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する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

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Transcription:

平 成 22 年 度 農 林 水 産 物 等 輸 出 課 題 解 決 対 策 事 業 ( 農 林 水 産 省 補 助 事 業 ) ドバイの 中 東 ハブ 機 能 を 活 用 した 中 東 湾 岸 諸 国 (GCC) 向 け コールド チェーン 物 流 システムの 構 築 実 施 報 告 書 株 式 会 社 近 鉄 エクスプレス 販 売 平 成 23 年 3 月

目 次 ページ はじめに 1 1. 中 東 湾 岸 諸 国 向 け 食 品 輸 出 の 現 状 2 2. 本 事 業 取 り 組 みの 背 景 2 参 考 情 報 1 GCC とは? 3 参 考 情 報 2 中 東 の 市 場 概 要 4 参 考 情 報 3 中 東 におけるターゲット 食 品 ( 及 び 農 産 物 )/ 取 扱 い 商 材 の 選 択 肢 5 3. 本 事 業 における 調 査 5 (1) コールド チェーン 機 能 について 6 (2) 輸 送 上 の 商 材 品 質 の 変 化 について 10 (3) コンプライアンス( 法 令 順 守 )について 15 (4) ロジスティクス コスト( 総 物 流 費 )について 22 4. 普 及 啓 発 について 27 さいごに 29 2

はじめに 本 報 告 書 は 平 成 22 年 度 農 林 水 産 物 等 輸 出 課 題 解 決 対 策 事 業 を 活 用 して ドバイの 中 東 ハブ 機 能 を 活 用 した 中 東 湾 岸 諸 国 (GCC) 向 けコールド チェーン 物 流 システムの 構 築 を 確 立 するに 当 たっての 課 題 の 解 決 策 を 取 りまとめたものです 本 事 業 は ドバイの 中 東 ハブ 機 能 や 最 終 仕 向 地 となる GCC( 中 東 湾 岸 諸 国 )の 個 々のイ ンフラ 状 況 などを 検 証 することと GCC 域 内 に 存 在 する 特 恵 制 度 利 用 の 条 件 などを 調 査 す ることにより 同 地 域 における 日 本 食 材 の 競 争 力 強 化 に 繋 げることを 目 的 としました 本 報 告 書 が 関 係 各 位 にとって 参 考 になれば 幸 いであります なお 平 成 22 年 度 農 林 水 産 物 等 輸 出 課 題 解 決 対 策 事 業 ( 農 林 水 産 省 補 助 事 業 )は 株 式 会 社 近 鉄 エクスプレス 販 売 が 実 施 したものであり 本 報 告 書 執 筆 の 一 切 の 責 任 は 株 式 会 社 近 鉄 エクスプレス 販 売 にあり 農 林 水 産 省 の 見 解 を 示 すものではありません 1

1. 中 東 湾 岸 諸 国 向 け 食 品 輸 出 の 現 状 食 品 も 含 めた 全 ての 消 費 材 の 成 長 市 場 として 世 界 の 注 目 は 以 前 にも 増 して 中 東 諸 国 に 注 がれています 食 品 流 通 及 び 物 流 の 分 野 では 優 良 港 巨 大 空 港 を 有 する UAE ドバイは 群 を 抜 いて 物 流 インフラが 整 備 されている 反 面 周 辺 の 湾 岸 諸 国 (バーレーン クウェー ト オマーン カタール サウジアラビアをいう 以 下 GCC という )におけるコール ド チェーンインフラは 実 用 レベルとしては 未 熟 または 不 透 明 な 部 分 が 多 いというのが 現 状 です 日 本 からこれら GCC へ 直 接 的 に 輸 出 をするに 当 たっては 少 ない 飛 行 機 便 数 や 輸 送 キャ パシティー 極 端 に 限 られた 配 船 数 など 物 流 導 線 の 細 いことや 輸 入 国 サイドのコンプラ イアンス 上 の 規 制 などの 障 害 が 大 きく 販 路 拡 大 はおろか 安 定 したビジネスの 構 築 もまま ならないのも 阻 害 要 因 の 一 つとなっています 一 方 で GCC 域 内 の 流 通 には 低 い 税 率 (または 無 税 ) 輸 出 入 書 類 書 式 の 簡 便 化 などの 特 恵 が 存 在 しており 活 発 な 域 内 流 通 が 日 々 行 われています したがって 電 気 機 器 生 活 資 材 などの 一 般 貨 物 ( 常 温 貨 物 )は ドバイのストックポイントへ 輸 出 し そのハブ 機 能 を 活 用 して 第 三 国 へ 再 輸 出 するといった 広 域 ディストリビューション 形 式 が 一 般 的 とな っています しかしながら 日 本 産 農 林 水 産 物 の 輸 出 に 当 たって 厳 密 な 温 度 管 理 時 間 管 理 を 要 す る 生 鮮 品 貨 物 の 多 くは この 利 便 性 の 高 い 機 能 を 活 用 しきれておらず また 前 例 が 無 い ゆえに 実 証 データが 不 足 し 実 利 ベースでの 商 流 となっていないのが 実 情 です 今 後 中 東 市 場 において 広 く 日 本 産 農 林 水 産 物 の 販 路 を 拡 大 するに 当 たっては 市 場 特 性 への 十 分 な 理 解 とは 別 に 物 流 分 野 における 品 質 保 持 技 術 の 向 上 や 輸 送 コスト 削 減 など 国 際 的 な 競 争 上 不 可 欠 となる 課 題 を 克 服 する 必 要 があり この 中 東 ハブ 機 能 が 将 来 的 に 活 用 されることで 今 後 の 展 開 を 容 易 にするものと 考 えられます 2. 本 事 業 取 組 みの 背 景 GCCを 含 む 中 東 市 場 は 潜 在 的 な 需 要 は 極 めて 高 いにもかかわらず 日 本 食 材 に 対 する 消 費 者 の 認 知 度 は 低 く スーパーマーケットなどで 大 量 に 商 品 をさばくだけの 需 要 が 未 だ 無 いのが 現 状 です 出 荷 量 が 少 ないために 輸 送 単 価 が 高 くなり 結 果 として 販 売 価 格 が 高 く なるという 解 決 すべき 課 題 があります また 日 本 からGCCを 含 む 中 東 諸 国 (ドバイを 除 く )に 対 する 直 接 的 な 輸 送 インフラは 脆 弱 であり 唯 一 ドバイ 向 けだけは 輸 送 インフラが 充 実 しており かつ 日 本 食 材 への 需 要 が 膨 らみ 始 めており ある 程 度 の 物 量 が 期 待 出 来 ます GCC 域 内 では 輸 出 入 手 続 きの 簡 素 化 などの 特 恵 が 存 在 し ていますが 食 品 に 関 してそのメリットを 活 用 している 国 内 事 業 者 が 存 在 しません 仕 組 みを 知 らない 輸 出 者 が 殆 ど です また 生 鮮 品 輸 送 に 関 するドバイの 中 東 ハブ 機 能 を 活 用 したGCCに 輸 送 するコールド チェーン 実 証 実 験 報 告 が 見 当 たりません そこで このハブ 機 能 を 活 用 した 湾 岸 諸 国 への 広 域 コ ールドチェーン システム 構 築 の 可 能 性 を 探 ることで 様 2 Dubai

々な 課 題 を 解 決 することが 可 能 になると 考 えます 参 考 情 報 1 GCC とは? 湾 岸 協 力 会 議 =Gulf Cooperation Councilのこと ( 正 式 名 称 Cooperation Council of the Arab States of The Gulf) 1981 年 5 月 25 日 に 設 立 本 部 :リヤド 加 盟 国 : アラブ 首 長 国 連 邦 (UAE) バーレーン クウェート オマーン カタール サウジアラビアの6カ 国 設 立 の 趣 旨 加 盟 国 間 の 経 済 金 融 貿 易 通 関 観 光 立 法 行 政 における 共 通 規 制 の 確 立 鉱 工 業 農 業 水 利 畜 産 資 源 の 科 学 技 術 的 進 歩 科 学 研 究 センターの 設 立 ジョイントベンチャー( 共 同 企 業 体 )の 設 立 民 間 部 門 の 協 力 推 進 人 的 交 流 の 強 化 推 進 共 通 通 貨 カリージ(Khaleeji) の 導 入 ( 現 在 交 渉 は 難 航 中 ) クウェート 人 口 344 万 人 (うち 外 国 人 235 万 人 ) 面 積 2 万 平 方 キロメートル バーレーン 人 口 110 万 人 (うち 外 国 人 57 万 人 ) 面 積 757 平 方 キロメートル カタール 人 口 160 万 人 (うち 外 国 人 130 万 人 ) 面 積 11,427 平 方 キロメートル アラブ 首 長 国 連 邦 人 口 477 万 人 (うち 外 国 人 は300 万 人 ) 面 積 8 万 平 方 キロメートル サウジアラビア 人 口 2,400 万 人 (うち 外 国 人 614 万 人 ) 面 積 215 万 平 方 キロメートル( 日 本 の 約 5.7 倍 ) オマーン 人 口 287 万 人 (うち 外 国 人 は90 万 人 ) 面 積 31 万 平 方 キロメートル( 日 本 の 約 4 分 の3) 資 料 : 外 務 省 ホームページよりデータ 引 用 近 鉄 エクスプレス 販 売 作 成 3

参 考 情 報 2 中 東 の 市 場 概 要 ~ 日 本 産 食 材 にとって 中 東 食 品 市 場 は 誕 生 期 ~ 食 材 輸 入 比 率 の 高 い 中 東 では 一 般 的 に 食 品 輸 入 の 規 制 が 緩 やかで GAPやHACCPなどの 表 立 った 条 件 付 けもありません ただし 宗 教 的 にタブーとされる 食 材 については イス ラム 教 に 基 づく 肉 のハラール 認 証 や 加 工 品 における 添 加 物 の 詳 細 情 報 (アラビア 語 )の 表 示 などに 留 意 する 必 要 があります 一 方 で 既 存 潜 在 の 消 費 者 層 は 人 口 の 構 成 比 率 や 所 得 の 違 いなどからクラスター 化 さ れており ローカルアラブ 人 他 国 からの 高 所 得 駐 在 員 中 間 所 得 駐 在 員 や 出 稼 ぎ それ と 主 にインド パキスタンからの 労 働 者 層 に 分 けることができ それぞれに 異 なった 消 費 行 動 がなされるため この 市 場 ではターゲットを 絞 りこんで 戦 略 的 にマーケティング 活 動 をすることが 求 められます 各 国 の 市 場 状 況 UAE 市 場 ドバイを 中 心 に 現 在 最 も 食 材 のバラエティーに 富 み 消 費 意 欲 も 高 い 新 しいものに 対 する 要 求 は 最 も 旺 盛 で 中 東 のトレンド 発 信 基 地 とも 言 える クウェート 市 場 食 材 購 買 力 が 強 く 狭 い 地 域 に 潜 在 顧 客 人 口 の 密 集 度 が 高 い また 食 品 展 示 会 などで も UAE 以 外 の 国 ではクウェートバイヤーからの 引 合 が 最 も 多 く 日 本 食 材 に 対 する 関 心 は 高 い( 過 去 のGulfood 日 本 パビリオン 出 展 者 ヒアリングより) サウジアラビア 市 場 最 も 購 買 力 が 期 待 できるが 輸 入 実 務 営 業 上 の 規 制 が 多 く 事 業 展 開 がしづらい カタール 市 場 有 望 資 源 国 として また ミニドバイ と 言 われ 経 済 発 展 中 だが 食 材 に 対 する 需 要 喚 起 はこれから( 消 費 者 の 興 味 はいまだ 耐 久 消 費 財 へ 向 いている) 貨 物 査 証 が 必 要 など 輸 入 規 制 が 厳 しい サッカーワールドカップ2022に 向 け 今 後 は 加 速 度 的 な 発 展 か? バーレーン 市 場 市 場 規 模 が 他 GCC 国 に 比 べ 小 さい オマーン 市 場 高 級 食 材 に 対 する 総 体 的 な 需 要 はこれから ローカルでも 一 般 市 民 の 所 得 は 高 くない 4

参 考 情 報 3 中 東 におけるターゲット 食 品 ( 及 び 農 産 物 )/ 取 扱 い 商 材 の 選 択 肢 競 争 力 の 高 い 商 材 ( 売 りやすいもの)を 先 行 的 にプロモーションし 日 本 産 食 品 のブラ ンドを 早 期 に 確 立 することは それに 続 く 商 材 への 足 がかりを 築 くという 意 味 で 非 常 に 重 要 です 今 は 具 体 的 な 需 要 が 無 くても 市 場 特 性 の 把 握 や 長 い 目 で 見 た 戦 略 シナリオの 作 成 が 必 要 です 中 東 は 潜 在 的 な 需 要 が 大 きい 半 面 火 がつくまでに 時 間 がかかる 市 場 といわれています 品 目 毎 の 状 況 品 目 現 状 フルーツ 野 菜 水 産 物 肉 ( 牛 肉 ) 米 他 商 材 と 比 較 して 味 品 質 の 優 位 性 をアピールしやすい 検 疫 等 障 壁 がない 検 疫 障 壁 はないが 消 費 者 に 対 して 他 国 産 の 商 材 との 味 の 違 いを 訴 求 しにくい 品 質 の 高 いレストラン 日 本 人 家 庭 などのニッチ 需 要 は 存 在 する 日 本 食 のブームとともに 需 要 は 高 まっているものの 需 要 先 は 品 質 の 高 い 寿 司 を 扱 う 日 本 食 レストラン に 限 られる ただし 貝 類 などは 洋 食 系 の 高 級 レストランへの 販 路 拡 大 は 期 待 できる 付 加 価 値 が 高 い 一 方 で ラベル 表 示 義 務 検 疫 官 との 調 整 などのハードルは 高 い ハラル 処 理 が 必 須 であるため 供 給 に 問 題 があり 思 い 切 ったプロモーションがしづらい 現 状 供 給 サイドの 課 題 解 決 が 先 決 潜 在 需 要 はある 短 粒 米 に 対 する 一 般 需 要 がほとんどない 短 粒 米 ニッチ 市 場 では 既 にカリフォルニア 米 韓 国 産 米 など 安 価 な 商 材 が 出 回 っており また 日 本 食 レストランも 米 の 品 質 にはあまりこだわりがなく 大 きな 輸 出 量 を 望 めない ただし 最 近 のカリフォルニア 米 の 価 格 上 昇 とともに 日 本 産 米 の 価 格 競 争 力 は 増 しているため 日 本 人 家 庭 用 として 有 限 的 な 販 売 は 可 能 加 工 食 品 菓 子 スイーツ 類 花 卉 日 持 ちの 良 さという 利 点 はあるものの アラビア 語 ラベルや 流 通 認 可 を 示 すバーコードの 表 示 義 務 ハラム 添 加 物 ( 主 にアルコールと 豚 エキス)の 確 認 など 障 害 が 多 い アラビア 語 ラベル 表 示 義 務 やハラム 添 加 物 ( 主 にアルコール)の 有 無 など 障 害 が 多 い 総 体 的 な 需 要 は 他 市 場 以 上 に 高 いが 洋 菓 子 分 野 は 既 に 激 戦 区 和 菓 子 類 は 日 持 ちの 短 さなどが デメリット ホテルやパレスを 筆 頭 に 需 要 は 旺 盛 だが 切 り 花 は 他 国 産 との 価 格 の 乖 離 が 有 りすぎ 文 化 の 違 いから 花 の 用 途 が 異 なる ただし 付 加 価 値 の 高 い 蘭 系 の 日 本 産 鉢 物 の 需 要 はある 程 度 はある 3. 本 事 業 における 調 査 4つの 検 証 ポイント 本 事 業 では 以 下 の4つの 課 題 を 切 り 分 けて 検 証 いたします それぞれに ライフサイク ルの 短 い 生 鮮 食 品 のディストリビューションには 不 可 欠 な 課 題 となります (1) コールド チェーン 機 能 について (2) 輸 送 上 の 商 材 品 質 の 変 化 について (3) コンプライアンス( 法 令 順 守 )について (4) ロジスティクス コスト( 総 物 流 費 )について 5

(1)コールド チェーン 機 能 について 日 本 からドバイを 経 由 し 最 終 的 な 仕 向 地 に 至 るまでの 全 工 程 を 5 つのチェックポイン トに 切 り 分 け それぞれの 実 効 性 とリスクを 調 査 しました チェックポイント1 日 本 からドバイまでのルート( 輸 送 ) チェックポイント2 ドバイ 空 港 ジュベル アリ 港 のインフラ チェックポイント3 民 間 の 空 港 外 港 外 施 設 のインフラ チェックポイント4 ドバイから 仕 向 地 空 港 までのルート( 輸 送 ) チェックポイント5 仕 向 地 空 港 のインフラや 輸 入 所 要 時 間 チェックポイント1 日 本 からドバイまでのルート チェックポイント1 日 本 からドバイまでのルート( 輸 送 ) 成 田 空 港 における 冷 蔵 インフラ( 特 に 輸 出 用 )は 非 常 に 脆 弱 であり 品 質 を 重 視 したコ ールド チェーン 輸 送 には 適 しません したがって 出 発 前 に 十 分 な 予 冷 を 施 し かつジ ャストインタイムで 航 空 会 社 倉 庫 に 持 ち 込 めるよう 空 港 外 に 冷 蔵 倉 庫 を 確 保 することは 重 要 です 冷 蔵 コンテナを 保 有 する 航 空 会 社 は 殆 ど 無 いために 通 常 コンテナを 使 用 する ことになります 梱 包 や 配 達 タイミングなどを 工 夫 することで 品 温 の 上 下 を 最 小 限 に 抑 えることは 可 能 です ( 下 のグラフは 条 件 の 厳 しい 夏 場 での 輸 送 実 績 温 度 変 化 を+/-10 以 下 に 抑 えている ) 6

チェックポイント2 ドバイ 空 港 ジュベル アリ 港 のインフラ ドバイ 空 港 (Dubai International Airport) ドバイに 到 着 する 生 鮮 貨 物 は 一 部 の 航 空 会 社 を 除 いて 全 て 空 港 敷 地 内 にあるドバイ フラワーセンター(DFC)に 到 着 後 1 時 間 以 内 に 搬 入 されます DFC は 全 床 保 冷 され また 商 材 の 適 正 温 度 帯 に 合 わせた 温 度 管 理 が 可 能 です ドバイフラワーセンター 外 観 ドバイフラワーセンター 内 ジュベル アリ 港 (Jebel Ali Port) 中 東 の 玄 関 口 として またアジアから 欧 州 への 航 路 上 最 大 のコンテナ 港 として ジュ ベル アリ 港 は 近 代 的 な 機 能 を 備 えています 冷 蔵 冷 凍 施 設 についても 充 実 したインフ ラが 整 備 され 日 々 世 界 中 から 農 水 産 物 食 品 がこの 港 で 荷 下 ろしされています 設 定 可 能 温 度 帯 施 設 容 積 冷 蔵 +10 から+20 23,400 m3 冷 凍 -29 から+13 20,000 m3 ジュベル アリ 港 7

チェックポイント3 民 間 の 空 港 外 港 外 施 設 のインフラ ドバイを 含 む 中 東 諸 国 では 日 本 や 欧 米 などのように 3PL 業 者 ( 総 合 運 送 業 者 )による 要 温 度 管 理 貨 物 に 対 する 専 門 的 なサービスは 存 在 しません 青 果 であれば 青 果 専 門 のトレ ーダー( 輸 入 卸 業 者 など) 切 花 であれば 花 卉 専 門 のトレーダーが 商 材 に 必 要 な 冷 蔵 庫 や 低 温 トラックを 用 意 するケースが 一 般 的 です つまり ドバイ 到 着 後 のコールド チェーンを 維 持 するためには 空 港 からの 引 き 取 り のための 冷 蔵 車 や 一 時 的 な 保 管 に 必 要 な 冷 蔵 倉 庫 を 所 有 するトレーダーとの 代 理 店 契 約 な どが 必 須 であるといえます (ドバイにおける 輸 入 者 としての 必 要 条 件 ) 弊 社 の 場 合 は 現 在 ドバイでホテルや 高 級 レストラン 航 空 会 社 のファーストクラス 用 ケータリングなどの 顧 客 を 持 つ 青 果 トレーダーとの 協 業 を 行 っております チェックポイント4 ドバイから 仕 向 地 空 港 までのルート( 輸 送 ) 生 鮮 食 品 の 扱 いに 慣 れたトレーダーをパートナーとして 持 つメリットの 2 つ 目 は 輸 入 再 輸 出 の 業 務 に 精 通 しているという 点 にあります 現 地 の 検 疫 官 や 税 関 担 当 者 との 良 好 な 関 係 やコミュニケーション 体 制 がとられており 生 鮮 食 品 に 必 要 なスムースな 業 務 フロー の 確 立 が 可 能 です ドバイの 輸 入 再 輸 出 にかかるプロセスと 所 要 時 間 ドバイ 輸 入 時 のプロセス ( 当 社 パートナーの 場 合 ) ドバイ 再 輸 出 時 のプロセス ( 当 社 パートナーの 場 合 ) Day-0 夜 間 ドバイ 空 港 到 着 原 産 地 証 明 申 請 + 承 認 Day-0 午 前 中 到 着 後 1 時 間 空 港 冷 蔵 施 設 へ 移 送 空 港 冷 蔵 施 設 へ 移 送 午 後 Day- 1 早 朝 輸 入 検 疫 (DFC 内 ) 再 輸 出 検 疫 + 合 格 夕 方 輸 入 通 関 (DFC 内 ) ショート カット も 可 能 フライト 出 発 時 間 まで 待 機 約 2 時 間 後 輸 入 許 可 航 空 会 社 倉 庫 へ 移 送 夜 間 空 港 冷 蔵 施 設 搬 出 フライト 出 発 搬 出 後 約 1 時 間 輸 入 者 冷 蔵 倉 庫 へ 直 接 配 送 先 へ 最 終 仕 向 け 地 到 着 同 日 深 夜 8

ドバイ 空 港 から 仕 向 地 空 港 までの 飛 行 時 間 や 輸 送 中 温 度 上 昇 のリスク 航 空 便 トラック 航 空 会 社 ( 直 行 便 ) 飛 行 時 間 温 度 上 昇 リス ク 冷 蔵 車 両 の 有 無 所 要 日 数 温 度 上 昇 リスク ク ウ ェ ー ト シ テ ィ ー (クウェー ト) 小 型 の 旅 客 便 を 使 用 航 空 会 社 の 一 般 的 な 温 度 管 理 エミレーツ 航 空 クウ ェート 航 空 ジャジー ラ 航 空 など 一 日 当 たり 17 便 105 分 小 さい サウジアラビア 国 境 を 2 回 越 境 走 行 距 離 も 長 く 越 境 時 に 待 たされるため 不 向 き 一 般 的 に 使 える 冷 蔵 車 両 もほとんど 無 い 3 日 ~? 非 常 に 大 きい ドーハ ( カ タ ー ル) 小 型 の 旅 客 便 を 使 用 航 空 会 社 の 一 般 的 な 温 度 管 理 エミレーツ 航 空 カタ ール 航 空 など 一 日 当 た り 18 便 60 分 小 さい サウジアラビア 国 境 を 2 回 越 境 越 境 時 に 待 たされ るため 不 向 き 一 般 的 に 使 える 冷 蔵 車 両 もほとんど 無 い 2 日 ~ 3 日 大 きい リヤド (サウジ) 小 型 の 旅 客 便 を 使 用 航 空 会 社 の 一 般 的 な 温 度 管 理 エミレーツ 航 空 サウ ジアラビア 航 空 など 一 日 当 たり 5 便 120 分 小 さい トレーダーの 自 社 車 両 が 使 用 可 能 2 日 多 少 マナマ (バーレー ン) 小 型 の 旅 客 便 を 使 用 航 空 会 社 の 一 般 的 な 温 度 管 理 エミレーツ 航 空 フラ イドバイ 航 空 ガルフ 航 空 バーレー ン 航 空 一 日 当 たり 14 便 75 分 小 さい サウジアラビア 国 境 を 2 回 越 境 越 境 時 に 待 たされ るため 不 向 き 一 般 的 に 使 える 冷 蔵 車 両 もほとんど 無 い 3 日 ~ 4 日 大 きい マ ス カ ッ ト ( オ マ ー ン) 小 型 の 旅 客 便 を 使 用 航 空 会 社 の 一 般 的 な 温 度 管 理 エミレーツ 航 空 フラ イドバイ 航 空 オマーン 航 空 一 日 当 たり 12 便 60 分 小 さい 越 境 もスムースな 上 トレ ーダーの 自 社 車 両 がドバ イと 毎 日 シャトルしてい る 5 時 間 無 し アブダビ (UAE) 無 し 同 一 連 邦 内 なので 通 関 が ない イメージとしてはロ ーカル 配 達 2 時 間 無 し チェックポイント6 仕 向 地 空 港 のインフラや 輸 入 所 要 時 間 GCC では 昨 今 の 生 鮮 食 材 需 要 の 高 まりに 伴 い 全 体 的 に 冷 蔵 冷 凍 施 設 の 拡 充 傾 向 にあり ます ただし ドーハを 除 いて 業 務 スタンダードの 確 立 が 遅 れており 完 全 な 意 味 でのコ ールド チェーンは 調 査 段 階 では 難 しいと 思 われます この 現 状 に 対 応 し 鮮 度 を 高 い 水 準 で 維 持 するためには 到 着 後 の 業 務 時 間 を 最 大 限 短 9

縮 するための 業 務 フローを 輸 入 者 ( 及 び 通 関 業 者 )が 構 築 する 必 要 があるものと 思 われま す 都 市 国 空 港 (または 国 境 ) 施 設 ドバイから 通 関 検 疫 等 所 要 時 間 クウェート シティー ク ウ ェ ー ト 空 港 施 設 としての 冷 蔵 倉 庫 は 脆 弱 大 量 貨 物 や 長 期 保 管 には 適 さない 半 日 から 1 日 ドーハ カタール ランプ 側 に 整 備 された 大 型 冷 蔵 庫 が 十 機 以 上 温 度 はフレキシブルに 設 定 可 能 空 港 業 務 は 24 時 間 稼 動 で 従 業 員 が 良 くトレーニン グされており 到 着 後 の 貨 物 動 線 は 非 常 に スムース 現 在 建 設 中 の 新 しい 空 港 が 開 業 予 定 ( 遅 れが 生 じており 完 成 時 期 未 定 ) 最 短 1 時 間 リヤド サ ウ ジ ア ラビア 比 較 的 新 しい 大 型 冷 凍 冷 蔵 庫 ( 温 度 可 変 式 ) 8 基 が 温 度 帯 毎 に 稼 動 しているが 生 鮮 品 貨 物 の 到 着 時 間 が 午 前 3 時 から 9 時 にかけ て 集 中 している また ドアの 開 閉 ルールなどオペレーショ ンスタンダードが 無 く 庫 内 の 温 度 を 一 定 にしきれていない 最 短 3 時 間 ただし 空 港 倉 庫 衛 生 局 税 関 などに 対 して 事 前 の 出 荷 情 報 を 送 付 しておく 必 要 あり マナマ バ ー レ ー ン 空 港 施 設 としての 冷 蔵 倉 庫 は 脆 弱 大 量 貨 物 や 長 期 保 管 には 適 さない 約 半 日 マスカット オマーン 空 港 施 設 としての 冷 蔵 倉 庫 は 脆 弱 大 量 貨 物 や 長 期 保 管 には 適 さない ただし UAE 国 境 における ボーダー 通 関 は 非 常 にスムース アブダビ UAE 空 港 施 設 としての 冷 蔵 倉 庫 は 脆 弱 大 量 貨 物 や 長 期 保 管 には 適 さない ただし ドバイからは 国 境 がないため ス トレスフリー 10 分 ~30 分 無 し 以 上 日 本 から 仕 向 地 空 港 までの 行 程 調 査 の 結 果 コールド チェーンの 構 築 は 技 術 的 には 十 分 に 可 能 であるとの 結 論 になりました ただし そのためには ドバイ 現 地 でスムースに 商 材 ( 貨 物 )の 受 け 入 れと 再 輸 出 をサポー トしてくれる 力 のあるパートナーの 存 在 が 必 須 であり 時 差 を 考 えた 効 率 の 良 いオペレーシ ョン 体 制 を 整 えることが 重 要 であると 思 われます (2) 輸 送 上 の 商 材 品 質 の 変 化 について 試 験 輸 送 に 使 用 した 商 材 は その 時 期 の 主 力 品 目 とし 出 荷 に 際 しては 糖 度 計 を 用 いた 計 測 を 行 い 見 た 目 の 果 皮 色 等 も 確 認 の 上 で 梱 包 を 行 いました 試 験 輸 送 (バーレーン クウェートは 1 回 他 の 仕 向 地 は 2 回 ずつ)は 全 体 として 温 10

度 管 理 が 徹 底 されていたため 着 荷 後 の 品 温 も 低 く 一 部 の 例 外 を 除 いて 糖 度 果 皮 食 味 等 品 質 の 劣 化 は 見 られませんでした ただし 今 回 の 試 験 輸 送 は 比 較 的 外 気 温 の 安 定 している 10 月 から 12 月 に 行 われたため 外 気 温 が 50 度 近 くになり 冷 蔵 保 管 温 度 との 差 が 大 きい 真 夏 の 実 験 が 改 めて 必 要 であると 思 われます 出 荷 商 材 の 貯 蔵 最 適 温 度 商 材 品 種 貯 蔵 最 適 温 度 商 材 品 種 貯 蔵 最 適 温 度 リンゴ サンフジ -1~0 リンゴ シナノスウィート -1~0 リンゴ ジョナゴールド -1~0 メロン アールス 5 メロン 赤 肉 5 干 し 柿 あんぽ 柿 ( 冷 蔵 ) 5 梨 にっこり 梨 0 洋 ナシ ル レクチェ 1 柿 次 郎 柿 0 柿 富 士 柿 0 柿 筆 柿 0 柿 刀 根 柿 0 柑 橘 温 州 3~5 柑 橘 晩 白 柚 6 柑 橘 きんかん 3~5 いちご あまおう 1~5 洋 ナシ ラ フランス 1 試 験 輸 送 出 荷 明 細 国 名 都 市 名 回 数 品 目 クウェート クウェートシティー 1 回 目 リンゴ(フジ シナノスウィート ジョナゴールド) メロン( 赤 肉 ) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 次 郎 柿 筆 柿 富 士 柿 太 秋 柿 刀 根 柿 ) 柑 橘 (みかん) 1 回 目 リンゴ(フジ シナノスウィート ジョナゴールド) メロン( 赤 肉 ) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ラ フランス) 柿 ( 次 郎 柿 富 士 柿 あんぽ 柿 ) 柑 橘 (みかん) カタール ドーハ 2 回 目 リンゴ(フジ 世 界 一 ) メロン( 赤 肉 アールス) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 富 有 柿 ) 柑 橘 (きんかん 晩 白 柚 みかん) 11

サウジアラビア リヤド 1 回 目 リンゴ(フジ シナノスウィート ジョナゴールド) メロン( 赤 肉 アールス) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ラ フランス) 柿 ( 次 郎 柿 富 士 柿 あんぽ 柿 ) 柑 橘 (みかん) 2 回 目 リンゴ(フジ 世 界 一 ) メロン( 赤 肉 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 富 有 柿 ) 柑 橘 (きんかん 晩 白 柚 ) バーレーン マナマ 1 回 目 リンゴ(フジ 世 界 一 ) メロン( 赤 肉 アールス) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 富 有 柿 ) 柑 橘 (きんかん 晩 白 柚 ) イチゴ(あまおう) オマーン マスカット 1 回 目 2 回 目 リンゴ(フジ シナノスウィート ジョナゴールド) メロン( 赤 肉 ) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 次 郎 柿 筆 柿 富 士 柿 太 秋 柿 刀 根 柿 ) 柑 橘 (みかん) リンゴ(フジ 世 界 一 ) メロン( 赤 肉 アールス) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 富 有 柿 ) 柑 橘 (きんかん 晩 白 柚 みかん) イチゴ(あまおう) UAE アブダビ 1 回 目 リンゴ(フジ シナノスウィート ジョナゴールド) メロン( 赤 肉 ) 梨 (にっこり 梨 ) 洋 ナシ(ル レクチェ) 柿 ( 次 郎 柿 筆 柿 富 士 柿 太 秋 柿 刀 根 柿 ) 柑 橘 (みかん) クウェート 1 回 目 着 荷 時 の 様 子 オマーン 2 回 目 着 荷 時 の 様 子 12

サウジアラビア 1 回 目 温 度 データ 例 外 事 例 柿 微 妙 な 温 度 変 化 にヒートショック 果 皮 のしおれと 果 肉 が 軟 化 (その 後 フィルム 個 装 タイプの 冷 蔵 柿 で 対 応 問 題 は 回 避 した) イチゴ がくの 退 色 や 褐 色 化 ( 東 京 出 荷 後 4 日 が 経 過 ) 13

今 回 の 一 連 の 試 験 輸 送 のうち 唯 一 リヤド(サウジアラビア) 向 けの 出 荷 に 着 荷 後 の 商 材 の 腐 敗 が 認 められた ( 画 像 1 2 3 参 照 ) この 原 因 として 考 えられるのは 以 下 のとおり 検 疫 及 び 税 関 の 審 査 及 びリリースに 時 間 がかかった このため 閉 庁 日 にかかり さらに 遅 れが 生 じた この 間 保 管 してある 冷 蔵 庫 の 開 け 閉 め 頻 度 が 多 く 商 材 がヒートショックを 起 こした さらに 何 らかの 理 由 で 一 時 期 冷 蔵 庫 から 出 されていた 形 跡 が 認 められる 画 像 1 赤 肉 メロン 画 像 2 富 士 柿 画 像 3 リンゴ (3)コンプライアンス( 法 令 順 守 )について サウジアラビア 2 回 目 温 度 データ 14

(3)コンプライアンス( 法 令 順 守 )について 日 本 から 直 接 GCC に 輸 出 を 行 う 場 合 さまざまな 書 類 を 用 意 する 必 要 があり もっとも 厄 介 な 領 事 査 証 ( 在 京 大 使 館 に 申 請 有 料 )が 求 められる 国 もあります 一 方 同 じ GCC であるドバイから 他 の GCC に 再 輸 出 する 場 合 は これらが 免 除 となり 航 空 機 搭 載 までの 一 連 のプロセスが 簡 素 化 されています ク ウ ェ ー ト カタール サウジ アラビア バーレーン オマーン UAE (ドバイ 以 外 の 首 長 国 ) 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 直 送 ド バ イ ハ ブ 使 用 インボイス パッキング リスト 原 産 地 証 明 書 船 便 のみ 衛 生 証 明 書 検 疫 合 格 書 領 事 査 証 15

日 本 から 出 荷 する 際 に 要 求 される 領 事 査 証 の 例 バーレーン 商 工 会 議 所 が 認 証 済 みの 原 産 地 証 明 書 所 定 の 申 請 用 紙 査 証 金 額 を 駐 日 バーレーン 王 国 大 使 館 へ 申 請 する 午 前 中 のみの 申 請 交 付 となり 申 請 日 の 翌 執 務 日 に 交 付 される 原 産 地 証 明 書 の 裏 面 に 下 記 領 事 査 証 のように 印 紙 が 貼 付 され スタンプが 押 される 申 請 用 紙 領 事 査 証 16

オマーン 商 工 会 議 所 が 認 証 したインボイス 原 産 地 証 明 書 及 び 衛 生 証 明 書 査 証 金 額 をオマーン 国 大 使 館 へ 持 参 し 申 請 する 申 請 から 発 給 までは 中 2 日 かかる 査 証 金 額 は 書 類 の 種 類 によって 異 なる ( 下 記 料 金 表 は 2007 年 4 月 16 日 発 行 の もの ) 事 前 にオマーン 国 大 使 館 へ 問 い 合 わせが 必 要 インボイス 原 産 地 証 明 書 衛 生 証 明 書 の 各 裏 面 に 下 記 領 事 査 証 のように 印 紙 が 貼 付 され スタンプが 押 される 領 事 査 証 料 金 表 17

尚 2009 年 秋 にオマーン 向 けに 出 荷 した 際 神 戸 植 物 防 疫 所 関 西 空 港 支 所 より 2010 年 よりオマーン 向 けに 輸 出 する 際 オマーン 国 が 発 給 した 輸 入 許 可 書 が 必 要 であるという 情 報 を 入 手 した その 情 報 をもとに オマーンの 通 関 業 者 へ 確 認 したところ 輸 入 許 可 書 の 申 請 用 紙 を 入 手 したので 参 考 までに 掲 載 する 18

19

ドバイハブ 使 用 時 に 必 要 な 書 類 のサンプル 原 産 地 証 明 書 20

検 疫 合 格 書 21

( 注 意 ) 今 後 可 能 性 のあるコンプライアンス 上 の 懸 念 事 項 UAE 向 け 輸 出 に 対 する 貨 物 査 証 規 制 の 厳 しいサウジアラビアでも 2008 年 に 廃 止 となった 領 事 査 証 ですが 実 は UAE では 一 部 の 文 書 に 領 事 査 証 をとるよう 求 める 記 載 があります 一 方 で 現 実 の 現 地 輸 入 実 務 の 現 場 では 領 事 査 証 は 必 要 とされておりません この 真 相 については 公 的 機 関 の UAE 政 府 機 関 への 聞 き 取 りの 結 果 問 合 せのあった ものについては 極 力 領 事 査 証 を 取 得 した 上 で 輸 出 するよう 緩 やかに 指 導 している と いった 回 答 があり 領 事 査 証 が 必 ずしも 必 須 書 類 となっていないという 認 識 となっていま す ただし 国 内 法 の 整 備 がまだまだ 完 璧 ではない 同 国 では 今 後 領 事 査 証 取 得 が 義 務 付 けられる 可 能 性 も 考 えられます UAE での 食 品 検 査 機 関 によるラボテスト 現 在 UAE を 含 む GCC では 生 鮮 食 品 に 関 する 厳 しい 規 制 はありません ただし 今 後 何 らかの 理 由 で 日 本 産 農 産 物 から 残 留 農 薬 が 発 見 された 場 合 再 輸 出 先 国 で 問 題 になること が 予 想 されるため ドバイにある 公 的 な 検 査 機 関 (ラボ)で 残 留 農 薬 の 有 無 を 確 認 証 明 書 を 取 得 することが 望 ましい と UAE の 検 疫 所 担 当 官 から 助 言 を 受 けました ただし 果 皮 の 厚 い 柑 橘 類 やメロンなどは 不 要 果 皮 が 薄 く 果 肉 に 農 薬 が 浸 透 する 可 能 性 の 高 いものに 限 る という 助 言 です 無 論 現 在 のところ この 残 留 農 薬 検 査 合 格 証 ( 正 式 名 称 不 明 )が 輸 入 時 に 必 須 となっているわけではありません (4)ロジスティクス コスト( 総 物 流 費 )について 日 本 から 海 外 へ 輸 出 する 場 合 航 空 運 賃 やコンテナ 料 金 などの 直 接 的 な 運 送 費 用 とは 別 に 通 関 料 金 や 各 種 手 数 料 など 様 々なチャージ( 費 用 )が 発 生 します また 輸 入 側 や 今 回 のドバイ 中 東 ハブ 側 でも 同 様 の 費 用 が 発 生 しますが どの 国 も 輸 出 入 に 関 わるコスト 体 系 は 似 通 っている 一 方 で 料 金 の 体 系 や 費 用 額 は 国 によって 異 なり ます さらに 1 航 空 運 賃 のようにキロ 当 たり 幾 らで 計 算 されるもの 2 海 上 コンテナやチャ ータートラックのように 一 台 幾 らで 計 算 されるもの 3 通 関 料 金 やいくつかの 手 数 料 のよ うに 一 件 幾 らで 計 算 されるもの とそのコスト 算 出 方 法 は 複 雑 であるため 実 際 の 見 積 り 等 については 専 門 の 物 流 会 社 へお 問 合 せされることをお 勧 めいたします 以 下 は 代 表 的 な 輸 送 関 連 費 用 を 説 明 したものです 代 表 的 な 輸 送 関 連 費 用 の 一 覧 日 本 からの 輸 出 に 伴 うコスト 輸 出 通 関 料 日 本 の 税 関 に 対 し 輸 出 申 告 許 可 を 得 るための 手 数 料 一 般 的 には 通 関 業 者 が 代 行 22

検 疫 作 業 料 青 果 や 花 卉 の 場 合 は 植 物 防 疫 所 に 肉 類 は 動 物 検 疫 所 に 検 査 を 依 頼 基 準 に 合 っていれば 証 明 書 を 発 行 輸 出 相 手 国 地 域 の 求 めに 従 うための 制 度 * 輸 出 者 が 検 疫 作 業 を 外 部 に 委 託 する 場 合 に 発 生 梱 包 料 金 国 内 用 の 原 箱 を 強 度 の 高 い 輸 出 用 に 補 強 する 場 合 など ( 必 ずしも 必 要 ではない) 予 冷 蔵 置 料 コールド チェーンロジスティクスには 必 須 設 定 温 度 は 商 材 の 適 正 と 外 気 温 による 保 税 取 扱 上 屋 使 用 料 主 に 空 港 にある 航 空 会 社 の 倉 庫 を 経 由 させるための 費 用 取 扱 料 一 般 的 に 物 流 会 社 のハンドリングに 対 する 費 用 書 類 作 成 代 行 料 自 社 で 必 要 書 類 が 用 意 できない または 面 倒 な 場 合 代 行 をお 願 いするための 費 用 ただし 名 義 や 社 印 などは 輸 出 者 自 身 のものを 求 められるケースがほとんど 航 空 運 賃 ( 含 燃 油 サ ーチャージ 等 ) 航 空 運 賃 は 全 体 的 な 搭 載 可 能 スペースや 需 要 季 節 燃 油 コストなどにより 大 きく 変 動 一 般 的 に 出 荷 量 が 多 ければ 多 いほど 有 利 なレートを 入 手 することが 可 能 ドバイにおける 輸 入 に 伴 うコスト 輸 入 通 関 料 輸 入 時 の 通 関 をするためのコスト 食 品 の 場 合 輸 入 者 自 ら 申 告 するケースが 多 い 検 疫 手 数 料 ( 輸 入 時 ) 輸 入 検 疫 の 申 請 許 可 料 保 税 蔵 置 場 使 用 料 検 疫 通 関 中 の 貨 物 は 保 税 地 域 ( 空 港 施 設 や 港 施 設 )に 留 め 置 かなくてはならな い そのためのスペースx 時 間 のコスト ( 輸 入 者 の) 冷 蔵 施 設 使 用 料 取 扱 料 輸 入 許 可 後 民 間 の 冷 蔵 施 設 を 使 用 するコスト 全 て 輸 入 者 などとのビジネス 上 の 交 渉 によって 金 額 が 変 動 します ドバイにおける 再 輸 出 に 伴 うコスト 保 税 取 扱 上 屋 使 用 料 書 類 作 成 代 行 料 ドバイから 再 輸 出 する 場 合 も 検 疫 通 関 をする 間 貨 物 を 保 税 地 域 に 留 め 置 かな くてはならない 主 に ドバイ 商 工 会 議 所 での 原 産 地 証 明 書 の 取 得 検 疫 所 における 検 疫 合 格 証 を 取 得 するためのコスト 23

航 空 運 賃 ( 含 燃 油 サ ーチャージ 等 ) ドバイの 場 合 一 般 的 な 物 流 会 社 より トレーダー(この 場 合 輸 出 者 )の 方 が 有 利 な 運 賃 レートを 持 っている 場 合 がある コスト 指 数 シミュレーション(キログラム 当 たりの 単 価 比 較 ) 航 空 運 賃 や 換 算 レートなど 変 動 性 の 高 い 料 金 体 系 を 見 やすくするため それぞれの 仕 向 地 とも 100kg を 直 送 した 場 合 のキログラム 当 たり 料 金 を 100 とした 場 合 の 比 率 を 数 値 化 してあります ( 例 )ドーハにドバイ 経 由 で 500kg 出 荷 した 場 合 100kg 直 送 した 場 合 に 比 べて 55%のキロ 単 価 となる(45%のコスト 低 減 ) 航 空 便 出 荷 量 100kg の 場 合 500kg の 場 合 1,000kg の 場 合 ド バ イ ま で 船 便 で 送 り そ の 後 100kg の 航 空 便 出 荷 をした 場 合 (Sea & Air) 直 送 ドバイ ハブ 使 用 直 送 ドバイ ハブ 使 用 直 送 ドバイ ハブ 使 用 ドバイハブ 使 用 クウェート シティー (クウェート) ドーハ (カタール) 100 96 69 62 64 57 17 100 87 61 55 56 51 13 リヤド (サウジ) 100 90 70 58 66 53 15 マナマ (バーレーン) 100 70 65 44 60 41 11 マスカット (オマーン) 100 67 68 41 64 38 8 アブダビ (UAE) 100 87 66 54 61 50 10 24

海 上 貨 物 の 取 り 扱 い( 果 物 野 菜 精 米 飲 料 ) より 安 価 な 輸 送 手 段 である 海 上 輸 送 の 利 用 は 総 物 流 費 の 低 減 に 確 実 な 効 果 をあげるこ とが 出 来 ます 果 たしてどのような 青 果 商 材 が 海 上 輸 送 に 適 応 できるか 品 質 劣 化 がどの ように 進 行 するのかを 確 認 するため 12 月 24 日 ドバイ 着 の 船 便 にて 果 物 野 菜 精 米 飲 料 の 海 上 輸 送 を 行 い 着 荷 の 状 況 を 検 証 しました 海 上 輸 送 実 施 スケジュール 日 本 側 ドバイ 側 輸 出 検 疫 2010/11/29 本 船 入 港 2010/12/24 輸 出 通 関 2010/11/30 デバン 作 業 2010/12/27 コンテナ 詰 め 2010/11/30 輸 入 検 疫 2010/12/27 本 船 出 港 2010/12/3 輸 入 通 関 2010/12/28 所 要 日 数 : 約 1ヶ 月 * 物 量 が 多 かったため パートナーの 冷 蔵 倉 庫 にて 検 疫 官 による 出 張 検 査 が 行 われた 対 象 商 材 商 品 産 地 等 階 級 商 品 産 地 等 階 級 サンふじ 長 野 秀 28 玉 洗 いごぼう 北 海 道 2 本 袋 10 袋 ジョナゴールド 青 森 特 A 28 玉 かぶ 千 葉 L 5 玉 20 束 王 林 青 森 特 A 28 玉 ゆず( 黄 ) 徳 島 1.5kg 11~13 玉 むつ 青 森 秀 かぼす 大 分 2kg 箱 世 界 一 青 森 特 A 12 玉 坂 出 金 時 香 川 S 500g 8 袋 アールスメロン 熊 本 富 士 5 玉 安 納 芋 鹿 児 島 S 500g 8 袋 冷 蔵 平 核 無 柿 和 歌 山 2L 32 玉 かぼちゃ 北 海 道 7~8 玉 にっこり 梨 栃 木 秀 9 玉 早 生 温 州 愛 媛 優 M ラ フランス 山 形 秀 16 玉 荒 尾 梨 熊 本 7.5kg 箱 長 いも 青 森 2L 12 本 精 米 山 形 10kg 袋 x 2 えび 芋 静 岡 L 5kg 16~20 個 精 米 山 形 2kg 袋 x 10 里 芋 埼 玉 A 10kg 精 米 山 形 2kg 袋 x 4 れんこん 茨 城 M 4kg 4~5 本 きよみしぼりジュース 和 歌 山 - やまと 芋 群 馬 AA 棒 4kg 12 本 ラムネ 静 岡 - 金 時 人 参 香 川 L 5kg 30 本 25

( 着 荷 状 態 ) れんこん( 漂 白 済 み 非 真 空 パック)とみかんの 一 部 にカビの 発 生 が 見 られました れ んこんは 商 材 に 水 分 が 残 っており 真 空 パックタイプではなかったため 水 分 を 多 く 含 む 部 分 からカビの 発 生 が 見 られました みかんはそれぞれのカートンの 端 部 分 の 個 体 が 周 り の 重 さによって 潰 れが 生 じ 汁 が 漏 れ 出 た 部 分 からカビが 発 生 した 様 子 でした 周 囲 にカ ビが 移 った 個 体 が 散 見 されましたが 表 皮 にダメージが 無 く 水 分 が 付 着 していない 個 体 に はカビの 発 生 は 見 られませんでした かぶは 葉 をつけたものと 葉 をきったものの 2 種 類 を 輸 送 しました 結 果 として 葉 は 萎 れてしまいましたが ともに 球 根 部 分 には 品 質 の 劣 化 は 見 られませんでした その 他 の 商 材 の 着 荷 状 態 は 概 ね 良 好 で 海 上 輸 送 に 耐 えうる 商 材 であることが 確 認 されま した 着 荷 時 画 像 26

( 食 品 検 査 時 の 不 具 合 ) 既 述 のコンプライアンスにも 関 連 しますが 今 回 輸 送 した 商 材 のうち ラムネ 精 米 みかんジュースについて 食 品 検 査 官 より 表 示 ラベルの 品 名 製 造 年 月 日 賞 味 期 限 の 記 載 に 英 語 とアラビア 語 の 整 合 性 の 不 一 致 が 見 られるとの 指 摘 を 受 け 宣 誓 書 を 提 出 する ことにより 倉 出 しの 許 可 を 得 ました 食 品 検 査 について 1つの 仕 入 れ 書 に 対 して3アイテム 以 上 の 種 類 がある 場 合 は 昨 年 まで 行 われていたジュベル アリ 港 での 検 査 ではなく 輸 入 者 の 指 定 倉 庫 で 検 査 官 立 会 い の 下 で 行 われるようになったようです 特 に 明 文 化 したルールの 変 更 という 形 ではなく 港 湾 エリアの 混 在 状 況 や 対 応 する 担 当 係 官 の 人 数 等 により こうした 運 用 の 変 更 がしばしば 発 生 している 様 子 です 4. 普 及 啓 発 について 実 施 方 法 全 国 を 9 つのブロックに 分 けて 本 事 業 で 得 られた 課 題 解 決 策 を 普 及 啓 発 すべく セミナ ーを 以 下 のように 計 画 しました なお 当 社 は 本 事 業 を 活 用 して 本 課 題 テーマの 他 に 台 湾 市 場 の 中 間 所 得 層 をターゲ ットとした 販 路 開 拓 拡 大 のための 最 適 モデルの 構 築 の 解 決 策 にも 取 り 組 んだところであ り 効 率 化 を 図 るため これら 2 つの 課 題 解 決 策 について 同 時 に 普 及 啓 発 を 行 いました 参 加 者 募 集 方 法 過 去 に 弊 社 が 担 当 した 輸 出 促 進 事 業 に 参 加 された 国 内 事 業 者 への 直 接 の 勧 誘 や 弊 社 ホー ムページでの 募 集 を 行 うことで 全 国 から 71 者 112 名 の 参 加 希 望 者 から 申 し 込 みをいただ きました また 農 林 水 産 省 輸 出 促 進 室 から 地 方 農 政 局 などを 通 じての 募 集 案 内 やメールマ ガジンなどで 参 加 募 集 に 協 力 いただきました 応 募 者 は 主 に 生 産 者 商 社 物 流 業 者 コンサルタント 会 社 など 多 岐 の 業 種 にわたりま した 27

平 成 23 年 3 月 10 日 時 点 の 募 集 状 況 及 び 開 催 状 況 開 催 都 市 名 開 催 日 (13:30~15:30) 会 場 名 開 催 状 況 応 募 者 数 1 那 覇 3 月 14 日 ( 月 ) ホテルロコアナハ 開 催 2 者 3 名 2 福 岡 3 月 15 日 ( 火 ) 貸 会 議 室 アスクビル 9 者 12 名 3 広 島 3 月 16 日 ( 水 ) ホテルJALシティー 広 島 中 止 4 者 6 名 4 大 阪 3 月 17 日 ( 木 ) 近 鉄 エクスプレス 本 町 事 務 所 7 者 10 名 5 名 古 屋 3 月 18 日 ( 金 ) サンルートプラザ 名 古 屋 7 者 13 名 6 仙 台 3 月 22 日 ( 火 ) サンルートプラザ 仙 台 3 者 6 名 7 札 幌 3 月 23 日 ( 水 ) サンルート 札 幌 10 者 13 名 8 東 京 3 月 24 日 ( 木 ) 近 鉄 エクスプレス 三 田 事 務 所 26 者 46 名 9 富 山 3 月 25 日 ( 金 ) APAホテル 富 山 3 者 3 名 合 計 71 者 112 名 実 施 状 況 3 月 14 日 の 沖 縄 での 初 回 セミナーの 参 加 者 は 2 者 3 名 でしたが これらの 参 加 者 は 中 東 台 湾 に 食 材 を 輸 出 したいとの 計 画 を 持 っておられ 時 間 を 30 分 延 長 して 個 別 の 相 談 に 応 じ るなどの 対 応 をさせていただきました 3 月 15 日 の 福 岡 での 第 2 回 セミナーの 参 加 者 は 9 者 12 名 でした ドバイで 物 産 フェアーの 開 催 を 考 えている 参 加 者 から 多 くの 質 問 が 出 されました 東 アジ アでの 物 産 展 の 経 験 から 新 しい 市 場 への 進 出 を 希 望 されており 中 東 事 情 を 勉 強 したいと の 具 体 的 なご 希 望 をもたれる 参 加 者 の 多 いセミナーとなりました セミナー 内 容 は 物 流 面 の 基 本 から 具 体 的 な 商 材 のアピール 方 法 まで 課 題 に 沿 って 説 明 を 行 いましたが 特 に GCC( 中 東 湾 岸 諸 国 )におけるドバイの 役 割 が 良 く 理 解 できたとの 感 想 を 終 了 後 に 頂 きました 沖 縄 福 岡 セミナー 風 景 セミナーの 中 止 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 が 直 撃 した 仙 台 会 場 でのセミナーは 3 月 12 日 の 段 階 で 中 止 を 決 定 しました 28

沖 縄 福 岡 のセミナーが 終 了 した 時 点 で 弊 社 グループ 会 社 で 構 成 する 緊 急 事 態 対 策 本 部 から 弊 社 主 催 の 研 修 会 セミナーなどを 中 止 との 決 定 が 通 知 され 震 災 直 後 の 状 況 を 鑑 み やむなく 広 島 大 阪 名 古 屋 でのセミナーを 中 止 し 参 加 予 定 者 に 電 話 にて 中 止 の 連 絡 とお 詫 びをするという 残 念 な 状 況 となりました 札 幌 東 京 富 山 でのセミナーについても 検 討 しましたが 参 加 者 の 安 全 と 弊 社 担 当 者 が 移 動 する 手 段 が 乱 れた 場 合 に 万 全 の 対 策 が 取 れないとの 判 断 により 中 止 を 決 定 しました 今 後 の 普 及 啓 発 活 動 本 事 業 は 平 成 23 年 3 月 末 日 までであるが 弊 社 は 同 年 4 月 以 降 に 当 初 予 定 した 都 市 ( 開 催 済 会 場 を 除 く)で 普 及 啓 発 セミナーを 独 自 に 自 費 開 催 することを 決 定 しています 開 催 時 期 は 未 定 ですが 可 能 な 限 り 早 期 の 開 催 を 予 定 しています さいごに 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 による 放 射 能 汚 染 で 日 本 産 農 林 水 産 物 や 加 工 品 の 輸 出 に 影 響 が 生 じており 弊 社 への 問 い 合 わせも 多 く 輸 出 先 の 輸 入 制 限 やルールが 明 確 でないために 混 乱 が 生 じている 現 状 であります 平 成 23 年 3 月 末 日 時 点 では 情 報 不 足 に よる 諸 外 国 地 域 の 過 剰 反 応 が 多 分 にあるものと 考 えられますが これらの 新 たな 課 題 を 調 査 し 対 策 を 立 てる 必 要 性 を 痛 感 している 次 第 であります お 問 い 合 わせ 先 株 式 会 社 近 鉄 エクスプレス 販 売 住 所 : 108-0073 東 京 都 港 区 三 田 2-7-13 TDS 三 田 ビル5 階 TEL:03-5443-9451 FAX:03-5443-9458 事 業 ホームページ:http://www.kwesales.co.jp/oishii/index.html 担 当 者 : 新 市 場 開 発 センター 井 上 木 村 E-mail:tastejapan@jp.kwe.com 29