景 観 法 成 立 以 降 の 景 観 行 政 の 歩 み 国 土 交 通 省 都 市 局 公 園 緑 地 景 観 課 景 観 歴 史 文 化 環 境 整 備 室 長 出 口 陽 一 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism ~ 景 観 法 制 定 10 周 年 記 念 ~ 近 畿 景 観 シンポジウム 平 成 26 年 11 月 14 日
目 次 1 景 観 法 の 制 定 背 景 と 概 要 2 景 観 法 の 活 用 状 況 等 について 3 屋 外 広 告 物 法 の 施 行 状 況 について 4 最 近 の 話 題
1 景 観 法 の 制 定 背 景 と 概 要 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
景 観 に 関 連 する 法 整 備 の 歴 史 景 観 法 制 定 に 至 るまでの 歴 史 をさかのぼると 建 築 物 や 広 告 物 についての 流 れに 加 え 自 然 緑 歴 史 文 化 の 分 野 において 個 別 の 法 整 備 が 進 められてきた 戦 後 復 興 高 度 経 済 成 長 期 の 社 会 要 請 のなかで 進 められた 法 整 備 が 一 段 落 し 自 治 体 での 独 自 条 例 や 計 画 策 定 が 盛 んになる 期 間 を 経 て 景 観 緑 3 法 として 景 観 法 が 制 定 された 明 治 大 正 期 ~ 昭 和 初 期 大 戦 前 後 復 興 高 度 経 済 成 長 期 バブル バブル 崩 壊 後 建 築 物 等 自 然 緑 歴 史 文 化 1897 古 社 寺 保 存 法 1919 旧 都 市 計 画 法 ( 風 致 地 区 ) 1919 市 街 地 建 築 物 法 ( 美 観 地 区 ) 1911 広 告 物 取 締 法 1931 国 立 公 園 法 1919 史 跡 名 勝 保 存 法 1929 国 宝 保 存 法 1950 建 築 基 準 法 ( 建 築 協 定 ) 1949 屋 外 広 告 物 法 1957 自 然 公 園 法 1950 文 化 財 保 護 法 1970 都 計 法 改 正 ( 百 尺 制 限 容 積 率 ) 1966 古 都 法 1980 都 計 法 改 正 ( 地 区 計 画 ) 自 計 治 画 体 策 の 定 独 が 自 盛 条 ん 例 に 1973 都 市 緑 地 保 全 法 1975 文 化 財 保 護 法 改 正 ( 伝 建 地 区 ) 2004 景 観 緑 3 法 2008 歴 史 ま ち づ く り 法 2004 文 化 財 保 護 法 改 正 ( 文 化 的 景 観 ) 4
景 観 法 整 備 の 背 景 と 必 要 性 法 整 備 以 前 の 自 主 的 な 取 組 み 500 弱 の 地 方 公 共 団 体 が 自 主 条 例 として 景 観 条 例 を 制 定 するなど 地 方 公 共 団 体 において 積 極 的 な 景 観 の 整 備 保 全 の 取 組 み 自 主 的 な 取 組 みの 限 界 景 観 を 整 備 保 全 するための 国 民 共 通 の 基 本 理 念 が 未 確 立 自 主 条 例 に 基 づく 行 為 の 届 出 勧 告 等 のソフトな 手 法 の 限 界 景 観 をめぐる 訴 訟 の 提 起 地 方 公 共 団 体 による 自 主 的 取 組 みに 対 する 国 としての 税 財 政 上 の 支 援 が 不 十 分 美 し い 国 づ く り 政 策 大 綱 ( 平 成 15 年 7 月 国 土 交 通 省 ) 観 光 立 国 行 動 計 画 ( 平 成 15 年 7 月 観 光 立 国 関 係 閣 僚 会 議 ) 全 国 景 観 会 議 や 景 観 形 成 推 進 協 議 会 等 による 要 望 都 市 景 観 の 日 中 央 行 事 2003 年 宣 言 必 要 性 景 観 を 正 面 から 捉 えた 基 本 的 な 法 制 を 整 備 し 景 観 を 整 備 保 全 するための 基 本 理 念 の 明 確 化 国 民 事 業 者 行 政 の 責 務 の 明 確 化 景 観 形 成 のための 行 為 規 制 を 行 う 仕 組 みの 創 設 景 観 形 成 のための 支 援 措 置 の 創 設 等 により 景 観 の 意 義 やその 整 備 保 全 の 必 要 性 を 明 確 に 位 置 付 けるとともに 地 方 公 共 団 体 に 対 し いざという 場 合 の 一 定 の 強 制 力 を 付 与 することが 必 要 5
景 観 法 ( 平 成 16 年 制 定 )の 概 要 基 本 理 念 都 道 府 県 全 て 景 観 行 政 団 体 良 好 な 景 観 は 国 民 共 有 の 資 産 地 域 の 自 然 歴 史 文 化 等 の 人 々の 生 活 経 済 活 動 等 の 調 和 により 形 成 地 域 の 固 有 の 特 性 と 密 接 に 関 連 地 域 の 活 性 化 に 資 する 保 全 のみならず 新 たに 創 出 することを 含 む 指 定 都 市 全 て 中 核 市 全 て ( 景 観 法 に 基 づく 大 部 分 の 事 務 の 実 施 主 体 ) 都 道 府 県 と 協 議 した 場 合 その 他 の 市 町 村 市 町 村 景 観 計 画 ( 届 出 勧 告 等 を 行 う 制 度 ) 1. 建 築 物 の 建 築 等 について 行 為 の 制 限 を 定 める 1 形 態 意 匠 制 限 ( 形 態 色 彩 材 質 など) < 制 限 規 定 のイメージ> 屋 根 はいぶし 瓦 葺 き 又 はヨシ 葺 きを 原 則 とし 4~5 寸 勾 配 を 設 け 適 度 な 軒 の 出 を 有 すること 景 観 地 区 ( 都 市 計 画 制 度 ) 1. 建 築 物 等 についての 制 限 を 定 める 外 壁 の 色 彩 は 暖 色 系 の 色 相 ( 下 図 参 照 ) 又 は 無 彩 色 を 基 調 とし 周 辺 と の 調 和 に 配 慮 すること 真 壁 づくり 又 はそれに 準 ずる 和 風 建 築 様 式 を 継 承 した 意 匠 とすること 原 則 2 階 は 後 退 させ 瓦 葺 きの 軒 庇 とする こと マンセル 表 色 系 に よる 基 調 色 の 範 囲 2 高 さ 壁 面 位 置 など 届 出 制 度 により 誘 導 2.その 他 の 計 画 事 項 を 定 める ( 基 準 に 適 合 しない 場 合 は 設 計 変 更 等 を 勧 告 できる) 形 態 意 匠 は 条 例 で 行 為 を 指 定 すれば 命 令 も 可 能 認 定 制 度 によ り 実 効 性 確 保 建 築 確 認 など で 実 効 性 確 保 都 計 区 域 外 でも 準 景 観 地 区 で 準 じた 規 制 が 可 能 景 観 重 要 建 造 物 樹 木 景 観 上 重 要 となる 建 築 物 等 を 指 定 し 積 極 的 に 保 全 ( 現 状 変 更 に 対 する 許 可 制 ) 建 造 物 樹 木 その 他 景 観 重 要 公 共 施 設 景 観 協 定 景 観 整 備 機 構 などの 制 度 により 総 合 的 に 良 好 な 景 観 形 成 を 推 進 6
基 本 理 念 良 好 な 景 観 形 成 に 向 けた 基 本 理 念 良 好 な 景 観 は 国 民 共 通 の 資 産 として 現 在 及 び 将 来 の 国 民 がその 恵 沢 を 享 受 できるよう 整 備 保 全 が 図 られなければならない 良 好 な 景 観 は 適 正 な 制 限 の 下 に 調 和 した 土 地 利 用 がなされること 等 を 通 じ その 整 備 及 び 保 全 が 図 られなければならない 良 好 な 景 観 は 地 域 住 民 の 意 向 を 踏 まえ それぞれの 地 域 の 個 性 及 び 特 色 の 伸 長 に 資 するよう 多 様 な 形 成 が 図 られなければならない 良 好 な 景 観 は 地 域 の 活 性 化 に 資 するよう 地 方 公 共 団 体 事 業 者 及 び 住 民 により 一 体 的 な 取 り 組 みがなされなければならない 良 好 な 景 観 の 形 成 は 保 全 のみならず 新 たな 良 好 な 景 観 を 創 出 するこ とを 含 むことを 旨 として 行 わなければならない の5つの 基 本 理 念 が 定 められている 7
2 景 観 法 の 活 用 状 況 等 について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
景 観 法 の 活 用 状 況 の 概 要 ( 平 成 26 年 3 月 31 日 時 点 ) ( 平 成 26 年 3 月 時 点 ) < 参 考 > 全 体 は47 都 道 府 県 1,719 市 区 町 村 景 観 行 政 団 体 613 団 体 (46 都 道 府 県 567 市 区 町 村 ) 景 観 計 画 429 団 体 (20 都 道 府 県 409 市 区 町 村 ) 景 観 重 要 建 造 物 334 件 ( 2 都 道 府 県 59 市 区 町 村 ) 景 観 重 要 樹 木 502 件 ( 36 市 区 町 村 ) 景 観 協 定 47 地 区 ( 1 都 道 府 県 27 市 区 町 村 ) 景 観 整 備 機 構 のべ97 法 人 (18 都 道 府 県 49 市 区 町 村 ) 景 観 協 議 会 のべ48 組 織 ( 2 都 道 府 県 33 市 区 町 村 ) 景 観 地 区 等 計 79 地 区 ( 27 市 区 町 村 ) 景 観 地 区 36 地 区 ( 20 市 区 町 村 ) 準 景 観 地 区 4 地 区 ( 3 市 区 町 村 ) 形 態 意 匠 制 限 地 区 計 画 等 39 地 区 ( 6 市 区 町 村 ) 9
景 観 行 政 に 取 り 組 む 団 体 の 推 移 ( 平 成 26 年 3 月 31 日 時 点 ) 景 観 行 政 団 体 景 観 計 画 策 定 団 体 は 順 調 に 増 加 しており 景 観 法 を 活 用 したまちづくりの 取 組 が 広 がっている ( 団 体 数 ) 600 575 団 体 537 団 体 613 団 体 500 400 300 200 100 0 109 団 体 94 団 体 200 団 体 257 団 体 41 団 体 0 団 体 0 団 体 11 団 体 324 団 体 93 団 体 375 団 体 159 団 体 432 団 体 222 団 体 477 団 体 283 団 体 334 団 体 384 団 体 H16.12.17 H17.3.31 H18.3.31 H19.3.31 H20.3.31 H21.3.31 H22.3.31 H23.3.31 H24.3.31 H25.3.31 429 団 体 H26.3.31 409 市 区 町 村 + 20 都 道 府 県 景 観 行 政 団 体 景 観 計 画 策 定 団 体 10
良 好 な 景 観 形 成 による 景 観 交 流 人 口 の 増 加 全 国 各 地 で 良 好 な 景 観 が 都 市 の 魅 力 を 創 出 し 観 光 交 流 人 口 の 増 加 を 生 んでいる 北 海 道 小 樽 市 - 小 樽 運 河 長 野 県 小 布 施 町 - 修 景 計 画 小 樽 運 河 の 半 分 を 散 策 路 として 整 備 し 運 河 の 浄 化 や 石 造 倉 庫 群 の 保 全 も 図 るとともに H4に 小 樽 の 歴 史 と 自 然 を 活 かしたまち づくり 景 観 条 例 を 制 定 市 民 のイベントやクルーズ 客 船 誘 致 活 動 にもより 交 流 人 口 が 大 幅 増 小 樽 市 の 観 光 入 込 客 数 270 万 人 (S61) 715 万 人 (H20) 滋 賀 県 長 浜 市 - 黒 壁 スクエア S51 年 に 葛 飾 北 斎 の 美 術 館 がオープンし たことをきっかけに 企 業 や 個 人 官 など 様 々な 立 場 の 人 が 集 まり 小 布 施 町 並 修 景 計 画 をつくり 整 備 を 進 めた H4に 小 布 施 町 景 観 づくり 指 針 住 まいづくりマニュ アル 広 告 物 設 置 マニュアルを 発 行 人 口 と 観 光 客 が 大 幅 増 小 布 施 町 の 修 景 事 業 エリア ( 葛 飾 北 斎 館 ) 観 光 客 数 3.5 万 人 (S51) 100 万 人 超 (H20) 北 九 州 市 - 門 司 港 レトロ 地 区 明 治 時 代 に 建 造 され 黒 壁 銀 行 の 名 で 親 しまれた 旧 第 百 三 十 銀 行 長 浜 支 店 の 保 存 運 動 が 発 展 し 新 たにガラス 文 化 の 発 信 基 地 として 再 生 (H 元 オープン) これを 契 機 として 北 国 街 道 の 伝 統 的 なまちなみとガラス 工 芸 が 組 み 合 わされた 総 合 文 化 産 業 ゾーンが 形 成 長 浜 市 の 観 光 入 込 客 数 200 万 人 (H 元 ) 595 万 人 (H19) かつて 栄 えた 港 の 面 影 を 残 す 当 時 の 建 物 を 保 全 し 道 路 公 園 港 湾 など 公 共 空 間 も かつての 港 の 雰 囲 気 に 合 わせて 一 体 的 に デザインされ 総 合 的 な 整 備 が 行 われた 現 在 は 民 間 活 力 による 包 括 的 な 取 組 へと 広 がりを 見 せている 門 司 港 レトロ 地 区 の 交 流 人 口 73 万 人 (S63) 335 万 人 (H18) 11
3 屋 外 広 告 物 法 の 施 行 状 況 について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
屋 外 広 告 物 行 政 との 連 携 景 観 行 政 団 体 は 都 道 府 県 と 協 議 の 上 で 屋 外 広 告 物 法 に 基 づく 屋 外 広 告 物 行 政 の 実 施 が 可 能 景 観 法 屋 外 広 告 物 法 景 観 行 政 団 体 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 条 例 を 制 定 できる 団 体 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 その 他 市 町 村 都 道 府 県 と 協 議 した 場 合 景 観 行 政 団 体 である 市 町 村 都 道 府 県 が 市 町 村 と 協 議 し 条 例 で 定 めた 場 合 景 観 計 画 屋 外 広 告 物 の 表 示 掲 出 物 件 の 設 置 に 関 する 行 為 の 制 限 に 関 する 事 項 即 して 定 める 172 団 体 が 条 例 制 定 済 み ( 平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 ) 屋 外 広 告 物 法 に 基 づく 条 例 制 限 内 容 は 屋 外 広 告 物 法 に 基 づき 担 保 13
屋 外 広 告 物 行 政 の 現 状 と 課 題 景 観 行 政 団 体 歴 史 まちづくり 認 定 団 体 ( 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 除 く)による 条 例 策 定 数 62 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 時 点 ) 都 道 府 県 政 令 市 中 核 市 による 条 例 策 定 数 110( 全 団 体 ) 自 主 条 例 のメリット 地 域 の 特 性 を 活 かした 景 観 形 成 が 可 能 に 課 題 多 くの 都 道 府 県 市 町 特 別 区 に 許 可 事 務 権 限 移 譲 課 題 都 道 府 県 条 例 の 運 用 状 況 是 正 指 導 の 実 態 把 握 多 様 な 広 告 主 業 界 団 体 課 題 広 告 主 等 への 制 度 周 知 が 不 十 分 例 チェーンストア 宅 地 建 物 取 引 業 遊 戯 施 設 N PO 法 人 オフィスビル 飲 食 店 医 院 等 自 家 用 広 告 物 多 様 な 広 告 物 掲 出 物 件 の 形 態 課 題 新 たな 広 告 形 態 への 対 応 例 屋 外 広 告 壁 面 看 板 野 立 て 看 板 置 き 看 板 など 可 変 表 示 広 告 映 像 表 示 広 告 広 告 宣 伝 車 など 行 政 組 織 間 の 連 携 官 民 連 携 をさらに 進 めることが 必 要 14
屋 外 広 告 物 適 正 化 の 進 捗 ( 京 都 市 の 事 例 ) 〇 平 成 22 年 度 調 査 市 内 約 40,000 箇 所 のうち, 推 計 で 約 7 割 が 条 例 違 反 取 組 1 市 内 全 域 を 対 象 としたローラー 作 戦 による 是 正 指 導 市 内 全 域 で45,600 箇 所 の 屋 外 広 告 物 を 詳 細 調 査 110 名 体 制 での 強 力 な 是 正 指 導 を 実 施 等 2 適 正 化 のための 指 導 強 化 と 京 都 にふさわしい 広 告 物 の 普 及 促 進 京 都 景 観 賞 屋 外 広 告 物 部 門 の 実 施 優 良 屋 外 広 告 物 への 助 成 等 〇 平 成 26 年 8 月 末 ( 条 例 の 経 過 措 置 期 限 ) 市 内 45,600 箇 所 のうち, 約 8 割 に 当 たる 35,700 箇 所 が 条 例 の 趣 旨 に 沿 ったものに 15
4 最 近 の 話 題 Ⅰ 都 市 景 観 大 賞 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
平 成 26 年 度 都 市 景 観 大 賞 都 市 空 間 部 門 大 賞 ( 国 土 交 通 大 臣 賞 ) 16 団 体 の 応 募 の 中 から3 地 区 が 大 賞 に 選 出 地 区 名 : 鶴 岡 市 シビックコア 周 辺 地 区 ( 山 形 県 鶴 岡 市 ) 複 数 残 存 する 近 世 近 代 の 木 造 洋 式 建 築 を 活 かしつつ それに 調 和 する 形 で 現 代 建 築 の 学 術 文 化 施 設 が 整 備 さ れ 現 代 の 落 ち 着 いた 景 観 が 形 成 されている 地 区 名 : 篠 山 城 下 町 地 区 ( 兵 庫 県 篠 山 市 ) 篠 山 城 跡 を 中 心 とした 武 家 地 や 町 人 地 の 町 割 り 武 家 屋 敷 や 商 家 など 城 下 町 の 要 素 を 全 体 としてよく 残 しており 市 民 主 体 の 活 動 と 景 観 形 成 保 全 の 取 り 組 みがされている 地 区 名 : 日 向 市 駅 周 辺 地 区 ( 宮 崎 県 日 向 市 ) 日 常 は 市 民 の 憩 いの 空 間 でありながら 非 日 常 としては 市 民 協 働 による 多 彩 なイベントの 開 催 や 維 持 管 理 活 動 が 行 われている 優 秀 賞 として 小 峰 城 跡 白 河 駅 周 辺 地 区 狭 山 スカイテラス( 狭 山 市 駅 西 口 地 区 ) 加 賀 市 加 賀 橋 立 伝 統 的 建 造 物 群 保 存 地 区 道 後 温 泉 本 館 周 辺 地 区 が 特 別 賞 として 行 徳 地 区 が 選 出 17
平 成 26 年 度 都 市 景 観 大 賞 景 観 教 育 普 及 啓 発 部 門 大 賞 ( 国 土 交 通 大 臣 賞 ) 13 団 体 の 応 募 の 中 から1 団 体 が 大 賞 に 選 出 活 動 名 : 人 がつなぐ 雁 木 のまちの 歴 史 景 観 ( 大 町 小 学 校 6 年 生 の 総 合 学 習 ) ( 新 潟 県 上 越 市 ) 地 域 の 気 候 風 土 でつくりあげられてきた 雁 木 を 保 存 し 次 世 代 に 伝 えるために 市 民 団 体 がこども 達 に 楽 しい 体 験 プログラ ムを 提 供 雁 木 保 全 のための 提 案 を 小 学 生 が 実 施 50 年 経 つ 古 い 雁 木 の 中 で 活 動 する 大 町 小 学 校 6 年 生 優 秀 賞 として 骨 寺 村 荘 園 遺 跡 の 景 観 保 全 活 動 を 通 じた 地 域 づくり 事 業 ( 岩 手 県 一 関 市 ) 下 田 の 杜 における 人 と 自 然 の 景 観 形 成 と 普 及 啓 発 活 動 ( 千 葉 県 柏 市 ) ふるさと 藤 川 夢 に 向 かって 新 世 代 プロジェクト( 愛 知 県 岡 崎 市 ) 郊 外 型 団 地 における 地 域 主 体 の 住 宅 景 観 づく り( 維 持 と 啓 発 )( 福 岡 県 北 九 州 市 ) の4つの 活 動 が 選 出 18
都 市 景 観 大 賞 景 観 づくり 活 動 部 門 都 市 空 間 部 門 街 路 公 園 や 公 開 空 地 等 の 公 共 的 空 間 とその 周 りの 宅 地 建 物 等 が 一 体 となった 都 市 景 観 を 評 価 景 観 教 育 普 及 啓 発 部 門 学 校 における 景 観 まちづくり 学 習 の 実 施 や 街 歩 きや 景 観 に 関 するセミ ナー 開 催 や 情 報 発 信 など 景 観 に 関 する 教 育 意 識 啓 発 等 を 地 域 に 根 ざ して 行 っている 活 動 を 評 価 主 に 普 及 教 育 段 階 にあるもの 景 観 づくり 活 動 部 門 : 平 成 27 年 度 創 設 景 観 法 や 景 観 に 関 連 する 制 度 ( 景 観 制 度 )を 活 用 した 優 れた 取 組 を 評 価 対 象 取 組 の 例 示 住 民 等 の 景 観 計 画 の 提 案 による 景 観 まちづくり( 景 観 法 ) 地 域 の 特 性 と 個 性 に 応 じた きめ 細 かな 景 観 づくりを それぞれの 地 域 において 自 分 たちで 考 え 提 案 した 取 組 など 屋 外 広 告 物 等 の 改 善 による 眺 望 景 観 の 創 出 ( 景 観 法 屋 外 広 告 物 法 ) 景 観 法 による 景 観 計 画 における 眺 望 の 視 点 場 の 設 定 と 併 せて 屋 外 広 告 物 の 表 示 又 は 設 置 の 適 正 化 を 企 業 NPOなど 多 様 な 主 体 と 図 り 眺 望 景 観 を 創 出 する 取 組 など 平 成 27 年 度 の 募 集 期 間 : 平 成 26 年 10 月 4 日 ~12 月 25 日 都 市 景 観 大 賞 の 詳 細 についてはこちら http://www.udc.or.jp/activities/taisho/index.html ( 財 ) 都 市 づくりパブリックデザインセンター 19
4 最 近 の 話 題 Ⅱ 市 民 等 による 良 好 な 景 観 の 形 成 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
市 民 等 による 良 好 な 景 観 の 形 成 富 山 県 南 砺 市 井 波 新 潟 県 村 上 市 21
景 観 協 定 の 実 例 ( 岐 阜 県 各 務 原 市 ) 土 地 を 所 有 する 企 業 や 地 方 公 共 団 体 による 全 員 合 意 の 協 定 テクノプラザ 南 エリア 景 観 協 定 地 区 協 定 内 容 ( 抜 粋 ) ~ 地 域 の 実 状 に 沿 った 肌 理 細 やかな 制 限 を 実 施 ~ 緑 地 率 植 栽 時 期 低 木 中 高 木 で 10% 以 上 確 保 建 築 物 の 完 成 後 1 年 以 内 に 実 施 建 蔽 率 60% 以 下 容 積 率 200% 以 下 屋 外 広 告 物 関 係 ー 社 名 表 示 企 業 名 板 位 置 : 敷 地 出 入 口 に 限 り 設 置 可 とし 高 さは1.5m 以 下 材 質 : 周 囲 との 調 和 に 配 慮 建 物 壁 面 企 業 名 ロゴマーク シンボルマーク 程 度 のものに 限 り 主 たる 出 入 口 付 近 に 設 置 可 壁 面 全 体 の 使 用 を 禁 止 し 文 字 の 大 きさは 一 字 一 辺 80cm を 限 度 ー 建 築 物 付 帯 広 告 設 置 及 び 掲 示 の 禁 止 22
4 最 近 の 話 題 Ⅲ 日 本 らしく 美 しい 景 観 づくりに 関 する 懇 談 会 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
日 本 らしく 美 しい 景 観 づくりに 関 する 懇 談 会 景 観 法 制 定 10 周 年 を 振 り 返 り 景 観 施 策 のあり 方 を 横 断 的 に 点 検 検 証 検 討 領 域 ( 主 要 テーマ) 魅 力 的 な 都 市 空 間 を 創 るための 景 観 施 策 のあり 方 を 横 断 的 に 点 検 検 証 景 観 創 出 都 市 を 象 徴 する 風 景 の 形 成 の あり 方 都 市 構 造 集 約 化 にあたっての 景 観 施 策 のあり 方 等 景 観 保 全 まち 並 み 景 観 を 生 きた 資 源 とし て 保 全 する 方 策 のあり 方 富 士 山 等 の 広 域 景 観 資 源 の 保 全 のあり 方 等 H26 年 末 に 論 点 整 理 H27 年 夏 にとりまとめ( 第 一 次 ) 以 降 随 時 ホームページ http://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/toshi_townscape_tk_000037.html 24
参 考 資 料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
歴 史 まちづくり 法 ( 平 成 20 年 制 定 )の 概 要 歴 史 的 風 致 とは( 第 1 条 ) 1 歴 史 上 価 値 の 高 い 建 造 物 2その 周 辺 の 市 街 地 3 地 域 における 固 有 の 歴 史 伝 統 を 反 映 した 人 々の 活 動 一 体 となって 形 成 してき た 良 好 な 市 街 地 の 環 境 歴 史 まちづくりを 進 める 市 町 村 が 作 成 した 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 計 画 を 国 が 認 定 ( 第 5 条 ~ 第 11 条 ) 市 町 村 申 請 を 受 け 国 の 基 本 方 針 に 基 づき 国 ( 文 部 科 学 大 臣 農 林 水 産 大 臣 国 土 交 通 大 臣 ) が 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 計 画 を 認 定 計 画 には 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 の 方 針 重 点 区 域 文 化 財 の 保 存 活 用 公 共 施 設 等 の 整 備 管 理 等 の 事 項 を 記 載 重 点 区 域 は 核 となる 文 化 財 ( 重 要 文 化 財 重 要 伝 統 的 建 造 物 群 保 存 地 区 等 )と それと 一 体 となって 歴 史 的 風 致 を 形 成 する 周 辺 市 街 地 により 設 定 ( 第 2 条 第 2 項 ) 認 定 した 計 画 に 対 して 重 点 的 な 支 援 歴 史 的 風 致 形 成 建 造 物 ( 第 12 条 ~ 第 21 条 ) 市 町 村 が 指 定 し 現 状 変 更 の 届 出 勧 告 制 市 町 村 等 による 管 理 代 行 等 に より 歴 史 的 建 造 物 を 保 全 申 出 により 管 理 修 理 について 文 化 庁 が 技 術 的 指 導 特 例 措 置 ( 権 限 委 譲 規 制 緩 和 )( 第 22 条 ~ 第 30 条 ) 農 業 用 用 排 水 施 設 電 線 共 同 溝 文 化 財 保 護 屋 外 広 告 物 等 都 市 公 園 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 地 区 計 画 ( 第 31 条 ~ 第 33 条 ) 用 途 制 限 の 特 例 により 歴 史 伝 統 を 活 か した 物 品 の 販 売 や 料 理 などを 用 途 とする 建 築 物 等 の 立 地 を 可 能 とする 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 支 援 法 人 ( 第 34 条 ~ 第 37 条 ) 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 の 取 組 の 実 施 主 体 とし て 申 請 のあったNPO 法 人 等 を 市 町 村 が 指 定 各 種 事 業 による 支 援 ( 補 助 対 象 拡 大 国 費 率 嵩 上 げ) 街 なみ 環 境 整 備 事 業 歴 史 的 風 致 形 成 建 造 物 の 買 取 移 設 修 理 復 原 を 補 助 対 象 に 追 加 都 市 公 園 事 業 古 墳 城 跡 等 の 遺 跡 やこれらを 復 原 したもの で 歴 史 上 価 値 が 高 いものを 補 助 対 象 に 追 加 都 市 再 生 整 備 計 画 事 業 交 付 率 の 上 限 を40% 45%へ 嵩 上 げ 電 線 電 柱 類 移 設 等 を 基 幹 事 業 に 追 加 26
歴 史 的 風 致 維 持 向 上 計 画 のイメージ 宿 場 町 ( 重 伝 建 ) 周 辺 の 重 点 区 域 城 跡 ( 国 指 定 史 跡 ) 周 辺 の 重 点 区 域 無 電 柱 化 宿 場 町 ( 重 伝 建 ) 歴 史 的 風 致 形 成 建 造 物 ( 神 社 )の 指 定 都 市 公 園 事 業 による 復 原 整 備 三 重 塔 ( 重 要 文 化 財 ) 城 跡 ( 国 指 定 史 跡 ) ソフト 事 業 ( 伝 統 的 な 祭 事 ) 歴 史 的 風 致 形 成 建 造 物 ( 住 宅 )の 指 定 ソフト 事 業 ( 伝 統 的 な 祭 事 ) 文 化 財 の 保 存 活 用 三 重 塔 ( 重 要 文 化 財 ) 周 辺 の 重 点 区 域 27
歴 史 的 風 致 維 持 向 上 計 画 認 定 状 況 (2014.11.14 現 在 ) 平 成 26 年 6 月 23 日 島 根 県 松 江 市 岡 山 県 津 山 市 岡 山 県 高 梁 市 広 島 県 尾 道 市 広 島 県 竹 原 市 島 根 県 津 和 野 町 山 口 県 萩 市 佐 賀 県 佐 賀 市 福 岡 県 太 宰 府 市 福 岡 県 添 田 町 熊 本 県 山 鹿 市 大 分 県 竹 田 市 宮 崎 県 日 南 市 愛 媛 県 大 洲 市 高 知 県 佐 川 町 徳 島 県 三 好 市 京 都 府 宇 治 市 京 都 市 堺 市 奈 良 県 斑 鳩 町 滋 賀 県 彦 根 市 滋 賀 県 長 浜 市 三 重 県 亀 山 市 三 重 県 明 和 町 石 川 県 金 沢 市 富 山 県 高 岡 市 岐 阜 県 高 山 市 岐 阜 県 恵 那 市 岐 阜 県 郡 上 市 岐 阜 県 美 濃 市 岐 阜 県 岐 阜 市 名 古 屋 市 愛 知 県 犬 山 市 青 森 県 弘 前 市 山 形 県 鶴 岡 市 宮 城 県 多 賀 城 市 福 島 県 白 河 市 茨 城 県 水 戸 市 茨 城 県 桜 川 市 群 馬 県 甘 楽 町 埼 玉 県 川 越 市 長 野 県 長 野 市 長 野 県 東 御 市 長 野 県 下 諏 訪 町 長 野 県 松 本 市 神 奈 川 県 小 田 原 市 市 町 村 名 認 定 日 金 沢 市 高 山 市 彦 根 市 2009. 1.19 萩 市 亀 山 市 犬 山 市 下 諏 訪 町 佐 川 町 2009. 3.11 山 鹿 市 桜 川 市 津 山 市 2009. 7.22 京 都 市 2009.11.19 水 戸 市 長 浜 市 2010. 2. 4 弘 前 市 甘 楽 町 2010.3.30 高 梁 市 太 宰 府 市 2010.11.22 三 好 市 白 河 市 松 江 市 2011. 2.23 恵 那 市 市 町 村 名 認 定 日 高 岡 市 小 田 原 市 2011. 6. 8 松 本 市 川 越 市 多 賀 城 市 2011.12. 6 宇 治 市 大 洲 市 2012. 3. 5 美 濃 市 佐 賀 市 尾 道 市 竹 原 市 2012.6.6 明 和 町 東 御 市 岐 阜 市 長 野 市 2013.4.11 津 和 野 町 堺 市 鶴 岡 市 2013.11.22 日 南 市 郡 上 市 名 古 屋 市 2014.2.14 斑 鳩 町 竹 田 市 2014.6.23 添 田 町 合 計 :46 都 市 28