<4D F736F F D A6A8AEB8B4082CC8D7395FB82C689E482AA8D9182D682CC89658BBF2E646F6378>



Similar documents
●電力自由化推進法案

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設


Taro-契約条項(全部)


いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

入札公告 機動装備センター

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

Taro-条文.jtd

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

弁護士報酬規定(抜粋)

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Taro-29職員退職手当支給規程

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)


Microsoft Word - 労働移動受入奨励金支給要領(270701改正)

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

News Letter Issue 9

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

<4D F736F F D20342E92868D E293608E718E918CB982CC8AC7979D82C98AD682B782E98C6F89DF915B92752E646F6378>

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

Microsoft PowerPoint - 基金制度

する 場 合 だけが 下 請 法 の 対 象 となる 5000 万 円 基 準 の 場 合 3 億 円 を5000 万 円 と 置 き 換 えればよい つ まり 自 社 の 資 本 金 の 額 が5000 万 円 超 であれば 5000 万 円 以 下 の 事 業 者 ( 法 人 だけでなく 個 人

●労働基準法等の一部を改正する法律案

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

(8) 危 険 物 火 災 等 で 逗 子 北 化 学 1を 必 要 とする 火 災 指 令 時 は 逗 子 北 1を 同 時 編 成 する (9) 未 承 認 対 象 物 からの 即 時 通 報 は 当 該 署 所 の1ケ 部 隊 編 成 とする (10) 通 常 災 害 時 及 び 異 常 災

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

11smts_cover_a

駐 車 場 管 理 規 程

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

【労働保険事務組合事務処理規約】

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

国 家 税 務 総 局 による 輸 出 貨 物 還 付 ( 免 ) 税 に 関 する 若 干 問 題 の 通 知 国 税 発 [2006]102 号 2006 年 7 月 12 日 国 家 税 務 総 局 各 省 自 治 区 直 轄 市 及 び 計 画 単 列 市 国 家 税 務 局 : 一 部 の

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税


疑わしい取引の参考事例

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

<837A815B B835789FC90B35F E786C73>

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

Taro-01 議案概要.jtd

必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

理化学研究所の役職員への兼業(兼職)依頼について

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

スライド 1

官 庁 営 繕 事 業 の 事 後 評 価 表 事 業 名 かいじょうほあんだいがっこう(そうごうじっしゅうとう) 海 上 保 安 大 学 校 ( 総 合 実 習 棟 ) 実 施 箇 所 呉 市 若 葉 町 5-1 該 当 基 準 事 業 完 了 後 3 年 間 が 経 過 した 事 業 事 業 諸

●幼児教育振興法案

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

独立行政法人国立病院機構

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎

Transcription:

平 和 研 所 内 会 議 報 告 ( 概 要 ) 2012 年 5 月 7 日 ( 月 ) 開 催 テーマ: イラン 核 危 機 の 行 方 と 我 が 国 への 影 響 報 告 者 : 大 澤 淳 ( 主 任 研 究 員 ) 概 要 1. 同 時 並 行 的 に 進 行 する 二 つの 危 機 北 朝 鮮 とイラン 本 年 4 月 13 日 北 朝 鮮 は 銀 河 3 号 ロケットと 称 するミサイル 実 験 を 実 施 した 今 回 東 倉 里 よ り 発 射 されたミサイルは 発 射 135 秒 後 に 爆 発 して 落 下 し 実 験 は 失 敗 に 終 わった しかし 過 去 3 回 の 長 距 離 ミサイル 実 験 は その 後 核 実 験 を 伴 っており 北 朝 鮮 自 身 は 否 定 している ものの 各 国 の 衛 星 画 像 分 析 が 漏 れ 伝 わる 報 道 をつなぎ 合 わせると 同 国 北 東 部 の 豊 渓 里 付 近 で 実 験 の 準 備 が 進 んでいることは 確 かであり 今 後 北 朝 鮮 が 核 実 験 を 行 う 可 能 性 は 否 定 できない 表 1: 北 朝 鮮 のミサイル 実 験 と 核 実 験 また 4 月 15 日 の 金 日 成 生 誕 100 年 軍 事 パレードでは 中 距 離 ミサイル BM-25(Musdan)に 続 いて 新 型 ミサイル(KN-08)6 基 が 公 開 された 同 ミサイルは 1 段 目 に BM-25 の 推 進 部 を 利 用 していると 見 られ 本 物 であれば 射 程 距 離 1 万 キロの 新 型 長 距 離 弾 頭 ミサイル( 韓 国 外 交 部 筋 )となる 欧 米 の 専 門 家 筋 では 同 ミサイルが ハリボテ である 可 能 性 が 指 摘 されて いるが TEL( 移 動 式 発 射 装 置 )の 発 注 状 況 などを 考 えれば 全 くの ハリボテ と 結 論 づける のは 早 急 である 歴 史 的 に 見 ると 北 朝 鮮 やイラン パキスタンなどの 技 術 劣 位 にある 国 は 自 国 の 生 存 の 為 に 技 術 優 位 国 から 合 法 / 非 合 法 的 な 手 段 によって 技 術 を 盗 み 取 り 核 やミサイルな どの 技 術 開 発 を 行 ってきている 北 朝 鮮 やイランが 保 有 する 短 中 距 離 ミサイル 技 術 は 1960 年 代 に 流 出 したソ 連 の SS-1B(R11)や SS-1C(R17)ミサイルが 基 になっており 北 朝 鮮 が 保 有 する Nodong ミサイル イランの Shahab3 ミサイル パキスタンの Ghauri ミサイルは これらソ 連 の 短 距 離 ミサイルの 技 術 を 改 良 したものである 前 述 の 中 距 離 ミサイル BM-25( 射 程 約 1

3000km)は 1990 年 代 半 ばに 旧 ソ 連 から 北 朝 鮮 に 流 出 したミサイルであり 北 朝 鮮 からイラ ンにも 輸 出 されたと 見 られている また 現 在 イランが 開 発 を 進 めている 濃 縮 ウラン 型 の 核 開 発 は 元 々パキスタンの 核 開 発 の 父 と 呼 ばれる A.Q.カーン 博 士 が 濃 縮 ウランを 製 造 していたオランダのウレンコ 社 から 1970 年 代 に 盗 み 出 した 技 術 である パキスタンは この 遠 心 分 離 機 による 濃 縮 ウランによっ て 1998 年 に 核 実 験 に 成 功 している カーン 博 士 はその 後 この 核 濃 縮 技 術 とともに 核 開 発 に 必 要 な 核 関 連 資 機 材 の 国 際 的 調 達 ネットワークを 築 き 上 げ 北 朝 鮮 イラン リビアなどに 濃 縮 型 ウラン 核 開 発 の 売 り 込 みを 計 った この 核 販 売 の 国 際 ネットワーク( カーン ネットワ ーク )は 2004 年 に 摘 発 されたが 濃 縮 ウランによって 核 爆 弾 を 製 造 するノウ ハウは 北 朝 鮮 とイランに 完 全 に 移 転 したと 見 られている 2000 年 代 に 入 りミサイルと 核 の 開 発 を 巡 る 北 朝 鮮 とイランの 協 力 関 係 が 進 展 してきており 今 回 のように 両 国 の 核 開 発 を 巡 る 国 際 的 な 危 機 は 同 時 並 行 的 に 悪 化 する 傾 向 を 見 せている 2. イランの 核 開 発 を 巡 る 外 交 努 力 イランの 核 開 発 を 阻 止 しようという 国 際 社 会 の 外 交 努 力 は 2002 年 末 にイランの 核 開 発 が 明 らかになって 以 降 IAEAの 活 動 に 平 行 して 断 続 的 に 行 われてきており 2004 年 11 月 の パリ 合 意 によってイランのウラン 濃 縮 活 動 が 停 止 したことにより 一 端 は 成 功 したかに 見 えた しかし 2005 年 に 保 守 強 硬 派 のアフマディネジャド 大 統 領 が 誕 生 し イランはウラン 濃 縮 活 動 を 再 開 した 以 来 断 続 的 にイランと 関 係 6 カ 国 ( 米 英 露 中 仏 独 )による 協 議 が 行 われ ており イランに 対 してウラン 濃 縮 活 動 の 停 止 を 求 めて 金 融 制 裁 や 貿 易 制 裁 と 濃 縮 停 止 見 返 り 案 を 同 時 に 提 示 するという まさにアメとムチによる 外 交 交 渉 が 行 われてきた イランの 核 開 発 を 自 国 の 安 全 保 障 上 重 大 な 危 機 と 考 えるイスラエルは 2005 年 以 降 日 本 を 含 む 各 国 に 対 してイランの 核 開 発 の 脅 威 を 訴 えてきており 2006 年 には 米 国 における 親 イスラエル ロビー 団 体 である AIPAC(アメリカイスラエル 公 共 問 題 委 員 会 )を 動 かし Stop Iran と 題 するキャンペーンを 張 って イランの 核 開 発 の 動 きを 阻 止 しようとしてきた このようなイスラエルの 危 機 感 をくみ 取 り 米 英 仏 独 の 欧 米 主 要 国 は 5 年 間 に 渡 り 異 例 の 対 応 で 外 交 努 力 を 行 ってきた しかし 次 の 表 2に 見 られるように この 5 年 間 のイラン 国 内 の 核 開 発 の 動 きを 見 てみれば 核 開 発 は 確 実 に 進 展 してきており 2009 年 には IAEA に 未 申 告 の 濃 縮 ウラン 施 設 が 発 見 されるなど もはや 外 交 努 力 によってイランの 核 開 発 を 阻 止 で きないことが 徐 々に 明 確 になってきている 表 2:イランの 核 開 発 を 巡 る 外 交 の 動 き 2

1980 年 代 : 二 酸 化 ウラン 六 フッ 化 ウランを 極 秘 裏 に 入 手 遠 心 分 離 器 レーザー 濃 縮 の 実 験 を 実 施 1990 年 代 :テヘランの 各 関 連 施 設 等 で 少 量 のプルトニウム 抽 出 実 験 を 行 う 2002 年 12 月 : 米 国 とイラン 反 政 府 組 織 Arak と Natanz の 核 開 発 秘 密 施 設 を 暴 露 2003 年 2 月 9 日 :イラン ハタミ 大 統 領 イランの 核 施 設 をIAEAに 申 告 2003 年 2 月 :IAEAの 調 査 団 がイラン 入 り 18 年 に 及 ぶイランの 秘 密 裏 の 核 施 設 建 設 が 明 らかに 2003 年 6 月 19 日 :IAEAのイラン 核 開 発 に 関 する 報 告 書 イランはNPTセーフガードに 違 反 と 報 告 2003 年 10 月 : テヘラン 合 意 EU3 カ 国 とイランの 交 渉 により NPT 追 加 議 定 書 への 署 名 ウラン 濃 縮 活 動 および 再 処 理 活 動 の 停 止 2003 年 12 月 : イランNPTの 追 加 議 定 書 に 署 名 ウラン 濃 縮 活 動 停 止 2004 年 9 月 1 日 :IAEA 理 事 国 にイランが 6 フッ 化 ウランを 大 量 に 製 造 していると 報 告 ( 核 兵 器 5-6 個 分 に 相 当 ) 2004 年 9 月 14-16 日 :IAEA 対 イラン 決 議 案 を 巡 り 米 と 英 仏 独 が 対 立 2004 年 9 月 18 日 :IAEA 定 例 理 事 会 イランに 対 して 核 疑 惑 解 消 のためのIAEAへの 協 力 とウラン 濃 縮 の 即 時 停 止 を 求 める 決 議 案 を 採 択 2004 年 9 月 20 日 :イラン アガザデ 原 子 力 長 官 ウラン 濃 縮 の 停 止 を 求 めるIAEA 決 議 を 拒 否 2004 年 10 月 12-16 日 : 英 仏 独 イランにウラン 濃 縮 放 棄 の 代 わりに 軽 水 炉 を 含 む 核 技 術 の 提 供 を 見 返 り 案 として 提 示 を 検 討 2004 年 11 月 : パリ 合 意 イランは 自 主 的 にウラン 転 換 作 業 を 含 むウラン 濃 縮 再 処 理 活 動 を 停 止 2005 年 6 月 :イラン 大 統 領 選 で 保 守 強 硬 派 のアフマディネジャド 大 統 領 当 選 2005 年 9 月 :アフマディネジャド 大 統 領 核 開 発 再 開 の 意 思 を 表 明 2006 年 1 月 :イラン ウラン 濃 縮 活 動 を 再 開 2006 年 4 月 :アフマディネジャド 大 統 領 3.5%のウラン 濃 縮 の 成 功 を 発 表 2006 年 5 月 : 米 英 露 中 仏 独 6 カ 国 外 相 による 包 括 見 返 り 案 提 示 2006 年 9 月 :イラン 包 括 提 案 を 拒 否 イラン 制 裁 に 向 けて 米 英 仏 独 と 中 露 の 間 の 溝 が 深 まる 2006 年 11 月 :アフマディネジャド 大 統 領 核 燃 料 サイクルの 技 術 の 獲 得 を 宣 言 2006 年 12 月 : 安 保 理 初 のイラン 制 裁 決 議 1737 号 採 択 ( 濃 縮 活 動 重 水 炉 関 連 核 計 画 の 停 止 等 を 要 求 ) 2007 年 3 月 : 国 連 安 保 理 イランへの 追 加 制 裁 を 決 議 2007 年 12 月 : 米 国 イランの 核 に 関 する 国 家 情 報 評 価 NIE 発 表 イランは 2003 年 以 降 核 兵 器 開 発 を 停 止 したと 分 析 2008 年 2 月 :IAEAのイラン 核 開 発 報 告 書 ; 新 型 遠 心 分 離 器 IR-2 の 設 置 を 確 認 2008 年 3 月 : 国 連 安 保 理 対 イラン 追 加 制 裁 決 議 1803 号 ( 特 定 人 物 の 渡 航 禁 止 加 盟 国 に 積 荷 検 査 要 請 ) 採 択 2008 年 5 月 26 日 :IAEAのイラン 核 開 発 報 告 書 重 大 な 懸 念 を 表 明 ;3300 基 の IR-1 型 遠 心 分 離 器 の 稼 働 を 確 認 大 型 カスケードの 新 設 を 確 認 2008 年 6 月 12 日 :6 カ 国 外 相 濃 縮 停 止 見 返 り 案 を 提 示 イランは 回 答 せず 2008 年 9 月 : 国 連 安 保 理 決 議 1835 号 採 択 2009 年 春 頃 : 欧 米 情 報 機 関 イランの 極 秘 濃 縮 施 設 の 存 在 を 探 知 2009 年 9 月 :イランは 新 たなウラン 濃 縮 施 設 の 建 設 を IAEA に 通 知 2009 年 10 月 :P5+1 とイラン 新 たな 濃 縮 施 設 への 査 察 受 け 入 れで 合 意 2009 年 11 月 :IAEA がイランに 濃 縮 施 設 の 建 設 中 止 を 求 める 決 議 を 可 決 イラン 濃 縮 施 設 の 新 設 (10 カ 所 )を 表 明 2010 年 2 月 :アフマディネジャド 大 統 領 ウラン 濃 縮 濃 度 20% 成 功 を 表 明 2010 年 5 月 : 低 濃 縮 ウランをトルコに 搬 出 し テヘラン 研 究 炉 用 の 20% 濃 縮 燃 料 と 交 換 する トルコ ブラジル 提 案 にイラ ンが 合 意 (テヘラン 合 意 ) 2010 年 6 月 : 国 連 安 保 理 対 イラン 制 裁 決 議 1929 号 を 採 択 対 イラン 制 裁 決 議 1929(イランのウラン 濃 縮 関 連 再 処 理 重 水 炉 弾 道 ミサイル 関 連 の 活 動 を 禁 止 制 裁 対 象 の 大 量 破 壊 兵 器 関 連 資 材 を 拡 大 イランへの 武 器 関 物 資 連 輸 出 入 の 禁 止 57 組 織 41 名 の 対 象 者 の 金 融 資 産 を 凍 結 疑 いのある 活 動 に 対 する 加 盟 国 の 金 融 機 関 の 金 融 取 引 の 禁 止 加 盟 国 に 積 荷 検 査 を 要 請 2010 年 6 月 :EU 対 イラン 制 裁 強 化 で 合 意 2011 年 1 月 : 遠 心 分 離 機 の 故 障 の 頻 発 Stuxnet などイランの 濃 縮 ウランプラントが 不 安 を 抱 えていることが 判 明 2011 年 11 月 :IAEA はイランが 起 爆 装 置 など 核 兵 器 開 発 を 行 っていた 疑 いが 強 いとの 報 告 書 を 作 成 2011 年 12 月 :オバマ 大 統 領 国 防 授 権 法 (イラン 中 央 銀 行 と 取 引 をする 金 融 機 関 への 制 裁 を 科 す)に 署 名 2012 年 1 月 :IAEA イランがコム 郊 外 の 新 たな 濃 縮 施 設 で 濃 縮 (20%)を 開 始 したと 発 表 2012 年 2 月 :パネッタ 米 国 防 長 官 イスラエルの 対 イラン 軍 事 攻 撃 が 4 6 月 にも 行 われると 証 言 3. 緊 迫 化 するイランの 核 開 発 を 巡 る 動 き 2011 年 11 月 8 日 国 際 原 子 力 機 関 (IAEA)は イランの 核 開 発 に 関 する 報 告 書 を 各 国 に 配 布 した 報 告 書 は 核 査 察 に 関 するイランの 非 協 力 態 度 と 追 加 議 定 書 の 未 批 准 状 態 を 指 3

摘 し イランが 核 弾 頭 の 起 爆 装 置 の 開 発 や 実 験 を 組 織 的 に 継 続 している 兆 候 があり イラン の 核 開 発 が 軍 事 的 側 面 を 有 する 可 能 性 が 否 定 できず 深 刻 に 懸 念 していると 結 論 づけた ま た ウラン 濃 縮 活 動 の 即 時 停 止 を 求 める 国 連 安 保 理 決 議 に 反 して イランのウラン 濃 縮 活 動 が 拡 大 しており ナタンズ(Natanz)のウラン 濃 縮 施 設 で 3ユニット54カスケードからなる 約 9 000 機 の 遠 心 分 離 機 が 稼 働 し 2007 年 以 降 4922kg の 低 濃 縮 ウランを 生 産 したのに 加 えて ウラン 濃 縮 実 験 施 設 では2つのカスケードを 用 いて 高 濃 度 のウラン 235 を 生 産 しており 2011 年 10 月 までに 118kg の 20% 濃 縮 ウラン(ウラン 型 原 爆 1 2 個 の 有 意 量 に 相 当 )を 製 造 したと 推 定 している さらに 2009 年 に 発 覚 したフォルドゥ(Fordow)のウラン 濃 縮 実 験 施 設 でも 20% の 高 濃 度 ウラン 生 産 に 向 けた 準 備 がなされていることを 明 らかにした 今 回 の 報 告 書 には 付 属 文 書 として イランの 軍 事 用 核 開 発 の 可 能 性 と 題 する 報 告 書 が 添 付 され 核 兵 器 開 発 につながる グリーンソルト プロジェクト 高 性 能 爆 縮 実 験 ミサ イル 再 突 入 体 研 究 等 の 疑 惑 が 解 消 されず 核 弾 頭 開 発 に 関 連 する 実 験 や 装 置 の 開 発 が 行 われているとしている この 報 告 書 を 受 けて イランの 核 開 発 を 阻 止 する 国 際 社 会 の 動 きが 活 発 になってきている 米 国 では 12 月 イラン 中 央 銀 行 と 取 引 を 行 う 金 融 機 関 への 制 裁 を 科 す 2012 年 国 防 授 権 法 (いわゆるイラン 制 裁 法 案 )にオバマ 大 統 領 が 署 名 し 本 年 6 月 末 から 該 当 する 諸 外 国 の 金 融 機 関 に 制 裁 が 実 施 されることになった 日 本 EU などのイランとの 原 油 取 引 に 伴 う 決 済 をイ ラン 中 央 銀 行 と 行 っている 金 融 機 関 が 制 裁 の 対 象 となることから 日 本 EU などはイラン 産 原 油 の 輸 入 量 を 大 幅 に 減 らす 措 置 * をとっている また イスラエルによる 対 イラン 軍 事 攻 撃 の 可 能 性 が 2012 年 初 頃 より 安 全 保 障 の 専 門 家 の 人 口 に 再 び 膾 炙 するようになっている 米 国 のシンクタンクでは イスラエルの 対 イラン 軍 事 攻 撃 を 巡 るレポートが 数 多 く 出 版 されてきており 本 年 2 月 には 米 国 のパネッタ 国 防 長 官 が 米 国 議 会 において イスラエルの 対 イラン 軍 事 攻 撃 が 4-6 月 にも 行 われるとの 証 言 を 行 っ ている ワシントンでは 外 交 努 力 の 如 何 によっては 軍 事 的 な 衝 突 は 避 けられないとの 見 方 が 主 流 になってきている イスラエルは 周 辺 国 の 核 開 発 を 阻 止 するためには 軍 事 的 な 実 力 行 使 をためらわず 過 去 にも 1981 年 6 月 にイラクのオシラク 原 子 力 発 電 所 を 爆 撃 し 2007 年 9 月 にはシリアのアル キブールに 極 秘 裏 に 建 設 されていた 原 子 炉 を 空 爆 し それぞれ 破 壊 している イスラエルは イランの 核 開 発 を 遅 延 させる 為 に 既 に 実 力 行 使 に 出 ていると 見 られており 2010 年 夏 にはイランの 核 施 設 をターゲットとしたサイバー 攻 撃 が 明 らかになっている この 攻 撃 に 使 われたツールは Stuxnet と 名 付 けられたマルウェアで イランの 濃 縮 ウラン 施 設 の 遠 心 分 離 機 を 制 御 するシーメンス 社 製 の 産 業 用 制 御 システムを 攻 撃 するように 設 計 されていた しかも 遠 心 分 離 機 に 使 われる 特 定 の 周 波 数 変 換 ドライブがある 制 御 装 置 のみをターゲット とするように 精 巧 に 作 られたものであった 実 際 この 攻 撃 により イランのかなりの 数 の 遠 心 分 離 機 が 破 壊 されたと 言 われている. * 2012 年 1 月 23 日 EU はイラン 産 原 油 禁 輸 などを 含 む 追 加 制 裁 措 置 で 合 意 4

サイバーの 世 界 に 限 らず 2011 年 11 月 にはイランのイスファハーン 近 郊 カラジのイラン 革 命 防 衛 隊 の 基 地 で 大 規 模 な 爆 発 が 起 こり 武 器 開 発 責 任 者 であった 革 命 防 衛 隊 准 将 が 死 亡 している また 本 年 1 月 にはテヘランでイランの 核 科 学 者 が 爆 殺 されたのをはじめ この4 年 間 で6 人 の 科 学 者 が 暗 殺 されている イスラエルがイランの 核 開 発 を 阻 止 するためにイランの 核 施 設 を 空 爆 するのではないかと いう 報 道 は 2003 年 にイランの 核 開 発 が 表 沙 汰 になって 以 来 たびたび 報 道 されてきた し かし 今 回 の 一 連 の 報 道 シンクタンクの 分 析 は 過 去 の 単 発 的 な 報 道 と 異 なり 量 的 質 的 に も 多 く 欧 米 各 国 の 首 脳 の 言 及 も 見 られることから かなり 蓋 然 性 が 高 いものとして 認 識 する 必 要 がある 地 理 的 に 遠 い 我 が 国 では この 問 題 に 対 するマスコミの 関 心 が 薄 く 報 道 もあま りなされないが 一 端 事 が 起 こった 場 合 には イランはホルムズ 海 峡 を 封 鎖 すると 述 べて お り 我 が 国 のシーレーンに 多 大 な 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 があることから この 問 題 は 深 刻 に 受 け 止 める 必 要 がある 4. 我 が 国 への 影 響 1 米 国 の 金 融 制 裁 に 伴 う 影 響 イラン 中 央 銀 行 と 取 引 を 行 う 金 融 機 関 への 制 裁 を 科 す 米 国 の 2012 年 国 防 授 権 法 によって 我 が 国 はイランとの 原 油 取 引 の 大 幅 削 減 を 余 儀 なくされている イラン 産 原 油 が 我 が 国 の 原 油 調 達 に 占 める 割 合 は 03 年 の 約 20%をピークに この 8 年 間 で 約 10%にまで 減 少 してい たが 本 年 4 月 には 前 年 比 65.5% 減 となり 5 月 の 輸 入 量 も 前 年 比 6 割 減 になると 見 られ イ ラン 産 原 油 への 依 存 度 は 3% 程 度 まで 減 少 すると 見 られる また 国 際 業 務 を 行 っている 各 国 金 融 機 関 に 対 する 米 国 の 制 裁 は 脅 かしではなく 過 去 に イラン 等 との 金 融 取 引 を 理 由 として 2004 年 にスイスの UBS( 罰 金 1 億 ドル) 2005 年 にオラン ダの ABN AMRO( 罰 金 8000 万 ドル) 2009 年 に Credit Suisse( 罰 金 5 億 3600 万 ドル) が 制 裁 を 受 けており 本 年 6 月 にはオランダの ING 銀 行 が 経 済 制 裁 違 反 を 理 由 に 6 億 1900 万 ド ルの 罰 金 を 科 されている また イランとの 原 油 決 済 の 7-8 割 を 行 っていた 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 も 5 月 2 日 に 米 国 ニューヨーク 州 地 裁 からイラン 政 府 口 座 の 凍 結 命 令 を 受 けている( 後 に 凍 結 解 除 ) このように 米 国 財 務 省 の イランなど 経 済 制 裁 対 象 国 との 取 引 に 米 国 の 金 融 シ ステムを 利 用 することは 許 さない というメッセージは 極 めて 明 確 であり 米 国 の 金 融 システム からの 締 め 出 しが 国 際 金 融 業 務 からの 撤 退 と 同 義 である 為 我 が 国 を 含 む 各 国 の 金 融 機 関 は 米 国 の 制 裁 に 従 わざるを 得 ない 状 況 にある 2イラン 有 事 の 際 の 影 響 2011 年 12 月 27 日 イランのラヒミ 第 一 副 首 相 は 欧 米 がイラン 産 原 油 の 禁 輸 に 踏 み 切 った 場 合 油 は1 滴 た りともホルムズ 海 峡 を 通 過 できないだろう と 延 べ ホルムズ 海 峡 封 鎖 を 示 唆 5

イランの 核 開 発 が 外 交 的 努 力 で 解 決 できない 場 合 イスラエル(ないし 米 国 )が 軍 事 的 手 段 によってイランの 核 開 発 能 力 の 排 除 を 目 指 す 可 能 性 も 否 定 できない そのような 事 態 が 発 生 した 場 合 には イランはホルムズ 海 峡 を 封 鎖 すると 述 べており 我 が 国 のシーレーンに 多 大 な 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある ホルムズ 海 峡 は 世 界 のエネルギーのチョークポイントであり 全 世 界 の 原 油 貿 易 の 20%が 同 海 峡 を 通 過 している 1 日 当 り 平 均 14 隻 のタンカー 約 1700 万 バレルの 原 油 (2011 年 ) が 同 海 峡 を 通 過 しており 内 85%がアジア 向 けである ホルムズ 海 峡 は 最 も 狭 いところで21 海 里 ( 約 35km)しかなく 同 地 域 の 航 路 帯 は 東 行 き 西 行 きとも 幅 2 海 里 ( 約 3キロ)に 設 定 され ている 同 地 域 においては 米 国 の 海 軍 力 が 圧 倒 的 にイランに 対 して 優 位 であるものの イラ ンは 近 年 ペルシャ 湾 において 機 雷 や 地 対 艦 ミサイル 高 速 魚 雷 艇 などの 非 対 称 的 軍 事 手 段 の 強 化 を 行 ってきており ホルムズ 海 峡 を 一 定 期 間 (1 2ヶ 月 程 度 ) 封 鎖 する 能 力 を 有 してい ると 評 価 されている 我 が 国 の 化 石 燃 料 の 輸 入 状 況 (2011 年 )を 見 てみると 原 油 の 中 東 依 存 度 は 87% 天 然 ガス が 27%であり このほとんどがホルムズ 海 峡 を 通 過 するタンカーによって 輸 送 されていると 見 られる 昨 年 の 東 日 本 大 震 災 後 原 発 の 稼 働 がゼロとなった 2012 年 5 月 現 在 我 が 国 の 火 力 発 電 依 存 度 は 9 割 内 LNG 火 力 への 依 存 度 は 約 5 割 に 達 している 昨 年 日 本 の LNG( 液 化 天 然 ガス)の 輸 入 量 は 7001 万 トンから 7853 万 トンに 急 増 しており 震 災 後 電 力 会 社 が 緊 急 調 達 した LNG のほとんどが 中 東 産 と 見 られ 実 際 に 中 部 電 力 では 発 電 量 の4 割 がカタール 産 LNG を 原 料 とした 火 力 発 電 であり 東 京 電 力 でも 発 電 量 の 約 2 割 が 中 東 産 LNG を 利 用 し た 火 力 発 電 となっている 電 力 各 社 の 中 東 産 LNG への 依 存 度 は3 7 割 になっていることか ら 原 子 力 発 電 の 再 稼 働 が 順 調 にすすまないと 中 東 産 LNG 火 力 への 依 存 度 は 我 が 国 総 発 電 量 の2 割 強 に 達 する また LNG の 備 蓄 は 法 律 上 の 義 務 づけがなく 下 記 のように 民 間 在 庫 2 週 間 分 程 度 の 備 蓄 しか 無 いと 見 られる 表 3 我 が 国 の 石 油 / 天 然 ガス 備 蓄 量 ホルムズ 海 峡 有 事 の 際 には 備 蓄 の 無 い LNG の 供 給 途 絶 が 最 も 影 響 を 受 けると 見 られ その 場 合 電 力 の 供 給 に 危 機 的 な 影 響 が 生 ずることとなる ペルシャ 湾 の 有 事 は 対 岸 の 火 事 では 決 して 無 く 緊 迫 化 するイランの 核 開 発 を 巡 る 動 きを 考 えれば これに 対 する 備 えを 常 にしておくことが 必 要 である 総 合 的 安 全 保 障 の 観 点 から 6

すれば イランの 核 開 発 を 巡 る 外 交 的 努 力 を 行 うことはもとより 我 が 国 が 抱 えるエネルギー 供 給 の 脆 弱 性 をできるだけ 早 急 に 低 くする 必 要 がある そのためには 短 期 的 に1 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 2LNG 調 達 先 の 分 散 が 不 可 欠 であ り 中 長 期 的 にはホルムズ 海 峡 封 鎖 時 の 代 替 手 段 としてのパイプラインの 建 設 援 助 (サウジ アラビア 東 西 パイプラインや 建 設 中 のカタール オマーン 間 のドルフィン ガス パイプラインの 強 化 )を 行 っていく 必 要 がある 以 上 7