きりしている 2コーヒーや 医 薬 品 などの 苦 みを 隠 す 効 果 や フルーツフレーバーの 風 味 増 強 効 果 があ る 3タンパク 質 の 成 分 であるアミノ 酸 から 出 来 て いるため 歯 垢 形 成 を 起 こさず 虫 歯 の 原 因 になりに くい( 非 う 蝕 性 ) 4



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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

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業 種 別 業 況 は 製 造 業 が 46.2 で 前 期 より 12.3 ポイント 低 下 ( 前 期 33.9) し 建 設 業 が 48.1 で 13.1 ポイントの 低 下 商 業 サービス 業 が 65.1 で 3.4 ポイントの 低 下 となりました 製 造 業 のポイントの 低 下

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( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定


企 業 の 採 用 予 定 数 採 用 予 定 数 は 増 やす と 回 答 した 企 業 が 減 らす と 回 答 した 企 業 を3 年 連 続 上 回 り 採 用 は 増 加 傾 向 にある 特 に 非 上 場 非 製 造 において 採 用 数 を 増 やす と 回 答 する 割 合 が 大

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工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

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I. 調 査 結 果 概 況 景 気 判 断 ( 現 状 判 断 DI)は 横 ばい 仕 入 原 価 DI の 上 昇 も 客 単 価 DI が 上 昇 を 示 す 9 月 スーパーマーケット 中 核 店 舗 における 景 気 判 断 48.2 とほぼ 横 ばいとなった 経 営 動 向 調 査 によ

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調 査 報 告 近 年 における 甘 味 料 でん 粉 の 需 要 動 向 ~ 人 工 甘 味 料 国 内 産 かんしょでん 粉 ~ 調 査 情 報 部 要 約 人 工 甘 味 料 は 主 にカロリー 低 減 製 品 の 甘 味 料 として 使 用 されており 複 数 の 人 工 甘 味 料 を 併 用 する 事 例 が 多 く 見 られた 国 内 産 かんしょでん 粉 は 菓 子 や 麺 類 などを 中 心 に 使 用 されており 他 のでん 粉 に 対 する 優 位 性 として 国 内 産 であること が 挙 げられた はじめに 当 機 構 は 甘 味 料 およびでん 粉 の 需 要 動 向 を 把 握 するため 平 成 20 年 から 毎 年 食 品 製 造 企 業 など のユーザーを 対 象 に 当 該 年 (1~12 月 )におけ る 甘 味 料 およびでん 粉 の 使 用 状 況 などについて 聞 き 取 り 調 査 を 実 施 している 調 査 対 象 企 業 は 毎 回 30 社 程 度 を 選 定 しており 各 年 の 企 業 数 は 表 1の 通 りである なお 調 査 対 象 企 業 は 年 ごとに 選 定 しているため 各 年 において 必 ずしも 同 一 ではない 調 査 項 目 は 使 用 している 甘 味 料 またはでん 粉 ごとに 使 用 製 品 使 用 理 由 仕 入 れ 価 格 の 動 向 仕 入 れ 量 の 動 向 および 今 後 の 見 込 み 品 質 面 および 調 達 面 に 関 する 評 価 などで ある 本 稿 では これまでに 実 施 した7 年 間 の 調 査 結 果 を 基 に 近 年 における 人 工 甘 味 料 および 国 内 産 かん しょでん 粉 の 需 要 動 向 を 報 告 する なお 近 年 にお ける 砂 糖 異 性 化 糖 国 内 産 ばれいしょでん 粉 の 需 要 動 向 については 本 誌 2016 年 2 月 号 を 参 照 され たい 表 1 調 査 対 象 年 別 調 査 対 象 企 業 数 年 1. 人 工 甘 味 料 人 工 甘 味 料 のうち 特 に 需 要 量 の 多 いアスパル テーム アセスルファムカリウム スクラロースに ついて 報 告 する 人 工 甘 味 料 ( 社 ) (1)アスパルテーム 国 内 産 かんしょでん 粉 ( 社 ) H20 35 35 21 34 31 22 36 29 23 35 30 24 34 30 25 43 39 26 35 36 アスパルテームは アスパラギン 酸 とフェニルア ラニンの2 種 類 のアミノ 酸 を 縮 合 させて 製 造 される アミノ 酸 系 甘 味 料 で 1965 年 に 米 国 で 開 発 された カロリーは 砂 糖 と 同 じ1グラム 当 たり4キロカロ リーであるが 甘 味 度 は 砂 糖 の200 倍 であるため カロリーを 低 減 することが 可 能 である 特 性 として 1 苦 みが 少 なく 砂 糖 に 似 た 甘 みを 持 ち 後 味 がすっ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4 59

きりしている 2コーヒーや 医 薬 品 などの 苦 みを 隠 す 効 果 や フルーツフレーバーの 風 味 増 強 効 果 があ る 3タンパク 質 の 成 分 であるアミノ 酸 から 出 来 て いるため 歯 垢 形 成 を 起 こさず 虫 歯 の 原 因 になりに くい( 非 う 蝕 性 ) 4 砂 糖 と 比 較 し 吸 湿 軟 化 し にくい などが 挙 げられる 食 品 添 加 物 の 安 全 性 評 価 を 行 う 国 際 機 関 で ある FAO/WHO 合 同 食 品 添 加 物 専 門 家 会 議 (FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives 以 下 JECFA と い う ) に お い て 1 日 当 たりの 摂 取 許 容 量 ( 以 下 ADI という)は 体 重 1キログラム 当 たり0~40ミリグラムと 設 定 されている わが 国 では 1983 年 に 食 品 添 加 物 と して 指 定 を 受 けているが 使 用 基 準 は 設 定 されてい ない ア.わが 国 における 需 要 動 向 食 品 化 学 新 聞 社 食 品 添 加 物 総 覧 2011 2014 によると わが 国 におけるアスパルテームの 年 間 の 需 要 量 は 約 480トンで 分 野 別 の 内 訳 は 飲 料 50% ガム タブレットなど35% チルド 商 品 その 他 15%となっている わが 国 では 大 手 食 品 メーカー が 製 造 する 国 産 品 と 輸 入 品 が 流 通 しており 財 務 省 貿 易 統 計 によると 平 成 27 年 の 輸 入 量 は155ト ン( 前 年 比 10.2% 減 )であった( 図 1) 輸 入 先 国 はフランス ウルグアイ 中 国 韓 国 米 国 の5カ 国 で フランス ウルグアイ 中 国 が 全 体 の 約 9 割 を 占 めている 近 年 では 安 価 な 中 国 製 の 輸 入 量 が 増 加 傾 向 にある 図 1 アスパルテームの 輸 入 量 の 推 移 資 料 : 財 務 省 貿 易 統 計 注 :HSコード2924.29-010 平 成 23 年 1 月 にコードが 新 設 された イ. 食 品 製 造 企 業 における 需 要 動 向 (ア) 使 用 状 況 アスパルテームの 使 用 企 業 数 は 表 2の 通 りで 調 査 対 象 企 業 に 占 める 使 用 企 業 の 割 合 は 年 々 増 加 して おり 平 成 26 年 は34%を 占 めた 菓 子 飲 料 分 野 での 使 用 が 多 く この 他 漬 物 水 産 練 製 品 などで も 使 用 が 見 られた 使 用 理 由 は カロリー 低 減 のた め が 最 も 多 く 挙 げられ 主 にカロリーオフやカロ リーゼロ 商 品 やノンシュガー 商 品 の 甘 味 料 として 使 用 されていた この 他 コスト 削 減 のため や ガムでは 甘 みが 長 時 間 持 続 するため などの 理 由 が 挙 げられた 60 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4

表 2 アスパルテームの 使 用 企 業 数 の 推 移 H20 21 22 23 24 25 26 調 査 対 象 企 業 数 ( 社 ) 35 34 36 35 34 43 35 うち 使 用 企 業 数 ( 社 ) 3 6 6 7 10 13 12 使 用 率 9% 18% 17% 20% 29% 30% 34% (イ) 仕 入 れ 量 および 仕 入 れ 価 格 の 動 向 各 年 における 仕 入 れ 量 の 動 向 は 年 によりばらつ きが 見 られたが 直 近 3 年 は 横 ばい の 割 合 が 高 かった( 図 2) 増 減 要 因 を 見 ると 使 用 製 品 の 製 造 量 の 増 減 が 最 も 多 かった アスパルテームが 主 にカロリー 低 減 商 品 の 甘 味 料 として 使 用 されている ことから 仕 入 れ 量 はカロリー 低 減 商 品 の 売 り 上 げ に 左 右 されていると 言 える ほとんどの 企 業 で 国 内 産 品 が 使 用 されており 輸 入 品 を 使 用 する 企 業 は 限 定 的 で 内 訳 は 平 成 22 年 に 中 国 製 と 韓 国 製 が 各 1 社 24 年 に 韓 国 製 が1 社 25 年 に 韓 国 製 が2 社 26 年 に 中 国 製 と 韓 国 製 が 各 1 社 であった 仕 入 れ 価 格 に 大 きな 変 動 は 見 られなかった 仕 入 れ 価 格 帯 は1キログラム 当 たり6000~8000 円 で あった 図 2 アスパルテームの 仕 入 れ 量 の 動 向 (2)アセスルファムカリウム アセスルファムカリウムは 酢 酸 由 来 のジケテン と 酸 性 洗 浄 剤 などとして 利 用 されているスルファミ ン 酸 を 合 成 反 応 させた 後 に 三 酸 化 硫 黄 を 反 応 させ 水 酸 化 カリウムで 中 和 結 晶 化 したもので 1967 年 にドイツで 開 発 された 甘 味 度 は 砂 糖 の200 倍 であり カロリーは1グ ラム 当 たり0カロリーである 特 性 として 1 甘 み を 速 く 感 じ 後 味 のない 甘 みを 持 つが 特 有 の 苦 み を 感 じる 場 合 がある 2 熱 や 酵 素 に 対 し 安 定 性 が 高 く 水 溶 液 中 でも 安 定 性 が 高 い 3 水 溶 性 が 高 い 4アスパルテームなどの 他 の 甘 味 料 との 併 用 によっ て 砂 糖 に 近 い 甘 みとなる 5 虫 歯 の 原 因 になりに くい などが 挙 げられる JECFAにおいて ADIは 体 重 1キログラム 当 たり 0~15ミリグラムと 設 定 されている わが 国 では 2000 年 に 食 品 添 加 物 として 指 定 を 受 けており 使 用 食 品 ごとに 使 用 基 準 が 設 定 されている( 表 3) 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4 61

表 3 アセスルファムカリウムの 使 用 基 準 使 用 量 などの 使 用 できる 食 品 など 最 大 限 度 ( 食 品 1kg 当 たり) 砂 糖 代 替 食 品 15g チューインガム 5.0g あん 類 菓 子 (チューインガム 除 く) 生 菓 子 2.5g アイスクリーム 類 ジャム 類 たれ 漬 物 氷 菓 フラワーペースト 1.0g 栄 養 機 能 食 品 ( 錠 剤 に 限 る) 6.0g 果 実 酒 雑 酒 清 涼 飲 料 水 乳 飲 料 乳 酸 菌 飲 料 はっ 酵 乳 ( 希 釈 して 飲 用 0.50g に 供 する 飲 料 水 は 希 釈 後 の 飲 料 水 ) その 他 の 食 品 0.35g 資 料 : 厚 生 労 働 省 添 加 物 使 用 基 準 リスト 注 : 特 別 の 用 途 表 示 の 許 可 または 承 認 を 受 けた 場 合 はこの 限 りではない ア.わが 国 における 需 要 動 向 食 品 化 学 新 聞 社 食 品 添 加 物 総 覧 2011 2014 によると わが 国 におけるアセスルファムカリウム の 年 間 の 需 要 量 は 約 480トンで 約 80%が 飲 料 分 野 で 使 用 されている 現 在 わが 国 で 流 通 している のは 全 て 輸 入 品 とみられる 財 務 省 貿 易 統 計 によると 平 成 27 年 の 輸 入 量 は478トン( 前 年 比 14.4% 減 )で 輸 入 先 国 は ドイツ 中 国 ウルグアイの3カ 国 で このうちド イツが 最 も 多 く 全 体 の68%を 占 めた( 図 3) こ れは アセスルファムカリウムの 開 発 メーカーであ るニュートリノヴァ 社 ( 現 セラニーズ 社 )がドイ ツに 所 在 しているためであるとみられる また 近 年 価 格 面 で 優 位 性 を 持 つ 中 国 からの 輸 入 量 が 増 加 傾 向 にある 図 3 アセスルファムカリウムの 輸 入 量 の 推 移 資 料 : 財 務 省 貿 易 統 計 注 :HSコード 2934.99-091 平 成 23 年 1 月 にコードが 新 設 された 62 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4

イ. 食 品 製 造 企 業 における 需 要 動 向 (ア) 使 用 状 況 アセスルファムカリウムの 使 用 企 業 数 は 表 4の 通 りで 調 査 対 象 企 業 に 占 める 使 用 企 業 の 割 合 は 年 々 増 加 しており 平 成 26 年 は40%を 占 めた アスパ ルテームと 同 様 に 菓 子 飲 料 分 野 での 使 用 が 多 く られ 主 にカロリーオフやカロリーゼロ 商 品 やノン シュガー 商 品 の 甘 味 料 として 使 用 されていた この 他 コスト 削 減 のため や 漬 物 では 素 材 の 辛 みや 臭 みを 抑 制 するため との 理 由 が 挙 げられた スクラロースなどの 他 の 人 工 甘 味 料 と 併 用 する 事 例 が 多 く 見 られた 使 用 理 由 は カロリー 低 減 のため が 最 も 多 く 挙 げ 表 4 アセスルファムカリウムの 使 用 企 業 数 の 推 移 H20 21 22 23 24 25 26 調 査 対 象 企 業 数 ( 社 ) 35 34 36 35 34 43 35 うち 使 用 企 業 数 ( 社 ) 5 9 13 12 13 17 14 使 用 率 14% 26% 36% 34% 38% 40% 40% (イ) 仕 入 れ 量 および 仕 入 れ 価 格 の 動 向 各 年 における 仕 入 れ 量 の 動 向 は 平 成 22 年 まで は 増 加 が40% 程 度 で 推 移 し 23 年 以 降 増 加 が11~25%にとどまり 横 ばい が 増 加 した( 図 4) 増 減 要 因 を 見 ると 使 用 製 品 の 製 造 量 の 増 減 が 最 も 多 かった アセスルファムカリウムが 主 にカ ロリー 低 減 商 品 の 甘 味 料 として 使 用 されており 仕 入 れ 量 はカロリー 低 減 商 品 の 売 り 上 げに 左 右 されて いると 言 える 使 用 しているアセスルファムカリウムの 製 造 元 は ドイツが 最 も 多 かったが 25 年 以 降 中 国 製 を 使 用 する 企 業 が24 年 には1 社 だったものが 25 年 は 6 社 26 年 は4 社 と 増 加 傾 向 にある 仕 入 れ 価 格 については 各 年 とも 横 ばい また は 下 落 とする 企 業 が 多 く 価 格 は 下 落 傾 向 で 推 移 したとみられる 26 年 には 安 価 な 中 国 製 に 引 きずられ 他 国 製 も 下 落 している との 声 も 聞 か れた 26 年 の 仕 入 れ 価 格 帯 は1キログラム 当 たり 3000~1 万 2000 円 となった なお 3000 円 と 回 答 した 企 業 が 使 用 していたのは 中 国 製 であった 図 4 アセスルファムカリウムの 仕 入 れ 量 の 動 向 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4 63

(3)スクラロース スクラロースは 砂 糖 を 原 料 とする 甘 味 料 である 砂 糖 の3カ 所 の 水 酸 基 を 選 択 的 に 塩 素 原 子 に 置 換 す ることにより 生 成 され 1976 年 に 英 国 で 開 発 された 甘 味 度 は 砂 糖 の600 倍 であり カロリーは1グ ラム 当 たり0カロリーである 特 性 として 1 砂 糖 に 近 いまろやかな 甘 みを 持 つ 2 熱 や 酸 に 強 く 水 などに 溶 けやすい 3 虫 歯 の 原 因 になりにくい な どが 挙 げられる JECFAにおいて ADIは 体 重 1キログラム 当 た り0~15ミリグラムと 設 定 されている わが 国 で は 1999 年 に 食 品 添 加 物 として 指 定 を 受 けており 使 用 食 品 ごとに 使 用 基 準 が 設 定 されている( 表 5) 表 5 スクラロースの 使 用 基 準 使 用 量 などの 使 用 できる 食 品 など 最 大 限 度 ( 食 品 1kg 当 たり) 砂 糖 代 替 食 品 12g チューインガム 2.6g 菓 子 (チューインガム 除 く) 生 菓 子 1.8g ジャム 1.0g 清 酒 合 成 酒 果 実 酒 雑 酒 清 涼 飲 料 水 乳 飲 料 乳 酸 菌 飲 料 ( 希 釈 して 飲 用 に 供 する 飲 料 水 は 希 釈 後 の 飲 料 0.40g 水 ) その 他 の 食 品 0.58g 資 料 : 厚 生 労 働 省 添 加 物 使 用 基 準 リスト 注 : 特 別 の 用 途 表 示 の 許 可 または 承 認 を 受 けた 場 合 はこの 限 りではない ア.わが 国 における 需 要 動 向 食 品 化 学 新 聞 社 食 品 添 加 物 総 覧 2011 2014 によると わが 国 におけるスクラロースの 年 間 の 需 要 量 は 約 100トンで 分 野 別 の 内 訳 は 飲 料 35% 菓 子 菓 子 パン30% デザート 冷 菓 15% 総 菜 漬 物 など10% その 他 10%となっている 財 務 省 貿 易 統 計 によると 平 成 27 年 の 輸 入 量 は18ト ンで 輸 入 先 国 は 中 国 米 国 であったが 約 9 割 が 中 国 からの 輸 入 であった( 図 5) 国 内 需 要 量 に 対 して 輸 入 量 が 少 ないことや 世 界 市 場 で 圧 倒 的 な シェアを 誇 る 英 国 のテート&ライル 社 の 生 産 拠 点 が シンガポールや 米 国 などにあることを 踏 まえると これらの 国 から 輸 入 されたスクラロースが 他 のHS コードに 分 類 されている 可 能 性 も 考 えられる 図 5 スクラロースの 輸 入 量 の 推 移 資 料 : 財 務 省 貿 易 統 計 注 :HSコード 2932.19-010 平 成 23 年 1 月 にコードが 新 設 された 64 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4

イ. 食 品 製 造 企 業 における 需 要 動 向 (ア) 使 用 状 況 スクラロースの 使 用 企 業 数 は 表 6の 通 りで 平 成 21 年 以 降 は 調 査 対 象 企 業 の30% 以 上 の 企 業 で 使 用 されていた 使 用 製 品 分 野 はアスパルテームやアセ スルファムカリウムと 同 様 菓 子 飲 料 が 多 く ス クラロースは 熱 に 強 いことなどから 特 に カロリー オフの 紅 茶 や 減 糖 タイプのコーヒーに 使 用 されてい 漬 物 などでも 使 用 されていた 使 用 理 由 は 他 の 人 工 甘 味 料 と 同 様 に カロリー 低 減 のため が 最 も 多 く スクラロース 特 有 の 甘 みが 出 せるため さっ ぱり 感 が 出 るため などの 理 由 も 挙 げられた また アセスルファムカリウムと 併 用 する 事 例 が 多 く 見 ら れ 併 用 する 理 由 に アセスルファムカリウムで 最 初 の 甘 みを スクラロースで 後 味 の 甘 みを 出 すため などが 挙 げられた る 事 例 が 多 かった この 他 乳 製 品 パン 調 味 料 表 6 スクラロースの 使 用 企 業 数 の 推 移 H20 21 22 23 24 25 26 調 査 対 象 企 業 数 ( 社 ) 35 34 36 35 34 43 35 うち 使 用 企 業 数 ( 社 ) 9 14 17 11 11 16 15 使 用 率 26% 41% 47% 31% 32% 37% 43% (イ) 仕 入 れ 状 況 各 年 における 仕 入 れ 量 の 動 向 は 平 成 20 21 年 は 各 社 で 分 かれたが 22 年 以 降 は 横 ばい との 回 答 が50% 以 上 を 占 めており 仕 入 れ 量 に 大 きな 変 動 はなかったとみられる( 図 6) 増 減 要 因 を 見 ると 他 の 人 工 甘 味 料 と 同 様 に 使 用 製 品 の 製 造 量 の 増 減 が 最 も 多 かった 仕 入 れ 価 格 について 大 きな 変 動 はなかったが 他 の 人 工 甘 味 料 に 比 べると 高 価 格 である との 声 が 聞 かれ 仕 入 れ 価 格 帯 は 1キログラム 当 たり5 ~6 万 円 とする 企 業 が 最 も 多 かった 一 方 で 25 26 年 の 調 査 では 数 千 円 ~1 万 2000 円 と 回 答 す る 企 業 も 複 数 見 られ 近 年 安 価 な 製 品 も 出 回 って いるとみられる 図 6 スクラロースの 仕 入 れ 量 の 動 向 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4 65

2. 国 内 産 かんしょでん 粉 (1)わが 国 における 需 給 動 向 農 林 水 産 省 によると 調 査 対 象 期 間 における 国 内 産 かんしょでん 粉 の 供 給 量 は 減 少 傾 向 で 推 移 し 特 に 平 成 24でん 粉 年 度 (10 月 翌 9 月 ) 以 降 は4 万 トンを 下 回 る 水 準 で 推 移 しており 26でん 粉 年 度 は3 万 8000トンの 見 込 みである( 図 7) 26でん 粉 年 度 の 国 内 産 かんしょでん 粉 の 用 途 別 販 売 量 を 見 ると 糖 化 製 品 向 けが 最 も 多 く 全 体 の70% 以 上 を 占 めている 食 品 用 途 では 菓 子 類 16% 麺 類 5%などで 利 用 されている( 図 8) 図 7 国 内 産 かんしょでん 粉 の 供 給 量 の 推 移 資 料 : 農 林 水 産 省 でん 粉 の 需 給 見 通 しについて( 平 成 27 年 7 月 ) 図 8 国 内 産 かんしょでん 粉 の 用 途 別 販 売 量 の 構 成 比 ( 平 成 26でん 粉 年 度 ) 資 料 : 農 林 水 産 省 でん 粉 の 需 給 見 通 しについて( 平 成 27 年 7 月 ) (2) 食 品 製 造 企 業 における 需 要 動 向 ア. 使 用 状 況 国 内 産 かんしょでん 粉 の 使 用 企 業 数 は 表 7の 通 り であった 使 用 製 品 分 類 は 菓 子 麺 類 春 雨 水 産 練 製 品 片 栗 粉 糖 化 製 品 などであった 使 用 理 由 を 見 ると 商 品 の 形 成 のため( 菓 子 ) と ろみを 出 すため( 菓 子 ) 耐 熱 性 調 理 特 性 が 製 品 に 最 適 であるため( 春 雨 ) ばれいしょでん 粉 と 小 麦 でん 粉 の 中 間 的 な 食 感 を 出 すため( 水 産 練 製 品 ) 保 水 材 や 結 着 材 として( 水 産 練 製 品 ) など 製 品 の 特 性 を 引 き 出 すために 使 用 している 事 例 が 多 く 見 られた また 他 のでん 粉 に 対 する 優 位 性 としては 国 内 産 であること が 最 も 多 く 挙 げられた 66 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4

表 7 国 内 産 かんしょでん 粉 の 使 用 企 業 数 の 推 移 H20 21 22 23 24 25 26 調 査 対 象 企 業 数 ( 社 ) 35 31 29 30 30 39 36 うち 使 用 企 業 数 ( 社 ) 4 4 7 6 5 10 8 使 用 率 11% 13% 24% 20% 17% 26% 22% イ. 仕 入 れ 量 および 仕 入 れ 価 格 の 動 向 各 年 における 仕 入 れ 量 の 動 向 を 見 ると 各 年 とも に 増 加 または 横 ばい が 多 く 減 少 は 少 なかっ た( 図 9) 増 減 要 因 を 見 ると 使 用 製 品 の 製 造 量 の 増 減 が 最 も 多 いが その 他 コーンスターチ から 切 り 替 えたため( 菓 子 ) 国 内 産 ばれいしょで コスト 削 減 を 目 的 としたものや 国 内 産 だから( 菓 子 ) といった 回 答 も 見 られた 仕 入 れ 価 格 については 平 成 21~24 年 において 上 昇 した と 回 答 した 企 業 が 多 く 見 られ 上 昇 の 理 由 として 他 のでん 粉 の 価 格 の 上 昇 による が 挙 げられた ん 粉 から 切 り 替 えたため( 水 産 練 製 品 ) といった 図 9 国 内 産 かんしょでん 粉 の 仕 入 れ 量 の 動 向 ウ. 品 質 面 および 調 達 面 に 関 する 評 価 品 質 面 については 多 くの 企 業 が 問 題 ない と した 平 成 22 24 年 に 水 分 含 量 や 色 などの 品 質 改 善 を 求 める 意 見 が 見 られたが 25 年 以 降 は いず れの 企 業 も 問 題 ない とした 供 給 面 については 21 年 に 主 産 地 が 鹿 児 島 県 であるため 物 流 コストが 割 高 になる との 意 見 も 見 られたが 多 くの 企 業 が 問 題 ない とした により カロリー 低 減 製 品 の 甘 味 料 として 消 費 量 を 伸 ばしてきた 各 企 業 でも 同 様 の 理 由 により 使 用 す る 事 例 が 多 かった 仕 入 れ 量 の 動 向 で 横 ばい と する 企 業 が 多 く 見 られたことから 今 後 も 一 定 の 需 要 量 は 確 保 していくものとみられるが 需 要 量 が 大 幅 に 増 加 する 可 能 性 は 低 いのではないだろうか 国 内 産 かんしょでん 粉 は 用 途 の7 割 が 糖 化 製 品 向 けであることから 本 調 査 において 使 用 する 企 業 は 限 られたが 仕 入 れ 量 の 動 向 で 横 ばい または 増 おわりに 人 工 甘 味 料 は 消 費 者 の 低 カロリー 志 向 の 高 まり 加 とする 企 業 が 多 く 見 られ 食 品 での 使 用 が 定 着 しつつあることがうかがえる また 品 質 面 におい ても 多 くの 企 業 が 評 価 しており 今 後 食 品 におけ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4 67

る 使 用 の 拡 大 が 期 待 される 当 機 構 では 今 後 とも 需 要 実 態 調 査 の 実 施 などを 通 じて 甘 味 料 およびでん 粉 の 需 要 動 向 の 把 握 に 努 めていきたい 参 考 文 献 食 品 化 学 新 聞 社 (2014) 食 品 添 加 物 総 覧 2011 2014 調 査 情 報 部 平 成 20 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 情 報 (2009 年 7 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 21 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 情 報 (2010 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 22 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 情 報 (2011 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 23 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 情 報 (2012 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 24 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2013 年 7 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 25 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 ~ 加 糖 調 製 品 人 工 甘 味 料 編 ~ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2014 年 10 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 26 年 度 甘 味 料 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 ~ 加 糖 調 製 品 人 工 甘 味 料 編 ~ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2015 年 8 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 20 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 でん 粉 情 報 (2009 年 7 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 21 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 でん 粉 情 報 (2010 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 22 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 でん 粉 情 報 (2011 年 5 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 23 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 でん 粉 情 報 (2012 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 24 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2013 年 6 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 25 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 ~ 国 内 産 いもでん 粉 輸 入 ばれいしょでん 粉 ~ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2014 年 7 月 号 ) 調 査 情 報 部 平 成 26 年 度 でん 粉 の 需 要 実 態 調 査 の 概 要 ~ばれいしょでん 粉 かんしょでん 粉 小 麦 でん 粉 ~ 砂 糖 類 でん 粉 情 報 (2015 年 5 月 号 ) 68 砂 糖 類 でん 粉 情 報 2016.4