講 演 会 : 平 成 16 年 3 月 12 日 日 本 自 閉 症 協 会 熊 本 県 支 部 長 : 岡 田 先 生 注 ) 内 山 先 生 が 交 通 渋 滞 のため 急 遽 繋 ぎのための 講 演 ( 昨 年 県 庁 で 話 した 内 容 親 や 小 児 科 医 へのアンケート 結 果 ) 親 へのアンケート 子 の 異 常 にだれが 最 初 に 気 付 くか? 親 が6 割 専 門 機 関 へはどのようにして 知 ったか? 自 分 で 探 した:4 割 紹 介 :4 割 自 閉 症 児 で 療 育 手 帳 の 障 害 の 程 度 の 割 合 14% 14% 8% A1 A2 B1 8% B2 37% 持 っていない 19% 知 らない 療 育 手 帳 を 持 っている 人 : 療 育 機 関 の 紹 介 を 望 む 率 が 少 ない B2 : 療 育 機 関 の 紹 介 を 望 む 率 が 多 い 小 児 科 医 へのアンケート( 回 収 率 40%) 自 閉 症 の 原 因 は 何 か? 脳 の 機 能 不 全 :71.2% 遺 伝 :36.5% 化 学 物 質 の 環 境 因 子 : 7.7% 親 子 関 係 の 歪 み : 7.7% 知 っている 療 育 法 TEACCH:22% 動 作 法 : 5% 感 覚 統 合 :18% マカトン : 8% 行 動 療 法 :12% 全 面 受 容 : 8% 療 育 の 抱 える 問 題 点 専 門 医 の 不 足
教 育 に 対 する 要 望 ( 上 位 2つ) 1. 教 育 に 対 する 自 閉 症 児 の 医 療 知 識 の 研 修 の 充 実 ( 担 任 の 先 生 に 理 解 してもらう) 2. 学 校 全 体 として 担 任 を 支 援 する 体 制 を 組 む( 担 任 以 外 の 周 りの 支 援 が 必 要 ) これは 学 校 だけではない 教 育 を 療 育 施 設 就 労 に 変 えても 同 じ 1 直 接 接 する 人 が 分 かってない 2 直 接 接 する 人 が 分 かっていてもその 周 りが 分 かっていない いつも 校 長 に 話 すこと 足 の 不 自 由 な 子 には 車 椅 子 自 閉 症 の 子 には 療 育 教 育 と 療 育 は 違 うと 考 えている 人 が 多 い 教 育 を 円 滑 に 進 めるためのものが 療 育 自 閉 症 を 知 るということはコミュニケーションの 本 質 や 社 会 性 の 成 り 立 ちを 知 るということ 現 代 の 子 供 たちは( 病 気 や 障 害 と 言 うことではなくて)コミュニケーションや 社 会 性 の 弱 さを 持 って いる ( 私 が 知 っている 限 りでは) 自 閉 症 を 知 っている 先 生 のクラスでは 学 級 運 営 で 問 題 があるというこ とは 聞 いたことがない Learning Difficulties : 読 む 書 く 計 算 する ( 厚 生 労 働 省 ) Learning Disabilities : 上 記 + 聞 く 話 す 推 論 する ( 文 部 科 学 省 ) 聞 く 話 す 推 論 する については 自 閉 症 の 対 処 が 分 かれば 対 応 できる --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- よこはま 発 達 クリニック: 内 山 先 生 1 部 : 最 近 の 自 閉 症 の 研 究 自 閉 症 が 増 えている 理 由 診 断 をめぐる 混 乱 自 閉 症 スペクトラム 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 上 記 以 外 で3 組 ( 社 会 性 コミュニケーション こだわり)を 持 っている 広 汎 性 発 達 障 害 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 非 定 型 自 閉 症 ( 程 度 の 差 であって 自 閉 症 の 範 疇 と 考 える) その 他 診 断 には 地 域 性 も 有 る 自 閉 症 やアスペルガー 症 候 群 は 何 人 いるか? ある 新 聞 には 1/1000 人 別 の 新 聞 には 1~6/1000 人 どれが 本 当? ある 本 には 2/1000 人 イギリス 自 閉 症 協 会 は 0.91/100 人 色 々なデータに 基 づいている 色 々な 研 究 論 文 がある 様 々な 診 断 基 準 があり 診 断 基 準 に よって 数 字 が 異 なる
自 閉 症 スペクトラムのほうが 広 汎 性 発 達 障 害 よりも 割 合 が 多 い 調 査 の 方 法 によっても 異 なる 年 齢 ( 幼 児 を 調 べるのか? 小 学 生 を 調 べるのか?) 学 校 ベース 地 域 ベース 発 生 率 :2003 年 に 生 まれた 子 が 何 人 で 6 歳 の 時 自 閉 症 の 子 が 何 人 いるか? 有 病 率 : 熊 本 市 の6 歳 の 子 を 集 めて 自 閉 症 が 何 人 いるか 調 べる 上 記 は 同 じように 見 えるが 異 なる 引 越 しなどがあると 後 者 は 変 わってくる 生 物 学 的 には 正 しい 数 字 が 出 るが 実 際 にやるのは 難 しい 全 数 調 査 一 番 いいが 実 際 にやるのは 難 しい 調 査 結 果 ( 調 査 したのは 別 々の 人 ) 1989 年 :アスペルガー 症 候 群 10~26/10000 人 IQ50 以 上 :0.4/10000 人 1993 年 :アスペルガー 症 候 群 36/10000 人 (7~16 歳 ) 男 女 比 4:1 疑 わしい 71/10000 人 2003 年 : 自 閉 症 10/10000 人 アスペルガー 症 候 群 2.5/10000 人 広 汎 性 発 達 障 害 15/10000 人 控 えめの 値 合 わせて 27/10000 人 もう 少 し 細 かく 調 べると 60/1000 人 自 閉 症 者 数 の 変 移 1966 年 : 4.5/10000 人 1980 年 代 :2~16/10000 人 1990 年 代 :5~31/10000 人 2002 年 : 5.8/10000 人 (1987 年 生 まれ) 14.9/10000 人 (1994 年 生 まれ) 自 閉 症 : 増 高 機 能 自 閉 症 : 増 5~7 割 が 高 機 能 自 閉 症 精 神 遅 滞 : 減 2003 年 : 34/1000 人 広 汎 性 発 達 障 害 実 数 が 増 えているかどうかわからない 例 えば 今 年 診 生 まれた 子 と10 年 後 に 生 まれた 子 をそれぞれ10 年 後 に 再 度 診 断 しなければならない 20 年 かかる 診 断 基 準 も 同 じにしなければならない 出 来 れば 同 じ 医 者 が 良 い 上 記 の 理 由 により 実 証 するのは 難 しい 同 じ 医 者 でも 今 と10 年 後 では 考 え 方 が 変 わっているかもしれない 経 験 を 積 んで 診 たても 良 くなっているかもしれない 微 妙 なケースも 分 かるようになっているかもしれない 逆 に 年 寄 りの 医 者 だったらボケてるかもしれない ( 笑 )
自 閉 症 は 実 際 に 増 えている? 診 断 技 術 の 向 上 診 断 概 念 の 変 化 自 閉 症 スペクトラム vsld/adhd 昔 はちょっと 変 わった 子 はLDだったが 今 はアスペルガー 7~8 年 前 にADHDブーム 今 はアスペルガー 7~8 年 前 にADHDの 専 門 の 先 生 に 先 生 の 患 者 さんでADHDはどの 位 いますか? と 訊 ねたところ 9 割 との 回 答 だったが 最 近 同 じ 質 問 をしたところ ADHDなんかいない みんなアスペルガーだよ との 回 答 だった 診 断 概 念 が 変 わったということ 実 際 に 増 えている? 学 校 などに 行 くと 増 えているようにも 見 えるが 検 証 するのが 難 しい 原 因 発 達 障 害 であることは 明 らか 脳 の 器 質 的 機 能 的 障 害 機 能 的 : 目 に 見 えない 喘 息 など 器 質 的 : 目 に 見 える できものの 除 去 など 治 療 法 1960 年 代 : 遊 戯 絶 対 受 容 1970 年 代 : 保 育 1980 年 代 : 治 療 教 育 ( 行 動 療 法 TEACCH 薬 物 療 法 ) 10 年 前 はほとんどの( 学 校 )の 先 生 アスペルガー 症 候 群 を 知 らなか ったが 今 はちょっと 変 わった 子 だとアスペルガーという 言 うこ とを 聞 かないんですがアスペルガーではないですか? という 先 生 がいるが アスペルガーの 診 断 基 準 に 言 うことを 聞 かない はな い ただ 単 に 教 え 方 が 悪 いだけ ( 笑 ) 治 療 薬 食 餌 療 法 メガビタミン 生 活 療 法 精 神 分 析 音 楽 療 法 感 覚 統 合 FC( 喋 らない 子 の 手 先 を 持 ってやるとキーボードを 叩 く こっくりさんみたいなもの?) ペンペン 文 字 ( 今 も 川 崎 市 の 施 設 ではやってる) 抱 っこ 療 法 動 作 法 (リラクゼーション) イルカ 療 法 薬 フェンフラミン 80 年 代 にアメリカでブーム 副 作 用 あり 効 果 がないことが 判 明 セクレチン 効 果 がないことが 判 明 メガビタミン(ビタミン 大 量 療 法 ) 効 果 がないことはほぼ 分 かっているが アメリカの 一 部 では 細 く 長 く 続 いている キレーション 抗 精 神 病 薬 刺 激 薬 (リタリン) 2~3 歳 の 子 供 の 親 は キレーションが 効 く と 聞 くと 試 したくなるかもしれない 20~30から 歳 位 の 子 供 の 親 は 当 時 効 果 があるとされた 薬 など 試 しているかもしれない
特 効 薬 特 効 的 技 法 と 言 われたものの 経 過 1. 一 例 或 いは 数 例 で 劇 的 に 効 果 ありと 報 告 2.マスコミが 報 道 3. 希 望 者 殺 到 裁 判 ( 効 果 がある 薬 をなぜ 使 用 しなかったのか? という 事 に 対 して) 4. 検 証 ( 多 数 例 による 対 照 群 を 置 いた 研 究 ) 副 作 用 5. 忘 却 治 療 効 果 の 判 定 は 難 しい 評 価 手 段 - 知 能 指 数 で 判 断 するのか? 高 機 能 自 閉 症 は 治 った 自 閉 症 か? 報 道 特 集 の 例 では2 歳 で 測 定 不 可 能 だったとのことであったが 2 歳 で 測 定 できず 4 歳 で 測 定 できることはざらにある - 認 知 テストで 判 断 するのか? 暗 記 による 回 答 をどう 評 価 するのか? 自 閉 症 児 は 暗 記 が 得 意 なので2 回 目 のテストは 結 果 が 上 がる (3 年 前 にやったテストのことなども 覚 えている) 発 達 子 供 は 自 然 に 発 達 する 期 待 感 が 大 きいファクターとなる (こんなにいい 薬 を 使 っているのだからよくなるはずだ ) 薬 物 治 験 の 経 験 ( 内 山 先 生 も 参 加 ) 1.バイオプテリン 科 学 的 理 論 的 には 効 果 がありそうだった 方 法 ) 偽 薬 と 本 物 を 使 う それぞれA Bとだけ 記 す 医 者 も 親 も 知 らない 3ヶ 月 行 う 評 価 は 誰 がどちらを 使 用 したか 知 らない 第 三 者 が 行 う 結 果 ) どちらもほとんど 変 わらなかった ( 偽 薬 の 方 が 良 い 結 果 がでた 子 もいた) 2.L-Dopa 方 法 ) バイオプテリンと 同 じ? 結 果 ) 偽 薬 の 方 が 良 い 結 果 が 出 た 子 が 多 かった 今 は 1 2 とも 使 われていない 効 果 があると 思 うと 効 果 がある
ワクチン 問 題 2つある MMRワクチン( 日 本 では 使 われていない 主 にヨーロッパ)と 水 銀 (アメリカ)は 問 題 が 異 なる 1.MMRワクチン 1998 年 権 威 のある 雑 誌 に MMRにより 順 調 に 発 達 していた 子 が 退 行 をきたし 自 閉 症 になる という 論 文 が 掲 載 された みんなMMRを 受 けなくなるという 大 問 題 が 発 生 その 後 疫 学 的 に 否 定 する 研 究 が 相 次 ぐ 論 文 を 書 いた 人 が 訴 訟 をする 人 の 弁 護 士 と 組 んでお 金 をもらっていたことが 判 明 これをつかうと 自 閉 症 になる というような 論 文 のほうが これは に 効 果 なし というよ うな 論 文 より 権 威 のある 雑 誌 に 載 りやすい ( 載 せなかった 場 合 真 実 を 隠 していると 言 われるのを 恐 れるため) 1 噂 2 訴 訟 3 メディア 報 道 4 ワクチン 拒 否 の 増 加 非 接 種 者 のデメリットの 検 討 はほとんどされず 5 研 究 報 告 ( 否 定 的 ) 現 在 日 本 ではMMRが 使 われていない 日 本 で 使 用 されたのは 1985~1991 年 生 まれのみ 日 本 のデータ(よこはま 発 達 クリニック 調 べ) 1985 年 以 前 生 まれ :34% 1985~1991 年 生 まれ:34% 1991 以 降 生 まれ :40% 発 達 度 合 MMRワクチン 説 の 障 害 者 の 特 徴 MMR ワクチン 接 種 変 化 なし 年 齢 2. 水 銀 デンマークでは 1950 年 代 ~1992 年 までチメロサール(エチル 水 銀 )を 使 用 水 銀 が 原 因 なら 1993 年 以 前 の 方 が 自 閉 症 が 多 いはず 2003 年 10 月 のデータでは 1993 年 以 前 のほうが 自 閉 症 が 少 なく 1993 年 以 降 の 方 が 自 閉 症 が 多 い 水 銀 と 自 閉 症 は 関 係 ない 自 閉 症 と 水 銀 中 毒 は 症 状 が 異 なる 大 きな 研 究 でチメロサールと 神 経 発 達 障 害 の 間 に 一 貫 した 因 果 関 係 は 見 られない キレーションの 科 学 的 判 定 はされていない? 副 作 用 は? 長 期 的 な 作 用 は? 効 果 があるかどうか? 研 究 結 果 の 信 頼 性 に 付 いて 使 用 してよい? あぶない 多 数 例 がある 少 数 例 対 照 群 を 置 いた 検 討 対 照 群 がない( をしたら 言 葉 が 出 てきた) 効 果 の 評 価 方 法 が 明 確 に 規 定 されている 主 観 的 第 三 者 評 価 自 己 評 価 権 威 ある 専 門 誌 に 論 文 が 載 っている 学 会 で 発 表 などと 広 告 する
まとめ 真 実 を 知 るのは 難 しい 誇 大 広 告 に 注 意 効 果 がある 治 療 薬 のかどうかの 検 討 には - 年 月 ( 出 来 れば 数 年 ) -お 金 ( 精 密 な 研 究 ほど 必 要 ) - 人 員 ( 頭 と 手 間 隙 ) - 自 閉 症 の 子 と 家 族 と 一 般 の 人 の 協 力 が 必 要 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 2 部 : 自 閉 症 児 者 の 日 常 の 苦 労 と 支 援 の 仕 方 について 自 閉 症 の 特 性 認 知 発 達 の 異 常 ( 均 等 でない 発 達 ) 1 実 行 機 能 障 害 2 中 枢 統 合 の 弱 さ 3 心 を 読 む 能 力 の 障 害 4 注 意 の 障 害 感 覚 刺 激 への 異 常 な 反 応 発 達 のバランスが 悪 い 話 せないが 字 が 書 ける 1 実 行 機 能 ( 遂 行 機 能 ) 何 らかの 行 動 を 計 画 開 始 し 自 分 の 行 動 をそれらの 情 報 を 利 用 して 行 動 を 調 整 することにより 目 的 を 持 った 一 連 の 行 動 を 有 効 に 使 う 能 力 意 思 目 標 の 設 定 計 画 の 立 案 目 的 ある 行 動 : 正 しい 順 序 まとまった 形 で 開 始 し 維 持 し 変 換 し 中 止 する 能 力 但 し 衝 動 的 な 行 動 は 障 害 されない 効 果 的 に 行 動 すること 自 分 自 身 の 行 動 を 監 視 し 修 正 すること 実 行 機 能 が 障 害 されると 意 思 指 示 されなければ 実 行 しない 自 発 性 の 低 下 計 画 の 立 案 計 画 が 立 てられない 目 的 ある 行 動 言 葉 などで 表 した 自 分 の 意 思 や 行 動 と 実 際 の 行 動 に 隔 たり 効 果 的 に 行 動 自 分 の 誤 りに 気 がつかない 気 がついても 修 正 できない 話 がわき 道 にそれても 気 がつかず 一 方 的 に 話 す 2 中 枢 統 合 能 力 全 体 の 状 況 を 考 慮 して 物 事 を 理 解 する 能 力 中 枢 統 合 能 力 が 障 害 されると 全 体 を 無 視 して 部 分 に 注 目 しやすい 例 1)( 内 山 ) 先 生 の お 母 さん 今 日 どんな 格 好 という 問 いに 対 し うん ピアスしてるね と 答 える 健 常 児 は 服 の 色 とかを 言 うのに 対 し ピアスに 注 目 している 例 2)おばあちゃんの 葬 式 の 後 に おばあちゃんが 死 んで 食 欲 がなく 夕 食 を 食 べない 弟 に
お 母 さんが 作 ったご 飯 をなぜ 食 べないんだ と 怒 る 食 事 をとることは 間 違 いではないが 状 況 を 理 解 できていない 全 体 が 見 えていない 3 心 の 理 論 心 理 化 - 他 者 に 感 情 があること 自 分 とは 異 なった 考 えを 持 つことを 理 解 することの 本 能 的 な 能 力 人 の 気 持 ちを 読 む 能 力 例 ) 学 校 で 子 供 が 悪 戯 で 黒 板 消 しをドアにはさんでいると A 君 ) 先 生 に 黒 板 消 しがはさんであることを 教 える 暗 黙 の 了 解 がわからない B 君 ) 何 も 言 わない 先 生 の 頭 に 黒 板 消 しが 落 ちると 何 で 避 けないんだ と 言 う 黒 板 消 しがはさんであることを 自 分 が 知 っているので 先 生 も 知 っている 思 っている 自 分 が 知 っていることは 相 手 も 知 っていると 思 う 心 理 的 能 力 の 獲 得 が 遅 い 健 常 児 課 1.0 題 0 自 閉 症 20 80 220 月 4 注 意 の 障 害 相 手 と 注 意 を 共 有 すること( 相 手 と 同 じものをみる) 注 意 を 維 持 すること(5 分 間 先 生 の 話 を 聞 く) 余 分 な 情 報 を 排 除 して 必 要 なことに 集 中 すること(エアコンの 音 など) 認 知 障 害 1 認 知 - 意 味 を 知 る 機 能 関 連 の 理 解 の 困 難 たまたま 赤 い 服 を 着 た 人 に 怒 られた 赤 い 服 を 着 た 人 をみな 怖 がる 何 かしたから 怒 られた と 理 解 していない 物 事 を 独 立 して 考 える 認 知 障 害 2 細 部 への 注 目 修 学 旅 行 の 写 真 で 背 景 の 電 信 柱 に 関 心 がある 関 連 したことと 無 関 連 なことの 区 別 が 難 しい 算 数 の 文 章 題 で 計 算 式 を 立 てるときに 数 でないところに 注 目 数 式 による 計 算 は 難 しくても 出 来 るが 文 章 題 はできない 具 体 性 字 義 通 り 抽 象 化 の 困 難 前 向 きに 生 きる の 前 向 き とはどういう 意 味?と 悩 む まっすぐ 家 に 帰 りなさい と 言 われ 家 にはまっすぐ 帰 れないと 答 える 骨 が 折 れる と 言 われ 骨 が 折 れたら 大 変 だと 答 える 曖 昧 な 言 葉 では 自 閉 症 児 が 困 るので 曖 昧 な 言 葉 は 使 わない 或 いは 解 説 して 使 う 認 知 発 達 の 異 常 のまとめ アンバランスな 発 達 視 覚 的 理 解 > 聴 覚 的 理 解 共 同 注 意 の 発 現 の 遅 れ 心 を 読 むことの 極 端 な 苦 手 さ 診 察 していて 時 間 になったので 時 計 を 見 ると 今 時 だよ と 答 える こちらが 時 計 を
見 るということはもうお 終 いの 時 間 ということなんだよ というと あそうなんだ だったら そう 言 ってください という 次 から 時 計 を 見 たらおしまいと 分 かる プランし 実 行 することの 苦 手 さ 感 覚 刺 激 への 異 常 な 反 応 感 覚 の 情 報 処 理 障 害 として 捉 える 聴 覚 - 初 期 兆 候 としても 重 要 耳 ふさぎ 音 への 過 敏 鈍 感 さ 視 覚 手 かざし ロゴや 回 るもの 波 紋 模 様 などへの 興 味 過 敏 さ 恐 れ 嗅 覚 髪 の 長 い 女 性 がいると 髪 の 匂 いを 嗅 ぐ 思 春 期 の 目 覚 め(その 女 性 に 関 心 がある)と 思 うが そうではなくてただ 匂 いを 嗅 ぎたいだけ 温 痛 覚 低 温 やけどを 何 回 も 繰 り 返 す 触 覚 ストッキングのざらざら 感 が 好 きな 子 がいる 性 の 芽 生 えと 思 うが そうでない 場 合 が 多 い 飲 食 睡 眠 偏 食 大 食 多 飲 味 覚 の 過 敏 鈍 感 内 臓 感 覚 の 障 害? 睡 眠 障 害 多 動 睡 眠 パターンの 乱 れやすさ 姿 勢 運 動 の 異 常 つま 先 歩 き くるくる 回 り ロッキング( 体 を 揺 する) チック カタトニア( 何 かする 前 に 途 中 で 行 動 が 止 まる) 急 かしてはダメ 急 かせずに 待 っていたほうがよい 自 閉 症 の 生 活 上 教 育 上 の 問 題 パターンへのとらわれ 遊 ぶことが 苦 手 ( 遊 びを 作 ることは 苦 手 ) こだわり ドライブされた 行 動 刺 激 ( 換 気 扇 や 飛 行 機 の 音 など)に 反 応 過 度 の 不 安 ( 予 測 つかないことに 付 いて 不 安 ) 感 情 の 理 解 感 情 のコントロールの 困 難 ( 嬉 しいのに 嬉 しそうな 顔 をしないなど) 日 常 の 苦 労 1 理 解 しがたい 環 境 辛 い 環 境 にいると 言 うことを 理 解 してやる 必 要 がある 言 葉 コミュニケーションの 理 解 曖 昧 な 支 持 に 混 乱 これ 適 当 にやっといて そこら 辺 に 置 いといて など 予 測 しがたい 環 境 いきあたりばったりの 周 囲 急 な 時 間 割 の 変 更 など 周 囲 にあわせることの 苦 労 動 機 付 けの 乏 しさ 感 覚 過 敏
日 常 の 苦 労 2 自 分 を 知 ることの 困 難 自 分 は 女 の 子 の 話 より 車 の 話 が 好 きなことはおかしいこと? 少 数 派 は 悪 いこと?と 思 う そんなことはないことを 伝 える 必 要 がある 告 知 の 必 要 性 ( 高 機 能 例 ) 生 活 のこまごましたこと 掃 除 洗 濯 などができない 常 識 の 理 解 葬 式 で 食 欲 のない 弟 を 叱 った 例 普 通 常 識 は 教 えなくても 自 然 に 覚 えるものだが 自 閉 症 児 には 教 える 必 要 がある 日 常 の 苦 労 3 精 神 科 的 症 状 抑 うつ 恐 怖 症 昨 年 はイラク 戦 争 やSARS 今 年 は 鳥 インフルエンザなどで 不 安 になる 拉 致 問 題 のときは 怖 くて 港 に 近 づけない 水 銀 報 道 のときは 僕 の 体 の 水 銀 を 出 してください との 電 話 があった 解 離 パニックの 時 など 自 分 がやったことを 覚 えていない 記 憶 亢 進 フラッシュバック 過 去 の 記 憶 を 思 い 出 し 身 動 きが 取 れなくなる カタトニア 幻 覚 妄 想 援 助 手 段 の 考 え 方 1 開 始 終 結 移 行 の 困 難 ヴィジュアルストラクチャーは 開 始 終 結 移 行 の 困 難 を 最 小 限 にする 方 法 開 始 -スケジュール(チェックユアスケジュール) 終 結 -フィニッシュボックス 自 閉 症 の 子 供 が 有 意 味 な 行 動 を 開 始 できないのは 意 欲 の 問 題 ではなく 認 知 障 害 という 能 力 障 害 で ある 援 助 手 段 の 考 え 方 2 組 織 化 物 事 の 段 取 り プランができない スケジュール ジグは 組 織 化 の 障 害 を 補 う 気 の 散 りやすさ つい 立 などで 対 処 順 序 付 け どのような 順 番 でやるか 着 替 えのとき 上 着 を 着 てから 下 着 を 着 ようとする 準 備 で 混 乱 視 覚 的 指 示 により 順 序 付 けの 障 害 を 補 う 援 助 手 段 の 考 え 方 3 コミュニケーション 明 確 な 指 示 視 覚 の 利 用 も 社 会 性 常 識 に 期 待 しない 具 体 的 に 教 える( 教 えれば 分 かる) 精 神 科 的 症 状 薬 物 療 法 TEACCH は 開 始 終 結 をしやすくする 方 法
カウンセリング 援 助 の 手 段 を 考 えるとき 診 断 自 閉 症 か 否 か 評 価 子 供 が 安 心 して 課 題 に 取 り 組 めるように 評 価 する 評 価 の 目 的 1 どのように 援 助 するかを 決 める すべてのプログラムは 妥 当 で 包 括 的 な 評 価 に 基 づいて 提 供 される 妥 当 - 正 しく 子 供 の 能 力 を 評 価 する 評 価 するために 様 々な 工 夫 を 行 う テストの 場 面 で 構 造 化 容 器 の 使 用 など 診 断 テストで 次 の 課 題 の 目 的 を 先 に 教 えると 安 心 して 取 り 込 める 包 括 的 色 々な 状 況 で 色 々な 領 域 の 評 価 テスト 場 面 以 外 でも 評 価 評 価 の 目 的 2 仮 定 に 基 づいて 教 えるリスクを 減 らす 子 供 の 生 活 に 実 際 に 役 立 つ 文 字 を 知 ってるから 言 葉 も 言 えるだろう 等 試 行 錯 誤 をなるべく 避 ける 自 閉 症 の 特 性 と 子 供 の 特 性 から 無 理 のない 子 供 が 楽 しめて 機 能 的 な 内 容 を 効 果 的 な 教 授 法 で 行 うため 何 を と どうやって を 意 識 する 学 校 の 先 生 はここを 意 識 して 欲 しい 指 導 の 効 果 妥 当 性 の 判 定 エピソード パニック 笑 顔 満 足 度 など 子 供 の 状 態 が 改 善 しない 場 合 は 柔 軟 に 指 導 方 法 を 改 変 その 日 の 状 態 に 合 わせる スキルの 獲 得 に 程 度 情 緒 的 に 安 定 して 取 り 組 める 課 題 環 境 が 必 要 優 先 性 の 検 討 学 習 の 可 能 性 ( 芽 生 えの 重 視 店 発 達 の 妥 当 性 ) ちょっと 頑 張 れば 出 来 そうなこと(1 割 ) 既 に 出 来 ていること(9 割 ) 生 活 場 面 での 実 用 性 いろいろな 場 面 で 使 う 年 齢 相 応 誰 かにやってもらっている- 出 来 れば 一 人 でさせたい 本 人 家 族 の 好 み 自 立 性 一 人 で 出 来 る どのような 援 助 手 段 があれば 一 人 でできるか? 学 校 で 絵 カードなど 使 っていれば 社 会 にでて 役 立 つ 声 かけ は 減 らしていく 必 要 あり 作 業 所 などは 学 校 に 比 べて 先 生 ( 指 導 者 )の 数 が 少 ないので 声 かけで 動 いていた 子 は 動 けなくなる 楽 しんで 生 きる 趣 味 余 暇 の 開 発 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------