* 数 と 式 大 きな 数 や 少 数 分 数 累 乗 等 の 読 み 方 四 則 等 式 の 読 み 方 * 図 形 円 多 角 形 などの 平 面 図 形 球 立 方 体 円 錐 などの 立 体 図 形 * 実 験 器 具 顕 微 鏡 試 験 管 など 2 生 活 に 関 する 英 語 ( 会 話 ) 出 入 国 のシミュレーション 3 科 学 英 語 講 座 ( 読 解 ) * 最 新 技 術 を 紹 介 する 英 文 を 用 いての 読 解 演 習 無 線 周 波 数 認 証 カプセル 内 視 鏡 4 サイエンス エマージョン プログラムのオリエンテーション 研 究 テーマの 設 定 英 語 でのレポート 作 成 5 EMIQUON 研 修 に 関 する 事 前 学 習 グループ 分 けやリーダーの 選 出 UISから 送 られた 資 料 の 読 み 取 り ウ サイエンスイマージョンプログラム 日 時 : 平 成 25 年 7 月 2 日 ( 火 ) 7 月 4 日 ( 木 ) 場 所 : 本 校 生 物 室 参 加 人 数 :16 名 目 的 :UIS 海 外 研 修 で 学 習 するテーマに 関 連 する 内 容 を 事 前 に 英 語 で 学 習 することによ り 現 地 での 学 習 効 果 をさらに 高 める 実 施 概 要 : 外 国 人 講 師 による 英 語 での 講 演 今 回 の 実 験 に 関 するサイエンス 用 語 の 英 語 学 習 等 を 学 び UISで 行 われる 化 学 物 質 及 び 水 温 のミジンコへの 影 響 を 調 べる 実 験 方 法 の 説 明 を 英 語 で 理 解 し 実 験 を 行 い 実 験 結 果 等 のプレゼンテーションの 資 料 作 成 発 表 練 習 発 表 を 英 語 で 行 った 生 徒 感 想 :このプログラムで 行 ったプレゼンテーション 練 習 が UISでのプレゼンテーショ ンの 練 習 になり 役 に 立 ちました 授 業 の 全 てを 英 語 で 受 けるのは 初 めてでしたが グループで 協 力 し 実 験 講 義 プレゼンテーション 資 料 作 成 発 表 を 行 い 自 分 の 力 になったと 思 います プレゼンテーションの 基 礎 を 教 えてもらえたので その 後 のプレゼンテーション に 活 かすことができました 58
科 学 的 な 用 語 や 本 格 的 な 実 験 器 具 を 用 いた 実 験 で UISでの 実 験 の 雰 囲 気 や 感 覚 がつかめ とても 有 意 義 なものでした ポスターを 用 いたプレゼンテーションの 練 習 など 初 めてで 英 語 でのプレゼンテー ションを 行 い 講 師 の 先 生 と 英 語 で 会 話 することによって 訪 米 への 不 安 が 減 少 した まとめ: 生 徒 に 実 施 したプログラム 実 施 直 後 のアンケートでは 参 加 した 生 徒 全 員 が 満 足 した という 結 果 になった また 実 施 したプログラムで 行 った 実 験 研 究 テーマのディスカ ッション 英 語 を 使 って 行 うプレゼンテーションについて 過 半 数 を 超 える 生 徒 が 役 に 立 ったと 答 えている その 他 には このようなプログラムにまた 参 加 してみたいと 思 うと 全 員 の 生 徒 が 回 答 している UIS 海 外 研 修 後 の 記 述 アンケートにおいても UIS 海 外 研 修 に 役 だったと 多 くの 生 徒 が 答 えている 本 校 で 行 った 事 前 実 習 によ りUISで 行 われた 研 修 で 英 語 での 理 解 力 等 をつけるため 準 備 をすることができた と 考 えることができる 今 後 科 学 に 取 り 組 むために 必 要 な 英 語 能 力 をさらに 高 める プログラムの 実 施 を USIと 協 力 し 検 討 を 行 う 必 要 がある 2 UIS(イリノイ 大 学 スプリングフィールド 校 ) 海 外 研 修 日 時 : 平 成 25 年 7 月 13 日 ( 土 )~20 日 ( 土 ) 8 日 間 場 所 :シカゴ 市 内 (ウィリスタワー フィールド 博 物 館 ) イリノイ 大 学 スプリングフィー ルド 校 Emiquon(イリノイ 川 とその 支 流 であるスプーン 川 に 囲 まれた 氾 濫 原 や 湖 の 広 がる 土 地 であり UISをはじめ 様 々な 大 学 や 研 究 機 関 等 の 自 然 環 境 の 回 復 保 全 に 関 する 研 究 フィールドとなっている) 参 加 人 数 : 生 徒 希 望 者 16 人 (2 年 生 ) 目 的 : 国 内 では 見 ることのできない 植 生 や 生 態 系 を 学 び 米 国 最 大 級 の 自 然 回 復 プロジェ クトに 関 わる 大 学 レベルの 科 学 的 活 動 を 体 験 させることで 環 境 に 対 する 幅 広 い 見 方 考 え 方 を 養 い 真 理 の 探 究 に 向 けた 意 欲 関 心 を 高 める また 現 地 で 研 修 した 内 容 を 持 ち 帰 り 日 本 にいて 授 業 または 報 告 会 で 再 び 発 表 議 論 を 重 ねることで 本 校 生 徒 全 体 に 興 味 関 心 を 促 し より 多 くの 国 際 的 な 科 学 技 術 系 人 材 の 育 成 を 目 指 す 米 国 の 科 学 者 から 直 接 講 義 を 受 け 実 験 実 習 フィールドワークの 指 導 を 受 け ることや 現 地 で 学 習 調 査 研 究 した 内 容 を 現 地 指 導 者 と 議 論 をしながらまとめ 科 学 者 の 前 でプレゼンテーションをすることで グローバルな 視 点 をもつ 人 材 育 成 に 必 要 な 国 際 性 及 び 即 興 的 かつインテラクティブな 英 語 運 用 能 力 を 養 う 実 施 概 要 : 1 日 時 平 成 25 年 7 月 13 日 ( 土 )~20 日 ( 土 ) 8 日 間 2 場 所 シカゴ イリノイ 大 学 スプリングフィールド 校 Emiquon 3 参 加 者 2 年 生 希 望 者 16 人 ( 校 内 選 考 を 通 過 した 者 ) 4 日 程 59
Emiquon UIS 研 修 の 概 要 Emiquon 研 修 フィールドステーション 内 で 自 然 環 境 回 復 プロジェクトに 関 する 講 義 を 受 けた 後 モーターボートに 乗 り 湖 水 の 採 取 及 び 水 質 検 査 を 行 い 湖 岸 で 水 生 生 物 微 生 物 の 採 集 を 行 った 採 取 した 水 生 生 物 をフィ ールドステーション 内 に 持 ち 帰 り 顕 微 鏡 での 写 真 撮 影 種 の 同 定 等 を 行 った また 湖 水 に 含 まれる 微 生 物 の 量 を 測 定 し 微 生 物 量 を 指 標 とした 湖 水 の 回 復 状 況 の 把 握 について 学 習 した UIS 講 義 実 験 塩 基 配 列 など 遺 伝 子 の 構 造 やPCR 法 による 種 の 同 定 についての 講 義 を 受 け 実 際 に Emiquon で 採 取 してきた 水 生 昆 虫 や 自 分 のDNAを 抽 出 し PCR 法 により 種 の 同 定 作 業 を 行 った また 水 質 に 関 する 講 義 を 受 け 採 取 し てきた 湖 水 とUIS 周 辺 の 様 々な 場 所 か ら 採 取 してきた 水 を 用 い 簡 易 キットを 用 いて 水 質 の 比 較 実 験 を 行 った さらに 水 質 を 調 べる 際 にモデルとなるミジンコを 用 い 硫 酸 アンモニウム 濃 度 を 変 えてミジ ンコに 与 える 影 響 を 調 べた プレゼンテーション プレゼンテーションでは 4グループに 分 かれ この 研 修 で 学 習 した 内 容 からテー マを 選 び 発 表 を 行 った 限 られた 作 業 時 間 の 中 深 夜 まで 資 料 をまとめ 英 語 での 原 稿 を 作 るなどグループごとに 協 議 しなが ら 準 備 を 進 めた それぞれの 班 の 発 表 テー マは 次 のとおりである グループA 湖 水 に 生 息 する 微 生 物 グループB 水 質 検 査 モーターボート 上 での 水 質 検 査 PCR 結 果 の 画 像 を 見 ながらの 講 義 プレゼンテーション 事 前 指 導 60
グループC 毒 性 実 験 グループD 遺 伝 子 読 み 取 り 考 察 : 研 修 後 の 感 想 として 参 加 した 16 人 の 生 徒 全 員 が 肯 定 的 な 評 価 をするとともに 機 会 があればまた 参 加 したい と 回 答 している 研 修 内 容 は Emiquon における 自 然 環 境 の 保 全 に 関 する 考 え 方 や 環 境 の 回 復 を 測 定 する 様 々な 方 法 を 講 義 や 実 験 を 通 して 学 ぶこと 講 義 実 験 日 常 生 活 も 含 めて 英 語 を 使 うことでコミュニケーション 能 力 やプレゼンテーション 能 力 を 高 めることに あったが その 双 方 に 対 してともに 成 果 があったと 考 えられる また 事 前 研 修 の 経 験 や 帰 国 後 の 校 内 報 告 会 等 においての 発 表 の 経 験 を 積 むこと により 海 外 研 修 全 体 の 効 果 を 高 めることにつながっている しかし 多 くのプログラムを 短 期 間 の 研 修 日 程 の 中 で 組 んだことにより 一 つ 一 つのプログラムの 時 間 が 短 くなり 効 果 が 低 減 したことが 事 後 の 反 省 で 指 摘 さ れているので プログラムにかける 時 間 を 十 分 かけられるよう 工 夫 が 必 要 であ る そのためには 研 修 期 間 の 延 長 やプログラムの 精 選 などが 検 討 課 題 として 考 えられる 5 地 域 における 科 学 教 育 の 準 拠 点 校 としての 在 り 方 の 研 究 ならびに 本 校 からの 情 報 発 信 < 検 証 のポイント> 土 曜 日 や 長 期 休 業 中 を 利 用 し 近 隣 の 小 中 学 校 向 けにオープン 理 科 教 室 近 隣 地 域 の 人 々には 足 高 サイエンス 講 座 を それぞれ 開 催 する 生 徒 や 保 護 者 地 域 に 対 して 科 学 教 育 への 理 解 自 然 への 興 味 関 心 を 深 めるような 環 境 作 りに 努 める 本 校 生 徒 をTAとして 参 加 させ コミュニケーション 能 力 の 向 上 を 研 究 する 生 徒 募 集 時 (1 学 期 に 実 施 する 各 中 学 校 訪 問 夏 期 休 業 中 に 実 施 する 中 学 3 年 生 に 関 する1 日 体 験 )に SSH 実 践 校 であることを 周 知 し 情 報 提 供 する また 地 域 にも 広 報 し 情 報 交 換 をしながら 協 力 体 制 を 維 持 する 仮 説 6 地 域 との 連 携 強 化 オープン 理 科 教 室 日 時 : 第 1 回 平 成 25 年 8 月 31 日 ( 土 曜 日 ) 第 2 回 平 成 25 年 12 月 7 日 ( 土 曜 日 ) 場 所 : 本 校 視 聴 覚 室 化 学 室 生 物 室 物 理 室 参 加 人 数 : 第 1 回 101 人 ( 学 校 祭 と 同 時 開 催 小 学 生 以 上 対 象 ) 第 2 回 68 人 ( 中 学 生 対 象 ) 目 的 : 地 域 との 連 携 を 保 ちながら 本 校 のSSH 活 動 を 広 く 紹 介 することと 地 域 の 小 中 学 生 が 科 学 のおもしろさや 不 思 議 さを 体 験 し 興 味 関 心 を 深 める また 本 校 生 徒 をTAとして 参 加 させ コミュニケーション 能 力 の 向 上 を 図 る 実 施 概 要 : 第 1 回 1 ロボット 液 体 窒 素 の 実 験 立 体 模 型 製 作 物 理 班 では 割 箸 と 画 鋲 と 輪 ゴムを 用 いて 立 体 模 型 の 製 作 を 行 った 割 箸 を 一 定 の 角 度 で 組 み 立 てることにより 多 角 形 の 組 み 合 わせの 球 体 を 作 ることができる また 力 を 加 えることで 平 面 にたたむこともできる また 同 時 に 液 体 窒 素 を 用 い た 様 々な 実 験 とロボットも 演 示 した 2 友 だち 電 池 スライムつくり 化 学 班 ではまず 硼 砂 とPVAを 用 いてスライム 作 りを 行 った 2 薬 を 混 ぜ 合 わ せることにより 立 体 網 目 状 の 高 分 子 ができ その 中 に 水 分 子 を 取 り 込 む そのた めゲル 状 のスライムができる つぎに 食 塩 水 と 銅 板 亜 鉛 版 を 用 いて 電 池 づくりを 行 った これを 複 数 の 人 間 で 直 列 につなぎ 友 だち 電 池 とした 3 ミジンコのペーパークラフト アイの 生 葉 のたたき 染 め 生 物 班 ではまず ミジンコのペーパークラフト 作 りを 行 った 複 数 の 紙 を 切 り 抜 61
き 重 ね 合 わせることにより ミジンコの 模 型 ができる 次 に 藍 の 生 葉 のたたき 染 め を 行 った 布 地 に 藍 の 葉 を 叩 き 込 み 空 気 に 触 れさせることで 布 を 藍 色 に 染 めるこ とができる 4 数 楽 実 験 数 学 班 では シャボン 玉 液 の 表 面 積 が 最 小 になるはたらきを 利 用 して 様 々な 立 体 の 枠 にできる 表 面 積 が 最 小 の 曲 面 を 調 べる 実 験 を 行 った また その 膜 の 一 部 を 破 ったときの 膜 の 変 化 も 調 べてみた 第 2 回 1 割 箸 による 立 体 模 型 の 製 作 物 理 班 では 第 1 回 に 引 き 続 き 割 箸 と 画 鋲 と 輪 ゴムを 用 いて 立 体 模 型 の 製 作 を 行 った 割 箸 を 一 定 の 角 度 で 組 み 立 てることにより 多 角 形 の 組 み 合 わせの 球 体 を 作 ることができる また 力 を 加 えることで 平 面 にたたむこともできる 2 銀 鏡 反 応 で 鏡 を 作 ろう 化 学 班 では 銀 鏡 反 応 を 利 用 して 鏡 作 りを 行 った アンモニア 性 硝 酸 銀 水 溶 液 にグルコース 溶 液 を 使 用 した 銀 を 付 着 させるガラスはシャーレを 用 い 銀 が 付 着 後 糊 で 銀 がはがれないように 固 定 し 小 物 入 れとして 持 ち 帰 ってもらった 3 電 子 顕 微 鏡 実 験 生 物 班 では 走 査 型 電 子 顕 微 鏡 を 用 いて 身 の 回 りの 様 々なものを 観 察 した 事 前 に 中 学 生 に 連 絡 し 観 察 したいものを 持 って 来 てもらった ヒトや 動 物 の 体 毛 皮 膚 花 粉 昆 虫 などを 観 察 した また 観 察 した 映 像 をプリントアウトし 持 ち 帰 って もらった 4 たたみかえ 折 り 紙 六 角 形 の 製 作 数 学 班 ではたたみかえ 折 り 紙 の 製 作 を 行 った 一 定 の 規 則 にしたがって 紙 を 折 っていくと ある 方 向 に 折 り 返 すことで 新 たな 面 が 出 現 する この 法 則 性 を 数 学 の 視 点 から 学 習 体 験 した 生 徒 感 想 ( 第 2 回 のもの): とても 楽 しい 実 験 だった 普 段 ではできないような 実 験 ができて 良 かった 先 生 方 の 説 明 足 高 生 ともに 丁 寧 だった 次 にこういうことがあったらまた 参 加 したい 銀 鏡 反 応 はあまり 聞 いたことがなかったが 簡 単 でわかりやすかった( 化 学 ) 毛 を 拡 大 してみると 各 動 物 の 特 徴 があることがわかった( 生 物 ) 考 察 : 第 1 回 は 学 校 祭 と 同 時 開 催 だったため 事 前 予 約 なしで 対 象 を 小 学 生 以 上 とし 比 較 的 解 かりやすくて 楽 しい 実 験 を 題 材 にした その 結 果 参 加 者 は 親 子 連 れの 小 学 生 が 中 心 となり 親 子 で 楽 しむ 実 験 教 室 となった 地 域 貢 献 という 目 標 は 達 成 できたの ではないかと 考 えられる 第 2 回 は 対 象 を 中 学 生 とし 地 域 の 中 学 生 から 事 前 に 申 し 込 む 形 で 行 い 実 験 内 容 も 第 1 回 に 比 べやや 難 しい 題 材 にした アンケートの 結 果 からもやや 難 しいという 回 答 が 少 しあったものの 有 意 義 であったと 答 えた 生 徒 が 多 数 であった 62
また 実 験 の 手 伝 いを 科 学 部 の 生 徒 が 行 ったが 第 2 回 では 第 1 回 の 経 験 を 活 か し より 積 極 的 かつ 効 率 よく 補 助 を 行 うことができ コミュニケーション 能 力 の 向 上 も 達 成 できた 第 2 回 のアンケート 結 果 63
第 4 節 実 施 の 効 果 とその 評 価 1 概 要 意 識 調 査 の 結 果 から 今 年 度 の SSH 事 業 の 効 果 を 測 り 取 組 の 成 果 を 検 証 する 資 料 とするこ とを 目 的 とする 本 校 SSH 事 業 が 目 指 す 科 学 的 なものの 見 方 考 え 方 のできる 人 材 の 育 成 コミュニケーション 能 力 の 育 成 が 達 成 できたかを 次 のような 手 順 で 評 価 する ⑴ 本 校 SSH 事 業 が 目 指 す 人 材 の 育 成 に 必 要 と 考 える 質 問 事 項 を 設 定 する ⑵ 質 問 事 項 について 現 在 の 状 況 を 生 徒 に 自 己 評 価 させる ⑶ 質 問 事 項 のうち 傾 向 が 顕 著 なものを 分 析 する 2 調 査 方 法 (1) 実 施 日 時 第 1 回 平 成 25 年 4 月 25 日 第 2 回 平 成 26 年 1 月 27 日 (2) 対 象 1 学 年 生 徒 ( 回 収 数 : 第 1 回 235 名 第 2 回 221 名 ) 2 学 年 生 徒 ( 回 収 数 : 第 1 回 SSH 対 象 63 名 SSH 非 対 象 173 名 ) ( 回 収 数 : 第 2 回 SSH 対 象 63 名 SSH 非 対 象 166 名 ) 3 意 識 調 査 の 結 果 と 考 察 1 H25 年 度 1 年 生 ( 現 1 年 生 )と H24 年 度 1 年 生 ( 現 2 年 生 )の 比 較 H26.1 H25.4 H25 年 度 1 年 生 ( 現 1 年 生 ) H25.1 H24.6 H24 年 度 1 年 生 ( 現 2 年 生 ) (1) 数 学 の 学 習 について まず 今 年 度 1 年 次 生 は 肯 定 的 回 答 の 率 が4 月 当 初 から 高 い 昨 年 度 の 生 徒 と 比 較 すると 意 識 の 高 さが 伺 える 1 月 の 調 査 においても 質 問 1-2 質 問 1-4 質 問 1-10では 肯 定 的 回 答 の 率 が 上 がっている 質 問 1-8では 肯 定 的 回 答 の 率 が 下 がってはいるが 回 答 率 は70%を 超 えており 昨 年 度 の 生 徒 を 上 回 っている 今 年 度 は 講 演 会 を 全 6 回 行 ったが 内 2 回 が 数 学 に 関 する 身 近 な 話 題 であったこととや 1 月 に 実 施 した 明 治 大 学 での 現 象 数 理 学 研 修 などの 実 施 の 成 果 であるといえる (2) 理 科 の 学 習 について 64
数 学 と 同 じく 今 年 度 1 年 次 生 は 肯 定 的 回 答 の 率 が4 月 当 初 から 高 い 1 月 の 調 査 で 質 問 1-1 質 問 1-3 質 問 1-7では 肯 定 的 回 答 の 率 が 下 がってはいるが いずれも 昨 年 度 の 生 徒 を 上 回 って いる 質 問 1-9では 肯 定 的 回 答 が 増 加 している 中 学 校 の 理 科 に 比 べ 高 校 では 抽 象 的 な 概 念 理 論 計 算 が 入 るので 急 に 難 しく 感 じるようだ 理 科 に 関 する 講 演 会 を3 回 実 施 したが 講 演 の 面 白 さ を 感 じるほどに 科 目 の 理 解 が 進 んでいないことが 原 因 としては 上 げられる (3) コミュニケーション 能 力 について 質 問 2-1 質 問 2-5 質 問 2-6 質 問 2-7 質 問 2-9では 肯 定 的 回 答 が 減 少 している 今 年 度 も SS 情 報 の 授 業 においてプレゼンテーションの 実 習 を 行 った 昨 年 度 は グループでの 実 習 を 通 して メンバーとコミュニケーションをとりながら 膨 大 な 情 報 の 中 から 必 要 な 点 を 取 り 出 す ことや 根 拠 に 基 づいて 考 えようとする 力 をつけることができた 昨 年 度 のアンケートの 中 で 個 別 で 実 習 をしたいという 生 徒 の 意 見 があったため 今 年 度 は 個 別 で 実 習 発 表 を 行 った また クラス 内 での 発 表 は 行 うことができたが 学 年 全 体 での 発 表 の 機 会 を 設 けることが 出 来 なかったことが 減 少 した 要 因 として 考 えられる 一 方 で 質 問 2-9 質 問 2-11では 強 い 肯 定 的 回 答 が 増 加 している 今 年 度 は 個 別 で 発 表 を 行 っ たが 自 主 的 に 英 語 で 発 表 をした 生 徒 もいた 来 年 度 の2 学 年 については 課 題 研 究 や 海 外 研 修 が 始 ま るため 自 然 科 学 について 自 分 が 調 べたことや 考 えたことを 筋 道 を 立 ててまとめる 力 と 英 語 を 使 っ たコミュニケーション 能 力 が 必 要 になってくる 次 年 度 に 向 け 良 い 傾 向 であると 言 える 2 H25 年 度 2 年 生 SSH 対 象 生 徒 と 非 SSH 対 象 生 徒 の 比 較 H26.1SSH H25.4SSH H25 年 度 2 年 生 SSH 対 象 生 徒 H26.1 非 SSH H25.4 非 SSH H25 年 度 2 年 生 SSH 非 対 象 生 徒 65
(1) 数 学 の 学 習 について 質 問 1-2 質 問 1-8において SSH 対 象 クラスでは 肯 定 的 回 答 の 割 合 が 増 加 している 逆 に 非 SSH 対 象 クラスでは 減 少 している 質 問 1-4 質 問 1-10においては 肯 定 的 回 答 の 割 合 は 減 少 しているが 強 い 肯 定 的 回 答 をした 生 徒 が 増 加 している 教 科 において 強 い 興 味 関 心 をもっている 生 徒 対 し どのような 指 導 を 行 っていくかが 課 題 として 上 げられたが SSH 事 業 を 通 じて 高 度 な 内 容 に 触 れることにより 数 学 に 関 する 興 味 関 心 が 高 まったと 言 える (2) 理 科 の 学 習 について 全 体 的 に 肯 定 的 回 答 の 割 合 が 減 少 している 原 因 としては 教 科 の 学 習 内 容 の 難 化 と 文 系 の SSH 対 象 クラス( 文 系 SP)の 興 味 関 心 を 伸 ばしきれなかったことが 原 因 として 上 げられる (3) コミュニケーション 能 力 について 66
質 問 2-5 以 外 において 肯 定 的 回 答 の 割 合 が 増 加 している 特 に 質 問 2-9においては SSH 対 象 クラスと 非 対 象 クラスの 意 識 の 変 化 が 顕 著 である 課 題 研 究 において 様 々な 資 料 や 実 験 観 察 の データを 多 角 的 に 分 析 し 自 らの 研 究 を 論 文 やプレゼンテーションにまとめ 発 表 したことが 要 因 で ある この 観 点 からは 昨 年 度 の 課 題 であった 意 識 の 高 い 生 徒 をさらに 伸 ばすことが 出 来 たと 言 える 質 問 2-5では 肯 定 的 回 答 が 減 少 している 要 因 としては 扱 う 内 容 が 高 度 になったために 分 かり やすく 相 手 に 伝 えることが 難 しくなり 伝 えることに 対 して 苦 手 意 識 をもっていることが 上 げられる 肯 定 的 回 答 の 絶 対 数 は 少 ないが 事 後 アンケートにおいては 倍 になっている 今 年 度 実 施 したUI S 海 外 研 修 や 英 語 部 を 中 心 としたディベートによる 成 果 である 4 まとめ 多 くの 質 問 項 目 で 肯 定 的 意 見 をもつ 生 徒 が 増 加 しており 今 年 度 の 本 校 の SSH 事 業 は 全 体 とし て 効 果 が 上 がったといえる 一 方 で 肯 定 的 回 答 が 減 少 している 項 目 があるのも 気 にかかる 要 因 とし ては 教 科 の 学 習 内 容 の 難 化 による 可 能 性 が 考 えられるが 生 徒 の 意 欲 を 伸 ばしきれなかった 部 分 も あると 考 えられる 今 年 度 の 生 徒 の 特 徴 として 聴 講 するだけの 講 演 会 よりも 実 験 観 察 等 の 活 動 を 自 らの 手 で 行 う 研 修 や 間 近 で 結 果 を 確 認 し 考 察 できる 体 験 型 の 研 修 に 対 して 興 味 を 示 すことが 上 げられる 聴 講 するだけの 講 演 会 についても 未 知 の 分 野 への 興 味 関 心 を 引 くことにつながってい る 次 年 度 は 実 施 の 時 期 や 回 数 を 熟 考 することにより 効 果 的 な 講 演 会 在 り 方 について 考 えていけれ ばと 思 う 昨 年 度 の 課 題 であった 質 問 力 の 育 成 については 今 年 度 も 思 ったような 成 果 が 上 がら なかった 自 らの 考 えを 整 理 して 自 信 をもって 発 表 することの 指 導 や 疑 問 点 を 自 由 に 質 問 できる 環 境 作 りをする 必 要 がある 今 年 度 は 事 業 評 価 を 基 準 とし SSH が 生 徒 にもたらした 効 果 を 検 証 するために SSH クラス と 非 SSH クラス の 生 徒 の 意 識 の 変 容 を 調 査 し 比 較 検 証 をすることができた 課 題 としては SSH 対 象 クラスを 国 際 数 理 クラスと 文 系 SP クラスとした 事 後 アンケートでは2クラスを 分 けてアン ケートをとったが 事 前 アンケートでは2クラス 一 括 して 調 査 をした 次 年 度 は 国 際 数 理 クラスと 文 系 SP クラスを 分 けた 形 で 調 査 をしたい また アンケートの 調 査 項 目 についても 今 年 度 よりも 更 に SSH の 効 果 が 測 れるように 改 善 していきたい 67