平 成 28 年 度 税 制 改 正 ( 租 税 特 別 措 置 ) 要 望 事 項 ( 新 設 拡 充 延 長 ) 制 度 名 車 体 課 税 の 抜 本 的 見 直 し ( 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 自 動 車 課 ) 税 目 自 動 車 重 量 税 ( 自 動 車 重 量 税 法 全 文 自 動 車 重 量 税 法 施 行 令 全 文 自 動 車 重 量 税 法 施 行 規 則 全 文 租 税 特 別 措 置 法 第 90 条 の 12 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 第 40 条 の2 自 動 車 重 量 譲 与 税 法 全 文 自 動 車 重 量 譲 与 税 法 施 行 規 則 全 文 ) 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 等 を 踏 まえ 以 下 の 要 望 を 行 う 要 望 の 内 容 自 動 車 取 得 税 の 消 費 税 率 10%への 引 上 げ 時 での 廃 止 自 動 車 重 量 税 について 消 費 税 10% 引 上 げ 時 において 以 下 の 見 直 しを 行 う 1 当 分 の 間 税 率 ( 旧 暫 定 税 率 )について 廃 止 を 前 提 としつつ 税 制 の 一 層 の グリーン 化 を 図 る 2エコカー 減 税 について 対 象 重 点 化 を 行 いつつ 軽 減 措 置 を 拡 充 し 基 本 構 造 の 恒 久 化 を 図 る 3 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 を 満 たす 新 車 には 引 き 続 き 初 回 車 検 時 に 本 則 税 率 を 適 用 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 について 消 費 税 10% 時 までは 現 行 制 度 のまま 継 続 延 長 する 消 費 税 10% 引 上 げ 時 において 以 下 の 見 直 しを 行 う 1 自 動 車 税 ( 排 気 量 割 )について 税 率 の 引 下 げ( 排 気 量 1,000cc 以 下 の 負 担 水 準 が 軽 自 動 車 の3 倍 程 度 となっているところを2 倍 程 度 とする 等 )を 行 う また 初 年 度 月 割 課 税 を 廃 止 する 2 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 の 環 境 性 能 割 について バッド 課 税 ( 必 要 最 低 限 の 課 税 )の 考 え 方 で 導 入 を 図 る 3グリーン 化 特 例 について 環 境 性 能 割 非 課 税 の 自 動 車 に 対 象 を 重 点 化 した 上 で 軽 課 を 強 化 する 等 税 制 の 一 層 のグリーン 化 を 図 る 以 上 に 加 え 車 体 課 税 の 簡 素 化 及 び 更 なる 負 担 軽 減 に 向 けた 検 討 を 行 う 担 税 力 の 弱 い 者 や 自 動 車 が 日 常 生 活 に 欠 かせない 足 として 重 要 な 機 能 を 果 た している 場 合 等 に 配 慮 した 負 担 軽 減 のあり 方 についても 検 討 平 年 度 の 減 収 見 込 額 精 査 中 ( 制 度 自 体 の 減 収 額 ) ( 百 万 円 ) ( 改 正 増 減 収 額 ) ( 百 万 円 ) 81
新 設 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 (1) 政 策 目 的 1 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 等 を 踏 まえ 以 下 の 見 直 しを 行 う 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 消 費 税 10% 時 点 までにグリーン 化 特 例 の 現 行 制 度 の 延 長 を 図 る ( 消 費 税 10% 引 上 げ 時 に 以 下 のパッケージで 見 直 しを 図 る) 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 自 動 車 税 ( 排 気 量 割 )の 税 率 引 下 げ 初 年 度 月 割 課 税 の 廃 止 環 境 性 能 割 をバッド 課 税 ( 必 要 最 低 限 の 課 税 )の 考 え 方 で 導 入 グリーン 化 特 例 について 対 象 重 点 化 を 行 いつつ 軽 課 を 強 化 する 等 税 制 の 一 層 のグリーン 化 自 動 車 取 得 税 消 費 税 率 10%への 引 上 げ 時 に 廃 止 自 動 車 重 量 税 エコカー 減 税 について 対 象 重 点 化 を 行 いつつ 軽 減 措 置 を 拡 充 し 基 本 構 造 を 恒 久 化 当 分 の 間 税 率 ( 旧 暫 定 税 率 )の 廃 止 を 前 提 としつつ 税 制 の 一 層 のグリーン 化 車 体 課 税 の 簡 素 化 及 び 一 層 の 負 担 軽 減 に 向 けた 検 討 2 自 動 車 市 場 の 拡 大 を 通 じて 自 動 車 産 業 ひいては 日 本 経 済 全 体 の 活 性 化 を 図 る ため 車 体 課 税 についてグリーン 化 を 強 化 するとともに 負 担 の 軽 減 等 の 見 直 しを 行 い 消 費 税 増 税 等 による 自 動 車 需 要 の 落 ち 込 みと 日 本 経 済 への 悪 影 響 を 回 避 する 3 環 境 エネルギー 制 約 に 対 応 するため 次 世 代 自 動 車 をはじめとする 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 促 進 を 図 る 特 に 次 世 代 自 動 車 は 我 が 国 自 動 車 産 業 が 先 行 して 開 発 市 場 投 入 しており 有 望 な 成 長 分 野 その 普 及 拡 大 によ り 更 なる 競 争 力 強 化 を 図 る (2) 施 策 の 必 要 性 1 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カにおいて 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 を 図 る 観 点 から 見 直 しを 行 うこととされており 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 において 自 動 車 取 得 税 の 消 費 税 10% 時 点 での 廃 止 や 自 動 車 税 のグリーン 化 などを 行 うという 方 針 が 示 され 平 成 27 年 度 税 制 改 正 大 綱 において 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しについては 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 において 具 体 的 な 結 論 を 得 るとされている この 方 針 の 確 実 な 実 現 が 必 要 2 国 内 自 動 車 市 場 はバブル 期 をピークに 縮 小 しており(1990 年 度 :780 万 台 2014 年 度 :530 万 台 ) 2014 年 度 は 消 費 税 8%への 引 上 げの 影 響 により 前 年 度 と 比 べて 大 きく 減 少 した 消 費 税 10%への 引 上 げによりさらなる 縮 小 が 懸 念 されている 一 方 で 関 連 産 業 を 含 めて 500 万 人 超 ( 全 就 業 人 口 の 約 1 割 )の 雇 用 を 生 み 出 している 基 幹 産 業 自 動 車 市 場 の 拡 大 を 通 じて 自 動 車 産 業 ひいては 日 本 経 済 全 体 の 活 性 化 を 図 るため 車 体 課 税 について グリーン 化 を 強 化 するとともに 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 自 動 車 重 量 税 の 負 担 の 軽 減 等 の 見 直 しを 行 い 消 費 税 増 税 による 自 動 車 需 要 の 落 ち 込 みと 日 本 経 済 への 悪 影 響 を 回 避 することが 必 要 82
3 自 動 車 の 取 得 段 階 では 消 費 税 と 自 動 車 取 得 税 といった 価 格 に 応 じた 課 税 が 二 種 類 課 されており 保 有 段 階 でも 自 動 車 重 量 税 のほかに 自 動 車 税 ( 又 は 軽 自 動 車 税 )の2つの 税 が 課 されているため 自 動 車 ユーザーに 対 して 複 雑 かつ 過 大 な 負 担 を 強 いている 特 に 移 動 手 段 を 車 に 依 存 せざるをえ ず 複 数 台 を 保 有 する 場 合 が 多 い 地 方 ほど 負 担 が 重 い 国 際 的 に 見 ても 我 が 国 の 車 体 課 税 の 負 担 は 突 出 して 高 い 4 消 費 税 10% 時 の 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 に 伴 う 自 動 車 取 得 税 のエコカー 減 税 の 廃 止 後 においても 環 境 エネルギー 制 約 に 対 応 するため 次 世 代 自 動 車 をはじめとする 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 促 進 が 重 要 特 に 環 境 性 能 に 優 れた 次 世 代 自 動 車 は 我 が 国 自 動 車 産 業 が 先 行 して 開 発 市 場 投 入 し ており 有 望 な 成 長 分 野 更 なる 競 争 力 強 化 を 図 るため こうした 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 一 層 の 普 及 拡 大 が 必 要 政 策 体 系 における 政 策 目 的 の 位 置 付 け 1. 経 済 産 業 11 経 済 基 盤 今 回 の 要 1 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 に 基 づき 自 動 車 取 得 税 の 消 費 税 10% 時 点 での 廃 止 や 環 境 性 能 課 税 及 びグ リーン 化 特 例 のグリーン 化 などを 実 現 2 自 動 車 市 場 の 拡 大 を 通 じて 自 動 車 産 業 ひいては 日 本 経 済 全 体 の 活 性 化 を 図 る 3 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 促 進 のため 2030 年 までに 新 車 販 売 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を 5~7 割 とすること を 目 指 す 望 に 関 連 す る 合 理 性 政 策 の 達 成 目 標 ( 関 連 する 閣 議 決 定 等 ) 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 21 年 法 律 13 号 ) 附 則 第 104 条 第 3 項 四 自 動 車 関 係 諸 税 については 簡 素 化 を 図 るとともに 厳 しい 財 政 事 情 環 境 に 与 える 影 響 等 を 踏 まえつつ 税 制 の 在 り 方 及 び 暫 定 税 率 ( 租 税 特 別 措 置 法 及 び 地 方 税 法 ( 昭 和 二 十 五 年 法 律 第 二 百 二 十 六 号 ) 附 則 に 基 づく 特 例 による 税 率 をいう )を 含 む 税 率 の 在 り 方 を 総 合 的 に 見 直 し 負 担 の 軽 減 を 検 討 すること 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 ( 平 成 24 年 2 月 ) 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 廃 止 抜 本 的 な 見 直 しを 強 く 求 める 等 とした 平 成 24 年 度 税 制 改 正 にお ける 与 党 の 重 点 要 望 に 沿 って 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 のあり 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 の 観 点 から 見 直 しを 行 う 事 項 社 会 保 障 の 安 定 財 源 の 確 保 等 を 図 る 税 制 の 抜 本 的 な 改 革 を 行 うための 消 費 税 法 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 案 ( 議 員 修 正 後 ) ( 税 制 に 関 する 抜 本 的 な 改 革 及 び 関 連 する 諸 施 策 に 関 する 措 置 ) 第 七 条 カ 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 及 びグリーン 化 ( 環 境 への 負 荷 の 低 減 に 資 するため の 施 策 をいう )の 観 点 から 見 直 しを 行 う 83
社 会 保 障 税 一 体 改 革 に 関 する 三 党 実 務 者 間 会 合 合 意 文 書 ( 平 成 24 年 6 月 15 日 ) 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 第 7 条 第 1 号 ワ ( 法 案 修 正 後 はカ)の 規 定 に 沿 って 抜 本 的 見 直 しを 行 うこ ととし 消 費 税 率 ( 国 地 方 )の 8%への 引 上 げ 時 までに 結 論 を 得 る 平 成 25 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 25 年 1 月 ) 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カにおいて 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 を 図 る 観 点 から 見 直 しを 行 うこととされている イ 自 動 車 取 得 税 については 安 定 的 な 財 源 を 確 保 して 地 方 財 政 への 影 響 に 対 する 適 切 な 補 てん 措 置 を 講 じることを 前 提 に 地 方 団 体 の 意 見 を 踏 まえながら 以 下 の 方 向 で 抜 本 的 な 改 革 を 行 うこととし 平 成 26 年 度 税 制 改 正 で 具 体 的 な 結 論 を 得 る (イ) 自 動 車 取 得 税 は 二 段 階 で 引 き 下 げ 消 費 税 10%の 時 点 で 廃 止 する 消 費 税 8%の 段 階 では エコカー 減 税 の 拡 充 などグリーン 化 を 強 化 する 必 要 な 財 源 は 別 途 措 置 す る (ロ) 消 費 税 10% 段 階 で 自 動 車 税 において 自 動 車 取 得 税 のグリーン 化 機 能 を 踏 まえつつ 一 層 のグリーン 化 の 維 持 強 化 及 び 安 定 的 な 財 源 確 保 の 観 点 から 地 域 の 自 主 性 自 立 性 を 高 めつつ 環 境 性 能 等 に 応 じた 課 税 を 実 施 す ることとし 他 に 確 保 した 安 定 的 な 財 源 と 合 わせて 地 方 財 政 へは 影 響 を 及 ぼさない ロ 自 動 車 重 量 税 については 以 下 の 方 向 で 見 直 しを 行 うこと とし 平 成 26 年 度 税 制 改 正 で 具 体 的 な 結 論 を 得 る (イ)エコカー 減 税 制 度 の 基 本 構 造 を 恒 久 化 する 消 費 税 8% 段 階 では 財 源 を 確 保 して 一 層 のグリーン 化 等 の 観 点 か ら 燃 費 性 能 等 に 応 じて 軽 減 する 等 の 措 置 を 講 ずる 今 後 グリーン 化 機 能 の 維 持 強 化 及 び 安 定 的 な 財 源 確 保 の 観 点 から 環 境 性 能 に 応 じた 課 税 を 検 討 する (ロ) 自 動 車 重 量 税 については 車 両 重 量 等 に 応 じて 課 税 さ れており 道 路 損 壊 等 と 密 接 に 関 連 している 今 後 道 路 等 の 維 持 管 理 更 新 や 防 災 減 災 等 の 推 進 に 多 額 の 財 源 が 必 要 となる 中 で 原 因 者 負 担 受 益 者 負 担 としての 性 格 を 明 確 化 するため その 税 収 について 道 路 の 維 持 管 理 更 新 等 のための 財 源 として 位 置 づけ 自 動 車 ユーザーに 還 元 されるものであることを 明 らかにする 方 向 で 見 直 しを 行 う その 際 その 税 収 の 一 部 が 公 害 健 康 被 害 補 償 の 財 源 と して 活 用 されていることにも 留 意 する 民 間 投 資 活 性 化 等 のための 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 25 年 10 月 ) 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 経 済 情 勢 に 配 慮 する 観 点 から 消 費 税 率 引 上 げの 前 後 における 駆 け 込 み 需 要 及 び 反 動 減 の 緩 和 も 視 野 に 入 れ 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カに 基 づき 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 を 図 る 観 点 か ら 見 直 しを 行 う 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 25 年 12 月 ) 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カの 規 定 及 び 平 成 25 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 さらには 民 間 投 資 活 性 化 等 のための 税 制 改 正 大 綱 を 踏 まえ 経 済 情 勢 に 配 慮 する 観 点 から 消 費 税 率 引 上 げの 前 後 における 駆 け 込 み 需 要 及 び 反 動 減 の 緩 和 も 視 野 に 入 れ 国 地 方 を 通 じ 車 体 課 税 について 以 下 のよ うに 見 直 すこととする 84
1 自 動 車 取 得 税 については 消 費 税 率 8%への 引 上 げ 時 に おいて 平 成 22 年 度 燃 費 基 準 を 満 たした 自 動 車 等 の 取 得 に 係 る 税 率 を 引 き 下 げることとし 自 家 用 自 動 車 については 5%から3% 営 業 用 自 動 車 及 び 軽 自 動 車 については3% から2%にそれぞれ 引 き 下 げるとともに 平 成 26 年 度 まで の 措 置 であるエコカー 減 税 の 軽 減 率 を 拡 充 する エコカー 減 税 については 平 成 27 年 度 税 制 改 正 において 基 準 の 切 替 えと 重 点 化 を 図 る 自 動 車 取 得 税 は 消 費 税 率 10%への 引 上 げ 時 ( 平 成 27 年 10 月 予 定 )に 廃 止 する そのための 法 制 上 の 措 置 は 消 費 税 率 10% 段 階 における 他 の 車 体 課 税 に 係 る 措 置 と 併 せて 講 ずる 2 自 動 車 税 については 平 成 25 年 度 末 で 期 限 切 れを 迎 える グリーン 化 特 例 について 対 象 車 種 にクリーンディー ゼル 車 を 追 加 する 等 の 基 準 の 切 替 えと 重 点 化 拡 充 を 行 っ た 上 で2 年 間 延 長 する また 消 費 税 率 10% 段 階 において 平 成 25 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 を 踏 まえ 自 動 車 取 得 税 のグリーン 化 機 能 を 維 持 強 化 する 環 境 性 能 課 税 ( 環 境 性 能 割 )を 自 動 車 税 の 取 得 時 の 課 税 として 実 施 することとし 平 成 27 年 度 税 制 改 正 で 具 体 的 な 結 論 を 得 る その 大 要 は 以 下 のとおりとす る イ 課 税 標 準 は 取 得 価 額 を 基 本 とし 控 除 及 び 免 税 点 のあ り 方 等 について 併 せて 検 討 する 税 率 は 省 エネ 法 に 基 づく 燃 費 基 準 値 の 達 成 度 に 応 じて 0~3%の 間 で 変 動 する 仕 組 みとする 具 体 的 な 燃 費 基 準 値 達 成 度 の 税 率 への 反 映 方 法 等 については 省 エネ 法 に 基 づく 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 への 円 滑 な 移 行 を 視 野 に 入 れて 検 討 を 行 う ロ 環 境 性 能 課 税 の 税 収 規 模 は 平 均 使 用 年 数 を 考 慮 し た 期 間 において 他 に 確 保 した 安 定 的 な 財 源 と 合 わせ て 地 方 財 政 へは 影 響 を 及 ぼさない 規 模 を 確 保 するも のとする ハ 自 動 車 税 ( 排 気 量 割 )のグリーン 化 特 例 について は 環 境 性 能 割 の 導 入 時 に 環 境 性 能 割 を 補 完 する 趣 旨 を 明 確 化 し 環 境 性 能 割 非 課 税 の 自 動 車 に 対 象 を 重 点 化 した 上 で 軽 課 を 強 化 する ニ 環 境 性 能 課 税 及 びグリーン 化 特 例 の 制 度 設 計 に 当 た っては 幅 広 い 関 係 者 の 意 見 を 聴 取 しつつ 技 術 開 発 の 動 向 等 も 踏 まえて 一 層 のグリーン 化 機 能 が 発 揮 さ れるものとなるよう 検 討 するものとする 3 軽 自 動 車 税 については 平 成 27 年 度 以 降 に 新 たに 取 得 さ れる 四 輪 車 等 の 税 率 を 自 家 用 乗 用 車 にあっては1.5 倍 に その 他 の 区 分 の 車 両 にあっては 農 業 者 や 中 小 企 業 者 等 の 負 担 を 考 慮 し 約 1.25 倍 にそれぞれ 引 き 上 げる また 軽 自 動 車 税 においてもグリーン 化 を 進 める 観 点 か ら 最 初 の 新 規 検 査 から13 年 を 経 過 した 四 輪 車 等 につい て 平 成 28 年 度 から 約 20%の 重 課 を 行 うこととし 併 せて 軽 課 についても 検 討 を 行 うこととする 二 輪 車 等 について は 税 率 を 約 1.5 倍 に 引 き 上 げた 上 で 2,000 円 未 満 の 税 率 を2,000 円 に 引 き 上 げる 4 自 動 車 重 量 税 については エコカー 減 税 を 拡 充 するとと もに その 財 源 の 確 保 及 び 一 層 のグリーン 化 等 の 観 点 か ら 経 年 車 に 対 する 課 税 の 見 直 しを 行 う 平 成 27 年 度 税 制 改 正 において 現 行 エコカー 減 税 の 期 限 到 来 に 併 せ エコカー 減 税 の 基 準 の 見 直 しを 行 うととも に エコカー 減 税 制 度 の 基 本 構 造 を 恒 久 化 する 自 動 車 重 量 税 については 道 路 等 の 維 持 管 理 更 新 や 防 災 減 災 等 の 推 進 に 多 額 の 財 源 が 必 要 となる 中 で その 原 因 者 負 担 受 益 者 負 担 としての 性 格 を 踏 まえる また そ の 税 収 の 一 部 が 公 害 健 康 被 害 補 償 の 財 源 として 活 用 されて いることにも 留 意 する 85
平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 ( 平 成 26 年 12 月 ) 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 等 における 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しについては 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 において 具 体 的 な 結 論 を 得 る 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 に 係 るエコカー 減 税 につい ては 燃 費 基 準 の 移 行 を 円 滑 に 進 めるとともに 足 下 の 自 動 車 の 消 費 を 喚 起 することにも 配 慮 し 経 過 的 な 措 置 として 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 への 単 純 な 置 き 換 えを 行 うとともに 現 行 の 平 成 27 年 度 燃 費 基 準 によるエコカー 減 税 対 象 車 の 一 部 を 引 き 続 き 減 税 対 象 とする 等 の 措 置 を 講 ずる 自 動 車 重 量 税 については 消 費 税 率 10%への 引 上 げ 時 の 環 境 性 能 割 の 導 入 にあわせ エコカー 減 税 の 対 象 範 囲 を 平 成 32 年 度 燃 費 基 準 の 下 で 政 策 インセンティブ 機 能 を 回 復 する 観 点 から 見 直 すとともに 基 本 構 造 を 恒 久 化 する また 平 成 25 年 度 及 び 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 に 則 り 原 因 者 負 担 受 益 者 負 担 の 性 格 等 を 踏 まえる 軽 自 動 車 税 については 一 定 の 環 境 性 能 を 有 する 四 輪 車 等 について その 燃 費 性 能 に 応 じたグリーン 化 特 例 ( 軽 課 )を 導 入 する この 特 例 については 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 にお ける 環 境 性 能 割 の 導 入 の 際 に 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 ( 軽 課 )とあわせて 見 直 す また 二 輪 車 等 の 税 率 引 上 げについ て 適 用 開 始 を1 年 間 延 期 し 平 成 28 年 度 分 からとする なお 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しにおいては 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 に 沿 いつつ 自 動 車 をめぐるグローバ ルな 環 境 や 課 税 のバランス 自 動 車 に 係 る 行 政 サービス 等 を 踏 まえた 議 論 を 行 う 低 炭 素 社 会 づくり 行 動 計 画 ( 平 成 20 年 7 月 ) 次 世 代 自 動 車 (ハイブリッド 自 動 車 電 気 自 動 車 プラグ インハイブリッド 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 クリーンディー ゼル 車 CNG 自 動 車 等 )について 2020 年 までに 新 車 販 売 の うち2 台 に1 台 の 割 合 で 導 入 するという 野 心 的 な 目 標 の 実 現 を 目 指 す 新 成 長 戦 略 ( 平 成 22 年 6 月 ) 次 世 代 自 動 車 (エコカー 等 )の 普 及 促 進 購 入 補 助 や 環 境 負 荷 に 応 じた 税 制 上 のインセンティブの 付 与 新 車 販 売 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を 最 大 で 50%に 日 本 再 生 戦 略 ( 平 成 24 年 7 月 ) 2020 年 までに 実 現 すべき 成 果 目 標 として 新 車 販 売 に 占 め る 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を 最 大 で 50% 日 本 再 興 戦 略 ( 平 成 25 年 6 月 ) 2030 年 までに 新 車 販 売 台 数 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を 5~7 割 とすることを 目 指 す 平 成 26 年 度 経 済 財 政 報 告 ( 平 成 26 年 7 月 ) 今 回 は 駆 け 込 み 需 要 と 反 動 減 を 平 準 化 させるための 施 策 が とられた 具 体 的 には 自 動 車 販 売 に 係 る 平 準 化 措 置 とし て 消 費 税 率 引 上 げ 後 に 自 動 車 取 得 税 の 引 下 げやエコカー 減 税 の 拡 充 等 の 施 策 が 実 施 されたが 前 述 のとおり 自 動 車 販 売 の 伸 びは 前 回 よりもかなり 大 きかった これは 既 に 取 得 税 が 免 税 減 税 となっているエコカーの 割 合 が 自 動 車 販 売 全 体 に 占 める 割 合 が 高 かったことや エコカー 減 税 の 拡 充 等 に よる 負 担 軽 減 分 が 消 費 税 率 引 上 げによる 負 担 増 加 分 に 比 べ てかなり 小 さかったことから 平 準 化 の 効 果 が 発 揮 されにく かったためと 考 えられる 86
租 税 特 別 措 置 の 適 用 又 は 延 長 期 間 同 上 の 期 間 中 の 達 成 目 標 国 内 自 動 車 市 場 はバブル 期 をピークに 縮 小 している 自 動 車 市 場 の 拡 大 を 通 じて 自 動 車 産 業 ひいては 日 本 経 済 全 体 の 活 性 化 を 図 ることが 必 要 特 に 消 費 税 増 税 による 自 動 車 需 要 の 落 ち 込 みと 日 本 経 済 への 悪 影 響 を 回 避 する 政 策 目 標 の 達 成 状 況 < 国 内 自 動 車 販 売 台 数 の 推 移 > 平 成 22 年 度 460 万 台 平 成 23 年 度 475 万 台 平 成 24 年 度 521 万 台 平 成 25 年 度 569 万 台 平 成 26 年 度 530 万 台 エコカー 減 税 等 により 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 は 進 みつつあるものの 新 車 販 売 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を 2020 年 までに 最 大 で 50%とすることを 目 指 す とい う 政 府 目 標 の 達 成 に 向 け 更 なる 普 及 促 進 を 図 る 必 要 があ る < 新 車 販 売 台 数 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 > 平 成 22 年 度 12% 平 成 23 年 度 16% 平 成 24 年 度 21% 平 成 25 年 度 23% 平 成 26 年 度 24% 有 効 性 要 望 の 措 置 の 適 用 見 込 み 要 望 の 措 置 の 効 果 見 込 み( 手 段 とし ての 有 効 性 ) 国 内 の 自 動 車 販 売 台 数 は 約 500 万 台 で 推 移 しており これら 自 動 車 ユーザーの 負 担 軽 減 となる < 国 内 自 動 車 販 売 台 数 の 推 移 > 平 成 22 年 度 460 万 台 平 成 23 年 度 475 万 台 平 成 24 年 度 521 万 台 平 成 25 年 度 569 万 台 平 成 26 年 度 530 万 台 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カにおいて 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 にも 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 を 図 る 観 点 から 見 直 しを 行 うこととされており 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 において 自 動 車 取 得 税 の 消 費 税 10% 時 点 での 廃 止 や 自 動 車 税 のグリーン 化 などを 行 うという 方 針 が 示 され 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 で 具 体 的 な 結 論 を 得 るとされてい る この 方 針 の 実 現 を 図 る エコカー 減 税 ( 平 成 21 年 度 から 措 置 ) 等 により 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 が 進 んでおり 税 負 担 の 軽 減 による 効 果 は 大 きい < 新 車 販 売 に 占 めるエコカー 減 税 対 象 車 の 割 合 > 平 成 22 年 度 76.7% 平 成 23 年 度 81.9% 平 成 24 年 度 73.9% 87
平 成 25 年 度 82.5% 平 成 26 年 度 87.3% 関 連 す る 事 項 こ れ ま で の 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 と 効 果 に 相 当 性 当 該 要 望 項 目 以 外 の 税 制 上 の 支 援 措 置 予 算 上 の 措 置 等 の 要 求 内 容 及 び 金 額 上 記 の 予 算 上 の 措 置 等 と 要 望 項 目 との 関 係 要 望 の 措 置 の 妥 当 性 租 税 特 別 措 置 の 適 用 実 績 租 特 透 明 化 法 に 基 づく 適 用 実 態 クリーンエネルギー 自 動 車 等 導 入 促 進 対 策 費 補 助 金 平 成 27 年 度 予 算 額 :200 億 円 電 気 自 動 車 等 の 購 入 者 に 対 し ベース 車 両 ( 同 格 のガソリン 車 )との 価 格 の 一 部 を 補 助 環 境 エネルギー 制 約 への 対 応 の 観 点 から 優 れた 環 境 性 能 を 有 する 電 気 自 動 車 プラグインハイブリッド 自 動 車 クリ ーンディーゼル 自 動 車 等 の 普 及 促 進 を 図 る 税 制 改 正 要 望 の 目 的 は 自 動 車 市 場 の 拡 大 を 通 じて 自 動 車 産 業 ひいては 日 本 経 済 全 体 の 活 性 化 を 図 るため 車 体 課 税 について グリーン 化 を 強 化 するとともに 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 自 動 車 重 量 税 の 負 担 の 軽 減 等 の 見 直 しを 行 い 消 費 税 増 税 による 自 動 車 需 要 の 落 ち 込 みと 日 本 経 済 への 悪 影 響 を 回 避 しつつ 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 普 及 を 進 めることにある 一 方 で 上 記 補 助 金 の 目 的 は 環 境 性 能 に 優 れた 自 動 車 の 中 でも 特 に 従 来 車 と の 価 格 差 が 大 きい 電 気 自 動 車 プラグイン ハイブリット 自 動 車 クリーンディーゼル 自 動 車 等 について 初 期 需 要 を 促 すた めに 購 入 補 助 を 行 うものである 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 については 税 制 抜 本 改 革 法 第 7 条 第 1 号 カにおいて 国 及 び 地 方 を 通 じた 関 連 税 制 の 在 り 方 の 見 直 しを 行 い 安 定 的 な 財 源 を 確 保 した 上 で 地 方 財 政 に も 配 慮 しつつ 簡 素 化 負 担 の 軽 減 グリーン 化 を 図 る 観 点 か ら 見 直 しを 行 うこととされており 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 において 自 動 車 取 得 税 の 消 費 税 10% 時 点 での 廃 止 や 自 動 車 税 のグリーン 化 などを 行 うという 方 針 が 示 され 平 成 27 年 度 税 制 改 正 で 具 体 的 な 結 論 を 得 るとさ れていた その 後 平 成 27 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 において 平 成 26 年 度 与 党 税 制 改 正 大 綱 等 における 消 費 税 率 10% 段 階 の 車 体 課 税 の 見 直 しについては 平 成 28 年 度 以 後 の 税 制 改 正 において 具 体 的 な 結 論 を 得 るとされている < 新 車 販 売 に 占 めるエコカー 減 税 対 象 車 の 割 合 > 平 成 22 年 度 76.7% 平 成 23 年 度 81.9% 平 成 24 年 度 73.9% 平 成 25 年 度 82.5% 平 成 26 年 度 87.3% <エコカー 減 税 > 自 動 車 重 量 税 ( 財 務 省 試 算 ) 平 成 22 年 度 724 億 円 平 成 23 年 度 1,018 億 円 平 成 24 年 度 347 億 円 平 成 25 年 度 440 億 円 平 成 26 年 度 720 億 円 88
調 査 結 果 租 税 特 別 措 置 の 適 用 に よる 効 果 ( 手 段 として の 有 効 性 ) 前 回 要 望 時 の 達 成 目 標 前 回 要 望 時 からの 達 成 度 及 び 目 標 に 達 してい ない 場 合 の 理 由 これまでの 要 望 経 緯 本 措 置 の 適 用 数 量 は 想 定 以 上 に 僅 少 ではなく また 適 用 要 件 を 満 たす 全 ての 自 動 車 が 対 象 であるため 特 定 の 者 に 偏 ってはいない 89