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目 次 Ⅰ 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 1 1 はじめに 1 2 この 計 画 の 位 置 づけ 1 3 計 画 の 期 間 2 4 計 画 の 点 検 見 直 し 2 Ⅱ 国 際 観 光 の 動 向 3 1 我 が 国 の 国 際 観 光 の 動 向 3 (1) 世 界 的 動 向 (2) 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 動 向 (3) 国 の 取 組 2 北 海 道 の 国 際 観 光 の 動 向 と 今 後 の 課 題 4 (1) 外 国 人 来 道 者 数 の 動 向 (2) 北 海 道 観 光 を 取 り 巻 く 動 向 と 今 後 の 課 題 Ⅲ 計 画 の 目 標 5 Ⅳ 計 画 の 対 象 地 域 等 8 1 計 画 の 対 象 地 域 及 びテーマ 8 2 観 光 経 路 ( 観 光 ルート) 9 3 宿 泊 拠 点 地 区 等 14 Ⅴ 国 際 観 光 の 振 興 方 策 16 1 国 際 競 争 力 を 有 する 質 の 高 い 観 光 地 づくり 16 (1) 国 際 競 争 力 の 高 い 魅 力 ある 観 光 地 の 形 成 (2) 地 域 独 自 の 魅 力 を 生 かした 旅 行 商 品 開 発 の 促 進 (3) 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 観 光 できる 環 境 づくり (4) 情 報 案 内 機 能 の 充 実 (5) 交 通 ネットワークの 充 実 2 戦 略 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 推 進 22 (1) 対 象 国 地 域 の 市 場 ニーズに 応 じた 戦 略 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 推 進 (2) 特 定 分 野 にターゲットを 定 めたプロモーションの 推 進 (3) 国 際 定 期 航 空 路 線 等 の 誘 致 促 進 3 観 光 に 関 する 基 礎 的 データの 収 集 及 び 調 査 の 実 施 29 Ⅵ 計 画 の 推 進 30 1 推 進 の 考 え 方 2 推 進 体 制 ( 役 割 分 担 ) 用 語 解 説 32 印 のある 用 語 は32ページの 用 語 解 説 を 参 照 ください

Ⅰ 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方 1 はじめに 我 が 国 に 未 曾 有 の 被 害 をもたらした 東 日 本 大 震 災 は 被 災 した 地 域 はもとより 国 民 の 自 粛 ムードや 訪 日 旅 行 の 不 安 による 外 国 人 旅 行 者 の 減 少 をもたらし 本 道 観 光 に 深 刻 な 影 響 を 及 ぼしました 観 光 は 本 道 を 支 える 基 幹 産 業 の 一 つであり 地 域 経 済 活 性 化 の 原 動 力 として 大 きな 期 待 が 寄 せられていますが 国 においても 平 成 20 年 10 月 に 観 光 庁 を 設 置 し 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 促 進 を 図 る 訪 日 プロモーションの 積 極 的 な 推 進 に 取 り 組 ん でいます 平 成 24 年 3 月 に 策 定 された 新 たな 観 光 立 国 推 進 基 本 計 画 においては 急 速 に 経 済 成 長 するアジアの 観 光 需 要 を 取 り 込 むなど 国 際 観 光 の 更 なる 拡 大 が 重 要 な 施 策 として 位 置 づけられているほか 平 成 25 年 1 月 には 日 本 経 済 再 生 に 向 け た 緊 急 経 済 対 策 が 閣 議 決 定 され より 一 層 の 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 誘 致 強 化 に 取 り 組 むこととされています これまで 道 で は 国 際 観 光 の 振 興 を 図 るため 北 海 道 外 客 来 訪 促 進 計 画 ( 平 成 20 年 3 月 策 定 ) 及 び 北 海 道 観 光 のくにづくり 行 動 計 画 ( 平 成 20 年 3 月 策 定 )に 基 づき 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 観 光 できる 環 境 づくりや 海 外 からの 観 光 客 誘 致 に 向 けた 取 組 を 積 極 的 に 進 めてきました また 東 日 本 大 震 災 以 降 は 震 災 による 風 評 被 害 を 払 拭 するため 正 確 な 情 報 提 供 や 安 全 安 心 な 北 海 道 の PRに 努 めてきました 今 後 とも 外 国 人 観 光 客 のニーズをしっかりととらえ 本 道 観 光 の 質 と 集 客 力 を 高 めるとともに 新 たな 観 光 の 魅 力 の 掘 り 起 こしに 努 め 本 道 が 持 つそれら 観 光 の 魅 力 を 広 く 世 界 に 発 信 することにより 本 道 の 基 幹 産 業 である 観 光 の 更 なる 発 展 と 地 域 経 済 の 活 性 化 を 目 指 していく 必 要 があります 2 この 計 画 の 位 置 づけ この 計 画 は 外 国 人 観 光 旅 客 の 旅 行 の 容 易 化 等 の 促 進 による 国 際 観 光 の 振 興 に 関 する 法 律 ( 平 成 20 年 制 定 以 下 外 客 旅 行 容 易 化 法 という ) 第 4 条 及 び 同 基 本 方 針 の 定 めや 北 海 道 観 光 のくにづくり 条 例 ( 平 成 13 年 制 定 以 下 条 例 という ) 及 び 北 海 道 観 光 の くにづくり 行 動 計 画 ( 平 成 25 年 改 定 以 下 行 動 計 画 という )の 趣 旨 等 を 踏 まえ 国 際 観 光 の 推 進 に 関 する 個 別 事 項 の 展 開 方 向 を 示 す 計 画 として 位 置 づけるもので 道 や 市 町 村 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 など がそれぞれの 役 割 に 従 い 国 際 観 光 を 総 合 的 計 画 的 に 推 進 していくための 方 策 を 明 らかにするとともに 計 画 期 間 中 において 道 が 取 り 組 む 振 興 施 策 や 目 標 などを 示 すものです なお この 計 画 は 国 際 観 光 を 取 り 巻 く 情 勢 の 変 化 を 踏 まえ 計 画 の 目 標 を 含 め - 1 -

て 見 直 したものです 3 計 画 の 期 間 この 計 画 の 期 間 は 平 成 25 年 度 から 平 成 29 年 度 までの5 年 間 とします 4 計 画 の 点 検 見 直 し 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 に 適 切 に 対 応 していくため この 計 画 の 進 捗 状 況 を 毎 年 点 検 するとともに 必 要 に 応 じ 見 直 しを 行 うこととします - 2 -

Ⅱ 国 際 観 光 の 動 向 1 我 が 国 の 国 際 観 光 の 動 向 (1) 世 界 的 動 向 世 界 観 光 機 関 (UNWTO)によると 2010 年 ( 平 成 22 年 )の 世 界 の 国 際 観 光 客 到 着 数 は 約 9 億 4 千 万 人 となっており 中 長 期 的 に 見 ると 増 加 傾 向 が 続 い ています 世 界 観 光 機 関 は この 傾 向 は 今 後 も 続 くものと 考 えており 2020 年 には13 億 6 千 万 人 2030 年 には18 億 9 百 万 人 に 達 すると 予 想 しています 特 に 北 東 アジア 東 南 アジアの 伸 びはめざましく 2010 年 に1 億 8 千 百 万 人 であったものが 2020 年 には3 億 1 千 8 百 万 人 2030 年 には4 億 8 千 万 人 に 達 すると 予 想 されており これは この 地 域 が 国 際 市 場 の1/4を 占 めるまで に 成 長 することを 意 味 しています (2) 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 動 向 ビジット ジャパン キャンペーン を 開 始 した 平 成 15 年 以 降 訪 日 外 国 人 旅 行 者 は 着 実 に 増 加 し 平 成 19 年 には835 万 人 に 達 しましたが 平 成 20 年 のリ ーマンショックに 端 を 発 した 世 界 的 な 経 済 低 迷 平 成 21 年 の 新 型 インフルエンザ の 流 行 などにより 平 成 21 年 には679 万 人 に 落 ち 込 みました その 後 平 成 22 年 には 経 済 の 回 復 により 過 去 最 高 の861 万 人 を 記 録 したも のの 平 成 23 年 3 月 の 東 日 本 大 震 災 の 影 響 から 平 成 23 年 は 再 び 大 きく 落 ち 込 んでいます (3) 国 の 取 組 国 は 平 成 18 年 に 観 光 立 国 推 進 基 本 法 を 制 定 するとともに 平 成 20 年 10 月 には 観 光 庁 を 設 置 し 魅 力 ある 観 光 地 づくりと 国 際 国 内 観 光 の 振 興 を 推 進 するこ とにより 住 んでよし 訪 れてよしの 国 づくり を 実 現 する 施 策 を 総 合 的 計 画 的 に 推 進 する 取 組 を 行 っています 国 際 観 光 については 観 光 圏 の 整 備 による 観 光 旅 客 の 来 訪 及 び 滞 在 に 関 する 法 律 ( 平 成 20 年 法 律 第 39 号 )に 基 づく 観 光 圏 の 整 備 羽 田 成 田 関 西 の 各 空 港 の 滑 走 路 の 整 備 訪 日 プロモーションの 推 進 国 際 会 議 等 の 誘 致 開 催 中 国 人 個 人 観 光 ビザの 発 給 要 件 の 緩 和 などの 取 組 を 進 めてきました このような 中 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 は 被 災 地 を 含 む 全 国 の 観 光 地 に 深 刻 な 影 響 を 与 えましたが この 危 機 を 克 服 すべく 日 本 の 安 全 安 心 に 関 する 正 確 な 情 報 発 信 などの 訪 日 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 促 進 に 取 り 組 み 平 成 24 年 3 月 には 震 災 からの 復 興 観 光 振 興 による 国 民 経 済 の 発 展 国 際 相 互 理 解 の 増 進 などを 基 本 方 針 とし 平 成 28 年 までに 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 を1800 万 人 とする ことを 目 標 とした 新 たな 観 光 立 国 推 進 基 本 計 画 が 策 定 されました また 平 成 25 年 1 月 には 訪 日 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 強 化 を 重 要 な 施 策 の 一 つと する 日 本 経 済 再 生 に 向 けた 緊 急 経 済 対 策 が 閣 議 決 定 されました - 3 -

2 北 海 道 の 国 際 観 光 の 動 向 と 今 後 の 課 題 (1) 外 国 人 来 道 者 数 の 動 向 道 が 実 施 している 観 光 入 込 客 数 調 査 によれば 平 成 22 年 度 の 外 国 人 来 道 者 数 は 74 万 1 千 人 となりました 構 成 比 では 台 湾 が24.8% 韓 国 が20. 1% 中 国 が18.3% 香 港 が11.7%となっており この4 地 域 で 約 75% を 占 めています 特 に 中 国 からの 来 道 者 の 伸 びが 著 しく 平 成 20 年 ~22 年 度 の 平 均 伸 び 率 は 約 40%となっています 一 方 台 湾 香 港 は リーマンショックによる 経 済 危 機 発 生 以 前 の 水 準 に 回 復 していないまま 東 日 本 大 震 災 の 影 響 を 受 けるなど 誘 客 対 象 市 場 によって 差 が 出 ている 現 状 にあります また 近 年 は タイやマレーシアなど 東 南 アジア 地 域 からの 来 道 者 が 増 えてきて おり 従 来 の 北 東 アジア 中 心 の 構 成 から 対 象 市 場 が 広 がりつつあります その 後 発 生 した 東 日 本 大 震 災 では 本 道 観 光 も 大 きな 影 響 を 受 け 平 成 23 年 度 前 半 は 外 国 人 来 道 者 数 は 大 幅 に 減 少 しましたが 年 度 の 後 半 からは 回 復 傾 向 にあります (2) 北 海 道 観 光 を 取 り 巻 く 動 向 と 今 後 の 課 題 東 日 本 大 震 災 は 被 災 地 を 含 め 道 内 観 光 地 に 深 刻 な 影 響 を 与 えました 平 成 23 年 度 後 半 以 降 外 国 人 来 道 者 数 は 回 復 傾 向 にあるものの 一 部 の 国 地 域 において は 震 災 前 の 水 準 に 回 復 していないところもあり 今 後 とも 引 き 続 き 正 しい 情 報 の 発 信 と 安 全 安 心 な 北 海 道 のPRに 努 めていく 必 要 があります 外 国 人 来 道 者 は 回 復 傾 向 にありますが これを 今 後 さらに 確 かなものにする ためには こうした 方 々が 安 心 して 快 適 に 旅 行 することができる 環 境 づくりに 不 断 に 取 り 組 むことが 重 要 です このため 旅 行 者 の 移 動 の 容 易 化 接 遇 の 向 上 利 便 性 の 増 進 等 の 課 題 に 対 応 し 外 国 人 来 道 者 の 受 入 環 境 の 更 なる 充 実 を 図 り 本 道 観 光 の 質 の 向 上 に 取 り 組 む 必 要 があります 一 方 海 外 からの 観 光 客 の 誘 致 を 促 進 するためには 国 際 会 議 の 開 催 訪 日 教 育 旅 行 やインセンティブツアーなど 特 定 分 野 にターゲットを 絞 った 宣 伝 誘 致 活 動 を 推 進 するとともに 市 場 ニーズや 各 国 地 域 の 旅 行 形 態 の 特 徴 を 踏 まえた 効 果 的 効 率 的 なプロモーション 活 動 を 行 う 必 要 があります また これまで 重 点 をおい てプロモーションを 実 施 してきた 市 場 に 加 え 東 南 アジアをはじめとする 今 後 富 裕 層 中 間 層 等 の 急 速 な 拡 大 が 見 込 まれる 市 場 をいち 早 く 獲 得 していく 取 組 も 重 要 となってきています - 4 -

Ⅲ 計 画 の 目 標 北 海 道 は 雄 大 な 自 然 豊 かな 山 海 の 恵 み 厳 しい 開 拓 の 歴 史 の 中 で 形 成 されて きた 生 活 風 土 など 独 特 の 魅 力 を 有 する 北 の 大 地 であり 魅 力 的 な 観 光 地 として 国 内 だけでなく 東 アジアを 中 心 とする 諸 外 国 からも 高 い 評 価 を 得 ています 条 例 で は このような 優 位 性 を 生 かし 北 海 道 を 誰 もが 安 心 して 快 適 に 滞 在 することが できる 国 際 的 にも 通 用 する 観 光 地 とすること などを 目 指 して 観 光 の 振 興 に 積 極 的 に 取 り 組 むこととしています この 計 画 では 次 の 目 標 を 掲 げ その 達 成 に 向 け て 条 例 の 目 指 す 姿 と 十 分 な 整 合 性 を 図 りながら 外 国 人 観 光 客 が 一 人 でも 安 心 して 快 適 に 観 光 を 楽 しむことができるよう 観 光 地 の 魅 力 づくりや 受 入 環 境 の 整 備 さらには 誘 客 対 象 地 域 の 特 性 や 時 代 の 流 れに 合 わせた 的 確 な 宣 伝 誘 致 活 動 など の 取 組 を 進 めます 目 標 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 観 光 を 楽 しむことができる 国 際 的 な 質 の 高 い 観 光 地 づくりを 進 め 海 外 から 多 くの 方 に 何 度 でも 訪 れていただける 観 光 地 北 海 道 を 実 現 する また この 目 標 を 達 成 するため 次 のとおり 計 画 期 間 における 目 標 数 値 等 を 定 め その 実 現 に 向 けて 必 要 な 施 策 を 推 進 します 来 道 外 国 人 観 光 客 の 拡 大 訪 日 外 国 人 客 数 における 来 道 外 国 人 客 数 のシェア 平 成 29 年 度 10% 外 国 人 の 来 道 者 数 ( 実 人 数 ~ 新 北 海 道 総 合 計 画 ) 平 成 29 年 度 120 万 人 以 上 訪 日 外 国 人 観 光 客 が 訪 れる 国 内 の 観 光 地 は 訪 日 旅 行 ゴールデンルートと 言 われ る< 東 京 ~ 京 都 ~ 大 阪 >のルートが 主 となっていますが 北 海 道 観 光 の 国 際 的 な 知 名 度 の 向 上 を 図 り 訪 日 を 予 定 する 外 国 人 観 光 客 から 旅 行 先 として 選 好 される 地 域 として 来 道 外 国 人 観 光 客 の 拡 大 を 図 ります 平 成 23 年 度 実 績 で 来 道 外 国 人 観 光 客 のシェアは8.9%となっていますが この 割 合 を10%に 高 めていきます なお 国 の 観 光 立 国 推 進 基 本 計 画 ( 平 成 24 年 3 月 策 定 )では 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 の 目 標 ( 目 標 年 次 : 平 成 28 年 )を1,800 万 人 に 設 定 しており この 目 標 と 上 記 の 道 の 目 標 (シェア)が 達 成 された 場 合 平 成 29 年 度 の 外 国 人 来 道 者 数 は 約 180 万 人 となります - 5 -

全 国 の 延 べ 宿 泊 者 数 における 北 海 道 のシェア 平 成 29 年 度 10% 平 成 19 年 から 始 まった 国 の 宿 泊 旅 行 統 計 調 査 によると 平 成 23 年 の 外 国 人 の 延 べ 宿 泊 者 数 は 全 国 が1,842 万 人 泊 北 海 道 が158 万 人 泊 北 海 道 シェア は 約 8.6%となっており 来 道 外 国 人 観 光 客 の 北 海 道 シェアよりも 低 くなってい ることから 延 べ 宿 泊 者 数 の 北 海 道 のシェアについても 同 様 に10%まで 高 めて いくことを 目 標 とします 来 道 外 国 人 観 光 客 の 旅 行 満 足 度 の 向 上 観 光 旅 行 に 対 して とても 満 足 した と 思 う 観 光 客 の 割 合 平 成 29 年 度 50% 平 成 23 年 度 の 観 光 客 動 態 満 足 度 調 査 では 今 回 の 観 光 旅 行 に 対 し て とても 満 足 した と 外 国 人 観 光 客 が 回 答 した 割 合 は 37.2%となってい ます 外 国 人 観 光 客 に 質 の 高 い 観 光 地 と 評 価 されるためには 旅 行 満 足 度 の 向 上 を 図 っ ていく 必 要 があることから とても 満 足 した と 思 う 観 光 客 の 割 合 を 半 数 にまで 高 めることを 目 標 とします 北 海 道 に また 必 ず 来 たい と 思 う 旅 行 者 の 割 合 平 成 29 年 度 60% 道 が 平 成 23 年 度 に 実 施 した 観 光 客 動 態 満 足 度 調 査 では 北 海 道 に また 必 ず 来 たい と 答 えた 外 国 人 来 道 者 は 平 成 24 年 度 目 標 の50%に 対 し 44% となりました ( 平 成 18 年 度 同 調 査 :37.4%) 観 光 関 係 者 の 努 力 により この 割 合 は 高 まっており 今 後 ともその 努 力 を 継 続 し 現 行 目 標 の50%を10% 上 回 る 60%まで 高 めることを 目 標 とします 来 道 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 による 経 済 効 果 の 向 上 外 国 人 来 道 者 の 道 内 観 光 消 費 額 (1 人 あたり) 平 成 29 年 度 15 万 5 千 円 外 国 人 来 道 者 の 満 足 度 を 高 めるためには 移 動 の 容 易 化 接 遇 の 向 上 街 中 環 境 の 改 善 など 受 入 環 境 の 更 なる 充 実 が 不 可 欠 であり このためには 国 際 観 光 の 振 興 が 地 域 経 済 にもたらす 効 果 を 正 しく 認 識 しながら 国 道 市 町 村 民 間 が 連 携 し 地 域 を 挙 げて 必 要 な 整 備 に 取 り 組 んでいく 必 要 があります - 6 -

平 成 22 年 度 に 実 施 した 北 海 道 観 光 産 業 経 済 効 果 調 査 では 外 国 人 来 道 者 一 人 当 たりの 観 光 消 費 額 は 12 万 2 千 円 となっていますが 目 標 年 次 における 来 道 者 数 や 各 国 地 域 のGDPの 伸 び 等 を 勘 案 し これを15 万 5 千 円 まで 高 めていく ことを 目 標 とするとともに これをもとに 道 内 における 経 済 波 及 効 果 を 算 定 しま す また 滞 在 日 数 の 長 期 化 や 消 費 単 価 の 高 い 旅 行 者 の 誘 致 につなげていく 施 策 の 指 標 としても 今 後 活 用 を 進 めていきます 参 考 : 外 国 人 来 道 者 数 の 動 き 外 国 人 観 光 客 の 来 道 者 数 は 東 アジア 地 域 を 中 心 に 伸 びが 続 いていましたが 平 成 20 年 に 発 生 したリーマンショックに 端 を 発 する 世 界 的 な 経 済 不 況 の 影 響 を 受 け それ 以 降 横 ばい 傾 向 に 転 じています 内 訳 を 見 ると 台 湾 や 香 港 など 従 来 来 道 者 数 に 多 くの 実 績 を 有 してきた 地 域 が 伸 び 悩 む 一 方 中 国 及 びタイやマレーシアなどの 東 南 アジアの 伸 びが 顕 著 にな ってきています 特 に 台 湾 香 港 シンガポール 豪 州 は 経 済 が 回 復 傾 向 にあった 平 成 22 年 度 においても 過 去 最 高 の 来 道 者 実 績 までには 回 復 しておらず 本 格 的 な 回 復 は 平 成 24 年 度 以 降 に 持 ち 越 されている 状 況 にあります また 外 国 人 来 道 者 の 約 85%は 台 湾 韓 国 中 国 など 次 の 表 にある 東 アジ アの7つの 国 地 域 が 占 めていますが これらの 地 域 では 北 海 道 の 関 心 が 高 く 韓 国 を 除 き 訪 日 旅 行 者 のほぼ10 人 に1 人 以 上 は 北 海 道 を 選 択 しています < 各 国 地 域 別 外 国 人 来 道 者 の 状 況 > 区 国 地 域 来 道 者 数 平 均 伸 率 全 国 シェア 前 計 画 の 期 間 内 分 上 段 H22 (H20~22) H22 における 最 高 の 下 段 H23 H23 来 道 者 数 訪 韓 国 148,900 4.7% 6.1% 148,900 日 89,700 5.7% (H22) 観 光 台 湾 183,700 12.7% 15.1% 278,000 成 191,200 17.9% (H20) 熟 市 香 港 87,100 1.3% 17.9% 114,800 場 56,200 14.8% (H20) シンカ ホ ール 28,800 0.3% 16.2% 29,900 17,700 15.8% (H20) 豪 州 25,600 4.3% 11.6% 33,900 20,500 12.9% (H21) - 7 -

成 中 国 135,500 40.9% 10.1% 135,500 長 101,400 9.0% (H22) 市 場 タ イ 18,400 37.6% 9.0% 18,400 9,700 6.0% (H22) マ レ ー シ ア 21,700 28.5% 19.5% 21,700 12,400 14.1% (H22) そ そ の 他 全 体 92,000 3.3% 4.0% 98,900 の 70,900 4.1% (H20) 他 うち 米 国 21,200 2.6% 3.0% 23,200 16,300 2.8% (H21) ロシア 11,300 5.0% 22.7% 13,900 7,400 21.5% (H20) 合 計 741,700 0.2% 8.9% 744,400 569,700 8.9% 平 均 伸 率 は 震 災 による 影 響 を 除 くため H20~22で 算 出 各 国 地 域 別 の 区 分 について 1 訪 日 観 光 成 熟 市 場 韓 国 台 湾 香 港 シンガポール 豪 州 海 外 旅 行 が 一 般 化 し 安 定 的 な 送 客 が 期 待 できる 地 域 2 成 長 市 場 中 国 東 南 アジア:タイ マレーシア 所 得 の 上 昇 に 伴 い 市 場 が 拡 大 しつつある 地 域 3 その 他 地 域 欧 米 その 他 のアジア 地 域 次 期 計 画 などを 見 据 え 重 点 的 な 誘 客 対 象 化 を 検 討 する 地 域 Ⅳ 計 画 の 対 象 地 域 等 1 計 画 の 対 象 地 域 及 びテーマ この 計 画 の 対 象 地 域 は 北 海 道 全 域 とし 計 画 を 推 進 していく 上 でのテーマを 次 の とおり 設 定 し 効 果 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 と 受 入 体 制 の 整 備 の 促 進 を 図 ります 対 象 地 域 ( 外 客 来 訪 促 進 地 域 ) 北 海 道 全 域 とする 日 本 語 四 季 感 動 北 海 道 英 語 Seasons, Sights & Something New - Hokkaido テーマ 四 季, 感 动, 北 海 道 ( 簡 体 字 ) 中 国 語 四 季, 感 動, 北 海 道 ( 繁 体 字 ) 韓 国 語 사계절의 감동, 홋카이도 - 8 -

2 観 光 経 路 ( 観 光 ルート) 外 国 人 観 光 客 の 選 択 やニーズに 応 じて 道 内 各 地 の 観 光 地 を 効 率 的 に 周 遊 する 魅 力 ある 旅 行 商 品 を 提 案 できるようにするため 北 海 道 を6つのゾーンに 区 分 し 外 国 人 観 光 客 にとって 魅 力 あるアイヌ 文 化 などの 文 化 歴 史 施 設 や 景 勝 地 などの 観 光 資 源 自 然 公 園 や 北 海 道 遺 産 など( 詳 細 は 別 表 1 主 な 観 光 資 源 を 参 照 )の 観 光 地 等 を 出 入 国 の 際 の 交 通 拠 点 交 通 アクセスの 手 段 と 利 便 性 ルートの 周 遊 性 宿 泊 施 設 の 集 積 度 等 を 考 慮 しながら 観 光 経 路 ( 観 光 ルート)を 次 のとおり 設 定 し ます (1) 道 南 ルート テ ー マ: 食 や 歴 史 的 遺 産 伝 統 文 化 などを 活 用 した 観 光 交 通 手 段 : 新 幹 線 (H27 年 度 末 ( 予 定 )) 鉄 道 バス レンタカー フェリー 概 要 : 豊 富 な 農 水 産 物 を 生 かした 食 の 魅 力 縄 文 文 化 などの 文 化 遺 産 松 前 藩 や 戊 辰 戦 争 などの 歴 史 江 差 追 分 などの 伝 統 芸 能 に 触 れられ る (2) 道 北 ルート テ ー マ: 山 岳 湿 原 など 自 然 環 境 を 保 全 活 用 した 滞 在 体 験 型 観 光 交 通 手 段 : 鉄 道 バス レンタカー フェリー 概 要 : 大 雪 山 系 ラムサール 条 約 登 録 湿 地 などの 豊 かな 自 然 環 境 を 生 かし た 滞 在 体 験 型 観 光 が 楽 しめる (3) オホーツクルート テ ー マ: 知 床 など 特 色 ある 自 然 を 生 かした 環 境 と 調 和 する 観 光 交 通 手 段 : 鉄 道 バス レンタカー 概 要 : 世 界 自 然 遺 産 の 知 床 をはじめ 流 氷 ラムサール 条 約 登 録 湿 地 など の 優 れた 自 然 があるほか 花 の 名 所 や 地 域 ならではの 食 が 楽 しめる (4) 十 勝 ルート テ ー マ:グリーン ツーリズム など 地 域 の 産 業 と 連 携 した 体 験 滞 在 型 観 光 交 通 手 段 : 鉄 道 バス レンタカー 概 要 : 自 然 環 境 や 農 林 水 産 業 などを 生 かした ホーストレッキング ラフ ティングなどのアウトドア 体 験 ファームインなどでの 滞 在 や 地 場 の 食 材 を 生 かした 食 が 楽 しめる (5) 釧 路 根 室 ルート テ ー マ: 知 床 や 湿 原 など 豊 かな 自 然 資 源 と 地 域 の 食 材 を 生 かした 観 光 交 通 手 段 : 鉄 道 バス レンタカー 概 要 : 世 界 自 然 遺 産 の 知 床 釧 路 湿 原 などのラムサール 条 約 登 録 湿 地 など 自 然 豊 かで エコツーリズム かした 体 験 型 観 光 も 楽 しめる も 進 められており 農 業 水 産 業 を 生 - 9 -

(6) 道 央 ルート テ ー マ: 湖 や 温 泉 などの 資 源 を 生 かした 体 験 滞 在 型 観 光 交 通 手 段 : 鉄 道 バス レンタカー 概 要 : 優 れた 景 観 を 誇 る 温 泉 地 リゾート 地 や 炭 坑 遺 産 軽 種 馬 良 質 な 雪 質 のスキー 場 など 豊 富 な 観 光 資 源 があるほか グリーン ツー リズムも 進 められており 体 験 滞 在 型 観 光 が 楽 しめる - 10 -

図 1 観 光 経 路 ( 観 光 ルート) - 11 -

図 2 交 通 網 図 - 12 -

図 3 バスルート - 13 -

3 宿 泊 拠 点 地 区 等 観 光 ルートの 経 路 上 にあって 外 国 人 観 光 客 に 対 して 宿 泊 その 他 の 重 要 なサービ スを 提 供 する 拠 点 として 次 のとおり 宿 泊 拠 点 地 区 及 び 促 進 地 区 を 定 めます (1) 宿 泊 拠 点 地 区 国 際 観 光 ホテル 整 備 法 に 基 づく 登 録 ホテル 旅 館 が 相 当 数 ( 中 核 都 市 以 上 は5 軒 以 上 又 は 客 室 数 300 室 以 上 その 他 市 町 村 は3 軒 以 上 又 は 客 室 数 200 室 以 上 )あるこ となどの 要 件 を 満 たしている 札 幌 市 など14 市 10 町 1 村 (25 市 町 村 )を 宿 泊 拠 点 地 区 とします (2) 促 進 地 区 宿 泊 拠 点 地 区 を 補 完 し 観 光 ルートの 周 遊 性 を 高 める 地 区 として 観 光 資 源 を 備 え 外 国 人 観 光 客 の 受 入 誘 致 に 特 に 積 極 的 に 取 り 組 む10 市 29 町 4 村 (43 市 町 村 )を 促 進 地 区 とします これらの 地 区 は 観 光 にかかわる 道 内 の 幅 広 い 組 織 や 団 体 が 結 集 して 北 海 道 の 観 光 振 興 の 中 核 的 な 役 割 担 う( 社 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 と 連 携 して 外 国 人 観 光 客 の 受 入 体 制 の 整 備 や 誘 致 促 進 に 係 る 事 業 に 積 極 的 に 取 り 組 んで いま す 宿 泊 拠 点 地 区 と 促 進 地 区 振 興 局 名 市 町 村 名 石 狩 振 興 局 札 幌 市 千 歳 市 北 広 島 市 石 狩 市 渡 島 総 合 振 興 局 函 館 市 北 斗 市 松 前 町 木 古 内 町 七 飯 町 鹿 部 町 檜 山 振 興 局 乙 部 町 奥 尻 町 今 金 町 せたな 町 後 志 総 合 振 興 局 小 樽 市 ニセコ 町 真 狩 村 留 寿 都 村 倶 知 安 町 積 丹 町 余 市 町 赤 井 川 村 空 知 総 合 振 興 局 夕 張 市 美 唄 市 三 笠 市 上 砂 川 町 秩 父 別 町 北 竜 町 沼 田 町 上 川 総 合 振 興 局 旭 川 市 名 寄 市 富 良 野 市 士 別 市 上 川 町 占 冠 村 東 川 町 留 萌 振 興 局 羽 幌 町 宗 谷 総 合 振 興 局 稚 内 市 猿 払 村 豊 富 町 礼 文 町 利 尻 町 利 尻 富 士 町 オホーツク 総 合 振 興 局 北 見 市 網 走 市 紋 別 市 津 別 町 斜 里 町 置 戸 町 遠 軽 町 佐 呂 間 町 滝 上 町 胆 振 総 合 振 興 局 苫 小 牧 市 登 別 市 伊 達 市 壮 瞥 町 洞 爺 湖 町 安 平 町 日 高 振 興 局 様 似 町 十 勝 総 合 振 興 局 帯 広 市 音 更 町 鹿 追 町 新 得 町 釧 路 総 合 振 興 局 釧 路 市 弟 子 屈 町 根 室 振 興 局 根 室 市 中 標 津 町 標 津 町 で 囲 んだ 市 町 村 は 宿 泊 拠 点 地 区 - 14 -

図 4 宿 泊 拠 点 地 区 等 の 区 域 - 15 -

Ⅴ 国 際 観 光 の 振 興 方 策 本 道 には 気 候 や 風 土 が 異 なる 様 々な 地 域 があり 美 しい 自 然 景 観 や 暮 らし 歴 史 や 文 化 など 多 様 な 外 国 人 観 光 客 のニーズを 受 け 入 れる 観 光 資 源 が 豊 富 にあるな ど 観 光 のポテンシャルは 極 めて 高 い 地 域 です 近 年 観 光 地 が 国 内 外 の 観 光 地 間 の 国 際 的 な 旅 行 者 獲 得 競 争 にさらされる 中 リ ピーター を 確 保 しながら 新 たな 観 光 客 を 獲 得 していくためには このポテンシ ャルを 十 分 に 生 かして 外 国 人 観 光 客 から 選 好 される 質 の 高 い 観 光 地 づくりを 進 め ていく 必 要 がありますが こうした 取 組 は 関 連 する 幅 広 い 産 業 への 生 産 波 及 効 果 が 期 待 されるほか 道 内 産 業 全 体 の 振 興 競 争 力 拡 大 への 波 及 も 期 待 されます また 震 災 の 影 響 により 落 ち 込 んだ 来 道 者 需 要 の 一 刻 も 早 い 回 復 のため 回 復 の 遅 い 市 場 を 中 心 に 正 確 な 情 報 発 信 や 海 外 旅 行 会 社 メディアへの 働 きかけ 等 の 徹 底 的 な 風 評 被 害 対 策 を 引 き 続 き 実 施 し 本 道 観 光 のネガティブなイメージを 払 拭 し ポジティブな 本 道 観 光 の 魅 力 発 信 に 努 めていく 必 要 があります この 計 画 では 北 海 道 観 光 の 最 大 の 魅 力 である 自 然 環 境 や 地 域 の 歴 史 や 食 文 化 などの 観 光 素 材 を 四 季 感 動 北 海 道 のテーマのもとに 結 びつけ 国 際 競 争 力 を 有 する 質 の 高 い 観 光 地 をつくりあげるとともに 国 際 観 光 の 振 興 を 本 道 経 済 の 活 性 化 につなげていくため 外 客 旅 行 容 易 化 法 の 定 めのほか 条 例 に 定 められた 基 本 理 念 や 役 割 分 担 に 基 づき 計 画 期 間 内 に 国 内 外 の 観 光 振 興 の 担 い 手 と 協 働 して 進 め る 推 進 方 策 を 定 めます 1 国 際 競 争 力 を 有 する 質 の 高 い 観 光 地 づくり 北 海 道 には 世 界 自 然 遺 産 の 知 床 やラムサール 条 約 登 録 湿 地 など 国 際 的 にも 貴 重 な 自 然 資 源 をはじめ 四 季 の 変 化 がもたらす 美 しい 景 観 や 豊 かな 自 然 に 育 まれた 豊 富 な 味 覚 などの 資 源 や 魅 力 に 満 ちています また 雄 大 な 自 然 を 背 景 に 世 界 でも 有 数 の 雪 質 の 良 いスキー 場 やゴルフ 場 など のレジャー 施 設 が 充 実 しているほか 長 期 滞 在 型 通 年 型 のリゾート 形 成 も 進 めら れているなど 国 際 的 な 観 光 地 として 発 展 しつつあります 観 光 は これら 良 好 な 自 然 景 観 はもとより 街 並 み 整 備 等 による 地 域 の 魅 力 の 向 上 交 通 ネットワークの 整 備 による 交 流 可 能 性 の 拡 大 のほか 歴 史 や 文 化 農 山 漁 村 の 風 景 など 様 々な 観 光 資 源 の 活 用 による 観 光 の 魅 力 向 上 など 多 様 な 関 係 者 によ る 取 組 によって 支 えられています 国 際 競 争 力 を 有 する 質 の 高 い 観 光 地 を 実 現 するために 地 域 の 事 業 者 のみならず これら 多 様 な 関 係 者 が 緊 密 な 連 携 協 働 を 図 りながら 創 意 工 夫 を 生 かして 取 組 を 進 めていくことが 求 められています (1) 国 際 競 争 力 の 高 い 魅 力 ある 観 光 地 の 形 成 北 海 道 は 多 様 な 外 国 人 観 光 客 のニーズを 受 け 入 れる 観 光 資 源 が 豊 富 で 観 光 の ポテンシャルは 極 めて 高 い 地 域 です このポテンシャルを 活 かして 海 外 から 選 好 - 16 -

される 観 光 地 づくりを 進 めるためには 地 域 の 幅 広 い 関 係 者 が 連 携 協 働 した 地 域 の 観 光 資 源 を 十 分 に 活 かした 戦 略 的 な 観 光 地 づくりが 重 要 です また その 取 組 にあたっては 北 海 道 観 光 の 最 大 の 魅 力 である 自 然 環 境 の 保 全 に 配 慮 するとともに 誰 もが 利 用 しやすい 受 入 体 制 の 整 備 を 進 める 必 要 があります 道 では これら 地 域 の 意 欲 的 な 取 組 を 支 援 していくとともに 観 光 振 興 の 担 い 手 と 連 携 して 外 国 人 観 光 客 を 含 めて 誰 もが 利 用 しやすい 観 光 地 づくりに 向 けた 検 討 を 行 い 公 共 施 設 や 公 共 交 通 機 関 などのバリアフリー の 受 け 入 れ 体 制 の 整 備 に 努 めていきます 化 に 向 けた 整 備 や 地 域 ( 主 な 施 策 ) 文 化 歴 史 的 遺 産 や 北 海 道 遺 産 などの 観 光 資 源 としての 活 用 促 進 自 然 公 園 など 優 れた 自 然 の 保 全 と 自 然 公 園 施 設 の 整 備 宿 泊 滞 在 施 設 や 免 税 店 など 買 い 物 環 境 の 充 実 人 材 の 育 成 など 外 国 人 観 光 客 に 配 慮 した 環 境 整 備 の 促 進 バリアフリー 化 のための 融 資 制 度 の 活 用 促 進 防 災 減 災 に 向 けた 体 制 づくりの 推 進 (2) 地 域 独 自 の 魅 力 を 生 かした 旅 行 商 品 開 発 の 促 進 外 国 人 観 光 旅 客 の 旅 行 形 態 が 団 体 旅 行 から 個 人 家 族 小 グループなど 多 様 化 してきていることから これらに 対 応 した 地 域 の 個 性 を 生 かした 滞 在 型 体 験 型 観 光 を 推 進 するため 外 国 人 向 けの 多 様 な 旅 行 商 品 の 開 発 などを 進 めていく 必 要 が あります また 近 年 の 航 空 路 線 へのLCC の 参 入 により 旅 行 消 費 額 に 占 める 交 通 費 の 低 減 が 期 待 されることから LCCを 活 用 した 旅 行 商 品 づくりにも 取 り 組 んでいくことが 重 要 です 道 では 観 光 関 係 団 体 等 と 連 携 し リピーターを 増 やし 多 様 化 する 旅 行 形 態 に 対 応 するため 魅 力 ある 観 光 素 材 の 発 掘 やこれらを 活 用 した 旅 行 商 品 の 開 発 を 促 進 し ていきます ( 主 な 施 策 ) 海 外 の 旅 行 会 社 との 連 携 によるツアーの 開 発 の 促 進 道 立 施 設 の 観 光 資 源 としての 活 用 推 進 長 期 滞 在 に 向 けた 新 たな 観 光 商 品 の 開 発 促 進 自 然 とふれあう 環 境 整 備 と 体 験 型 観 光 の 推 進 健 康 や 産 業 アートなどをテーマにした 新 しいツーリズムの 促 進 農 業 体 験 などグリーン ツーリズムの 推 進 LCCの 活 用 など 航 空 路 線 の 動 きに 対 応 した 新 たな 観 光 商 品 づくり 促 進 - 17 -

(3) 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 観 光 できる 環 境 づくり 1 観 光 ホスピタリティの 向 上 ホスピタリティ あふれ る 質 の 高 い 観 光 地 を 作 って いくためには 観 光 に 携 わ る 関 係 者 が 協 働 して 外 国 人 観 光 客 をあたたかく 迎 え コミュニケーションに 関 する 問 題 などの 障 害 を 少 しでも 緩 和 するよう ハード ソフト 両 面 での 対 応 力 を 向 上 させていくことが 必 要 です 道 では 通 訳 案 内 士 など 観 光 に 関 わる 人 材 が その 能 力 を 十 分 に 発 揮 する 環 境 の 整 備 に 努 めるほか 観 光 関 係 団 体 と 連 携 した 観 光 ホスピタリティ 運 動 の 推 進 観 光 関 連 産 業 従 事 者 への 外 国 人 接 遇 研 修 観 光 ボランティアの 育 成 などを 進 めて いきます 2 通 訳 ガイドの 質 の 充 実 外 国 人 観 光 客 のニーズの 多 様 化 に 的 確 に 対 応 するためには 通 訳 案 内 士 や 地 域 限 定 通 訳 案 内 士 などの 通 訳 ガイドが 引 き 続 き その 能 力 を 十 分 に 発 揮 する 環 境 の 整 備 に 努 めるほか 接 遇 研 修 や 歴 史 や 文 化 など 専 門 性 の 高 い 通 訳 ガイドの 育 成 など 通 訳 ガイドの 質 の 充 実 を 図 ることが 必 要 です 3 国 際 観 光 通 訳 ボランティアの 育 成 外 国 人 観 光 客 を 温 かく 迎 え ホスピタリティあふれる 対 応 のためには 外 国 語 によるコミュニケーションはとても 大 切 です 道 内 には ボランティア 通 訳 団 体 が12 団 体 あり こうした 団 体 などで 外 国 語 により 観 光 案 内 を 行 うことで 外 国 人 観 光 客 の 旅 行 をサポートする 国 際 観 光 通 訳 ボ ランティアを 研 修 の 実 施 などを 通 じて 育 成 することが 必 要 です 4 国 際 交 流 イベント 等 道 内 の 多 くの 自 治 体 は 世 界 の 国 地 域 の 都 市 と 姉 妹 友 好 提 携 を 締 結 しており 様 々な 交 流 イベントが 行 われています こうした 国 際 交 流 事 業 は 外 国 人 に 日 本 文 化 や 習 慣 を 理 解 していただく 上 で 非 常 に 有 益 であることから こうした 取 組 の 一 層 の 充 実 を 図 るとともに 外 国 人 観 光 客 も 気 軽 に 参 加 できるような 配 慮 が 必 要 です 5 医 療 体 制 の 整 備 道 内 においては 771の 病 院 診 療 所 が 外 国 語 での 対 応 が 可 能 であり 北 海 道 救 急 医 療 広 域 災 害 情 報 システムホームページでは 外 国 語 で 受 診 できる 医 療 機 関 についての 情 報 を 掲 載 しているほか 道 は 道 のホームページと 関 係 機 関 のペー ジをつなぎ 上 記 の 情 報 や 多 言 語 の 問 診 票 に 関 する 情 報 を 入 手 できるよう 配 慮 し ています 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 道 内 を 旅 行 するためには 緊 急 の 場 合 に 外 国 人 観 光 客 - 18 -

にも 対 応 できる 医 療 体 制 が 整 備 されていることが 望 ましいことから 外 国 語 での 対 応 可 能 な 医 療 機 関 等 に 関 する 情 報 の 一 層 の 周 知 に 努 めることが 必 要 です ( 主 な 施 策 ) 通 訳 案 内 士 などの 通 訳 ガイドの 能 力 を 十 分 に 発 揮 できる 環 境 の 整 備 通 訳 ガイドの 育 成 や 観 光 関 連 産 業 従 事 者 への 外 国 人 接 遇 研 修 の 促 進 外 国 人 観 光 客 への 対 応 マニュアルや 会 話 ツール 等 の 活 用 促 進 観 光 ホスピタリティ 運 動 の 推 進 国 際 観 光 通 訳 ボランティアの 育 成 外 国 語 で 受 診 できる 医 療 機 関 情 報 の 周 知 促 進 (4) 情 報 案 内 機 能 の 充 実 外 国 人 観 光 客 が 急 増 する 中 で 安 心 して 快 適 に 旅 行 することができる 環 境 づくりを 進 めるため 外 国 人 が 自 国 又 は 道 内 において 必 要 な 情 報 を 容 易 に 入 手 できるよう 観 光 情 報 の 提 供 や 観 光 案 内 機 能 の 充 実 を 図 っていくことが 必 要 です 1 観 光 案 内 所 (ビジット ジャパン 案 内 所 など) 道 内 には 17か 所 のビジット ジャパン 案 内 所 や20カ 所 の 外 国 語 対 応 が 可 能 な 観 光 案 内 所 が 設 置 されていますが 急 増 する 外 国 人 観 光 客 に 対 応 するためには 今 後 一 層 の 整 備 や 機 能 充 実 が 必 要 です また 対 応 言 語 の 拡 大 などが 望 まれるほか 国 際 交 流 団 体 や 国 際 観 光 通 訳 ボラ ンティアとの 連 携 などが 必 要 です 2 情 報 通 信 技 術 などを 活 用 した 的 確 な 観 光 情 報 の 提 供 外 国 人 旅 行 者 が 本 道 を 旅 行 する 際 に 不 自 由 を 感 じることがないよう 外 国 人 旅 行 者 が 旅 行 の 際 に 必 要 とする 実 践 的 で 実 用 的 な 旅 行 関 連 情 報 をインターネットや パンフレットを 通 じて 提 供 し 来 道 時 の 不 安 を 解 消 させ 外 国 人 旅 行 者 の 利 便 性 満 足 度 の 向 上 を 図 っていくことが 重 要 です このため 外 国 語 ウェブサイトによる 発 信 情 報 の 内 容 充 実 や 対 応 言 語 の 拡 大 スマートフォンなどICT 技 術 の 進 展 に 伴 うWi-Fi などの 技 術 革 新 に 合 わ せた 情 報 通 信 環 境 改 善 に 向 けた 普 及 啓 発 を 図 り 外 国 人 観 光 客 に 対 する 情 報 案 内 機 能 を 強 化 し 海 外 に 向 けた 情 報 発 信 力 を 高 めていきます また 道 内 の 宿 泊 施 設 においては 外 国 語 放 送 を 提 供 するなどして 外 国 人 観 光 客 が 旅 行 中 においても 母 国 や 世 界 情 勢 に 関 する 情 報 をより 容 易 に 入 手 できる よう 関 連 設 備 の 整 備 を 進 めることが 重 要 です - 19 -

3 案 内 表 示 道 内 には 外 国 語 が 併 記 されている 観 光 案 内 板 等 が 約 3,500 基 設 置 されています 観 光 案 内 板 等 の 整 備 に 当 たっては 道 の 観 光 情 報 案 内 機 能 の 整 備 に 係 るガイ ドライン に 準 拠 し 周 囲 の 環 境 との 調 和 にも 配 慮 しながら 国 や 市 町 村 などの 関 係 機 関 と 協 力 して 観 光 案 内 標 識 等 や 外 国 語 標 記 の 案 内 板 の 整 備 促 進 を 図 って いきます また 冬 道 での 安 全 運 転 に 向 けた 啓 発 活 動 の 推 進 など 外 国 人 観 光 客 が 安 心 し てドライブ 観 光 を 楽 しめるような 環 境 整 備 に 取 り 組 む 必 要 があります ( 主 な 施 策 ) ビジット ジャパン 案 内 所 など 外 国 人 観 光 客 に 対 応 できる 観 光 案 内 拠 点 の 整 備 促 進 インターネットなどによる 誰 もが 利 用 しやすい 外 国 語 による 観 光 情 報 の 提 供 ドライブ 観 光 などを 目 的 とした 個 人 旅 行 者 に 対 する 情 報 提 供 ツールの 充 実 宿 泊 施 設 の 外 国 語 放 送 の 導 入 促 進 関 係 機 関 との 協 力 による 外 国 語 表 記 やピクトグラム を 使 用 した 統 一 的 な 観 光 案 内 標 識 等 の 整 備 促 進 (5) 交 通 ネットワークの 充 実 外 国 人 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 道 内 観 光 地 を 周 遊 するためには 交 通 アクセスの 一 層 の 充 実 を 図 っていく 必 要 があります 特 に 空 港 の 整 備 は 国 際 観 光 の 推 進 に 不 可 欠 であり 国 では 羽 田 成 田 関 西 国 際 空 港 など 拠 点 空 港 における 国 際 ネットワークの 強 化 国 内 フィーダー 路 線 拡 充 LCCの 受 入 体 制 の 強 化 等 に 向 け 空 港 施 設 の 整 備 を 図 るとともに 出 入 国 手 続 き 時 の 審 査 待 ち 時 間 を 短 縮 するため 手 続 の 迅 速 化 円 滑 化 に 取 り 組 んでいま す 道 では 外 国 人 観 光 客 が 旅 行 しやすい 交 通 ネットワークの 形 成 を 促 進 するため 国 際 航 空 路 線 の 開 設 や 拡 充 について 今 後 とも 関 係 機 関 に 対 し 積 極 的 に 働 きかけて いくとともに 国 や 関 係 者 等 との 連 携 の 下 に 旅 行 者 がスムーズに 交 通 機 関 を 乗 り 継 げるための 取 組 の 促 進 など 空 港 や 駅 などの 交 通 拠 点 から 観 光 地 間 の 交 通 ネットワ ークの 充 実 に 努 めていきます さらに 外 国 人 観 光 客 の 出 入 国 手 続 きの 円 滑 化 を 図 るため 国 に 対 してCIQ 体 制 の 整 備 拡 充 を 働 きかけるとともに 道 内 の 関 係 出 先 機 関 や 空 港 所 在 の 市 町 村 などとの 連 携 も 強 めながら 新 千 歳 空 港 をはじめ 道 内 空 港 の 国 際 化 に 向 けた 取 組 を 促 進 します - 20 - の

( 主 な 施 策 ) 国 際 航 空 路 線 網 の 拡 充 交 通 機 関 の 接 続 の 円 滑 化 ( 乗 継 )など 外 国 人 観 光 客 の 利 用 に 配 慮 した 取 組 の 促 進 ( 新 千 歳 空 港 ) 世 界 に 開 かれた 国 際 的 な 拠 点 空 港 としての 機 能 の 拡 充 ( 他 の 道 内 空 港 ) 国 際 化 の 推 進 ビザ 発 給 条 件 緩 和 と 数 次 ビザ 高 規 格 幹 線 道 路 及 びアクセス 道 路 の 整 備 促 進 導 入 に 向 けた 国 への 働 きかけ - 21 -

2 戦 略 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 推 進 (1) 対 象 国 地 域 の 市 場 ニーズに 応 じた 戦 略 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 推 進 ミッション 派 遣 や 現 地 エージェント マスコミの 招 へい 事 業 など 長 年 にわたる プロモーション 活 動 の 積 み 重 ねにより 外 国 人 来 道 者 数 は 平 成 20 年 には74 万 4 千 人 に 達 しましたが その 後 リーマンショックに 端 を 発 する 世 界 的 経 済 不 況 や 外 国 人 旅 行 者 の 国 際 的 な 誘 致 競 争 の 激 化 などにより 伸 びが 鈍 化 するとともに 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 大 幅 な 減 少 に 直 面 しました このような 環 境 の 中 更 なる 外 国 人 来 道 者 数 の 増 加 を 図 るためには 震 災 後 の 影 響 に 関 する 正 確 な 情 報 発 信 や 海 外 旅 行 会 社 メディアへの 働 きかけなどの 徹 底 的 な 風 評 被 害 対 策 を 引 き 続 き 実 施 するとともに 過 去 の 枠 組 みや 手 法 にとらわれず 対 象 市 場 の 旅 行 者 ニーズや 旅 行 形 態 に 即 した 機 動 的 で 効 果 的 なプロモーションの 実 施 が 求 められています また 韓 国 台 湾 中 国 など これまで 重 点 をおいてプロモーションを 実 施 して きた 市 場 に 加 え 東 南 アジアをはじめとする 今 後 海 外 旅 行 需 要 の 拡 大 が 見 込 まれ る 市 場 の 旅 行 者 を 他 の 国 や 都 府 県 に 遅 れることなく 効 果 的 効 率 的 に 取 り 込 ん でいくことも 重 要 になってきます さらに 韓 国 台 湾 など 既 に 来 道 者 数 に 多 くの 実 績 を 有 する 国 地 域 に 対 しては 新 規 の 道 内 観 光 旅 行 者 のみならず リピーターを 獲 得 するための 新 たな 魅 力 の 発 掘 や 新 たな 旅 行 商 品 の 提 案 が 求 められます 加 えて 外 国 人 来 道 者 の 数 だけではなく 観 光 旅 行 がもたらす 経 済 効 果 を 考 慮 し ていく 必 要 があります このため 滞 在 型 の 旅 行 商 品 のPRなど 外 国 人 来 道 者 の 滞 在 を 伸 ばし 消 費 額 を 増 やすための 取 組 を 進 めるとともに 消 費 単 価 の 高 い 旅 行 者 の 誘 致 を 図 ることも 重 要 です これらの 取 組 を 進 めるにあたっては 休 暇 の 取 得 時 期 旅 行 の 内 容 や 目 的 個 人 旅 行 の 比 率 など 各 国 地 域 別 の 市 場 の 動 向 を 十 分 に 踏 まえるとともに 震 災 の 影 響 を 見 極 めつつ 海 外 旅 行 を 検 討 している 各 国 地 域 の 消 費 者 に 選 好 される 観 光 地 として 効 果 的 な 宣 伝 誘 致 を 進 めていく 必 要 があります ( 主 な 施 策 ) 対 象 国 地 域 の 旅 行 市 場 や 旅 行 形 態 に 応 じた 戦 略 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 推 進 成 長 が 期 待 される 新 たな 市 場 に 対 する 効 果 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 検 討 実 施 リピーターや 観 光 消 費 額 の 高 い 旅 行 者 に 向 けた 効 果 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 の 促 進 地 域 が 行 う 宣 伝 誘 致 への 支 援 東 アジア 地 域 等 における 観 光 情 報 提 供 機 能 の 整 備 旅 行 エージェント や 海 外 のマスコミ 等 の 招 へい 事 業 の 推 進 - 22 -

1 関 係 各 国 地 域 の 観 光 市 場 と 今 後 の 取 組 の 方 向 性 世 界 観 光 機 関 (UNWTO)では 海 外 旅 行 をする 観 光 客 は 中 長 期 的 に 増 加 傾 向 が 続 くものと 考 えていますが 特 に 東 アジアの 旅 行 市 場 の 拡 大 は 今 後 とも 顕 著 な 増 加 が 期 待 されています 一 方 で 近 年 新 型 インフルエンザなどの 疫 病 や 災 害 をはじめ 対 象 国 地 域 の 政 治 経 済 社 会 環 境 の 変 化 にともなって 生 じるリスク いわゆるカントリーリ スクが 懸 念 材 料 として 道 内 観 光 に 大 きく 影 響 を 及 ぼす 事 例 が 増 えています 今 後 とも 外 国 人 観 光 客 の 安 定 的 な 誘 客 を 図 るためには このようなカントリ ーリスクの 存 在 を 視 野 に 入 れつつ 中 長 期 的 な 観 光 市 場 の 見 通 しを 踏 まえながら 対 象 国 地 域 のニーズや 特 性 を 的 確 に 把 握 し 効 果 的 な 宣 伝 誘 致 活 動 を 進 め 北 海 道 ファンの 数 を 着 実 に 増 やしていくとともに これら 観 光 プロモーションを 行 う 対 象 国 地 域 の 多 様 化 を 進 めていく 必 要 があります ア 訪 日 観 光 成 熟 市 場 (ア) 東 アジア 地 域 Ⅰ( 韓 国 ) 韓 国 は 1 人 あたりのGDPが2 万 ドルを 超 え 韓 国 人 出 国 者 数 が 年 間 1,000 万 人 を 上 回 るなど 余 暇 の 過 ごし 方 の 一 つとして 海 外 旅 行 が 普 及 しています 訪 日 旅 行 は 人 気 のあるツアーですが 訪 日 旅 行 のうち 道 内 を 旅 行 先 に 選 択 する 割 合 は 台 湾 中 国 香 港 などの 北 東 アジアの 国 地 域 が10%を 超 えているのに 対 し 平 成 23 年 度 実 績 で6%にとどま っています 韓 国 人 旅 行 者 の 旅 行 先 のトップは 中 国 であるほか 東 アジアのほぼすべ ての 国 地 域 が 旅 行 対 象 先 となっており これら 地 域 との 誘 客 競 争 の 激 化 が 予 想 されますが 訪 日 旅 行 においても 道 内 を 選 択 してもらえるよう 本 道 と 同 じく 有 名 な 温 泉 地 を 有 し 距 離 的 にも 近 い 九 州 などとの 差 別 化 も 重 要 になっています 道 が 実 施 した 調 査 では 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 として 温 泉 保 養 四 季 自 然 の 魅 力 が 上 位 にあり 特 に 韓 国 には 少 ない 温 泉 への 人 気 が 高 くなっていますが 今 後 は 食 歴 史 文 化 のほか 韓 国 で 人 気 のある トレッキング 登 山 観 光 など 旅 行 者 のニーズに 対 応 した 提 案 型 の 観 光 商 品 の 造 成 にも 取 り 組 んでいくことが 重 要 です 旅 行 の 形 態 では 個 人 旅 行 が 旅 行 者 の2/3を 占 め 団 体 旅 行 から 個 人 旅 行 へと 形 態 が 変 化 しています 韓 国 ではインターネットでの 販 売 が 発 達 しており 旅 行 会 社 はパンフレットよりはむしろ 新 聞 やTVをはじめ ネット 広 告 で 集 客 を 図 っています 韓 国 人 旅 行 者 は 道 内 の 観 光 関 係 団 体 のホームページも 閲 覧 するなど ネットからの 情 報 入 手 が 一 般 化 しており 視 覚 的 情 報 を 中 心 に 継 続 的 にホームページをアップするほか マスコミや 旅 行 会 社 の 関 係 者 の 招 聘 現 地 での 観 光 プロモーションなど メリハリの - 23 -

ある 宣 伝 誘 致 活 動 を 展 開 し 韓 国 人 旅 行 者 の 興 味 を 引 きつけ 続 ける 工 夫 と 努 力 が 求 められます また 東 日 本 大 震 災 の 影 響 による 風 評 被 害 や 地 震 への 不 安 日 韓 関 係 の 影 響 などにも 配 慮 し 観 光 地 に 関 する 正 しい 情 報 の 提 供 に 努 める 必 要 があ ります (イ) 東 アジア 地 域 Ⅱ( 台 湾 ) 台 湾 では 訪 日 旅 行 は 大 変 人 気 が 高 く 年 間 の 訪 日 旅 行 者 は 総 人 口 2, 332 万 人 のうち 126 万 8 千 人 (H22)に 達 しています 道 内 旅 行 の 人 気 も 高 く 毎 年 訪 日 旅 行 者 の 約 6 人 に1 人 が 道 内 を 訪 れ ています 台 湾 の 旅 行 者 の 旅 行 先 は 中 国 香 港 が1 位 と2 位 を 占 め その 次 が 日 本 となっています JNTOの 調 査 では 台 湾 人 の 約 9 割 が 訪 日 旅 行 に 興 味 があるというデータもあり 安 定 した 送 客 が 期 待 できる 市 場 ですが 近 年 中 国 と 台 湾 との 直 行 便 の 定 期 便 化 や 運 行 本 数 の 増 便 が 進 んでおり 中 国 に 観 光 客 が 奪 われることも 懸 念 されることから 現 状 の 人 気 に 安 住 せず 台 湾 からの 観 光 客 のニーズにきめ 細 かく 対 応 していく 必 要 があり 消 費 者 の 心 をつかむ 宣 伝 が 重 要 です 旅 行 形 態 は 団 体 旅 行 から 個 人 旅 行 にシフトしていますが 訪 日 旅 行 で 見 ると 概 ね 半 数 ずつになっています 韓 国 や 香 港 などと 同 様 個 人 旅 行 向 けにインターネット 販 売 が 普 及 しており 旅 行 会 社 の 取 扱 商 品 は 団 体 旅 行 が 主 になっています また 台 北 国 際 旅 行 博 (ITF)などの 旅 行 博 覧 会 で の 旅 行 商 品 即 売 会 も 人 気 があります 道 が 実 施 し た 調 査 では 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 と して 四 季 自 然 の 魅 力 食 べ 歩 き グルメ ショッピング 温 泉 保 養 がそれぞれ 高 い 割 合 になっており 道 内 旅 行 の 興 味 は 多 方 面 に 及 んでいます 台 湾 からのリピーターは 増 加 傾 向 にあることから 今 後 とも 台 湾 からの 誘 客 促 進 を 図 るためには リピーター 対 策 として ホスピタリティの 向 上 はもとより これら 観 光 資 源 の 磨 き 上 げ 新 しい 観 光 ポイントやコース そば 打 ちや 工 芸 品 制 作 など 現 地 でしか 楽 しめない 体 験 を 提 供 するなど 北 海 道 にま た 行 っ てみ たい と 感 じ さ せる 多 様 な 観 光 メ ニ ュー の 提 案 が 重 要 です 宣 伝 媒 体 は 日 本 や 韓 国 と 同 様 のメディアを 活 用 することが 可 能 ですが TVはチャンネル 数 が 多 く 平 均 視 聴 率 は 日 本 と 比 べて 格 段 に 低 い 数 字 に なることから TVを 活 用 する 場 合 は 注 意 が 必 要 です - 24 -

(ウ) 東 アジア 地 域 Ⅲ( 香 港 シンガポール) 1 人 あたりのGDPは 日 本 と 遜 色 ない 水 準 にあり 購 買 力 は 先 進 国 レベ ルにあります 住 民 のほぼすべてが 都 市 在 住 者 であり 旅 行 会 社 はもとよ り インターネットの 普 及 など 旅 行 に 関 する 情 報 は 入 手 しやすい 環 境 にあ ります 香 港 は 従 来 より 訪 日 旅 行 の 人 気 が 高 く 平 成 20 年 度 には 人 口 700 万 人 のうち11 万 4 千 人 ( 全 人 口 の1.6%)が 来 道 しており 北 海 道 は 身 近 な 観 光 地 となっています シンガポールは インドネシア タイ 香 港 など 近 隣 の 有 名 な 観 光 地 へ の 人 気 が 依 然 高 いですが 我 が 国 をはじめ 韓 国 台 湾 など 北 東 アジアに も 関 心 が 高 まっています 旅 行 市 場 としては 年 2 回 開 催 される 旅 行 博 の 人 気 が 高 く JNTOの 報 告 では 海 外 旅 行 の1/3が この 旅 行 博 開 催 中 に 販 売 される 重 要 なイベントとなっています 旅 行 形 態 としては 訪 日 旅 行 者 の2/3 以 上 が 個 人 旅 行 であり 夫 婦 や 家 族 旅 行 の 割 合 が 高 くなっています 香 港 シンガポールとも 所 得 は 既 に 先 進 国 レベルで 訪 日 旅 行 者 の 経 験 者 が 増 えていることから リピーター 対 策 が 重 要 になってきており これ ら 個 人 旅 行 者 を 対 象 に 付 加 価 値 の 高 い 旅 行 商 品 のPRするとともに 家 族 構 成 や 個 人 の 多 様 な 目 的 に 合 わせた 商 品 を 提 案 していくことが 重 要 です 併 せて 旅 行 商 品 の 販 売 を 主 眼 においた 旅 行 博 への 参 加 や 都 市 在 住 者 で あることを 生 かした 口 コミ の 効 果 も 期 待 できることから 一 律 にマス メディアを 活 用 するのではなく イベントやプロモーションの 方 法 に 工 夫 を 図 ることも 大 切 です (エ) 豪 州 1 人 あたりのGDPは5 万 ドルを 超 え 我 が 国 よりも 高 い 水 準 にありま す 東 アジアではシンガポールと 同 様 近 隣 の 著 名 な 観 光 地 への 人 気 が 依 然 高 いですが 韓 国 台 湾 日 本 など 北 東 アジアにも 関 心 が 高 まっていま す 旅 行 スタイルは 欧 米 に 近 く 家 族 旅 行 が 中 心 で 長 期 滞 在 型 の 旅 行 の 割 合 が 高 くなっています 旅 行 形 態 としては 新 聞 やネット 旅 行 会 社 な どの 情 報 を 参 考 に 個 人 が 自 主 的 に 企 画 する 家 族 旅 行 が 主 流 で ホテルの 環 境 など 滞 在 費 に 経 費 をかけ 休 暇 を 有 意 義 に 過 ごすことにこだわる 傾 向 があります 本 道 観 光 としては スキーの 魅 力 は 認 知 されており 今 後 は スキーや アウトドア 家 族 旅 行 をテーマに 旅 行 博 を 有 効 活 用 しながら 着 地 型 旅 行 商 品 の 充 実 など 長 期 滞 在 型 観 光 の 魅 力 を 提 案 することが 重 要 です - 25 -

イ 訪 日 観 光 成 長 市 場 (ア) 中 国 近 年 右 肩 上 がりに 外 国 旅 行 者 数 が 増 加 していますが 総 人 口 に 占 める 年 間 の 海 外 旅 行 者 数 ( 除 く 香 港 マカオ)は1%で 今 後 も 市 場 の 拡 大 の 余 地 が 大 きいと 考 えられます 訪 日 旅 行 は 居 住 地 ごとに 段 階 的 に 緩 和 され 中 国 全 土 の 居 住 者 が 訪 日 観 光 旅 行 に 参 加 できるようになったのは 平 成 17 年 7 月 からです 最 も 早 く 開 放 された 北 京 市 上 海 市 広 東 省 が 訪 日 旅 行 市 場 を 牽 引 し 平 成 22 年 にJNTOが 調 査 した 訪 日 中 国 人 の 居 住 地 調 査 では この3 地 域 が 訪 日 旅 行 者 の50%を 占 めています 旅 行 形 態 としては 団 体 旅 行 が 主 で 訪 日 旅 行 が 初 回 である 割 合 が 多 く なっ てい ま す 道 内 旅 行 の 目 的 内 容 で は 四 季 自 然 の 魅 力 が 旅 行 理 由 のトップで 美 しい 自 然 景 観 が 人 気 であるとともに 観 光 関 連 消 費 を 見 ると 土 産 品 購 入 の 割 合 が 最 も 大 きく ショッピングにも 大 きな 関 心 を 寄 せる 旅 行 者 が 多 くなっています 今 後 とも 中 国 の 観 光 市 場 は 成 長 の 余 地 が 大 きいと 考 えられますが 訪 日 観 光 旅 行 は 居 住 区 域 毎 に 段 階 的 に 開 放 さ れて きた 経 緯 が あり 北 海 道 観 光 の 認 知 度 の 向 上 を 主 として 取 り 組 む 地 域 や 最 も 早 く 開 放 された 地 域 ( 北 京 市 上 海 市 広 東 省 及 び 周 辺 地 域 )として リピーターも 想 定 した 新 しい 魅 力 ある 旅 行 商 品 を 提 案 を 行 う 地 域 など 市 場 の 拡 大 と 特 性 に 対 応 したきめの 細 かいプロモーションにも 取 り 組 んでいくことが 必 要 です また 中 国 の 旅 行 業 界 は 段 階 的 に 自 由 化 民 営 化 が 進 んできましたが 業 界 に 対 する 政 府 の 役 割 は 依 然 として 重 要 であり 道 や 道 内 自 治 体 との 友 好 都 市 などの 縁 を 有 効 に 活 用 し 地 方 政 府 関 係 機 関 や 航 空 会 社 等 と の 協 力 関 係 を 築 きながら 市 場 の 開 拓 を 進 めることも 重 要 です 平 成 24 年 8 月 以 降 の 日 中 間 情 勢 にともない 訪 日 観 光 客 が 減 少 してい るなど 観 光 や 経 済 以 外 の 要 因 で 観 光 客 の 入 込 みが 変 動 する 場 合 がありま すが 今 後 とも 中 国 の 観 光 市 場 は 中 長 期 的 には 成 長 が 見 込 まれ 本 道 の 観 光 にとって 重 要 な 市 場 であることから 今 後 とも 中 国 の 観 光 市 場 の 動 き を 注 視 しながら 中 国 の 観 光 関 係 者 とのネットワークを 広 げていくことが 重 要 です (イ) 東 南 アジア(タイ マレーシア) 1 人 あたりのGDPは5 千 ドルを 超 え 海 外 旅 行 への 関 心 が 高 まってい る 地 域 です 両 国 の 来 道 者 数 の 推 移 を 見 ても 中 国 に 次 ぐ 大 きな 伸 びを 示 しており 今 後 の 経 済 成 長 に 合 わせて 市 場 の 拡 大 が 見 込 まれます しかしながら 依 然 として 海 外 旅 行 は 高 額 商 品 であり 当 面 のターゲッ トは 主 に 都 市 部 の 富 裕 層 中 間 層 が 中 心 になると 見 込 まれます 両 国 を 含 む 東 南 アジアは 多 民 族 であるとともに 宗 教 的 にも 多 様 な 地 - 26 -

域 で イスラ ム 教 徒 の 方 々の 食 事 や 礼 拝 といったムスリム 対 応 など 観 光 客 の 属 性 に 応 じた 受 入 体 制 の 整 備 が 重 要 です また 長 期 休 暇 のパターンが タイの 場 合 は3~5 月 と10 月 マレー シアは11~12 月 に 集 中 することから 旅 行 商 品 の 造 成 にあたっては 十 分 に 考 慮 する 必 要 があります 今 後 のプロモーションですが 観 光 市 場 は 成 長 の 余 地 が 大 きく 当 面 北 海 道 観 光 の 認 知 度 の 向 上 に 力 を 入 れていく 必 要 があります その 上 で ムスリム 対 応 など 受 入 体 制 の 整 備 を 図 りながら 富 裕 層 中 間 層 を 主 なターゲットとした 旅 行 商 品 を 提 案 することも 必 要 です また タイやマレーシアは 日 本 人 にとっても 人 気 の 観 光 地 であり 航 空 路 線 の 相 互 活 用 など 双 方 向 の 交 流 を 進 め 両 国 政 府 や 関 係 機 関 及 び 航 空 会 社 等 との 協 力 関 係 を 築 きながら 誘 客 促 進 を 図 っていくことも 重 要 です ウ その 他 の 地 域 ( 欧 米 その 他 アジア 地 域 ) (ア) 欧 米 1960 年 代 の 訪 日 外 国 人 の2/3は 北 米 と 欧 州 地 域 からの 観 光 客 が 占 めていました 円 高 やアジア 市 場 の 成 長 により 平 成 元 年 には 戦 後 一 貫 して 訪 日 対 象 国 の 首 位 であった 米 国 が 韓 国 に 抜 かれるなど これまでは アジア 地 域 の 観 光 市 場 の 伸 びが 目 立 ってきていますが 国 籍 別 訪 日 外 客 数 で 米 国 は4 位 であるほか 英 国 フランス ドイツは 上 位 15 位 以 内 に 入 っており 平 成 16 年 には 英 国 フランス ドイツが 新 たに 国 のVJC 事 業 の 重 点 市 場 に 追 加 されるなど 今 後 の 展 開 が 期 待 される 市 場 です 道 内 への 旅 行 者 は 米 国 からの 訪 日 旅 行 者 に 占 める 割 合 が3%にとどま るなど 欧 米 からの 訪 日 旅 行 者 は 東 京 や 京 都 など 道 外 にとどまっている 傾 向 があると 考 えられますが 今 後 LCCの 参 入 により 交 通 費 が 低 減 された 場 合 本 道 を 訪 れる 機 会 が 増 加 することも 期 待 されます JNTOの 分 析 では 歴 史 文 化 ポップカルチャーなど 欧 米 諸 国 の 日 本 に 対 する 潜 在 的 な 人 気 は 高 いと 評 価 されており 今 後 は 北 海 道 が 優 位 性 があり 欧 米 の 観 光 客 にアピールするコンテンツを 発 掘 磨 き 上 げて これらをテーマにした 特 定 目 的 ツアー 等 の 宣 伝 誘 致 を 契 機 に 積 極 的 な 観 光 市 場 の 開 拓 を 図 っていくことが 効 果 的 であると 考 えられます (イ)ロシア ロシアについては 訪 日 旅 行 者 に 占 める 道 内 への 旅 行 者 の 割 合 が 高 く 観 光 消 費 額 も 比 較 的 高 いなどの 特 徴 が 見 られます 特 に 本 道 との 距 離 の 近 いロ シア 極 東 地 域 と の 間 では 北 海 道 と ロシ ア 連 邦 極 東 地 域 との 経 済 協 力 発 展 プログラム を 策 定 しており 関 係 者 の 交 流 促 進 や 観 光 PRの 展 開 誘 客 の 促 進 にお 互 い 協 力 することで 経 済 分 野 における 交 流 拡 大 と 関 係 強 - 27 -

化 を 進 めています (ウ) その 他 のアジア 地 域 このカテゴリーに 入 るアジア 地 域 でも 経 済 成 長 が 続 いていく 国 が 多 く 今 後 の 市 場 拡 大 が 期 待 される 地 域 です 1 人 あたりのGDPで 見 ると イ ンドネシアが2,980ドル ベトナムが1,174ドル インドが1,342ドルなど 他 の 市 場 と 比 較 すると 低 いですが 人 口 規 模 が 大 きいことから 今 後 の 所 得 の 伸 びによる 観 光 市 場 の 拡 大 や 海 外 旅 行 を 楽 しむことのできる 富 裕 層 等 の 誘 客 が 期 待 されます これらの 市 場 における 北 海 道 の 認 知 度 は 低 いものの タイやマレーシア に 似 たような 気 候 地 理 条 件 にあるこれら 地 域 の 国 々にも 雪 や 花 食 な どに 代 表 される 北 海 道 の 魅 力 は 十 分 に 通 用 するものと 考 えられます 今 後 もマーケティング 調 査 を 継 続 し 対 象 国 の 観 光 市 場 の 動 向 分 析 や 有 望 ター ゲット 層 の 一 層 の 検 討 を 進 めつつ 普 及 が 進 むSN S などの 活 用 も 含 め 効 果 的 なプロモーションの 実 施 を 検 討 していく 必 要 があります (2) 特 定 分 野 にターゲットを 定 めたプロモーションの 推 進 今 後 海 外 からの 一 層 の 誘 客 の 促 進 を 図 るためには 四 季 自 然 など 外 国 人 観 光 客 に 対 し 訴 求 力 の 高 い 観 光 素 材 のPR 強 化 を 図 ることにより 新 たな 魅 力 の 発 掘 にも 取 組 んでいく 必 要 があります 海 外 旅 行 が 一 般 化 してきた 地 域 においては 新 たな 驚 きと 感 動 を 与 えることので きる 満 足 度 の 高 い 特 別 な 旅 行 を 求 めるニーズが 高 まることが 予 想 されることから 食 ファッション 歴 史 文 化 スポーツ 産 業 科 学 技 術 映 画 ドラマなど 北 海 道 が 有 する 潜 在 的 な 魅 力 を 発 掘 し それを 観 光 素 材 化 し 旅 行 消 費 額 の 大 きいラ グジュアリー 層 向 け 旅 行 商 品 訪 日 教 育 旅 行 クルーズ 観 光 特 定 テーマの 観 光 ツアーなど 多 様 な 観 光 ニーズに 対 応 していくことが 重 要 です 特 に 観 光 分 野 だけではなくビジネス 分 野 で 見 れば 国 際 会 議 やインセンティブ 旅 行 などのMICE その 経 済 波 及 効 果 から 近 年 注 目 を 集 めています MICEの 誘 致 や 開 催 は 国 はもとより 道 及 び 道 内 の 自 治 体 やコンベンション ビューロー さらには 大 学 や 民 間 企 業 等 の 誘 致 関 係 者 の 連 携 強 化 が 不 可 欠 であり これら 関 係 者 の 連 携 の 下 ターゲットを 明 確 にした 誘 致 活 動 を 進 めていく 必 要 があ ります また MICEの 誘 致 開 催 競 争 に 大 きな 影 響 を 及 ぼす 国 際 会 議 場 や 展 示 会 場 な どMICE 施 設 に 加 え アフターコンベンション 機 能 の 充 実 を 図 る 総 合 リゾート 開 発 (IR)などの 国 際 的 な 動 きもあり 道 内 においても 会 議 後 の 観 光 メニューの 多 様 化 などアフターコンベンションの 充 実 に 取 り 組 んでいく 必 要 があります - 28 - (=Meeting Incentive Convention Exhibition/Event)は

( 主 な 施 策 ) 特 定 テーマの 観 光 ツアーなど 誘 客 対 象 の 層 を 絞 ったプロモーションの 推 進 訪 日 教 育 旅 行 の 誘 致 促 進 国 際 会 議 等 (MICE)の 誘 致 促 進 北 海 道 へのロケーションの 誘 致 促 進 各 種 スポーツ 大 会 やイベントなどを 通 じた 海 外 との 文 化 スポーツ 交 流 推 進 (3) 国 際 定 期 航 空 路 線 等 の 誘 致 促 進 東 アジアにおける 旅 行 市 場 の 拡 大 を 背 景 に 近 年 新 規 路 線 就 航 の 動 きが 活 発 に なっています また 道 内 の 空 港 と 羽 田 や 成 田 などの 道 外 拠 点 空 港 を 結 ぶ 路 線 への LCCの 参 入 は 外 国 人 旅 行 者 の 交 通 アクセスにも 好 影 響 が 期 待 されます このため 今 後 とも 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 促 進 に 向 けたプロモーションはもとよ り 航 空 会 社 への 路 線 の 拡 充 等 を 積 極 的 に 働 きかけるとともに 道 民 の 海 外 旅 行 促 進 に 向 けたプロモーション 活 動 を 行 い 国 際 航 空 路 線 の 双 方 向 の 利 用 促 進 を 進 め 国 際 航 空 路 線 の 拡 充 や 道 外 拠 点 空 港 とのアクセスの 向 上 を 図 り 外 国 人 来 道 者 数 の 増 加 につなげていきます ( 主 な 施 策 ) 国 際 定 期 航 空 路 線 の 拡 充 や 道 内 の 空 港 と 道 外 拠 点 空 港 とのアクセスの 向 上 に 向 けた 誘 致 活 動 の 強 化 3 観 光 に 関 する 基 礎 的 データの 収 集 及 び 調 査 の 実 施 海 外 宣 伝 誘 致 や 外 国 人 観 光 客 の 満 足 度 向 上 に 向 けた 受 入 体 制 の 整 備 を 効 果 的 に 推 進 していくためには 外 国 人 観 光 客 の 人 数 動 態 観 光 消 費 額 などの 各 種 データを 収 集 し 分 析 することや 旅 行 客 の 満 足 度 や 対 象 国 地 域 別 のニーズ 調 査 などの 結 果 を 活 用 することが 必 要 であり また そのデータや 調 査 分 析 の 結 果 を 可 能 な 限 り 早 期 に かつ 利 用 しやすい 形 で 公 開 していくことが 必 要 です 宿 泊 日 数 や 個 別 分 野 の 満 足 度 及 びリピート 率 などのデータや 関 係 機 関 等 の 調 査 結 果 については 本 計 画 の 目 標 を 支 える 指 標 として 定 期 的 にその 実 績 を 把 握 すると ともに 各 国 地 域 の 市 場 や 観 光 客 の 特 性 に 関 する 的 確 な 把 握 に 努 め マーケティ ングやサービスの 向 上 などの 政 策 立 案 に 当 たっての 基 礎 となる 資 料 として 活 用 し 施 策 の 効 果 を 高 めていく 必 要 があります 道 では こうした 観 光 に 関 連 する 量 的 質 的 データの 整 備 充 実 について 必 要 な - 29 -

検 討 を 行 うとともに 観 光 関 係 団 体 や 事 業 者 などの 協 力 の 下 体 系 的 かつ 継 続 的 に 必 要 な 調 査 が 行 われるよう 関 係 者 間 の 連 携 を 深 めていきます ( 主 な 施 策 ) 外 国 人 観 光 客 誘 致 のための 市 場 の 実 態 などの 把 握 外 国 人 観 光 客 の 動 態 や 関 連 産 業 の 実 態 などの 把 握 外 国 人 観 光 客 の 総 合 的 な 満 足 度 や 観 光 消 費 の 実 態 などの 把 握 Ⅵ 計 画 の 推 進 1 推 進 の 考 え 方 この 計 画 を 着 実 に 推 進 していくためには 観 光 事 業 者 や 観 光 団 体 道 民 道 をは じめとした 行 政 機 関 さらに 大 学 など 観 光 に 携 わるすべての 者 が 北 海 道 観 光 の くにづくり 条 例 に 基 づくそれぞれの 役 割 を 認 識 し 人 脈 やノウハウなどお 互 いに 活 用 するなど 連 携 協 働 して 国 際 観 光 を 振 興 していくことが 必 要 です また 本 計 画 の 円 滑 な 実 施 にあたっては 国 との 連 携 が 不 可 欠 です 今 後 とも 国 が 進 める 訪 日 旅 行 促 進 事 業 (ビジット ジャパン 事 業 )など 観 光 関 連 施 策 との 連 携 活 用 を 推 進 するとともに クール ジャパン 戦 略 や 地 域 資 源 を 生 か した 産 業 の 活 性 化 など 連 携 や 活 用 が 可 能 な 施 策 にも 積 極 的 に 取 り 組 んでいくこと が 重 要 です 2 推 進 体 制 ( 役 割 分 担 ) 地 域 における 取 組 としては 観 光 事 業 者 や 関 係 団 体 のみならず 他 産 業 市 町 村 や 住 民 が 一 体 となって 地 域 特 性 を 生 かした 国 際 的 な 観 光 地 づくりを 進 めていくことが 大 切 です こうした 取 組 は 市 町 村 や 振 興 局 といった 従 来 の 枠 組 みにとらわれることなく 外 国 人 観 光 客 の 動 態 や 観 光 資 源 の 特 徴 などから 共 通 のテーマ 性 をもったエリア において それぞれの 関 係 者 が 協 働 して 進 めていくとともに 課 題 に 対 して 柔 軟 に 連 携 しながら 広 域 的 な 観 点 で 取 組 を 進 めるなど 地 域 の 推 進 体 制 を 強 化 して いくことが 必 要 です 全 道 的 な 観 点 での 取 組 としては 平 成 20 年 4 月 に 発 足 した( 社 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 は 本 道 観 光 施 策 の 中 核 的 推 進 組 織 であり 民 間 組 織 としての 感 覚 や 発 想 を 生 かしつつ 機 動 性 と 専 門 性 を 持 った 組 織 として 関 係 機 関 や 地 域 と 一 体 となって 情 報 発 信 宣 伝 誘 致 プロ モーション 外 国 人 観 光 客 の 受 入 環 境 の 整 備 など 国 際 観 光 の 振 興 に 向 けた 取 組 を 推 進 していく 必 要 があります - 30 -

また これらの 取 組 を 通 じて ( 社 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 は 関 係 機 関 との 人 脈 やノウハウ 情 報 の 蓄 積 に 努 め より 一 層 効 果 のあるプロモーションの 実 施 は もとより 今 後 の 取 組 の 核 となる 観 光 人 材 の 育 成 につなげるなど これまで 以 上 に 本 道 の 国 際 観 光 を 先 導 する 役 割 を 担 っていく 必 要 があります 道 は 外 客 旅 行 容 易 化 法 や 北 海 道 観 光 のくにづくり 条 例 に 定 める 基 本 理 念 や 道 の 責 務 に 照 らして この 計 画 の 実 施 に 当 たるほか 計 画 に 掲 げた 諸 施 策 につい て 主 体 となって 取 り 組 む 市 町 村 や 観 光 事 業 者 及 び 観 光 関 係 団 体 に 対 し 必 要 な 支 援 を 行 っていきます また この 計 画 を 効 果 的 かつ 機 動 的 に 推 進 するため 国 と 十 分 な 連 携 を 図 るとともに 道 や 道 内 企 業 等 の 海 外 事 務 所 の 有 効 活 用 や( 社 ) 北 海 道 観 光 振 興 機 構 市 町 村 観 光 関 係 団 体 などと 連 携 協 力 を 進 めるほか 道 庁 内 各 部 の 施 策 を 効 果 的 に 活 用 して 地 域 の 魅 力 ある 観 光 地 づくりを 支 援 するな ど オール 北 海 道 体 制 で 国 際 観 光 の 推 進 を 図 ります さらに 誘 致 対 象 国 地 域 の 地 方 政 府 関 係 機 関 との 連 携 など 計 画 推 進 ネッ トワークの 輪 を 道 内 外 に 広 げるとともに これら 推 進 体 制 を 有 効 に 活 用 しながら この 計 画 の 進 捗 状 況 を 毎 年 点 検 し 施 策 の 総 合 的 計 画 的 な 推 進 に 努 めていきま す - 31 -

用 語 解 説 ア 行 ICT Information&Communications Technology 情 報 通 信 技 術 エコツーリズム 観 光 旅 行 者 が 自 然 観 光 資 源 について 知 識 を 有 する 者 から 案 内 又 は 助 言 を 受 け 当 該 自 然 観 光 資 源 の 保 護 に 配 慮 しつつ 当 該 自 然 観 光 資 源 とふれ 合 い これに 関 する 知 識 及 び 理 解 を 深 めるための 活 動 SNS Social Networking Service(Site) インターネット 上 で 友 人 を 紹 介 しあって 個 人 間 の 交 流 を 支 援 するサービス(サイト) LCC Low Cost Carrier 効 率 的 な 運 営 により 低 価 格 の 運 賃 で 運 航 サービスを 提 供 する 航 空 会 社 カ 行 会 話 ツール 指 さし 会 話 集 など 自 身 が 外 国 語 を 理 解 する ことや 話 すことができなくても 外 国 人 と 意 思 の 疎 通 を 図 ることのできる 道 具 クール ジャパン 戦 略 海 外 で 高 い 評 価 を 得 ている 我 が 国 の 優 れたコンテン ツ ファッション 食 生 活 日 用 品 伝 統 工 芸 品 等 の 人 気 を 活 かし 内 需 掘 り 起 こしや 外 需 取 り 込 み 産 業 構 造 転 換 を 行 い 新 たな 収 益 源 雇 用 の 確 保 と 地 域 経 済 活 性 化 に 活 かす 戦 略 グリーン ツーリズム 農 山 漁 村 地 域 において 自 然 文 化 人 々との 交 流 を 楽 しむ 滞 在 型 の 余 暇 活 動 欧 州 では 農 村 に 滞 在 し バカンスを 過 ごすという 余 暇 の 過 ごし 方 が 普 及 してい る コンベンション 国 際 的 または 全 国 的 な 規 模 で 開 催 される 学 会 総 会 会 議 見 本 市 展 示 会 など コンベンションビューロ ーはコンベンションを 誘 致 し 開 催 支 援 する 公 的 機 関 サ 行 CIQ 税 関 (Custom 出 入 国 する 旅 客 の 携 帯 品 などの 検 査 ) 出 入 国 管 理 (Immigration 外 国 人 の 出 入 国 審 査 日 本 人 の 出 帰 国 確 認 ) 検 疫 (Quarantine 外 国 からの 検 疫 伝 染 病 侵 入 防 止 のための 検 査 )のこと 数 次 ビザ 数 次 査 証 (Multiple-EntryVIsa) ビザ( 査 証 )の 有 効 期 間 内 はその 国 に 何 度 でも 出 入 りできるビザ 平 成 23 年 7 月 1 日 より 沖 縄 県 翌 24 年 7 月 1 日 からは 東 北 3 県 ( 岩 手 宮 城 福 島 )を 訪 問 する 中 国 人 個 人 観 光 客 で 十 分 な 経 済 力 を 有 する 者 とその 家 族 に 対 して 数 次 ビ ザ(3 年 )が 発 給 されている タ 行 体 験 型 観 光 自 然 アウトドアスポーツ 産 業 や 文 化 などに 旅 行 者 自 身 が 直 接 触 れたり 参 加 したりすることを 目 的 と した 観 光 地 域 限 定 通 訳 案 内 士 一 つの 都 道 府 県 の 区 域 においてのみ 報 酬 を 得 て 通 訳 案 内 ( 外 国 人 に 付 き 添 い 外 国 語 を 用 いて 旅 行 に 関 する 案 内 をすること)の 業 務 ができる 資 格 者 ハ 行 バリアフリー 高 齢 者 や 障 がい 者 外 国 人 などが 社 会 生 活 をして いく 上 で 障 壁 (バリア)となるものを 除 去 (フリー) することであり 物 理 的 社 会 的 制 度 的 心 理 的 な - 32 - 障 壁 情 報 面 での 障 壁 などすべての 障 壁 を 除 去 すると いう 考 え 方 ビジット ジャパン キャンペーン 訪 日 外 国 人 旅 行 者 数 を1,000 万 人 にするとの 目 標 を 達 成 するため 官 民 一 体 で 推 進 する 外 国 人 旅 行 者 を 我 が 国 に 誘 致 するための 取 組 ビジット ジャパン 案 内 所 訪 日 外 国 人 旅 行 者 ( 外 国 人 観 光 客 )に 対 応 できる 観 光 案 内 所 ピクトグラム 絵 や 図 を 用 いた 記 号 のこと 言 葉 のバリアを 取 り 除 く 目 的 で 開 発 され 海 外 からの 旅 行 者 や 細 かい 文 字 の 見 えにくい 高 齢 者 などに 一 目 で 直 感 的 に 内 容 が 伝 わ ることから コミュニケーションの 手 段 として 非 常 に 有 効 である フィーダー 路 線 交 通 機 関 の 支 線 のこと プロモーション 販 売 促 進 のための 宣 伝 観 光 における 誘 客 促 進 活 動 訪 日 教 育 旅 行 引 率 者 と 児 童 生 徒 で 構 成 される 団 体 旅 行 で 学 校 等 を 訪 問 するもの 若 年 層 の 外 国 人 訪 日 旅 行 形 態 の 一 つ ホスピタリティ 厚 遇 歓 待 心 のこもったサービス ここでは 観 光 客 が 安 心 して 快 適 に 観 光 できるように 地 域 の 人 々 がおもてなしの 心 で 接 し 観 光 客 をあたたかく 迎 える こと 北 海 道 遺 産 次 の 世 代 へ 引 き 継 ぎたい 北 海 道 の 豊 かな 自 然 人 々 の 歴 史 や 文 化 生 活 産 業 など 有 形 無 形 の 財 産 の 中 から 北 海 道 民 全 体 の 宝 物 として 選 定 されたもの マ 行 MICE Meeting,Incentive,Convention/ Congress,Event/Exhibition 国 際 会 議 インセンティブ 旅 行 国 際 文 化 スポー ツイベント 国 際 展 示 会 見 本 市 等 のこと 国 際 貢 献 地 域 の 国 際 化 や 活 性 化 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 拡 大 経 済 効 果 などの 面 でその 効 果 が 期 待 されている ラ 行 ムスリム イスラム 教 徒 リピーター 買 い 物 食 事 宿 泊 旅 行 などで 同 じ 店 やホテル 観 光 地 を 何 度 も 利 用 したり 訪 れたりする 人 のこと 旅 行 エージェント 移 動 や 宿 泊 の 手 配 をする 旅 行 会 社 ロケーションの 誘 致 映 画 テレビドラマ CMなどのロケーション 撮 影 を 誘 致 し 実 際 のロケをスムーズに 進 めるための 様 々な 支 援 を 行 うこと 映 画 やドラマ 等 の 舞 台 として 活 用 す ることは ロケ 隊 の 滞 在 などによる 地 域 への 直 接 的 な 効 果 のほか 知 名 度 のアップや 観 光 客 の 増 加 (フィ ルム ツーリズムの 振 興 )などが 見 込 まれることから 全 国 的 に 誘 致 に 取 り 組 む 自 治 体 などが 多 く 北 海 道 で も 北 海 道 ロケーション 連 絡 室 を 設 置 して 誘 致 に 関 する 取 組 を 行 っている ワ 行 Wi-Fi 無 線 LANの 標 準 規 格 である IEEE 802.11a/b/g/n のブランド 名