 口 清 掃 方 法 口 腔 機 能 の 獲 得 に 影 響 を 及 ぼす 習 癖 等 の 改 善 食 育 母 子 間 伝 播 の 予 防 等 に 関 する 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 噛 んで 食 べること は 子 どもの 成 長 とともに 自 然 に 身 につくものではなく 適 切 な 離 乳 の 進 め 方 があって はじめて 獲 得 できる 発 達 的 な 能 力 であることから 乳 幼 児 を 持 つ 母 親 や 子 育 てを 支 援 する 関 係 者 に 対 して 乳 幼 児 の 噛 む 力 飲 み 込 む 力 の 育 成 を 支 援 するための 正 しい 知 識 の 啓 発 を 図 ります 8

また 個 々の 発 達 の 程 度 に 応 じた 正 しい 歯 口 清 掃 方 法 を 指 導 し う 蝕 や 不 正 咬 合 を 防 ぐため 保 護 者 に 歯 科 保 健 や 生 活 習 慣 について 適 切 な 知 識 が 得 られるよう 啓 発 を 図 ります 母 子 間 伝 播 ( 母 親 等 が 噛 んだものを 子 どもに 与 えることによるう 蝕 原 因 菌 の 感 染 )によるう 蝕 予 防 のために 養 育 者 のプラークコントロール(セルフケア プロフェッショナルケア)が 有 効 であるこ との 啓 発 を 図 ります 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 の 実 施 についての 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します う 蝕 予 防 のため 1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 と 3 歳 児 歯 科 健 康 診 査 の 間 に 2 歳 児 を 対 象 とした 歯 科 健 康 診 査 や 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 が 実 施 されるよう 市 町 村 に 働 きかけます う 蝕 予 防 のため フッ 化 物 の 応 用 小 窩 裂 溝 填 塞 法 (シーラント) 6( 以 下 シーラント という ) 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 を 促 進 します う 蝕 予 防 のため 定 期 的 に 歯 科 受 診 をして 萌 出 直 後 のできるだけ 早 い 時 期 に 歯 科 医 師 の 指 導 の 下 でフッ 化 物 の 応 用 やシーラントを 受 けることが 望 ましいなど 保 護 者 に 対 して 啓 発 を 図 ります 1 歳 6か 月 児 歯 科 健 康 診 査 で O2 型 と 判 定 されたう 蝕 リスクのある 者 への 定 期 的 フッ 化 物 歯 面 塗 布 等 を 促 進 します 1 歳 6 か 月 児 歯 科 健 康 診 査 時 に う 蝕 はないが 近 い 将 来 う 蝕 になる 危 険 性 が 高 いと 思 われるハイ リスク 児 への 個 別 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 し う 蝕 予 防 に 効 果 があるフッ 化 物 応 用 について 説 明 し 保 健 所 や 保 健 センター 歯 科 医 療 機 関 等 で 施 術 を 受 けることの 必 要 性 を 指 導 するよう 市 町 村 に 働 きかけま す 甘 味 食 品 飲 料 の 適 正 摂 取 や 正 しい 歯 口 清 掃 フッ 化 物 歯 面 塗 布 等 を 促 進 します 乳 幼 児 期 のう 蝕 の 発 症 は 生 活 ( 育 児 ) 環 境 によって 大 きく 影 響 することから 甘 味 飲 食 物 の 摂 取 や 間 食 の 与 え 方 など 子 どもの 情 緒 発 達 の 程 度 に 合 わせて 正 しい 歯 口 清 掃 方 法 を 指 導 することやフ ッ 化 物 応 用 を 受 けることの 啓 発 を 図 ります 保 育 園 幼 稚 園 施 設 (4 歳 から 対 象 )におけるフッ 化 物 洗 口 を 促 進 します 保 育 園 幼 稚 園 において 保 護 者 に 対 してフッ 化 物 の 安 全 性 や 有 効 性 を 正 しく 説 明 し 低 濃 度 のフ ッ 化 ナトリウム 溶 液 を 用 いて 洗 口 (ブクブクうがい)を 集 団 的 に 応 用 することを 促 進 します そのため 保 育 園 や 幼 稚 園 等 でフッ 化 物 洗 口 についての 理 解 が 得 られるよう 園 の 関 係 者 や 保 護 者 に 対 して 研 修 会 を 開 き 周 知 を 図 ります 歯 科 医 師 会 や 歯 科 衛 生 士 会 等 と 連 携 協 働 した 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 歯 科 口 腔 保 健 推 進 のためには 保 健 所 市 町 村 の 関 係 者 をはじめ 歯 科 医 師 会 や 歯 科 衛 生 士 会 等 の 歯 科 保 健 医 療 団 体 等 との 連 携 協 働 が 必 須 です 地 域 ぐるみ 県 民 総 ぐるみで 歯 科 保 健 向 上 のための 活 動 に 積 極 的 に 参 加 し 歯 と 口 の 健 康 づくりを 進 めていくことを 図 ります 9

用 語 の 解 説 1: 不 正 咬 合 不 正 咬 合 には 主 に 以 下 の 種 類 があります 叢 生 (そうせい) : 歯 と 顎 の 大 きさの 不 調 和 により 凹 凸 に 入 り 乱 れ 生 えています 歯 と 歯 が 重 なり 合 っているため う 蝕 や 歯 肉 炎 の 危 険 があります 反 対 咬 合 (はんたいこうごう) : 前 歯 が 反 対 に 咬 んでいます 審 美 面 及 び 咀 嚼 能 力 の 低 下 や 顎 関 節 の 不 快 事 項 の 原 因 となることもあります 過 蓋 咬 合 (かがいこうごう) : 前 歯 の 咬 む 合 わせが 深 い 状 態 をいいます 下 顎 前 歯 で 上 顎 前 歯 の 裏 の 歯 肉 を 咬 んだり さらにひどくなると 歯 肉 炎 の 危 険 因 子 にな ることもあります 切 端 咬 合 (せったんこうごう) : 上 顎 前 歯 と 下 顎 前 歯 の 先 端 どうしが ぶつかるように 噛 み 合 って いる 状 態 をいいます 前 歯 の 先 端 が 磨 耗 したり 欠 けたりするこ ともあります 開 咬 (かいこう) : 上 顎 歯 と 下 顎 歯 が 咬 んでも 接 触 しない 状 態 をいいます 審 美 性 や 発 音 にも 影 響 します 上 顎 前 突 (じょうがくぜんとつ): 上 顎 前 歯 が 下 顎 前 歯 に 対 して 大 きく 前 方 に 突 出 している 状 態 をい います そのために 口 唇 の 閉 鎖 が 難 しく 上 顎 前 歯 部 の 乾 燥 によ る 歯 肉 炎 になる 場 合 もあります 2:フッ 化 物 歯 面 塗 布 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 が 比 較 的 高 濃 度 のフッ 化 物 溶 液 やゲル(ジェル)を 歯 面 に 塗 布 する 方 法 です 乳 歯 のう 蝕 予 防 として 1 歳 児 から 実 施 されています フッ 化 物 (フッ 化 ナトリウムなど)をう 蝕 予 防 に 使 用 すると 歯 の 石 灰 化 を 促 進 して 歯 を 溶 けにくく し う 蝕 になりにくい 丈 夫 な 歯 にする 働 きがあります 3:フォロー 事 業 歯 科 健 康 診 査 後 のフッ 化 物 歯 面 塗 布 及 び 歯 科 保 健 指 導 のことです 4:フッ 化 物 洗 口 フッ 化 物 洗 口 は 低 濃 度 のフッ 化 ナトリウム 溶 液 を 用 いて 行 うブクブク 洗 口 をする 方 法 のことです 学 校 等 において 幼 児 児 童 生 徒 が 集 団 で 利 用 する 場 合 と 家 庭 で 利 用 する 場 合 があります ブクブクうがいができる 年 齢 に 応 用 され 0.05%フッ 化 ナトリウム(フッ 化 物 濃 度 225ppm) 溶 液 によ る 毎 日 洗 口 と 0.2%フッ 化 ナトリウム(フッ 化 物 濃 度 900ppm) 溶 液 による 週 1 回 洗 口 があります 10

5:う 蝕 罹 患 型 O1 型 :う 蝕 はなく かつ 口 腔 環 境 が 良 い O2 型 :う 蝕 はないが 口 腔 環 境 が 悪 いので 近 い 将 来 う 蝕 発 生 が 予 測 される A 型 : 上 顎 前 歯 部 のみ または 臼 歯 部 のみにう 蝕 がある B 型 : 臼 歯 部 及 び 上 顎 前 歯 部 にう 蝕 がある C 型 : 臼 歯 部 及 び 上 顎 前 歯 部 すべてにう 蝕 がある なお 下 顎 前 歯 部 のみにう 蝕 を 認 める 場 合 も 含 む 6: 小 窩 裂 溝 填 塞 法 (シーラント) 臼 歯 部 の 噛 み 合 わせ 部 分 のくぼみや 深 い 溝 などは 食 べかすが 溜 まりやすいうえ 歯 ブラシを 使 って も 深 い 溝 に 溜 まった 食 べかすを 取 り 除 くことは 容 易 ではありません そこで くぼみや 深 い 溝 を 物 理 的 にシーラント 材 を 用 いて 埋 めることにより 食 べかすが 溜 まらない ようにする 方 法 です シーラント 材 の 中 にフッ 化 物 が 含 まれていると 再 石 灰 化 作 用 を 促 進 され さら にう 蝕 予 防 効 果 が 期 待 できます 特 にフッ 化 物 応 用 との 併 用 によりむし 歯 予 防 効 果 はさらに 増 加 します シーラントはむし 歯 発 症 リス クの 高 い 歯 に 行 うと 特 に 有 効 です 11

(2) 学 齢 期 概 ね 6 歳 から 19 歳 基 本 的 な 計 画 事 項 口 腔 保 健 状 態 の 向 上 や 口 腔 機 能 の 育 成 獲 得 のための 事 業 等 を 進 めます 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 12 歳 児 で 1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 7 の 減 尐 0.90 歯 0.70 歯 以 下 12 歳 児 でう 蝕 のない 者 の 増 加 60.5% 65% 以 上 健 康 行 動 環 境 12 歳 児 で 歯 肉 に 炎 症 所 見 のある 者 の 減 尐 25.4%(H22) 20% 以 下 15 歳 児 で 歯 肉 に 炎 症 所 見 のある 者 の 減 尐 22.9%(H22) 18% 以 下 12 歳 児 で 不 正 咬 合 等 が 認 められる 者 の 減 尐 21.9%(H22) 18% 以 下 11 歳 児 で 家 庭 でフッ 化 物 配 合 歯 磨 剤 8 を 使 用 する 者 の 増 加 68.4% 90% 以 上 11 歳 児 で 専 門 家 による 個 別 的 な 歯 口 清 掃 指 導 を 受 ける 者 の 増 加 60.2% 70% 以 上 11 歳 児 で 自 分 で 歯 によい 間 食 を 選 べる 者 の 増 加 36.6%(H24) 60% 以 上 11 歳 児 で 歯 間 部 清 掃 用 具 (デンタルフロス) 9 の 使 い 方 や 効 果 を 知 って 使 用 できる 者 の 増 加 52.4%(H24) 80% 以 上 15 歳 児 で 専 門 家 による 個 別 的 な 歯 口 清 掃 指 導 を 受 ける 者 の 増 加 未 調 査 50% 以 上 フッ 化 物 洗 口 を 実 施 する 学 校 施 設 ( 小 中 学 校 )の 増 加 119/562 施 設 130 施 設 以 上 昼 食 後 の 歯 口 清 掃 を 実 施 する 学 校 施 設 ( 小 中 学 校 )の 増 加 79.3% 90% 以 上 よく 噛 んで 食 べることに 取 り 組 む 学 校 施 設 ( 小 中 学 校 )の 増 加 未 調 査 80% 以 上 小 学 生 期 (6 歳 ~11 歳 ) ~ 歯 科 的 特 徴 ~ 個 人 差 はありますが 6 歳 頃 から 第 一 大 臼 歯 や 上 顎 中 切 歯 が 生 えてきます 乳 歯 と 永 久 歯 が 混 在 するため 歯 を 磨 くのがとても 難 しい 時 期 でもあります 特 に 第 一 大 臼 歯 はゆっくりと 萌 出 するため 前 方 の 乳 臼 歯 と 比 べ 低 い 位 置 にある 間 は 歯 ブラシの 毛 先 が 行 き 届 きにくく う 蝕 になりやすいため 注 意 が 必 要 です ほぼ 11 歳 から 12 歳 までには 乳 歯 から 永 臼 歯 への 交 換 が 完 了 します 中 学 生 期 (12 歳 ~14 歳 ) 小 学 生 期 のように 歯 の 交 換 がないため 口 腔 内 に 対 する 関 心 が 希 薄 化 する 時 期 です そのため 口 腔 内 は 不 潔 になりやすく 歯 肉 炎 の 発 症 から 歯 肉 出 血 歯 肉 の 発 赤 腫 れが 症 状 として 現 れ さらには 口 臭 が 気 になるようになります 歯 肉 炎 は 思 春 期 特 有 の 性 ホルモンが 影 響 して 発 症 するとも 言 われています 第 二 大 臼 歯 を 含 めて 28 本 の 永 久 歯 が 咬 合 し 永 久 歯 列 が 完 成 します 高 校 生 期 以 降 (15 歳 ~19 歳 ) ち し おや し 第 三 大 臼 歯 ( 智 歯 親 知 らず)の 萌 出 に 伴 って 炎 症 を 起 こすことがあります 第 三 大 臼 歯 はある 人 とない 人 がいます また あっても 萌 出 せず 歯 肉 に 埋 まった ままの 場 合 もあります 12

現 状 課 題 う 蝕 や 歯 周 病 予 防 のため それらの 原 因 や 予 防 方 法 の 知 識 の 普 及 啓 発 及 び 食 生 活 等 の 歯 科 保 健 指 導 等 の 取 組 が 必 要 です 小 学 生 期 は 保 健 センター 等 で 歯 科 健 康 診 断 を 受 ける 機 会 がありません 学 校 保 健 安 全 法 による 歯 科 健 康 診 断 が 学 校 等 で 実 施 されています そのため 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 による 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 機 会 が 尐 なく 主 に 学 級 担 任 養 護 教 諭 が 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 して います 母 子 保 健 法 に 基 づいた 歯 科 健 康 診 査 は 1 歳 6 か 月 児 と 3 歳 児 の 歯 科 健 康 診 査 が 位 置 づけられてい ます う 蝕 や 歯 周 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるよ う 定 期 的 な 歯 科 受 診 を 勧 める 必 要 があります う 蝕 や 歯 周 病 の 原 因 を 知 ることにより 歯 と 口 腔 の 健 康 に 関 心 を 持 ち 自 律 的 に 取 り 組 むことがで きるよう 学 校 関 係 者 や 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります 低 学 年 の 時 期 は 好 き 嫌 いなく よく 噛 んで 食 べ る 習 慣 づくりや 規 則 的 な 食 事 と 間 食 の 習 慣 づけが 必 要 です しかし 児 童 自 ら 問 題 に 気 付 き その 問 題 を 解 決 することは 難 しいため 学 校 では 教 員 を 家 庭 で は 保 護 者 を 手 本 として 模 倣 し 正 しい 行 動 が 学 習 できるよう 周 囲 の 大 人 が 支 援 連 携 することが 必 要 です 中 学 年 は 好 き 嫌 いなく よく 噛 んで 食 べる 習 慣 の 確 立 や 規 則 的 な 食 事 と 間 食 の 習 慣 の 確 立 に 重 要 な 時 期 です 低 学 年 に 比 べ やや 理 解 度 が 増 してくるため う 蝕 や 歯 周 病 の 原 因 について 考 えられるよう 周 囲 の 大 人 が 支 援 連 携 することが 必 要 です 高 学 年 は う 蝕 や 歯 周 病 の 原 因 やその 予 防 方 法 の 理 解 と 実 践 ができる 時 期 です 基 本 的 な 生 活 習 慣 をさらに 意 識 化 する 大 切 な 時 期 であるため 歯 口 の 健 康 づくりについて 学 校 関 係 者 や 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります 13

中 学 生 期 高 校 生 期 は 学 校 保 健 安 全 法 による 歯 科 健 康 診 断 が 学 校 等 で 実 施 されています 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 による 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 機 会 は 尐 なく 主 に 養 護 教 諭 等 が 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 しています 中 学 生 期 は 小 児 から 大 人 への 変 化 の 時 期 である ため 規 則 などの 管 理 的 側 面 から 一 方 的 に 指 導 し ても 効 果 が 尐 ないことが 考 えられます また 生 活 範 囲 の 拡 大 やクラブ 活 動 等 への 参 加 に より 口 腔 の 健 康 に 対 する 関 心 が 希 薄 化 する 時 期 です そのため う 蝕 や 歯 周 病 等 の 疾 患 が 発 症 しやすく なりますので 学 校 関 係 者 や 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 がありま す 高 校 生 期 は 成 人 期 の 入 り 口 に 達 する 時 期 である ため 生 涯 にわたる 歯 口 腔 の 健 康 づくりに 向 け た 興 味 関 心 を 伸 ばす 時 期 として 重 要 な 時 期 で あると 考 えます そのため う 蝕 や 歯 周 病 等 の 原 因 因 子 について 科 学 的 に 説 明 するため 学 校 関 係 者 や 歯 科 医 師 また は 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 が あります う 蝕 リスク 者 への 取 組 や 環 境 整 備 により 生 活 習 慣 が 改 善 できるよう う 蝕 や 歯 周 病 予 防 の 取 組 が 必 要 です 12 歳 児 の1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 の 推 移 をみる と 年 々 減 尐 傾 向 にあります ( 表 4 参 照 ) 全 国 と 比 較 しても 本 県 の 12 歳 児 の1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 は 尐 ない 状 況 です ( 図 5 参 照 ) 12 歳 児 の1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 が 全 国 より 尐 ない 結 果 を 踏 まえ 引 き 続 き 学 校 やかかりつけ 歯 科 での 歯 科 保 健 指 導 を 充 実 させる 必 要 があります フッ 化 物 応 用 (フッ 化 物 洗 口 フッ 化 物 配 合 歯 磨 剤 使 用 )による 効 果 と 考 えられます ( 表 5 図 6 参 照 ) 引 き 続 き 学 校 や 家 庭 において フッ 化 物 の 応 用 を 進 める 必 要 があります 12 歳 児 と 15 歳 児 の 歯 肉 に 所 見 のある 者 の 推 移 をみると 12 歳 児 の 平 成 12 年 度 の 値 は 著 しく 高 い 値 を 示 しているが 平 成 16 年 度 以 降 はほ ぼ 横 ばい 15 歳 児 は 平 成 12 年 度 以 降 変 化 は 尐 ない 状 況 です ( 表 6 図 7 参 照 ) 学 校 での 歯 科 健 康 診 断 の 結 果 から う 蝕 や 歯 周 病 のハイリスク 者 に 対 しては 歯 科 受 診 をさせるな ど 積 極 的 な 指 導 が 必 要 です また フッ 化 物 応 用 が 実 施 されていない 学 校 にお いては さらに 学 校 関 係 者 や 保 護 者 等 に 説 明 し 14

理 解 が 得 られるよう 学 校 歯 科 医 や 歯 科 衛 生 士 が 啓 発 を 図 る 必 要 があります 昼 食 後 の 歯 口 清 掃 の 実 施 については 小 学 校 に 比 べて 中 学 校 が 尐 ない 状 況 です 食 後 の 歯 口 清 掃 の 習 慣 化 の 自 律 を 促 すため 学 校 や 家 庭 での 支 援 が 必 要 と 考 えます そのため 児 童 生 徒 の 健 康 行 動 に 対 して 適 切 な 環 境 を 整 備 する 必 要 があります 歯 口 清 掃 手 段 として 歯 ブラシだけでなく デン タルフロスの 使 用 を 促 すなど 補 助 的 清 掃 用 具 の 種 類 や 使 用 方 法 について 児 童 生 徒 はもちろん のこと 学 校 関 係 者 や 保 護 者 等 に 対 しても 歯 科 保 健 指 導 の 啓 発 が 必 要 です 好 き 嫌 いなく よく 噛 んで 食 べることは 大 切 な ことです しかし 家 族 それぞれの 生 活 行 動 の 多 様 化 や 塾 習 いごとなどから 家 族 揃 って 食 卓 を 囲 む 時 間 が 尐 なくなり 1 人 で 食 べる 孤 食 が 増 えて いる 現 状 です 生 活 面 での 行 動 範 囲 の 拡 大 に 伴 い 友 達 同 士 で 食 事 をしたり 夜 型 の 生 活 が 長 くなるなどの 生 活 時 間 の 変 化 がみられる 時 期 でもあります 家 庭 や 学 校 において 望 ましい 生 活 習 慣 づくりな どへの 積 極 的 な 働 きかけが 必 要 です 口 腔 機 能 の 獲 得 のため 口 腔 顎 顔 面 の 成 長 発 育 や 適 切 な 口 腔 機 能 の 育 成 への 取 組 が 必 要 です 運 動 やスポーツでの 歯 口 の 外 傷 の 件 数 が 多 い 時 期 です 歯 口 の 健 康 によい 食 事 や 間 食 の 習 慣 化 に 向 けた 積 極 的 な 働 きかけが 必 要 です また 食 事 や 間 食 をしながらテレビやゲームに 熱 中 しないよう 家 庭 や 学 校 において 適 切 な 口 腔 機 能 の 育 成 に 向 けた 健 康 講 座 の 受 講 や 学 校 歯 科 医 歯 科 衛 生 士 が 啓 発 を 図 る 必 要 があります 学 校 生 活 において ラグビー バスケットボール などのコンタクト スポーツや 鉄 棒 階 段 からの 落 下 転 倒 による 歯 の 破 折 脱 臼 や 口 唇 等 の 裂 傷 など 口 腔 外 傷 の 増 加 する 時 期 です また 顎 関 節 症 状 を 訴 える 児 童 生 徒 も 尐 なくあり ません 学 校 等 において 運 動 やスポーツでの 歯 口 腔 の 外 傷 予 防 の 意 義 予 防 方 法 の 理 解 と 実 践 について 専 門 的 な 支 援 が 必 要 です 15

不 正 咬 合 については 個 人 の 価 値 観 の 差 もあり 治 療 の 要 否 などの 判 断 が 難 しいため 学 校 健 康 診 断 などで 発 見 した 場 合 には 個 別 の 健 康 相 談 など を 利 用 して 放 置 せず 本 人 や 保 護 者 に 現 状 と 放 置 した 場 合 の 問 題 点 をよく 説 明 して 歯 科 医 療 機 関 に 相 談 することを 促 すなど 適 切 に 対 応 することが 必 要 です 表 4 12 歳 児 の1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 の 推 移 ( 岐 阜 県 と 全 国 との 比 較 )( 単 位 : 歯 ) H12 年 度 H13 年 度 H14 年 度 H15 年 度 H16 年 度 H17 年 度 H18 年 度 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 岐 阜 県 2.6 2.2 1.9 1.8 1.7 1.5 1.3 1.3 1.2 1.1 1.0 0.9 全 国 2.7 2.5 2.3 2.1 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 ( 出 典 県 : 県 学 校 保 健 統 計 健 康 状 態 調 査 全 国 : 学 校 保 健 統 計 調 査 ) 図 5 12 歳 児 の1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 の 推 移 ( 岐 阜 県 と 全 国 との 比 較 ) 3 2.5 2 歯 数 1.5 1 0.5 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 年 度 岐 阜 県 全 国 表 5 11 歳 児 で 家 庭 でフッ 化 物 配 合 歯 磨 剤 を 使 用 する 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 岐 阜 県 35.5 51.4 65.5 68.4 ( 出 典 県 学 校 歯 科 保 健 優 良 校 表 彰 調 査 ) 図 6 11 歳 児 で 家 庭 でフッ 化 物 配 合 歯 磨 剤 を 使 用 する 者 の 推 移 80 70 60 50 % 40 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 16

表 6 12 歳 児 と 15 歳 児 の 歯 肉 に 炎 症 所 見 のある 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H16 年 度 H19 年 度 H22 年 度 12 歳 児 27.4 24.7 25.1 25.4 15 歳 児 23.7 24.0 22.9 22.9 ( 出 典 県 歯 口 の 実 態 調 査 ) 図 7 12 歳 児 と 15 歳 児 の 歯 肉 に 炎 症 所 見 のある 者 の 推 移 % 28 27 26 25 24 23 22 21 20 H12 H16 H19 H22 年 度 12 歳 児 15 歳 児 今 後 の 取 組 方 針 歯 科 疾 患 や 健 全 な 歯 口 腔 の 育 成 に 関 する 知 識 の 普 及 啓 発 を 促 進 します 学 齢 期 ( 特 に 小 学 生 期 )は 乳 歯 から 永 久 歯 への 交 換 の 時 期 であり 顎 顔 面 の 成 長 が 著 しい 時 期 でもあるため 保 護 者 に 対 して 身 体 の 成 長 とともに 口 腔 顎 顔 面 の 成 長 発 育 等 に 関 する 正 しい 知 識 の 啓 発 を 図 ります 歯 周 病 予 防 など 歯 と 口 の 健 康 づくりと 関 連 発 展 させた 生 活 習 慣 病 予 防 の 普 及 を 促 進 します 学 校 は 心 身 の 発 育 発 達 の 段 階 にある 児 童 や 生 徒 が 教 育 や 様 々な 体 験 を 通 して 個 々の 人 格 を 形 成 していくとともに 健 康 づくりの 基 礎 的 な 素 養 が 培 われる 場 でもあります 生 活 習 慣 病 の 素 地 は 学 齢 期 の 頃 から 始 まると 言 われているため 歯 口 腔 の 健 康 づくりと 関 連 発 展 させた 健 康 観 の 育 成 と 健 康 行 動 の 確 立 につながるよう 問 題 発 見 問 題 解 決 型 の 学 習 を 通 して 正 し い 知 識 の 普 及 を 図 ります 口 腔 機 能 の 獲 得 として 口 腔 顎 顔 面 の 成 長 発 育 等 に 関 する 知 識 の 普 及 を 促 進 します 歯 口 の 健 康 によい 食 事 や 間 食 のとり 方 選 び 方 など 食 と 健 康 との 関 係 を 理 解 し 生 涯 にわたっ て 食 べる 機 能 を 保 持 することの 重 要 性 について 家 庭 や 学 校 において 適 切 な 口 腔 機 能 の 育 成 に 向 けた 知 識 の 啓 発 を 図 る 必 要 があります 生 活 習 慣 や 口 腔 の 健 康 及 びう 蝕 予 防 のための 食 生 活 咀 嚼 方 法 等 の 歯 科 保 健 指 導 等 を 促 進 します 歯 ごたえのある 食 品 をよく 噛 んで 食 べる 間 食 の 時 間 を 決 め だらだら 食 べないなど 食 生 活 咀 嚼 方 法 等 の 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります 17

専 門 家 による 口 腔 内 の 状 況 に 応 じた 個 別 的 な 歯 口 清 掃 方 法 の 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 個 々の 発 達 の 段 階 に 応 じた 正 しい 歯 口 清 掃 方 法 について 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 指 導 し う 蝕 や 不 正 咬 合 を 防 ぐため 児 童 や 生 徒 またその 保 護 者 に 歯 科 保 健 や 生 活 習 慣 について 適 切 な 知 識 が 得 ら れるよう 啓 発 を 図 ります う 蝕 や 歯 周 病 の 罹 患 者 に 対 する 歯 科 受 診 の 勧 奨 を 促 進 します う 蝕 や 歯 周 病 は 初 期 の 段 階 では 自 覚 症 状 が 尐 なく 痛 みや 出 血 腫 れに 気 付 いた 時 には かなり 症 状 が 進 んでいることがあります また これらの 疾 患 は 自 然 治 癒 がなく 放 っておくと 全 身 にも 影 響 することがあります う 蝕 や 歯 周 病 にかかってしまったら 途 中 で 治 療 を 中 止 することなく 完 結 するまで 受 診 をすること が 大 切 であり 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるよう 定 期 的 に 歯 科 受 診 をすることの 啓 発 を 図 ります かかりつけ 歯 科 医 をもつことの 必 要 性 の 普 及 を 促 進 します 小 学 生 期 は 定 期 的 に 歯 科 受 診 をして 永 久 歯 の 萌 出 直 後 のできるだけ 早 い 時 期 に 歯 科 医 師 の 指 導 の 下 でフッ 化 物 の 応 用 やシーラントを 受 けることが 望 ましいです また 中 学 生 期 や 高 校 生 期 は 歯 肉 炎 が 著 しく 発 症 したり 不 規 則 な 食 生 活 によるう 蝕 が 多 発 した りする 時 期 であるため かかりつけ 歯 科 医 をもって 定 期 的 に 歯 科 健 診 を 受 けることの 必 要 性 を 普 及 します 学 校 教 育 における 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 による 口 腔 保 健 教 育 を 充 実 します 学 校 教 育 現 場 では 主 に 学 級 担 任 養 護 教 諭 が 口 腔 保 健 教 育 を 実 施 しています 学 校 歯 科 医 である 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 も 協 力 して 歯 と 口 の 健 康 づくりに 向 け 計 画 的 継 続 的 に 取 り 組 む 必 要 があ ります また 学 級 担 任 養 護 教 諭 等 に 対 し 学 校 学 級 の 現 状 に 合 った 効 果 的 な 教 材 情 報 を 提 供 し 助 言 する 必 要 があります 不 正 咬 合 に 関 係 する 習 癖 等 の 改 善 についての 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 学 校 や 家 庭 において 勉 強 をしている 最 中 に 頬 杖 をついたり 常 に 口 唇 を 吸 ったり 噛 んだりする 癖 は 本 人 は 無 意 識 のうちに 行 っているケースが 多 いのが 現 状 です 学 校 関 係 者 や 保 護 者 が 不 正 咬 合 に 関 係 する 悪 習 癖 を 指 摘 し 改 善 に 向 けた 指 導 ができるよう 学 校 歯 科 医 や 歯 科 衛 生 士 が 正 しい 情 報 を 伝 え 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をすることが 必 要 です 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 の 実 施 についての 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 学 齢 期 における 歯 科 口 腔 保 健 状 況 は これまでもその 実 態 把 握 をするべく 調 査 を 実 施 してきました 今 後 も 継 続 していくとともに 歯 口 腔 の 健 康 づくりを 効 果 的 に 進 めるための 対 策 を 講 じていきます 小 学 校 中 学 校 でのフッ 化 物 洗 口 や 昼 食 後 の 歯 口 清 掃 の 実 施 を 促 進 します 小 学 校 中 学 校 において 保 護 者 に 対 してフッ 化 物 の 安 全 性 や 有 効 性 を 正 しく 説 明 し 低 濃 度 のフ ッ 化 ナトリウム 溶 液 を 用 いて 洗 口 (ブクブクうがい)を 集 団 的 に 応 用 することを 促 進 します そのため 小 学 校 中 学 校 でフッ 化 物 洗 口 についての 理 解 が 得 られるよう 学 校 関 係 者 や 保 護 者 に 18

対 して 研 修 会 を 開 き 周 知 を 図 ります 歯 科 疾 患 リスクのある CO ( 要 観 察 歯 )や GO ( 歯 肉 の 要 観 察 者 )の 定 期 的 な 口 腔 保 健 管 理 の 実 施 を 促 進 します 学 校 での 歯 科 健 康 診 断 は 歯 科 疾 患 等 の 異 常 やハイリスクかどうかを 診 断 し 適 切 な 予 防 措 置 や 正 しい 情 報 に 基 づく 歯 科 保 健 指 導 を 行 うことが 必 要 です 歯 科 疾 患 リスクの 高 い 児 童 や 生 徒 には 定 期 的 な 口 腔 保 健 管 理 を 実 施 して CO GOの 継 続 管 理 結 果 を 評 価 し 教 育 的 効 果 が 望 めるよう 反 復 して 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります コンタクト スポーツの 活 動 による 口 腔 外 傷 予 防 対 策 として マウスガード 装 着 の 普 及 を 促 進 します 学 齢 期 は ラグビー バスケットボールなどのコンタクト スポーツや 鉄 棒 階 段 からの 落 下 転 倒 による 歯 の 破 折 脱 臼 や 口 唇 等 の 裂 傷 など 受 傷 機 会 が 増 える 時 期 です 学 校 での 課 外 活 動 やスポーツ 尐 年 団 等 の 指 導 者 スポーツをする 当 事 者 に 対 して 運 動 やスポーツ での 歯 口 腔 の 外 傷 予 防 の 意 義 予 防 方 法 の 理 解 と 実 践 方 法 を 説 明 し 具 体 的 予 防 策 として マウス ガードの 装 着 の 普 及 を 図 ります 用 語 の 解 説 7:12 歳 児 の 1 人 平 均 永 久 歯 う 歯 数 12 歳 児 のう 歯 数 は 過 去 のう 歯 も 含 めて 合 計 した 値 です う 歯 総 本 数 (DMF 歯 数 )=(D)+(M)+(F) Dは う 歯 を 治 療 していない 歯 (Decayed teeth) Mは う 歯 で 抜 いてしまった 歯 (Missing teeth because of caries) Fは う 歯 を 治 した 歯 (Filled teeth) 8:フッ 化 物 配 合 歯 磨 剤 歯 ブラシの 毛 先 につけて 磨 くもので ペースト 状 ジェル 状 液 状 フォーム 状 など 様 々な 種 類 が あります 市 販 されている 歯 磨 剤 のうち 約 90%のフッ 化 物 が 配 合 されており 幼 児 から 高 齢 者 まで 誰 もが 家 庭 や 職 場 でセルフケアとして 実 施 できるフッ 化 物 応 用 法 でもあります 9: 歯 間 部 清 掃 用 具 (デンタルフロス) 歯 と 歯 の 間 の 清 掃 に 最 も 適 した 補 助 的 清 掃 器 具 です ナイロンやプラスチック 繊 維 などの 素 材 で ひも 状 のものをフロスと 言 います あらかじめデンタルフロスがホルダーに 装 着 されたものもあります 10:CO(シーオー) 歯 の 表 面 が 着 色 した 所 見 などで 判 定 できるう 蝕 の 初 期 症 状 で 自 己 管 理 しだいで 改 善 することもありますが 治 療 が 必 要 なう 蝕 へ 悪 化 してしまうこともあります 11:GO(ジーオー) 歯 肉 に 軽 度 な 炎 症 ( 発 赤 腫 脹 )がみられるが 歯 石 の 付 着 がなく 生 活 習 慣 の 改 善 や 注 意 深 いブラ ッシングによって 改 善 できるような 歯 肉 炎 の 状 態 です 19

(3) 成 人 期 ( 妊 産 婦 である 期 間 を 含 む) 概 ね 20 歳 から 59 歳 ( 妊 産 婦 である 期 間 を 含 む) 基 本 的 な 計 画 事 項 健 全 な 口 腔 保 健 状 態 の 維 持 や 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 口 腔 がん 把 握 のための 事 業 を 進 めます 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 30 歳 で 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 減 尐 35.6% 30% 以 下 健 康 行 動 意 識 環 境 40 歳 で 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 減 尐 45.0% 40% 以 下 50 歳 で 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 減 尐 57.0% 50% 以 下 40 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 (デンタルフロス 歯 間 ブラシ)を 使 用 す る 者 の 増 加 50.6% 70% 以 上 50 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 (デンタルフロス 歯 間 ブラシ)を 使 用 す る 者 の 増 加 53.8% 70% 以 上 月 1 回 以 上 は 歯 や 歯 肉 をセルフチェックする 者 の 増 加 未 調 査 70% 以 上 40 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 増 加 51.1% 55% 以 上 50 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 増 加 57.4% 60% 以 上 40 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 増 加 48.3% 55% 以 上 50 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 増 加 53.2% 55% 以 上 妊 娠 期 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 増 加 45.3% 50% 以 上 妊 娠 期 に 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 者 の 増 加 31.5% 50% 以 上 かかりつけ 歯 科 医 を 決 めている 者 の 増 加 未 調 査 95% 以 上 喫 煙 と 歯 周 病 との 関 係 を 知 っている 者 の 増 加 未 調 査 100% 8020 運 動 を 知 っている 者 の 増 加 未 調 査 100% 歯 周 病 検 診 実 施 市 町 村 の 増 加 未 調 査 100% 市 町 村 での 歯 周 病 検 診 受 診 率 の 増 加 未 調 査 10% 以 上 周 術 期 における 口 腔 機 能 管 理 ( 口 腔 ケアを 含 む)を 実 施 する 歯 科 医 療 機 関 の 増 加 未 調 査 増 加 妊 産 婦 で 歯 科 検 診 を 実 施 する 市 町 村 の 増 加 78.6% 100% 妊 産 婦 で 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 市 町 村 の 増 加 85.7% 100% 20

成 人 期 のう 蝕 の 特 徴 ~ 歯 科 的 特 徴 ~ ほとんどの 成 人 は う 蝕 を 経 験 していると 言 われています う 蝕 が 発 生 しやすい 部 位 は 子 どもと 同 様 に 歯 の 溝 や 歯 と 歯 の 間 歯 肉 に 接 する 部 分 などが 挙 げられます また 二 次 う 蝕 と 言 って 以 前 の 治 療 に 用 いた 歯 の 詰 め 物 の 裏 側 からう 蝕 になる 場 合 が 挙 げられます 歯 の 詰 め 物 と 歯 との 間 に 隙 間 があると 細 菌 が 進 入 し う 蝕 を 発 生 させる 可 能 性 があります すでに 治 療 が 完 了 しているため 二 度 とう 蝕 にはならないと 安 心 し セルフケアが 怠 りがちになるのが 原 因 と 考 えます しかし う 蝕 は それまでの 治 療 範 囲 のより 奥 深 くに 進 行 することが 多 く 神 経 に 達 するほど 重 症 な 状 態 を 引 き 起 こすこととなります 以 前 の 治 療 で 歯 の 神 経 を 抜 いた 歯 の 場 合 は ほとんど 痛 みを 感 ずることなく 進 行 するため 気 づくのが 遅 くなる 傾 向 にありますので 要 注 意 です この 他 根 面 う 蝕 と 言 って 歯 周 病 により 歯 の 根 面 が 露 出 した 部 分 に 発 生 するう 蝕 が 挙 げられます これは 治 療 せず 放 置 して 歯 冠 が 崩 壊 してしまったう 蝕 金 属 冠 と 言 って 歯 冠 全 体 にかぶせ 物 が 装 着 こう されている 歯 部 分 義 歯 の 針 金 がかかる 歯 ( 鈎 歯 ) 歯 周 病 が 進 行 し ている 歯 に 多 くみられます 皮 肉 にも 歯 を 多 く 有 する 高 齢 者 でしばしば 発 生 し 臼 歯 部 での 発 生 は 見 つかりにくいため 気 づくのが 遅 くなりがちです こうした 特 徴 がありますが 原 因 については 子 どもと 同 様 です 成 人 期 の 歯 周 病 の 特 徴 就 職 結 婚 出 産 など 生 活 の 変 化 が 著 しい 時 期 であり 仕 事 や 家 庭 で 多 忙 な 時 期 であるため 自 覚 症 状 があっても なかなか 歯 科 受 診 をすることなく 放 置 してしまいがちです 成 人 期 前 半 の 年 齢 層 では 歯 を 磨 くと 出 血 するという 割 合 が 高 くなっていますが 後 半 の 年 齢 層 では 歯 肉 が 退 縮 し 歯 根 が 露 出 したり 歯 がグラグラするなど 進 行 した 歯 周 病 の 自 覚 症 状 を 示 す 割 合 が 高 く なっています ライフスタイルが 学 生 就 労 者 専 業 主 婦 等 によって 歯 周 病 に 対 する 自 己 管 理 の 程 度 により 大 き な 格 差 があるのが 特 徴 です また 喫 煙 は 歯 周 病 の 二 大 危 険 因 子 のひとつで 喫 煙 と 歯 周 病 は 密 接 に 関 連 しています 喫 煙 の 歯 周 組 織 への 影 響 は 比 較 的 若 い 年 代 からあらわれ しかも 発 見 しやすい 部 位 にあるという 点 ( 歯 肉 メラニン 色 素 沈 着 歯 の 着 色 口 臭 など)が 特 徴 です 21

現 状 課 題 歯 周 病 予 防 のため その 原 因 や 予 防 方 法 の 知 識 の 普 及 啓 発 歯 科 保 健 指 導 等 の 取 組 が 必 要 です 30 歳 40 歳 50 歳 で 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 推 移 をみると 年 々 増 加 傾 向 にあります ( 表 7 図 8 参 照 ) 30 歳 40 歳 50 歳 で 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 割 合 が 年 々 増 加 傾 向 に ある 結 果 を 踏 まえ もっと 若 い 年 齢 層 から 歯 周 病 予 防 の 対 策 を 講 じる 必 要 があります 歯 周 病 の 初 期 段 階 では なかなか 自 分 自 身 で 自 覚 できるような 症 状 は 出 てきません そのため 放 置 されやすい 傾 向 が 高 いと 言 えます 歯 周 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるよう 定 期 的 な 歯 科 受 診 を 勧 める 必 要 があります 歯 周 病 の 原 因 を 知 ることにより 歯 と 口 腔 の 健 康 に 関 心 を 持 ち 自 律 的 に 取 り 組 むことができるよ う かかりつけ 歯 科 医 または 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります 市 町 村 で 配 布 される 広 報 誌 やホームページ 等 を 活 用 し 歯 科 口 腔 保 健 の 正 しい 情 報 を 発 信 していく 必 要 があります 40 歳 50 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 する 者 の 推 移 をみると 増 加 はしていますが まだ 半 数 の 人 しか 使 用 していません ( 図 9 参 照 ) セルフケアには 歯 ブラシによる 歯 口 清 掃 の 他 に 補 助 的 清 掃 用 具 として 歯 間 部 清 掃 用 具 がありま す しかし 残 念 ながら 世 間 ではあまり 認 知 され ていません 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 け 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 から 個 々の 口 腔 に 適 した 清 掃 用 具 の 種 類 使 用 方 法 等 の 指 導 を 受 け 歯 ブラシと 併 用 して 歯 間 部 清 掃 用 具 の 活 用 の 普 及 が 必 要 です 何 らかの 自 覚 症 状 があって 初 めて 歯 科 受 診 を する 者 や 家 族 職 場 の 同 僚 が 受 診 しており そ の 紹 介 やインターネットによる 検 索 等 で 歯 科 医 院 を 選 ぶ 傾 向 があります かかりつけ 歯 科 医 を 決 めていない 者 が 尐 なくありません 市 町 村 で 実 施 している 歯 周 病 検 診 時 に 歯 周 病 の 原 因 因 子 について 科 学 的 に 説 明 したり かかりつけ 歯 科 医 の 意 義 や 必 要 性 を 説 明 する 必 要 がありま す 22

う 蝕 及 び 歯 周 病 のリスク 者 への 取 組 や 環 境 の 整 備 等 により 生 活 習 慣 の 改 善 ( 禁 煙 等 )のための 取 組 が 必 要 です 市 町 村 では 40 歳 から 70 歳 の 節 目 の 年 に 歯 科 健 康 診 査 が 実 施 されています しかし 就 労 や 病 気 等 の 理 由 で 節 目 の 歯 科 健 康 診 査 を 受 ける 機 会 をなくしたり 歯 科 健 康 診 査 の 必 要 性 を 感 じないなどの 理 由 から 受 診 率 は 低 いのが 現 状 です 10 歳 間 隔 で 実 施 されているため 歯 科 健 康 診 査 が 行 われない 期 間 は 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 に よる 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 機 会 が 尐 ないの が 現 状 です かかりつけ 歯 科 医 院 で 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 け たり 歯 科 保 健 指 導 を 受 けるなどの 自 律 的 な 受 診 行 動 を 啓 発 する 必 要 があります 保 健 センター 等 で 実 施 される 乳 幼 児 の 歯 科 健 康 診 査 に 同 伴 した 機 会 を 利 用 して 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 等 から う 蝕 や 歯 周 病 予 防 の 情 報 を 得 たり 相 談 できる 環 境 の 整 備 が 必 要 です 喫 煙 の 健 康 阻 害 について 循 環 器 や 呼 吸 器 等 への 影 響 があることは 知 られていますが 歯 周 病 と 喫 煙 との 関 係 があることはあまり 認 知 されていませ ん 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 保 健 師 等 が 歯 周 病 予 防 につながるよう 様 々な 場 所 で タイムリーに 指 導 や 啓 発 ができる 機 会 を 広 げて 充 実 させる 必 要 があります 働 き 盛 りの 年 齢 層 には 歯 科 受 診 のきっかけや 機 会 が 尐 ないのが 現 状 です 事 業 所 での 歯 科 健 康 診 査 や 歯 科 保 健 指 導 をする 機 会 は 尐 ないと 考 えます 今 後 は 歯 と 口 腔 の 健 康 づくりの 重 要 性 について 事 業 所 等 に 啓 発 する 必 要 があります 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 に 関 する 取 組 が 必 要 です う 蝕 予 防 歯 周 病 予 防 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 等 をテーマとした 県 民 向 けの 健 康 講 座 を 開 催 しています 毎 年 歯 科 医 師 会 等 の 歯 科 保 健 医 療 関 係 団 体 の 協 力 を 得 て 歯 と 健 康 の 県 民 フォーラム を 開 催 し 多 くの 県 民 が 参 加 しています 今 後 も 引 き 続 き 健 康 講 座 の 開 催 やチラシ パン フレットを 作 成 配 布 するなど 啓 発 を 図 る 必 要 があります 23

歯 科 疾 患 や 歯 科 保 健 事 業 状 況 について 調 査 の 実 施 や 有 識 者 歯 科 保 健 関 係 者 らと 意 見 交 換 を 行 うなど 実 態 把 握 をしています 今 後 も 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 のため の 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 する 必 要 があります 表 7 30 歳 40 歳 50 歳 の 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 30 歳 26.5 29.2 30.8 35.6 40 歳 42.3 41.5 41.4 45.0 50 歳 56.6 53.4 55.8 57.0 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 8 30 歳 40 歳 50 歳 の 進 行 した 歯 周 病 (4 mm 以 上 のポケット)を 有 する 者 の 推 移 60 50 40 % 30 20 30 歳 40 歳 50 歳 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 実 施 年 度 表 8 40 歳 50 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 する 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 40 歳 43.6 45.5 46.5 50.6 50 歳 34.5 43.4 51.7 53.8 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 9 40 歳 50 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 する 者 の 推 移 60 50 40 % 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 実 施 年 度 40 歳 50 歳 24

今 後 の 取 組 方 針 県 民 や 事 業 所 保 健 関 係 団 体 に 対 し 生 活 習 慣 病 である 歯 周 病 と 喫 煙 メタボリックシンドローム 糖 尿 病 等 の 全 身 疾 患 早 産 等 との 関 係 の 知 識 の 普 及 を 促 進 します 糖 尿 病 と 歯 周 病 は 代 表 的 な 生 活 習 慣 病 と 言 われ 食 生 活 や 喫 煙 に 関 与 し 糖 尿 病 は 喫 煙 と 並 んで 歯 周 病 の 2 大 危 険 因 子 であり 歯 周 病 は 糖 尿 病 の 合 併 症 でもあり 両 者 は 密 接 な 相 互 関 係 にあります また 早 産 とは 赤 ちゃんが 早 すぎる 時 期 に しかも 体 が 小 さすぎる 状 態 で 生 まれてくることを 言 い ます 低 体 重 児 が 生 まれてくる 理 由 は 様 々ですが その 原 因 の 一 つに 母 親 の 歯 周 病 があると 考 えられ ています 歯 周 病 と 糖 尿 病 等 の 全 身 疾 患 や 低 体 重 児 出 産 との 関 係 についての 知 識 の 啓 発 を 図 る 必 要 が あります 糖 尿 病 者 への 歯 科 健 康 診 査 受 診 の 啓 発 やお 薬 手 帳 糖 尿 病 連 携 手 帳 の 活 用 による 主 治 医 と の 連 携 の 推 進 について 普 及 します 県 民 自 身 のセルフケア 及 びプロフェッショナルケアの 必 要 性 の 普 及 を 促 進 します 県 民 自 ら 日 頃 から 規 則 正 しい 食 生 活 正 しい 歯 口 清 掃 をしたり 定 期 的 に 歯 科 受 診 をして 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 歯 科 医 療 や 歯 科 保 健 指 導 を 受 けることが 必 要 であり その 啓 発 が 必 要 です 口 腔 がんの 知 識 や 口 腔 がん 検 診 の 普 及 を 促 進 します 口 腔 がんのリスクファクターとして 最 も 危 険 なものは 喫 煙 だと 言 われています 口 腔 がんの 知 識 の 啓 発 を 図 り 口 腔 がんの 早 期 発 見 早 期 治 療 につながる 検 診 の 普 及 を 図 る 必 要 があります う 蝕 や 歯 周 病 の 予 防 改 善 のための 歯 口 清 掃 方 法 ( 歯 間 部 清 掃 用 具 の 使 用 方 法 を 含 む) 禁 煙 支 援 食 育 等 に 係 る 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します う 蝕 や 歯 周 病 予 防 には 日 常 のセルフケアがいかに 適 切 に 行 われているかにかかっています う 蝕 や 歯 周 病 の 好 発 部 位 として 挙 げられる 歯 と 歯 の 間 に 歯 ブラシの 毛 先 を 到 達 させるのは 容 易 なこと ではありません よって 歯 ブラシ 以 外 の 歯 口 清 掃 手 段 として デンタルフロスや 歯 間 ブラシの 併 用 喫 煙 者 には 歯 周 病 を 誘 因 する 科 学 的 な 根 拠 食 生 活 と 関 係 が 深 い 実 例 など 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります かかりつけ 歯 科 医 による 歯 科 検 診 歯 石 除 去 歯 面 清 掃 を 受 けることの 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 日 常 的 に 歯 口 清 掃 をしていても その 手 段 や 操 作 が 不 十 分 であるがゆえに 歯 垢 が 付 着 し それがや がて 歯 石 となって 歯 に 沈 着 します また たばこ お 茶 やコーヒー 等 の 嗜 好 品 を 好 む 人 には 歯 の 表 面 にヤニや 色 素 が 着 色 することがあります これらの 付 着 物 沈 着 物 はうがいや 歯 ブラシでは 除 去 できませんので 歯 科 医 院 に 受 診 し 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 をしてもらうことが 必 要 です う 蝕 や 歯 周 病 の 罹 患 者 に 対 する 歯 科 受 診 の 勧 奨 を 促 進 します う 蝕 や 歯 周 病 は 初 期 の 段 階 では 自 覚 症 状 が 尐 なく 痛 みや 出 血 腫 れに 気 付 いた 時 には かなり 症 状 が 進 んでいることがあります また これらの 疾 患 は 自 然 治 癒 がなく 放 っておくと 全 身 にも 影 響 することがあります う 蝕 や 歯 周 病 にかかってしまったら 途 中 で 治 療 を 中 止 することなく 完 結 するまで 受 診 をすることが 大 切 であり 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるよう 定 期 的 に 歯 科 受 診 をす ることの 啓 発 を 図 ります 25

かかりつけ 歯 科 医 をもつことの 必 要 性 の 普 及 を 促 進 します かかりつけ 歯 科 医 をもって 定 期 的 に 歯 科 健 康 診 査 や 歯 石 除 去 歯 面 清 掃 等 の 予 防 処 置 を 受 けるこ との 必 要 性 を 普 及 します 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 の 実 施 についての 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 する 必 要 があります う 蝕 予 防 のため フッ 化 物 の 応 用 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 の 取 組 を 促 進 します う 蝕 予 防 の 効 果 があると 言 われているフッ 化 物 の 応 用 は まだまだ 理 解 が 乏 しく 認 知 されていな いのが 現 状 です 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 がフッ 化 物 についての 正 しい 情 報 を 伝 え 適 切 にう 蝕 予 防 処 置 をすることが 必 要 です そのためには 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 け 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 情 報 を 得 る 機 会 を 増 やす 必 要 があります 歯 周 病 の 重 症 化 予 防 のため 歯 口 清 掃 指 導 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 の 取 組 を 促 進 します 歯 周 病 を 重 症 化 させることは 食 物 を 咀 嚼 する 上 で 食 生 活 に 不 便 をきたしたり 歯 の 喪 失 にもなり かねません また 全 身 疾 患 にも 悪 影 響 を 及 ぼすことから 医 療 費 の 削 減 にも 関 係 してきます 早 期 に 治 療 が 施 されるよう 定 期 的 に 歯 科 受 診 をするなどの 普 及 をする 必 要 があります 標 準 的 な 成 人 歯 科 健 診 プログラム 12 を 活 用 した 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 成 人 歯 科 健 診 プログラムの 質 問 票 ( 日 本 歯 科 医 師 会 作 成 )を 活 用 し 歯 周 病 のリスク 者 をスクリー ニングし 歯 科 保 健 指 導 や 早 期 治 療 につなげるため 事 業 所 等 で 歯 科 健 康 診 査 や 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 機 会 の 確 保 を 広 げる 必 要 があります 市 町 村 や 事 業 所 での 歯 周 病 検 診 歯 科 保 健 指 導 の 実 施 やその 受 診 率 の 向 上 を 促 進 します 市 町 村 や 事 業 所 において 歯 周 病 検 診 を 実 施 していますが 一 部 と 言 わざるを 得 ません また 実 施 していても その 実 態 は 受 診 率 が 低 い 状 況 です 市 町 村 や 職 域 における 歯 科 健 康 診 査 の 実 施 を 促 進 するとともに 受 診 率 の 向 上 を 促 進 する 必 要 があります 歯 周 病 検 診 結 果 で 歯 周 病 リスクのある 要 指 導 者 や 要 精 検 者 へのかかりつけ 歯 科 医 による 口 腔 管 理 の 実 施 を 促 進 します 歯 周 病 のハイリスク 者 に 対 して 生 活 習 慣 ( 歯 口 清 掃 習 慣 や 喫 煙 など)の 改 善 に 向 けた 歯 科 保 健 指 導 や 歯 石 除 去 等 の 予 防 処 置 すなわち 口 腔 管 理 が 必 要 であり その 実 施 を 図 ることが 大 切 です 口 腔 機 能 の 回 復 向 上 として 摂 食 嚥 下 力 13 の 維 持 増 進 のため 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 を 促 進 し ます 口 腔 機 能 が 低 下 すると むせ 咳 誤 嚥 が 起 こりやすくなります 個 人 の 口 腔 機 能 を 適 切 に 評 価 し それに 基 づいて 口 腔 機 能 訓 練 の 方 法 を 選 択 し 口 腔 機 能 を 高 め 維 持 向 上 させる 必 要 があります 26

適 切 に 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 ができるよう 普 及 を 図 る 必 要 があります 周 術 期 の 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 を 育 成 し 口 腔 機 能 管 理 の 実 施 を 促 進 します がん 等 の 治 療 には 手 術 放 射 線 治 療 抗 がん 剤 治 療 の3つが 基 本 となりますが 抗 がん 剤 治 療 で は 口 腔 粘 膜 に 炎 症 が 起 きたり ベッド 上 での 療 養 生 活 が 長 くなると 口 腔 を 清 潔 に 保 つことが 難 しく なります 周 術 期 にある 患 者 の 口 腔 管 理 においては 主 治 医 と 連 携 して 口 腔 機 能 管 理 が 適 切 に 実 施 できるよ う 歯 科 医 師 及 び 歯 科 衛 生 士 を 育 成 していく 必 要 があります 妊 産 婦 の 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 専 門 家 による 歯 口 清 掃 指 導 かかりつけ 歯 科 医 による 口 腔 保 健 管 理 を 促 進 します お そ 妊 娠 をすると 悪 阻 (つわり)が 起 きて 歯 口 清 掃 が 怠 りがちになり 歯 周 病 を 発 症 することがあ ります また う 蝕 原 因 菌 の 母 子 間 伝 播 の 予 防 のためにも 妊 娠 期 からのプラークコントロールの 向 上 が 有 効 です 歯 科 疾 患 がある 場 合 は 妊 娠 の 安 定 期 に 歯 科 治 療 を 受 けたり 服 薬 指 導 を 受 けるなど 日 頃 から かかりつけ 歯 科 医 を 決 めておくことが 大 切 です 市 町 村 における 妊 産 婦 の 歯 科 健 康 診 査 では かかりつけ 歯 科 医 をもつことを 普 及 する 必 要 がありま す 用 語 の 解 説 12: 標 準 的 な 成 人 歯 科 健 診 プログラム 日 本 歯 科 医 師 会 が 病 気 にかかる 前 の 予 防 対 策 として 標 準 的 な 成 人 歯 科 健 診 プログラム 保 健 指 導 プロ グラム を 作 成 し ホームページに 公 表 しています このプログラムの 特 徴 は 必 ずしも 歯 科 医 師 がお 口 の 中 を 診 察 しなくても 質 問 紙 (20 問 )の 回 答 からお およその 病 気 のかかりやすさを 判 定 し その 上 で 保 健 指 導 を 受 けていただき 病 気 の 予 防 に 役 立 てていただ くという 点 です 13: 摂 食 嚥 下 力 食 物 を 認 識 して 口 に 取 り 込 むことに 始 まり 口 腔 咽 頭 食 道 を 経 て 胃 に 送 り 込 まれる 反 射 性 の 過 程 で 食 物 を 口 に 入 れて 飲 み 込 むまでの 一 連 の 動 作 を 言 います 27

(4) 高 齢 期 概 ね 60 歳 以 上 基 本 的 な 計 画 事 項 歯 の 喪 失 防 止 や 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 を 図 るための 事 業 を 進 めます 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 健 康 行 動 意 識 環 境 60 歳 で 24 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 増 加 64.0% 70% 以 上 80 歳 で 20 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 増 加 50.6% 55% 以 上 月 1 回 以 上 は 歯 や 歯 肉 をセルフチェックする 者 の 増 加 未 調 査 70% 以 上 60 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 増 加 61.8% 65% 以 上 70 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 増 加 63.6% 70% 以 上 60 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 増 加 60.1% 63% 以 上 70 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 増 加 64.3% 65% 以 上 かかりつけ 歯 科 医 を 決 めている 者 の 増 加 未 調 査 95% 以 上 喫 煙 と 歯 周 病 との 関 係 を 知 っている 者 の 増 加 未 調 査 100% 8020 運 動 を 知 っている 者 の 増 加 未 調 査 100% 60 歳 で 噛 むことに 満 足 している 者 の 増 加 64.0% 70% 以 上 80 歳 で 噛 むことに 満 足 している 者 の 増 加 59.2% 70% 以 上 歯 周 病 検 診 実 施 市 町 村 の 増 加 未 調 査 100% 市 町 村 での 歯 周 病 検 診 受 診 率 の 増 加 未 調 査 10% 以 上 周 術 期 における 口 腔 機 能 管 理 ( 口 腔 ケアを 含 む)を 実 施 する 歯 科 医 療 機 関 の 増 加 未 調 査 増 加 ~ 歯 科 的 特 徴 ~ 身 体 機 能 の 変 化 ( 視 力 や 上 肢 機 能 の 低 下 など)による 歯 口 清 掃 能 力 の 低 下 や 口 腔 の 自 浄 作 用 ( 唾 液 分 泌 頬 舌 の 運 動 )の 低 下 によって う 蝕 や 歯 周 病 が 増 加 する 時 期 です また 自 覚 症 状 に 乏 しく 重 症 に 陥 ってから 歯 科 受 診 をすることも 多 いため 歯 を 保 存 することが 不 可 能 な 場 合 も 多 く 抜 歯 を 余 儀 なくされるケースもあります この 他 薬 の 服 用 率 が 高 いため 薬 の 副 作 用 による 歯 肉 増 殖 が 認 められることもありますし 成 人 期 に 比 べ 前 がん 病 変 の 発 現 度 が 高 くなったり 免 疫 力 の 低 下 による 口 腔 カンジダ 症 14 口 角 びらん 15 口 内 炎 16 などが 発 症 しやすくなります 唾 液 の 分 泌 量 が 低 下 することにより 咀 嚼 障 害 嚥 下 障 害 発 音 障 害 義 歯 の 維 持 力 低 下 など 多 く の 口 腔 内 のトラブルを 引 き 起 こします 28

現 状 課 題 う 蝕 及 び 歯 周 病 予 防 のため その 原 因 や 予 防 方 法 の 知 識 の 普 及 啓 発 歯 科 保 健 指 導 等 の 取 組 が 必 要 です 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 推 移 をみると 増 加 傾 向 にあります ( 表 9 図 10 参 照 ) 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 推 移 をみると 増 加 傾 向 にあります ( 表 10 図 11 参 照 ) 歯 周 病 の 初 期 段 階 では なかなか 自 分 自 身 で 自 覚 できるような 症 状 は 出 てきません そのため 放 置 されやすい 傾 向 が 高 いと 言 えま す 歯 周 病 の 早 期 発 見 早 期 治 療 につながるよう 定 期 的 な 歯 科 受 診 を 勧 める 必 要 があります 歯 周 病 の 原 因 を 知 ることにより 歯 と 口 腔 の 健 康 に 関 心 を 持 ち 自 律 的 に 取 り 組 むことができるよ う かかりつけ 歯 科 医 または 歯 科 衛 生 士 が 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります 市 町 村 で 配 布 される 広 報 誌 やホームページ 等 を 活 用 し 歯 科 口 腔 保 健 の 正 しい 情 報 を 発 信 してい く 必 要 があります 何 らかの 自 覚 症 状 があって 初 めて 歯 科 受 診 を する 者 や 家 族 職 場 の 同 僚 が 受 診 しており そ の 紹 介 やインターネットによる 検 索 等 で 歯 科 医 院 を 選 ぶ 傾 向 があります かかりつけ 歯 科 医 を 決 めていない 者 が 尐 なくあ りません 市 町 村 で 実 施 している 歯 周 病 歯 科 検 診 時 に 歯 周 病 の 原 因 因 子 について 科 学 的 に 説 明 したり か かりつけ 歯 科 医 の 意 義 や 必 要 性 を 説 明 する 必 要 があります う 蝕 及 び 歯 周 病 のリスク 者 への 取 組 や 環 境 の 整 備 等 により 生 活 習 慣 の 改 善 歯 の 喪 失 防 止 のた めの 取 組 が 必 要 です 市 町 村 では 60 歳 70 歳 の 節 目 の 年 に 歯 科 健 康 診 査 が 実 施 されています しかし 病 気 等 の 理 由 で 節 目 の 歯 科 健 康 診 査 を 受 ける 機 会 をなくしたり 歯 科 健 康 診 査 の 必 要 性 を 感 じないなどの 理 由 から 受 診 率 が 低 い のが 現 状 です 節 目 の 歯 科 健 康 診 査 が 行 われない 期 間 は 歯 科 医 師 または 歯 科 衛 生 士 による 適 切 な 歯 科 保 健 指 導 を 受 ける 機 会 が 尐 ないのが 現 状 です かかりつけ 歯 科 医 院 で 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 けたり 歯 科 保 健 指 導 を 受 けるなどの 自 律 的 な 受 診 行 動 を 啓 発 する 必 要 があります 29

保 健 所 や 保 健 センター 等 で 実 施 される 乳 幼 児 の 歯 科 健 康 診 査 に 同 伴 した 機 会 を 利 用 して 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 等 から う 蝕 や 歯 周 病 予 防 の 情 報 を 得 たり 相 談 できる 環 境 の 整 備 が 必 要 です 喫 煙 の 健 康 阻 害 について 循 環 器 や 呼 吸 器 等 への 影 響 があることは 知 られていますが 歯 周 病 と 喫 煙 との 関 係 があることはあまり 認 知 されていま せん 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 保 健 師 等 が 歯 周 病 予 防 につながるよう 様 々な 場 所 で タイムリー に 指 導 や 啓 発 ができる 機 会 を 広 げて 充 実 させる 必 要 があります 60 歳 と 80 歳 で 自 分 の 歯 を 保 有 する 者 の 推 移 は 年 々 増 加 しています しかし 実 態 は 歯 がぐらぐらして 噛 む 力 が 低 下 し 歯 周 病 が 重 症 化 しているケースが 多 いの が 現 状 です (60 歳 : 表 11 図 12 参 照 ) (80 歳 : 表 12 図 13 参 照 ) 二 次 う 蝕 や 重 度 歯 周 病 による 歯 の 喪 失 が 顕 著 に なっています 喪 失 した 部 位 は ブリッジや 部 分 義 歯 を 入 れるな どの 補 綴 処 置 をし 咬 合 の 回 復 をすることで 美 味 しく 食 事 をする 楽 しく 話 す など 生 活 の 質 (QOL)を 高 めることが 必 要 です それには 定 期 的 な 歯 科 受 診 が 必 要 です 口 腔 機 能 の 低 下 予 防 のため 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 の 取 組 が 必 要 です う 蝕 予 防 歯 周 病 予 防 口 腔 機 能 の 維 持 向 上 等 をテーマとした 県 民 向 けの 健 康 講 座 を 開 催 し ています 毎 年 歯 科 医 師 会 等 の 歯 科 保 健 医 療 関 係 団 体 の 協 力 を 得 て 歯 と 健 康 の 県 民 フォーラム を 開 催 し 多 くの 県 民 が 参 加 しています 今 後 も 引 き 続 き 健 康 講 座 の 開 催 やチラシ パン フレットを 作 成 配 布 するなど 啓 発 を 図 る 必 要 があります せっかく 義 歯 を 持 っていても 不 具 合 があって 使 っていなかったり 口 腔 に 適 合 していない 義 歯 で 食 事 をとっている 高 齢 者 がいます 不 適 合 な 義 歯 では 食 事 が 満 足 にできません また 食 べられる 物 や 食 べる 量 も 制 限 もしくは 減 ってきますので 体 力 の 低 下 にもつながります 定 期 的 に 歯 科 受 診 をして 義 歯 のメインテナンス を 受 けることの 必 要 性 を 普 及 する 必 要 がありま す 30

高 齢 者 にとって 歯 科 治 療 を 受 けることは かなり の 負 担 が 生 じると 考 えます 歯 科 治 療 を 施 すことも 必 要 ではありますが 食 べる しゃべる など 優 先 する 口 腔 機 能 を 維 持 することが 大 切 であり 適 切 に 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 ができるよう 普 及 を 図 る 必 要 がありま す 表 9 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 60 歳 43.3 49.7 54.3 60.1 70 歳 40.7 55.9 61.1 64.3 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 10 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 者 の 推 移 70 60 50 40 % 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 60 歳 70 歳 表 10 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 60 歳 44.1 53.7 57.4 61.8 70 歳 41.4 50.0 60.4 63.6 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 11 60 歳 70 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 ける 者 の 推 移 80 60 % 40 20 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 60 歳 70 歳 31

表 11 60 歳 で 24 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 60 歳 55.0 62.6 64.4 64.0 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 12 60 歳 で 24 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 推 移 70 65 % 60 55 50 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 表 12 80 歳 で 20 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 80 歳 28.6 35.1 39.5 50.6 ( 出 典 県 成 人 歯 科 疾 患 実 態 調 査 ) 図 13 80 歳 で 20 歯 以 上 自 分 の 歯 を 有 する 者 の 推 移 60 50 40 % 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 32

今 後 の 取 組 方 針 県 民 や 事 業 所 保 健 関 係 団 体 に 対 し 生 活 習 慣 病 である 歯 周 病 と 喫 煙 メタボリックシンドローム 糖 尿 病 等 の 全 身 疾 患 等 との 関 係 の 知 識 の 普 及 を 促 進 します 糖 尿 病 と 歯 周 病 は 代 表 的 な 生 活 習 慣 病 と 言 われ 食 生 活 や 喫 煙 に 関 与 し 糖 尿 病 は 喫 煙 と 並 んで 歯 周 病 の 2 大 危 険 因 子 であり 歯 周 病 は 糖 尿 病 の 合 併 症 でもあり 両 者 は 密 接 な 相 互 関 係 にあります 歯 周 病 と 糖 尿 病 等 の 全 身 疾 患 との 関 係 について 知 識 の 啓 発 を 図 る 必 要 があります 県 民 自 身 のセルフケア 及 びプロフェッショナルケアの 必 要 性 の 普 及 を 促 進 します 県 民 自 ら 日 頃 から 規 則 正 しい 食 生 活 正 しい 歯 口 清 掃 をしたり 定 期 的 に 歯 科 受 診 をして 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 歯 科 医 療 や 歯 科 保 健 指 導 を 受 けることが 必 要 であり その 啓 発 が 必 要 です 口 腔 がんの 知 識 や 口 腔 がん 検 診 の 普 及 を 促 進 します 口 腔 がんのリスクファクターとして 最 も 危 険 なものは 喫 煙 だと 言 われています 口 腔 がんの 知 識 の 啓 発 を 図 り 口 腔 がんの 早 期 発 見 早 期 治 療 につながる 検 診 の 普 及 を 図 る 必 要 があります う 蝕 や 歯 周 病 の 予 防 改 善 のための 歯 口 清 掃 方 法 ( 歯 間 部 清 掃 用 具 の 使 用 方 法 を 含 む) 禁 煙 支 援 咀 嚼 訓 練 義 歯 の 清 掃 管 理 食 育 等 に 係 る 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します う 蝕 や 歯 周 病 予 防 には 日 常 のセルフケアがいかに 適 切 に 行 われているかにかかっています う 蝕 や 歯 周 病 の 好 発 部 位 として 挙 げられる 歯 と 歯 の 間 に 歯 ブラシの 毛 先 を 到 達 させるのは 容 易 なこと ではありません よって 歯 ブラシ 以 外 の 歯 口 清 掃 手 段 として デンタルフロスや 歯 間 ブラシの 併 用 喫 煙 者 には 歯 周 病 を 誘 因 する 科 学 的 な 根 拠 咀 嚼 訓 練 17 義 歯 の 手 入 れや 保 管 方 法 18 食 生 活 と 関 係 が 深 い 実 例 など 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 歯 科 保 健 指 導 をする 必 要 があります かかりつけ 歯 科 医 による 歯 科 検 診 歯 石 除 去 歯 面 清 掃 を 受 けることの 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 日 常 的 に 歯 口 清 掃 をしていても その 手 段 や 操 作 が 不 十 分 であるがゆえに 歯 垢 が 付 着 し それがや がて 歯 石 となって 歯 に 沈 着 します また たばこ お 茶 やコーヒー 等 の 嗜 好 品 を 好 む 人 には 歯 の 表 面 にヤニや 色 素 が 着 色 することがあります これらの 付 着 物 沈 着 物 はうがいや 歯 ブラシでは 除 去 できませんので 歯 科 医 院 に 受 診 し 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 をしてもらうことが 必 要 です 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 の 実 施 についての 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 的 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 する 必 要 があります 根 面 う 蝕 の 予 防 のため フッ 化 物 の 応 用 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 の 取 組 を 促 進 します う 蝕 予 防 に 効 果 的 だと 言 われているフッ 化 物 の 応 用 は まだまだ 理 解 が 乏 しく 認 知 されていない のが 現 状 です 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 がフッ 化 物 についての 正 しい 情 報 を 伝 え 適 切 にう 蝕 予 防 処 置 をすることが 必 要 です そのためには 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 け 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 情 報 を 得 る 機 会 を 増 やす 必 要 があります 33

歯 周 病 の 重 症 化 予 防 のため 歯 口 清 掃 指 導 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 の 取 組 を 促 進 します 歯 周 病 を 重 症 化 させることは 食 物 を 咀 嚼 する 上 で 食 生 活 に 不 便 をきたしたり 歯 の 喪 失 にもなり かねません また 全 身 疾 患 にも 悪 影 響 を 及 ぼすことから 医 療 費 の 削 減 にも 関 係 してきます 早 期 に 治 療 が 施 されるよう 定 期 的 に 歯 科 受 診 をするなどの 普 及 をする 必 要 があります 市 町 村 での 歯 周 病 検 診 歯 科 保 健 指 導 の 実 施 やその 受 診 率 の 向 上 を 促 進 します 市 町 村 において 歯 周 病 検 診 を 実 施 していますが 一 部 と 言 わざるを 得 ません また 実 施 していても その 実 態 は 受 診 率 が 低 い 状 況 です 市 町 村 における 歯 科 健 康 診 査 の 実 施 を 促 進 するとともに 受 診 率 の 向 上 を 促 進 する 必 要 があります 歯 周 病 検 診 結 果 で 歯 周 病 リスクのある 要 指 導 者 や 要 精 検 者 へのかかりつけ 歯 科 医 による 口 腔 管 理 の 実 施 を 促 進 します 歯 周 病 のハイリスク 者 に 対 して 生 活 習 慣 ( 歯 口 清 掃 習 慣 や 喫 煙 など)の 改 善 に 向 けた 歯 科 保 健 指 導 や 歯 石 除 去 等 の 予 防 処 置 すなわち 口 腔 管 理 が 必 要 であり その 実 施 を 図 ることが 大 切 です 口 腔 機 能 の 回 復 向 上 として 摂 食 嚥 下 力 の 維 持 増 進 のため 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 を 促 進 します 口 腔 機 能 が 低 下 すると むせ 咳 誤 嚥 が 起 こりやすくなります 個 人 の 口 腔 機 能 を 適 切 に 評 価 し それに 基 づいて 口 腔 機 能 訓 方 法 を 選 択 し 口 腔 機 能 を 高 め 維 持 向 上 させる 必 要 があります 適 切 に 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 ができるよう 普 及 を 図 る 必 要 があります 介 護 予 防 事 業 や 専 門 的 口 腔 ケアに 対 応 できる 歯 科 衛 生 士 の 確 保 派 遣 システムの 構 築 を 促 進 します 介 護 保 険 サービスとして 要 介 護 者 に 対 して 歯 科 医 師 が 介 護 サービス 計 画 に 必 要 な 情 報 を 提 供 した り 介 護 に 関 する 指 導 助 言 を 行 ったりするサービス( 居 宅 療 養 管 理 指 導 )を 行 ったり 高 齢 者 の 口 腔 衛 生 を 確 保 維 持 するため 歯 科 医 師 の 指 導 の 下 に 口 腔 清 掃 や 口 腔 機 能 訓 練 指 導 等 ができる 歯 科 衛 生 士 を 育 成 し 必 要 な 場 所 で 活 躍 できるよう システムづくりをする 必 要 があります 周 術 期 の 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 を 育 成 し 口 腔 機 能 管 理 の 実 施 を 促 進 します がん 等 の 治 療 には 手 術 放 射 線 治 療 抗 がん 剤 治 療 の3つが 基 本 となりますが 抗 がん 剤 治 療 で は 口 腔 粘 膜 に 炎 症 が 起 きたり ベッド 上 での 療 養 生 活 が 長 くなると 口 腔 を 清 潔 に 保 つことが 難 しく なります 周 術 期 にある 患 者 の 口 腔 管 理 においては 主 治 医 と 連 携 して 口 腔 機 能 管 理 が 適 切 に 実 施 できるよう 歯 科 医 師 及 び 歯 科 衛 生 士 を 育 成 していく 必 要 があります 34

用 語 の 解 説 14: 口 腔 カンジダ 症 口 腔 内 に 常 在 するカンジダ 菌 という 真 菌 が 異 常 繁 殖 して 起 こる 病 気 です 従 来 高 齢 者 や 免 疫 力 が 低 下 した 状 態 の 人 がかかる 病 気 と 思 われてきましたが 最 近 では 単 に 唾 液 分 泌 低 下 や 義 歯 の 清 掃 不 良 と いった 局 所 の 要 因 でも 発 症 することがわかってきました 15: 口 角 びらん 口 唇 口 角 ( 唇 の 端 で 上 唇 と 下 唇 がつながる 部 分 )が 赤 くなり 口 を 大 きく 開 けるとひび 割 れして 出 血 します 16: 口 内 炎 口 の 中 や 舌 の 粘 膜 に 起 きる 炎 症 の 総 称 で 唾 液 の 不 足 口 腔 内 の 乾 燥 口 腔 内 の 不 衛 生 などが 原 因 と 考 えられています 口 内 粘 膜 に 直 径 5 ミリ 程 度 のアフタをつくり 痛 みを 伴 い 悪 化 すると 出 血 するこ ともあります 17: 咀 嚼 訓 練 頬 の 膨 らましや 訓 練 専 用 のガムなど 様 々な 訓 練 があります ( 例 )ガム 1 枚 で 約 500 回 の 咀 嚼 を 行 い 毎 日 2 回 5 分 間 約 3 ヵ 月 の 間 ガムを 使 用 した 咀 嚼 訓 練 を 行 うことで 咬 合 力 は 2 倍 も 増 大 すると 報 告 されています 18: 義 歯 の 手 入 れ 保 管 方 法 夜 の 就 寝 時 には 歯 肉 の 安 静 と 口 内 炎 予 防 のため 義 歯 をはずすことが 大 切 です 義 歯 をはずしたら 破 損 紛 失 乾 燥 を 防 ぐために 水 を 入 れた 専 用 の 容 器 に 保 管 しましょう 高 温 乾 燥 を 嫌 う 材 質 を 使 用 していますので 熱 湯 をかけることは 避 けた 方 がよいです 義 歯 の 汚 れは 専 用 のブラシか 普 通 の 歯 ブラシを 用 い 義 歯 洗 浄 剤 を 使 うとよいですが 頑 固 な 汚 れ はやすり 等 で 擦 ったりせず 歯 科 医 院 で 取 ってもらったほうがよいです 35

2 歯 科 受 診 困 難 者 に 関 する 歯 科 口 腔 保 健 目 標 計 画 (1) 要 介 護 高 齢 者 基 本 的 な 計 画 事 項 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 や 歯 科 医 療 介 護 サービス 推 進 のための 事 業 を 進 めます 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 意 識 口 腔 ケアの 重 要 性 を 知 っている 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 増 加 98.6% 100% 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 検 診 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 増 加 37.2% 50% 以 上 環 境 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 増 加 46.9% 60% 以 上 訪 問 歯 科 診 療 を 実 施 している 歯 科 医 療 機 関 の 増 加 647 施 設 (H24) 増 加 訪 問 歯 科 衛 生 指 導 を 実 施 している 歯 科 医 療 機 関 の 増 加 414 施 設 (H24) 増 加 ~ 歯 科 的 特 徴 ~ 要 介 護 高 齢 者 とは 老 化 や 疾 病 に 伴 い 様 々な 機 能 の 低 下 や 障 害 が 生 じて 食 事 や ADL 19 に 支 障 を きたし 介 護 を 必 要 とする 高 齢 者 のことです 口 腔 清 掃 を 自 ら 行 う 意 志 の 低 下 がみられ 口 腔 乾 燥 や 唾 液 分 泌 の 低 下 により う 蝕 や 歯 周 病 の 発 症 口 臭 粘 膜 疾 患 口 のねばつき 会 話 咀 嚼 困 難 などの 様 々な 症 状 がみられます 主 な 口 腔 の 症 状 は 下 記 のとおりです 1 歯 痛 歯 の 動 揺 2 歯 肉 の 腫 れ 排 膿 出 血 3 舌 の 痛 み 味 覚 4 口 臭 粘 膜 の 異 常 5 開 口 閉 口 障 害 6 口 腔 乾 燥 36

現 状 課 題 歯 科 受 診 の 困 難 者 である 要 介 護 者 の 歯 科 疾 患 の 予 防 のため 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 の 推 進 が 必 要 です 歯 科 治 療 よりも 口 腔 ケアや 定 期 的 な 歯 科 健 康 診 査 経 過 観 察 が 行 われる 比 率 頻 度 が 多 い 現 状 です 歯 科 検 診 や 歯 科 保 健 指 導 の 必 要 性 を 理 解 して いない 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 があります 歯 科 治 療 が 行 われている 頻 度 が 尐 ないのは 歯 科 治 療 が 無 理 であるという 意 味 ではなく 必 要 性 や 全 身 状 況 本 人 または 家 族 の 希 望 等 を 考 慮 して 適 切 な 範 囲 で 行 われているからだと 考 えます 在 宅 などで 治 療 機 器 や 人 的 な 準 備 が 不 十 分 な 環 境 では 事 故 も 起 きやすく 外 科 的 処 置 が 必 要 とし た 場 合 などは 決 して 清 潔 な 環 境 とは 言 えません 重 篤 な 歯 科 疾 患 に 罹 患 しないよう 日 頃 から 口 腔 ケアを 主 としたメインテナンスが 必 要 と 考 えま す 定 期 的 に 在 宅 や 要 介 護 者 高 齢 者 入 所 施 設 に 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 訪 問 し 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 を 勧 める 必 要 があります 治 療 が 必 要 な 場 合 でも 口 腔 の 異 常 を 自 ら 意 志 表 示 できず 放 置 されている 場 合 もあります 介 護 者 が 日 頃 から 口 腔 内 の 異 常 を 発 見 できるよ う 訪 問 歯 科 診 療 や 訪 問 歯 科 衛 生 指 導 の 際 に 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 専 門 的 な 知 識 情 報 等 を 学 習 しておく 必 要 があります 口 腔 管 理 の 必 要 性 について 介 護 関 係 職 種 等 にも 浸 透 させ 普 及 が 必 要 です 要 介 護 高 齢 者 またはその 家 族 が 訪 問 歯 科 診 療 を 希 望 したくても その 手 続 きの 方 法 が 分 から ない 県 ホームページ 等 に 訪 問 歯 科 診 療 を 行 っている 歯 科 医 療 機 関 が 掲 載 されていますが インターネッ トでの 検 索 ができない 環 境 にある 人 々には 困 難 と なります 訪 問 歯 科 診 療 のできる 歯 科 医 療 機 関 を 増 やす 体 制 整 備 の 充 実 とかかりつけ 歯 科 医 に 気 軽 に 相 談 でき る 体 制 整 備 が 必 要 となります 37

表 13 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 検 診 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 施 設 の 割 合 29.0 26.5 37.2 ( 出 典 県 要 介 護 者 施 設 歯 科 保 健 状 況 調 査 ) 図 14 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 検 診 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 推 移 40 35 30 25 % 20 15 10 5 0 H17 H21 H23 調 査 年 度 表 14 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 施 設 の 割 合 47.8 41.9 46.9 ( 出 典 県 要 介 護 者 施 設 歯 科 保 健 状 況 調 査 ) 図 15 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 推 移 50 48 46 % 44 42 40 38 H17 H21 H23 調 査 年 度 38

今 後 の 取 組 方 針 歯 科 疾 患 や 医 療 介 護 サービス 摂 食 嚥 下 機 能 口 腔 ケア 等 に 関 する 知 識 の 普 及 を 促 進 します 要 介 護 高 齢 者 をかかえる 家 族 や 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 の 職 員 にとって 日 常 食 事 の 世 話 着 替 え 排 泄 等 に 追 われ なかなか 口 腔 ケアをすることまで 手 が 行 き 届 かないことが 往 々にしてあります 要 介 護 高 齢 者 への 口 腔 ケア 等 の 知 識 を 普 及 する 必 要 があります 介 護 者 への 口 腔 ケア 指 導 定 期 的 な 歯 科 検 診 等 の 歯 科 保 健 指 導 を 促 進 します 介 護 を 必 要 とする 高 齢 者 は 歯 ブラシを 持 つことすら 困 難 な 人 もいます そのため 家 族 や 施 設 の 職 員 が 歯 口 清 掃 を 担 当 していますが 開 口 が 不 十 分 でケアしづらかったり 専 門 的 な 口 腔 ケア 方 法 を 知 らず 短 時 間 のうちに 終 わっているケースがほとんどです 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 介 護 者 に 対 して 正 しい 情 報 と 知 識 を 指 導 していく 必 要 があります 介 護 予 防 事 業 ( 口 腔 機 能 向 上 栄 養 改 善 運 動 器 機 能 向 上 )の 実 施 市 町 村 の 増 加 や 参 加 者 増 加 を 促 進 します 地 域 包 括 支 援 センター 等 を 通 じて 介 護 福 祉 サービスの 中 で 口 腔 ケアの 普 及 を 図 る 必 要 があります また 口 腔 ケア 等 に 関 する 研 修 会 を 開 催 して 歯 科 保 健 医 療 に 関 する 情 報 提 供 をする 必 要 があります 口 腔 機 能 の 低 下 者 ( 半 年 前 に 比 べて 固 いものが 食 べにくくなった 者 お 茶 や 汁 物 等 でむせるこ とがある 者 口 の 渇 きが 気 になる 者 の 3 項 目 の 該 当 者 )を 把 握 し 口 腔 機 能 向 上 訓 練 等 を 促 進 します 様 々な 口 腔 機 能 が 低 下 している 要 介 護 高 齢 者 の 日 々の 食 事 介 助 を 通 して 上 記 3 項 目 をチェックし 口 腔 機 能 の 異 常 を 早 期 に 発 見 し 評 価 判 定 し 個 々の 状 態 に 適 した 訓 練 等 ができることが 必 要 です 要 介 護 高 齢 者 の 誤 嚥 性 肺 炎 予 防 のために 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 食 事 指 導 口 腔 ケアを 促 進 します 高 齢 者 の 肺 炎 は 飲 み 込 む 機 能 が 低 下 しているために 誤 って 飲 食 物 や 唾 液 が 気 道 から 肺 に 入 るこ ご え ん と( 誤 嚥 )によって 口 の 中 の 細 菌 が 肺 まで 到 達 し 炎 症 を 引 き 起 こすことが 起 因 していると 分 かっ てきました 誤 嚥 による 肺 炎 の 危 険 性 が 高 い 要 介 護 高 齢 者 には 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 が 必 要 です 訪 問 歯 科 診 療 を 提 供 する 体 制 整 備 と 普 及 が 必 要 です 要 介 護 高 齢 者 の 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 についての 歯 科 保 健 指 導 を 推 進 します 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 する 必 要 があります 歯 科 医 療 機 関 における 訪 問 歯 科 診 療 や 訪 問 歯 科 衛 生 指 導 を 促 進 します かかりつけ 歯 科 医 をもって 定 期 的 に 歯 科 健 康 診 査 を 受 け 治 療 が 必 要 な 場 合 は 訪 問 歯 科 診 療 を 受 けることの 必 要 性 を 普 及 します 39

摂 食 嚥 下 力 の 維 持 増 進 のために 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 を 促 進 します 口 腔 機 能 が 低 下 している 要 介 護 高 齢 者 には 咀 嚼 や 嚥 下 のリハビリテーションを 行 う 必 要 がありま す 在 宅 や 要 介 護 高 齢 者 施 設 を 訪 問 して 適 切 な 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 の 普 及 を 図 る 必 要 があります 摂 食 嚥 下 の 診 断 が 実 施 できる 歯 科 医 師 を 育 成 します 専 門 的 知 識 をもった 歯 科 医 師 が 適 切 な 診 断 をすることは 必 須 です 摂 食 嚥 下 や 口 腔 機 能 訓 練 に 関 する 研 修 会 の 開 催 に 努 める 必 要 があります 要 介 護 高 齢 者 の 口 腔 機 能 向 上 のための 食 事 指 導 を 実 施 できる 管 理 栄 養 士 栄 養 士 を 育 成 します 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 等 に 従 事 する 管 理 栄 養 士 や 栄 養 士 に 歯 科 口 腔 保 健 の 知 識 や 情 報 を 提 供 し 入 所 者 個 々の 咀 嚼 嚥 下 能 力 に 合 わせて 流 動 食 ミキサー 食 ゼリー 食 とろみをつけた 刻 み 食 な どを 選 択 し 提 供 できるようにする 必 要 があります 専 門 的 口 腔 ケアに 関 して 歯 科 衛 生 士 の 資 質 の 向 上 を 促 進 します 急 速 な 高 齢 化 に 伴 い 介 護 や 支 援 を 必 要 とする 者 が 急 増 しています 特 に 全 身 疾 患 を 伴 う 高 齢 者 の 口 腔 ケアをするには 専 門 の 知 識 技 術 を 習 得 した 歯 科 衛 生 士 が 行 う 必 要 があります 要 介 護 高 齢 者 への 口 腔 ケア 技 術 等 について 歯 科 衛 生 士 の 資 質 向 上 のための 研 修 会 の 開 催 に 努 める 必 要 があります 介 護 予 防 事 業 の 口 腔 機 能 の 向 上 や 専 門 的 口 腔 ケアに 対 応 できる 歯 科 衛 生 士 の 確 保 派 遣 システムの 構 築 を 促 進 します 介 護 保 険 サービスとして 要 介 護 者 に 対 して 歯 科 医 師 が 介 護 サービス 計 画 に 必 要 な 情 報 を 提 供 した り 介 護 に 関 する 指 導 助 言 を 行 ったりするサービス( 居 宅 療 養 管 理 指 導 )を 行 ったり 要 介 護 高 齢 者 の 口 腔 衛 生 を 確 保 維 持 するため 歯 科 医 師 の 直 接 の 指 導 の 下 に 口 腔 清 掃 や 口 腔 機 能 訓 練 指 導 等 が できる 歯 科 衛 生 士 を 育 成 し 必 要 な 場 所 で 活 躍 できるよう システムづくりをする 必 要 があります 在 宅 歯 科 医 療 を 担 う 歯 科 医 師 を 育 成 します 在 宅 医 療 の 推 進 に 伴 い 訪 問 歯 科 診 療 や 訪 問 歯 科 保 健 指 導 の 普 及 が 求 められています こうしたニーズに 応 える 歯 科 医 師 の 育 成 は 必 須 と 考 えます 口 腔 機 能 管 理 ( 口 腔 ケアを 含 む)ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 を 育 成 します 口 腔 機 能 が 低 下 すると むせ 咳 誤 嚥 が 起 こりやすくなります 個 人 の 口 腔 機 能 を 適 切 に 評 価 し それに 基 づいて 口 腔 機 能 訓 方 法 を 選 択 し 口 腔 機 能 を 高 め 維 持 向 上 させる 必 要 があります 適 切 に 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 の 育 成 が 必 要 です 医 科 や 介 護 職 と 歯 科 医 療 関 係 者 とのネットワーク 化 を 促 進 します 口 腔 に 関 する 異 常 を 早 期 に 発 見 し 歯 科 医 療 機 関 の 治 療 が 受 けられるよう 医 科 や 介 護 職 との 連 携 を 密 にしたネットワークづくりが 必 要 です 40

要 介 護 高 齢 者 への 在 宅 歯 科 医 療 推 進 のために 地 域 歯 科 医 師 会 での 医 療 連 携 機 能 の 整 備 を 促 進 します 要 介 護 高 齢 者 に 対 するかかりつけ 歯 科 医 を 育 成 し 在 宅 で 歯 科 医 療 を 必 要 とする 人 やその 家 族 要 介 護 高 齢 者 入 所 施 設 等 の 依 頼 に 対 応 できるよう 地 域 に 密 着 したきめ 細 やかなサービスの 提 供 をする 必 要 があります 用 語 の 解 説 19:ADL( 英 : activities of daily living) 日 常 生 活 動 作 のことを 言 います 食 事 更 衣 移 動 排 泄 整 容 入 浴 など 生 活 を 営 む 上 で 不 可 欠 な 基 本 的 行 動 のことを 指 します 41

(2) 障 がい 児 ( 者 ) 基 本 的 な 計 画 事 項 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 歯 科 医 療 体 制 の 整 備 等 を 進 めます 目 標 現 状 値 (H23) 目 標 値 (H28) 環 境 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 検 診 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 増 加 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 増 加 76.7% 90% 以 上 72.1% 90% 以 上 ~ 歯 科 的 特 徴 ~ 障 がいの 原 因 となっている 疾 病 や 形 態 の 障 がいから 口 腔 内 の 状 態 は 様 々です 一 般 に 口 腔 内 の 状 態 は 悪 いことが 多 く う 蝕 歯 周 病 咬 合 異 常 不 正 咬 合 摂 食 嚥 下 障 害 口 内 炎 口 角 炎 などの 症 状 がみられることがあります 歯 口 清 掃 等 の 自 己 管 理 や 口 腔 内 の 異 常 を 訴 えることができない 場 合 は 歯 科 疾 患 に 罹 患 するリスクが 高 く また 歯 科 受 診 が 困 難 であるなどの 理 由 から 治 療 が 遅 れがちで 重 症 化 しやすい 傾 向 にあります 現 状 課 題 歯 科 受 診 の 困 難 者 である 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 疾 患 の 予 防 のため 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 の 推 進 が 必 要 です 口 腔 の 管 理 や 治 療 が 困 難 な 場 合 が 多 く う 蝕 や 歯 周 病 が 重 症 化 しやすい 傾 向 にあります 特 別 支 援 学 校 や 施 設 等 での 定 期 的 な 歯 科 健 康 診 断 や 歯 科 保 健 指 導 の 充 実 を 図 る 必 要 があります 歯 口 清 掃 の 習 慣 の 自 立 につながるよう 個 々の 障 がいに 応 じた 歯 科 保 健 指 導 の 実 施 と 口 腔 ケアの 普 及 をする 必 要 があります 治 療 が 必 要 な 場 合 でも 口 腔 の 異 常 を 自 ら 意 志 表 示 できず 放 置 されていることもあります 訪 問 歯 科 診 療 のできる 歯 科 医 療 機 関 を 増 やす 体 制 整 備 の 充 実 とかかりつけ 歯 科 医 に 気 軽 に 相 談 でき る 体 制 整 備 が 必 要 となります 障 がい 児 ( 者 )の 保 護 者 に 対 して 実 践 的 な 歯 口 の 健 康 に 関 する 知 識 や 技 術 を 学 べる 機 会 が 尐 ないです 口 腔 管 理 の 必 要 性 について 学 校 関 係 者 施 設 職 員 保 護 者 を 対 象 にした 研 修 会 の 開 催 が 必 要 です 42

重 い 障 がいを 抱 える 人 の 歯 科 治 療 は 地 域 の 歯 科 医 療 機 関 ではできないこともあります そのため 障 がい 者 歯 科 専 門 医 のいる 病 院 や 大 学 病 院 で 治 療 を 受 けなければなりません 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 治 療 ができる 歯 科 医 師 を 育 成 し 協 力 歯 科 医 として 登 録 し 歯 科 医 師 会 のホ ームページにその 医 療 機 関 名 や 所 在 地 を 掲 載 して います 今 後 も 引 き 続 き 協 力 歯 科 医 を 増 やし 適 切 な 歯 科 医 療 を 提 供 する 必 要 があります また 重 度 の 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 治 療 や 一 般 開 業 医 では 対 応 不 可 能 な 場 合 には 二 次 医 療 機 関 で ある 病 院 に 紹 介 できるしくみづくり さらには 二 次 医 療 機 関 から 三 次 医 療 機 関 である 大 学 病 院 に 紹 介 できるしくみづくりを 進 める 必 要 があります 二 次 医 療 機 関 である 病 院 や 三 次 医 療 機 関 である 大 学 病 院 に 患 者 が 集 中 することのないよう 一 次 医 療 機 関 に 逆 紹 介 ができるしくみをつくる 必 要 があ ります 一 次 二 次 三 次 の 各 医 療 機 関 がそれぞれの 役 割 を 明 確 にして 連 携 する 体 制 を 整 備 する 必 要 があ ります 表 15 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 検 診 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 施 設 の 割 合 72.5 72.9 76.7 ( 出 典 県 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 歯 科 保 健 状 況 調 査 ) 図 16 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 推 移 78 77 76 75 % 74 73 72 71 70 H17 H21 H23 調 査 年 度 43

表 16 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 推 移 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 施 設 の 割 合 64.7 71.2 72.1 ( 出 典 県 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 歯 科 保 健 状 況 調 査 ) 図 17 年 に 1 回 以 上 は 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 する 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 推 移 74 72 70 68 % 66 64 62 60 H17 H21 H23 調 査 年 度 今 後 の 取 組 方 針 歯 科 疾 患 や 医 療 サービス 口 腔 ケア 等 に 関 する 知 識 の 普 及 を 促 進 します 障 がい 児 ( 者 )をかかえる 家 族 や 施 設 の 職 員 にとって 日 常 食 事 の 世 話 着 替 え 排 泄 等 に 追 われ なかなか 口 腔 ケアをすることまで 手 が 行 き 届 かないことが 往 々にしてあります 障 がい 児 ( 者 )への 口 腔 ケア 等 の 知 識 の 必 要 性 について 普 及 する 必 要 があります 障 がい 児 ( 者 ) 家 族 への 口 腔 ケア 指 導 定 期 的 な 歯 科 検 診 歯 科 保 健 指 導 食 事 指 導 等 を 促 進 します 障 がい 児 ( 者 )は 歯 ブラシを 持 つことすら 困 難 な 人 もいます そのため 家 族 や 施 設 の 職 員 が 歯 口 清 掃 を 担 当 していますが 開 口 が 不 十 分 でケアしづらかったり 専 門 的 な 口 腔 ケア 方 法 を 知 らず 短 時 間 のうちに 終 わっているケースがほとんどです 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 保 護 者 に 対 して 正 しい 情 報 と 知 識 を 指 導 していく 必 要 があります 歯 科 口 腔 保 健 状 況 の 実 態 把 握 と 効 果 的 な 対 策 についての 歯 科 保 健 指 導 を 推 進 します 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 的 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 する 必 要 があります 咀 嚼 力 嚥 下 力 の 維 持 増 進 のために 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 を 促 進 します 口 腔 機 能 が 低 下 している 障 がい 児 ( 者 )には 咀 嚼 や 嚥 下 のリハビリテーションを 行 う 必 要 がありま す 在 宅 や 施 設 を 訪 問 して 適 切 な 口 腔 機 能 訓 練 等 の 指 導 の 普 及 を 図 る 必 要 があります 44

障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 診 療 を 円 滑 に 推 進 するために 一 次 二 次 三 次 の 医 療 機 関 での 診 療 連 携 体 制 を 整 備 します 一 般 歯 科 診 療 所 を 一 次 医 療 機 関 専 門 的 な 歯 科 治 療 をする 病 院 を 二 次 医 療 機 関 全 身 麻 酔 下 での 高 度 な 専 門 的 歯 科 治 療 をする 大 学 病 院 を 三 次 医 療 機 関 とする 診 療 連 携 体 制 を 整 備 する 必 要 があります また 一 次 二 次 三 次 の 各 医 療 機 関 がそれぞれの 役 割 を 明 確 にして 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 診 療 が 円 滑 に 進 む 体 制 を 整 備 する 必 要 があります 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 ネットワーク 協 力 歯 科 医 20 の 育 成 と 県 民 への 情 報 提 供 を 促 進 します 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 治 療 ができる 歯 科 医 師 を 育 成 し 協 力 歯 科 医 として 登 録 し 歯 科 医 師 会 のホー ムページにその 医 療 機 関 名 や 所 在 地 を 掲 載 しています 今 後 も 引 き 続 き 協 力 歯 科 医 を 増 やし 適 切 な 歯 科 医 療 を 提 供 し 県 民 には 身 近 な 歯 科 医 療 機 関 がど こにあるのか 分 かりやすく 情 報 提 供 します 障 がい 児 ( 者 )の 施 設 職 員 に 摂 食 嚥 下 障 害 対 策 に 関 する 研 修 を 促 進 します 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 はもちろんのこと 心 身 障 がい 児 ( 者 ) 施 設 の 職 員 にも 摂 食 嚥 下 障 害 対 策 に 関 係 する 研 修 会 を 開 催 し 専 門 的 知 識 と 口 腔 ケアの 技 術 を 普 及 する 必 要 があります 用 語 の 解 説 20: 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 ネットワーク 協 力 歯 科 医 平 成 22 年 度 から 障 がい 児 ( 者 )に 関 する 研 修 会 と 実 技 講 習 会 で 研 鑽 した 岐 阜 県 歯 科 医 師 会 の 会 員 が 地 域 の 障 がい 児 ( 者 )の 歯 科 診 療 に 対 応 協 力 できるようにしたネットワークのことを 言 います ネットワーク 協 力 歯 科 医 は 各 医 療 圏 域 に 誕 生 し 県 下 の 障 害 者 施 設 等 における 健 診 事 業 でも その 知 識 を 有 効 に 発 揮 しています 45

3 歯 科 口 腔 保 健 医 療 の 推 進 に 必 要 な 社 会 環 境 の 整 備 に 関 する 計 画 基 本 的 な 計 画 事 項 生 涯 を 通 じた 歯 科 口 腔 保 健 の 推 進 に 係 る 環 境 整 備 を 進 めます (1) 歯 科 口 腔 保 健 医 療 推 進 のための 環 境 整 備 現 状 課 題 市 町 村 の 歯 科 口 腔 保 健 事 業 は 歯 科 医 師 歯 県 民 の 歯 口 腔 の 健 康 づくりを 推 進 していくには 科 衛 生 士 保 健 師 により 実 施 されていますが 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 関 わっていない 市 町 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 歯 科 技 工 士 等 の 果 たす 役 割 が 重 要 と 考 えます 生 涯 を 通 じた 歯 科 口 腔 保 健 村 があります ( 表 17 参 照 ) 事 業 ( 歯 科 健 診 歯 科 保 健 指 導 等 )を 総 合 的 計 画 的 に 展 開 するためには 市 町 村 に 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 の 配 置 が 望 ましいとともに 関 係 機 関 と の 連 携 協 働 をしながら 進 めていく 必 要 がありま す 県 では 関 係 機 関 の 連 携 による 口 腔 保 健 を 推 進 するしくみを 定 めた 口 腔 保 健 条 例 を 平 成 22 年 3 月 に 制 定 しました 市 町 村 での 口 腔 保 健 条 例 は 大 垣 市 や 山 県 市 岐 阜 市 の3か 所 で 制 定 されました 市 町 村 における 歯 科 口 腔 保 健 を 円 滑 に 推 進 するた めには 地 域 の 実 情 に 応 じた 口 腔 保 健 条 例 の 制 定 が 必 要 です 岐 阜 市 は 平 成 24 年 4 月 1 日 に 岐 阜 市 口 腔 保 健 条 例 の 施 行 とともに 岐 阜 市 口 腔 保 健 支 援 センターを 設 置 されました 県 による 口 腔 保 健 支 援 センター 設 置 の 検 討 が 必 要 です 保 健 医 療 福 祉 教 育 等 の 連 携 協 働 によ り 8020 運 動 推 進 委 員 会 を 開 催 しています 保 健 医 療 福 祉 教 育 等 の 連 携 協 働 による 8020 運 動 の 推 進 が 必 要 です 歯 科 医 療 従 事 者 やその 他 保 健 医 療 従 事 者 に 対 する 口 腔 保 健 指 導 者 研 修 会 を 開 催 していま す 歯 科 医 療 従 事 者 やその 他 保 健 医 療 従 事 者 の 口 腔 保 健 に 関 する 資 質 の 向 上 が 必 要 です 成 人 の 進 行 した 歯 周 病 を 有 する 者 は 年 々 増 加 傾 向 にあります ( 表 7 図 8 参 照 ) 市 町 村 では 40 歳 から 70 歳 の 節 目 の 年 に 歯 科 健 康 診 査 が 実 施 されていますが 就 労 や 健 康 意 識 が 低 い 等 の 理 由 により 受 診 率 は 低 い 県 民 への 成 人 歯 科 検 診 受 診 の 必 要 性 を 啓 発 し そ の 受 診 率 を 向 上 させることが 必 要 です 46

のが 現 状 です ( 表 18 参 照 ) また 事 業 所 では 労 働 安 全 衛 生 法 に 定 める 歯 科 検 診 21 の 一 部 を 除 いては 事 業 所 での 歯 科 検 診 の 機 会 は 尐 ないと 推 測 されます 成 人 が 積 極 的 に 歯 科 検 診 を 受 ける 環 境 づくりの 構 築 が 必 要 です 表 17 行 政 における 歯 科 専 門 職 の 配 置 状 況 歯 科 衛 生 士 養 成 学 校 の 専 任 教 員 は 除 く( 平 成 24 年 度 ) 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 歯 科 医 師 岐 阜 県 (1 人 ) 岐 阜 市 (1 人 ) 歯 科 衛 生 士 岐 阜 県 (1 人 ) 大 垣 市 (2 人 ) 関 市 (1 人 ) 多 治 見 市 (2 人 ) 岐 阜 市 (4 人 ) 羽 島 市 (1 人 ) 各 務 原 市 (2 人 ) 本 巣 市 (1 人 ) 神 戸 町 (1 人 ) 美 濃 市 (1 人 ) 美 濃 加 茂 市 (1 人 ) 可 児 市 (1 人 ) 瑞 浪 市 (1 人 ) 土 岐 市 (1 人 ) 中 津 川 市 (1 人 ) 恵 那 市 (1 人 ) 合 計 1 県 5 市 (11 人 ) 1 市 1 町 (3 人 ) 4 市 (4 人 ) 5 市 (6 人 ) ( 出 典 医 療 整 備 課 ) 表 18 歯 周 病 検 診 実 施 状 況 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 歯 周 病 検 診 実 施 市 町 村 数 / 全 市 町 村 数 (か 所 ) 19/99 30/42 35/42 36/42 歯 周 病 検 診 受 診 率 ( % ) - 7.2 6.2 6.7 用 語 の 解 説 21: 労 働 安 全 衛 生 法 に 定 める 歯 科 検 診 労 働 安 全 衛 生 法 は 労 働 者 の 人 権 尊 重 という 理 念 に 基 づき 職 場 での 安 全 と 健 康 を 確 保 し 快 適 な 作 業 環 境 の 形 成 を 目 的 として 制 定 されています この 法 律 に 基 づいて 事 業 者 は 酸 取 扱 い 業 務 の 従 業 員 に 対 して 最 低 でも 半 年 に1 回 の 歯 科 検 診 が 義 務 づけられています 47

今 後 の 取 組 方 針 歯 科 口 腔 保 健 事 業 の 推 進 するための 人 材 の 配 置 を 進 めます 市 町 村 の 歯 科 口 腔 保 健 事 業 の 充 実 を 図 る 上 で 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 の 配 置 が 望 ましいと 言 えます 特 に 市 町 村 においては 歯 科 衛 生 士 の 役 割 は 重 要 であることから 歯 科 衛 生 士 の 確 保 を 図 る 必 要 があ ります 口 腔 保 健 支 援 センターの 設 置 について 検 討 します 全 県 的 な 口 腔 保 健 情 報 の 収 集 や 提 供 関 係 者 への 研 修 等 の 機 能 を 果 たす 口 腔 保 健 支 援 センターの 設 置 について 検 討 します 歯 科 保 健 関 係 機 関 団 体 の 連 携 協 働 により 歯 科 医 療 従 事 者 やその 他 の 保 健 医 療 従 事 者 に 対 して 研 修 等 を 充 実 します 歯 科 保 健 関 係 機 関 団 体 と 連 携 協 働 して 歯 科 医 療 従 事 者 ( 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 歯 科 技 工 士 ) やその 他 保 健 医 療 従 事 者 ( 医 師 保 健 師 助 産 師 看 護 師 薬 剤 師 管 理 栄 養 士 栄 養 士 等 )に 様 々 な 分 野 に 対 応 できる 人 材 の 育 成 と 資 質 の 向 上 に 努 めます 歯 科 検 診 の 勧 奨 やその 実 施 体 制 の 整 備 について 検 討 します 市 町 村 では 40 歳 から 70 歳 までの 節 目 の 年 に 歯 周 病 の 早 期 発 見 や 早 期 治 療 を 推 進 するために 歯 周 病 検 診 が 実 施 されています これは 10 歳 間 隔 で 実 施 されているため 歯 周 病 検 診 が 実 施 されない 期 間 は 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 による 指 導 を 受 ける 機 会 は 尐 ないのが 現 状 です このため かかりつけ 歯 科 医 に 受 診 することの 必 要 性 についての 普 及 啓 発 を 図 ります また 成 人 の 歯 周 病 予 防 対 策 として 現 在 実 施 している 民 間 の 人 間 ドックや 事 業 所 の 健 康 診 断 を 受 け 請 っている 健 診 センター 等 に 歯 科 検 診 や 歯 科 保 健 指 導 の 拡 充 ができるよう 働 きかけ 積 極 的 に 歯 科 検 診 が 受 けられる 環 境 づくりをしていき ます 48

(2) 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 現 状 課 題 8020 運 動 を 知 っている 者 の 割 合 や 喫 煙 と 歯 周 病 との 関 係 を 知 っている 者 の 割 合 は 年 々 増 加 傾 向 にありますが 自 己 の 口 腔 内 をチェ ックするまでには 至 っていません 8020 運 動 や 喫 煙 と 歯 周 病 との 関 係 について 知 って いる 者 は 増 加 していますが 深 く 内 容 を 理 解 している 人 は 多 くありません さらに 広 報 活 動 を 進 める 必 要 が あります ( 表 19 図 18 19 20 参 照 ) 喫 煙 が 歯 周 病 を 悪 化 させ やがては 歯 の 喪 失 に 繋 が るということをもっと 周 知 する 必 要 があります 40 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 している 者 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 けている 者 定 期 的 に 歯 科 検 診 を 受 けている 者 の 割 合 は 増 加 していますが 約 半 数 に 止 まっています ( 表 19 図 21 22 23 参 照 ) 成 人 に 対 する 歯 間 部 清 掃 用 具 の 使 用 や 定 期 的 に 歯 石 除 去 歯 面 清 掃 歯 科 検 診 の 受 診 についての 普 及 が 必 要 です 歯 と 口 の 健 康 週 間 (6 月 4 日 ~10 日 )では 日 本 歯 磨 工 業 会 が 厚 生 労 働 省 文 部 科 学 省 及 び 日 本 歯 科 医 師 会 と 共 同 作 成 したポスターを 配 布 し 歯 口 腔 の 健 康 について 普 及 啓 発 し ています 8020 運 動 推 進 週 間 (11 月 8 日 を 含 む1 週 間 ) を 知 っている 者 が 尐 ないと 推 測 されます 県 民 自 らが 日 頃 から 自 己 の 口 腔 内 に 関 心 を 持 ち セルフチェックする 習 慣 をつけることが 必 要 であ り 歯 と 口 の 健 康 週 間 や 8020 運 動 推 進 週 間 は 歯 口 腔 の 健 康 づくりに 対 する 関 心 を 向 けていただく 機 会 と 言 えます 引 き 続 き 歯 科 疾 患 の 予 防 に 関 す る 適 切 な 習 慣 を 図 り 歯 口 腔 の 健 康 につながるよ う 普 及 啓 発 が 必 要 です フッ 化 物 洗 口 を 実 施 している 市 町 村 や 学 校 等 施 設 は 年 々 増 加 していますが 全 体 数 から すると 尐 ない 状 況 です ( 表 20 参 照 ) フッ 化 物 洗 口 の 有 効 性 や 安 全 性 について 理 解 され ていないことが 考 えられます フッ 化 物 洗 口 を 推 進 するためには フッ 化 物 の 正 しい 知 識 を 普 及 する 必 要 があります 県 民 の 歯 科 疾 患 や 市 町 村 での 歯 科 保 健 事 業 状 況 について 調 査 し その 結 果 を 保 健 所 や 市 町 村 に 情 報 提 供 をしています 今 後 の 最 新 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 機 関 等 に 情 報 提 供 が 必 要 です 49

表 19 県 民 の 歯 科 保 健 意 識 行 動 等 の 状 況 ( 単 位 :%) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 8020 運 動 を 知 っている 者 の 割 合 51.8 54.7 55.4 60.0 喫 煙 と 歯 周 疾 患 との 関 係 を 知 っている 者 の 割 合 50.4 63.3 66.2 69.2 歯 や 歯 肉 をセルフチェックする 者 の 割 合 49.1 51.9 51.1 50.4 40 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 している 者 の 割 合 43.6 45.5 46.5 50.6 40 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 けてい 38.2 49.9 52.4 51.1 る 者 の 割 合 40 歳 で 歯 科 検 診 を 受 けている 者 の 割 合 34.3 44.0 50.9 48.3 ( 出 典 県 成 人 歯 科 保 健 実 態 アンケート 調 査 ) 図 18 8020 運 動 を 知 っている 者 の 割 合 % 62 60 58 56 54 52 50 48 46 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 図 19 喫 煙 と 歯 周 疾 患 との 関 係 を 知 っている 者 の 割 合 80 60 % 40 20 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 図 20 月 1 回 以 上 は 歯 や 歯 肉 をセルフチェックする 者 の 割 合 80 60 % 40 20 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 50

図 21 40 歳 で 歯 間 部 清 掃 用 具 を 使 用 している 者 の 割 合 52 50 48 % 46 44 42 40 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 図 22 40 歳 で 定 期 的 に 歯 石 除 去 や 歯 面 清 掃 を 受 けている 者 の 割 合 60 50 40 % 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 図 23 40 歳 で 歯 科 検 診 を 受 けている 者 の 割 合 60 50 40 % 30 20 10 0 H12 H17 H21 H23 調 査 年 度 51

表 20 学 校 等 施 設 でのフッ 化 物 洗 口 実 施 状 況 ( 単 位 :か 所 ) 調 査 年 度 H12 年 度 H17 年 度 H21 年 度 H23 年 度 フッ 化 物 洗 口 実 施 市 町 村 数 14 15(H18) 23 25 学 校 等 施 設 ( 保 幼 小 中 ) 合 計 1,260 1,226 1,198 1,185 フッ 化 物 洗 口 実 施 施 設 数 合 計 23 64 175 195 保 育 園 5 10 53 57 幼 稚 園 2 3 18 19 小 学 校 14 46 87 94 中 学 校 2 5 17 25 ( 出 典 県 口 腔 保 健 の 現 況 ) 今 後 の 取 組 方 針 8020 運 動 推 進 週 間 や 歯 と 口 の 健 康 週 間 の 機 会 を 活 用 して 普 及 啓 発 をします 県 民 に 対 して8020 運 動 や 歯 や 歯 肉 のセルフチェック 定 期 的 な 歯 石 除 去 歯 面 清 掃 歯 科 検 診 の 受 診 学 校 等 施 設 でのフッ 化 物 洗 口 口 腔 ケア 知 識 等 の 内 容 について 普 及 啓 発 します 普 及 にあた っては 県 歯 科 医 師 会 と 連 携 協 働 し 歯 と 口 の 健 康 週 間 8020 運 動 推 進 週 間 等 においてポスタ ー ホームページ 等 を 活 用 した 広 報 活 動 を 行 います ホームページ 等 を 活 用 し 分 かりやすく 工 夫 した 情 報 を 提 供 します 口 腔 保 健 情 報 については 画 像 や 図 表 グラフ マップ 等 を 取 り 入 れ 分 かりやすい 情 報 を 提 供 し ます 情 報 提 供 の 手 段 としては 多 様 な 経 路 を 活 用 して 普 及 啓 発 します マスメディア ボランティア 産 業 界 学 校 教 育 等 関 係 者 と 連 携 協 働 し その 情 報 伝 達 経 路 を 活 用 した 普 及 啓 発 を 行 います 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 による 歯 科 保 健 指 導 を 受 けることの 必 要 性 について 普 及 啓 発 を 推 進 します 歯 科 診 療 所 に 来 院 したり 歯 科 健 康 診 査 を 受 ける 機 会 を 利 用 して 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 から 歯 科 口 腔 保 健 についての 正 しい 知 識 を 得 ることが 大 切 です また 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 の 専 門 性 を 生 かした 個 別 の 歯 科 保 健 指 導 を 受 けることは 歯 科 疾 患 を 予 防 する 手 段 となります 地 域 の 口 腔 保 健 情 報 等 を 収 集 し 県 民 に 対 して 情 報 提 供 を 行 います 地 域 の 歯 科 口 腔 保 健 における 課 題 を 共 有 し 課 題 の 解 決 に 向 けた 情 報 を 各 関 係 機 関 他 職 種 が 連 携 し 活 用 していくことが 大 切 です また 口 腔 保 健 に 関 する 最 新 の 情 報 や 国 の 動 向 等 の 情 報 収 集 に 努 め 有 効 な 調 査 を 進 めるとともに 関 係 団 体 多 職 種 と 連 携 協 働 し 市 町 村 や 関 係 機 関 団 体 に 情 報 提 供 します 52

(3) 歯 科 口 腔 保 健 医 療 を 担 当 する 人 材 の 確 保 育 成 現 状 課 題 歯 科 医 療 従 事 者 22 だけでなく その 他 保 健 医 歯 科 医 療 従 事 者 やその 他 の 保 健 医 療 従 事 者 に 対 し 療 従 事 者 に 対 して 毎 年 口 腔 保 健 指 導 者 研 修 会 を 実 施 しています て 口 腔 ケア 等 の 推 進 の 必 要 性 について 理 解 協 力 を 得 ることが 必 要 です 歯 科 口 腔 保 健 医 療 を 支 える 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 の 数 は 増 加 傾 向 にありますが 歯 科 技 工 士 は 減 尐 傾 向 にあります また 人 口 10 万 人 当 たりの 歯 科 医 療 従 事 者 数 は 全 国 平 均 と 比 較 すると 充 実 していますが 地 域 偏 在 がみられ ます ( 表 21 表 22 参 照 ) 在 宅 歯 科 医 療 や 障 がい 児 ( 者 ) 歯 科 医 療 に 対 応 できる 歯 科 医 師 や 歯 科 衛 生 士 が 尐 ない 状 況 です 高 齢 者 や 障 がい 児 ( 者 )の 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 の 確 保 が 必 要 であり 口 腔 ケアに 対 応 できる 歯 科 衛 生 士 等 の 確 保 育 成 が 必 要 です 歯 科 保 健 医 療 現 場 から 離 職 している 歯 科 衛 生 士 の 再 就 職 のための 教 育 が 求 められていま す 結 婚 や 子 育 て 等 の 理 由 により 離 職 し 再 就 職 を 希 望 している 歯 科 衛 生 士 を 支 援 する 必 要 があります 歯 科 技 工 士 は 適 正 な 技 工 物 作 製 のための 最 新 情 報 の 知 識 や 技 術 の 向 上 が 求 められていま す 歯 科 技 工 物 は 審 美 性 だけでなく 最 新 の 技 術 と 口 腔 機 能 や 口 腔 衛 生 を 考 慮 した 技 工 物 の 作 製 のため の 研 修 が 必 要 です 用 語 の 解 説 22: 歯 科 医 療 従 事 者 < 歯 科 医 師 の 役 割 > 歯 科 医 療 および 保 健 指 導 を 行 います < 歯 科 衛 生 士 の 役 割 > 主 な 業 務 として 歯 科 予 防 処 置 歯 科 保 健 指 導 歯 科 診 療 の 補 助 を 行 います < 歯 科 技 工 士 の 役 割 > 歯 冠 修 復 欠 損 補 綴 歯 科 矯 正 装 置 等 の 歯 科 技 工 物 の 作 製 修 理 あるいは 加 工 を 行 います 53

表 21 歯 科 医 療 従 事 者 数 の 推 移 ( 単 位 : 人 ) H12 年 H14 年 H16 年 H18 年 H20 年 H22 年 歯 科 医 師 *1 1,325 1,365 1,384 1,411 1,495 1,511 指 数 100.0 103.0 104.5 106.5 112.8 114.0 歯 科 衛 生 士 *2 1,364 1,484 1,668 1,872 2,044 2,176 指 数 100.0 108.8 122.3 137.2 149.9 159.5 歯 科 技 工 士 *2 719 698 697 681 656 645 指 数 100.0 97.1 96.9 94.7 91.2 89.7 指 数 とは H12 年 値 を 100 とした 場 合 の 値 を 示 す ( 出 典 *1 医 師 歯 科 医 師 薬 剤 師 調 査 *2 衛 生 行 政 報 告 例 ) 表 22 人 口 10 万 人 当 たり 就 業 者 数 の 状 況 ( 平 成 22 年 ) ( 単 位 : 人 ) 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 岐 阜 県 ( 平 均 ) 全 国 ( 平 均 ) 歯 科 医 師 104.3 65.2 50.4 56.6 43.2 74.5 77.1 歯 科 衛 生 士 121.6 112.7 84.7 81.0 97.8 104.6 80.6 歯 科 技 工 士 34.4 26.8 32.2 27.9 27.9 31.0 27.7 ( 出 典 医 療 整 備 課 資 料 ) 今 後 の 取 組 方 針 県 民 の 口 腔 保 健 の 推 進 に 協 力 が 得 られるよう 歯 科 口 腔 保 健 を 担 当 する 者 やその 他 の 保 健 医 療 従 事 者 等 の 資 質 の 向 上 のための 研 修 を 充 実 します 口 腔 保 健 推 進 の 理 解 協 力 を 得 るため 歯 科 医 療 従 事 者 ( 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 歯 科 技 工 士 )や その 他 の 保 健 医 療 従 事 者 等 ( 医 師 保 健 師 薬 剤 師 助 産 師 看 護 師 管 理 栄 養 士 ホームヘルパー 等 )に 対 して 口 腔 保 健 の 推 進 に 係 る 研 修 を 行 います 高 齢 者 や 障 がい 児 ( 者 )の 口 腔 疾 患 予 防 のため 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 の 育 成 を 強 化 します 高 齢 者 は 加 齢 的 に 口 腔 機 能 として 摂 食 嚥 下 能 力 が 低 下 してくることが 予 測 されます このため 高 齢 者 の 口 腔 機 能 管 理 として 歯 科 検 診 口 腔 ケア 摂 食 嚥 下 訓 練 指 導 歯 科 治 療 を 効 果 的 に 実 施 す ることができる 歯 科 医 師 育 成 のための 研 修 を 開 催 します 未 就 業 歯 科 衛 生 士 の 現 場 復 帰 を 支 援 するため 研 修 プログラムを 充 実 します 歯 科 衛 生 士 の 資 格 を 取 得 したにも 関 わらず 結 婚 出 産 等 の 理 由 から 離 職 した 人 を 掘 り 起 こし 再 教 育 した 上 で 現 場 に 復 帰 してもらえるような 研 修 会 を 開 催 します 特 に 在 宅 歯 科 医 療 や 障 がい 児 ( 者 ) 歯 科 医 療 では 歯 科 医 院 での 勤 務 経 験 や 子 育 て 等 の 経 験 が 大 きな 原 動 力 となります 一 方 未 就 業 歯 科 衛 生 士 にとっては 再 就 職 を 希 望 しても 日 進 月 歩 の 歯 科 医 療 に 対 応 できるか 家 庭 と 仕 事 との 両 立 ができるかの 不 安 を 抱 えており それらを 払 拭 し 働 きやすい 環 境 をつくることも 大 切 です 54

(4) 歯 科 口 腔 保 健 医 療 を 担 当 する 者 の 連 携 協 力 現 状 課 題 高 齢 化 の 進 行 に 伴 い 在 宅 の 訪 問 歯 科 診 療 の ニーズの 増 加 や 病 院 での 入 院 期 間 の 短 縮 に 伴 い 歯 科 診 療 所 にリスクの 高 い 有 病 者 の 受 診 者 が 増 加 します 全 身 的 疾 患 を 有 する 者 の 口 腔 保 健 医 療 を 推 進 するため 医 科 歯 科 関 係 者 の 連 携 体 制 が 求 められています 全 身 疾 患 を 有 する 者 は 口 腔 疾 患 と 関 係 23 してい るため 医 科 と 歯 科 の 連 携 体 制 による 口 腔 保 健 医 療 対 策 の 推 進 が 必 要 です 県 民 の 歯 科 疾 患 予 防 のためには 歯 科 検 診 と その 後 の 歯 科 保 健 指 導 の 実 施 が 基 本 となって います 県 民 の 歯 科 疾 患 予 防 のため 歯 科 検 診 や 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 するため 歯 科 医 師 会 や 歯 科 衛 生 士 会 等 と 連 携 協 働 した 歯 科 保 健 事 業 の 推 進 が 必 要 です 今 後 の 取 組 方 針 全 身 疾 患 を 有 する 者 の 口 腔 保 健 医 療 対 策 を 推 進 するため 医 科 歯 科 等 の 連 携 を 促 進 します 口 腔 顎 顔 面 の 発 育 不 全 者 や 糖 尿 病 患 者 禁 煙 希 望 者 妊 産 婦 周 術 期 管 理 を 必 要 とする 者 障 がい 児 ( 者 ) 要 介 護 者 等 の 全 身 疾 患 を 有 する 者 等 は 歯 科 疾 患 になるリスクが 高 いことから 医 科 と 歯 科 が 連 携 した 口 腔 保 健 医 療 対 策 を 推 進 します 歯 科 医 師 会 や 歯 科 衛 生 士 会 等 と 連 携 協 働 した 歯 科 保 健 指 導 の 実 施 を 推 進 します 地 域 において 歯 科 口 腔 保 健 事 業 を 実 施 するためには 市 町 村 の 関 係 者 をはじめ 歯 科 医 師 会 や 歯 科 衛 生 士 会 等 の 連 携 協 働 また 県 民 に 対 する 歯 科 口 腔 保 健 事 業 への 積 極 的 な 参 加 を 推 進 します 55

用 語 の 解 説 23: 全 身 疾 患 を 有 する 者 と 口 腔 疾 患 との 関 係 全 身 的 疾 患 を 有 する 者 は 口 腔 疾 患 に 関 係 していることから 医 科 歯 科 の 連 携 による 口 腔 管 理 を 推 進 します < 口 腔 や 顎 顔 面 の 発 育 と 口 腔 疾 患 の 関 係 > 口 腔 等 の 発 育 不 全 者 は 顎 が 小 さく 生 えてきた 歯 がスムーズに 並 ぶスペースがないために 歯 が 乱 れて 生 えている 歯 列 不 正 になることが 多 い またこうなると 歯 垢 が 溜 まりやすく 歯 口 清 掃 も 行 いが たく 歯 科 疾 患 にかかるリスクが 高 くなってきます このため 定 期 的 な 口 腔 管 理 の 実 施 が 必 要 とな ります < 周 術 期 と 口 腔 疾 患 との 関 係 > がん 患 者 等 の 周 術 期 (がん 治 療 等 の 入 院 前 から 退 院 後 までの 期 間 ) 入 院 前 に 専 門 家 による 口 腔 清 掃 ( 必 要 な 場 合 は 歯 科 治 療 )の 実 施 これに 加 えて 退 院 後 は 咀 嚼 嚥 下 などの 口 腔 機 能 の 向 上 を 図 り 誤 嚥 性 肺 炎 を 予 防 し 生 活 の 質 の 向 上 を 図 るために 重 要 となっています < 障 がい 児 ( 者 )と 口 腔 疾 患 との 関 係 > 障 がい 児 ( 者 )は 健 常 者 に 比 べて 歯 口 清 掃 が 不 十 分 になりやすいため 歯 科 疾 患 も 多 くなります また 歯 科 治 療 の 受 診 も 困 難 になりやすく 放 置 されやすいという 問 題 があります < 要 介 護 高 齢 者 と 口 腔 疾 患 との 関 係 > 要 介 護 高 齢 者 は 自 分 では 歯 口 清 掃 が 行 えないため 介 護 者 の 介 助 が 不 可 欠 となります 歯 口 清 掃 が 不 十 分 になると 口 腔 機 能 の 低 下 も 加 わって 誤 嚥 性 肺 炎 になることもあり ひどい 場 合 には 命 を 奪 われることもあります 56

(5) 在 宅 医 療 現 状 課 題 県 の 要 介 護 施 設 歯 科 保 健 調 査 ( 平 成 23 年 度 ) によると 口 腔 ケアの 必 要 性 を 感 じている 施 要 介 護 施 設 での 歯 科 検 診 や 歯 科 保 健 指 導 口 腔 ケア 等 の 推 進 が 必 要 です 設 は 多 いのに 対 し 歯 科 健 診 や 歯 科 保 健 指 導 を 実 施 しているのは 尐 ない 現 状 です 歯 科 医 療 ニーズに 対 応 するため 歯 科 診 療 所 は 在 宅 の 歯 科 訪 問 診 療 や 歯 科 訪 問 衛 生 指 導 を 実 施 しています ( 表 23 24 図 24 参 照 ) 在 宅 療 養 を 支 援 する 歯 科 診 療 所 24 の 増 加 が 必 要 で す 平 成 22 年 度 は 在 宅 歯 科 診 療 が 実 施 できるよ う 歯 科 診 療 機 器 を 郡 市 歯 科 医 師 会 に 整 備 し ました 在 宅 歯 科 診 療 を 推 進 するために かかりつけ 歯 科 医 の 活 用 についての 普 及 啓 発 が 必 要 です 通 院 困 難 な 要 介 護 高 齢 者 難 病 患 者 障 がい 者 等 に 対 しては 居 宅 施 設 病 院 等 へ 訪 問 し 歯 科 医 療 を 提 供 する 在 宅 歯 科 診 療 があり ます 在 宅 患 者 に 対 する 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 の 育 成 が 必 要 です 在 宅 歯 科 医 療 として 要 介 護 者 の 口 腔 機 能 の 低 下 や 誤 嚥 性 肺 炎 の 予 防 に 対 応 できるよう 在 宅 歯 科 医 療 を 担 う 歯 科 医 師 の 育 成 が 必 要 です 表 23 在 宅 の 訪 問 歯 科 診 療 等 状 況 ( 平 成 23 年 12 月 ) ( 単 位 :か 所 ) 在 宅 歯 科 訪 問 診 療 を 実 施 している 歯 科 医 療 機 関 数 647/950 在 宅 訪 問 歯 科 衛 生 指 導 を 実 施 している 歯 科 医 療 機 関 数 414/950 ( 出 典 県 医 療 機 能 情 報 提 供 制 度 調 査 ) 表 24 在 宅 療 養 支 援 歯 科 診 療 所 の 状 況 ( 平 成 24 年 1 月 ) ( 単 位 :か 所 ) 岐 阜 圏 域 西 濃 圏 域 中 濃 圏 域 東 濃 圏 域 飛 騨 圏 域 岐 阜 県 全 国 在 宅 療 養 支 援 実 数 25 17 20 36 2 100 4,106 歯 科 診 療 所 数 人 口 3.1 4.4 5.2 10.3 1.3 4.8 3.2 10 万 対 ( 出 典 診 療 報 酬 施 設 基 準 ) 57

今 後 の 取 組 方 針 かかりつけ 歯 科 医 を 活 用 した 在 宅 歯 科 医 療 を 推 進 します 要 介 護 高 齢 者 障 がい 児 ( 者 )の 在 宅 歯 科 医 療 のニーズに 対 応 するため 在 宅 療 養 歯 科 診 療 の 実 施 を 推 進 します 在 宅 患 者 に 対 する 口 腔 機 能 管 理 ができる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 を 育 成 します 今 後 高 齢 社 会 が 進 行 する 中 で 要 介 護 高 齢 者 障 がい 児 ( 者 )からの 訪 問 歯 科 診 療 のニーズの 増 加 が 予 測 されるため これに 対 応 できる 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 を 育 成 します 要 介 護 高 齢 者 障 がい 児 ( 者 )の 口 腔 機 能 の 低 下 や 誤 嚥 性 肺 炎 の 予 防 に 対 応 できるよう 在 宅 歯 科 医 療 を 担 う 歯 科 医 師 等 を 育 成 します 要 介 護 高 齢 者 障 がい 児 ( 者 )は 加 齢 的 に 歯 周 病 が 悪 化 し 歯 の 喪 失 の 増 加 とともに 摂 食 嚥 下 機 能 の 低 下 や 誤 嚥 性 肺 炎 の 発 症 が 予 測 されます これらの 口 腔 ケアに 対 応 できる 歯 科 医 師 等 を 育 成 し ます 用 語 の 解 説 24: 在 宅 療 養 支 援 歯 科 診 療 所 在 宅 療 養 支 援 歯 科 診 療 所 の 施 設 基 準 については 1 高 齢 者 の 口 腔 機 能 管 理 に 係 る 研 修 を 受 けた 常 勤 の 歯 科 医 師 が1 名 以 上 配 置 されていること 2 歯 科 衛 生 士 が1 名 以 上 配 置 されていること 3 在 宅 療 養 を 担 う 保 険 医 療 機 関 の 保 険 医 等 との 連 携 により 患 者 の 求 めに 応 じて 迅 速 な 歯 科 訪 問 診 療 が 可 能 な 体 制 を 確 保 し 歯 科 訪 問 診 療 を 担 う 担 当 歯 科 医 の 氏 名 診 療 可 能 日 等 を 文 書 により 患 家 に 提 供 していること 4 当 該 地 域 において 在 宅 療 養 を 担 う 保 険 医 介 護 福 祉 関 係 者 等 との 連 携 体 制 が 整 備 されている こと 5 在 宅 歯 科 医 療 に 係 る 後 方 支 援 として 別 の 保 険 医 療 機 関 との 連 携 体 制 が 確 保 されていること 6 定 期 的 に 在 宅 患 者 等 の 口 腔 機 能 管 理 を 行 っている 患 者 数 等 を 地 方 厚 生 局 長 等 に 報 告 しているこ と 7 在 宅 歯 科 診 療 に 係 る 後 方 支 援 として 別 の 保 険 医 療 機 関 との 連 携 体 制 が 確 保 されていること 等 の 要 件 を 満 たし 届 出 をしている 歯 科 診 療 所 のことです 58

図 24 在 宅 医 療 連 携 施 策 の 体 系 図 連 携 家 族 在 宅 療 養 患 者 地 域 の 方 サービス 提 供 医 療 介 護 かかりつけ 医 在 宅 療 養 支 援 診 療 所 在 宅 療 養 支 援 病 院 等 有 床 診 療 所 ( 一 次 医 療 機 関 ) 居 宅 介 護 支 援 事 業 所 在 宅 での 医 療 の 提 供 在 宅 での 看 取 り 在 宅 療 養 患 者 を 支 えるケアマネジメント かかりつけ 歯 科 医 在 宅 療 養 支 援 歯 科 診 療 所 ( 一 次 歯 科 医 療 機 関 ) 訪 問 看 護 事 業 所 地 域 密 着 型 サービス 居 宅 サービス 病 院 ( 二 次 医 療 機 関 ) 入 院 の 受 け 入 れ 等 のバックアップ かかりつけ 薬 局 地 域 包 括 支 援 センター 施 設 サービス 入 所 の 受 け 入 れ 等 のバックアップ 多 面 的 ( 制 度 横 断 的 ) 支 援 の 展 開 行 政 機 関 医 療 機 関 など 必 要 なサービスにつなぐ 59