会 報 第 7 号 群 馬 県 支 部 発 行 日 発 行 人 平 成 28 年 1 月 1 日 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 群 馬 県 支 部 広 報 委 員 会 支 部 長 メッセージ 新 しい 年 を 迎 えて 会 報 第 7 号 の 発 行 にあたり 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 群 馬 県 支 部 支 部 長 平 成 27 年 度 は 平 成 27 年 7 月 24 日 に 支 部 全 体 会 合 ( 参 加 者 数 29 名 ) 及 び 講 演 会 知 財 最 前 線 ( 参 加 者 数 29 名 ) を 開 催 しました また 平 成 27 年 10 月 16 日 に 株 式 会 社 アイチ コーポレーションの 見 学 会 を 会 員 24 名 一 般 6 名 計 30 名 の 参 加 の 下 に 実 施 しました さらに 平 成 27 年 11 月 27 日 に 講 演 会 みなかみ 町 のバイオマス 都 市 構 想 ( 参 加 者 数 24 名 )を 開 催 しました また 平 成 28 年 3 月 11 日 には 講 演 会 食 品 のリスクマネジメント の 開 催 を 予 定 しております 中 国 を は じ め と し た 新 興 国 経 済 の 不 振 と 資 源 安 が 逆 風 眞 下 寛 治 ( 機 械 部 門 ) となり 景 気 の 足 踏 みが 長 引 いています 経 済 産 業 省 が 平 成 28 年 1 月 29 日 に 発 表 した 平 成 27 年 12 月 の 鉱 工 業 指 数 速 報 値 は 前 月 比 1.4 減 の 96.5 です 10~12 月 の3ケ 月 間 の 企 業 の 経 常 利 益 は 前 年 同 期 比 で 大 きく 低 下 しています 一 方 世 界 的 な 情 報 サ ービス 企 業 であるト ムソン ロイタ ーが 世 界 で 最 も 革 新 的 な 企 業 機 関 を 選 出 する Top100 グローバル インベーター2015 では 日 本 からの 選 出 は 世 界 最 多 の 40 社 となり 日 本 企 業 機 関 が 継 続 的 躍 進 をしています 日 本 の 未 来 は 明 るいと 考 えられます 平 成 27 年 7 月 10 日 に 特 許 法 等 の 一 部 改 正 が 成 立 しました この 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 に 閣 議 決 定 ( 平 成 28.1.29)され 同 日 施 行 に 伴 う 関 係 政 令 に ついて 所 要 の 改 正 が 行 われました 施 行 は 同 じく 平 成 28 年 4 月 1 日 です 特 許 法 の 一 部 改 正 では 第 35 条 第 3 項 に 契 約 勤 務 規 則 その 他 の 定 めにおいてあ らか じめ 使 用 者 等 に 特 許 を 受 ける 権 利 を 取 得 させ ることを 定 めたとき は その 特 許 を 受 ける 権 利 は その 発 生 した 時 から 使 用 者 等 に 帰 属 するものとする と 規 定 され ました 同 条 6 項 に 規 定 するガイ ドライン( 指 針 ) ( 案 )につ いても 作 成 され まし た 今 後 使 用 者 等 と 従 業 者 等 の 利 害 の 調 整 が 図 られ ると ともに 発 明 者 を 保 護 し これによって 発 明 を 奨 励 する 目 的 が 達 成 されることを 期 待 しています 日 本 は 資 源 がない 国 ですから 技 術 開 発 をして 行 かなければなりません 国 は 今 年 度 の 補 正 として も のづくり 商 業 サービ ス 新 展 開 支 援 補 助 金 や 中 小 企 業 等 の 省 エ ネ 生 産 性 革 命 投 資 促 進 事 業 など 中 小 企 業 の 支 援 に 力 を 入 れて 1
おります 技 術 士 として 益 々 活 躍 する 場 が 増 えている と 思 い ます い っしょに 頑 張 って 行 きましょう 今 後 の 群 馬 県 支 部 の 活 動 にご 期 待 戴 くと 共 に 皆 様 方 からの ご 指 導 ご 鞭 撻 の 程 宜 しくお 願 い 申 し 上 げます 行 事 状 況 第 4 回 工 場 見 学 会 報 告 所 在 地 : ( 株 )アイチコーポレーション 新 治 工 場 群 馬 県 利 根 郡 みなかみ 町 東 峰 414-1 日 時 : 平 成 27 年 10 月 16 日 ( 金 )14:00~16:00 見 学 内 容 今 回 見 学 したのは 株 式 会 社 アイチコーポレーションの 新 治 工 場 である 同 社 は 国 内 シェア No.1 の 高 所 作 業 車 メーカーであり 電 力 電 気 電 話 通 信 工 事 用 機 械 化 車 両 及 び 建 設 荷 役 造 船 鉄 道 用 等 工 事 用 機 械 化 車 両 の 製 造 販 売 を 行 っている 企 業 概 要 紹 介 の 後 溶 接 組 立 塗 装 検 査 工 程 からなる 新 治 事 業 所 電 力 通 信 照 明 看 板 ビル 外 壁 高 速 道 路 等 用 途 別 高 所 作 業 車 ジャッキ フレーム ターンテーブ ル ブーム バケット 等 高 所 作 業 車 を 構 成 する 機 能 部 品 生 産 機 種 と 各 ライン 所 要 工 数 各 ライン 配 置 概 要 等 の 説 明 が 行 われた 後 作 業 状 況 を 見 学 した 工 場 内 には 従 業 員 による 改 善 提 案 が 張 り 出 されていた 今 まで 伊 勢 崎 工 場 で 部 品 を 製 作 していたが 部 品 製 作 を 新 治 工 場 に 導 入 するため 新 工 場 の 建 屋 が 敷 地 内 に すでに ほぼ 完 成 しており 近 いうちに 稼 働 開 始 されるとのことである 講 演 会 予 定 日 時 : 平 成 28 年 3 月 11 日 ( 金 )(13:00 より 受 付 ) 場 所 : 群 馬 産 業 技 術 センター 講 演 会 13:30~15:10 演 題 : 食 品 のリスクマネジメント 講 師 : 高 橋 2 あ つ こ 淳 子 様 [ 会 員 技 術 士 ( 上 下 水 道 衛 生 工 学 環 境 総 合 技 術 監 理 ) 桐 生 大 学 短 期 大 学 部 生 活 科 学 科 学 科 長 教 授 薬 剤 師 環 境 計 量 士 ]
総 務 委 員 会 通 信 総 務 委 員 会 だより 支 部 長 総 務 委 員 長 眞 下 寛 治 ( 機 械 部 門 ) 新 年 おめでとうございます 昨 年 は 群 馬 県 支 部 主 催 で 講 演 会 を 2 回 工 場 見 学 会 を 1 回 実 施 しました また 群 馬 県 主 催 では 12 月 22 日 に は 環 太 平 洋 パ ート ナシ ッ プ( TPP) 協 定 活 用 セ ミナ ー 1 月 20 日 に は 次 世 代 産 業 研 究 シ ー ズ カ ン フ ァ レ ン ス 2016 1 月 21 日 には 国 の 経 済 産 業 施 策 に 係 る 説 明 会 が 開 催 され 参 加 し まし た 国 の 経 済 産 業 施 策 に 係 る 説 明 会 では 平 成 27 年 度 補 正 予 算 及 び 平 成 28 年 度 当 初 予 算 の 説 明 があり 中 核 企 業 支 援 もの づくり サービ ス 開 発 中 小 小 規 模 事 業 者 支 援 創 業 支 援 地 域 資 源 活 用 農 工 商 連 携 海 外 展 開 支 援 省 エネル ギー 等 の 事 業 目 的 や 補 助 金 額 につい て 分 かり 易 い 説 明 があり ました また 群 馬 県 から 申 請 書 作 成 のポイ ントについ て 説 明 が ありました 上 海 市 場 の 続 落 等 によ り 日 本 経 済 が 低 迷 しており 平 成 27 年 度 補 正 も 大 きなものになっています 昨 年 は 一 般 社 団 法 人 群 馬 県 技 術 士 会 が 設 立 され 主 に 地 方 公 共 団 体 等 からの 委 託 事 業 等 を 積 極 的 に 推 進 し 日 本 技 術 士 会 群 馬 県 支 部 は 公 益 的 な 事 業 を 主 に 実 施 して 行 くこと になりまし た 両 会 は 下 図 に 示 すよ うに 相 互 に 連 携 補 完 して 事 業 を 実 施 して 行 き ます 総 務 委 員 会 は 会 員 や 地 域 の 皆 様 へ 技 術 士 会 が 役 立 つ よう 活 動 致 し ます ので 宜 しくお 願 いします 3
企 画 研 修 委 員 会 通 信 企 画 研 修 委 員 会 だより 企 画 研 修 委 員 長 大 竹 雅 久 ( 機 械 部 門 ) 1. 本 年 度 の 活 動 状 況 平 成 27 年 度 は 以 下 に 示 す4 回 の 事 業 を 実 施 しました (1) 平 成 27 年 4 月 3 日 第 4 回 無 料 相 談 会 : ものづ くり 補 助 金 申 請 書 のブラッシュアップ 相 談 を 行 いまし た (2) 平 成 27 年 7 月 24 日 第 6 回 CPD 講 演 会 : 知 財 最 前 線 と 題 して 新 しい 特 許 情 報 サービスや 知 財 法 令 改 正 の 最 新 動 向 についての 講 演 会 を 行 いました 講 師 は 本 支 部 の 支 部 長 である 眞 下 寛 治 様 ( 群 馬 県 発 明 協 会 常 務 理 事 事 務 局 長 工 学 博 士 弁 理 士 )と 私 が 担 当 させて 戴 きました (3) 平 成 27 年 10 月 16 日 第 4 回 CPD 見 学 会 : 国 内 シェア No.1の 高 所 作 業 車 メ ーカーである 株 式 会 社 アイチコーポレーション 様 の 新 治 工 場 を 見 学 しました 多 種 類 の 高 所 作 業 車 等 を 混 在 して 生 産 する 方 式 についてノウハウの 高 さを 知 ること ができました 様 々な 種 類 の 作 業 用 特 殊 車 両 を 見 学 できたことも 好 評 でした (4) 平 成 27 年 11 月 27 日 一 般 社 団 法 人 群 馬 県 技 術 士 会 第 1 回 記 念 講 演 会 (CPD 講 演 会 ): 一 般 社 団 法 人 群 馬 県 技 術 士 会 と 共 催 で 講 演 会 を 開 催 しました NPO バ イオマス 産 業 社 会 ネットワーク 代 表 の 竹 林 征 雄 様 をお 招 きし みなかみ 町 のバイ オマス 都 市 構 想 と 題 してご 講 演 戴 きました また 平 成 27 年 度 の 事 業 として 以 下 の CPD 講 演 会 を 予 定 しています (5) 平 成 27 年 3 月 11 日 第 7 回 CPD 講 演 会 : 桐 生 大 学 教 授 の 高 橋 淳 子 様 ( 本 支 部 会 員 技 術 士 薬 剤 師 環 境 計 量 士 )をお 招 きし 食 品 のリスクマネジメント について ご 講 演 戴 く 予 定 です 奮 ってご 参 加 下 さい 2. 来 年 度 の 活 動 予 定 平 成 28 年 度 は CPD 講 演 会 を3 回 (5 月 7 月 3 月 ) 見 学 会 を1 回 (10 月 ) 開 催 する 予 定 です 現 時 点 来 年 度 の CPD 講 演 会 のテーマ 及 び CPD 見 学 会 の 見 学 先 は 決 まっていません ご 希 望 のテーマ 案 見 学 先 案 などございましたら 是 非 ご 提 案 下 さい また 企 画 研 修 委 員 会 への 参 画 など 歓 迎 致 します 企 画 研 修 委 員 会 では 会 員 の 皆 様 の 継 続 研 鑚 や 相 互 交 流 に 資 する 事 業 行 事 を 企 画 運 営 して 行 きたいと 思 います 皆 様 のご 協 力 をお 願 い 致 します 4
広 報 委 員 会 通 信 広 報 委 員 会 だより 広 報 委 員 会 の 業 務 としては 群 馬 県 支 部 会 報 の 発 行 により 群 馬 県 支 部 組 織 の 案 内 及 び 各 委 員 会 の 活 動 実 績 の 報 告 及 び 今 後 の 活 動 計 画 について 情 報 を 伝 えています 群 馬 県 支 部 ホームページ では 支 部 組 織 の 他 予 定 される CPD 事 業 の 案 内 を 実 施 し 事 後 報 告 を 行 っています さらに 上 記 CPD 事 業 については 日 本 技 術 士 会 ホームページ 及 び 月 刊 技 術 士 へ 案 内 の 掲 載 を 本 部 に 連 絡 しています これらを 通 して 新 技 術 など 関 連 情 報 の 普 及 に 努 めて います 平 成 26 年 には 会 員 の 絶 大 な 協 力 を 戴 いて 経 験 論 文 を 発 広 報 委 員 長 辺 見 勇 行 し 翌 平 成 27 年 には 第 2 号 を 発 行 する 事 ができ 会 員 の 技 術 上 の 活 動 状 況 及 び 実 績 が 発 信 されました 技 術 士 の 活 動 分 野 については 地 方 自 治 体 が 推 進 する 中 小 企 業 向 け 専 門 家 相 談 室 への 登 録 による 協 力 裁 判 所 損 保 機 関 との 技 術 調 査 鑑 定 への 協 力 中 小 企 業 を 中 心 とする 企 業 に 対 する 技 術 指 導 技 術 調 査 技 術 評 価 中 小 企 業 活 性 化 交 流 会 への 協 力 地 域 産 官 学 と 技 術 士 との 交 流 への 協 力 などがあります 現 在 は 各 技 術 士 が 単 独 で 事 業 を 実 施 していましたが 一 般 社 団 法 人 群 馬 県 技 術 士 会 では グループでの 事 業 の 実 施 が 図 ら れる 事 となりました 経 済 の 状 況 を 見 ると 中 小 企 業 については 経 営 の 効 率 化 に 有 効 な 投 資 が 広 く 実 施 され その 効 果 として 生 産 性 の 向 上 が 着 実 に 発 揮 される 必 要 があります 次 のプロセスが 有 効 であると 考 えます 即 ち 1. 事 業 計 画 のために 使 う 優 れた 技 術 の 探 究 2. 事 業 計 画 を 実 行 するための 技 術 上 の 問 題 点 の 明 確 化 3. 上 記 の 問 題 点 を 解 決 する 手 段 方 法 の 決 定 4. 担 当 する 組 織 グループと 役 割 と 実 行 日 程 策 定 5. 対 象 製 品 の 市 場 ニーズと 売 上 予 測 策 定 6. 対 象 製 品 の 性 能 的 価 格 的 優 位 性 確 認 7. 投 下 資 本 の 回 収 予 測 計 画 策 定 一 方 災 害 の 問 題 があります 優 れた 技 術 も 資 産 も 人 命 も 危 険 に 晒 されます 阪 神 淡 路 に 引 き 続 き 東 北 の 震 災 は 忘 れる 事 ができない 惨 事 を 引 き 起 こしました 日 本 の 陸 地 ひし 面 積 は 世 界 で 僅 か 0.25%に 対 し 世 界 の 活 火 山 の 7%が 犇 めいています 中 央 防 災 会 議 では 3.11 を 超 える 震 度 と 津 波 の 襲 来 を 予 測 しています 中 央 省 庁 の 地 方 移 転 の 計 画 も 取 り 沙 汰 されています 軽 減 化 や 避 難 など 可 能 な 対 策 は 実 施 して 行 く 必 要 があります 技 術 の 役 目 について 1.その 活 躍 を 社 会 に 向 けて 報 告 し 自 らの 能 力 を 高 める 2. 後 進 の 若 い 世 代 の 育 成 について 可 能 性 を 探 って 行 く 3. 産 業 動 向 や 技 術 動 向 の 情 報 の 収 集 に 努 め 技 術 士 資 格 の 取 得 後 も 研 鑽 に 依 り 能 力 を 向 上 させる 技 術 には 攻 めの 分 野 と 守 りの 分 野 があります 攻 守 両 面 の 対 策 を 考 慮 して 進 めて 行 く 必 要 があります 経 験 論 文 第 2 号 が 発 刊 されましたので これの 配 布 を 平 成 28 年 2 月 以 降 に 実 施 しつつ 企 業 や 公 的 機 関 と 連 携 を 取 りながら 未 来 の 生 活 が 安 全 で 健 康 であるよう 努 力 して 参 ります 5
<< 編 集 後 記 >> 製 品 の 寿 命 が 短 くなって 来 ている と 感 じるのは 私 一 人 ではないようです 個 人 にと っても 企 業 にとっても 情 報 化 の 進 展 によって 価 格 ( 部 品 )の 比 較 が 容 易 になり 購 入 ( 購 買 ) 方 法 も 多 様 化 しています やや 気 に 掛 かるのが 育 てることの 大 切 さです どう 造 るか(How to)なら 技 術 士 の 出 番 です 例 えば ものづくり なら 材 料 や 形 状 を 再 検 討 し 設 計 環 境 を 詰 め 物 流 まで 見 直 します 進 んで 何 を 作 るか?(What to) では 開 発 ( 研 究 ) 者 の 熱 意 と 経 営 層 の 決 断 そして 社 会 の 変 化 (トレンド)の 幸 運 (?)も 加 味 されるのでしょうか 手 探 りの 中 での 研 究 開 発 は 挑 戦 であり リスクを 伴 うこともあります 任 された 人 間 にとっては 緊 張 感 を 維 持 する 難 しさも やり 方 の 見 直 しも また 人 と の 接 し 方 なども 関 わり 大 きく 成 長 する 機 会 でもあります 困 難 を 乗 り 越 えた 人 材 が 核 と なり 後 の 事 業 に 貢 献 し 時 に ここ 一 番 での 救 世 主 にもなり 得 ます 広 報 委 員 大 谷 恵 ( 機 械 部 門 ) 広 報 委 員 会 委 員 長 辺 見 勇 ( 機 械 ) 委 員 二 川 真 士 ( 機 械 ) 委 員 お お や 大 谷 さとし 恵 ( 機 械 ) 6